JPH09512699A - 送電系統の電圧安定性の確実性を改善する方法 - Google Patents
送電系統の電圧安定性の確実性を改善する方法Info
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Abstract
(57)【要約】
複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の電圧安定性の確実性を改善するための改善手段を配置する方法が提供される。複数のバスは複数の電圧制御エリアにグループ分けされ、各電圧制御エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにされる。第1の改善手段を配置するための第1の電圧制御エリアが決定され、この第1の電圧制御エリアは、ロススレッシュホールドを越える内部無効性ロスの差を示す。更に、第2の改善手段を配置するための第2の電圧制御エリアが決定され、この第2の電圧制御エリアは、無効性蓄積のスレッシュホールドを越える無効性蓄積の差を示す。第1及び第2の改善手段は、切り換え可能な分路キャパシタ、同期電圧コンデンサ、静的なvar部品、又はその組み合わせを含む。更に、直列キャパシタ、並列ライン又はその組み合わせを含む第3の改善手段が、所定のスレッシュホールドを越える無効電力流又は無効電力ロスの差を示すと決定された2つの隣接する電圧制御エリア間の界面に配置される。
Description
【発明の詳細な説明】
送電系統の電圧安定性の確実性を改善する方法発明の分野
本発明は一般に送電系統のプランニング及び制御に係り、より詳細には、送電
系統の電圧安定性の確実性を改善する方法に係る。先行技術の説明
送電系統には多数の潜在的な電圧不安定性の問題が生じる。これら不安定性の
問題の幾つかは、電力を利用顧客に配電するのに使用される配電系統に生じる。
これら配電系統の電圧不安定性の問題の多くの原因は、長年にわたって存在する
もので、それらの原因と解決策は公知である。
発電ステーションから負荷センターへ大量の電力を搬送するのに使用される送
電系統には、別の問題が生じる。これら安定性の問題は、施設の停電、短絡事故
の処理、及び送電網における負荷電力又はエリア間電力転送の増加といった原因
で発生する。これら送電系統の電圧不安定性の問題の多くは、近年になって生じ
たものである。これら不安定性の問題は、発電ステーションが負荷センターから
離れたところに位置するために電圧制御の有効性が制限され、電力会社が独立し
た電力発生装置や他の電力会社によりそれらの送電系統にわたって電力搬送でき
るようにすることが要求され、更に、必要な送電網の建設を躊躇させるといった
最近の傾向により生じる。
電圧崩壊として知られているゆっくりと広がる制御不能な電圧の減少は、送電
系統の電圧不安定性の特定の形式である。電圧崩壊は、発電機がそれらの界磁電
流限界に到達してそれらの励磁電圧制御システムを動作不能にするときに発生す
る。電圧崩壊は、最近、世界中の多くの国々で大停電を引き起こしている。
電力系統に電圧崩壊が生じるおそれを減少し、そして更に一般的には電力系統
の安定性を改善するために、多数の電力会社によってシステムのプランニングが
実行される。第1に、電力系統の基本的な要素及びそれらの相互接続を表す数学
モデルが構成される。これらの基本的な要素は、発電ステーション、変圧器、送
電線、及び無効性蓄積源(sources of reactive reserves)、例えば、同期電圧コ
ンデンサ及びキャパシタバンクを含む。次いで、システムの安定性を分析するた
めの種々の計算技術が、適当にプログラムされたコンピュータを用いて実行され
る。この分析に基づき、提案された改善策が、電圧安定性の確実性を向上するた
めの特別な仕方で公式化される。数学的モデルは、これらの提案された改善策に
基づいて更新し、得られるシステム安定性の確実さを分析できるようにされる。
所定の設計目的を達成する改善策が、次いで、実際の電力系統において物理的に
実施される。システムプランニングのプロセスは、状況の変化に鑑み定期的に実
行しなければならないという点で連続的である。
数学的に言えば、電圧崩壊は、送電系統の数学的モデルに関連した平衡方程式
が独特の局部的な解をもたないときに発生する。これは、局部的な解が存在しな
いか又は多数の解が存在するときに生じる。平衡方程式がもはや解又は独特の解
をもたない点は、電力系統のある物理的な限界又は制御能力限界にしばしば関連
している。
シュルーター氏等の「電圧崩壊への近似を決定する方法(Methods For Determi
ning Proximity To Voltage Collapse)」、IEEEトランザクションズ・オン
・パワー・システムズ、第6巻、第1号、1991年2月、第285−29ペー
ジに開示されたような古典的な電圧不安定性への近似を評価する現在の方法は、
負荷の流れのヤコビアンが特異点条件にいかに接近してるかの尺度に基づくもの
である。というのは、特異な負荷の流れのヤコビアンは、独特の解がないことを
意味するからである。これら近似尺度は、(i)ゼロに接近する最小の固有値、
(ii)最小の特異値、(iii)種々の感度マトリクス、(iv)無効性電力流−電
圧レベル(Q−V)曲線限界、(v)有効電力流−電圧レベル(P−V)曲線限
界及び(vi)負荷の流れのヤコビアン特異点の固有値近似尺度を含む。
固有値及び最小特異値方法は、電圧不安定性の実際の位置及び原因の指示性に
欠けるという点で欠点がある。更に、これらの方法は、電圧不安定性の原因、並
びに電圧安定性の確実さを向上するに必要な改善手段の位置及び形式に関して誤
った結果を招くことが知られている。更に、固有値及び最小特異値方法のための
計算の必要性は比較的高い。感度マトリクス方法でも、非常に非直線的な不連続
プロセスに対し直線的に増加する尺度であることから、固有値及び特異値方法と
同じ多数の困難さが生じる。
古典的な電圧不安定性への近似を評価するのに使用する方法には関わりなく、
多くの電力会社により使用されている既存の方法は、電圧不安定性の問題が1つ
しかないことを仮定している。更に、1つの配電無効電力負荷パターンテストが
1つの電圧不安定性の問題を検出すると仮定している。
電圧制御エリアは、電力系統において電気的に分離されたバスグループとして
定義されることが知られている。各電圧制御エリアにおける無効性の蓄積源は、
二次電圧制御を介して分配され、発電機又は発電ステーションが電圧制御エリア
における他の全ての発電機の前に蓄積を消耗しないようにすることができる。こ
の二次電圧制御は、古典的な電圧不安定性を防止するのに有効であるが、既に定
義されている電圧制御エリアは、バスグループがもはや分離されないように元々
存在する送電グリッドが改善されたときには、もはや有効でなくなる。この解決
策の更に別の欠点は、各電圧制御エリアを制御するための無効性蓄積がその電圧
制御エリア内に制限されることである。
1つ以上の密接結合された発電機P−Vバスのグループとして定義された電圧
ゾーンを、相互にサポートする負荷バスの組の結合体と一緒に使用する方法も知
られている。このような方法においては、受け入れられる電圧レベルを維持する
ための無効性供給の量が制御される。しかしながら、この解決策の欠点は、電圧
安定性限界を電圧に関して特徴付けしても、古典的な電圧崩壊に対して保護する
ことにならないことである。
潜在的な電圧不安定性の問題を位置付ける現在の工学的方法は、全ての単一ラ
イン停電の不測事態をシュミレーションし、そして電圧不安定性を生じるものと
して解けないものを識別することを含む。しかしながら、解の欠如は、電圧不安
定性を保証するものではなく、解の欠如が生じる理由は、負荷の流れのニュート
ン・ラフソンベースのアルゴリズムが、特定の出発解から収斂するように保証さ
れず、出発点が解に充分に接近するときだけ収斂し;負荷の流れの収斂は、解が
分岐点に接近している場合にはシステムが解に接近したときでも保証されず;丸
めエラーが負荷の流れの収斂に影響し;そして分路素子の切り換え、或いは発電
機又はラインの停電による不連続な変化が、負荷の流れのアルゴリズムが解へ収
斂するかどうかに大きく影響し得るからである。全ての単一停電に対する収斂し
た解は、分岐がないことしか指示しない。収斂した解の不存在が電圧不安定性に
より生じることを立証するよう試みるためには、相当の人力及び計算処理時間が
必要となる。1つのこのような方法において、収斂した解の不存在は、あるバス
に無限の無効性供給をもつ偽の発電機を追加して、収斂した負荷の流れの解を得
ることができれば、電圧崩壊によるものであると決定される。この方法は、フー
ルプルーフではない上に、電圧不安定性の原因も、それがどこに生じたかも指示
しない。
電圧不安定性の問題が検出されると、その不安定性の問題を改善するための適
切な改善手段の配置及び選択が行われる。これらの改善手段について考えられる
位置を決定するために電力会社によって多数の特別な大雑把なやり方が使用され
ている。これらのやり方は、最も苛酷な電圧崩壊で誘起される不測事態が生じる
界面に並列ライン及び/又は直列補償装置を追加し;電圧崩壊で誘起される不測
事態の前後に大きなI2Xロスをもつラインに並列ライン及び/又は直列補償装
置を追加し;発電センターからの大きな無効性の流れの経路上にある負荷センタ
ーの付近で超高電圧(EHV)バスに同期電圧コンデンサを使用し;これら装置
を設置するためのスペースを有するシステムの周りでEHVバスに同期電圧コン
デンサを配置し;そして発電機が無効性蓄積を消耗しないように(短時間又は長
時間)切り換え可能な分路キャパシタ又は静的なvarコンデンサを追加するこ
とを含む。
しかしながら、現在の方法は、送電系統に生じ得る多数の異なる電圧安定性の
問題の全てを識別することはできない。非常に定常的な動作の変化或いはシステ
ムの遠隔領域におそらく意味のない不測事態が生じた後に別の不測事態が生じる
と、電圧不安定性が生じることになる。更に、電圧不安定性は、システムの多数
の異なるサブ領域にも生じることがある。現在の方法は、特定の電圧安定性の問
題の原因を識別するための診断的手順、並びに電圧不安定性の問題を防止するた
めの系統的及びインテリジェントな改善手順が欠如している。発明の要旨
上記した理由で、電圧不安定性の問題の潜在的な場所を識別すると共に、電圧
不安定性のおそれを低減するための修正手段を決定する方法が必要とされる。
従って、本発明の目的は、送電系統において潜在的な電圧不安定性の問題を修
正するための改良された方法を提供することである。
本発明の別の目的は、各電圧制御エリアを制御するのに使用される無効性蓄積
が電圧制御エリア内に限定されないような送電系統のインテリジェントな制御を
提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、複数のバス及びそれに接続された複数
の無効性蓄積源を有する送電系統の領域において電圧安定性を改善する方法を提
供する。複数のバスは、複数の電圧制御エリアにグループ分けされ、各電圧制御
エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係をもつようにされる。
2つの隣接する電圧制御エリア間の少なくとも1つの界面であって、送電系統の
第1の動作点と第2の動作点との間に無効流スレッシュホールドを越えるような
無効電力流の差をその界面を横切って示すような界面が決定される。この少なく
とも1つの決定された界面に少なくとも1つの改善手段が配置される。
更に、本発明は、複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有す
る送電系統の領域において電圧安定性を改善する方法を提供する。複数のバスは
複数の電圧制御エリアにグループ分けされ、各電圧制御エリア内の各バスが同様
の対応する無効電力対電圧の関係をもつようにされる。2つの隣接する電圧制御
エリア間の少なくとも1つの界面であって、送電系統の第1の動作点と第2の動
