JPH0960887A - 電子レンジのスイッチ装置 - Google Patents
電子レンジのスイッチ装置Info
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- JPH0960887A JPH0960887A JP21148995A JP21148995A JPH0960887A JP H0960887 A JPH0960887 A JP H0960887A JP 21148995 A JP21148995 A JP 21148995A JP 21148995 A JP21148995 A JP 21148995A JP H0960887 A JPH0960887 A JP H0960887A
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- Japan
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- power supply
- triac
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- microwave oven
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セメント抵抗を用いることなく、インラッシ
ュ電流の発生を防止する。 【解決手段】 電源トランス5を介してマグネトロン3
に電源1を供給する電源回路を備えた電子レンジにおい
て、電源回路に電源スイッチ2とは別にスイッチング素
子であるトライアック4を直列に接続するとともに、電
源スイッチ2の投入時、電圧のゼロクロス近傍でトライ
アック4をオン作動させるトリガー信号を出力するフォ
トサイリスタ7を備える。
ュ電流の発生を防止する。 【解決手段】 電源トランス5を介してマグネトロン3
に電源1を供給する電源回路を備えた電子レンジにおい
て、電源回路に電源スイッチ2とは別にスイッチング素
子であるトライアック4を直列に接続するとともに、電
源スイッチ2の投入時、電圧のゼロクロス近傍でトライ
アック4をオン作動させるトリガー信号を出力するフォ
トサイリスタ7を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源トランスを介
してマグネトロンに電源を供給する電源回路を備えた電
子レンジに係り、より詳細には、電源スイッチの投入時
に発生するインラッシュ電流を防止し得る電子レンジの
スイッチ装置に関するものである。
してマグネトロンに電源を供給する電源回路を備えた電
子レンジに係り、より詳細には、電源スイッチの投入時
に発生するインラッシュ電流を防止し得る電子レンジの
スイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電源トランスを介してマグネトロンに電
源を供給する電源回路を備えた電子レンジにおいては、
電源スイッチを投入してマグネトロンに電源を供給する
場合、電源スイッチの投入時に電源トランスに大きなイ
ンラッシュ電流が流れる。例えば、出力が800〜90
0W程度の電子レンジでは、電源投入時に80〜130
A程度の電流が流れる。
源を供給する電源回路を備えた電子レンジにおいては、
電源スイッチを投入してマグネトロンに電源を供給する
場合、電源スイッチの投入時に電源トランスに大きなイ
ンラッシュ電流が流れる。例えば、出力が800〜90
0W程度の電子レンジでは、電源投入時に80〜130
A程度の電流が流れる。
【0003】そのため、このままでは家庭用のブレーカ
が落ちてしまうことから、従来の電子レンジでは、電源
投入時に巻線抵抗器であるセメント抵抗を電源トランス
に直列に接続して、インラッシュ電流が電源トランスに
流れないようにしている。そして、インラッシュ電流が
発生する期間の経過後はセメント抵抗を電源トランスか
ら切り離すことにより、以後は、電源トラスンのみを介
してマグネトロンに電源を安定的に供給するようになっ
ている。
が落ちてしまうことから、従来の電子レンジでは、電源
投入時に巻線抵抗器であるセメント抵抗を電源トランス
に直列に接続して、インラッシュ電流が電源トランスに
流れないようにしている。そして、インラッシュ電流が
発生する期間の経過後はセメント抵抗を電源トランスか
ら切り離すことにより、以後は、電源トラスンのみを介
してマグネトロンに電源を安定的に供給するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
子レンジでは、電源投入時にインラッシュ電流が流れる
のを防止するためにセメント抵抗を使用しているが、こ
