JPH0955233A - 液体の比重、液面高さ及び液温測定装置 - Google Patents

液体の比重、液面高さ及び液温測定装置

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JPH0955233A
JPH0955233A JP7225958A JP22595895A JPH0955233A JP H0955233 A JPH0955233 A JP H0955233A JP 7225958 A JP7225958 A JP 7225958A JP 22595895 A JP22595895 A JP 22595895A JP H0955233 A JPH0955233 A JP H0955233A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 差圧以外の物理量の利用。 【解決手段】 レーザ式変位センサ31は、所定周波数
のクロックパルスを生成して出力するクロック発生回路
40、フロート28,29の鏡面26,27から反射さ
れたレーザ光を個別に受光し、これらを電気信号に変換
して出力するレーザ光受光部42、鏡面26,27方向
に所定強度のレーザ光を所定周期時間照射するレーザ光
照射部44、これを所定周期時間駆動するためのドライ
バ46、クロック発生回路40からのクロックパルスの
計数値とドライバ46からの駆動指令信号とに基づきこ
の指令信号の出力時刻とレーザ光受光部42から個別に
出力される各電気信号の入力時刻との間の時間を夫々計
数してそれらの計数値を出力するカウンタ48を備え、
それからの出力は、レーザ光照射部44から鏡面27ま
での距離に対応する第1の時間計数値と、レーザ光照射
部44から鏡面26までの距離に対応する第2の時間計
数値である、液体の比重、液面高さ及び液温測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鉛蓄電池の
ような蓄電池の電解液の比重、液面高さ及び液温を測定
するのに好適な液体の比重、液面高さ及び液温測定装置
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の蓄電池の電解液の比
重、液面高さ及び液温を遠隔計測する装置は、比重計、
液面計及び温度計を備えた構成となっており、比重計、
液面計及び温度計は、夫々、センサ部と信号変換部とを
有している。従来、上記比重計及び液面計は、各センサ
部が差圧管で構成されており、また、各信号変換部は、
水柱マノメータで構成されているものがある。
【0003】上記各センサ部は、空気圧(差圧)を出力
とし、また、上記各信号変換部は、各センサ部から出力
された空気圧(差圧)が目盛り等で表示されるように構
成されている。これらの表示された値は、オペレータの
目視による直読によってサンプリングされることとな
る。一方、上記温度計は、そのセンサ部が白金測温抵抗
体で構成されており、また、その信号変換部は、広角度
抵抗指示計が採用されていて、上記センサ部は、電解液
温度に見合った大きさの電気抵抗値を出力とし、上記信
号変換部は、上記電気抵抗値が指示されることとなる。
この指示値についても、上記比重計や液面計におけると
同様に、オペレータの目視による直読によてサンプリン
グされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
従来の遠隔計測装置は、比重計の差圧管及び液面計の差
圧管の夫々について空気配管と空気源とを必要とし、ま
た、温度計には配線と白金測温抵抗体に所定の電圧を印
加するための電源とを必要とするので、部品点数が多く
ならざるを得ない。
【0005】一方、上記比重計及び液面計の信号変換部
は、大型で重量がある、構造が複雑で各種トラブル発生
の原因になり易い、信号変換部に取付けられた換算尺の
操作が複雑である、という欠点がある。そのうえ、上記
差圧値を所謂手計算によって求めていたために非常な手
数が掛かり、場合によっては計算ミスが生ずる虞もあっ
た。
【0006】そこで、上記欠点を解消することを目的と
して、種々の改良提案が行われた。
【0007】第1の改良提案に係る遠隔計測装置は、比
重計を始めとする各計測器の信号変換部に改良を施した
ものである。
【0008】第2の改良提案に係る遠隔計測装置は、比
重計を始めとする各計測器のセンサ部と温度計を除く各
計測器の信号変換部に改良を施したものである。
【0009】しかし、第1の改良提案に係る装置は、従
来と同様に、比重計の差圧管及び液面計の差圧管の夫々
について空気配管と空気源とが必要であり、温度計は配
線と電源とが必要であることから、部品点数が多くなる
という欠点を解消できない。また、上記比重計及び液面
計の信号変換部は、電子式差圧計が採用されているの
で、小型化、軽量化が図れるが、電子式差圧計の圧力ト
ランスデューサは、ボンディングによって結線されてい
る箇所やポリエステル、シリコン、ガラス、エポキシ接
着剤等が採用されている箇所等、腐食性気体や腐食性液
体等に対して脆弱な部分が多い。そのため、上記比重計
及び液面計は、硫酸等の腐食性液体が電解液として用い
られている蓄電池には使用することができないという問
題があった。
