JPH0957149A - 磁性粉除去装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁性粉除去装置の使用後、液体中から分別除
去した磁性粉を簡単に筐体内部から排除することがで
き、しかも小さな粒径の磁性粉であっても効率的に液体
中から分別除去できる前記磁性粉除去装置を提供する。 【解決手段】 液体2の通路となる管路4a、4b途中
に連通接続される筐体3と、前記筐体3内部に突出し、
かつ前記筐体3内部に対して液密に設けられていて、か
つ非磁性材料からなるチューブ5と、前記チューブ5内
部に挿脱着自在に挿入されている磁石材6とを有するこ
とを特徴とする磁性粉除去装置1。
去した磁性粉を簡単に筐体内部から排除することがで
き、しかも小さな粒径の磁性粉であっても効率的に液体
中から分別除去できる前記磁性粉除去装置を提供する。 【解決手段】 液体2の通路となる管路4a、4b途中
に連通接続される筐体3と、前記筐体3内部に突出し、
かつ前記筐体3内部に対して液密に設けられていて、か
つ非磁性材料からなるチューブ5と、前記チューブ5内
部に挿脱着自在に挿入されている磁石材6とを有するこ
とを特徴とする磁性粉除去装置1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油等の液体
中に含まれている磁性粉を除去するための装置に関す
る。
中に含まれている磁性粉を除去するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から金属加工には潤滑油が不可欠で
あるが、前記金属加工後、潤滑油として使用された油中
には大量の金属粉が含まれてしまう。例えば銅線を製造
する場合、連続鋳造した銅の棒状鋳塊を、熱間溝ロール
圧延により、直径8mm程度の荒引線に加工する際、鉄
製ロールの表面が製品との磨耗により鉄粉となって剥が
れ、この鉄粉は熱間圧延用潤滑油中に混入する。このよ
うな鉄粉が残存したまま、前記潤滑油を再度、前記熱間
溝ロール圧延に使用すると、潤滑油中の鉄粉が荒引線表
面に付着し、鉄製ロールによる押圧により荒引線内に埋
め込まれてしまう。この荒引線を伸線加工により直径
0.05mm程度の極細線に加工すると、その鉄粉が付
着した部分では、他の部分よりも鉄粉の分だけ極細線部
分の直径が小さくなってしまい、その部分に応力が集中
的に付与されるため、銅線が断線する可能性が高くな
る。このような事態を避けるために、一度前記熱間圧延
等の金属加工に使用した潤滑油を、再度、潤滑油として
利用するためには、予めその中に含まれた鉄粉等を十分
に除去しておく必要がある。
あるが、前記金属加工後、潤滑油として使用された油中
には大量の金属粉が含まれてしまう。例えば銅線を製造
する場合、連続鋳造した銅の棒状鋳塊を、熱間溝ロール
圧延により、直径8mm程度の荒引線に加工する際、鉄
製ロールの表面が製品との磨耗により鉄粉となって剥が
れ、この鉄粉は熱間圧延用潤滑油中に混入する。このよ
うな鉄粉が残存したまま、前記潤滑油を再度、前記熱間
溝ロール圧延に使用すると、潤滑油中の鉄粉が荒引線表
面に付着し、鉄製ロールによる押圧により荒引線内に埋
め込まれてしまう。この荒引線を伸線加工により直径
0.05mm程度の極細線に加工すると、その鉄粉が付
着した部分では、他の部分よりも鉄粉の分だけ極細線部
分の直径が小さくなってしまい、その部分に応力が集中
的に付与されるため、銅線が断線する可能性が高くな
る。このような事態を避けるために、一度前記熱間圧延
等の金属加工に使用した潤滑油を、再度、潤滑油として
利用するためには、予めその中に含まれた鉄粉等を十分
に除去しておく必要がある。
【0003】ここで、従来、例えば前記鉄粉のように磁
石に引き寄せられる粉末(以下、単に磁性粉と称する)
を、例えば前記潤滑油等の液体中から分別除去するため
には、例えば図7に示すような磁性粉除去装置1が使用
されていた。
石に引き寄せられる粉末(以下、単に磁性粉と称する)
を、例えば前記潤滑油等の液体中から分別除去するため
には、例えば図7に示すような磁性粉除去装置1が使用
されていた。
【0004】図7に示すように、前記磁性粉除去装置1
は、磁性粉14を含む液体2の通路となる管路4a、4
bの途中に設けられ、かつ、前記管路4a、4bと連通
接続される筐体3と、この筐体3内部に配設されてい
て、かつ例えば断面円形等の液体挿通穴16が設けられ
ている磁石板15とからなるものであった。
は、磁性粉14を含む液体2の通路となる管路4a、4
bの途中に設けられ、かつ、前記管路4a、4bと連通
接続される筐体3と、この筐体3内部に配設されてい