のセメント抵抗は抵抗値の小さいものを使用しているの
で、ワッテージが大きくなるといった問題があった。ま
た、メーカーによっては突入に対して十分な抵抗値を持
っていないものもあり、一様には使用できないといった
問題もあった。さらに、インラッシュ電流を防止するた
めにだけセメント抵抗を使用しているので、その分部品
コストが高くつくといった問題もあった。
子レンジでは、電源投入時にインラッシュ電流が流れる
のを防止するためにセメント抵抗を使用しているが、こ
のセメント抵抗は抵抗値の小さいものを使用しているの
で、ワッテージが大きくなるといった問題があった。ま
た、メーカーによっては突入に対して十分な抵抗値を持
っていないものもあり、一様には使用できないといった
問題もあった。さらに、インラッシュ電流を防止するた
めにだけセメント抵抗を使用しているので、その分部品
コストが高くつくといった問題もあった。
【0005】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたもので、その目的は、セメント抵抗を用いるこ
となく、インラッシュ電流の発生を確実に防止し得る電
子レンジのスイッチ装置を提供することにある。
案されたもので、その目的は、セメント抵抗を用いるこ
となく、インラッシュ電流の発生を確実に防止し得る電
子レンジのスイッチ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載のスイッチ装置は、電源トラ
ンスを介してマグネトロンに電源を供給する電源回路を
備えた電子レンジにおいて、前記電源回路に電源スイッ
チとは別にスイッチング素子が直列に接続されるととも
に、前記電源スイッチの投入時、電圧のゼロクロス近傍
で前記スイッチング素子をオン作動させる制御信号を出
力するスイッチング制御回路を備えたものである。ま
た、本発明の請求項2記載のスイッチ装置は、前記スイ
ッチング素子がトライアックによって形成され、このト
ライアックのゲート端子に前記スイッチング制御回路の
制御信号がトリガー信号として入力されるものである。
また、本発明の請求項3記載のスイッチ装置は、前記ス
イッチング制御回路としてゼロクロスフォトサイリスタ
を用いたものである。
め、本発明の請求項1記載のスイッチ装置は、電源トラ
ンスを介してマグネトロンに電源を供給する電源回路を
備えた電子レンジにおいて、前記電源回路に電源スイッ
チとは別にスイッチング素子が直列に接続されるととも
に、前記電源スイッチの投入時、電圧のゼロクロス近傍
で前記スイッチング素子をオン作動させる制御信号を出
力するスイッチング制御回路を備えたものである。ま
た、本発明の請求項2記載のスイッチ装置は、前記スイ
ッチング素子がトライアックによって形成され、このト
ライアックのゲート端子に前記スイッチング制御回路の
制御信号がトリガー信号として入力されるものである。
また、本発明の請求項3記載のスイッチ装置は、前記ス
イッチング制御回路としてゼロクロスフォトサイリスタ
を用いたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ヒ
ータを備えた電子レンジに組み込んだ状態として説明す
る。図3及び図4は、本発明のスイッチ装置が適用され
る電子レンジの構造の一例を示す側面より見た断面図及
び平面より見た断面図である。レンジ本体21の前面に
開閉扉22が装着されており、この開閉扉22の内側が
加熱室23となっている。
ータを備えた電子レンジに組み込んだ状態として説明す
る。図3及び図4は、本発明のスイッチ装置が適用され
る電子レンジの構造の一例を示す側面より見た断面図及
び平面より見た断面図である。レンジ本体21の前面に
開閉扉22が装着されており、この開閉扉22の内側が
加熱室23となっている。
【0008】この加熱室23の上面板24には、その中
央部まで延設して導波管25が設けられており、この導
波管25は、加熱室23の右側外方に配設されたマグネ
トロン15などを内蔵する高周波発生装置26に連接さ
れている。また、上面板24の下面側(すなわち、加熱
室23内側)であって導波管25の開口部には、スタラ
ー27がスタラーカバー28に被覆されて取り付けられ
ており、高周波発生装置26から導波管25を介して導
かれた高周波は、スタラー27によって拡散されながら
加熱室23内に照射されるようになっている。
央部まで延設して導波管25が設けられており、この導
波管25は、加熱室23の右側外方に配設されたマグネ
トロン15などを内蔵する高周波発生装置26に連接さ
れている。また、上面板24の下面側(すなわち、加熱
室23内側)であって導波管25の開口部には、スタラ
ー27がスタラーカバー28に被覆されて取り付けられ
