JPH0959157A - ピラゾロピリジン化合物の新規用途 - Google Patents

ピラゾロピリジン化合物の新規用途

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JPH0959157A
JPH0959157A JP20881595A JP20881595A JPH0959157A JP H0959157 A JPH0959157 A JP H0959157A JP 20881595 A JP20881595 A JP 20881595A JP 20881595 A JP20881595 A JP 20881595A JP H0959157 A JPH0959157 A JP H0959157A
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JP
Japan
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alkyl
alkyl group
carboxy
hydroxy
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Pending
Application number
JP20881595A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeda
全弘 武田
Masayuki Ishie
政行 石江
Makoto Kadowaki
真 門脇
Haruo Horiai
東雄 堀合
Masaaki Tomoi
正明 友井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 式(I)で示されるピラゾロピリジン化
合物またはその塩類を有効成分として含有する便秘およ
び/または過敏性腸症候群の予防および/または治療
剤。 [式中、Rは低級アルキル基、アリール基または複素
環基;Rは(保護された)アミノ基,アミド化された
カルボキシ基,シアノ基,基−C(R)=NR,基
−A−Rまたは不飽和複素環基;Rは水素,ハロゲ
ン,低級アルキル基または低級アルコキシ基を;R
保護されたアミノ基もしくは水酸基を;Rは水素また
は低級アルキル基を;Rはアミル基を;Aは低級脂肪
族炭化水素基を;それぞれ意味する] 【効果】 化合物(I)を含有する医薬は、便秘および
/または過敏性腸症候群の予防および/または治療に有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】本発明の目的は、ピラゾロピリジン化合
物またはその塩類を有効成分として含有する、人または
動物における便秘および/または過敏性腸症候群の予防
および/または治療剤を提供することであり、医薬の分
野で有用なものである。
【0002】
【発明の構成】本発明の発明者らは、ピラゾロピリジン
化合物またはその塩類が便秘および/または過敏性腸症
候群の予防および/または治療に有効であるとの知見に
基づき本発明を完成した。
【0003】本発明で使用されるピラゾロピリジン化合
物は、以下の一般式:
【化3】 [式中、R1 は低級アルキル基、適当な置換基を1個以
上有していてもよいアリール基または複素環基、R2
式:
【化4】 (式中、R4 は保護されたアミノ基またはヒドロキシ
基、およびR5は水素または低級アルキル基を意味す
る)で示される基;シアノ基; 式:−A−R6 (式中、R6 はアシル基、およびAは適当な置換基を1
個以上有していてもよい低級脂肪族炭化水素基を意味す
る)で示される基;アミド化されたカルボキシ基;適当
な置換基を1個以上有していてもよい不飽和複素環基;
アミノ基;または保護されたアミノ基、およびR3 は水
素、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン
をそれぞれ意味する]で示される化合物またはその塩類
である。
【0004】前記ピラゾロピリジン化合物(I)として
は、特開昭64−45385号、特開平2−24368
9号、特開平4−253978号および特開平5−11
2566号に開示された既知の化合物を挙げることがで
きる。
【0005】本発明におけるピラゾロピリジン化合物
(I)の好適な塩類は常用のものであり、例えば、ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩および例え
ば、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金
属塩のような金属塩、アンモニウム塩、例えば、トリメ
チルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコ
リン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベン
ジルエチレンジアミン塩等の有機塩基塩、例えば酢酸
塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、フ
マル酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、ギ酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩、例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、
リン酸塩等の無機酸塩、例えば、アルギニン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸との塩等が挙げられ
る。
【0006】この明細書の以上および以下の記載におい
て、この発明の範囲内に包含される種々の定義の好適な
例および説明を以下詳細に述べる。
【0007】「低級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子数1個ないし6個を意味するものとする。
【0008】「高級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子数7個ないし20個を意味するものとする。
【0009】好適な「低級脂肪族炭化水素基」として
は、後述のような低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アルキニル基等が挙げられる。
【0010】好適な「低級アルキル基」としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第三級
ブチル、ペンチル、ヘキシル等のような直鎖または分枝
鎖アルキル基が挙げられるが、それらの中で好ましいも
のとしては(C1 −C4 )アルキル基が挙げられ、さら
に好ましいものとしてはメチル、エチル、プロピルおよ
びイソプロピルが挙げられる。
【0011】好適な「低級アルケニル基」としては、ビ
ニル、1−メチルビニル、2−メチルビニル、1−プロ
ペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−メチル−
1−プロペニル、1,3−ブタジエニル、1−ペンテニ
ル、4−ペンテニル、1−ヘキセニル、1,4−ヘキサ
ジエニル、5−ヘキセニル等のような直鎖または分枝鎖
アルケニル基が挙げられ、それらの中で好ましいものと
しては(C2 −C4 )アルケニル基が挙げられ、さらに
好ましいものとしてはビニル、1−メチルビニル、2−
メチルビニルおよび1,3−ブタジエニルが挙げられ
る。
【0012】好適な「低級アルキニル基」としては、エ
チニル、1−プロピニル、1−メチルエチニル、2−ブ
チニル、2−メチル−3−ブチニル、2−ペンチニル、
1−ヘキシニル等のような直鎖または分枝鎖アルキニル
基が挙げられ、それらの中で好ましいものとしては(C
2 −C4 )アルキニル基が挙げられ、さらに好ましいも
のとしてはエチニル基が挙げられる。
【0013】前記「低級脂肪族炭化水素基」は例えばク
ロロ、ブロモ、フルオロ、ヨウドのようなハロゲン等の
ような適当な置換基を1個以上、好ましくは、1個ない
し3個有していてもよい。
【0014】好適な「保護されたアミノ基」としては、
例えばメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
ブチルアミノ、第三級ブチルアミノ、ペンチルアミノ、
ヘキシルアミノ等の低級アルキルアミノ基、例えば、ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチルプロピルア
ミノ、ジブチルアミノ、N−(第三級ブチル)ペンチル
アミノ、ジヘキシルアミノ等のジ(低級)アルキルアミ
ノ基、下記アシルアミノ基等のような常用のアミノ保護
基で置換されたアミノ基が挙げられる。
【0015】好適な「アシルアミノ基」としてはウレイ
ド基;例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミ
ノ、ピバロイルアミノ、ヘキサノイルアミノ等の低級ア
ルカノイルアミノ基;例えば、メトキシカルボニルアミ
ノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニル
アミノ、第三級ブトキシカルボニルアミノ、ペンチルオ
キシカルボニルアミノ、ヘキシルオキシカルボニルアミ
ノ等の低級アルコキシカルボニルアミノ基;例えば、メ
トキシカルボニルアセチルアミノ、エトキシカルボニル
アセチルアミノ、2−(プロポキシカルボニル)プロピ
オニルアミノ、4−(第三級ブトキシカルボニル)ブチ
リルアミノ、2−(ブトキシカルボニルメチル)プロピ
オニルアミノ、2−メチル−2−(ペンチルオキシカル
ボニルメチル)−プロピオニルアミノ、6−ヘキシルオ
キシカルボニルヘキサノイルアミノ等の低級アルコキシ
カルボニル(低級)アルカノイルアミノ基;例えば、メ
タンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、プロ
パンスルホニルアミノ、ブタンスルホニルアミノ、第三
級ブタンスルホニルアミノ、ペンタンスルホニルアミ
ノ、ヘキサンスルホニルアミノ等の低級アルカンスルホ
ニルアミノ基等が挙げられる。
【0016】前記「低級アルカノイルアミノ基」は、例
えば、ジメチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジ第三級ブチルアミノ、N−ペ
ンチル−N−ヘキシルアミノ等のジ(低級)アルキルア
ミノ基;例えばピペリジノ等の低級アルキル基を有して
いてもよい環状アミノ基等のような適当な置換基を有し
ていてもよく、そのような「適当な置換基を有する低級
アルカノイルアミノ基」の好適な例としては、例えば、
ジメチルアミノカルボニルアミノ、2−ジメチルアミノ
アセチルアミノ、2−(N−メチル−N−エチルアミ
ノ)アセチルアミノ、2−ジメチルアミノプロピオニル
アミノ、3−ジプロピルアミノブチリルアミノ、2−
(ジ第三級ブチルアミノ)−2−メチルプロピオニルア
ミノ、2−ジメチルアミノメチル−2−メチルプロピオ
ニルアミノ、6−(N−ペンチル−N−ヘキシルアミ
ノ)ヘキサノイルアミノ等のジ(低級)アルキルアミノ
基を有する低級アルカノイルアミノ基;例えば、ピペリ
ジノカルボニルアミノ、2−ピペリジノアセチルアミ
ノ、2−(2−メチルピペリジノ)アセチルアミノ、2
−(2−エチルピペリジノ)アセチルアミノ、2−ピペ
リジノプロピオニルアミノ、3−(2−エチルピペリジ
ノ)ブチリルアミノ、2−(4−エチルピペリジノ)−
2−メチルプロピオニルアミノ、2−ピペリジノメチル
−2−メチルプロピオニルアミノ、6−(3−プロピル
ピペリジノ)ヘキサノイルアミノ等の低級アルキル基を
有していてもよい環状アミノ基を有する低級アルカノイ
ルアミノ基等が挙げられる。
【0017】前記「アシルアミノ基」中で好ましいもの
としては、ウレイド基、(C1 −C 4 )アルカノイルア
ミノ基、(C1 −C4 )アルコキシカルボニル(C1
4)アルカノイルアミノ基、ジ(C1 −C4 )アルキ
ルアミノ(C1 −C4 )アルカノイルアミノ基、(C1
−C4 )アルキルピペリジノ(C1 −C4 )アルカノイ
ルアミノ基、(C1 −C4 )アルコキシカルボニルアミ
ノ基、(C1 −C4 )アルカンスルホニルアミノ基、
(C1 −C4 )アルキルアミノ基およびジ(C1−C
4 )アルキルアミノ基が挙げられ、それらの中でさらに
好ましいものとしては、ウレイド基、アセチルアミノ、
2−(エトキシカルボニル)アセチルアミノ、2−ジメ
チルアミノアセチルアミノ、2−(2−エチルピペリジ
ノ)アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メタ
ンスルホニルアミノ、メチルアミノおよびジメチルアミ
ノが挙げられる。
【0018】好適な「アシル基」としては、例えば、ホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチ
リル、ピバロイル、ヘキサノイル等の低級アルカノイル
基;カルボキシ基;保護されたカルボキシ基等が挙げら
れる。
【0019】前記「保護されたカルボキシ基」の好適な
例としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、
第三級ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニ
ル、ヘキシルオキシカルボニル等の窒素含有複素環基を
有していてもよい低級アルコキシカルボニル基等がその
好適な例として挙げられるエステル化されたカルボキシ
基;
【0020】例えば、N−メチルカルバモイル、N−エ
チルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N
−ブチルカルバモイル、N−ペンチルカルバモイル、N
−ヘキシルカルバモイル等のN−(低級)アルキルカル
バモイル基;
【0021】例えば、N−ヘプチルカルバモイル、N−
(2−メチルヘプチル)カルバモイル、N−ノニルカル
バモイル、N−デカニルカルバモイル、N−トリシクロ
[3.3.1.1.3 , 7 ]デカニルカルバモイル、N
−ウンデカニルカルバモイル、N−(ビシクロ[4.