て、かつ例えば断面円形等の液体挿通穴16が設けられ
ている磁石板15とからなるものであった。
【0005】このような磁性粉除去装置1では、上流側
の管路4a内部から筐体3内部に流入してきた液体2は
磁石板15に衝突して乱流状態となり、その後、前記液
体挿通穴16を通って、筐体3外、すなわち下流側の管
路4b内部へと出てゆく。こうして時間をかけて液体2
が筐体3内部を移動していくうちに、液体2と磁石板1
5とが接する部分では、液体2中に含まれている磁性粉
14が磁石板15に引き寄せられ、磁石板15表面に付
着し、これにより液体2中から除去される。尚、符号7
a、7bはそれぞれ管路4a、4bとの接続部を示して
いる。
の管路4a内部から筐体3内部に流入してきた液体2は
磁石板15に衝突して乱流状態となり、その後、前記液
体挿通穴16を通って、筐体3外、すなわち下流側の管
路4b内部へと出てゆく。こうして時間をかけて液体2
が筐体3内部を移動していくうちに、液体2と磁石板1
5とが接する部分では、液体2中に含まれている磁性粉
14が磁石板15に引き寄せられ、磁石板15表面に付
着し、これにより液体2中から除去される。尚、符号7
a、7bはそれぞれ管路4a、4bとの接続部を示して
いる。
【0006】また従来の磁性粉除去装置1の他の例は、
例えば図8に示すように、図7に示す場合と同様の筐体
3の内部の断面一面に単に濾紙17を張ったもので、こ
の濾紙17により磁性粉14をこし取るものであった。
例えば図8に示すように、図7に示す場合と同様の筐体
3の内部の断面一面に単に濾紙17を張ったもので、こ
の濾紙17により磁性粉14をこし取るものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示すよ
うな磁性粉除去装置1では、その使用後、磁石板15表
面に付着した磁性粉14を該磁石板15から除去するた
めに、筐体3に開閉機構を設ける等して、そこから磁石
板15を取り出さなければならず、煩雑な作業が必要と
されていた。しかも例えば液体2が潤滑油である場合の
火気安全性等の観点から、通常、磁石板15の構造ある
いは材質としては、電磁石ではなく永久磁石を用いてい
るため、磁石板15表面に付着した磁性粉14を完全に
該磁石板15表面から除去することは難しかった。
うな磁性粉除去装置1では、その使用後、磁石板15表
面に付着した磁性粉14を該磁石板15から除去するた
めに、筐体3に開閉機構を設ける等して、そこから磁石
板15を取り出さなければならず、煩雑な作業が必要と
されていた。しかも例えば液体2が潤滑油である場合の
火気安全性等の観点から、通常、磁石板15の構造ある
いは材質としては、電磁石ではなく永久磁石を用いてい
るため、磁石板15表面に付着した磁性粉14を完全に
該磁石板15表面から除去することは難しかった。
【0008】また図8に示すような磁性粉除去装置1で
は、小さな粒径の磁性粉14を効率的に除去するために
は、その分だけ小さなメッシュの濾紙17を使用しなけ
ればならず、これにより液体2が濾紙17を通り抜ける
のに多大な時間がかかっていた。加えて、ある程度濾紙
17表面に磁性粉14が付着して濾紙17の濾過能力が
低下した時点で、この濾紙17を新たな濾紙17と取り
換える必要があった。このように、従来の磁性粉除去装
置1による磁性粉14除去作業は非効率的であった。
は、小さな粒径の磁性粉14を効率的に除去するために
は、その分だけ小さなメッシュの濾紙17を使用しなけ
ればならず、これにより液体2が濾紙17を通り抜ける
のに多大な時間がかかっていた。加えて、ある程度濾紙
17表面に磁性粉14が付着して濾紙17の濾過能力が
低下した時点で、この濾紙17を新たな濾紙17と取り
換える必要があった。このように、従来の磁性粉除去装
置1による磁性粉14除去作業は非効率的であった。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、磁性粉除去装置の使用後、
液体中から分別除去した磁性粉を簡単に前記筐体内部か
ら排除することができ、しかも小さな粒径の磁性粉であ
っても効率的に液体中から分別除去できる前記磁性粉除
去装置を提供することにある。
たものであり、その目的は、磁性粉除去装置の使用後、
液体中から分別除去した磁性粉を簡単に前記筐体内部か
ら排除することができ、しかも小さな粒径の磁性粉であ
っても効率的に液体中から分別除去できる前記磁性粉除
去装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
の磁性粉除去装置は、液体通路となる管路途中に連通接
