JPH0965032A - ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置

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JPH0965032A
JPH0965032A JP7217093A JP21709395A JPH0965032A JP H0965032 A JPH0965032 A JP H0965032A JP 7217093 A JP7217093 A JP 7217093A JP 21709395 A JP21709395 A JP 21709395A JP H0965032 A JPH0965032 A JP H0965032A
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network
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layer
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Application number
JP7217093A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Junji Ishikawa
淳史 石川
Shinji Yamamoto
眞司 山本
Kazuaki Nakamura
和明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ニューラルネットワークを用いて原稿の画像の
特徴データを送信するようにし、これにより送信する画
像データのデータ量をほぼ一定とし、送信時間が長大化
したりメモリ容量が不足することを防止する。 【解決手段】恒等写像を学習させたニューラルネットワ
ークNNAのうちの入力層から中間層までで構成される
特徴抽出用ネットワーク23と、ニューラルネットワー
クNNAから特徴抽出用ネットワーク23を除いた残り
で構成される復元用ネットワーク31とを用い、送信側
においては、原稿画像を読み取って得られた画像データ
を特徴抽出用ネットワーク23に入力し、当該特徴抽出
用ネットワーク23から出力される特徴データDFを送
信し、受信側においては、受信されたデータを復元用ネ
ットワーク31に入力して復元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ通信
方法及びファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ通信方法では、送信
側において原稿画像をスキャナにより読み取って画像デ
ータとし、得られた画像データを、MH方式、MR方
式、又はMMR方式などの各種符号化方式を用いて圧縮
し、それをメモリ上に展開して一括で送信する。受信側
においては、そのデータを受信した後に伸長して復元す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のファク
シミリ通信方法では、原稿の画像の内容又は種類によっ
て画像データのデータ量が大幅に変動し、そのために送
信時間が不測に長くなったりメモリ容量が不足してオー
バーフローすることがあった。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、ニューラルネットワークを用いて原稿の画像の特
徴データを送信するようにし、これにより送信する画像
データのデータ量をほぼ一定とし、送信時間が長大化し
たりメモリ容量が不足することのないファクシミリ通信
方法及びファクシミリ装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る通
信方法は、入力層と出力層と少なくとも1つの中間層と
を有し且つ前記入力層と前記出力層のニューロン数が互
いに同一であり、前記各入力層への入力値と前記各入力
層に対応する前記各出力層からの出力値とが等しくなる
ように恒等写像を学習させたニューラルネットワークの
うちの前記入力層から前記中間層までで構成される特徴
抽出用ネットワークと、前記ニューラルネットワークか
ら前記特徴抽出用ネットワークを除いた残りで構成され