3.2]ウンデカニル)カルバモイル、N−ドデカニル
カルバモイル、N−トリデカニルカルバモイル、N−テ
トラデカニルカルバモイル、N−ペンタデカニルカルバ
モイル、N−ヘキサデカニルカルバモイル、N−ヘプタ
デカニルカルバモイル、N−オクタデカニルカルバモイ
ル、N−ノナデカニルカルバモイル、N−イコサニルカ
ルバモイル等のN−(高級)アルキルカルバモイル基;
【0022】例えば、N,N−ジメチルカルバモイル、
N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチ
ルカルバモイル、N,N−ジプロピルカルバモイル、
N,N−ジ(第三級ブチル)カルバモイル、N−ペンチ
ル−N−ヘキシルカルバモイル等のN,N−ジ(低級)
アルキルカルバモイル基;
【0023】例えば、N−メチル−N−ベンジルカルバ
モイル等のN−(低級)アルキル−N−アル(低級)ア
ルキルカルバモイル基;
【0024】式:−CO−RN (式中、RN は適当な置換基を1個以上有していてもよ
い窒素含有複素環基を意味し、該窒素含有複素環基RN
は環中にN,O,またはSのような別のヘテロ原子を含
んでいてもよい)で示される基がその好適な例として挙
げられるアミド化されたカルボキシ基が挙げられる。
【0025】好適な「窒素含有複素環基」としては、例
えば1H−アゼピニル等のアゼピニル、ピロリル、ピロ
リニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジルおよびそ
のN−オキシド、ジヒドロピリジル、ピリミジニル、ピ
ラジニル、ピリダジニル、例えば、4H−1,2,4−
トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H
−1,2,3−トリアゾリル等のトリアゾリル、例え
ば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリル等のテト
ラゾリル等がその例として挙げられる窒素原子1個ない
し4個を含む不飽和3ないし8員(さらに好ましくは5
ないし7員)複素単環基;
【0026】例えば、ペルヒドロ−1H−アゼピニル等
のペルヒドロアゼピニル、ピロリジニル、イミダゾリジ
ニル、ピペリジノ、ピペラジニルがその例として挙げら
れる窒素原子1ないし4個を含む飽和3ないし8員(さ
らに好ましくは5ないし7員)複素単環基;
【0027】例えば、インドリル、イソインドリル、イ
ンドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキ
ノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル等の窒素原
子1ないし4個を含む不飽和縮合複素環基;
【0028】例えば、7−アザビシクロ[2.2.1]
ヘプチル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノナニル等
の窒素原子1ないし4個を含む飽和縮合複素環基;
【0029】オキサゾリル、イソオキサゾリル、例えば
1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジ
アゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル等のオキサジ
アゾリル等がその例として挙げられる酸素原子1ないし
2個および窒素原子1ないし3個を含む不飽和3ないし
8員(さらに好ましくは5または6員)複素単環基;
【0030】例えば、モルホリニル、シドノニル等の酸
素原子1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む
飽和3ないし8員(さらに好ましくは5または6員)複
素単環基;
【0031】例えば、ベンズオキサゾリル、ベンズオキ
サジアゾリル等の酸素原子1ないし2個および窒素原子
1ないし3個を含む不飽和縮合複素環基;
【0032】チアゾリル、イソチアゾリル、例えば、
1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾ
リル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チア
ジアゾリル等のチアジアゾリル、ジヒドロチアジニル等
がその例として挙げられるイオウ原子1ないし2個およ
び窒素原子1ないし3個を含む不飽和3ないし8員(さ
らに好ましくは5または6員)複素単環基;
【0033】例えば、チアゾリジニル等のイオウ原子1
ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む飽和3な
いし8員(さらに好ましくは5または6員)複素単環
基;
【0034】例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジ
アゾリル等のイオウ原子1ないし2個および窒素原子1
ないし3個を含む不飽和縮合複素環基のような飽和また
は不飽和単環式または多環式複素環基が挙げられる。
【0035】それらの中で好ましいものとしては、窒素
原子1ないし4個を含む飽和3ないし8員複素単環基、
窒素原子1ないし4個を含む飽和縮合複素環基および酸
素原子1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む
飽和3ないし8員複素単環基が挙げられる。
【0036】このような「窒素含有複素環基」は、前記
低級アルキル基;例えば、ヒドロキシメチル、1−ヒド
ロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ
プロピル、2−ヒドロキシブチル、1−メチル−1−ヒ
ドロキシメチルエチル、4−ヒドロキシペンチル、3−
ヒドロキシヘキシル等のヒドロキシ(低級)アルキル
基;例えば、メトキシメチル、2−メトキシエチル、1
−エトキシエチル、3−プロポキシプロピル、2−(第
三級ブトキシ)ブチル、5−ペンチルオキシペンチル、
3−ヘキシルオキシヘキシル等の低級アルコキシ(低
級)アルキル基;例えば、アセトキシメチル、1−アセ
トキシエチル、2−アセトキシエチル、2−プロピオニ
ルオキシエチル、3−プロピオニルオキシプロピル、2
−ブチリルオキシブチル、4−ピバロイルオキシペンチ
ル、6−ヘキサノイルオキシヘキシル等の低級アルカノ
イルオキシ(低級)アルキル基のようなアシルオキシ
(低級)アルキル基;前記低級アルコキシカルボニル基
のような保護されたカルボキシ基;カルボキシ基;例え
ば、低級アルカノイル(低級)アルキル基(例えばホル
ミルメチル、1−ホルミルエチル、2−アセチルエチ
ル、2−ホルミルプロピル、3−プロピオニルプロピ
ル、4−ホルミルブチル、2−ブチリルブチル、1−
(ホルミルメチル)エチル、3−ホルミルペンチル、1
−イソブチリルペンチル、4−ピバロイルペンチル、2
−ホルミルヘキシル、6−ヘキサノイルヘキシル、
等)、カルボキシ(低級)アルキル基(例えば、カルボ
キシメチル、1−カルボキシエチル、2−カルボキシプ
ロピル、1−(カルボキシメチル)エチル、4−カルボ
キシブチル、3−カルボキシペンチル、2−カルボキシ
ヘキシル、等)、保護されたカルボキシ(低級)アルキ
ル基[ここにおいて、好ましいものとしてはエステル化
されたカルボキシ(低級)アルキル基、より好ましいも
のとしては、メトキシカルボニルメチル、2−メトキシ
カルボニルエチル、1−エトキシカルボニルエチル、2
−プロポキシカルボニルプロピル、1−(メトキシカル
ボニルメチル)エチル、4−t−ブトキシカルボニルブ
チル、3−ペンチルオキシカルボニルペンチル、2−ヘ
キシルオキシカルボニルヘキシル等の低級アルコキシカ
ルボニル(低級)アルキル;アミド化されたカルボキシ
(低級)アルキル基、より好ましいものとしては、カル
バモイル(低級)アルキル基、N−エチルカルバモイル
メチル等のN−(低級)アルキルカルバモイル(低級)
アルキル、N,N−ジエチルカルバモイルメチル等の
N,N−ジ(低級)アルキルカルバモイル(低級)アル
キル;等が挙げられる]等のアシル(低級)アルキル
基;等のような適当な置換基を1個以上有していてもよ
い。
【0037】前記「適当な置換基を1個以上有していて
もよい窒素含有複素環基」中で好ましいものとしては、
例えば、ピペリジノ、2−メチルピペリジノ、2−エチ
ルピペリジノ、3−エチルピペリジノ、4−エチルピペ
リジノ、2−プロピルピペリジノ、4−イソプロピルピ
ペリジノ、2−ブチルピペリジノ、3−(第三級ブチ
ル)ピペリジノ、2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジノ、2,2−ジメチル−6,6−ジエチルピペリジ
ノ、2−ヒドロキシメチルピペリジノ、3−ヒドロキシ
メチルピペリジノ、2−(1−ヒドロキシエチル)ピペ
リジノ、2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ、3
−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ、4−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピペリジノ、2−(3−ヒドロキシプ
ロピル)ピペリジノ、3−(2−ヒドロキシブチル)ピ
ペリジノ、2−(1−メチル−1−ヒドロキシメチルエ
チル)ピペリジノ、2−メトキシメチルピペリジノ、2
−(2−メトキシエチル)ピペリジノ、2−(1−エト
キシエチル)ピペリジノ、3−(3−プロポキシプロピ
ル)ピペリジノ、4−{2−(第三級ブトキシ)ブチ
ル}ピペリジノ、2−アセトキシメチルピペリジノ、3
−(1−アセトキシエチル)ピペリジノ、2−(2−ア
セトキシエチル)ピペリジノ、3−(2−プロピオニル
オキシエチル)ピペリジノ、4−(3−プロピオニルオ
キシプロピル)ピペリジノ、2−(2−ブチリルオキシ
ブチル)ピペリジノ、2−メトキシカルボニルピペリジ
ノ、2−エトキシカルボニルピペリジノ、2−プロポキ
シカルボニルピペリジノ、3−ブトキシカルボニルピペ
リジノ、4−(第三級ブトキシカルボニル)ピペリジ
ノ、2−カルボキシピペリジノ、3−カルボキシピペリ
ジノ、4−カルボキシピペリジノ、2−(2−ヒドロキ
