JPH0965330A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0965330A
JPH0965330A JP7210353A JP21035395A JPH0965330A JP H0965330 A JPH0965330 A JP H0965330A JP 7210353 A JP7210353 A JP 7210353A JP 21035395 A JP21035395 A JP 21035395A JP H0965330 A JPH0965330 A JP H0965330A
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JP7210353A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロック符号化によってブロックノイズの発
生した画像に対し、ブロック間の階調を連続させて画質
を改善する画像処理装置を提供する。 【構成】 ブロックアドレス生成部3からのブロックア
ドレスに従い、制御点決定部2は復号画像記憶部1から
参照画素を読み出し、制御点情報を出力する。これに基
づき、境界条件決定部4はベクトル情報を決定し、補間
処理部5で双3次曲面により内挿補間し、バッファ7に
蓄積する。一方、制御点比較部6は、補間の可否を判定
して禁止情報を出力する。また、8×8画素ブロック切
り出し部9の出力する画素ブロックは、バッファ8に蓄
積されるとともに、ブロック内分散計算部10で分散が
計算されて分散情報が出力される。バッファ切り替え決
定部11は、禁止情報と分散情報から、バッファ7,8
のいずれかを選択し、バッファ切替部12を切り替え、
選択された出力を復元画像記憶部13に記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロック符号化によっ
て符号化した画像を復号した後の画像に対して処理を行
なう画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像信号を符号化する場合、装置規模の
増大を避け、また、水平および垂直方向の画素間の相関
を利用するために、画像を矩形の画素領域である画素ブ
ロックに分割し、画素ブロックごとに符号化を行なうこ
とが多い。こうした符号化方式の代表的なアルゴリズム
には、変換符号化、ブロック近似符号化、ベクトル量子
化などがあり、一般にブロック符号化と呼ばれている。
【0003】また、画像の符号化には、情報損失がなく
原画像とまったく同じ画像を復号できる可逆符号化と、
視覚上の不要な情報を削減した非可逆符号化がある。非
可逆符号化は、情報が削減されているために歪みを伴う
が、高い圧縮率を得やすいという特徴を有する。上述の
変換符号化は、非可逆のブロック符号化の一例である。
【0004】画像信号を符号化して伝送や蓄積する場
合、通信時間の短縮や蓄積媒体を効率的に利用するため
に、少しでも高い圧縮率で符号化することが望まれる。
特に高精細な画像では、データ量が多いため、その要求
が強いと考えられる。このため、高い圧縮率が得られる
非可逆のブロック符号化が広く用いられている。
【0005】以下、非可逆のブロック符号化の一つであ
る変換符号化についてさらに述べる。風景画や人物像な
どの自然画像と呼ばれる画像では、隣接する画素どうし
が同じような画素値をとる傾向があり、自己相関性の高
いことが知られている。このような相関性の高い信号を
周波数軸上で見ると、低い周波数成分に信号電力が集中
することになる。変換符号化方式は、この性質を利用し
て画像信号の情報量を削減する手法である。
【0006】変換符号化においては、はじめに画像信号
を画素の矩形領域である画素ブロックに分割し、画素ブ
ロックごとに2次元の直交変換を施した後、空間周波数
の情報である変換係数を得る。つぎに、変換係数に対し
て量子化操作が施されて情報量が削減される。自然画像
を符号化する場合には、低い周波数成分の変換係数ほど
精度良く量子化し、高い周波数成分の変換係数は粗く量
子化して情報を削減するのが一般的である。これは、先
ほどの説明にもあるように、信号電力の大部分が低い変
換係数に集中することと、人間の視覚特性によって高い
周波数成分の劣化が検知されにくいという性質に基づい
ている。
【0007】しかし、変換符号化では、圧縮率を高くす
ると、階調変化の緩やかな領域で画素ブロック境界の階
調差が目立ってくることがある。これは、直交変換後の
粗い量子化処理によってブロック内の交流成分が失わ
れ、ブロックの平均値に相当する直流成分だけが残され
るために発生する。
【0008】こうした現象はブロックノイズと呼ばれ、
変換符号化に限らず、他の非可逆のブロック符号化方式
でも、高い圧縮率での符号化の際に発生する。ブロック
ノイズは、水平,垂直の方向性をもつ人工的なノイズで
あるため、非常に目立ちやすく、画品質の重大な劣化要
因となる。
【0009】また、符号化による劣化の発生は、符号化
パラメータと原稿の内容に大きく依存するため、符号化
の際に劣化を予測することは困難である。したがって、
画像伝送の場合には、受信側で復号して初めて劣化が検
出されることになる。受信側で劣化が確認された場合に
は、送信側に対してより低い圧縮率での再送を依頼する
ことになり、時間、通信コストの点で問題となる。
【0010】このため、ブロックノイズの改善手法が従
来より考えられている。例えば、特開平2−57067
