JPH09508846A - 薬剤分配ステーション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 患者の処方スケジュールに従って薬剤を自動的に分配する薬剤分配ステーションを提供する。ステーション（１０）は、複数の薬剤収容カセット（１２）を垂直スタックとして受け入れ且つ支持する。カセット（１２）は、開放送出シュート（６２）を形成する整合した排出開口（５６）を有する。カセット（１２）は、各カセットに付すことができる、薬剤（５５）及び処方スケジュールを識別する走査可能データ（５４）を有している。ステーションの読取りヘッド（６８）はデータ（５４）を走査して、各カセット（１２）についての薬剤（５５）及び投与スケジュールに関する情報をステーションの制御ユニット（１４）に入力する。制御ユニット（１４）は、規定時間に送出シュート（６２）から薬剤（５５）を分配するように、ステーションの分配ヘッド（４８）をカセット（１２）と係合させるべく作動する。

Description

【発明の詳細な説明】 薬剤分配ステーション 発明の背景 本発明は、広くは、患者に投与する薬剤（特に、錠剤又はカプセル等の形態の 薬剤）を分配するのに使用する装置に関する。より詳しくは、本発明は、処方ス ケジュールに従って１種類以上の薬剤を自動的に分配するように設計された改良 形の比較的簡単な薬剤分配ステーション（medication dispenser station）に関 する。 １人又は複数の患者にタイムリーに投与すべく１種類以上の薬剤を分配するた めの、数多くの様々な自動及び／又はプログラム可能な薬剤分配装置が当技術分 野で知られている。これらの薬剤分配ステーションのうちの或るものは、病院又 は同様な環境で使用するように設計されており、一般に、薬剤分配ステーション は、例えば病院の共通階に居る複数の患者のための大量の種々の薬剤のストック を安全に保管できるようになっている。他の薬剤分配装置は、病院又は病後療養 所において個々の患者のベッドサイドで使用するように、又は家庭環境で使用す るように設計されている。本発明は、主として一人の患者が使用することを意図 した改良形の比較的簡単な薬剤分配ステーションに関する。 概略的にいえば、一人の患者が使用するように設計された薬剤分配ステーショ ンは、薬局での処方薬が予め装填された１つ以上の薬剤収容カセット又はカート リッジを受け入れるようになっている。薬剤収容カセット（単一又は複数）は薬 剤分配ステーションに運ばれて、該ステーション内に装填される。次に、一般的 にはキーパッド等によりステーションの制御ユニットが操作され、ステーション 内に装填された特定薬剤及び適用可能な処方スケジュール及び／又は分配スケジ ュールに関し、ステーションに命令を与える（すなわち、ステーションをプログ ラムする）。ステーションの不正確なプログラミングは薬剤の分配エラーを招く 。この分配エラーの可能性があるため、特に、一般に患者自身がプログラムする 家庭用薬剤分配装置の場合に、この形式の薬剤分配装置の市場が制限されている 。 本発明は、１つ以上の薬剤収容カセットの装填に応答してステーションの制御 ユニットを自動的にプログラミングし、これによりその後の薬剤分配エラーを実 質的になくす手段を設けることにより、薬剤分配ステーションに大きな改良を加 えるものである。 発明の要約 本発明によれば、改良形の薬剤分配ステーションは、一般的に錠剤又はカプセ ルの形態をなす薬剤が個々に予め装填された複数の薬剤収容カセットを受け入れ 且つ支持するための垂直支柱又はタワーを有している。ステーションの読取りヘ ッドは、薬剤の種類及び処方スケジュールに関するカセットの走査可能データを 読み取り且つこのような情報をステーションの制御ユニットに入力するためのも のである。その後、ステーションの制御ユニットは、適当な処方スケジュールに 従ってカセットから薬剤を分配するようにステーション分配ヘッドを作動させる 。 好ましい形態では、各カセットは回転カルーセルを有する浅いトレイを有し、 該トレイ内には薬剤受入れポケットの円形配列が形成されている。各カセットの カルーセルは、ステーションの分配ヘッドと係合できるように、カセットの内径 部において一部が露出されている。分配ヘッドは、タワー内でヘッドを垂直方向 に移動させ且つ選択された薬剤収容カセットの回転カルーセルと係合するように 、半径方向に変位させる手段を有している。分配ヘッドは、１つのポケット内の 薬剤を、分配のための垂直方向に開放した送出シュートに移動（sweep）させる のに充分な短い回転ステップだけ、カルーセルを回転させる（すなわち、割り出 す（index））。