る復元用ネットワークとを用い、送信側においては、原
稿画像を読み取って得られた画像データを前記特徴抽出
用ネットワークの入力層に入力し、当該特徴抽出用ネッ
トワークから出力される特徴データを送信画像データと
して送信し、受信側においては、受信された前記送信画
像データを前記復元用ネットワークの入力層に入力して
復元する。
【0006】つまり、恒等写像を学習させたニューラル
ネットワークの前半部分から出力される特徴データを送
信し、受信した特徴データをそのニューラルネットワー
クの後半部分で復元する。ニューラルネットワークとし
て、中間層を有する3層、4層、5層、又はそれ以上の
ものが用いられる。特徴抽出用ネットワークの入力層に
は、原稿の画像から得られた全体の画像データ、又はブ
ロック領域毎に区分された画像データが入力される。
【0007】請求項2の発明に係る装置では、原稿画像
を読み取って得られた画像データを特徴抽出用ネットワ
ークの入力層に入力して当該特徴抽出用ネットワークか
ら出力される特徴データを送信画像データとして送信す
る送信部と、受信された送信画像データを前記復元用ネ
ットワークの入力層に入力して復元する受信部と、が設
けられている。
【0008】請求項3の発明に係る装置では、特徴抽出
用ネットワーク及び復元用ネットワークを、それぞれ特
定の画像領域用に複数個用い、且つ画像領域の領域判別
を行うための領域判別用ネットワークを用いる。領域判
別用ネットワークとして、3層以上のものが用いられ
る。特定の画像領域として、例えば文字領域、写真(濃
淡)領域、網点領域などがある。
【0009】送信部は、複数の特徴抽出用ネットワーク
からの出力のうち、領域判別用ネットワークによる領域
判別結果に基づいて選択された1つの特徴抽出用ネット
ワークからの出力である特徴データを送信画像データと
し、領域判別結果である領域判別データとともにファク
シミリ信号として送信する。なお、領域判別用ネットワ
ークは、原稿画像から得られた画像データ又は特徴抽出
用ネットワークから出力される特徴データに基づいて領
域判別を行う。
【0010】受信部は、受信された送信画像データを領
域判別データに基づいて選択された1つの復元用ネット
ワークによって画像データに復元し、それを受信画像デ
ータとして用い、復元した原稿の画像を例えば用紙上に
印刷する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るファクシミリ
装置1の概略の構成を示すブロック図、図2は原稿から
抽出されるブロック領域BAを説明する図である。
【0012】図1において、ファクシミリ装置1は、送
信部11及び受信部12を備えている。送信部11は、
画像読取り部21、ブロック領域抽出部22、特徴抽出
用ネットワーク23、送信データ選択部24、及び領域
判別用ネットワーク25からなっており、受信部12
は、復元用ネットワーク31、受信データ選択部32、
及び画像印刷部33からなっている。
【0013】画像読取り部21は、送信すべき原稿をス
キャンして読み取り、画像データDMに変換する。ブロ
ック領域抽出部22は、画像読取り部21から出力され
る画像データDMに対して、ブロック領域BAに対応す
る画像データDMaを順次抽出して出力する。ブロック
領域BAは、例えば8×8画素の正方形の領域であり、
原稿の画像PMに対して各ブロック領域BAが互いに重
ならないように割り当てられている。ブロック領域抽出
部22には、原稿の画像PMの画像データDMがスキャ
ンによって1ライン毎又は複数ライン毎に入力されるの
で、例えば入力された画像データDMを画素のアドレス
に応じて適当なメモリに格納することによって、ブロッ
ク領域BAに対応した画像データDMaを抽出する。
【0014】特徴抽出用ネットワーク23は、ブロック
領域抽出部22からブロック領域BA毎に出力される6
4画素分の多値の画像データDMaを、当該ブロック領
域BAの領域属性、つまり文字領域、写真(濃淡)領
域、網点領域の3種類のそれぞれに応じて、画像データ
DMaの特徴を表す特徴データDF1〜3に変換する。
つまり、ブロック領域BAが文字領域である場合には文
字画像らしさを表す文字特徴データDF1に変換し、写
真領域である場合には写真画像らしさを表す写真特徴デ
