JPH09509895A - 特に孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特に孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機であって、基部(14)と、複製を作る元の鍵と、切削する未加工の鍵のための二つのクランプ(86，88)と、前記クランプに対して垂直に移動可能で、かつ自動中心位置決め型チャック(56，34)を支持するキャリッジ(18)と、元の鍵の上方にある触針(28)と、未加工の鍵の上方にあるカッター(26)とを具え、前記触針(28)の高さが、前記カッター(26)と独立してクランプ上方で調整可能な複製機において、前記自動中心位置決め型チャック(56，34)が、該複製機本体と電気的に絶縁し、かつ各表示部材(78，78')の一方の端子と接続し、前記表示部材のもう一方の端子が電源(84)と接続し、前記自動中心位置決め型チャック(56，34)が、論理同時計数回路(85)の二つの入力部とも接続し、前記回路の出力部が第三の表示部材(64)の一方の端子と接続し、前記第三の表示部材のもう一方の端子が前記電源(84)と接続し、カッター(26)の自動中心位置決め型チャック(34)が、操作ノブ(38)と固定して結合する細長軸(36)と係合し、かつ、少なくとも一つの半径方向の孔(48)を具える管状の支持部材(42)内に収容され、前記半径方向の孔は前記キャリッジ(18)の本体に対して軸方向に移動可能な半径方向のピン(50)と係合可能であり、かつこの係合のための移動が外部から操作可能であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 特に孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機 本発明は、特に孔空き鍵(punched key)およびレーザ鍵(laser key)用複製機に 関するものである。 孔空き鍵およびレーザ鍵は公知である。孔空き鍵は、頭部およびシャンクを具 え、シャンクには特定の鍵のパターンに対応する形状、大きさおよび位置を有す る多数の孔が形成されている。この形の鍵を図１に示す。 公知のレーザ鍵は、シャンク縁部に平行な、パターンを形成した内側長手方向 のステップを具える。この形の鍵を図２に示す。 これらの鍵の複製機もまた公知である。この複製機は、一般に、二つのクラン プを有する基部を具え、一方のクランプは、複製を作る元の鍵(original key)の ために設けられ、もう一方のクランプは、元の鍵に形成されているパターンに従 って加工する未加工の鍵(blank key)のために設けられている。二つのクランプ 上方に、カッターのための主軸と、触針(feeler)のための主軸とを設けた、垂直 に移動可能な工具保持用のキャリッジがある。孔空き鍵の場合、カッターおよび 触針の端部は円錐台形であり、一方レーザ鍵の場合、カッターおよび触針の端部 は円柱形である。 公知の複製機、特に孔空き鍵用複製機の欠点は、種々の安全シリンダ錠の製造 者が、通常、非常に雑多な種類の孔の大きさの特徴（深さ、切削した基部の直径 、テーパ角、他）を製造する鍵に用いることであるが、これは、多数の工具（円 錐台形のカッターおよび触針）を、複製する孔空き鍵の形式に基づいて頻繁に交 換できるようにしなければならないことを意味する。このことは、複製作業を幾 分遅く、かつ手間のかかるものとする。 他の欠点は、正確な鍵の複製を達成するためには、元の鍵上に働く触針先端部 と、加工する未加工の鍵に働くカッターとの間の完全な調整を行わなければなら ず、この調整は、それぞれの主軸での工具の位置決めにおいて、位置決めのチェ ックが必要であると共にかなりの正確さを必要とすることである。 公知の複製機のさらなる欠点は、通常、工具の交換に特別な道具が必要なこと であり、特にカッターの場合、そのため作業者はその道具を所持し、かつ使用せ ざるを得ず、工具の交換をより手間のかかるものとする。 他の欠点は、使い古した鍵の複製の場合、新品の元の鍵の正確な再生品ではな く、使い古しの元の鍵の複製ができてしまうことである。 さらなる欠点は、複製機を孔空き鍵の複製に使用する場合、二つの工具の調整 において、工具が二つの鍵と同時に接触することとなり、これは、触針が対応す る元の鍵の孔に完全に入る前に、カッターが未加工の鍵を加工することが生じ得 ることであり、このことは、中心位置決めを困難とする結果となる。 