JPH09507793A - ストリップの二重ベルト鋳造方法及び装置 - Google Patents

ストリップの二重ベルト鋳造方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1の無端ベルト上で金属のストリップ鋳造を行う装置及び方法であって、ベルトはその表面上にデポジットされた溶融金属と接触していない時に冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】 ストリップの二重ベルト鋳造方法及び装置 発明の背景 本発明は、金属の連続鋳造方法及び装置、特に金属ストリップの鋳造方法及び 装置に関する。 薄い金属ストリップの連続鋳造は、成功例はわずかであるが用いられている。 概して、従来の金属ストリップ連続鋳造工程の適用は、合金及び生産物の比較的 少ない種類に限られている。種々の金属の合金含有量が増加するにつれ、鋳造放 しの表面品質は劣化することがわかっている。結果的に、多くの合金がインゴッ ト方法を用いて二次加工されている。 アルミニウムの場合には、市販ベースで、フォイル等の比較的純粋なアルミニ ウム生産物を連続的にストリップ鋳造することができる。同様に、主に建築用製 品の場合には、表面品質が缶等の他のアルミニウム生産物よりも重大ではないの で、建築用製品も連続的にストリップ鋳造することができる。しかしながら、ア ルミニウムの合金含有量が増加するにつれ表面品質の問題が現出し、ストリップ 鋳造は多くのアルミニウム合金生産物の製作に用いるには一般に不適当となって いる。 多くのストリップ鋳造装置が従来から提案されている。一つの慣用の装置は、 二重ベルトストリップ鋳造装置であるが、かような装置は、多くの金属、特に広 いフリージング範囲を有する金属合金の鋳造に広く受け入れられているわけでは ない。かような二重ベルトストリップ鋳造設備において、移動する2本のベルト は、該ベルトの間に、鋳造されるべき金属用の移動する鋳型を規定するように設 けられている。ベルトの冷却は、典型的には、溶融金属と接触する側とは反対側 のベルト側面が冷却流体と接触することによって効果が現れる。結果的に、ベル トは極度に高い熱勾配に晒される。つまり、一方の側でベルトに接触する溶融金 属と、他方の側でベルトと接触する例えば水冷媒と、を有する。動的に不安定な 熱勾配によってベルトに歪みが生じるので、ベルトの上下はいずれも平担ではな くなる。ゆえに、生産された生産物は、以下に記述するように偏析及び多孔性の エリアを有する。 Leoneは、”Proceedings Of The Aluminum Association,Ingot and Con tinuous Casting Process Technology Seminar For Flat Rolled Products,Vol .II,May10,1989”において、ベルトの安定性及び穏当な熱流が得られなければ 、幾つかの問題が生じる、と述べている。まず第一に、溶融金属の凝固が始まり 、ストリップシェル凝集(strip shell coherency)に到達した後、ベルトのいか なるエリアにおいても歪みが生ずるならば、歪んだ部分で結果的に生じるベルト とストリップとの間のギャップの増加は、ストリップシェル再加熱を生じさせ、 あるいは少なくとも部分的にシェル成長率を減少させる。このことは、表面にデ ンドライド共晶滲出物を発生させるストリップ内の逆偏析を生じさせる。さらに 、中くらい又は長いフリージング範囲を有する合金の場合には、液状金属は歪ん だ部分から引き出されて、隣接するストリップのさらに早い凝固部分に送られる 。このことは、ストリップの表面に収縮を生じさせ、ストリップに収縮した多孔 性の塊状エリアを形成する。該塊状エリアは、その後のローリング表面にひびを 発生させるか又はロールされた表面にシビアな表面すじを作る。 結果として、二重ベルト鋳造工程は、缶の製造等の表面が重要となる場合には 、合金鋳造として一般的に受け入れられていない。これまでにも種々の改良がな されている。