JPH095954A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラープルーフの作成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびカラープルーフの作成方法

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JPH095954A
JPH095954A JP15029195A JP15029195A JPH095954A JP H095954 A JPH095954 A JP H095954A JP 15029195 A JP15029195 A JP 15029195A JP 15029195 A JP15029195 A JP 15029195A JP H095954 A JPH095954 A JP H095954A
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JP
Japan
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emulsion
layer
silver halide
image
sensitive material
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JP15029195A
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Yasuo Tosaka
泰雄 登坂
Keiichi Hoshino
啓一 星野
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イエロー、マゼンタ、シアン、墨の各発色層
によってドットゲイン特性が合い印刷物と一致した色再
現に優れ、更に、小点再現性も各発色層によって異なら
ずにハイライトの色の再現性が優れるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料、及びそれを用いたカラープルーフの作
製方法を提供することにある。 【構成】 イエロー画像形成性ハロゲン化銀乳剤、マゼ
ンタ画像形成性ハロゲン化銀乳剤、シアン画像形成性ハ
ロゲン化銀乳剤、黒色画像形成性ハロゲン化銀乳剤のい
ずれの分光感度分布においても、その他の3つの乳剤よ
り少なくとも6倍感度が高い分光感度領域を有するハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料において、前記乳剤を含有
する層の内、最も支持体に近い層(最下乳剤層と称す)
から支持体と反対側にある写真構成層の総ゼラチン付き
量が10.0g/m2以下であり、かつ該最下乳剤層と
光反射層との間に、処理後に透明である非画像形成層を
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー製版・印刷工程
において色分解及び網点画像変換して得られる複数の白
黒網点画像から校正用カラー画像(カラープルーフ)を
作製するのに好適なハロゲン化銀カラー写真感光材料及
び、それを用いたカラープルーフの作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー製版・印刷の工程におい
て、色分解及び網点画像変換して得られた複数の白黒網
点画像からカラープルーフを得る方法としては、フォト
ポリマーやジアゾ化合物を用いて色画像を形成するオー
バーレイ法と、サープリント法が知られている。
【0003】オーバーレイ法は非常に簡単であり、作製
コストも安く、4色(減法混色の原色及び黒)のフィル
ムシートを重ねるだけで校正用として使用できる利点を
有しているが、フィルムシートを重ねることによって光
沢を生じ、このため印刷物とは異なった質感のものとな
る欠点がある。
【0004】サープリント法は、一つの支持体上に着色
像を重ね合わせるものであり、この方法としては、光重
合材料の粘着性を利用してトナー現像によって着色画像
を得る方法が米国特許3,582,327号、同3,607,264号及び
同3,620,726号で知られている。
【0005】又、感光性の着色シートを用いて支持体に
転写し、露光及び現像により画像を形成した後、この上
に別の着色シートを積層し、同様のプロセスを繰り返す
ことによってカラープルーフを作製する方法が特公昭47
-27441号及び特開昭56-501217号により知られている。
【0006】又、感光性の着色シートを用い、対応する
各色分解フィルムを露光及び現像して得られた各着色画
像を転写して一つの支持体上に形成する方法が特開昭59
-97140号で知られている。これらの画像を形成するトナ
ー及び着色シートの着色剤としては、印刷インキと同様
の着色材料を使用できる利点があるため、得られたカラ
ープルーフの色調は印刷物に近似したものとなる。
【0007】しかし、これらの方法は、カラープルーフ
を作製する工程で、画像を重ね合わせたり、転写したり
しなければならず、操作に時間が掛かり、又、製作コス
トも高い欠点がある。
【0008】このような欠点を解消したものとして、白
色支持体を有する銀塩カラー写真感光材料を使用してカ
ラープルーフを作製する方法が特開昭56-113139号、同5
6-104335号、同62-280746号、同62-280747号、同62-280
748号、同62-280749号、同62-280750号、同62-280849号
等に開示されている。
【0009】この方法においては、色彩原稿から色分解
された網点画像に変換された複数枚から成る色分解白黒
網画像を密着焼付け等の方法で逐次一枚のカラーペーパ
ーに焼き付け、発色現像を施し、発色現像により画像様
にカプラーから生成した色素で形成されるカラー画像が
校正用画像として用いられる。
【0010】しかしながら、この技術には、色彩画像を
印刷物に近似させると文字等の黒色画像の濃度が印刷物
に比べ不足し、文字等の黒色画像の濃度を印刷物に近似
させようとしてその濃度を高める手段を取ると、印刷物
の色彩画像の近似度が悪化し、両者を共に満足させるこ
とが難しいという欠点がある。
【0011】この欠点を改良する技術として特開昭61-2
33732号等にはイエロー発色層、マゼンタ発色層、シア
ン発色層の他に、いずれの層とも最大分光感度波長を異
にする第4の墨版層を設ける技術が開示されているが、
イエロー、マゼンタ、シアン、墨の各発色層によってド
ットゲイン特性が合わずに印刷物と一致した色再現が得
られないという問題があることが判った。更に、小点再
現性も各発色層によって異なるためハイライトの色の再
現性に問題を残している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カラ
ー製版・印刷工程において色分解及び網点画像変換して
得られる複数の白黒網点画像から校正用カラー画像(カ
ラープルーフ)を作製するのに、イエロー、マゼンタ、
シアン、墨の各発色層によってドットゲイン特性が合い
印刷物と一致した色再現に優れ、更に、小点再現性も各
発色層によって異ならずにハイライトの色の再現性が優
れるハロゲン化銀カラー写真感光材料、及びそれを用い
たカラープルーフの作製方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成によって達成された。
【0014】1) 光反射層上に、少なくとも1層のイ
エロー画像形成性ハロゲン化銀乳剤(Y乳剤と称す)を
含有する層、少なくとも1層のマゼンタ画像形成性ハロ
ゲン化銀乳剤(M乳剤と称す)を含有する層、少なくと
も1層のシアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤(C乳剤と
称す)を含有する層を有し、かつ第4の黒色画像形成性
ハロゲン化銀乳剤(S乳剤と称す)を有し、かつ前記Y
乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤のいずれの乳剤の分光感
度分布においても、その他の3つの乳剤より少なくとも
6倍感度が高い分光感度領域を有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料であって、前記乳剤を含有する層の内、
最も支持体に近い層(最下乳剤層と称す)および最下層
乳剤より支持体から遠い側にある写真構成層の総ゼラチ
ン付き量が10.0g/m2以下であり、かつ該最下乳
剤層と光反射層との間に、処理後に透明である非画像形
成層を有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真
感光材料。
【0015】2) 前記処理後に透明である非画像形成
層が、処理で脱色する着色物質を含有していることを特
徴とする1)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
料。
【0016】3) 前記Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳
剤のいずれかの乳剤の分光感度分布領域にある波長の光
で測定した生試料反射濃度が0.8以上であることを特
徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0017】4) 前記Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳
剤のいずれかの乳剤の写真階調が2.0以上であること
を特徴とする1)から3)のいずれか1項に記載のハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料。
【0018】5) 前記処理後に透明な非画像形成層の
厚みが1μm以上12μm以下であることを特徴をする
1)〜4)のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料。
【0019】6) 支持体上にイエロー画像形成層、マ
ゼンタ画像形成層、シアン画像形成層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料に、色分解されたイエロー画像
情報からなる網点画像情報に基づく露光、マゼンタ画像
情報からなる網点画像情報に基づく露光、シアン画像情
報からなる網点画像情報に基づく露光および、黒色画像
情報からなる網点画像情報に基づく露光をそれぞれ行
い、カラープルーフを作製する工程において、該ハロゲ
ン化銀写真カラー写真感光材料が1)〜5)のいずれか
1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料であるこ
とを特徴とするカラープルーフの作製方法。
【0020】以下、本発明について更に詳述する。
【0021】本発明においては、支持体上に、少なくと
も1層のイエロー画像形成性ハロゲン化銀乳剤(Y乳剤
と称す)を含有する層、少なくとも1層のマゼンタ画像
形成性ハロゲン化銀乳剤(M乳剤と称す)を含有する
層、少なくとも1層のシアン画像形成性ハロゲン化銀乳
剤(C乳剤と称す)を含有する層を有し、かつ第4の黒
色画像形成性ハロゲン化銀乳剤(S乳剤と称す)を有し
ている。
【0022】ここで第4の黒色画像形成性のS乳剤は、
画像露光し、現像されることにより黒色画像の形成可能
な乳剤であればよい。好ましい一例では、S乳剤は黒色
カプラーを含有する黒色画像層と組み合わせて使用する
事もできる。また、別の好ましい一例では、S乳剤は、
イエローカプラー、マゼンタカプラーおよびシアンカプ
ラーを含有する黒色画像層と組み合わせて使用すること
もできる。また、S乳剤が複数の層の画像形成に寄与
し、それらS乳剤が現像されたことによる複数画像の組
み合わせにより黒色画像を形成する場合も好ましい一例
である。複数の画像の組み合わせにより黒色画像を形成
する例としては、たとえば、イエロー画像を形成するた
めのイエロー画像層にS乳剤を含有し、別にイエロー画
像の補色である青色画像(例えばマゼンタ画像及びシア
ン画像が同時に形成されることにより青色画像となる)
形成層にもS乳剤を含有し、S乳剤が現像されることで
黒色画像が形成されるものがある。さらにS乳剤がマゼ
