JPH0964427A - 高温超電導ジョセフソン接合の形成方法 - Google Patents

高温超電導ジョセフソン接合の形成方法

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JPH0964427A
JPH0964427A JP7216928A JP21692895A JPH0964427A JP H0964427 A JPH0964427 A JP H0964427A JP 7216928 A JP7216928 A JP 7216928A JP 21692895 A JP21692895 A JP 21692895A JP H0964427 A JPH0964427 A JP H0964427A
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Japan
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thin film
temperature superconducting
high temperature
josephson junction
film
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JP7216928A
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English (en)
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Shinichi Morohashi
信一 諸橋
Yoichi Enomoto
陽一 榎本
Shoji Tanaka
昭二 田中
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KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Fujitsu Ltd
Original Assignee
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温超電導ジョセフソン接合の形成方法に関
し、形成する接合の位置に制約がなく集積化が可能であ
り、且つ、再現性及び均一性のあるSNSジョセフソン
接合を提供する。 【解決手段】 基板1を大気中に晒すことなく、収束イ
オンビーム3を用いたエッチングと堆積とを連続的に行
うことによって、高温超電導薄膜8/常電導薄膜9/高
温超電導薄膜8構造のジョセフソン接合の常電導体部を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温超電導ジョセフ
ソン接合の形成方法に関するものであり、特に、FIB
(収束イオンビーム)法を用いてエッチング及び堆積を
連続的に行うことによりジョセフソン接合を再現性良く
形成する高温超電導ジョセフソン接合の形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液体窒素温度で動作可能な高温超
電導体を用いて各種の電子デバイスを形成することが試
みられており、医療用の超電導量子干渉素子(SQUI
D)、デジタルデバイス、或いは、高周波デバイスにお
いて、従来の半導体デバイスを凌駕する性能が期待され
ている。
【0003】このような高温超電導デバイスを実現する
ためには、高温超電導体を用いたジョセフソン接合がキ
ーデバイスとして重要であり、各種の構造及び製造方法
が提案されている。
【0004】この高温超電導ジョセフソン接合素子の特
徴としては、 材料自体が結晶構造に起因してコヒーレンス長(ξ)
が短く、且つ、結晶方位による異方性がある、即ち、二
次元性が強い、及び、 結晶粒界がジョセフソン接合している、等の点が挙げ
られる。
【0005】そのために、Nb/AlOx −Al/Nb
接合を代表とする金属系超電導体を用いる場合と異な
り、超電導体/絶縁体/超電導体(SIS)からなる積
層構造によりジョセフソン接合動作をさせることは非常
に困難であるので、超電導体/常電導体/超電導体(S
NS)接合を利用したジョセフソン接合素子が各種試み
られている。
【0006】ここで、図12(a)乃至図13(i)を
参照して、従来の各種の高温超電導ジョセフソン接合を
説明する。 図12(a)参照 このジョセフソン接合は、結晶粒界を利用したバイクリ
スタル接合であり、高温超電導薄膜32を堆積させた互
いに結晶方位の異なるMgO等の基板31を張り合わせ
て、張り合わせ部33の境目にできる結晶粒界を粒界接
合34として利用したものである。
【0007】図12(b)参照 このジョセフソン接合は、ステップエッジ接合と呼ばれ
るもので、MgO等の基板31の表面にエッチングによ
り段差部35を設け、その上に高温超電導薄膜32を堆
積させた場合に、段差部35のエッジに結晶成長の基板
