JPH09511925A - 眼の色感知性レセプタのスペクトル感度パラメータの測定用の方法および装置 - Google Patents

眼の色感知性レセプタのスペクトル感度パラメータの測定用の方法および装置

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JPH09511925A JP7526826A JP52682695A JPH09511925A JP H09511925 A JPH09511925 A JP H09511925A JP 7526826 A JP7526826 A JP 7526826A JP 52682695 A JP52682695 A JP 52682695A JP H09511925 A JPH09511925 A JP H09511925A
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Abstract

(57)【要約】 眼の色感知性レセプタのスペクトル感度のパラメータを決定する方法であり、この方法の過程においては、少くとも一つの試験用光ビームが試験されるべき眼の網膜の一つの区域へ導入され、少くとも1つの感度パラメータが、網膜で反射した光ビームを検出すること、または試験される人間の色視覚を用いることにより決定される。この少くとも1つの試験用光ビームに加えて、測定されるべき一つまたは複数の色感知性レセプタのスペクトル感度の波長範囲の外にある波長をもつ少くとも一つの補助の光ビームが少くとも網膜の同じ区域へ導入されるが、この少くとも一つの補助の光ビームは測定されるべきでない1つまたは複数の色感知性のレセプタの感度を低減させる。本発明はまた一つの装置にも関係し、この装置は、少くとも一つの試験用光ビームを発生させ、この試験用光ビームを試験されるべき眼へ導入する光学手段(7,8,13,6)、測定されるべき一つまたは複数のレセプタの感度を低減させる少くとも一つの補助の光ビームを発生させる手段(1,2,3)、およびこの少くとも一つの補助の光ビームを試験されるべき眼へ導入する手段(4,6,48)を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】 眼の色感知性レセプタのスペクトル感度パラメータの測定用の方法および装置 技術分野 本発明は眼の色感知性のレセプタのスペクトル的感度パラメータの測定用の方 法および装置に関する。 背景技術 人間の眼は可視光の約380nmから780nmにわたる波長範囲の電磁放射を検出する ことができる。波長の関数としての人間の視覚の光効率はいわゆる視覚能力曲線 で定義される。人間の眼には色視覚を確保する3つの色感知性のレセプタ(ピグ メント)があり、それは赤色について感知性のあるプロトス(protos)、緑色に ついて感知性のあるデューテロス(deuteros)、および紫色について感知性のあ るトゥリトス(tritos)と称される。黄色の視覚は、プロトスとデューテロスの 同時の刺激で生起させられる。トゥリトスとデューテロスの同時の剌激は青緑色 の視覚を生起させ、トゥリトスとプロトスの同時の刺激は深紅色の視覚を生起さ せる。その他の移行的な色合いは3つのレセプタが相異なる強度で刺激されるこ とにより発生させられる。 正常の(平均の)色視覚をもつ人間についてのプロトス、デューテロス、およ びトゥリトスのスペクトル感度の図表はよく知られている(第1図)。さらに、 色感知性のレセプタの感度は、照明の強度が減少すると実質的に上昇し、照明の 強度が増大すると相当に低下することは知られている。この種類の現象は適応( アダプテーシ ョン)と称され、この適応は、照明の強度が全スペクトル範囲では変化しないが 或るレセプタには比較的小なる影響を生じその他のレセプタには比較的大なる影 響を生ずるように、各レセプタについて他のレセプタとは独立に、相異なる程度 に、行われる。これは色彩についての適応と称される(Leo M.Hurvich:Color Vision,Sinauer Associates Inc.、米国マサセチュセット州サンダーランド、 1981年第196〜第200頁)。 人々は精密に同一の色視覚を有するものではないこと、はよく知られている。 現時点の医療技術によれば、基礎色を3つではなく2つだけ見ることができる、 いわゆる色盲者が存在する。プロトスのレセプタを欠如する場合には色盲者はプ ロタノプと呼ばれ、デューテロスのレセプタを欠如する場合にはわれわれはデュ テラノプについて語ることになり、トゥリトスのレセプタを欠如する場合には、 色盲者はトゥリタノプと呼ばれる。また、色覚不全(パラクロマティズム)の症 状を示す異常な色視覚をもつ人間も存在する。この人間は、3つのレセプタのす べてを有するが、正常な人間の場合からずれた色の感覚を有する。異常な色視覚 の最も多く生ずる形式は、赤・緑のパラクロマティズムである。赤・緑のパラク ロマティズムの症状をもつ人間は、擬似イソクロマティックテーブル(実際には 点からなる図として知られている)を識別することができず、交通管制に用いら れる赤色、黄色、および緑色の信号について区別することができない。別の形式 のパラクロマティズムは前記のLeo M.Hurvichの文献の第222〜第269頁に記載さ れている。 パラクロマティズムの症状をもつ人間は、正常の色視覚をもつ人間と比べて、 生涯の多くの場面においてハンディキャップを負わされているから、色視覚の誤 差を補正するために種々の方策がいままでに勧告されている。1993年8月18日出 願の国際特許出願 PCT/HU 93/00045には、補正されるべき色視覚をもつ眼と正常の色視覚をもつ眼の間の 差異は、補正されるべき色視覚をもつ眼のプロトス、デューテロス、およびトゥ リトスのレセプタの異常なスペクトル感度にもとづいて適切に選択された透過特 性をもつ色フィルタにより補償される。