ンタ画像形成層とその補色画像形成層に含有されている
場合や、S乳剤がシアン画像形成層をその補色画像形成
層に含有されている場合もある。
【0023】別の好ましい一例は、S乳剤はイエロー画
像形成層、マゼンタ画像形成層及びシアン画像形成層の
いずれにも含有され、S乳剤が現像されることのより黒
色画像を形成するものである。その場合のイエロー画像
形成層、マゼンタ画像形成層、シアン画像形成層には本
発明のY乳剤、M乳剤、C乳剤が含有されていても良い
し、含有されていない画像形成層であってもよい。
【0024】本発明の最も好ましい実施態様の一つは、
本発明におけるイエロー画像形成性ハロゲン化銀乳剤
層、マゼンタ画像形成性ハロゲン化銀、シアン画像形成
性ハロゲン化銀乳剤層のいずれにもS乳剤が含有されて
いるものである。
【0025】また別の本発明の最も好ましい実施態様の
一つは、S乳剤が黒色画像形成性ハロゲン化銀乳剤層に
含有されているものである。
【0026】本発明のイエロー画像形成性ハロゲン化銀
乳剤層、マゼンタ画像形成性ハロゲン化銀乳剤層、シア
ン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層は単独層であっても、
複数の層から構成されていてもよい。また、その支持体
からの塗設される順番は任意に選択できる。
【0027】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、Y
乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤のいずれの乳剤において
も、その分光感度領域において、その他の3つの乳剤よ
り少なくとも6倍感度が高い分光感度領域が少なくとも
存在するハロゲン化銀写真感光材料である。すなわちY
乳剤の感度が他のM、C、S各乳剤の感度より少なくと
も6倍高い分光感度領域が少なくとも存在しかつ、M乳
剤についても、C乳剤についても、S乳剤についても同
様に他の3つの乳剤より少なくとも6倍高い分光感度領
域が少なくとも存在する。
【0028】好ましくはY乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳
剤のいずれの乳剤においても、その分光感度領域におい
て、その他の3つの乳剤より少なくとも8倍感度が高い
分光感度領域が少なくとも存在する。
【0029】一つの好ましい実施態様においては、Y乳
剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤はそれぞれお互いに異なる
波長領域に分光極大を有している。Y乳剤、M乳剤、C
乳剤、S乳剤の内ある乳剤の分光感度分布の極大値付近
の特定波長で露光した場合、その乳剤の感度はそれ以外
の3つの乳剤の感度より少なくとも6倍感度が高い波長
領域が存在する。Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤のす
べてについてその分光感度分布の極大値付近にそのよう
な波長領域が少なくとも存在する。
【0030】別の好ましい一つの実施態様では、Y乳
剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤の内のある乳剤の分光感度
分布が、その他の3つの乳剤より少なくとも6倍感度が
高い波長領域が、該乳剤の分光感度の極大付近でない場
合もある。その場合でも感度差が少なくとも6倍あれば
使用できる。
【0031】好ましい実施態様においてはY乳剤、M乳
剤、C乳剤、S乳剤はいずれも互いに異なる分光波長領
域を有しており、その最大感光波長は互いに異なる。好
ましくはお互いに20nm以上最大感光波長が異なってい
る。更に好ましくは30nm以上異なっている。
【0032】Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤の最大感
光波長は上記条件であればどのような波長でもよい。各
乳剤の最大感光波長は、350nm〜900nmの間で任意に選択
できる。一つの好ましい具体例はY乳剤が青領域、M乳
剤が緑領域、C乳剤が赤領域、S乳剤が赤外領域であ
る。また別の好ましい具体例においてはY乳剤が400±3
0nm、M乳剤が460±30nm、C乳剤が540±30nm、S乳剤
が640±30nmで各乳剤の最大感光波長の差が20nm以上
になるように設定することも好ましい。更に別の好まし
い一例ではM乳剤が580nm、C乳剤が660nm、Y乳剤が75
0nm、S乳剤が850nmと設定できる。さらに別の好ましい
一例においてはY乳剤が540nm、M乳剤が380nm、C乳剤
が460nm、S乳剤が630nmと設定できる。ここにあげたの
はほんの一例であり、これらに限定されない。
【0033】Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤から選ば
れる任意の乳剤はいずれかの波長領域においてその乳剤
以外の該波長での感度に対して、少なくとも6倍高いこ
とが好ましい。ここで感度はある画像層の濃度を最大濃
度−0.3の濃度にするために必要な露光量の逆数で表
した感度である。さらに好ましくは8倍である。
【0034】本発明におけるY乳剤、M乳剤、C乳剤、
S乳剤は従来知られている分光増感色素から選択して増
感することにより実現することができる。
【0035】本発明においてはS乳剤の濃度持ち分は
0.7以上であることが好ましい。濃度持ち分とはS乳
剤が現像されてS乳剤によって画像形成されたY、M、
C濃度をそれぞれ測定した場合、Y、M、Cの濃度のい
ずれかが0.7以上である。好ましくはY、M、C濃度
のいずれもが0.7以上である。
【0036】本発明において上記S乳剤の濃度持ち分を
実現するにはS乳剤の塗布銀量を調整することや、カプ
ラーの付量を調整することで実現出来る。
【0037】本発明の感光材料は、ポジ型感光材料であ
ることが好ましい。本発明のポジ型感光材料には直接ポ
ジ方式およびカラーリバーサル方式による感光材料を包
含するものであり、また画像様に生じた銀を漂白すると
きに同時に色素を漂白してポジ画像を形成するいわゆる
銀色素漂白法を用いた感光材料、カラー拡散転写法を用
いた感光材料等が本発明の感光材料に含まれる。
【0038】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、少
なくともイエロー画像形成層、マゼンタ画像形成層、シ
アン画像形成層を有しており、また黒色画像形成性のS
乳剤を含有する画像形成層を有していても良い。また非
画像形成性の親水性コロイド層を写真構成層として有す
ることができる。本発明においては、Y乳剤、M乳剤、
C乳剤、S乳剤を含有する層の内、最も支持体に近い層
(本発明においては最下乳剤層と称す)および最下乳剤
層より支持体から遠い側にあるにある写真構成の総ゼラ
チン付き量が10.0g/m2以下である。ここでいう
総ゼラチン付き量は、最下乳剤層および最下乳剤層より
支持体から遠い側の写真構成層の全てのゼラチン付き量
を合計した値である。本発明でいう該総ゼラチン付き量
は、更に好ましくは9.0g/m2以下である。ゼラチ
ンの量はパギー法に記載された水分の測定法で11.0%の
水分を含有したゼラチンの重量に換算して求められる。
【0039】本発明においては、最下乳剤層と光反射層
との間に処理後に透明な非画像形成層を有している。本
発明における処理後に透明な非画像形成層は、ハロゲン
化銀写真感光材料に一般に用いられるバインダーを含有
することができる。そのうち特にゼラチンを用いること
が有利であるが、必要に応じて他のゼラチン、ゼラチン
誘導体、ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼ
ラチン以外のタンパク質、糖誘導体、セルロース誘導
体、単一あるいは共重合体の如き合成親水性高分子物質
等の親水性コロイドも用いることができる。
【0040】また本発明の処理後に透明な非画像形成層
としては、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート
またはそれらのコポリマーから構成される層や塩化ビニ
ール、ポリプロピレンから構成される層等が挙げられ
る。
【0041】本発明における処理後に透明な非画像形成
層の好ましい具体例の一つは、ゼラチン等の親水性コロ
イドから構成される透明層である。また別の好ましい具
体例の一つは、白色顔料を含有したポリエチレンテレフ
タレートや紙支持体などの反射層の表面に被覆した透明
の耐水性樹脂層である。
【0042】本発明の処理後に透明な非画像形成層は、
処理後には、好ましくは、該層を550nmの光で測定した
透過濃度が0.10以下となっているものである。更に好ま
しくは、透過濃度が0.05以下のものである。処理後に透
明な非画像形成層は白色顔料を含有しないことが最も好
ましいが、重量比で該層の重量の5%以下の白色顔料を
含有することができる。
【0043】本発明の処理後に透明な非画像形成層には
処理によって脱色する着色物質を含有すことが好まし
い。着色物質としては、イエローコロイド銀や黒色コロ
イド銀のようなコロイド金属、水溶性の染料などを親水
性コロイドの透明層に含有することができる。さらに染
料を固体微粉末で透明層中に含有させることができる。
【0044】本発明においてはY乳剤、M乳剤、C乳
剤、S乳剤のいずれかの乳剤の分光感度分布領域にある
波長の光で測定した生試料反射濃度が0.8以上である
が好ましい。さらに好ましくは1.0以上である。生試
料の反射濃度の測定は従来知られている方法を使用でき
る。例えば(株)日立製作所のカラーアナライザー607
を用いて測定した分光反射濃度の値を用いることができ
る。
【0045】現像処理前の前記反射濃度を0.8以上にす
る方法としては、少なくともシアン画像形成性ハロゲン
化銀乳剤の分光感度領域に吸収を有する水溶性染料を添
加する方法及び/又は最下層あるいはそれ以外の層にア
ンチハレーションを設ける方法が好ましい。更に、染料
を固体微粉末で感光材料中に含有させて染料が感光材料
中で拡散するのを抑制する方法等が挙げられる。
【0046】本発明に用いられる水溶性染料としては、
オキソノール染料、シアニン染料、メロシアニン染料、
アゾ染料、アントラキノン染料、アリリデン染料等が挙
げられるが、現像処理液中での高分解性及びハロゲン化
銀乳剤への非色増感の点から、特に好ましい染料はオキ
ソノール染料及びメロシアニン染料である。
【0047】オキソノール染料としては、米国特許4,18
7,225号、特開昭48-42826号、同49-5125号、同49-99620
号、同50-91627号、同51-77327号、同55-120660号、同5
8-24139号、同58-143342号、同59-38742号、同59-11164
0号、同59-111641号、同59-168438号、同60-218641号、
同62-31916号、同62-66275号、同62-66276号、同62-185
755号、同62-273527号、同63-139949号等に記載されて
いる。
【0048】メロシアニン染料としては、特開昭50-145
124号、同58-120245号、同63-35437号、同63-35438号、
同63-34539号、同63-58437号等に記載されている。
【0049】オキソノール染料及びメロシアニン染料の
代表的な具体例を以下に示すが、これに限定されない。
【0050】(水溶性イエロー染料)
【0051】
【化1】
【0052】
【化2】
【0053】
【化3】
【0054】
【化4】
【0055】
【化5】
【0056】(水溶性マゼンタ染料)
【0057】
【化6】
【0058】
【化7】
【0059】
【化8】
【0060】
【化9】
【0061】
【化10】
【0062】(水溶性シアン染料)
【0063】
【化11】
【0064】
【化12】
【0065】
【化13】
【0066】
【化14】
【0067】
【化15】
【0068】次にオキソノール染料及びメロシアニン染
料以外の水溶性染料の代表的な具体例を示すが、本発明
はこれらに限定されない。
【0069】
【化16】
【0070】
【化17】
【0071】
【化18】
【0072】
【化19】
