JPH09512333A - アッセイ装置 - Google Patents

アッセイ装置

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Abstract

(57)【要約】 試験患者の同定を与えながら、試料中の被検体の存在を決定することを可能にするアッセイ装置及び方法を提供する。自蔵式アッセイ装置(110)は第1部分(111a)及び第2部分(111b)を有する囲い(111)を含む。反応媒体(114)は第1部分(111a)内に位置し、基礎部品(112)上に固定されている。基礎部品(12)は多孔質支持体を含み、それは少なくとも反応領域(120)、及び標準領域(116)を含む反応媒体(114)に隣接していることができる。シグナル−発生試薬を含む媒体(126)は囲いの第2部分(111b)内に位置し、基礎部分(128)上に固定されている。装置はさらに開端(140a)及び閉端(140b)を有する円筒状本体(140)を含み、閉端上に試験試料の一部を含み、それを反応媒体(114)に転移させるための媒体(185)が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】 アッセイ装置 本出願は1992年9月14日出願の国際出願番号PCT/US92/077 85、及び1993年9月9日出願だがまだ出願番号を受けていない継続出願、 1991年9月13日出願の(及びそれからPCT/US/07785が優先権 を主張している)米国特許出願番号07/759,922の継続出願の一部継続 出願であり、それは1991年3月12日出願の(現在放棄)米国特許出願番号 07/668,115の一部継続出願であり、それは1990年1月19日出願 の(現在放棄)米国特許出願番号07/467,532の一部継続出願であり、 これらはすべて引用することにより本明細書の内容となる。 発明の技術的分野 本発明は生物学的流体中の被検体の存在又は不在を決定するために用いられる 、イムノアッセイを含むリガンド−レセプターアッセイの分野にある。さらに具 体的には、本発明の装置及び方法は、1つの試験装置を用いた試験患者の同定の 確立及び試験患者から採取される生物学的流体中の少なくとも1種の被検体の存 在又は不在の決定に関する。 発明の背景 長年、リガンド−レセプターアッセイの技術分野における熟練者は、抗原類、 抗体類などの存在及び/又は不在を検出するための有効で、安価で、信頼できる 装置及び方法を求めてきた。当該技術分野はそのような装置を十分に持っている 。 長年、当該技術分野における熟練者は、調べられている試料が実際にある患者 に由来することを確認するための装置及び方法も求めてきた。 多くの案、いくつかの工夫、いくつかの単純化(simple)が、試験試料が 実際に特定の患者により生産されたことを証明することを確立した。同様に、特 定の試験結果を特定の人間と対応させること(matching)を妨げる多く の案がある。 例えば薬物試験は現在、競技会、刑務所及び仕事場において日常的手順である 。その案は尿又は血液などの患者の流体試料を調べ、流体試料中のある種の抗体 の存在を決定することを含み、陽性の結果が薬物使用の指標となることができる 。 以前、そのような試験は、調べられる流体を種々の容器に移し、流体を調べら れる人間から離れた場所に運搬することを含み得る一系列の試験により行われて きた。しばしば、流体の置き間違い及び/又は置換が、試験流体の一連の保管に 関する疑問を表面化させた。かくしてそのような試験の間に起こってきた問題は 、試験流体を調べられるべき人間以外の人間から得ることがあり得ること、ある いは試験流体が混合、紛失されてしまうか、又は試験が実験室から戻された後に 明確にその人間と同定することができないことである。又、これらのアッセイは 典型的に長い時間を要し、時宜を得た結果を得ることができない。 他の欠点は、生物学的流体中の被検体の決定のために現在用いられている装置 及び方法の多くに伴う。多くの場合、そのような装置を用いて、又は扱って満足 な結果を得るためにはある程度の熟練が必要である。さらにこれらの装置のほと んどは1種又はそれ以上の追加の試薬類、及び多くの場合に試験の経過の間に装 置に適用するための洗浄溶液を必要とする。これらの装置の多くにおいて、少な くとも部分的に、装置の限られた感度の故に、正確な結果を与えるために比較的 大量の、しばしば高 価な試薬類又は試験試料が必要である。 上記の通り、この種の検出の基礎となる原理は人間の免疫系、すなわち異種分 子、典型的に巨大分子に応答する哺乳類の固有の能力である。後文において、そ のような応答を引き出すことができるいずれの分子も抗原、すなわち抗体生成体 (antibody generator)と呼ぶ。抗原に応答し生産されるタ ンパク質類及びタンパク質フラグメント類を抗体類又は免疫グロブリン類と呼ぶ 。 発明の概略 本発明は、試料中の被検体の存在又は不在の決定を可能にする、及び好ましく は試料を与える人間を明確に同定する特別に設計されたアッセイ装置、好ましく はイムノアッセイ装置の使用を介し、既知のアッセイ装置類及び系に固有の問題 を克服する。 本発明は試験法及び装置、より具体的には被検体、最も具体的には生物学的流 体中の特定の抗原類又は特定の抗体類の存在を検出するための方法及び装置を目 的とする。本発明は好ましくは調べられる患者の確実な同定も与える。 本発明は、被検体の存在又は不在の検出及び好ましくは試験患者の同定に適し た、容易に扱える使い捨ての試験パッド及び使い捨ての試験装置を提供する。例 えば試験患者の指に標識リガンドをコーティングし、指を特異的固定化リガンド ベッドを有する膜基質上に押し付け、生物学的流体から被検体を捕捉し、同時に 試験患者の無インクの(特異的結合)可視の指紋を与え、流体のドナーの確実な 同定を反論なく得ることができる。膜上に得られる流体ドナーの指紋は、試験を 行う時点に彼の体液中に存在する薬物などの被検体についての情報も含むことが できる。こ の情報は、必要な場合の確実な同定のために記録又は保存することができる。 本発明の目的は試験されている患者の同定もしながら被検体の存在又は不在に 関して試験試料をアッセイすることである。かくして誤同定、一連の見出し、及 び遅延の問題を除去することができる。 本発明の目的は試験患者から採取される被検体の存在又は不在を迅速に決定す るための装置の提供である。本発明の目的は試験患者から採取される試料中の被 検体の定量的量を迅速に決定するための装置の提供でもある。本発明のさらに別 の目的は、試験患者から採取される試験試料中の薬物又は薬物代謝産物の存在又 は不在を決定するための装置及び方法の提供、ならびに試験患者が急性又は慢性 薬物乱用者であるか否かを決定する装置及び方法の提供である。 指紋による試験患者の同定に限定されない本発明の他の実施態様は、体液の試 料又は標識リガンドを、試験装置の一部である転移手段又はアプリケーターの圧 力で膜に適用することを含む。流体試験試料類及び/又は試薬類を反応媒体の表 面に滴下する類似の既知の装置と対照的に、流体試験試料類及び/又は試薬類を 短い持続時間の間、反応媒体の表面上に圧力下で適用し、保持する本発明は、試 験試料及び試薬類の必要量がより少なく、既知の装置より高い感度を示す。 この原理を用いる本発明の装置は、密閉アッセイ(enclosed ass ay)試験装置である。好ましい実施態様は、アッセイ試験装置が囲い、囲い中 に位置する少なくとも1つの反応領域を有する反応媒体、囲い中に位置するシグ ナル−発生又は被検体−指示試薬を含む媒体、ならびに囲い中に位置する試験試 料を含むための媒体を含む実施態様で ある。囲い中に位置するジクナル−発生試薬を含む媒体、及び試験試料を含むた めの媒体の両者は、反応媒体と離れた関係の第1位置、及び反応媒体と物質−転 移可能な接触をしている第2位置の間を独立して移動することができる。これは 自蔵式試験装置であるのが好ましい。 本発明の特定の実施態様は、2部構成囲いを用いるアッセイ試験装置を含む。 装置の1つの実施態様の場合、少なくとも1つの反応領域を有する反応媒体は囲 いの第1部分に固定される。2部構成囲いの第2部分に試験試料の一部を含むた めの媒体が位置する。試験試料の一部を含むための媒体と反応媒体は囲いの2つ の部分において、囲いの部分が閉じた関係にされた時に、試験試料の一部を含む ための媒体と反応媒体の間に物質転移可能な接触があるように配置される。少な くとも1つの反応領域に加え、反応媒体は、必要な場合に指紋又は同様の手段に より試験患者を同定するために設けられた標準領域を有するのが好ましい。その ような装置は自蔵式アッセイ装置として設計することができる。本明細書で用い られる「自蔵式」という用語は、追加の試薬類又は溶液類を加えずに、あるいは 水の滴下を必要とするのみで装置を使用することができることを意味する。 別の実施態様はいくらか類似の配置を用いるが、試験試料の一部を含むための 媒体がシグナル−発生試薬を含む媒体に置換される。 上記の「圧力」原理に従う好ましい装置は、少なくとも1つの反応領域を有す る反応媒体が2部構成囲いの第1部分に固定される2部構成囲いがやはり用いら れる点で前記の装置と類似である。しかしこれらの実施態様の1つと同様に、2 部構成囲いの第2部分にシグナル−発生試薬を含む媒体、例えば被検体の存在を 指示するであろう標識材料が位置す る。装置は試験試料の一部を含むための取り出し可能な媒体も含み、それは囲い の第1及び第2部分の間に位置し、囲いの第1及び第2部分が囲いの第1の閉鎖 位置において閉じた関係になる時に、反応媒体と物質−転移可能な接触をする。 反応媒体及び被検体−指示試薬(又はシグナル−発生試薬)を含む媒体はそれら の分離された囲いの部分において、囲いの部分が第2の位置で閉じた関係になる 時に反応媒体及び被検体−指示試薬を転移させるための手段が互いに物質転移可 能な接触をするように位置し、配置される。 この装置を用いる場合、試験患者から採取される試験試料は、2部構成囲いに 置かれた、試験試料の一部を含み、転移させるための取り出し可能な媒体上に置 かれる。次いで囲いは、取り出し可能な試験試料含有媒体が反応媒体と転移可能 な接触をするように第1の位置に閉じられ、反応媒体に圧力が加えられる。次い で囲いを開け、試験試料を含み、転移させるための取り出し可能な媒体を囲いか ら取り出す。囲いは2回目に、被検体−指示試薬を転移させるための手段が反応 媒体と転移可能な接触をするように第2の閉鎖位置に閉じられ、反応媒体に圧力 が加えられる。 本発明の別の実施態様の場合、反応媒体の種々の隔離された領域が特異的被検 体、例えば薬物又は薬物代謝産物に結合又は捕捉する免疫学的対(immuno logical pair)(MIP)の特異的メンバーを含む。種々の隔離領 域が種々の指定被検体に関して特異的なMIP類を含むことができ、それにより 1回のアッセイで1つ以上の被検体に関する決定を行うことを可能にする。 本発明の方法及び装置は、従来のフロースルーカセット又は装置と対 照的に少量のシグナル−発生試薬のみが必要である点で特に有益であり;試験装 置の表面への直接の接触を保持しながら圧力を適用することが試薬類、特にシグ ナル−発生試薬の局部的濃度を保持し、それは反応の速度及び感度を向上させる と思われ、例えば試験結果が何分又はそれ以上に対して何秒で得られ;いくつか の実施態様においては第2抗体の標識(第1抗体又は抗原の標識と対照的に)が 、抗原の形が標識に結合していることにより変化しないので、アッセイの反応時 間を短縮する。 定義 1.リガンド−レセプターアッセイ:リガンドと、リガンドに結合する物質の 間で形成される複合体の検出を含む方法。複合体の1つのメンバーは被検体であ るのが好ましい。好ましいリガンド−レセプターアッセイはイムノアッセイであ る。リガンド−レセプターアッセイは生物学的流体中のリガンドの存在、不在、 量及び濃度を決定するために用いることができる。リガンド−レセプターアッセ イは競合的、非−競合的、均一又は不均一、直接又は間接、あるいは組み合わさ れた検出法、例えばビオチン又はジニトロフェノール(DNP)などの小さい化 学的部分への抗体の結合であることができる。 アッセイ法の間、少なくとも1つのあらかじめ決められたリガンド又はリガン ドレセプターの実質的にすべてがあらかじめ決められた位置に留まっているのが 好ましい。リガンド又はリガンドレセプターを固定化する方法は、本発明の範囲 内に含まれる。