続される筐体と、前記筐体内部に突出し、かつ前記筐体
内部に対して液密に設けられていて、かつ非磁性材料か
らなるチューブと、前記チューブ内部に挿脱着自在に挿
入されている磁石材とを有することを特徴とする。
の磁性粉除去装置は、液体通路となる管路途中に連通接
続される筐体と、前記筐体内部に突出し、かつ前記筐体
内部に対して液密に設けられていて、かつ非磁性材料か
らなるチューブと、前記チューブ内部に挿脱着自在に挿
入されている磁石材とを有することを特徴とする。
【0011】本願請求項2記載の発明の磁性粉除去装置
は、請求項1記載のものであって、管路および筐体の内
部を流れる液体が油であり、かつ前記筐体とその上流側
の前記管路との繋ぎ目を形成する断面の流路面積F1
と、前記断面に平行な前記筐体内部の断面の最大流路面
積F2とは、 1.5≦F2/F1≦9.0 という関係を満たすことを特徴とする。
は、請求項1記載のものであって、管路および筐体の内
部を流れる液体が油であり、かつ前記筐体とその上流側
の前記管路との繋ぎ目を形成する断面の流路面積F1
と、前記断面に平行な前記筐体内部の断面の最大流路面
積F2とは、 1.5≦F2/F1≦9.0 という関係を満たすことを特徴とする。
【0012】本願請求項1記載の発明の磁性粉除去装置
では、非磁性材料からなるチューブが筐体の内部に突出
し、かつ前記筐体内部に対して液密に設けられていて、
その内部に磁石材が挿脱着自在に挿入されている。した
がって管路内部上流側から筐体内部に流入してきた液体
はチューブに衝突し、乱流状態となり、筐体外、すなわ
ち管路内部下流側へと出てゆく。こうして時間をかけて
液体が筐体内部を移動してゆくうちに、前記液体とチュ
ーブとが接する部分では、液体に含まれている磁性粉は
チューブ内部の磁石材に引き寄せられ、チューブ外表面
に付着する。こうして液体中から磁性粉が除去される。
では、非磁性材料からなるチューブが筐体の内部に突出
し、かつ前記筐体内部に対して液密に設けられていて、
その内部に磁石材が挿脱着自在に挿入されている。した
がって管路内部上流側から筐体内部に流入してきた液体
はチューブに衝突し、乱流状態となり、筐体外、すなわ
ち管路内部下流側へと出てゆく。こうして時間をかけて
液体が筐体内部を移動してゆくうちに、前記液体とチュ
ーブとが接する部分では、液体に含まれている磁性粉は
チューブ内部の磁石材に引き寄せられ、チューブ外表面
に付着する。こうして液体中から磁性粉が除去される。
【0013】このような磁性粉除去装置のチューブ外表
面に付着した磁性粉を前記磁性粉除去装置から排除する
ためには、まず筐体内部に流入する液体をせき止め、そ
の状態のまま磁石材をチューブ外部に取り外す。こうし
て磁石材と磁性粉との吸引力、すなわち磁性粉とチュー
ブ外表面との付着力がなくなったところで、例えば、洗
浄液あるいは圧縮空気を筐体内部に流し込む等の方法
で、チューブ外表面に付着した磁性粉を筐体内部から排
除すればよい。しかもこの装置によれば、濾紙ではなく
磁石材を使用しているので、磁性粉の粒径の大きさによ
らず、これを液体中から分別除去できる。
面に付着した磁性粉を前記磁性粉除去装置から排除する
ためには、まず筐体内部に流入する液体をせき止め、そ
の状態のまま磁石材をチューブ外部に取り外す。こうし
て磁石材と磁性粉との吸引力、すなわち磁性粉とチュー
ブ外表面との付着力がなくなったところで、例えば、洗
浄液あるいは圧縮空気を筐体内部に流し込む等の方法
で、チューブ外表面に付着した磁性粉を筐体内部から排
除すればよい。しかもこの装置によれば、濾紙ではなく
磁石材を使用しているので、磁性粉の粒径の大きさによ
らず、これを液体中から分別除去できる。
【0014】以上のように、本願請求項1記載の発明の
磁性粉除去装置では、その使用後、液体中から分別した
磁性粉を簡単に筐体内部から排除することができ、しか
も小さな粒径の磁性粉であっても効率的に液体中から分
別除去できる。
磁性粉除去装置では、その使用後、液体中から分別した
磁性粉を簡単に筐体内部から排除することができ、しか
も小さな粒径の磁性粉であっても効率的に液体中から分
別除去できる。
【0015】また本願請求項2記載の発明の磁性粉除去
装置では、管路内部と筐体内部に流入する液体が油であ
り、かつ管路と筐体との繋ぎ目となる断面の流路面積F
1と、前記断面に平行な前記筐体内部の断面の最大流路
面積F2とは、 1.5≦F2/F1≦9.0 という関係を満たす。ただし、上記関係は、下限側が、
油からの磁性粉除去率を70%以上とするための条件で
ある。また上限側は、液体を筐体内部から管路下流側へ
と流すための条件であるが、これは、液体を乱流状態に