【0073】水溶性染料の使用量は、カラー感光材料の
シアン画像形成性ハロゲン化銀に対する露光領域内の少
なくとも一つの波長で測定した現像処理前の生試料反射
濃度が0.8以上となるように量を選択して添加できる。
【0074】本発明において、水溶性染料は、単独又は
2種以上のものを組み合わせて用いることもできる。
【0075】本発明においては、最下層又はその他の層
にアンチハレーション層を設けることもできる。
【0076】アンチハレーション層は光を吸収する化合
物を含有する。光を吸収する化合物としては、その作用
を有する各種の有機化合物及び無機化合物を用いること
である。
【0077】この無機化合物としては、コロイド銀、コ
ロイドマンガン等が好適であるが、コロイド銀が特に好
ましい。これらコロイド状金属は脱色性が良好なため、
本発明のカラー感光材料に適用する場合にも有効なもの
である。
【0078】上記のコロイド銀、例えば灰色コロイド銀
は、硝酸銀をゼラチン中でハイドロキノン、フェニド
ン、アスコルビン酸、ピロガロールあるいはデキストリ
ンのような還元剤の存在下にアルカリ性に保って還元
し、その後、中和、冷却してゼラチンをセットさせてか
ら、ヌードル水洗法によって還元剤や不要な塩類を除去
することによって得られる。アルカリ性で還元する際、
アザインデン化合物、メルカプト化合物の存在下でコロ
イド銀粒子を作ると、均一な粒子のコロイド銀分散液を
得ることができる。
【0079】コロイド銀の付量としては、シアン画像形
成性ハロゲン化銀に対する露光領域内の少なくとも一つ
の波長で測定した現像処理前の生試料反射濃度が0.8以
上となるように量を選択して添加できる。
【0080】本発明のカラー感光材料においては、任意
のハロゲン化銀乳剤層中及び/又はそれ以外の親水性コ
ロイド写真構成層中に、カルボキシル基、スルホンアミ
ド基、スルファモイル基の少なくとも一つを有する染料
が固体分散して含有されることができる。
【0081】カルボキシル基、スルファモイル基、スル
ホンアミド基の少なくとも1つを有する染料とは、より
具体的には例えば下記一般式〔1〕〜〔8〕で示される
染料である。
【0082】
【化20】
【0083】式中、R1,R2は水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、-COOR5、-COR
5、-SO2R5、-SOR5、-SO2NR5R6、-CONR5R6、-NR5R6、-NR
5SO2R6、-NR5COR6、-NR5CONR6R7、-NR5CSNR6R7、-OR5
-SR5又はシアノ基を表し、R3,R4は水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基又
は複素環基を表す。R5,R6,R7は水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を表し、
1〜L5はメチン鎖を表す。n1は0又は1の整数を表
し、n2は0〜2の整数を表す。
【0084】
【化21】
【0085】式中、R1,R3,L1〜L5,n1及びn
2は、それぞれ一般式〔1〕と同様の意味を表す。
【0086】Eはオキソノール染料を形成するのに必要
な酸性核を表す。
【0087】
【化22】
【0088】式中、R3,R4,L1〜L5,n1及びn
2は、それぞれ一般式〔1〕と同様の意味を表し、R8
9はR3,R4と同様の意味を表す。
【0089】X1,X2は酸素原子又は硫黄原子を表す。
【0090】
【化23】
【0091】式中、R3,L1及びL2は一般式〔1〕と
同様の意味を表し、Eは一般式〔2〕と同様の意味を表
す。R10,R11は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン原子、-OR5、-SR5、-NR5R6、-NR5SO2R6、-NR5COR
6、-COR5又は-COOR5を表す。又、R10とR11で環二重結
合を形成することもできる。X3は酸素原子、硫黄原
子、セレン原子、-(R12)C(R13)-又は-N(R3)-を表し、R
3,R5,R6は一般式〔1〕と同様の意味を表す。
【0092】R12,R13は水素原子又はアルキル基を表
す。n3は1〜3の整数を表す。
【0093】
【化24】
【0094】式中、R3,R4,L1,L2,L3及びn1
一般式〔1〕と同様の意味を表し、Eは一般式〔2〕と
同様の意味を表す。R10,R11は一般式〔4〕と同様の
意味を表し、R14はR10と同様の意味を表す。
【0095】
【化25】
【0096】式中、R3,R4,R10,R11,L1〜L5
3,n1及びn2は一般式〔1〕と同様の意味を表し、
4はX3と、R15,R16はR10と同様の意味を表す。
【0097】X-はアニオンを有する基を表す。又、R
10とR11,R15とR16で環二層結合を形成することがで
きる。
【0098】
【化26】
【0099】式中、A1はピロール核、イミダゾール
核、ピラゾール核、フェノール核、ナフトール核又は縮
合複素環を表す。
【0100】
【化27】
【0101】式中、Z1,Z2,Z3は電子吸引性基を表
し、A2はアリール基又は複素環基を表す。
【0102】以下に各一般式に示す染料の具体例を挙げ
るが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0103】
【化28】
【0104】
【化29】
【0105】
【化30】
【0106】
【化31】
【0107】
【化32】
【0108】
【化33】
【0109】
【化34】
【0110】
【化35】
【0111】
【化36】
【0112】
【化37】
【0113】
【化38】
【0114】
【化39】
【0115】
【化40】
【0116】
【化41】
【0117】
【化42】
【0118】
【化43】
【0119】
【化44】
【0120】
【化45】
【0121】
【化46】
【0122】
【化47】
【0123】
【化48】
【0124】上記カルボキシル基、スルホンアミド基、
スルファモイル基の少なくとも一つを有する染料化合物
は、実質的に(pH7以下の水に対し)水不溶性でpH9以
上で解離する親水性基を持つ化合物であり、ボールミル
やサンドミル等で微粒子化する方法や有機溶媒中に溶か
してゼラチン溶液中に分散する方法を用いて得られた固
体微粒子分散体(顕微鏡的寸法の団体粒子の形であり、
平均粒径が好ましくは10μm以下、より好ましくは1μm
以下)の状態で、ゼラチン或は高分子バインダー中に存
在させることにより、写真構成層中の任意の感光性乳剤
層、非感光性親水性コロイド層中に含有させることがで
きる。
【0125】上記カルボキシル基、スルホンアミド基、
スルファモイル基の少なくとも一つを有する染料化合物
の染料固体微粒子分散体は、カラー写真感光材料中に水
不溶性で安定に存在しているが、露光後、発色現像液
(pH9以上が望ましい)で処理されることにより、染料
化合物中の親水性基が解離して水溶性となるか、或は脱
色することにより、前記カラー写真感光材料中から大部
分が消失してしまう。
【0126】上記カルボキシル基、スルホンアミド基、
スルファモイル基の少なくとも一つを有する染料は2種
以上用いてもよいし、使用目的によっては、水溶性染料
を一部併用してもよい。
【0127】上記カルボキシル基、スルホンアミド基、
スルファモイル基の少なくとも一つを有する染料の含有
量は、シアン画像形成性ハロゲン化銀に対する露光領域
内の少なくとも一つの波長で測定した現像処理前の生試
料反射濃度が0.8以上となるように量を選択して添加で
きる。具体的には一般的に0.001〜0.5g/m2になるよう
に用いられるのが好ましい。
【0128】本発明における光反射層は、本発明のハロ
ゲン化銀写真感光材料を現像処理した後において、支持
体の画像形成層側から入射した光が反射する層を言う。
例えば、紙支持体層、白色顔料を含有したポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート層などをあげることが
できる。一つの好ましい光反射層は、紙支持体やフィル
ムベースの表面に設けられた白色顔料を5重量%以上含
有する白色顔料層をあげることができる。また別の好ま
しい光反射層の一例は、親水性コロイド層に白色顔料を
含有する光反射層などをあげることができる。光反射層
は複数の層からなっていてもよい。
【0129】本発明のY乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤
のいずれかの乳剤の写真階調は2.0以上であることが
好ましい。ここで写真階調は、特性曲線上において、最
小濃度より0.3上の濃度の点と、最小濃度より1.0
上の濃度の点を結んだ直線の傾きの絶対値で表される。
更に好ましくは、写真階調は2.5以上である。Y乳
剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤のいずれもが2.0以上で
あることが更に好ましい。
【0130】写真階調を2.0以上にする技術としては、
従来知られている技術を使用することができる。例え
ば、乳剤粒子の粒径分布を粒径の揃ったものにする。塗
布銀量やカプラー付き量を増量させて階調を調整するこ
とができる。また増感色素の種類により階調が異なるた
め、階調の高い増感色素を選択して階調を調整すること
ができる。また従来ステイン防止剤として知られている
ハイドロキノン類で脚部階調を硬調にすることなどがで
きる。さらに処理条件で温度を高めたり、現像時間を延
長したりしても階調を調整することができる。好ましい
階調を高める方法としては、ロジウムやイリジウムのよ
うな金属イオンをハロゲン化銀粒子中にドープする技術
が知られている。
【0131】本発明において、反射支持体は、原紙を基
本とし、その両面にポリオレフィン樹脂をラミネートし
たものが好ましく用いられる。
【0132】又、原紙は一般に写真印画紙に用いられて
いる原料から選択できる。例えば天然パルプ、合成パル
プ、天然パルプと合成パルプの混合物の他、各種の抄き
合せ紙原料を挙げることができる。一般には針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプと広葉樹パルプの混合
パルプ等を主成分とする天然パルプを広く用いることが
できる。
【0133】更に、前記支持体中には一般に製紙で用い
られるサイズ剤、定着剤、強力増強剤、充填剤、帯電防
止剤、染料等の添加剤が配合されていてもよく、又、表
面サイズ剤、表面強力剤、帯電防止剤等を適宜表面に塗
布したものであってもよい。
【0134】前記支持体は通常50〜300g/m2の重量を有
する表面の平滑なものが用いられ、又、その両面をラミ
ネートする樹脂は、エチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、α-オレフィン類、例えばポリプロピレン等の単
独重合体、前記オレフィンの少なくとも2種の共重合体
又はこれら各種重合体の少なくとも2種の混合物等から
選択することができる。特に好ましいポリオレフィン樹
脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン又はこ
れらの混合物である。
【0135】前記ポリオレフィン樹脂の分子量は特に制
限するものではないが、通常は20,000〜200,000の範囲
のものが用いられる。
【0136】本発明おいて、反射支持体の写真乳剤を塗
布する側のポリオレフィン樹脂被覆層は好ましくは25〜
50μmであり、更に好ましくは25〜35μmである。
【0137】支持体の裏面側(乳剤層を設ける面の反射
側)をラミネートするために用いられるポリオレフィン
は、普通、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの
混合物が、それ自体溶融ラミネートされる。そしてこの
層は一般にマット化加工されることが多い。
【0138】本発明において、支持体表面(乳剤層を設
ける面)のラミネートに用いられるポリオレフィン樹脂
には、好ましくは13〜20重量%、更に好ましくは15〜20
重量%の白色顔料が分散混合される。
【0139】また、前記ポリオレフィン樹脂を本発明に
