JPH0961942A - 写真焼付方法及び装置 - Google Patents

写真焼付方法及び装置

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JPH0961942A
JPH0961942A JP7218852A JP21885295A JPH0961942A JP H0961942 A JPH0961942 A JP H0961942A JP 7218852 A JP7218852 A JP 7218852A JP 21885295 A JP21885295 A JP 21885295A JP H0961942 A JPH0961942 A JP H0961942A
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JP7218852A
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Inventor
Takaaki Terashita
隆章 寺下
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面露光画像の階調の修正,階調バランスの修
正,特定画像領域の濃度・色の修正を簡単に行えるよう
にする。 【解決手段】 投影露光部11とデジタル露光部21と
を設ける。測光部25でプリント対象コマの画像を測光
して、得られた画像データを画像メモリ26に記憶す
る。画像処理部27で画像データから投影露光部11に
よる面露光画像の仕上りを予測し、この面露光画像を補
正するための補正画像情報を求める。この補正画像情報
に基づきデジタル露光部21により、前記面露光画像に
重ねるように、デジタル露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光部とデジ
タル露光部とを備えた写真焼付装置及び写真焼付方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真焼付装置においては、周知のように
ネガフイルムに記録された原画を照明して、この透過光
を焼付レンズにより感光材料の感光乳剤面に結像させ
て、原画を感光材料に焼付露光するようにしている。こ
のような投影露光部を備えた写真焼付装置による面露光
の欠点は、画像の階調特性,またはシャープネスを変更
することができないことである。
【0003】ところで、写真焼付装置において、投影露
光部の他にデジタル露光部を設けて、投影露光部でネガ
フイルムの各コマからプリントを作成し、デジタル露光
部で各コマを一覧表示したインデックスプリントを作成
することが知られている(例えば特開平6−24516
号公報)。また、投影露光部とデジタル露光部とを有
し、投影露光部により形成した面露光画像上に、デジタ
ル露光で文字,記号,図形を焼き込む画像合成プリンタ
も多数提案されている(例えば特開平5−323470
号公報)。
【0004】また、カメラ情報に基づき面露光方式にお
ける種々の階調修正手段、及びデジタル露光により複写
画像の階調を修正する修正量の決定方法も提案されてい
る(例えば特開平4−284442号公報)。さらに、
投影露光部とデジタル露光部とを有し、投影露光部でネ
ガフイルムの透過光から画像を作成するとともに、画像
入力手段で画像情報の内の補正対象部分とその補正内容
を入力し、前記情報に基づき補正対象部分の補正画像情
報を作成して、前記投影画像に重ねてデジタル露光部で
画像を形成するように構成した画像プリンタもある(例
えば特開平6−347909号公報)。このような画像
プリンタでは、デジタル露光部で形成した画像はいずれ
かの方向の画像部分の輪郭が微視的に階段状になり画質
が低下するのを目立たなくすることでデジタル画像の画
質改善の効果がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、投影画
像に重ねてデジタル露光部で画像を形成する上記画像プ
リンタの場合、操作者がCRT表示画像を見て補正情報
を入力し、画像のコントラストや色調を補正するように
している。したがって、操作者が補正対象とその補正内
容を入力することは熟練と多くの入力時間とを要し、効
率よく行うことができないという問題がある。また、指
定した補正対象部分のみを補正することは指定の仕方に
よっては不自然な画像に仕上がってしまうという問題も
ある。
【0006】また、従来のインデックスプリンタによる
インデックスプリントは、多数の原画の画像を1枚のプ
リント写真に一覧表示したものであり、通常原画1コマ
の画像は十分に小さいため商品価値があるが、前記プリ
ント写真と同サイズのデジタルプリントとしては不十分