【0010】一方、第2の改良提案に係る装置は、蓄電
池上部の部位の電解液の比重しか測定できない、光学式
センサ等では電解液中に浮遊している各種の不純物が鏡
面に付着して鏡面を汚すことにより測定誤差が生ずるの
で、鏡面を頻繁に清掃する必要がある。そのため、長期
間に亘る使用には滴さない、防爆構造化を図ることが困
難である、等の問題があった。
【0011】そこで、上記問題を解消することを目的と
して、上記第1の改良提案に係る差圧管に改良を施した
ものを、比重計及び液面計のセンサ部に用いた測定装置
が新たに提案された。上記比重計及び液面計のセンサ部
は、端部がスパイラル状に形成された複数本の差圧管か
らなっており、また、上記比重計及び液面計の信号変換
部は、上記差圧管に取付固定された複数個の圧力トラン
スデューサからなっている。なお、各差圧管は、耐腐食
性樹脂材料によって構成されている。上記測定装置は、
比重計、液面計以外に、測温抵抗体やブリッジ回路から
なる温度計と、マイクロコンピュータを始めとする電子
回路機器類からなる信号処理部とを備えており、各圧力
トランスデューサと温度計から夫々出力された電気信号
は、信号処理部で信号処理されるように構成されてい
た。
【0012】この提案に係る装置は、腐食性気体や腐食
性液体が使用されている環境下において適用可能であ
り、構造の簡単化と小型化、軽量化、防爆構造化を図る
ことができ、測定誤差が小さく且つメインテナンスが容
易であるという種々の利点がある。
【0013】しかし、上記構成の差圧管は、蓄電池が傾
斜状態に置かれ電解液が移動すると、液圧をサンプリン
グする2点間の距離が、蓄電池が略水平な状態に置かれ
ているときの距離と異なった値となるので、傾斜状態で
検出された差圧値と略水平な状態に置かれているときの
差圧値との間に誤差が生ずることとなる。よって、この
誤差を含んだ差圧値に基づいて電解液の比重が算出され
ることとなってしまうために、蓄電池が傾斜状態に置か
れているときには、電解液の比重の正確な測定が行えな
いという不具合があった。
【0014】また、上記構成の差圧管を比重センサとし
て使用するには、スパイラル状端部を収容するための空
隙部を蓄電池内に設定する必要があるが、蓄電池内に上
記空隙部を求めるのは電極群の構造上かなり困難であ
り、そのため上記装置は実用的ではなかった。
【0015】また、上記差圧管は、外的な要因によって
形状等が変化し、液圧をサンプリングする2点間の距離
が設定当初の距離と異なった値となる虞もあった。
【0016】更に、蓄電池の構造上の制約により差圧管
に長尺なものが採用できないために、比重センサが検出
する差圧は小さな値となってしまうので、比重センサか
ら差圧検出信号として出力される電圧の値も小さなもの
となってしまい外乱等の影響を受け易くなり、差圧の検
出精度が低下するおそれもあった。
【0017】このように、差圧により蓄電池内の電解液
の比重や液面を測定しようとすると、上記のような種々
の問題点が生ずるが、これらの問題点を解決するのは現
実には甚だ困難であった。
【0018】従って本発明の目的は、差圧以外の物理量
を用いて液体の比重や液面高さを測定することにより液
体の比重や液面高さの測定精度をより向上させることが
可能な液体の比重、液面高さ及び液温測定装置を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体収容器中
の液体に浸漬されることによりこの液体の状態を検出し
て所定の電気信号を出力する液体状態検知部と、この液
体状態検知部からの出力に基づいて液体の状態変化をチ
ェックするための信号処理を実行する液体状態監視部と
を備え、液体状態検知部は、液体収容器内での液面変動
に応じて上下動し、且つ、上面の液面からの突出高さが
液体の比重変化に応じて変動する比重測定用フロート
と、液体収容器内において上面が液面と略同一高さを保
持した状態で液面変動に応じて上下動可能な液面測定用
フロートと、液体収容器内の上部に設けられ、発生させ
た伝播波が比重測定用フロートに反射して戻ってくるま
での第1の時間及び液面測定用フロートに反射して戻っ
てくるまでの第2の時間を夫々計数することにより液体
の比重及び液面高さを検知するための時間データを夫々
出力する比重・液面高さ検知手段と、液体収容器内の常
時液中に浸漬する部位に設けられ、液温を検知してこの
液温に応じた電気信号を出力する液温検知手段とを有す
ることを特徴とする。
【0020】本発明によれば、液体収容器内での液面変
動に応じて上下動し、且つ、上面の液面からの突出高さ
が液体の比重変化に応じて変動する比重測定用フロート
と、液体収容器内において上面が液面と略同一高さを保
持した状態で液面変動に応じて上下動可能な液面測定用
フロートと、液体収容器内の上部に設けられ、発生させ
た伝播波が比重測定用フロートに反射して戻ってくるま
での第1の時間及び液面測定用フロートに反射して戻っ
てくるまでの第2の時間を夫々計数することにより液体
の比重及び液面高さを検知するための時間データを夫々
出力する比重・液面高さ検知手段と、液体収容器内の常
時液中に浸漬する部位に設けられ、液温を検知してこの
液温に応じた電気信号を出力する液温検知手段とを有す