本発明の目的は、異なる形の複製する鍵に対して、工具を素早くかつ容易に交 換できる、孔空き鍵およびレーザ鍵用の複製機を提示することである。 本発明の他の目的は、工具の交換を、他の何の道具も使用せずに急速かつ正確 に達成することのできる複製機を提示することである。 本発明のさらなる目的は、元の鍵の摩耗に対して、正確かつ所定の補償を行う ことができる複製機を提示することである。 本発明の他の目的は、カッターを、素早く、かつ不確実性無しに正しい切削位 置に位置付けることの可能な複製機を提示することである。 上記および他の目的については、本発明に係る、特にクレーム１に記載したよ うな、孔空き鍵およびレーザ鍵の複製機についての以下の記述より、明確になる であろう。 本発明は、添付の図面を参照して、ここでより明確になる。 図１は、本発明による複製機によって複製可能な孔空き鍵の斜視図である。 図２は、本発明による複製機によって複製可能なレーザ鍵の斜視図である。 図３は、本発明に係る複製機を、その電気回路の詳細と共に示す正面概略図で ある。 図４は、本発明に係る複製機の、図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図である。 図５は、本発明に係る複製機の、図３のＶ−Ｖ線に沿った部分断面図である。 図６は、本発明に係る複製機の、図３のＶＩ−ＶＩ線に沿った部分断面図であ る。 図より理解されるように、本発明による複製機は、特に孔空き鍵２およびレー ザ鍵４の複製を目的とするものである。孔空き鍵２は、頭部６と、鍵のパターン と一致する、円錐台形の、深さおよび分布を有する多数の孔10を具えるシャンク ８とによって特徴付けられる。 レーザ鍵４は、頭部６と、鍵のパターンを形成したステップを有する二つの広 がった面を具えるシャンク８とによって特徴付けられる。 本発明に係る複製機は、コラム16を設けた基部14を具え、コラム16にはガイド 上を垂直に滑動可能なキャリッジ18が取り付けられ、キャリッジ18の垂直方向へ の移動は、レバー20によって通常の方法でなされる。 キャリッジ18上には、全体を符号22および24で示される、それぞれカッター26 および触針28をクランプするための二つの自動中心位置決め型(self-centering) チャック主軸が取り付けられる。 コラム16には、ベルト32によってカッター26を駆動する電気モータ30が取り付 けられる。 カッターは自動中心位置決め型チャック34に支持され、チャック34は細長の軸 36によって上側の操作ノブ38に固定される。自動中心位置決め型チャック34は、 複数の円錐台形の部分要素(sector elements)から形成され、これらは独立した スリーブ40内に設けた相補形状のシート中に収容される。スリーブ40は、軸受44 を通してキャリッジ18の本体によって支持される管状の支持部材42に固定される 。スリーブ40を固定すると、プーリ46がベルト32と係合する。 管状の支持部材42は半径方向に孔48を具え、この孔はロッド50の端部と係合で き、ロッド50は、プレッサー52をばね54の弾性反発力に対抗して操作すると、軸 方向に移動可能となる。ばね54は前記ロッド50の前記孔48からの解放を維持しよ うとする。 キャリッジ18にはまた、前述したように触針28が取り付けられる。触針28は、 チャック54と係合したカッター26と同様に、自動中心位置決め型チャック56に固 定され、またカッター26と同様に、管状の支持部材42に固定された独立したスリ ーブ60内を滑動可能な細長の軸58に固定される。 管状の支持部材62はキャリッジ17の本体に支持され、下部にはリングナット64 と係合する細長部を具える。リングナット64の角度位置は、キャリッジ18の本体 中に取り付けたボール66のスナップ係合と、前記リングナット64中に設けた等し い角度の多数の半径方向のノッチとの弾性的な協調により規定される。 ノブ38と同様の操作ノブ68は、軸58の上端部に取り付けられ、前記ノブ68の下 にもう一つのリングナット70が設けられる。リングナット70はスリーブ60の細長 部と係合し、二つの角度方向の端部の間を回転可能となっている。リングナット 70がその一方の端部にあるとき、リングナット70は、管状の支持部材62に対する 、軸方向に強固な反作用をもたらし、一方、他端にある場合は、スリーブ60が、 ばね72の反発力に抗して、所定の範囲でキャリッジ18に相対的な軸方向に上向き の移動を受けることができる。 