おける透明層(処理後に透明である非画像形成層)とし
て使用する場合には、白色顔料はバインダーに対して5
%以下の重量比で混合されることが好ましい。
【0140】白色顔料としては、無機及び/又は有機の
白色顔料を用いることでき、好ましくは無機の白色顔料
であり、その様なものとしては、硫酸バリウム等のアル
カリ土金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土金
属の炭酸塩、微粉珪酸、合成珪酸塩のシリカ類、珪酸カ
ルシウム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタン、酸
化亜鉛、タルク、クレイ等が挙げられる。
【0141】これらの中でも好ましくは硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、酸化チタンであり、更に好ましくは硫
酸バリウム、酸化チタンである。
【0142】酸化チタンはルチル型でもアナターゼ型で
もよく、又、表面を含水酸化アルミナ、含水酸化フェラ
イト等の金属酸化物で被覆したものも使用される。
【0143】その他に酸化防止剤や白色性改良のため有
色顔料、蛍光増白剤を添加する事が好ましい。
【0144】支持体の表裏のラミネート形成に当たり、
一般に現像済み印画紙の常用環境における平担性を高め
るために、表側の樹脂層の密度を裏側より若干大きくし
たり、又は表側よりも裏側のラミネート量を多くする等
の手段が用いられる。
【0145】又、一般に支持体の表裏両面のラミネート
はポリオレフィン樹脂組成物を支持体上に溶融押出コー
ティング法により形成できる。又、支持体の表面あるい
は必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理
等を施すことが好ましい。又、表面ラミネート層表面上
に写真乳剤との接着性を向上させるためのサブコート
層、或いは裏面のラミネート層上に印刷筆記性や帯電防
止性を向上するためのバックコート層を設ける事が好ま
しい。
【0146】また支持体上に白色顔料を含有する親水性
コロイド層を塗設する事により鮮鋭性が向上し好まし
い。白色顔料としては前記と同様の白色顔料を使用する
事ができるが酸化チタンである事が好ましい。白色顔料
を含有する親水性コロイド層には、中空微粒子ポリマー
や高沸点有機溶媒を添加する事が、鮮鋭性および/また
はカール耐性を改良できより好ましい。
【0147】本発明の好ましい実施態様において、保護
層を感光材料の最外表面に形成し、かつ保護層に微粒子
粉末を添加することが好ましい。微粒子粉末(マット
剤)およびその使用方法としては、特開平6-95283号公
報4ページ左欄42行〜4ページ右欄33行に記載の技術を用
いる事が好ましい。
【0148】又、本発明において、反射支持体として
は、更に表面をポリオレフィンで被覆したポリプロピレ
ン等の合成樹脂フィルム支持体等も用いることができ
る。
【0149】本発明において、反射支持体の厚みは特に
制限はないが、80〜160μm厚のものが好ましく用いられ
る。特に90〜130μm厚のものが更に好ましい。
【0150】本発明において、反射支持体の表面の形状
は、平滑であっても良いし、適度な表面粗さを有するも
のでも良いが、印刷物に近い光沢を有するような反射支
持体を選択するのが好ましい。例えば、JIS B 0601-197
6に規定される平均表面粗さSRaが0.30〜3.0μmであ
る白色支持体を使用するのが好ましい。
【0151】本発明においては画像形成面の表面粗さが
0.30〜3.0μmとなるようにするのが好ましく、そのため
に、感光材料の画像形成面側の構成層中にマット剤を含
有させることができる。マット剤を添加する層として
は、ハロゲン化銀乳剤層、保護膜、中間層、下塗り層等
があり、複数の層に添加してもよく、好ましくは感光材
料の最上層である。
【0152】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の画像
形成層側の表面光沢は、印刷物に近い光沢を有すること
が好ましく、例えば画像形成層の処理後の表面のJIS-Z
8741に規定される方法で測定される光沢度GS(60
゜)が5〜15であるものが好ましい。更に好ましくは
5〜20であるものである。
【0153】本発明において、ハロゲン化銀乳剤として
は、画像露光により表面に潜像を形成する表面潜像型ハ
ロゲン化銀乳剤を用いて、現像を行うことによりネガ画
像を形成するハロゲン化銀乳剤を用いてもよい。又、粒
子表面が予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤を用い、画像露光後カブリ処理(造核処理)を施
し、次いで表面現像を行うか、又は画像露光後、カブリ
処理を施しながら表面現像を行うことにより直接ポジ画
像を得ることができるものも好ましく用いることができ
る。
【0154】上記のカブリ処理は、全面露光を与えるこ
とでもよいし、カブリ剤を用いて化学的に行うのでもよ
いし、又、強力な現像液を用いてもよく、更に熱処理等
によってもよい。なお、前記内部潜像型ハロゲン化銀乳
剤粒子を含有する乳剤とは、ハロゲン化銀結晶粒子の主
として内部に感光核を有し、露光によって粒子内部に潜
像が形成されるようなハロゲン化銀粒子含有の乳剤をい
う。
【0155】本発明に用いることのできる予めかぶらさ
れていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子は、ハロゲン化
銀粒子の内部に主として潜像を形成し、感光核の大部分
を粒子の内部に有するハロゲン化銀粒子を有する乳剤で
あって、任意のハロゲン化銀、例えば臭化銀、塩化銀、
塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が包含さ
れる。
【0156】特に好ましくは、塗布銀量が約1〜3.5g
/m2の範囲になるように透明な支持体に塗布した試料の
一部を約0.1秒から約1秒迄のある定められた時間に亘
って光強度スケールに露光し、実質的にハロゲン化銀溶
剤を含有しない粒子の表面像のみを現像する下記の表面
現像液Aを用いて20℃で4分現像した場合に、同一の乳
剤試料の別の一部を同じく露光し、粒子の内部の像を現
像する下記の内部現像液Bで20℃で4分間現像した場合
に得られる最大濃度の1/5より大きくない最大濃度を示
す乳剤である。更に好ましくは、表面現像液Aを用いて
得られた最大濃度は内部現像液Bで得られる最大濃度の
1/10より大きくないものである。
【0157】 (表面現像液A) メトール 2.5g L-アスコルビン酸 10.0g メタ硼酸ナトリウム(4水塩) 35.0g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 1000cc (内部現像液B) メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 52.5g 臭化カリウム 5.0g 沃化カリウム 0.5g 水を加えて 1000cc 又、本発明において好ましく用いられる内部潜像型ハロ
ゲン化銀乳剤は、種々の方法で調製されるものが含まれ
る。例えば米国特許2,592,250号に記載されているコン
バージョン型ハロゲン化銀乳剤、又は米国特許3,206,31
6号、同3,317,322号及び同3,367,778号に記載されてい
る内部化学増感されたハロゲン化銀粒子を有するハロゲ
ン化銀乳剤、又は米国特許3,271,157号及び同3,447,927
号に記載されている多価金属イオンを内蔵しているハロ
ゲン化銀粒子を有する乳剤、又は米国特許3,761,276号
に記載されているドープ剤を含有するハロゲン化銀粒子
の粒子表面を弱く化学増感したハロゲン化銀乳剤、又は
特開昭50-8524号、同50-38525号及び同53-2408号等に記
載されている積層構造を有する粒子から成るハロゲン化
銀乳剤、その他特開昭52-156614号及び同55-127549号に
記載されているハロゲン化銀乳剤などである。
【0158】本発明に好ましく用いられる内部潜像型ハ
ロゲン化銀粒子は、任意のハロゲン組成のハロゲン化
銀、例えば臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀であればよい。塩化銀を含有している
粒子は現像処理性に優れ、迅速処理に適している。
【0159】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形
状は立方体、八面体、(100)面と(111)面の混合から成る
14面体、(110)面を有する形状、球状、平板状等のいず
れであってもよい。平均粒径は0.05〜3μmのものが好
ましく使用できる。粒径の分布は粒径、及び晶癖が揃っ
た単分散乳剤でもよいし、粒径あるいは晶癖が揃ってい
ない乳剤でもよいが、粒径及び晶癖の揃った単分散性ハ
ロゲン化銀乳剤であることが好ましい。本発明におい
て、単分散性ハロゲン化銀乳剤とは、平均粒径rmを中
心に±20%の粒径範囲内に含まれるハロゲン化銀重量
が、全ハロゲン化銀粒子重量の60%以上であるものをい
い、好ましくは70%以上であるものをいい、更に好まし
くは80%以上である。ここに、平均粒径rmは、粒径ri
を有する粒子の頻度niとri3との積ni×ri3が最大と
なるときの粒径riと定義する。(有効数字3桁、最小
桁数字は4捨5入する)ここで言う粒径とは、球状のハ
ロゲン化銀粒子の場合は、その直径、又、球状以外の形
状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算し
た時の直径である。粒径は例えば該粒子を電子顕微鏡で
1万倍〜5万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒
子直径または投影時の面積を実測することによって得る
ことができる。(測定粒子個数は無差別に1000個以上あ
ることとする) 特に好ましい高度の単分散性乳剤は (粒径標準偏差/平均粒径)×100=分布の広さ(%) により定義した分布の広さが20%以下のものである。こ
こに平均粒径及び粒径標準偏差は前記定義のriから求
めるものとする。
【0160】単分散乳剤は種粒子を含むゼラチン溶液中
に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライド溶液をpAg及びpH
の制御下ダブルジェット法によって加えることによって
得ることができる。添加速度の決定に当たっては、特開
昭54-48521号、同58-49938号を参考にできる。更に高度
な単分散性乳剤を得る方法としては、特開昭60-122935
号に開示されたテトラザインデン化合物の存在下での成
長方法が適応できる。
【0161】また単分散乳剤を二種以上同一の感色性層
に添加する事も好ましい。
【0162】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の各乳
剤層の粒径はその求められる性能、特に感度、感度バラ
ンス、色分離性鮮鋭性、粒状性、等の諸特性を考慮して
広い範囲の中からの決定することが出来る。
【0163】本発明のカラー感光材料には、メルカプト
基を有する含窒素複素環化合物を含有するのが好まし
い。好ましい化合物としては特開平6-95283号公報19ペ
ージ右欄20行〜49行記載の一般式[XI]、特に好ましく
は同号公報20ページ左欄5行〜20ページ右欄2行記載の一
般式[XII]、一般式[XIII]、一般式[XIV]である。
化合物の具体例としては、例えば特開昭64-73338号11〜
15頁に記載される化合物(1)〜(39)を挙げることが
できる。
【0164】上記メルカプト化合物は、添加量としては
使用する化合物の種類や添加する層によって適宜に変化
してよく、一般にはハロゲン化銀乳剤層に添加する場
合、ハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-2モルの範囲
で、より好ましくは10-6〜10-3モルである。
【0165】本発明の好ましい一つの実施態様において
は、ハロゲン化銀の粒径は、赤感層乳剤は0.1μm〜0.6
μm、緑感層乳剤は、O.15μm〜0.8μm、青感性乳剤は0.