な画像である。
【0007】本発明は、インデックスプリントを行うデ
ジタル露光部での画質が不十分であっても、投影露光部
による面露光画像を主にして一部画像濃度をデジタル画
像で修正するだけなら利用可能であることを見いだし、
この知見に基づき成されたものである。なお、デジタル
プリントとして十分な画質が得られるなら、投影露光部
を用いることなく、デジタル露光部のみによって画像を
焼付露光することができるが、この場合には高価な装置
となり、特殊な用途に限られてしまうという問題があ
る。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、従来の投影露光による面露光画像よりも高品質の
画像を得ることを目的とする。また、本発明の別の目的
は、面露光画像にデジタル画像が有する全濃度域、また
は一部濃度域の階調特性の変更や輪郭強調、特定画像エ
リアの濃度や色の変更等の機能を付加することにある。
また、本発明の別の目的は、高品質の複写画像を低コス
トで効率良く得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した写真焼付方法は、原画の画像情
報から各画素の複写光量を制御する第1のデジタル画像
情報を求めるとともに、前記原画の画像情報から投影露
光部で形成する面露光画像を推定した第2のデジタル画
像情報を求め、第1と第2のデジタル画像情報の差をデ
ジタル画像補正情報とし、デジタル露光部で面露光画像
に重ねて、同一原画の前記デジタル画像補正情報に基づ
きデジタル画像を形成するようにしたものである。この
ように、原画の画像情報により、原画像の必要な背景部
と主要部とを適切に感光材料上に複写画像として再現す
るために、また複写画像の階調特性を修正するために、
デジタル画像補正情報を作成する。そして、この補正画
像情報にしたがい、投影露光部による面露光画像に対し
てデジタル露光部により追加露光する。したがって、原
画像濃度に応じて、または特定領域の画像を濃くするこ
とができる。
【0010】また、請求項2に記載した写真焼付方法
は、原画の画像情報に基づき副露光条件を求め、面露光
部で形成した主露光画像に重ねて、デジタル露光部で前
記副露光条件に基づきデジタル露光を与えるようにした
ものである。このようにデジタル露光部で例えば面露光
画像の低濃度画像部に対して副露光を与えることで、軟
調化して画像を修正することができる。また、副露光は
イメージワイズに副露光用マスクを形成し非線形的にデ
ジタル副露光を与えることにより、複写画像が軟調化さ
れ、ハイライト部のカブリも防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した写真焼
付装置の概略図である。ネガフイルム10に記録された
プリント対象コマの画像は投影露光部11によりカラー
ペーパー12に焼付露光される。投影露光部11は周知
のように、光源部13,フイルムキャリア14,焼付レ
ンズ15,シャッタ部16を備えている。光源部13は
周知のように三色の色フイルタを有する光質調節部を備
えており、焼付露光量に応じて焼付光の光質を調節する
ようになっている。
【0012】投影露光部11に対しカラーペーパー12
の送り方向下流側にはルーパー部20を介してデジタル
露光部21が配置されている。デジタル露光部21は、
レーザービームによりカラーペーパー12を走査露光し
て、カラーペーパー12に周知のインデックス画像を焼
付露光する。この他に、デジタル露光部21は、投影露
光部11で十分に面露光画像を仕上げることができない
場合には、この面露光画像に重ねてデジタル画像を重ね
て露光する。なお、面露光画像とデジタル画像との重ね
合わせに対する位置合わせは、各コマの画像を1コマ毎
に切断するために付されるカットマークを用いる。カッ
トマークは周知のようにカットマーカー22により各コ
マの間の余白部に記録されるもので、例えば小孔やマー
ク等が用いられる。また、デジタル露光部21には、こ
のカットマークを検出するマークセンサ23が設けられ
ている。このマークセンサ23の信号に基づき、面露光
画像とデジタル画像との重ね合わせの位置決めが行われ
る。
【0013】また、ネガフイルム10がセットされるフ
イルムキャリア14のフイルム送り方向の上流側には測
光部25が設けられている。測光部25はプリント対象
コマの画像を撮像する。この画像データは画像メモリ2
6に記憶される。画像メモリ26は、測光した原画像の
画像データを一時的に保持し、画像処理するためのもの
である。画像処理部27では、後述するように画像デー
タに基づき、投影露光部11における焼付露光量を算出
する。算出された焼付露光量はコントローラ29に送ら
