JPH09510395A - 気体と液体とを向流接触させる塔 - Google Patents

気体と液体とを向流接触させる塔

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JPH09510395A JP7524393A JP52439395A JPH09510395A JP H09510395 A JPH09510395 A JP H09510395A JP 7524393 A JP7524393 A JP 7524393A JP 52439395 A JP52439395 A JP 52439395A JP H09510395 A JPH09510395 A JP H09510395A
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Abstract

(57)【要約】 下端に気体導入口及び液体導出口、上端に液体導入口及び気体導出口を具えた、気体と液体とを向流接触させる塔(1)であって、該塔(1)内で軸線方向に間隔を置いて配置された複数の水平接触トレイ(5、6、7、8)を有し、各接触トレイ(5、6、7、8)は流路、及び当該接触トレイ(5、6、7、8)の下方へ開口した下降管(10、11、12、13)を具備しており、この塔は複数の水平分離トレイ(15、16、17)も有し、前記分離トレイは渦流管(20、21、22)と、分離トレイ(15、16、17)から液体を除去する手段(29、30、31)とを具備しており、各分離トレイ(15、16、17)は接触トレイ(6、7、8)の上方に配置されており、各渦流管(20、21、22)は当該渦流管(20、21、22)の上端上に配置された環形Uターンデフレクタ(34、35、36)を具備している塔。

Description

【発明の詳細な説明】 気体と液体とを向流接触させる塔 本発明は、気体と液体とを向流接触させ、それによって気体と液体との間での 熱及び/または物質交換を実現する、通常垂直な塔(column)に係わる。 塔は流体の導入口及び導出口を具えている。導入口及び導出口の位置は塔の用途 に応じて決まる。気体混合物を吸収液体と向流接触させることによって気体混合 物から汚染物質を除去することに塔を用いる場合は気体導入口及び液体導出口を 塔の下端、液体導入口及び気体導出口を塔の上端に配置し、給送液(feed) の蒸留に塔を用いる場合は給送液導入口を塔の中央部付近に配置し、かつ気体導 入口及び液体導出口を塔の下端、液体導入口及び気体導出口を塔の上端に配置す る。 向流接触では、気体は上方へ、液体は下方へ塔を貫流する。上方へ流動する気 体と下方へ流動する液体とを接触させるために、塔は該塔内部で軸線方向に間隔 を置いて配置された複数の水平接触トレイを有する。このような接触トレイは、 いわゆる十字流式接触トレイまたはいわゆる向流式接触トレイであり得る。十字 流式接触トレイは流路と、 該接触トレイの下方へ開口した下降管とを具備し、正常運転時気体は流路を通っ て上方へ流動し、液体は下降管を通って接触トレイから下方へ流動する。向流式 接触トレイは下降管を具備せず、流路のみを具備し、正常運転時気体は流路を通 って上方へ流動し、接触トレイからの液体流は流路を通って下方へと滴り落ちる (trickle)ことができる。 十字流式接触トレイを有する塔の正常運転時、気体は接触トレイの流路を通っ て上方へ流動し、液体は1段上の接触トレイの下降管を通って接触トレイ上に供 給される。接触トレイ上に集められた液体は一つの層を成し、気体と液体との接 触は接触トレイ上の該液体層中で生起する。液体層の厚みは下降管の堰の高さに よって決定される。堰を越えて流動する液体は下降管を経て除去され、接触トレ イ上の液体から分離した気体は上方へ流動して1段上の接触トレイに到達し、こ の接触トレイ上で再び液体と接触する。上方へ流動する気体は幾分かの液体を飛 沫同伴(entrain)し、このように気体中に液体が存在することは塔の性 能に悪影響を及ぼす。 