好ましい実施態様の場合、リガンド又はリガンドレセプターは固 相上又は固相中に結合又は固定化される。典型的固定化機構は共有結合、非共有 結合、化学的カップリング、物理的捕捉及び吸着を含むがこれらに限られるわけ ではない。 2.リガンド:被検体自身、又は試験試料中の被検体の存在を意味するために 用いることができる物質を言う。リガンド−レセプターは、それに関する特異的 結合パートナー、例えばリガンドが存在する物質を言う。本明細書で用いられる リガンド及びリガンド−レセプターは免疫学的対(MIP)のメンバーであるこ とができる。リガンド及びリガンド−レセプター類はハプテン類、ホルモン類、 抗原類、抗体類(抗−抗体類及び抗体フラグメント、例えばFab又はFcを含 む)、DNA、RNA、オリゴヌクレオチド類、核酸類、ならびに上記のいずれ かの複合体類又は代謝産物を含むことができる。リガンド又はリガンド−レセプ ターは標識されていることも非標識であることもできる。 3.被検体:アッセイされるべき物質、及び用いられる特定のアッセイに依存 してリガンド又はリガンド−レセプターであることができる。被検体の例は薬物 、タンパク質類、ハプテン類、ホルモン類、前記の代謝産物類、及び単独の、又 はタンパク質と組み合わされた他の分子を含むが、これらに限られるわけではな い。ハプテンは、抗原性又は免疫原性であるために典型的にタンパク質に最初に 結合する低分子量材料、例えばいくつかの薬物又は薬物代謝産物である。例えば いくつかの薬物を遊離の、及び結合された形態で体中で見いだすことができ、そ れ自身は慢性薬物乱用者及び急性薬物乱用者を区別する可能性を与える。前者の 場合には、多くの場合に体において、結合抗体に対する抗体が形成され、それも 本発明により被検体として検出することができる。 4.生物学的流体:被検体の存在又は不在の決定のために調べることができる 体液であり、血液又は血液成分、唾液、尿を含むがこれらに限られるわけではな い。 5.シグナル−発生試薬:検出可能なシグナルを発生するために用いることが できる、リガンド−レセプターアッセイにおいて用いられる試薬。好ましいシグ ナル−発生試薬は容易に見えるシグナル、より好ましくは色を与える。 図面の簡単な説明 図1は本発明のアッセイ装置の平面図である。 図2は抗原の存在又は不在に関する試験を行った結果、ならびに試験患者の同 定に適した模様の形成を示す、本発明のアッセイ装置の平面図である。 図3は反応媒体における反応領域を示す、本発明のアッセイ装置の拡大略断面 図である。 図4は反応媒体における標準領域を示す、本発明のアッセイ装置の拡大略断面 図である。 図5は陽性の試験結果を示す、本発明のアッセイ装置の拡大略断面図である。 図6は陰性の試験結果を示す、本発明のアッセイ装置の拡大略断面図である。 図7は本発明のアッセイ装置法の接触を示す、本発明のアッセイ装置の断面の 抽象図である。 図8は反応媒体の標準領域における指紋の形成を示す、本発明のイムノアッセ イ装置の断面の抽象図である。 図9は綿棒から試験試料を与える人間の指への試験混合物の転移を示す、本発 明のイムノアッセイ装置の別の実施態様の断面の抽象図である。 図10は試験試料を与える人間の指による反応媒体への試験混合物の 適用を示す、図9のイムノアッセイ装置の断面の抽象図である。 図11は本発明の装置の1つの実施態様の開けられた、分解透視図である。 図12は本発明の装置の別の実施態様の透視図である。 図13は本発明の装置のさらに別の実施態様の透視図である。 発明の詳細な説明 本発明のリガンドレセプターアッセイ装置は少なくとも1つの反応領域及び好 ましくは、試験患者の同定を確立することができる少なくとも1つの標準領域を 含む。本発明の好ましい実施態様の場合、反応領域はリガンド、リガンド−レセ プター対(本明細書で「リガンド/レセプター対」とも呼ばれる)の少なくとも 1つのメンバーを含み、このメンバーは試験試料中の物質の存在又は不在を確定 することができる。本発明の別の好ましい実施態様の場合、リガンドを少なくと も1つの標準領域に挿入し、試験患者同定模様を与えることにより、試験患者の 同定を確立する。 本発明の方法は反応媒体の一部の上又は中で、試験試料中の被検体の存在又は 不在に関する免疫学的アッセイを行い、反応媒体の一部の上で試験試料を与えた 試験患者の同定を確立することを含む。 本発明の1つの実施態様は、多孔質支持体及び多孔質支持体の一部を覆う反応 媒体を含むアッセイ装置、好ましくはイムノアッセイ装置を目的とする。反応媒 体は少なくとも1つの反応領域及び、好ましくは少なくとも1つの標準領域を含 み、標準領域は試験患者を同定するのに適した模様を与えることができる。より 好ましい実施態様の場合、標準領域は指紋、又は同定に用いることができる試験 患者の体の他の部分の表面 再現を与えることができる。反応領域はリガンド/抗−リガンド、又はリガンド /リガンド−レセプターアッセイを行うための手段、好ましくは被検体の存在又 は不在に関するアッセイを行うための手段を含む。別の好ましい実施態様の場合 、アッセイを行うための手段は免疫学的対のメンバーを含む。 本発明の別の実施態様は免疫学的対のメンバーを含む少なくとも1つの反応領 域及び、好ましくは少なくとも1つの、試験患者の同定を確立することができる 標準領域を有する反応媒体を含むアッセイ装置を目的とする。標準領域は指紋又 は、同定に用いることができる試験患者の体の他の部分の表面再現を含む模様を 与えることができるのが好ましい。 別の側面に従うと、本発明は支持体、好ましくは多孔質支持体;好ましくは支 持体上に固定された多孔質媒体である反応媒体を含み、反応媒体は少なくとも1 つの反応領域及び、好ましくは少なくとも1つの標準領域を有し、標準領域の少 なくとも一部は試験患者の同定を確立することができる。好ましい実施態様は反 応媒体中、又は上に位置する免疫学的対のメンバーを含む。別の好ましい実施態 様の場合、標準領域の少なくとも一部が免疫学的対の1つのメンバーを含む。本 発明のいくつかの実施態様の場合、反応媒体は支持されていないことができる。 本発明は、アッセイ装置の反応領域を試験試料と接触させ;試験試料中の少な くとも1つの被検体の存在又は不在を決定し;アッセイ装置の標準領域において 試験患者一同定模様を形成することを含む、試料の処理のための方法も目的とす る。 本発明は、イムノアッセイ装置の反応領域において被検体に関するイムノアッ セイを行い、それにより試験試料中の被検体の存在又は不在を 決定し;イムノアッセイ装置上の標準領域において、試験試料を与えた人間の同 定を確立することを含む試料中の被検体の存在又は不在を決定するための方法も 目的とする。 本発明の方法は、好ましくはリガンド結合に基づくアッセイを用いることによ り試料中の被検体の存在又は不在を決定し、好ましくは免疫学に基づく案を用い ることにより試料を与えた人間の同定を確立することを含む。図1に言及すると 、生物学的流体を少なくとも1つの反応領域20に適用し、あらかじめ決定され たリガンド/レセプター結合反応を起こさせることにより試料中の被検体の存在 及び/又は不在を決定することができる。本発明の好ましい実施態様の場合、反 応の完了はシグナルの発生を生ずる。シグナルは可視の色又は色の不在の形態で 発生されるのが好ましい。例えば図2において、可視の発色の陰影がつけられた 領域32〜34は試験試料中の被検体の不在を示し、色の不在の領域35〜37 は試験試料中の被検体の存在を示す。本発明は用いられる特定の結合アッセイ、 シグナルの発生の方法、発生されるシグナルの種類、及び陽性及び/又は陰性の 結果の特定の位置により制限されてはならないことが意図されている。 本発明に従うと、試験試料を与えた人間を同定する像又は模様の作成は、同定 する体の部分、例えば人間の指又は足を標準領域に適用し、あらかじめ決められ たリガンド/レセプター反応を起こさせ、それにより指紋又は足跡の像を作成す ることにより行うことができる。好ましい実施態様の場合、シグナル−発生試薬 、好ましくは発色試薬がコーティングされた人間の指の先を、人間の指にコーテ ィングされたシグナル−発生試薬に結合するMIPを有する標準領域の表面に適 用する。本発明の 好ましい実施態様の場合、免疫学的反応の完了は、人間の指紋に対応する可視の 色像の発生を生ずる。図2は典型的な可視の指紋を示す。 特に小児科における使用のための本発明の実施態様の場合、形成されることが できる像又は模様は、足又は足の一部のものであることができる。この実施態様 の場合、あらかじめ標識試薬がコーティングされた足又は足の一部を本発明の装 置に適用することができる。 ここで、本発明の典型的な実施態様を図面に言及することにより説明する。 本発明のイムノアッセイ装置10は、好ましくは支持体又は基礎部品12上に 固定された反応媒体14を含む。基礎部品12は多孔質支持体であるのが好まし い。本発明の好ましい実施態様の場合、反応媒体14は少なくとも1つの反応領 域20及び少なくとも1つの標準領域16を含む。図1及び2に示されている典 型的な実施態様の場合、イムノアッセイ装置10は6つの反応領域20(32〜 37と番号付け)及び2つの標準領域16及び18を含む。 本発明の検出装置10において、少なくとも1つの反応領域20は、好ましく は試験試料中の被検体の存在及び/又は不在を確定するための免疫学的アッセイ を行うための手段を含む。図3に示されている典型的な実施態様の場合、反応領 域20は反応媒体14に埋め込まれた粒子22のような少なくとも1つの担体を 含む。示されている通り、粒子22には免疫学的対のメンバー21がコーティン グされている。 本発明の検出装置10において少なくとも1つの標準領域16は、好ましくは 免疫学的対のメンバーを含む、試験患者の同定を確立するための手段を含む。図 4に示されている典型的な実施態様の場合、標準領域 16は、反応媒体14に埋め込まれた粒子24のような担体を含む。示されてい る通り、粒子24には免疫学的対のメンバー25がコーティングされている。本 発明の好ましい実施態様の場合、MIP25はシグナル−発生試薬に、又はMI P−シグナル−発生試薬共役体に結合することができる。 本発明の典型的な方法は、図5〜8に言及することにより説明することができ る。図5の場合、MIP30が加えられた試験試料中の被検体31の存在を決定 することができる。生物学的流体が、免疫学的対のメンバー21がコーティング された粒子22を有する反応領域20の表面に適用される。生物学的流体中に被 検体31が存在する場合それは、それが混合され、一緒にインキュベートされ、 被検体31に関して特異的であるMIP30に結合するか、又はそれにより捕捉 される。生ずる免疫学的対50はMIP21に結合も捕捉もされず、反応媒体1 4を通過するであろう。本発明のこの実施態様に従うと、及びこの状況において は、発色試薬はコーティング粒子22に結合しないであろう。 図6の場合、MIP30が加えられた試験試料中の被検体の不在を決定するこ とができる。生物学的流体が、免疫学的対のメンバー21がコーティングされた 粒子22を有する反応領域20の表面に適用される。生物学的流体中に被検体が 不在の場合、MIP30はMIP21に結合、又はそれにより捕捉される。本発 明のこの実施態様に従うと、及びこの状況下では、反応媒体の表面上に適用され た発色試薬がコーティング粒子上のMIP30に結合するであろう。本発明の別 の実施態様の場合、MIP30が発色試薬を含むことができる。 図7及び8は標準領域の表面上における指紋の像の作成の典型的方法 を示す。人間の指の表面60は隆起61と谷間62を含んでいる。人間の指に色 発色試薬102がコーティングされると、発色試薬のより大きい部分が谷間62 に集まる傾向がある。指が反応媒体14の表面上に適用されると、発色試薬の濃 度がより高い領域は谷間の領域に局在すると思われる。標準領域の表面のコーテ ィング粒子は典型的に、より高い割合の発色試薬に結合し、それが今度は人間の 指紋の谷間に対応するより強い可視の色を発生する。 本発明の好ましい実施態様の場合、生物学的流体中の物質の存在/不在の決定 及び指紋の像の作成は典型的にわずか数分で行われる。 本発明の試験装置及び方法の迅速性及びより高い感度の両方は、試薬類及び/ 又は試験試料を膜表面に適用する装置及び方法、ならびにある程度、膜が形成さ れている材料の両方の特性に帰することができる。かくして下記に記載の通り、 適用の方法及び材料は、溶液中の試薬類がより長時間、膜表面と接触状態で保持 され、膜表面中の試薬類と溶液中の試薬類の間の、より高い程度の反応を促進す るものである。