例えば、米国特許第3,937,270号及び第4,002,19 7号に記載されているベルトの予備加熱、米国特許第3,795,269号に記 載されている連続的に塗布されて除去された分金層、米国特許第4,586,5 59号に記載されている移動するエンドレスサイドダム及び米国特許第4,06 1,177号,第4,061,178号及び第4,193,440号に記載され ている改良されたベルト冷却等がある。これらの技術はいずれも、幅広く受け入 れられてはいない。 スチールの連続ベルト鋳造への追加のアプローチが、米国特許第4,561, 487号に記載されている。該アプローチは、一対の逆回転するベルトを利用す る。ここで、一方のベルトは冷却されるが、鋳造中の金属と接触しない。したが って、溶融スチールは、ベルトが下方に且つ支持プーリ周囲に通過して鋳造中の 金属がベルト間を通過する直前に、ベルトの表面に供給される。一方、該特許に 採用されているアプローチは、冷却流体がベルトの一方の側に供給され且つ他方 の 側が熱い金属(ホットメタル)と接触する際に大きな熱勾配によって生じる熱的 な歪み効果を避けるが、別の問題を呈する。ベルトがまさに支持プーリ周囲を通 過する時に、ベルトへ溶融金属が供給されることは、溶融金属が非常に迅速に冷 却されなければならないことを意味する。さもなければ、溶融金属は、ベルトか ら外れて設備周囲のエリアに流れ、作業者に危険を与えるであろう。加えて、’ 487号特許は、単一のベルト上で溶融金属を鋳造し、第2のベルトは、鋳造リ ボンを冷却されたベルトと接触させたまま維持するための「ハンガー」ベルトと してのみ用いられる。 ベルト鋳造への他のアプローチは、米国特許第3,432,293号及び公開 された欧州出願第0,181,566号に記載されている。両公報に記載されて いる技術では、ベルトが金属と接触する時又は接触しない時のいずれでも、冷却 用液体は金属が鋳造される側のベルト面に与えられる。ゆえに、溶融金属からベ ルトへ伝達された熱は、ベルトが鋳造中の金属と接触していない時に冷却用流体 の接触によってほぼ除去されて、大きな熱勾配が形成されることを避ける。 従来提案されている別の連続鋳造方法は、ブロック鋳造として知られている。 この技術において、多数の冷却ブロックが一対の対向するトラック上に互いに隣 接して取り付けられている。各冷却ブロックのセットは、対向する方向に回転し て、各ブロックの間に鋳造による巣を形成する。該巣の中に、アルミニウム合金 等の溶融金属が導入される。冷却ブロックと接触する液状金属は、冷却ブロック 自身の熱容量によって冷却されて凝固する。ゆえに、ブロック鋳造は、連続ベル ト鋳造とはコンセプト及び手法の両者において異なる。ブロック鋳造は、冷却ブ ロックにより得られる熱伝達に依存する。ゆえに、熱は、設備の鋳造区域にて溶 融金属から冷却ブロックに伝達され、戻しループ上で抽出される。ブロック鋳造 機は、正確な寸法制御を要求し、ブロック間の小さなギャップによって生ずる鋳 バリ(すなわち横断方向の金属バリ)を防止する。かような鋳バリは、ストリッ プがホットロールされるときに、裂傷を生じさせる。結果として、良好な表面品 質を維持することは困難となる。かようなブロック鋳造方法の例は、米国特許第 4,235,646号及び第4,238,248号に記載されている。 連続ストリップ鋳造において提案されている別の技術は、シングルドラム鋳造 機である。シングルドラム鋳造機において、溶融金属は、内部が水冷されている 回転するドラムの表面に供給され、溶融金属はドラム表面を引きずられて薄い金 属ストリップを形成する。該金属ストリップは、ドラム表面との接触で冷却され る。ストリップは、多くの適用にはしばしば薄すぎるので、緩やかな冷却及び微 小な縮小クラックによって自由表面の品質が劣る。かようなドラム鋳造機におい て種々の改良が提案されている。例えば、米国特許第4,793,400号及び 第4,945,974号は、表面の品質を改良するためにドラムの溝きりを示唆 する。米国特許第4,934,443号は、表面の品質を改良するためにドラム 表面に金属酸化物を推奨する。