飛沫同伴される液体の量を低減するべく、米国特許第1, 983,762号明細書には、渦流管(swirl tubes)と、分離トレ イから液体を除去する手段とを具備した複数の水平分離トレイを塔に付加するこ とが提案されており、その際各分離トレイは接触トレイの上方に配置される。従 って、分離トレイの上方には1段上の接触トレイが位置する。 渦流管は、内部に渦流発生手段が配置された円筒管である。正常運転時、液体 を飛沫同伴した気体は渦流管を貫流し、渦流発生手段は気体を旋回させる。遠心 力の作用で飛沫同伴液体は渦流管の中心から遠ざかり、円筒管の内表面上に集ま って液体の膜を形成する。円筒管の上端において液体膜は飛散し、液滴が円筒管 を離れる。この液滴は分離トレイ上に落下する。液滴のうちの或るものは分離ト レイ上方の接触トレイに当たるような軌跡を描き、前記接触トレイの流路を通っ て飛沫同伴される。このような飛沫同伴を低減するべく、渦流管の上端は分離ト レイ上方の接触トレイの流路内へと真っ直ぐに放出し、その結果気体は前記接触 トレイの流路へ向かって流動し、液体は流路の周囲で前記接触トレイに当たる。 そのために、公知の分離トレイは1段上の接触トレイの流路と同数の渦流管を含 み、これ らの渦流管の直径は1段上の接触トレイの流路の直径に等しく、また前記渦流管 の配置は前記流路の配置に類似する。従って、公知の分離トレイの正味自由面積 (net free area)は接触トレイの正味自由面積に等しい。分離ト レイの正味自由面積は渦流管内の流路の面積を分離トレイの作用面積で除したも のと定義され、接触トレイの正味自由面積は流路の面積を接触トレイの作用面積 で除したものと定義される。公知の塔の欠点は、多数の渦流管を要し、そのため に高価であることである。 本発明は、流路の直径より大きい直径を有する渦流管をはるかに少ない数で具 備する分離トレイを提供することを目的とする。 この目的のために、流体の導入口及び導出口を具えた、気体と液体とを向流接 触させる本発明による塔は、該塔内で軸線方向に間隔を置いて配置された、各々 流路を具備した複数の水平接触トレイを有し、かつ、渦流管と、分離トレイから 液体を除去する手段とを具備した複数の水平分離トレイも有し、各分離トレイは 接触トレイの上方に配置されており、各渦流管は当該渦流管の上端上に配置され た環形Uターンデフレクタを具備している。 正常運転時、渦流管の上端において液体膜から液滴が飛散する。この液滴はU ターンデフレタタによって下方の分離トレイの方へ移動させられる。従って、液 滴は通常、上方に位置する1段上の接触トレイの方へは移動しない。即ち、渦流 管の上端が分離トレイ上方の接触トレイの流路内へと真っ直ぐに放出する必要は 無く、従って本発明による塔では、渦流管の直径は接触トレイの流路の直径より 著しく大きい。このことは、より少ない渦流管しか用いずに済むことも意味する 。渦流管の直径は、流路の直径の3倍以上でかつ20倍以下であることが適当で ある。 本発明による塔は、分離トレイの正味自由面積が公知の分離トレイの正味自由 面積より大きいという利点も有する。渦流管内の気体速度が大きいほど分離トレ イ上での圧力降下が増大し、また前記気体速度は正味自由面積に反比例するので 、本発明の塔の分離トレイ上での圧力降下は公知の分離トレイ上での圧力降下を 下回る。 本発明の一例を、添付図面を参照しつつ以下に詳述する。添付図面の 第1図は気体と液体とを向流接触させる本発明による塔の概略的部分断面図であ り、 第2図は気体と液体とを向流接触させる本発明による塔の別の例の概略的部分断 面図である。 第1図において、塔1は、該塔1内で軸線方向に間隔を置いて配置された水平 接触トレイ5、6、7及び8を有する。水平接触トレイ5、6、7及び8はいわ ゆるシーブトレイである。シーブトレイは、多孔の形態の流路を具えた平坦なプ レートである。煩雑を避けるため、プレートに設けられた孔には参照符号を付さ ない。水平接触トレイ5、6、7及び8は下降管10、11、12及び13をそ れぞれ具備している。下降管10は接触トレイ5の下方に、1段低い接触トレイ 6の上に向かって開口しており、以下同様である。下降管13の開口先に位置す るトレイは図示しない。塔の最下分離トレイに属する下降管は実際上、塔の下部 へと開口する。 