その結果、色フィルタを選択するために は、パラクロマティズムの症状をもつ人間のスペクトル感度が測定され、波長に 沿っての変位が測定されねばならぬ。 レセプタのスペクトル感度は個々の測定により測定されることができることは 知られている(W.B.Marks,W.H.Dobbelle,E.F.MacNicholによる“Visual Pigme nts of Single Primate Cones”、サイエンス第143巻、1964年)。Rushtonは、 生存する人間および猿の眼についての顕微分光計式の測定を行った(W.A.H.Rush tonによる“Visual Pigments and Color Blindness”、サイエンティフィックア メリカン、1975年3月)。この方法においては、細い単色の色ビームが試験され るべき眼の瞳孔を通って網膜上に、映像生成され、この場合に、光ビームの寸法 は、網膜への到達時において、プロトス、デューテロス、またはトゥリトスのレ セプタ上の円錐体の寸法を超過しないというものである。光の強度は、レセプタ に進入する前およびレセプタで反射された後において連続的に測定される。この 2つの間の差は与えられたレセプタにより吸収された光の強度に対応するが、こ のことは与えられた波長におけるレセプタの感度の特徴をあらわすものである。 試験用の光ビームの波長を変化させることにより、与えられたレセプタのスペク トル感度の曲線が決定されることができる。1つの円錐体を支持する1つのレセ プタの感度が一度に測定されるから、この方法においては、レセプタのスペクト ル感度の範囲が、可視のスペクトルの大部分において重複していることは問題で はない。しかし、極端に小なる光強度の測定および厳 しい測定条件の実現こそは、問題を生じさせる。 前記のものに類似した試験が、色盲の人間または人間の網膜から取出された試 料についての分光測光式の測定により行われた(L.C.Thomson,W.D.Wright“The Convergence of the Tritanopic Confusion Loci and the Derivation of the Fundamental Response Functions”,JOSA,1953年第43巻第10号第890〜第894頁 )。この人々は1つ以上のレセプタを欠如しており、それにより、スペクトル感 度の範囲の重複があっても測定に混乱が生ずることはなく、それゆえ1つの形式 のレセプタをもつ単一の円錐においての測定を目指す必要はない。しかし、この 方法は、色盲の人間を試験することにのみ適しており、色覚不全の症状をもつま たは正常な色視覚をもつ人間を試験することには適していない。 別の方法によれば、レセプタのスペクトル感度の曲線は色混合の測定の結果か ら数学的方法により規定されることができる(K.Wenzel,G.Szasz“Numerical m ethod for determining simultaneons functions having been measured with a n indirect measuring method(ハンガリア語による)“Finommechanika-Mikrot echnika”,1985年第24巻第8/9号、第250〜第252頁)。この計算方法により 得られた結果は該マイクロスペクトログラフ式の測定の結果と一致するが、測定 および演算は時間のかかるものであった。 しかしこれらの知られている方法は、比較的複雑なものであり、高価な設備お よび特別な技能をもつ操作人員を必要とする。まったく、色覚不全を改善するた めの前記される方法の事情のために、広い範囲における個別の人間の各レセプタ のスペクトル感度を測定することを可能にする方法および装置があれば、その方 法および装置は大なる重要性を有する可能性がある。 発明の開示 本発明の目的は、眼における色感知性のレセプタのスペクトル感度のパラメー タが簡単な、比較的迅速な方法で決定されることができる方法を確立することに ある。また本発明は、眼における色感知性のレセプタのスペクトル感度のパラメ ータを決定するため一般的な眼科医療に適用されることができる装置を提供する 目的を有する。 その結果として、本発明は、一方において、眼における色感知性のレセプタの スペクトル感度を測定する方法であって、この過程において、少くとも1つの試 験用光ビームが試験されるべき眼の網膜の1つの区域へ導入され、網膜で反射し た光ビームを検出するかまたは試験される人間の色の知覚を用いることにより少 くとも1つの感度のパラメータが決定される。この方法は、該少くとも1つの試 験用光ビームに加えて、測定されるべき1つまたは複数の色感知性のレセプタの スペクトル感度の波長の範囲外にある波長の少くとも1つの補助の光ビームがま た、少くとも網膜の同じ区域へ導入され、この少くとも1つの補助の光ビームは 測定が行われない1つまたは複数の色感知性のレセプタの感度を低減させるよう になっている、ことを特徴とする。 本発明によれば、選択された形式の色感知性のレセプタのスペクトル感度を測 定するために、色感知性レセプタの2つの他の形式が測定から除外されることが できる。このことは、これらのレセプタが、測定の間、適切に選択された強度お よび波長をもつ少くとも1つの補助の光ビームについて盲目にされるという態様 で行われる。例えば、プロトスのスペクトル感度を測定するために、補助の光ビ ームにより、デューテロスとトゥリトスの感度は、試験用光ビームに対する応答 がプロトスにより実際に完全に与えられる程度に低減 させられる。デューテロスのスペクトル感度が測定されるべき場合には、2つの 補助の光ビームを適用し、そのうちの1つは、トゥリトスの感度を低減され、他 のものはプロトスの感度を低減させることは選択の問題である。 本発明によればまた、2つの光感知性のレセプタ例えは共同で測定されるべき プロトスとデューテロスのスペクトル感度の波長の範囲外にあり第3の色感知性 のレセプタ例えばトゥリトスのスペクトル感度内にある波長をもつ単一の補助の 光ビームを用い、それにより感度を低減させることが可能である。 