JPH09512104A - 時計ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 時計ケース（１）の６時〜１２時軸には時計ケースの中間部内に垂直な孔が２個埋め込んである。これらの孔には水平孔１２と垂直孔１４とを有する円筒１０がそれぞれ埋め込んである。ネジ（１１）付き水平孔（１２）にはボルト（２３）が捩じ込まれ、それでバンド接続部（２１）を中間部（２）の側面（３３）に固定してある。その雌ネジ（１３）付き垂直孔（１４）中にボルト（１８）が捩じ込まれ、このボルトで時計ケースの底部（３）を中間部（２）に固定してある。６時と１２時との位置の側面（３３）に水平または垂直の座面（２２）を設け、これにバンド接続部（２１）は或る程度沈下する。この配置によって時計バンドを固定するためのバンド接続部（２１）を遊びもひねれも無い状態にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 時計ケース 技術分野 本発明は中間部と底部とガラスとを有する時計ケースに関する。 従来の技術 スイス特許出願第６８５０３５号には時計ケースが記載され、同出願には側面 孔に固定環を備える腕バンドのための固定用ピボットが挿入されている。この固 定用ピボットはそれを貫通する固定ボルトによって固定されている。この装置に は欠点が在る、と云うのはバンド接続部として用いる固定用ピボットと連結した 環に遊びが在って、いささかひねられ易いのである。 発明が解決しようとする課題 したがって本発明の課題は、前記欠点が無くひねれに抗してバンド接続部を腕 バンドに対して固定することである。 課題を解決するための手段 この課題は本発明により、ネジを備え水平と垂直の固定ボルトを受容する少な くとも１個の孔をそれぞれ有し中間部の孔に 埋め込まれた２個の金属円筒が、該水平固定ボルトを該中間部内の水平孔で案内 してバンド接続部を該時計ケースに固定するために用い、該水平固定ボルトのボ ルト頭部を該バンド接続部に嵌入して一手段で該バンド接続部をひねれに抗して 固定するごとき前記金属円筒によって解決する。 望ましい実施形は従属請求項で提示する。 以下に添付の図面を用いて本発明の実施例と用法とを詳述する。 図面の簡単な説明 図１は６時〜１２時軸に沿った時計ケースの部分断面を示し、 図２は第１図による時計ケースの部分平面図を示す。 発明の実施の形態 第１図に時計ケース１を通る６時〜１２時軸に沿う部分断面図を描示する。時 計ケース１はケース中間部２とこの中間部と連結した底部３とを含んでいる。時 計ガラス４はその外縁５で中間部２の内壁６と接着してある。時計ケース１内に 機構７と文字盤８とが埋め込まれている。時計ケース１の６時〜１２時軸には中 間部内に垂直ではあるが貫通していない円筒孔が２個装着され底部３の方向に開 口している。孔９内には金属円筒１０が埋め込まれている。円筒１０はネジ１１ 付き水平孔１２とネジ１３付き垂直孔１４とを有する。該時計ケースが硬質金属 、セラミックス、自然石または硬質合成材料からなる場合は時計ケースにネジを 埋め込むことはできない。その場合は垂直円筒 孔９内に金属円筒１０は対応するネジ付き孔とともに埋め込まれる。断面図内の ２個の丸いバンド接続部ないしバンド端子２１は時計ケースの中間部３の６時と １２時の位置の２個の水平ないし垂直な座面２２と嵌合する。これによってバン ド接続部は或る程度沈下する。この座面でバンド接続部のひねれを阻止する。水 平固定ボルト２３はそれぞれバンド接続部内の孔２４と中間部２内の水平孔２８ とに埋め込まれ、そのネジ２５で円筒１０内の水平孔１２のネジ１１に捩じ込ま れる。ボルト頭部２６はボルト２３を固定するためバンド接続部２１内の孔２４ の円すい形端２７に嵌入する。２個の水平固定ボルト２３はもっぱらほぼネジ溝 に負荷を印加する。記載した配置によって該バンド接続部は時計ケースの中間部 の側面３３にひねられること無く固定することができる。バンド接続部にはさら に遊びも皆無である。バンド接続部２１は転削窪み３０を有する塊状部２９を有 する。この転削窪み３０によって２個の側面板３が形成され、これにバンド接続 部を固定するための孔３２が設けてある。バンド接続部２１は座面２２にあてが われ、そのあとボルト２３がバンド接続部内の孔２４によって案内され、円筒１ ０内の水平孔１２のネジ１１に捩じ込まれる。時計ケースの底部３の６時〜１２ 時軸にはざぐり１６を有する２個の垂直孔１５が埋め込まれている。垂直孔１５ によってネジ１７付き固定ボルト１８は底部３に対してそれぞれ円筒１０内の垂 直孔１４に捩じ込まれる。ボルト頭部１９はその際ザグリ１６に嵌入する。底部 ３はシールリング２０を用い中間部２に抗して密閉してある。垂直ボルト１８は 水平ボルト２３に貫通していない。 実施形の未描示の部分では、円筒の上部に付加孔が在ってそれにはたとえばガ ラスを固定するためのボルトが捩じ込まれて いる。 第２図には第１図による時計ケースの部分的平面図が描示してある。 本発明の効果 記載した配置によって該バンド接続部は時計ケースの中間部の側面３３にひね られること無く固定することができる。バンド接続部にはさらに遊びも皆無であ る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中間部（２）と底部（３）とガラス（４）とを有する時計ケース（１）にお いて、、中間部の孔（９）に挿入された２個の金属円筒（１０）が、ネジ（１１ 、１３）を備える水平および垂直固定ボルト（１８、２３）を受容する少なくと も１個の孔（１２、１４）をそれぞれ有し、その際、水平固定ボルト（２３）は 中間部（２）内の水平孔（２８）に案内され、バンド接続部（２１）を時計ケー ス（１）に固定するために用いられ、該水平固定ボルトのボルト頭部（２６）が バンド接続部（２１）に嵌入して一手段（２２）で該バンド接続部をひねりに抗 して固定することを特徴とする前記時計ケース。 ２．請求項１に記載の時計ケースにおいて、ネジ（１３）を備える垂直孔（１４ ）を金属円筒（１０）内下部に設け、時計ケース（１）の底部（３）を中間部（ ２）に固定することを特徴とする前記時計ケース。 ３．請求項１に記載の時計ケースにおいて、ネジを備える垂直孔を金属円筒内上 部に設け、時計ガラスを固定することを特徴とする前記時計ケース。 ４．請求項１に記載の時計ケースにおいて、ネジ（１３）を備えた垂直孔（１４ ）を金属円筒（１０）内下部に設け、時計ケース（１）の底部（３）を金属部に 固定し、ネジを備える垂直孔を固定体内上部に設けて時計ガラスを固定すること を特徴とする前記時計ケース。 ５．先行請求項中の１項に記載の時計ケースにおいて、該手段を、時計ケース（ １）の側面領域（３３）でバンド接続部 （２２）の支えとして用いられる水平または垂直な２個の座面（２２）として設 けたことを特徴とする前記時計ケース。 ６．先行請求項中の１項に記載の時計ケースにおいて、孔（９）が中間部（２） 内で垂直に配置してあることを特徴とする前記時計ケース。