他にも種々の技術が、米国特許第4,771,8 19号、第4,979,557号、第4,828,012号、第4,940,0 77号及び第4,955,429号に提案されている。 従来技術において用いられている別のアプローチは、ツインドラム鋳造機の使 用であり、米国特許第3,790,216号、第4,054,173号、第4, 303,181号又は第4,751,958号に記載されている。かような装置 は、一対の逆回転する内部が冷却されたドラムの間のスペースに供給される溶融 金属源を含む。ツインドラム鋳造アプローチは、上述の他の技術とは異なり、ド ラムにより圧縮力を凝固した金属上に作用させ、フリージング後すぐに合金の熱 を減少させる。ツインドラム鋳造機は最も広く市販され利用されているが、重要 な欠点を有する。すなわち、少なからぬツインドラム鋳造機が上述の多くの従来 の装置で達成されたよりもはるかに低い産出高しか有しない。つまり、ツインド ラム鋳造アプローチは、高純度のアルミニウム(例えば、フォイル)の鋳造にお いて許容可能な表面品質を提供するが、合金含有率が高く、広いフリージング範 囲を有するアルミニウムの鋳造に用いる場合には、表面品質が劣るという欠点を 有する。ツインドラム鋳造機の使用に際して見られる別の問題は、凝固中の変形 により合金の中心線偏析があるということである。 ゆえに、現在用いられている方法と比較して改良された表面品質を有する薄い 金属ストリップを高速度で連続鋳造する装置及び方法が必要とされている。 本願中に参照として取り込んでいる共に係属中の出願第07/902997号 (1992年6月23日出願)には、金属ストリップ、特に高い合金含有率を有 するアルミニウムから形成された金属ストリップの連続鋳造方法及び装置が記載 されており、該方法及び装置は上述の従来技術の多くの制限を解消するものであ る。該出願に記載されている方法及び装置は、ほぼ水平な鋳造ゾーンにおけるベ ルトのヒートシンク能力を用いる。ここで、ベルトが鋳造中の金属と接触してい ない間に、鋳造中の金属からベルトへ伝達された熱のほぼ全部がベルトから除去 される。こうして、前述の出願に記載された方法及び装置は、従来用いられてい たベルトの歪みを生じさせるベルトの厚み全体の熱勾配の形成を最小化する。本 発明は、この方法及び装置をさらに改良して、熱伝達性を改良し及び金属のクラ ック発生の減少を図るものである。 本発明の特定の目的は、直線区域よりもむしろ入口側プーリでのベルトの湾曲 面に溶融金属を供給し、こうして、高い合金含有率を有するアルミニウム等の金 属を処理する際に、ベルト歪みをさらに減少させて、熱伝達及びストリップの表 面品質を改善する改良された方法及び装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、溶融金属がベルトの湾曲面に供給されて、入口側プーリ のニップの前方で凝固し、一方プーリのニップは凝固した金属によって置換され ないような、さらに改良された方法及び装置を提供することにある。入口側プー リのニップの間のギャップのポジティブな制御は、ニップの前の凝固と組み合わ せることで、ニップにて鋳造ストリップにかけられるべき圧縮力を生じさせ、ベ ルトの歪みを最小化し、金属のクラックを減少させる。 本発明のさらなる目的は、高い合金含有率を有するアルミニウム等の金属を処 理する場合にも改良された表面品質を提供する薄い金属ストリップの連続鋳造の ための方法及び装置を提供することにある。 これら及び他の目的並びに本発明の利点は、以下の本発明の詳細な説明により さらに明らかとなる。 発明の概要 本発明のコンセプトは、間に鋳造ゾーンを規定するため互いに隣接して位置付 けられた熱伝導性材料により形成された一対の連続ベルトを利用する連続ベルト による金属ストリップ鋳造方法及び装置に帰する。ベルトは、少なくとも2つの プーリ手段上に載置され、それぞれプーリ手段の回りを通過する。こうして、各 ベルトは、プーリ手段に対して湾曲した湾曲面と、ベルトがプーリ手段の周囲を 通過した後のほぼ平担な、好ましくは水平な表面と、を規定する。該装置はさら に、ベルトの湾曲面に溶融金属を供給する手段を用いる。