塔1はその下端に気体導入口及び液体導出口を具え、かつその上端に液体導入 口及び気体導出口を具える。気体導入口、液体導出口、液体導入口及び気体導出 口は第1図に示していない。 塔1は水平分離トレイ15、16及び17も有し、各分離トレイ15、16ま たは17は接触トレイ6、7または 8の上方に配置されている。分離トレイ15、16及び17は渦流管20、21 及び22を具備している。渦流管20、21及び22はその内部に渦流発生手段 25、例えば旋回羽根を具備している。各分離トレイ15、16または17は下 降管29、30及び31の形態の、当該分離トレイから液体を除去する手段も具 備している。分離トレイ15の下降管29は下降管11を介して、分離トレイ1 5下方で2番目に位置する接触トレイ7上に開口しており、以下同様である。分 離トレイ17下方で2番目に位置する接触トレイは図示せず、また接触トレイ5 の上方に位置する分離トレイも図示しないので留意されたい。 各渦流管20、21または22は、当該渦流管20、21または22の上端上 に配置された環形Uターンデフレクタ34、35または36を具備している。 正常運転時、気体は塔1の下端に位置する気体導入口(図示せず)から、また 液体は塔1の上端に位置する液体導入口(図示せず)から塔1に供給される。塔 1内で、気体と液体とは水平接触トレイ5、6、7及び8上で接触して物質及び /または熱を交換し、この接触後に気体及び液体は、塔1上部の気体導出口(図 示せず)及び塔1下部の 液体導出口(図示せず)を経て塔1から除去される。接触トレイ5、6、7及び 8から過剰な液体が下降管10、11、12及び13を経て除去され、また液体 の幾分かは上方へ流動する気体に飛沫同伴する。 塔の性能は、液体流量の関数としての最大気体流量によって決定される。最大 気体流量とは、上方へ流動する気体による液体の飛沫同伴が始まる気体流量のこ とである。 塔の性能を改善するには、飛沫同伴を低減しなければならない。液体の飛沫同 伴の低減のために、塔1は分離トレイ15、16及び17を有する。分離トレイ 15、16及び17の渦流管20、21及び22内で、液体を飛沫同伴して上方 へ流動する気体は遠心運動を付与され、その結果気体から液体が分離される。分 離された液体は渦流管20、21及び22の内表面上に集まる。渦流管20、2 1及び22の上端において、液体は渦流管20、21及び22の内表面から飛散 する。飛散する液体をUターンデフレクタ34、35及び36が、分離トレイ1 5、16及び17の底面の方へ誘導する。そこから液体は、接触トレイ6、7及 び8の下降管11、12及び13内へと開口する下降管29、30及び31を経 て除去される。 本発明による塔の改善された性能を実証するべく、内径45cmの塔において 試験を行なった。この塔は、600mm間隔で配置された4個の接触トレイを有 した。これらの接触トレイは正味自由面積20%のシーブトレイであり、いずれ の接触トレイもトレイ下方へ開口した下降管を具備していた。塔は、いずれも接 触トレイのすぐ上方に配置された4個の分離トレイを有した。分離トレイは各々 直径110mmの渦流管を5個ずつ具備し、これらの渦流管は各々Uターンデフ レクタを具備していた。分離トレイの正味自由面積は30%であった。 上述の塔を、(L/G)*(ρl/ρg1/2と定義される流動パラメーターが0 .05〜0.15の範囲であることに対応する液体流量で運転した。上記のよう な流動パラメーターの下で、Ug *[ρg/(ρl−ρg)]1/2と定義される負荷率 (load factor)において、0.20〜0.18m/秒の範囲である 最高負荷率に対応する最大気体流量が得られた。上記定義において、Lは液体流 量(m3/秒)、Gは気体流量(m3/秒)、ρlは液体密度(kg/m3)、ρg は気体密度(kg/m3)、Ugは見掛けの気体速度(m/秒)である。 接触トレイと分離トレイとの組み合わせによる圧力降下は500〜4,000 Paであった。 次に、本発明によらない塔の2例について検討する。分離トレイを有しないこ れらの例において、同じ流動パラメーターの下での最高負荷率は約0.12〜0 .10であり、圧力降下は250〜2,000Paであった。