キャリッジ18には小型の表示パネル74が設けられ、パネルには二つの矢印76お よび76'があり、これらは互いに反対の垂直方向を指し、背後の二つのLED 78、7 8'によって照らされる。また第三の表示器80が、背後のLED 82によって照らされ る。三個のLED 78、78'および82は、電池84の一方の端子と接続し、電池のもう 一方の端子は複製機本体と接続する。LED 78、78'の電池84と接続していない側 の端子は、それぞれカッター26の自動中心位置決め型チャック34および触針28の 自動位置決め型チャック56と接続し、またこれらはAND ゲート85の二つの入力側 と接続し、AND ゲート85の出力側は、LED 82の電池84と接続していない側の端子 と接続する。 複製機の基部14上の、触針28およびカッター26の下部に、二つの通常型のクラ ンプ86、88を、それぞれ元の鍵と未加工の鍵のために設け、これらは通常型のク ロステーブルに取り付けられ、クロステーブルは、クランプ86、88が水平面を同 時に移動することを可能とする。 本発明による複製機は、以下の手順で操作する。 孔空き鍵を複製する場合は、元の鍵をクランプ86に固定し、未加工の鍵をクラ ンプ88に固定する。次いでノブ68を自動位置決め型チャック56を開くために反時 計方向に回し、前記元の鍵の孔10の特性と対応する円錐台形の触針28を挿入し、 ノブを前記触針を固定するために時計方向に回す。その後リングナット70を触針 28がキャリッジ18に相対的な軸方向の移動を受けるのを避ける方向に回す。 特定の触針に対応するカッター26を取り付けるために、プレッサー52を、支持 部材42の回転を止めるため、その孔48とプレッサーの端部とを係合させるように 押し、その結果ノブ38の操作が第一に自動位置決め型チャック34を開き、次いで 挿入後のカッター26をクランプすることが可能となる。 この手順で触針とカッターを交換する場合、両者が止め具に対して突出し、ノ ブ68、38にクランプされるまで、それぞれのチャックに挿入し、両者をクランプ 86、88にクランプされた鍵に対して調整しなければならない。これを達成するた め、レバー20をキャリッジ18の下方へ操作し、それによって触針28を元の鍵上に 、また、カッター26を未加工の鍵上に配置される。もし触針28と元の鍵との間の 接触が、カッター26と未加工の鍵との間の接触と同時に行われるならば、二つの LED 78、78'が同時に発光し、これはAND ゲート85によりLED 82を発光させ、そ れによって触針とカッターとの間の調整がなされていることを表示することとな る。電気回路は、LED 82の発光が、二つのLED 78、78'の消灯をもたらすような ものであることが望ましい。もし、二つの内一方の工具が、他の工具が対応する 鍵に接触する前に鍵に接触した場合、対応するLEDのみが発光し、作業者が、二 つの工具の調整がなされるまで触針28を軸方向に動かすためにリングナット64を 回転させることを示す矢印を発光させる。この操作は、前記リングナット64をス ナップ回転するように設けることにより実現される。 調整がなされた場合、作業者は、触針28がキャリッジ18に対してばね荷重によ る軸方向の移動を受けるように、リングナット70を回す。この点より進めて、複 製機を従来の複製機の手順で操作する。 レーザ鍵を複製する場合は、キャリッジ18に対する触針28の、ばね荷重による 軸方向の移動を避けるためのリングナット70を回転させる以外の、孔空き鍵と同 様の方法および同様の手順で行い、このリングナットの回転は行わない。 前記より、本発明に係る複製機は、従来の複製機と比較して特別な利点を有す ることは明らかである。特に、以下の利点を有する。 加工する特定の鍵に基づいて、工具および触針の組を容易かつ素早く交換可能 である。これらはそれぞれのチャック内で止め具に対して突出させることにより 容易かつ正確に位置決め可能で、その後それぞれのノブで素早く締めることが可 能である。 二つの自動中心位置決め型チャック、特にカッター用のチャックを、何ら道具 無しに操作することが可能である。 二つの工具の間の調整を行うためになされる操作の形を、直接かつ明瞭な方法 で視覚的に表示する。 元の鍵の摩耗を、この摩耗を測定し、二つの工具間の調整を行って補償するこ とを可能とし、元の鍵が新しい時と同様の、正しい調整した状態を作りだすため に、リングギヤ64を操作することによって、調整を制御された範囲で変化させる ことができる。 