JPH09508720A - 赤外線画像変換器 - Google Patents

赤外線画像変換器

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JPH09508720A
JPH09508720A JP7521302A JP52130295A JPH09508720A JP H09508720 A JPH09508720 A JP H09508720A JP 7521302 A JP7521302 A JP 7521302A JP 52130295 A JP52130295 A JP 52130295A JP H09508720 A JPH09508720 A JP H09508720A
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Abstract

(57)【要約】 中間波赤外線または長波赤外線熱画像をコヒーレントな近赤外線画像に変換する。この変換装置は、量子井戸を用いた光変調器の二次元アレー(500)と赤外線光変調器(100)とを備える。各変調器は個別の光変調器により集積化またはハイブリッド化され、その組立体は電子回路に接続されている。中間IRまたは長IRの光強度の変化は各光検出器によってその個別の変調器に印加されたバイアスの変化に変換される。そのバイアスの変化は、変調器を照射する近赤外線光の強度および/または位相を変調する。

Description

【発明の詳細な説明】 赤外線画像変換器 従来技術 本願発明は、あるスペクトル領域からの画像を他のスペクトル領域の画像に変 換する半導体量子井戸デバイスに関する。 最近、半導体量子井戸(QW)における強吸収共鳴の電界依存性に基づく電気 −光装置の広いレンジに関する多くの研究が行われている。QWにおいては半導 体材料の薄い層が異なる材料のクラッド層の間に挟まれており、その材料の電子 的特性は、電気的ポテンシャル井戸(中央層におけるもの)が2つの電位障壁( クラッド層内におけるもの)の間に形成されるようなものである。そのQWの厚 さは100オングストローム程度に小さいので、その厚さ方向への電荷−キャリ ア移動の量子化が行われる。 また、QWは量子−制限シュタルク効果(quantum-confined Stark effect)を 示し、それによると、光および重いホール励起子に関連するQWのピークの光吸 収の波長は印加電界に応答してより長い波長へシフトする。それらのピークエキ シトン吸収は材料的不純物およびフォノンを伴う電子/ホールの相互作用による 有限のスペクトル幅を持つので、ピーク近くの波長でのQWの透過率は印加電界 の変化にしたがって変化する。QWデバイスのそれらのおよび他の観点はリトル ・ジュニア(Little,Jr.)他への共有の米国特許第5,047,822号に説明 されており、それは参考としてここに組み込む。 単一のQWは非常に薄いので、通常、デバイスは多数のQW、例えば50積み 重ねることによって作られ、これにより十分な光効果を得る。多数の量子井戸( MQW)デバイスの多くの観点が、シー・ワイズバック(C.Weisbuch)他の「量子 半導体構造」(Quantum Semiconductor Structures)、Academic Press,Inc.,Sa n Diego,カリフォルニア(1991)を含む論文に記載されている。 単純なMQWデバイスは吸収変調器であり、それによると、量子井戸のエキシ トン吸収端が、印加電界を変えることによって、レーザのようなスペクトル的に 狭い光源の波長と一致するようにおよびそれを外れるように移動する。したがっ て、変調器によって伝達されたまたは反射された光の強度は上述のように印加電 界またはバイアス電圧にしたがって変化する。 そのような吸収変調器は、量子−制限シュタルク効果(quantum-confined Star k effect)ではなくてワニアーシュタルク局所化(Wannier-Stark localization) に基づくが、それは、K.-K.Law他の「Normally-Off High- Contrast Asy mmetric Fabry-Perot Reflection Modulator Using Wannier-Stark Localizatio n in a superlattice」Applied Physics Letters 第56巻、1886−188 8頁(1990年5月7日)およびK.-K.Law他の「Self-Electro-Optic Device Based on a Superlattice Asymmetric Fabry-Perot Modulator withan O n/Off Ratio>100:1」Applied Physics Letters 第57巻、1345−1347 頁(1990年9月24日)に記載されている。量子−制限シュタルク効果(qua ntum-confined Stark effect)によるエキシトン吸収ピークのより長い波長への QWのシフトに対し、ワニアーシュタルク局所化(Wannier-Stark localization) によると、超格子構造内の高まった電界のためにより短い波長へのシフトが生じ る。 