好適な実施例によれば、該少くとも1つの試験用の光ビームは第1の試験用光 ビームと第2の試験用光ビームを有し、該第1の試験用ビームは可変の強度のも のであり測定されるべき色感知性の1つまたは複数のレセプタの感度の波長範囲 内にある波長を有するがこの第1の試験用ビームは網膜の1つの帯域上へ導入さ れ、該第2の試験用ビームは可変の波長と一定の強度を有するものであるがこの 第2の試験用ビームは網膜の他の帯域上へ導入され、該第2の試験用ビームの波 長は段階的に変化させられ、試験される人間についての該帯域に対応する視覚の 2つの視野において同一の視覚は、該第2の試験用光ビームの各波長値において 、該第1の試験用光ビームの強度を調整することにより設定される。この方法に より、測定されるべき色感知性のレセプタのスペクトル感度の曲線がプロットさ れることができる。 2つのレセプタが感知性であるそのような波長範囲において、レセプタの1つ だけが感知性である、すなわち他のレセプタの感度の限界である、波長値が決定 されることができる。前記の方法によれば、この波長値は、同一の視覚の設定が もはや可能ではない波長値である。 本発明の他の実施例によれば、測定されるべき色感知性のレセプタの感度の波 長範囲内にある可変の波長と一定の強度をもつ単一の試験用光ビームが網膜上へ 導入され、そして、試験用光ビームの波長を変化させることにより、視野におけ る最大強度の視覚が、試験される人間について、設定される。この方法により、 与えられたレセプタの最大の感度に関連する波長値が識別されることができる。 試験されるべき色感知性のレセプタの感度の波長範囲内にある可変の波長と一 定の強度をもつ単一の試験用光ビームが網膜上へ導入されることもまた可能であ り、試験用光ビームの波長を変化させることにより、2つの波長値であって両者 間において試験される人間が視野のなかで試験用光ビームの映像を視覚するもの 、が決定される。このようにして得られる2つの波長値は、与えられたレセプタ の感度の限界である。 この方法の他の実施例においては、色感知性のレセプタの1つにおける感度は 1つの補助の光ビームを適用することにより低減させられ、可変の波長と一定の 強度をもつ単一の試験用ビームが網膜上へ導入され、そして、試験用光ビームの 波長を変化させることにより、試験される人間が視野において色の変化を知覚す る波長値が測定される。 本発明による方法の他の実施例においては、単一の試験用光ビームが網膜上へ 導入され、導入される試験用ビームおよび網膜で反射される光ビームのスペクト ル強度が測定され、測定されるべき色感知性のレセプタのスペクトル感度の曲線 が、該2つのスペクトル強度にもとづいて決定される。この方法により、測定さ れるべきレセプタのスペクトル感度の曲線が再び得られる。好適には、試験用光 ビームおよび反射の光ビームのスペクトル強度が単色分光計(モノクロメータ) および協働する線検出器(ラインディテクタ)により 時間的に交互に測定され、この場合にはしたがって測定誤差の大部分が除去され る。 この測定は、試験用光ビームと反射の光ビームのスペクトル強度の差が測定さ れ、この差が色感知性のレセプタ以外の網膜の組織および試験用および反射の光 ビームの通路における光学要素に対応するスペクトル相関関数により補正される という態様で有利に実行されることができる。スペクトル相関関数は、単一の試 験用光ビームと3つの光感知性のレセプタ全体の感度を低減させる2つの補助の 光ビームを導入し、導入される試験用光ビームおよび網膜で反射される光ビーム のスペクトル強度を測定し、そして測定されたスペクトル強度の間の差を確立す ることにより決定されることができる。スペクトル相関関数を、補助の光ビーム を適用することなしに正常の眼について行われる反射測定により決定することも 可能である。この測定により得られるスペクトル感度は、正常の眼の知られてい るスペクトル感度(視覚曲線)から、スペクトル相関関数だけ偏移している。 好適には、本発明による方法は、該少くとも1つの袖助の光ビームおよび該少 くとも1つの試験用の光ビームが網膜上に連続的に同時に導入されるように実行 されることが可能である。該少くとも1つの試験用光ビームが2°より大でない 網膜の区域へ導入され、該少くとも1つの補助の光ビームが少くとも5°の網膜 の区域へ導入される、ことが有利である。少くとも1つの試験用光ビームが約2 °の網膜の区域へ導入される場合には、約10°の網膜の区域へ少くとも1つの補 助の光ビームを導入することは好適である。 他方において、本発明は、眼の色感知性のレセプタのスペクトル感度パラメー タを測定する装置であり、この装置は少くとも1つの試験用の光ビームを発生さ せこの光ビームを試験されるべき眼へ導 入する光学手段を具備する。この装置は、該光学手段に加えて、測定されるべき 1つまたは複数の色感知性のレセプタのスペクトル感度の波長範囲の外にある波 長の少くとも1つの袖助の光ビームを発生する手段であって該少くとも1つの補 助の光ビームは測定されるべきでない1つまたは複数のレセプタの感度を低減さ れるもの、および、該少くとも1つの補助の光ビームを試験されるべき眼へ導入 する手段、を具備することを特徴とする。 この装置の好適な実施例においては、該光学手段は、可変の波長と一定の強度 をもつ第1の試験用光ビームを発生させる手段、一定または可変の波長と可変の 強度をもつ第2の試験用の光ビームを発生させる手段であって強度の計器を有す るもの、および、該第1および第2の試験用光ビームを試験されるべき眼の網膜 の2つの区域へ導入する手段、を包含する。 この装置の他の実施例においては、該光学手段は可変の波長と一定の強度をも つ単一の試験用光ビームを発生させる手段、および該試験用光ビームを試験され るべき眼の網膜へ導入する手段を包含する。 