JPH09512906A - 分析法と分析装置 - Google Patents

分析法と分析装置

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JPH09512906A
JPH09512906A JP7525359A JP52535995A JPH09512906A JP H09512906 A JPH09512906 A JP H09512906A JP 7525359 A JP7525359 A JP 7525359A JP 52535995 A JP52535995 A JP 52535995A JP H09512906 A JPH09512906 A JP H09512906A
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JP7525359A
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Inventor
カールベルグ,ボー
プローグ,オール
Original Assignee
ダンフォス・エイ/エス
テカトール・アーベー
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/08Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a stream of discrete samples flowing along a tube system, e.g. flow injection analysis
    • G01N35/085Flow Injection Analysis

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Abstract

(57)【要約】 複数の流体試料が、連続的に反応チャンネル(16)を通って検出器(17)に至り、且つ少なくとも1つの試薬が、試料群と反応させるため該反応チャンネル(16)中へ導入される場合の分析方法を開示する。この方法を実行する装置も開示する。その方法と装置を使って、流体形態の試料の種々の流動特性をさらに処理できる分析法を規定しようとするものである。その目的で、各試料とその間連試薬がブロックを形成し、その長さに沿って、実質的にブロックの長さの半分より短い予め定めた長さをもつセグメントにわたって平均化された、試料と試薬の間の局部容積比が、実質上、一定になるようにしてそれらを反応チャンネルへ導く。

Description

【発明の詳細な説明】 分析法と分析装置 本発明は、いくつかの試料を反応チャンネル中に連続的に通して検出器に到達 させ、且つその試料と反応させるため、少なくとも1つの試薬を反応チャンネル へ導入する場合の分析法に関する。さらに、本発明は、試料給送ダクトと、少な くとも1つの試薬給送ダクトと、試料及び試薬用ポンピング装置と、反応チャン ネル及び検出器とを有する分析装置に関する。 多くの分野において、化学分析の必要性は絶えず増大している。1例として、 環境保護の分野を引合いに出すことができる。この場合、例えば、水域をモニタ ーしている時は、水のサンプルをその水域から連続的に取り出さなければならな い。汚水処理プラントの運転、例えば、空気の注入は、浄化すべき水に含有され ている特定の物質に依存して実施される。その分析は、頻繁に実行しなければな らず、その結果、分析回数が多くなるばかりか、それらの分析もまたできるだけ 迅速に実施しなければならなくなる。同じことは、医学及び環境の分析分野に当 てはまる。大きい試験所では、一般に、非常に多くの試料を調べる必要がある。 このことは、検査すべき試料を、例えばビーカー中で、試薬と混合し、生ずる反 応生成物を種類と量について記録・評価するような、在来の手動方法を使ったの ではもはや実施できない。その上複雑にしている因子は、僅か単一の反応工程で はなくて多くの反応処理を実行しなければならない、ということである。このこ とは、マンパワーを要するばかりか、既に試薬を添加した試料を、それらが反応 を完了するまで及び/又は反応生成物の評価が終了するまで、しばらく保管でき るような、相当に大きい試験室面積の準備をも必要とする。さらに、手動法では 、比較的大量の試料と試薬が必要であり、このことは廃棄物の管理を困難にする ものである。 これらの理由から、何10年か前に、より小さい試料サイズで且つより少ない 試薬で機能し得る連続又は半連続的方法の開発が開始されたのである。これらの 方法は、“機械化”されているため、比較的多数の試料を同時に調べることも可 能である。その方法論は、ここに踏襲されており、即ち、試料は、1つ以上の試 薬と混合され、生ずる反応生成物は検出器を使って検出される。 US 2 797 149及びUS 2 879 141では、いわゆる“セグメントフロー分析”(Seg mented Flow Analysis(SFA))を記載しており、即ち、これは、連続した試料セグ メント(分節)が試料ダクト中で気泡で分離される分析方法である。各試料セグ メントを1つ以上の試薬と混合した後、反応生成物は各セグメントで別々に評価 できる。反応チャンネルの長さを選ぶことにより、反応に使える時間を調整する ことができる。しかし、個々の試料を分離するのに反応チャンネルに気泡を用い ることは、圧縮性の流体柱部(fluid column)を生じ、その結果、流速及び従って 反応時間が正確にモニターできなくなる。 US 4 022 575及びDE 28 06 157 C2では、さらに最新の方法が開示されており 、これは“フローインジェクション分析”(Flow Injection Analysis(FIA))とし て知られているものである。