JPH09508960A - 両側にネジ山を有する連接具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連接具（１）は、幾つかの、好ましくは、３つの構成部品から構成される。その３つの部品は、主ネジ（４）、第２のネジ（５）および締結ナット（６）であり、互いに連結される。この連接具（１）は、２つの部品または２つの物体（２、３）を取外し可能に連結するために、両側にネジ山（７）を有する。そのネジ山（７）は、両方とも右回りである。

Description

【発明の詳細な説明】 両側にネジ山を有する連接具 本発明は、請求項１の前段に記載の２つの構成部品または２つの物体を取外し 可能に連結するための、両側にネジ山を有する連接具に関する。 中央にねじナット、両対向端にそれぞれ１つずつのネジ山を有する連接具が知 られている。このような連接具は、例えば、鍛造によって一繋に構成されている 。この連接具の特性は、一方のネジ山は右回りであるが、もう一方のネジ山は左 回りであり、ナットの回転方向に応じて、ネジ底の孔および連接具の２つのネジ によって連結された２つの構成部品または２つの物体は、相互に離れたり、近づ いたりする。この連接具のさらなる特性は、２つのネジによって、２つの構成部 品または２つの物体間のある１つの定められた間隔を調整できることである。 さらに、この連接具は、一繋に構成されているので、２つの構成部品または２ つの物体間の可能な限りの整列が補償できないことが知られている。 さらに、２つの構成部品または２つの物体を取外し可能に連結するためのこれ らの公知の連接具を組み立てるとき、さらなる問題が生じる。連接具を２つの構 成部品または２つの物体に同時に螺合するためには、この２つの構成部品または ２つの物体は、少なくとも連接具と同じ長さである当初の間 隔で配置される必要がある。これは、接近困難な場所では不可能であり、また、 このような連接具の実用性を相当に制限する。さらに、２つの構成部品または２ つの物体を組み立てるとき、連接具が一繋に構成されているので、精密な方法で ２つの構成部品または２つの物体を補足的に相互に整列させる必要がある。 したがって、本発明の目的は、２つの構成部品または２つの物体を取外し可能 に連結することにより生じる前記不利益を避け、特に、接近困難な場所で用いる ことができ、簡便で確固とした方法で構成され、簡単に取り扱える連接具を作成 することである。 本目的は、関連する請求の範囲第１項の特徴部分に記載される特徴において、 ２つのネジ溝が右回りネジ、もしくは同様に左回りネジであるいくつかの連結可 能な部品から成る連接具によって、解決される。本発明は、組立時間を大幅に削 減し、組み立てのコストも軽減できる。さらに、貫通孔を絶つと、これらの連接 具は、相互に連結することができ、さもなければ、どちら側からも接近できない か、または、ほとんど接近できない、及び／又は、限定された空間の状態のため 、複雑な方法でしか接近できない場合であっても、相互に連結可能である。 以下に、本発明の好ましい実施の形態を図面で補足しながら、説明する。 これらの図面は、以下の通りである。 図１は、２つの構成部品または２つの物体と共に組み立て た状態における連接具の断面図である。 図２は、連結された連接具の側面図および断面図である。 図３は、主ネジの構造の側面図および第２のネジの構造の断面図である。 図４は、締結ナットの平面図および断面図である。 図５は、主ネジの主ネジ山の種々の寸法の側面図である。 図６は、種々の設計の締結ナットの平面図および側面図である。 図１における連接具（１）は、２つの構成部品または２つの物体（２、３）を 取外し可能に連結する役割を果たす。特に、例えば部屋を仕切るために立てられ た壁面間のような、物体の片側または両側が接近不可能な場所または接近が困難 な場所で、２つの物体（２、３）を連結するために使われる。 図２は、３つの構成要素、すなわち主ネジ（４）、第２のネジ（５）および締 結ナット（６）から構成される連接具（１）の好ましい実施態様の内部および外 部構成を、組み立てた状態で示している。 図３の主ネジ（４）は、右回りの主ネジ山（７）および連結キャップネジ（８ ）から構成される。