JPH0956268A - 紙製マルチシート - Google Patents

紙製マルチシート

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Publication number
JPH0956268A
JPH0956268A JP21044895A JP21044895A JPH0956268A JP H0956268 A JPH0956268 A JP H0956268A JP 21044895 A JP21044895 A JP 21044895A JP 21044895 A JP21044895 A JP 21044895A JP H0956268 A JPH0956268 A JP H0956268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
ridge
flexibility
soil
Prior art date
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Pending
Application number
JP21044895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Someya
善久 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Someya KK
Original Assignee
Someya KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Someya KK filed Critical Someya KK
Priority to JP21044895A priority Critical patent/JPH0956268A/ja
Publication of JPH0956268A publication Critical patent/JPH0956268A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後の回収や廃棄処理が不要であり、かつ
可撓性があって畝に敷設しやすい紙製マルチシートを提
供すること 【解決手段】 可撓性を生じさせるエンボス加工による
凸部14と凹部16を施した紙を用いて形成される。よ
って、地面から盛り上がった畝の表面に密着した状態で
の敷設が容易に行えると共に、使用後は紙が生分解され
る性質を有するので、耕作機械により粉砕して土と混ぜ
ることにより土壌に還元できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の栽培に使用
される紙製のマルチシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチシートは、ポリエチレン等
の合成樹脂材料を使用して製造されている。マルチシー
トは、野菜や花等の植物を栽培する際に、植物の苗を定
植したり、種を播種する畝の表面に敷設されるものであ
り、苗や種はマルチシートに所定の間隔で設けられた透
孔内に定植、播種される。マルチシートを使用すること
により、畝は透孔部分以外はマルチシートで覆われるた
め、畝の保温が行え、また水分を保てる。さらに、マル
チシートで覆われた畝部分の雑草防除が可能となる。従
って、植物の栽培が効率よく行えるという効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマルチシートには次のような課題がある。マルチシ
ートは合成樹脂材料により形成されており、そのまま放
置しても自然に生分解(土壌還元)しないために、植物
が成長し、収穫が終了した後は、次の定植、播種に備え
て必ず畝から取り除き、回収して廃棄処理を行う必要が
あり、手間がかかる。また廃棄を行うことにより環境破
壊の一原因ともなるという課題がある。
【0004】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、使用後の回収や廃棄処
理が不要であり、かつ可撓性があって畝に敷設しやすい
紙製マルチシートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、可撓性を生じさ
せるエンボス加工を施した紙を用いて形成されることを
特徴とする。この構成を採用することにより、可撓性を
生じさせるべくエンボス加工が施されていることから地
面から盛り上がった畝の表面に密着した状態での敷設が
容易に行えると共に、使用後は紙が生分解される性質を
有するので、耕作機械により粉砕して土と混ぜることに
より土壌に還元され、回収作業や廃棄処理等が不要にな
る。また、前記紙は一定方向に延びるしぼが全体に形成
されたクレープ紙とすることにより、一層可撓性が増す
と共に、畝への敷設の際に引っ張り力が加わっても伸び
縮み可能であるため破れにくい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る紙製マルチシ
ートの好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳細に説
明する。まず、図1を用いて、マルチシート10の構成
について説明する。マルチシート10は紙を用いて長尺
に形成され、さらにエンボス加工により凹凸が規則正し
く施されている。なお、幅は畝12の幅に対応して適宜
に設定されている。また、14や16はそれぞれエンボ
ス加工により形成された凸部と凹部である。
【0007】次に、マルチシート10の作用について説
明する。このように、エンボス加工を施すことにより、
表面が平らなままの状態に比べて、凸部14や凹部16
の整列方向(図1中の直線A、B、C、D方向)に沿っ
て、一種の連続した折り目が形成されることとなるの
で、マルチシート10が曲がりやすくなる。つまり可撓
性が向上して、図3に示すような地面から盛り上がって
いる畝12の表面にも密着した状態で敷設が容易に行え
る。また、より複雑な表面形状の畝12の場合には図1
中の直線A、B、C、Dが組み合わさって例えばジグザ
グ状に曲がることも可能である。なお、図1中において
凸部14は凸印部分、凹部16は凹印部分で示される。
よって、図3に示すマルチシート10の端縁に盛土18
を行う場合にも、盛土18が紙の復元力によって弾かれ
ることもなく、マルチシート10は畝12の斜面に馴染
んでその端縁部分が確実に、かつ迅速に固定でき、マル