れる。また、画像処理部27は、投影露光部11で焼付
露光した面露光画像に対してデジタル露光部21での補
正画像情報を算出する。この補正画像情報は、画像記録
情報メモリ28に書き込まれる。画像記録情報メモリ2
8は、投影露光部11とデジタル露光部21との間に、
1コマ以上の時間的または空間的距離があるため、補正
画像情報を保持するために記憶する。なお、測光部25
からの画像データに基づき、または別個に設けた撮像部
からの画像データに基づき、仕上り画像をシミュレート
表示するCRTモニタを設けてよい。
【0014】コントローラ29は周知のマイクロコンピ
ュータから構成されており、各部をシーケンス制御し
て、投影露光部11によりネガフイルム10の各コマを
カラーペーパー12に焼付露光するとともに、これら各
コマを一覧表示したインデックス画像を作成し、これを
デジタル露光部21でカラーペーパー12に焼付露光す
る。更に、投影露光部11では十分な画像品質が得られ
ない場合に、デジタル露光部21を用いて、投影露光部
11で焼付露光される面露光画像に対して、副露光を行
い、階調バランスの修正や部分的な色又は濃度の補正等
を行う。
【0015】次に、図2を参照してコントローラ29に
おける投影露光部11とデジタル露光部21とにおける
処理手順を説明する。先ず、測光部25によりプリント
対象コマが撮像され、この撮像データが画像メモリ26
に記憶される。画像処理部27では、投影露光部11に
おける焼付露光量を周知の露光量演算式を用いて決定す
る。この後、プリント対象コマの画像が焼付露光量に基
づき光質調節された焼付光でカラーペーパー12に焼付
露光される。また、画像処理部27では、画像情報か
ら、面露光画像に等しい画像を作成するためのデジタル
画像の各画素の露光量を求める。更に、求める画質を得
るために、デジタル画像露光における各画素の露光条件
を定めるデジタル露光量を求める。そして、これら2つ
のデジタル画像の各画素の露光量の差から各画素につい
ての補正デジタル露光量を求める。各画素についての補
正デジタル露光量に基づきデジタル露光部14でデジタ
ル画像を面露光画像に正確に重ねて記録する。なお、正
確に2つの画像を重ねるようにしても完全にこれらを一
致させることは困難であるから、補正デジタル露光量を
強いエッジの無いボケ画像に変換してデジタル露光する
ことが、両画像の重ね合わせの点から好ましい。このボ
ケ画像の作成方法としては、求めた補正デジタル露光量
による画像のエッジがなめらかになるように2次元フイ
ルタ,例えば近傍領域の重み付き平均を求めるフイルタ
をかける方法を用いることができる。またデジタル露光
において光学的に各画素をぼかして露光してもよい。
【0016】前記面露光画像に等しいデジタル露光量は
次のようにして決定する。まず、カラーペーパー12上
で所定の濃度を得るための係数ai,biを定めてお
く。このai,biは、面露光画像における各係数など
の決定と同じように、例えばプリントコントロールネガ
フイルムを用いて基準画像を焼付露光したときに得られ
るサンプルプリントの濃度を測定することにより決定し
ておく。また、投影露光部11で決定した面露光量に相
当する値を面露光画像基本量Dmiとする。この面露光
画像基本量Dmiは、次の数式1から求める。
【数1】Dmi=Dmdi +dmci ただし、Dmdi は濃度制御量、Dmciは色制御量で
ある。
【0017】面露光画像を得るための各画素のデジタル
露光量 logEpij は次式により算出する。
【数2】logEpij =ai・(Dmi−Dij)+ΔD+
bi ただし、 Dij:各色の画像情報(対数変換値) ΔD:視覚判定等に基づくマニアル濃度、色補正量 i:R,G,Bのいづれか1つ j:各画素番号 ai:入力手段と出力手段、及び記録材料の分光的特性
に対する補正を行うための係数 bi:記録材料や記録装置などに起因する要因、日常の
各種変動を修正するための係数 なお、Dmiの代わりに、(Dmi−D0i)を用いても
よい。D0iは基準画像から求めた画像基本量、または予
め定めた基準値である。この場合に、係数aiは、(D
mi−D0i)の値によって変更するようにしてもよい。
また、デジタル露光量Epij は数式2に限定されるもの
ではない。
【0018】デジタル露光のための画像情報は、図3に
示すような手順により決定する。先ず、測光部25によ
り画像情報を取り込み、これを画像メモリ26に記憶す
る。また、フイルム種別情報をネガフイルム10のDX
コードなどフイルム,またはカートリッジに記憶された
情報から求める。次に、このフイルム種別情報に基づき
階調バランスの修正が必要か否かを判定する。このた