シエチル)−3−メチルピペリジノ、2−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−カルボキシピペリジノ、2−ホルミ
ルメチルピペリジノ、2−(1−ホルミルエチル)ピペ
リジノ、3−(2−アセチルエチル)ピペリジノ、4−
(2−ホルミルプロピル)ピペリジノ、2−(3−プロ
ピオニルプロピル)ピペリジノ、2−(4−ホルミルブ
チル)ピペリジノ、3−(2−ブチリルブチル)−ピペ
リジノ、2−[1−(ホルミルメチル)エチル]ピペリ
ジノ、2−カルボキシメチルピペリジノ、2−(1−カ
ルボキシエチル)ピペリジノ、3−(2−カルボキシプ
ロピル)ピペリジノ、4−[1−(カルボキシメチル)
エチル]ピペリジノ、2−(4−カルボキシブチル)ピ
ペリジノ、2−メトキシカルボニルメチルピペリジノ、
2−(2−メトキシカルボニルエチル)ピペリジノ、3
−(1−エトキシカルボニルエチル)ピペリジノ、4−
(2−プロポキシカルボニルプロピル)ピペリジノ、2
−[1−(メトキシカルボニルメチル)]エチル]−ピ
ペリジノ、2−(4−t−ブトキシカルボニルブチル)
ピペリジノ、等の、(C1 −C4 )アルキル、ヒドロキ
シ(C1 −C4 )アルキル、(C1 −C4 )アルコキシ
(C1 −C4 )アルキル、(C1 −C4 )アルカノイル
オキシ(C1 −C4 )アルキル、(C1 −C4 )アルコ
キシカルボニル、カルボキシ、(C1 −C4 )アルカノ
イル(C1 −C4 )アルキル、カルボキシ(C1 −C
4 )アルキル、(C1 −C4 )アルコキシカルボニル
(C1 −C4 )アルキル、カルバモイル(C1 −C4
アルキル、N−(C1 −C4 )アルキルカルバモイル−
(C1 −C4 )アルキル、および、N,N−ジ(C1
4 )アルキルカルバモイル(C1 −C4)アルキルよ
りなる群から選択された適当な置換基を1ないし4個有
していてもよいピペリジノ基;
【0038】例えば、ピロリジン−1−イル、2−メト
キシメチルピロリジン−1−イル、2−(2−メトキシ
エチル)ピロリジン−1−イル、2−(1−エトキシエ
チル)ピロリジン−1−イル、3−(3−プロポキシプ
ロピル)ピロリジン−1−イル、3−{2−(第三級ブ
トキシ)ブチル}ピロリジン−1−イル等の、(C1
4 )アルコキシ(C1 −C4 )アルキル基を有してい
てもよいピロリジン−1−イル基;
【0039】例えば、ペルヒドロ−1H−アゼピン−1
−イル等のペルヒドロアゼピン−1−イル基;
【0040】例えば、ピペラジン−1−イル、2−メチ
ルピペラジン−1−イル、3−メチルピペラジン−1−
イル、4−メチルピペラジン−1−イル、2−エチルピ
ペラジン−1−イル、3−プロピルピペラジン−1−イ
ル、4−イソプロピルピペラジン−1−イル、2−ブチ
ルピペラジン−1−イル、3−(第三級ブチル)ピペラ
ジン−1−イル、等の、(C1 −C4 )アルキル基を有
していてもよいピペラジン−1−イル基;モルホリノ
基;
【0041】7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン
−7−イル基;3−アザビシクロ[3.2.2]ノナン
−3−イル基等が挙げられ、最も好ましいものとしては
ピペリジノ、2−メチルピペリジノ、2−エチルピペリ
ジノ、3−エチルピペリジノ、4−エチルピペリジノ、
2−プロピルピペリジノ、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジノ、2−ヒドロキシメチルピペリジノ、2−
(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ、4−(2−ヒド
ロキシエチル)ピペリジノ、2−メトキシメチルピペリ
ジノ、2−(2−メトキシエチル)ピペリジノ、2−ア
セトキシメチルピペリジノ、2−(2−アセトキシエチ
ル)ピペリジノ、2−エトキシカルボニルピペリジノ、
2−カルボキシピペリジノ、2−(メトキシカルボニル
メチル)ピペリジノ、2−カルボキシメチルピペリジ
ノ、2−カルバモイルメチルピペリジノ、2−(N−エ
チルカルバモイルメチル)ピペリジノ、2−N,N−ジ
エチルカルバモイルメチル)ピペリジノ、ピロリジン−
1−イル、2−メトキシメチルピロリジン−1−イル、
ペルヒドロ−1H−アゼピン−1−イル、4−メチルピ
ペラジン−1−イル、モルホリノ、7−アザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン−7−イル、3−アザビシクロ
[3.2.2]ノナン−3−イル等が挙げられる。
【0042】好適な「アリール基」としては、フェニ
ル、ナフチル、インデニル、アントリル等が挙げられ、
該「アリール基」は例えば、フルオロ、クロロ、ブロ
モ、ヨウドのようなハロゲン;例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ等の低級アルコキシ基;ニトロ基、アミ
ノ基、前記のような保護されたアミノ基等のような適当
な置換基を1個以上有していてもよい。
【0043】「適当な置換基を1個以上有していてもよ
いアリール基」の好ましい例としては、ハロゲン、(C
1 −C4 )アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、(C1
−C 4 )アルカノイルアミノ基、(C1−C4 )アルコキ
シカルボニルアミノ基、(C 1 −C4 )アルカンスルホ
ニルアミノ基、(C1 −C4 )アルキルアミノ基および
ジ(C1 −C4 )アルキルアミノ基よりなる群から選択
された適当な置換基を1個ないし3個有していてもよい
フェニル基が挙げられ、それらの中でさらに好ましいも
のとしてはフェニル、クロロを有するフェニル、メトキ
シを有するフェニル、ニトロを有するフェニル、アミノ
を有するフェニル、アセチルアミノを有するフェニル、
メトキシカルボニルアミノを有するフェニル、メタンス
ルホニルアミノを有するフェニル、メチルアミノを有す
るフェニルおよびジメチルアミノを有するフェニルが挙
げられる。
【0044】好適な「複素環基」としては、前述の「窒
素含有複素環基」について例示したようなもの;例え
ば、フリル等の酸素原子1個を含む不飽和3ないし8員
(さらに好ましくは5または6員)複素単環基;例え
ば、ジヒドロオキサチイニル等の酸素原子1個およびイ
オウ原子1ないし2個を含む不飽和3ないし8員(さら
に好ましくは5または6員)複素単環基;例えば、ベン
ゾチエニル、ベンゾジチイニル等のイオウ原子1ないし
2個を含む不飽和縮合複素環基;例えば、ベンズオキサ
チイニル等の酸素原子1個およびイオウ原子1ないし2
個を含む不飽和縮合複素環基等が挙げられ、それらの中
で好ましいものとしては窒素原子1ないし4個を含む不
飽和3ないし8員複素単環基が挙げられ、さらに好まし
いものとしてはピリジルが挙げられ、最も好ましいもの
としては2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジ
ルが挙げられる。
【0045】好適な「ハロゲンを有する低級アルケニル
基」としては、1−フルオロビニル、1−ブロモビニ
ル、1−クロロ−2−メチルビニル、1−ブロモ−1−
プロペニル、2−クロロ−2−プロペニル、1−ヨウド
−1−ブテニル、1−ブロモ−2−メチル−1−プロペ
ニル、3−ブロモ−1,3−ブタジエニル、1−クロロ
−1−ペンテニル、4−クロロ−4−ペンテニル、1−
ブロモ−1−ヘキセニル等が挙げられる。
【0046】好適な「低級アルコキシ基」としては、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ等が挙げられる。
【0047】好適な「ハロゲン」としてはフルオロ、ク
ロロ、ブロモおよびヨウドが挙げられる。
【0048】好適な「脱離基」としては例えば、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、N−エチルプロピルアミ
ノ、ジブチルアミノ、N−ペンチルヘキシルアミノ等の
ジ(低級)アルキルアミノ基、前記のような低級アルコ
キシ基、前記のようなハロゲン、例えば、メチルチオ、
エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチ
オ、ヘキシルチオ等の低級アルキルチオ基が挙げられ
る。
【0049】「適当な置換基を1個以上有していてもよ
い不飽和複素環基」における好適な「不飽和複素環基」
としては、窒素、酸素、イオウ等のようなヘテロ原子を
少なくとも1個含む不飽和、単環式もしくは多環式複素
環基が挙げられる。
【0050】この「不飽和複素環基」の好適な例として
は、例えば1H−アゼピニル等のアゼピニル基、ピロリ
ル基、ピロリニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、
ピリジル基、例えば1,2−ジヒドロピリジル、1,4
−ジヒドロピリジル等のジヒドロピリジル基、例えば
1,2,3,6−テトラヒドロピリジル等のテトラヒド
ロピリジル基、ピリミジニル基、例えば1,2−ジヒド
ロピリミジニル等のジヒドロピリミジニル基、ピラジニ
ル基、ピリダジニル基、例えば2,3−ジヒドロピリダ
ジニル、1,4−ジヒドロピリダジニル等のジヒドロピ
リダジニル基、例えば2,3,4,5−テトラヒドロピ
リダジニル等のテトラヒドロピリダジニル基、例えば4
H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−ト
リアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル等のトリ
アゾリル基、例えば1H−テトラゾリル、2H−テトラ
ゾリル等のテトラゾリル基等の、窒素原子1個ないし4
個を含む不飽和3員ないし8員(さらに好ましくは5員
ないし7員)複素単環基;
【0051】例えば、インドリル基、イソインドリル
基、インドリジニル基、ベンズイミダゾリル基、キノリ
ル基、例えば2,3−ジヒドロキノリル等のジヒドロキ
ノリル基、イソキノリル基、インダゾリル基、ベンゾト
リアゾリル基等の窒素原子1個ないし4個を含む不飽和
縮合複素環基;
【0052】例えば、オキサゾリル基、イソオキサゾリ
ル基、例えば2,5−ジヒドロイソオキサゾリル等のジ
ヒドロイソオキサゾリル基、例えば1,2,4−オキサ
ジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,
5−オキサジアゾリル等のオキサジアゾリル基等の酸素
原子1個ないし2個および窒素原子1個ないし3個を含
む不飽和3員ないし8員(さらに好ましくは5員または
6員)複素単環基;
【0053】例えば、ベンズオキサゾリル基、ベンズオ
キサジアゾリル基等の酸素原子1個ないし2個および窒
素原子1個ないし3個を含む不飽和縮合複素環基;
【0054】例えば、チアゾリル基、例えば2,3−ジ
ヒドロチアゾリル等のジヒドロチアゾリル基、イソチア
ゾリル基、例えば1,2,3−チアジアゾリル、1,2,
4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、
1,2,5−チアジアゾリル等のチアジアゾリル基、ジ
ヒドロチアジニル基等のイオウ原子1個ないし2個およ
び窒素原子1個ないし3個を含む不飽和3員ないし8員
(さらに好ましくは5員または6員)複素単環基;
【0055】例えば、ベンゾチアゾリル基、例えばベン
ゾ[d][1,2,3]チアジアゾリル等のベンゾチア
ジアゾリル基、例えば5H−イミダゾ[2,1−b]
[1,3,4]チアジアゾリル等のイミダゾチアジアゾ
リル基等のイオウ原子1個ないし2個および窒素原子1
個ないし3個を含む不飽和縮合複素環基;
【0056】例えば、チエニル基、ジヒドロチイニル基
等のイオウ原子1個ないし2個を含む不飽和3員ないし
8員(さらに好ましくは5員または6員)複素単環基;
【0057】例えば、フリル基等の酸素原子1個を含む
不飽和3員ないし8員(さらに好ましくは5員または6
員)複素単環基;
【0058】例えば、ジヒドロオキサチイニル等の酸素
原子1個およびイオウ原子1個ないし2個を含む不飽和
3員ないし8員(さらに好ましくは5員または6員)複
素単環基;
【0059】例えば、ベンゾチエニル、ベンゾジチイニ
ル等のイオウ原子1個ないし2個を含む不飽和縮合複素
環基;
【0060】例えば、ベンズオキサチイニル等の酸素原
子1個およびイオウ原子1個ないし2個を含む不飽和縮
合複素環基等が挙げられる。
【0061】それらの中で好ましいものとしては、ヘテ
ロ原子として窒素原子を少なくとも1個含む不飽和複素
環基が挙げられ、さらに好ましいものとしては、窒素原
子1個ないし4個を含む不飽和3員ないし8員複素単環
基ならびにイオウ原子1個ないし2個および窒素原子1
個ないし3個を含む不飽和縮合複素環基が挙げられ、な
おさらに好ましいものとしては、ピリダジニル基、ジヒ
ドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ピ
リミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ピリジル基、
ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾ
リル基およびイミダゾチアジアゾリル基が挙げられ、最
も好ましいものとしては、ピリダジニル基、2,3−ジ
ヒドロピリダジニル基、1,4−ジヒドロピリダジニル
基、2,3,4,5−テトラヒドロピリダジニル基、ピ
リミジニル基、1,2−ジヒドロピリミジニル基、ピリ
ジル基、1,2−ジヒドロピリジル基、1,4−ジヒド
ロピリジル基、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル
基、ピラゾリル基およびイミダゾ[2,1−b][1,
3,4]チアジアゾリル基が挙げられる。
【0062】前記「不飽和複素環基」は、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第三級
ブチル、ペンチル、ヘキシル等の、後述のような適当な
置換基を1個以上(好ましくは1個ないし4個)有して
いてもよい低級アルキル基;例えば1−カルボキシビニ
ル、2−カルボキシビニル、1−カルボキシ−2−プロ
ペニル、3−カルボキシ−2−プロペニル、3−カルボ
キシ−2−ブテニル、4−カルボキシ−2−メチル−2
−ブテニル、3−カルボキシ−1−ヘキセニル等のカル
ボキシ(低級)アルケニル基;アミノ基;例えばジメチ
ルアミノ、N−メチルエチルアミノ、ジプロピルアミ
ノ、N−ブチル−(2−メチルブチル)アミノ、N−ペ
ンチルヘキシルアミノ等のジ(低級)アルキルアミノ
基;例えばフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨウド等のハロ
ゲン;例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、第三級ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ等の低級アルコキシ基;オキソ基;
ヒドロキシ基;シアノ基;下記のようなアシル基等のよ
うな適当な置換基を1個以上(好ましくは1個ないし4
個)有していてもよい。
【0063】好適な「アシル基」としては、例えばホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、ピバロイル、ヘキサノイル等の低級アルカノイル
基、カルボキシ基、保護されたカルボキシ基等が挙げら
れる。
【0064】前記「保護されたカルボキシ基」の好適な
例としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル、第三級ブトキシカルボ
ニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカル
ボニル等の低級アルコキシカルボニル基等がその好適な
例として挙げられる、エステル化されたカルボキシ基;
カルバモイル基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイ
ル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、N,N−ジ
エチルカルバモイル、N,N−ジプロピルカルバモイ
ル、N−ブチル−N−第三級ブチルカルバモイル、N,
N−ジペンチルカルバモイル、N−ペンチル−N−ヘキ
シルカルバモイル、1−アジリジニルカルボニル、1−
アゼチジニルカルボニル、1−ピロリジニルカルボニ
ル、ピペリジノカルボニル等の、2個の低級アルキル基
が互いに結合して3員環ないし6員環を形成していても
よいN,N−ジ(低級)アルキルカルバモイル基等がそ
の好適な例として挙げられる、アミド化されたカルボキ
シ基等が挙げられる。
【0065】前述の「適当な置換基を1個以上有してい
てもよい低級アルキル基」の「適当な置換基」の好適な
例としてはヒドロキシ基、前記ハロゲン、前記低級アル
コキシ基、前記アシル基等が挙げられる。
【0066】前記「適当な置換基を1個以上有する低級
アルキル基」の好適な例としては、例えば、1−ヒドロ
キシ−1−クロロメチル、1−ヒドロキシ−2−クロロ
エチル、2−ヒドロキシ−3−フルオロプロピル、2−
ヒドロキシ−3,3,3−トリクロロプロピル、3−ブ
ロモ−4−ヒドロキシ−4−ヨウドブチル、1−クロロ
−2−ヒドロキシ−4−フルオロペンチル、3,4−ジ
ヒドロキシ−6−クロロヘキシル等のヒドロキシ基とハ
ロゲンとを有する低級アルキル基;
【0067】例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキ
シエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプ
ロピル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、1−ヒド
ロキシブチル、1−ヒドロキシメチル−1−メチルエチ
ル、3−ヒドロキシペンチル、2−ヒドロキシヘキシル
等のヒドロキシ(低級)アルキル基;
【0068】例えば、メトキシメチル、エトキシメチ
ル、2−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、3−
イソプロポキシプロピル、2−ブトキシブチル、1−第
三級ブトキシメチル−1−メチルエチル、5−ペンチル
オキシペンチル、ヘキシルオキシメチル、3−ヘキシル
オキシヘキシル等の低級アルコキシ(低級)アルキル
基;
【0069】例えば、カルボキシメチル、2−カルボキ
シエチル、2−カルボキシプロピル、3−カルボキシプ
ロピル、2−カルボキシ−1−メチルエチル、4−カル
ボキシブチル、1−カルボキシメチル−1−メチルエチ
ル、3−カルボキシペンチル、2−カルボキシヘキシル
等のカルボキシ(低級)アルキル基、ならびに、好まし
いものとしてエステル化されたカルボキシ(低級)アル
キル基およびアミド化されたカルボキシ(低級)アルキ
ル基、さらに好ましいものとして、例えば、メトキシカ
ルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、2−メト
キシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチ
ル、1−プロポキシカルボニルエチル、3−エトキシカ
ルボニルプロピル、2−ブトキシカルボニルブチル、4
−エトキシカルボニルブチル、1−第三級ブトキシカル
ボニルメチル−1−メチルエチル、5−ペンチルオキシ
カルボニルペンチル、ヘキシルオキシカルボニルメチ
ル、3−ヘキシルオキシカルボニルヘキシル等の低級ア
ルコキシカルボニル(低級)アルキル基、例えば、カル
バモイルメチル、2−カルバモイルエチル、3−カルバ
モイルプロピル、2−カルバモイル−1−メチルエチ
ル、4−カルバモイルブチル、1−カルバモイルメチル
−1−メチルエチル、5−カルバモイルペンチル、3−
カルバモイルヘキシル等のカルバモイル(低級)アルキ
ル基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、
2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、2−
(N−メチル−N−エチルカルバモイル)エチル、3−
(N−メチル−N−エチルカルバモイル)プロピル、2
−(N,N−ジプロピルカルバモイル)−1−メチルエ
チル、4−(N,N−ジプロピルカルバモイル)ブチ
ル、1−(N,N−ジメチルカルバモイル)メチル−1