一般に、超格子は挿入された薄いバリア層と適当に結合されたQWとの積層体 であり、これにより、QWの不連続な電荷−キャリアエネルギー準位をミニバン ドに広げる。電界の印加により共鳴は崩壊し、隣り合うQW内のエネルギー準位 が不整合となり、さらに、2、3のQWにわたってそれらを局所化する。それは 光吸収スペクトルを滑らかなミニバンドプロフィールからピークのQW励起子プ ロフィールに変え、そしてその吸収端を青方シフトする。 以下に詳説するように、本願発明はMQWまたは超格子構造のいずれかを用い て具体化することができる。また、本願明細書で説明した構造は、半導体処理方 法の多くの例、例えば、有機金属化学蒸着法(MOCVD)、分子ビームエピタ キシャル法および電気化学堆積法によって製造することができる。例えば、ジェ イ・スイッツアー(J.Switzer)他の「Electrodeposited Ceramic Superlattices 」Sci.247巻444−445頁(1990年1月26日)および上掲のワイズ バック(Weisbuch)他の本を参照されたい。 室温で作動する簡単なMQW吸収変調器は、変調深さ、つまり、約10:1か ら30:1までの最大の吸収に対する最小の吸収の比率を表すことができる。こ れらの低い変調深さは、MQW構造を、非対称のファブリ・ペロ・エタロン(Fab ry-Perot etalon)(ASFPE)のような適当な共振光空洞と組み合わせること によって、改善することができる。ASFPEは異なる反射率を持つ2つの平坦 なミラーによって形成された共振光空洞である。そのような装置はテレンス・エ ル・ウォークスキー(Terrance L.Worchesky)およびケネス・ジェイ・リッター( Keneth J.Ritter)により1993年8月20日に出願された共有の米国特許出 願第08/109,550号で説明されており、それは参考としてここに組み込 む。 QWの他の応用としては量子井戸赤外線光検出器(QWIP)がある。そのよ うなQWIPは、Semiconductor Quantum Wells and Superlattices for Long-W avelength Infrared Detectors M.O.Manasreh,編集55−108頁、Artech H ouse,Boston,Mass.(1993)を含む文献に記載されており、そのQWIPにおい ては、GaAsのQW内の境界状態からQWIPクラッド層内の高速移動度チャネ ルへの電子の内部光放出が、熱光の存在でのQWIPの伝導率を高める。つまり 、約8000nmから約12000nmまでの長い波長の赤外線(LWIR)波長ま たは約3000nmから約5000nmまでの中間波長の赤外線(MWIR)波長で ある。光は一定バイアス電圧で作動したときにQWIPを通過して流れる電流の 増加として検出される。QWIPの特性(例えば、ピーク応答波長、光帯域幅お よび電気特性)は、QWの幅(通常4−乃至8−nm幅の範囲内にあるもの)およ びクラッド層の構造(Al(x)Ga(1-x)Asの名目的な厚さの層で、xが0.2乃 至0.6の範囲にある)によって決定される。 電荷結合デバイス(CCD)画像生成装置のように、QWIPのアレーは熱画 像を形成するように設けることができる。従来の熱画像形成装置においては、検 出器素子のアレーはシリコン・マルチプレクサに接続されており、そのマルチプ レクサは連続的に各素子から電流を「バケツリレー」のように読み出す(つまり 、電荷は各素子からキャパシタに集められ、次に、キャパシタの並びに沿って列 読出しキャパシタ群に送られ、そのキャパシタ群はそれをマルチプレクサの単一 の電荷測定素子にまで送る。)。各電荷パケットの最初の位置は追跡され、画像 は、 通常はモニター上のビデオ画像として電気的に再構成される。 QWIPの電気的特性が最適化されたマルチプレクサは一般的に入手すること ができない。利用されているマルチプレクサは、液体窒素の近くの温度で作動す るQWIPにはよくある比較的高い暗電流に対しては十分には適さず、画像装置 のコストが非常に増加する。さらに、そのマルチプレクサはGaAsではなくてシ リコンから作られているので、熱膨脹係数の不一致がそのアレーの物理的寸法を 、GaAs結晶成長および処理技術によって生じる制限をかなり下回るところまで 制限する。加えて、そのマルチプレクサは、できる限り検出器に近付けて配置し なければならないので、冷却しなければならないが、そのマルチプレクサの熱量 および熱消費は従来の冷却装置をひずませる。 出願人は、QWIPを通過して流れる電流を用いてMQW変調器に必要なバイ アスを提供することができることを認識した。そのようなデバイスにおいては、 QWIPを照射するMWIRまたはLWIR光の量の変化によるQWIP電流の 変化が、MQW変調器から反射されたまたは伝達された近赤外線(NIR)光、 つまり、約800nmから約2000nm間での波長の光の量または位相を変える。 LWIRまたはMWIR光の強度の変化はその結果NIR光の強度または位相の 変化に変換される。 