ばね荷重による移動によって、カッターは、触針が対応する孔と完全に係合し 、かつ未加工の鍵上の、厳密に規定された位置に置かれた後にのみ、未加工の鍵 上で働き、前記移動の一定の長さは、一方では不必要な余分な移動を防ぎ、他方 では不確実な位置決めを防ぐ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 方向の孔は前記キャリッジ(18)の本体に対して軸方向に 移動可能な半径方向のピン(50)と係合可能であり、かつ この係合のための移動が外部から操作可能であることを 特徴とする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機であって、基部(14)と、複製を作る元 の鍵と、切削する未加工の鍵のための二つのクランプ(86，88)と、前記クランプ に対して垂直に移動可能で、かつ自動中心位置決め型チャック(56，34)を支持す るキャリッジ(18)と、元の鍵の上方にある触針(28)と、未加工の鍵の上方にある カッター(26)とを具え、前記触針(28)の高さが、前記カッター(26)と独立してク ランプ上方で調整可能な複製機において、 前記自動中心位置決め型チャック(56，34)が、該複製機本体と電気的に絶縁 し、かつ各表示部材(78，78')の一方の端子と接続し、前記表示部材のもう一方 の端子が電源(84)と接続し、 前記自動中心位置決め型チャック(56，34)が、論理同時計数回路(85)の二つ の入力部とも接続し、前記回路の出力部が第三の表示部材(64)の一方の端子と接 続し、前記第三の表示部材のもう一方の端子が前記電源(84)と接続し、 カッター(26)の自動中心位置決め型チャック(34)が、操作ノブ(38)に固定さ れる細長軸(36)と係合し、かつ、少なくとも一つの半径方向の孔(48)を具える管 状の支持部材(42)内に収容され、前記半径方向の孔は前記キャリッジ(18)の本体 に対して軸方向に移動可能な半径方向のピン(50)と係合可能であり、かつこの係 合のための移動が外部から操作可能であることを特徴とする、孔空き鍵およびレ ーザ鍵用複製機。 ２．請求項１記載の複製機において、ピン(50)によって、操作用プレッサー(52) と、前記ピン(50)を前記半径方向の孔(48)から解放するように働くばね(54)とが 協調することを特徴とする、孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機。 ３．請求項１記載の複製機において、触針(28)の自動中心位置決め型チャック(5 6)が主軸によって支持され、この主軸の軸方向位置がリングナット(64)によって 調整可能であることを特徴とする、孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機。 ４．請求項３記載の複製機において、前記リングナット(64)が、前記キャリッジ 本体に固定されるスナップ係合部材(66)と協調する多数のノッチを具えることを 特徴とする、孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機。 ５．請求項２および４記載の複製機において、光源からなる二つの表示部材(78 ，78')が、前記リングナット(64)を触針(28)とカッター(26)との間の調整を行う ために操作しなければならない方向を示す矢印(76，76')に対応することを特徴 とする、孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機。 ６．請求項１記載の複製機において、触針(28)の自動中心位置決め型チャック(5 6)が、元の鍵の対応する孔(10)との弾性による係合の下方位置と、カッター(26) と調整される上方位置との間で垂直方向にばね荷重により移動する主軸によって 支持されることを特徴とする、孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機。 ７．請求項１記載の複製機において、触針(28)の自動中心位置決め型チャック(5 6)の主軸が、この主軸がばね荷重により移動され得る、され得ないにかかわらず 、二つの端部の間を移動可能なリングナット(70)と協調することを特徴とする、 孔空き鍵およびレーザ鍵用複製機。