作点との間に無効性ロススレッシュホールドを越えるような無効電力ロスの差を
その界面を横切って示すような界面が決定される。この少なくとも1つの決定さ
れた界面に少なくとも1つの改善手段が配置される。
更に、本発明は、複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有す
る送電系統の領域において電圧安定性を改善する方法を提供する。複数のバスは
複数の電圧制御エリアにグループ分けされ、各電圧制御エリア内の各バスが同様
の対応する無効電力対電圧の関係をもつようにされる。送電系統の第1の動作点
と第2の動作点との間に無効性蓄積スレッシュホールドを越えるような無効性蓄
積の差を示す少なくとも1つの電圧制御エリアが決定される。この少なくとも1
つの決定された電圧制御エリア内に少なくとも1つの改善手段が配置される。
更に、本発明は、複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有す
る送電系統の領域において電圧安定性を改善する方法を提供する。複数のバスは
複数の電圧制御エリアにグループ分けされ、各電圧制御エリア内の各バスが同様
の対応する無効電力対電圧の関係をもつようにされる。送電系統の第1の動作点
と第2の動作点との間にロススレッシュホールドを越えるような内部無効性ロス
の差を示す少なくとも1つの電圧制御エリアが決定される。この少なくとも1つ
の決定された電圧制御エリア内に少なくとも1つの改善手段が配置される。
更に、本発明は、複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有す
る送電系統の電圧安定性を改善するために改善手段を配置する方法を提供する。
複数のバスは複数の電圧制御エリアにグループ分けされ、各電圧制御エリア内の
各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係をもつようにされる。第1の改善
手段を配置するために第1の電圧制御エリアが決定され、この第1の電圧制御エ
リアは、送電系統の第1対の動作点間にロススレッシュホールドを越えるような
内部無効性ロスの差を示す。第2の改善手段を配置するために第2の電圧制御エ
リアが決定され、この第2の電圧制御エリアは、送電系統の第2対の動作点間に
無効性蓄積スレッシュホールドを越えるような無効性蓄積の差を示す。
上記及び他の目的、特徴及び効果は、添付図面を参照した以下の詳細な説明よ
り容易に明らかとなろう。図面の簡単な説明
図1は、本発明の方法により不測事態の分析を実行するためのフローチャート
である。
図2は、本発明の方法によりバスを電圧制御エリアにグループ分けするフロー
チャートである。
図3は、本発明の方法により無効性蓄積容器を決定するためのフローチャート
である。
図4は、本発明の方法により単一不測事態の分析を実行するためのフローチャ
ートである。
図5は、本発明の方法により多数の不測事態の分析を実行するためのフローチ
ャートである。
図6は、本発明の方法により電圧制御エリアを決定するためのフローチャート
である。
図7は、本発明の方法により不測事態の選択を実行するためのフローチャート
である。
図8は、本発明の方法により無効性蓄積容器の確実性の評価を実行するための
フローチャートである。
図9は、本発明の方法により無効性蓄積容器の頑丈さを実証するためのフロー
チャートである。
図10は、本発明の方法により安定性の確実さの評価を実行すためのフローチ
ャートである。
図11は、本発明の方法により送電系統の領域において電圧安定性を改善する
ためのフローチャートである。
図12は、本発明の方法により送電系統の領域において電圧安定性を改善する
ための別の実施形態のフローチャートである。
図13は、本発明の方法により送電系統の領域を改善する更に別の実施形態の
フローチャートである。
図14は、本発明の方法により送電系統の領域を改善する更に別の実施形態の
フローチャートである。
図15は、本発明の方法により送電系統をプランニングするシステムのフロー
チャートである。好ましい実施形態の詳細な説明
本発明は、先ず、一般的に説明し、その後、詳細に説明する。一般に、本発明
の方法は、1つ以上の電力会社の充分に分離された区分に影響を及ぼす完全に独
立した電圧安定性の問題を識別することができる。充分にコヒレントなグループ
においていずれかのバスで計算されたQ−V曲線が同じ形状の最小の無効性蓄積
容器(reactive reserve basin)を有するときに、独特の電圧安定性の問題が生じ
る。ある重要な電圧制御エリアにおいて計算されたQ−V曲線の最小値に到達す
る際にほぼ全ての無効性蓄積を消耗する無効性供給装置を有する隣接電圧制御エ
リアは、その重要な電圧制御エリアに対する無効性蓄積容器である。
多数の電圧制御エリアにおける無効性蓄積を使い尽くしたときに、グローバル
な電圧安定性の問題が生じる。異なるグローバルな電圧安定性の問題に対するグ
ローバルな無効性蓄積容器は、同じ電圧制御エリアをいずれも含まない。各々の
グローバルな電圧安定性の問題は、その無効性蓄積容器に属する無効性供給装置
の独特な非重畳組により防止される。各々のグローバルな安定性の問題に対し、
大きな1組の局部的安定性の問題がネスト状に配される。次いで、各々の局部的
な安定性の問題は、それに関連した異なる無効性蓄積容器を有する。しかしなが
ら、これらの局部的な無効性蓄積容器は重畳する。その結果、発電機、切り換え
可能な分路キャパシタ又はSVCが多数の局部的な無効性蓄積容器に属するおそ
れが存在する。
電圧制御エリアにおける無効性蓄積が尽きたときに、その電圧制御エリアが属
する全ての無効性蓄積容器は、電圧不安定性に向かう著しい段階的な変化を受け
る。不測事態又は動作の変化により全ての電圧制御エリアにおいて全ての無効性
蓄積を使い尽くす局部的な無効性蓄積容器は、その不測事態又は動作の変化が、
その無効性蓄積容器を決定するためにQ−V曲線が計算された重要な電圧制御エ
リアに直接的に衝撃を及ぼす限り、電圧不安定性を経験する局部的な無効性蓄積
容器となる。局部的な無効性蓄積容器における全ての電圧制御エリアの全ての無
効性蓄積が尽きると、その重要な電圧制御エリアに対し電圧不安定性が生じる。
というのは、その重要な電圧制御エリアは、不測事態又は動作の変化に対抗する
のに必要な全ての無効性供給を得ることができないからである。ここで使用する
「不測事態」とは、装置の損失(例えば、発電機、送電線又は変圧器の)或いは
短絡(通常は欠陥不測事態と称する)による送電系統の予期しない個別の変化で
ある。
局部的に最も影響を受け易い電圧制御エリア及び無効性蓄積容器は、グローバ
ルな無効性蓄積容器にも属しているほとんど各々の局部的な無効性蓄積容器に属
するものである。この局部的に最も影響を受け易い無効性蓄積容器は、比較的小
さな蓄積を有するもので、これは、グローバルな無効性蓄積容器のサブセットで
ある局部的な無効性蓄積容器を有するほとんど各々の局部的に重要な電圧制御エ
リアについて計算されたQ−V曲線のストレステストに対して迅速に尽きる。こ
のような局部的に最も影響を受け易い無効性蓄積容器は、システム改善の焦点で
なければならない。
局部的な電圧安定性の問題は、不測事態又は動作の変化によって生じるもので
あって、分散する局部的な電圧安定性の問題からのみ頻繁に発生するグローバル
な電圧安定性の問題ではない。一般に、局部的に最も影響を受け易いものだけで
なく、このような全ての局部的な電圧安定性の問題に対処しなければならない。
というのは、局部的に最も影響を受け易いものを含む各々の局部的安定性の問題
は、重要な電圧制御エリアに関連した無効性蓄積の減少又は部分的な遮断を生じ
させる異なる不測事態又は動作の変化によって生じることがあるからである。
より詳細には、本発明の方法は、Q−V曲線テストを使用し、制御能力の欠如
が明らかなときに電圧不安定性が生じることを指示するハイアラーキ制御構造を
決定する。多数の不測事態の分析の実行が、図1のフローチャートに示されてい
る。多数の不測事態の分析は、複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄
積源を有する電力系統の領域に対して実行しなければならない。
ブロック100において、複数のバスは、各バスに対する対応する無効電力対
電圧の関係に基づいて電圧制御エリアにグループ分けされる。より詳細には、各
電圧制御エリアは、グループ内のいずれかのバスに無効性負荷を追加すると、形
状及び大きさがほぼ同一のQ−V曲線が生じるようなコヒレントなバスグループ
として定義される。その結果、各電圧制御エリアは、増加的な局部的無効性供給
問題により生じる独特の電圧不安定性を有する。
ブロック102において、少なくとも1つの電圧制御エリアの各々に対し対応
する無効性蓄積容器の決定が行われる。各無効性蓄積容器は、電力系統の所定の
動作点に枯渇した無効性蓄積を表す量に基づいて選択された少なくとも1つの無
効性蓄積源を備えている。無効性蓄積容器内に含まれた少なくとも1つの無効性
蓄積源は、対応する電圧制御エリアに対し1組の安定制御を形成する。電力系統
の所定の動作点は、Q−V曲線の最小値であるのが好ましい。又、電圧制御エリ
アの全蓄積は、電圧制御エリアの無効源が無効性蓄積容器に追加される前に、あ
る割合だけ及び/又はあるレベルより低く枯渇されるのが好ましい。
単一の不測事態の分析は、ブロック104により実行される。より詳細には、
複数の単一不測事態の各々に応答して枯渇された無効性蓄積を表す量が計算され
る。これらの単一不測事態は、単一ライン停電及び単一発電機停電を含む。単一
不測事態分析で計算された情報を用いて、多数の不測事態の分析がブロック10
6で実行される。分析のために選択される多数の不測事態は、対応する無効性蓄
積の枯渇量が所定のスレッシュホールドを越えるような少なくとも2つの単一不
測事態を含む。多数の不測事態の分析は、少なくとも1つの無効性蓄積容器に対
して実行される。
図2のフローチャートは、本発明によりバスを電圧制御エリアにグループ分け
するところを示す。電圧制御エリアは、グループの任意のバスにおいて計算され
たQ−V曲線がそのQ−V曲線の最小値において実質上同一の電圧及び無効性限
界を有するようなコヒレントなバスグループとして定義される。更に、電圧制御
エリアの任意のバスにおいて計算されたQ−V曲線の形状及び傾斜は、ほぼ同一
でなければならない。上記定義に基づき、電圧制御エリアは、コヒレントなグル
ープクラスターアルゴリズムを用いて決定される。クラスターアルゴリズムの制
御パラメータαの初期値は、ブロック120において選択される。使用するコヒ
レントなグループクラスターアルゴリズムは、除去されるブランチに対する無効
性電力−電圧ヤコビアン素子の和が、パラメータαと無効性電力−電圧ヤコビア
ンマトリクスの最大の対角素子との積よりも小さくなるまで、各ネットワークバ
スから最も弱い接続を除去することに基づく。特定のαに対して識別される分離
されたバスグループは、そのα値に対するコヒレントなバスグループである。α
パラメータに基づいてバスグループを分離するこの段階は、ブロック122に示
されている。
ブロック120で選択されたαの小さな値に対し、各バスグループが単一バス
を構成するまでバスグループが連続的に分割される。これに対し、αがブロック
120において比較的大きく選択された場合には、全てのバスが1つのバスグル
ープに属する。ブロック124において、バスグループ内のコヒレンスレベルと
バスグループ間の付随するインコヒレンス性は、Q−V曲線に基づいて検査され
る。特に、Q−V曲線は、各バスクラスターの全てのバスが実質的に同じQ−V
曲線最小値を有するかどうか決定するように検査される。Q−V曲線最小値が実
質的に同じでない場合には、ルーチンの流れがブロック120へ戻り、αの新た
な値が選択される。Q−V曲線最小値が実質的に同じである場合には、ルーチン
は、復帰ブロック126により退出する。
少なくとも1つの電圧制御エリアの各々に対する無効性蓄積容器の決定が図3