め、各フイルム種別に対して階調バランス修正の要否と
その修正量を予め求めておいてこれを記憶しておき、そ
の情報により階調バランス修正を行う。この階調バラン
スの修正の後は、画像再現の修正、即ち特定領域の画像
濃度の変更や画像部エッジの強調などを行う。また、階
調バランス修正と画像再現の修正を同時に決定してもよ
い。
【0019】前記階調バランスの修正は次式により行
う。
【数3】logE’pij =ki ・ logEpij ただし、 ki :予め記憶されている修正量であり、当然のことな
がら、 logEpij に対し非線形な修正も含まれる。
【0020】補正デジタル露光量g(D)は次式により
求める。
【数4】g(D)= ki ・ logEpij − logEpij
αi ただし、補正デジタル露光量g(D)≧0となるよう
に、αi (αi ≧0であり限界値を設ける)を調整する
か、g(D)<0のときg(D)=φとする。また、α
i >0のとき、面露光の露光量の決定において、数式2
のDmi のかわりにDmi −αi を用いるようにしても
よい。なお、この他に、階調バランス修正の要否とその
修正量を1画素、または多数の画像の画像情報から自動
的に判断してもよい。
【0021】次に、画像再現の修正について説明する。
図4は画像の再現過程を示す線図である。第4象限IVは
ネガフイルム12の特性曲線を示し、横軸のDは画像濃
度を表す。この画像濃度Dは例えばCCDなどのイメー
ジエリアセンサから求める。第1象限Iは、各画素の前
記画像濃度Dに対し、例えば上記数式2から求まる露光
量 logEpij を示す。第2象限IIは、カラーペーパー1
2の特性曲線を表し、露光量 logEpij に基づき複写画
像濃度Dpが定まる。第3象限III はカラーペーパー1
2上に形成された複写画像濃度Dpと露光濃度(=相対
logE)との関係が直線で示され、露光濃度を複写画像
がほぼ再現できることを示す。
【0022】第2象限IIにおいて、ネガフイルムの高濃
度Cnは面露光画像ではカラーペーパー12の特性
(P)で再現される画像濃度はDpaであり、このカラー
ペーパーの画像再現域を越えていることが示されてい
る。カラーペーパー12上ではこのCnを含む濃度域C
に相当する被写体の画像は再現されない。このようなケ
ースは、例えば富士山を背景としたポートレートであっ
たり、車窓から人物と風景とを同時に撮影した写真など
多くあり、しばしば期待したプリントが得られないこと
がある。
【0023】ネガフイルム10,カラーペーパー12の
特性は定まっているため、露光量のみ自由に定めること
ができる。ネガフイルムの高濃度域Cから複写画像濃度
を得るためには高濃度画像に対し、g(D)に相当する
露光量(補正デジタル露光量)を加えることで、f
(D)+g(D)なる合成露光量F(D)を定める。な
お、f(D)は、例えば上記数式2による画像情報の関
数として得られる値である。これにより、ネガフイルム
のCnの画像濃度はDpbの濃度として再現されることに
なる。
【0024】合成露光量F(D)にしたがえば、露光量
p をaからbに修正するので、高濃度域Cにある被写
体も再現される。この再現画像は元のカラーペーパーの
特性(P)よりも軟調な特性(P’)をもつカラーペー
パーに相当する再現であることが判る。合成露光量F
(D)は目標とする面露光とデジタル露光の合成した画
像を得るための露光量である。この露光量は例えば原画
の最大濃度を白に再現するための条件から求めることが
できる。ただし、これに限定されるものではなく、種々
の露光量決定法を利用可能である。露光量決定パラメー
タの選択にはCRTモニタを見て行うようにしてもよ
い。面露光はf(D)(面露光画像は露光量f(D)に
等しい)の露光量が与えられているから、補正デジタル
露光量g(D)=F(D)−f(D)をカラーペーパー
12に与える。
【0025】このように合成露光量F(D)={f
(D)+g(D)}によって画像情報の全て、または必
要とする濃度範囲を再現することができる。なお、F
(D)やg(D)は上記方法に限定されるものではな
い。例えば、高濃度域Cの画像濃度であっても、1つの
連続する領域が一定以上の面積(例えば全画面の5%以
上)を有する画像領域にのみ上記デジタル露光による修
正を行うようにしてもよい。また、高濃度域Cの画像領
域が予め定コントラストをもつときのみg(D)を与え
るなどの応用ができる。これによって焼込みやマスキン
グのような効果が得られる。また、上記実施の形態とは
逆に、大きいデジタル露光量(ネガフイルム画像の低濃
度域に相当)を修正してもよい。この場合、複写画像は
濃度の高い画像部で更に高い画像濃度とすることがで
き、複写画像の階調を高める(硬調)ことができる。