ブイ・ゴルフィンクル(V.Gorfinkle)他の「Rapid Modulation of Interband Optical Properities of Quantum Wells by Intersubband Absorption」Applied Physics Letters 60巻、3141−3143頁(1992年6月22日)の 刊行物は、ドーピングされたMQW吸収変調器の理論を記載しており、それによ ると、NIRホトンに対するバンド間吸収強度がLWIRホトンのサブバンド間 吸収によって変調される。LWIR吸収は基底状態のキャリアの数を部分的に消 費し、それにより、NIR吸収に対する最終的な状態の密度を変える。 LWIR情報のNIR情報への変換のような目的のための装置の十分なドロー バック(drawback)は、同一のMQW構造で生じる吸収による作動LWIRおよび NIR波長の相互依存である。さらに、導波管幾何構造における非常に大きなL WIRフラックスおよび構造が十分なNIR吸収変調のために必要である。 発明の概要 本願発明は中間波赤外線(MWIR)または長波赤外線(LWIR)熱画像を コヒーレントな近赤外線(NIR)画像に変換する装置および方法を提供する。 その装置は量子井戸赤外線光検出器(QWIP)の2次元(2D)アレーと、量 子井戸の光変調器の2Dアレーと、電子回路とを備える。QWIPのアレーへの 入射するLWIRまたはMWIRの強度の変化が、光変調器のバイアスの変化に 変換される。バイアスが変化すると、変調器アレーから反射した(またはそれを 通過して伝達された)NIR光の強度および/または位相が変化し、これにより 、LWIRまたはMWIR画像をNIR画像に変換する。 本願発明の1つの観点では、ハイブリッド画像変換器は第1基板に配置された 赤外線検出器アレー部と、第2基板に配置された電子回路部と、第3の基板に配 置された光変調器アレーとを備える。電子回路部は、赤外線検出器部と光変調器 部との間に挟まれていて、赤外線検出器アレーのピクセル内に発生した光電流を 光変調器アレーに個々のピクセルに供給された電圧に変換するように機能する。 本願発明の他の観点では、集積画像変換器が、第1基板上に配置された赤外線 検出器アレー部および光変調器アレー部(基板上に一方の部を配置し、その部の 上に他方の部を配置することによって)と、第2基板上に配置された電子回路部 とを備える。電子回路部の素子が、例えば、インジウムバンプボンディング技術 を用いて、ピクセルごとのバイアス上で集積検出器/変調器アレーの素子に電気 的に接続される。 本願発明の画像変換器は、独立選択可能な作動波長、低い光強度への感度およ び(導波管というより)平坦な幾何構造という利点を持ち、それにより、理論的 には2次元ステアリングアレーに適している。NIR光源はレーザであってもよ いので、合成コヒーレントNIR画像は、パターン認識またはバックグラウンド ・クラッター・排除のような複雑な画像分析を実行することができる光信号処理 装置への入力として用いることができる。 図面の簡単な説明 本願発明の特徴および利点は図面に関連して以下の詳細な説明を読むことによ ってより良く理解できるであろう。 図1は、本願発明に係る、赤外線検出アレー、電子回路部および光変調器アレ ーを備えるハイブリッド画像変換器の概略断面図である。 図2は、本願発明に係るハイブリッド画像変換器の赤外線検出部、電子回路部 および光変換器部の電子回路概略図である。 図3は、本願発明に係る、集積された赤外線検出器/光変調器アレーおよび電 子回路部を含む集積画像変換器の概略断面図である。 図4は、本願発明に係る、赤外線検出器/光変調器部および電子回路部を含む 集積画像変換器の電子回路の概略図である。 図5は、本願発明に係る、第1の方法で電子回路部に接続された集積画像変換 器の単一ピクセルの概略断面図である。 図6は、本願発明に係る、第2の方法で電子回路部に接続された集積画像変換 器の単一ピクセルの概略断面図である。 図7は、本願発明に係る、第2の方法で電子回路部に接続された集積画像変換 器の電子回路の概略図である。 図8aおよび図8bは、本願発明に係る第1実施例を用いた、MWIR光の強 度の変化のNIR光の強度の変化への変換を示す。 図9aおよび図9bは、本願発明に係る第2実施例を用いた、MWIR光の強 度の変化のNIR吸収特性の変化への変換を示す。 詳細な説明 図1はハイブリッド画像変換器10の概略断面図を示しており、ハイブリッド 画像変換器10は、基板200上に配置されたQWIRピクセルアレー100と 、基板400上に配置された電子回路ピクセル300と、基板600上に配置さ れたQW光変換器ピクセルアレー500とを備える。ハイブリッド画像変換器1 0は基板20上の近くに配置されており、基板20はNIR光を透過し、良好な 熱伝導体(例えば、サファイア)である。その透過基板20は低温冷却ヘッド3 0上に配置され、低温冷却ヘッド30は基板20およびハイブリッド画像変換器 10を低温(例えば−196.16℃(77ケルビン))まで冷却する。通常は 、光変調器は室温で作動することができるが、QWIPは電子回路が十分なコン トラストを発生するような、つまり、QWIP暗電流が、QWIP光電流が少な く とも例えばそのQWIP暗電流の少なくとも1%のような妥当なわずかな部分と なるような適温まで冷却されなければならない。