JPH09510678A - 上部把持型物品キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、複数のボトル（Ｂ１、Ｂ２）のような複数の物品を一緒に保持するための物品キャリア（１０）に関するものである。キャリアは、離間した一対の側壁（１６、２０）により相互連結された対向する上、下璧（１８、２２、２４）を具備している。上、下壁の各々は、複数の物品収容孔（Ａ）を有している。下壁の孔は、上壁の孔と位置合わせされている。キャリアは、側壁の一方（１６）から垂れ下がる広告パネル（１４）と、上璧および下壁を相互連結する内部仕切構造（Ｓ）とを具備している。内部仕切構造は、前記下壁の２つの隣接する壁形成用パネル部（２２、２４）の間に配置された材料から形成されている。仕切構造は、キヤリアの組立状態において、仕切構造の直立部を提供するよう、面接触状態に配置された一対の相互に折曲自在に連結されたパネル部材（Ｓ１、Ｓ３）を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 上部把持型物品キャリア 発明の背景 本発明は、いわゆる上部把持タイプの物品キャリアに関するものである。そし て、限定するものではないが、特に、２列またはそれ以上の列とされた複数のボ トルを、ボトルのネック部において、一緒に保持するのに適したものである。 ボトルに対する上部把持型キャリアは、周知である。例えば、米国特許第２， ８２３，０６３号には、内部二重補強仕切を備える上部係合型キャリアが開示さ れている。仕切を形成しているパネルの１つは、底壁から延在しかつキャリアの 上壁に対して取り付けられる接着フラップを有している。 米国特許第４，３１８，４７６号には、側壁の１つから垂れ下がるいわゆる広 告パネルを備える上部係合型キャリアが開示されている。広告パネルは、通常、 セールス情報を載せたり、および／または、広告をするために使用される。ブラ ンクの状態においては、キャリアは、ブランクの一端に広告パネルを有している 。 米国特許第５，１３５，１０４号には、広告パネル、および、互いに折曲自在 とされた一対のパネルから形成される直立補強構造を有する上部係合型キャリア が開示されている。キャリアがブランクの状態であるときには、折曲自在とされ たパネルは、一対の壁形成用パネルの間に配置されている。 したがって、いわゆる広告パネル自身、あるいは、仕切自身は、上記文献にお いて公知技術である。しかしながら、どの文献においても、また、どの文献を組 み合わせても、広告パネルと共に仕切を備える上部係合型キャリアを提供する目 的のために、折曲自在とされた一対のパネルから仕切を形成することは、提案さ れてはいない。 発明の概要 本発明の１つの形態においては、ボトルのような物品を同時に複数保持するた めの物品キャリアが提供される。キャリアは、筒状構造を形成するために、離間 した一対の側壁により相互連結された対向する上壁および下壁を具備している。 下壁は、側壁に対してそれぞれ連結されているとともに互いに隣接して配置され た一対の壁形成用パネル部を備えている。上壁および下壁の各々は、複数の物品 収容孔を有している。下壁の孔は、上壁の孔に対してそれぞれ位置合わせして配 置されている。キャリアは、また、側壁の一方から垂れ下がる広告パネルと、側 壁の間に配置されかつ上壁および下壁の間において延在する内部仕切構造とを具 備している。内部仕切構造は、下壁の壁形成用パネル部の間に配置されかつ壁形 成用パネル部の間に連結された材料から形成される。 本発明のこの形態の特徴点においては、仕切構造は、壁形成用パネル部に対し てそれぞれ折曲自在に連結された一対の第１および第２の相互連結されたパネル 部材を備えることができる。パネル部材は、キャリアが組み立てられた状態にお いては、互いに面接合した位置関係に配置されて、仕切構造の直立部を形成する ことができる。好ましくは、仕切構造は、さらに、第１および第２パネル部材の 一方の上端縁に対して折曲自在に連結された第３のパネル部材を備えている。こ のような第３のパネル部材は、上壁に対して固定される。 本発明のこの形態の他の特徴点においては、壁形成用パネル部の一方は、広告 パネルが連結されている前記一方の側壁に沿って配置された外側側縁を有してい る。この一方の壁形成用パネル部には、この一方の壁形成用パネル部の外側側縁 に沿って折曲自在に連結された接着フラップが設けられている。