JPH0956834A - 微弱磁気保温服飾品 - Google Patents

微弱磁気保温服飾品

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JPH0956834A
JPH0956834A JP16527395A JP16527395A JPH0956834A JP H0956834 A JPH0956834 A JP H0956834A JP 16527395 A JP16527395 A JP 16527395A JP 16527395 A JP16527395 A JP 16527395A JP H0956834 A JPH0956834 A JP H0956834A
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JP
Japan
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heat insulating
accessories
gauss
magnetism
magnetic
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JP16527395A
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Inventor
Tetsuo Sakuma
鉄夫 佐久間
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KAMIFUJI KOGYO KK
Original Assignee
KAMIFUJI KOGYO KK
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41BSHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
    • A41B2400/00Functions or special features of shirts, underwear, baby linen or handkerchiefs not provided for in other groups of this subclass
    • A41B2400/34Functions or special features of shirts, underwear, baby linen or handkerchiefs not provided for in other groups of this subclass antimicrobial or antibacterial

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  • Socks And Pantyhose (AREA)
  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
  • Gloves (AREA)
  • Magnetic Treatment Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の製品よりもさらに保温性、抗菌性、抗
かび性に優れた製品を提供すること、並びに細胞再生効
果のある製品を提供すること。 【構成】 2〜20ガウスの微弱磁気を有し、保温性、
抗催眠性、保健衛生性(抗菌性、抗かび性)、細胞再生
性に優れた製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2〜20ガウスの微弱
磁気を利用した製品、特に保温服飾品、保健衛生用品に
関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトは、環境に合わせ体温を維持するた
めに衣類を身にまとっている。例えば、寒い冬の季節に
は衣服を何重にも重ね着し、身体の適切な体温維持を図
っている。さらに、そのような衣服に加え、手袋および
マフラー等の服飾品を補足的に身につけ、体の各部分を
個別的に有効に保温している。
【0003】従来の服飾品は羊毛、麻および綿等の天然
繊維、またはナイロン、エステル等の化学繊維を利用し
ている。それらの繊維は熱を外部へ逃がさないようにし
て体温を維持するもので、主に化学繊維により編まれた
衣類等の空気層の保温効果を利用したものにすぎず、そ
の空気層により身体からの放熱を防いでいた。また、従
来の保温服飾品等の製品には抗菌性、抗かび性を兼ね備
えたものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の製品よ
りもさらに保温性に優れた製品を提供することを目的と
する。
【0005】本発明は保温性に加え、さらに抗菌性、
かび性をも有する保温服飾品を提供することを目的とす
る。
【0006】本発明の別の目的は、抗菌性さらには細胞
再生能(効果)を利用した保健衛生用品をも提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はまず2〜20ガ
ウスの微弱磁気を有する保温服飾品を提供する。
【0008】保温する必要が生じた身体の部位または全