のフローチャートに示されている。ブロック140において、1組のテスト電圧
制御エリアが選択される。選択されるテスト電圧制御エリアは、隣接するテスト
電圧制御エリアにおいてQ−V曲線が計算されるときに、大きな分路容量性供給
又は無効性ロスの増加或いは無効性供給を有するエリアである。ラインの充電、
分路容量性取り消し、直列I2Xの直列無効性ロス、負荷タップチェンジャーの
もとにあることによる増加した無効性誘導性又は容量性の分路、或いは切り換え
可能な分路キャパシタ又はリアクタは、電圧制御エリアに無効性ロス又は供給の
増加を生じさせる。Q−V曲線は、他の電圧制御エリアにおいてQ−V曲線が計
算されたときにこれらの条件を満足した各テスト電圧制御エリアにおいて計算さ
れる。無効性蓄積容器は、Q−V曲線がその最小値において大きな電圧及び小さ
な無効性限界を有する状態で、重要な電圧制御エリアと称するテスト電圧制御エ
リアについてのみ決定される。実際に、Q−V曲線の最小値は、標準的なニュー
トン−ラフソンアルゴリズムを用いて得ることができる。
各々の重要な電圧制御エリアに対し、Q−V曲線の最小値において所定のスレ
ッシュホールドより大きい蓄積の減少を経験する電圧制御エリアがブロック14
2において選択される。実際に、所定のスレッシュホールドは、相対的なスケー
ルにおいて測定され、100%未満となるように選択される。1つの実施形態で
は、無効性蓄積容器は、Q−V曲線の最小値までQ−V曲線を計算する際に75
%より大きい蓄積の減少を経験する電圧制御エリアを備えている。このロジック
は、テスト電圧制御エリアに電圧不安定性を生じさせる不測事態又は動作の変化
は、計算された無効性蓄積容器に含まれた電圧制御エリア以外の電圧制御エリア
において無効性供給及び電圧制御蓄積の全てを枯渇し得ないという意味で、各々
の無効性蓄積容器が丈夫であることを保証する。
図3のフローチャートにおいて、無効性蓄積容器は、あるスレッシュホールド
より大きなQ−V曲線電圧最小値及び別のスレッシュホールドより小さい無効性
最小値を有する他のテスト電圧制御エリアにおいてQ−V曲線が計算されたとき
に、大きな容量性供給を有するか、大きな分路容量性供給の増加を経験するか、
又は誘導性増加を経験することにより、電圧不安定性の影響を受け易いと予想さ
れる電圧制御エリアの選択されたサブセットに対してのみ計算される。更に、無
効性蓄積量の使用は、電圧安定性の評価を実用的なものにする累積近似尺度を与
える。というのは、これは、電圧不安定性に対する近似と常に良く相関し且つ不
測事態に対して容易に計算される枯渇性リソースだからである。
このように、多数の電圧制御エリアを有しそしてほぼ分離した独特のグローバ
ルな電圧安定性の問題を識別することができる。絶えず発生する電圧安定性の問
題は、全部でなくてもそのほとんどが局部的なものである。更に、多数の局部的
な電圧安定性の問題が各々のグローバルな電圧安定性の問題に関連している。実
際に、局部的な電圧安定性の問題は、実質的にあるグローバルな無効性蓄積容器
のサブセットである局部的な無効性蓄積容器と共に決定される。各々の局部的な
安定性の問題及びそれらの無効性蓄積容器に対して重要な電圧制御エリアを識別
することは、各安定性の問題の位置、どんな無効性蓄積が各々の局部的な安定性
の問題の発生を防止するか、及びなぜ各々の局部的な電圧不安定性が生じるかを
識別する。
更に、ほぼ最大の電圧最大値及びほぼ最小の無効性最小値をもつQ−V曲線に
基づき実質上各々の他の局部的な無効性蓄積容器内に存在する局部的に最も影響
を受け易い無効性蓄積容器が決定される。その後、グローバルなそして全ての値
スト状の局部的な無効性蓄積容器に関連した重要な電圧制御エリアにおいて計算
されたQ−V曲線に対しその蓄積が迅速に枯渇される。しかしながら、Q−V曲
線は、最も大きな電圧最小値と最も大きな無効性限界とを有することがあるにも
関わらず、最もあり得べき局部的電圧安定性の問題とはならない。というのは、
系統の離れた低電圧部分に存在するためにその重要な電圧制御エリアに直接的に
衝撃を及ぼす苛酷な不測事態がないからである。これは、各々の局部的な無効性
蓄積容器に対する不測事態の選択を招き、ある電力会社においては、同じ不測事
態がグローバルな全ての局部に影響し、そして他の電力会社においては、異なる
不測事態がグローバルな無効性蓄積容器内の異なる局部に影響するようにする。
単一不測事態の分析の実行が図4のフローチャートに示されている。この単一
不測事態の分析は、各々の重要な電圧制御エリア及びそれに関連した無効性蓄積
容器に対して実行される。ブロック160において、単一不測事態がシュミレー
ションされる。単一不測事態の特定形式は、単一発電機の停電及び単一ラインの
停電を含む。ブロック162では、単一不測事態に対し各無効性蓄積容器におけ
る無効性蓄積が計算される。条件ブロック164は、シュミレーションされるべ
き単一不測事態が更にあるかどうか検査する。もしあれば、ルーチンの流れは、
ブロック160へ戻り、別の単一不測事態がシュミレーションされる。シュミレ
ーションされるべき単一不測事態が更にない場合には、各無効性蓄積容器におけ
る不測事態が、ブロック166により枯渇された無効性蓄積に基づいて最小から
最大までランク付けされる。ブロック168においては、各電圧制御エリアにお
ける蓄積の所定の割合以上を枯渇する単一ライン停電がリストされる。
ブロック170において、ある不測事態に対し蓄積の所定の割合以上を枯渇す
る各無効性蓄積容器の2つの最も大きな無効性容量の発電機が選択される。これ
らの発電機は、発電機リストに入れられる。ブロック168及び170で形成さ
れた2つのリストを用いて、その後の多数の不測事態の分析における多数の不測
事態が形成される。
多数の不測事態の分析の実行が、図5のフローチャートに示されている。ブロ
ック168で形成された単一不測事態のリストを使用し、ブロック180におい
て二重ライン停電のリストが形成される。同様に、ブロック170で形成された
発電機のリストを用いて、ブロック182において二重発電機停電のリストが形
成される。ブロック184では、ブロック168及び170で形成されたリスト
からのライン及び発電機停電の組み合わせを用いて、組み合わせリストが形成さ
れる。ブロック180、182及び184で形成されたリストに基づく不測事態
の分析がブロック186により示されている。
電圧制御エリアを決定するためのソフトウェアが図6のフローチャートに示さ
れている。ブロック200において初期化段階が実行され、当該領域を定義する
ために、シードバス、ブランチの数及び最小電圧レベルが選択される。次いで、
ブロック202において、Q−V曲線が実行され、そして当該領域の全てのバス
において無効性蓄積容器が決定される。ブロック204において、選出手順を用
いて、各バスクラスターの全てのバスにおいて計算されたQ−V曲線が実質的に
同じQ−V曲線最小値及び無効性蓄積容器を有するところのαが選択される。パ
ラメータαは、電圧制御エリアを形成するコヒレントなバスクラスターのサイズ
を判断する。αが減少するときに、コヒレントなバスクラスターのサイズは、大
きなα値に対して識別されたコヒレントなバスクラスターの集合を介して増加す
る。このサーチ手順は、コヒレントなバスグループ内のバスにおける電圧変化の
差が非常に小さな値から増加しそして擾乱に対する異なるバスグループのバス間
の電圧変化の差がαの減少と共に大きな値へと急激に増加する場所についてユー
ザが判断する必要性を排除する。
αのサーチ手順において、αの潜在的な値の境界定めされたインターバルが最
初に選択される。この手順は、あるシードバスに擾乱即ち電圧変化を入れ、そし
てこの擾乱により各バスに生じる電圧及び角度の変化を計算する。この手順は、
この境界定めされたインターバルにおいて10個の等離間されたα値に対しバス
クラスターを見つけ、そしてバスグループ内の電圧及び角度変化が次の式を満足
するような最小のα値を見つける。
ΔVj−ΔVi≦k1ΔVi
Δθj−Δθi≦k2Δθi
但し、ΔVは電圧変化であり、Δθは角度変化であり、i及びjはバスグループ
内の2つのバスを表す指数であり、そしてk1及びk2は固定のパラメータである
。
その結果は、電圧制御エリアの全てのバスにおいてQ−V曲線を実行すること
により電圧制御エリアとして確認され、Q−V曲線の最小値とQ−V曲線の最小
値から得た無効性蓄積容器とが同じになるようにαが適切に選択されたかどうか
確立する。α値が正しく選択されて、Q−V曲線の最小値と、選択されたバスク
ラスターの各バスにおいて計算された無効性蓄積容器とが同じである場合には、
ユーザは、電圧制御エリア及びこれらの電圧制御エリアを得るための適切なα値
を得たことになる。Q−V曲線の最小値と無効性蓄積容器とが電圧制御エリアの
バスに対し同じでないためにα値が正しく選択されなかった場合には、ほぼ同じ
Q−V曲線最小値と無効性蓄積容器とを有するバスクラスターが見つかるまで、
小さなバスクラスターグループを形成する多数の大きなα値を検査することがで
きる。従って、このように電圧制御エリアを計算することは、バスクラスター内
のコヒレンスレベルと、バスクラスターにわたるインコヒレンスのレベルの両方
に基づく。
αを見つけるために電圧制御エリアの定義を明確に使用する別の実施形態を構
成することができる。より詳細には、別の実施形態は、できるだけ小さなαの値
をサーチし、即ち最も大きなバスクラスターを形成し、しかも各バスクラスター
の各バスにおいて計算されたQ−V曲線がほぼ同じQ−V曲線最小値及び無効性
蓄積容器を有するように保証するαの値をサーチする。αのサーチは、ある電圧
定格より高いバスと、あるシードバスからのせいぜい3つの回路ブランチである
当該領域のバスクラスターのみに集中される。
図7は、不測事態の選択プログラムのフローチャートである。電圧不安定性に
最も近い特定のテスト電圧制御エリア及びその無効性蓄積容器を生じる不測事態
及び動作の変化に対する不測事態の選択及びランク付けが実行される。不測事態
の選択及びランク付けは、各々の重要な電圧制御エリア及びそれに関連した無効
性蓄積容器について実行される。
ブロック210において、単一ライン停電の不測事態がシュミレーションされ
る。ブロック212において、各無効性蓄積容器における蓄積がその不測事態に
対して計算される。条件ブロック214では、シュミレーションされるべき他の
不測事態があるかどうか決定される。シュミレーションされるべき不測事態が皿
にある場合には、この方法の流れは、ブロック210へ戻る。シュミレーション
されるべき付加的な不測事態がない場合には、ルーチンの流れはブロック216
へ進む。
ブロック216において、不測事態は、無効性蓄積に基づき各無効性蓄積容器
においてランク付けされる。ブロック218では、各電圧制御エリアにおいて蓄
積のP%以上を枯渇するライン停電が選択され、リストに入れられる。更に、あ
るライン停電に対しその蓄積のP%を枯渇する各無効性蓄積容器の最も大きな2
つの無効性容量発電機も選択される。これらの発電機は、別のリストに入れられ
る。発電機のリストは、1組の苛酷な単一及び二重の発電機停電不測事態を形成
するのに使用される。ライン停電のリストは、1組の苛酷な単一及び二重のライ
ン停電不測事態を形成するのに使用される。発電機及びライン停電のリストは、
ライン停電及び発電ロス不測事態の1組の組合せを形成するのに使用される。
ブロック220において、苛酷な単一及び二重の不測事態は、無効性蓄積容器
における無効性蓄積に基づいてシュミレーションされ、ランク付けされる。不測
事態の選択ルーチンは、順次に何回も実行され、特定の無効性蓄積容器が電圧不
安定性をなぜ受け易いかについての全ての情報を得ることができる。最初の実行
は、電圧不安定性を調査すべき1つ以上のエリア或いは1つ以上のゾーン又はエ
リアもしくは全システムモデルに全ての単一ライン停電を取り込むことを伴う。
好ましい実施形態では、不測事態の選択ルーチンは、各々の重要な無効性蓄積
容器に対し最悪の5つの不測事態の影響を要約するレポートを出力する。各無効
