JPH095179A - 車両の出力測定装置及び方法 - Google Patents

車両の出力測定装置及び方法

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JPH095179A
JPH095179A JP7149075A JP14907595A JPH095179A JP H095179 A JPH095179 A JP H095179A JP 7149075 A JP7149075 A JP 7149075A JP 14907595 A JP14907595 A JP 14907595A JP H095179 A JPH095179 A JP H095179A
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dynamometer
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Tsugio Sekii
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイナモメータの揺動による摩擦損失を低減
して、車両の出力を精度よく測定する。 【構成】 ダイナモメータ10の揺動部10cに回転軸
10bの両側になるように延在したトルクアーム11を
設け、支持台8に固定した荷重計15でトルクアーム1
1を介してダイナモメータ10を支持し、各トルクアー
ム11を垂直方向に案内する案内手段13を設けたこと
により、トルクアーム11が垂直方向に自在に移動す
る。そして、駆動輪7が静止中に荷重計15で車両の重
量を測定し、駆動輪7が回転中にダイナモメータ10を
介して荷重計15でトルク出力を測定する。これによ
り、ダイナモメータ10の揺動による摩擦損失を低減し
て、精度よく出力を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はダイナモメータを使用
した車両の出力測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両の出力測定装置においては、
試験車両の駆動輪をダイナモメータに連結したドラム上
に配置し、駆動輪の回転によりドラムを介してダイナモ
メータを作動させて車両のトルクを測定する。図10は
例えば実開昭57−149429号公報に示された従来
の車両の出力測定装置の一部破断をした正面図、図11
は図10のVIII−VIII線の断面図である。
【0003】図10及び図11において、1は支持台、
2は支持台1の上に配置した揺動軸受で、後述のダイナ
モメータ3の揺動部3aを支持する。3は揺動部3aが
支持軸受2で揺動自在に支持されたダイナモメータで、
揺動部3aから水平で回転軸3bの直角方向に延在した
トルクアーム4が設けてある。5は支持台1に配置した
荷重計で、トルクアーム4に連結してある。6は一対の
ドラムで、ダイナモメータ3の回転軸3bの各端部にそ
れぞれ取り付けてある。7はドラム6の上に載置された
車両の駆動輪である。
【0004】次に動作について説明する。図10及び図
11において、車両の駆動輪7を回転させることによ
り、ドラム6を介してダイナモメータ3の回転軸3bが
回転する。回転軸3bが回転するとダイナモメータ3が
トルクを発生するので、トルクアーム4が揺動して荷重
計5により車両が出力したトルクを計測する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両の出力測定
装置は上記のように構成されているので、ダイナモメー
タ3の揺動部3aと揺動軸受2との摩擦トルク損失分を
除外することができないという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、車両の出力を精度よく測定する
ことができる車両の出力測定装置及び方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両の出力測定装置は、支持台上に所定の間隔をあけて回
転軸で支持した一対のドラムにより車両の駆動輪の回転
を受け、両ドラムの間にダイナモメータを配置した車両
の出力測定装置において、ダイナモメータの揺動部に回
転軸の両側になるように延在したトルクアームを設け、
支持台に固定した荷重計でトルクアームを介してダイナ
モメータを支持し、各トルクアームを垂直方向に案内す
る案内手段を設けたものである。
【0008】請求項2の発明に係る車両の出力測定装置