ータDF2に変換し、網点領域である場合には網点画像
らしさを表す網点特徴データDF3に変換する。詳しく
は後述する。
【0015】送信データ選択部24は、ブロック領域B
Aの属性に応じて、つまり領域判別用ネットワーク25
からの領域判別信号S1〜3に基づいて、3つの特徴デ
ータDF1〜3のうちの1つを選択し、選択した特徴デ
ータDFを送信画像データとして出力する。
【0016】領域判別用ネットワーク25は、特徴抽出
用ネットワーク23から出力される特徴データDF1〜
3のそれぞれに基づいて、それぞれのブロック領域BA
の属性を判別し、領域判別信号S1〜3を送信データ選
択部24に出力するとともに、送信データの一部として
領域判別信号S1〜3を出力する。
【0017】したがって、送信部11からは、各ブロッ
ク領域BA毎に、送信画像データとしての1つの特徴デ
ータDF、及び領域判別データとしての領域判別信号S
1〜3が、ファクシミリ信号として順次送信される。
【0018】復元用ネットワーク31は、受信したファ
クシミリ信号のうちの特徴データDFに基づいて、それ
ぞれのブロック領域BA毎に画像データDHを復元す
る。復元用ネットワーク31は、領域の種類毎の特徴デ
ータDF1〜3をそれぞれ復元するように設けられてい
る。
【0019】受信データ選択部32は、受信したファク
シミリ信号のうちの領域判別信号S1〜3に基づいて、
復元用ネットワーク31から出力される画像データDH
のうちの1つを選択する。
【0020】画像印刷部33は、受信データ選択部32
から出力されるブロック領域BA毎の画像データDHに
基づいて、復元した原稿の画像PMを用紙上に印刷す
る。次に、特徴抽出用ネットワーク23、復元用ネット
ワーク31、及び領域判別用ネットワーク25につい
て、その作成方法及び動作などを詳しく説明する。
【0021】図3は送信部11の要部を示す図、図4は
受信部12の要部を示す図、図5は特徴抽出用ネットワ
ーク23及び復元用ネットワーク31の作成過程を示す
図、図6は領域判別用ネットワーク25の作成過程を示
す図、図7はニューラルネットワークNNの例を示す
図、図8は領域判別用ネットワーク25を示す図であ
る。
【0022】図3に示すように、特徴抽出用ネットワー
ク23は3つのネットワークA1〜A3からなってお
り、図4に示すように、復元用ネットワーク31は3つ
のネットワークB1〜B3からなっている。
【0023】すなわち、特徴抽出用ネットワーク23及
び復元用ネットワーク31の作成のために、図5に示す
ように、3個のニューラルネットワークNNA(NNA
1〜3)を準備する。図7に示すように、各ニューラル
ネットワークNNAは、砂時計型の5層のものであり、
第1層(入力層)から第5層(出力層)までの各ニュー
ロン数が、64,60,10,60,64である。つま
り、ニューラルネットワークNNAは、第3層(中間
層)のニューロン数が入力層のニューロン数よりも小さ
く、入力層と出力層のニューロン数が互いに同一であ
り、第3層を中心として左右対称形である。
【0024】また、各ニューラルネットワークNNAに
おいて、入力層S、中間層(第3層)Ab、及び出力層
Rの応答関数はリニア関数であり、中間層(第2層)A
a及び中間層(第4層)Acの応答関数はシグモイド関
数である。第1層から第3層までの部分(ネットワーク
A1〜A3)が特徴抽出用ネットワーク23であり、第
4層及び第5層の部分(ネットワークB1〜B3)が復
元用ネットワーク31である。
【0025】これらの各ニューラルネットワークNNA
に対し、それぞれ特定の分布的特徴を有した入力信号を
入力層に入力してその恒等写像を学習させる。すなわ
ち、1つ目のニューラルネットワークNNA1には、入
力層Sに学習用の文字画像を入力し、入力した文字画像
と同じ画像(復元文字画像)を出力層Rから出力するよ
うに学習させる。その場合には、各入力層への入力値と
各入力層に対応する各出力層からの出力値とが等しくな
る。
【0026】2つ目のニューラルネットワークNNA2
には、入力層Sに学習用の写真画像を入力し、入力した
写真画像と同じ画像(復元写真画像)を出力層Rから出
力するように学習させる。
【0027】3つ目のニューラルネットワークNNA3