この装置の3番目の実施例は、該光学手段が可視光の波長範囲にわたるスペク トルをもつ単一の試験用光ビームを発生させる手段および該単一の試験用光ビー ムを試験されるべき眼の網膜へ導入する手段を包含すること、およびこの装置が 該単一の試験用光ビームおよび試験されるべき眼の網膜で反射した光ビームのス ペクトル強度を測定する手段をさらに具備することを特徴とする。この実施例は 、好適には、該単一の試験用光ビームと眼の網膜で反射した光ビームを時間的に 交互に該スペクトル強度測定用の手段の光入力へ供給する手段を具備する。 本発明による装置にもとづき、測定装置が構成されることができ 、この測定装置は、色覚不全の症状を示す人間の色感知性のレセプタのスペクト ル感度のパラメータを記録するための眼科医療における広い範囲において用いら れることができるが、このデータは色覚不全を改善する眼鏡またはコンタクトレ ンズを製作するために必要なものである。 図面の簡単な説明 以下において、本発明が図面に示される好適な実施例により記述されるが、こ の場合に、 第1図は、正常な人間の眼の視覚の曲線および色感知性のレセプタのスペクト ル感度の曲線をあらわす線図、 第2図は、正常な人間の眼の色感知性のレセプタの正規化されたスペクトル感 度の曲線をあらわす線図、 第3図は、正常な人間の眼と色覚の異常を示す人間の眼の色感知性のレセプタ のスペクトル感度の曲線をあらわす線図、 第4図は、本発明による装置の一実施例の単純化された光学的スケッチをあら わす図、 第5図は、本発明による装置の他の実施例の単純化された光学的スケッチをあ らわす図、および、 第6図は、本発明による装置の3番目の実施例の単純化された光学的スケッチ をあらわす図、である。 発明の実施の形態 図面において同一の要素または同一の機能の要素は同じ参照符号で表示される 。 第1図は、正常な人間の眼のスペクトル的な光の効率をあらわす視覚曲線V( λ)および正常な人間の眼の色感知性のレセプタのス ペクトル的なP(λ),D(λ)、およびT(λ)の感度の曲線を示し、この場 合に、縦軸に相対スペクトル感度Sが%で、横軸に波長λがnmで示される。視覚 の曲線V(λ)は感度の曲線P(λ),D(λ)、およびT(λ)の総計である 。プロトスの感度曲線P(λ)は約565nmにおいて最大になり、デューテロスの 感度曲線D(λ)は約530nmにおいて最大になり、そしてトゥリトスの感度曲線 T(λ)は約448nmにおいて最大になることがわかる。 第2図には、正常な人間の眼の色感知性レセプタの正規化されたスペクトル感 度の曲線P(λ),D(λ)、およびT(λ)が示され、この場合に、縦軸には 相対スペクトル感度Sが%で、横軸には波長λがnmであらわされる。正規化感度 曲線T(λ)とD(λ)の交点は約480nmの点、正規化感度曲線D(λ)とP( λ)の交点は約550nmの点である。最大および交差の点、および或る程度につい て感度曲線の形状は人間の群毎に相違する可能性がある。 第3図には、正常な人間の眼の色感知性のレセプタの感度曲線P(λ),D( λ)、およびT(λ)、および異常な色視覚をもつ眼の各レセプタの感度曲線P* (λ),D*(λ)、およびT*(λ)が示される。感度曲線P*(λ)は、感度 曲線P(λ)に比べてより大なる波長のほうへ偏移しており、その形状も感度曲 線P(λ)のものとは相違している。感度曲線D*(λ)は、感度曲線D(λ) に比べてより小なる波長のほうへ偏移しており、その形状は感度曲線D(λ)の ものと実際には同一である。そして、感度曲線T*(λ)は、感度曲線T(λ) に比べてより大なる波長のほうへ偏移しており、その形状も感度曲線T(λ)の ものとは相違している。偏移の割合はそれぞれ、Δλp=17.5nm,ΔλD=−4nm ,ΔλT=17.5nmである。 本発明は測定の方法および装置に適用されるのであり、この測定 の方法および装置により、色感知性レセプタのスペクトル感度の曲線のパラメー タを決定するために、人間の眼について生体状態で、慣例的な試験条件のもとで 一連の測定が行われることが可能である。スペクトル感度曲線の最も重要なパラ メータは下記のとおりである。 (a)曲線の最大点の波長値、 (b)色適応の無い眼例えば白の色に適応した眼を特徴づける曲線の最大点の値 、 (c)曲線のしきい値感度、 (d)曲線の寸法の変化の範囲、すなわちレセプタの色適応の範囲、 (e)曲線の感度の波長範囲、すなわち与えられた形状のレセプタによる光知覚 の限界値間の波長範囲、 (f)曲線の形状であって、感度の波長範囲の最大点と限界値の間の関数の割合 をあらわすもの。 われわれは、(f)の点についての形状に関しては、人間の集団において相違 はほとんど無く、たいていの場合、個人間の相違は(a)と(e)の点にもとづ いて識別すれば充分であり、また多くの場合、色覚不全の症状をもつ人間はこれ らのパラメータの1つだけによって充分に特徴つけられることができることを認 めた。 本発明にもとづく測定は、知られているスペクトル組成の光ビームは試験され るべき眼の網膜上に像形成されるという方法で実行されることが可能であり、こ の場合に光ビームは測定されるべきレセプタを刺激する。光の一部分はレセプタ に吸収され、他の部分はレセプタで反射する。吸収された部分は、レセプタのス ペクトル感度に比例するものとみることができる。 1つのレセプタのスペクトル感度の曲線の測定を可能にするため には、他の2つのレセプタが測定から除外されねばならぬが、それはレセプタの 感度曲線が相互に重複するからである。この除外は一時的な盲目化により実行さ れるが、これは好適には、少くとも1つの補助の光ビームであって波長が測定さ れるべきレセプタの感度の波長範囲外にあり、盲目化されるべきレセプタの感度 の波長範囲内にあるものにより、網膜の少くとも5°の区域についての一時的な 盲目化である。この方法で他の2つのレセプタを除外した後、試験用の光ビーム は網膜の同じまたはより小なる区域へ導入される。試験用光ビームは網膜の2° より大でない区域へ印加される。