JPH0957233A - 廃磁気テ−プの処理方法 - Google Patents

廃磁気テ−プの処理方法

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JPH0957233A
JPH0957233A JP23320595A JP23320595A JPH0957233A JP H0957233 A JPH0957233 A JP H0957233A JP 23320595 A JP23320595 A JP 23320595A JP 23320595 A JP23320595 A JP 23320595A JP H0957233 A JPH0957233 A JP H0957233A
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JP
Japan
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magnetic tape
polyester film
solution
waste
treating
Prior art date
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Pending
Application number
JP23320595A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Araki
栄治 荒木
Takao Shibazaki
孝雄 柴崎
Rikiya Ueda
力也 上田
Tetsuo Fukumoto
哲男 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANSAI KAKO KK
Asahi Kasei Engineering Corp
Original Assignee
SANSAI KAKO KK
Asahi Engineering Co Ltd Osaka
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Publication date
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Publication of JPH0957233A publication Critical patent/JPH0957233A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 公害問題を発生させずに安価な処理費用で簡
単にポリエステルフィルムと塗膜部を分離せしめる廃磁
気テープの処理方法を提供する。 【解決手段】 電離度の大きい水酸基を有する強アルカ
リの少なくとも一種を含有している溶液に、ポリエステ
ルフィルムに磁性酸化鉄を主成分とする塗膜部が塗布さ
れている磁気テープを浸漬し、ポリエステルフィルムと
上記塗膜部とを分離せしめ、その際、強アルカリの溶液
濃度が5%以上〜48%以下であり、強アルカリ溶液の
温度が30℃以上である廃磁気テープの処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響映像機器分野な
どに幅広く使用されている磁気テープの処理方法、更に
詳しくは磁気テープの製造工程において、塗膜不良や広
巾磁気シートを裁断した後の耳端などの廃棄すべき磁気
テープの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープの需要の伸びは凄まじ
く、各メーカーも益々生産能力の増強を計っている。凡
用的な磁気テープは、厚さ7μ〜14μのポリエステル
フィルムに主として磁性酸化鉄の微粉を含有した塗料を
厚さ3μ〜5μに塗膜したものであって、塗膜の成分は
磁性酸化鉄を主成分としてカーボンブラック、研磨剤、
脂肪酸等と、バインダーとしてのウレタン系樹脂や塩化
ビニル系樹脂(PVC)などからなりたっている。
【0003】そして磁気テープは、通常1000mm〜
1500mmの広巾シートに塗料を数百m/分以上の速
度で塗布し、乾燥製膜し、所定巾に裁断し、表面検査を
おこなってから出荷されている。
【0004】ところで、磁気テープを製造する過程にお
いては、塗膜不良などの欠陥テープや耳端部などの廃棄
処理すべき磁気テープあるいは使用済みの廃棄処理すべ
き磁気テープ(以下「廃磁気テープ」と略称する。)は
日常的に発生しており、上記のように、磁気テープの生
産量がかなりの量に達しているので、当然ながら廃磁気
テープの量も大幅に増加し、推定で年間数千トン若しく