号公報や特開平3−13064号公報等には、ブロック
ノイズの発生するブロック境界にフィルタを施す手法が
記載されている。また、特開平4−209073号公報
には、劣化の発生しているブロックの角に位置する画素
(角点)の階調値を、隣接する周辺の3ブロックの角点
から推定し、実際の角点の階調値との誤差をブロック内
で線形補間する方式が記載されている。
【0011】しかし、これらの手法は、処理が局所的な
ものであるため、平滑化の効果も局所的になり、ブロッ
クノイズを除去する効果は、十分高いとは言えなかっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ブロック符号化によってブ
ロックノイズの発生した画像に対し、ブロック間の階調
を連続させて画質を改善する画像処理装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像処理装置において、ブロック符号化方式によっ
て符号化された画像をM×N画素の矩形領域ごとに復号
した復号ブロックを記憶する記憶手段と、前記復号ブロ
ックと所定の位置関係をもつ複数の参照画素を前記記憶
手段より読み出し前記参照画素に基づいて設定された境
界条件で前記復号ブロック内の階調を曲面補間して補間
ブロックを得る補間手段と、前記復号ブロック内の統計
量に基づいて復号ブロック内が平坦な画素分布であるか
否かを判定する第1の判定手段と、前記境界条件に基づ
いて補間の可否を判定する第2の判定手段と、前記第1
の判定手段および前記第2の判定手段の判定結果に基づ
いて前記補間ブロックと前記復号ブロックのいずれかを
選択する選択手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項2に記載の発明は、画像処理装置に
おいて、ブロック符号化方式によって符号化された画像
をM×N画素の矩形領域ごとに復号した復号ブロックを
記憶する記憶手段と、前記復号ブロックと所定の位置関
係をもつ複数の参照画素を前記記憶手段より読み出し前
記参照画素に基づいて設定された境界条件で前記復号ブ
ロック内の階調を曲面補間して補間ブロックを得る補間
手段と、前記記憶手段内の前記復号ブロックよりも少な
くとも上下左右にi画素分大きな(M+2i)×(N+
2i)画素ブロックを読み出して平滑化処理を施し中央
部分のM×N画素を平滑化ブロックとして出力する平滑
化手段と、前記復号ブロック内の統計量に基づいて復号
ブロック内が平坦な画素分布であるか否かを判定する第
1の判定手段と、前記境界条件に基づいて補間の可否を
判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段および
前記と第2の判定手段の判定結果に基づいて前記補間ブ
ロックと前記平滑化ブロックのいずれかを選択する選択
手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像処理装置において、前記補間手段は、前
記複数の参照画素から制御点を決定する制御点決定部
と、前記制御点から前記境界条件を決定する境界条件決
定部と、前記境界条件に基づいてM×N画素の矩形領域
内を双3次曲面で補間して補間ブロックを生成する補間
処理部から構成されることを特徴とするものである。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の画像処理装置において、前記制御点は、前記記憶手段
内の前記復号ブロックの境界の交点上に位置し、交点ご
とに周辺の4画素を前記複数の参照画素として読み出し
て平均化した値を設定することを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の画像処理装置において、前記境界条件は、前記記憶手
段内の前記復号ブロックの周辺の4つの制御点と、各制
御点における水平、垂直のそれぞれの方向に隣接する2
つの制御点の差分に基づいて定められる8つの接線ベク
トルからなることを特徴とするものである。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像処理装置において、前記第1の判定手段
は、前記復号ブロック内の分散または最大値と最小値の
差分を計算し、前記分散または前記差分の少なくとも一
つを所定の閾値と比較して前記復号ブロックが平坦であ
るか否かを第1の判定結果として出力することを特徴と
するものである。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像処理装置において、前記第2の判定手段
は、前記復号ブロックの周辺の4つの制御点から、隣接
する制御点の差分、対角位置の制御点の差分をそれぞれ
所定の閾値と比較し、閾値を越えるものがあるか否かを
第2の判定結果として出力することを特徴とするもので
ある。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像処理装置において、前記参照画素が画像
の外部にある場合には、画像の境界部の最も近い画素の
値を前記参照画素の値として設定することを特徴とする
ものである。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、記憶手段は、
ブロック符号化方式によってM×N画素の矩形領域ごと
に復号された複数の復号ブロックを記憶する。補間手段
は、復号ブロックと所定の位置関係をもつ複数の参照画