ここでは、個々の試料は、特定の距離を離して導入 され、したがって、連続する試料は、純キャリヤー流体のセグメントで常に分離 されることになる。試料を部分的に充填したこのキャリヤー流体は、次いで、試 薬又は試薬群と混合される。反応生成物の評価は、検出器によって同様に実行さ れ、それによって、その反応生成物が種類及び/又は量に従って記録される。そ の試料は、一方では、試料セグメント内でキャリヤー流体により希釈されるため 、及び他方では、試料ーキャリヤー流体の混合物から成るセグメントと純キャリ ヤー流体のセグメントとの間の遷移のため、これにより各試料セグメントの始め と終わりで試料濃度にさらに歪みを招来するものであるが、この方法では、安定 状態を得るまでの待ち時間の範囲が極めて限定されたものとなるに過ぎない。従 って、検出器は、一定の反応生成物の信号がそこに存在する信号をもはや評価し ない、但し通常尖頂信号パルスの形の過渡信号を除く。試料とキャリヤー流体の 個々のセグメント(以後、短縮して、“試料セグメント”もしくは“試料ブロッ ク”と呼ぶ)の間の純キャリヤー流体のセグメントは、各測定の開始点を定める のに用いることができる。しかし、“分散係数”とも呼ばれる、希釈因子は、別 の試験で決めなければならない。分散係数を得られた測定信号と比較することに よってのみ分析結果を定量的に確定することができる。それ故、実際問題として 、好ま しくは、既知濃度の試料を使って較正を実施する必要がある。さらに、試料毎に 粘性が異なるため、較正で排除し得ない測定誤差が生ずる程度まで希釈効果に影 響することもある。 発明は、試料毎の種々の流動特性にさらに対処できる分析方法を提供する問題 に基づいている。 緒言で述べた種類の分析法では、この問題は、各試料とその関連試薬がブロッ クを形成し、その長さに沿って、実質的にブロックの長さの半分より短い予め定 めた長さをもつセグメントにわたって平均化された、試料と試薬の間の局部容積 比が、実質上、一定になるように制御してそれらを反応チャンネルに導入するこ とで解決されている。 局部的平均容積比は、ここでは、局部化のために考慮した部位を対称的に取り 囲む仮想チャンネルに存在する容積比である。それ故、この仮想チャンネルセグ メントは、考慮された部位から、流れ方向と流れに逆らう方向に等距離ずつ伸び る。それが前記の予め定めた長さをもつ。この長さの寸法を決める時は、それは ブロックの全長に比べ小さいということを記憶すべきである。それは、実質上、 その長さの半分より小さい。それ故、セグメントの容積は、反応チャンネルの全 容積に関連して小さく且つそれぞれのブロックの容積に関連しても同様に小さい 。一方、セグメントの長さは、取入れ口部分の容積比の局部的変動が特に許容さ れるので、短過ぎてはいけない。しかし、それらは、関連流体、即ち、試料と試 薬の対流と拡散による混合が、同じように局部的に、反応チャンネルで生ずるこ とで補償される。従って、問題のブロックセグメントの長さは、このセグメント に関する容積比の平均化がその容積比の変動の平坦化に対応するよう選択される ことになる。 この方法で試料と試薬の導入を制御することによって、検出器へ運ばれる特定 ブロックには、試料と試薬間に実質的に一定の成分比が存在することが保証され る。従って、その反応生成物を使えば、試料中で検出されるべき物質の割合の徴 候を与えることは実際に可能である。 好ましい具体例では、反応チャンネルにおける各ブロックの流速は、各ブロッ ク内に、試料とその試薬を排他的に含有する反応セグメントが残存する程小さく なるよう、反応チャンネルの寸法とそのブロックの長さに依存して選択する。そ れ故、この反応セグメントには、反応生成物の、事実上、一定の分布が存在し、 その結果、反応生成物を記録する検出器は、反応セグメントが検出器を通過する ことを要する間、事実上、平坦部に絶え間なく存続する信号を生成する。このこ とは、評価をかなり確実に簡略化する。その信号は、較正とは別に、参照変数又 は信号勾配に後退を要せずに、直接評価してよい。 また望ましいことは、反応セグメントの容積より小さい容積に対して検出器で 積算(積分)測定を行うことである。この具体例は、一方では、積算によって局 部変動を平坦化でき、他方、その積算容積は十分小さく、隣接試料の混合ミスの 結果としての誤差が生ずることはない。 それぞれの各試料とその試薬間の局部的平均容積比はまた、好ましくは、反応 チャンネルの任意の位置で任意時間に、実質上、一定である。導入に際してのみ 有効な初期条件は、それ故、反応チャンネル全域にわたって、例えば、適当な流 量制御によって、維持される。 連続した試料は、好ましくは、互いに接合して反応チャンネルに導入する。現 在の技術とは対照的に、次の試料を入れる前に個々の試料をキャリヤー流体で洗 い流す操作は省かれる。洗浄流体即ちキャリヤー流体は、測定信号の読み出し前 に、この流体を先ず次の試料で洗い流さなければならない、という問題を包含し ている。ここで、そのキャリヤー流体は、比較的高い希釈に耐え、その大きさは 、試料毎に代わってよい粘性にも左右される。続いて、これは、検出器の信号出 力における信号特性に影響を及ぼすことがある。この有利な構造のため、従来、 専門家によって一般に必要であると見なされていた暗黙の前提条件が、原理上、 避けられる。前回の試料は、次回の試料で洗い流せば十分である。この処置で、 時間と流体の消費が大幅に経る。さらに、粘性効果の影響が低下するので、精度 が向上した分析結果も得られる。 好ましくは、それぞれ前もって定められた、試料と試薬の容積は、優れた精度 で反応チャネルに給送される。