には、入力層Sに学習用の網点画像を入力し、入力した
網点画像と同じ画像(復元網点画像)を出力層Rから出
力するように学習させる。
【0028】ニューラルネットワークNNAの学習は、
周知の技術であるバックプロパゲーション法による。学
習においては、文字画像、写真画像、及び網点画像の各
サンプルを多数作成し、それらの各サンプルから得られ
た8×8画素についての画像データを、サンプルデータ
として入力層Sに入力する。各ニューラルネットワーク
NNAについて、サンプル全体に対する平均二乗誤差が
小さくなるように10000回程度の学習を行う。
【0029】各ニューラルネットワークNNAは、学習
することによって、それぞれの中間層Abに「文字画像
らしさ」「写真画像らしさ」「網点画像らしさ」といっ
た各画像の性質を表すような特徴量が取得される。つま
り、ニューラルネットワークNNAの学習によって各画
像の特徴量が取得される。但し、この場合の特徴量は、
物理的に明確な意味を持った特徴量ではない。各中間層
Abは各入力層Sよりもニューロン数が小さく、したが
って中間層Abには、入力層Sに入力された情報の特徴
が圧縮され又は集約されて現れていると考えることがで
きる。このような特徴量が特徴データDF1〜3であ
る。なお、ニューラルネットワークの中間層における特
徴量の取得に関しては、入江らの報告書「多層パーセプ
トロンによる内部表現の獲得」(電子情報通信学会文誌
Vol.J73−D−II、No.8、P1173〜
8、1990年8月)を参照することができる。
【0030】学習済のニューラルネットワークNNA1
〜3の各第1層から第3層までの部分を取り出したもの
が、特徴抽出用ネットワーク23(ネットワークA1〜
A3)である。ネットワークA1〜A3の入力層S同士
は並列に接続され、64(=8×8)個の画像データが
各ネットワークA1〜A3に同時に入力される。ネット
ワークA1〜A3における出力層からは、全部で30
(=10×3)個の特徴データDF1〜3が出力され
る。
【0031】図3に示されるように、3つのネットワー
クA1〜A3から出力される特徴データDF1〜3のう
ちの1つ(10個のデータ)が、送信データ選択部24
によって選択され、特徴データDFとして出力される。
送信データ選択部24は3つのゲート24a〜cからな
っており、領域判別用ネットワーク25からの領域判別
信号S1〜3によって選択的に開閉する。
【0032】図8に示すように、領域判別用ネットワー
ク25は3層のものであり、入力層S、中間層A、出力
層Rの各ニューロン数は、30,30,3である。入力
層Sの応答関数はリニア関数であり、中間層A及び出力
層Rの応答関数はシグモイド関数である。図6に示すよ
うに、領域判別用ネットワーク25の入力層Sに、特徴
抽出用ネットワーク23の各出力層を接続する。つま
り、領域判別用ネットワーク25の入力層に特徴データ
DF1〜3が入力されるように接続する。
【0033】そして、図6のように接続された領域判別
用ネットワーク25に対して、ニューラルネットワーク
NNAを学習させたのと同じ分布的特徴を有する入力信
号を入力し、特徴抽出用ネットワーク23の結合係数を
変更することなく、領域判別用ネットワーク25を学習
させる。
【0034】すなわち、図6に示すネットワークに対し
て、まず学習用の文字画像を入力し、領域判別用ネット
ワーク25の出力層Rのニューロンr1の出力が「1」
となるように学習させる。次に、学習用の写真画像を入
力し、領域判別用ネットワーク25のニューロンr2の
出力が「1」となるように学習させる。さらに、学習用
の網点画像を入力し、領域判別用ネットワーク25のニ
ューロンr3の出力が「1」となるように学習させる。
この学習過程において、領域判別用ネットワーク25の
結合係数が変化する。なお、ネットワークの学習は周知
の技術であるバックプロパゲーション法による。学習に
用いられるサンプルは、ニューラルネットワークNNA
の学習において用いたサンプルと同一のものでもよく又
は異なるものでもよい。文字画像、写真画像、及び網点
画像のそれぞれについて、平均二乗誤差が小さくなるよ
うに10000回程度の学習を行う。
【0035】このようにして領域判別用ネットワーク2
5を学習させた後、特徴抽出用ネットワーク23に画像
