JPH0961541A - 反射型検出装置 - Google Patents

反射型検出装置

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JPH0961541A
JPH0961541A JP21445495A JP21445495A JPH0961541A JP H0961541 A JPH0961541 A JP H0961541A JP 21445495 A JP21445495 A JP 21445495A JP 21445495 A JP21445495 A JP 21445495A JP H0961541 A JPH0961541 A JP H0961541A
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JP
Japan
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light
casing
signal
light receiving
electrodes
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JP21445495A
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English (en)
Inventor
Atsuo Fujikawa
淳雄 藤川
Shinya Kawanishi
信也 川西
Noboru Kawai
昇 川合
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング2が面する一定の観測領域80内
に対象物が存在するか否かを、対象物の表面状態にかか
わらず正確に判定できる反射型検出装置1を提供する。 【解決手段】 ケーシング2内から観測領域80へ向け
て光を発する発光部5と、受光面30内で光が入射した
位置に応じた電流をそれぞれ電極31,32から出力す
る受光部8を備える。発光部5が発した光のうち対象物
によって反射された光を、受光部8の受光面30内の、
ケーシング2と上記対象物との距離に応じた位置に入射
させる光学系7を備える。受光部8の電極31,32か
ら出力された電流値の和に応じた光量信号V1と、電極
31,32から出力された電流値の比に応じた測距信号
2とを作成して出力する信号作成部9を備える。上記
光量信号V1および測距信号V2に基づいて観測領域80
内に対象物が存在するか否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は反射型検出装置に
関する。より詳しくは、観測領域へ向けて光を発し、上
記観測領域内に存在する対象物によって反射された光に
基づいて上記観測領域内に対象物が存在するか否かを検
出する反射型検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国等では、図6に示すように、自動車
を格納するためのガレージ101として、自動車2台を
並べて置ける広さを持ち、出入口をシャッター102で
開閉するタイプのものが広く普及している。このような
ガレージのシャッター102は6m程度の幅があり、人
間の手で上げ下げ(開閉)するには重すぎるため、通常
は遠隔操作により電動モータシステム105で開閉され
ている。ここで、シャッター102を閉じようとする場
合に、シャッター102の下に自動車や人間等の障害物
(以下「対象物」という。)が存在するか否かを検出
し、対象物が存在するときは安全のためにシャッター1
02の下降を禁止する必要がある。
【0003】シャッター102の下に対象物が存在する
か否かを検出するために、一般には透過型検出装置が採
用されている。この種の透過型検出装置では、出入口の
片側の側壁112に受光ユニット104、反対側の側壁
111に発光ユニット103を設けて、上記発光ユニッ
ト103から受光ユニット104へ向けて光を出射す
る。発光ユニット103から出射された光が受光ユニッ
ト104に入射しているときは、対象物が存在しないと
判断してシャッター102の開閉を許容する一方、上記
光が遮られたときは対象物が存在すると判断してシャッ
ター102の下降を禁止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記透