体を2〜20ガウスの微弱磁気雰囲気下にすることによ
り、効率的に体温を維持することができる。
【0009】保温の必要なところにあてる磁気は2〜2
0ガウス、好ましくは5〜15ガウス、さらに好ましく
は7〜11ガウスである。このような微弱磁気は従来、
身体に影響がない範囲の磁気強さとして認識されてきた
ものである。特に10ガウス以下の磁気は、日本のリニ
アモーターカーの磁気漏れ基準となる値であり、人体に
悪影響の少ない磁気強さとして採用されている程の微弱
磁気である。本発明者らはそのように認識されていた微
弱な磁気が体温を維持する働きがあることを見いだした
ものである。ただ、1ガウス程度とあまりに小さすぎる
と、体温を維持する効果は十分でないので、2ガウス以
上の磁気を適用することが好ましい。
【0010】磁気はいかなる方法で与えられてもよい
が、例えば、繊維の内部に磁性材料を含有させたり、繊
維表面に磁性材料を保持させたり、繊維の網目構造に磁
性材料を絡ませたり等様々な態様により磁気を与えるこ
とができる。そして、これらの素材を所望の大きさおよ
び形状に裁断しまたは、それを縫い合わせることによ
り、任意の保温服飾品を製造することができる。
【0011】しかしながら、従来の保温服飾品として出
来上がったものを利用して、その機能を阻害しない程度
に、例えばテープ等により上記磁性繊維または磁性材料
を張り付けて微弱磁気を与え、これを本発明による保温
服飾品とすることもできる。
【0012】本発明において保温服飾品は手袋、靴下、
帽子、腰パッド、手足の関節パッド、肩パット、ベル
ト、靴、靴中敷き等を含むものである。特に、本発明に
おいては靴下、手袋が有用である。
【0013】本発明に使用する磁性材料は、磁鉄鉱石、
磁気金属、磁性樹脂等それ自体が磁気を発しているいず
れの材料をも使用することができ、通常、磁性粒体の形
態で使用する。本発明において各磁性粒子、材料はすべ
て上記磁性強さの範囲にあることが好ましいが、原料、
製造条件またはその他の要因に起因して、例えば20ガ
ウスより大きな磁気または2ガウスより小さな磁気を有
する部分が一部含まれていてもよい。
【0014】磁鉄鉱石とは昔から地球にある磁気を帯び
た鉄鉱石をさす。磁鉄鉱石は磁気の強さがまちまちであ
り、磁気を弱くするには粉砕して小さくする。
【0015】磁気金属とは金属に着磁した新しい金属で
あり、磁石合金を含むものである。
【0016】磁性樹脂とは、ポリエチレン等の合成樹脂
にフェライト磁石等の粉末を添加した材料をいい、磁鉄
鉱石等と同様に使用することができる。
【0017】本発明者はさらに本発明の2〜20ガウス
の微弱磁気を有する保温服飾品が皮膚および呼吸器等の
感染症においてよく原因となる菌種に対して抗菌性を有
することをも見いだした。
【0018】特に、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、黄
色ブドウ球菌、大腸菌および緑膿菌に効果があり、本発
明による保温服飾品はこれらの菌種の発育を阻止する機
能を有する。
【0019】このため本発明の保温服飾品は、手、手
首、足、足首、膝および腰等の身体の部位を冷やしては
いけない、例えば身体の部位に故障をもつスポーツ選手
等にとって、その近辺に擦り傷および切り傷等があって
も、従来のリストバンドおよびサポーター等を使用した
場合のように、蒸れて化膿することなく、安心して効果
的に使用することができる。
【0020】また、磁性材料を繊維の内部に含有させる
等の、本発明による抗菌性を有する保温服飾品素材を用
いて製造した毛布、布団カバーおよび寝間着等を医療用
として利用することは、特に寝たきり患者にとって非常
に有効である。
【0021】さらに、抗菌性に対する研究を続けたとこ
ろ2〜20ガウスの微弱磁気はみずむしの原因となる菌
種(真菌)に対する抗菌性、抗かび性を有することを見
いだした。特に、通常のみずむしに対する薬ではもはや
効かない難治のみずむしに効果がある。糖尿病を患った
患者のみずむしは通常の各種みずむし用薬(抗真菌剤)
は効果がない。しかし本発明によると重症糖尿を患い、
各種抗菌真菌剤に抵抗性の難治な足趾足底糸菌症に感染
した患者のわずらうみずむしであり、足底から足首まで
の広域に感染し治療の施しようのないみずむしにも効果
がある。ここに本発明は上記のような抗菌、抗かび性を
利用したみずむし治療用保温服飾品または下記する保健
衛生用品を提供するものである。
【0022】さらに、本発明による微弱磁気服飾品を、
例えばヘアバンド、帽子等の頭部で利用される製品とし
て使用した場合、抗催眠作用を有することも見いだされ
た。
【0023】本発明による抗催眠服飾品として、通常の
利用方法で該服飾品を使用することにより眠気が覚め、
その効果は10分以内で現れ、即効性を示す。このた
め、これらの服飾品は、特に乗用車またはトラックのド
ライバーにとって非常に有効である。
【0024】なお、本発明による微弱磁気抗催眠服飾品
は、皮膚および呼吸器等の感染症の原因となる前記菌種
に対して抗菌性をも有するため、頭部に着用する服飾品
が清潔に保て、衛生的にも優れた頭部服飾品を提供する
ことができる。
【0025】また、本発明による微弱磁気服飾品を製造