こうして、溶融金属は 、鋳造ゾーンにあるベルトの表面上で凝固して金属の鋳造ストリップを形成し、 溶融金属及び鋳造金属からベルトへ熱を伝達する。その後、ベルトは溶融金属又 は鋳造ストリップのいずれとも接触しないままで、溶融金属及び鋳造ストリップ からベルトへ伝達された熱のほぼ全部がベルトから除去される。 ゆえに、本発明のコンセプトにおいて、溶融金属はプーリ手段の周囲のベルト の湾曲区域上に供給される。従来技術に基づく慣用のベルトにおいて、ベルトが 入口側プーリの周囲を通過した後に、金属はベルトの直線区域に供給され、同時 に裏側から冷却され、凝固が生じる。ベルトの湾曲区域への溶融金属の供給は、 機械的安定性を増加させ、鋳造中のベルトの熱による歪みに対する耐性を高めて 、より均一な厚み並びにストリップ及びベルトの間のより良好な熱接触を維持し 、結果的に鋳造ストリップの表面の品質を改良する、という利点を有することが 見出されている。 本発明の最も好ましい実施形態において、装置は、それぞれがほぼ水平に配設 されていて一方が他方の上に位置付けられてベルトの間にほぼ水平な鋳造ゾーン を規定する一対のベルトを含む。ここで用いる「水平」という語彙は、±30度 の角度内のベルトの配置を意味する。幾つかの例においては、かような範囲内の 角度にベルトを方向づけることが望ましいであろう。溶融金属は、溶融金属がほ 水平な流れで流通するノズル手段を具備する慣用の湯だまり(タンディシュ、tu ndish)から供給される。ゆえに、ノズル手段からの溶融金属は、ノズル手段に よって規定された鋳造ゾーン内で凝固するようにプーリのニップの先にあるベル トの間に規定されたスペース内と、各プーリの周囲を通過するベルトの間と、に ほぼ水平な流れとして流れる。本発明の典型的な実施形態において、鋳造ストリ ップは、ベルトが載置されているプーリのニップに到達するまでの時間内にほぼ 凝固する。ニップの先にあるベルトの間のスペース内に流れる溶融金属の水平な 流れは、溶融金属が金属が鋳造されている際に両ベルトの表面に常に接触し続け るように維持される。 本発明はさらに、鋳造区域の直線部分の頂部側上のフローティングバックアッ プロールの使用により、熱伝達を高め、鋳造機の入り口での臨界凝固ゾーンから 下流側設備の機械的な障害を隔離する点を開示する。 さらに、本発明のコンセプトは、連続ベルト鋳造用の金属のストリップ鋳造方 法及び装置に現れる。ここで、溶融金属は一対の対向するベルトの湾曲面上で鋳 造されるので、金属の凝固は鋳造ゾーンにある入口側プーリの間のニップよりも 先に生じ、ニップにて入口側プーリは鋳造金属ストリップ上に圧縮力をかけて、 ストリップを長尺化させる。ニップに先立って起こり、その後ニップにより圧縮 力をかけられる凝固の特徴は、鋳造金属ストリップの表面品質を改良し、ストリ ップにクラックが発生する傾向を減少させることにある。 本発明の実施形態において、互いに隣接して載置され、それぞれが少なくとも 2つのプーリ上に具備されていて、間に鋳造ゾーンを規定する一対のベルトを用 いる。各ベルトは、入口側プーリの周囲を通過するので、各ベルトはプーリにつ いて湾曲した湾曲面と、ベルトがプーリの周囲を通過した後のほぼ平坦な好まし くは水平な表面と、を規定する。 本発明のこの実施形態において、ベルトの湾曲面に溶融金属を供給するための 手段が設けられており、溶融金属は入口側プーリのニップに先立つ鋳造ゾーンに おいてベルトの対向する湾曲面上で凝固し、ニップの厚さよりも厚い厚みを有す る金属の鋳造ストリップを形成する。結果として、鋳造金属ストリップはニップ まで進められ、ここで圧縮力をかけられて鋳造金属ストリップの長尺化が行われ るので、ストリップの表面特性は改良され並びにクラックの発生傾向が減少する 。 本発明の好ましい実施形態において、各ベルトは、鋳造金属からのベルトへの 熱伝達によって加熱される。ゆえに、ベルトに伝達された熱は、ベルトが溶融金 属又は鋳造ストリップのいずれとも接触しない間に、ほぼ全部がベルトから除去 される。 本発明のこの実施形態において、本発明の方法及び装置は、二重ベルト用の入 口側プーリの間のニップでの鋳造ゾーン内のギャップを制御するためのポジティ ブな制御手段を利用する。