過型検出装置では、発光ユニット103と受光ユニット
104とをつなぐために天井部113を通して約9mの
配線106を設けなければならないため、配線工事の手
間がかかる上、配線材料が必要となる。また、現場で発
光ユニット103の光軸と受光ユニット104の光軸と
を一致させる作業を行わなければならず、面倒である。
【0005】これに対して、図7に示すように、ガレー
ジ101の出入口の片側の側壁112から光を出射し、
対象物によって反射された光を同じ側の側壁112で検
出する反射型検出装置106を採用すれば、上記配線が
不要となる。また、この種の反射型検出装置106のケ
ーシング107には発光部と受光部とが一体に組み込ま
れ、それらの光軸は製造段階で調整されるので、現場で
光軸を調整する必要がない。したがって、上記透過型検
出装置の欠点を解消することができる。
【0006】この反射型検出装置106は、反射光量の
大小を検出する方式を採用している。この方式では、6
m先の反対側の側壁111からの反射光量を1としたと
き、例えば3m先(距離1/2)、2m先(距離1/
3)の位置に上記側壁111と同じ反射率を持つ対象物
が存在すれば、それらの反射光量は22=4倍、32=9
倍となるから、上記側壁111とこの対象物との反射光
量の相異に基づいて対象物の有無を検出することができ
る。しかし、この方式では、3m先(距離1/2)、2
m先(距離1/3)の位置に存在する対象物の反射率が
1/4、1/9であれば、それらの反射光量は上記側壁
111の反射光量と同じとなるため、対象物の有無を検
出することができない。
【0007】次に、図5に示すように、三角測距方式を
採用した反射型検出装置116も知られている(例えば
CQ出版社発行「トランジスタ技術」1990年8月号
p468−p477に開示されている。)。この反射型
検出装置116は、ケーシング117に、LED118
と、投光用レンズ119と、集光用レンズ120と、1
次元PSD(半導体位置検出素子を意味し、Position
Sensitive Light Detectorの略称である。)121
とを組み込んで構成される。このPSD121の受光面
130上におけるスポット光の入射位置(第1電極13
1からの距離)xと、受光面130の一方向両側に設け
られた第1電極131,第2電極132から得られる電
流I1,I2との関係は、次式(1),(2)のようにな
る。
【0008】 I1=I0(L−x)/L …(1) I2=I0・x/L …(2) ただし、I0は全電流(すなわちI0=(I1+I2))、
Lは第1電極と第2電極との間の距離である。さて、ケ
ーシング117と対象物との距離をl、投光用レンズ1
19の光軸と集光用レンズ120の光軸との距離をB、
集光用レンズ120とPSD受光面130との距離をf
とすると、スポット光の入射位置xは、 x=B・f/l …(3) となる。式(2),(3)より、 I0/I2=L/x=L・l/(B・f) …(4) なる関係が得られる。したがって、観測領域内で全電流
0を一定に制御することにより、対象物の反射率にか
かわらず、電流値の比(I0/I2)に比例して距離lを
求めることができる。この結果、観測領域内に対象物が
存在するか否かを判断することができる。しかし、この
方式では、単に電流値の比(I0/I2)に基づいて判断
を行っているため、次のような不具合がある。すなわ
ち、ケーシング117と対象物170との距離がl1
ある場合に、対象物170の表面が散乱面であれば対象
物170からの光がPSD受光面130上の位置x1
入射するだけであるが、対象物170の表面が鏡面(例
えば、自動車の無塗装のボディ、バンパーの表面)であ
れば対象物170からの光がPSD受光面130上の別
の位置x2に入射する。このため、ケーシング117と
対象物170との距離がl2であると判断し、観測領域
内に対象物が存在するにもかかわらず、存在しないと誤
判定することがある。
【0009】このように公知の反射型検出装置106,
116では、対象物の表面状態により誤判定が起こると
いう問題がある。
【0010】そこで、この発明の目的は、観測領域内に
対象物が存在するか否かを、対象物の表面状態にかかわ
らず正確に判定できる反射型検出装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の反射型検出装置は、ケーシングを