接着フラツプは 、前記一方の側壁に対して固定され、これにより、前記一方の壁形成用パネル部 が、前記一方の側壁に対して連結される。 本発明の他の形態においては、ボトルのような物品を複数一緒に保持するのに 適した筒状構造の物品キャリアを形成するためのブランクが形成される。ブラン クは、筒状構造を形成するために、一連の折曲自在に相互連結された壁パネルを 具備している。一連の壁パネルは、ブランクの反対側に配置された一対の端部パ ネルを備えている。ブランクは、また、端部パネルの一方に対して折曲自在に連 結された広告パネルを具備している。壁パネルの１つは、一対の壁形成用パネル 部と、筒状構造の内部空間を仕切るための仕切構造を形成するよう壁形成用パネ ル部の間に配置された一対の折曲自在に連結されたパネル部材とを備えている。 パネル部材は、壁形成用パネル部に対して、それそれ折曲自在に連結されている 。 本発明のこの形態の特徴点においては、一連の壁パネルは、一対の上壁パネル および下壁パネルと一対の側壁パネルとを備えている。一連の壁パネルは、側壁 パネルの一方、上壁パネル、側壁パネルの他方、下壁パネルの順に配置されてい る。前記一方の側壁パネルは、広告パネルが連結される前記一方の端部パネルを 備え、下壁パネルは、壁形成用パネル部とパネル部材とを有する前記一方の壁パ ネルを備えている。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の物品キャリアが形成される板紙（paper board）のブランク を示す平面図である。 図２は、物品キャリアを概略的に示す縦断面図であって、複数のボトルに対し て適用されている様子が示されている。 好ましい実施形態の説明 図に示すように、上部把持型の物品キャリア１０は、板紙あるいは同様の折曲 可能なシート材料のブランク１２から形成されている。ブランクは、横方向折曲 線に沿って隣合うものどうしが折曲自在とされた一連のパネルを備えている。す なわち、ブランクは、広告パネル１４、第１側壁パネル１６、上壁パネル１８、 第２側壁パネル２０、第１の壁形成用パネル部２２、パネル部材Ｓ₁、Ｓ₂、Ｓ₃ を有する複合仕切構造Ｓ、第２の壁形成用パネル部２４、および、接着フラツプ ２６を備えている。そして、これらは、横方向折曲線２８、３０、３２、３４、 ３６、３８、４０、４２、４４のそれぞれに沿って隣合うものどうしが折曲自在 とされている。この特別の物品キャリアは、２本ずつが２列に並べられた４本の ボトルの組に対して適用することを意図したものである。２本のボトルからなる 各列は、図２において符号Ｂ１、Ｂ２により、それぞれ示されている。ここで、 上壁パネル１８は、内部にボトルの上側ネック部が受け入れられるべきいわゆる 放射状切込付の孔Ａ１〜Ａ４を有している。知られているように、そのような放 射状切込付の孔の各々は、キャリア内にボトルのネックを固定するために、ボト ルの王冠コルクまたは他の上部閉塞部材のリムの下側部分と係合するタブ”ｔ” の環状配列を有している。 各々の底部パネル２２、２４は、一対の孔Ａ５、Ａ６、および、Ａ７、Ａ８を それぞれ有している。孔Ａ５、Ａ６、Ａ７、Ａ８は、キャリアが図２に示すよう な組立状態とされたときには、上壁パネル１８の孔とそれぞれ対応する位置関係 となる。ボトルが組み込まれたキャリアの持ち運びを容易とするために、上壁パ ネル１８には、指用孔Ｈが設けられ、また、パネル部材Ｓ１にも、指用孔Ｈ１が 設けられている。 図１に示すようなブランクからキャリアを形成するには、接着フラップ２６が 広告パネル１４に隣接する側壁パネル１６の下部に接着される。また、仕切構造 Ｓは、パネル部材Ｓ１が接着フラップ２６、側壁１６、および、パネル部材Ｓ３ に対して平行となって直立するように組み立てられる。パネル部材Ｓ２は、パネ ル部材Ｓ１の最上部端縁３８において折曲自在に連結されており、折曲線３８に おいて約９０°の角度で折り曲げられる。そして、パネル部材Ｓ２は、上壁パネ ル１８の下面に接着される。パネル部材Ｓ３は、パネル部材Ｓ２の両側において 途中の中断された折曲線４０に沿ってパネル部材Ｓ１に対して折曲自在に連結さ れたものであって、下方に向けて約１８０°の角度で折り曲げられ、パネル部材 Ｓ１の下部に対して面接触した位置関係とされる。よって、仕切構造のパネル部 材が組み立てられたときには、図１に示すような２つの壁形成用パネル部２２、 ２４は、隣合う位置に配置されて下壁パネルを形成する。