連結キャップネジ（８）は、ネジ止め（９）、間隔の部分（ １０）および係止部（１１）から構成される。好ましい実施態様において、この 係止部（１１）は、ネジをまわす装置（図示されていないが、例えば、ネジ回し ）を受容するために、前部に凹部（１２）を有する円錐台部を有する。好ましい 実施態様において、この凹部（１２）は、溝穴ネジ回し（図示されていない）の 刃を受容する溝穴である。しかし、この凹部（１２）は、六角ソケットまたは適 用の場合に応じて同様のものとして構成することができる。 主ネジ（７）の別の実施形態は、図５に示される。連結キャップネジ（８）は 通常同じように設計されるが、主ネジ山（７）は適用の場合に応じて変更するこ とができる。図５は、右回りのメートルネジ山の種々のサイズおよび寸法（１９ 、２０、２１）を示す。主ネジ山（７）の特定の実施態様は、一例にすぎない。 主ネジ山（７）を公知のネジ山の設計のいずれとすることもできることは当業者 において、自明である。特に、主ネジ山（７）をダウエルネジおよび木ネジとす る実施態様も当業者において自明である。 主ネジ（４）に加えて、図３においては、主に受容キャップ（１３）および右 回りの第２のネジ山（１５）から構成される、長手方向断面図で示される第２の ネジ（５）の内部および外部の構成を示す。第２のネジ（５）は、１つ以上の溝 穴（１６）を有し、好ましくは、その溝は、受容キャップ（１３）からピン（１ ７）まで伸びている。平面図が十字型を示すように、第２のネジ（５）に、好ま しくは、２回溝穴を開ける。これは、伸長を可能にするので、第２のネジ（５） は、主ネジ（４）の係止部（１１）をわたって移動できる。ピン（１７）は、受 容キャップ（１３）の反対側で第２のネジ（５）の端部に配置され、円筒形をし 、第２のネジ（１５）より短い直径である。内部において、突出部（１４）後部 の第２のネジ（５）は、受容キャップ（１３）の内形が主ネジ （４）の係止部（１１）の外形に相当するように設計されている。 図４の締結ナット（６）は、好ましい実施態様において市販の六角ナットの外 形を示している。締結ナット（６）の内形（１８）は、受容キャップ（１３）を 受容するために、第２のネジ（５）の受容キャップ（１３）の外形に相当するよ うに設計され、好ましい実施態様において、受容キャップ（１３）の外形および 締結ナット（６）の内形は、正方形である。さらに、締結ナット（６）の内形（ １８）は、組み立て状態において、主ネジ（４）のネジ止め（９）を受容するた めに凹部を有する。 図７に示すように、締結ナット（６）の内形（１８）は、種々のロゼット（６ ）の設計において常に同じであるが、締結ナット（６）の外形は、種々の形状お よび寸法を有する。図６に示した円形ロゼット（２２）、装飾ロゼット（２３） および間隔のあるロゼット（２４）の設計は、ほんの数例である。 ２つの構成部品または２つの物体を本発明における両側にネジ山を有する連接 具（１）で組み立てることは、以下に示す方法で順に実行される。 組み立てる前に、２つの物体（２、３３は、好ましい場所に右回りネジのネジ 底の大きさの穴を穿孔される。それから、主ネジ（４）は、２つの物体のうちの 一方にネジ止め（９）までねじ込まれる。ネジ止め（９）は、ネジ穴上で固定さ れ、その軸受部の総表面は完全に、市販のネジのネジ頭の役割を 果たす位置に適切に寸法付けられなければならない。 次に、主ネジ（４）の係止部（１１）が、第２のネジ（５）の受容キャップ（ １３）の突出部（１４ｊ後部に係止されるように、第２のネジ（５）は、主ネジ （４）上に載置される。そこで、例えば、第２のネジが伸長する。すなわち、例 えば、ピン（１７）で連結され１つの溝又は複数の溝で形成されている第２のネ ジの４つのセグメントは、分離して伸長することを意味する。突起部（１４）後 部に係止部（１１）を係止した後、伸長した第２のネジ（５）のセグメントは元 に戻る。ピン（１７）の機能は、第２のネジ（５）の端部において断面積を縮減 し、そのセグメントの伸長を容易にし、または第２のネジ（５）の素材に応じて 伸長できることである。 第２のネジ（５）と主ネジ（４）とを固く連結した後、受容キャップ（１３） と締結ナット（６）の内形（１８）がしっかり連結されるように、締結ナット（ ６）を第２のネジ（５）上に載置する。