る液体状態検知部を用いて液体収容器中の液体の比重、
液面高さ、液温を測定することとしたので、差圧以外の
物理量を用いて液体の比重や液面高さを測定することに
より液体の比重や液面高さの測定精度をより向上させる
ことができる。
【0021】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態に係る液体、
即ち、電解液の比重、液面高さ及び液温を測定する測定
装置の全体構成を示す。
【0023】上記装置は、蓄電池1内の電解液の比重、
液面高さ、液温を夫々測定する液面高さ、液温測定用の
センサを有した測定器3、これら各センサと複数本の信
号線(図示省略)を通じて接続され各センサから並列に
出力されるデータを直列データに変換して出力するパラ
レル/シリアル変換器(P/S変換器)7を備える。上
記装置は、各センサから信号線(図示省略)、P/S変
換器7、及び信号線9を介して伝送されたデータを読込
んで蓄電池1内の電解液の状態を監視する監視部11を
も備える。なお、P/S変換器7の詳細構成については
後述する。また、図1において、符号2は電極板群、符
号4は蓄電池1内部に充満した気体を外部へと排出する
ための排気栓、符号6は電解液の液面である。
【0024】蓄電池1内の電解液の比重及び液面高さ
は、測定器3に内蔵されるレーザ式変位センサ31(図
2参照)により測定され、また、上記電解液の液温は、
測定器3に内蔵されるIC温度センサ33(図2参照)
により測定される。本実施例に係る各センサ31、3
3、信号線5、9、P/S変換器7及び監視部11は、
共に本質安全防爆回路が採用されており、水素ガスの爆
発に対する安全性の確保が図られている。
【0025】図2は、上述した電解液の比重、液面高さ
及び液温を測定するための測定器を示す。
【0026】測定器3は、蓄電池1の天面に固定される
略円筒状のケーシング23、その上部に収容されるP/
S変換器7、その下部に収容されるレーザ式変位センサ
31、ケーシング23の底部から下方に夫々垂設される
比重測定用フロートガイド25、IC温度センサ保持用
部材22及び液面測定用フロートガイド24を備える。
測定器3は、液面6の変動に伴って上下動するようガイ
ド機構25により保持される比重測定用フロート29、
同じく液面6の変動に伴って上下動するようガイド機構
24により保持される液面測定用フロート28、IC温
度センサ保持用部材22の先端部に取付けられたIC温
度センサ33をも備える。
【0027】比重測定用フロート29には、上面がレー
ザ光を反射するための鏡面27になっており、鏡面27
の液面からの突出高さが電解液の比重変化を反映して敏
感に変動するような構成のものが採用される。比重測定
用フロート29には、例えば円筒形状のもの、三角錐形
状のもの、瓢箪形状のもの等が採用される。
【0028】液面測定用フロート28には、フロート2
9と同様に上面がレーザ光を反射するための鏡面26に
なっており、鏡面26が液面6と略同一高さを保持した
状態で液面6の変動に応じて上下動するような構成のも
のが採用される。液面測定用フロート26には、例えば
発泡スチロールのような材質により構成されるもの等が
採用される。
【0029】レーザ式変位センサ31は、鏡面27、2
6に向けてレーザ光を照射すると共に鏡面27、26か
ら反射されたレーザ光を受光してレーザ光が照射されて
から鏡面27、26で反射されて戻ってくるまでの時間
を計数し、これら計数した時間データを出力する。レー
ザ式変位センサ31の詳細構成については、図3で説明
する。IC温度センサ33は、電解液の温度を測定して
その測定値を出力する。
【0030】ケーシング23、ガイド機構24、25、
IC温度センサ保持用部材22及びフロート28、29
は、既に公知の耐腐食性樹脂材料(例えばアクリル)に
より構成されており、また、IC温度センサ33は、上
記と同様の材料により、電解液から完全に防護された状
態で取付固定されている。
【0031】図3は、レーザ式変位センサ31の構成を
示すブロック図である。
【0032】レーザ式変位センサ31は、所定周波数の
クロックパルスを生成して出力するクロック発生回路4
0、鏡面26、27から夫々反射されたレーザ光を個別
に受光し、これらを電気信号に変換して出力するレーザ
光受光部42を備える。変位センサ31は、鏡面26、
27方向に所定強度のレーザ光を所定周期で所定時間照
射するレーザ光照射部44、レーザ光照射部44を所定
周期で所定時間駆動するためのドライバ46をも備え
る。
【0033】変位センサ31は、更に、クロック発生回
路40からのクロックパルスの計数値とドライバ46か
らの駆動指令信号とに基づき、この駆動指令信号の出力
時刻とレーザ光受光部42から個別に出力される各電気
信号の入力時刻との間の時間を夫々計数して、それらの
計数値を出力するカウンタ48をも備える。上記内容か
ら明らかなように、カウンタ48から出力される計数値
は、レーザ光照射部44から鏡面27までの距離に対応
する第1の時間計数値と、レーザ光照射部44から鏡面
26までの距離に対応する第2の時間計数値の2種類で
ある。
【0034】変位センサ31からの出力に基づく電解液
の比重算定は、予め、蓄電池1内の電解液の比重が1.