ており、高周波発生装置26から導波管25を介して導
かれた高周波は、スタラー27によって拡散されながら
加熱室23内に照射されるようになっている。
【0009】また、上面板24の下面側には、電熱シー
ズヒータである上ヒータ29が取り付けられているとと
もに、加熱室23の後面板30に取り付けられたヒータ
ケース31内に、後ヒータ32が取り付けられている。
また、送風モータ33がヒータケース31の後面にモー
タブラケット34を介して取り付けられるとともに、送
風モータ33によって駆動される送風ファン35と冷却
ファン36とが取り付けられている。
ズヒータである上ヒータ29が取り付けられているとと
もに、加熱室23の後面板30に取り付けられたヒータ
ケース31内に、後ヒータ32が取り付けられている。
また、送風モータ33がヒータケース31の後面にモー
タブラケット34を介して取り付けられるとともに、送
風モータ33によって駆動される送風ファン35と冷却
ファン36とが取り付けられている。
【0010】そして、電子レンジをオーブンとして使用
するときには、上ヒータ29による輻射熱によって加熱
室23内が加熱されるとともに、後ヒータ32によって
加熱された空気が、後面板30の上下に設けられた排気
口37,38から加熱室23内に送風ファン35によっ
て送出されるようになっている。また、冷却ファン36
によって送風モータ33が冷却されるようになってい
る。また、レンジ本体21の前面には、開閉扉22の右
横に操作板39が設けられており、操作板39には、図
示は省略しているが、表示窓及び電源スイッチ2、その
他の各種ファンクションスイッチが設けられている。
するときには、上ヒータ29による輻射熱によって加熱
室23内が加熱されるとともに、後ヒータ32によって
加熱された空気が、後面板30の上下に設けられた排気
口37,38から加熱室23内に送風ファン35によっ
て送出されるようになっている。また、冷却ファン36
によって送風モータ33が冷却されるようになってい
る。また、レンジ本体21の前面には、開閉扉22の右
横に操作板39が設けられており、操作板39には、図
示は省略しているが、表示窓及び電源スイッチ2、その
他の各種ファンクションスイッチが設けられている。
【0011】図1は、上記構成の電子レンジに適用され
た本発明のスイッチ装置の電気的構成を示している。た
だし、本例ではヒータ29,32や送風モータ33に電
源1を供給するための回路については、図示を省略して
いる。電源1には、電源スイッチ2を介して高周波発生
用電源トランス5の一次側コイル51の一端が接続され
ており、一次側コイル51の他端は、トライアック4の
T2端子に接続されている。また、電源トランス5の二
次側コイル52には、マグネトロン3が接続されてい
る。
た本発明のスイッチ装置の電気的構成を示している。た
だし、本例ではヒータ29,32や送風モータ33に電
源1を供給するための回路については、図示を省略して
いる。電源1には、電源スイッチ2を介して高周波発生
用電源トランス5の一次側コイル51の一端が接続され
ており、一次側コイル51の他端は、トライアック4の
T2端子に接続されている。また、電源トランス5の二
次側コイル52には、マグネトロン3が接続されてい
る。
【0012】また、トライアック4のT1端子は電源1
に接続されているとともに、抵抗R1とコンデンサC1
とからなるスナバ回路6がトライアック4と並列に接続
されている。また、トライアック4のT1端子とゲート
端子Gとの間には、誤点弧防止用抵抗RGKが接続されて
いる。
に接続されているとともに、抵抗R1とコンデンサC1
とからなるスナバ回路6がトライアック4と並列に接続
されている。また、トライアック4のT1端子とゲート
端子Gとの間には、誤点弧防止用抵抗RGKが接続されて
いる。
【0013】また、トライアック4のT2端子とゲート
端子Gとの間には、逆並列接続されたフォトサイリスタ
7が接続されており、このフォトサイリスタ7のゲート
端子とカソード端子との間に、電源電圧のゼロクロス
(すなわち、ゼロ電圧)でフォトサイリスタ7をオン作
動させるためのZC回路8が接続されている。つまり、
このフォトサイリスタ7はいわゆるゼロクロスフォトサ
イリスタであって、後述する発光ダイオードD3よりの
光を受けて、電源電圧のゼロクロス近傍でオン作動する
構成となっている。
端子Gとの間には、逆並列接続されたフォトサイリスタ
7が接続されており、このフォトサイリスタ7のゲート
端子とカソード端子との間に、電源電圧のゼロクロス
(すなわち、ゼロ電圧)でフォトサイリスタ7をオン作
動させるためのZC回路8が接続されている。つまり、
このフォトサイリスタ7はいわゆるゼロクロスフォトサ