送出シュートの底部には、分配された薬剤に外部からアクセス できるようにする受容器が配置されている。 薬剤収容カセットが垂直タワーに装着されると、ステーションの制御ユニット は、各カセット上の走査可能データを読み取る目的で、ステーションの読取りヘ ッドを作動させるようにプログラムされている。好ましい読取りヘッドは光学ス キャナを有し、該光学スキャナは、各カセットの内径部の走査可能データを検出 し且つ読み取るべく、垂直タワー内で前記光学スキャナを垂直方向に変位させる ための駆動手段を備えている。走査可能データは、バーコードデータの形態に形 成することができる。 本発明の好ましい実施例によれば、送出シュートは、垂直スタックのカセット 内に形成される垂直方向に整合した排出開口により形成される。受容器は、錠剤 又はカプセルの衝撃を検出し、これにより薬剤の分配が行なわれたことを確認す る圧力センサのような分配検出器を有している。また、受容器には、該受容器内 の薬剤にアクセスして患者への投与が行なわれたことを判断するアクセス検出器 を設けることもできる。 本発明の他の特徴及び長所は、本発明の原理を例示する添付図面に関連して述 べる以下の詳細な説明から明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 添付図面は本発明を示し、これらの図面において、 第１図は、本発明の新規な特徴を具現する薬剤分配ステーションを示す斜視図 、 第２図は、薬剤分配ステーションの制御部品の概略図と組み合わせた読取りヘ ッド及び分配ヘッドを示す部分分解拡大斜視図、 第３図は、本発明に使用する薬剤収容カセットを示す斜視図、 第４図は、垂直整合スタックとして配置された複数の第３図のカセットを示す 斜視図、 第５図は、薬剤受容器を示す薬剤分配ステーションの部分拡大斜視図、 第６図は、薬剤受容器からの薬剤の取出しを示す第５図と同様な部分拡大斜視 図、 第７図は、第３図の薬剤収容カセットの一部を形成する回転カルーセルを示す 平面図、 第８図は、薬剤分配ステーションの読取りヘッド及び分配ヘッドの細部構造を 示す拡大分解斜視図、 第９図は、第１図のほぼ９−９線に沿う拡大横断面図、 第１０図は、第９図のほぼ１０−１０線に沿う拡大縦断面図、 第１１図及び第１２図は、薬剤を薬剤収容カセットから投与する分配ヘッドの 作動を示す、第９図の一部と同様な部分断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 例示図面に示すように、第１図にその全体を参照番号１０で示す改良形の薬剤 分配ステーションは、１種類以上の薬剤（特に、処方錠剤又はカプセル）の制御 された分配を行なうためのものである。薬剤分配ステーション１０は、複数の薬 剤収容カセット１２（各カセットには選択された薬剤が予め装填されている）を 垂直スタックとして受け入れ且つ支持する。カセット１２を備えた薬剤分配ステ ーション１０は、カセット内に収容された薬剤を自動的に識別し、該薬剤に関連 する処方分配スケジュールを決定し、且つその後に該スケジュールに従って前記 薬剤を分配する手段を有している。 本発明の改良形の薬剤分配装置１０は、一人の患者に投与する薬剤を自動的に 分配するように特別に設計されている。この点に関し、ステーション１０は、患 者のベッドサイド等で使用、より詳しくは、家庭又は同様な環境で使用できるよ うになっている。複式カセット１２には個々に、熟練した従事者により、又は例 えば訓練を受けた薬局従事者が薬局で操作する自動化された手段（図示せず）に より、適当な薬剤が予め装填される。カセット１２は、特殊な管理又はプログラ ミングを行なうことなく、個々の患者が行なうことができる簡単な方法で、ステ ーション１０上（又はステーション１０内）に垂直スタックとして装着すること ができる。このようにして装着されたカセットは、ステーションの制御ユニット １４とインターフェースしてステーションを自動的にプログラムし、その後は適 当な分配スケジュールに従って薬剤を分配する。 第１図に示すように、図示の分配ステーション１０は比較的コンパクトなベー ス１６を有し、該ベース１６は、その一方の側に設けられた直立するカセット支 持タワー１８を有している。カセットタワー１８は、複数のリング状薬剤カセッ ト１２を摺動装着できるサイズをもつ、全体として円形の断面形状を有する。着 脱可能なカバー２０（第１図に破線で示す）を設けて、カセットスタックを覆い 且つ視界から隠すことができる。