00のときと1.30(これは一例である。別の値であ
ってもよい)のときの、フロート29における鏡面27
の液面6からの突出高さを求め、比重変化に対応する突
出高さの変化率を求めておくことが前提となる。
【0035】つまり、突出高さは、変位センサ31のレ
ーザ光照射面から鏡面27までの距離l2と、レーザ光
照射面から液面6(鏡面26により表される)までの距
離l1との差分により表すことができる。よって、突出
高さは、上記各比重値毎にカウンタ48から個別に出力
される時間計数値を夫々距離(l1及びl2)に換算した
後、これらの差分を演算することにより求められること
となる。なお、上記演算を行う場合の液面高さは、必ず
しも電解液が正規液面のときの液面高さ(L)である必
要はない。
【0036】変位センサ31からの出力による電解液の
比重算定は、下記の(1)式で示す演算を行うことによ
り行われる。
【0037】ρ=c(h−l)…………(1) ここで、ρ:電解液の比重 h:変位センサ31のレーザ光照射面と電解液の液面6
との間の距離(上記l1により表された値である) l:変位センサ31のレーザ光照射面と鏡面27との間
の距離(上記l2により表された値である) c:定数 次に、変位センサ31からの出力による、正規液面から
変位したときの電解液の液面高さは、フロート26の鏡
面28が液面の変動に応じて変動するために、カウンタ
48から出力される上記l1に対応した時間計数値のみ
に基づいて求められる。即ち、正規液面のときの液面高
さの値が既知数であるために、正規液面のときのレーザ
光照射面と鏡面26との間の距離と、変位後の液面にお
けるレーザ光照射面と鏡面26との間の距離との間の差
分を求めてこの差分を上記正規液面のときの液面高さの
値に加算することにより容易に求められる。
【0038】図4は、上記測定装置を備えた蓄電池の監
視方式を示すブロック図である。
【0039】この監視方式は、多数の蓄電池を、幾つか
の蓄電池を単位として複数個のブロックに分割し、個々
の蓄電池1に関する3種類のセンサ情報を各蓄電池1毎
にシリアルデータに変換する。そして、このシリアルデ
ータを所定の順序に従い所定のタイミングで対応する信
号線9を構成するデータ伝送線55(図5、図6参照)
から監視部11側に送出するようになっている。
【0040】蓄電池の監視方式を上記のように構成する
ことにより、監視部11内の信号処理部51(後に詳述
する)と、各々の蓄電池1側にあるセンサ情報を処理す
るための機器類(上述したP/S変換器7)との間を接
続する信号線9の本数は、上記ブロックの数だけあれば
間に合うこととなる。例えば、監視対象となる蓄電池の
数が100個であって、20個の蓄電池で1ブロックを
構成するものとすれば、ブロックの総数は5となるか
ら、上記信号線9の数は5本で済むことになる。なお、
上記装置が監視し得る蓄電池1の個数は100個に限定
されるものでないのは勿論である。
【0041】図5及び図6は、図4に示した監視方式の
信号処理系統を示したブロック図である。図5は、監視
対象である蓄電池1側に取付けられる各種機器類を示
し、また、図6は、監視部11側の内部構成を示してい
る。
【0042】上記信号処理系統は、図5及び図6に示す
ように、既述の各センサ31、33を始め、各増幅器3
5、各P/S変換器7、及び監視部11から構成され
る。
【0043】図5の上側2段の各レーザ式変位センサ3
1、IC温度センサ33、増幅器35、及び各P/S変
換器7は、図4のブロック1を構成する蓄電池1に対応
して設けられている機器類である。また、図5の下側2
段の各センサ31、33、増幅器35、及び各P/S変
換器7は、図4のブロックnを構成する蓄電池1に対応
して設けられている機器類である。
【0044】上記各々のセンサ31、33は、図5に示
すように、夫々監視対象である蓄電池1の設置数と同数
設けられており、これら2種類のセンサは、夫々各蓄電
池1内に既述のような態様(図1及び図2参照)で設置
されている。各増幅器35も、上記各センサ33に対応
して夫々各蓄電池1内の適宜箇所に設置されており、更
に、各P/S変換器7も、各蓄電池1毎に設けられてい
る。
【0045】各P/S変換器7は、監視部11の制御下
で、夫々対応する蓄電池1のセンサ31から出力される
比重・液面高さ検知用の2種類のディジタル信号(上述
した第1の時間計数値及び第2の時間計数値に対応す
る)と、これらの信号とパラレルに増幅器35から出力
されるアナログ信号とを時分割的に選択入力する。そし
て、アナログ信号についてはディジタル信号に変換した
後、センサ31からの2種類のディジタル信号と共にシ
リアルデータとして監視部11に出力する。
【0046】各P/S変換器7は、制御プログラムを始
め、マルチプレクサ41による第1の時間計数データ、
第2の時間計数データ及び液温検出信号の入力順序及び
入力タイミングに関するデータを記憶するメモリ45を
備える。各P/S変換器7は、上記制御プログラム、監
視部11からの時分割制御用データ及びシリアルデータ
送出許可等に基づき、以下に詳述するマルチプレクサ4
1や入出力ポート49を制御するローカルCPU47を
も備える。各P/S変換器7は、ローカルCPU47の
制御下で、所定の入力順序と入力タイミングで上記2種
類のディジタル信号とアナログ信号とを時分割的に選択
入力するマルチプレクサ41、マルチプレクサ41から