内部仕切構造Ｓは、壁 形成用パネル部２２、２４の間に配置されることとなる。 キャリアが図２に示すような組立状態にあるときには、広告パネル１４は、セ ールスおよび／または広告材料の表示され得るパネルを見えやすい位置とするた めに、一対のボトルの肩の上に垂下することができる。内部仕切構造は、ブラン クの端部間の中間に配置された材料から形成されるものであるが、多重構造であ る。したがって、キャリアの使用時に上下両壁パネル間を連結するテンションメ ンバーとして十分な強度を発揮する。 キャリアは、輸送時および組立前には、図２の左方に折り畳んでフラットなつ ぶれた状態とすることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ボトルのような物品を複数一緒に保持するための物品キャリアであって、 筒状構造を形成するよう、離間した一対の側壁により相互連結された対向する 上壁および下壁と、 前記両側壁のうちの一方から垂れ下がる広告パネルと、 前記両側壁の間に配置されかつ前記上壁および前記下壁の間において延在する 内部仕切構造とを具備してなり、 前記下壁は、前記側壁に対してそれぞれ連結されているとともに互いに隣接し て配置された一対の壁形成用パネル部を備え、 前記内部仕切構造は、前記両壁形成用パネル部の間に配置されかつ前記両壁形 成用パネル部の間に連結された材料から形成されることを特徴とする物品キャリ ア。 ２．前記仕切構造は、前記両壁形成用パネル部に対してそれぞれ折曲自在に連結 された一対の第１および第２の相互連結されたパネル部材を備え、 該パネル部材は、キャリアが組み立てられた状態においては、互いに面接触し た位置関係に配置され、かつ、前記仕切構造の直立部を提供することを特徴とす る請求項１記載の物品キャリア。 ３．前記仕切構造は、さらに、前記第１および第２パネル部材の一方の上端縁に 対して折曲自在に連結された第３のパネル部材を備え、 該第３のパネル部材は、前記上壁に対して固定されることを特徴とする請求項 ２記載の物品キャリア。 ４．前記両壁形成用パネル部の一方は、前記一方の側壁に沿って配置された外側 側縁を有し、 該一方の壁形成用パネル部には、前記外側側縁に沿って、接着フラップが折曲 自在に連結され、 該接着フラップは、前記一方の側璧に対して固定され、これにより、前記一方 の壁形成用パネル部が、前記一方の側壁に対して連結されることを特徴とする請 求項１記載の物品キャリア。 ５．前記広告パネルは、前記一方の側壁の下端縁に連結されていることを特徴と する請求項１記載の物品キャリア。 ６．前記上壁および前記下壁の各々は、複数の物品収容孔を有し、 前記上壁の前記孔は、前記下壁の前記孔に対してそれそれ位置合わせして配置 されていることを特徴とする請求項１記載の物品キャリア。 ７．ボトルのような物品を複数一緒に保持するのに適した筒状構造の物品キャリ アを形成するためのブランクであって、 前記筒状構造を形成するためのものであり、かつ、前記ブランクの反対側端部 に配置された一対の端部パネルを含む、折曲自在に相互連結された一連の壁パネ ルと、 前記両端部パネルの一方に対して折曲自在に連結された広告パネルとを具備し てなり、 前記壁パネルの１つは、一対の壁形成用パネル部と、前記筒状構造の内部空間 を仕切るための仕切構造を形成するよう前記壁形成用パネル部の間に配置された 一対の折曲自在に連結されたパネル部材とを備え、 前記両パネル部材は、前記両壁形成用パネル部に対してそれぞれ折曲自在に連 結されていることを特徴とするブランク。 ８．前記一連の前記壁パネルは、一対の上および下壁パネルと一対の側壁パネル とを備えるとともに、前記両側壁パネルのうちの一方、前記上壁パネル、前記両 側壁パネルのうちの他方、前記下壁パネルの順に配置され、 前記一方の側壁パネルは、前記広告パネルが連結される前記一方の端部パネル であり、 前記下壁パネルは、前記両壁形成用パネル部と前記両パネル部材とを有する前 記壁パネルであることを特徴とする請求項７記載のブランク。 ９．前記壁形成用パネル部の一方は、前記他方の側壁パネルに対して折曲自在に 連結され、 前記壁形成用パネル部が、前記下壁パネルの自由端縁を形成し、 接着フラップが、前記下壁パネルの前記自由端縁に沿って、前記他方の前記壁 形成用パネル部に対して、折曲自在に連結されていることを特徴とする請求項８ 記載のブランク。