の結晶方位依存性により粒界接合34が形成されるのを
利用したものである。
【0008】図12(c)参照 次に、互いに近接して配置された超電導薄膜に金属や半
導体のブリッジを設けて近接効果で結合することを利用
したブリッジ接合を説明すると、図12(c)に示す接
合は、MgO等の基板31上に高温超電導薄膜32を堆
積させたのち、収束イオンビーム法を用いてスリット3
6を形成し、このスリット36をAu等の常電導薄膜3
7で覆ってブリッジ接合を形成したものである。
【0009】図12(d)参照 また、他のブリッジ接合型のジョセフソン接合として
は、MgO等の基板31上にエッチングにより段差部3
8を形成し、その上に高温超電導薄膜32を堆積させた
場合に段切れによって形成された分離部をAu或いはA
u−Ag合金からなる常電導薄膜37で覆ってジョセフ
ソン接合を形成したものがある。
【0010】図12(e)参照 さらに、他のブリッジ接合型のジョセフソン接合として
は、MgO等の基板31上に半導体組成のLaBaCu
O(LaBa2 Cu3 7-x )膜39及び高温超電導薄
膜32を順次堆積させたのち、エッチングによりスリッ
ト36を形成して半導体組成のLaBaCuO膜39を
ブリッジとしてジョセフソン接合を形成したものもあ
る。
【0011】図13(f)参照 次に、バリア層を利用したジョセフソン接合を説明する
と、図13(f)に示す接合は、MgO等の基板31上
に高温超電導薄膜32及び絶縁膜40を堆積させたの
ち、エッチングによって高温超電導薄膜32及び絶縁膜
40の一部を除去して段差部38を形成すると共に、基
板31の一部を露出させたのち、バリア層41及び高温
超電導薄膜32を堆積させて、段差部38にジョセフソ
ン接合を形成したものである。
【0012】図13(g)参照 また、他のバリア層を利用したジョセフソン接合として
は、MgO等の基板31上に高温超電導薄膜32、Pr
BaCuO(PrBa2 Cu3 7-x )からなるバリア
層41、及び高温超電導薄膜32を順次堆積させて平坦
なジョセフソン接合を形成したものもある。
【0013】図13(h)参照 次に、Gaイオンをイオン源とする収束イオンビーム法
を用いたジョセフソン接合を説明すると、図13(h)
に示す接合は、MgO等の基板31上に高温超電導薄膜
32を堆積させたのち高温超電導薄膜32の一部にGa
イオンからなる収束イオンビーム42を照射することに
よって超電導特性を劣化させて劣化層43を形成して弱
結合部としたものである。
【0014】図13(i)参照 また、他の収束イオンビーム法を用いたジョセフソン接
合としては、MgO等の基板31上にAu薄膜(図示せ
ず)を堆積させたのち、その一部にGaイオンからなる
収束イオンビーム(図示せず)を照射することによって
Au薄膜の一部をエッチング除去すると共に、その下の
基板31の表面にダメージ層44を形成し、次いで、残
存するAu薄膜を除去したのち、全面に高温超電導薄膜
32を堆積したものである。
【0015】この場合、ダメージ層44上に堆積した薄
膜は超電導特性が劣化した劣化層43となり、この劣化
層43が常電導薄膜となって弱結合部となるものであ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の高温超電導ジョセフソン接合素子においては各種の
欠点があり、実用化するに至っていないものである。例
えば、バイクリスタル接合の場合には、接合の位置に制
約ができるため集積化が困難であり、デジタル応用に向
けて大規模集積回路装置を構成しようとする場合の障害
となる。
【0017】また、図12(b)乃至図13(g)に示
す他の従来のジョセフソン接合の場合も、大規模集積回
路装置を作製する場合に、フォトリソグラフィー工程に
伴うバラツキ等により、接合に要求される再現性、均一
性は未だ不十分なものであった。
【0018】また、通常のフォトリソグラフィー工程の
影響をほとんど受けない図13(h)及び(i)に示し
たジョセフソン接合、特に、図13(i)に示したジョ
セフソン接合によってアナログ応用に向けた回路作製が
試みられており、一応の成果を挙げているが、常電導領
域の形成原因が必ずしも明らかでないために、どのパラ
メータを制御すれば再現性及び均一性の優れたジョセフ
ソン接合を実現できるのかが必ずしも十分に判っている
とは言えない現状である。
【0019】例えば、常電導領域の形成原因としては、 MgO等の基板31がGaイオンの局所的照射によっ
てエッチングされて段差が形成されたため、或いは、 MgO等の基板31がGaイオンの局所的照射によっ
て結晶性が劣化し、結果的にその上に堆積する高温超電
導薄膜32の結晶性が悪くなるため、或いは、 MgO等の基板31に注入されたGaイオンがその上
の高温超電導薄膜32に固相拡散して高温超電導薄膜3
2の超電導性が劣化したため、等と色々考えられてお