この方法で、測定されるべきでないレセプタは 、測定が行われる区域のみでなくその周囲もまた盲目化される。試験用光ビーム は網膜で反射し、眼から帰還する光ビームが測定される。眼に人射する試験用光 ビームも測定される。測定は両方ともスペクトル特性のものであり、したがって 、われわれは入射と反射の両方のスペクトル組成を知ることができる。2つのス ペクトルの差および前記の補正の関数にもとづいて、部分的に盲目化された網膜 、すなわち測定されるべきレセプタのスペクトル特性が測定されることができる 。 本発明の他の実施例においては、網膜で反射した光の測定の代りに、測定され るレセプタのスペクトル感度の曲線が、試験される人間を評価のなかへ包み込む ことにより測定される。この場合には、適用される一般的な方法は、少くとも1 つの試験用光ビームが眼の網膜上に像形成され、この場合に試験用光ビームの少 くとも1つは可変の波長のものであり、そして、一定の波長の1つ以上の補助の 光ビームが網膜上へ付加的に導入される。これらの光ビームはすべて同時に印加 される。 補助の光ビームまたは一定の波長の光ビームの結果として、1つまたは2つの レセプタの感度は低減され、すなわち、レセプタは或 る程度非感知性になり次いで他の2つのレセプタまたは第3のレセプタは変化す る波長をもつ試験用の光で刺激される。そのようにして生成される視覚は、試験 されるレセプタのスペクトル感度の関数のパラメータの1つ以上を決定するにあ たり、或る条件下においては、適切なものである。 決定の1つの方法は、試験される人間が試験用光ビームを、強度を不変に保っ たままで、波長を変化させ、このことを測定されるべき1つまたは複数のレセプ タにより試験される人間が最大の強度を感知するまで継続することである。この 方法において、試験されるべき1つのレセプタのスペクトル感度の曲線または共 同して測定される2つのレセプタのスペクトル感度の曲線の総和の最大の軌跡の 波長が決定されることができる。 決定の他の1つの方法によれば、試験される人間は、試験用の光ビームの波長 を変化させながら、与えられた試験用の光をちょうど検出する波長割合を調整す る。この方法により、測定されるべき1つまたは2つのレセプタの感度の波長範 囲の限界値が決定されることができる。 第3の方法によれば、プロトスまたはトゥリトスの感度は補助の光ビームを適 用することにより低減され、試験用光ビームの波長は、試験される人間が視野に おいて色の変化を知覚するまで変化させられる。この方法により、トゥリトスと デューテロス、およびデューテロスとプロトスの感度曲線のそれぞれの交点が決 定されることができる。より大なる値の方向へ波長を変化させることにより、青 はトゥリトスとデューテロスの交点において緑へ変化し、緑はデューテロスとプ ロトスの交点において赤へ変化する。 さらに他の方法によれば、一定の強度と一定の波長をもつ1つ以上の補助の光 ビームが視覚の全視野において印加され2つのレセプ タの感度が低減される。測定されるべきレセプタの感度曲線の形状は前記の1つ または複数の補助の光ビームに加えて、視野の1つの帯域は可変の強度と測定さ れるべきレセプタの感度の波長範囲内にある一定の波長をもつ光“A”を受理し 、視野の他の1つの領域は、一定の強度と可変の波長をもつ光“B”を付加的に 受理するという方法で決定されることができる。この場合においては、光“B” と同じ視覚を有するために試験される人間は光“A”の強度を調整することが許 容され、この光“B”の波長は徐々に変化させられる。測定の結果として、調整 された光“A”の強度は各段階について記録され、それにより測定されるレセプ タの感度曲線に比例する関数が得られる。 その次の方法は、2つのレセプタが同時に感知性になる波長範囲において有利 に用いられる。この方法によれば、波長の値は、レセプタの1つのみが感知性で ありしたがってレセプタの他方の感度の波長範囲の1つの限界点が識別できる場 合に、決定されることができる。この方法においては、試験される人間は分割さ れた視野を観察する。この視野の一方の区域は一定の波長ではあるが可変の強度 の光“A”を受理し、他方の区域は可変の波長ではあるが一定の強度の光“B” を受理する。光“A”の波長は、レセプタの1つのみを剌激するように選択され ねばならぬ。光“B”の波長を変化させるときは、光“A”に対応するレセプタ が刺激されるかぎり、試験される人間は、両方の区域で、同じ色を、おそらく相 異なる強度で視認する。変動する強度は、試験される人間が2つの区域の正確な 色品質を測定することを混乱させることになる。したがって、われわれは、光“ A”もまた光“B”により生成される感覚を生成するまで、試験される人間が光 “A”の強度を変化させることを許容する。測定は、予め定められた小さい段階 式に光“B”の波長を変化 させることにより、他方のレセプタもまた、包み込まれる仮定された波長値によ り接近させられるという方法で行われる。光“A”の強度を変化させることによ り、試験される人間は等しい色と強度を生成することを試みる。もし試験される 人間が成功すると、われわれは光“B”の波長を小さい段階だけさらに変化させ 、次いで試験される人間は等しい色と強度を調整するよう再び試みる。このこと が試験される人間が2つの区域の均等を設定することがそれ以上できなくなるま で反復される。試験される人間は、光“B”が他方のレセプタも包み込まれる波 長をもつことになるから、成功することができず、したがって、2つの形式のレ セプタにより生成される色感覚は、光“A”の範囲においては生成されない可能 性がありその理由は光“A”はレセプタの1つに影響を与えるのみであるからで ある。この点において測定は中止され、光“B”の最後の波長値が記録される。 これにより、レセプタの他方の感度の波長範囲の限界点が規定される。この方法 は、例えば、一方の場合においてプロトスに、他方の場合においてトゥリトスに 従って選択された光“A”を適用することによりデューテロスの両方の限界値を 識別するのに適している。 