これは試薬類のより高い感度に導き、より低濃度の試薬類を必要 とする。 本発明の個々の側面をここでさらに詳細に説明する。 リガンド−レセプターアッセイ 本発明に従うと、検出装置は問題の被検体を検出するためのいずれのアッセイ 法の場合にも用いることができる。本発明に従って用いられるすべてのアッセイ において、被検体は少なくとも1つのリガンド又はリガンド−レセプターに結合 する。典型的結合アッセイは、同時インキュベーション、あるいは1つ又はそれ 以上の分離段階を有する順次インキュベーションのように固相が結合試薬とカッ プリングさせられる競合的結 合アッセイ、ならびに置換アッセイを含む標識リガンドアッセイ;固相が結合試 薬又はリガンドであるアッセイを含む非競合的及び競合的結合アッセイ、ならび に沈澱、ラジオイムノアッセイ又は酵素結合イムノソルベントアッセイを含むサ ンドイッチアッセイを含む、標識結合試薬アッセイを含むがこれらに限られるわ けではない。本発明は用いられるイムノアッセイの種類、又はアッセイを行う場 合に用いられる特定の案により制限されないことが意図されている。典型的にイ ムノアッセイ法が実施例に示されている。 反応媒体 本発明に従うと、反応媒体はリガンド−レセプターアッセイを行うのに適した いずれの媒体であることもできる。上記の通り、反応媒体は被検体の存在又は不 在を示すための少なくとも1つの反応領域、ならびに好ましくは試験患者の同定 を示すための少なくとも1つの標準領域を含む。典型的にリガンド−レセプター アッセイは、ビーズ類、管類、平板類、櫂類、多孔質又は非−孔質マトリックス 、あるいは多孔質又は非−孔質膜類又はフィルター類の形態の反応媒体を用いて 行うことができる。 反応媒体は、深層媒体(depth medium)を含むことができ、その 場合表面又は表面近辺の領域が少なくとも1つの反応領域を含む。反応媒体は表 面層として反応領域を有する層状構造も含むことができる。本発明に従うと、反 応及び標準領域は反応媒体において、シグナル−発生試薬が存在する場合はそれ が容易に視覚化されることができるように配置される。 本発明に従うと、好ましい反応媒体は多孔質であり、さらに好ましい反応媒体 は多孔質膜である。本発明は反応媒体の種類又は構成により制 限されるべきではないことが意図されている。当該技術分野における熟練者は、 反応媒体の選択が、感度、結合能力、安定性、結合することができる分子又はM IPの種類、及び特定のアッセイ案との適合性を含むがこれらに限られない所望 の物理的性質に依存することを容易に認識するであろう。 反応媒体を形成するための典型的材料はラテックス、ニトロセルロース、ナイ ロン、セルロース及びナイロンを含むが、これらに限られるわけではない。 好ましい反応媒体は商業的に入手可能なGelman Super膜である。 Super膜は、親水性表面を有するラテックス低タンパク質結合ポリスルホン 膜である。当該技術分野における熟練者は、この膜が優れた流量及び粒子保持; 滑らかな表面;診断試験におけるシグナルコントラストを強化する光沢のある白 さ及び不透明さ;試料の汚染及びバックグラウンド干渉を減少させる低い抽出可 能物;ならびに最終的生成物の一貫性を保証する均一な多孔性を与えるので望ま しいことを認識するであろう。この膜の使用は外部の湿潤剤の必要を取り除き、 それは望ましくない抽出可能物の導入の抑制のために望ましい。 別の好ましい膜、IAM、Immobilon Affinity Memb rane(Millipore Corporationから商業的に入手可能 ;例えば米国特許第4,407,943号を参照)、疎水性ベースポリマー、ポ リビニリデンジフルオリド(PVDF)はタンパク質類を結合する。IAMはタ ンパク質結合の程度の高度の制御も可能にし、使用者はナノグラムからマイクロ グラムの量のタンパク質を表面上に再現的に固定化し、種々のアッセイ要求に合 わせることができ る。IAMへのリガンドの結合及びイムノアッセイにおけるその利用は当該技術 分野において既知である。 本発明の反応媒体の固体支持体としての膜の利用は、固相の追加の便利さ、典 型的に高いタンパク質結合容量、及び膜の流通性のために望ましい。ニトロセル ロースは、タンパク質類、核酸類、他の細胞抗原類、及び細胞巨大分子類に関す るその高い親和性の故に、最も普通に用いられる膜の1つであり、所望のMIP 結合がイオン性又は疎水性である場合に望ましい。ニトロセルロースは、タンパ ク質類及び核酸類のブロッティングのための優れたマトリックスも提供する。ニ トロセルロースは必要な何の形にも切断することができ、指紋のタンパク質の量 が明白に可視となるという有用な特性を有する。 所望の結果を達成するために膜の表面特性を変える、又は膜に種々の表面特性 を挿入することは本発明の範囲内に含まれ、例えばホルモンに関する競合的結合 アッセイのために設計される膜の表面特性は、治療的薬物に関する免疫測定アッ セイの場合と異なり得る。例えば親水性化PVDF膜の表面のエタノールアミン を用いた処理は、膜表面の非−特異的結合を減少させることが示された。特定の 表面処理剤又は表面特性の選択は、表面に与えられるべき所望の化学的性質;反 応領域上、又は中の生物活性試薬の官能性を変性させる、又は損なう可能性がな いこと、又は可能性が少ないこと;固定化された生物活性分子のある配向に影響 を与える要求;固定化された生物活性分子の長期間の安定性を促進する要求;所 望の親水性置換基の包含;ならびに処理剤の入手性及び経費に基づき得る。膜の 表面特性に影響を与えるための二官能基性又は多官能基性試薬類を含む他の表面 処理剤の利用は、本発明の範囲内に含まれる。 当該技術分野における熟練者は、多孔質である反応媒体を含むことにより誘導 される利益を容易に認識するであろう。陽性の試験試料が容易に反応媒体を通過 し、発色試薬を加える前に反応媒体の表面を洗浄する必要が取り除かれるであろ う。あまり望ましくはないが、本発明は非−孔質媒体の利用を含むことが意図さ れている。好ましい支持体材料は、Porexとして既知のいくらか堅い多孔質 プラスチック材料である。 上記の通り、反応媒体は支持されていることも、非支持であることもできる。 好ましい実施態様の場合、反応媒体は支持されており、さらに好ましい場合、支 持体は多孔質である。典型的支持体はポリスチレンを含むが、これに限られるわ けではない。 本発明の別の実施態様の場合、支持体は流体及び試験を行う場合に用いられる 試薬類について不浸透性であることができ;この実施態様の場合、反応媒体は媒 体の表面又はその近辺に反応領域を有するのに十分に「深い」のが好ましい。 装置が全体的に、又は実質的に自蔵性である、すなわち追加の試薬類を必要と しないか、又は反応媒体の濯ぎのために最高でも数滴の緩衝溶液又は水を用い、 正確な決定を行うために最低の程度の熟練しか必要としない本発明の好ましい実 施態様の場合、反応媒体の支持のために別の種類の材料が好ましい。そのような 用途の場合、圧縮可能な吸い上げ性、又はスポンジ−様材料が好ましい。かくし て圧縮可能な支持体材料の実質的に平らな表面に隣接、接触又は結合している反 応媒体の実質的に平らな外表面に圧力を加えることにより、反応媒体に隣接する 支持体材料の表面の圧縮又は表面のへこみを生じ、支持体表面をその圧縮されて いない平らな表面より低くする。流体の存在下で、圧力が圧縮可能な支持 体材料から解放された後、及び圧縮可能な材料がその圧縮されていない状態に膨 張する時に流体は支持体材料中に吸い込まれる。かくして流体試料、試薬溶液、 緩衝溶液又は水が反応媒体に適用され、支持体材料の表面に変形を起こすのに十 分な圧力が加えられると、流体は支持体材料がその最初の状態に膨張する時に支 持体材料中に引っ張られるであろう。加えられる圧力は材料の圧縮率の関数であ る。好ましい圧縮可能支持体材料は圧縮可能な柔軟性網状ウレタンフォーム、好 ましくは約75〜100ppi、好ましくは約80〜90ppiの多孔率を有す るポリエステル又はポリエーテルウレタンフォームである。そのような材料はE .M.Murray Co.Incから入手可能である。 標準領域 本発明の好ましい実施態様の場合、反応媒体は試験試料中の被検体の存在又は 不在の決定における参照点を確立するための標準領域(参照標準領域)、及び最 も重要には、試験試料を与えた試験患者の同定を確立するための標準領域(同定 標準領域)を含む。 本発明に従うと、試験試料を与えた試験患者の同定を確立するための標準領域 (同定標準領域)は、MIPが組み入れられたいずれのシグナル発生機構を含む こともできる。例えば標準領域はシグナル−発生試薬に結合することができる免 疫学的対のメンバーを含むことができ、シグナル−発生試薬は試験患者の指を同 定標準領域の表面に接触させることにより適用された時に、指紋の像を試験装置 上に作成する。 本明細書で用いられる「試験患者の同定を確立することができる」というのは 、調べられる試料を与えた患者を特定的に同定できることを言う。本発明の好ま しい実施態様の場合、標準領域は免疫学的対のメンバ ーを含み、それはあらかじめシグナル−発生試薬がコーティングされた試験患者 の指と接触させられると指紋の永久的像、好ましくは容易に見ることができる指 紋の像を作成することができる。別の実施態様の場合、本発明は試験患者の同定 に用いることができるヌクレオチド配列に結合することができる免疫学的対のメ ンバー又はヌクレオチド配列を有する標準領域を含む。 本発明に従うと、試験試料中の被検体の存在又は不在の決定における参照点を 確立するための標準領域は、標準を与えるためのいずれの手段をも含む。標準を 与えるためのいくつかの例は実施例に示されている。本発明は試験結果の判定に おける比較の標準の確立のための手段又は機構により制限されると解釈されない ことが意図されている。 反応領域 反応領域は、被検体の存在又は不在を決定することができる場所を言う。例え ば反応領域は好ましくは反応媒体の表面の上又は近辺であり、あるいは表面の下 であることができる。本発明の好ましい実施態様の場合、反応領域は、問題の被 検体の捕捉に適したマトリックス又はフィルター中の粒子又はビーズに結合した 少なくとも1つのリガンド又はリガンド−レセプターを含む。本発明の別の実施 態様の場合、反応領域の少なくとも1つは参照点の確立のための標準、例えば色 の不在を示すための比較標準であることができる。 シグナル−発生試薬 シグナル−発生試薬は検出可能なシグナルを発生する、あるいはリガンド又は リガンド−レセプターの検出を可能にするいずれかの試薬又はマーカーを言う。 好ましいシグナル−発生試薬類は装置を用いずに、好 ましくは視覚による手段で被検体の検出を可能にする試薬類である。典型的シグ ナル−発生試薬類は発色試薬類、例えば酵素、色素類を含むポリマー、化学発光 試薬類、蛍光試薬類、放射性同位体類又は強磁性粒子類を含むが、これらに限ら れるわけではない。発色試薬は着色粒子、着色分子、あるいは着色マーカーの形 成に導く一連の反応を開始させることができるいくつかの種、例えば酵素である ことができる。着色分子は蛍光色素、例えばフルオレセイン又はローダミン;化 学発光化合物;生物発光化合物;あるいは紫外線、可視光線及び赤外線を含む電 磁線(及び別の波長における放射線の可能な再発光)の吸収により検出されるこ とができる化合物であることができる。着色分子はリガンド又はリガンド−レセ プターに直接又は間接に共役させることができる。別の場合、着色分子を粒子、 特にミクロソーム中に挿入することができる。 発色試薬類として有用な酵素類はアルカリ性ホスファターゼ、ホースラディッ シュパーオキシダーゼ又はβ−ガラクトシダーゼを含む。そのような酵素は多く の場合に発色基質と結合して用いられる。酵素発色試薬類と一緒に用いることが できるいくつかの典型的発色基質のリストを下記の実施例11に示す。 本発明の好ましい実施態様の場合、発色試薬は電子密度の高い粒子、例えばコ ロイド金、銀コーティングコロイド金又はフェリチンであることができる。 本発明の別の好ましい実施態様の場合、発色試薬はMIPに結合することがで きる。 本発明は発色試薬であることができるシグナル−発生試薬を含む。シグナル− 発生試薬は反応媒体中又は上の被検体又は被検体共役体の吸着 を検出するための標識MIPを含むのが好ましい。標識MIPは複数の適した標 識類、例えば酵素、蛍光化合物、生物発光化合物、強磁性原子又は着色粒子もし くはミクロソームのいずれか1つを含むことができる。