送込み、即ち、特定の容積及び/又は流量への付 着に対するこの優れた確度は、通常、US 2 797 149及びDE 28 06 157 C2によっ て知られている“ぜん動ポンプ”(Peristaltic pump)では得ることはできない。 こ れらのぜん動ポンプは、通常、規則的な変形を受け易い少なくとも1つの弾性ホ ースを有する。この変形のため、長期の運転で送出し容積に変化を来すのは、事 実上、避けられない。この変化は、しかも予測できず、その結果、初期の比較的 正確なポンピング(ポンプ作用)をもってしても、試料と試薬のポンピングが事 前に定めた各容積で実施されることを保証することは、不可能である。従って、 比較的正確なポンピングによって、即ち試料と試薬の流量を一致させることによ って、試料と試薬の予定できる精密な容積比を設定することが可能となる。正確 な送込みによっても反応処置について高度の一貫性が達成でき、従って、在来の 、手動で実行される方法と事実上同一の精度で現存の機械化された方法を運用す ることができる。 発明の好ましい構成では、試料と試薬が層状で反応チャンネルへ導入されるよ う対策が講じられる。しかし、用語“層状で”は、導入の瞬間に対してのみ該当 する。層流が発生すると、試料と試薬の界面即ち接触領域で試料と試薬の相互拡 散が生ずることが観察できる。それ故、試料と試薬の“層群”は、導入後一定時 間は、もはや正確に分離できない。それでも、少なくとも理論上は、導入の瞬間 に前述の積層を仮定することは可能である。試料と試薬の2つの流体は、そのま ま、互いに対向して配置する。この配置で、層流領域における試料と試薬の混合 が容易になる。所望の反応時間は、反応チャンネルを通る試料と試薬の進行速度 を適当に遅らせることにより得ることができる。試料と試薬の相互混合は、ここ では、部分的に拡散に起因するものと見なしてよい。しかし、方向を変化させる 反応チャンネルでは、横の流れ領域も生じ、このため、対流による流体の混合が 大きくなる。 特に好ましい構成では、送込み中に少なくとも3つの層が作られ、隣り合う層 は、それぞれ、試料及び試薬によって形成されるよう対策が講じられる。試料と 試薬の間の界面は従って拡大される。もし、例えば、試料と試薬から成る2層の 代わりに、その3層が用いられるなら、これは、隣り合う層は、それぞれ、試料 及び試薬によって形成されるという要件に基づいてサンドイッチ様の構造を形成 するものであるか、その時は界面は2倍になる。混合に要する時間は、相応して 減少する。 試料と試薬は、好ましくは、流れの方向に互いに平行に反応チャンネルへ送ら れる。その場合、反応チャンネルの軸に沿って伸びる比較的大きい界面が存在す る。従って、その界面は、試料と試薬の相互拡散に利用できる程十分大きいもの となる。試料と試薬間の交換は、個々の濃度が均等化し終わるまで続行される。 この交換は、試料と試薬によって形成されるブロックが反応チャンネル中を移動 するかどうかには依存しない。 ここで特に望まれることは、試料と試薬の進入が相互に関して同時に実行され ることである。そのような同時進入は、例えば、同期制御ポンプによって、例え ば、同期作動ピストンポンプによって達成することができる。その構造では、試 料と試薬から成る2つの流体は、そのまま、並行して配置される。 代替構造では、試料と試薬は、交互に連続して且つ互いに接合して反応チャン ネルへ送り込むことができ、試料と試薬のそれぞれのセグメントの長さは、実質 的にブロックの長さより短い。反応チャンネルの断面積だけが交換面積として、 即ち、そこを通る流れにも利用できる面積として、利用できるとはいえ、試料と 試薬の個々のセグメントは、ここでは比較的短い状態に保持され、結果として、 従って、複数の該セグメントから形成された単一の試料ー試薬ブロック内部に比 較的大きい界面が作られる。次いで、混合は、軸方向に、即ち、流れの方向に実 行される。 好ましくは、反応チャンネルの容積の少なくとも3倍に対応する試料と試薬の 全容積が、反応チャンネルへ給送される。そのような大きい容積を使えば、以前 のブロックの、即ち、以前の試料の痕跡は反応チャンネルから完全に除去されて しまうことが確認できる。3倍の全容積にも関わらず、薬品類の消費は、装置構 造並びにその小型化のために比較的少いままである。 好都合には、反応生成物の検出は、全容積の三分の一の中間部がそこを通って 流れるときに実行される。その期間中、以前の試料は、もはや、その瞬間に検討 される試料の反応生成物に何ら影響を及ぼさないことを比較的高度の確率で保証 することが可能なばかりか、その後の試料が反応生成物に何らかの影響を及ぼす ことを避けることもできる。 試料は、好ましくは、膜の一方の側面に沿って通り、膜のもう一方の側面は、 検出すべき成分を含有する媒質に晒す。このため、汚水を分析するときは特に、 反応チャンネルへそれを導入する目的で汚水を機械的に取出すことが省かれる。 それとは対照的に、分析すべき成分、即ち、例えば、塩、リン酸塩、硝酸塩又は 類似物質は、膜を通して流体中に輸送される。この手順は、本質的に、透析に基 づいている。それ故、当方法は、それ以上の機械的加工処置をしないで済ますこ とができる。 流量は、好ましくは、反応チャンネルの与えられた断面積で、試料と試薬に関 して5未満のレイノルズ数が得られるよう選択する。このように、流量は極めて 低く保たれ、そのため、試料と試薬で形成されるブロックの出発点で現れる外方 向への膨らみとそれに対応するブロックの終点での内側への膨らみとは比較的小 さいままであるという利点がある。従って、連続したブロックの軸方向の混合は 最小に保たれ、結果的に、連続した試料が互いに悪影響を及ぼすであろうという ことを懸念しないで比較的短いブロックを用いることができる。