それによって、締結ナット（６）が、主 ネジ（４）のネジ止め（９）を締結ナット（６）の内形（１８）で覆うように整 列される。図２に示されるように、本発明における連接具は、右回りの主ネジ（ ４）が、前記の通り、第１の物体（２）に開けられた右回りネジのネジ底穴に配 置された状態で連結される。 締結ナット（６）を回すことによって、右回りの第２のネジ（５）を第２の物 体（３）の同様に右回りネジのネジ底穴にねじ込む。すなわち、主ネジ（４）の 係止部（１１）と第２のネジ（５）の受容キャップ（１３）の内形の間と同じ長 さで、摩擦連結される。 ２つの構成部品または２つの物体（２、３）のネジ底の穴開けにより生じる小 さな整列の欠点は、連結キャップネジ（８）および受容キャップ（１３）の内形 を適切に設計することによって、補うことができる。さらに、組み立てに必要な ２つの物体（２、３）間の空間は、市販の連接具の全長よりも、本発明における 連接具（１）の半分より多少長い長さまで縮減される。 ２つの構成部品または２つの物体（２、３）の分解は、前記手順の逆の方法で 実行される。その際、例えば、主ネジ（４）と第２のネジ（５）の分解は、個々 のセグメントを外側に伸長した後、実行される。しかしながら、第２のネジ（５ ）を１つ以上、もしくは複数のセグメントに分割した後、主ネジ（４）と第２の ネジ（５）を分離するために、第２のネジ（５）が切断されることもある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．連接具（１）が、連結可能部品から構成され、連接具（１）の２つのネジ（ ７、１５）が、両方とも同方向に回転可能であることを特徴とする、２つの構成 部品または２つの物体を取外し可能に連結するための、両側にネジ山を有する連 接具。 ２．連接具（１）が、３つの部品、すなわち、主ネジ（４）、第２のネジ（５） および好ましくは締結ナットとして形成された締結具（６）から構成されること を特徴とする請求の範囲第１項記載の連接具。 ３．主ネジ（４）が、主ネジ山（７）と、第２のネジ（５）と連結するための連 結キャップネジ（８）とから構成されることを特徴とする請求の範囲第２項記載 の連接具。 ４．連結キャップネジ（８）が、ネジ止め（９）と、間隔の部分（１０）と、好 ましくはネジ回し装置を受ける凹部（１２）を有する係止部分（１１）とから構 成されることを特徴とする請求の範囲第３項記載の連接具。 ５．係止部分（１１）が、円錐台として形成され、特に、主ネジ（４）のネジ切 りされていない端部に円錐台として形成されることを特徴とする請求の範囲第４ 項記載の連接具。 ６．同一の連結キャップネジ（８）を有する主ネジ（４）が、異なる設計の主ネ ジ山（７）を有することを特徴とする請求の範囲第３項から第５項のいずれか１ 項に記載の連接具。 ７．第２のネジ（５）が、主ネジ（４）の係止部分（１１） を受けるための受容キャップ（１３）と第２のネジや間（１５）とによって形成 されることを特徴とする請求の範囲第２項記載の連接具。 ８．少くとも主ネジ（４）の係止部分（１１）を受けるための受容キャップ（１ ３）の範囲内にある第２のネジ（５）が、可撓的に伸長可能であり、好ましくは １つ以上、特に、４つの十字型に配置された溝（１６）を有することを特徴とす る請求の範囲第７項記載の連接具。 ９．突起部（１４）後部の受容キャップ（１３）の内形が、突起部（１４）後部 に係止する係止部（１１）の外形に相当するように形成されることを特徴とする 請求の範囲第７項記載の連接具。 10．第２のネジ（１５）の端部に、好ましくはピンとして形成される補強連接具 （１７）を配置することを特徴とする請求の範囲第７項記載の連接具。 11．締結ナット（６）の内形（１８）が、主ネジ（４）、第２のネジ（５）およ び締結ナット（６）を組み立てた後、締結ナット（６）と第２のネジ（５）の受 容キャップ（１３）の外形が堅固に連結され、主ネジ（４）のネジ止め（９）が 、締結ナット（６）によって覆われるように形成されることを特徴とする前記請 求の範囲のいずれか１項記載の連接具。 12．締結ナット（６）が、種々の外形を示し、特に、ロゼットとして設計される ことを特徴とする請求の範囲第１１項記載の連接具。