好ましい実施態様の場合 、本発明において用いられる標識はコロイド金である。金は生物学的に不活性で あり、非常に優れた電荷分布を有し、多くの有用な形態で広く入手できる。その 検出はいくつかの銀付着法を用いて強化することができ、それは発現を裸眼によ り監視することを可能にする。広範囲の抗−免疫グロブリン抗体類、プロテイン A又はストレプトアビジンと共役したコロイド金粒子類が商業的に入手可能であ る。 コロイド金基質は他の着色粒子類又はミクロソーム類より好ましいが、発色基 質は酵素共役体のための別の感度の高い検出法を与える。 本発明のいくつかの実施態様は、1つ又はそれ以上の被検体の定性的及び/又 は定量的決定に必要なすべての、又はほとんどの試薬類及び材料類を含むコンパ クトアッセイ装置及びキットに関する。そのような装置の好ましい実施態様が図 11に示され、それは自蔵式アッセイ装置110を示している。装置は囲い11 1を含み、それは好ましい実施態様の場合、第1部分111a及び第2部分11 1bを含む。上記の種類の反応媒体114が囲い111aの第1部分内に位置し 、基礎部品112の隆起した台又は壇の部分の上面に固定されている。基礎部品 112は反応媒体114に隣接、接触又は結合した多孔質支持体を含むのが好ま しい。本発明の好ましい実施態様の場合、反応媒体114は1つ又はそれ以上の 反応領域120を含み、そのそれぞれはリガンド/レセプター対のメンバー(免 疫学的対のメンバー、例えば抗原又は抗体であることができる)などの特定の試 薬を含む。この好ましい実施態様における反 応媒体は少なくとも1つの標準領域116も含む。上記で議論された実施態様に おけると同様に、反応領域のそれぞれは被検体の定性的存在又は定量的範囲の決 定に適した試薬を含む。本発明の好ましい実施態様の場合、標準領域は試験試料 のドナーの同定に適している。同様に、標準領域116も、リガンド/レセプタ ー対のメンバー、例えば免疫学的対のメンバーであるのが好ましい試験患者の同 定に適した試験試薬を含む。 反応領域のそれぞれに存在する試薬類は手動で、又は好ましくは自動化法を用 いて、例えばインクジェット印刷システムにおいて用いられる種類のインクジェ ットスプレーを用いて適用し、患者及び隔離された反応領域における試薬を適用 することができる。 囲いの第2部分111bに媒体126が位置し、その上に少なくとも1つのシ グナル−発生試薬又は被検体−指示試薬が広げられており、それは発色試薬であ ることが好ましい。シグナル−発生試薬−含有媒体126は、反応媒体又は試験 試料を含むための媒体(下記で議論)のいずれよりも多孔性が低い材料から形成 される。シグナル−発生試薬が広げられる媒体として用いるのに好ましいのは、 独立気泡ポリオレフィン材料、例えば独立気泡ポリエチレン又はポリプロピレン である。好ましい材料はVoltek CorporationからMinic ellとして入手可能である。シグナル−発生試薬は、本発明の他の実施態様の 場合と同様に、リガンド/レセプター対の標識メンバー、例えば免疫学的対の標 識メンバー、例えばコロイド金標識物質であるのが好ましい。シグナル−発生試 薬を含む媒体126は囲いの第2部分111bにおいて、囲いの2つの部分が特 定の閉鎖位置において一緒にされた時に、媒体126に含まれるシグナル−発生 材料が反応媒体に転移されるように 媒体126と反応媒体116の接触が成されるような方法で位置する。これは媒 体126を、図11において示されている好ましい実施態様において基礎112 と類似の形を有する隆起した台又は壇に似た基礎部分128の上に固定すること により行われるのが好ましい。シグナル−発生試薬を含む媒体が第1の、又は開 けられた位置において反応媒体114から離され、第2の、又は特定の閉じられ た位置においてシグナル−発生試薬が反応媒体114に転移されるこの配置は、 シグナル−発生試薬−含有媒体126が試薬媒体114に接触する時に加えられ る圧力の故に、より高い感度を達成し、速度を増すと思われる。含まれる特定の 材料に依存して、大気圧を越える圧力を用いることができ、好ましくは約2〜約 5psiよりわずかに低い圧力を約5〜約20秒間加えるのが、媒体114と1 26が互いに接触して置かれた後にシグナル−発生試薬を反応媒体の表面に、又 はその近辺に適切に保つのに十分である。シグナル−発生試薬、被検体、又は被 検体と被検体のリガンドレセプターから形成される共役体(下記で議論される通 り)を転移させるのに一般に、より高い圧力を用いることができるが、圧力及び 時間は反比例して変化するので、圧力を与えるための持続時間が短縮される。 図11に示されている自蔵式又は「一体化」装置の他の成分は、試験試料を含 み、反応媒体114に転移させるための媒体185である。試験試料及び被検体 と反応することができる試薬の両方を保持するために用いられる媒体185は、 好ましくは親水性スポンジの形態の親水性材料であり、微孔性ポリエステルウレ タンスポンジ材料から形成されるのが好ましい。好ましい材料は100ppiの 多孔率を有するポリエステルウレタンフォームスポンジ材料であり、それはE. N.Murray Company Inc.から入手可能である。媒体185はいくつかの目的 に役立つ。第1に、それはドナー又は試験患者から採取される試験試料を吸収す ることができる。それは試料、あるいは試験試料中に存在する被検体と被検体に 対するレセプターから形成される共役体を反応媒体114に転移させることもで きる。媒体185は試験試料中に存在する物質、及び媒体中に存在する試薬の両 方のための拡散及び反応の場所を与えることもできる。この試薬はリガンド/レ セプター対のメンバー、例えば上記で議論され、図5及び6においてMIP30 と同定されている免疫学的対のメンバーであるのが好ましい。媒体185中の試 薬は典型的に抗体である。この試薬は媒体185中に、好ましくは凍結乾燥抗体 として含まれる。この実施態様の場合、スポンジ媒体185は試薬の溶液で処理 され、処理スポンジはSpeed−Vacなどの凍結乾燥室で凍結乾燥処理を施 される。 試験試料、ならびに試験試料及び好ましくは凍結乾燥形態の試薬を含むための 媒体は円筒状本体140の一端に固定されていることができる。図11に示され ている実施態様の場合、媒体185が固定されている円筒の閉端140bの反対 側の開端140aは、シグナル−発生試薬−含有媒体126が固定されている囲 いの部分111bの基礎部分128より形、又は直径において大きい。円筒14 0の開端140aは形が基礎部分128と同じであり、円筒が容易に囲いの部分 111b中で基礎部分128の上に収まるのが好ましい。円筒140は媒体11 4及び126が互いに離れた関係にある囲いの部分の「開放」位置において、媒 体185も囲い部品111a及び111bの開放又は第1位置における媒体11 4及び126の両者と離れた関係にあるような形及び配置のもの である。囲い部品111a及び111bの第2の、又は特定の「閉鎖」位置にお いて、試料を含むための媒体185は、囲い111内で基礎128及びシグナル −発生試薬−含有媒体126に離れた関係にありながら、反応媒体114に接触 し、試料中に存在する物質、及び/又は試料中に存在する被検体とその共役体の 間で形成されるリガンド/レセプター対を転移させる。かくして第2の、又は閉 鎖位置において、第2閉鎖位置においてシグナル−発生試薬を含む媒体126と 反応媒体の間に起こる接触におけると全く同じ方法で、円筒140b及び媒体1 85の末端により反応媒体114に圧力が加えられる。この装置を用いる方法を 下記で議論する。 図11は第1部分111a及び第2部分111b、ならびに試験試料を含むた めのスポンジ185が取り付けられている取り出し可能な部品140を有する2 部構成囲い111を用いる本発明の実施態様を示しているが、他の側面及び別の 実施態様が本発明に含まれる。例えば囲いの部分111a及び111bは図11 において、柔軟性のヒンジ配置により互いに結合しているとして示されている。 囲いが好ましくは装置の他の部品中、又は装置の媒体に加えられる溶液中で用い られる試薬類又は材料類のいずれにも実質的に不活性な適したプラスチックから 形成されている場合、ヒンジは同じプラスチック材料の薄い部分から形成されて いることができる。かくして囲いを1つの加工操作で一構成単位として形成する ことができる。別の場合、ヒンジ材料として別の材料を用い、ヒンジを適した手 段で囲いの部分に取り付けることができる。 別の実施態様の場合、囲いの部分111a及び111bは全く互いに結合され ている必要がない。かくして装置を閉めるために、分離された 部分を戻り止め又は類似の配置を用いて適所に締めるように構築することができ 、あるいはねじ込み配置又は差し込み噛み合わせ配置を用いて互いに噛み合わせ ることができる。 さらに別の代わりの実施態様の場合、試料を含むための、及び試験試薬を含む 媒体185は、図11に示されている種類の取り出し可能な円筒状部品140上 に固定されておらず、第3の囲いの部分に位置することができる。すぐ上記に記 載されたもののような永久的に互いに結合されている囲いの部分と共に用いられ る場合、試験試料を含むためのスポンジを含む囲いの部分は、反応媒体及びシグ ナル−発生試薬−含有媒体を含む分離された囲いの部分(囲いの部分111a及 び111bと同じ)の中間に置くことができる。しかしこの場合、スポンジ18 5を含む中間の囲いの部分は、適所で囲いの一部を形成している場合、他の囲い の部分の1つ又は両方と噛み合い、第1の囲いの部分中の反応媒体と接触する。 それは、反応媒体114をシグナル−発生試薬126を含む媒体と接触させたい 場合に取り出すこともできる。 さらに別の実施態様の場合、試験試料を含むための親水性スポンジを含む囲い の部分を、第2の囲いの部分が結合している第1の囲いの部分の端と反対側の第 1の囲いの部分の端部分のヒンジを用い、第1の囲いの部分(図11に示されて いる囲いの部分111aと同じ)に結合させることができる。かくして試験試料 を含むスポンジを反応媒体と接触させて置きたい場合、スポンジを含む第3の囲 いの部分を反応媒体と接触した物質−転移位置に回転させることができ、その後 反応媒体に対して離れた位置に回転させ、シグナル−発生試薬媒体126を含む 囲いの第2部分を反応媒体と転移可能な接触位置に回転させることができる。 3つの媒体(反応媒体、試験試料を含むための媒体、及びシグナル−発生試薬 を含む媒体)を含む本発明の上記の実施態様は、実質的に自蔵式である。かくし てアッセイを行うために追加の試薬類を加える必要がない。せいぜい緩衝溶液、 例えばリン酸塩緩衝溶液、又は水を最終段階で用い、反応媒体を濯いで試薬媒体 の表面から残留試薬類を除去することができるのみである。別の場合、反応媒体 のための支持体として圧縮可能な多孔質媒体が用いられる場合、補足的材料を用 いることは不必要であり得る。 本発明は上記の3−媒体装置ではなく、2つの媒体のみを用いたコンパクトア ッセイ装置も含む。かくして図12に示される実施態様の場合、反応媒体114 は囲いの第1の部分の基礎112上に固定されたままであるが、試料−含有及び 転移スポンジ185を、基礎128上に直接、そこにシグナル−発生試薬−含有 媒体126を置く代わりに固定することができる。そのような実施態様の場合、 図11に示されている「3−媒体」実施態様において媒体185が固定されてい る円筒140は省略することができる。そのような実施態様の場合、緩衝液、洗 剤又は水を含む洗浄びんを上記と同様の方法で用いることができる。しかしこの 実施態様の場合、シグナル−発生試薬は試薬びんから試験患者の指又は他の同定 する体部分に直接、施され、基礎128に固定されたスポンジ185上に試験試 料が置かれ、インキュベーションが行われ、適した圧力を用いてスポンジ185 の表面と反応媒体114の間に物質転移接触があるように囲いが閉じられた後、 指又は他の体部分を反応媒体と接触させて置くことができる。 別の2−媒体装置が図13に示されている。上記で議論され、図11 に示されている実施態様と同様に、これは囲いの第1の部分の基礎112上に固 定された反応媒体114、及び囲いの第2の部分のシグナル−発生試薬−含有媒 体126を含む。これは試験試料を含むための円筒140及び媒体185を除い た図11に示されている実施態様に実質的に対応する。この実施態様は、図11 に示されている3−媒体装置と同様に、試験患者の存在を必要とせず、従って試 験患者が存在しない場合は試験患者の指紋又は他の同定マークを作成しない。