データDMaを入力すると、出力層Rの3個のニューロ
ンr1〜3からは、それぞれ、文字領域、写真領域、網
点領域に対応する出力S1〜3が得られる。つまり、領
域判別用ネットワーク25は、特徴抽出用ネットワーク
23の入力層Sに入力されたデータに基づいてブロック
領域BAの属性を判別し、それが文字領域である場合に
はニューロンr1の出力S1が「L」となり、写真領域
である場合にはニューロンr2の出力S2が「L」とな
り、網点領域である場合にはニューロンr3の出力S3
が「L」となる。なお、それぞれの場合において他の出
力は「H」である。
【0036】したがって、図3において、送信データ選
択部24の各ゲート24a〜cは、領域判別信号S1〜
3が「L」のときに開き、各ゲート24a〜cに入力さ
れた特徴データDF1〜3のうちの1つが選択され特徴
データDFとして出力される。
【0037】さて、図5に示す学習済のニューラルネッ
トワークNNA1〜3の各第4層から第5層までの部分
を取り出したものが、図4に示す復元用ネットワーク3
1(ネットワークB1〜B3)である。各ネットワーク
B1〜B3の入力層S同士は並列に接続され、受信した
ファクシミリ信号のうちの特徴データDFが各ネットワ
ークB1〜B3に同時に入力される。また、受信データ
選択部32は、3つのゲート32a,32b,32cか
らなっており、受信したファクシミリ信号のうちの領域
判別信号S1〜3によって選択的に開閉する。
【0038】したがって、受信した特徴データDFは各
ネットワークB1〜B3に入力されるが、受信データ選
択部32によって選択されたネットワークB1〜B3か
らの出力のみが画像データDHとして得られる。この画
像データDHは、送信部11の特徴抽出用ネットワーク
23に入力されるブロック領域BA毎の画像データDM
aを復元したものである。画像印刷部33において、画
像データDHを原稿のとおりに順次配置し、復元した原
稿の画像PMを用紙上に印刷する。
【0039】したがって、上述したファクシミリ装置1
間におけるファクシミリ通信では、ファクシミリ信号が
1つの特徴データDF及び領域判別信号S1〜3から構
成され、送信側において各ブロック領域BAの属性に応
じた特徴データDFを選択して送信し、受信側において
その属性に応じて特徴データDFを復元する。つまり、
ファクシミリ信号として1つの特徴データDFのみでよ
く、しかも64(8×8)画素分の画像データDMaが
10個の特徴データDFに圧縮されているので、送信さ
れるデータ量が大幅に減少し、且つデータ量が画像の内
容又は種類に関係なく一定であるから、ファクシミリ装
置1のメモリ容量を少なくすることができ、装置を小型
化することができる。
【0040】また、ファクシミリ通信における送信デー
タのデータ量がほぼ一定となり、これによって送信時間
が一定となるので、原稿の内容や種類によって送信時間
が長大化したりメモリ容量が不足することがない。
【0041】上述のファクシミリ装置1によると、ブロ
ック領域BAの属性の判別に領域判別用ネットワーク2
5を用いているので、ニューラルネットワークの学習効
果によって簡単に属性の判別が行われ、しかも確実な属
性の判別が行われる。
【0042】上述のファクシミリ装置1において、ニュ
ーラルネットワークNNAを学習させた後では、入力さ
れるデータと学習によって得られた結合係数との積和演
算、及び応答関数を表したテーブルの検索などによっ
て、特徴データDFへの変換又は特徴データDFからの
復元を行うことが可能であるので、演算の処理速度の向
上を図ることができる。
【0043】なお、特徴抽出用ネットワーク23、復元
用ネットワーク31、及び領域判別用ネットワーク25
の作成方法において、1台のファクシミリ装置1につい
てのみ、ニューラルネットワークの学習を実際に行い、
2台目のファクシミリ装置1からはその学習によって得
られた結合係数を転用して同じネットワークを構成する
ことができる。
【0044】上述のファクシミリ装置1において、領域
判別信号S1〜3を用いて、送信時に又は受信時に、文
字領域に対しては例えばエッジ強調処理、2値化処理を
行い、写真領域に対しては自然な階調性を得るための処
理又は特定の階調を強調する処理を行い、網点領域に対