素を記憶手段より読み出し、参照画素に基づいて設定さ
れた境界条件で復号ブロック内の階調を曲面補間し、補
間ブロックを得る。一方、第1の判定手段では、復号ブ
ロック内の統計量に基づいて復号ブロック内が平坦な画
素分布であるか否かを判定する。また、第2の判定手段
では、前記境界条件に基づいて補間の可否が判定され
る。最後に、選択手段では、第1の判定手段と第2の判
定手段の判定結果に基づいて、補間手段で得た補間ブロ
ックと、復号ブロックのいずれかを選択する。例えば、
第1の判定手段で平坦な画素分布であると判定され、第
2の判定手段で補間可能と判定された場合には、補間ブ
ロックを選択する。補間ブロックでは境界条件によって
隣接する画素ブロックとなるべく連続するように生成さ
れているので、ブロックノイズは軽減される。また、エ
ッジ部分のように平坦でない画素分布である場合には、
復号ブロックを選択することによって、エッジ部分を保
存することができる。このようにして、画素ブロックご
とに適応的にブロックノイズの改善処理が施される。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
と同様に記憶手段は複数の復号ブロックを記憶してお
り、補間手段は復号ブロック内の階調を曲面補間し、補
間ブロックを得る。この発明では、さらに、平滑化手段
において、記憶手段内の復号ブロックよりも少なくとも
上下左右にi画素分大きな(M+2i)×(N+2i)
画素ブロックを読み出して平滑化処理を施し、中央部分
のM×N画素を平滑化ブロックとして出力する。一方、
第1の判定手段では、復号ブロック内の統計量に基づい
て復号ブロック内が平坦な画素分布であるか否かを判定
し、第2の判定手段では、境界条件に基づいて補間の可
否が判定される。選択手段では、第1の判定手段と第2
の判定手段の判定結果に基づいて、補間手段で得られた
補間ブロックと、平滑化手段で得られた平滑化ブロック
のいずれかが選択される。これにより、例えば補間が不
可能の場合でも、平滑化処理が行なわれた平滑化ブロッ
クが選択されるので、ブロックノイズの改善効果を高め
ることができる。もちろん、補間ブロック、平滑化ブロ
ック、復号ブロックのいずれかを選択するように構成し
てもよい。
【0023】補間手段は、請求項3に記載の発明のよう
に、制御点決定部において複数の参照画素から制御点を
決定し、その制御点から境界条件決定部で境界条件を決
定し、得られた境界条件に基づいて補間処理部はM×N
画素の矩形領域内を双3次曲面で補間して補間ブロック
を生成するように構成することができる。ここで、制御
点としては、請求項4に記載の発明のように、記憶手段
内の復号ブロックの境界の交点上に位置し、交点ごとに
周辺の4画素を前記複数の参照画素として読み出して平
均化した値を設定することができる。また、境界条件と
しては、請求項5に記載の発明のように、記憶手段内の
復号ブロックの周辺の4つの制御点と、各制御点におけ
る水平、垂直のそれぞれの方向に隣接する2つの制御点
の差分に基づいて定められる8つの接線ベクトルから構
成することができる。このような制御点および境界条件
によって、隣接する復号ブロックの境界条件が同一にな
り、補間ブロックの滑らかな接続が可能となる。
【0024】第1の判定手段は、請求項6に記載の発明
のように、復号ブロック内の分散、または最大値と最小
値の差分を計算し、分散または差分の少なくとも一つを
所定の閾値と比較して、復号ブロックが平坦であるか否
かを第1の判定結果として出力するように構成すること
ができる。これにより、精度よくブロックノイズの発生
領域を検出することができる。
【0025】第2の判定手段は、請求項7に記載の発明
のように、復号ブロック周辺の4つの制御点から、隣接
する制御点の差分、対角位置の制御点の差分をそれぞれ
所定の閾値と比較し、閾値を越えるものがあるか否かを
第2の判定結果として出力するように構成することがで
きる。これにより、ブロック周辺のエッジ部の補間によ
る劣化を回避することができる。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、複数の参
照画素が画像の外部にある場合には、画像の境界部の最
も近い画素の値を設定するように構成することができ
る。これによって、画像の周辺部の補間による劣化を回
避することができる。
【0027】
【実施例】はじめに、本発明におけるブロックノイズ改
善の原理について説明する。CADやCGの分野におい
ては、複雑な曲面形状を設計,表現する手法として、双
3次曲面が広く用いられており、代表的な方式にCoo
nsの双3次曲面がある。これは、空間内の4点の位置
ベクトルと接線ベクトルを境界条件として設定し、この
条件を満たす補間曲面を生成する手法である。
【0028】図2は、Coonsの双3次曲面の概念説
明図である。補間曲面は、uとv(0≦u,v≦1)の
2つのパラメータ空間中に定義される。補間曲面内の点
Q(u,v)は、4つの位置ベクトルQ(0,0),Q
(0,1),Q(1,0),Q(1,1)と各位置ベク
トルにおけるu,vそれぞれの方向の8つの接線ベクト
ルQu(0,0),Qu(0,1),Qu(1,0),
Qu(1,1),Qv(0,0),Qv(0,1),Q
v(1,0),Qv(1,1)を内挿補間して決定され
る。このようにして生成された補間曲面は、隣接する補
間曲面との境界となる曲線は共有され、かつ境界曲線を
横切る接線ベクトルも共有されるので、各補間曲面は1