−メチルエチル、5−(N−ペンチル−N−ヘキシルカ
ルバモイル)ペンチル、3−(N−ペンチル−N−ヘキ
シルカルバモイル)ヘキシル、(1−アジリジニルカル
ボニル)メチル、2−(1−アゼチジニルカルボニル)
エチル、2−(ピペリジノカルボニル)エチル、3−
(1−ピロリジニルカルボニル)プロピル、2−(ピペ
リジノカルボニル)−1−メチルエチル、4−(1−ア
ゼチジニルカルボニル)ブチル、1−(1−アジリジニ
ルカルボニル)メチル−1−メチルエチル、3−(1−
ピロリジニルカルボニル)ペンチル、6−(ピペリジノ
カルボニル)ヘキシル等の、窒素原子上の2個の低級ア
ルキル基が互いに結合して3員環ないし6員環を形成し
ていてもよいN,N−ジ(低級)アルキルカルバモイル
(低級)アルキル基が挙げられる保護されたカルボキシ
(低級)アルキル基がその好ましい例として挙げられる
アシル(低級)アルキル基;等が挙げられる。
【0070】「不飽和複素環基」の好ましい置換基とし
ては、低級アルキル基、ヒドロキシ基とハロゲンとを有
する低級アルキル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、
低級アルコキシ(低級)アルキル基、カルボキシ(低
級)アルキル基、低級アルコキシカルボニル(低級)ア
ルキル基、カルバモイル(低級)アルキル基、窒素原子
上の2個の低級アルキル基が互いに結合して3員環ない
し6員環を形成していてもよいN,N−ジ(低級)アル
キルカルバモイル(低級)アルキル基、カルボキシ(低
級)アルケニル基、ジ(低級)アルキルアミノ基、ハロ
ゲン、低級アルコキシ基、オキソ基、カルボキシ基、低
級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル基、アミ
ノ基、シアノ基およびヒドロキシ基が挙げられ、それら
の中でさらに好ましいものとしては(C1 −C4 )アル
キル基、ヒドロキシ基とハロゲンとを有する(C1 −C
4 )アルキル基、ヒドロキシ(C1 −C4 )−アルキル
基、(C1 −C4 )アルコキシ(C1 −C4 )アルキル
基、カルボキシ(C1 −C4)アルキル基、(C1 −C4
)アルコキシカルボニル(C1 −C4 )アルキル基、
カルバモイル(C1 −C4 )アルキル基、N,N−ジ
(C1 −C4 )アルキルカルバモイル(C1 −C4 )ア
ルキル基、ピペリジノカルボニル(C1 −C4 )アルキ
ル基、カルボキシ(C2 −C4 )アルケニル基、ジ(C
1 −C4 )アルキルアミノ基、ハロゲン、(C1 −C
4 )アルコキシ基、オキソ基、カルボキシ基、(C1
4 )アルコキシカルボニル基、(C1 −C4 )アルカ
ノイル基、アミノ基、シアノ基およびヒドロキシ基が挙
げられ、最も好ましいものとしてはメチル基、プロピル
基、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリクロロプロピル
基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、2−エトキシエチル基、2−カルボキシエチル基、
3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、
メトキシカルボニルメチル基、2−メトキシカルボニル
エチル基、3−エトキシカルボニルプロピル基、4−エ
トキシカルボニルブチル基、2−カルバモイルエチル
基、2−(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル基、
2−(ピペリジノカルボニル)エチル基、2−カルボキ
シビニル基、ジメチルアミノ基、クロロ基、メトキシ
基、オキソ基、カルボキシ基、エトキシカルボニル基、
メトキシカルボニル基、アセチル基、アミノ基、シアノ
基およびヒドロキシ基が挙げられる。
【0071】前述した「適当な置換基を1個以上有して
いてもよい不飽和複素環基」における「不飽和複素環
基」は、すでに述べた置換基の他に、以下に述べる置換
基を1個以上(好ましくは、1ないし4個)有していて
もよい。
【0072】かかる置換基としてはアミノ(低級)アル
キル基;低級アルキルアミノ(低級)アルキル基;カル
ボキシ(低級)アルキルアミノ(低級)アルキル基;保
護されたカルボキシ(低級)アルキルアミノ(低級)ア
ルキル基;ヒドロキシ基およびアリールオキシ基を有す
る低級アルキルアミノ(低級)アルキル基;保護された
アミノ(低級)アルキル基;シアノ(低級)アルキル
基;シアノ(高級)アルキル基;適当な置換基を1また
は2個以上有していてもよい複素環基を有する低級アル
キル基;適当な置換基を1または2個以上有していても
よい複素環基を有する高級アルキル基;アル(低級)ア
ルキル基;低級アルケニル基;または適当な置換基を1
または2個以上有していてもよい複素環基が挙げられ
る。
【0073】以上の置換基を以下に説明する。
【0074】好適な「アミノ(低級)アルキル基」とし
ては、アミノメチル、1−アミノエチル、2−アミノエ
チル、2−アミノプロピル、3−アミノブチル、2−ア
ミノ−1,1−ジメチルエチル、5−アミノペンチル、
1−アミノヘキシルなどを挙げることができ、これらの
うち好ましいものはアミノ(C1 −C4 )アルキルであ
り、より好ましいものは2−アミノエチルである。
【0075】好適な「低級アルキルアミノ(低級)アル
キル基」としては、モノまたはジ(低級)アルキルアミ
ノ(低級)アルキル、たとえばメチルアミノメチル、2
−(エチルアミノ)エチル、3−(プロピルアミノ)プ
ロピル、2−(プロピルアミノ)ブチル、2−(t−ブ
チルアミノ)−1,1−ジメチルエチル、4−ペンチル
アミノペンチル、6−ヘキシルアミノヘキシル、ジメチ
ルアミノメチル、2−ジメチルアミノエチル、1−(N
−メチルエチルアミノ)エチル、1−ジメチルアミノプ
ロピル、2−ジエチルアミノプロピル、3−ジメチルア
ミノプロピル、3−(N−プロピルブチルアミノ)ブチ
ル、4−ジメチルアミノブチル、2−ジブチルアミノ−
1,1−ジメチルエチル、4−ジペンチルアミノペンチ
ル、6−(N−ペンチルヘキシルアミノ)ヘキシルなど
を挙げることができ、これらのうち好ましいものはジ
(低級)アルキルアミノ(低級)アルキルであり、より
好ましいものはジ(C1 −C4 )アルキルアミノ(C1
−C4 )アルキルであり、最も好ましいものは2−ジメ
チルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピルおよび
4−ジメチルアミノブチルである。
【0076】好適な「カルボキシ(低級)アルキルアミ
ノ(低級)アルキル基」としては、カルボキシメチルア
ミノメチル、2−(カルボキシメチルアミノ)エチル、
2−(1−カルボキシエチルアミノ)エチル、3−(2
−カルボキシプロピルアミノ)プロピル、2−(3−カ
ルボキシプロピルアミノ)ブチル、2−(2−カルボキ
シ−1,1−ジメチルエチルアミノ)−1,1−ジメチ
ルエチル、4−(5−カルボキシペンチルアミノ)ペン
チル、6−(3−カルボキシヘキシルアミノ)ヘキシル
などを挙げることができ、それらのうち好ましいものは
カルボキシ(C 1 −C4 )アルキルアミノ(C1 −C
4 )アルキルであり、最も好ましいものは2−(カルボ
キシメチルアミノ)エチルである。
【0077】「保護されたカルボキシ(低級)アルキル
アミノ(低級)アルキル基」における好適な「保護され
たカルボキシ」としては、エステル化されたカルボキシ
基などを挙げることができ、このエステル化されたカル
ボキシ基におけるエステル部分の具体例としては、適当
な置換基を有していてもよい低級アルキルエステル(た
とえばメチルエステル、エチルエステル、プロピルエス
テル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブ
チルエステル、t−ブチルエステル、ペンチルエステ
ル、ヘキシルエステル、1−シクロプロピルエチルエス
テルなど)、たとえば、低級アルカノイルオキシ(低
級)アルキルエステル(たとえばアセトキシメチルエス
テル、プロピオニルオキシメチルエステル、ブチリルオ
キシメチルエステル、バレリルオキシメチルエステル、
ピバロイルオキシメチルエステル、1−アセトキシエチ
ルエステル、1−プロピオニルオキシエチルエステル、
ピバロイルオキシメチルエステル、2−プロピオニルオ
キシエチルエステル、ヘキサノイルオキシメチルエステ
ルなど)、低級アルカンスルホニル(低級)アルキルエ
ステル(たとえば2−メシルエチルエステルなど)また
はモノ(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルキルエ
ステル(たとえば2−ヨードエチルエステル、2,2,2
−トリクロロエチルエステルなど);低級アルケニルエ
ステル(たとえばビニルエステル、アリルエステルな
ど);低級アルキニルエステル(たとえばエチニルエス
テル、プロピニルエステルなど);適当な置換基を有し
ていてもよいアル(低級)アルキルエステル[たとえば
ベンジルエステル、4−メトキシベンジルエステル、4
−ニトロベンジルエステル、フェネチルエステル、トリ
チルエステル、ベンズヒドリルエステル、ビス(メトキ
シフェニル)メチルエステル、3,4−ジメトキシベン
ジルエステル、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルベンジルエステルなど];適当な置換基を有していて
もよいアリールエステル(たとえばフェニルエステル、
4−クロロフェニルエステル、トリルエステル、4−t
−ブチルフェニルエステル、キシリルエステル、メシチ
ルエステル、クメニルエステルなど)などを挙げること
ができる。
【0078】好適な「保護されたカルボキシ(低級)ア
ルキルアミノ(低級)アルキル基」としては、エステル
化されたカルボキシ(低級)アルキルアミノ(低級)ア
ルキル基を挙げることができ、これらのうち好ましいも
のは低級アルコキシカルボニル(低級)アルキルアミノ
(低級)アルキル、たとえばメトキシカルボニルメチル
アミノメチル、2−(エトキシカルボニルメチルアミ
ノ)エチル、2−(1−エトキシカルボニルエチルアミ
ノ)エチル、3−(2−プロポキシカルボニルプロピル
アミノ)プロピル、2−(3−ブトキシカルボニルプロ
ピルアミノ)ブチル、2−(2−t−ブトキシカルボニ