かような制御は、種々の機構により達成することがで きる。例えば、入口側プーリの軸の間にテンションをかける手段を用いて、これ らの軸のうち一方が他方からずれることを防止することによっても可能である。 かような手段は、入口側プーリの軸の間のギャップを制御する水カシリンダ又は 入口側プーリの軸の他方の軸に対する相対位置を制御するスクリュージャッキ等 、同様の機械的手段の形態であってもよい。あるいは、入口側プーリの軸の間に 所望のスペースを得るためにスペーサブロック及びこれらの軸の上に載置された 一方の軸の他方の軸に対する転位を防止するテンション部材を使用してもよい。 ゆえに、本発明の実施形態において、溶融金属はプーリ手段の周囲の湾曲区域 上のベルトに供給される。従来の慣用のベルト鋳造機において、金属はベルトが 入口側プーリを通過した後のベルトの直線区域に供給されて、同時に裏側から冷 却されて凝固を生じていた。既に述べたように、溶融金属のベルトの湾曲区域へ の供給は、機械的安定性を増加させて、鋳造ベルトの熱による歪みに対する耐性 を高め、こうしてより均一な厚み及びストリップとベルトとの間の良好な熱接触 を維持し、結果的に鋳造ストリップの表面の品質を改良する、ことがわかってい る。 鋳造ゾーンにおける入口側プーリの間のニップのポジティブな制御は、鋳造ス トリップの改良された表面品質を提供する。本発明を制限するものではないが、 入口側プーリの間におけるニップのポジティブな制御は、溶融金属が凝固する際 の熱伝達を増長し、こうしてデンドロイド共晶滲出を形成する傾向を最小化する 。 加えて、入口側プーリの間のニップのポジティブ制御は、鋳造金属ストリップ のクラックをほぼ排除する。これもまた本発明を制限するものではないが、入口 側プーリの間のニップでの鋳造ゾーンの制御もまた、ニップに先立ち形成された 鋳造金属ストリップに入口側プーリによる圧縮力をかけさせ、こうして、鋳造金 属ストリップを長尺化させる。鋳造金属ストリップが常に、鋳造ゾーンでのテン ションとは異なる圧縮状態にあるので、テンションに由来するストリップのクラ ック発生は最小となる。 本発明のコンセプトは、スチール、銅、亜鉛及び鉛を含むほとんどの金属のス トリップ鋳造に用いることができるが、従来技術の欠点を解決しながら、薄いア ルミニウム合金ストリップの鋳造に特に適している。 図面の簡単な説明 図1は、本発明による鋳造方法及び装置の概略説明図である。 図2は、本発明による鋳造装置の一例の斜視図である。 図3は、図1及び図2に示した装置に溶融金属が入る状態を示す断面図である 。 図4は、図1及び図2の装置のベルトを機械的に支持する装置の詳細図である 。 図5は、本発明に用いられる縁部包含手段の一例を示す頂図面である。 図6は、本発明の別の特徴のコンセプトに基づく鋳造方法及び装置の概略説明 図である。 図7は、図6に概略的に示した装置の斜視図である。 図8は、図6及び図7に示した実施形態の溶融金属が入る状態を示す断面図で ある。 発明の詳細な説明 本発明の実施に用いられる装置は、図1、図2及び図3に最もよく示されてい る。図示されているように、装置は、図1の一対の上プーリ14及び16並びに 対応する下プーリ18及び20に取り付けられた一対の無端ベルト10及び12 を含む。各プーリは、図2の軸21、22、24及び26それぞれについて回転 するように載置されている。プーリは、適当な耐熱性タイプであり、上プーリ1 4及び16のいずれか又は両者は適当なモータ手段によって駆動される。該モー タ手段は簡略化のため図示されていない。下プーリ18及び20についても同様 である。ベルト10及び12のそれぞれは、無端ベルトであり、好ましくは鋳造 中の金属と低い反応活性を示すかもしくは反応不活性の金属から作られている。 当業者に公知の多くの適当な金属合金を用いることができる。良好な結果は、ス チール及び銅合金ベルトを用いるときに得られる。 プーリは、図1及び図2に示すように、間に鋳造ギャップを有するように一方 が他方の上に位置付けられる。