所定のタイミングで出力されるアナログ信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器43をも備える。各P/
S変換器7は、制御データ伝送線53を通じた監視部1
1からの時分割制御用データを入力してローカルCPU
47に出力すると共に、ローカルCPU47の制御下で
上記各ディジタル信号(シリアルデータ)を所定のタイ
ミングでデータ伝送線55から監視部11に出力する入
出力ポート49をも備える。
【0047】監視部11は、図6に示すように、電解液
に関する各種データを表示するための表示手段としての
比重表示部61、液面表示部63、及び液温表示部65
を始め、種々の指令を入力するためのキーボード67を
備える。監視部11は、また、電解液に関する各種デー
タをハードコピーとして出力するためのプリンタ69、
及びキーボード67からの指令と各センサ31、33か
らの出力とに基づき、表示部61〜65、プリンタ69
を制御するための信号処理を実行する信号処理部51を
も備える。
【0048】信号処理部51は、比重値演算手段、液面
高さ演算手段、及び比重値換算手段として機能するメイ
ンCPU79を始め、入出力ポート71、出力ポート7
7、メモリ75及びシリアル/パラレル変換回路(S/
P変換回路)73を備える。
【0049】キーボード67は、信号処理部51に対し
て本実施形態に係る測定装置を制御するのに必要な種々
の指令信号を出力するためのキーや、テンキー等からな
るキー群を備えている。上記キー群は、監視対象である
複数個の蓄電池1中から特定の蓄電池1を指定してその
蓄電池1中の電解液の比重、液面、液温及び換算比重を
各表示部61、63、及び65に表示させるための各種
キーを含む。上記キー群は、また、全ての蓄電池1の電
解液の平均換算比重、平均液面及び平均温度を各表示部
61、63、65に表示させるための各種キーをも含
む。
【0050】上記各種キーの操作に起因する指令信号
は、キーボード67から入出力ポート71を通してメイ
ンCPU79に出力され、メインCPU79において所
定の演算処理が施される。
【0051】比重表示部61、液面表示部63、液温表
示部65は、例えば運転室等、指揮を行う箇所に設置さ
れており、各表示部61、63、65は、例えばLED
(発光ダイオード)素子からなる複数桁の7セグメント
が採用されている。これら各々の表示部61、63及び
65は、メインCPU79から出力ポート77を通して
出力された表示指令信号に基づき、所定の表示動作を実
行する。
【0052】プリンタ69も、上記各表示部61、6
3、65と同様に、運転室等、指揮を行う箇所に設置さ
れており、メインCPU79から出力ポート77を通し
て出力された駆動指令信号に基づき、所定様式の要旨に
所定の印字動作を実行する。
【0053】入出力ポート71は、メインCPU79の
制御下でキーボード67から出力された指令信号をメイ
ンCPU79に出力する。入出力ポート71は、また、
メインCPU79の制御下で前記各P/S変換器7から
対応するデータ伝送線55を通じてパラレルに送出され
た各ブロック毎のディジタルデータを予め設定された順
序に従って時分割的に選択入力し、シリアルデータとし
て所定のタイミングでS/P変換回路73に出力する。
入出力ポート71は、更に、メインCPU79から出力
された前記各P/S変換器7の制御データをシリアルデ
ータとして所定のタイミングで前記制御データ伝送線5
3に送出する。
【0054】S/P変換回路73は、メインCPU79
の制御下で入出力ポート71からのシリアルデータを、
各蓄電池1毎の電解液の2種類の時間計数情報(2個の
距離情報に対応する)及び温度情報として演算処理が可
能なようにパラレルデータに変換し、所定のタイミング
でメインCPU79に出力する。ROM/RAMメモリ
(メモリ)75は、制御プログラム、時分割制御用デー
タとして各P/S変換器7が対応するセンサ31、33
からの検出信号を入力する順序、その入力タイミング、
各P/S変換器7が夫々のシリアルデータを対応するデ
ータ伝送線55に送出する順序、送出タイミングに係る
データを記憶する。
【0055】メモリ75は、入出力ポート71が各デー
タ伝送線55から送出されるシリアルデータを入力する
順序、その入出力タイミングに関するデータ、既述の
(1)式、正規液面から変位後の電解液の液面高さh´
を算出するための式をも記憶している。メモリ75は、
電解液の比重ρを液温20℃での比重G20に換算する
式、電解液の比重ρを液温20℃で且つ正規液面での比
重G20bに換算する式、全ての蓄電池1の電解液の平
均換算比重、平均液面及び平均温度を算出する式、蓄電
池1内の電解液の正規液面高さを示す値b等の各種デー
タをも記憶している。
【0056】メモリ75は、更に、前記各種キーが操作
されたことに起因して、メインCPU79から出力され
た各蓄電池1中の電解液の比重データ、液面データ、温
度データ及び換算比重データ、全ての蓄電池1の電解液
の平均換算比重データ、平均液面データ及び平均温度デ
ータ等を所定記憶領域に記憶する。メモリ75は、メイ
ンCPU79からのデータ読出要求を入力して対応する
データをメインCPU79に出力する。
【0057】メインCPU79は、メモリ75中の各種
データと入出力ポート71から入力された外部の諸情報
(各種センサ情報やキーボード67からのキー操作情