し かし代わりに、試験を行う時点に試験患者が利用できる場合は指紋を作成するこ とができる。この実施態様の場合、試料は、キットの一部として装置と共に供給 される、最も適切には試薬びん中の試験試薬と混合される。試薬は1つ又はそれ 以上の被検体の存在を示すことができ、好ましくは特定の被検体と共役体を形成 することができるリガンド/レセプター対のメンバー、最も好ましくは免疫学的 対のメンバーである1つ又はそれ以上の物質を含むことができる。試験試料と試 薬の混合物は反応媒体の表面上に滴下され、インキュベーションに十分な時間が 許され、シグナル−発生試薬を反応媒体の表面に転移させるのに十分なシグナル −発生試薬−含有媒体126と反応媒体の間の接触があるように、囲いが短時間 閉じられる。試験の時点に試験患者が存在する場合、装置を閉じて媒体114と 126の間の接触をさせずに、試験患者がシグナル−発生試薬媒体126の表面 上に指をころがし、次いで反応媒体上に指を押し付けることができる。 本発明の別の実施態様は急性及び慢性薬物乱用者の区別のための装置及び方法 を目的とする。かくして薬物を用いる人間の体においては、薬物又は代謝産物の 分子が存在するのみでなく、薬物又はそのような代謝 産物が担体分子に結合している。薬物の連続的使用は、担体結合薬物に対する抗 体の生産を刺激する。かくして慢性的に薬物を用いる人間の体においては、薬物 又はそれらの代謝産物の残留物のみでなく、薬物に対するヒト抗体の存在を見い だすことができる。本発明の装置の実施態様において、反応媒体中の反応領域に 、試験患者が用いていると思われるいくつかの薬物をスポットすることができる 。これは次いで、試験試料中に被検体として存在すれば、薬物に対するヒト抗体 と共役体を形成する。薬物抗体の存在を示すためのシグナル−発生試薬として、 対応するヤギ又はマウス抗ヒト標識抗体を用いることができる。 使用法: 本発明のアッセイ法は、アッセイ装置の反応領域で被検体に関するリガンド− レセプターアッセイを行い、それにより試験試料中の被検体の存在又は不在を決 定し、アッセイ装置の標準領域において試験試料を与えた人間の同定を確立する ことを含む。本発明の好ましい実施態様の場合、試験試料を与えた人間の同定の 確立は、リガンド−レセプターアッセイ法、例えばシグナル−発生試薬へのMI Pの結合を用いて行うことができる。 上記の通り、少なくとも1つの被検体の存在又は不在に関して調べられるべき 生物学的流体試料が本発明のイムノアッセイ装置の表面に適用される。検出装置 への流体試料の適用のいずれの手段をも用いることができる。例えば本発明の1 つの実施態様の場合、生物学的流体、例えば尿をピペット中に吸引された標準的 イムノアッセイ法に従うMIPと合わせ、試験装置の表面上に付着させることが できる。 別の実施態様の場合、生物学的流体、例えば血液をピペット中に集め、 試験装置の表面上に付着させることができ、あるいは指先などの固体アプリケー ター上になするつけることができる。1つの好ましい実施態様の場合、血液を試 験患者の指先になすりつけ、次いでそれを検出装置の表面と接触させて押し付け る。別の好ましい実施態様の場合、生物学的流体を反応媒体に適用する前にMI Pと合わせる。さらに別の好ましい実施態様の場合、試料を試験試料を含むため の媒体の表面上に付着させる。検出装置に試験試料を適用する他の典型的方法は 実施例に示されている。 本発明の好ましい実施態様は、1つ又はそれ以上の試薬類又は試料を圧力を用 いて試験装置の表面に適用することを含む。例えばシグナル−発生試薬を試験患 者の指先になすりつけ、指先を試験装置に適用することは、シグナル−発生試薬 の必要量を有意に減少させ、感度及びアッセイが進行する速度を有意に向上させ ることが見いだされた。例えば10マイクロリットルもの少量、及び好ましくは 約12マイクロリットルのコロイド金を試験患者の指先になすりつけ、アッセイ を行うことができる。対照的に、従来のフロースルーカセットアッセイ装置の場 合は100マイクロリットルか又はそれ以上のシグナル−発生試薬が典型的に必 要である。同様に、別の好ましい実施態様は、反応媒体の表面への試料の適用に おける圧力の利用を含む。 特定の操作理論に制限される意図はないが、試験患者の指がアッセイ装置上に 置かれた場合に起こる圧力及び/又は表面張力がリガンド及びリガンドレセプタ ーの濃度を局在化させて増加させ、試薬類がアッセイ装置の局部的領域に保持さ れている時間を長くし、指紋の隆起から谷間へのシグナル−発生試薬の移動を含 むことができ、試験装置の表面上に 明確な指紋の模様を作成することができると思われる。 本発明により与えられるより高い感度、及び試薬類の量の減少は、固定化され た試薬が存在する膜の表面において、より完全な反応が起こることから生ずると 思われる。より完全な反応は、流体の形態で膜の表面に適用される試薬類がそこ に、より長時間保持されることから生ずると思われる。かくしてほとんどの既知 の試験装置の場合に典型的である通り、流体試料及び/又は試薬類が液滴の形態 で、試薬又は試験試料を含む膜の表面に適用され、膜と接触させてその下流表面 に置かれた吸収剤の故に、あるいは膜材料の性質の故に、それは迅速に膜を通し て吸収される。しかし本発明の場合、試薬及び/又は試料を含む流体は反応媒体 の表面に適用され、それは大気圧より高い圧力の適用により、膜を完全に通過す る傾向が小さい薄いフィルムとしてそこに保持される。かくしてアプリケーター としての指又は他のアプリケーター手段、例えば装置の一部として含まれるアプ リケーター手段を用い、アプリケーター上の試薬−含有流体は反応媒体の上流表 面に圧力下で転移させられ、保持される。かくしていずれかの理論に縛られるこ とは望まないが、主に流体の表面張力が他の因子、例えばアプリケーターの毛管 作用及び、おそらく圧力と組み合わされた流体が置かれた媒体の多孔性と組み合 わされて、媒体の外面に圧力が保持されている限り、流体の薄いフィルムが媒体 を通過せずに上流表面に保持されているようにすると思われる。反応媒体の表面 での薄いフィルムの保持における表面張力の寄与は、流体中に存在する物質の、 媒体中の試薬類への有用性を増すと思われる。かくして指などのアプリケーター を大気圧より高い圧力、典型的に約1〜約5psi、及び最高では試験患者が正 常に及び楽に加える圧力(「公式の指 紋」の作成において指を押し付ける場合と同様)で用い、圧力が除去されるまで 流体が膜を通過するのが防がれる。圧力の適用は通常約5〜20秒間である。こ の時間、媒体又は膜の表面に試薬を保持することは、媒体の表面の上流又はその 直下に位置する試薬が、より高度に反応するのを保証する。流体の性質、例えば その表面張力、ならびに膜及びアプリケーターが形成されている材料類はこの現 象にいくらか関係があるが、多様な材料を用いることができ、膜の表面における 流体の薄いフィルムの保持の現象はやはり起こると思われる。さらに、及びやは り特定の理論に縛られることは望まないが、本発明の装置及び方法の感度の向上 、及び特にアッセイの測定の迅速性は、少なくとも一部を、流体溶液が反応媒体 の表面に適用される時点の圧力の使用に帰することができる。大気圧より高く、 典型的に1psiのように低く、好ましくは約2〜15psiの範囲である適用 圧力は、特定の反応が起こる速度論又は速度を向上させると思われる。 試験装置は、対応する数の反応領域に固定化された1つ又はそれ以上のMIP を含むのが好ましい。例えば問題の被検体が抗体である場合、試験装置は反応領 域に埋め込まれた微小球又は粒子に結合した抗原を含むことができる。当該技術 分野における熟練者は、所望量の抗原を反応領域に固定化することができ、限界 濃度の結合MIPを用いてあらかじめ決められた量の被検体を検出できることを 認識するであろう。本発明の1つの実施態様の場合、検出装置は数個の反応領域 を含み、各反応領域は異なる被検体用であり、各反応領域はあらかじめ決められ た量の被検体を検出するためにあらかじめ決められた限界濃度の結合MIPを含 む。本明細書で用いられる濃度の限界量とは、被検体に関する濃度の範 囲の低限を言う。本発明の別の実施態様の場合、検出装置は数個の反応領域を含 み、各反応領域は同じ被検体に関する異なる限界濃度を含む。この実施態様の場 合、限界濃度は被検体濃度範囲の上限を決定するための参照点を与える。下記の 実施例において示される通り、反応領域における限界濃度の変化は、試料中の被 検体の量の定量の典型的方法となることができる。 調べられる生物学的流体が検出装置の表面に適用された後、好ましくは色(シ グナル)又は色(シグナル)の不在を視覚により確定することにより、試験試料 中の被検体の存在又は不在を決定することができる。本発明の好ましい実施態様 において、すなわち生物学的流体中の被検体の存在を示す陽性の反応は色の不在 に対応する。本発明の好ましい実施態様において、すなわち生物学的流体中の被 検体の不在を示す陰性の反応は、視覚化された色に対応する。しかし薬物に対す るヒト抗体に関して調べられ、反応領域に存在する試薬が薬物自身であり、標識 シグナル−発生試薬が例えば金標識ヤギ又はマウス抗ヒト抗体である、試験患者 が慢性薬物乱用者であるか否かについての決定が成される本発明の1つの実施態 様の場合、薬物抗体の存在を示す陽性の反応は、色の発現に対応する。 本発明の1つの側面に従うと、調べられる生物学的流体が血液の場合、試験装 置に試料を適用する前に血清分離の必要なく、全血を試験装置の表面に直接適用 できることが予期に反して見いだされた。本発明のこの実施態様に従うと、全血 試料が試験装置の表面に適用され、次いで血液試料の上に洗剤が適用される。T weenなどの洗剤は全血試料から赤血球などを除去するために用いることがで きることが既知であるが、洗 剤(好ましくはイオン性及び非イオン性洗剤類の混合物を含む洗剤及びアルコー ル)などの清浄化剤(clearing reagent)の適用は、装置に適 用する前に血清から細胞成分を分離する必要なくアッセイ装置の表面に全血を適 用することを可能にすることが、予期に反して見いだされた。洗剤の適用は、好 ましくは洗剤が血液細胞を崩壊させるからである。破裂した細胞破片は次いで媒 体を通過し、反応領域から除去される、すなわち固定化された表面抗原類との干 渉から除去される。 被検体の存在又は不在が決定されたら、本発明に従って製造された検出装置を 、生物学的流体が調べられた試験患者の同定に用いることができる。本発明の好 ましい実施態様の場合、試験患者の同定の決定は患者の指紋を発現させるリガン ド−レセプターアッセイを行うことを含む。本発明の好ましい実施態様に従うと 、試験患者の同定の決定は、流体中の被検体とのいずれの反応とも無関係である 。 本発明のこの方法に従うと、人間の指先にMIPに共役させたシグナル−発生 試薬をコーティングする。コーティングされた指先が標準領域の表面に適用され ると、シグナル−発生共役体は試験装置の標準領域に埋め込まれたMIPに結合 する。特定の操作理論に本発明が制限されるべきではないが、人間の指先の隆起 及び谷間が濃厚シグナル−発生共役体の局在化領域(谷間に対応)及び低濃度シ グナル−発生試薬の局在化領域(隆起に対応)を与えると思われる。本発明の装 置の標準領域の表面に適用されると、明白に同定可能な指紋の像が作成され、そ れにより試験試料を与えた人間の同定を与えることができる。 本発明に従うと、試料中の問題の被検体の存在又は不在は、そこに免疫学的対 のメンバーを有する少なくとも1つの反応領域を含む反応媒体 の表面に試料を適用し;直接又は間接的に(例えば二次抗体)MIP又は問題の 被検体に結合するシグナル−発生試薬を適用することにより決定することができ る。 図11に示されている自蔵式試験装置は以下の通りに用いることができる: 体液(例えば唾液、尿又は血液)などの流体の形態の試験試料を、試験試料を 含み、転移させるための媒体185の該面上に置く。最高約20滴の試験試料を 媒体185に適用することができる。この装置は従来の試験装置が与えるよりず っと高い感度及び速度を与えるので、好ましくは1滴のような少量の試験試料を 用いることができるが、約3〜約10滴の試験試料を用いるのが好ましい。囲い 中の適所の円筒140を、その開端を囲いの第1部分111bの基礎128及び シグナル−発生媒体126の上方に配置し、試験試料を媒体185の外面に適用 するか、あるいは試料を媒体に適用し、円筒140をその後に囲いの部分111 bに置くことができる。