有し、このケーシングが面する一定の観測領域内に対象
物が存在するか否かを検出する反射型検出装置であっ
て、上記ケーシング内から上記観測領域へ向けて光を発
する発光部と、上記ケーシング内に設けられ、受光面の
少なくとも一方向両側に電極を有し、上記受光面内で光
が入射した位置に応じた電流を上記各電極からそれぞれ
出力する受光部と、上記発光部が発した光のうち対象物
によって反射された光を、上記受光部の受光面内の、上
記ケーシングと上記対象物との距離に応じた位置に入射
させる光学系とを備え、上記受光部の上記電極から出力
された電流値の和に応じた光量信号と、上記電極から出
力された電流値の比に応じた測距信号とを作成して、上
記光量信号および測距信号に基づいて上記観測領域内に
対象物が存在するか否かを判断することを特徴とする。
【0012】この請求項1の反射型検出装置は、ケーシ
ングが面する一定の観測領域へ向けて発光部が光を発す
る。光学系は、上記発光部が発した光のうち対象物によ
って反射された光を、受光部の受光面内の、上記ケーシ
ングと上記対象物との距離に応じた位置に入射させる。
この結果、上記受光部は、上記受光面内で光が入射した
位置に応じた電流を、受光面の一方向両側の電極からそ
れぞれ出力する。この反射型検出装置では、上記受光部
の上記電極から出力された電流値の和に応じた光量信号
と、上記電極から出力された電流値の比に応じた測距信
号とを作成して、上記光量信号および測距信号に基づい
て上記観測領域内に対象物が存在するか否かを判断す
る。この光量信号は対象物の表面状態(散乱面であるか
鏡面であるか)を表し、測距信号はケーシングと対象物
との距離を表している。このように、ケーシングと対象
物との距離を表す測距信号だけでなく、対象物の表面状
態を表す光量信号に基づいて判断が行われるので、観測
領域内に対象物が存在するか否かが、対象物の表面状態
にかかわらず正確に判定される。
【0013】また、請求項2に記載の反射型検出装置
は、ケーシングを有し、このケーシングが面する一定の
観測領域内に対象物が存在するか否かを検出する反射型
検出装置であって、上記ケーシング内から上記観測領域
へ向けて光を発する発光部と、上記ケーシング内に設け
られ、受光面の少なくとも一方向両側に電極を有し、上
記受光面内で光が入射した位置に応じた電流を上記各電
極からそれぞれ出力する受光部と、上記発光部が発した
光のうち対象物によって反射された光を、上記受光部の
受光面内の、上記ケーシングと上記対象物との距離に応
じた位置に入射させる光学系と、上記受光部の上記電極
から出力された電流値の和に応じた光量信号と、上記電
極から出力された電流値の比に応じた測距信号とを作成
して出力する信号作成部と、上記光量信号および測距信
号に基づいて上記観測領域内に対象物が存在するか否か
を判断する判定部を備えたことを特徴とする。
【0014】この請求項2の反射型検出装置では、ケー
シングが面する一定の観測領域へ向けて発光部が光を発
する。光学系は、上記発光部が発した光のうち対象物に
よって反射された光を、受光部の受光面内の、上記ケー
シングと上記対象物との距離に応じた位置に入射させ
る。この結果、上記受光部は、上記受光面内で光が入射
した位置に応じた電流を、受光面の一方向両側の電極か
らそれぞれ出力する。そして、信号作成部は、上記受光
部の上記電極から出力された電流値の和に応じた光量信
号と、上記電極から出力された電流値の比に応じた測距
信号とを作成して出力する。この光量信号は対象物の表
面状態(散乱面であるか鏡面であるか)を表し、測距信
号はケーシングと対象物との距離を表している。判定部
は、上記光量信号および測距信号に基づいて上記観測領
域内に対象物が存在するか否かを判断する。このよう
に、ケーシングと対象物との距離を表す測距信号だけで
なく、対象物の表面状態を表す光量信号に基づいて判断
が行われるので、観測領域内に対象物が存在するか否か
が、対象物の表面状態にかかわらず正確に判定される。
【0015】請求項3に記載の反射型検出装置は、請求
項2に記載の反射型検出装置において、上記観測領域の
境界をなす壁についての上記光量信号および測距信号を
初期値として記憶し得る記憶部を備え、上記判定部は、
上記記憶部に記憶された上記各初期値と、上記信号作成
部が現在出力する光量信号および測距信号とをそれぞれ
比較して、上記観測領域内に対象物が存在するか否かを
判断することを特徴とする。