3〜1.2μmの範囲が好ましく使用できる。
【0166】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
における、イエロー画像形成性ハロゲン化銀乳剤層、マ
ゼンタ画像形成性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン画像形
成性ハロゲン化銀乳剤層はそれぞれ互いに異なる分光感
度波長領域を有するハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ、
上記イエロー、マゼンタ、シアン画像形成性ハロゲン化
銀乳剤層の少なくと1層中に、前記イエロー、マゼン
タ、シアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層に含有される
それぞれ互いに異なる分光感度波長領域を有する乳剤の
いずれとも共通部分を有する分光感度を有するハロゲン
化銀乳剤が含有されている事が好ましい。
【0167】本発明において、マゼンタカプラーとして
は特開平6-95283号公報7ページ右欄記載の一般式[M−
1]で示される化合物が発色色素の分光吸収特性がよく
好ましい。好ましい化合物の具体例としては、同号公報
8ページ〜11ページに記載の化合物M−1〜M−19を挙げ
る事ができる。更に他の具体例としては欧州公開特許02
73712号6〜21頁に記載されている化合物M−1〜M−61
及び同0235913号36〜92頁に記載されている化合物1〜2
23の中の上述の代表的具体例以外のものがある。
【0168】上述したカプラーは他の種類のマゼンタカ
プラーと併用することもでき、通常ハロゲン化銀1モル
当たり1×10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル
〜8×10-1モルの範囲で用いることができる。
【0169】本発明のカラー写真感光材料は、マゼンタ
画像の分光吸収のλL0.2が580〜635nmであることが好ま
しい。
【0170】又、λL0.2が580〜635nmであるハロゲン化
銀カラー写真感光材料は、マゼンタ画像の分光吸収のλ
maxが530〜560nmであることが好ましい。
【0171】ここで、本発明におけるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料のマゼンタ画像の分光吸収のλL0.2及び
λmaxは次の方法で測定される量である。
【0172】(λL0.2及びλmaxの測定方法)ポジ型の
場合、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を、シアン画像
の最低濃度が得られる最小限の光量の赤色光で均一に露
光し、かつ黄色画像の最低濃度が得られる最小限の光量
の青色光で均一に露光した後、NDフィルターを通して白
色光を当てた後現像処理した時に、分光光度計に積分球
を取り付け、酸化マグネシウムの標準白板でゼロ補正し
て500〜700nmの分光吸収を測定した時の吸光度の最大値
が1.0となるようにNDフィルターの濃度を調節してマゼ
ンタ画像を作製する。
【0173】ネガ型の場合、NDフィルターを通して緑色
光を当て現像処理しマゼンタ画像を形成した時、上記の
ポジと同様の最大吸光度が得られるようにNDフィルター
の濃度を調節する。λL0.2とは、このマゼンタ画像を分
光吸光度曲線上において、最大吸光度が1.0を示す波長
よりも長波で、吸光度が0.2を示す波長をいう。
【0174】上記のようにマゼンタ色素画像(またはシ
アン、イエロー画像)の分光吸収特性を調整するため
に、色調調整作用を有する化合物を添加する事が好まし
い。このための化合物としては、特開平6-95283号公報2
2ページ記載の一般式[HBS−I]および[HBS−I
I]で示される化合物が好ましく、より好ましくは同号
公報22ページ記載の一般式[HBS−II]で示される化
合物である。
【0175】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
マゼンタ画像形成層には、マゼンタカプラーに加えてイ
エローカプラーが含有される事が好ましい。これらのカ
プラーのpKaの差は2以内であることが好ましく、更
に好ましくは1.5以内である。本発明のマゼンタ画像
形成性層に含有させる好ましいイエローカプラーは特開
平6-95283号公報12ページ右欄に記載の一般記載一般式
[Y−Ia]で表されるカプラーである。同公報の一般
式[Y−1]で表されるカプラーのうち特に好ましいも
のは、一般式[M−1]で表されるマゼンタカプラーと
組み合わせる場合、組み合わせる[M−1]で表される
カプラーのpKaより3以上低くないpKa値を有する
カプラーである。
【0176】具体的な化合物例は、特開平6-95283号公
報12〜13ページ記載の化合物Y−1及びY−2の他、特
開平2-139542号の13ページから17ページ記載の化合物
(Y−1)〜(Y−58)を好ましく使用できるがもちろ
んこれらに限定されることはない。
【0177】本発明においてシアン画像形成層中に含有
されるシアンカプラーとしては、公知のフェノール系、
ナフトール系又はイミダゾール系カプラーを用いること
ができる。例えば、アルキル基、アシルアミノ基、或い
はウレイド基などを置換したフェノール系カプラー、5-
アミノナフトール骨格から形成されるナフトール系カプ
ラー、離脱基として酸素原子を導入した2等量型ナフト
ール系カプラーなどが代表される。このうち好ましい化
合物としては特開平6-95283号公報13ページ記載の一般
式[C−I][C−II]が挙げられる。
【0178】イエロー色素形成カプラーとしては、公知
のアシルアセトアニリド系カプラーを好ましく用いるこ
とができる。これらのうち、ベンゾイルアセトアニリド
系及びピバロイルアセトアニリド系化合物は有利であ
る。
【0179】本発明においては、イエロー画像のλL0.2
が515nm以下であることが好ましい。
【0180】本発明におけるλL0.2とは、特開平6-9528
3号公報21ページ右欄1行〜24行に記載の内容で定義され
る値であり、イエロー色素画像の分光吸収特性で長波側
の不要吸収の大きさを表す。
【0181】本発明において、上記イエロー画像の分光
吸収は、λL0.8>450nmであることが好ましく、λL0.8
>455nmであることがより好ましい。又、λL0.2は、好
ましくは510以下である。又、λmaxは430nm以上である
ことが好ましい。
【0182】本発明では日立320型分光光度計に積分球
を付けて分光吸光度の測定を行った。
【0183】本発明の感光材料がイエロー画像を形成す
る物質としてカプラーを用いるものである場合、上記の
条件を満足するものであればどのようなカプラーをも用
いることができるが、好ましいカプラーとしては特開平
6-95283号公報21ページ記載の一般式〔Y−I〕で表さ
れるカプラーが挙げられる。
【0184】上記カプラーの具体例としては、例えば特
開平3-241345号の5頁〜9頁に記載の化合物、Y−I−1
〜Y−I−55で示される化合物が好ましく使用できる。
更に、特開平3-209466号の11〜14頁に記載の化合物、Y
−1〜Y−30で示される化合物も好ましく使用できる。
【0185】これらイエローカプラーは通常ハロゲン化
銀乳剤層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3
〜1モル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範囲で
用いることができる。
【0186】本発明に用いられるカプラーは通常各ハロ
ゲン化銀乳剤層において、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-3モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1
モルの範囲で用いる事ができる。
【0187】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
用いられるカプラーやその他の有機化合物を添加するの
に水中油滴型乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点
150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて
低沸点及び/または水溶性有機溶媒を併用して溶解し、
ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤
を用いて乳化分散する。分散手段としては、撹拌機、ホ
モジナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサ
ー、超音波分散機等を用いることができる。分散後、ま
たは、分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入
れてもよい。カプラー等を溶解して分散するために用い
ることの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフ
タレート、ジイソデシルフタレート、ジブチルフタレー
ト等のフタル酸エステル類、トリクレジルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート等の燐酸エステル類、ト
リオクチルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサ
イド類が好ましく用いられる。また高沸点有機溶媒の誘
電率としては3.5〜7.0である事が好ましい。また二種以
上の高沸点有機溶媒を併用することもできる。
【0188】高沸点有機溶媒として特に好ましい化合物
は特開平6-95283号公報22ページ記載の一般式[HBS
−I]および[HBS−II]で示される化合物であり特
に好ましくは[HBS−II]で示される化合物である。
具体的化合物としては、例えば特開平2-124568号53〜68
頁に記載される化合物I−1〜II−95を挙げることがで
きる。
【0189】写真用添加剤の分散や塗布時の表面張力調
整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合物と
しては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホン酸
基またはその塩を含有するものが挙げられる。具体的に
は特開昭64-26854号公報明細書記載のA−1〜A−11が
挙げられる。またアルキル基に弗素原子を置換した界面
活性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は通常ハ
ロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、分散
後塗布液に添加されるまでの時間、および塗布液に添加
後塗布までの時間は短いほうがよく各々10時間以内が好
ましく、3時間以内、20分以内がより好ましい。
【0190】上記各カプラーには、形成された色素画像
の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色防止剤
を併用することができる。好ましい化合物としては、特
開平2-66541号公報明細書3ページ記載の一般式Iおよび
IIで示されるフェニルエーテル系化合物、特開平3-1741
50号公報記載の一般式IIIBで示されるフェノール系化
合物特開平64-90445号公報記載の一般式Aで示されるア
ミン系化合物、特開昭62-182741号公報記載の一般式XI
I、XIII、XIV、XVで示される金属錯体が特にマゼンタ色
素用として好ましい。また特開平1-196049号公報記載の
一般式I′で示される化合物および特開平5-11417号公
報記載の一般式IIで示される化合物が特にイエロー、シ
アン色素用として好ましい。
【0191】本発明のハロゲン化銀感光材料には、現像
主薬酸化体と反応する化合物を感光層と感光層の間の層
に添加して色濁りを防止したりまたハロゲン化銀乳剤層
に添加してカブリ等を改良する事が好ましい。このため
の化合物としてはハイドロキノン誘導体が好ましく、さ
らに好ましくは2,5-ジ-t-オクチルハイドロキノンのよ
うなジアルキルハイドロキノンである。特に好ましい化
合物は特開平4-133056号公報記載の一般式IIで示される
化合物であり、同号公報明細書13〜14ページ記載の化合
物II−1〜II−14および17ページ記載の化合物1が挙げ
られる。
【0192】本発明の感光材料中には紫外線吸収剤を添
加してスタチックカブリを防止したり色素画像の耐光性
を改良する事が好ましい。好ましい紫外線吸収剤として
はベンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好ましい化合
物としては特開平1-250944号公報記載の一般式III−3