り、常電導領域の形成原因は確定していない。
【0020】したがって、本発明は形成する接合の位置
に制約がなく集積化が可能であり、且つ、再現性及び均
一性のある高温超電導SNS(超電導体/常電導体/超
電導体)ジョセフソン接合を形成することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 (1)本発明は、高温超電導ジョセフソン接合の形成方
法において、基板1を大気中に晒すことなく、収束イオ
ンビームエッチングと収束イオンビーム堆積とを連続的
に行うことによって、超電導体/常電導体/超電導体構
造のジョセフソン接合の常電導体部を形成する工程、及
び、高温超電導薄膜8を堆積する工程とを有することを
特徴とする。
【0022】この方法の場合には、常電導体領域の形成
原因が明らかであり、且つ、接合の形成位置に制約がな
いので集積化が可能になり、また、通常のフォトリソグ
ラフィー工程に伴うパターニング幅のバラツキの影響を
受けないために接合面積のバラツキをなくすことができ
るので、素子特性の均一性を向上することができる。な
お、この場合の常電導体部を形成する工程とは、直接常
電導体を形成する工程と、常電導体を形成するための下
地層の形成工程を含むものである。
【0023】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、収束イオンビームエッチング工程が、基板1に堆積
した金膜2をエッチングして開口部4を形成する工程で
あり、また、収束イオンビーム堆積工程が、高温超電導
薄膜8を堆積する工程において開口部4に常電導体を形
成するための下地層となる導電薄膜7または絶縁薄膜を
堆積する工程であることを特徴とする。
【0024】この場合、導電薄膜7または絶縁薄膜は、
ガス銃5から有機金属ガス6を供給した状態で収束イオ
ンビーム3を開口部4に照射することによって形成さ
れ、また、導電薄膜7上に堆積した高温超電導薄膜8は
その超電導性が劣化するために常電導薄膜9となるの
で、再現性良くSNS接合を形成することができ、且
つ、その接合面積も開口部4に堆積させた導電薄膜7の
長さL、高さH、及び、高温超電導薄膜8のパターニン
グ幅によって決定されるために、素子特性の均一性も良
好になる。
【0025】(3)また、本発明は、上記(2)におい
て、下地層としての導電薄膜7を酸化して、少なくとも
その表面を酸化膜に変換することを特徴とする。
【0026】この様に、導電薄膜7表面に酸化膜を形成
することによって、その上に堆積する高温超電導薄膜8
の超電導性はさらに劣化して再現性良く常電導薄膜9を
形成することができる。なお、導電薄膜7全体を完全に
酸化膜に変換しても良い。
【0027】(4)また、本発明は、上記(1)におい
て、収束イオンビームエッチング工程が堆積したのちに
パターニングした高温超電導薄膜8にスリットを形成す
る工程であり、また、収束イオンビーム堆積工程が少な
くともスリットに常電導体となる金属膜を堆積させてブ
リッジを形成する工程であることを特徴とする。
【0028】この方法の場合には、収束イオンビーム3
によって接合位置及び接合面積が決定され、フォトリソ
グラフィー工程のバラツキの影響を受けないので、集積
度の高い集積回路装置を再現性良く形成することができ
る。
【0029】(5)また、本発明は、上記(4)におい
て、高温超電導薄膜8をc軸配向で成膜することによっ
て、高温超電導薄膜8のab面と金属膜とが結合するよ
うにしたことを特徴とする。
【0030】この様に、基板1上に堆積させる高温超電
導薄膜8をc軸配向で成膜することによって、コヒーレ
ンス長の異方性の強い高温超電導薄膜8を用いた場合に
も、c軸と略直交するコヒーレンス長の大きな方向を電
流通路とすることができるので、素子特性が良好にな
る。
【0031】(6)また、本発明は、上記(4)または
(5)において、接合形成部における高温超電導薄膜8
の電流通路に略直交する方向のパターニング幅W0 、電
流通路に略直交する方向のスリットの幅W1 及び電流通
路に略平行な方向のスリットの長さL1 、電流通路に略
直交する方向の金属膜の幅W2 及び電流通路に略平行な
方向の金属膜の長さL2 を、W1 >W0 >W2 、且つ、
1 ≦L2 としたことを特徴とする。
【0032】この場合のジョセフソン接合の接合面積
は、W2 ×L1 で実質的に決定されるために、フォトリ
ソグラフィー工程によるパターニング幅W0 の影響を全
く受けないことになる。
【0033】(7)また、本発明は、上記(6)におい
て、L1 =L2 にすると共に、高温超電導薄膜8の厚さ
0 と金属膜の厚さH2 との関係をH0 >H2 としたこ
とを特徴とする。
【0034】このように、H0 >H2 とすることによっ
て、ジョセフソン接合の接合面積は、高温超電導薄膜8
のパターニング幅W0 に依存することなく、スリットの
形状に依存して決定されることになるので、フォトリソ