してはモアレ防止のために平滑化処理を行うようにして
もよい。これによって、復元された画像がより鮮明にな
る。
【0045】また、領域判別用ネットワーク25により
判別された領域属性に対し、モルフォロジーを用いてフ
ィルタ処理を施し、誤判別を除去して領域属性をさらに
正確に判別することもできる。そのためには、例えば原
稿の画像PMとフィルタとの各々の画素について足し算
又は引き算を行い、フィルタ中の最大値(最小値)を求
める処理を行えばよい。
【0046】なお、写真画像とは、銀塩写真のように、
原稿の画像PMの読み取り密度に対して充分に画素密度
の大きい濃淡画像のことである。また、網点画像は、網
点が細かくなるにしたがって写真画像との差異が少なく
なる。例えば、画像PMの読み取り密度が400dpi
である場合には、網点の密度が200線/インチになる
と、読み取った画像データDMは写真画像の場合と異な
らない。したがって、その場合には、200線/インチ
以上の網点画像は写真画像に含めてもよい。
【0047】上述のファクシミリ装置1においては、8
×8画素の正方形の領域をブロック領域BAとしたが、
4×4画素、3×3画素、16×16画素、64×64
画素など、種々のサイズの領域をブロック領域BAとし
てよい。正方形でなくてもよい。また原稿の画像PMを
ブロック領域BAに区分することなく、原稿の画像PM
の全体を特徴抽出用ネットワーク23に入力するように
してもよい。
【0048】上述のファクシミリ装置1において、ニュ
ーラルネットワークNNAは、コンピュータによるシミ
ュレータによって実現されている。したがって、上述し
たように、特徴抽出用ネットワーク23、領域判別用ネ
ットワーク25、復元用ネットワーク31などは、学習
済の結合係数と応答関数を表したテーブル、及びそれら
を演算及び検索するためのプログラムから実現すること
が可能である。このような態様も本発明のニューラルネ
ットワークに含まれる。また、ニューラルネットワーク
をハードウエアで直接実現してもよい。
【0049】上述の実施例において、ニューラルネット
ワークNNAとして5層のものを用いたが、4層以下又
は6層以上のものでもよい。3個のニューラルネットワ
ークNNA1〜3を用いたが、2個以下又は4個以上で
もよい。領域判別用ネットワーク25として3層のもの
を用いたが、4層、5層、又はそれ以上のものでもよ
い。全部のネットワークA1〜A3に対して1つの領域
判別用ネットワーク25を結合したが、各ネットワーク
A1〜A3に対応してそれぞれ別個の領域判別用ネット
ワークを結合してもよい。送信部11及び受信部12に
は、上述した以外に、画像データDM,DMa,DH、
特徴データDF1〜3、及び領域判別信号S1〜3など
を適切に処理し、記憶し、又は読み出すための処理手段
及びメモリなどが用いられている。各層のニューロン
数、結合係数の有無、応答関数の種類、学習方法など
は、上述した以外に種々変更することができる。その
他、ファクシミリ装置1の各部又は全体の構成、処理内
容、処理順序などは、本発明の主旨に沿って適宜変更す
ることができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1〜3の発明によると、ニューラ
ルネットワークを用いて原稿の画像の特徴データを送信
するようにし、これにより送信する画像データのデータ
量をほぼ一定とし、送信時間が長大化したりメモリ容量
が不足することを防止することができる。
【0051】請求項3の発明によると、画像領域に応じ
た特徴データを領域判別結果を示す信号とともに送信す
るので、受信側において画像領域に応じた復元と他の適
切な処理を行って画質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の概略の構成を
示すブロック図である。
【図2】原稿から抽出されるブロック領域を説明する図
である。
【図3】送信部の要部を示す図である。
【図4】受信部の要部を示す図である。
【図5】特徴抽出用ネットワーク及び復元用ネットワー
クの作成過程を示す図である。
【図6】領域判別用ネットワークの作成過程を示す図で
ある。
【図7】ニューラルネットワークの例を示す図である。