その程度の冷却の結果、光変調 器の性能が実際に改善される。 アレー100内の各QWIPピクセルは、以下により詳しく説明する2つのn 型接触層の間に配置された複数のn型QWを備える。QWIP基板200は、各 ピクセル内でLWIRまたはMWIRを捕捉するために(例えば、化学機械的ポ リッシュを用いて)を取り除くことができ、これにより、大規模アレー内でのピ クセル間の光クロストーク(cross talk)を排除することができる。その基板20 0の除去は、QWIP(Ga As のようなIII-V族半導体)と電子ピクセル30 0および基板400(通常シリコンからなるもの)との間の熱膨脹係数の不一致 による変形を最小化する。これは、画像変換器10は室温と低温(極低温)との 間でデバイスの寿命を通じて多くの回数繰り返し作動しなければならないので重 要なことである。 電子回路ピクセル300はQWIPピクセル100で発生した光電流を電圧に 変換し、その電圧はアレー500内の個々のQW変調器ピクセルに供給される。 経由孔(図示せず)を用いて、基板400の一方の面にあるピクセルを基板40 0の他方の面にある個々のピクセルに電気的に接続する。電気回路ピクセルは、 シリコン基板上に配置された従来のシリコントランスインピーダンス(silicon t ransimpedance)増幅器(つまり、電流−電圧変換器)でよいが、それに限定はさ れない。本願発明に係るそれらの回路および変形例を以下により詳細に説明する 。 アレー500内の各QW光変調器ピクセルは、不純物が添加されていない複数 のQWを、備え、それはn型接触とp型接触との間に配置されていてp−i−n ダイオードを形成するか、または、2つのn型接触の間に配置されていてn−i −n変調器を形成する。変調器基板600は、この基板600がQW変調器の作 動周波数で光に対し透明ではない場合に、化学機械的ポリッシュを用いて取り除 くことができる。基板600の除去もQWIPに関して上述したように、変調器 アレーと電子回路部との間の熱膨脹係数の不一致によるQW光変調器アレーにお ける変形を最小化する。 QWIPピクセル100およびQW変調器ピクセル500は、例えば、上掲の 米国特許第08/109,550号に説明されているような技術を用いたインジ ウムバンプボンド(indium-bump bonds)700によって電子回路300に電気的 に接続されている。 図1に示されているように、ハイブリッド変換器10の作動の間には、LWI RまたはMWIR光が基板200(それが除去されていない場合)を通過してQ WIP100に入射する。(LWIRまたはMWIR光の強度の違いは図1にお いて矢印の太さの違いによって表されている。)均一の強度のNIR光のビーム は透明基板20および基板600(これが除去されていない場合)を通過してQ W変調器ピクセル500に向けられる。LWIRまたはMWIR光の強度の変化 への電子回路300の応答の結果生じた変調器ピクセル500のバイアスのピク セル間の変化によって、QW変調器ピクセル500から反射されたNIR光の強 度または位相を、元のLWIRまたはMWIR光の変化に比例して変えることが できる。(NIR光の強度または位相の変化も図1において矢印の太さの違いと して表されている。)従って、LWIRまたはMWIR画像はNIR画像に変換 される。 画像変換器のその実施例は、QWIPアレー100、電子回路300およびQ W光変調器500の特性を独立して最適化することができる。例えば、QWIP 100およびQW光変調器500は異なる基板上に配置されているので、2つの 領域の成長条件(例えば、成長の間の基板温度)および材料構造(例えば、Al GaAs層内のアルミ濃度)は最高の性能を得るために互いに異なっている。 図2はハイブリッド画像変換器10の1ピクセルの電子回路の概略を示してお り、それはQWIP100(抵抗で示されている)、電子回路300およびQW 光変調器500(ダイオードによって示されている)を備える。電子回路300 は電圧バイアスVdetをQWIPに供給する。トランスインピーダンス(transimp edance)増幅器310がQWIPの光電流をバイアスVmodに変換し、それをQW 変調器500に供給する。 図2に示された電子回路300は、電流を電圧に変換する機能を実行すること ができる回路のいろいろな応用の内の概略を単に示すものであることを認識すべ きである。現在の半導体電子技術を用いて、例えば、トランスインピーダンス増 幅器および倍数ゲイン段の出力のゲインおよびオフセット修正を用いてQW変調 器500を作動するのに必要な電圧(典型的な例としては1乃至10ボルトの範 囲内)を得るような、より精巧な回路を実現することができる。 図3は集積画像変換器10′の概略断面図を示しており、その変換器は基板2 00′に配置された集積QWIP/QW光変調器ピクセルアレー800および基 板400′に配置された電子回路ピクセル300′を備える。QWIP/QW光 変調器ピクセル800は、上述したようなインジウム突起700′を用いて電子 回路ピクセル300′に電気的に接続される。集積画像変換器10′はデバイス を低温(例えば、−196.16℃(77ケルビン))まで冷却する極低温の冷 却ヘッド30′上に配置されている。 