グラフィー工程に伴うバラツキの影響を受けることがな
くなる。
【0035】
【発明の実施の形態】図2及び図3を参照して本発明の
第1の実施の形態である段差型SNSジョセフソン接合
の形成工程を説明する。 図2(a)参照 先ず、(100)面を主面とするMgO基板11上に、
収束イオンビーム工程における帯電防止膜となる厚さ1
0〜200nm、好適には、100nmのAu薄膜12
を堆積させる。
【0036】図2(b)参照 次いで、収束イオンビーム装置において、加速電圧30
kV、ビーム電流110pAの条件でGaをイオン源と
した収束Gaイオンビーム13を照射してエッチングす
ることによって、間隔、即ち、長さがL1 で幅がW1
開口部14を形成する。なお、エッチング時間は、Au
薄膜12の厚さにもよるが100〜1000秒程度であ
る。
【0037】図2(c)参照 次いで、引き続き、in−situで、即ち、MgO基
板11を大気に晒すことなく連続して、ガス銃15より
有機金属ガスとしてW(CO)6 ガス16を開口部14
近傍に局所的に供給した状態で、開口部14に加速電圧
30kV、ビーム電流110pAの条件で収束Gaイオ
ンビーム13を照射することによって、厚さ1〜100
nm、好適には30nmのW薄膜17を堆積させる。
【0038】この場合、収束Gaイオンビーム13の照
射箇所を制御することによって、W薄膜17のパターン
形状を幅W2 =W1 、長さL2 =L1 とする。
【0039】なお、この有機金属ガスはW(CO)6
ス16に限られるものではなく、MoW(CO)6 を用
いてMoを、Pt(CO)2 Cl2 を用いてPtを、或
いは、Al(C2 5 3 を用いてAlを堆積させても
良いし、また、各種のアセチルアセトネートを用いて各
種の導電薄膜を堆積させても良い。さらには、導電薄膜
ではなくAl(OC2 5 3 を用いてAl2 3 等の
絶縁層を堆積させても良い。
【0040】図3(d)参照 次いで、収束イオンビーム装置から取り出したのち、引
き出し電圧を150〜350V、好適には250V、A
r圧力を0.1〜1.0Pa、好適には0.2Paとし
た条件のArイオンを用いたイオンミリング法によって
残りのAu薄膜12を選択的に全て除去する。なお、引
き出し電圧が高すぎると、AuとWとのエッチングの選
択性がなくなる。
【0041】図3(e)参照 次いで、スパッタ法を用いてMgO基板11全面にNd
BaCuO(NdBa 2 Cu3 7-x )薄膜を50〜2
00nm、好適には100nm堆積させることによっ
て、MgO基板11表面に超電導NdBaCuO薄膜1
8を、また、W薄膜17上には常電導NdBaCuO薄
膜19を形成する。
【0042】次いで、フォトレジストマスク(図示せ
ず)を用いて、引き出し電圧を350〜500V、好適
には450V、Ar圧力を0.1〜1.0Pa、好適に
は0.2Paとした条件のArイオンミリングによって
接合部の幅がW0 となるようにパターニングすることに
よって、超電導NdBaCuO薄膜18/常電導NdB
aCuO薄膜19/超電導NdBaCuO薄膜18から
なる段差型SNSジョセフソン接合が形成される。
【0043】ここで、図4を参照して、第1の実施の形
態によって得られたジョセフソン接合の特性を説明す
る。なお、図4(a)は、実際に形成した段差型SNS
ジョセフソン接合のSNS接合近傍の顕微鏡写真を模写
した図であり、図4(b)は、4.2°KにおけるI−
V特性図であり、また、図4(c)は、このジョセフソ
ン接合にマイクロ波を照射した場合のシャピロステップ
を示すものである。
【0044】図4(a)参照 実際に形成した段差型SNSジョセフソン接合の幅W0
は約5μmであり、開口部14の長さL1 は約0.2μ
mとなり、幅W1 は約20μmであり、高温超電導薄膜
パターンに対する開口部、即ち、常電導NdBaCuO
薄膜19の形成位置は高温超電導薄膜パターン精度に依
存することになり、したがって、幅W0の寸法精度に依
存して接合面積に多少のバラツキが生ずることになる。
【0045】図4(b)参照 この素子のI−V特性は、図から明らかなように磁束フ
ロートランジスタと同様のフラックスフロー(Flux
flow)型の特性を示しており、0μVにおいて約
1.3mAの臨界電流が流れ、この臨界電流は、W薄膜
17の長さL2、膜厚H2 、NdBaCuO薄膜の幅W
0 で制御することができる。
【0046】図4(c)参照 また、この素子にマイクロ波を照射した場合に、図に示
すように約45μV毎に約0.09mAだけ電流が階段
上に変化するシャピロステップを示し、これらの結果か
らSNS接合が形成されていることが明らかである。
【0047】このように、第1の実施の形態において
は、MgO基板11上に堆積するNdBaCuO薄膜を
超電導体とし、W薄膜17上に堆積するNdBaCuO
薄膜を常電導体としているので、N領域の形成原因が明