【0026】また、投影露光部11で面露光された画像
に対して、デジタル露光部14でデジタル的に副露光を
与えるようにしてもよい。副露光は通常は主露光の約1
/10の均一露光を主露光画像に対して与えることによ
って、主露光画像の低濃度画像部の濃度を上げることが
できるものであり、よく知られている。しかしながら、
複写材料の階調が高いとカブリ濃度の上昇を抑えること
ができるが、カラーペーパーのような階調ではカブリ濃
度がでやすく、実用上問題があった。これは、従来の副
露光が低濃度画像部と白画像部との区別なしに副露光を
与えていたことに起因しており、これによりカブリを発
生させていた。本発明では、デジタル露光部で画像濃度
によって副露光量を制御することで、カブリ濃度を防止
し、軟調化することが可能である。図5は複写材料の特
性曲線と副露光量との関係を示す線図である。図5にお
いて、実線は複写材料の特性曲線を表し、1点鎖線は副
露光後の特性曲線を表し、横軸は複写材料に照射した露
光量を表す。本願発明では、複写材料の特性変化による
再現画像を予測して、デジタル露光によって副露光量を
与える。原画像濃度から白色、またはほぼ白色として再
現したい画像部に対して副露光量を与えることを中止す
るか、与える副露光量を減少する。例えば、原画の最大
濃度とその近傍濃度を白色とし、この濃度を有しない他
の画像部に対してのみ副露光量を与える。この場合に、
原画像濃度に対し非線形的または選択的に副露光量を与
える。
【0027】また、上記実施形態では階調の軟調化や階
調バランスの修正を行ったが、この他に、画像のエッジ
部の抽出とデジタル露光部でのエッジ部の追加露光によ
ってエッジ強調を行うようにしてもよい。また、原画像
中の特定画像部の抽出とデジタル露光部での特定画像部
の追加露光によって色又は濃度の修正を行うようにして
もよい。
【0028】なお、デジタル露光部14は光ビームによ
るものの他に、液晶やCRT等のように面に広がる多数
の画素を制御する露光手段によって構成したものでもよ
い。また、上記実施形態では、デジタル露光量を用いた
が、この他に、デジタル露光量と関連性のあるその他の
デジタル画像情報を用いてもよい。
【0029】また、上記実施形態では、面露光画像と等
価なデジタル露光量と、求める画質を得るためのデジタ
ル露光量との差から補正デジタル露光量を算出するよう
にして、投影露光部による面露光画像をデジタル露光部
で補正デジタル量により自動的に修正するようにした
が、この他に、階調バランスの修正が必要なシーンや画
像再現の修正が必要なシーンを目視判定して、このよう
なシーンに対してのみ本発明を実施してもよい。また、
目視判定の代わりに、自動的にシーン判別を行ってもよ
い。
【0030】
【発明の効果】原画の画像情報から各画素の複写光量を
制御する第1のデジタル画像情報を求めるとともに、前
記原画の画像情報から投影露光部で形成する面露光画像
を推定した第2のデジタル画像情報を求め、第1と第2
の画像情報の差をデジタル画像補正情報とし、デジタル
露光部で面露光画像に重ねて、同一原画の前記デジタル
画像補正情報に基づきデジタル画像を形成したから、単
に投影露光部により焼付露光した面露光画像よりも高品
質の画像を記録することができる。しかも、面露光画像
をデジタル露光部によるデジタル画像により修正して、
面露光画像の欠点を補うことができる。これにより、面
露光画像では不可能な又は困難な階調の修正,階調バラ
ンスの修正,特定画像領域の濃度、色の修正等が可能に
なる。
【0031】また、原画の画像情報に基づき副露光条件
を求め、面露光部で形成した主露光画像に重ねて、デジ
タル露光部で前記副露光条件に基づきデジタル露光を与
えたから、投影露光部による面露光画像を主とし、面露
光画像の一部を必要に応じてデジタル画像で修正するた
め、高精度なデジタル露光部が要求されない。したがっ
て、インデックスプリント用に設けられるデジタル露光
部を用いることができる。しかも、面露光画像を予測し
て、補正画像情報を求めるため、人の介入を必要とせ
ず、処理能力が低下することなく、効率良く高品質画像
を焼付露光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真焼付装置を示す概略図である。
【図2】写真焼付装置における処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】画像処理部における処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】画像再現の修正を説明するための線図である。
【図5】他の実施形態における階調の軟調化を説明する
ための線図である。
【符号の説明】