は、請求項1に記載の車両の出力測定装置において、案
内手段を支持台に垂直に固定した支持軸と、この支持軸
と摺動自在にトルクアームに固定した摺動軸受とで構成
したものである。
【0009】請求項3の発明に係る車両の出力測定装置
は、請求項1に記載の車両の出力測定装置において、案
内手段を支持台の垂直方向に延在し上記支持台に設けた
第1の係止部と、第1の係止部と垂直方向に摺動自在に
係合しトルクアームに設けた第2の係止部とで構成した
ものである。
【0010】請求項4の発明に係る車両の出力測定装置
は、支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で支持した一
対のドラムにより車両の駆動輪を受け、両ドラムの間に
ダイナモメータを配置した車両の出力測定装置におい
て、ダイナモメータの揺動部に回転軸の両側になるよう
に延在したトルクアームを設け、支持台に固定した荷重
計でトルクアームを介してダイナモメータを支持し、支
持台とトルクアームとの間に摺動面が垂直方向になるよ
うに摺動体を配置して、トルクアームが摺動体を介して
支持台との間で移動自在とし、ダイナモメータの水平方
向の移動量を所定の範囲に制限する係止部をトルクアー
ムに設けたものである。
【0011】請求項5の発明に係る車両の出力測定装置
は、支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で支持した一
対のドラムにより車両の駆動輪を受け、両ドラムの間に
ダイナモメータを配置した車両の出力測定装置におい
て、ダイナモメータの揺動部に回転軸の両側になるよう
に延在したトルクアームを設け、支持台に固定した荷重
計でトルクアームを介してダイナモメータを支持し、支
持台とトルクアームとの間に支持台とトルクアームとの
少なくともいずれか一方の垂直な面からなる当接部を転
動可能に球状の支持体を配置して、トルクアームが支持
体を介して支持台との間で移動可能とし、ダイナモメー
タの水平方向の移動量を所定の範囲に制限する係止部を
トルクアームに設けたものである。
【0012】請求項6の発明に係る車両の出力測定方法
は、支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で支持した一
対のドラムにより車両の駆動輪を受け、両ドラムの間に
ダイナモメータを配置し、ダイナモメータの揺動部に回
転軸の両側になるように延在したトルクアームを設け
て、支持台に固定した荷重計でトルクアームを介してダ
イナモメータを支持し、ダイナモメータが垂直方向に移
動自在にした車両の出力測定装置により、駆動輪が静止
中に荷重計で車両の重量を計測し、駆動輪が回転中に測
定した荷重計の出力を加算した値から車両の重量を減算
して荷重変化量を算出するものである。
【0013】請求項7の発明に係る車両の出力測定方法
は、支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で支持した一
対のドラムにより車両の駆動輪を受け、両ドラムの間に
ダイナモメータを配置し、ダイナモメータの揺動部に回
転軸の両側になるように延在したトルクアームを設け
て、支持台に固定した荷重計でトルクアームを介してダ
イナモメータを支持し、ダイナモメータが垂直方向に移
動自在にした車両の出力測定装置により、回転軸を挟ん
で左右に配置した各荷重計の駆動輪が回転中に出力した
値の差と、回転軸を挟んで左右に配置した荷重計間のピ
ッチとの積によりトルク出力を算出するものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、ダイナモメータの
揺動部に回転軸の両側になるように延在したトルクアー
ムを設け、支持台に固定した荷重計でトルクアームを介
してダイナモメータを支持し、各トルクアームを垂直方
向に案内する案内手段を設けたことにより、トルクアー
ムが垂直方向に自在に移動するので、駆動輪が静止中に
荷重計で車両の重量を計測し、駆動輪が回転中にダイナ
モメータを介して荷重計でトルク出力を計測する。
【0015】請求項2の発明においては、請求項1に記
載の車両の出力測定装置において、案内手段を支持台に
垂直に固定した支持軸と、この支持軸と摺動自在にトル
クアームに固定した摺動軸受とで構成したことにより、
トルクアームが垂直方向に自在に移動するので、駆動輪
が静止中に荷重計で車両の重量を計測し、駆動輪が回転
中にダイナモメータを介して荷重計でトルク出力を計測
する。
【0016】請求項3の発明においては、請求項1に記