イリスタであって、後述する発光ダイオードD3よりの
光を受けて、電源電圧のゼロクロス近傍でオン作動する
構成となっている。
【0014】また、電源スイッチ2の電源トランス5側
に、抵抗R2を介して逆流防止用ダイオードD1のアノ
ード側が接続されており、ダイオードD1のカソード側
には、コンデンサC2の一端と、ツェナダイオードD2
のカソード側と、発光ダイオードD3のアノード側とが
接続されている。そして、コンデンサC2の他端と、ツ
ェナダイオードD2のアノード側と、発光ダイオードD
3のカソード側とが、電源1に接続された構成となって
いる。
に、抵抗R2を介して逆流防止用ダイオードD1のアノ
ード側が接続されており、ダイオードD1のカソード側
には、コンデンサC2の一端と、ツェナダイオードD2
のカソード側と、発光ダイオードD3のアノード側とが
接続されている。そして、コンデンサC2の他端と、ツ
ェナダイオードD2のアノード側と、発光ダイオードD
3のカソード側とが、電源1に接続された構成となって
いる。
【0015】コンデンサC2は、フォトサイリスタ7で
のゼロクロスが万一とれなかったときの保護回路として
挿入されている。すなわち、発光ダイオードD3のトリ
ガー位相をライン電圧より遅らせ、誘導負荷による電流
の立ち上がりの遅れを少なくして、マグネトロン3の発
振を安定化させるためのものである。上記構成におい
て、発光ダイオードD3、ゼロクロスフォトサイリスタ
7、ZC回路8及びトライアック4はワンパッケージの
IC回路(ゼロクロストライアックカプラ)となってい
る。
のゼロクロスが万一とれなかったときの保護回路として
挿入されている。すなわち、発光ダイオードD3のトリ
ガー位相をライン電圧より遅らせ、誘導負荷による電流
の立ち上がりの遅れを少なくして、マグネトロン3の発
振を安定化させるためのものである。上記構成におい
て、発光ダイオードD3、ゼロクロスフォトサイリスタ
7、ZC回路8及びトライアック4はワンパッケージの
IC回路(ゼロクロストライアックカプラ)となってい
る。
【0016】図2は、このゼロクロストライアックカプ
ラをディスクリートで構成した等価回路の一例を示して
いる。すなわち、トライアック4のT2端子は、ピーク
電流制限用抵抗R11を介して整流回路11のa端子に
接続されているとともに、トライアック4のT1端子は
誤点弧防止用抵抗RGKを介して、ゲート端子Gとともに
整流回路11のc端子に接続されている。
ラをディスクリートで構成した等価回路の一例を示して
いる。すなわち、トライアック4のT2端子は、ピーク
電流制限用抵抗R11を介して整流回路11のa端子に
接続されているとともに、トライアック4のT1端子は
誤点弧防止用抵抗RGKを介して、ゲート端子Gとともに
整流回路11のc端子に接続されている。
【0017】また、整流回路11のb端子は、直列接続
された抵抗R12、逆流防止用ダイオードD11及び抵
抗13を介してd端子に接続されているとともに、フォ
トサイリスタ12を介してd端子に接続されている。そ
して、逆流防止用ダイオードD11と抵抗13との接続
点にトランジスタQのベース端子が接続され、トランジ
スタQのコレクタ端子はフォトサイリスタ12のゲート
端子に接続され、エミッタ端子はフォトサイリスタ12
のカソード端子とともに整流回路11のd端子に接続さ
れている。
された抵抗R12、逆流防止用ダイオードD11及び抵
抗13を介してd端子に接続されているとともに、フォ
トサイリスタ12を介してd端子に接続されている。そ
して、逆流防止用ダイオードD11と抵抗13との接続
点にトランジスタQのベース端子が接続され、トランジ
スタQのコレクタ端子はフォトサイリスタ12のゲート
端子に接続され、エミッタ端子はフォトサイリスタ12
のカソード端子とともに整流回路11のd端子に接続さ
れている。
【0018】そして、トランジスタQのベース端子と整
流回路11のd端子との間にコンデンサC11が接続さ
れ、フォトサイリスタ12のゲート端子とカソード端子
との間に誤点弧防止用抵抗RGKが接続された構成となっ
ている。また、発光ダイオードD3には、動作電圧VIN
が印加されるようになっている。すなわち、この等価回
路は、トライアック4のT1端子からゲート直列抵抗R
12,R13を接続してドライブする方式となってい
る。
流回路11のd端子との間にコンデンサC11が接続さ
れ、フォトサイリスタ12のゲート端子とカソード端子
との間に誤点弧防止用抵抗RGKが接続された構成となっ
ている。また、発光ダイオードD3には、動作電圧VIN
が印加されるようになっている。すなわち、この等価回
路は、トライアック4のT1端子からゲート直列抵抗R