次微分値まで連続に接続されることになる。
【0029】Coonsの双3次曲面は、次式で表され
る。曲面内の点Q(u,v)は、4つの位置ベクトルと
8つの接線ベクトルから構成される4×4の行列の両側
から、u,v方向の位置に対応する重みを乗ずることに
よって求められる。
【数1】 ただし、 H0,0 (t)=2t3 −3t2 +1=(t−1)2 (2t+1) (2) H0,1 (t)=−2t3 +3t2 =t2 (3−2t) (3) H1,0 (t)=t3 −2t2 +t=(t−1)2 t (4) H1,1 (t)=t3 −t2 =(t−1)t2 (5) である。H0,0 ,H0,1 ,H1,0 ,H1,1 は混ぜ合わせ
関数と呼ばれ、座標u,vに対応する重み付けを与える
ものである。
【0030】図3は、本発明における双3次曲面の画素
空間への適用の説明図である。図中の破線が、画素ブロ
ックの境界に相当する。図3に示すように、画素ブロッ
ク境界の交点ごとに位置ベクトルおよび接線ベクトルを
設定し、双3次曲面で補間されるブロックを連続的に生
成する。上述のように、画素ブロックの境界となる曲線
は、隣接する画素ブロックの補間曲面の境界となる曲線
共有され、かつ境界曲線を横切る接線ベクトルも共有さ
れるので、画素ブロック間の階調変化が連続的になり、
ブロックノイズを改善することができる。
【0031】図1は、本発明の画像処理装置の第1の実
施例を示す構成図である。図中、1は復号画像記憶部、
2は制御点決定部、3はブロックアドレス生成部、4は
境界条件決定部、5は補間処理部、6は制御点比較部、
7,8はバッファ、9は8×8画素ブロック読み出し
部、10はブロック内分散計算部、11はバッファ切り
替え判定部、12はバッファ切替部、13は復元画像記
憶部である。ここでは、8×8画素を画素ブロックとし
た場合について説明する。
【0032】復号画像記憶部1は、ブロック符号化方式
で復号された画像を記憶する。制御点決定部2は、ブロ
ックアドレス生成部3からブロックアドレスで指定され
る復号ブロック周辺の参照画素を復号画像記憶部1から
読み出し、制御点情報を出力する。ブロックアドレス生
成部3は、個々の復号ブロックに対応するブロックアド
レスを出力する。境界条件決定部4は、制御点決定部2
から出力される制御点情報に基づいて双3次曲面の生成
に必要なベクトル情報を決定する。補間処理部5は、境
界条件決定部4の出力するベクトル情報を用いて8×8
画素領域を双3次曲面によって内挿補間して8×8補間
ブロックを出力する。制御点比較部6は、複数の制御点
の大小を相互に比較して禁止情報を出力する。バッファ
7は、補間処理部5から出力される8×8補間ブロック
を一時蓄積する。バッファ8は、8×8画素ブロック切
り出し部9の出力する画素ブロックを一時蓄積する。8
×8画素ブロック読み出し部9は、ブロックアドレス生
成部3からブロックアドレスで指定される8×8画素領
域を復号画像記憶部1より読み出す。ブロック内分散計
算部10は、入力される画素ブロック内の画素の分散を
計算して分散情報を出力する。バッファ切り替え決定部
11は、制御点比較部6による比較結果と、ブロック内
分散計算部10で計算した分散情報に基づいて、バッフ
ァ7とバッファ8の出力の切り替えを決定し、バッファ
切り替え部12に指示する。バッファ切替部12は、バ
ッファ切り替え決定部11からの指示に基づいて、バッ
ファ7とバッファ8の出力を切り替える。復元画像記憶
部13は、バッファ切替部12から出力される画素ブロ
ックを、ブロックアドレス生成部3から指定されたブロ
ックアドレスに記憶する。
【0033】以下、本発明の画像処理装置の第1の実施
例における動作の一例を、図1に基づいて説明する。こ
の第1の実施例の概略の動作は、注目される画素ブロッ
ク領域に対する補間処理と、そのブロック領域がブロッ
クノイズの発生領域であるか否かの判定と、そのブロッ
ク領域が補間禁止領域であるか否かの判定とを並列に実
行し、2つの判定結果に基づいて補間ブロックと補間さ
れていない画素ブロックのいずれを出力するかを決定す
るものである。
【0034】復号画像記憶部1には、変換符号化方式に
よって復号された画像が記憶されている。ブロックアド
レス生成部3は、復号画像記憶部1に記憶されている復
号画像の画素ブロックのアドレスをブロックアドレスと
して順次出力する。図4は、ブロックアドレスと画素ブ
ロックの関係の説明図である。ここでは、8×8画素の
領域ごとにブロックとする。ブロックアドレス生成部3
は、例えば、図4に示すように、8×8画素の各画素ブ
ロックの最も左上の画素位置をブロックアドレスとして
生成する。このブロックアドレスで指定される8×8画
素の領域が、以後の処理の処理単位となる。
【0035】画素ブロックの補間処理の動作について説
明する。補間処理は、上述したCoonsの双3次補間
アルゴリズムに基づいて、制御点の決定、ベクトルの決
定、補間の実行の3つの手順で実行される。ここでは、
ブロックアドレスで指示された補間処理の対象となる画
素ブロックを、補間対象ブロックと呼ぶ。
【0036】まず、制御点の決定動作の一例について説
明する。図5は、補間対象ブロックと制御点の関係の説
明図である。制御点決定部2は、制御点の決定に必要な
参照画素を復号画像記憶部1から読み出す。制御点と
は、図5(A)に黒丸で示すように、補間対象ブロック
の周辺に仮想的に設定される12個の点である。図5
(A)では、ハッチングを施した部分が8×8画素の補