載の車両の出力測定装置において、案内手段を支持台の
垂直方向に延在し支持台に設けた第1の係止部と、第1
の係止部と垂直方向に摺動自在に係合しトルクアームに
設けた第2の係止部とで構成したことにより、トルクア
ームが垂直方向に自在に移動するので、駆動輪が静止中
に荷重計で車両の重量を計測し、駆動輪が回転中にダイ
ナモメータを介して荷重計でトルク出力を計測する。
【0017】請求項4の発明においては、トルクアーム
の係止部が荷重計と係合してダイナモメータの水平方向
の移動量を所定の範囲内に制限し、トルクアームが摺動
体を介して支持台との間で垂直方向に自在に移動するの
で、駆動輪が静止中に荷重計で車両の重量を測定し、駆
動輪が回転中にダイナモメータを介して荷重計でトルク
出力を計測する。
【0018】請求項5の発明においては、トルクアーム
の係止部が荷重計と係合してダイナモメータの水平方向
の移動量を所定の範囲に制限し、トルクアームが支持体
を介して支持台との間で垂直方向に自在に移動するの
で、駆動輪が静止中に荷重計で車両の重量を計測し、駆
動輪が回転中にダイナモメータを介して荷重計でトルク
出力を計測する。
【0019】請求項6の発明においては、ダイナモメー
タの揺動部に回転軸の両側になるように延在したトルク
アームを設け、支持台に固定した荷重計でトルクアーム
を介してダイナモメータを支持し、トルクアームが垂直
方向に自在に移動するように構成した車両の出力測定装
置により、駆動輪が静止中に荷重計で車両の重量を計測
し、駆動輪が回転中に計測した各荷重計の出力を加算し
た値から上記車両の重量を減算して荷重変化量を算出す
る。
【0020】請求項7の発明においては、ダイナモメー
タの揺動部に回転軸の両側になるように延在したトルク
アームを設け、支持台に固定した荷重計でトルクアーム
を介してダイナモメータを支持し、トルクアームが垂直
方向に自在に移動するように構成した車両の出力測定装
置により、回転軸を挟んで左右に配置した各荷重計の駆
動輪が回転中に出力した値の差と、荷重計間のピッチと
の積によりトルク出力を算出する。
【0021】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の一部破断した正面図であ
る。図2は図1のII−II線の断面図である。図1及
び図2において、7は従来のものと同様である。8は上
方が開口したコ字状の支持台、9は支持台8の各側に垂
直に2個ずつ対向して固着した支持軸、10はダイナモ
メータで、軸受10aで支持した回転軸10bの回転に
より揺動部10cと作用してトルクを発生する。11は
貫通穴11aが支持軸9に嵌合するようにしたトルクア
ームで、ダイナモメータ10の揺動部10cから水平方
向で回転軸10bの両側に直角方向に延在するように揺
動部10cに固着されている。12はトルクアーム11
の貫通穴11aに固着した摺動軸受で、支持軸9と摺動
自在である。なお、支持軸9と摺動軸受12とで案内手
段13を構成している。14は一対のドラムで、回転軸
10bの各端部にそれぞれ取り付けられている。15は
回転軸10bの左右の各側に2個ずつ配置した荷重計
で、ダイナモメータ10がトルクアーム11を介して載
置されている。
【0022】次に動作について説明する。図1及び図2
において、駆動輪7が静止中に案内手段13に案内され
たダイナモメータ10を介して各荷重計15が計測した
値を加算して車両重量を測定する。そして、駆動輪7を
回転させると、ドラム14を介してダイナモメータ10
の回転軸10bが回転し、ダイナモメータ10にトルク
が発生する。このトルクによる反力がトルクアーム11
に加わり、荷重計15が車両のトルクを計測する。
【0023】ここで、車両の重量計測、荷重移動による
荷重変化量の計測及びトルクの計測について、図3の力
学モデルで説明する。図3(a)は駆動輪7の静止時に
車両の重量を測定する方法を示したものである。この場
合、各荷重計15(図1及び図2参照)の計測値を加算
した総和から風袋荷重を差し引いた分が真の車両重量と
なる。したがって、車両重量をWとして、左右の各荷重
計15がW/2ずつ計測したとき、W=W/2+W/2
となる。なお、Lは左右の荷重計15の相互間の距離で
ある。
【0024】図3(b)は駆動輪7が回転中の荷重変化
量を算出する方法を示したものである。この場合、左右
の各荷重計15(図1及び図2参照)が計測した計測値
を加算した総和から車両重量Wを差し引いた値が荷重変
化量で、計算上は、±α=(±α/2)+(±α/2)