【0016】この請求項3の反射型検出装置では、記憶
部に、上記観測領域の境界をなす壁についての上記光量
信号および測距信号がそれぞれ初期値として設定され
る。動作期間中、信号作成部は対象物(上記壁を含む)
についての光量信号および測距信号を随時作成して出力
する。判定部は、上記記憶部に設定された上記各初期値
と、上記信号作成部が現在出力する光量信号および測距
信号とをそれぞれ比較して、上記観測領域内に対象物が
存在するか否かを判断する。すなわち、光量信号と測距
信号とのいずれかが一定の許容範囲を超えて変化し、そ
の初期値と実質的に異なるものとなったとき、上記観測
領域内に対象物が存在すると判断される。したがって、
観測領域内に対象物が存在するか否かが、簡単な演算処
理で判定される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の反射型検出装置
の実施の形態を詳細に説明する。
【0018】図1は、この発明を具体化した反射型検出
装置1を示している。この反射型検出装置1は、箱状の
ケーシング2と、このケーシング2内の前面2a側に配
置されたセンサユニット3と、このケーシング2内の後
面2b側に配置されたマイコンユニット4を備えてい
る。
【0019】上記センサユニット3の前面2a側には、
光学系として、投光用レンズ6および受光用レンズ7
が、それぞれ光軸を前後方向に向けた状態で所定の間隔
で並べて設けられている。この投光用レンズ6の後方に
は発光部としての赤外発光ダイオード(以下「LED」
という。)5が設けられる一方、受光用レンズ7の後方
には受光部としての1次元PSD(半導体位置検出素
子)8が設けられている。これらのLED5とPSD8
は、さらにその後方に設けられた信号処理回路9に接続
されている。LED5はこの信号処理回路9によってパ
ルス駆動され、投光用レンズ6と、ケーシング前面2a
に設けられた開口41とを通して前方の観測領域80へ
向けて光を出射することができる。
【0020】なお、LED5がパルス駆動される理由
は、瞬時でも良いから大きな光量を得るためである。投
光用レンズ6はエネルギ密度の高い小径のスポット像を
得るためのものであり、もし十分に指向性の鋭い(例え
ば±2°程度)光源があれば、この投光用レンズ6は省
略され得る。指向性の鋭い光源を必要とする理由は、光
ビーム径が大きいとPSD8の受光面30上でのスポッ
ト径も大きくなってしまい、受光面積の大きなPSDが
必要となるからである。
【0021】上記観測領域80へ向けて出射された光の
うち対象物によって反射された光は、ケーシング前面2
aに設けられた開口42と、受光用レンズ7とを通し
て、PSD8の受光面30内の、ケーシング2と上記対
象物との距離に応じた位置に入射する。PSD8は、受
光面30の一方向両側に第1電極31,第2電極32を
有しており、図5中に示したPSD121と同様に、受
光面30内で光が入射した位置に応じた電流I1,I2
それぞれ第1電極31,第2電極32から出力する。
【0022】信号処理回路8は、信号作成部として働
き、PSD8の第1電極31,第2電極32から出力さ
れた電流値の和(I1+I2)に比例する光量信号V
1と、上記第1電極31,第2電極32から出力された
電流値の比(I2/I1)に比例する測距信号V2とを作
成して出力する。図2に示すように、光量信号V1(∝
(I1+I2))は、ケーシングと対象物との距離lの2
乗に反比例して変化する。対象物の表面が鏡面である場
合のV1曲線は、対象物の表面が散乱面である場合のV1
曲線の分布から離れて、極端に大きいレベルとなる。ま
た、図3に示すように、測距信号V2(∝(I2
1))は、ケーシングと対象物との距離lと略逆比例
の相関をもって変化する。光量信号V1は対象物の表面
状態を表し、測距信号V2はケーシングと対象物との距
離を表している。
【0023】上記マイコンユニット4は、判定部として
働くCPU(中央演算処理装置)10と、このCPU1
0の動作を制御するための制御プログラムを格納したマ
スクROM(リード・オンリ・メモリ)11と、CPU
10が用いる各種データを一時的に記憶するRAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)12と、記憶部としてのE
PROM(エレクトリカリ・プログラマブル・リード・