チシート10の敷設作業が効率よく行える。また、マル
チシート10本来の効果、つまり植物20が定植される
透孔22以外の部分からの雑草の発芽を防止し、また畝
12内の水分や温度を保つという効果も十分にもってい
る。
【0008】なお、図1の凹部16や凸部14は本実施
形態では一例として菱形に形成されているが、他に楕円
形、円形となるようなエンボス加工でもよいし、さらに
は図2に示すような周縁部分(実線の部分)が他の部分
よりも凹んで形成された亀甲形としても良い。この場合
にも、図1と同様に直線A〜Dに沿って曲がり易くな
る。また、特にマルチシート10を、一定方向(幅方
向)に沿って延びるしぼ24が全体に形成された図4に
示すようなクレープ紙26を用いて形成することによ
り、クレープ紙26本来のしぼ24により、一層長さ方
向(矢印方向)の可撓性が増すと共に、畝12への敷設
の際に長さ方向(矢印方向)に引っ張り力が加わって
も、しぼ24が伸び縮みして加わった力を吸収し、破れ
にくくなる。
【0009】また、栽培した植物が成長して収穫が終わ
り、マルチシート10の役目が終了した際には、従来例
の合成樹脂製のマルチシートと異なり、生分解可能な紙
によってマルチシート10が形成されているため、耕作
機械により粉砕して土と混ぜることにより土壌に還元す
ることができる。また場合によっては(例えば植物の生
育期間中の散水や降雨などによりマルチシートの生分解
がある程度進んでいる場合等)、放置しておくだけでも
土壌に還元することができ、さらに粉砕作業も省くこと
が可能となる。よって、使用済のマルチシートを回収し
たり、廃棄処理する作業を省くことができ、作業性が向
上する。また合成樹脂シートの廃棄や焼却といった環境
破壊につながる作業もなくなる。なお、上述したよう
に、散水や降雨により紙製のマルチシート10は生分解
が進行し、裂け目等が発生することもあるが、使用する
紙の材質や厚さ等を、可撓性を考慮しつつある程度耐久
性が維持できるように選定することによって、上述した
マルチシート10本来の効果を、少なくとも植物の生育
期間中は維持できるように決定できる。
【0010】なお、上述した実施形態では、エンボス加
工を施すことにより、可撓性を向上させる構成とした
が、例えば紙にクレープ紙を使用するような場合には、
エンボス加工に代えてクレープ紙のしぼの方向に対し
て、それを横切るような皺または折り目を形成すること
でも、しぼの方向と皺や折り目の方向に沿って折曲可能
となり、可撓性が向上して畝12の表面に沿って密着可
能なマルチシートを形成することが可能である。また、
紙を使用していることから、散布した農薬や肥料をマル
チシート10自体が吸収し、効果を持続させることが可
能であると共に、種々の農薬や肥料等を予め吸収させて
おくことも可能である。
【0011】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る紙製マルチシートを用いる
と、可撓性を生じさせるべくエンボス加工が施されてい
ることから地面から盛り上がった畝の表面に密着した状
態での敷設が容易に行えると共に、使用後は紙が生分解
される性質を有するので、耕作機械により粉砕して土と
混ぜることにより土壌に還元され、回収作業や廃棄処理
等が不要になる。また、紙には、一定方向に延びるしぼ
が全体に形成されたクレープ紙を使用することにより、
一層可撓性が増すと共に、畝への敷設の際に引っ張り力
が加わっても伸び縮み可能であり、破れにくくなるとい
う著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙製マルチシートに形成されるエ
ンボス加工の一例を示す説明図である。
【図2】他のエンボス加工の例を示す説明図である。
【図3】図1のマルチシートを畝に敷設した状態を示す
一部切欠斜視図である。
【図4】図1のマルチシートに使用されるクレープ紙を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 マルチシート 14 凸部(エンボス加工によるもの) 16 凹部(エンボス加工によるもの)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を生じさせるエンボス加工を施し
    た紙を用いて形成されることを特徴とする紙製マルチシ
    ート。
  2. 【請求項2】 前記紙はクレープ紙であることを特徴と
    する請求項1記載の紙製マルチシート。
JP21044895A 1995-08-18 1995-08-18 紙製マルチシート Pending JPH0956268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21044895A JPH0956268A (ja) 1995-08-18 1995-08-18 紙製マルチシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21044895A JPH0956268A (ja) 1995-08-18 1995-08-18 紙製マルチシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0956268A true JPH0956268A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16589503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21044895A Pending JPH0956268A (ja) 1995-08-18 1995-08-18 紙製マルチシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0956268A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240103858A (ko) * 2022-12-27 2024-07-04 충남대학교산학협력단 고신장률을 갖는 기능성 멀칭용지 및 그 제조방법

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240103858A (ko) * 2022-12-27 2024-07-04 충남대학교산학협력단 고신장률을 갖는 기능성 멀칭용지 및 그 제조방법

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