従って、本発明に よる塔は、圧力降下はより大きいものの、高い最高負荷率をもたらす。 本発明による塔の分離トレイを、シーブトレイの正味自由面積と同じである2 0%の正味自由面積を有する分離トレイによって置き換え、かつ渦流管をUター ンデフレクタを具備しない渦流管によって置き換えると、最高負荷率はより低く 、圧力降下はより大きくなる。 気体から液体を分離するために、渦流管は環形Uターンデフレクタを具備する 。正常運転時、液体は渦流管壁の内表面に沿って上方へ流動し、環形Uターンデ フレクタと渦流管壁とによって形成された環状の水路(channel)内へ流 入する。液体は渦流管壁の内表面に沿って上方へ流動し、かつ渦流管壁の外表面 に沿って下方へ流動する。液体と共に幾分かの気体が該環状水路を通って流動す る。 気体が液体と共に環状水路を通って流動するのを抑制するべく、環形Uターン デフレクタは、環状水路において、液体が下方へ流動する部分が下方へ向かって 先細になるような形状をしている。環形Uターンデフレクタのこのような設計は 、第1図に示した渦流管20に適用されている。Uターンデフレクタ34の縁4 0と渦流管20の外表面とが成す環の表面積は、渦流管の上端41においてUタ ーンデフレクタ34の内表面と渦流管20の外表面とが成す環の表面積より小さ い。 あるいはまた、液体による気体の同伴は、正常運転時に分離トレイ上に存在す る液体によってUターンデフレクタの開口を封止することにより防止され得る。 この設計は渦流管21に適用されており、Uターンデフレクタ35の外側壁45 は下降管30の堰47の上端よりも下方まで伸張している。 液体の飛沫同伴を更に低減するべく、渦流管22はUターンデフレクタ36の 気体導出端に配置された、拡張リング(widening ring)49の形 態の液滴捕捉器(droplet catcher)を具備している。 接触トレイは、シーブトレイである替わりに任意の適当 な接触トレイ、例えばバルブトレイであることも可能である。 本発明の上記説明において、分離トレイ15によって除去された液体は分離ト レイ15が属する接触トレイ6の下方に位置する接触トレイ7に戻され、このこ とは他の分離トレイ16及び17にも該当する。塔を低液体負荷で運転する場合 は、分離トレイによって分離された液体の少なくとも一部を前記分離トレイが属 する接触トレイに戻し得る。このことは、分離トレイに設けられた複数の開口部 に配置された複数の下降管のパイプを用いることによって、または分離トレイの 下方に位置する接触トレイ上に開口した1個の下降管を用いることによって達成 可能である。 本発明は既存の塔を、1段高いトレイに向かって流動する気体による液体の飛 沫同伴が減少するように改良する。このようにして本発明は、塔をより高い負荷 率で運転することを可能にする。 第2図に示した別の例について検討する前に、負荷率の上昇が接触トレイの性 能に及ぼす影響に注目する。この目的で、下降管12を具備した接触トレイ7( 第1図)に言及する。正常運転時、気体は接触トレイ7の流路を通って 上方へ流動し、トレイ7上に存在する液体の層と接触する。接触後、液体と気体 とは分離し、液体を飛沫同伴した気体は上方へ流動し、幾分かの気体が分散した 液体は接触トレイ7から下降管12を経て除去される。下降管12は気体が分散 した液体(gas−in−liquid dispersion)で満たされる 。下降管12内の液体の高さは接触トレイ7による圧力降下に比例する。前記圧 力降下は見掛けの気体速度に比例し、従って負荷率に比例するので、下降管内の 液高は負荷率に比例する。この液高は下降管12の高さを越えることができない ので、下降管の高さは負荷率を制限する。 接触トレイの下降管によるこのような制限を排除するべく、十字流式接触トレ イを、下降管を具備しない接触トレイである向流式接触トレイによって置き換え ることが提案される。 次に、本発明の別の例を示した第2図に言及する。図中、第1図に示した部材 に類似する部材には同じ参照符号が付してある。 第2図に示した例は第1図に示した例と2点で異なる。第一に、接触トレイが 向流式接触トレイに置き換えられて いる。