オンリ・メモリ)13を備えている。CPU10は、後
述するようにROM11の制御プログラムに従って動作
して、上記光量信号V1および測距信号V2に基づいて観
測領域80内に対象物が存在するか否かを判断する。こ
の判断結果を表す検出信号はケーシング後面2bに設け
られた出力端子24に出力される。また、CPU10
は、ケーシング側面2cに設けられたイニシャル設定用
スイッチ21が押されたとき、信号処理回路8がその時
点で出力している光量信号V1および測距信号V2をEP
ROM13に記憶させる処理を行う。
【0024】また、ケーシング後面2bには、電源端子
22と、接地端子23が設けられている。電源端子22
には外部から電源電圧Vcc(=5V)が供給され、こ
の電源電圧Vccはケーシング2内の各ユニット3,4
に供給される。接地端子23は、外部の図示しない配線
を介して接地される。これにより、ケーシング2や各ユ
ニット3,4の接地すべき部分(図示せず)が接地電位
GNDに保たれる。
【0025】この反射型検出装置1は、図4に示すよう
に、ガレージの出入口のような、対象物70が存在し得
る観測領域80に面して設置される。ケーシング2から
距離l0のところに、観測領域80の境界をなす壁(散
乱面)90が存在するものとする。
【0026】動作時に、LED5が発した光は投光用レ
ンズ6を通して観測領域80へ向けて出射される。この
光のうち壁90や対象物70によって反射された光が、
図1に示したPSD8の受光面30内の、ケーシングと
壁90や対象物70との距離に応じた位置に入射する。
この結果、PSD8は、受光面30内で光が入射した位
置に応じた電流I1,I2を、第1電極31,第2電極3
2からそれぞれ出力する。そして、信号処理回路9は、
第1電極31,第2電極32から出力された電流値の和
(I1+I2)に比例する光量信号V1と、第1電極3
1,第2電極32から出力された電流値の比(I2
1)に比例する測距信号V2とを作成して出力する。
【0027】通常は、この反射型検出装置1の設置時に
イニシャル設定用スイッチ21が押されて、観測領域8
0の境界をなす壁90についての光量信号V1および測
距信号V2がそれぞれ初期値としてEPROM13に設
定される。なお、図2,図3中に示すV10,V20が上記
壁90についての各初期値を表している。動作期間中、
信号処理回路9は、LED5のパルス駆動に同期して、
PSD8が出力する電流I1,I2をサンプリングし、壁
90や対象物70についての光量信号V1および測距信
号V2を作成して出力する。CPU10は、EPROM
13に設定された各初期値V10,V20と、信号処理回路
9が現在出力する光量信号V1および測距信号V2とをそ
れぞれ比較して、観測領域80内に対象物70が存在す
るか否かを判断する。すなわち、光量信号V1と測距信
号V2とのいずれかが一定の許容範囲を超えて変化し、
その初期値V10,V20と実質的に異なるものとなったと
き、上記観測領域80内に対象物70が存在すると判断
する。このようにして、観測領域80内に対象物70が
存在するか否かを、簡単な演算処理で判定することがで
きる。この判定結果を表す検出信号はケーシング後面2
bの出力端子から外部へ出力され、例えばガレージのシ
ャッターの下降を禁止するために用いられる。
【0028】この反射型検出装置1では、ケーシング2
と対象物70との距離を表す測距信号V2だけでなく、
対象物70の表面状態を表す光量信号V1に基づいて判
断を行っているので、観測領域80内に対象物70が存
在するか否かを、対象物70の表面状態にかかわらず正
確に判定することができる。
【0029】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の反
射型検出装置は、受光部の一方向両側の電極から出力さ
れた電流値の和に応じた光量信号と、上記電極から出力
された電流値の比に応じた測距信号とを作成して、上記
光量信号および測距信号に基づいて上記観測領域内に対
象物が存在するか否かを判断する。すなわち、ケーシン
グと対象物との距離を表す測距信号だけでなく、対象物
の表面状態を表す光量信号に基づいて判断が行われる。
したがって、観測領域内に対象物が存在するか否かを、
対象物の表面状態にかかわらず正確に判定することがで
きる。
【0030】請求項2の反射型検出装置では、信号作成
部が、上記受光部の上記電極から出力された電流値の和