本発明による装置が図面に示される実施例にもとづいて記述される。 第4図において、3つの光ビームが、試験される眼5の網膜50へ導入される。 光源1の光は時間とともに変化させられるが、光源1から、コンデンサレンズ2 、機械的チョッパ14、そして可変の色フィルタ3を通る光ビームは半透明の反射 鏡4へ入射し、この反射鏡において方向を変化させ、時間とともに開または閉の 状態にあるシャッタ16の開口の1つを通り、眼5へ入射する。この第1の補助の 光ビームはレセプタの1つ、例えばプロトス、を盲目化するが、こ のレセプタは我々が測定を意図するものではない。色フィルタ3が設定されるこ とになっており、それにより第1の補助の光ビームは、測定されるべきレセプタ 例えばデューテロスのスペクトル感度の波長範囲外にある波長をもつ。他の光源 43からコンデンサレンズ46および可変の色フィルタ47を通り、第2の光ビームが 反射鏡48,13、および6において方向を変化させ、眼5へ入射する。この第2の 補助の光ビームは他のレセプタ例えばトゥリトスの感度を低減させるが、この他 のレセプタは我々が測定を意図するものではない。色フィルタ47が設定されるこ とになっており、それにより第2の補助の光ビームは、測定されるべきレセプタ 例えばデューテロスのスペクトル感度の波長範囲の外にある波長をもつ。第3の 光源7からコンデンサレンズ8および半透明の反射鏡13を通り、第3の光ビーム は半透明の反射鏡6において方向を変化させ眼5へ入射する。この光ビームは測 定されるべきレセプタ例えばデューテロスについての試験用の光ビームをあらわ す。 眼5の網膜50で反射した光ビームは眼から送出され、半透明の反射鏡6、次い でシャッタ16の開口および半透明の反射鏡4を通り、レンズ9へ到達する。レン ズ9は、光ビームを単色分光計10の入口開口51へ集束し、それにより色に分割さ れた光ビームの形で単色分光計10から送出される光は線状検出器11を照射する。 線状検出器の各要素は短い波長の範囲の光を感知し、検出器要素の全体は光スペ クトルを検出する。線状検出器11から、スペクトル光強度の情報は、電気信号の 形で、インタフェイス17を通り計算機12へ到達する。 他の1つの位置において、シャッタ16は眼5からレンズ9へ入射する光は存在 しないことを確保する。この位置において、レンズ8、半透明の反射鏡13、シャ ッタ16の開口、反射鏡15、および半透明の反射鏡4を通る光源7の光はレンズ9 により単色分光器10の入口 開口51へ集束され、それにより、線状検出器11は光源7の光スペクトルを検出す ることができる。その結果として、時間とともに変化しつつ、計算機12は光源7 の光スペクトルおよび網膜50で反射した光ビームに対応する電気信号を受理する 。計算機12は、チョッパ14とシャッタ16を制御し、2つのスペクトルに対応する 信号から測定されるべきレセプタ例えばデューテロスのスペクトル感度を決定す る。 第5図において、3つの光ビームは試験されるべき眼5へ導入される。光源18 からの光の強度は電気的に、または可変の機械的絞り19により必要な値に調整さ れることができる。光は、光ファイバ20、集合レンズ22、可変の色フィルタ21を 通り、次いで半透明のプリズム23を通り、眼5へ入射する。この第1の補助の光 ビームは、測定されるべきでないレセプタの1つの感度を低減させるのに役立つ 。他の1つの光源43から、絞り44、光ファイバ45、コンデンサレンズ46、可変の 色フィルタ47、半透明プリズム29を通り、第2の光ビームは半透明プリズム23に おいて方向を変化させ、眼に進入する。この第2の補助の光ビームは、測定され る他のレセプタの感度を低減させる。第3の光源24の光は、レンズ26により、単 色分光器25の入口開口36へ像形成される。入口開口36を通り進入する光ビームは 反射鏡37で光グリッド27へ反射し、このグリッドを回動させることにより光ファ イバ28の一端は可変の波長の光ビームにより照射され、この場合に光ファイバの この一端は単色分光器25の出口開口に位置する。光ファイバ28の他端40は、プリ ズム23および29、および接眼レンズ30を通して眼5で観察される。単色分光器25 から送出される光ビームは試験用の光ビームである。眼5において、空間および /または時間についての3つの相異なる光ビームは網膜の種々のレセプタに相異 なる剌激を与え、その結果、試験される人間は色およ び/または強度の一致を観察し、視野の或る区域における詳細の非出現/出現を 検出する。 本発明による装置の他の一つの実施の形式が第6図に示されるが、これは第5 図に示される実施例に類似する。したがって第5図の場合と相違する第6図の要 素についてのみ記述する。二重プリズム31の平面が眼により鮮鋭に観察される。 二重プリズム31の2つの半分体は相異なる試験用光ビームを受理する。右側半分 体は可変の波長と一定の強度をもつ第1の試験用光ビームを受理する。この光ビ ームは、光源24を出発し、レンズ26、連続状に可変の干渉フィルタ49であって、 矢印41に従う移動により調整され得るもの、および光ファイバ28を通る。干渉フ ィルタ49は第5図の単色分光器25と同じ機能をもつ。二重プリズム31の左側半分 体は可変の波長と可変の強度をもつ第2の試験用光ビームを受理し、この第2の 試験用光ビームは光源32から機械的絞り33、可変の色フィルタ34、および光ファ イバ35を通る。強度は可変の絞り33を設定することにより変化させられることが できる。絞り33により設定される強度値は強度計器42、例えば目盛をもつ調整手 段、により与えられる。使用される測定方法に合わせて、或る離散的な波長値に 調整可能な干渉フィルタ、または連続状に調整可能な干渉フィルタであることが できる。 