間対象ブロックであり、図2、図3に従って、左上の座
標を(0,0)とし、左下を(1,0)、右上を(0,
1)、右下を(1,1)としている。各制御点は、ブロ
ック境界の交差点上に位置し、それぞれの座標を(i,
j)とする。図5(A)では、それぞれの制御点の値を
位置ベクトルQ(i,j)として示している。
【0037】図5(B)は、制御点付近の拡大図であ
り、ます目が画素を示している。中央の黒丸が制御点で
あり、太線が補間対象ブロックの境界である。制御点の
値としては、例えば、ハッチングを施した制御点の周辺
の4つの参照画素の平均値を設定することができる。読
み出す4つの参照画素のアドレスは、ブロックアドレス
との水平方向、垂直方向のオフセットを予め設定してお
くことで、簡易に計算することができる。なお、画像の
外部には、画像の境界の画素値が繰り返して存在してい
るものとし、参照画素が画像の外にはみ出す場合にはこ
れらの画素値を設定するものとする。
【0038】次に、ベクトルの決定動作の一例について
説明する。制御点決定部2から出力された制御点は、境
界条件決定部4に入力される。ここでは、前述した
(1)式の4×4行列の各要素、すなわち、双3次曲面
を生成するために必要な4つの位置ベクトルと8つの接
線ベクトルを次式のように決定する。決定された12個
のベクトルは、補間処理部5に出力される。 位置ベクトルQ(i,j):i行j列の制御点の値
(i,j=0,1) u方向接線ベクトルQu(i,j)=(Q(i+1,
j)−Q(i−1,j))/2 (i,j=0,1) v方向接線ベクトルQv(i,j)=(Q(i,j+
1)−Q(i,j−1))/2 (i,j=0,1)
【0039】最後に補間の実行について説明する。補間
処理部5では、入力されるベクトルを(1)式の4×4
行列に設定し、ブロック内の各画素位置に対応するu,
vの値から混ぜ合わせ関数を計算して、(1)式の行列
演算を実行する。
【0040】図6は、補間画素位置の指定の説明図であ
る。図6に示すように、8×8画素の補間対象ブロック
の左上を(0,0)、右下を(1,1)とすると、各画
素の中心のu座標およびv座標は、それぞれ、1/1
6,3/16,5/16,7/16,・・・,15/1
6といった値となる。各画素の値は、各画素位置を
(u,v)として設定し、このu,vから混ぜ合わせ関
数を計算して(1)式の行列演算を行なえばよい。8×
8画素について、それぞれの行列演算の結果から、8×
8画素の補間ブロックが得られる。
【0041】以上の手順で、1つの画素ブロックについ
ての補間処理の動作が完了する。得られた補間ブロック
は、バッファ7に一時記憶される。
【0042】一方、上述の画素ブロックの補間処理と平
行して、8×8画素ブロック読み出し部9は、ブロック
アドレス生成部3の出力するブロックアドレスに対応す
る画素ブロックを、復号画像記憶部1より読み出す。読
み出された8×8画素ブロックは、バッファ8に一時蓄
積されるとともに、ブロック内分散計算部10に入力さ
れる。以上の動作により、補間処理によって生成された
補間ブロックと、何も処理を施していない画素ブロック
がそれぞれバッファ7,8に記憶されることになる。以
下では、バッファ7,8のどちらを最終的な出力とする
かを判定する判定処理について説明する。
【0043】本発明においては、バッファの選択のため
に2つの判定処理を行なう。第1の判定処理は、ブロッ
ク内の統計量に基づくブロックノイズ発生領域の判定で
あり、第2の判定は、補間対象ブロック周辺の制御点の
大小関係に基づく補間の可否の判定である。
【0044】ブロックノイズの発生領域の判定方法につ
いて説明する。ブロックノイズは、上述のように、ブロ
ック符号化で階調変化の緩やかな領域を高い圧縮率で符
号化すると、ブロック内が平均化され、周辺ブロックと
の境界に階段状の階調差が発生したものである。したが
って、復号した画素ブロックのうちで画素値が均一のブ
ロックは、ブロックノイズが発生している可能性のある
ブロックとして検出することができる。
【0045】ブロック内分散計算部10では、入力され
る画素ブロック内の分散が計算される。分散は、各画素
の値と平均値の差の2乗平均として求めてもよいが、計
算量を削減するため、以下の式で近似的に求めることが
できる。 ave=ΣX(i,j)/64 var=Σabs(X(i,j)−ave) ここで、X(i,j)はブロック内のi行j列の画素
値、aveはブロック内の平均画素値、abs()は絶
対値を求める関数で、varはブロック内分散である。
【0046】ブロック内分散varを所定の閾値TH1
と比較することで、復号ブロックがブロックノイズの発
生領域であるか否かを判定する。すなわち、var<T
H1となる画素ブロックは、階調変化の緩やかな領域に
属し、ブロックノイズが発生している可能性が高いブロ
ックと判定できる。var≧TH1となる場合には、ブ
ロック内の階調変化が大きく、例えば、エッジやテクス
チャを持つブロックが含まれる。ブロックノイズの発生
領域であるか否かの判定結果は、1ビットの分散情報と
してバッファ切り替え判定部11に出力される。
【0047】なお、上述の説明では、分散を用いてブロ
ック内画素分布が平坦であるか否かかを判定している
が、分散以外にもブロック内の最大値と最小値の差分を
用いて判定することも可能である。
【0048】以上のブロックノイズ発生領域の判定方法
では、ブロック内に閉じた判定であるため、ブロック境
界と重なるエッジが存在する場合に判定を誤ることがあ