12,R13を接続してドライブする方式となってい
る。
【0019】つまり、トライアック4のT1−T2間の
電圧を、抵抗R12,R13で分圧し、その分電圧でト
ランジスタQをオン作動させている。そのため、分電圧
でトランジスタQが飽和状態となってオン作動している
間(すなわち、ゼロ電圧以外のとき)は、フォトサイリ
スタ12の光電流がゲート端子からトランジスタQを通
ってカソード端子側へ短絡されるため、動作電圧VINが
印加されてもトライアック4はオンしない。
電圧を、抵抗R12,R13で分圧し、その分電圧でト
ランジスタQをオン作動させている。そのため、分電圧
でトランジスタQが飽和状態となってオン作動している
間(すなわち、ゼロ電圧以外のとき)は、フォトサイリ
スタ12の光電流がゲート端子からトランジスタQを通
ってカソード端子側へ短絡されるため、動作電圧VINが
印加されてもトライアック4はオンしない。
【0020】一方、トライアック4のT1−T2間の電
圧がゼロ電圧の近傍であるときには、トランジスタQが
オフ状態となるため、フォトサイリスタ12の光電流が
整流回路11を介してトライアック4のゲート端子にト
リガー信号として入力される。そのため、トライアック
4は、T1−T2間の電圧がゼロ電圧の近傍であるとき
(すなわち、電源電圧のゼロクロス近傍であるとき)オ
ンとなって、負荷に通電されることになる。
圧がゼロ電圧の近傍であるときには、トランジスタQが
オフ状態となるため、フォトサイリスタ12の光電流が
整流回路11を介してトライアック4のゲート端子にト
リガー信号として入力される。そのため、トライアック
4は、T1−T2間の電圧がゼロ電圧の近傍であるとき
(すなわち、電源電圧のゼロクロス近傍であるとき)オ
ンとなって、負荷に通電されることになる。
【0021】次に、上記構成のスイッチ装置の動作につ
いて、図1を参照して説明する。電子レンジの使用に際
して電源スイッチ2をオン状態とすると、電源1が電源
スイッチ2、抵抗R2、逆流防止用ダイオードD1を介
して発光ダイオードD3に印加される。フォトサイリス
タ7では、この光信号を受けて光電流が流れることにな
るが、電源1の電圧がゼロ電圧以外のときは、この光電
流がゲート端子からZC回路8を通ってカソード端子側
へ短絡されるため、フォトサイリスタ7はオン作動しな
い。その結果、トライアック4にはトリガー信号が入力
されず、トライアック4はオフ状態を保つことになる。
いて、図1を参照して説明する。電子レンジの使用に際
して電源スイッチ2をオン状態とすると、電源1が電源
スイッチ2、抵抗R2、逆流防止用ダイオードD1を介
して発光ダイオードD3に印加される。フォトサイリス
タ7では、この光信号を受けて光電流が流れることにな
るが、電源1の電圧がゼロ電圧以外のときは、この光電
流がゲート端子からZC回路8を通ってカソード端子側
へ短絡されるため、フォトサイリスタ7はオン作動しな
い。その結果、トライアック4にはトリガー信号が入力
されず、トライアック4はオフ状態を保つことになる。
【0022】そして、電源1の電圧がゼロ電圧の近傍と
なったとき、フォトサイリスタ7の光電流がトライアッ
ク4のゲート端子にトリガー信号として入力され、トラ
イアック4がオンとなって、マグネトロン3に通電され
ることになる。このように、本発明のスイッチ装置によ
れば、電源スイッチ2をどのようなタイミングでオン状
態としても、トライアック4が常にゼロ電圧の近傍でオ
ンするため、インラッシュ電流の発生を確実に防止し得
るものである。
なったとき、フォトサイリスタ7の光電流がトライアッ
ク4のゲート端子にトリガー信号として入力され、トラ
イアック4がオンとなって、マグネトロン3に通電され
ることになる。このように、本発明のスイッチ装置によ
れば、電源スイッチ2をどのようなタイミングでオン状
態としても、トライアック4が常にゼロ電圧の近傍でオ
ンするため、インラッシュ電流の発生を確実に防止し得
るものである。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のスイッチ装置
は、電源トランスを介してマグネトロンに電源を供給す
る電源回路を備えた電子レンジにおいて、電源回路に電
源スイッチとは別にスイッチング素子が直列に接続され
るとともに、電源スイッチの投入時、電圧のゼロクロス
近傍でスイッチング素子をオン作動させる制御信号を出
力するスイッチング制御回路を備えた構成としたので、
マグネトロンに電源を供給した時に流れる大きなインラ
ッシュ電流を確実に防止することができるものである。
また、従来使用していたセメント抵抗が不要となり、そ
の分コストダウンが可能となる。また、本発明の請求項
2及び3記載のスイッチ装置は、スイッチング素子をト