【図8】領域判別用ネットワークを示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 11 送信部 12 受信部 23 特徴抽出用ネットワーク 25 領域判別用ネットワーク 31 復元用ネットワーク NNA1〜3 ニューラルネットワーク DF1〜3 特徴データ S1〜3 領域判別信号
フロントページの続き (72)発明者 山本 眞司 愛知県豊橋市王が崎町上原1−3,3− 402 (72)発明者 中村 和明 愛知県豊橋市三本木町字元三本木9−1 スタープラザ207

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力層と出力層と少なくとも1つの中間層
    とを有し且つ前記入力層と前記出力層のニューロン数が
    互いに同一であり、前記各入力層への入力値と前記各入
    力層に対応する前記各出力層からの出力値とが等しくな
    るように恒等写像を学習させたニューラルネットワーク
    のうちの前記入力層から前記中間層までで構成される特
    徴抽出用ネットワークと、前記ニューラルネットワーク
    から前記特徴抽出用ネットワークを除いた残りで構成さ
    れる復元用ネットワークとを用い、 送信側においては、原稿画像を読み取って得られた画像
    データを前記特徴抽出用ネットワークの入力層に入力
    し、当該特徴抽出用ネットワークから出力される特徴デ
    ータを送信画像データとして送信し、 受信側においては、受信された前記送信画像データを前
    記復元用ネットワークの入力層に入力して復元する、 ことを特徴とするファクシミリ通信方法。
  2. 【請求項2】入力層と出力層と少なくとも1つの中間層
    とを有し且つ前記入力層と前記出力層のニューロン数が
    互いに同一であり、前記各入力層への入力値と前記各入
    力層に対応する前記各出力層からの出力値とが等しくな
    るように恒等写像を学習させたニューラルネットワーク
    のうちの前記入力層から前記中間層までで構成される特
    徴抽出用ネットワークと、前記ニューラルネットワーク
    から前記特徴抽出用ネットワークを除いた残りで構成さ
    れる復元用ネットワークとを有し、 原稿画像を読み取って得られた画像データを前記特徴抽
    出用ネットワークの入力層に入力して当該特徴抽出用ネ
    ットワークから出力される特徴データを送信画像データ
    として送信する送信部と、 受信された送信画像データを前記復元用ネットワークの
    入力層に入力して復元する受信部と、 が設けられていることを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】入力層と出力層と少なくとも1つの中間層
    とを有し且つ前記入力層と前記出力層のニューロン数が
    互いに同一であり、前記各入力層への入力値と前記各入
    力層に対応する前記各出力層からの出力値とが等しくな
    るようにそれぞれ特定の画像領域の恒等写像を学習させ
    たニューラルネットワークのうちの前記入力層から前記
    中間層まででそれぞれ構成される複数の特徴抽出用ネッ
    トワークと、前記ニューラルネットワークから前記特徴
    抽出用ネットワークを除いた残りでそれぞれ構成される
    複数の復元用ネットワークと、原稿画像を読み取って得
    られた画像データの領域判別結果を出力する領域判別用
    ネットワークとを有し、 前記領域判別用ネットワークによる領域判別結果に基づ
    いて選択された1つの特徴抽出用ネットワークに前記原
    稿画像を読み取って得られた画像データを入力し当該特
    徴抽出用ネットワークから出力された特徴データである
    送信画像データ、及び前記領域判別用ネットワークから
    出力される領域判別結果である領域判別データを送信す
    る送信部と、 受信された送信画像データを領域判別データに基づいて
    選択された1つの復元用ネットワークによって復元した
    データを受信画像データとして用いる受信部と、 が設けられていることを特徴とするファクシミリ装置。
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