煩雑を避けるために2個の接触トレイのみを図示し、これらの向流式接触 トレイに参照符号6′、7′を付す。第二に、分離トレイの下降管は該分離トレ イ下方で2番目に位置する接触トレイ上に開口する。このことは、分離トレイ1 5の下降管が分離トレイ15下方で2番目に位置する接触トレイ7′まで延長さ れ、分離トレイ16の下降管は分離トレイ16下方で2番目に位置する接触トレ イ(図示せず)まで延長されることを意味する。これら延長された下降管に参照 符号29′及び30′を付す。完璧を期して、塔1内でより高い位置に配置され た分離トレイ(図示せず)から伸長する延長された下降管に参照符号50を付す 。 正常運転時、気体は塔1の下端に位置する気体導入口(図示せず)から、また 液体は塔1の上端に位置する液体導入口(図示せず)から塔1に供給される。塔 1内で、気体と液体とは、そのうちの2個に参照符号6′及び7′を付して図示 した水平接触トレイ上で接触して物質及び/または熱を交換し、この接触後に気 体及び液体は、塔1上部の気体導出口(図示せず)及び塔1下部の液体導出口( 図示せず)を経て塔1から除去される。 塔1を上方へ貫流する気体は、接触トレイ7′上で下降管29′からの液体と 接触し、接触トレイ6′上で下降管50からの液体と接触する。接触トレイ6′ 及び7′はいわゆる向流式接触トレイで、このトレイは下降管を具備しない。「 向流式接触トレイ」という呼称は、遅い気体速度の下で気体はトレイの多孔を上 方へ通過し、液体は前記多孔を通って下方へと滴り落ちるということに発してい る。しかし、本発明の塔1は比較的高い負荷率で運転され、このことは気体速度 が液体の飛沫同伴を惹起するほど大きくなることを意味する。即ち、上方へ流動 する気体によってトレイ7′から液体が除去され、液体と気体とは分離トレイ1 6の渦流管25において分離される。気体から分離された液体は下降管30′を 貫流し、接触トレイ7′の下方に配置された接触トレイ(図示せず)に到達する 。上方へ流動する気体は、下降管50を経て供給された接触トレイ6′上の液体 と接触する。更に接触トレイ6′からも、上方へ流動する気体によって液体が除 去され、液体と気体とは分離トレイ15の渦流管25において分離される。気体 から分離された液体は下降管29′を貫流し、接触トレイ6′の下方に配置され た接触トレイ7′に到達する。 この例には二つの利点が有る。第一の利点は、下降管29′及び30′の高さ が第1図に示した例の下降管の高さを上回ることである。従って、これらの下降 管内の液高はより高くなり得、即ち第2図に示した塔はより高い負荷率で運転可 能である。第二の利点は、渦流管25によって分離された液体は実質的に気体を 含有しないという事実に関連する。渦流管によって分離された液体は実質的に気 体を含有しないので、下降管29′及び30′を貫流するのは実質的に清浄(c lear)な液体である。このことは、同量の液体に関して、分離トレイの下降 管が、気体が分散した液体に適応させなければならない接触トレイの下降管に比 較して小さい横断面積を有することを意味する。寸法差は75%にも達し得る。 従って、接触トレイ6′及び7′の有効面積は第1図に示した接触トレイ6及び 7のものよりはるかに大きい。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月23日 【補正内容】 また前記渦流管の配置は前記流路の配置に類似する。従って、公知の分離トレイ の正味自由面積(net free area)は接触トレイの正味自由面積に 等しい。分離トレイの正味自由面積は渦流管内の流路の面積を分離トレイの作用 面積(active area)で除したものと定義され、接触トレイの正味自 由面積は流路の面積を接触トレイの作用面積で除したものと定義される。公知の 塔の欠点は、多数の渦流管を要し、そのために高価であることである。 東ドイツ特許第109 806号明細書に、流体の導入口及び導出口を具えた 、気体と液体とを向流接触させる塔であって、該塔内で軸線方向に間隔を置いて 配置された、各々流路を具備した複数の水平接触トレイを有し、かつ、渦流管と 、分離トレイから液体を除去する手段とを具備した複数の水平分離トレイも有し 、各分離トレイは接触トレイの上方に配置されている塔が開示されている。 