するために生じた圧力損失が大きくなりすぎて、前記液
体が筐体内部から管路内部下流側へと流れなくなること
を防止するものである。
装置では、管路内部と筐体内部に流入する液体が油であ
り、かつ管路と筐体との繋ぎ目となる断面の流路面積F
1と、前記断面に平行な前記筐体内部の断面の最大流路
面積F2とは、 1.5≦F2/F1≦9.0 という関係を満たす。ただし、上記関係は、下限側が、
油からの磁性粉除去率を70%以上とするための条件で
ある。また上限側は、液体を筐体内部から管路下流側へ
と流すための条件であるが、これは、液体を乱流状態に
するために生じた圧力損失が大きくなりすぎて、前記液
体が筐体内部から管路内部下流側へと流れなくなること
を防止するものである。
【0016】この磁性粉除去装置によれば、筐体内部に
流入する油は、チューブに衝突するだけでなく、管路よ
りも広い空間に流れ込むことになる。したがって、通
常、例えば水等よりも粘性が高く、流動性に乏しい油を
効率的に乱流状態にすることができ、これにより前記油
が筐体内部を通過するためには、時間が、より長くかか
るため、その分多くの油中の磁性粉をチューブ外表面に
付着させることができる。ただし、液体を、急激に広い
空間に流し込むと、前記液体の流速が急激に低下してし
まうため、上流側の管路と筐体との繋ぎ目の部分を図1
に示すようにテーパー状にする等により、できるだけ液
体の流速が低下しないように工夫した方がよい。
流入する油は、チューブに衝突するだけでなく、管路よ
りも広い空間に流れ込むことになる。したがって、通
常、例えば水等よりも粘性が高く、流動性に乏しい油を
効率的に乱流状態にすることができ、これにより前記油
が筐体内部を通過するためには、時間が、より長くかか
るため、その分多くの油中の磁性粉をチューブ外表面に
付着させることができる。ただし、液体を、急激に広い
空間に流し込むと、前記液体の流速が急激に低下してし
まうため、上流側の管路と筐体との繋ぎ目の部分を図1
に示すようにテーパー状にする等により、できるだけ液
体の流速が低下しないように工夫した方がよい。
【0017】ここで本発明におけるチューブとは、単に
円筒形のものに限定されるものではなく、前記チューブ
内部に挿入する磁石材の形状に合わせて、例えば断面四
角形の箱状のもの等、適宜選択すればよい。またこのチ
ューブの材質は、磁石材に磁化されにくい非磁性材料で
あれば何でも良いが、例えば液体として金属加工用潤滑
油を使用する場合には、オーステナイト系ステンレス鋼
等が好ましい。但し、チューブ外表面に接する液体に対
して耐蝕性を有するものであれば、より好ましい。
円筒形のものに限定されるものではなく、前記チューブ
内部に挿入する磁石材の形状に合わせて、例えば断面四
角形の箱状のもの等、適宜選択すればよい。またこのチ
ューブの材質は、磁石材に磁化されにくい非磁性材料で
あれば何でも良いが、例えば液体として金属加工用潤滑
油を使用する場合には、オーステナイト系ステンレス鋼
等が好ましい。但し、チューブ外表面に接する液体に対
して耐蝕性を有するものであれば、より好ましい。
【0018】また本発明における磁石材とは、永久磁石
であってもよいし、電磁石であってもよい。あるいは、
それ自身が磁石でなくとも、例えば永久磁石の粉末が分
散された焼結体等であってもよく、要は、部材として磁
石の作用を有するものであればよい。ただし本発明の磁
石材として電磁石を用いる場合には、管路付近にこの電
磁石に給電するための設備や電気コード等が必要とな
り、それらの漏電の危険性が生じる。従ってこの装置内
に油を流す際には、例えば筐体内部と外部とを絶縁する
等の火気対策をとる必要がある。
であってもよいし、電磁石であってもよい。あるいは、
それ自身が磁石でなくとも、例えば永久磁石の粉末が分
散された焼結体等であってもよく、要は、部材として磁
石の作用を有するものであればよい。ただし本発明の磁
石材として電磁石を用いる場合には、管路付近にこの電
磁石に給電するための設備や電気コード等が必要とな
り、それらの漏電の危険性が生じる。従ってこの装置内
に油を流す際には、例えば筐体内部と外部とを絶縁する
等の火気対策をとる必要がある。
【0019】さらに本発明におけるチューブは、筐体内
部に突出してさえいれば、筐体のどの側面に接合されて
いてもよい。加えて本願請求項2記載の発明における油
とは、例えば伸線用潤滑油や圧延用潤滑油等の塑性加工
用潤滑油や切削加工用潤滑油やフライス加工用潤滑油等
の機械加工用潤滑油等の工業用油のことである。
部に突出してさえいれば、筐体のどの側面に接合されて
いてもよい。加えて本願請求項2記載の発明における油