性蓄積容器の出力は、不測事態前の場合における状態の初期の要約を有し、これ
は、各々の無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおける全てのバスの名前及び個数
と、発電機の無効性供給容量及び蓄積と、同期コンデンサと、要素が配置された
バスにおける切り換え可能な分路キャパシタとを含む。
無効性蓄積容器の初期状態が与えられた後に、その無効性蓄積容器に対する5
つの最悪の不測事態が与えられる。各々の不測事態が記述され、そして各々の無
効性蓄積容器の電圧制御エリアの全ての発電機及び切り換え可能な分路キャパシ
タにおける無効性供給蓄積が与えられる。特定の無効性蓄積容器に対する電圧制
御エリアの無効性供給蓄積のレポートにおける電圧制御エリアの順序は、Q−V
曲線の計算中の蓄積枯渇のシーケンスに基づく。電圧制御エリアの順序は、その
無効性蓄積容器の不測事態に対し電圧崩壊が近似されるときに枯渇の程度を指示
する上で助けとなる。無効性蓄積容器の出力レポートに与えられる不測事態の順
序は、最初に報告された最大の割合の減少を生じる不測事態で枯渇された不測事
態前の無効性蓄積の割合に基づく。出力レポートに表される無効性蓄積容器の順
序は、その無効性蓄積容器の最悪の不測事態に対する発電機及び切り換え可能な
分路キャパシタの無効性供給の最大の割合の枯渇を経験する無効性蓄積容器のが
最初に報告されるように分類される。
不測事態選択ルーチンは、最初に報告されるべきものであるために電圧不安定
性を経験する無効性蓄積容器をユーザが決定する上で助けとなる。電圧不安定性
を経験する無効性蓄積容器がない場合には、全蓄積における最大の割合の減少の
程度についての無効性蓄積容器の報告が、最も苛酷な不測事態を伴う無効性蓄積
容器の部分的な指示しか与えない。無効性蓄積容器の全無効性蓄積における割合
減少は、系統が電圧不安定性を経験するか又はほぼ経験するときに、無効性蓄積
容器及び最も影響を受け易い無効性蓄積容器における最悪の不測事態の優れた指
示である。蓄積を枯渇する無効性蓄積容器における電圧制御エリアの数と、その
無効性蓄積容器について与えられたリストの終わりに示された電圧制御エリアに
おいて無効性蓄積が枯渇されるかどうかの状態は、不測事態が無効性蓄積容器を
電圧不安定性に近づけないときに電圧不安定性への近似を判断する上で有効な指
示である。無効性蓄積の割合減少ではなくて電圧崩壊近似に対する両方の指示を
用いる理由は、各次々の電圧制御エリアが蓄積の枯渇を経験した後にシステムが
電圧不安定性に向かう量子ステップを経験し、そしてその経験が、不測事態前の
場合のQ−V曲線最小値付近に蓄積を枯渇する電圧制御エリアがほとんどの不測
事態に対しQ−V曲線最小値の付近にあることを指示するためである。
不測事態選択ルーチンの別の実施形態は、更に、無効性蓄積容器の電圧制御エ
リアとテスト電圧制御エリアとの間の経路に生じる不測事態に対し1組の無効性
蓄積容器電圧制御エリアの蓄積レベルを修正することを含む。このような不測事
態は、ライン停電不測事態によりテスト電圧制御エリアから完全に又は部分的に
切断された不測事態前の蓄積容器電圧制御エリアを含まない無効性蓄積容器をも
つことができる。修正された無効性蓄積容器と、不測事態前の無効性蓄積容器か
ら削除すべき電圧制御エリアとを有する不測事態は、両方とも、無効性蓄積容器
の電圧制御エリアが他の苛酷な不測事態に比してほとんど減少を経験しない不測
事態を探すことにより検出できる。これらの不測事態に対し無効性蓄積容器から
これらの電圧制御エリアを削除することにより、ユーザが判断を行う必要なく、
無効性蓄積容器の無効性蓄積に基づく不測事態のランク付けをより正確なものに
する。
図8には、無効性蓄積容器の確実さの評価の実行がフローチャートで示されて
いる。初期化段階がブロック230において行われ、選択されたデータが検索さ
れる。このデータは、基本的ケースのシュミレーションデータと、αの値と、Q
−V曲線最小値を計算する試みが中止されるところの低電圧限界の値と、無効性
蓄積容器の電圧制御エリアを選択するのに使用される基準とを含む。
ブロック232において、各々の重要な電圧制御エリアがそのテストバスと共
に特定される。単一ライン停電、二重ライン停電、単一発電ロス、二重発電ロス
及び組み合わせ不測事態のリストがブロック234において読み取られる。
ブロック236において、各電圧制御エリアごとに基本的ケースについて特定
された各不測事態に対しQ−V曲線が計算される。条件ブロック238では、正
のQ−V曲線最小値についてのチェックが行われる。Q−V曲線が正の最小値を
有する場合には、ルーチンの実行が停止される。正のQ−V曲線最小値がない場
合には、ルーチンの実行は、ブロック240へ進む。
ブロック240において、転送パターン及びレベルが読み取られ、そして各々
の不測事態及び電圧制御エリアに対してQ−V曲線が計算される。条件ブロック
242は、正の最小値をもつQ−V曲線があるかどうかチェックする。正の最小
値をもつQ−V曲線が存在する場合には、ルーチンの実行が停止される。さもな
くば、ブロック244において、正のQ−V曲線最小値が得られるまで転送レベ
ルが増加される。ブロック246において、評価を必要とする付加的な転送パタ
ーンがある場合には、ルーチンの流れは、ブロック240へ戻る。評価を必要と
する付加的な転送パターンがない場合には、負荷パターン及びレベルがブロック
248において読み取られ、そして各々の不測事態及び電圧制御エリアについて
Q−V曲線が計算される。正の最小値をもつQ−V曲線が条件ブロック250に
より検出された場合には、ルーチンの実行が停止される。さもなくば、ブロック
252において正のQ−V曲線最小値が得られるまで負荷レベルが増加される。
ブロック254において、付加的な転送パターンが評価を必要とする場合には、
ルーチンの流れがブロック248へ戻る。評価を必要とする付加的な転送パター
ンがない場合には、ルーチンの実行が完了となる。
理想的には、計算された無効性蓄積容器が頑丈である。頑丈さとは、不測事態
前のケースにおいてQ−V曲線崩壊点で全ての無効性供給及び電圧制御装置に対
して蓄積がほぼ枯渇するのを経験する電圧制御エリアが、単一不測事態、転送又
は負荷パターンの変化の後に、或いはライン停電及び無効性リソースロスの不測
事態の組み合わせの後に、或いはライン停電/無効性リソースロスの不測事態及
び転送又は負荷のパターン変化の組み合わせの後に、Q−V曲線崩壊点において
蓄積の枯渇を経験し得ることを意味する。無効性蓄積容器が頑丈であることを上
記定義に基づいて立証することが、図9のフローチャートに示されている。 ブ
ロック260において、各々の無効性蓄積容器を形成するQ−V曲線を計算する
ための重要な電圧制御エリアの1つ以上の特定の無効性蓄積容器及びテストバス
において無効性蓄積を枯渇すると分かっている1組のライン停電不測事態、リソ
ースロスの不測事態、転送、真の電力負荷パターンの変化、動作の変化及びライ
ン停電/リソースロスの組み合わせ不測事態がルーチンへの入力として与えられ
る。これらの入力は、不測事態選択ルーチンの出力から付与することができる。
ブロック262において、指定された無効性蓄積容器に属する電圧制御エリア
が、各々の指定の単一又は二重不測事態或いは動作変化に対してQ−V曲線及び
その最小値を計算することにより決定される。各々の単一又は二重不測事態或い
は動作変化に対し重要な電圧制御エリアのテストバスにおいて計算されたQ−V
曲線の無効性蓄積容器が、ブロック264により、その重要な電圧制御エリアに
対するテーブルへと出力される。このテーブルは、不測事態前のケースに対して
重要な電圧制御エリアのテストバスにおいてQ−V曲線が計算されたときに、全
ての無効性供給及び電圧制御蓄積がほぼ又は完全に枯渇されない電圧制御エリア
において不測事態又は動作の変化が蓄積を枯渇しないことを確認するのに使用さ
れる。
インテリジェントな電圧安定性の確実さの評価の実行を図10のフローチャー
トにより説明する。この手順は、ブロック270において、バスにおいて計算さ
れたQ−V曲線が同じ形状及び同じ曲線最小値を有すると共に同じ無効性蓄積容
器を有するような電圧制御エリア即ちバスクラスターを決定することを含む。こ
れらのバスクラスターは、コヒレンス性に基づいて見つけられ、換言すれば、何
らかの擾乱により電圧制御エリアの全てのバスにおいて同じ電圧及び角度変化が
示される。或いは又、バスクラスターは、制御性、観察性又はモード特性に基づ
いて見つけられる。
次いで、テスト電圧制御エリアのバスにおいて計算されたQ−V曲線の最小値
において全ての無効性供給を枯渇する電圧制御エリア内の全ての無効性供給リソ
ースのサブセットがブロック272で決定される。Q−V曲線の最小値は、一般
に、通常のニュートン・ラフソンアルゴリズムを使用し、ニュートン・ラフソン
アルゴリズムを直接適用して最小値以外の解の取得を停止したときに最小値を得
る標準的な手順を用いて得ることができる。
バスが電圧制御エリアに属するための第2の条件は、テスト電圧制御エリアの
各バスにおいて計算したQ−V曲線が、同じ1組の電圧制御エリアの同じ無効性
供給リソースをQ−V曲線の最小値において枯渇することである。Q−V曲線の
最小値において枯渇される系統の無効性供給リソースのサブセットは、その電圧
制御エリアの無効性蓄積容器と称される。Q−V曲線の傾斜は、無効性蓄積容器
の1つの電圧制御エリアにおける全ての無効性供給蓄積が枯渇されるたびに、不
連続に減少する。無効性蓄積容器の電圧制御エリアからテスト電圧制御エリアま
での無効性供給は、電圧制御エリアの無効性供給装置に関連した1つの電圧制御
器がアクティブであって、その電圧制御エリアの電圧を保持する限り、維持され
る。
Q−V曲線の傾斜の不連続性は、無効性蓄積容器の電圧制御エリアからの無効
性供給のロスによって生じるだけでなく、電圧制御エリアにおける全ての電圧制
御のロスを伴う電圧低下と共に無効性ロスの増加率が増加することによっても生
じる。無効性蓄積容器は、電圧不安定性の影響を受けると予想される電圧制御エ
リアの選択されたサブセットのみに対して計算される。電圧崩壊を経験し得る電
圧制御エリアは、隣接電圧制御エリアの無効性蓄積容器を決定するために計算さ
れたQ−V曲線に対し大きな分路容量性供給を有するか又は大きな無効性ネット
ワークロス変化を経験するものを決定することにより、予想される。
更に別の段階は、ブロック274において、単一又は多数の不測事態の影響を
最も受け易い無効性蓄積容器及びそれに関連したテスト電圧制御エリアを決定す
ることを含む。無効性蓄積容器の全ての無効性蓄積を枯渇することにより電圧崩
壊を生じさせるか、又はその無効性蓄積容器の無効性蓄積の大部分を枯渇するこ
とにより無効性蓄積容器を電圧不安定性に最も近づけるような5つの最悪の不測
事態も、ブロック276において見つけられる。
無効性蓄積容器の無効性蓄積のP%以上を枯渇する単一の最悪ライン停電不測
事態のリストがブロック280において形成される。更に、1つ以上のライン停
電不測事態が無効蓄積容器の蓄積のP%以上を枯渇するような2つの最大容量の
発電機を各々の無効性蓄積容器から識別することにより、最悪発電機停電不測事
態のリストがブロック280において形成される。これらの2つの不測事態のリ
ストは、ブロック282において、全ての単一ライン停電、全ての単一発電機停
電、全ての二重ライン停電、全ての二重発電機停電、及びライン及び発電機停電
の組み合わせのリストを形成するのに使用される。又、無効性蓄積のP%以上が
単一ライン停電によって枯渇されるようなテスト電圧制御エリアのリストも形成
される。
これらのファイルは、指定の各無効性蓄積容器テスト電圧制御エリアごとに、
リストの各不測事態に対し、Q−V曲線最小値と、無効性蓄積をもつ無効性蓄積
容器電圧制御エリアを計算するのに使用される。リストにおける不測事態の数は
投射された10個の最悪の不測事態に制限されるのが好ましいが、ユーザは、他
の全ての不測事態を実行することが許される。
