JPH0954632A - 携帯型端末機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性に優れた携帯型端末機器を提供すること
にある。 【解決手段】機器本体１０と、機器本体に露出して設け
られ、情報を入力および表示可能な入力／表示部１２
と、を備え、機器本体には、入力／表示部を覆う閉塞位
置と入力／表示部を開放する開放位置との間を回動自在
な保護カバー２０が設けられている。保護カバーは、閉
塞位置において、入力／表示部の情報表示部１２ａを外
部から視認可能な透明の窓部２２と、入力／表示部と対
向して設けられ入力／表示部の機能表示エリア１２ｂに
対して入力可能な操作ボタン２４と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】この発明は、例えば、電子手
帳、携帯端末等の入力／表示部を備えた携帯型端末機器
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子手帳、携帯端末等の携帯型端
末機器が普及しつつある。例えば、電子手帳は、液晶表
示パネルとタブレットを組み合わせて構成された入力／
表示部を備え、この入力／表示部をスタイラスペンで押
圧することにより種々の情報を入力可能に構成されてい
るとともに、入力／表示部に種々の情報を表示可能に構
成されている。

【０００３】通常、この種の携帯型端末機器は、入力／
表示部を保護する開閉自在な保護カバーを備え、携帯時
あるいは不使用時には、保護カバーによって入力／表示
部をカバーし、入力／表示部の損傷を防止するととも
に、入力／表示部に何等かの物が当たって誤動作するこ
とを防止している。

【０００４】そして、使用する際には、まず保護カバー
を開いて入力／表示部を開放するとともに入力用のスタ
イラスペンを取出した後、このスタイラスペンによって
所望の入力処理あるいはデータ処理を行なう。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成の携帯型端末機器においては、使用時に保護カバ
ーを開ける操作が必要であり、この操作がわずらわしい
場合がある。また、入力操作を行なわず入力／表示部に
表示されたデータを見たい場合にも保護カバー開ける必
要があり操作が面倒となる。特に、保護カバーを開けて
入力／表示部を見ながら端末機器を携帯する場合には、
保護カバーが邪魔になるとともに、保護カバーが物に当
たって損傷する虞もある。この発明は以上の点に鑑みな
されてもので、その目的は、上述した従来の問題を解消
でき、操作性に優れた携帯型端末機器を提供することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項１に係る携帯型端末機器は、機器
本体と、上記機器本体に露出して設けられ、情報を入力
および表示可能な入力／表示部と、上記入力／表示部を
覆う閉塞位置と上記入力／表示部を開放する開放位置と
の間を回動自在に上記機器本体に設けられた保護カバー
と、を備えている。そして、上記保護カバーは、上記閉
塞位置において、上記入力／表示部の少なくとも一部を
外部から視認可能な透明の窓部を有していることを特徴
としている。

【０００７】上記携帯型端末機器によれば、保護カバー
は透明な窓部を有していることから、保護カバーを閉じ
た状態においても、この窓部を通して入力／表示部を外
部から見ることができる。そのため、例えば、携帯時に
は、保護カバーを閉じたまま所望の情報を見ることが可
能となる。

【０００８】この発明の請求項２ないし４に係る携帯型
端末機器によれば、保護カバーは、窓部に加え、上記入
力／表示部と対向して設けられた操作ボタンを有し、保
護カバーを閉じた状態で操作ボタンを操作することによ
り、一定の入力操作を行なうことができる。それによ
り、保護カバーを閉じたまま、一定の入力操作を行い表
示されたデータを窓部を通して視認することが可能とな
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図１ないし図
３は、この発明をペン入力式の電子手帳に適用した実施
の形態を示している。

【００１０】電子手帳は、偏平な矩形状の機器本体１０
を備え、その上面には、矩形状の入力／表示部１２が露
出して設けられている。図３からよく分かるように、入
力／表示部１２は、矩形状の液晶表示パネル１４と、こ
の液晶表示パネル１４と同一の形状に形成され液晶表示
パネル上に重ねて設けられた座標入力手段としての抵抗
膜方式のタブレット１６と、を有し、いわゆるタッチパ
ネルとして構成されている。すなわち、液晶表示パネル
１４により種々の情報を表示することができるととも
に、例えば、スタイラスペン１８を用いてタブレット１
６表面を押下することにより、所望の情報を入力するこ
とができる。