上記公知の分離トレイは更に、渦流管の上方に配置されたカバープレートを含 み、このカバープレートは開口を具え、該開口を貫通して下方へ伸長する管は渦 流管の直径より小さい直径を有し、渦流管の上方端部内へと伸長してい る。この公知分離トレイの重大な欠点は、カバープレートが渦流管同士の間の空 隙を閉鎖し、その結果液体に同伴する気体が前記空隙から逃れられなくなること である。 本発明は、改善された気体−液体分離性能を有する分離トレイを提供すること を目的とする。 この目的のために、気体と液体とを向流接触させる本発明による塔は、各渦流 管が当該渦流管の上端上に配置された環形Uターンデフレクタを具備しているこ とを特徴とする。 環形Uターンデフレクタは液体をトレイへと導き、液体に同伴する気体は環形 Uターンデフレクタ同士の間を通過し得る。 正常運転時、渦流管の上端において液体膜から液滴が飛散する。この液滴はU ターンデフレクタによって下方の分離トレイの方へ移動させられる。従って、液 滴は通常、上方に位置する1段上の接触トレイの方へは移動しない。即ち、渦流 管の上端が分離トレイ上方の接触トレイの流路内へと真っ直ぐに放出する必要は 無く、従って本発明による塔では、渦流管の直径は接触トレイの流路の直径より 著しく大きい。このことは、より少ない渦流管しか用いずに済 むことも意味する。渦流管の直径は、流路の直径の3倍以上でかつ20倍以下で あることが適当である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.流体の導入口及び導出口を具えた、気体と液体とを向流接触させる塔であっ て、該塔内で軸線方向に間隔を置いて配置された、各々流路を具備した複数の水 平接触トレイを有し、かつ、渦流管と、分離トレイから液体を除去する手段とを 具備した複数の水平分離トレイも有し、各分離トレイは接触トレイの上方に配置 されており、各渦流管は当該渦流管の上端上に配置された環形Uターンデフレク タを具備している塔。 2.各接触トレイが当該接触トレイの下方へ開口した下降管を具備することを特 徴とする請求項1に記載の塔。 3.分離トレイから液体を除去する手段が当該分離トレイの下方へ開口した下降 管を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の塔。 4.各接触トレイが当該接触トレイの下方へ開口した下降管を具備しており、分 離トレイから液体を除去する手段が当該分離トレイの下方に位置する接触トレイ の下降管内へと開口した下降管を含むことを特徴とする請求項1に記載の塔。 5.分離トレイの下降管が当該分離トレイ下方で2番目に 位置する接触トレイ上に開口していることを特徴とする請求項3に記載の塔。 6.分離トレイから液体を除去する手段が当該分離トレイ下方で2番目に位置す る接触トレイ上に開口している下降管を含み、前記接触トレイは向流接触トレイ であることを特徴とする請求項1に記載の塔。 7.Uターンデフレクタの外側壁が下降管の堰の上端よりも下方まで伸張するこ とを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の塔。 8.Uターンデフレクタの縁と渦流管の外表面とが成す環の表面積が、渦流管の 上端においてUターンデフレクタの内表面と渦流管の外表面とが成す環の表面積 より小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の塔。 9.渦流管がUターンデフレクタの気体導出端に配置された液滴捕捉器を具備し ていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の塔。
JP52439395A 1994-03-24 1995-03-21 気体と液体とを向流接触させる塔 Expired - Fee Related JP3787153B2 (ja)

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