確で製造工程に不確的要素が存在しないことになり、ジ
ョセフソン接合を再現性良く形成することができる。
【0048】なお、高温超電導薄膜の堆積工程は酸化性
雰囲気中で行うので、W薄膜17が酸化されて表面に酸
化膜が形成されている可能性があり、或いは、W薄膜1
7と超電導NdBaCuO薄膜18とが十分に接してい
ない可能性もあるので、W薄膜17を常電導薄膜とする
SNS構造は形成されていないと考えられる。
【0049】また、ジョセフソン接合を形成する位置に
ついても特別の制約はなく、この様なジョセフソン接合
を用いて大規模集積回路装置を構成する際に、特別の障
碍がなくなる。
【0050】さらに、in−situで収束イオンビー
ムエッチング及び収束イオンビーム堆積を行うことによ
って、SNS構造のN領域を形成しているので、通常の
フォトリソグラフィー工程に伴うパターンのズレ及びバ
ラツキの影響をほとんど受けることがなく、再現性及び
均一性を良好にすることができる。
【0051】次に、第5図を参照して、第1の実施の形
態の変形例である本発明の第2の実施の形態の形成工程
を説明する。なお、本発明の第2の実施の形態の形成工
程は第1の実施の形態と途中までは同じ工程であるの
で、図3(d)以降の形成工程を説明する。
【0052】図5(a)参照 先ず、第1の実施の形態と同様の工程によって、MgO
基板11上に、W薄膜17からなるパターンを形成した
のち、酸化性雰囲気中で熱処理することによって、W薄
膜17の表面に厚さ10nm程度の薄い酸化膜20を形
成する。なお、この場合、W薄膜17を全て酸化して酸
化膜にしても良い。
【0053】図5(b)参照 次いで、第1の実施の形態と同様に、スパッタ法を用い
てMgO基板11全面にNdBaCuO薄膜を50〜2
00nm、好適には100nm堆積させることによっ
て、MgO基板11表面に超電導NdBaCuO薄膜1
8を、また、酸化膜20上には常電導NdBaCuO薄
膜19を形成する。
【0054】次いで、フォトレジストマスク(図示せ
ず)を用いて、引き出し電圧450V、Ar圧力を0.
2Paとした条件のArイオンミリングによってパター
ニングすることによって、超電導NdBaCuO薄膜1
8/常電導NdBaCuO薄膜19/超電導NdBaC
uO薄膜18からなる段差型SNSジョセフソン接合が
形成される。
【0055】この第2の実施の形態においても、第1の
実施の形態と同様の効果が得られるものであり、むし
ろ、W薄膜17の少なくとも表面を酸化することによっ
て、WがNdBaCuO薄膜に固相拡散して影響を与え
ることがなくなるので、N領域を安定に形成されること
が期待される。
【0056】次に、図6及び図7を参照して、本発明の
第3の実施の形態であるブリッジ型SNSジョセフソン
接合の形成工程を説明する。 図6(a)参照 先ず、(100)面を主面とするMgO基板11上に、
スパッタ法によって厚さH0 が10〜100nm、好適
には、50nmの超電導特性を有するYBCO(YBa
2 Cu3 7-x )薄膜21を堆積させる。
【0057】この場合、YBCO薄膜21はc軸配向で
成膜するものであり、その結果、電流はコヒーレンス長
の短いc軸ではなく、c軸に略直交するab軸方向に流
れることになる。
【0058】図6(b)参照 次いで、引き出し電圧450V、Ar圧力0.2Paの
条件でArイオンミリング法によりYBCO薄膜21を
パターニングすることによって、接合形成部の幅W0
5μmとしたパターンを形成する。
【0059】図6(c)及び(d)参照 次いで、帯電防止のために全面に厚さ10〜100nm
のAu薄膜22を堆積させたのち、収束イオンビーム装
置において、加速電圧30kV、ビーム電流110pA
の条件で収束Gaイオンビームを照射することによって
Au薄膜22及びYBCO薄膜21の一部をエッチング
して幅W1 が1〜10μm、好適には5μmで、長さL
1 0.01〜0.5μm、好適には0.01μmのスリ
ット23を形成する。なお、図6(c)は図6(d)の
A−A’を結ぶ一点鎖線における断面図である。
【0060】図7(e)及び(f)参照 次いで、in−situでガス銃(図示せず)よりW
(CO)6 ガスをスリット23近傍に供給すると共に、
加速電圧30kV、ビーム電流110pAの条件で収束
Gaイオンビームを照射することによってスリット23
内部に、厚さH2、幅W2 、及び、長さL2 のW膜24
を堆積してSNS構造のN領域を形成する。
【0061】なお、図7(e)は図7(f)のA−A’
を結ぶ一点鎖線における断面図であり、厚さH2 は10
〜100nm、好適には50nm、幅W2 は0.1〜7
μm、好適には3μm、及び、長さL2 は0.01〜
0.5μm、好適には0.01μmである。したがっ
て、W1 >W0 >W2 、及び、L1 =L2 となる。
【0062】図7(g)及び(h)参照 次いで、収束イオンビーム装置から取り出したのち、A