する前段階の素材を成形して、抗菌性または抗かび性機
能のみを目的として保健衛生用品に用いてもよい。例え
ば、傷口保護治具、包帯、ばんそうこうの代替物、あか
すり、手ぬぐいおよび雑巾として利用することができ
る。
【0026】この場合、抗菌性、抗かび性があるため菌
の繁殖を防止することができ、安心して使用することが
できる。また、保管中にも菌の繁殖を防止することがで
きる。
【0027】本発明を傷口用保健衛生用品として使用す
る場合、自己で治療できる軽い傷はもちろん、手術後の
大きな傷口に対しても有用で、傷口に直接または覆うよ
うにして使用すると傷口の化膿防止に有効である。かか
る使用に対しては、手術後の傷の形態、使用目的に応じ
て、包帯、布、接着布、シート状の各種の大きさ、形態
で使用できる。ここに本発明は、2〜20ガウスの微弱
磁気傷口化膿防止治具を提供するものであり、本発明に
おいては、かかる治具も保健衛生用品に含まれる概念で
使用するものである。
【0028】このように、本発明による上記効果は任意
に組み合わされて製品の目的とされても、または独立し
て製品の目的とされても本発明の範囲を越えるものでは
ない。
【0029】さらに驚いたことに2〜20ガウスの微弱
磁気を、例えば前記メチシリン耐性黄色ブドウ球菌等の
菌種による化膿口に、医学的に適切にパッド等の形態で
適用することにより、化膿口の回復に極めて有効である
ことがわかった。これは2〜20ガウスの微弱磁気が細
胞再生能(効果)があることを示すものである。ここに
本発明は2〜20ガウスの微弱磁気の細胞再生能を利用
した保健衛生用品を提供するものである。
【0030】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【実施例】実施例1および2、ならびに比較例1および
2においては、腰用コルセット背部のメッシュ部にそれ
ぞれ、磁性コーティングした不織布(8〜10ガウ
ス)、磁性繊維織物(8〜10ガウス)、磁石(100
0ガウス)および無着磁の繊維織物を挿入したコルセッ
トを腰部に装着して一定時間後に脱着したときの人体表
面温度の経時変化を同一人物についてサーモグラフィ
(サーモビュアJTG−4200;日本電子社製)で観
察し、微弱磁力の人体に及ぼす効果の一つとしての保温
効果を調査した。
【0031】実施例1 室内温度23℃、湿度65%のもと、腰用コルセット背
部のメッシュ部に磁性コーティングした不織布(8〜1
0ガウス)を挿入したコルセットをメリヤスアンダーシ
ャツの上から腰背部に装着し、その上にカッターシャツ
および作業服を着用した。15分後にコルセットを脱着
し、脱着直後、30秒後、1分後、2分後および3分後
の人体表面温度を背部からサーモグラフィ(サーモビュ
アJTG−4200;日本電子社製)を用いて放射率を
1として測定した。
【0032】その経時変化を図1に示した。図中、1は
35.5℃以上を示す領域(領域1とする)、2は35
℃以上35.5℃未満を示す領域(領域2とする)、3
は34.5℃以上35℃未満を示す領域(領域3とす
る)、4は34℃以上34.5℃未満を示す領域(領域
4とする)、5は33.5℃以上34℃未満を示す領域
(領域5とする)、6は33℃以上33.5℃未満を示
す領域(領域6とする)、7は32.5℃以上33℃未
満を示す領域(領域7とする)、8は32℃以上32.
5℃未満を示す領域(領域8とする)、9は32℃未満
を示す領域(領域9とする)を表している。
【0033】サーモグラフィの経時変化を図1(a)〜
(e)に示した。脱着直後(図1(a))には領域1が
現れており、30秒後(図1(b))にまだ領域1は残
っていた。1分後(図1(c))には領域2はかなり狭
くなったが、30秒後と比較して背部の温度変化は小さ
かった。2分後(図1(d))では領域7が領域6に若
干割り込んで来たものの33.5℃以上を示す領域(領
域2〜5)はまだ広く残っており、3分後(図1
(e))では34.5℃以上を示す領域(領域2、3)
は依然広く残っていた。図1(a)〜(e)の背部平均
温度は、順に34.5、34.3、34.1、33.9
および33.8℃であった。この結果を表1に示した。
【0034】実施例2 腰用コルセット背部のメッシュ部に磁性繊維織物(8〜
10ガウス)を挿入した以外、実施例1と同様にしてサ
ーモグラフィによる測定を行い、温度分布を示した。
【0035】サーモグラフィの経時変化を図2(a)〜
(e)に示した。実施例1と同様に、脱着直後(図2
(a))には比較的広い範囲の領域1が現れており、3
0秒後(図2(b))には領域1は消え去っているもの
の、33.5℃以上を示す領域(領域2〜5)は広く残
っていた。1分後(図2(c))には30秒後と比較し
て領域2は狭くなっいるものの、33.5以上を示す領
域(領域2〜5)の広さはほとんど変わっていなかっ
た。さらに2分後(図2(d))でもまだ温度分布はほ
とんど変化しなかった。3分後(図2(e))には領域
2は依然として残っており、脱着直後と比較して33℃
未満を示す領域(領域7〜9)はほとんど広がっていな
かった。図2(a)〜(e)の背部平均温度は、順に3
4.5、34.3、34.1、33.9、33.7℃で