で示される化合物、特開昭64-66646号公報記載の一般式
IIIで示される化合物、特開昭63-187240号公報記載のU
V−1L〜UV−27L、特開平4-1633号公報記載の一般式
Iで示される化合物、特開平5-165144号公報記載の一般
式(I)、(II)で示される化合物が挙げられる。
【0193】本発明の感光材料には、油溶性染料や顔料
を含有すると白地性が改良され好ましい。油溶性染料の
代表的具体例は、特開平2-842号の(8)ページ〜
(9)ページに記載の化合物1〜27があげられる。
【0194】本発明のハロゲン化銀写真感光材料にはバ
インダーとしてゼラチンが好ましく使用される。特にゼ
ラチンの着色成分を除去するためにゼラチン抽出液に過
酸化水素処理をほどこしたり、原料のオセインに対し過
酸化水素処理を施したものから抽出したり、着色のない
原骨から製造されたオセインを用いることで透過率を向
上したゼラチンが好ましく用いられる。
【0195】本発明において、ゼラチンはアルカリ処理
オセインゼラチン、酸処理ゼラチン、ゼラチン誘導体、
変性ゼラチンのいずれでも良いが、特にアルカリ処理オ
セインゼラチンが好ましい。
【0196】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるゼラチンの透過率は10%溶液を作製し、分光光
度計にて420nmで透過率を測定したときに、70%以
上であることが好ましい。
【0197】本発明において、ゼラチンのゼリー強度
(パギー法による)は、好ましくは250g以上であ
り、特に好ましくは270g以上である。
【0198】本発明において、ゼラチンは総塗布ゼラチ
ンに対してする比率は、特に制限はないが、多い比率で
しようする事が好ましく具体的には、少なくとも20%
以上100%までの比率で使用することで好ましい効果
が得られる。
【0199】本発明の感光材料の画像形成面側に含有さ
れるゼラチン量の総和は、11g/m2未満であることが好
ましい。下限に付いては特に制限はないが、一般的に物
性もしくは写真性能の面から3.0g/m2以上であること
が好ましい。ゼラチンの量は、パギー法に記載された水
分の測定法で11.0%の水分を含有したゼラチンの重量に
換算して求められる。
【0200】これらバインダーの硬膜剤としてはビニル
スルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独ま
たは併用して使用する事が好ましい。特開昭61-249054
号、同61-245153号公報記載の化合物を使用する事が好
ましい。また写真性能や画像保存性に悪影響するカビや
細菌の繁殖を防ぐためコロイド層中に特開平3-157646号
公報記載のような防腐剤および抗カビ剤を添加する事が
好ましい。
【0201】本発明において、イエロー画像形成層、マ
ゼンタ画像形成層、シアン画像形成層は支持体上に積層
塗布されるが支持体からの順番はどのような順番でもよ
い。一つの好ましい実施態様は、例えば支持体に近い側
からシアン画像形成層、マゼンタ画像形成層、イエロー
画像形成層となる。この他に必要に応じ中間層、フィル
ター層、保護層等を配置することができる。
【0202】本発明において、ハロゲン化銀は、通常用
いられる増感色素によって光学的に増感することができ
る。内部潜像型ハロゲン化銀乳剤、ネガ型ハロゲン化銀
乳剤等の超色増感に用いられる増感色素を組み合わせて
用いることは本発明のハロゲン化銀乳剤に対しても有用
である。増感色素についてはリサーチ・ディスクロージ
ャ(Research Disclosure、以下RDと略す)15162号及
び17643号を参照することができる。
【0203】本発明の感光材料には足元階調を調整する
化合物を添加する事が好ましい。好ましい化合物として
は、特開平6-95283号公報17ページ記載の一般式[AO
−II]で示される化合物が好ましい。好ましい化合物例
としては同号公報18ページに記載の化合物II−1〜II−
8を挙げる事ができる。
【0204】前記〔AO−II〕の化合物の添加量は、0.
001〜0.50g/m2が好ましく、より好ましくは0.005〜0.
20g/m2である。化合物は単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。更に炭素数5以上のキノン誘導体
を〔AO−II〕の化合物に添加して使用することもでき
る。しかし、これらいずれの場合でも、その使用量は全
体として0.001〜0.50g/m2の範囲にあることが好まし
い。
【0205】本発明に好ましく用いられる内部潜像型直
接ポジ画像形成におけるカブリ処理は、全面露光を与え
るか又はカブリ核を生成する化合物即ちカブリ剤を用い
て行うことができる。
【0206】全面露光は画像露光した感光材料を現像液
もしくはその他の水溶液に浸漬するか、又は湿潤させた
後、全面的に均一露光することによって行れる。ここで
使用する光源としては、上記写真感光材料の感光波長領
域の光を有するものであればどの様な光源でもよく、
又、フラッシュ光の如き高照度光を短時間当てることも
できるし、弱い光を長時間当ててもよい。又、全面露光
の時間は上記写真感光材料、現像処理条件、使用する光
源の種類等により、最終的に最良のポジ画像が得られる
よう広範囲に変えることができる。又、全面露光の露光
量は、感光材料との組合せにおいて、ある決まった範囲
の露光量を与えることが最も好ましい。通常、過度に露
光量を与えると最小濃度の上昇や減感を起こし、画質が
低下する傾向がある。
【0207】次に本発明に用いることのできるカブリ剤
の技術としては特開平6-95283号公報18ページ右欄39行
〜19ページ左欄41行に記載の内容の技術を使用する事が
好ましい。
【0208】本発明において、感光材料及び/または処
理液中に蛍光増白剤を含有させる事が白地性を改良する
うえで好ましい。
【0209】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を処理
する現像液、漂白定着液、安定化液はそれぞれ補充用現
像液、補充用漂白液、補充用定着液、補充用漂白定着
液、補充用安定化液等を補充しながら継続的に現像処理
することができる。本発明においては現像液の補充量
が、感材1m2あたり700cc以下の場合により有効に本発
明の効果を発揮できる。更に好ましくは、500cc以下の
場合により有効に本発明の効果を発揮できる。その他の
処理液に付いても現像液と同様であり、補充量が感材1
m2あたり、700cc以下、より好ましくは500cc以下である
場合に本発明の効果をより有効に発揮できる。
【0210】本発明に係る写真感光材料の現像に用いる
現像液において使用することのできる現像剤としては、
通常のハロゲン化銀現像剤、例えばハイドロキノンの如
きポリヒドロキシベンゼン類、アミノフェノール類、3-
ピラゾリドン類、アスコルビン酸とその誘導体、レダク
トン類、フェニレンジアミン類等、あるいはその混合物
が含まれる。具体的にはハイドロキノン、アミノフェノ
ール、N-メチルアミノフェノール、1-フェニル-3-ピラ
ゾリドン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン、
1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリ
ドン、アスコルビン酸、N,N-ジエチル-p-フェニレンジ
アミン、ジエチルアミノ-o-トルイジン、4-アミノ-3-メ
チル-N-エチル-N-(β-メタンスルホンアミドエチル)ア
ニリン、4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキ
シエチル)アニリン、4-アミノ-N-エチル-N-(β-ヒドロ
キシエチル)アニリン、4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-
(γ-ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ル)アニリン等が挙げられる。これらの現像
剤を予め乳剤中に含ませておき、高pH水溶液浸漬中にハ
ロゲン化銀に作用させるようにすることもできる。
【0211】本発明において使用される現像液は、更に
特定のカブリ防止剤及び現像抑制剤を含有することがで
き、あるいはそれらの現像液添加剤を写真感光材料の構
成層中に任意に組み入れることも可能である。
【0212】本発明におけるハロゲン化銀写真感光材料
には公知の写真用添加剤を使用することができる。
【0213】公知の写真用添加剤としては例えば以下に
示したRD17643及びRD18716に記載の化合物が挙げられ
る。
【0214】 添 加 剤 RD17643 RD18716 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 増感色素 23 IV 648 右上 現像促進剤 29 XXI 648 右上 カブリ防止剤 24 VI 649 右下 安 定 剤 〃 〃 色汚染防止剤 25 VII 650 左−右 画像安定剤 25 VII 紫外線吸収剤 25〜26 VII 649右〜650左 フィルター染料 〃 〃 増 白 剤 24 V 硬 化 剤 26 X 651右 塗布助剤 26〜27 XI 650右 界面活性剤 26〜27 XI 650右 可 塑 剤 27 XII 650右 スベリ剤 〃 〃 スタチック防止剤 〃 〃 マット剤 28 XVI 650右 バインダー 29 IX 651右 本発明の感光材料に用いることのできる支持体として
は、例えば前述のRD17643の28頁及びRD18716の647頁に
記載されているものが挙げられる。適当な支持体として
は、ポリマーフィルム、紙などで、これらは接着性、帯
電防止性などを高めるための処理がなされていてもよ
い。
【0215】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を用い
て、画像を形成するには、光源部走査露光方式の自動現
像機を用いる事が好ましい。特に好ましい画像形成のた
めの機器、システムの具体例としては、コニカ(株)製
KonsensusL、Konsensus570、KonsensusIIを挙げる事が
できる。
【0216】本発明は現像主薬を感光材料中に内蔵して
いない感光材料に適用するこのが好ましく、特に反射支
持体を有する直接鑑賞用の画像を形成する感光材料に適
用する事が好ましい。例えばカラープルーフ用感光材料
をあげる事ができる。
【0217】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0218】実施例1 −乳剤EM-P1の調製− オセインゼラチンを含む水溶液を40℃に制御しながら、
アンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及
び塩化ナトリウム(モル比でKBr:NaCl=95:5)を含む水
溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、粒径0.30μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。そ
の際、粒子形状として立方体が得られるようにpH及びpA
gを制御した。
【0219】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶液とをコント
ロールダブルジェット法で同時に添加して、平均粒径0.
42μmとなるまでシェルを形成した。その際、粒子形状
として立方体が得られるようにpH及びpAgを制御した。
【0220】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチ
ンを加え乳剤EM-P1を得た。この乳剤EM-P1の分布の広さ
は8%であった。
【0221】−乳剤EM-P2の調製− オセインゼラチンを含む水溶液を40℃に制御しながら、
アンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及
び塩化ナトリウム(モル比でKBr:NaCl=95:5)を含む水
溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、粒径0.18μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。そ
の際、粒子形状として立方体が得られるようにpH及びpA
gを制御した。
【0222】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝
酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム
(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶液とをコント
ロールダブルジェット法で同時に添加して、平均粒径0.