試験試料中に存在する被検体は、スポンジ185中に凍 結乾燥形態で存在するリガンド/レセプター対のメンバー、好ましくは免疫学的 対のメンバーと反応を行い、共役体を形成する。試験試料及びリガンド/レセプ ター対のメンバーのインキュベーション(反応)のために約1〜約4分、好まし くは約2分が許される。円筒140を囲いの第2部分111bの適所に置いたま ま、囲い111の2つの部分を一緒にし、スポンジ185の外面が反応媒体11 4と接触し、試験試料中に存在する物質、リガンド/レセプター対のメンバー及 び被検体とリガンド/レセプター対のメンバーの間で形成される共役体の転移に 十分な圧力を与える第1の閉鎖位置とする。この位置の場合、「閉鎖位 置」と呼ばれるが、囲いは用いられる特定の構造に依存して完全に閉じられる必 要はない。この閉鎖位置が約1〜約4分、好ましくは約2分間保持される。その 後囲いが開けられ、スポンジ185を含む円筒140が囲いの装置から取り出さ れる。次いで装置が完全閉鎖又は第2閉鎖位置に閉じられ、そこでシグナル−発 生試薬−含有媒体126が、シグナル−発生試薬の転移に、例えばリガンド/レ セプター対の金−標識メンバーの反応媒体への転移に十分な圧力で反応媒体11 6と接触する。囲いはこの第2、又は完全閉鎖位置に少なくとも約5〜約30秒 間、好ましくは約15秒間保持される。 約1分後、装置は適した反応領域における空白の空間を示すことにより、調べ られている被検体の存在、あるいはあらかじめ決められた濃度又は量より過剰に 存在する被検体の量を示すであろう。ほとんどの用途の場合陰性の試験は、特定 の被検体が不在の場合、又は濃度があらかじめ決められた値より低い量で存在す る場合に、適した反応領域の着色により反映される。2回目に囲いを開けた後、 試験患者が指又は体の他の同定部分を反応媒体114の標準領域116と接触さ せて置かなければ、装置はこの段階で試験患者の同定の指示を与えない。別の場 合、媒体126と114の間の接触が成された後に反応媒体の標準領域に指又は 他の体部分を適用せずに、2つの媒体を一緒に押すこの段階を省略し、試験患者 の指又は他の体部分を、最初にシグナル−発生試薬−含有媒体126の上でころ がした後、又はシグナル−発生試薬を直接指又は他の体部分にアプリケーター又 はディスペンザーで適用した後、圧力下で反応媒体に接触させることができる。 試験患者の永久的及び個人的特徴により試験患者を同定するこれらの方法のそれ ぞれは迅速であり、感度が高 いが(全体的決定は典型的に約3〜5分以下を要する)、シグナル−発生試薬を 直接指先に適用し、それを次いで反応媒体に適用する最後に説明した方法が、試 薬及び試料の必要量が類似であり、方法の速度がいくらか速い点でいくらか、よ り有効である。指又は他の同定する体部分が反応媒体と接触させて置かれない方 法は、材料の必要量及び方法の速度に関して最も有効性が低く、指又は他の体部 分と転移媒体との接触は有効性において中間である。 試験キット 本発明の実施態様において、本発明に従って製造されるアッセイ装置をキット 中に挿入することができる。キットはリガンド/レセプターアッセイを行うため のいずれの複数の試薬類も含むことができる。例えばキットは試験装置、シグナ ルを発生するための少なくとも1つの試薬(又はシグナル−発生試薬を指に転移 させるための「インク」パッド)、及び1つ又はそれ以上の洗浄、清浄化又は洗 剤試薬類を含むことができる。キットは1つ又はそれ以上のリガンド類又はリガ ンドレセプター類、例えば凍結乾燥一次抗体及び二次抗体、ならびに1つ又はそ れ以上の緩衝液も含むことができる。リガンド又はリガンドレセプターは標識材 料であることができる。 コンパクト装置がキットの形態で供給される場合、それらはリン酸塩緩衝溶液 を含む洗浄びんを伴うことができる。そのような洗浄びん及び/又は試薬びんは 、上記で議論された図12及び13に示される本発明の装置の代替の2−媒体実 施態様を伴うキットとして最も有効に供給され得る。かくして囲いと3つの媒体 114、126及び185を含む図11に示される装置ではなく、囲いと3つの 媒体中の2つ、ならびにそ こに含まれる適した試薬類を含む装置を用いることができる。特定の実施例 実施例1 本発明のイムノアッセイ装置の1つの実施態様を以下の方法に従って製造した 。反応領域は、ヒト血清アルブミン−ベンゾイルエクゴニン(HSA−BE)が コーティングされたポリスチレン粒子を、多孔質支持体上に固定された低タンパ ク質結合ポリスルホン膜(Gelman Super膜)の1つの部分に埋め込 むことにより構築した。標準領域16はヤギ抗−マウス抗体がコーティングされ たポリスチレン粒子を膜の異なる部分に埋め込むことにより構築した。反応及び 標準領域の代表的略断面を図3及び4に示す。 アッセイ装置を以下の方法に従って製造した。反応媒体を最初に、リン酸塩緩 衝食塩水中に2%のポリビニルアルコール(PVA)、1%のグリシン及び0. 05%のTween−20を含む遮断緩衝溶液(溶液A)で濯いだ。イムノアッ セイ装置の中心のウェル(標準領域16)に、4%のスクロース、1.0%のB SA及び0.05%のアジドを含むリン酸塩緩衝食塩水中のヤギ抗−マウス免疫 グロブリンG(ヒト血清に対して吸着)がコーティングされたポリスチレンラテ ックスの希薄溶液をスポットした。反応領域に、0.2Mの重炭酸ナトリウム中 のヒト血清アルブミン−ベンゾイルエコグニン(HSA−BE)がコーティング されたポリスチレンラテックスの希薄溶液をスポットした。次いで反応媒体を疎 水性ポリエチレン上に逆さに置き、80〜10°Fに設定された乾燥室で1時間 乾燥した。疎水性ポリエチレンから反応媒体を取り出した後、アッセイ装置は使 用の準備ができた。 実施例2 ベンゾイルエクゴニンの存在又は不在に関して調べられるべき人間から唾液試 料を得た。0.1%のウシ血清アルブミン(BSA)及び0.05%のTwee n−20を含むリン酸塩緩衝食塩水中のマウス抗−ベンゾイルエクゴニン免疫グ ロブリンG(マウス抗−BE IgG)の希薄溶液の200マイクロリットルの アリコートを唾液試料の200マイクロリットルのアリコートに加えた。得られ た混合物を3分間インキュベートさせた。このインキュベーションの間に400 マイクロリットルの溶液Aを、実施例1で製造されたイムノアッセイ装置の反応 媒体に加え、反応媒体を通って排水させた。次いでマウス抗−BE IgG/唾 液混合物を反応媒体に加え、2分間インキュベートさせた。次いで溶液Aの別の 400マイクロリットルのアリコートを反応媒体に加え、排水させた。溶液Aが 排水され終わった後、唾液試料を与えた人間の指に、1.0%のBSA、0.0 5%のTween−20及び0.05%のアジドを含むTRIS緩衝液中のコロ イド金共役ヤギ抗−マウス免疫グロブリンGの希薄溶液(後文で「金標識溶液」 )の15マイクロリットルを塗布した。指をイムノアッセイ装置の反応媒体に対 して穏やかに押し付け、3秒間適所に保持した。次いで指を反応媒体から注意深 くころがし離した。反応媒体を15秒間インキュベートさせてから溶液Aの別の 400マイクロリットルのアリコートを反応媒体に加えた。方法が完了した後、 反応領域は着色され、ベンゾイルエコクゴニンに関する陰性の試験結果を示した (例えば図2における反応領域32〜34で示される通り)。 マウス抗−BE IgG溶液の添加の直前に少量のベゾイルエクゴニ ンを唾液試料に加える以外は決定を繰り返した。この場合、試験の完了後、反応 領域は完全に白であった(例えば図2の反応領域35〜37で示される通り)。 両決定の完了時に中心ウェルの標準領域は、唾液試料を与えた人間の指の跡を含 んだ(例えば図2の標準領域16上の指紋62で示される通り)。 実施例3 装置が種々の被検体に関する6つの反応領域を含む以外は実施例1の方法に従 ってイムノアッセイ装置を製造する。各反応領域は、異なる被検体共役体がコー ティングされ、膜に埋め込まれたたポリスチレン粒子を含む。反応領域32〜3 7はそれぞれコカイン(32)、オピエート(33)、PCP(34)、アンフ ェタミン/メタンフェタミン(35)、テトラヒドロカンナビノール(36)及 びアルコール(37)が被検体としてコーティングされたポリスチレンラテック スを含む(図1に示される通り)。中心標準領域16はヤギ抗−マウス免疫グロ ブリンGがコーティングされたポリスチレン粒子を膜に埋め込み、実施例1にお ける通りに製造する。6つの被検体の存在又は不在に関して調べられるべき人間 から唾液試料を得る。リン酸塩緩衝食塩水中の6種類の被検体のそれぞれに関す るマウス抗−被検体免疫グロブリンGの希薄溶液(後文では「マウス抗−被検体 IgG溶液I」)の200マイクロリットルのアリコートを200マイクロリッ トルの唾液試料に加える。実施例2に記載の通り、この混合物をインキュベート している間に反応媒体を溶液Aで予備処理する。マウス抗−被検体IgG溶液I /唾液混合物を反応媒体に加えた後は、実施例2に記載の試験法の残りに従う。 反応媒体を溶液Aで処理し、コロイド金共役ヤギ抗−マウス免疫グロブリンGの 希 薄溶液がコーティングされた試験患者の指と接触させ、次いで溶液Aで再度処理 する。この方法を行った後、中心標準領域16は尿試料を与えた人間の指の跡を 含む。反応領域32〜37はすべて着色され、6つの被検体のすべての存在に関 する陰性の試験結果を示す。 次いで残りの唾液を少量のアンフェタミン/メタンフェタミン、テトラヒドロ カンナビノール及びアルコールで割る。次いでマウス抗−被検体IgG溶液Iの 200マイクロリットルのアリコートを、割られた唾液の200マイクロリット ルに加え、割られていない試料に関する上記の通りに決定を繰り返す。方法が行 われた後、アッセイ装置は図2に示される結果を示す。中心標準領域16は尿試 料を与えた人間の指の跡を含む。反応領域32〜34は陰性の試験結果を示し、 着色される。反応領域35〜37は陽性の結果を示し、白である。 実施例4 6つの反応領域を含むイムノアッセイ装置を実施例1の方法に従って製造する 。実施例3における通り、反応領域32〜37はそれぞれ被検体としてコカイン (32)、オピエート(33)、PCP(34)、アンフェタミン/メタンフェ タミン(35)、テトラヒドロカンナビノール(36)及びアルコール(37) がコーティングされたポリスチレンラテックスを含む。しかしこの場合、実施例 1における通りに製造される中心標準領域16は、マウス抗−ヤギ免疫グロブリ ンGがコーティングされ、膜に埋め込まれたたポリスチレン粒子を含む。尿試料 を6つの被検体の存在又は不在に関して調べられるべき人間から得る。尿の20 0マイクロリットルのアリコートを200マイロクリットルのマウス抗−被検体 IgG溶液Iと混合し、次いで試験法を正確に実施例2に記載 の通りに行う。決定の完了後、中心標準領域16は唾液試料を与えた人間の指の 跡を含み、反応領域32〜37はすべて着色され、6つの被検体すべての存在に 関する陰性の試験結果を示す。 残りの尿を次いで少量のアンフェタミン/メタンフェタミン、テトラヒドロカ ンナビノール及びアルコールで割る。次いでマウス抗−被検体IgG溶液Iの2 00マイクロリットルのアリコートを200マイクロリットルの割られた尿に加 え、割られていない試料に関して記載された通りに決定を繰り返す。決定の完了 後、イムノアッセイ装置は図2に示される結果を示す。中心標準領域16は唾液 試料を与えた人間の指の跡を含む。反応領域32〜34は着色され(陰性の結果 )、反応領域35〜37は白である(陽性の結果)。 実施例5 図9及び10に示されるイムノアッセイ装置の反応媒体83を実施例1に記載 の方法に従って製造する。反応媒体83は6つの反応領域32〜37を有し、そ れはそれぞれ被検体としてコカイン(32)、オピエート(33)、PCP(3 4)、メタンフェタミン(35)、テトラヒドロカンナビノール(36)及びア ルコール(37)がコーティングされたポリスチレンラテックスを含み、中心標 準領域16はマウス抗−ヤギ免疫グロブリンGがコーティングされ、膜に埋め込 まれたたポリスチレン粒子を含む(図1に示される通り)。その唾液が6つの被 検体の存在又は不在に関して調べられるべき人間の舌の下に無菌の綿棒85を置 く。1分後、綿棒85を取り出し、それをイムノアッセイ装置のインキュベーシ ョン溝80及びくぼみ81に置く(図9に示される通り)。6種の被検体のそれ ぞれに関するマウス抗−被検体免疫グロブリンGの銀コ ーティング金ミクロソーム共役体の希薄溶液(後文では「マウス抗−被検体Ig G溶液II)の3滴を唾液綿棒に加える。