ブロック284において、異なる転送及び負荷パターンをもつ単一及び多数の
不測事態についての確実さの評価が実行される。転送限界は、各々の予想される
転送パターン(全転送レベルのある割合で発電が増加する発電機のグループと、
全転送レベルのある割合で発電が減少する発電機のグループとで特定された)に
対して決定される。転送レベルは、増分的に増加され、そしてQ−V曲線は、全
ての無効性蓄積容器の重要な電圧制御エリア、並びに全ての単一及び多数の不測
事態に対して計算される。各重要な電圧制御エリアの全ての単一及び多数の不測
事態に対する全てのQ−V曲線が負のQ−V無効性最小値(電圧安定性を意味す
る)を有する場合には、全転送レベルが再び増加され、全てのQ−Vが再計算さ
れる。このプロセスは、1つのQ−V曲線が正のQ−V曲線最小値(電圧不安定
性を意味する)をもつまで繰り返される。従って、転送パターンに対する全転送
レベル限界が決定される。転送パターンレベル限界は、各々の予想される転送パ
ターンについて計算され、そして1つ以上の単一又は多数の不測事態に対しQ−
V曲線が正となる無効性蓄積容器が注目される。
1つ以上の不測事態に対し正のQ−V曲線最小値を有する無効性蓄積容器を見
つけるために負荷パターンに対して同じプロセスが繰り返される。各転送(又は
負荷パターン)を制約する無効性蓄積容器と、その転送(又は負荷パターン)に
対して電圧不安定性を生じる不測事態は、これらの不測事態及び所望の転送レベ
ル(おそらくは現在の転送限界より大きい)に対しその無効性蓄積容器における
電圧不安定性を防止する改善を設計するための基礎として使用される。電圧不安
定性に対する一般的なプランニング設計基準は、電力系統が発電機及びラインの
停電の最悪の組み合わせを逃れることだけを必要とし、電力系統が二重ライン停
電の不測事態を逃れることを必要としていないことに注意されたい。
ある不測事態、転送パターン及びレベル、又は負荷パターン及びレベルに対し
負荷の流れが解けない場合には、無効性蓄積が各グローバルな無効性蓄積容器に
おいて全ての発電機で一度に1つづつ増加される。あるグローバルな無効性蓄積
容器に無効性蓄積を追加することによりQ−V曲線の負荷の流れの解を計算でき
る場合には、不測事態、転送パターン及びレベル並びに負荷パターン及びレベル
がそのグローバルな無効性蓄積容器に電圧不安定性を生じさせる。この特徴は、
不測事態或いは転送又は負荷パターンが、検討中のもの以外のグローバルな無効
性蓄積容器に電圧不安定性を生じさせるかどうか決定できるようにする。
各々の予想される転送パターンの転送限界及び各々の予想される負荷パターン
の負荷限界についての上記評価を実行した場合に、増加する必要のある転送パタ
ーン限界及び所望のレベル、並びに増加する必要のある負荷パターン限界及びそ
れらの所望のレベルを決定することができる。所望の限界に対し設計基準を満足
しない各転送(又は負荷)パターンについて、局部的な無効性蓄積容器(1つ又
は複数)、及びその無効性蓄積容器に電圧不安定性を生じる不測事態を知ること
ができる。この無効性蓄積容器転送パターン及び不測事態は、その無効性蓄積容
器に対する改善手段を構成するのに使用される。
単一及び多数の不測事態、転送パターン及びレベルの変化、並びに確実さの評
価により識別される負荷パターン及びレベルの変化の特定の組み合わせに対して
行われるべき改善策は、電圧制御エリア間の界面、電圧制御エリアの境界、及び
観察される電圧安定性の問題の原因を示唆する制御エリア内の内部量を決定する
ことを必要とする。
電圧不安定性の1つの原因は、素子に対する「ブラックホール」作用であり、
これは、両方の端子から部品モデルの直列誘導素子へ無効電力が流れ込むときに
生じる。この「ブラックホール」は、系統全体から大きな(11p.u.MVA
R)の無効電力流を引き出し、そして重要なことに、素子に流れる無効流を停止
し得る。「ブラックホール」は、有効及び無効流が増加するにつれて発生し、そ
して有効及び無効流の方向並びに素子を通しての増加が同じであるときに最も苛
酷となる。又、「ブラックホール」は、両方の端子において電圧が低下するとき
にも発生する。
「ブラックホール」は、電圧制御エリアの境界、又は電圧制御エリア間の界面
のみにおいて検出されている。「ブラックホール」それ自体が電圧不安定性を生
じ得るので、確実さの評価で決定された各々の苛酷な不測事態、転送パターン及
びレベルの変化、並びに負荷パターン及びレベルの変化に対してそれらをサーチ
しなければならない。又、不測事態又は動作の変化により影響を受けるある重要
な電圧制御エリアではQ−V曲線ストレステストと組み合わせて「ブラックホー
ル」をサーチしなければならない。ラインの直列容量補償又は並列ラインの追加
は、そのブランチに観察されるI2Xロスにより最悪の「ブラックホール」問題
が明らかとなった界面及び境界だけではなく、多数の界面及び境界における「ブ
ラックホール」を排除することができる。
電圧不安定性の別の原因は、系統の他部分に対して大きな正味分路容量供給を
有していて、電圧の減少と共に著しい分路容量供給引き出しを経験する電圧制御
エリアである。従来の工学知識者は、電圧不安定性の影響を最も受けない大きな
容量性供給を有する電圧制御エリアを考えた。というのは、それらは、電圧不安
定性がバス、電圧制御エリア又は領域への無効性供給の欠乏によるものであると
分かったときに大きな容量性供給を有するからである。
しかしながら、本当のところは、電圧制御エリアが、不充分な電圧制御により
大きな分路容量引き出しを経験する場合に、無効電力は、系統全体からその電圧
制御エリアに向かって流れる。大きな分路誘導性増加を伴う電圧制御エリアも、
分路容量性供給引き出し又は分路誘導性無効負荷増加に合致するに充分な無効電
力を搬入できない場合には、電圧不安定性の影響を受ける。電圧制御エリアは、
大きなライン充電部品を伴う多数の長い高電圧ラインの端末であるか、切り換え
可能な分路キャパシタ又は固定のキャパシタを有するか、又はタップ設定を増加
すると電圧が上昇するような負荷状態タップ充電変圧器の低電圧側にある場合に
約4.0p.u.の正味容量性無効性供給を有することができる。これら変圧器
は、ほとんど常に電圧制御エリアの界面にあり、1つのバスが1つの電圧制御エ
リアにあると、別のバスが別の電圧制御エリアにあるようにされる。従って、タ
ップチェンジャーは、タップ設定が電圧を上昇するよう意図される場合に、ある
電圧制御エリアが大きな分路容量性無効性供給を有し、そしてそれに接続された
他の電圧制御エリアが大きな分路誘導性無効性ロスを有するようにすることがで
きる。高電圧定格にあるタップチェンジャーにより接続された両方の電圧制御エ
リアは、タップ設定が変化するか又は限界に達した場合に影響を受けることにな
る。タップチェンジャーの設定が変化すると、無効性供給をもつか又は無効性供
給に接近する電圧制御エリアにおいて誘導性分路ロスが増加する。タップ設定の
限界に達すると、電圧が上昇していた他の電圧制御エリアの分路容量性供給を、
タップチェンジャーの設定が限界にあるために電圧が降下するときに引き出すこ
とができる。
おそらく、不測事態又は動作の変化により影響される重要な電圧制御エリアに
おけるQ−V曲線ストレステストと組み合わせて、確実さの評価で決定された苛
酷な不測事態、転送パターン及びレベルの変化、並びに負荷パターン及びレベル
の変化による大きな分路容量性無効性供給引き出し又は大きな分路誘導性無効性
ロス増加をもつ電圧制御エリアを見つけるためのサーチが必要とされる。
電圧不安定性の更に別の原因は、あるローカル又はグローバルな無効性蓄積容
器における全ての電圧制御エリアの全ての無効性蓄積の枯渇である。これらの無
効性蓄積は、同期発電機、同期コンデンサ、静的var補償装置及び切り換え可
能な分路キャパシタにおける蓄積を含む。重要な電圧制御エリアでのQ−V曲線
の計算により全ての無効性蓄積がほぼ枯渇した無効性蓄積容器の電圧制御エリア
を識別するためのサーチが最終的に必要となる。各電圧制御エリアの無効性蓄積
の枯渇は、Q−V曲線が計算された重要な電圧制御エリアにおける電圧降下によ
り、その電圧制御エリアからの無効性供給率のカットオフを生じさせる。又、電
圧制御エリアにおける無効性蓄積の枯渇は、ブラックホール作用による無効性ロ
スの急激な増加、分路容量性引き出し、及び無効性蓄積容器の電圧制御エリアに
おける電圧制御装置の電圧制御の消失による分路誘導性増加も生じさせる。
電圧制御エリアの境界、並びに重要な電圧制御エリアで計算されたQ−V曲線
に対して特に識別された電圧制御エリアの境界及び界面における全ての素子の全
直列I2Xロスの変化を示すプロットが必要となる。これらのプロットは、これ
らのブラックホール問題及びその大きさを解く際の各改善策の相対的な有効性を
示す。全ての電圧制御エリア及び特に識別された電圧制御エリアにおける全分路
容量性引き出し及び分路誘導性ロス増加のプロットも必要とされる。これらのプ
ロットは、これらの分路容量性供給引き出し及び分路誘導性増加の問題を解決す
る際の各改善策の相対的な有効性を示す。
これらのプロットは、無効性蓄積容器の各電圧制御エリアにおける無効性蓄積
のプロットと共に、Q−V曲線ストレステストを重要な電圧制御エリアに適用し
たときに無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおいて全ての無効性蓄積が枯渇する
ときに瞬間的にのみ生じる破壊的作用を示す。これらのプロットは、確実さの評
価で識別される苛酷な単一及び多数の不測事態、転送パターン及びレベル、負荷
パターン及びレベルにより影響される全ての重要な電圧制御エリアに対して計算
されるQ−V曲線について形成する必要がある。おそらく、改善策の設計の最も
重要な観点は、電圧制御境界及び界面においてI2Xロスがいかに発生するか、
電圧制御エリアにおいて分路容量性引き出し又は誘導性分路増加がいかに生じる
か、そして重要な電圧制御エリアにおいてQ−V曲線を計算するときに無効性蓄
積容器の電圧制御エリアで蓄積の枯渇がいかに生じるかのシーケンスに注目する
ことである。このシーケンスは、この重要な電圧制御エリアに影響するライン停
電、発電機停電、負荷パターン及び転送パターンに対して生じると思われる。こ
のシーケンスを理解することにより、相当に改善され整合されたインテリジェン
トな設計が可能となり、ひいては、著しく低い財政投資で電圧不安定性に対して
著しく改善された頑丈な保護を提供することができる。
このような電圧安定性の確実さの評価を実行した後に、潜在的な電圧不安定性
の問題を矯正するように適当な改善策が選択され設計される。ローカル又はグロ
ーバルな無効性蓄積容器に対し電圧安定性の消失を防止する4つの方法について
以下に説明する。
同期電圧コンデンサは、無効性蓄積容器の重要な電圧制御エリアに配置するこ
とができる。説明上、この改善策は、タイプI改善策と称する。これは、追加さ
れる無効性負荷又は無効性ロスに対しQ−V曲線が最も敏感なところに無効性供
給源を配置するので電力会社により使用されている従来の論理である。これは、
一般に、放射状の電圧不安定性に対しては良好な技術的選択であるが、古典的な
電圧不安定性に対しては良好な技術的選択ではない。同期電圧コンデンサをテス
ト電圧制御エリアに配置する場合には、古典的な電圧不安定性の原因、即ち無効
性蓄積容器における無効性蓄積の欠乏、及び非無効性蓄積容器発電から無効性供
給源を閉止する無効性ロスを引き起こさない。
タイプIIの改善策は、ライン又は補償手段をラインに追加して、1つ以上の
非無効性蓄積容器電圧制御エリアから、Q−V曲線が計算されるグローバルなテ
スト電圧制御エリアへの無効性供給率を増加することである。電圧制御エリアか
らの無効性供給の率は、これら電圧制御エリアにおける蓄積のプロットによって
監視される。ライン又はラインの直列補償を追加すると、電圧制御エリアの境界
におけるI2Xロス及び電圧制御エリア内の無効性ロスが減少する。タイプII
の改善策は、一般に、評価されるべき4つの改善策オプションの最後である。と