ライアックによって形成するとともに、スイッチング制
御回路をゼロクロスフォトサイリスタによって形成した
ので、マイコンを搭載していない電子レンジにおいて
も、マグネトロンに電源を供給した時に流れる大きなイ
ンラッシュ電流を確実に防止することができるものであ
る。
は、電源トランスを介してマグネトロンに電源を供給す
る電源回路を備えた電子レンジにおいて、電源回路に電
源スイッチとは別にスイッチング素子が直列に接続され
るとともに、電源スイッチの投入時、電圧のゼロクロス
近傍でスイッチング素子をオン作動させる制御信号を出
力するスイッチング制御回路を備えた構成としたので、
マグネトロンに電源を供給した時に流れる大きなインラ
ッシュ電流を確実に防止することができるものである。
また、従来使用していたセメント抵抗が不要となり、そ
の分コストダウンが可能となる。また、本発明の請求項
2及び3記載のスイッチ装置は、スイッチング素子をト
ライアックによって形成するとともに、スイッチング制
御回路をゼロクロスフォトサイリスタによって形成した
ので、マイコンを搭載していない電子レンジにおいて
も、マグネトロンに電源を供給した時に流れる大きなイ
ンラッシュ電流を確実に防止することができるものであ
る。
【図1】本発明のスイッチ装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】図1に示したゼロクロストライアックカプラを
ディスクリートで構成した場合の等価回路である。
ディスクリートで構成した場合の等価回路である。
【図3】本発明のスイッチ装置が適用される電子レンジ
の構造の一例を示す側面より見た断面図である。
の構造の一例を示す側面より見た断面図である。
【図4】本発明のスイッチ装置が適用される電子レンジ
の構造の一例を示す平面より見た断面図である。
の構造の一例を示す平面より見た断面図である。
1 電源 2 電源スイッチ 3 マグネトロン 4 トライアック 5 電源トランス 7 フォトサイリスタ 8 ZC回路 D3 発光ダイオード
Claims (3)
- 【請求項1】 電源トランスを介してマグネトロンに電
源を供給する電源回路を備えた電子レンジにおいて、 前記電源回路に電源スイッチとは別にスイッチング素子
が直列に接続されるとともに、前記電源スイッチの投入
時、電圧のゼロクロス近傍で前記スイッチング素子をオ
ン作動させる制御信号を出力するスイッチング制御回路
を備えたことを特徴とする電子レンジのスイッチ装置。 - 【請求項2】 前記スイッチング素子がトライアックに
よって形成され、このトライアックのゲート端子に前記
スイッチング制御回路の制御信号がトリガー信号として
入力されることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ
のスイッチ装置。 - 【請求項3】 前記スイッチング制御回路がゼロクロス
フォトサイリスタである請求項1又は2記載の電子レン
ジのスイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21148995A JPH0960887A (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 電子レンジのスイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21148995A JPH0960887A (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 電子レンジのスイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0960887A true JPH0960887A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16606805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21148995A Pending JPH0960887A (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 電子レンジのスイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0960887A (ja) |
-
1995
- 1995-08-21 JP JP21148995A patent/JPH0960887A/ja active Pending
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