QWIP/QW光変調器ピクセル800および電子回路ピクセル300′を以 下により詳細に説明する。図3に表されているようにピクセルごとの1つのイン ジウム突起700′のような電気的接続は、実際には以下に説明するように、2 以上のピクセルごとの接続とすることができる。 ハイブリッド画像変換器10について上述したように、基板200′は化学機 械的ポリッシュを用いて除去することができ、これにより、光クロストークを減 少するとともに、集積画像変換器10′の電子回路部と検出器/変調器部との間 の熱膨脹係数の不一致による歪みを最小化することができる。 図3に示す集積画像変換器10′の作動の間、LWIRまたはMWIR光が、 基板200′を通過して(それが除去されていない場合)、QWIP/QW変調 器ピクセル800に入射する。(LWIRまたはMWIR光の強度の違いは図3 において矢印の太さの違いによって表している。)均一な強度のNIR光も基板 200′を通過して(それが除去されていない場合)ピクセル800に入射する 。LWIRまたはMWIR光の強度の変化に電子回路300′が応答することに よって、ピクセル800の変調器部のピクセル間のバイアスの変化が生じると、 ピクセル800から反射したNIR光の強度または位相が、元のLWIRまたは MWIR画像の変化に比例して変調される。(NIR光の強度または位相の違い も図3において矢印の太さの違いによって表している。)従って、LWIRまた はMWIR画像はNIR画像に変換される。 図4は集積画像変換器10′の1つのピクセルの概略の電子回路図を示してお り、その変換器は、QWIP100′(抵抗によって表されている)と、QW光 変調器500′(ダイオードによって表されている)とを備える。ここで、QW IP100′およびQW光変調器500′は電気的に直列に接続されているよう に示されているが、それは、以下に詳説するように、その2つの部分は共通基板 上で一方に続いて他方が成長するからである。電子回路300′は検出器バイア スVdetをQWIP100′に供給する。トランスインンピーダンス増幅器31 0′はQWIPの光電流を検出器バイアスVdetとは反対の符号の電圧に変換す るが、それは、そのようなトランスインピーダンス増幅器が出力を反転するから である。その電圧は、電圧加算素子320を用いて検出器バイアスVdetに加え られる。その合計バイアスは電圧反転素子330によって反転されて、QW光変 調器500′にVmodとして供給される。素子310′、320および330に より、確実にQW光変調器500′が作動に必要とするように逆バイアスされる 。 図2に示す電子回路300′は、電流を電圧に変換する機能を実行することが できる回路の多くの態様の内の単なる概略を示すものであることを認識すべきで ある。現在の半導体電子技術を用いて、例えば、トランスインピーダンス増幅器 および倍数ゲイン段の出力のゲインおよびオフセット修正を用いてQW変調器5 00′を作動するのに必要な電圧(典型的な例としては1−10ボルトの範囲内 )を得るような、より精巧な回路を実現することができる。 図5は集積画像変換器の1つのピクセル800のエピタキシャル層構造の概略 断面を示しており、それは、集積QWIP部100′と基板200′に配置され たQW光変調器部500′とを備える。以下に詳細に説明するように、QWIP 部100′に用いられている材料はQW変調器部500′に用いられているもの と同様なものである。その結果、連続成長(例えば、分子線エピタキシーを用い て)には問題がない。ピクセル800は図5においてはインジウム突起700′ を用いて電子回路ピクセル300′に電気的に結合されているように示されてい る。 QWIP部100′は2つのn型接触層120′と130′との間に複数のn 型QW110′を備える。加えて、QWIP部100′は、格子140′または 他の手段を備えていて、適当な偏光(つまり、サブバンド間光吸収に関する偏光 部のルールによって必要とされるように量子井戸層110′に対し直行する方向 )のLWIRまたはMWIR光をQWIP部100′に結合する。 QW変調器部500′は、n型接触層520′とp型接触層530′との間に 複数の不純物を添加していないQW510′を備え、その結果、p−i−nダイ オードの真性(i)領域を形成する。接触層530′をn型にドーピングして、本 願発明の他の実施例のために以下に説明するように、変調器部の抵抗を変える必 要がある場合にn−i−n光変調器を形成することができることを認識するであ ろう。 接触層520′は、QWIP接触層130′ と同じレベルにドーピングをし 、さらに同じ材料で構成することができる。その場合には、2つの接触層130 ′および520′は、QWIP部100′をQW変調器部500′に電気的に結 合する単一の連続層を構成する。他の例では、その接触層520′は、QW変調 器500′のNIR作動周波数の高反射率(>99%)を持つ絶縁ミラーを備え ることができる(上掲のK.K.Law他の論文に説明されているように)。こ れにより、NIR光がQWIP部100′に入ることが阻止される(いくつかの QWIP設計では、それは吸収され、それにより、変調器の性能が低下し、さら に、QWIP部100′では不要な光電流、つまりクロストークが作られる。) それはまた、NIR光が格子140′から回折(または散乱)することを阻止す る。