【００１１】入力／表示部１２は、その大部分を占め任
意の情報を表示および入力可能な情報表示エリア１２ａ
と、端部に位置し機能選択キー、画面切換えキー、実行
キー等を表示した機能表示エリア１２ｂと、を有してい
る。

【００１２】また、電子手帳は、機器本体１０の上面に
取り付けられた保護カバー２０を備え、この保護カバー
２０は、入力／表示部１２を覆う閉塞位置と入力／表示
部を開放する開放位置との間を回動自在に設けられてい
る。

【００１３】保護カバー２０は、閉塞位置において入力
／表示部１２の情報表示エリア１２ａと対向する透明な
窓部２２を有している。また、保護カバー２０には、窓
部２２に隣接して複数の操作ボタン２４が設けられてい
る。これらの操作ボタン２４は、例えば、機能選択ボタ
ン２４ａ、実行ボタン２４ｂ、カーソル移動ボタン２４
ｃを有している。これらの機能選択ボタン２４ａ、実行
ボタン２４ｂ、カーソル移動ボタン２４ｃは、保護カバ
ー２０の閉塞位置において、それぞれ機能表示エリア１
２ｂの機能選択キー、実行キー、カーソル移動キーと対
向する位置に配設されれいる。

【００１４】図３に示すように、例えば、実行ボタン２
４ｂは、保護カバー２０内に埋め込まれ、その上面は外
部から操作可能に保護カバー２０の上面に露出してい
る。また、実行ボタン２４ｂはその下端から入力／表示
部１２に向かって突出した押圧突起２６を有し、この押
圧突起２６は保護カバー２０の下面から凸没可能に形成
されている。

【００１５】実行ボタン２４ｂは、保護カバー２０の下
面側に取り付けられたボタン押え２８により保護カバー
からの抜けが防止されているとともに、ボタン押えとの
間に設けられた圧縮ばね３０により付勢され、保護カバ
ー２０の上面側に位置した非作動位置に保持されてい
る。この非作動位置において、押圧突起２６は、保護カ
バー２０の下面から突出することなく保護カバー２０内
に引っ込んでいる。なお、機能選択ボタン２４ａ、およ
びカーソル移動ボタン２４ｃも上述した実行ボタン２４
ｂと同様に構成されている。

【００１６】保護カバー２０の下面周縁部には、ゴムパ
ッキン３２が貼られている。そのため、保護カバー２０
を閉じることによりゴムパッキン３２が機器本体１０の
上面に密着し、入力／表示部１２への埃、水等の侵入を
防止する。

【００１７】上記のように構成された電子手帳によれ
ば、不使用時あるいは携帯時、保護カバー２０は閉塞位
置に回動され、入力／表示部１２を覆ってこれを保護す
る。すなわち、保護カバー２０によって入力／表示部１
２を覆うことにより、誤って入力／表示部１２を押下し
て電子手帳の誤動作あるいはデータ消去等が生じること
が防止されるとともに、鋭利な物の接触による入力／表
示部の損傷あるいは入力／表示部を物にぶつけることに
よる入力／表示部の損傷等を防止することができる。

【００１８】また、保護カバー２０には窓部２２が形成
され、この窓部を通して入力／表示部１２の情報表示エ
リア１２ａを視認すことができる。そのため、例えば携
帯時に、入力操作を行なわず所望の情報を見たい場合に
は、保護カバー２０を開けることなく窓部２２を通して
情報表示エリア１２ａに表示された情報を視認すること
がでる。従って、保護カバー２０が邪魔になることがな
く、携帯性および操作性が向上するとともに、保護カバ
ー２０の損傷を防止することができる。

【００１９】更に、保護カバー２０を閉じた状態におい
ても、操作ボタン２４、例えば機能選択ボタン２４ａを
押下することにより、機能選択ボタンの押圧突起２６が
保護カバー２０の下面から突出して、対向する入力／表
示部１２の機能選択キーを押下する。従って、機能選択
キーの入力操作を行い所望の情報を情報表示エリア１２
ａに表示することができる。