とは、例えば伸線用潤滑油や圧延用潤滑油等の塑性加工
用潤滑油や切削加工用潤滑油やフライス加工用潤滑油等
の機械加工用潤滑油等の工業用油のことである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。 (実施の形態1)図1に本発明の実施の形態の一例とな
る磁性粉除去装置1を示す。図1に示すように、前記磁
性粉除去装置1は、磁性粉14を含む液体2(図1中の
矢印は、その流れの様子を示す)の通路となる管路4
a、4bの途中に連通接続される筐体3と、前記筐体3
の内部に突出し、かつ前記筐体3内部に対して液密に設
けられているオーステナイト系ステンレス鋼製のチュー
ブ5(ここでは十本)と、前記チューブ5内部に装脱着
自在に挿入されている棒状の磁石材6(永久磁石)とを
有する。前記筐体3では、管路4a、4bとの接続部7
a、7bの末端部はフランジ形状になっていて、管路4
a、4b側のフランジ部とボルト止めする構造になって
いる。また上流側の接続部7aはテーパー角θ=5〜3
0°のテーパー状になっていて、管路4a内部から接続
部7a内部に流れ込んできた液体2を低圧力損失で筐体
3本体内部に導くようになっている。
に従って詳細に説明する。 (実施の形態1)図1に本発明の実施の形態の一例とな
る磁性粉除去装置1を示す。図1に示すように、前記磁
性粉除去装置1は、磁性粉14を含む液体2(図1中の
矢印は、その流れの様子を示す)の通路となる管路4
a、4bの途中に連通接続される筐体3と、前記筐体3
の内部に突出し、かつ前記筐体3内部に対して液密に設
けられているオーステナイト系ステンレス鋼製のチュー
ブ5(ここでは十本)と、前記チューブ5内部に装脱着
自在に挿入されている棒状の磁石材6(永久磁石)とを
有する。前記筐体3では、管路4a、4bとの接続部7
a、7bの末端部はフランジ形状になっていて、管路4
a、4b側のフランジ部とボルト止めする構造になって
いる。また上流側の接続部7aはテーパー角θ=5〜3
0°のテーパー状になっていて、管路4a内部から接続
部7a内部に流れ込んできた液体2を低圧力損失で筐体
3本体内部に導くようになっている。
【0021】ここで図2に示すように、十本の磁石材6
は全て、筐体3外部側に配設された一枚の板材8に接合
されている。また図3に示すように、前記管路4a、4
bの途中にはそれぞれ、流路切換え弁12a、12bを
介してバイパス管路9a、9bが設けられている。この
上流側のバイパス管路9aの末端には、筐体3内部に洗
浄液を流し込むための洗浄液供給源10が接続されてい
て、下流側のバイパス管路9bの末端には使用後の洗浄
液を溜めておく液溜め槽11が設けられている。
は全て、筐体3外部側に配設された一枚の板材8に接合
されている。また図3に示すように、前記管路4a、4
bの途中にはそれぞれ、流路切換え弁12a、12bを
介してバイパス管路9a、9bが設けられている。この
上流側のバイパス管路9aの末端には、筐体3内部に洗
浄液を流し込むための洗浄液供給源10が接続されてい
て、下流側のバイパス管路9bの末端には使用後の洗浄
液を溜めておく液溜め槽11が設けられている。
【0022】この磁性粉除去装置1を使用して液体2中
の磁性粉14を除去する場合には、チューブ5内部に磁
石材6を挿入し、かつ流路切換え弁12a、12bをそ
れぞれ操作することにより図中矢印A方向に液体流路を
切り換えた状態で、磁性粉14を含んだ液体2を管路4
a内部から筐体3内部を通して管路4b内部へと流すこ
とによって、磁性粉14をチューブ5外表面に付着せし
める。
の磁性粉14を除去する場合には、チューブ5内部に磁
石材6を挿入し、かつ流路切換え弁12a、12bをそ
れぞれ操作することにより図中矢印A方向に液体流路を
切り換えた状態で、磁性粉14を含んだ液体2を管路4
a内部から筐体3内部を通して管路4b内部へと流すこ
とによって、磁性粉14をチューブ5外表面に付着せし
める。
【0023】このように磁性粉除去装置1で液体2中の
磁性粉14を除去した後、チューブ5外表面に付着した
磁性粉14を筐体3内部から排除する。すなわち筐体3
内部から液体2を排出してしまった状態にしてから、流
路切換え弁12a、12bをそれぞれ操作して図中矢印
B方向に液体流路を切り換え、かつ板材8を引き上げて
チューブ5内部から磁石材6を取り出す。しかる後、こ
の状態のまま洗浄液供給源10内部の洗浄液を、上流側
のバイパス管路9a内部から筐体3内部を通して下流側
のバイパス管路9b内部、液溜め槽11内部へと流す。
こうして、チューブ5外表面に付着した磁性粉14を洗