格子140′でのNIR光の回折(または散乱)はNIR画像の質を低下す ることがある。 ピクセル800のアレーは標準的な半導体リソグラフィーおよびエッチング技 術を用いて形成することができる。典型的なピクセルは、基板200の近くの接 触層530′を露出するようにピクセルの周囲をエッチングで取り除くことによ って画定された約50マイクロメータ(μm)×50μmの寸法を持つ正方形である 。多くの応用では、接触層530′はアレーのピクセルのすべてに共通するので 、ピクセルごとの電気的接触の代わりに1つだけの電気的接触で足りる。第2 のエッチング工程を用いて中間接触層130′および520′の小さな領域を露 出させる。格子140′は通常は接触層120′にエッチングで形成されて、薄 い金属フィルムで覆われる。 図5に示すように、インジウム突起700′を用いて、QWIP接触120′ 、共通中間接触(130′および520′)およびQW変調器接触530′を電 子回路300′に結合する。この実施例では、図4に示すような電子回路300 ′を用いて集積画像変換器ピクセル800を制御する。 光変調器500′の典型的なQW部510′は、複数の(例えば、80の)ド ーピングを行っていないGaAs量子井戸を備えており、それらの各々は例えば約 10nmの厚さを持ち、例えば、各々は約5nmの厚さを持つAl(0.3)Ga(0.7)As 層からなる層をクラッドすることによって分離されている。ミラー接触層520 ′は、例えば、複数のAl(0.3)Ga(0.7)AsおよびAlAsの交互の層からなる。 接触層530′は典型的な例としてはGaAsからなる。 QWIP100′のQW部110′の最適な構造が、ジョン・ダブリュ・リト ル・ジュニア(JhonW.Little,Jr.)により1992年6月30日に出願された共 有の共同米国特許出願第07/906,417号に説明されており、それは参考 としてここに組み込む。それはミニバンド移動(MBT)量子井戸赤外線検出器 と呼ばれている。例えば、LWIRバンドでの作動のためのMBT構造は、複数 の(例えば40の)n型GaAsのQWからなり、その各々は約8nmの厚さを持ち 、超格子バリア層によって分離されている。その超格子バリアは、例えば、複数 の(例えば、10の)GaAsおよびAl(0.3)Ga(0.7)Asの交互の層からなり、 その厚さ(例えば、それぞれ1.5nmおよび4nm)は、エネルギー状態のミニバ ンドが障壁層に形成され、QWを通って光励起されたキャリアの高い移動度とし て作用するように選択される。 そのMBT構造は、材料合成の選択により自由度があるので、他のQWIP構 造と比べると集積画像変換器への利用は有利である。例えば、同一のアルミニウ ム濃度をQW変調器部500′およびQWIP部100′の両方のAlGaAs層 のすべてに用いることができ、それは共通の基板上の両方の部分の連続的成長に よって行うが、アルミニウム濃度が異なるときよりも複雑ではない。 集積画像変換器の特に簡単な実施例を図6に示す。それは図5に示したものと 概略同一の構成を持つ1つのピクセルのエピタキシャル層構造の概略断面図を示 す。ここでは、電子回路300′は単純な電圧源であり、それは2つだけの位置 、つまり、接触120′および接触530′でピクセル800に結合されている (つまり、中間接触130′および520′は電子回路に結合されていない)。 集積画像変換器のこの実施例の概略の電気回路を図7に示す。QWIP部100 ′およびQW変調器部500′は直列に接続され、バイアスVbiasがその直列回 路の両端に引加される。Vbiasの一部はQWIP部100′の両端に現れ(図7 ではVdetと表示されている)、また、Vbiasの一部はQW変調器部500′ の両端に現れる(図7ではVmodと表示されている)。QWIP部100′の抵 抗の光誘導による変化によって、その直列回路のバイアスの分布が変化し、それ により、変調器部500′のバイアスが変わる。 そのような電圧分割構造は、QWIPを通過して流れる全電流の実効部分が、 熱により発生した(暗)電流ではなくて光電流であるとき(つまり、QWIPが バックグラウンド制限されている)だけに有効である。それにより、低い作動温 度または短波長(MWIR)QWIP応答が必要となる。電子回路は単純なので 、そのモードはMWIR場面を見るための画像増強装置の前端のような低コスト の画像形成装置にとって有益である。 図7に示す電気的等価回路の分析によると、変調器のバイアスΔVmodの変化 は以下に示すようにQWIPの抵抗ΔRdet/Rdetのわずかな変化に関連する。 ここで、Vbiasはピクセルの全バイアス電圧で、Rmod/Rdetはそれぞれ変調 器500′およびQWIP100′の実効抵抗である。固定ΔRdet/Rdetに対 し、ΔVmodは、RdetがRmodに等しいときに最大化される。これらの条件下で 、変調器のバイアスはVbiasであり、それは以下にしたがって変調器バイアスに わずかな変化を与える。 