る。また、ブロック内にエッジの一部が存在する場合
も、分散が比較的小さくなるため、判定を誤りやすい。
このため、ブロックノイズの発生領域と判定されたブロ
ックに対しては、ブロック周辺の制御点を用いて補間の
可否の判定を行なう。
【0049】以下、補間の可否の判定について説明す
る。図7は、双3次補間によるエッジのなまりの説明図
である。図7では、復号画像の階調変化を実線で、制御
点を黒丸で、制御点を用いて生成される双3次曲面の断
面を破線で示している。
【0050】図7(A)に示すように、階調変化の緩や
かな領域では、画像の階調変化が実線で示すように階段
状となり、ブロックノイズが発生する。このブロックノ
イズは、破線で示す双3次補間曲面によって滑らかな階
調変化を再現することができる。しかし、図7(B)に
示すように、エッジがブロック境界に存在する場合に
は、双3次補間曲面によって破線のように補完され、エ
ッジのなまりを引き起こすことことになる。したがっ
て、図7(B)に示すような場合には、補間を禁止した
方がよい。このような補間を禁止すべき状態は、例え
ば、制御点の位置関係から判定することが可能である。
【0051】図8は、補間禁止領域の判定条件の一例の
説明図である。ここでは、判定条件を2種類とし、条件
1は、図8(A)に示すように、対角に位置する制御点
間の差の絶対値の少なくとも1つが所定の閾値TH2よ
り大である場合に補間を禁止するものである。また、条
件2は、図8(B)に示すように、隣接する制御点間の
差の絶対値の少なくとも1つが所定の閾値TH3より大
である場合に補間を禁止することとしている。条件1,
2の両方が満たされない場合のみ、補間が可能であると
判定すればよい。もちろん、他の条件によって補間禁止
領域を判定してもよい。補間の禁止を示す1ビットの禁
止情報が、バッファ切り替え判定部11に対して出力さ
れる。
【0052】バッファ切り替え部11では、入力される
分散情報と禁止情報に基づき、バッファ切り替え部12
に対して切り替え指示を出力する。分散情報が平坦ブロ
ックであることを示す場合はブロックノイズの発生領域
であり、かつ、禁止情報が補間が可能な領域であること
を示す場合のみ補間ブロックが選択される。
【0053】図9は、バッファの切り替え動作の一例を
示すフローチャートである。上述の制御点比較部6、ブ
ロック内分散計算部10、バッファ切り替え判定部11
の動作をまとめると、図9に示すようになる。S21に
おいて、制御点比較部6でブロック内分散を計算する。
S22において、分散が所定の閾値TH1よりも小さい
か否かを判定する。分散が所定の閾値TH1以上の場合
には、S23において、補間処理を行なっていないバッ
ファ8内の画素ブロックが選択される。
【0054】分散が所定の閾値TH1よりも小さい場合
には、S24において制御点比較部6で計算した制御点
の差分から、S25において図8に示した条件1,2を
満たすか否かを判定する。条件1または条件2を満たす
場合には、補間は禁止され、S23において補間処理を
行なっていない画素ブロックが選択される。条件1およ
び条件2とも満たさない場合には、S26において、バ
ッファ7に格納されている補間ブロックを選択する。
【0055】復元画像記憶部13では、バッファ切替え
部12によって選択された、バッファ7,8のいずれか
に記憶された画素ブロックを、ブロックアドレス生成部
3からのブロックアドレスに対応する位置に記憶する。
【0056】以上の動作によって、変換符号化によって
発生したブロックノイズを改善することができる。な
お、以上の説明においては、8×8画素のブロックサイ
ズについて説明してきたが、本発明はブロックサイズに
ついて規定するものではなく、任意のM×N画素のブロ
ックサイズを設定することができ、他の大きさの画素ブ
ロックについても同様の処理を行なうことができる。
【0057】次に、本発明の画像処理装置の第2の実施
例について説明する。上述の第1の実施例では、補間さ
れたブロックどうしは階調変化の連続性が保証されてお
り、ブロックノイズはなくなる。また、ブロックノイズ
が比較的小さい場合には、補間されたブロックとそうで
ないブロックとの階調の不連続もそれほど問題とならな
い。しかし、ブロックノイズが大きい場合には階調の不
連続が目立ちやすくなることがある。
【0058】このため、本発明の第2の実施例において
は、復号画像記憶部1から変換符号化の単位である8×
8画素領域を中心とした10×10画素ブロックを読み
出し、8×8画素ブロックの境界に位置する画素を周辺
の画素を用いて平滑化するものである。
【0059】図10は、本発明の画像処理装置の第2の
実施例を示す構成図である。図中、図1と同様の部分に
は、同じ番号を付して説明を省略する。14は10×1
0画素ブロック読み出し部、15はフィルタ処理部であ
る。10×10画素ブロック読み出し部14は、ブロッ
クアドレスで指定される8×8画素領域を中心とする1
0×10画素領域を復号画像記憶部1より読み出し、8
×8画素ブロックをブロック内分散計算部10へ、ま
た、10×10画素ブロックをフィルタ処理部15へ、
それぞれ出力する。フィルタ処理部15は、10×10
画素ブロック読み出し部14から入力される10×10
画素ブロックに対してフィルタ処理を施し、中心に位置
する8×8画素領域を平滑化ブロックとして出力する。
【0060】以下、本発明の画像処理装置の第2の実施
例における動作の一例を説明する。図11は、10×1