このように、試 料容積、及び従って使用試薬の容積は、測定の質を維持している間でも小さいま まであってよい。流速が遅いことによっても、同じ反応時間を維持しながら反応 チャンネルの長さを対応して短く保つことが可能となり、結果的に、反応チャン ネル全体の容積は小さいままであってよい。 また、分析が連続的に又は半連続的に実行できる程に各試料の長さを小さい状 態に保つことも望まれる。多くの場合、各試料を連続して試料チャンネルへ送り 込むことのみならず、試料チャンネルを通して連続した試料の流れを給送するこ とも理にかなっている。この点こそ、各試料が互いから分離される必要のない本 発明の方法の特異的利点が立証される所である。容積比が一定になるように試料 流体と試薬流体の送りを制御することにより、連続的送りであっても所望の高精 度が達成される。 緒言で述べた種類の分析法では、この間題は、試料及び/又は試薬の各々に使 えるポンピング装置がそれぞれのポンプを有し、その送出量が制御可能であるこ とで解決される。 ポンプの選択は、当の方法と装置を使って正確な測定結果を得たいと望むなら 、本願発明にとって一定の重要性をもつ。この場合、ポンプ群の適当な制御によ っ て、在来の手動分析法のそれらに対応する結果を得ることができる。 この構造を使えば、試料流体と試薬流体を、反応チャンネル中へ制御可能な且 つ不変の流量で導入させることができる。この手段によって、反応チャンネルの 長手方向を横断する層状構造が得られる。試料と試薬の相互拡散即ち混合は、試 料給送ダクトが試薬給送ダクトに合う時に直ぐには起こらないが、やや後で反応 チャンネルにおいて徐々に、そしてその後、主として半径方向の拡散又は混合に より生ずる。連続ブロックの軸方向の混合はこの処理で避けられる。 この場合のポンプは、好ましくは、d.c.モーター又はステッパモーターで 駆動されるピストンポンプの形である。ピストンポンプを使えば、送出し容積は 、優れた精度で所望の要件に整合させることができる。ピストンポンプ群は、そ の上また、優れた精度で同期制御でき、その結果、試料と試薬のポンピングは、 相応じて正確に且つ同期して制御することができる。 好都合には、試料給送ダクトと試薬給送ダクトは、2つの給送ダクトを反応チ ャンネルに交互に接続する送り弁の2つの入力端に接続される。この具体例では 、層状構造が反応チャンネルに作られ、その結果、試料流体と試薬流体は層状に 配置され互いに直ぐ接合する。試料と試薬からこの方法で形成されたブロックの 前進は、必ずしも連続して行われるとは限らず、任意に階段状となる:何故なら 、送りバルブの切り換え操作中は、ポンピングが必ずしも保証されないからであ る。それでも、ブロックのこの階段的前進によってさえ、試料と試薬の満足な拡 散とそれに続く反応が達成される。 反応チャンネルの流動断面は、好ましくは、1つの方向における寸法は、この 寸法に直角な方向における寸法より大きい。特に試料と試薬が平行に送られる時 、これによって比較的大きい界面を作ることができ、それが次には半径方向の混 合を促進する。 流動断面は、好ましくは、実質的に長方形である。それ故、送りは、その長方 形の縦側面に実質上平行に実行され、その結果、相応じて大きい界面が試料と試 薬の交換に利用できる。 反応チャンネルは、好ましくは、0.5 mm2以下の流動断面と250 mm以下の長さ を有し、ポンピング装置は、100 μl/min以下の容積流を生ずる。反応チャンネ ルの 全容積は、相応して小さい。このことはまた、分析に要する流体量は極く少量で 事足りることを意味する。極めて少量の流量は、さらに、薬品類の消費をごく少 量に維持することに寄与する。それでも、この種の反応チャンネルの構造によっ て、申し分のない結果を得ることができる。 また、検出器は、反応セグメントの容積より小さい検出器容積を有することが 望まれる。それ故、検出器は、諸条件が乱されない、即ち、隣り合う試料からの 影響がない容積についてのみ積算する。 発明は、以後、下記の図面と共に、好ましい具体例を参照して説明する: 図1 分析装置を示し、 図2 第一の状態にある切換えバルブを示し、 図3 第二の状態にある切換えバルブを示し、 図4 混合点の第一の構造を示し、 図5 混合点の第二の構造を示し、 図6 混合点の第三の構造を示し、 図7 試料流体を作り出す装置を示し、そして 図8 混合の線図的説明図と信号プロットである。 分析装置1は、キャリヤー流体源2を包含し、これは、説明した具体例では、 キャリヤー流体槽3とポンプ4から成る。キャリヤー流体源2は、随意に流量計 6を配したキャリヤー流体ダクト5によって、切換えバルブ7に、即ち、そのキ ャリヤー入力端8に連結される。流量計6は、全く必要ではない。もし要すれば 、送り出される流体量は、ポンプ4の送出し量から、例えば、そのピストン排出 量から決定してよい。これは、続いてまた、例えば、駆動電力によって、間接的 に確認又は制御してもよい。 切換えバルブ7は、試料ダクト10に接続されている試料出口9を有する。試 料ダクト10は、元々知られている方法でいくつかの混合点11の1つに接続さ れ、これには、各々に各ポンプ14、15が配置されているそれぞれの第一及び 第二試薬ダクト12、13によって、試薬R1、R2が給送される。検出器17 が配置されている反応チャンネル16は、混合点11に隣接している。検出器1 7の出力は、廃棄物回収容器18に接続する。 切換えバルブ7は、試料ダクト20に接続されている試料入口19を有し、こ れは、続いて、試料取出し部、及び廃棄物出口21に接続され、これは廃棄物ダ クト22に接続される。廃棄物ダクト22にはポンプ24が配置され、その出力 は廃棄物回収容器23に接続される。