ル−1,1−ジメチルエチルアミノ)−1,1−ジメチ
ルエチル、4−(5−ペンチルオキシカルボニルペンチ
ルアミノ)ペンチル、6−(3−ヘキシルオキシカルボ
ニルヘキシルアミノ)ヘキシルなどが挙げられ、より好
ましいものは(C1 −C4 )アルコキシカルボニル(C
1 −C4 )アルキルアミノ(C1 −C4 )アルキルであ
り、最も好ましいものは2−(エトキシカルボニルメチ
ルアミノ)エチルである。
【0079】好適な「ヒドロキシ基およびアリールオキ
シ基を有する低級アルキルアミノ(低級)アルキル基」
としては、「ヒドロキシ基」および「アリールオキシ
基」(たとえばフェノキシ、トリルオキシ、ナフチルオ
キシなど)を有する前記の「低級アルキルアミノ(低
級)アルキル」が挙げられ、その好適な例としては1−
(1−ナフチルオキシ)−1−ヒドロキシメチルアミノ
メチル、2−(1−ヒドロキシ−2−フェノキシエチル
アミノ)エチル、2−[2−ヒドロキシ−3−(1−ナ
フチルオキシ)プロピルアミノ]エチル、2−[4−ヒ
ドロキシ−3−(p−トリルオキシ)ブチルアミノ]プ
ロピル、2−[4−ヒドロキシ−1−(2−ナフチルオ
キシ)ブチルアミノ]−1,1−ジメチルエチル、4−
[1−ヒドロキシ−5−(1−ナフチルオキシ)ペンチ
ルアミノ]ペンチル、6−[2−ヒドロキシ−4−(2
−ナフチルオキシ)ヘキシルアミノ]ヘキシルであり、
これらのうち好ましいものはヒドロキシおよびナフチル
オキシを有する(C1 −C4 )アルキルアミノ(C1
4 )アルキルであり、より好ましいものは2−[2−
ヒドロキシ−3−(1−ナフチルオキシ)プロピルアミ
ノ]エチルである。
【0080】好適な「保護されたアミノ(低級)アルキ
ル基」としてはアシルアミノ(低級)アルキル基を挙げ
ることができる。アシルアミノの好適な例としては、低
級アルカノイルアミノ(たとえばホルミルアミノ、アセ
チルアミノ、プロピオニルアミノ、ヘキサノイルアミ
ノ、ピバロイルアミノなど)、モノ(またはジまたはト
リ)ハロ(低級)アルカノイルアミノ(たとえばクロロ
アセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノなど)、
低級アルコキシカルボニルアミノ(たとえばメトキシカ
ルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブト
キシカルボニルアミノ、t−ペンチルオキシカルボニル
アミノ、ヘキシルオキシカルボニルアミノなど)、モノ
(またはジまたはトリ)ハロ(低級)アルコキシカルボ
ニルアミノ(たとえばクロロメトキシカルボニルアミ
ノ、ジクロロエトキシカルボニルアミノ、トリクロロエ
トキシカルボニルアミノなど)、アロイルアミノ(たと
えばベンゾイルアミノ、トルオイルアミノ、キシロイル
アミノ、ナフトイルアミノなど)、アル(低級)アルカ
ノイルアミノ、たとえばフェニル(低級)アルカノイル
アミノ(たとえばフェニルアセチルアミノ、フェニルプ
ロピオニルアミノなど)、アリールオキシカルボニルア
ミノ(たとえばフェノキシカルボニルアミノ、ナフチル
オキシカルボニルアミノなど)、アリールオキシ(低
級)アルカノイルアミノ、たとえばフェノキシ(低級)
アルカノイルアミノ(たとえばフェノキシアセチルアミ
ノ、フェノキシプロピオニルアミノなど)、アリールグ
リオキシロイルアミノ(たとえばフェニルグリオキシロ
イルアミノ、ナフチルグリオキシロイルアミノなど)、
適当な置換基を有していてもよいアル(低級)アルコキ
シカルボニルアミノ、たとえばニトロまたは低級アルコ
キシを有していてもよいフェニル(低級)アルコキシカ
ルボニルアミノ(たとえばベンジルオキシカルボニルア
ミノ、フェネチルオキシカルボニルアミノ、p−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノ、p−メトキシベンジ
ルオキシカルボニルアミノなど)、チエニルアセチルア
ミノ、イミダゾリルアセチルアミノ、フリルアセチルア
ミノ、テトラゾリルアセチルアミノ、チアゾリルアセチ
ルアミノ、チアジアゾリルアセチルアミノ、チエニルプ
ロピオニルアミノ、チアジアゾリルプロピオニルアミ
ノ、低級アルキルスルホニルアミノ(たとえばメチルス
ルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルス
ルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、ペン
チルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノな
ど)、アリールスルホニルアミノ(たとえばフェニルス
ルホニルアミノ、トリルスルホニルアミノ、キシリルス
ルホニルアミノ、ナフチルスルホニルアミノなど)、ア
ル(低級)アルキルスルホニルアミノ、たとえばフェニ
ル(低級)アルキルスルホニルアミノ(たとえばベンジ
ルスルホニルアミノ、フェネチルスルホニルアミノ、ベ
ンズヒドリルスルホニルアミノなど)、イミド(たとえ
ば1,2−シクロヘキサンジカルボキシイミド、スクシ
ンイミド、フタルイミドなど)などを挙げることができ
る。
【0081】前記「保護されたアミノ(低級)アルキル
基」の好ましい例としては、イミド(低級)アルキル、
たとえばフタルイミドメチル、2−フタルイミドエチ
ル、1−(1,2−シクロヘキサンジカルボキシイミ
ド)エチル、2−スクシンイミドプロピル、3−フタル
イミドブチル、2−(1,2−シクロヘキサンジカルボ
キシイミド)−1,1−ジメチルエチル、5−フタルイ
ミドペンチル、1−フタルイミドヘキシルなどが挙げら
れ、より好ましいものはイミド(C1 −C4 )アルキル
であり、最も好ましいものは2−フタルイミドエチルで
ある。
【0082】好適な「シアノ(低級)アルキル基」とし
てはシアノメチル、1−シアノエチル、2−シアノエチ
ル、3−シアノプロピル、2−シアノブチル、4−シア
ノブチル、2−シアノ−1,1−ジメチルエチル、4−
シアノペンチル、5−シアノペンチル、6−シアノヘキ
シルなどが挙げられ、これらのうち好ましいものはシア
ノ(C1 −C6 )アルキルであり、最も好ましいものは
シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピ
ル、4−シアノブチル、5−シアノペンチル、および6
−シアノヘキシルである。
【0083】好適な「シアノ(高級)アルキル基」とし
ては、7−シアノヘプチル、8−シアノオクチル、4−
シアノオクチル、8−シアノ−3−メチルヘプチル、9
−シアノノニル、1−シアノノニル、10−シアノデシ
ル、8−シアノウンデシル、12−シアノドデシル、1
1−シアノ−4−メチルウンデシル、13−シアノトリ
デシル、6−シアノテトラデシル、15−シアノペンタ
デシル、12−シアノヘキサデシル、17−シアノヘプ
タデシル、4−シアノオクタデシル、19−シアノノナ
デシル、1−シアノ−12−エチルヘプタデシル、20
−シアノイコシル等が挙げられ、これらの中で好ましい
ものとしては、シアノ(C7 −C16)アルキルが挙げら
れ、より好ましいものとしては7−シアノヘプチル、8
−シアノオクチル、9−シアノノニル、10−シアノデ
シルおよび12−シアノドデシルが挙げられる。
【0084】好適な「低級アルキル基」としては、直鎖
または分枝アルキル、たとえばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘ
キシルなどを挙げることができる。
【0085】好適な「低級アルケニル基」としては、直
鎖または分枝アルケニル、たとえばビニル、アリル、2
−ブテニル、2−メチル−2−プロペニル、4−ペンテ
ニル、3−ヘキセニルなどを挙げることができ、これら
のうち好ましいものは(C2−C4 )アルケニルであ
り、より好ましいものはビニルである。
【0086】「適当な置換基を1または2個以上有して
いてもよい複素環基を有する低級アルキル基」における
好適な「低級アルキル基」としては、先に示したのと同
じものを挙げることができ、好ましいものは(C1 −C
6 )アルキルであり、最も好ましいものはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルであ
る。
【0087】「適当な置換基を1または2個以上有して
いてもよい複素環基を有する高級アルキル基」における
好適な「高級アルキル」としては、ヘプチル、オクチ
ル、3−メチルヘプチル、ノニル、2,6−ジメチルヘ
プチル、デシル、ウンデシル、ドデシル、4−メチルド
デシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘ
キサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシ
ル、12−エチル−ヘプタデシル、イコシル等が挙げら
れ、これらの中で好ましいものとしては、(C7
16)アルキルが挙げられ、より好ましいものとしては
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルおよびドデシルが
挙げられる。
【0088】「適当な置換基を1または2個以上有して
いてもよい複素環基を有する低級アルキル基」および
「適当な置換基を1または2個以上有していてもよい複
素環基を有する高級アルキル基」における好適な「複素
環基」としては、酸素、硫黄、窒素などのヘテロ原子を
少なくとも1個含む飽和または不飽和の単環式または多
環式複素環基が挙げられる。特に好ましい複素環基とし
ては、窒素原子を1ないし4個含む3ないし8員の不飽
和複素単環基、たとえばピロリル、ピロリニル、イミダ
ゾリル、ピラゾリル、ピリジルおよびそのN−オキシ
ド、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾ
リル(たとえば4H−1,2,4−トリアゾリル、1H
−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリ
アゾリルなど)、テトラゾリル(たとえば1H−テトラ
ゾリル、2H−テトラゾリルなど)、ジヒドロトリアジ
ニル(たとえば4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリア
ジニル、2,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジニル
など)など;
【0089】窒素原子を1ないし4個含む3ないし8員
の飽和複素単環基、たとえばピロリジニル、イミダゾリ
ジニル、ピペリジル(たとえばピペリジノなど)、ピペ
ラジニルなど;窒素原子を1ないし5個含む不飽和縮合
複素環基、たとえばインドリル、イソインドリル、イン
ドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノ
リル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロ
ピリジル、テトラゾロピリダジニル(たとえばテトラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジニルなど)、ジヒドロトリア
ゾロピリダジニルなど;酸素原子を1ないし2個および
窒素原子を1ないし3個含む3ないし8員の不飽和複素
単環基、たとえばオキサゾリル、イソキサゾリル、オキ
サジアゾリル(たとえば1,2,4−オキサジアゾリ
ル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキ
サジアゾリルなど)など;酸素原子を1ないし2個およ
び窒素原子を1ないし3個含む3ないし8員の飽和複素
単環基、たとえばモルホリニル、オキサゾリジニル(た
とえば1,3−オキサゾリジニルなど)など;酸素原子
を1ないし2個および窒素原子を1ないし3個含む不飽
和縮合複素環基、たとえばベンゾキサゾリル、ベンゾキ
サジアゾリルなど;硫黄原子を1ないし2個および窒素
原子を1ないし3個含む3ないし8員の不飽和複素単環
基、たとえば1,3−チアゾリル、1,2−チアゾリ
ル、チアゾリニル、チアジアゾリル(たとえば1,2,
4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、
1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−チアジアゾ
リル)など;硫黄原子を1ないし2個および窒素原子を
1ないし3個含む3ないし8員の飽和複素単環基、たと
えばチアゾリジニルなど;硫黄原子を1個含む3ないし
8員の不飽和複素単環基、たとえばチエニルなど;硫黄
原子を1ないし2個および窒素原子を1ないし3個含む
不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾチアゾリル、ベン
ゾチアジアゾリルなど;酸素原子を1ないし2個含む3
ないし8員の不飽和複素単環基、たとえばフリル、ピラ
ニル、ジオキソリルなど;酸素原子を1ないし2個含む
3ないし8員の飽和複素単環基、たとえばオキソラニ
ル、テトラヒドロピラニル(たとえばテトラヒドロ−2
H−ピラン−2−イルなど)、ジオキソラニルなど;酸
素原子を1ないし2個含む不飽和縮合複素環基、たとえ
ばイソベンゾフラニル、クロメニル(たとえば2H−ク
ロメン−3−イルなど)、ジヒドロクロメニル(たとえ
ば3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イルなど)
などを挙げることができる。
【0090】上記「複素環基」の好ましい例としては、
窒素原子を1ないし4個含む3ないし8員の不飽和複素
単環基;窒素原子を1ないし4個含む3ないし8員の飽
和複素単環基;酸素原子を1ないし2個および窒素原子
を1ないし3個含む3ないし8員の飽和複素単環基;お
よび酸素原子を1ないし2個含む3ないし8員の飽和複
素単環基が挙げられ、これらのうち好ましいものはピリ
ジル、テトラゾリル、ピペリジル、ピペラジニル、モル
ホリニル、オキサゾリジニルおよびテトラヒドロピラニ
ルであり、より好ましいものは4−ピリジル、1H−テ
トラゾール−5−イル、ピペリジノ、1−ピペラジニ
ル、モルホリノ、1,3−オキサゾリジン−5−イルお
よびテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルである。
【0091】前記の「複素環基」は1または2個以上
(好ましくは1ないし3個)の適当な置換基[たとえば
ヒドロキシ(低級)アルキル(たとえばヒドロキシメチ
ル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシプロピル、
4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメ
チルエチル、3−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシ
ヘキシルなど)、低級アルコキシを有していてもよいア
リール(たとえばフェニル、ナフチル、2−メトキシフ
ェニル、2−メトキシナフチル、3−エトキシフェニ
ル、4−プロポキシフェニル、2−ブトキシフェニル、
5−プロポキシナフチル、3−t−ブトキシフェニル、
4−ペンチルオキシフェニル、2−ヘキシルオキシフェ
ニルなど)、オキソなど]を有していてもよい。これら
の「適当な置換基」として好ましいものはヒドロキシ
(C1 −C4 )アルキル、(C1 −C4)アルコキシを
有するフェニルおよびオキソであり、より好ましいもの
は2−ヒドロキシエチル、2−メトキシフェニルおよび
オキソである。
【0092】「適当な置換基を1または2個以上有して
いてもよい複素環基」における好適な「複素環基」とし
ては、「適当な置換基を1または2個以上有していても
よい複素環基を有する低級アルキル」および「適当な置
換基を1または2個以上有していてもよい複素環基を有
する高級アルキル」の「複素環基」で例示したものと同
じものを挙げることができ、好ましいものは酸素原子を
1ないし2個含む不飽和縮合複素環基であり、より好ま
しいものはジヒドロクロメニルであり、最も好ましいも
のは3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イルであ
る。
【0093】この「複素環基」は1または2個以上(好
ましくは1ないし4個)の適当な置換基[たとえば前記
の低級アルキル、ヒドロキシ、シアノなど、それらのう
ち好ましいものは(C1 −C4 )アルキル、ヒドロキシ
およびシアノであり、最も好ましいものはメチル、ヒド
ロキシおよびシアノである]を有していてもよい。
【0094】好適な「アル(低級)アルキル基」として
は、モノまたはジまたはトリフェニル(低級)アルキル
(たとえばベンジル、フェネチル、2−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、2−フェニル−1,1−ジメ
チルエチル、1−フェニルペンチル、6−フェニルヘキ
シル、ベンズヒドリル、トリチルなど)などを挙げるこ
とができ、これらのうち好ましいものはフェニル(C1
−C4 )アルキルであり、最も好ましいものはベンジル
である。
【0095】「適当な置換基を1または2個以上有して
いてもよい含窒素複素環基」における好適な「含窒素複
素環基」としては、前記「複素環基」のうちその環構成
原子として窒素原子を少なくとも1個含む複素環基を挙
げることができ、前記「含窒素複素環基」は1または2
個以上(好ましくは1ないし3個)の適当な置換基[た
とえば前記ヒドロキシ(低級)アルキル、低級アルコキ
シを有していてもよい前記アリール、オキソなど]を有
していてもよい。
【0096】好適な「テトラゾリル(低級)アルキル
基」としては、1H−テトラゾール−5−イルメチル、
2−(1H−テトラゾール−5−イル)エチル、3−
(1H−テトラゾール−5−イル)プロピル、4−(1
H−テトラゾール−5−イル)ブチル、2−(2H−テ
トラゾール−2−イル)−1,1−ジメチルエチル、4
−(1H−テトラゾール−1−イル)ペンチル、5−
(1H−テトラゾール−5−イル)ペンチル、6−(1
H−テトラゾール−5−イル)ヘキシルなどを挙げるこ
とができるが、これらの中で好ましいものは、テトラゾ
リル(C1 −C6 )アルキルであり、より好ましいもの
は、(1H−テトラゾール−5−イル)メチル、2−
(1H−テトラゾール−5−イル)エチル、3−(1H
−テトラゾール−5−イル)プロピル、4−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ブチル、5−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ペンチル、および6−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ヘキシルである。
【0097】好適な「テトラゾリル(高級)アルキル
基」としては、7−(1H−テトラゾール−5−イル)
ヘプチル、8−(1H−テトラゾール−5−イル)オク
チル、4−(1H−テトラゾール−1−イル)オクチ
ル、8−(1H−テトラゾール−5−イル)−3−メチ
ルヘプチル、9−(1H−テトラゾール−5−イル)ノ
ニル、1−(1H−テトラゾール−1−イル)ノニル、
10−(1H−テトラゾール−5−イル)デシル、8−
(1H−テトラゾール−5−イル)ウンデシル、12−
(1H−テトラゾール−5−イル)ドデシル、11−(1
H−テトラゾール−5−イル)−4−メチルウンデシ
ル、13−(1H−テトラゾール−5−イル)トリデシ
ル、6−(1H−テトラゾール−5−イル)−テトラデ
シル、15−(1H−テトラゾール−5−イル)−ペン
タデシル、12−(1H−テトラゾール−5−イル)−
ヘキサデシル、17−(1H−テトラゾール−1−イ
ル)−ヘプタデシル、4−(1H−テトラゾール−5−
イル)−オクタデシル、19−(1H−テトラゾール−
5−イル)−ノナデシル、1−(1H−テトラゾール−
1−イル)−12−エチルヘプタデシル、20−(1H
−テトラゾール−5−イル)イコシル等が挙げられる
が、これらの中で好ましいものは、テトラゾリル(C7
−C16)アルキルであり、より好ましいものは7−(1
H−テトラゾール−5−イル)ヘプチル、8−(1H−
テトラゾール−5−イル)−オクチル、9−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ノニル、10−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)デシルおよび12−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ドデシルである。