となる。即ち、荷重変化量を±α、左側の荷重計15の
計測値をA、右側の荷重計15の計測値をB及びトルク
分出力荷重をfとしたとき、A=W/2+(±α/2)
−f、B=W/2+(±α/2)+fとなるので、荷重
変化量±αは式(1)のように算出できる。 A+B−W=W/2+(±α/2)−f+W/2+(±α/2)+f−W =±α ・・・・・(1)
【0025】図3(c)はトルク計測に対する計算方法
を示したものである。図3(c)において、車両の接線
力をF、及びドラム14の半径をRとしたとき、車両の
トルクTは車両の接線力Fとドラム14の半径Rとの積
(T=F・R)となる。また、トルクTは左右の荷重計
15の差から式(2)及び式(3)によりトルク分出力
荷重fを算出し、T=F・R=f・Lとして得ることが
できる。 A−B=W/2+(±α/2)−f−W/2−(±α/2)−f =−2f ・・・・・(2) f=(B−A)/2 ・・・・・(3)
【0026】以上のように実施例1によれば、トルクア
ーム11を介して荷重計15がダイナモメータ10を支
持しているので、ドラム14上の車両重量を荷重計15
で測定することができる。また、ダイナモメータ10を
荷重計15が支持しているので、従来のように揺動軸受
等による摩擦損失がなく、車両トルクを精度よく測定す
ることができる。さらに、四輪駆動車の荷重移動の変化
についても測定することができる。
【0027】実施例2.図4は実施例2の要部を示す断
面図、図5は図4の平面図である。図4及び図5におい
て、16は支持台8に固着した支持体で、垂直方向の溝
状の係止部16aが設けられている。17は係止部15
aの溝内に設けた摺動体、18は実施例1と同様にダイ
ナモメータ10に固着したトルクアームで、突状の係止
部18aが係止部16aと係合して摺動体17と摺動自
在に当接している。なお、各係止部16a、18aはダ
イナモメータ10の左右に2個ずつ合計4個が設けられ
ている。
【0028】次に動作について説明する。図4及び図5
において、ダイナモメータ10が上下方向に移動する場
合には、各係止部16a、18aが係合した状態で案内
するので、実施例1と同様に、車両重量W及び車両トル
クTを測定することができる。また、ダイナモメータ1
0の回転軸10bの方向は、溝状の係止部16aに突状
の係止部18aが係止されているので、ダイナモメータ
10の移動を垂直方向に案内する。なお、各係止部16
a、18aはそれぞれ逆の形状、即ち、係止部16aを
突状とし、係止部18aを溝状としても同様の効果が期
待される。
【0029】実施例3.図6は実施例3の要部を示す断
面図である。図6において、8、10、15は実施例1
のものと同様である。19は支持台8の側面に固着した
摺動軸受、20は端部が摺動軸受19と摺動自在なトル
クアームで、ダイナモメータ10の揺動部10cから水
平方向で回転軸10b(図1及び図2参照)の両側に直
角方向に延在するように揺動部10cに固着されてい
る。さらに、トルクアーム20の下面には荷重計15の
当接部15aが嵌合される係止部20aが設けてある。
【0030】次に動作について説明する。図6におい
て、摺動軸受19がトルクアーム20を介してダイナモ
メータ10を垂直方向に案内し、係止部20aが荷重計
15の当接部15aと係止して水平方向の移動を制限す
る。この状態において、以下の動作及び効果は実施例1
と同様である。
【0031】実施例4.図7は実施例4の一部破断した
正面図、図8は図7のVIII−VIII線の断面図、
図9は図7の要部を示す断面図である。図7〜図9にお
いて、7は従来のものと同様である。8、10、14、
15は実施例1のものと同様である。21は支持台8の
側面を転動自在の球状の支持体、22は端部に支持体2
1とほぼ同じ半径で形成した支持部22aで支持体21
を支持したトルクアームで、ダイナモメータ10の揺動
部10cから水平方向で回転軸10bの両側に直角方向
に延在するように揺動部10cに固着されている。さら
に、トルクアーム22の下面には荷重計15の当接部1
5aが嵌合される係止部22bが設けてある。
【0032】次に動作について説明する。図7〜図9に
おいて、支持体21がトルクアーム22を介してダイナ
モメータ10を垂直方向に案内し、係止部22bが水平
方向の移動を制限する。そこで、駆動輪7が静止中に支
持体21で移動自在に支持されたトルクアーム22を介
して各荷重計15が計測した値を加算して車両重量を測
定する。そして、駆動輪7を回転させると、実施例1と