uとYBCOとの選択比を利用して、引き出し電圧を1
50〜300V、好適には200V、及び、Ar圧力を
0.2Paとした条件のArイオンミリング法により帯
電防止膜として設けたAu薄膜22をパターニングする
ことによって、Au電極25を形成してブリッジ型SN
Sジョセフソン接合が完成する。なお、図7(g)は図
7(h)のA−A’を結ぶ一点鎖線における断面図であ
る。
【0063】ここで、図8を参照して、第3の実施の形
態によって得られたブリッジ型SNSジョセフソン接合
の特性を説明する。なお、図8(a)は、実際に形成し
たブリッジ型SNSジョセフソン接合のN領域近傍の顕
微鏡写真を模写した図であり、また、図8(b)は、
4.2°KにおけるI−V特性図である。
【0064】図8(a)参照 実際に形成した段差型SNSジョセフソン接合の幅W0
は約5μmであり、スリット23の長さL1 は0.2μ
mで幅W1 は15μmとなり、また、W膜24の長さL
2 はL1 と同じ0.2μmであり、幅W2 は3μmであ
る。
【0065】図8(b)参照 この素子のI−V特性は、図から明らかなように高抵抗
な振る舞いを示しており、この原因はL1 =L2 =0.
2μmでは近接長としては大きすぎ充分な近接効果が得
られないためであると考えられ、例えば、L1 =L2
0.01〜0.05μm程度に加工すれば、L2 が常電
導薄膜であるW膜24のコヒーレンス長(ξN )と同程
度になるため、良好な特性が得られるものと期待され
る。
【0066】このように、第2の実施の形態において
は、YBCO薄膜21を分離するスリット23内に堆積
させたW膜24を常電導体としているので、N領域の形
成原因が明確であり、製造工程に不確的要素が存在しな
いことになり、ジョセフソン接合を再現性良く形成する
ことができる。
【0067】また、ジョセフソン接合を形成する位置に
ついても特別の制約はなく、この様なジョセフソン接合
を用いて大規模集積回路装置を構成する際に、特別の障
碍がなくなる。
【0068】さらに、この場合の接合面積は、YBCO
薄膜21のパターニング幅W0 に依存せずにW2 ×
2 、即ち、W2 ×L1 で決定され、このW2 ,L1
収束イオンビームエッチング及び収束イオンビーム堆積
によって決定されるので、通常のフォトリソグラフィー
工程に伴うパターンのズレ或いはバラツキの影響を受け
ることがなく、素子の特性の再現性及び均一性を良好に
することができる。
【0069】次に、図9を参照して、第3の実施の形態
の変形である本発明の第4の実施の形態を説明する。な
お、図9(a)は図9(b)のA−A’を結ぶ一点鎖線
における断面図である。
【0070】図9(a)及び(b)参照 この第4の実施の形態の基本的構成は第3の実施の形態
と同様であり、違いは、収束イオンビームを用いたW膜
24の堆積工程においてW膜24の長さL2 をスリット
23の長さL1 を越えてYBCO薄膜21表面上にも延
在させるように設けた点にあり、W膜24の堆積に先立
って、スリット23近傍のAu薄膜22を除去しておく
ものである。
【0071】この様なジョセフソン接合においては、Y
BCO薄膜21の異方性によって、c軸と略直交するa
b面を介して電流が主に流れることになり、この第4の
実施の形態のようにL2 >L1 となる場合にも、実質的
な接合面積はW2 ×L1 になると考えられるが、YBC
O薄膜21をパターニングする際に大気中に晒されるこ
とになり、YBCO薄膜21の表面が劣化して超電導特
性を妨げるバリアが形成される可能性があり、この場合
にL1 より長いL2 のYBCO薄膜21表面上に延在す
る部分はバイパス的に機能することが期待され、確実な
素子動作を実現することができる。
【0072】次に、図10を参照して、第4の実施の形
態の変形である本発明の第5の実施の形態を説明する。
なお、図10(a)は図10(b)のA−A’を結ぶ一
点鎖線における断面図である。
【0073】図10(a)及び(b)参照 この第5の実施の形態の基本的構成は第4の実施の形態
と同様であり、違いは、収束イオンビームを用いたW膜
24の堆積工程においてAu薄膜22を除去せずにAu
薄膜22上の一部にもW膜24を堆積させるものであ
り、第4の実施の形態と同様に、YBCO薄膜21の表
面の劣化に対するバイパスとして働くことが期待され
る。
【0074】次に、図11を参照して、第3の実施の形
態の変形である本発明の第6の実施の形態を説明する。 図11(a)参照 先ず、(100)面を主面とするMgO基板11上に、
スパッタ法によって厚さが10〜100nm、好適に
は、75nmの超電導特性を有するYBCO薄膜21を
堆積させたのち、全面に厚さ10〜100nm、好適に
は30nmのAu薄膜22を堆積させる。
【0075】図11(b)参照 次いで、収束イオンビーム装置において、加速電圧30
kV、ビーム電流110pAの条件で収束Gaイオンビ