【0098】以上説明されたピラゾロピリジン化合物
(I)において、本発明を実施するに当って特に好まし
い化合物としては以下のものが挙げられる。 (1)(2R)−1−[3−(2−フェニルピラゾロ
[1,5−a]ピリジン−3−イル)アクリロイル]−
2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン(トランス異
性体) (2)3−[2−(3−カルボキシプロピル)−3−オ
キソ−2,3−ジヒドロピリダジン−6−イル]−2−
フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン (3)(2R)−1−[3−(2−フェニルピラゾロ
[1,5−a]ピリジン−3−イル)アクリロイル]−
2−(カルボキシメチル)ピペリジン(トランス異性
体)
【0099】この発明の便秘および/または過敏性腸症
候群の予防および/または治療剤で用いる製剤は、有効
成分としてピラゾロピリジン化合物(I)またはその塩
類を直腸投与、経口または非経口(皮下、静脈内および
筋肉内を含む)などの投与に適した有機あるいは無機担
体または賦形剤と共に含有する固形、半固形あるいは液
状の製剤の形で用いることができる。有効成分は例え
ば、錠剤、ペレット剤、トローチ、カプセル剤、坐剤、
液剤、乳剤、懸濁剤、その他使用に適した剤形に用いら
れる慣用の無毒性の医薬として許容される担体と共に配
合することができる。さらに、必要に応じて補助剤、安
定化剤、粘稠化剤、着色剤および香料を使用することが
できる。ピラゾロピリジン化合物(I)またはその塩類
は疾患の経過または状態に所望の予防効果および/また
は治療効果を生じるに足りる量を製剤に含有させればよ
い。
【0100】本発明で用いる製剤は、当技術分野におけ
る常用の方法により製造できる。必要により、薬物のバ
イオアベイラビリティーを向上させるために当技術分野
において常用される方法を、本製剤の製造に当っても、
適用できるものである。
【0101】この製剤を人または動物に適用する場合、
静脈内(輸液中に含有させる方法を含む)、筋肉内また
は経口投与によるのが好ましい。ピラゾロピリジン化合
物(I)の予防および/または治療有効量は予防および
/または治療される各患者または動物の年令および条件
によっても変動するが、一般にはピラゾロピリジン化合
物(I)を、静脈内投与の場合には人または動物の体重
1kg当り1日量0.01−100mg、筋肉内投与の
場合には人または動物の体重1kg当り1日量0.01
−100mg、経口投与の場合には人または動物の体重
1kg当り1日量0.01−200mgで便秘および/
または過敏性腸症候群の治療および/または予防のため
に投与することができる。
【0102】
【発明の効果】人または動物における便秘および/また
は過敏性腸症候群の予防および/または治療に用いられ
る本発明にかかるピラゾロピリジン化合物の有用性を示
すため、その代表的な化合物の薬理試験データを以下に
示す。
【0103】試験化合物 (1) 3−[2−(3−カルボキシプロピル)−3−オキ
ソ−2,3−ジヒドロピリダジン−6−イル]−2−フ
ェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン [以下試験化合物(1)と称す] 試験方法および結果 試験1 正常マウスにおける排便促進作用 正常マウスに0.5%メチルセルロースに懸濁した試験
化合物(1)を経口投与し、1時間後より4時間の排便
量を測定した。なお、マウスは10匹の排便量をまとめ
て測定して、これを1グループとし、対照群は9グルー
プ、試験化合物(1)投与群は10グループとした。
【表1】 試験化合物(1)投与群(1mg/kg)は、有意(P
<0.05)に排便促進作用を示した。 試験2 マウスクロニジン誘発便秘モデルに対する作用 マウスにクロニジン0.032mg/kgを経口投与
し、便秘モデルを作成した。評価は、クロニジン投与3
0分後より2時間の排便量を測定することにより行っ
た。このモデルで、試験化合物(1)は0.5%メチル
セルロースに懸濁し、クロニジン投与1時間前に経口投
与した。各群とも3グループとした。
【表2】 クロニジン投与により排便量は減少(P<0.01)し
たが、試験化合物(1)投与(1mg/kg)により、
有意(P<0.05)に回復した。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中、R1 は低級アルキル基、適当な置換基を1個以
    上有していてもよいアリール基または複素環基、R2
    式: 【化2】 (式中、R4 は保護されたアミノ基またはヒドロキシ
    基、およびR5は水素または低級アルキル基を意味す
    る)で示される基;シアノ基; 式:−A−R6 (式中、R6 はアシル基、およびAは適当な置換基を1
    個以上有していてもよい低級脂肪族炭化水素基を意味す
    る)で示される基;アミド化されたカルボキシ基;適当
    な置換基を1個以上有していてもよい不飽和複素環基;
    アミノ基;または保護されたアミノ基、およびR3 は水
    素、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン
    をそれぞれ意味する]で示されるピラゾロピリジン化合
    物またはその塩類を有効成分として含有する便秘および
    /または過敏性腸症候群の予防および/または治療剤。
  2. 【請求項2】 ピラゾロピリジン化合物が、請求項1に
    記載の化合物において、R1 がフェニル基、R2 が適当
    な置換基を1個以上有していてもよい低級アルキル基、
    カルボキシ(低級)アルケニル基、アミノ基、ジ(低
    級)アルキルアミノ基、ハロゲン、低級アルコキシ基、
    オキソ基、ヒドロキシ基、シアノ基およびアシル基より
    なる群から選択された適当な置換基を1個以上それぞれ
    有していてもよい、ピリダジニル基、ジヒドロピリダジ
    ニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ピリミジニル
    基、ジヒドロピリミジニル基、ピリジル基、ジヒドロピ
    リジル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾリル基もし
    くはイミダゾチアジアゾリル基、および、R3 が水素で
    ある請求項1に記載の予防および/または治療剤。
  3. 【請求項3】 ピラゾロピリジン化合物が、請求項2に
    記載の化合物において、R2 が低級アルキル基、ヒドロ
    キシ基とハロゲンとを有する低級アルキル基、ヒドロキ
    シ(低級)アルキル基、低級アルコキシ(低級)アルキ
    ル基、カルボキシ(低級)アルキル基、保護されたカル
    ボキシ(低級)アルキル基、カルボキシ(低級)アルケ
    ニル基、アミノ基、ジ(低級)アルキルアミノ基、ハロ
    ゲン、低級アルコキシ基、オキソ基、ヒドロキシ基、シ
    アノ基、カルボキシ基、保護されたカルボキシ基および
    低級アルカノイル基よりなる群から選択された適当な置
    換基を1個ないし4個それぞれ有していてもよい、ピリ
    ダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピ
    リダジニル基、ピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル
    基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピ
    リジル基、ピラゾリル基もしくはイミダゾチアジアゾリ
    ル基である請求項2に記載の予防および/または治療
    剤。
  4. 【請求項4】 ピラゾロピリジン化合物が、請求項3に
    記載の化合物において、R2 が低級アルキル基、ヒドロ
    キシ(低級)アルキル基、低級アルコキシ(低級)アル
    キル基、カルボキシ(低級)アルキル基、低級アルコキ
    シカルボニル(低級)アルキル基、カルバモイル(低
    級)アルキル基、窒素原子上の2個の低級アルキル基が
    互いに結合して3員環ないし6員環を形成していてもよ
    いN,N−ジ(低級)アルキルカルバモイル(低級)ア
    ルキル基、ハロゲン、オキソ基および低級アルコキシカ
    ルボニル基よりなる群から選択された適当な置換基を1
    個または2個有していてもよいジヒドロピリダジニル基
    である請求項3に記載の予防および/または治療剤。
  5. 【請求項5】 ピラゾロピリジン化合物が、請求項4に
    記載の化合物において、R2 が低級アルキル基、ヒドロ
    キシ(低級)アルキル基、低級アルコキシ(低級)アル
    キル基、カルボキシ(低級)アルキル基、低級アルコキ
    シカルボニル(低級)アルキル基、カルバモイル(低
    級)アルキル基および窒素原子上の2個の低級アルキル
    基が互いに結合して3員環ないし6員環を形成していて
    もよいN,N−ジ(低級)アルキルカルバモイル(低
    級)アルキル基よりなる群から選択された適当な置換基
    を1個有していてもよい3−オキソ−2,3−ジヒドロ
    ピリダジニル基である請求項4に記載の予防および/ま
    たは治療剤。
  6. 【請求項6】 ピラゾロピリジン化合物が、請求項5に
    記載の化合物において、R2 がカルボキシ(低級)アル
    キル基を有する3−オキソ−2,3−ジヒドロピリダジ
    ニル基である請求項5に記載の予防および/または治療
    剤。
  7. 【請求項7】 ピラゾロピリジン化合物が、3−[2−
    (3−カルボキシプロピル)−3−オキソ−2,3−ジ
    ヒドロピリダジン−6−イル]−2−フェニルピラゾロ
    [1,5−a]ピリジンである請求項6に記載の予防お
    よび/または治療剤。
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