25μmとなるまでシェルを形成した。その際、粒子形状
として立方体が得られるようにpH及びpAgを制御した。
【0223】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチ
ンを加え乳剤EM-P2を得た。この乳剤EM-P2の分布の広さ
は8%であった。
【0224】−青感性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P1に増感色素BS-1を加えて最適に色増感した
後、T-1を銀1モル当たり600mg添加して青感性乳剤Em-B1
を作製した。
【0225】−緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P2に増感色素GS-1を加えて最適に色増感した他
は青感性乳剤Em-B1と同様にして緑感性乳剤Em-G1を作製
した。
【0226】−赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P2に増感色素RS-1及びRS-2を加えて最適に色増
感した他は青感性乳剤Em-B1と同様にして赤感性乳剤Em-
R1を作製した。
【0227】−赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P1に増感色素IRS-1を加えて最適に色増感した他
は青感性乳剤Em-B1と同様にして赤外感光性乳剤Em-IRを
作製した。
【0228】T−1:4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-
テトラザインデン
【0229】
【化49】
【0230】片面に高密度ポリエチレンを、もう一方の
面にアナターゼ型酸化チタンを15重量%の含有量で分散
して含む溶融ポリエチレンをラミネートした、厚さ110
μmの紙パルプ反射支持体上に、上記Em-B1、Em-G1、Em-
R1、Em-IRの各乳剤を用い、下記に示す構成の各層を酸
化チタンを含有するポリエチレン層の側に塗設し、さら
に裏面側にはゼラチン6.00g/m2、シリカマット剤0.6
5g/m2を塗設した多層ハロゲン化銀カラー写真感光材
料試料1-1を作製した。尚硬膜剤として、H-1、H-2を添
加した。塗布助剤および分散用助剤としては界面活性剤
SU-1、SU-2、SU-3を添加し、調製した。
【0231】SU-1:スルホ琥珀酸ジ(2-エチルヘキシル)
エステル・ナトリウム SU-2:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオ
ロペンチル)エステルナトリウム SU-3:トリ-i-プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム H-1:2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-S-トリアジン・ナト
リウム H-2:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン 層 構 成 塗布量(g/m2) 第10層 ゼラチン 1.90 (紫外線 紫外線吸収剤(UV-1) 0.070 吸収層) 紫外線吸収剤(UV-2) 0.025 紫外線吸収剤(UV-3) 0.120 シリカマット剤 0.01 第9層 ゼラチン 1.55 (青感層) 青感性乳剤(Em-B1) 0.36 イエローカプラー(Y-1) 0.19 イエローカプラー(Y-2) 0.19 抑制剤(T-1,T-2,T-3)(モル比1:1:1) 0.004 ステイン防止剤(HQ-1) 0.004 高沸点有機溶媒(SO-1) 0.30 第8層 ゼラチン 0.90 (中間層) ステイン防止剤(HQ-2、HQ-3等重量) 0.02 高沸点有機溶媒(SO-2) 0.05 イラジエーション防止染料(AI−3) 0.03 第7層 ゼラチン 0.70 (イエロー イエローコロイド銀 0.11 コロイド層 ステイン防止剤(HQ-1) 0.03 ) 高沸点有機溶媒(SO-2) 0.008 ポリビニルピロリドン 0.04 第6層 ゼラチン 0.60 (中間層) ステイン防止剤(HQ-2) 0.014 ステイン防止剤(HQ-3) 0.014 高沸点有機溶媒(SO-2) 0.08 第5層 ゼラチン 1.55 (緑感層) 緑感性塩臭化銀乳剤(Em-G1) 0.32 マゼンタカプラー(M-1) 0.25 イエローカプラー(Y-3) 0.06 ステイン防止剤(HQ-1) 0.035 抑制剤(T-1,T-2,T-3)(モル比1:1:1) 0.0036 高沸点有機溶媒(SO-1) 0.38 第4層 ゼラチン 1.00 (中間層) ステイン防止剤(HQ-2) 0.03 ステイン防止剤(HQ-3) 0.01 高沸点有機溶媒(S0-2) 0.10 イラジエーション防止染料(AI-1) 0.04 第3層 ゼラチン 1.55 (赤感層) 赤感性塩臭化銀乳剤(Em-R1) 0.27 シアンカプラー(C-1) 0.35 ステイン防止剤(HQ-1) 0.02 抑制剤(T-1,T-2,T-3)(モル比1:1:1) 0.002 高沸点有機溶媒(SO-1) 0.18 第2層 ゼラチン 1.00 (中間層) ステイン防止剤(HQ-2) 0.03 ステイン防止剤(HQ-3) 0.01 高沸点有機溶媒(SO-2) 0.10 イラジエーション防止染料(AI-2) 0.04 第1層 ゼラチン 1.55 (赤外感光 赤外感光性塩臭化銀乳剤(EM-IR) 1.00 性層) イエローカプラー(Y-2) 0.50 マゼンタカプラー(M-1) 0.20 シアンカプラー(C-1) 0.35 ステイン防止剤(HQ-1) 0.04 高沸点溶媒(SO-1) 2.00 抑制剤(T-1、T-2、T-3)(モル比1:1:1) 0.005 支持体 ポリエチレンラミネート紙(微量の着色剤含有) ※ハロゲン化銀乳剤の添加量は、銀に換算して示した。
【0232】各化合物の構造は以下に示す。
【0233】SO-1:トリ(n-オクチル)フォスフィンオキ
サイド S0-2:ジ(i-デシル)フタレート HQ-1:2,5-ジ(t-ブチル)ハイドロキノン HQ-2:2,5-ジ[(1,1-ジメチル-4-ヘキシルオキシカルボ
ニル)ブチル]ハイドロキノン HQ-3:2,5-ジ-sec-ドデシルハイドロキノンと2,5-ジ-se
c-テトラデシルハイドロキノンと2-sec-ドデシル-5-sec
-テトラデシルハイドロキノンの重量比1:1:2の混合物 T-2:1-(3-アセトアミドフェニル)-5-メルカプトテトラ
ゾール T-3:N-ベンジルアデニン
【0234】
【化50】
【0235】
【化51】
【0236】
【化52】
【0237】次に試料1-1と同様にして、試料2-1、試料
3-1、試料4-1を作製した。各試料は試料1-1の第1層と支
持体の間にゼラチンから構成される透明層を設けたが、
その塗布付量を変化させてその膜厚を表1に示すように
変化させた。
【0238】さらに上記試料1-1、2-1、3-1、4-1に対し
て、第1層から第10層のゼラチン付量を変化させて表1
に示す試料を作製した。なおゼラチン付き量は、第1層
から第10層のゼラチン付き量のみを同じ比率で変化させ
ることにより作製した。
【0239】
【表1】
【0240】上記の様にして得られた試料に対し、網点
オリジナル原稿のシアン版を試料に密着させて下記に示
す露光条件−1で露光した。次いでマゼンタ版を試料に
密着させて下記に示す露光条件−2で露光した。次いで
イエロー版を試料に密着させて下記に示す露光条件−3
で露光した。更に、墨版を試料に密着させて下記に示す
露光条件−4で露光した。
【0241】網点原稿として、1インチ当たり300線
の網点からなるスクリーン法で作製した原稿を用いた。
また1つの網点の大きさがほぼ20μm であるいわゆる
FMスクリーニング法で作製した原稿も併せて用いた。
なお網点面積比率が40%である時の1inch2当たりの
網点の個数は、前者の原稿は90×103個であった。また
後者は645×103個であった。
【0242】このように露光を施した各感光材料を下記
に示す現像処理工程によって処理し網点からなる色素画
像を得た。
【0243】(露光条件−1)各々の感光材料を赤色フ
ィルター(ラッテンNo. 25)およびNDフィルターを通
し白色光を露光するときに、NDフィルター濃度を調整
して、現像処理後の赤色濃度が最小となる最低限の露光
量で0.5秒間露光する。
【0244】(露光条件−2)各々の感光材料を緑色フ
ィルター(ラッテンNo. 58)およびNDフィルターを通
し白色光を露光するときに、NDフィルター濃度を調整
して、現像処理後の緑色濃度が最小となる最低限の露光
量で0.5秒間露光する。
【0245】(露光条件−3)各々の感光材料を青色フ
ィルター(ラッテンNo. 47B)およびNDフィルターを
通し白色光を露光するときに、NDフィルター濃度を調
整して、現像処理後の青色濃度が最小となる最低限の露
光量で0.5秒間露光する。
【0246】(露光条件−4)各々の感光材料を赤外透
過フィルターおよびNDフィルターを通し白色光を露光
するときに、NDフィルター濃度を調整して、現像処理
後の黒色濃度が最小となる最低限の露光量で0.5秒間
露光する。
【0247】なお、露光条件−1から3の光源としては
昼光色用蛍光灯を用いた。また露光条件−4の光源とし
て、ハロゲンランプを用いた。
【0248】下記の処理条件−1に従って処理を行った
(新液処理)。ただし、かぶり露光は現像液に浸漬した
ままで、厚みが3mmの現像液の層を通して感光材料表面
に均一に全面露光された。
【0249】別の試料の一部は、新液処理の場合と全く
同様の条件で露光し、処理工程−1と同様に処理した
が、処理工程−1における現像液を、補充された現像補
充液の総量が現像槽の3倍となるまで上記試料1-1にて
ランニング処理を行って得られた後の現像液、漂白定着
液、安定液を用いて処理を行った。(ランニング液処
理)得られた画像の内、Y版、M版、C版、墨版の各5
0%の網点面積部のドットゲインを測定した。墨のドッ
トゲインを基準にして、Y、M、Cのドットゲインが網
点%にしてどれだけ墨のドットゲインとの差があるかを
%で表示した。その差は0の近い程好ましいといえる。
【0250】また網点面積比率が3%であるYおよびM
の画像部の網点品質をルーペで観察し、1から5の5段
階評価を行った。5が最も優れ、1が最も劣るレベルを
表す。
【0251】《現像処理》 処理工程 温度 時間 浸漬(現像液) 37℃ 12秒 カブリ露光 − 12秒 現像 37℃ 95秒 漂白定着 35℃ 45秒 安定化処理 25〜30℃ 90秒 乾燥 60〜85℃ 40秒 発色現像液組成 ベンジルアルコール 15.0ml 硫酸第二セリウム 0.015g エチレングリコール 8.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.6g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4-アミノ-N-エチル-N- (β-ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 15.0ml 水を加えて全量を1000mlとし、pH10.15に調整する。
【0252】 漂白定着液組成 ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90.0g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 180.0ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 3-メルカプト-1,2,4-トリアゾール 0.15g 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH7.1に調整し、水を加えて全量を1000mlとする 。
【0253】 安定化液組成 o-フェニルフェノール 0.3g 亜硫酸カリウム(50%水溶液) 12.0ml エチレングリコール 10.0g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 硫酸亜鉛七水塩 0.7g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ポリビニルピロリドン(K-17) 0.2g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 水を加えて全量を1000mlとし、水酸化アンモニウムまたは硫酸でpH 7.5に調整 する。