はそれ以上に達していると思われる。現在、これらの膨
大な廃磁気テープの処理方法は、焼却処理するか、ある
いは所定の埋め立て地に埋めるかのいずれかの方法で処
分するしかなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の焼却による処理方法では、高熱と塩素ガス発
生などで焼却設備の劣化が著く、そのため設備投資金額
が嵩み、そのうえ洗煙設備の保守管理も含めメンテナン
スコスト負担が大きい。また、近年、焼却設備からの煙
や灰(アッシュ)による環境汚染の問題も無視できなく
なっている。また、埋め立てについても地下水を汚染す
るなどの環境問題や埋め立て地の確保などの問題の解決
が一段と難しくなっている。そこで本発明は上記した問
題点に鑑みてなされたものであって、公害問題を発生さ
せずに安価な処理費用で簡単にポリエステルフィルムと
塗膜部を分離せしめる廃磁気テープの処理方法を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためになされたものであって、電離度の大きい水
酸基を有する強アルカリの少なくとも一種を含有してい
る溶液に、ポリエステルフィルムに磁性酸化鉄を主成分
とする塗膜部が塗布されている磁気テープを浸漬し、ポ
リエステルフィルムと上記塗膜部とを分離せしめる廃磁
気テープの処理方法、であり、その際、強アルカリの溶
液濃度が5%以上〜48%以下であり、強アルカリ溶液
の温度が50℃以上、好ましくは70℃〜90℃に加熱
されているものであり、剥離したポリエステルフィルム
を酸で中和し、洗浄・乾燥して回収し、該回収ポリエス
テルフィルムを磁気テープの製膜に原料として再利用す
る廃磁気テープの処理方法、である。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は汎用的な廃磁気テ−プを処理してポリエステル
フィルムと、該ポリエステルフィルムに塗膜されている
磁性酸化鉄などを含む塗膜部とを分離し、ポリエステル
フィルムを回収する工程を概略的に示す工程図である。
当然ながら各機器の配置などは第1図に示す工程に限定
するものではない。
【0008】廃磁気テ−プは、例えば空送しやすく、ま
た処理しやすいように裁断し、常時70℃を維持するよ
うに加熱・保温されている25重量%の苛性ソ−ダ溶液
が満たせれている剥離槽に送られる。廃磁気テ−プは該
剥離槽に連続投入される。剥離槽には攪拌機を装備し、
廃磁気テ−プを攪拌することによって塗膜層の剥離を促
進させるのが好ましい。苛性ソ−ダ溶液中の廃磁気テ−
プの浸漬時間は、塗膜部の剥離具合をウオッチングしな
がら調整すればよいが、通常10分〜20分で完全に剥
離される。
【0009】次に、処理物は沈降分離槽に送られ、塗膜
部は底に沈み、ポリエステルフィルムは上層に浮遊し、
両者は完全に分離する。そして、浮遊したポリエステル
フィルムは遠心分離等により脱水し、その後20%硫酸
等で中和し、水で洗浄し、回収する。一方、剥離槽及び
分離槽の底に沈んだ塗膜部も遠心分離し、脱水した後2
0%の硫酸でそれぞれ中和し、水で洗浄し、回収する。
回収されたポリエステルフィルムは、更に乾燥して再利
用に廻し、塗膜部は固めて廃棄処理する。脱水工程で回
収された苛性ソ−ダ溶液は濾過・精製されて再度分離槽
へ返され、損失分を充当するために新しく苛性ソ−ダ溶
液が投入される。
【0010】本実施例では苛性ソ−ダ溶液を使用してい
るが、もちろん強アルカリ溶液ならば苛性ソ−ダ溶液に
限定するものではなく、例えば苛性カリ溶液でも剥離効
果が得られた。次に、塗膜部3μ・PET層14μの汎
用的な磁気テ−プを裁断して各種の溶液に浸漬し、塗膜
部とPET層の分離実験をおこなった。その結果を第1
表に示し、その結果に基づいて説明する。
【0011】実験1 トルエン、エタノ−ル、アンモニ
ア28%溶液に液温15℃にて24時間浸漬しても分離
効果は全然見られなかった。 実験2 48%のKOHと38%のNaOH溶液をそれ
ぞれ90℃に加熱して5分間浸漬したら剥離効果が顕著
に見られた。 実験3 5〜10%のKOH水溶液に溶剤を加えて90
℃に加熱して5分間浸漬するといずれについても剥離効
果は見られた。溶剤の混入量が増加するにつれて基材へ
の影響が見られた。 実験4 KOHの濃度を変え、70℃〜90℃に加熱し
て2分間浸漬した。アルカリ濃度が高く、温度も高い程
剥離効果は良好であった。
【0012】以上の実験より次のことがわかった。 1.基材であるポリエステルフィルムに磁性酸化鉄をメ
インとしてカ−ボンブラック、研磨剤、脂肪酸、ウレタ