に応じた光量信号と、上記電極から出力された電流値の
比に応じた測距信号とを作成して出力し、判定部が、上
記光量信号および測距信号に基づいて上記観測領域内に
対象物が存在するか否かを判断する。このように、ケー
シングと対象物との距離を表す測距信号だけでなく、対
象物の表面状態を表す光量信号に基づいて判断が行われ
るので、観測領域内に対象物が存在するか否かを、対象
物の表面状態にかかわらず正確に判定することができ
る。
【0031】請求項3の反射型検出装置では、判定部
が、記憶部に設定された各初期値と、信号作成部が現在
出力する光量信号および測距信号とをそれぞれ比較し
て、上記観測領域内に対象物が存在するか否かを判断す
るので、観測領域内に対象物が存在するか否かを、簡単
な演算処理で判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化した反射型検出装置の構成
を示す図である。
【図2】 ケーシングと対象物との距離と、光量信号と
の関係を示す図である。
【図3】 ケーシングと対象物との距離と、測距信号と
の関係を示す図である。
【図4】 上記反射型検出装置が設置される状態を示す
図である。
【図5】 従来の反射型検出装置を示す図である。
【図6】 ガレージに設置された従来の透過型検出装置
を示す図である。
【図7】 ガレージに設置された従来の反射型検出装置
を示す図である。
【符号の説明】
1 反射型検出装置 2 ケーシン
グ 5 LED 6 投光用レ
ンズ 7 受光用レンズ 8 1次元P
SD 9 信号処理回路 10 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングを有し、このケーシングが面
    する一定の観測領域内に対象物が存在するか否かを検出
    する反射型検出装置であって、 上記ケーシング内から上記観測領域へ向けて光を発する
    発光部と、 上記ケーシング内に設けられ、受光面の少なくとも一方
    向両側に電極を有し、上記受光面内で光が入射した位置
    に応じた電流を上記各電極からそれぞれ出力する受光部
    と、 上記発光部が発した光のうち対象物によって反射された
    光を、上記受光部の受光面内の、上記ケーシングと上記
    対象物との距離に応じた位置に入射させる光学系とを備
    え、 上記受光部の上記電極から出力された電流値の和に応じ
    た光量信号と、上記電極から出力された電流値の比に応
    じた測距信号とを作成して、上記光量信号および測距信
    号に基づいて上記観測領域内に対象物が存在するか否か
    を判断することを特徴とする反射型検出装置。
  2. 【請求項2】 ケーシングを有し、このケーシングが面
    する一定の観測領域内に対象物が存在するか否かを検出
    する反射型検出装置であって、 上記ケーシング内から上記観測領域へ向けて光を発する
    発光部と、 上記ケーシング内に設けられ、受光面の少なくとも一方
    向両側に電極を有し、上記受光面内で光が入射した位置
    に応じた電流を上記各電極からそれぞれ出力する受光部
    と、 上記発光部が発した光のうち対象物によって反射された
    光を、上記受光部の受光面内の、上記ケーシングと上記
    対象物との距離に応じた位置に入射させる光学系と、 上記受光部の上記電極から出力された電流値の和に応じ
    た光量信号と、上記電極から出力された電流値の比に応
    じた測距信号とを作成して出力する信号作成部と、 上記光量信号および測距信号に基づいて上記観測領域内
    に対象物が存在するか否かを判断する判定部を備えたこ
    とを特徴とする反射型検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の反射型検出装置におい
    て、 上記観測領域の境界をなす壁についての上記光量信号お
    よび測距信号を初期値として記憶し得る記憶部を備え、 上記判定部は、上記記憶部に記憶された上記各初期値
    と、上記信号作成部が現在出力する光量信号および測距
    信号とをそれぞれ比較して、上記観測領域内に対象物が
    存在するか否かを判断することを特徴とする反射型検出
    装置。
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