別々の試料26−28は、切換えバルブに いつでも連続して吸引できるようにした試料取出し部に保持される。 加えて、制御装置29が設けられ、これは、もし流量計6があればそれに接続 して、そこから情報を受け取る。制御装置29は、キャリヤー流体用のポンプ4 と廃棄物ダクト22にあるポンプ24とを制御する。加えて、制御装置29は、 ピストンーシリンダー構成の形の作動装置30の補助で切換えバルブを制御する 。各ポンプ4、24の駆動部は、自由選択で、制御装置後部へ連結する。 切換えバルブ7は、ここでは、ストッパーの形をし且つハウジング32に回転 できるよう配置されている可回転体31を包含する。可回転体31は、第一チャ ンネル33と第二チャンネル34をもつ。図2に図解した位置で、第一チャンネ ル33は、キャリヤー入口8を試料出口9に接続させ、一方、第二チャンネル3 4は、試料入口19を廃棄物出口21へ繋ぐ。図3に示す位置では、この場合、 可回転体31は、図2の位置に関して完全に90°回転されているが、第一チャ ンネル33は、試料入口19を廃棄物出口21へ繋ぎ、一方、第二チャンネル3 4は、キャリヤー入口8を試料出口9に繋げる。可回転体31の位置は、図1に おける切換えバルブ7と制御装置29間の両端矢印で示したラインを使って、制 御装置29に知らせてよい。 図2に示した位置で、ポンプ24は、試料ダクト20を通して試料26を吸引 して第二チャンネルへ送り込み、これが第二の試料で完全に満たされるまで続け る。チャンネルを完全に満たすのに要する量を超える試料を導入するかどうかは 、重要ではない。しかし、第二チャンネル34が試料26で完全に満たされるこ とは、確保されなければならない。可回転体31の90°いっぱいの回転で、上 のように充填された第二チャンネル34は、図3に示した位置にあると想定する 。この位置で、第二チャンネル34は、キャリヤー入口8を試料出口9へ繋ぐ。 制御装置29は、今度は、キャリヤー流体用ポンプ4を始動させる。今搬送され て いるキャリヤー流体は、第二チャンネル34へ入り、従って、第二チャンネル3 4に置かれた試料を押して試料出口9を通して試料ダクト10へ送る。第二チャ ンネル34の容積(及び、勿論、第一チャンネル33のそれも)とポンプ4の送 出し容積は既知である。それ故、制御装置29は、キャリヤー流体用ポンプ4を 停止させ且つ可回転体31を再度90°いっぱい回転させて図2に示す位置にす ることができ、その後、キャリヤー流体は第二チャンネル34を通過して試料出 口9に達することができる。 可回転体31が図3に示す位置に置かれている限り、この場合、第二チャンネ ル34は、試料出口9へ流れるキャリヤー流体の影響を受けて空になり、第一チ ャンネル33は、その後の試料、例えば、試料27で満たすことができる。試料 用ポンプ24は、キャリヤー流体用ポンプ4より大きい出力容量を、即ち、キャ リヤー流体源2より大きい出力容量を有する故、試料入口19と廃棄物出口9と 間のチャンネルは、キャリヤー流体が試料出口9に入る前に、常に完全に満たさ れる。この方法で、待ち時間が縮まる。切換えバルブ7の制御は、かなり簡略化 される。 試料ダクト10では、それ故、流体柱が作られ、ここでは、1つの試料セグメ ントは、間隙を置かず直ぐ後に次を伴う。混合点11で試薬R1が添加される。 離して示されていないが、その後の混合点で、試薬R2が添加される。さらに後 の試薬用のさらに後の混合点も、勿論、存在してもよい。その時、試薬R1とR 2は、反応チャンネル16において、個々の試料セグメントの試料と反応し、検 出器17によって検出し得る1つ以上の反応生成物を生ずる。それが検出器17 で首尾よく評価完了すれば、反応チャンネル16にある流体は、廃棄物回収容器 18へ搬送してよい。 図4は、混合点11の第一の構成を示す。用語”混合点”は、ここでは単に簡 単のために選んだものである。下記から明らかなように、実際の混合はこの点で は起こらない。試料ダクト10と第一試薬R1用試薬ダクト12とは、ここで互 いに直角をなして出会う。それでも、適当な流量制御で、試料流体と試薬流体と は、もし層流領域で効果が起こる程流速が低ければ、実質的に平行な状態で反応 チャンネル16中へ流れる。その区切りがだんだん短くなる破線36は、合流点 で直接生ずる試料流体と試薬流体の積層が徐々に消えていくのを表している。一 定の長さの後は、反応チャンネル16における試料流体と試薬流体の間に明確な 境界を検出することはできない。対照的に、徐々に拡大するゾーンがライン36 に沿って現れ、ここで試料流体と試薬流体が互いに混合する。ここでは、混合操 作は、最初は、拡散によって、即ち、試料と試薬の間の濃度差の均等化によって 行われる。この均等化は、両方向で、即ち、試料から試薬へ及び試薬から試料へ 、行われるので、このため、試料と試薬の極めて良好な相互混合及び一定時間後 も完全な相互混合を実現することができる。混合及び反応時間を短縮するため、 反応チャンネルの方向を数回変化させること、即ち、それをじゃ(蛇)絞岩状に 構成することが理にかなうこともある。その時、各湾曲部又は曲り角で横流れ部 分が生じ、対流によって試料と試薬の相互混合を促進することになる。 第二試薬ダクト13の混合点も同様の構成である。試料と試薬が混合すると直 ぐ、即ち、試料流体からの分子が試薬流体に入り、またその逆が起こると直ぐに 、諸反応が起こり、検出器17で検出されることになる反応生成物に最終的に帰 着する。 図5は、混合点11’の改良型具体例を示し、この場合、2つの試薬ダクト1 2と12’は、それらが試料ダクト10の両側面で反応チャンネル16に現れ出 るように導かれる。両試薬ダクト12、12’は、同一の源から送り込まれてよ く又は共通の給送ダクトの2つの端末を正に形成してもよい。