同様にドラム14を介してダイナモメータ10の回転軸
10bが回転し、ダイナモメータ10にトルクが発生す
るので、図3で説明したように荷重変化量及び車両トル
クを精度よく測定できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、トルクアーム
を案内手段により垂直方向に案内することにより、駆動
輪が静止中に荷重計で車両の重量を測定し、駆動輪が回
転中にトルク出力を測定するので、ダイナモメータの揺
動による摩擦損失の発生を低減して精度よく車両の出力
を測定できる。
【0034】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の車両の出力測定装置において、案内手段を支持台に固
定した支持軸と、トルクアームに固定した摺動軸受とが
摺動するようにしたので、簡単な構成でダイナモメータ
を垂直方向に案内することができる。
【0035】請求項3の発明によれば、請求項1に記載
の車両の出力測定装置において、案内手段を支持台に設
けた第1の係止部と、トルクアームに設けた第2の係止
部とが係合するようにしたので、簡単な構成でダイナモ
メータを垂直方向に案内することができる。
【0036】請求項4の発明によれば、トルクアームが
摺動体を介して支持台との間で移動自在とし、トルクア
ームに設けた係止部が荷重計と係合して水平方向の移動
量を制限することにより、駆動輪が静止中に荷重計で車
両の重量を測定し、駆動輪が回転中にトルク出力を測定
するので、ダイナモメータの揺動による摩擦損失の発生
を低減して精度よく車両の出力を測定できる。
【0037】請求項5の発明によれば、トルクアームと
支持台との間に転動可能な球状の支持体を配置し、トル
クアームに設けた係止部が荷重計と係合して水平方向の
移動量を制限することにより、駆動輪が静止中に荷重計
で車両の重量を測定し、駆動輪が回転中にトルク出力を
測定するので、ダイナモメータの揺動による摩擦損失の
発生を低減して精度よく車両の出力を測定できる。
【0038】請求項6の発明によれば、ダイナモメータ
が垂直方向に移動自在にした車両の出力測定装置によ
り、駆動輪が静止中に荷重計で車両の重量を測定し、駆
動輪が回転中に測定した各荷重計の出力を加算した値か
ら車両の重量を減算して荷重変化量を算出するので、ダ
イナモメータの揺動による摩擦損失の発生を低減して精
度よく測定できる。
【0039】請求項7の発明によれば、ダイナモメータ
が垂直方向に移動自在にした車両の出力測定装置によ
り、ダイナモメータの回転軸の左右に配置した各荷重計
の駆動輪が回転中に出力した値の差と、荷重計間のピッ
チとの積によりトルク出力を算出するので、ダイナモメ
ータの揺動による摩擦損失の発生を低減して精度よく測
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の発明の構成を示す一部破断した正
面図である。
【図2】 図1のII−II線の断面図である。
【図3】 各実施例の力学モデルを示す説明図である。
【図4】 実施例2の発明の要部を示す断面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 実施例3の発明の要部を示す断面図である。
【図7】 実施例4の発明の構成を示す一部破断した正
面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線の断面図であ
る。
【図9】 図7の要部を示す断面図である。
【図10】 従来の車両の出力測定装置の構成を示す一
部破断した正面図である。
【図11】 図10のXI−XI線の断面図である。
【符号の説明】
7 駆動輪、8 支持台、9 支持軸、10 ダイナモ
メータ、10c 揺動部、11,18,20,22 ト
ルクアーム、12,19 揺動軸受、13 案内手段、
14 ドラム、15 荷重計、16a,18a,20
a,22b 係止部、21 支持体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で
    支持した一対のドラムにより車両の駆動輪の回転を受
    け、上記両ドラムの間にダイナモメータを配置した車両
    の出力測定装置において、上記シャーシダイナモの揺動
    部に上記回転軸の両側になるように延在したトルクアー
    ムを設け、上記支持台に固定した荷重計で上記トルクア
    ームを介して上記ダイナモメータを支持し、上記各トル
    クアームを垂直方向に案内する案内手段を設けたことを