0画素領域のフィルタリングの説明図、図12は、3×
3の窓領域内の注目画素と周辺画素の説明図である。1
0×10画素ブロック読み出し部14は、図11におい
て格子状に示している8×8画素よりも、上下左右に1
画素分ずつ大きな外枠で示す10×10画素領域を読み
出す。フィルタ処理部15では、図11で太線の正方形
で示す3×3の窓領域を、その中心画素が8×8画素ブ
ロックの境界画素となるように順次設定する。そして、
次式に示すように、それぞれの境界画素の位置におい
て、図12に示す画素Xの周辺の8画素a0 〜a7 の平
均値を画素Xの値に設定する。 X=Σai /8 これによって、ブロック境界における周辺ブロックとの
階調差を減少することができる。
【0061】また、ブロック内分散計算部10では、1
0×10画素ブロック読み出し部14の出力する8×8
画素ブロック内の分散を計算し、現在の画素ブロックが
ブロックノイズの発生領域であるか否かを判定する。そ
の他の動作は、第1の実施例と同様であるので省略す
る。
【0062】以上述べてきたように、本発明の第2の実
施例においては、補間処理を行なわなかったブロックに
対して境界画素の平滑処理を行なうようにしたので、比
較的大きなブロックノイズに対しても、改善効果が得ら
れる。
【0063】図10に示した例では、補間ブロックと平
滑化ブロックのどちらかを選択する構成を示している
が、さらに、ブロック境界にエッジが存在する場合にそ
のエッジがなまらないように、復号ブロックも選択肢と
してバッファ切り替え部12に供給し、3つのうちのい
ずれかを選択するように構成してもよい。
【0064】また、上述の第2の実施例では、フィルタ
処理部15は3×3画素のフィルタを用いたが、例えば
5×5画素のフィルタなど、種々の大きさのフィルタを
用いることも可能である。例えば5×5画素のフィルタ
を用いる場合には、画素ブロックの上下左右に2画素ず
つ拡大した12×12画素を読み込めばよい。
【0065】さらに、上述の第2の実施例では、8×8
画素ブロックの境界画素についてのみ平滑化処理を行な
ったが、これに限らず、境界から2画素以上を平滑化処
理の対象とすることも可能である。
【0066】なお、上述の第2の実施例においても、画
素ブロックの大きさは8×8画素に限られることはな
く、M×N画素の大きさの画素ブロックに対応すること
ができる。このとき、フィルタ処理のために、(M+2
i)×(N+2i)画素を読み込めばよい。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画素ブロックごとにその特性に応じて適応的
にブロックノイズの改善処理を行なうので、例えば、エ
ッジ部などにおける劣化を起こさずにブロックノイズを
軽減することができる。
【0068】このブロックノイズを改善するための補間
処理の際に、ブロック周辺の複数の参照画素から補間の
境界条件を設定し、曲面補間するので、隣接する補間ブ
ロック間では境界条件が共有されため、補間ブロックど
うしが滑らかに接続され、ブロックノイズの発生領域か
ら連続的な階調変化を再現することができる。
【0069】また、ブロック内の平坦度の判定と、補間
の際の制御点間の差分の比較に基づいて補間処理の適用
可能なブロックを判定しているので、エッジ部を補間す
ることによるエッジのなまりが回避される。
【0070】さらに、補間の適用されない場合には、復
号ブロックの境界の画素あるいは境界を含む数画素につ
いて、周囲の画素とともに平滑化処理を行なうようにし
たので、ブロックノイズが大きな場合に補間の適用され
たブロックと補間の適用されないブロックの間に残る階
調差を改善することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施例を示す
構成図である。
【図2】 Coonsの双3次曲面の概念説明図であ
る。
【図3】 本発明における双3次曲面の画素空間への適
用の説明図である。
【図4】 ブロックアドレスと画素ブロックの関係の説
明図である。
【図5】 補間対象ブロックと制御点の関係の説明図で
ある。
【図6】 補間画素位置の指定の説明図である。
【図7】 双3次補間によるエッジのなまりの説明図で
ある。
【図8】 補間禁止領域の判定条件の一例の説明図であ
る。
【図9】 バッファの切り替え動作の一例を示すフロー
チャートである。
【図10】 本発明の画像処理装置の第2の実施例を示
す構成図である。
【図11】 10×10画素領域のフィルタリングの説
明図、図12は、3×3の窓領域内の注目画素と周辺画
素の説明図である。
【図12】 3×3の窓領域内の注目画素と周辺画素の
説明図である。
【符号の説明】
1…復号画像記憶部、2…制御点決定部、3…ブロック
アドレス生成部、4…境界条件決定部、5…補間処理
部、6…制御点比較部、7,8…バッファ、9…8×8
画素ブロック読み出し部、10…ブロック内分散計算
部、11…バッファ切り替え判定部、12…バッファ切
替部、13…復元画像記憶部、14…10×10画素ブ
ロック読み出し部、15…フィルタ処理部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック符号化方式によって符号化され
    た画像をM×N画素の矩形領域ごとに復号した復号ブロ
    ックを記憶する記憶手段と、前記復号ブロックと所定の
    位置関係をもつ複数の参照画素を前記記憶手段より読み
    出し前記参照画素に基づいて設定された境界条件で前記