10 ネガフイルム 11 投影露光部 12 カラーペーパー 13 光源部 14 フイルムキャリア 15 焼付レンズ 16 シャッタ 20 ルーパー部 21 デジタル露光部 25 測光部 26 画像メモリ 27 画像処理部 29 コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、画像再現の修正について説明する。
図4は画像の再現過程を示す線図である。第4象限IVは
ネガフイルム12の特性曲線を示し、横軸のDは画像濃
度を表す。この画像濃度Dは例えばCCDなどのイメー
ジエリアセンサから求める。第1象限Iは、各画素の前
記画像濃度Dに対する露光量の関係を示す。例えば上記
数式2から求まる露光量を示す。画像濃度D,露光量 l
ogEp の軸は中心より離れる程大きな値を示す。第2象
限IIは、カラーペーパー12の特性曲線を表し、露光量
logE p に基づき複写画像濃度Dpが定まる。複写画像
濃度Dpの軸は中心より離れる程大きな値を示す。第3
象限III はカラーペーパー12上に形成された複写画像
濃度Dpと露光濃度(=相対 logE)との関係が直線で
示され、露光濃度を複写画像がほぼ再現できることを示
す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ネガフイルム10,カラーペーパー12の
特性は定まっているため、露光量のみ自由に定めること
ができる。ネガフイルムの高濃度域Cから複写画像濃度
を得るためには高濃度画像の画像濃度に従いg(D)に
相当する露光量(補正デジタル露光量)を加えること
で、f(D)+g(D)なる合成露光量F(D)を定め
る。なお、f(D)は、例えば上記数式2による画像情
報の関数として得られる値である。これにより、ネガフ
イルムのCnの画像濃度はDpbの濃度として再現される
ことになる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムに記録された原画を投影露
    光する投影露光部とインデックスプリントの作成などに
    利用するデジタル露光部とを有する写真焼付装置におけ
    る写真焼付方法において、 原画の画像情報から各画素の複写光量を制御する第1の
    デジタル画像情報を求めるとともに、 前記原画の画像情報から投影露光部で形成する面露光画
    像を推定した第2のデジタル画像情報を求め、 第1と第2のデジタル画像情報の差をデジタル画像補正
    情報とし、 デジタル露光部で面露光画像に重ねて、同一原画の前記
    デジタル画像補正情報に基づきデジタル画像を形成する
    ことを特徴とする写真焼付方法。
  2. 【請求項2】 写真フイルムに記録された原画を投影露
    光する投影露光部とインデックスプリントの作成などに
    利用するデジタル露光部とを有する写真焼付装置におけ
    る写真焼付方法において、 原画の画像情報に基づき副露光条件を求め、 面露光部で形成した主露光画像に重ねて、デジタル露光
    部で前記副露光条件に基づきデジタル露光を与えること
    を特徴とする写真焼付方法。
  3. 【請求項3】 写真フイルムに記録された原画を投影露
    光する投影露光部とインデックスプリントの作成などに
    利用するデジタル露光部とを有する写真焼付装置におい
    て、 原画を測光して画像情報を求める手段と、 求めた画像情報から各画素の複写光量を制御する第1の
    デジタル画像情報を求める第1の演算手段と、 前記画像情報から投影露光部で形成する面露光画像を推
    定した第2のデジタル画像情報を求める第2の演算手段
    と、 第1と第2のデジタル画像情報の差を求めてデジタル画
    像補正情報とする補正情報演算手段と、 同一原画の前記デジタル画像補正情報に基づき、前記デ
    ジタル露光部で面露光画像に重ねてデジタル画像を形成
    するようにデジタル露光部を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする写真焼付装置。
  4. 【請求項4】 写真フイルムに記録された原画を投影露
    光する投影露光部とインデックスプリントの作成などに
    利用するデジタル露光部とを有する写真焼付装置におい
    て、 原画の画像情報に基づき副露光条件を求める副露光条件
    演算手段と、 面露光部で形成した主露光画像に重ねて、デジタル露光
    部で前記副露光条件に基づきデジタル露光を与える制御
    手段とを備えたことを特徴とする写真焼付装置。
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