従って、2つの界 面36、36’が存在する。試料と試薬が相互混合する機会は、従って、より改 善されることは明らかである。満足できる相互混合を達成するのに要する時間が 短縮する。 図6は、混合点11”の第三の具体例を示し、この場合、試料と試薬は、反応 チャンネルには、平行にではなくて切換えバルブ37を使って連続的に導入され る。図6から明らかなように、試料Pと試薬Rの極めて短いセグメントがブロッ ク内で互いに前後に配置され、その後試料Pと試薬Rは互いに交互して続く。こ れによって複数の界面36”が作られ、それを通して対応する相互混合を生じさ せてよい。 図7は、改良型試料取出し部25’を示す。試料ダクト20の1つの端末が、 流体用の、例えば、蒸留水用の水槽38に浸す。ポンプ24を使って、この蒸留 水を水槽38から吸い出す。試料ダクト20は、その1つの側面が膜40と境を 接している混合チャンネル39に連結される。膜40の他の側面には供給チャン ネル41があり、これは、供給ダクト42によって、特定成分について分析され ることになる物質又は流体の槽に連結される。図示されていないが、ポンピング 装置によって分析すべき流体が供給チャンネル41中を運ばれる。これが行われ ると、膜40をそれに適合させた、分析すべき成分は、膜40中を拡散して混合 チャンネル39に入る。これが、混合チャンネル39中を流れている流体によっ て吸収される。次いで、被分析成分を付加した流体を、切換えバルブ7を使うか 又は直接的にでも、試料ライン10へ給送してよい。後者の場合、分析は連続的 に実施される。個々の試料の長さは、作用を知るという目的のため無限小と見な してよい。この場合、試料及び試薬流体間の容積比は、1つのブロックに関して のみならず、複数のブロックにわたっても又は永久的にさえ一定に保たれる。 制御ユニット29は、キャリヤー流体及び試料用のポンプ4及び24のみなら ず、試薬用ポンプ14及び15も制御する。ポンプ群の同期作動を確保するため 、ポンプ群又はそれらの駆動部は全て制御ユニット29に後連結してよく、その 結果、制御ユニット29は個々の送出容積をモニターすることができる。この点 で留意すべきことは、記述された2つを越える試薬の使用も勿論可能であるとい うことである。いくつかの場合、わずか1つの試薬でも十分であろう。制御装置 29は、各ポンプを互いに同期させて制御することができる。ポンプ群は、好ま しくは、d.c.モーターかもしくはステッパモーターの何れかで駆動されるピ ストンポンプの形態である。この方法で、各ポンプの送出容積の極めて正確な設 定を達成することができる。制御装置29は、非常に正確に制御された流体容積 が反応チャンネル16へ入るようにそれぞれ対応するポンプ4、25、14、1 5を駆動する。これはとりわけ、試料と試薬の積層が、実際、反応チャンネル1 6で達成し得るという利点をもっている。 制御装置29は、ポンプ14、15及び24を何度も、そして実際比較的長い 時間の間停止でき、且つポンプ4だけは、装置1をすすぐのにキャリヤー流体が 使えるよう作動させることができる。 図8は、新しい分析方法の典型を図解的に示すものである。隣接する試料セグ メントSnは、試料と試薬間の平均局部容積比が一定になるように、それらに関 連する試薬Rnと共に、チャンネル中に導入される。試料及び試薬のセグメント 群の番号付与は、本来、必要ではないが、それによって“アカウンティング”及 びその後の説明がより容易になる。勿論、同じ試薬を全ての試料に用いてよい。 その試薬Rnと共に、各試料SnはブロックBを形成する。それが導入される瞬 間、ブロックBの先行及び後部の界面は、実質上、平坦に且つ流れ方向に対して 直角になるよう軸調整する。試料Snと試薬Rnの容積比は、この初期軸合せを受 けて表示される。最低のラインは、試料と試薬の全容積に対する試薬の比を示す 。 ブロックBがそれを通して層流で流れる反応チャンネル16の終端では、給送 時の状態に比べ、2つの変化が起こっている。先ず、試料と試薬の積層は、もは や互いに区別できない。それと対照的に、各試料は、それに関連した試薬と混合 し終わる。第二に、軸方向の散乱が隣接ブロック間で生じており、即ち、隣接ブ ロック間の界面は、もはや、平坦ではなく且つ流れ方向に関して実質的に直角で はない。それとは対照的に、該ブロックは、層流の分布から分かるように、それ らの先端で流れの方向に“膨れ出”ており、それらの終端で流れ方向に”窪んで ”いる。しかし、ここで重要なことは、流量、従って対応するブロックの変形の 程度は、各ブロックBにセグメント(“反応セグメソト”)bが残り、それがそ の関連試薬Rnに符号する各試料Snを排他的に含有する程低くなるよう選択され ることである。故に、試料Snにとって重要性を有する反応生成物のみが、この セグメントbに存在する。 この構成の利点は、図8の右側上方に示す検出器17の出力端の信号のプロッ トで示す。この信号のプロットは、別々の平坦域を有し、それらは、一定時間に わたって安定であり且つ個々の遷移によって互いに接合する。その平坦域は、相 対的にほとんど努力しないで評価することができる。 試料と試薬の容積比は、反応チャンネル16の“終端部分”のところでプロッ トされている。簡単化のため、隣接するブロック間の遷移領域において試料と試 薬の線形変化を仮定する。ここで起こっている実際の状態からのばらつきは、無 視してよい。試料と試薬の容積比も2つの隣接ブロック間の遷移セグメントにお いて同時的に且つ一様に変化するので、試料とその間連試薬間の容積比は、これ らの領域においても不変のままである。 一定容積の流体を常に一度に評価する、つまり、積算挙動を行う検出器は、こ の領域で、その試薬Rnによる試料Snの反応生成物と隣接ブロック、即ち、試薬 Rn+1に符号する試料Sn+1の反応生成物の両方を検出することになる。