第6図に示される装置は、両方の光源18と43が点灯されそれにより測定される べきでない2つのレセプタの盲目化を提供し、この場合にこの2つのレセプタに は、相異なる照射を受け二重プリズムにより生成される視野の2つの区域が付加 されるか、または、光源18と43の1つのみが点灯されそれにより1つの補助の光 ビームが生成され1つのレセプタまたは場合により2つのレセプタが盲目化され るか、するように用いられる。 第6図の装置を用いる第1の測定方法によれば、試験される人間 は、絞り33を調整することにより光源32からの光ビームの強度を変化させること により二重プリズム31の視野の2つの区域における等しい視覚を設定せねばなら ず、その一方で、干渉フィルタ49を徐々に移動させることにより二重プリズム31 の右半分体において波長が変化させられる。測定の直接の結果として、干渉フィ ルタ49により調整される色の波長および試験される人間により調整される計器42 により提供される関連する強度の値が登録される。これらの値から、測定される レセプタのスペクトル感度の曲線が導出されることができる。 他の一つの測定方法においては、第6図に示される装置は、波長値に対応する 干渉フィルタ49の位置を調整するのに用いられるが、この場合に、試験される人 間は、視野の2つの区域における等しい色と強度を設定することができる、また はできないことが可能である。 第3の測定方法によれば、第6図の装置は測定されるべきレセプタのスペクト ル感度の曲線を決定することに用いられる。この方法については、色フィルタ34 は連続状に可変であるべきである。測定されるべきでないレセプタの感度は光源 18および43からの補助の光ビームにより低減させられる。測定されるべきでない 2つのレセプタを盲目化するには一つの補助の光ビームで充分である可能性があ り、この場合には光源18と43の一つは消灯される。二重プリズム31の右半分体に おいては、可変の波長と一定の強度をもつ第1の試験用光ビームが導入され、試 験される人間は、最大の強度が知覚されるまで干渉フィルタ49を設定することに より波長を調整せねばならぬのであり、この波長においてレセプタの感度は最大 になる。二重プリズム31の圧半分体においては、干渉フィルタ34により連続状に 可変の波長をもつ第2の試験用光ビームが導入され、この場合に第 2の試験用光ビームは絞り33により調整可能である。強度の値は計器42により提 供される。色フィルタ34の波長もまた最大の感度に設定される。次いで、試験さ れる人間は、二重プリズム31の両半分体で知覚される強度が等しくなるよう絞り 33を調整することにより強度を設定し、計器42により与えられる強度値が記録さ れる。次いで、より小なる強度値が絞り33により設定され、試験される人間は、 二重プリズム31の両半分体において同じ強度が知覚されるまで干渉フィルタ49を 変化させることにより波長を調整する。このことは、最大の波長値の対抗する側 における2つの波長値において生起する。強度の低減と波長の調整は、関連する 強度と波長の値から測定されるレセプタの感度曲線を決定するため必要なだけ反 復される。 技術に熟達した人にとって、以上の記述は例示のためのみのものであり請求の 範囲で規定される本発明の範囲内において他の種々の発明の実施例が構成され使 用されることが可能であることは明らかなことである。例えば、或る目的につい ては、本発明による装置は一つの補助の光ビームを発生する一つだけの装置を有 することが可能であり、または、図面に示される光学要素が他の等価の光学要素 で置換されることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UG,US,UZ,VN (72)発明者 ベンゼル,ゴットフリーネ ハンガリー国,ハー−1124 ブタペスト, サシェジィ ウッツァ 14 【要約の続き】 入する手段(4,6,48)を具備する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.眼の色感知性のレセプタのスペクトル感度のパラメータを決定する方法で あって、この方法の過程において、少くとも一つの試験用の光ビームが試験され るべき眼の網膜の一つの区域へ導入され、網膜で反射した光ビームを検出するか または試験される人間の色視覚を用いることにより少くとも一つの感度のパラメ ータが決定される方法において、 該少くとも一つの試験用の光ビームに加えて、測定されるべき一つまたは複数 の色感知性のレセプタのスペクトル感度の波長範囲外にある波長をもつ少くとも 一つの補助の光ビームもまた網膜の少くとも同じ区域へ導入され、該少くとも一 つの補助の光ビームは測定されるべき一つまたは複数の色感知性のレセプタの感 度を低減させる、 ことを特徴とする方法。 2.該少くとも一つの補助の光ビームは一つまたは二つの光ビームを具備し、 該一つまたは二つの光ビームの波長は測定されるべき一つの色感知性のレセプタ 例えばプロトスのスペクトル感度の波長範囲外にあり、該一つまたは二つの光ビ ームは他の二つの光感知性のレセプタ例えばデューテロスおよびトゥリトスの感 度を低減させることを特徴とする、請求の範囲1記載の方法。 3.該少くとも一つの補助の光ビームは単一の光ビームを具備し、該単一の光 ビームの波長は一緒に測定されるべき二つの色感知性のレセプタ、例えばプロト スおよびデューテロス、の2つの色感知性のレセプタのスペクトル感度の波長範 囲外にあり、該単一の光ビームは第3の色感知性のレセプタ、例えばトゥリトス 、の感度を低減させることを特徴とする、請求の範囲1記載の方法。 4.少くとも一つの試験用の光ビームは第1および第2の試験用の光ビームを 具備し、該第1の試験用光ビームは可変の強度と測定されるべき一つまたは複数 の色感知性のレセプタの感度の波長の範囲内にある波長をもち網膜の一つの区域 へ導入され、該第2の試験用光ビームは可変の波長と一定の強度をもち網膜の他 の一つの区域へ導入され、該第2の試験用光ビームは段階式に変化させられ、試 験される人間についての該区域に対応する二つの視野において同一の視覚が該第 2の試験用の光ビームの各波長値において該第1の試験用の光ビームの強度を調 整することにより設定されることを特徴とする、請求の範囲1記載の方法。 