報)とに基づき一連の演算処理を行う。メインCPU7
9は、出力ポート77を通じて比重表示部61、液面表
示部63、液温表示部65及びプリンタ69を制御す
る。メインCPU79は、メモリ75に記憶されている
前記各種データ等に基づき、以下のような演算処理動作
を実行する。
【0058】(ア)メインCPU79は、入出力ポート
71及び各制御データ伝送線53を通して各ローカルC
PU47を制御するための制御データを送出するととも
に、入出力ポート71を制御することにより、(イ)乃
至(キ)に記載するように各蓄電池1毎に電解液の比
重、液面高さ及び液温を求める。
【0059】(イ)各センサ31から上記経路を通じて
メインCPU79に伝送されたディジタルデータ(即
ち、2種類の時間計数データを換算することにより得ら
れる2固の距離データ)を入力し、これらのディジタル
データとメモリ75中の電解液の比重ρを求める(1)
式とによってρを求める。
【0060】(ウ)正規液面から変位したときの電解液
の液面を上述した様な態様で求める。
【0061】(エ)各IC温度センサ31から出力さ
れ、上記経路を通じてメインCPU79に伝送されたデ
ィジタルデータtを入力する。メインCPU79は、こ
のディジタルデータtを、(イ)において前記比重ρを
求めたとき及び(ウ)において前記液面高さh´を求め
たときの液温t〔℃〕と認識する。即ち、メインCPU
79は、(イ)において求めた比重ρを、液温t〔℃〕
における電解液の比重G(ρ=Gt)と認識し、このt
と、メモリ75中の、液温が20℃のときの電解液の比
重G20に換算するための式 G20=Gt+0.00
07(t−20)を用いてG20を求める。
【0062】(オ)(イ)で求められた比重ρは、
(ウ)で求められた液面高さh´における比重であっ
て、電解液が正規液面であるときの比重ではない。そこ
で、(イ)で求められた比重ρと、(ウ)で求められた
液面高さh´と、メモリ75中の、電解液が正規液面で
あるときの比重Gbに換算するための式 Gb=GL+
0.0004(b−h´)の式とを用いて比重Gbを求
める。ここで、bは、電解液3の正規液面高さを示して
いる。また、h´は、液面高さを示しており、既に
(ウ)で求められている。また、GLは、液面高さh´
のときの電解液の比重を示している(このGLは、
(イ)ではρで示し、(エ)ではGtで示している)。
更に、0.0004は、測定された電解液3の液面が正
規液面に換算されるに際して必要となる液面換算係数で
ある。
【0063】(カ)メインCPU79は、(エ)でG2
0の値、即ち、液温20℃のときの電解液の比重を求
め、(オ)でGbの値、即ち、液面高さh´のときの電
解液の比重を求めた後、メモリ75中の、液温20℃で
且つ液面が正規液面であるときの電解液の比重G20b
に換算するための式 G20b=GtL+0.0007
(t−20)+0.0004(b−h´) を用いてG
20bを求める。
【0064】GtL+0.0007(t−20) は、
(エ)で求められているから既知数であり(∵GtL=
Gt)、また、0.0004(b−h´)は、(オ)で
演算されているのでやはり既知数である。
【0065】このようにして、電解液の比重を、液面2
0℃で且つ正規液面であるときの比重に換算する理由
は、電解液の比重は液温及び液面高さによって変化する
ため、電解液比重を比較する場合には、(イ)で求めた
電解液比重ρを液温20℃で且つ正規液面のときの電解
液比重G20bに換算する必要があるからである。
【0066】(キ)メインCPU79は、(カ)におい
て求めたG20bに関し、必要に応じて温度ドリフト補
正を行う。即ち、メインCPU79は、IC温度センサ
33から出力された液温検出値t等に基づき、所定の演
算処理を行うことによって、前記(カ)で求めたG20
bの値を補正する。
【0067】(ク)メインCPU79は、キーボード6
7から出力された指令信号に基づき、全ての蓄電池1の
電解液の平均換算比重、平均液面及び平均温度を算出す
る。
【0068】(ケ)メインCPU79は、上記のように
して求めた各蓄電池1毎にG20bの値を始め、h´の
値、tの値と、全ての蓄電池1の電解液の平均換算比重
値、平均液面値及び平均温度値を、夫々対応する表示部
61、63、65に表示出力したり、或いはプリンタ6
9を制御することによってプリンタ69からハードコピ
ー(上記情報が印刷された所定様式の用紙)を出力させ
る。
【0069】次に、上記構成の制御動作を、図7及び図
8のフローチャートを参照しながら説明する。
【0070】まず、メインCPU79は、電解液が正規
液面のときの液面高さデータLと、比重1.00及び
1.30のときの、変位センサ31のレーザ光照射面と
鏡面26、27との間の距離データとが、各メモリ45
内に登録されているか否かをチェックする(ステップS
1)。上記データは、変位センサ31の出力特性に生じ
た温度ドリフトによって、既述のG20bの値に誤差が
生じた場合に、これを補正するに際して用いられるもの
である。
【0071】上記チェックの結果、各メモリ45内に登
録されていれば、メインCPU79は、ステップS2以
降の処理動作に移行する。メインCPU79は、時分割
制御用データを各ローカルCPU47に送出する。この
制御データにより、各P/S変換器7が各センサ31、
33から出力された検出信号を入力する順序が決定され