ームを照射することによってAu薄膜22及びYBCO
薄膜21の一部をエッチングすることによって幅W1
3μmで長さL 1 が0.01μmのスリット23を形成
する。
【0076】図11(c)参照 次いで、in−situでガス銃(図示せず)よりW
(CO)6 ガスをスリット23近傍に供給すると共に、
加速電圧30kV、ビーム電流110pAの条件で収束
Gaイオンビームを照射することによってスリット23
内部に、厚さ50nm、幅W2 が3μm、及び、長さL
2 が0.01μmのW膜24を堆積してSNS構造のN
領域を形成する。
【0077】図11(d)参照 次いで、収束イオンビーム装置から取り出したのち、A
uとYBCOとの選択比を利用して、フォトレジストマ
スク(図示せず)を用いて引き出し電圧350V、Ar
圧力0.2Paの条件でArイオンミリング法により帯
電防止膜として設けたAu薄膜22をパターニングする
ことによってAu電極25を形成したのち、新たなフォ
トレジストマスク(図示せず)を用いて引き出し電圧4
50V、Ar圧力0.2Paの条件でArイオンミリン
グ法によりYBCO薄膜21をパターニングすることに
よって、接合形成部の幅W0 を5μmとしたパターンを
形成してブリッジ型SNSジョセフソン接合が完成す
る。
【0078】なお、この第6の実施の形態においては、
2 =L1 且つH0 >H2 であるものの、第4及び第5
の実施の形態のようにL2 >L1 且つH0 <H2 にして
も良く、その場合には、第4の実施の形態のようにスリ
ット23近傍のAu薄膜22をあらかじめ除去しても良
いし、また、第5の実施の形態のようにW膜24の下に
Au薄膜22を残存させても良い。
【0079】この第6の実施の形態におけるAu薄膜2
2は、帯電防止の機能以外に、YBCO薄膜21のパタ
ーニング工程における表面の酸化防止膜としても機能す
るので、YBCO薄膜21とW薄膜24とのSNS接合
特性を良好にすることができるので、素子動作を確実に
することができるものである。
【0080】なお、第3の実施の形態においては、高温
超電導薄膜をc軸配向で成膜しているが、第1の実施の
形態を含めた他の実施の形態においても高温超電導薄膜
はc軸配向で成膜するものである。
【0081】また、上記の実施の形態の説明において
は、高温超電導体として、NdBa2Cu3 7-x 或い
はYBa2 Cu3 7-x で説明しているが、ビスマス系
等の他の高温超電導体を用いても良く、また、有機金属
ガスとしても、W(CO)6 以外に、Mo(CO)6
Pt(CO)2 Cl2 、或いは、Al(C2 5 3
用いても良い。
【0082】また、上記の各実施の形態においては、基
板として(100)面のMgO基板11を用いている
が、(100)面に限られるものでなく、また、MgO
以外の他のSrTiO3 等の基板を用いても良い。
【0083】また、上記各実施の形態においては、収束
イオンビームとしてGaイオンを用いているがGaイオ
ンに限られるものではなく、Clイオン等の他のイオン
を用いても良く、さらに、Arイオンミーリング工程は
他のエッチング工程に置き換えても良いものである。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、in−situで連続
して収束イオンビームエッチングと収束イオンビーム堆
積を行うことによってSNS接合のN領域の加工・形成
を行っているのでN領域の形成原因が明確であり、ま
た、ジョセフソン接合の形成位置に制約がなく高集積化
が可能であり、さらに、接合位置及び接合面積はフォト
リソグラフィー工程に伴うパターンのズレ、或いは、バ
ラツキの影響を受けることがないので再現性及び均一性
が向上し、デジタル応用の大規模集積回路装置の実現に
大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の途中までの工程の
説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図2以降の工程の
説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の素子の特性の説明
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の主要な工程の説明
図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の途中までの工程の
説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の図6以降の工程の
説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の素子の特性の説明