    復号ブロック内の階調を曲面補間して補間ブロックを得
    る補間手段と、前記復号ブロック内の統計量に基づいて
    復号ブロック内が平坦な画素分布であるか否かを判定す
    る第1の判定手段と、前記境界条件に基づいて補間の可
    否を判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段お
    よび前記第2の判定手段の判定結果に基づいて前記補間
    ブロックと前記復号ブロックのいずれかを選択する選択
    手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 ブロック符号化方式によって符号化され
    た画像をM×N画素の矩形領域ごとに復号した復号ブロ
    ックを記憶する記憶手段と、前記復号ブロックと所定の
    位置関係をもつ複数の参照画素を前記記憶手段より読み
    出し前記参照画素に基づいて設定された境界条件で前記
    復号ブロック内の階調を曲面補間して補間ブロックを得
    る補間手段と、前記記憶手段内の前記復号ブロックより
    も少なくとも上下左右にi画素分大きな(M+2i)×
    (N+2i)画素ブロックを読み出して平滑化処理を施
    し中央部分のM×N画素を平滑化ブロックとして出力す
    る平滑化手段と、前記復号ブロック内の統計量に基づい
    て復号ブロック内が平坦な画素分布であるか否かを判定
    する第1の判定手段と、前記境界条件に基づいて補間の
    可否を判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段
    および前記と第2の判定手段の判定結果に基づいて前記
    補間ブロックと前記平滑化ブロックのいずれかを選択す
    る選択手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補間手段は、前記複数の参照画素か
    ら制御点を決定する制御点決定部と、前記制御点から前
    記境界条件を決定する境界条件決定部と、前記境界条件
    に基づいてM×N画素の矩形領域内を双3次曲面で補間
    して補間ブロックを生成する補間処理部から構成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御点は、前記記憶手段内の前記復
    号ブロックの境界の交点上に位置し、交点ごとに周辺の
    4画素を前記複数の参照画素として読み出して平均化し
    た値を設定することを特徴とする請求項3に記載の画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記境界条件は、前記記憶手段内の前記
    復号ブロックの周辺の4つの制御点と、各制御点におけ
    る水平、垂直のそれぞれの方向に隣接する2つの制御点
    の差分に基づいて定められる8つの接線ベクトルからな
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の判定手段は、前記復号ブロッ
    ク内の分散または最大値と最小値の差分を計算し、前記
    分散または前記差分の少なくとも一つを所定の閾値と比
    較して前記復号ブロックが平坦であるか否かを第1の判
    定結果として出力することを特徴とする請求項1または
    2に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の判定手段は、前記復号ブロッ
    クの周辺の4つの制御点から、隣接する制御点の差分、
    対角位置の制御点の差分をそれぞれ所定の閾値と比較
    し、閾値を越えるものがあるか否かを第2の判定結果と
    して出力することを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記参照画素が画像の外部にある場合に
    は、画像の境界部の最も近い画素の値を前記参照画素の
    値として設定することを特徴とする請求項1または2に
    記載の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005166021A (ja) * 2003-11-07 2005-06-23 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc 画像中の画素を分類する方法
JP2006148878A (ja) * 2004-10-14 2006-06-08 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc 画像中の画素を分類する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005166021A (ja) * 2003-11-07 2005-06-23 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc 画像中の画素を分類する方法
JP2006148878A (ja) * 2004-10-14 2006-06-08 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc 画像中の画素を分類する方法

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