本発明の好ましい実施形態において、ギャップは 、鋳造中の金属ストリップの所望の厚みに対応する大きさである。ゆえに、鋳造 中の金属ストリップの厚みは、ベルト10及び12に直交するプーリ14及び1 8の軸を貫通する線に沿って、プーリ14及び18上を通過するベルト10及び 12の間のニップの大きさによって決定される。先の係属中の出願において記述 したように、鋳造中のストリップの厚みは、その間で鋳造が行われるベルトの熱 容 量によって制限される。 鋳造されるべき溶融金属は、湯だまり(tundish)等の適当な金属供給手段28 を通して鋳造ゾーンに供給される。湯だまり28の内部幅は、鋳造されるべき生 産物の幅に対応し、ベルト10及び12の幅よりも狭い幅までの幅を有する。湯 だまり28は、ベルト10及び12の間の鋳造ゾーンに溶融金属の水平な流れを デリバリするための金属供給デリバリ鋳造ノズル30を含む。かような湯だまり は、ストリップ鋳造においては慣用のものである。 ゆえに、図3に最もよく示されているようなノズル30は、ノズル30にすぐ 隣接してベルト10及び12と一緒に、鋳造ゾーンを規定する。該鋳造ゾーン内 には、溶融金属の水平な流れが流入する。ゆえに、ノズルからほぼ水平に流れる 溶融金属の流れによって、各ベルト10及び12の湾曲面の間の鋳造ゾーンはプ ーリ14及び18のニップまで充填される。溶融金属は凝固し始め、鋳造ストリ ップがプーリ14及び18に到達する点でほぼ凝固する。溶融金属の水平な流れ をプーリ14及び18を通過するベルト10及び12の湾曲面と接触している鋳 造ゾーンまで供給することで、歪みを制限し、こうして溶融金属及び各ベルトの 間のより良好な熱接触を維持し、並びに鋳造ストリップの頂面及び底面の品質を 改良する。 本発明のコンセプトによれば、本発明の鋳造装置は、ベルト10及び12の間 の鋳造ギャップ内で鋳造中の金属と接触している無端ベルトの部分とは反対側の 部分に位置付けられた一対の冷却手段32及び34を含む。ゆえに、冷却手段3 2及び34は、ベルト10及び12がプーリ16及び20を越えて通過した直後 で且つ溶融金属と接触する前に、ベルト10及び12をそれぞれ冷却する。図1 及び図2に示すような最も好ましい実施形態において、冷却器32及び34は、 ベルト10及び12の帰路上にそれぞれ位置づけられている。この実施形態にお いて、冷却手段32及び34は、ベルト10及び12の内側及び/又は外側に冷 却流体を直接スプレーしてベルトの厚み全体を冷却するように位置付けられた冷 却流体ノズル等の慣用の冷却手段でよい。好ましい実施形態において、無端ベル ト10及び12がプーリ14及び18を越えて通過する際、湯だまり28からの 溶融金属を受け入れる前に、無端ベルト10及び12の表面から金属又は他のく ずを浄化するため、無端ベルト10及び12とそれぞれ摩擦係合するスクラッチ ブラッシュ手段36及び38を用いることが場合によっては望ましい。 ゆえに、本発明を実施するに際して、溶融金属は、湯だまりから鋳造ノズル3 0を通過して、ベルト10及び12の間に規定された鋳造ゾーン内に水平に流れ 、ここでベルト10及び12は、鋳造ストリップからベルト10及び12への熱 伝達によって加熱される。ベルト10及び12のそれぞれがプーリ16及び20 の中心線を越えて戻るまで、鋳造金属ストリップは、ベルト10及び12の間に 残り、該ベルトによって搬送される。したがって、帰路ループにおいて、冷却手 段32及び34はベルト10及び12をそれぞれ冷却し、鋳造ゾーン内でベルト に伝達された熱のほとんど全部を取り除く。ベルトはプーリ14及び18を越え て通過しながらスクラッチブラッシュ手段36及び38によって浄化された後、 再び互いに近寄って鋳造ゾーンを規定する。 最も好ましい湯だまりから鋳造ノズル30を介する溶融金属の供給は、図3に より詳細に示されている。図示するように、鋳造ノズル30は、間に中央開口4 4を規定する上壁40及び下壁42から形成され、その幅は、プーリ14及び1 8の周囲をそれぞれ通過する際のベルト10及び12の幅をはるかに越えて延び てよい。 