5.同一の視覚のために必要な該第2の試験用光ビームの波長と該第1の試験 用光ビームの強度値にもとづき、一つの色感知性のレセプタを測定するために、 測定されるべき色感知性のレセプタのスペクトル感度の曲線が決定されることを 特徴とする、請求の範囲4記載の方法。 6.二つの色感知性のレセプタを測定するため、該第2の試験用の光ビームの 波長が、同一の視覚を設定することがもはや可能ではない点において決定される ことを特徴とする、請求の範囲4記載の方法。 7.測定されるべき色感知性のレセプタの感度の波長範囲内にある波長と一定 の強度をもつ単一の試験用光ビームが網膜上へ導入され、試験用光ビームの波長 を変化させることにより、視野における最大の強度の視覚が試験される人間につ いて設定されることを特徴とする、請求の範囲1記載の方法。 8.測定されるべき色感知性のレセプタの感度の波長範囲内にある可変の波長 と一定の強度をもつ単一の試験用光ビームが網膜へ導入され、試験用光ビームの 波長を変化させることにより、二つの波 長値であってその間において試験される人間が試験用光ビームの像を視野のなか に見るものが決定されることを特徴とする、請求の範囲1記載の方法。 9.一つの色感知性のレセプタの感度が、一つの補助の光ビームを適用するこ とにより低減させられ、可変の波長と一定の強度をもつ単一の光ビームが網膜上 へ導入され、試験用光ビームの波長を変化させることにより、試験される人間が 視野のなかで色の変化を知覚する波長値が決定されることを特徴とする、請求の 範囲1記載の方法。 10.単一の試験用光ビームが網膜上へ導入され、導入される試験用光ビームお よび網膜で反射した光ビームのスペクトル強度が測定され、測定されるべき色感 知性のレセプタのスペクトル感度の曲線が該二つのスペクトル強度にもとづいて 決定されることを特徴とする、請求の範囲1記載の方法。 11.試験用光ビームおよび反射した光ビームのスペクトル強度が、単色分光器 および協働する線状検出器により、時間的に交互に測定されることを特徴とする 、請求項10記載の方法。 12.試験用光ビームのスペクトル強度と反射した光ビームのスペクトル強度の 間の差が測定され、色感知性レセプタ以外の網膜の組織および試験用光ビームお よび反射光ビームの通路における光学要素に対応するスペクトル補正用の関数に より補正されることを特徴とする、請求の範囲10記載の方法。 13.スペクトル補正用の関数が、単一の試験用光ビームおよび三つの色感知性 のレセプタ全体の感度を低減させる二つの補助の光ビームを導入し、導入される 試験用光ビームおよび網膜で反射した光のスペクトル強度を測定し、そして測定 されたスペクトル強度の間の差を確立することにより、決定されることを特徴と する、請求の 範囲12記載の方法。 14.該少くとも一つの補助の光ビームおよひ該少くとも一つの試験用光ビーム が、連続的に、同時に網膜上へ導入されることを特徴とする、請求の範囲1〜13 のいずれかに記載の方法。 15.該少くとも一つの試験用光ビームが2°より大でない網膜の区域上へ導入 され、該少くとも一つの補助光ビームが少くとも5°の網膜の区域へ導入される ことを特徴とする、請求の範囲1〜13のいずれかに記載の方法。 16.眼の色感知性のレセプタのスペクトル感度のパラメータを決定する装置で あって、少くとも一つの試験用の光ビームを発生し該試験用の光ビームを試験さ れるべき眼へ導入する光学手段(7,8,13,6;24,26,25,28,30,29,23 ;24,26,49,28,32,33,34,35,31,30,29,23)を具備するものにおいて 、該装置は、該光学手段に加えて、 測定されるべき一つまたは複数の色感知性のレセプタのスペクトル感度の波長 範囲外にある波長をもつ少くとも一つの補助の光ビームを発生させる手段(1, 2,3;43,46,47;18,19,20,22,21,43,44,45,46,47)であって該少 くとも一つの補助の光ビームは測定されるべきでない一つまたは複数のレセプタ の感度を低減させるもの、および、該少くとも一つの補助の光ビームを試験され るべき眼へ導入する手段(4,6,48,13;23,29)を具備する、ことを特徴と する装置。 17.該光学手段は、可変の波長と一定の強度をもつ第1の試験用の光ビームを 発生させる手段(24,26,49,28)、一定または可変の波長と可変の強度をもつ 第2の試験用の光ビームを発生させる手段(32,33,34,35)であって強度の計 器(42)を有するもの、および該第1および第2の試験用光ビームを試験される べき眼の網膜 の2つの区域へ導入する手段(31,30,29,23)を包含することを特徴とする、 請求の範囲16記載の装置。 18.該光学手段は、可変の波長と一定の強度をもつ単一の試験用の光ビームを 発生させる手段(24,26,25,28,30)、および該単一の試験用の光ビームを試 験されるべき眼の網膜へ導入する手段(29,23)を包含することを特徴とする、 請求の範囲16記載の装置。 19.該光学手段は可視光の波長範囲をカバーするスペクトルをもつ単一の試験 用光ビームを発生させる手段(7,8)、および該単一の試験用光ビームを試験 されるべき眼の網膜上へ導入する手段(6)を包含し、該装置は該単一の試験用 光ビームおよび試験されるべき眼の網膜で反射した光ビームのスペクトル強度を 測定する手段(9,10,11,17,12)をさらに具備することを特徴とする、請求 の範囲16記載の装置。 20.該単一の試験用光ビームと眼の網膜で反射した光ビームを時間的に交互に 該スペクトル強度を測定する手段(9,10,11,17,12)の光入力へ印加する手 段(13,16)をさらに具備する、請求の範囲19記載の装置。
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