いうのは、これらの改善策は非常に経費がかかり、ラインのI2Xロスが系統に
おける重大な設計欠陥である場合しか改善策として選択されないからである。
タイプII改善策の上記説明に基づいて、送電系統の領域において電圧安定性
を改善する実施形態を図11のフローチャートにより説明する。改善されるべき
送電系統は、複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を含む。ブロ
ック290では、複数のバスが複数の電圧制御エリアにグループ分けされる。そ
の結果、各電圧制御エリアは、同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するバ
スを含む。ブロック290で行われたグループ分けに基づいて、ブロック292
は、送電系統の2つの動作状態の間に無効電力流の大きな相違を示す少なくとも
1つの界面を2つの隣接電圧制御エリア間に決定する。より詳細には、送電系統
の第1の動作点における無効電力流と、送電系統の第2の動作点における無効電
力流との間の相違が無効流スレッシュホールドに対して比較される。
送電系統の第1の動作点は、所定のストレス状態の又は非ストレス状態の不測
事態前ケースに対応する。送電系統の第2の動作点は、所定の崩壊点、不測事態
後ケース、又は不測事態前ケースに対する所定の臨界点に対応する。無効流スレ
ッシュホールドを越えるような無効電力流の差を示す界面については、少なくと
も1つのタイプII改善手段がその界面に位置される。この段階は、フローチャ
ートのブロック294により表される。タイプII改善策は、1つ以上の直列キ
ャパシタ、1つ以上の並列ライン、又はその両方の組み合わせを含む。
送電系統の領域における別のタイプII改善策が図12のフローチャートに示
されている。図11の実施形態と同様に、送電系統のバスは、ブロック300に
おいて複数の電圧制御エリアにグループ分けされる。ブロック302において、
送電系統の2つの動作状態の間に無効性ロスのスレッシュホールドを越えるよう
な無効電力ロスの差を示す少なくとも1つの界面を2つの隣接電圧制御エリア間
に決定する段階が実行される。送電系統の2つの動作状態は、図11の実施形態
の場合と同様に、不測事態前の動作点及び不測事態後の動作点から形成すること
ができる。ブロック304においては、少なくとも1つのタイプII改善手段が
ブロック302で決定された少なくとも1つの界面に配置される。
タイプIIIの改善策は、ライン停電/リソースロス不測事態、負荷パターン
及びレベルの変化、転送パターン及びレベルの変化の組み合わせに対し、電圧不
安定性の影響を受け易い全ての重要なローカル及びグローバルな無効性蓄積容器
に無効性蓄積を追加するように同期電圧コンデンサを配置することに基づく。S
VCの場所は、局部的に最も影響を受け易い無効性蓄積容器に電気的にしばしば
接近し、この無効性蓄積容器は、グローバルな無効性蓄積容器の電圧制御エリア
の同様の電圧制御エリアサブセットを含むローカルな無効性蓄積容器のセットで
あって、電圧制御エリアの無効性蓄積のプロットからグローバルなテスト電圧制
御エリアのQ−V曲線を計算する際に無効性蓄積を最初の消耗するようなローカ
ルな無効性蓄積容器のセットに属する。
好ましい改善策は、同じ全無効性容量の1つのSVCではなく、2つ以上のS
VCであって、無効性蓄積が無効性蓄積容器の電圧制御エリアに分散されて、各
々の苛酷なグローバル又はローカルな不測事態ごとにグローバル又はローカルな
重要な電圧制御エリアで計算されるQ−V曲線に対し電圧制御エリアができるだ
け電圧最小値に接近して蓄積を枯渇するようにしてもよい。苛酷な不測事態は、
ローカルな無効性蓄積容器の蓄積のほとんど又は全部を枯渇する。無効性蓄積が
同時に枯渇されるときには、電圧制御エリアが蓄積を枯渇しそして他の無効性蓄
積容器の電圧制御エリアにおける蓄積の枯渇を加速した後に迅速に確立する無効
性ロスが排除される。従って、無効性蓄積は、不測事態で誘起される無効性供給
のロス、即ち無効性ソースの停電の不測事態における無効性供給及びライン停電
の不測事態におけるラインの充電に主として役立つように分配され、そして完全
には消費されず、不測事態で誘起された電圧低下、及び電圧不安定性を加速する
無効性ロスに対処する。
タイプIIIの解決手段を配置する第2のそしてより重要な目的は、上記のよ
うに無効性蓄積を分配するように同期電圧コンデンサが配置された後も依然とし
て大きなものである分路容量性引き出しを防止することである。付加的なSVC
又は同期発電機は、無効性蓄積容器のサブ領域に著しい分路容量引き出しをもつ
1組の非無効性蓄積容器電圧制御エリアの中心に配置することが必要である。こ
れらのSVC又は同期発電は、非無効性蓄積容器電圧制御エリアに電圧を保持し
て、この分路容量引き出しを防止する。これらのSVCは、分路容量引き出しを
防止するだけでなく、グローバルな無効性蓄積容器に別の電圧制御エリアを追加
する。
タイプIIIの改善策の上記説明に基づき、送電系統の領域を改善する実施形
態が図13のフローチャートに示されている。ブロック310では、送電系統の
バスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし、各電圧制御エリア内の各バスが
同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにする段階が行われる。この
グループ分け段階は、各電圧制御エリア内の各バスが、対応する無効電力対電圧
の関係の最小値において実質的に同様の電圧値及び無効性限界を有するかどうか
検討する段階を含む。
ブロック312において、送電系統の2つの動作状態の間に無効性ロスのスレ
ッシュホールドを越えるような内部無効性ロスの差を示す電圧制御エリアを決定
する段階が行われる。2つの動作状態は、ストレス状態又は非ストレス状態の不
測事態前のケースに基づく第1の動作点と、崩壊点、不測事態後のケース、又は
不測事態前のケースの臨界点に基づく第2の動作点とを含む。これらの決定され
た電圧制御エリアに、少なくとも1つのタイプIIIの改善手段が配置される。
この段階は、フローチャートのブロック314により代表的に実行される。少な
くとも1つのタイプIIIの改善手段は、1つ以上の同期電圧コンデンサ、1つ
以上の同期発電機、又はその両方の組み合わせを含むことができる。
無効性蓄積容器の電圧制御エリアに無効性蓄積を追加するものを、タイプIV
の改善策と称する。タイプIVの改善策は、不測事態が生じたときに切り換え可
能な分路キャパシタを切り換えることができるので、多くの場合に経費がかから
ない。これら改善策は、送電系統がライン停電の不測事態並びに激しい負荷及び
転送の後に甚だしく妨げられないとき、及びグローバルな電圧制御エリアの無効
性蓄積が適切に分配されて各無効性蓄積容器の電圧制御エリアの無効性蓄積が同
時に枯渇されるときに分路容量性引き出しがほとんどないときに、有効である。
タイプIVの改善策は、無効性蓄積容器の電圧制御エリアに無効性蓄積を分配
して、苛酷なグローバルな不測事態の後にそれらの全てが同時に電圧最小値付近
まで枯渇するように使用することができる。タイプIVの改善策の上記説明に基
づき、送電系統の領域を改善する実施形態が図14のフローチャートに示されて
いる。
ブロック320において、送電系統のバスが電圧制御エリアにグループ分けさ
れ、各電圧制御エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有す
るようにする。ブロック322では、送電系統の2つの動作状態の間に無効性蓄
積のスレッシュホールドを越えるような無効性蓄積の差を示す少なくとも1つの
電圧制御エリアが決定される。ブロック324において、少なくとも1つのタイ
プIVの改善手段が、手前の段階で決定された少なくとも1つの電圧制御エリア
に配置される。少なくとも1つのタイプIVの改善手段は、1つ以上の切り換え
可能な分路キャパシタ、1つ以上の同期電圧コンデンサ、又はその組み合わせを
含む。
タイプIVの改善手段は、ほとんどの電力会社で試験される第1の形式の改善
手段でなければならない。というのは、送電及び無効性蓄積容器のリソースにお
ける現在の投資物、即ちSVC、同期コンデンサ及び同期発電を最大にするから
である。切り換え可能な分路キャパシタは、不測事態により影響されるグローバ
ルな又はローカルな無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおいて蓄積を枯渇し得る
重大な不測事態が生じたときに各々の無効性蓄積容器の電圧制御エリアへ切り換
えられる。切り換え可能な分路キャパシタは、グローバル又はローカルな各無効
性蓄積容器の電圧制御エリアが、ライン停電及び発電ロスの不測事態の全ての苛
酷な組み合わせに対して蓄積を同時に枯渇するように無効性蓄積容器に分配され
る。
各々の苛酷なグローバルな不測事態の後に全ての転送及び負荷パターンに対し
無効性蓄積がほぼ同時に枯渇するようにグローバル又はローカルな無効性蓄積容
器の電圧制御エリアに無効性蓄積を分配することは困難であるが、考えられる最
大の程度に試みるのが好ましい。無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおける同時
の枯渇ではなく順次の枯渇は、電圧制御エリアに分路容量引き出しが順次に確立
するのを防止すると共に、電圧低下によって電圧制御エリアの境界にI2Xロス
が生じて非無効性蓄積容器の電圧制御エリアからの無効性供給を閉止するを防止
する。
不測事態、負荷パターン又はレベルの変化、或いは転送パターン又はレベルの
変化の後に、0.90パー・ユニット(pu)より高い電圧で電圧制御エリアに
おいて無効性蓄積が枯渇しない場合には、その電圧制御エリアでバスに追加され
た分路キャパシタが効果的に機能する。タイプIVキャパシタを投入することに
より追加された分路容量性無効電力は、電圧が変化しないので、一定電力無効性
電源として働く。しかし、転送パターン及びレベルのもっともらしい変化、負荷
パターン及びレベルのもっともらしい変化、或いはタイプIV分路キャパシタを
投入しない他の不測事態により、0.90puより高い電圧で無効性蓄積容器の
電圧制御エリアにおいて無効性蓄積が枯渇し得る場合には、不測事態の後に無効
性蓄積をもたない電圧制御エリアにおいてキャパシタを投入しても、大きな有益
な効果は達せられない。更に、システムは、その後の不測事態に対し電圧不安定
性の影響を更に受け易くなる。無効性蓄積及び電圧制御を伴わない電圧制御エリ
アに対し分路容量性引き出しの量の3ないし10倍程度の付加的な無効性ロスが
生じることが観察される。
著しい容量性引き出しが生じたときには、ある不測事態の後に切り換え可能な
分路キャパシタが投入され、そして各々の不測事態に対するQ−V曲線を計算す
るために無効性蓄積容器の制御エリアにおいてほぼ同時の無効性蓄積の枯渇を生
じさせるために切り換え可能な分路キャパシタが追加されたときでも、一定電力
の無効性電源、即ちタイプIIIの改善手段が使用される。
又、タイプIIIの改善手段は、タイプIVの切り換え可能な分路キャパシタ
が投入される以外の不測事態、転送パターン及びレベルのもっともらしい変化、
或いは負荷パターン及びレベルのもっともらしい変化により、幾つかの又は全て
の無効性蓄積容器の電圧制御エリアが蓄積を枯渇するときにも使用される。これ
らのケースにおいて、SVC、同期コンデンサ、又は付加的な同期発電無効性蓄
積を一定電源として追加して、タイプIVの改善手段が一定電源として働くよう
にしなければならない。
タイプIIIの改善手段は、タイプIVの切り換え可能な分路キャパシタと同
様に、無効性蓄積容器の電圧制御エリアに配置することができる。又、タイプI
IIの改善手段は、既存の無効性蓄積容器の電圧制御エリアの外側に配置するこ
ともできる。これは、別の無効性蓄積容器の電圧制御エリアを追加し、そして適
切に配置されるならば、他の無効性蓄積容器の電圧制御エリアに無効性蓄積を分
配する。非無効性蓄積容器の電圧制御エリアに適切に配置される場合は、タイプ