    特徴とする車両の出力測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両の出力測定装置に
    おいて、案内手段は支持台に垂直に固定した支持軸と、
    この支持軸と摺動自在にトルクアームに固定した摺動軸
    受とで構成したことを特徴とする車両の出力測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両の出力測定装置に
    おいて、案内手段は垂直方向に延在した第1の係止部を
    支持台に設け、上記第1の係止部と垂直方向に摺動自在
    に係合した第2の係止部をトルクアームに設けたもので
    あることを特徴とする車両の出力測定装置。
  4. 【請求項4】 支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で
    支持した一対のドラムにより車両の駆動輪を受け、上記
    両ドラムの間にダイナモメータを配置した車両の出力測
    定装置において、上記ダイナモメータの揺動部に上記回
    転軸の両側になるように延在したトルクアームを設け、
    上記支持台に固定した荷重計で上記トルクアームを介し
    て上記ダイナモメータを支持し、上記支持台と上記トル
    クアームとの間に摺動面が垂直方向になるように摺動体
    を配置して、上記トルクアームが上記摺動体を介して上
    記支持台との間で移動自在とし、上記荷重計と係合して
    上記ダイナモメータの水平方向の移動量を所定の範囲に
    制限する係止部を上記トルクアームに設けたことを特徴
    とする車両の出力測定装置。
  5. 【請求項5】 支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で
    支持した一対のドラムにより車両の駆動輪を受け、上記
    両ドラムの間にダイナモメータを配置した車両の出力測
    定装置において、上記ダイナモメータの揺動部に上記回
    転軸の両側になるように延在したトルクアームを設け、
    上記支持台に固定した荷重計で上記トルクアームを介し
    て上記ダイナモメータを支持し、上記支持台と上記トル
    クアームとの間に上記支持台と上記トルクアームとの少
    なくともいずれか一方の垂直な面からなる当接部を転動
    可能に球状の支持体を配置して、上記トルクアームが上
    記支持体を介して上記支持台との間で移動可能とし、上
    記荷重計と係合して上記ダイナモメータの水平方向の移
    動量を所定の範囲に制限する係止部を上記トルクアーム
    に設けたことを特徴とする車両の出力測定装置。
  6. 【請求項6】 支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で
    支持した一対のドラムにより車両の駆動輪を受け、上記
    両ドラムの間にダイナモメータを配置し、上記ダイナモ
    メータの揺動部に上記回転軸の両側になるように延在し
    たトルクアームを設けて、上記支持台に固定した荷重計
    で上記トルクアームを介して上記ダイナモメータを支持
    し、上記ダイナモメータが垂直方向に移動自在にした車
    両の出力測定装置により、上記駆動輪が静止中に上記荷
    重計で上記車両の重量を計測し、上記駆動輪が回転中に
    計測した上記各荷重計の出力を加算した値から上記車両
    の重量を減算して荷重変化量を算出することを特徴とす
    る車両の出力測定方法。
  7. 【請求項7】 支持台上に所定の間隔をあけて回転軸で
    支持した一対のドラムにより車両の駆動輪を受け、上記
    両ドラムの間にダイナモメータを配置し、上記ダイナモ
    メータの揺動部に上記回転軸の両側になるように延在し
    たトルクアームを設けて、上記支持台に固定した荷重計
    で上記トルクアームを介して上記ダイナモメータを支持
    し、上記ダイナモメータが垂直方向に移動自在にした車
    両の出力測定装置により、上記回転軸を挟んで左右に配
    置した上記各荷重計の上記駆動輪が回転中に出力した値
    の差と、上記回転軸を挟んで左右に配置した上記荷重計
    間のピッチとの積によりトルク出力を算出することを特
    徴とする車両の出力測定方法。
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