MWIRMBTは例えば複数(例えば40)のn型In(0.1)Ga(0.9)Asの量 子井戸からなり、それらは例えば超格子バリアによって分離された4nmの厚さを 持ち、超格子バリアはAl(0.3)Ga(0.7)AsおよびAl(0.5)Ga(0.5)Asの複数( 例えば10)の交互の層からなり、それらはそれぞれ例えば2nmおよび3nmの厚 さを持つ。 上述の構造を持つMWIR QWIPに関し、1×1010オームから1×1011 オームまでの範囲を持つ抵抗が−193.16℃(80K)で測定されており 、それらは逆バイアスされたp−i−nダイオードの実効抵抗、つまり、QW変 調器部500′の抵抗に匹敵する。入力画像を26.84℃(300K)黒体か ら226.84℃(500K)黒体まで変化することによって測定されたQWI P100′の抵抗のわずかな変化は、1サンプルごとに4ボルトのQWIPバイ アスで約0.37であることがわかった。 そのようなQWIPを変調器と直列に接続し、約10ボルトのバイアスを引加 するときには、そのバイアス電圧がQWIP部100′と変調器部500′との 間でほぼ等しく分割され、検出器抵抗の約0.4のわずかな変化に対する変調器 のバイアスの変化が(式2から)約1ボルトになる。−193.16℃(80K )でQW変調器で得られた比較的鮮明な吸収線幅に関しては、それは変調器部に NIR光の吸収の適当な大きさの変化を引き起こすのに十分であろう。 図8aおよび8bは、図6に示すように直列にバイアスされた集積画像変換器 の1つの実施例を用いた、NWIR光の強度の変化のNIR光の強度の変化への 変換の実験結果を、て示す。そのデバイスでは、変調器部のQW510′は10 nmの厚さを持つIn(0.08)Ga(0.92)Asから構成されていた。図8aは、MWI R光源からのピクセルへの入射光を伴うおよび伴わないスペクトルのNIR領域 におけるデバイスの透過を示す。「MWIRオフ」における880nm辺りの透過 の下降はエキシトン吸収によるものであった。MWIR光源がオンになったとき にはその急な下降は平坦化されてより長い波長にシフトした。それは、バイアス が増加したときにNIRスペクトルにおいて観察されたものと同じものであった 。 これは、MWIR光がオンになったときには、それがオフになったときよりも、 QW変調器部500′により高いバイアスが現れたことを意味する。これは、M WIR光が存在している場合におけるQWIPの抵抗の増加による電圧の再配分 の記述と一致する。 図8bはMWIR光が存在する場合と存在しない場合とにおける878nmの波 長でのサンプルの透過を示す。(水平軸線は時間を示しており、その時にシャッ タが開いてMWIR光がピクセルを照射する。)MWIR光の強度の変化に応答 するNIR光の強度の変化(透過の変化として示されている)は、集積画像変換 器ピクセル800による画像変換の直接の証拠である。 エキシトン吸収はこの試験したサンプル内への電界の形成の下では鮮明には残 らなかった。これは、格子不整合のInGaAs量子井戸内の歪みが原因で生じた サンプルの質の問題によるものであると考えられる。 図9aおよび9bは、図6に概略示された直列にバイアスされた(それぞれ− 4Vおよび−5Vにバイアスされている)集積画像変換器の第2の実施例におけ る画像変換の実験結果を示す。このサンプルでは、QW510′は10nmの厚さ を持つ高品質のGaAsからなり、QWIP部はMWIR作動に関して上述したも のと同様なものである。光電流Ipc対波長(NIRスペクトル領域におけるもの )の関係が、透過の代わりに測定されたが、それはGaAs基板が変調器の作動周 波数に対し不透明だったからである。この種の測定においては、光電流信号はサ ンプル内の吸収力に比例し、エキシトン吸収を表す光電流においてピークを示す 。図9aおよび9bにおける左側の垂直軸線は相対光電流Ipcを示し、右側の垂 直軸線は、MWIR光がオフの場合の光電流に対する、サンプルへのMWIR光 がオンの場合の光電流の比率を示す。−4Vバイアスおよび−5Vバイアス(そ れぞれ図9aおよび9b)の両方の場合、MWIR光オフの場合に比べてMWI R光がオンの場合にエキシトン吸収特徴が鮮明に残ってより長い波長にシフトし ており、これは、上述のように、MWIR光の存在によるバイアスの再配分を示 す。オン/オフ比率は4乃至5の範囲内にあり、これは、その大きさのNIR変 調の強さが画像変換器としての作動の際に得られることを意味する。 上記は本願発明を特定に実施例に関して説明した。しかし、本願発明はそれら の実施例に限定されず、実際、本願発明の原理は他の装置および方法において具 体化できまた実施できることを当業者は容易に認識するであろう。したがって、 本願発明はそれらの特定の実施例によっては限定されず、請求の範囲によって特 定される考えるべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の所定の範囲内の波長を持つ光の変化を第2の所定の範囲内の波長を持 つ光の変化に変換する装置であって、 基板と、 重いホール励起による吸収を持つ複数の量子井戸からなる吸収変調器であっ て、その励起は、既定のバイアスが当該変調器に印加されるときに前記第2の所 定の範囲内の波長で最大となる吸収変調器と、 複数の量子井戸を備え、前記吸収変調器に電気的に接続されている光検出器 と、 電気的に前記吸収変調器および前記光検出器に接続されていてバイアスを前 記吸収変調器および前記光検出器に印加する手段とを備え、 電気的に接続された光検出器および吸収変調器は前記基板に配置されていて 、第1強度および前記第1の所定の範囲内の波長を持つ光が前記光検出器に入射 し、さらに、第2強度、第2位相および前記第2の所定の範囲内の波長を持つ光 が前記吸収変調器に入射すると、前記第1強度変化が前記吸収変調器へのバイア スの変化を発生させ、これにより、前記第2強度および前記第2位相の少なくと も一方が変化する装置。 