い流す。ただし、液溜め槽11内部に貯留された磁性粉
14含有洗浄液は別工程で処理される。
磁性粉14を除去した後、チューブ5外表面に付着した
磁性粉14を筐体3内部から排除する。すなわち筐体3
内部から液体2を排出してしまった状態にしてから、流
路切換え弁12a、12bをそれぞれ操作して図中矢印
B方向に液体流路を切り換え、かつ板材8を引き上げて
チューブ5内部から磁石材6を取り出す。しかる後、こ
の状態のまま洗浄液供給源10内部の洗浄液を、上流側
のバイパス管路9a内部から筐体3内部を通して下流側
のバイパス管路9b内部、液溜め槽11内部へと流す。
こうして、チューブ5外表面に付着した磁性粉14を洗
い流す。ただし、液溜め槽11内部に貯留された磁性粉
14含有洗浄液は別工程で処理される。
【0024】以上のように筐体3内部の磁性粉14を除
去した後、この磁性粉除去装置1を用いて再び液体2に
含まれる磁性粉14を除去することができる。
去した後、この磁性粉除去装置1を用いて再び液体2に
含まれる磁性粉14を除去することができる。
【0025】ここで、前記磁性粉除去装置1において管
路4aと筐体3との繋ぎ目となる断面の流路面積F1
と、前記断面に平行な前記筐体3内部の断面の最大流路
面積F2との比F2/F1とは、1.5≦F2/F1≦
9.0を満たすことが好ましい。これは、F2/F1と
液体2中の磁性粉除去率との関係を調べたところ、図4
に示すように、この液体2を再利用するための要件とな
る前記磁性粉除去率70%以上を満たすためには1.5
≦F2/F1でなければならないこと、及び表1に示す
ように、F2/F1≦9.0の範囲では、液体2は管路
4a内部から磁性粉除去装置1を介して管路4b内部へ
と流れるが、F2/F1>9.0の範囲では、液体2は
管路4bにうまく流れなくないことが分かったためであ
る。このようにF2/F1>9.0の範囲で液体2が流
れなくなるのは、管路4a内部から筐体3内部に流れ込
んだ際の液体2の流速の低下が大きすぎるためである。
路4aと筐体3との繋ぎ目となる断面の流路面積F1
と、前記断面に平行な前記筐体3内部の断面の最大流路
面積F2との比F2/F1とは、1.5≦F2/F1≦
9.0を満たすことが好ましい。これは、F2/F1と
液体2中の磁性粉除去率との関係を調べたところ、図4
に示すように、この液体2を再利用するための要件とな
る前記磁性粉除去率70%以上を満たすためには1.5
≦F2/F1でなければならないこと、及び表1に示す
ように、F2/F1≦9.0の範囲では、液体2は管路
4a内部から磁性粉除去装置1を介して管路4b内部へ
と流れるが、F2/F1>9.0の範囲では、液体2は
管路4bにうまく流れなくないことが分かったためであ
る。このようにF2/F1>9.0の範囲で液体2が流
れなくなるのは、管路4a内部から筐体3内部に流れ込
んだ際の液体2の流速の低下が大きすぎるためである。
【0026】
【表1】
【0027】(実施の形態2)次に図5に本発明の実施
の形態の他の例となる磁性粉除去装置1を示す。図5に
示すように、この磁性粉除去装置1では、チューブ5が
接合されている筐体3上部が筐体3本体と分離する構成
になっている。従ってこの磁性粉除去装置1のチューブ
5外表面に付着した磁性粉14を筐体3内部から排除す
るためには、チューブ5内部に磁石材6を挿通したまま
筐体3本体から前記筐体3上部を分離せしめ、これによ
り磁性粉14を筐体3外部へと取り出し、さらに筐体3
上部に接合されているチューブ5から磁石材6を取り出
した状態でチューブ5外表面を洗浄液で洗って、これに
付着した磁性粉14を除去すればよい。このような装置
と筐体3内部の磁性粉14取り出し方法によれば、実施
の形態1の場合のように、管路4a、4b途中にバイパ
ス管路9a、9bを設ける必要がない。
の形態の他の例となる磁性粉除去装置1を示す。図5に
示すように、この磁性粉除去装置1では、チューブ5が
接合されている筐体3上部が筐体3本体と分離する構成
になっている。従ってこの磁性粉除去装置1のチューブ
5外表面に付着した磁性粉14を筐体3内部から排除す
るためには、チューブ5内部に磁石材6を挿通したまま
筐体3本体から前記筐体3上部を分離せしめ、これによ
り磁性粉14を筐体3外部へと取り出し、さらに筐体3
上部に接合されているチューブ5から磁石材6を取り出
した状態でチューブ5外表面を洗浄液で洗って、これに
付着した磁性粉14を除去すればよい。このような装置
と筐体3内部の磁性粉14取り出し方法によれば、実施
の形態1の場合のように、管路4a、4b途中にバイパ
ス管路9a、9bを設ける必要がない。
【0028】(実施の形態3)次に図6に本発明の実施