これに よって、個々の平坦域間で過渡的遷移が生ずる。しかし、これは、前述の遷移の 後に安定な平坦域が再度得られるという事実には影響しない。低流速に起因する 低い軸方向分散のため、それぞれのブロックは、完全には混ざり合わない。ブロ ック内部では、非常に良好な相互混合が、主として半径方向の分散の結果として 生ずる。検出器は積算効果を有しており、つまり、測定する信号は、検出器容積 に関する一種の平均値を反映する。この検出器容積は、反応セグメントの容積よ り小さい。このため一方では局部的擾乱を平坦化できる上、他方で測定に及ぼす 隣接試料の影響が避けられる。 流速が低いということは、反応チャンネル16は比較的短く作ってよいという 利点がある。それにもかかわらず、必要な反応時間は、低流速で達成される。 互いに隣り合う試料と試薬のブロックを使うことにより、先行する試料−試薬 の混合物は、次のそれで洗い流される。これによって、既知キャリヤー流体によ って生ずる希釈物を従来のように最初に排出しなくてよいため、個々の試料につ いて極めて迅速な一連の測定が可能となる。 第一の実施例では、カルシウムが水中で検出される。ここでは、8−ヒドロキ シキノリンを第一試薬溶液R1として用いる。第二試薬としては、オルソ−クレ ゾールフタレインコンプレクソンの溶液を用いる。表1は、個別のカルシウム試 料についての前述の分析中に得られた結果のいくつかを示す。サンプル採集頻度 は、時間当たり30回であった。しかし、この分析頻度は、要すれば、問題なく 増やすことができる。流量は、90 μl/minであった。反応チャンネル16の長 さは85 mmであり、反応チャンネル16の断面積は0.2 mm2であった。 測定前に、計算を試みることは有用である。このために、濃度が正確に分かっ ている分析溶液を用いる。分析溶液の処理は、試料溶液に対してするように正確 に行う。キャリヤー及び試薬溶液を含む、分析系1の全ての部分は、正確さと精 度を改善するため、好ましくは、一定の予定温度に保つ必要がある。 第二の実施例は、汚水浄化プラントにおける硝酸塩の連続分析の諸結果を示す 。ここでは、図7による構成が使われており、即ち、試料溶液中への硝酸塩の吸 収は、透析によって実行される。留意すべきは、図7による構成は、試料取出し 部25の代わりとしてのみならす、切換えバルブ7の代わりにも用いてよいとい うことである。この場合、キャリヤー流体は、硝酸塩を吸収できるよう膜40を 通って流れる。制御ユニット29を使ってポンプ4を制御することにより、膜4 0の前での個々のキャリヤー流体セグメント即ちブロックの滞留時間を調整して よい。膜の外側も汚水に直接浸してよく、その結果、供給チャンネル41と供給 ダクト42を省くことができる。その時、分析は連続的に実行してよく、即ち、 キャリヤー流体は連続的に膜40を通って流れる。 硝酸塩を分析するのに、3つの試薬溶液、即ち、ヒドラジン、サルファニルア ミド及びN−(1−ナフチル)エチレンジアミンを必要とした。キャリヤー流体 用ポンプ4と3つの試薬用の3台のポンプとを連続して作動させた。全流量は、 60 μl/minであった。特定の間隔で試料を取り出し、DE 28 06 157 C2により 知られている方法を使って分析した。しかし、その方法では、硝酸塩の還元のた めヒドラジンの代わりにカルシウムを用いた。 試料と試薬の平均反応時間は、該系では、系の連続作動により一定に保持され 、このことは、化学反応は、反応生成物が検出器を通過する時は必ずしも十分に 推論されない、ということを意味する。しかし、いくつかの応用では、その系を 連続的にではなく間欠的に作動させるのが有利なこともあり、その結果、比較的 長い、しかも精密に制御された時間がその化学反応に使えることになる。例えば 、もし、試料と試薬の混合物が検出器に到達した時にその流れが止められる場合 、所望時間にわたって又は所望レベルが得られるまでその化学反応をモニターす ることができる。連続流を中断する第二の理由は、前述の膜が用いられる場合、 精 密に制御した待ち時間で、大部分の被分析成分が膜40を通過できるということ である。 提案した方法を使えば、個々の試料ブロックは、もはや、気泡又はキャリヤー 流体のセグメントで分離されない。対照的に、それらは、隙間無く互いに接合す る。試料と試薬は、狭い反応チャンネル中へ同時に送り込まれ、且つ比較的精密 に制御された流量が維持される。反応チャンネル16の形状と寸法には、何らか の意味がある。反応チャンネル16の断面積は、0.5 mm2未満、とりわけ0.2 mm2 未満であり、且つ長さは、250 mm、とりわけ200 mmであるので、消費される薬品 類は極めて少ない。さらに、細形の断面積が丸いか四角い断面積より好ましく、 その結果、試料と試薬の間の界面をできるだけ大きくでき、それによって相互混 合が改善される。全流量は、100 μl/min.以下に、特に50 μl/min.以下に保持 してよい。総じて、5以下のレイノルズ数を得ることができる。 図6に図解した構造を使って、極めて正確な且つ予め定めた容積パーセントの 試料と試薬も、同様に、反応チャンネル16に導入することができる。この場合 、試料と試薬の付加は、容積比を一定に保つことができるよう、周期的に極めて 精密に実行される、ということが想定されている。各付加は、この場合、反応チ ャンネル16における所望の試料ー試薬比が混合点11”から後短距離で得られ るよう、非常に少量であるものとする。ここでは、図4と5に図解した具体例の それらと同じ形状寸法の反応チャンネル16を用いてよい。