処理された綿棒を1分間インキュベー トさせてから唾液試料を与えた人間の指82を綿棒に対して10秒間押し付ける 。次いで指を綿棒から上げて離し、すぐにイムノアッセイ装置の反応媒体上に押 し付け、その場所に30秒間保持する。次いで指を反応媒体から上げて離し、媒 体を2秒間インキュベートさせてから結果を読む。この時点で中心標準領域16 は唾液試料を与えた人間の指の跡を含み、反応領域32〜37はすべて着色され 、6つの被検体のすべての存在に関する陰性の試験結果を示す。 新しい無菌綿棒を用い、綿棒にマウス抗−被検体IgG溶液IIを加える前に 少量のメタンフェタミン、テトラヒドロカンナビノール及びアルコールを含む1 滴の溶液を綿棒に加える以外は試験法を繰り返す。試験の完了後、イムノアッセ イ装置は図2に示される結果を示す。中心標準領域16は唾液試料を与えた人間 の指の跡を含む。反応領域32〜34は着色され(陰性の結果)、反応領域35 〜37は白である(陽性の結果)。 実施例6 イムノアッセイ装置を実施例5における通りに製造する。6つの被検体の存在 又は不在に関して調べられるべき人間の舌の下から無菌綿棒を用いて唾液試料を 集める。唾液試料を集めている間に、800マイクロリットルのマウス抗−被検 体IgG溶液Iを1滴のPCPの希薄溶液と共に試料管に入れる。唾液−含有綿 棒を試料管中の溶液中に2分間浸す。得られる混合物の400マイクロリットル のアリコートを反応媒体に適用し、20秒間インキュベートさせる。次いで溶液 Aの400マイクロ リットルのアリコートを反応媒体に加え、排水させる。溶液Aが排水され終わっ た後に、唾液試料を与えた人間の指に15マイクロリットルの金標識溶液を塗布 する。すぐに指をイムノアッセイ装置の反応媒体に対して穏やかに押し付け、適 所に5秒間保持する。指を注意深く反応媒体からころがし離した後、媒体を15 秒間インキュベートさせてから溶液Aの別の400マイクロリットルのアリコー トを反応媒体に加える。方法の完了後、反応領域は完全に白であり、PCPに関 する陽性の試験結果を示す。中心標準領域は唾液試料を与えた人間の指の跡を含 む。 実施例7 実施例1の方法に従ってイムノアッセイ装置を製造する。反応媒体はナイロン 膜を含む。反応領域はヒト血清アルブミン−コカインがコーティングされ、膜に 埋め込まれたたポリスチレン粒子を含む。中心標準領域はヤギ抗−ヒト免疫グロ ブリンGがコーティングされ、膜に埋め込まれたポリスチレン粒子を含む。 血液中のコカインの存在又は不在に関して調べられるべき人間の指を針で刺し 、1滴の血液を得る。滴を無菌のスパチュラで広げ、指先上に血液の薄いフィル ムを形成する。血液で覆われた指先を反応媒体に対して押し付け、適所に約10 秒間保持する。指を上げて離した後、反応媒体を家庭用洗剤の希薄溶液で処理し 、それにより反応媒体から赤血球の色を除去する。赤血球の色が除去された後、 反応媒体をアルカリ性ホスファターゼ共役マウス抗−コカイン免疫グロブリンG の希薄溶液で処理し、2分間インキュベートさせる。次いで反応媒体を溶液A、 5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェートとニトロブルーテトラゾ リウム(BCIP/NBT)の希薄溶液、ならびに再び溶液Aで連続的 に処理する。BCIP/NBT処理と最後の溶液A処理の間に反応媒体を数分間 インキュベートさせる。方法が完了すると中心標準領域は血液試料を与えた人間 の指の跡を含み、反応領域は着色し、コカインに関する陰性の試験結果を示した 。 実施例8 イムノアッセイ装置を実施例7における通りに製造する。0.1%のウシ血清 アルブミン(BSA)及び0.05%のTween−20を含むリン酸塩緩衝食 塩水中のマウス抗−コカイン免疫グロブリンGの希薄溶液(後文では「マウス抗 −コカインIgG溶液」)の500マイクロリットルのアリコートを小さい試料 管に入れる。少量のコカインを含む溶液の1滴を試料管に加える。 血液中のコカインの存在又は不在に関して調べられるべき人間の指を針で刺し 、1滴の血液を得、2滴の血液を試料管中の混合物に加える。得られる混合物を 試料管中で2分間インキュベートさせた後、混合物をイムノアッセイ装置の反応 媒体に加える。混合物を反応媒体上で1分間インキュベートし、次いでそれを溶 液Aで濯ぐ。血液試料を与えた人間の指に15マイクロリットルの金標識溶液を 塗布する。指をイムノアッセイ装置の反応媒体に対して穏やかに押し付け、適所 に5秒間保持し、次いで反応媒体から注意深くころがし離す。反応媒体を15秒 間インキュベートさせてから溶液Aの別の400マイクロリットルのアリコート を反応媒体に加える。方法の完了後、反応領域は完全に白であり(コカインに関 する陽性の結果)、標準領域は血液試料を与えた人間の指の跡を含む。 実施例9 装置が6つの反応領域を含む以外は実施例1の方法に従ってイムノアッセイ装 置を製造する(図1を参照)。各反応領域は異なる量のコレステロール共役体が コーティングされ、膜に埋め込まれたポリスチレン粒子を含む。反応領域32は 、150ミリグラム/デシリットルの合計コレステロール量より大きい、又は等 しい生物学的流体と接触すると陽性のシグナルを与えるコレステロール共役体を 含む。反応領域33〜36は中間の量のコレステロール共役体を含み、コレステ ロール共役体の量は領域32〜領域35に順に、すなわち180mg/dl、2 40mg/dl、280mg/dlと増加する。反応領域は30ml/dl及び 65ml/dlの高密度リポタンパク質に対応する2つの参照標準領域も含む。 血液中のコレステロールの量に関して調べられるべき人間の指を針で刺し、1 滴の血液を得る。滴を、0.1%のウシ血清アルブミン(BSA)及び0.05 %のTween−20を含むリン酸塩緩衝食塩水中のマウス抗−コレステロール 免疫グロブリンG及びコロイド金共役マウス抗−コレステロール免疫グロブリン Gの希薄溶液(後文では「マウス抗−コレステロールIgG溶液」)を400マ イクロリットル含む小さい試料管に加える。3分間のインキュベーションの後、 混合物の薄いフィルムを血液試料を与えた人間の指先上に無菌のスパチュラを用 いて広げる。すぐに指先をイムノアッセイ装置の反応媒体に対して穏やかに押し 付ける。指をその場所に5秒間保持した後、指を反応媒体から注意深く上げて離 す。反応媒体を1分間インキュベートし、次いで家庭用洗剤の希薄溶液で処理し て赤血球の色を反応媒体から除去する。方法の完了後、標準領域は血液試料を与 えた人間の指の跡を含む。反応領域32〜33 は着色するが(コレステロールに関して陰性の試験)、反応領域34及び35は 白である(コレステロールに関して陽性の試験)。各反応領域は、少なくともあ らかじめ決められた限界量のコレステロールが存在する場合にコレステロールに 関する陽性の試験を与える。限界コレステロール濃度は、その領域の反応媒体に 吸着されたコレステロール共役体の量に対応して各反応領域で異なる。 実施例10 本発明を用いてその存在又は不在を決定することができる複数の他の薬物類の 表は以下の通りである。これは単に典型的例であり、本発明をそれに制限するこ とは意味していない。 B−遮断薬類 利尿生薬類 アセプトロール アセタゾラミド アリプレノロール アミロンド アテノロール ベンドロフルメチアジド ラベタロール ブメタニド メコプロロール カンレノン ナドロール クロルメロドリン オクスプレノロール クロルタリドン プロパノール ジクロフエナミド ソタノール及び関連化合物 エタクリン酸 フロセミド ヒドロクロロチアジド マーサリル スピロノラクトン トリアムテレン及び関連化合物 覚せい剤類 麻薬性鎮痛薬類 アンフェプラモン アルファプロジン アンフェタミン アニレリジン アンフェタミニル スプレノルフィン アミフェナゾール コデイン ベンズフェタミン デキストロモラミド カフェイン デキストロプロポキシフェン カチン ジアモルフィン クロルフェンテルミン ジヒドロコデイン クロベンゾレックス ジピパノン クロルプレナリン エトヘプタジン コカイン エチルモルフィン クロプロパミド レボルファノール クロテタミド メタドン ジメタンフェタミン モルフィン エフェドリン ナルブフィン エタフェドリン ペンタゾジン エタミバン ペチジン エチランフェタミン フェナゾジン フェンカンファミン トリメペリジン及び関連化合物 フェネチリン フェンプロポレクス フルフェノレクス メフェノレクス メタンフェタミン メトキシフェナミン メチルエフェドリン メチルフェニダート モラゾン ニケタミド ペモリン ペンテトラゾール フェンジメトラジン フェンメトラジン フェンテルミン フェニルプロパノールアミン ピプラドロール プロリンタン プロピルヘキセドリン ピロバレロン ストリキニーネ及び関連化合物 同化性ステロイド類 幻覚剤類 ボラステロン リゼルグ酸 ボルデノン ジエチルアミド クロステボル メスカリン デヒドロメチルテストステロン フェンサイクリジン(PCP) フルオキシメステロン ケタミン メステロロン 2,5-ジメトキシ-4-メチル メタンジェノン アンフェタミン メタンドロステノロン テトラヒドロカンナビノール メテノロン マリファナ メチルテストステロン ナンドロロン ノレタンドロロン オキサンドロロン オキシメステロン オキシメトロン スタノゾロール テストステロン及び関連化合物 オピエート類 鎮静薬類/睡眠薬類 ヘロイン 抱水クロラール モルフィン グルテチミド メタンドン メプロバメート メペリジン メタカロン コデイン プロポキシフェン バルビツール酸系催眠薬類 ベンゾジアゼピン系薬類 アモバルビタール ジアゼパム ペントバルビタール クロラゼペート セコバルビタール クロルジアゼポキシド フェノバルビタール オキサゼパム ブタルビバール フルラゼパム ブタバルビタール ラゼパム アルプラゾラム抗精神病薬類/抗うつ薬類 溶剤類 クロルプロマジン エタノール トラゾドン メタノール ハロペリドール イソプロパノール アモキサピン エチレングリコール 炭酸リチウム クロロホルム イミプラミン 鎮痛薬類 同化性ステロイド類 アセチルサリチル酸 テストステロン アセトアミノフェン メチルテストステロン イブプロフェン ナンドロロン ジフルニサル スタノゾロール フェニルブタゾン オキサンドロロン メタンドロステノロン クロステボル メステロロン ノレタンドロロン 実施例11 以下の表は、前記のコロイド金標識の代わりに本発明において適した酵素共役 体と共に用いることができる、水−不溶性生成物を与える典型的発色基質を示す 。酵素/発色原カップルを用いる標識法は周知であり、 当該技術分野における熟練者により容易に行われる。 水−不溶性生成物を与える発色基質 実施例12 この実施例では、アッセイ装置が実施例3に示された被検体に関する反応領域 を含み、反応媒体の表面が溶液Aで予備−湿潤化され、試験患者の指を刺して患 者の指の先の上に血液をなすりつけるのに十分な量の血液を得、なすりつけられ た血液を患者の指の上で乾燥させることを除いて、実施例7の装置及び方法を用 いた。次いで乾燥した血液を有する指をアッセイ装置の表面に適用し、約15秒 間、装置との接触を保持した。指を上げて離した後、反応媒体を清浄化試薬の希 薄溶液で処理し、それにより赤血球の色を反応媒体から除去した。赤血球の色が 除去された後、反応媒体を二次抗体に結合したコロイド金の共役体の希薄溶液で 処理し、各共役体は名前を挙げた被検体の1つに特異的に結合する。約2分間の インキュベーションの後、血液の適用に用いなかった指先に標準領域のリガンド レセプターに特異的なリガンドに共役させたコロイド金の約10マイクロリット ルを塗布した。指先を除去した後、標準領域は血液試料を与えた人間の指の跡を 含み、反応領域は着色し、被検体に関する陰性の試験結果を示した。 実施例13 この実施例では、アッセイ装置が実施例3に示された被検体に関する反応領域 を含み、反応媒体の表面は乾燥され、試験患者の指を刺して患 者の指の先の上に血液をなすりつけるのに十分な量の血液を得、なすりつけられ た血液をすぐに(乾燥する前に)反応媒体に約15秒間適用することを除いて、 実施例7の装置及び方法を用いた。指を上げて離した後、反応媒体を乾燥させ( 典型的に約1〜2分間)、清浄化溶液で処理して赤血球を除去し、清浄化試薬の 希薄溶液で処理し、それにより赤血球の色を反応媒体から除去した。赤血球の色 が除去された後、反応媒体を二次抗体に結合したコロイド金の共役体の希薄溶液 で処理し、各共役体は名前を挙げた被検体の1つに特異的に結合する。