また、正当な権限をもたない者が薬剤収容カセ ット１２にアクセスすることを防止するため、カバー２０をベース１６に解除可 能にロックするロック手段（図示せず）を設けることもできる。 制御ユニット１４は、ベース１６内に取り付けられたコンピュータ記憶要素を 有する。ベース１６には、制御ユニット１４からのデータを入力又はダウンロー ドするのに使用するキーパッド２２が設けられている。キーパッド２２には英数 字ディスプレイ２４が関連しており、また、例えば薬剤が分配された時点を表示 するための視覚アラーム２６が設けられている。視覚アラーム２６の代わりに又 は視覚アラーム２６に加えて、聴覚アラーム（図示せず）を設けることができる 。必要に応じて分配ステーション１０に、電源コード２８を介して電力を供給す ることができる。 第３図、第４図、第７図、第９図〜第１２図には、カセットがより詳細に示さ れている。図示のように、各カセットは、１対の組立てられた、形全体としてリ ング状をなすプラスチックハウジング部材３０、３２（第１０図）を有し、これ らのハウジング部材の間には環状チャンバが形成されている。両ハウジング部材 ３０、３２の間で、この環状チャンバ内には回転可能なカルーセル３４が設けら れている。第７図に示すように、カルーセル３４は、半径方向の壁３７により分 離された垂直方向に開口するポケット３６の円形配列を形成する全体としてリン グ状の構造を有している。カルーセル３４の外周部は、第７図に参照番号３８で 示すように、不連続なスカラップ状縁部の形状を有し、一方、内周部は、半径方 向内方に突出する複数の駆動歯４２を有する。第７図に示すように、関連する各 ポケット３６について単一の駆動歯４２が設けられており、隣接するポケット３ ６は、浅い凹部すなわち戻り止め４４により、スカラップ状外周部で分離される 。 カルーセル３４はカセットのハウジング部材３０、３２の間で摺動可能且つ回 転可能に設けられ、駆動歯４２は、カセットの内周部のスロット４６内に突出し 且つ露出している。従って、これらの駆動歯４２は、より詳細に説明するように 、ステーションの分配ヘッド４８と駆動係合するように配置されている。また、 駆動歯４２はカセットの内側リング５０に隣接して配置されており、この内側リ ング５０は、バーコードデータ等の走査可能データ５４（第３図）が設けられる か、さもなくば印影（imprinting）等が設けられる表面を形成する。この走査可 能データ５４は、各カセット１２内に装填された薬剤及びこれに関連する処方ス ケジ ュールに関する読取り可能な情報を機械に与える。 各カセット１２には、薬局等で、回転カルーセル３４の各ポケット３６内に単 一の錠剤すなわち一定用量５５が予め装填される。この点に関し説明すると、図 面には全部で３２個のポケット３６が示されているけれども、異なるポケット構 造を与えることができることは理解されよう。 各カセット１２を形成するハウジング部材３０、３２には、各カセット１２の 前部において整合ポート５６が形成され、これにより、垂直方向の貫通開口が形 成されている。ポート５６に隣接する位置において、カセット内にはばね５８（ 第９図）が取り付けられている。このばね５８は、カセットのハウジング部材３ ０、３２とカルーセル３４の戻り止め４４との間に作用し、脚６０が隣接する戻 り止め４４に延びており、カルーセルのポケット３６の１つを、カセットのポー ト５６と垂直方向に整合した状態に、解除可能に保持する。 多数のカセット１２が垂直スタックとしてタワー１８に装着されると、多数の カセットのポート５６が、これと整合したポケット３６と協働して、開放垂直シ ュート６２を形成し、該シュート６２を通って薬剤が分配される。この点に関し て説明すると、第４図に示すように、カセット１２にはタブ６４及びノッチ６６ を設け、これらのカセット１２が、分配シュート６２を形成すべく配置されたポ ート５６と垂直方向に整合した状態で、タワー１８上で整合し且つ入れ子状態で 受け入れられるようにするのが好ましい。 第２図及び第８図は、ステーションの読取りヘッド６８と組み合わせられる分 配ヘッド４８を示している。これらの分配ヘッド構造及び読取りヘッド構造は、 第９図、第１１図及び第１２図に示すように、タワー１８の後ろ側に形成された 開放窓６９を介して、タワーに装着されたカセット１２にアクセスできる位置に おいて、タワー１８内に設けられる。 より詳しくは、読取りヘッド６８は、垂直変位できるように回転親ねじ７２に 支持された昇降板７０に設けられた光学スキャナからなる。