ン系やPVC系のバインダ−などが塗膜された汎用的な
磁気テ−プを処理する際、加熱された強アルカリ溶液に
磁気テ−プを浸漬するとポリエステルフィルムと塗膜部
の分離には非常に有効であった。 2.アルカリ溶液の内、水酸基を有する電離度の大きい
強アルカリ溶液に剥離効効果が顕著に見られた。
【0013】3.強アルカリ溶液の濃度は少なくとも5
%以上が好ましい。 4.浸漬時間は5分〜30分、好ましくは10分〜20
分間にすると剥離効果が大きい。 5.強アルカリ溶液の温度は30℃以上、好ましくは4
0℃〜75℃にすると効果が大きい。 6.溶剤の混入は、剥離効果に如実には見られず、むし
ろ溶剤の濃度を高めると基材であるポリエステルフィル
ムへの悪影響が類推され、多量の溶剤の混入は好ましく
ない。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明による廃磁気テ−プの処理方法
は、汎用的な磁気テ−プの耳端部などを処理するのに有
効であって、従来の焼却方法に比較して次のような効果
が期待されるので、磁気テ−プ関連業界への貢献度は著
しいものがある。 1.処理設備として廃磁気テ−プを強アルカリ溶液に浸
漬する槽、脱水機などの機器を配設するだけで済む。 2.従来の焼却方法にくらべて格段に処理コストが軽減
される。 3.処理設備から排煙・排ガスや残灰などの環境問題が
一切発生しない。 4.分離したポリエステルフィルムを溶融して新品のポ
リエステルとブレンドすることにより該ポリエステルフ
ィルムを再活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理、回収工程を示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 力也 大阪府大阪市北区大淀中3丁目5番30号 三彩化工株式会社内 (72)発明者 福本 哲男 大阪府大阪市北区大淀中3丁目5番30号 三彩化工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電離度の大きい水酸基を有する強アルカ
    リの少なくとも一種を含有している溶液に、ポリエステ
    ルフィルムに磁性酸化鉄を主成分とする塗膜部が塗布さ
    れている磁気テープを浸漬し、ポリエステルフィルムと
    上記塗膜部とを分離せしめることを特徴とする廃磁気テ
    ープの処理方法。
  2. 【請求項2】 上記強アルカリの溶液濃度が5%以上〜
    48%以下であることを特徴とする請求項1記載の廃磁
    気テープの処理方法。
  3. 【請求項3】 上記強アルカリ溶液の温度が30℃以
    上、好ましくは40℃〜75℃に加熱されていることを
    特徴とする請求項1もしくは2記載の廃磁気テープの処
    理方法。
  4. 【請求項4】 分離したポリエステルフィルムを磁気テ
    ープの製膜に原料として再利用することを特徴とする請
    求項1、2もしくは3記載の廃磁気テープの処理方法。
JP23320595A 1995-08-21 1995-08-21 廃磁気テ−プの処理方法 Pending JPH0957233A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001170933A (ja) * 1999-12-16 2001-06-26 Japan Wavelock Co Ltd 熱融着性多層化シートの分離リサイクル方法および分離リサイクル装置
KR100512488B1 (ko) * 2002-06-26 2005-09-05 주식회사 삼우테크놀로지 자기테이프에서 자성도료와 베이스필름의 분리 추출방법
JP2020090094A (ja) * 2018-11-22 2020-06-11 東洋クロス株式会社 機能層を有する基材フィルムから機能層を除去する方法、および基材フィルムの回収方法

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KR100512488B1 (ko) * 2002-06-26 2005-09-05 주식회사 삼우테크놀로지 자기테이프에서 자성도료와 베이스필름의 분리 추출방법
JP2020090094A (ja) * 2018-11-22 2020-06-11 東洋クロス株式会社 機能層を有する基材フィルムから機能層を除去する方法、および基材フィルムの回収方法

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