IIIの改善手段は、適切な電圧設定点で動作しそして充分な無効性容量をもつ
サイズにされて、Q−V曲線の最小値の電圧又はその付近で枯渇し、これら非無
効性蓄積容器の電圧制御エリアに内部電圧制御エリアの無効性ロスが発生し得な
いようにする。2つ以上のSVCを配置することにより、改善手段の設計の目的
を達成するのに大きな融通性を発揮することができる。
図15は、最もコストのかからない形式の改善手段で特定の電圧安定性の問題
を解決するよう試みるシステムプランニングのフローチャートである。更に、こ
の最もコストのかからない形式の改善手段を設計する際に向けられる因果ファク
タが唯一の因果ファクタでない場合には、更にコストのかかる形式の改善手段で
は設計が拡大される。より詳細には、各形式を実施するのに必要なハードウェア
のコストの順序であるタイプIV、タイプIII及びタイプIIの順序で改善手
段が試験された。更にコストのかかる形式の改善手段の使用を検討するときは、
更に、設計手順は、その更にコストのかかる形式の改善手段によって特に矯正さ
れずに依然として残っている因果ファクタの影響を矯正するための補足手段とし
てコストのかからない改善手段の設計に注目する。この手順は、有効性を高める
と共に設計のコストを最小にするようにコストのかからない形式の改善手段と組
み合わせて各形式の改善手段の設計を最適化するように試みる。
図15を参照すれば、電圧安定性の確実さの評価を実行する段階がブロック3
30により示されている。この広い段階において、送電系統のバスを電圧制御エ
リアにグループ分けし、対応する無効性蓄積容器を決定し、不測事態の分析を実
行するという段階が実施される。更に、不安定なグローバルなそしてそれに関連
したローカルな無効性蓄積容器は、それらの重要な電圧制御エリアにおいてQ−
V曲線を実行した後に決定することができる。グローバルな及びそれに関連した
ローカルな無効性蓄積容器に対する最悪の単一及び多数の不測事態は、不測事態
分析に基づいて決定することができる。
ブロック332では、タイプIVの改善手段は、無効性蓄積容器の電圧制御エ
リアにおいて、各電圧制御エリアの無効性蓄積がほぼ同時に枯渇するように設計
される。より詳細には、タイプIVの改善手段は、電圧制御エリアに無効性蓄積
を分配して、全ての電圧制御エリアが、更に苛酷な不測事態、もっともらしい転
送パターン及びレベルの変化、並びに全てのもっともらしい負荷パターン及びレ
ベルの変化に対しQ−V曲線の最小値又はその付近で実質的に同時に蓄積を枯渇
するようにする。無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおける蓄積の枯渇を転送パ
ターン及びレベルの変化、負荷パターン及びレベルの変化、並びにあまり苛酷で
ない不測事態に対して防止することができ、そして全ての無効性蓄積容器の電圧
制御エリアにおける蓄積の枯渇を動作の変化における更に苛酷な不測事態に対し
てQ−V曲線の最小値で達成できる場合には、タイプIVの改善手段のみが実施
される。
タイプIVの改善手段がこれら2つの目的のいずれも達成できない場合には、
タイプIIIの解決手段が無効性蓄積容器の電圧制御エリアの外側で実施され、
電圧制御エリアの減少する内部無効性ロスを使用することによりこれらの目的を
良好に達成する。これは、次いで、全ての最悪の不測事態に対しQ−V曲線の最
小値又はその付近で全ての無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおける蓄積の枯渇
を困難にし、そして他の不測事態、もっともらしい転送パターン及びレベルの変
化、並びにもっともらしい負荷パターン及びレベルの変化に対し無効性蓄積容器
の電圧制御エリアにおける蓄積の枯渇を防止する。タイプIIIの改善手段は、
電圧制御エリアの内部無効性ロスを防止し、全ての苛酷な不測事態に対しQ−V
曲線最小値まで全ての電圧制御エリアにおける無効性蓄積を維持し、そして全て
の苛酷な不測事態、もっともらしい転送パターン及びレベルの変化、並びにもっ
ともらしい負荷パターン及びレベルの変化に対し無効性蓄積容器の電圧制御エリ
アの無効性蓄積を維持するように実施される。
タイプIV及びタイプIIIの改善手段を設計した後に、タイプIIの改善手
段を設計する段階がブロック336において実行される。タイプIIの改善手段
は、電圧制御エリアの境界の直列I2Xロスが苛酷なグローバル又はローカルな
不測事態の後に大きくなった場合に実施されねばならない。大きなI2Xロスを
もつ電圧制御エリアの界面に直列ライン補償を追加するか又は並列ラインを追加
することは、一般に、好ましいタイプII改善手段である。非無効性蓄積容器の
電圧制御エリアへの経路におけるタイプIIの改善手段は、その非無効性蓄積容
器の電圧制御エリアを無効性蓄積容器に追加し、これにより、大きなI2Xロス
を排除すると共に、既存の非無効性蓄積容器の無効性供給源を無効性蓄積容器の
一部分として使用する。
このような解決手段がI2Xロスを減少しそして無効性蓄積容器の電圧制御エ
リア(1つ又は複数)を追加する場合には、タイプIII及びタイプIVの改善
手段の設計を繰り返さねばならない。というのは、タイプIIの改善手段は、必
要とされる目的を部分的に解決するだけであり、タイプIII及び/又はタイプ
IVの改善手段を必要とするからである。例えば、タイプIII及びタイプIV
の改善手段が最初の繰り返しにおいて設計されそして電圧制御エリアの境界にお
けるI2Xロスが大きい場合には、タイプIIの改善手段が必要となり、そして
タイプIII及びタイプIVの改善手段を設計し直すことが必要となる。タイプ
III及びタイプIVの改善手段は、無効性蓄積容器の電圧制御エリアに無効性
蓄積を分配しそして増加すると共に、非無効性蓄積容器の電圧制御エリアにおけ
る内部の無効性ロスを減少するための補足手段として構成し直す必要がある。電
圧制御エリアの境界のI2Xロスが小さい場合には、タイプIIの改善手段が必
要とされず、タイプIII及びタイプIVの改善手段が、実施する必要のある全
てである。
本発明の上記した実施形態は、多数の効果を有する。1つの効果は、インテリ
ジェントな制御方法が、局部的に最も影響を受け易い電圧不安定性の問題、ロー
カルな電圧不安定性の問題、及びグローバルな電圧不安定性の問題を克服できる
ことである。別の効果として、本発明は、グローバルな無効性蓄積容器に属する
電圧制御エリアのサブセットを含む無効性蓄積容器を有するグローバルな安定性
の問題及びそれに関連した各々のローカルな電圧安定性の問題を識別する。各々
のこのような問題に対する安定性の消失は、その重要な電圧制御エリアへの充分
な無効性供給に欠けることにより生じる。無効性蓄積容器は、電圧を維持し、ひ
いては、各々の無効性蓄積容器の外部及び内部からの無効性供給を消費し閉止す
る無効性ロスが重要な電圧制御エリアに到達するのを防止するような重要な電圧
制御器である。ローカル又はグローバルな電圧安定性の消失は、無効性蓄積容器
の蓄積を枯渇することにより生じ、これら蓄積は、重要な電圧制御エリアへの無
効性供給を除去すると共に、無効性ロスの発生を許して重要な電圧制御エリアへ
の残りの無効性供給を閉止する重要な電圧制御を不能にするものである。グロー
バルな電圧安定性の問題は、一般に、多数の個々のローカルな電圧安定性の問題
が関連している。各々のローカルな電圧安定性の問題は、異なる不測事態により
生じ、或いはある場合には同じ苛酷な不測事態によって生じる。
更に別の効果は、多数のローカルな無効性蓄積容器に電圧不安定性を生じさせ
そしてグローバルな電圧不安定性を生じさせることもある苛酷な単一及び多数の
不測事態を各々の重要な電圧制御エリア及びその無効性蓄積容器において検出す
ることを含む。本発明の種々の実施形態は、電圧不安定性により個々に影響を受
ける1つ又は多数のローカルな無効性蓄積容器のための改善策を選択的に設計す
ることができる。例えば、異なる単一及び多数の不測事態、負荷パターン及びレ
ベルのもっともらしい変化、並びに転送パターン及びレベルのもっともらしい変
化によって影響を受けると分かった場合に、グローバルな電圧安定性の問題に関
連した地理的に北方、中央及び南方のローカルな電圧安定性の問題に対する改善
策を設計することができる。好ましい実施形態は、全ての無効性蓄積容器に蓄積
を追加し、考えられる最大の程度まで、全ての単一又は多数の不測事態、転送パ
ターン及びレベルのもっともらしい変化、並びに負荷パターン及びレベルのもっ
ともらしい変化が、ローカルな電圧安定性の問題は生じないが、グローバルな電
圧安定性の問題のみを生じるように、改善手段を配置及び選択することにより、
本発明の方法を頑強なものにならしめる。というのは、グローバルな無効性蓄積
容器の全ての無効性蓄積は各々のローカルな重要な電圧制御エリアを効果的に保
護するからである。この目的は、限定された財源では決して達し得ないが、本発
明は、このような限定された財源で達し得るものを示す方法を提供する。
本発明の更に別の効果は、電圧不安定性への近似が、特別な手順で選択される
改善策に比して著しく改善されることである。更に別の効果は、特別な手順に関
連したコストに比して改善策のコストが相当に低減されることである。更に、電
圧不安定性を伴わずに持続することのできる負荷及び転送レベルが特別な改善策
に比して相当に減少される。
本発明を実施する最良の態様を詳細に説明したが、本発明に関与した当業者で
あれば、請求の範囲内で本発明を実施する別の構成及び実施形態が明らかとなろ
う。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1996年4月4日
【補正内容】請求の範囲
1.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の
領域において電圧安定性を改善する方法において、
上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし(290)、各電圧制御
エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし;
2つの隣接する電圧制御エリア間の少なくとも1つの界面であって、上記送電
系統の第1の動作点と第2の動作点との間に無効流スレッシュホールドを越える
無効電力流の差を界面にまたがって示す少なくとも1つの界面を決定し(292);
そして
上記少なくとも1つの界面に少なくとも1つの改善手段を配置する(294)、
という段階を備えたことを特徴とする方法。
2.複数のバスをグループ分けする(290)上記段階は、
各電圧制御エリア内の各バスが、それに対応する無効電力対電圧の関係の最小
値に実質的に同様の無効性限界を有するかどうか決定し;
各電圧制御エリア内の各バスが、それに対応する無効電力対電圧の関係の最小
値に実質的に同様の電圧を有するかどうか決定し;そして
各電圧制御エリア内の各バスが、それに対応する無効電力対電圧の関係の最小
値に実質的に同様の無効性蓄積容器を有するかどうか決定する、
という段階を含む請求項1に記載の方法。
3.上記少なくとも1つの改善手段は、直列キャパシタを含む(294)請求項1
に記載の方法。
4.上記少なくとも1つの改善手段は、並列ラインを含む(294)請求項1に記
載の方法。
5.第1の動作点は不測事態前の動作点であり、そして第2の動作点は不測事
態後の動作点である請求項1に記載の方法。
6.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の
領域において電圧安定性を改善する方法において、
上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし(300)、各電圧制御
エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし;
2つの隣接する電圧制御エリア間の少なくとも1つの界面であって、上記送電
系統の第1の動作点と第2の動作点との間に無効性ロスのスレッシュホールドを