【0254】なお、安定化処理は2槽構成の向流方式に
した。
【0255】以下にランニング処理を行う際の補充液の
処方を示す。
【0256】 (発色現像補充液) ベンジルアルコール 18.5ml 硫酸第二セリウム 0.015g エチレングリコール 10.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.3g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T-1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4-アミノ-N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 5.4g 蛍光増白剤(4,4'-ジアミノスチルベンジスルホン酸 誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 18.0ml 水を加えて全量を1リットルとしpH10.35に調整する。
【0257】(漂白定着液補充液)前記漂白定着液に同
じ。
【0258】(安定液補充液)前記安定液に同じ。
【0259】なお補充量は現像補充液、漂白定着液、安
定液共に、感光材料1m2当り320mlとした。
【0260】コニカ(株)製Konsensus570
を、用いて、網点画像からなるカラープルーフを作製し
た。なお補充された発色現像補充液の総量が発色現像槽
の液量の3倍となるまで継続的に処理を行った。
【0261】結果を表2に示す。
【0262】まお、実施例−1で作製した試料はいずれ
も、そのY乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤のいずれの乳
剤の分光感度においても、その他の3つの乳剤より少な
くとも6倍感度が高い分光感度領域を有していた。
【0263】また、試料4−4における緑感性乳剤の増
感色素の添加量を減少させることのみ異ならせて作製し
た試料4−4Bは、緑感性乳剤の感度が赤感性乳剤に対
して6倍以上となる波長領域を有さない試料となった
が、試料4−4Bで作成した画像は、シアン画像濃度が
印刷に比べて大幅に小さい画像しか得られず、鑑賞に耐
えない品質であった。
【0264】
【表2】
【0265】表2から明かなように、本発明の試料は、
ドットゲインの差が小さく、すなわちYMC墨の網階調
がよくバランスされていて、しかも、連続処理でもその
バランスの変動が小さく好ましいことが判る。しかも、
本発明の試料はYおよびMの網点の再現性が良好である
ことがわかる。
【0266】実施例2 −乳剤EM-P11の調製− 実施例1記載の乳剤EM-P1と同様にして調製したが、コ
ア乳剤の調製時にコアのハロゲン化銀1モル当たりK3RhB
r6を1×10-7モルを加えた点のみ異ならせてEM-P11を調
製した。この乳剤EM-P11の分布の広さは8%であった。
【0267】−乳剤EM-P21の調製− 実施例1記載の乳剤EM-P2と同様にして調製したが、コ
ア乳剤の調製時にコアのハロゲン化銀1モル当たりK3RhB
r6を1×10-7モルを加えた点のみ異ならせてEM-P21を調
製した。この乳剤EM-P21の分布の広さは8%であった。
【0268】−青感性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P11に増感色素BS-1を加えて最適に色増感した
後、T-1を銀1モル当たり600mg添加して青感性乳剤Em-B2
を作製した。
【0269】−緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P21に増感色素GS-1を加えて最適に色増感した他
は青感性乳剤Em-B1と同様にして緑感性乳剤Em-G2を作製
した。
【0270】−赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P21に増感色素RS-1及びRS-2を加えて最適に色増
感した他は青感性乳剤Em-B1と同様にして赤感性乳剤Em-
R2を作製した。
【0271】−赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製− 乳剤EM-P11に増感色素IRS-1を加えて最適に色増感した
他は青感性乳剤Em-B1と同様にして赤外感光性乳剤Em-IR
2を作製した。
【0272】実施例1の試料3-3と同様にして試料5-1〜
5-2を作成した。但し第1層と支持体の間の透明層に下
記表3に記載の構成の添加剤を加えて塗布した。
【0273】
【表3】
【0274】実施例1の試料3-3と同様にして試料6-1〜
6-4を作成した。但し第2層中間層に添加したイラジエ
ーション防止染料(AI-2)の塗布付き量を変化させて塗
布を行い、下記表4に記載の生試料反射濃度とした。こ
こでは生試料反射濃度は日立製カラーアナライザー60
7を使用し、660nmでの測定値である。
【0275】
【表4】
【0276】実施例1の試料3-3と同様にして試料7-1を
作成した。但し、試料3-3の乳剤を下記表5の如く変更
したことのみを除いて試料3-3と同様に作成した。銀の
塗布付き量は変更はなく全く同じとした。シアン画像の
写真階調を測定したところ、試料3-3は1.83であり、試
料7−1は2.62であった。
【0277】
【表5】
【0278】上記で得られた各試料を実施例1と同様に
網点原稿を密着させて露光し、実施例1と同様にランニ
ング液を用いて処理を行った。
【0279】得られた画像の内、Y版、M版、C版、墨
版の各50%の網点面積部のドットゲインを測定した。
墨のドットゲインを基準にして、Y、M、Cのドットゲ
インが網点%にしてどれだけ墨のドットゲインとの差が
あるかを%で表示した。その差は0の近い程好ましいと
いえる。
【0280】また網点面積比率が3%であるYおよびM
の画像部の網点品質をルーペで観察し、1から5の5段
階評価を行った。5が最も優れ、1が最も劣るレベルを
表す。
【0281】以上の結果を表6に示す。
【0282】
【表6】
【0283】表6の結果から明かなように、本発明の試
料の内特に、透明層に処理後に脱色される着色物質であ
るコロイド銀を添加した場合に、本発明の効果がより大
きく発揮されることが分かる。また、生反射濃度を0.80
より高くした場合に、本発明の効果がより大きく発揮さ
れることが分かる。さらに、写真階調を2.0以上にした
場合に、本発明の効果がより大きく発揮される。
【0284】なお、原稿網点50%の時の墨網点画像ドッ
トゲインは比較試料3-1は14%であったが、本発明の試
料である試料3-3および試料7−1では17%でありより
高いドットゲインが得られた。
【0285】実施例3 片面に高密度ポリエチレンを、もう一方の面にアナター
ゼ型酸化チタンを表7に記載したような含有量で分散し
て含む溶融ポリエチレンを10μmの厚みでラミネート
した、厚さ110μmの紙パルプ反射支持体上に塗布し
た以外は実施例1記載の試料1−4と同様にして試料8
−1〜8−3を作製した。
【0286】
【表7】
【0287】得られた試料に対して、実施例1と同様に
網点オリジナルを用いて露光を行った。また露光を施し
た試料は実施例1のランニング液処理と同様に処理を行
った。
【0288】得られた画像の内、Y版、M版、C版、墨
版の各50%の網点面積部のドットゲインを測定した。
墨のドットゲインを基準にして、Y、M、Cのドットゲ
インが網点%にしてどれだけ墨のドットゲインとの差が
あるかを%で表示した。その差は0の近い程好ましいと
いえる。結果を表8に示す。
【0289】
【表8】
【0290】表8から明らかなように、透明層として5
重量%以下の白色顔料を有するポリエチレン層を用いた
本発明の試料は、ドットゲインの差が小さく、すなわち
YMC墨の網階調がよくバランスされていることが分か
る。
【0291】
【発明の効果】本発明により、カラー製版・印刷工程に
おいて色分解及び網点画像変換して得られる複数の白黒
網点画像から校正用カラー画像(カラープルーフ)を作
製するのに、イエロー、マゼンタ、シアン、墨の各発色
層によってドットゲイン特性が合い印刷物と一致した色
再現に優れ、更に、小点再現性も各発色層によって異な
らずにハイライトの色の再現性が優れるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料、及びそれを用いたカラープルーフの
作製方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 3/10 G03F 3/10 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射層上に、少なくとも1層のイエロ
    ー画像形成性ハロゲン化銀乳剤(Y乳剤と称す)を含有
    する層、少なくとも1層のマゼンタ画像形成性ハロゲン
    化銀乳剤(M乳剤と称す)を含有する層、少なくとも1
    層のシアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤(C乳剤と称
    す)を含有する層を有し、かつ第4の黒色画像形成性ハ
    ロゲン化銀乳剤(S乳剤と称す)を有し、かつ前記Y乳
    剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤のいずれの乳剤の分光感度
    分布においても、その他の3つの乳剤より少なくとも6
    倍感度が高い分光感度領域を有するハロゲン化銀カラー
    写真感光材料であって、前記乳剤を含有する層の内、最
    も支持体に近い層(最下乳剤層と称す)および最下乳剤
    層より支持体から遠い側にある写真構成層の総ゼラチン
    付き量が10.0g/m2以下であり、かつ該最下乳剤
    層と光反射層との間に、処理後に透明である非画像形成
    層を有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
    光材料。
  2. 【請求項2】 前記処理後に透明である非画像形成層
    が、処理で脱色する着色物質を含有していることを特徴
    とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。
  3. 【請求項3】 前記Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤の
    いずれかの乳剤の分光感度分布領域にある波長の光で測
    定した生試料反射濃度が0.8以上であることを特徴と
    する請求項1〜2のいずれか1項に記載のハロゲン化銀
    カラー写真感光材料。
  4. 【請求項4】 前記Y乳剤、M乳剤、C乳剤、S乳剤の
    いずれかの乳剤の写真階調が2.0以上であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のハロゲン
    化銀カラー写真感光材料。
  5. 【請求項5】 前記処理後に透明な非画像形成層の厚み
    が1μm以上12μm以下であることを特徴をする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。
  6. 【請求項6】 支持体上にイエロー画像形成層、マゼン
    タ画像形成層、シアン画像形成層を有するハロゲン化銀
    カラー写真感光材料に、色分解されたイエロー画像情報
    からなる網点画像情報に基づく露光、マゼンタ画像情報
    からなる網点画像情報に基づく露光、シアン画像情報か
    らなる網点画像情報に基づく露光および、黒色画像情報
    からなる網点画像情報に基づく露光をそれぞれ行い、カ
    ラープルーフを作製する工程において、該ハロゲン化銀
    写真カラー写真感光材料が請求項1〜5のいずれか1項
    に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料であることを
    特徴とするカラープルーフの作製方法。
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