る。また、上記検出信号によって形成されたシリアルデ
ータの各P/S変換器7からの出力順序及び出力タイミ
ングも決定される(ステップS2)。
【0072】この処理動作が終了すると、メインCPU
79は、入出力ポート71からの各ブロック毎のディジ
タルデータの出力順序と出力タイミングとを決定すべく
入出力ポート71を制御する。以下、この制御によりブ
ロック1〜ブロックnの順に各ディジタルデータが出力
されるものと仮定し、ブロック1において蓄電池1のセ
ンサ情報として最初に出力されるディジタルデータにつ
き説明することとする(ステップS3)。
【0073】メインCPU79は、変位センサ31から
出力された2種類の時間計数データを換算することによ
り得られるレーザ光照射面からフロート29までの距離
データ及びレーザ光照射面からフロート28までの距離
データを読込み(ステップS4)、メモリ75から前記
(1)式を読出して、電解液の比重ρを計算する(ステ
ップS5)。
【0074】ステップS5で算出したρの値は、メイン
CPU79によりメモリ75の所定記憶領域に一時的に
記憶される(ステップS6)。ステップS4からステッ
プS6に至る一連の処理動作が終了すると、ステップS
7に移行する。即ち、メインCPU79は、メモリ75
から電解液の液面高さh´を算出するための式と、ステ
ップS4で読込んだ2種類の距離データとから電解液の
液面高さh´を演算する(ステップS7)。ステップS
7で算出したh´の値は、メインCPU79によりメモ
リ75の所定記憶領域に一時的に記憶される(ステップ
S8)。ステップS8で示した処理動作が完了すると、
メインCPU791は、IC温度センサ33から出力さ
れた液温検出値tを読込み、メモリ75内の所定記憶領
域に一時的に記憶させる(ステップS9)。
【0075】ステップS5で求めた電解液の比重ρと、
ステップS9で読込んだ液温検出値tと、メモリ75内
に記憶されている電解液の液温が20℃のときの比重G
20に換算するための式 G20=Gt+0.0007
(t−20)とを用いて、電解液の液温が20℃のとき
の比重G20を計算する。上記換算式を構成する各項の
詳細については、既に説明したので省略する(ステップ
S10)。この計算が終了すると、メインCPU79
は、ステップS5で求めた電解液の比重ρと、ステップ
S7で求めた電解液の液面高さh´と、メモリ75内に
記憶されている電解液の液面が正規液面であるときの比
重Gbに換算するための式 Gb=GL+0.0004
(b−h´) とを用いてGbを求める。上記換算式を
構成する各項の詳細についても、既に説明したので省略
する(ステップS11)。
【0076】ステップS10及びステップS11におい
て夫々記載した計算が終了すると、メインCPU79
は、メモリ75内に記憶されている、液温20℃で且つ
正規液面であるときの電解液の比重G20bに換算する
ための式 G20b=GtL+0.0007(t−2
0)+0.0004(b−h´) を用いて、上記比重
G20bを計算する(ステップS12)。このG20b
については、必要に応じて既述のような温度ドリフト補
正が行われる(ステップS13)。
【0077】ステップS13の処理動作が終了した後、
キーボード71から上記各データを表示すべき旨の指令
(蓄電池1個分のデータを表示すべき旨の指令)が入力
されたことを認識すると(ステップS14)、メインC
PU79は、各値(温度ドリフト補正後のG20b、液
面高さh´、及び液温検出値t)を表示すべく各表示部
61、63、65を制御する(ステップS15)。ステ
ップS13の処理動作が終了した後、キーボード71か
ら全ての蓄電池1の電解液の平均換算比重、平均液面及
び平均温度を表示すべき旨の指令が入力されたことを認
識すると(ステップS16)、メインCPU79は、ス
テップS13で求めた各値を一時的にメモリ75の所定
記憶領域内に記憶させる(ステップS17)。
【0078】そして、全ての蓄電池1に関するデータを
求めた後、メインCPU79は、これらのデータに基づ
き全ての蓄電池1の電解液の平均換算比重、平均液面及
び平均温度を算出し(ステップS18)、これら各値を
表示すべく各表示部61、63、65を制御する(ステ
ップS19)。キーボード71からステップS13或い
はステップS18で求めた値を印字出力すべき旨の指令
が入力されたことを認識すると(ステップS20、2
1)、メインCPU79は、上記各データをハードコピ
ーとして出力すべく、プリンタ69を制御する(ステッ
プS22)。
【0079】上述した各ステップS1〜S22に示す処
理動作が終了することで、メインCPU79による一連
の演算処理動作が終了することとなる。
【0080】以上説明した内容は、あくまで本発明の一
実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみ
に限定されるものでないのは勿論である。例えば、電解
液の比重及び液面高さを測定するためのセンサとして、
図1〜図3で示したレーザ式変位センサ31の代りに超
音波センサを用いてもよい。また、フロートにマグネッ
トを設け、電解液の液面に直交する方向に磁歪線を形成
し、この磁歪線に電流パルスを通電して電流パルスとマ
グネットとにより生ずる磁歪線のねじりの伝播時間を測
定する方法(磁歪式リニア変位センサの原理を応用した
方法)を採用して、電解液の比重及び液面高さを求めて