の形態の、さらに他の例となる磁性粉除去装置1を示
す。図6に示すように、前記磁性粉除去装置1では、図
1、5に示すよりもさらに筐体3の底側を深く形成し、
管路4aとの接続部7aを筐体3上部側に設け、管路4
bとの接続部7bを筐体3下部側に設け、かつ接続部7
b側に開閉弁13を設けている。
の形態の、さらに他の例となる磁性粉除去装置1を示
す。図6に示すように、前記磁性粉除去装置1では、図
1、5に示すよりもさらに筐体3の底側を深く形成し、
管路4aとの接続部7aを筐体3上部側に設け、管路4
bとの接続部7bを筐体3下部側に設け、かつ接続部7
b側に開閉弁13を設けている。
【0029】この装置では、開閉弁13を閉じ、かつ磁
性粉14含有の液体2を所定量、筐体3内部に流し込ん
で貯留した状態で、図1の場合と同様に磁性粉14を除
去する。このとき、筐体3内部に流れ込んだ液体2は、
筐体3内部で次第に対流しなくなるので、例えばモータ
ーとスクリュー機構を用いて強制対流させてもよい。そ
の後、液体2中の磁性粉14がほぼ無くなった時点で、
開閉弁13を開け、この液体2を管路4b側へと流し出
す。このような装置と液体2中の磁性粉14の除去方法
によれば、液体2の流速によらず、確実に液体2中から
磁性粉14を除去できる。
性粉14含有の液体2を所定量、筐体3内部に流し込ん
で貯留した状態で、図1の場合と同様に磁性粉14を除
去する。このとき、筐体3内部に流れ込んだ液体2は、
筐体3内部で次第に対流しなくなるので、例えばモータ
ーとスクリュー機構を用いて強制対流させてもよい。そ
の後、液体2中の磁性粉14がほぼ無くなった時点で、
開閉弁13を開け、この液体2を管路4b側へと流し出
す。このような装置と液体2中の磁性粉14の除去方法
によれば、液体2の流速によらず、確実に液体2中から
磁性粉14を除去できる。
【0030】ここで、図2に示すチューブ5と磁石材6
の本数は、図面上十本であるが、とくにこれに限定され
るわけではなく、何本であってもよい。また、図1、
5、6ではチューブ5全部が筐体3の一つの側面部と接
合され、かつその長手方向が図面上、上下方向に向いて
いるものを示しているが、本発明のチューブ5の配設形
態はこれに限定されず、それぞれのチューブ5が、異な
る側面部と接合されていてもよいし、チューブ5が、そ
の長手方向が図面上左右方向、すなわち管路4a、4b
長手方向になるように設けられていてもよい。
の本数は、図面上十本であるが、とくにこれに限定され
るわけではなく、何本であってもよい。また、図1、
5、6ではチューブ5全部が筐体3の一つの側面部と接
合され、かつその長手方向が図面上、上下方向に向いて
いるものを示しているが、本発明のチューブ5の配設形
態はこれに限定されず、それぞれのチューブ5が、異な
る側面部と接合されていてもよいし、チューブ5が、そ
の長手方向が図面上左右方向、すなわち管路4a、4b
長手方向になるように設けられていてもよい。
【0031】さらに、チューブ5と磁石材6とのクリア
ランスは、とくに限定されないが、クリアランスが大き
すぎると、チューブ5外表面での磁性粉14の吸引力が
弱くなるので、3mm以内が好ましい。
ランスは、とくに限定されないが、クリアランスが大き
すぎると、チューブ5外表面での磁性粉14の吸引力が
弱くなるので、3mm以内が好ましい。
【0032】ここで実施の形態1〜3の磁性粉除去装置
1の上流側の管路4a途中で、図1に示すように、メッ
シュの粗い濾紙17を設置し、該濾紙17を用いて大き
な粒径の磁性粉14を予め液体2中から除去しておき、
その後、前記磁性粉除去装置1で小さな粒径の磁性粉1
4を液体2中から除去すれば、より効率良く液体2中の
磁性粉14を除去できる。
1の上流側の管路4a途中で、図1に示すように、メッ
シュの粗い濾紙17を設置し、該濾紙17を用いて大き
な粒径の磁性粉14を予め液体2中から除去しておき、
その後、前記磁性粉除去装置1で小さな粒径の磁性粉1
4を液体2中から除去すれば、より効率良く液体2中の
磁性粉14を除去できる。
【0033】
【発明の効果】本発明の磁性粉除去装置によれば、この
装置の使用後、液体中から分別した磁性粉を簡単に筐体
内部から排除することができ、しかも小さな粒径の磁性
粉であっても効率的に液体中から分別除去できる。
装置の使用後、液体中から分別した磁性粉を簡単に筐体
内部から排除することができ、しかも小さな粒径の磁性
粉であっても効率的に液体中から分別除去できる。
【図1】 本発明の磁性粉除去装置の一例を示す縦断面
図。
図。
【図2】 板材と磁石材とを図1の下側からみた平面
図。
図。