約2分間 のインキュベーションの後、血液の適用に用いなかった指先に標準領域のリガン ドレセプターに特異的なリガンドに共役させたコロイド金の約10マイロクリッ トルを塗布した。指先を除去した後、標準領域は血液試料を与えた人間の指の跡 を含み、反応領域は着色し、被検体に関する陰性の試験結果を示した。 実施例14 5つの反応領域(図1における領域32及び34〜37に対応)を含むアッセ イ装置を実施例1の方法に従って製造する。実施例3における通り、反応領域は それぞれコカイン(32)、PCP(34)、アンフェタミン/メタンフェタミ ン(35)、テトラヒドロカンナビノール(36)及びアルコール(37)を被 検体としてコーティングされたポリスチレンラテックスを含む。しかしこの場合 、領域33は吸着被検体又は抗体を含まず、参照標準領域として、すなわち試験 の完了時に完全に白く残る領域として働く。中心標準領域(図1の領域16に対 応する「同定標準領域」)は、それがヤギ抗−ウサギ免疫グロブリンGが塗布さ れ、膜に埋め込まれたポリスチレン粒子を含むことを除いて実施例1におけ る通りに製造する。 反応媒体を500マイクロリットルの溶液Aで処理し、それにより反応媒体を 湿潤させる。血液中の5つの被検体の存在又は不在に関して調べられるべき試験 患者から血液の試料を得る。試料の一部を試験患者の指先に塗布し、5つの反応 領域及び参照標準領域に適用する。反応媒体上に約10〜15秒間、圧力を保持 する。 次いで家庭用洗剤の希薄溶液の数滴、例えば約500マイクロリットルのアリ コートを反応媒体に適用し、排水させる。家庭用洗剤処理は、反応媒体に存在す る赤血球を溶解し、血液からの暗赤色を媒体から濯ぐ。5つの反応領域及び参照 標準領域を次いで1.0%のBSA、0.05%のTween−20及び0.0 5%のアジドを含むTRIS緩衝液中のコロイド金共役マウス抗−被検体免疫グ ロブリンGの混合物の希薄溶液の約10mlで処理する。 次いで血液試料を与えた人間の指に1.0%のBSA、0.05%のTwee n−20及び0.05%のアジドを含むTRIS緩衝液中のコロイド金共役ウサ ギ抗−ヤギ免疫グロブリンGの希薄溶液の15マイクロリットルを塗布する。指 を反応媒体の同定標準領域に穏やかに押し付け、適所に3秒間保持する。指を注 意深く反応媒体から上げて離した後、媒体を15秒間インキュベートさせてから 溶液Aの別の400マイクロリットルのアリコートを反応媒体に加える。 方法の完了後、反応領域32及び34〜37は着色し、被検体に関する陰性の 試験結果を示す。参照標準領域33は完全に白であり、同定標準領域は血液試料 を与えた人間の指の跡を含む。 本発明を典型的実施態様によって説明してきたが、本発明はこれらの 実施態様に制限されない。本発明にやはり含まれる別の実施態様、実施例及び修 正が、特に前記の説明を考慮して、当該技術分野における熟練者により成され得 る。従って以下の請求の範囲は、請求の範囲により定義される本発明の精神及び 範囲内に含まれることができるいずれの別の実施態様、実施例、修正又は同等事 項をも含むことが意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR, LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI ,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)囲い; (b)該囲い中に位置する少なくとも1つの反応領域を有する反応媒体; (c)該囲い中に位置するシグナル−発生試薬を含む媒体;及び (d)該囲い中に位置する試験試料を含むための媒体 を含み、該媒体(c)及び(d)のそれぞれは、該反応媒体と離れた関係の第1 位置及び該反応媒体と物質−転移可能な接触をしている第2位置の間で移動する ことができる自蔵式アッセイ試験装置。 2.該反応媒体が試験患者の同定のための標準領域も含む請求の範囲第1項に 記載の自蔵式アッセイ試験装置。 3.該少なくとも1つの反応領域が試験試料中の被検体の存在又は不在を決定 するための試薬を含む請求の範囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 4.該被検体が薬物又は薬物代謝産物である請求の範囲第3項に記載の自蔵式 アッセイ試験装置。 5.該反応領域が薬物又は薬物代謝産物を含む請求の範囲第1項に記載の自蔵 式アッセイ試験装置。 6.該少なくとも1つの反応領域がリガンド/レセプター対のメンバーを含む 請求の範囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 7.該リガンド/レセプター対のメンバーが抗原/抗体対のメンバーである請 求の範囲第6項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 8.該反応媒体が低タンパク質−結合、親水性ポリスルホン膜である請求の範 囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 9.該標準領域がリガンド/レセプター対のメンバーを含む請求の範囲第2項 に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 10.該反応媒体が、薬物へのヒト抗体と共役体を形成するリガンド/レセプ ター対のメンバーを含む請求の範囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 11.該シグナル−発生試薬がリガンド/レセプター対のメンバーに結合して いる請求の範囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 12.該シグナル−発生試薬がコロイド金で標識されたリガンド/レセプター 対のメンバーである請求の範囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 13.該シグナル−発生試薬が該標準領域中の該リガンド/レセプター対のメ ンバーと共役体を形成する請求の範囲第9項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 14.試験試料を含むための該媒体が、追及されている被検体と反応すること ができる試験試薬を含む請求の範囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 15.試験試料を含むための該媒体が、追及されている被検体と共役体を形成 することができるリガンド/レセプター対のメンバーを含む請求の範囲第1項に 記載の自蔵式アッセイ試験装置。 16.試験試料を含むための該媒体が円筒の一端に固定されている請求の範囲 第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 17.試験試料を含むための該媒体が親水性吸収剤媒体を含む請求の範囲第1 項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 18.試験試料を含むための該媒体が親水性スポンジ材料を含む請求 の範囲第17項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 19.物質転移可能な接触が2〜15psiの圧力において行われる請求の範 囲第1項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 20.2部構成囲い; 該2部構成囲いの第1部分に固定された少なくとも1つの反応領域を有 する反応媒体; 該2部構成囲いの第2部分に固定されたシグナル−発生試薬を含む媒体 ; 該囲いの該第1及び第2部分の中間に位置し、該囲いの該第1及び第2 部分が該囲いの第1の閉鎖位置にある時は該反応媒体と物質−転移可能な接触に ある、試験試料を含むための取り出し可能な媒体;を含み、 シグナル−発生試薬を含む該媒体は、第2の囲いの該第1及び第2部分が第1閉 鎖位置にある時、該反応媒体と物質転移可能な接触にある 自蔵式アッセイ試験装置。 21.該囲いの該第1及び第2部分がヒンジにより結合している請求の範囲第 20項に記載の自蔵式アッセイ試験装置。 22.該反応媒体がさらに、試験患者の同定のためのリガンド/レセプター対 のメンバーを有する標準領域を含み、該少なくとも1つの反応領域が試験試料中 の被検体の存在を決定するためのリガンド/レセプター対のメンバーを含み、シ グナル−発生試薬を含む該媒体がコロイド金で標識されたリガンド/レセプター 対のメンバーであり、試験試料を含むための該取り出し可能な媒体が、追及され ている被検体と共役体を形成することができるリガンド/レセプター対のメンバ ーを含み、円筒の 一端に固定された親水性スポンジ材料である請求の範囲第20項に記載の自蔵式 アッセイ試験装置。 23.(a)囲い; (b)該囲い中に位置する少なくとも1つの反応領域を有する反応媒体 ;及び (c)該囲い中に位置し、該反応媒体と離れた関係にある第1位置と、 該反応媒体と物質−転移可能な接触にある第2位置の間で移動可能な、試験試料 を含むための媒体 を含むアッセイ装置。 24.物質転移可能な接触が大気圧より高い圧力において行われる請求の範囲 第23項に記載のアッセイ装置。 25.物質転移可能な接触が2〜15psiの圧力において行われる請求の範 囲第23項に記載のアッセイ装置。 26.(a)囲い; (b)該囲いに中位置する少なくとも1つの反応領域を有する反応媒体 ;及び (c)該囲い中に位置し、該反応媒体と離れた関係にある第1位置と、 該反応媒体と物質−転移可能な接触にある第2位置の間で移動可能な、シグナル −発生試薬を含む媒体 を含むアッセイ装置。 27.該反応媒体が試験患者の同定のための標準領域も含む請求の範囲第26 項に記載のアッセイ試験装置。 28.(a)囲い; (b)該囲い中に位置する少なくとも1つの反応領域を有する 反応媒体;及び (c)該囲い中に位置し、該反応媒体と離れた関係にある第1位置と、 該反応媒体と物質−転移可能な接触にある第2位置の間で移動可能な、試験試料 を含むための媒体 を含むアッセイ試験装置。 29.該反応媒体が試験患者の同定のための標準領域も含む請求の範囲第28 項に記載のアセイ試験装置。 30.(i)(a)囲い; (b)該囲い中に位置する少なくとも1つの反応領域を有する反 応媒体;及び (c)該囲い中に位置し、該反応媒体と離れた関係にある第1位 置と、該反応媒体と物質−転移可能な接触にある第2位置の間で移動可能な、シ グナル−発生試薬を含む媒体 を含むアッセイ試験装置 (ii)被検体と共役体を形成することができるリガンド/レセプター対 のメンバーを含む試薬 を含むアッセイを行うためのキット。 31.該反応媒体が試験患者の同定のための標準領域も含む請求の範囲第30 項に記載のアッセイキット。 32.(i)(a)囲い; (b)該囲い中に位置する少なくとも1つの反応領域を有する反 応媒体;及び (c)該囲い中に位置し、該反応媒体と離れた関係にある第1位 置と、該反応媒体と物質−転移可能な接触にある第2位置の間 で移動可能な、試験試料を含むための媒体 を含むアッセイ試験装置、 (ii)リガンド/レセプター対のメンバーと反応することができるシグ ナル−発生試薬 を含むアッセイキット 33.該反応媒体が試験患者の同定のための標準領域を含む請求の範囲第32 項に記載の試験キット。 34.(a)試験試料を含み、転移させるための媒体が少なくとも1つの反応 領域を有する反応媒体から離れた第1位置にある時に、試験試料を含み、転移さ せるための該媒体を試験試料の一部と接触させ; (b)試験試料を含み、転移させるための該媒体を該反応媒体と物質− 転移可能な接触をする第2位置に移動させ; (c)シグナル−発生試薬を含む媒体を、該反応媒体と離れた関係にあ る第1位置から該反応媒体と物質−転移可能な接触をする第2位置に移動させ; (d)反応媒体から、試験試料中の被検体の存在又は不在を決定する ことを含む試験患者中の被検体の存在を決定するための方法。 35.該反応媒体が標準領域を含み、反応媒体とシグナル−発生試薬を含む媒 体の間で物質−転移可能な接触が行われた後に試験患者の体の一部を標準領域と 接触させて置く請求の範囲第34項に記載の被検体の存在を決定するための方法 。
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