もよい。
【0081】更に、蓄電池1に傾斜センサ(図示省略)
を設け、この傾斜センサからの出力に基づき、レーザ式
変位センサ31からの出力(前述した第1の時間計数値
及び第2の時間計数値)を補正することとすれば、蓄電
池1が傾斜した場合でも、高精度な比重、液面高さの検
出が行える。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
差圧以外の物理量を用いて液体の比重や液面高さを測定
することにより液体の比重や液面高さの測定精度をより
向上させることが可能な液体の比重、液面高さ及び液温
測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の電解液の比重、液面高さ及び液温
測定装置の全体構成のブロック図。
【図2】一実施形態のレーザ式変位センサの側面図。
【図3】一実施形態のレーザ式変位センサのブロック
図。
【図4】電解液の比重、液面高さ及び液温測定装置を備
えた蓄電池の監視方式のブロック図。
【図5】図4の監視方式の信号処理系統のブロック図。
【図6】図4の監視方式の信号処理系統のブロック図。
【図7】図5及び図6の信号処理系統の動作のフローチ
ャート。
【図8】図5及び図6の信号処理系統の動作のフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 蓄電池 3 測定器 11 監視部 22 IC温度センサ保持用部材 23 ケーシング 24 液面測定用フロートガイド 25 比重測定用フロートガイド 26、27 鏡面 28 液面測定用フロート 29 比重測定用フロート 31 レーザ式変位センサ 33 IC温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体収容器中の液体に浸漬されることに
    より該液体の状態を検出して所定の電気信号を出力する
    液体状態検知部と、この液体状態検知部からの出力に基
    づいて前記液体の状態変化をチェックするための信号処
    理を実行する液体状態監視部とを備え、 前記液体状態検知部は、 前記液体収容器内での液面変動に応じて上下動し、且
    つ、上面の液面からの突出高さが前記液体の比重変化に
    応じて変動する比重測定用フロートと、 前記液体収容器内において上面が液面と略同一高さを保
    持した状態で液面変動に応じて上下動可能な液面測定用
    フロートと、 前記液体収容器内の上部に設けられ、発生させた伝播波
    が前記比重測定用フロートに反射して戻ってくるまでの
    第1の時間及び前記液面測定用フロートに反射して戻っ
    てくるまでの第2の時間を夫々計数することにより前記
    液体の比重及び液面高さを検知するための時間データを
    夫々出力する比重・液面高さ検知手段と、 前記液体収容器内の常時液中に浸漬する部位に設けら
    れ、液温を検知してこの液温に応じた電気信号を出力す
    る液温検知手段と、 を有することを特徴とする液体の比重、液面高さ及び液
    温測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液体の比重、液面高さ及
    び液温測定装置において、 前記液体状態監視部は、前記比重・液面高さ検知手段か
    ら出力された第1の時間データを入力して、所定の演算
    式により前記液体の比重を演算する比重演算手段と、 前記比重・液面高さ検知手段から出力された第2の時間
    データを入力して、所定の演算式により前記液体の液面
    高さを演算する液面高さ演算手段と、 前記比重演算手段により求められた比重データ及び前記
    液面高さ演算手段により求められた液面高さデータを入
    力して、所定の演算式により前記比重を所定液温度で且
    つ所定液面高さでの比重に換算する比重換算手段と、 前記液温検出手段から出力された電気信号と、前記液面
    高さ演算手段から出力された液面高さデータと、前記比
    重換算手段から出力された比重とを夫々入力して各別に
    表示する表示手段と、 前記液温検出手段から出力された電気信号と、前記液面
    高さ演算手段から出力された液面高さデータと、前記比
    重演算手段から出力された比重と、前記比重換算手段か
    ら出力された比重換算データとを夫々入力してこれら各
    データのハードコピーを出力する手段と、 を有することを特徴とする液体の比重、液面高さ及び液
    温測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の液体の比
    重、液面高さ及び液温測定装置において、 前記液体収容器は複数個の蓄電池であり、各蓄電池には
    夫々前記液体状態検知部と、前記液体状態検知部から出
    力された電気信号をシリアルデータに変換する信号変換
    手段とが設けられ、 前記液体状態監視部の各演算手段は、前記各信号変換手
    段から出力されたシリアルデータに基づいて各々の蓄電
    池の電解液の比重、液面高さ、液温、比重換算データ及
    びそれらの平均値を求めることを特徴とする液体の比
    重、液面高さ及び液温測定装置。
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