親ねじ７２を回転駆 動し、これにより、昇降板７０をカセット支持タワー１８内で垂直上下方向に並 進移動（translating）させるための駆動モータ７４が設けられている。駆動モ ータ７４は制御ユニット１４により作動される。親ねじ７２と一緒に回転する位 置 ホイール７８と関連する第２光学センサ７６を設け、制御ユニット１４が昇降板 ７０の特定垂直位置を追跡できるようにするのが便利である。 薬剤収容カセット１２がカセットタワー１８に装着されると、制御ユニット１ ４には装着スイッチ８０（第１図）からの信号が入力される。次に、積重ねられ た各カセットの走査可能データ５４を読み取る目的で、制御ユニット１４は読取 りヘッド６８を垂直方向に横切るように作動させる。この工程により、制御ユニ ット１４には、各カセット内の薬剤を識別する情報及び該薬剤に関する処方スケ ジュールが自動的にプログラムされる。次に、制御ユニット１４はこの入力デー タに応答して、各薬剤についての処方スケジュールに従ってステーション１０を 作動させることができる。別の構成として、ステーションへのカセットの装着及 び／又は取外しを検出し、データ５４を読み取って制御ユニットが各薬剤の種類 、位置及び処方スケジュールを識別できるようにすべく、読取りヘッド６８のそ の後の横切り運動を与える他の手段を設けることができる。 分配ヘッド４８は、昇降板７０上に支持され且つ駆動ローブ（drive lobe）８ ４を備えたスライド８２を有している。駆動ローブ８４は、これと整合するカセ ット１２の駆動歯４２と係合し且つ該駆動歯４２を駆動する。この点に関して説 明すると、スライド８２は、昇降板７０に設けられた駆動カム８８の周囲又は周 囲近くに設けられたピン８６（第８図及び第９図）により駆動される。次のポケ ット３６が引き続き分配シュート６２と整合するように移動させるため、１回の 増分すなわち１ステップにより、選択されたカセットのカルーセル３４を割り出 すことを目的として、駆動カム８８を１回転させるための別の駆動モータ９０が 設けられている。第９図、第１１図及び第１２図に示すように、この割出し作動 は、スライド８２が弧状運動をなして１対の駆動歯４２間の空間内に前進し、次 に、スライド８２がその元の位置に後退する前に、単一の割出しステップだけカ ルーセル３４を回転させて並進移動させる。関連カルーセルを上記のように割出 す摺動運動の案内を補助するため、昇降板７０のカムピン９２がスライド８２の 細長いスロット９４内で移動する。この割出し運動は、昇降板７０が、スライド ８２を、選択されたカセット１２（該カセットから一定の薬剤用量が分配される ）と整合させるべく、垂直方向に変位された後に行なわれる。 分配シュート６２の底部には受容器９６が設けられており、該受容器９６は、 患者が分配された薬剤にアクセスできるようにする。第５図及び第６図に示すよ うに、受容器９６はカバー９８を有し、該カバー９８には分配シュート６２と垂 直方向に整合する孔９９を有する。分配された薬剤は、孔９９を通って、上方に 開放した受容器カップ１００内に落下し、患者のアクセスを待機する。好ましく は、薬剤の衝撃を検出するセンサ板１０２を受容器カップ１００に設け、これに より、センサ板１０２は、制御ユニット１４の一部を形成し且つ所望の薬剤用量 の適正分配を確保する分配検出器１０４に信号を供給する。所望の薬剤用量は分 配されたけれども、センサ板１０２が適正分配を検出しない場合には、アラーム ２６が付勢される。患者が分配された薬剤にアクセスできるように、受容器カッ プ１００は、第６図に示すようにカバー９８に対して下方に枢動できる。この点 に関して説明すると、受容器カップ１００は、該受容器カップ１００を第５図に 示すような、通常、閉鎖された位置に向かって押圧するばね付勢形枢着ピン１０ ６等によりベース１６に取り付けられている。カップ１００は、ステーションか ら薬剤を取り出すことができるように、容易に下方に枢動される（第６図）。薬 剤が取り出されると、制御ユニット１４のアクセス検出器１０８が信号を発生し 、これにより、適当な分配／取出し記録がなされて、制御ユニットのメモリに記 憶される。 一般的な作動環境では、ステーションのベース１６及びこれに関連するタワー １８は、患者がそのベッドサイド又は例えば家庭で使用する場合の適当な位置に 便利に置くことができるように形成される。キーパッド２２は、制御ユニット１ ４に、例えば１日のうちの時間、患者の識別、アラーム機能、メモリ機能及びデ ータ記憶機能等の基本情報をプログラムするのに使用される。