図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の説明図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態の説明図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態の工程の説明図で
ある。
【図12】従来の高温超電導ジョセフソン接合の説明図
である。
【図13】従来の他の高温超電導ジョセフソン接合の説
明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 金膜 3 収束イオンビーム 4 開口部 5 ガス銃 6 有機金属ガス 7 導電薄膜 8 高温超電導薄膜 9 常電導薄膜 11 MgO基板 12 Au薄膜 13 収束Gaイオンビーム 14 開口部 15 ガス銃 16 W(CO)6 ガス 17 W薄膜 18 超電導NdBaCuO膜 19 常電導NdBaCuO膜 20 酸化膜 21 YBCO膜 22 Au薄膜 23 スリット 24 W膜 25 Au電極 31 基板 32 高温超電導薄膜 33 張り合わせ部 34 粒界接合 35 段差部 36 スリット 37 常電導薄膜 38 段差部 39 LaBaCuO膜 40 絶縁膜 41 バリア層 42 収束イオンビーム 43 劣化層 44 ダメージ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 陽一 東京都江東区東雲1−14−3 財団法人国 際超電導産業技術研究センター 超電導工 学研究所内 (72)発明者 田中 昭二 東京都江東区東雲1−14−3 財団法人国 際超電導産業技術研究センター 超電導工 学研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を大気中に晒すことなく、収束イオ
    ンビームエッチングと収束イオンビーム堆積とを連続的
    に行うことによって、超電導体/常電導体/超電導体構
    造のジョセフソン接合の常電導体部を形成する工程、及
    び、高温超電導薄膜を堆積する工程とを有することを特
    徴とする高温超電導ジョセフソン接合の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記収束イオンビームエッチング工程
    が、上記基板に堆積したAu膜をエッチングして開口部
    を形成する工程であり、また、上記収束イオンビーム堆
    積工程が、上記高温超電導薄膜を堆積する工程において
    前記開口部に常電導体を形成するための下地層となる金
    属層または絶縁層を堆積する工程であることを特徴とす
    る請求項1記載の高温超電導ジョセフソン接合の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 上記下地層が金属層であり、前記金属層
    を酸化して少なくとも前記金属層の表面を酸化膜に変換
    することを特徴とする請求項2記載の高温超電導ジョセ
    フソン接合の形成方法。
  4. 【請求項4】 上記収束イオンビームエッチング工程
    が、堆積したのちにパターニングした上記高温超電導薄
    膜にスリットを形成する工程であり、また、上記収束イ
    オンビーム堆積工程が少なくとも前記スリットに常電導
    体となる金属膜を堆積させてブリッジを形成する工程で
    あることを特徴とする請求項1記載の高温超電導ジョセ
    フソン接合の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記高温超電導薄膜をc軸配向で成膜
    し、高温超電導薄膜8のab面と金属膜とが結合するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4記載の高温超電導ジ
    ョセフソン接合の形成方法。
  6. 【請求項6】 上記高温超電導薄膜の接合形成部におけ
    る電流通路に直交する方向のパターニング幅W0 、前記
    電流通路に直交する方向の上記スリットの幅W1 及び前
    記電流通路に平行な方向の前記スリットの長さL1 、前
    記電流通路に直交する方向の上記金属膜の幅W2 及び前
    記電流通路に平行な方向の前記金属膜の長さL2 の関係
    を、W1 >W0 >W2 、且つ、L1 ≦L2 としたことを
    特徴とする請求項4または5に記載の高温超電導ジョセ
    フソン接合の形成方法。
  7. 【請求項7】 上記スリットの長さL1 及び上記金属膜
    の長さL2 の関係をL1 =L2 にすると共に、高温超電
    導薄膜の厚さH0 と金属膜の厚さH2 との関係をH0
    2 としたことを特徴とする請求項6記載の高温超電導
    ジョセフソン接合の形成方法。
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