【図3】 本発明の磁性粉除去装置の一例を配設した液
体流路を示す説明図。
体流路を示す説明図。
【図4】 本発明の磁性粉除去装置の一例におけるF2
/F1と磁性粉除去率との関係を示すグラフ。
/F1と磁性粉除去率との関係を示すグラフ。
【図5】 本発明の磁性粉除去装置の他の例を示す分解
縦断面図。
縦断面図。
【図6】 本発明の磁性粉除去装置の、さらに他の例を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図7】 従来の磁性粉除去装置の一例を示す縦断面
図。
図。
【図8】 従来の磁性粉除去装置の他の例を示す縦断面
図。
図。
1 磁性粉除去装置 2 液体 3 筐体 4a 管路(上流側) 4b 管路(下流側) 5 チューブ 6 磁石材 7a 接続部(上流側) 7b 接続部(下流側) 8 板材 9a バイパス管路(上流側) 9b バイパス管路(下流側) 10 洗浄液供給源 11 液溜め槽 12a 流路切換え弁(上流側) 12b 流路切換え弁(下流側) 13 開閉弁 14 磁性粉 15 磁石板 16 液体挿通穴 17 濾紙
Claims (2)
- 【請求項1】 液体通路となる管路途中に連通接続され
る筐体と、 前記筐体内部に突出し、かつ前記筐体内部に対して液密
に設けられていて、かつ非磁性材料からなるチューブ
と、 前記チューブ内部に挿脱着自在に挿入されている磁石材
とを有することを特徴とする磁性粉除去装置。 - 【請求項2】 管路および筐体の内部を流れる液体が油
であって、 かつ前記筐体とその上流側の前記管路との繋ぎ目を形成
する断面の流路面積F1と、前記断面に平行な前記筐体
内部の断面の最大流路面積F2とは、 1.5≦F2/F1≦9.0 という関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の磁
性粉除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7218955A JPH0957149A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁性粉除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7218955A JPH0957149A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁性粉除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957149A true JPH0957149A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16727964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7218955A Pending JPH0957149A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁性粉除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0957149A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-08-28 JP JP7218955A patent/JPH0957149A/ja active Pending
Cited By (22)
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JP2021191440A (ja) * | 2015-01-22 | 2021-12-16 | エーツェーペー エントヴィッケルングゲゼルシャフト エムベーハー | 分離デバイス、及びカテーテルデバイス、並びに保護デバイス |
JP2020163173A (ja) * | 2015-01-22 | 2020-10-08 | エーツェーペー エントヴィッケルングゲゼルシャフト エムベーハー | 流体の中に含有されている磁性粒子を保持するための分離デバイスを含むカテーテルデバイスおよび機能要素のための保護デバイス |
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CN115283135A (zh) * | 2022-07-25 | 2022-11-04 | 楚能新能源股份有限公司 | 一种电池浆料高效除铁装置 |
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