【００２０】このように、比較的使用頻度の高い機能表
示エリア１２ｂに対する入力操作については、保護カバ
ー２０を開放することなく操作ボタン２４によって行な
うことができる。従って、保護カバー２０を開放する操
作が不要となり電子手帳の操作性を大幅に向上させるこ
とが可能となる。

【００２１】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、この発明は上述した電子手帳に限定され
ることなく、コンピュータの携帯端末等の他の携帯型端
末機器に適用することもできる。

【００２２】また、上記実施の形態においては、保護カ
バー２０は透明な窓部と操作ボタンとを有する構成とし
たが、窓部のみを備えている場合でも上述した作用効果
を得ることができ、携帯型端末機器の操作性を向上させ
ることができる。

【００２３】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、保護カバーを開放することなく入力／表示部に表示
された情報を視認することができ、また、操作ボタンを
備えている場合には、保護カバーを開放することなく所
定の情報入力操作を行なうことができる操作性に優れた
携帯型端末機器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態に係る、保護カバーを閉
じた状態の電子手帳を示す斜視図。

【図２】上記保護カバーを開いた状態の上記電子手帳を
示す斜視図。

【図３】上記保護カバーに設けられた操作ボタンおよび
入力／表示部の一部を示す断面図。

【符号の説明】

１０…機器本体 １２…入力／表示部 １２ａ…情報表示エリア １２ｂ…機能表示エリア １４…液晶表示パネル １６…タブレット ２０…保護カバー ２２…窓部 ２４…操作ボタン ２６…押圧突起

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機器本体と、 上記機器本体に露出して設けられ、情報を入力および表
   示可能な入力／表示部と、 上記入力／表示部を覆う閉塞位置と上記入力／表示部を
   開放する開放位置との間を回動自在に上記機器本体に設
   けられた保護カバーと、を備え、 上記保護カバーは、上記閉塞位置において、上記入力／
   表示部の少なくとも一部を外部から視認可能な透明の窓
   部を有していることを特徴とする携帯型端末機器。
2. 【請求項２】機器本体と、 上記機器本体に露出して設けられ、情報を入力および表
   示可能な入力／表示部と、 上記入力／表示部を覆う閉塞位置と上記入力／表示部を
   開放する開放位置との間を回動自在に上記装置本体に設
   けられた保護カバーと、を備え、 上記保護カバーは、上記閉塞位置において、上記入力／
   表示部の少なくとも一部を外部から視認可能な透明の窓
   部と、上記入力／表示部と対向して設けられ上記入力／
   表示部の所定の部位に対して入力可能な操作ボタンと、
   を有していることを特徴とする携帯型端末機器。
3. 【請求項３】機器本体と、 情報を表示可能な液晶表示パネルと、上記液晶表示パネ
   ルに重ねて設けられ押圧することにより情報を入力可能
   な座標入力手段と、を有し、上記機器本体に露出して設
   けられた入力／表示部と、 上記入力／表示部を覆う閉塞位置と上記入力／表示部を
   開放する開放位置との間を回動自在に上記装置本体に設
   けられた保護カバーと、を備え、 上記保護カバーは、上記閉塞位置において、上記入力／
   表示部の少なくとも一部を外部から視認可能な透明の窓
   部と、上記入力／表示部と対向して設けられ上記入力／
   表示部の所定の部位を押圧可能な操作ボタンと、を有し
   ていることを特徴とする携帯型端末機器。
4. 【請求項４】機器本体と、 情報を表示可能な液晶表示パネルと、上記液晶表示パネ
   ルに重ねて設けられ押圧することにより情報を入力可能
   な座標入力手段と、を有し、上記機器本体に露出して設
   けられた入力／表示部と、 上記入力／表示部を覆う閉塞位置と上記入力／表示部を
   開放する開放位置との間を回動自在に上記装置本体に設
   けられた保護カバーと、を備え、 上記入力／表示部は、一定の入力キーを表示した機能表
   示エリアと、任意の情報を表示および入力可能な情報表
   示エリアと、を有し、 上記保護カバーは、上記閉塞位置において、上記入力／
   表示部の情報表示エリアと対向する透明の窓部と、上記
   機能表示エリアと対向して設けられ、上記機能表示エリ
   ア内の入力キーを押圧可能な操作ボタンと、を有してい
   ることを特徴とする携帯型端末機器。