もしポンプが所望の 精度で交互に作動されるなら、切換えバルブ7の代わりに、試料ダクト10と試 薬ダクト12を直接反応チャンネル16に導いてもよい。このことは、特に、ポ ンプがd.c.モーター又はステップモーターで駆動される場合、比較的容易に 達成することができる。試料流体と試薬流体を送り込めるポンプは、その場合、 それらが所望の少量の試料流体と試薬流体を相応して交互に反応チャンネル16 へ送り込めるよう、交互にパルスを受ける。 前述の分析装置が浄化プラントの汚水分析に用いられる時、所要薬品量は、月 に3リットルで足りる位の程度まで減少させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AM,AT,AU,BG,B R,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE ,ES,FI,GB,GE,HU,JP,KG,KR, KZ,LT,LU,LV,MD,MX,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SE,SG,SI,SK ,TJ,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 複数の試料が連続的に反応チャンネルを通って検出器に至り、且つ少なく とも1つの試薬を試料群と反応させるためその反応チャンネル中へ導入される分 析方法において、各試料とその間連試薬がブロックを形成し、その長さに沿って 、実質的にブロックの長さの半分より短い予め定めた長さをもつセグメントにわ たって平均化された、試料と試薬の間の局部容積比が、実質上、一定になるよう にしてそれらを反応チャンネルへ導くことを特徴とする方法。 2. 反応チャンネルにおける各ブロックの流速は、各ブロック内部に、試料と その関連試薬を排他的に含有する反応セグメントが残存する程に小さくなるよう 、反応チャンネルの寸法とそのブロックの長さに依存して選択することを特徴と する請求項1記載の方法。 3. 反応セグメントの容積より小さい容積について検出器で積算測定を行うこ とを特徴とする請求項2記載の方法。 4. 各個々の試料とその試薬の間の平均局部容積比が、任意時間に反応チャン ネルの任意の場所で、実質上、一定であることを特徴とする請求項1乃至3記載 の方法。 5. 連続した試料を互いに接合して反応チャンネルへ導くことを特徴とする請 求項1乃至5記載の方法。 6. 前もってそれぞれ定めた容積の試料と試薬が優れた精度で反応チャンネル へ給送されることを特徴とする請求項1乃至5記載の方法。 7. 試料と試薬が層状で反応チャンネルへ導かれることを特徴とする請求項1 乃至6記載の方法。 8. 少なくとも3つの層が給送中に作られ、隣接する層が試料と試薬とによっ てそれぞれ形成されることを特徴とする請求項7記載の方法。 9. 試料と試薬が、流れ方向に互いに平行に反応チャンネルへ送り込まれるこ とを特徴とする請求項7又は8記載の方法。 10. 試料と試薬の注入が相互に関して同時に行われることを特徴とする請求 項9記載の方法。 11. 試料と試薬が交互に連続して且つ互いに接合して反応チャンネルへ送ら れ、個々の試料及び試薬のセグメントの長さが、実質上、ブロックの長さより短 いことを特徴とする請求項7又は8記載の方法。 12. 反応チャンネルの容積の少なくとも3倍に相当する試料と試薬の全容積 が、反応チャンネルへ送られることを特徴とする請求項1乃至11記載の方法。 13. 全容積の三分の一の半分がそこを通って流れるときに反応生成物の検出 が行われることを特徴とする請求項12記載の方法。 14. 試料が膜の1つの側面に沿って流れる流体で形成され、その膜の他方の 側面が検出すべき成分を含有する媒質に晒されることを特徴とする請求項1乃至 13記載の方法。 15. 反応チャンネルの与えられた断面積で、試料と試薬について5以下のレ イノルズ数が得られるように流量が選択されることを特徴とする請求項1乃至1 4記載の方法。 16. 分析が連続的にもしくは半連続的に実行されるようそれぞれの試料の長 さを小さい状態に保つことを特徴とする請求項1乃至15記載の方法。 17. 特に、請求項1乃至16の1つに従う方法を実行できるよう、試料給送 ダクトと、少なくとも1つの試薬給送ダクトと、試料及び試薬用ポンピング装置 と、反応チャンネル及び検出器とを有する分析装置において、試料及び/又は試 薬の各々に使えるポンピング装置(4、14、15)がそれぞれのポンプを有し 、その送出量が制御できることを特徴とする装置。 18. ポンプ(4、14、15)がd.c.モーター又はステッパモーターで 駆動されるピストンポンプの方式であることを特徴とする請求項17記載の装置 。 19. 試料給送ダクト(10)と試薬給送ダクト(12、13)が、その2種 のダクト(10、12、13)を反応チャンネル(16)に交互に接続する給送 バルブ(37)の入力端に接続されることを特徴とする請求項17又は18記載 の装置。 20. 反応チャンネル(16)の流動断面の1つの方向の寸法がこの寸法に直 角の方向のそれより大きいことを特徴とする請求項17乃至19記載の装置。 21. 流動断面が、実質上、長方形であることを特徴とする請求項20記載の 装置。 22. 反応チャンネル(16)が0.5 mm2以下の流動断面と250 mm以下の長さ を有し、且つポンピング装置(4、14、15)が100 μl/mi.以下の体積流量 を生ずることを特徴とする請求項17乃至21記載の装置。 23. 検出器が、反応セグメントの容積より小さい検出器容積を有することを 特徴とする請求項17乃至22記載の装置。
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