また、ステーショ ンは、特定の患者の要求及び毎日の活動スケジュールに従って、薬剤を早期に又 は要求に応じて分配できる許容時間窓（permissible time window）を与えるよ うにプログラムできる。 薬剤収容カセット１２は、薬局のようなところで訓練を受けた従事者により個 々に装填され、且つ任意の順番でステーションタワー１８上に積み重ねられる。 タワー１８上へのカセット１２の装着は、訓練を受けた従事者の指導により又は 指導の下で行なわれるべき仕事を要することなく、患者自身により行なわれる。 現に好ましい形態では、多数のカセットに、毎日２回以上取り出す必要のある同 じ薬剤を充填しておくことを考えることができる。例えば、６時間間隔で処方さ れる薬剤については、このようなカセットを４つ設けることを考えることができ る。 タワーへのカセットの装着が完了（これを、装着スイッチ８０により監視して もよい）すると、制御ユニット１４は、読取りヘッド６８を作動させてカセット のスタックを横切らせ且つ走査可能データ５４を読取らせる。このプロセスによ り、制御ユニットは、各薬剤及びストック内でのその位置並びに適用される処方 スケジュールを自動的に識別する。或いは、このデータ走査は、キーパッド２２ を操作して手動で行なうことができる。その後、制御ユニット１４は、適当な時 に適当な薬剤を分配すべく自動的に作動する。例えば、６時間間隔で取り出され る薬剤の場合には、分配ヘッドは、１日のうちに、当該薬剤を収容する４つのカ セットの各々から１用量を分配する。カセットがその後にタワーから取り外され 又はタワーに装着されない限り又はタワーから取り外され又はタワーに装着され るまで、或いは、１つ以上のカセットが空の状態になってアラーム音が発せられ るまで、自動作動が続けられる。アラームは、カセットポケット３６の数に関す る情報を含む制御ユニットのメモリにより付勢されるか、分配ヘッドの作動に応 答する薬剤分配を検出する分配検出器１０４の故障により付勢される。 かくして、本発明の改良形薬剤分配ステーションは、患者又は他の訓練されな い従事者が複雑なステーションプログラムを必要としないで、正確且つ信頼性の ある分配が実質的に確保される装置において、患者への薬剤の正確でタイムリー な分配を行なうことができる。それどころか、患者は、薬剤収容カセット１２を タワー１８に単に装着すればよく、これにより本発明のステーションは自動的に プログラムして、適当なスケジュールに従って１種類以上の薬剤を分配する。 当業者には、本発明に対する他の変更及び改良が明白であろう。従って、請求 の範囲の記載を除き、上記説明及び添付図面は本発明に如何なる制限を与えるも のではない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．薬剤分配ステーションにおいて、 複数のカセットを有し、各カセットは個々の用量の選択された薬剤を受け入 れ、前記カセットは、カセット内の薬剤を識別する走査可能データ及び薬剤を患 者に投与するための処方スケジュールを備え、 前記複数のカセットを受け入れ且つ支持する手段を備えたステーションのベ ースと、 前記走査可能データを読み取るための、前記ベースに取り付けられた読取り 手段とを有し、該読取り手段は読取りヘッドを備え、 前記複数のカセットからの薬剤を分配するための、前記ベースに取り付けら れた分配手段と、 前記読取り手段が前記各カセットの前記走査可能データを読み取るように、 読取り手段を各カセットと連続的に関連するように、前記読取りヘッドを変位さ せるべく作動させ且つ前記分配手段が前記走査可能データに応答して、各薬剤を これらに関連する処方スケジュールに従って、前記カセットから分配するように 連続的に作動させる制御手段とを更に有することを特徴とする薬剤分配ステーシ ョン。 ２．前記ベースは、前記分配手段により分配された薬剤を受け入れるための受容 器と、該受容器への薬剤の分配を検出するための分配検出手段とを備えているこ とを特徴とする請求の範囲第１項に記載の薬剤分配ステーション。 ３．分配された薬剤を前記受容器から取り出すための前記受容器へのアクセスを 検出するアクセス検出手段を更に有することを特徴とする請求の範囲第２項に記 載の薬剤分配ステーション。 ４．前記制御ユニットは、前記ベースへの前記カセットの取付けに応答して前記 読取り手段が前記走査可能データを読み取るように作動させる手段を有している ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の薬剤分配ステーション。 ５．前記各カセットは垂直方向に開放した通路を形成し、前記複数のカセットは 垂直スタックとして配置され、カセットの垂直方向に開放した通路は、垂直方 向に整合して、垂直方向に開放した分配シュートを協働して形成し、前記分配シ ュートの底部に配置された受容器を更に有することを特徴とする請求の範囲第１ 項に記載の薬剤分配ステーション。 ６．前記複数のカセットは、前記垂直方向に開放した通路が垂直方向に整合して 前記送出シュートを形成するように、前記カセットを垂直スタックとして重なり 合った状態に係合させるタブ／ノッチ手段を備えていることを特徴とする請求の 範囲第５項に記載の薬剤分配ステーション。 ７．前記各カセットは全体としてリング状のハウジングを有し、該ハウジング内 には、薬剤を受け入れるためのポケットの環状配列を形成すべく前記ハウジング と協働する回転可能なカルーセルが取り付けられ、前記分配手段は駆動部材を備 え、該駆動部材は前記カルーセルと係合して、該カルーセルを前記ハウジング内 で連続割出しステップで回転させ、前記ポケットを前記垂直方向に開放した通路 と連続的に整合させることにより、ポケットが分配シュートと整合したときに各 ポケット内の薬剤が分配シュートを通って落下するように構成されていることを 特徴とする請求の範囲第５項に記載の薬剤分配ステーション。 ８．前記各カセットが更に、前記ポケットの１つが前記垂直方向に開放した通路 と整合する前記ハウジング内の位置に、前記カルーセルを解放可能に固定するば ね戻り止め手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第７項に記載の薬剤分 配ステーション。 ９．前記各カセットの走査可能データがバーコードデータからなることを特徴と する請求の範囲第１項に記載の薬剤分配ステーション。 10．前記分配手段は、単一の分配ヘッドと、カセットから薬剤を分配するため、 前記分配ヘッドを前記各カセットと一度に１つずつ関連させるべく変位させる手 段とを有していることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の薬剤分配ステーシ ョン。 11．前記走査可能データを読み取り且つ薬剤を分配するため、前記読取りヘッド 及び分配ヘッドを変位させて前記各カセットと一度に１つずつ関連させるべく駆 動させる手段を更に有し、前記駆動手段は、前記読取りヘッド及び駆動ヘッドが 取り付けられた昇降体と、該昇降体が前記カセットに対して垂直方向に変 位できるように昇降体を支持する親ねじと、前記昇降体を垂直方向に並進移動さ せるため前記親ねじを回転駆動する手段と、前記昇降体の垂直位置をモニタリン グする手段とを有することを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の薬剤分配ス テーション。 12．前記複数のカセットを受け入れ且つ支持する前記手段が、前記ベースのカセ ットタワーからなり、前記カセットが前記タワーの回りで垂直スタックとして取 り付けられるようになっていることを特徴とする請求の範囲第７項に記載の薬剤 分配ステーション。 13．前記各カセットのカルーセルの内周部には複数の駆動歯が設けられ、前記駆 動手段が、前記駆動歯と係合して前記カルーセルを割出す駆動部材を備えている ことを特徴とする請求の範囲第７項に記載の薬剤分配ステーション。 14．前記各カセットのカルーセルは連続戻り止めを形成するスカラップ形外周部 を有し、前記ばね戻り止め手段は前記ハウジングと戻り止めとの間で作動するば ねを備えていることを特徴とする請求の範囲第８項に記載の薬剤分配ステーショ ン。 15．個々の用量の選択された薬剤を複数のカセット内に装填するステップと、 薬剤及び該薬剤に関連する処方スケジュールを識別するための走査可能デー タを前記カセットに付すステップと、 前記カセットを垂直スタックとして付けるステップと、 走査可能データを読取りヘッドにより読み取り且つ制御ユニットのメモリに ローディングするステップとを有し、前記読取りステップが、読取りヘッドを並 進移動させて前記各カセットと連続的に関連させることからなり、 その後に、制御ユニットのメモリにローディングされたデータに応答し、薬 剤に関連する処方スケジュールに従ってカセットから薬剤を分配させるべく分配 ヘッドを作動させるステップを更に有し、前記分配ヘッドを作動させるステップ が、前記分配ヘッドを、一度に１つずつ前記各カセットと関連させるべく移動さ せることからなることを特徴とする薬剤分配方法。