2 請求項1の装置が、前記吸収変調器の2次元アレー、前記光検出器の2次元 アレーおよび複数の前記印加手段を備えていて、各光検出器が電気的に個々の吸 収変調器に接続され、さらに、電気的に接続された光検出器および吸収変調器の 各々が、電気的に個々の印加手段に接続されるとともに前記基板上に配置される 装置。 3 請求項1の装置において、前記光検出器が複数の量子井戸を含む多層構造か らなり、各量子井戸が境界基底エネルギー状態および境界励起エネルギー状態を 持ち、複数の超格子障壁層が前記量子井戸の間に挟まれており、各超格子障壁層 が隣り合う量子井戸の励起エネルギー状態と共鳴するエネルギー状態のミニバン ドを持ち、該ミニバンドおよび励起エネルギー状態が、前記基底エネルギー状態 から、前記励起エネルギー状態および前記第1の所定の範囲内の波長を持つフォ トンの吸収によるミニバンドまで励起されたキャリアのための前記 井戸および層を横切る電気的連続チャネルを提供する装置。 4 請求項1の装置において、前記光検出器が前記吸収変調器と垂直方向に集積 されている装置。 5 第1の所定の範囲内の波長を持つ第1画像を第2の所定の範囲内の波長を持 つ第2の画像に変換する画像変換装置であって、 ピクセル形式に配列され、第1基板上に配置された光検出器のアレーであっ て、各光検出器が複数の量子井戸を備え、第1画像が該変換装置に入射すると、 前記第1画像の個々のピクセルの強度に比例する大きさを持つ光電流を発生する 光検出器のアレーと、 第2基板上に配置された電子回路部と、 ピクセル形式に配列され、第3基板上に配置された光変調器のアレーであっ て、各光変調器が複数の量子井戸変調器層を備え、該層が、所定の厚さを持つと ともに、該光変調器に印加された電圧にしたがって前記第2の所定の範囲内の波 長で変化する重いホール励起子による吸収を持つ光変調器のアレーとを備え、 前記電子回路部が、前記光検出器と前記光変調器との間に挟まれるとともに それらに電気的に接続され、第1画像が該変換装置に入射すると、前記光検出器 によって発生された光電流を前記光変調器のそれぞれに印加された電圧に変換し て前記第1画像を前記第2画像に変換する装置。 6 請求項5の画像変換装置において、各光検出器が複数の量子井戸を含む多層 構造からなり、各量子井戸が境界基底エネルギー状態と境界励起エネルギー状態 とを持ち、複数の超格子障壁層が前記量子井戸の間に挿入され、各超格子障壁層 が隣り合う量子井戸の励起エネルギー状態と共鳴するエネルギー状態のミニバン ドを持ち、該ミニバンドおよび励起エネルギー状態が、前記基底エネルギー状態 から、前記励起エネルギー状態および前記第1の所定の範囲内の波長を持つフォ トンの吸収によるミニバンドまで励起されたキャリアのための前記井戸および層 を横切る電気的連続チャネルを提供する装置。 7 第1の所定の範囲内の波長を持つ赤外線画像を第2の所定の範囲内の波長を 持つ第2の画像に変換する装置であって、 基板と、 ピクセル形式に配列された複数の赤外線検出器を備える赤外線検出器アレー 部であって、各赤外線検出器が、前記赤外線画像が該変換装置に入射すると、該 入射赤外線画像の個々のピクセルの強度に比例する大きさを持つ光電流を発生す る赤外線検出器アレー部と、 ピクセル形式に配列された複数の光変調器を備える光変調器アレー部であっ て、各光変調器が、該光変調器に印加された電圧にしたがって前記第2の所定の 範囲内の波長を持つ光を吸収する光変調器アレー部と、 第2基板上に配置され、赤外線検出器によって発生された光電流を電圧に変 換する複数の手段を備える電子回路部とを備え、 前記赤外線検出器アレー部および前記光変調器アレー部が一方が他方の上に なりさらに前記第1基板上にあるように配置され、前記複数の変換手段がピクセ ルごとのバイアスで電気的に前記赤外線検出器アレー部および前記光変調器アレ ー部の一方に接続されていて前記光電流から変換された前記電圧を前記光変調器 のそれぞれに供給して前記赤外線画像を前記第2画像に変換する装置。 8 複数の量子井戸を備える半導体デバイスにおいて第1の所定の範囲内の波長 を持つ光を第2の所定の範囲内の波長を持つ光に変換する方法であって、 前記第1の所定の範囲内の波長を持つ光を電流に変換し、該電流が前記変換 された光の強度によって決定される大きさを持ち、 前記電流を該電流の大きさに比例する大きさを持つ電圧に変換し、 前記第2の所定の範囲内の波長を持つ光の強度および位相の少なくとも一方 を前記電圧に応じて制御する方法。
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