あった。この結果を表1に示した。
【0036】比較例1 腰用コルセット背部のメッシュ部に磁石(1000ガウ
ス)を挿入した以外、実施例1と同様にしてサーモグラ
フィによる測定を行い、温度分布を示した。
【0037】サーモグラフィの経時変化を図3(a)〜
(e)に示した。実施例1および2と比較して、脱着直
後(図3(a))では狭い範囲ではあるが領域1は存在
したが、30秒後(図3(b))には領域1は消え去
り、33℃未満を示す領域(領域7〜9)は広くなっ
た。1分後(図3(c))には領域2はさらに狭くな
り、2分後(図3(d))には33℃未満を示す領域
(領域7〜9)は広がり、33℃以上を示す領域(領域
2〜6)は狭くなった。3分後(図3(e))には領域
2は消え去り、実施例1および2と比較して33℃未満
を示す領域(領域7〜9)は広くなっていた。図3
(a)〜(e)の背部平均温度は、順に34.2、3
4.0、33.9、33.7、33.6℃であった。こ
の結果を表1に示した。
【0038】比較例2 腰用コルセット背部のメッシュ部に無着磁の繊維織物を
挿入した以外、実施例1と同様にしてサーモグラフィに
よる測定を行い、温度分布を示した。
【0039】サーモグラフィの経時変化を図4(a)〜
(e)に示した。実施例1および2と比較して、脱着直
後(図4(a))ではあまり変わりなく領域1は存在
し、30秒後(図4(b))には領域1は消え去った。
1分後(図4(c))には領域2は極端に狭くなり、3
3℃未満を示す領域(領域7〜9)は広がった。2分後
(図4(d))には領域2はほとんど消え去り、依然と
して33℃未満を示す領域(領域7〜9)は広かった。
3分後(図4(e))には領域3もかなり狭くなり、実
施例1および2と比較して、33℃未満を示す領域は広
くなっていた。図4(a)〜(e)の背部平均温度は、
順に34.4、34.1、33.9、33.7、33.
6℃であった。この結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】実施例1および2、ならびに比較例1およ
び2より、8〜10ガウスの微弱磁気を有するコルセッ
トは無着磁コルセットを用いた場合と比較して、効果的
に保温できることが示された。また、1000ガウスの
磁気を有する磁石を用いた場合にはそのような保温効果
がなかったことからわかるように、あまり磁気が強すぎ
ても保温効果は現れないことが示された。
【0042】実施例3〜6では、本発明による磁性不織
布を用いてヘアバンド(横60cm×縦5cm)を製作
し、これを着用して該ヘアバンドの抗催眠効果を調査し
た。適用した磁気の強さは、8〜10ガウスであった。
【0043】実施例3 50才男性。平成6年11月頃、車を運転中に眠気がし
たのでヘアバンドを着用したところ、5〜6分経過後か
ら徐々に眠気がとれた。
【0044】実施例4 61才男性。平成6年11月頃、車を運転中に眠気がし
たのでヘアバンドを着用したところ、8〜10分経過後
から徐々に眠気がとれた。
【0045】実施例5 51才男性。平成6年11月頃、車を運転中に眠気がし
たのでヘアバンドを着用したところ、5〜6分経過後か
ら徐々に眠気がとれた。
【0046】実施例6 62才男性。平成6年11月頃、車を運転中に眠気がし
たのでヘアバンドを着用したところ、5〜6分経過後か
ら徐々に眠気がとれた。
【0047】実施例3〜6により、本発明による微弱磁
気材料は抗催眠作用をも有することが示された。
【0048】実施例7 次に、微弱磁気製品の抗菌性効果を調査するため、皮膚
および呼吸器等の感染症についてよく原因となるメチシ
リン耐性黄色ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌およ
び緑膿菌ならびにマグネットバリアシート(不織布)
(8〜10ガウス)(以下、磁気シートという)を用い
てそれぞれの菌種の発育を観察した。
【0049】マックファーランド比濁法によりそれぞれ
の菌濃度を約0.5×109/mlに調整した菌液を作
り、シャーレ(直径10cm)(10)に入れたBTB
寒天培地にそれぞれ接種した。そして約4cm×約3c
mの大きさの磁気シート(13)をそれぞれの培地に載
せ、37℃で48時間培養し、発育阻止領域の有無を観
察した。
【0050】その結果、図5(a)および(b)、なら
びに図6(c)および(d)に示したように全てのシャ
ーレ(10)中で発育阻止領域(12)が観察された。
それぞれ図5(a)はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌、
図5(b)は黄色ブドウ球菌、図6(c)は大腸菌、図
6(d)は緑膿菌の発育阻止領域(12)を示したもの
である。11(図5(a))、14(図5(b))、1
5(図6(c))および16(図6(d))はそれぞれ
の菌種の発育領域を示したものである。4種の菌の中
で、メチシリン耐性ブドウ球菌が最も顕著に磁気シート
により発育を阻止された。
【0051】本実施例により、本発明による微弱磁気材
料は皮膚および呼吸器等の感染症についてよく原因とな
るメチシリン耐性黄色ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、大