越えるような無効電力ロスの差を界面にまたがって示す少なくとも1つの界面を
決定し(300);そして
上記少なくとも1つの界面に少なくとも1つの改善手段を配置する(304)、
という段階を備えたことを特徴とする方法。
7.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の
領域において電圧安定性を改善する方法において、
上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし(320)、各電圧制御
エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし;
上記送電系統の第1の動作点と第2の動作点との間に無効性蓄積のスレッシュ
ホールドを越えるような無効性蓄積の差を示す少なくとも1つの電圧制御エリア
を決定し(322);そして
上記少なくとも1つの電圧制御エリアに少なくとも1つの改善手段を配置する
(324)という段階を備えたことを特徴とする方法。
8.上記少なくとも1つの改善手段は、切り換え可能な分路キャパシタを含む
(324)請求項7に記載の方法。
9.上記少なくとも1つの改善手段は、同期電圧コンデンサを含む(324)請求
項7に記載の方法。
10.上記少なくとも1つの改善手段は、静的なvar補償手段を含む(324)
請求項7に記載の方法。
11.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統
の領域において電圧安定性を改善する方法において、
上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし(310)、各電圧制御
エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし;
上記送電系統の第1の動作点と第2の動作点との間にロススレッシュホールド
を越えるような内部無効性ロスの差を示す少なくとも1つの電圧制御エリアを決
定し(312);そして
上記少なくとも1つの電圧制御エリアに少なくとも1つの改善手段を配置する
(314)という段階を備えたことを特徴とする方法。
12.上記少なくとも1つの改善手段は、同期発電機を含む(314)請求項11
に記載の方法。
13.上記少なくとも1つの改善手段は、同期電圧コンデンサを含む(314)請
求項11に記載の方法。
14.上記少なくとも1つの改善手段は、静的なvar補償手段を含む(314)
請求項11に記載の方法。
15.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統
の領域において電圧安定性を改善するための改善手段を配置する方法において、
上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし(310,320)、各電圧
制御エリア内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係をもつようにし;
第1の改善手段を配置するための第1の電圧制御エリアを決定し(312)、この
第1の電圧制御エリアは、送電系統の第1対の動作点の間にロススレッシュホー
ルドを越えるような内部無効性ロスの差を示し;そして
第2の改善手段を配置するための第2の電圧制御エリアを決定し(322)、この
第2の電圧制御エリアは、送電系統の第2対の動作点の間に無効性蓄積のスレッ
シュホールドを越えるような内部無効性蓄積の差を示すものであることを特徴と
する方法。
16.上記第1の改善手段は、同期発電機を含む(314)請求項15に記載の方
法。
17.上記第1の改善手段は、同期電圧コンデンサを含む(314)請求項15に
記載の方法。
18.上記第1の改善手段は、静的なvar補償手段を含む(314)請求項15
に記載の方法。
19.上記第2の改善手段は、切り換え可能な分路キャパシタを含(324)む請
求項15に記載の方法。
20.上記第2の改善手段は、同期電圧コンデンサを含む(324)請求項15に
記載の方法。
21.上記第2の改善手段は、静的なvar補償手段を含む(324)請求項15
に記載の方法。
22.第3の改善手段を配置するための2つの隣接する電圧制御エリア間の界
面を決定する(302)段階を更に備え、この界面は、送電系統の第3対の動作点の
間に無効性ロスのスレッシュホールドを越えるような無効電力ロスの差をその界
面にわたって示すものである請求項15に記載の方法。
23.上記第3改善手段は、直列キャパシタを含む(304)請求項22に記載の
方法。
24.上記第3の改善手段は、並列ラインを含む(304)請求項22に記載の方
法。
25.第3の改善手段を配置するための2つの隣接する電圧制御エリア間の界
面を決定する(292)段階を更に備え、この界面は、送電系統の第3対の動作点の
間に無効流スレッシュホールドを越えるような無効電力流の差をその界面にわた
って示すものである請求項15に記載の方法。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の 領域において電圧安定性を改善する方法において、 上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし、各電圧制御エリア 内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし; 2つの隣接する電圧制御エリア間の少なくとも1つの界面であって、上記送電 系統の第1の動作点と第2の動作点との間に無効流スレッシュホールドを越える ような無効電力流の差を界面にまたがって示す少なくとも1つの界面を決定し; そして 上記少なくとも1つの界面に少なくとも1つの改善手段を配置する、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 2.複数のバスをグループ分けする上記段階は、 各電圧制御エリア内の各バスが、それに対応する無効電力対電圧の関係の最小 値に実質的に同様の無効性限界を有するかどうか決定し; 各電圧制御エリア内の各バスが、それに対応する無効電力対電圧の関係の最小 値に実質的に同様の電圧を有するかどうか決定し;そして 各電圧制御エリア内の各バスが、それに対応する無効電力対電圧の関係の最小 値に実質的に同様の無効性蓄積容器を有するかどうか決定する、 という段階を含む請求項1に記載の方法。 3.上記少なくとも1つの改善手段は、直列キャパシタを含む請求項1に記載 の方法。 4.上記少なくとも1つの改善手段は、並列ラインを含む請求項1に記載の方 法。 5.第1の動作点は不測事態前の動作点であり、そして第2の動作点は不測事 態後の動作点である請求項1に記載の方法。 6.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の 領域において電圧安定性を改善する方法において、 上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし、各電圧制御エリア 内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし; 2つの隣接する電圧制御エリア間の少なくとも1つの界面であって、上記送電 系統の第1の動作点と第2の動作点との間に無効性ロスのスレッシュホールドを 越えるような無効電力ロスの差を界面にまたがって示す少なくとも1つの界面を 決定し;そして 上記少なくとも1つの界面に少なくとも1つの改善手段を配置する、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 7.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統の 領域において電圧安定性を改善する方法において、 上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし、各電圧制御エリア 内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし; 上記送電系統の第1の動作点と第2の動作点との間に無効性蓄積のスレッシュ ホールドを越えるような無効性蓄積の差を示す少なくとも1つの電圧制御エリア を決定し;そして 上記少なくとも1つの電圧制御エリアに少なくとも1つの改善手段を配置する という段階を備えたことを特徴とする方法。 8.上記少なくとも1つの改善手段は、切り換え可能な分路キャパシタを含む 請求項7に記載の方法。 9.上記少なくとも1つの改善手段は、同期電圧コンデンサを含む請求項7に 記載の方法。 10.上記少なくとも1つの改善手段は、静的なvar補償手段を含む請求項 7に記載の方法。 11.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統 の領域において電圧安定性を改善する方法において、 上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし、各電圧制御エリア 内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし; 上記送電系統の第1の動作点と第2の動作点との間にロススレッシュホールド を越えるような内部無効性ロスの差を示す少なくとも1つの電圧制御エリアを決 定し;そして 上記少なくとも1つの電圧制御エリアに少なくとも1つの改善手段を配置する という段階を備えたことを特徴とする方法。 12.上記少なくとも1つの改善手段は、同期発電機を含む請求項11に記載 の方法。 13.上記少なくとも1つの改善手段は、同期電圧コンデンサを含む請求項1 1に記載の方法。 14.上記少なくとも1つの改善手段は、静的なvar補償手段を含む請求項 11に記載の方法。 15.複数のバス及びそれに接続された複数の無効性蓄積源を有する送電系統 の領域において電圧安定性を改善するための改善手段を配置する方法において、 上記複数のバスを複数の電圧制御エリアにグループ分けし、各電圧制御エリア 内の各バスが同様の対応する無効電力対電圧の関係を有するようにし; 第1の改善手段を配置するための第1の電圧制御エリアを決定し、この第1の 電圧制御エリアは、送電系統の第1対の動作点の間にロススレッシュホールドを 越えるような内部無効性ロスの差を示し;そして 第2の改善手段を配置するための第2の電圧制御エリアを決定し、この第2の 電圧制御エリアは、送電系統の第2対の動作点の間に無効性蓄積のスレッシュホ ールドを越えるような内部無効性蓄積の差を示すものであることを特徴とする方 法。 16.上記第1の改善手段は、同期発電機を含む請求項15に記載の方法。 17.上記第1の改善手段は、同期電圧コンデンサを含む請求項15に記載の 方法。 18.上記第1の改善手段は、静的なvar補償手段を含む請求項15に記載 の方法。 19.上記第2の改善手段は、切り換え可能な分路キャパシタを含む請求項1 5に記載の方法。 20.上記第2の改善手段は、同期電圧コンデンサを含む請求項15に記載の 方法。 21.上記第2の改善手段は、静的なvar補償手段を含む請求項15に記載 の方法。 22.第3の改善手段を配置するための2つの隣接する電圧制御エリア間の界 面を決定する段階を更に備え、この界面は、送電系統の第3対の動作点の間に無 効性ロスのスレッシュホールドを越えるような無効電力ロスの差をその界面にわ たって示すものである請求項15に記載の方法。 23.上記第3改善手段は、直列キャパシタを含む請求項22に記載の方法。 24.上記第3改善手段は、並列ラインを含む請求項22に記載の方法。 25.第3の改善手段を配置するための2つの隣接する電圧制御エリア間の界 面を決定する段階を更に備え、この界面は、送電系統の第3対の動作点の間に無 効流スレッシュホールドを越えるような無効電力流の差をその界面にわたって示 すものである請求項15に記載の方法。
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