腸菌および緑膿菌に対して抗菌作用を有することが示さ
れた。
【0052】実施例8 本実施例では微弱磁気製品の細胞再生能を調査した。バ
ンコマイシン、ハベカシン、スルペラゾン、ホスミシン
等、感染症メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
に有効とされる薬剤の投与にも抵抗性のある感染症MR
SA(S状結腸碧室症術後)腹壁膿瘍を患い、化膿口の
大きさ縦13cm、横18cm、深さ2cmのMRSA
腹壁膿瘍を有する患者に対して、その化膿箇所に、大き
さ縦20cm、横30cmの0.001T(10ガウス)
磁気繊維を装着した。装着後、化膿口は徐々に回復し8
0日で元の状態に完全に回復した。これだけの大きな化
膿傷口であったがケロイド痕を殆ど形成せず完治した。
この事実により細胞再生効果があることが推察される。
【0053】実施例9 広範囲に感染した、各種抗真菌剤に抵抗性の難治な足趾
足底糸菌症の足に、0.001T磁気ナイロン繊維靴下
を着用させたところ、足趾足底糸菌症が徐々に回復し、
経過2週間でほぼ完治するに至った。
【0054】
【発明の効果】本発明による微弱磁気を発する磁気製品
は、保温効果を有し、皮膚および呼吸器等の感染症の原
因となる菌種に対して抗菌効果を有し、さらには傷口、
化膿口における細胞再生効果をも有する。また該磁気製
品を頭部に着用することにより眠気を覚ますこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁性コーティング不織布(8〜10ガウス)
による人体表面温度の経時変化を示すサーモグラフィー
の温度分布の変化を示す図である。
【図2】 磁性繊維織物(8〜10ガウス)による人体
表面温度の経時変化を示すサーモグラフィーの温度分布
の変化を示す図である。
【図3】 磁石(1000ガウス)による人体表面温度
の経時変化を示すサーモグラフィーの温度分布の変化を
示す図である。
【図4】 従来のコルセットを装着していた場合の人体
表面温度の経時変化を示すサーモグラフィーの温度分布
の変化を示す図である。
【図5】 本発明による磁気製品のメチシリン耐性黄色
ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌に対する抗菌性の観察結果
を模式的に表した図である。
【図6】 本発明による磁気製品の大腸菌、緑膿菌に対
する抗菌性の観察結果を模式的に表した図である。
【符号の説明】
1:35.5℃以上の領域 2:35℃以上35.5℃未満を示す領域 3:34.5℃以上35℃未満を示す領域 4:34℃以上34.5℃未満を示す領域 5:33.5℃以上34℃未満を示す領域 6:33℃以上33.5℃未満を示す領域 7:32.5℃以上33℃未満を示す領域 8:32℃以上32.5℃未満を示す領域 9:32℃未満の領域 10:シャーレ 11:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発育領域 12:発育阻止領域 13:本発明による磁気材料 14:黄色ブドウ球菌の発育領域 15:大腸菌の発育領域 16:緑膿菌の発育領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A45D 8/36 A45D 8/36 A A61N 1/42 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜20ガウスの微弱磁気を有する保温
    服飾品。
  2. 【請求項2】 2〜20ガウスの微弱磁気を有する抗催
    眠服飾品。
  3. 【請求項3】 2〜20ガウスの微弱磁気を有する保健
    衛生用品。
  4. 【請求項4】 2〜20ガウスの微弱磁気を有し、細胞
    再生能を有する保健衛生用品。
  5. 【請求項5】 2〜20ガウスの微弱磁気を有する抗菌
    ・抗かび性保温服飾品。
  6. 【請求項6】 2〜20ガウスの微弱磁気を有する抗菌
    ・抗かび性保健衛生用品
JP16527395A 1995-02-23 1995-06-30 微弱磁気保温服飾品 Pending JPH0956834A (ja)

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JP16527395A JPH0956834A (ja) 1995-02-23 1995-06-30 微弱磁気保温服飾品
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AU45681/96A AU699437B2 (en) 1995-02-23 1996-02-21 Medical fabric goods
KR19960004310A KR960030957A (ja) 1995-02-23 1996-02-23
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JP14616195 1995-06-13
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