鋳造ノズル30の壁40及び42の末端部は、それぞれ鋳造ベルト10及び1 2の表面のほぼ先端にあり、ベルト10及び12と共に鋳造キャビティすなわち 鋳造ゾーン46を規定する。該鋳造ゾーン46には、中央開口44を通して溶融 金属が流入する。溶融キャビティ46内の溶融金属はベルト10及び12の間に 流れる際に、その熱をベルト10及び12に伝達し、同時に溶融金属を冷却して 鋳造ベルト10及び12の間に維持される固体状ストリップ50を形成する。 本発明の好ましい実施形態において、十分なセットバック(溶融金属46の第 1の接点47と、入口側プーリ14及び18が最も近づくように規定されたニッ プ48と、の間の距離として規定される)は、ニップ48に先立ち、ほぼ完全な 凝固を可能とするように与えられるべきである。従来のベルト鋳造機において、 溶融金属は直線区域でニップ48の後にベルトと接触する。ゆえに、本発明にお いては凝固はニップ48の前にほぼ完全に行われるが、従来技術においてはベル ト鋳造機による凝固はニップ48の後まで始まらない。 本発明において、ニップ48の前のフリージングの重要性は、プーリの湾曲面 上でテンションをかけられている場合にベルト10及び12がはるかに安定であ り、従来技術におけるように直線区域で溶融金属46が始めにベルト10及び1 2に接触する場合よりも歪みがはるかに小さい、という点にある。さらに、本発 明の実施において、ベルト10及び12が溶融金属46と始めに接触する場合に 、ベルト10及び12の上に瞬間的に高い熱勾配が生じる。各ベルトにテンショ ンがかけられ、ニップに先立ちプーリ14及び18によって十分に支持されるの で、ベルトは瞬間的な熱勾配から生じる歪みに対してもさらに安定となる。加え て、ベルトが溶融金属と最初に接触する際のベルト間のスペースは、鋳造ストリ ップの厚さに対応するギャップよりもはるかに大きい。結果として、この位置で のベルトにおけるいかなる歪みも鋳造中の金属には大きな影響を与えない。ベル ト10及び12がニップ48に到達する前に、高い熱勾配は十分に放散されるの で、ベルトがニップに近づく際に生じるはずの歪みは減少する。 当業者であればわかるように、鋳造することができるストリップの厚さは、ベ ルト10及び12の厚さ、鋳造ベルトの帰路温度並びにストリップ及びベルトの 出口温度に関係する。加えて、ストリップの厚さは、鋳造中の金属にも依存する 。0.08インチ厚のスチールベルトを用いる0.100インチ厚のアルミニウ ムストリップは、300°Fの帰路温度及び800°Fの出口温度を有する。ベ ルト及びストリップ厚さと出口温度との相対関係は、同時係属中の出願第07/ 902,997号に詳細に記載されている。例えば、0.06インチ厚のスチー ルベルトを用いて0.100インチ厚のアルミニウムストリップを鋳造するため には、帰路温度が300°Fの場合には出口温度は900°F、帰路温度が40 0°Fの場合には出口温度は960°Fである。 本発明の方法及び装置の利点の一つは、熱流及び熱ストレスを減少させるため に、従来技術において典型的に用いられていたベルト上の熱バリアコーティング を用いる必要がないことにある。鋳造ゾーン内でベルトがホットメタル(hot met al)と接触する際にベルトの裏側に流体冷却を用いずにすむことは、熱勾配を大 幅に減少させて、臨界熱流束を越えた場合に生じるフィルムボイリング(薄膜沸 騰)の問題を排除する。本発明の方法及び装置はさらに、冷たい枠組、冷たいベ ルト区域が(1)金属が入る前及び(2)ベルトの鋳造ゾーンの2つの側のそれ ぞれの上の3つの位置にある状態を最小とする。これらの状態は、重大なベルト の歪みを引き起こす。 加えて、本発明のコンセプトは、従来技術においていずれかのベルトに鋳造金 属ストリップの膠着を防止するために用いられていた分金剤を用いる必要を排除 する。 ある種の適用のためには、鋳造中の金属と接触するベルトの表面に長手方向溝 を有する1以上のベルトを用いることが望ましい。かような溝は、米国特許第4 ,934,443号に記載されているようなシングルドラム鋳造機に用いられて いる。 本発明の好ましい実施形態において、ベルト10及び12は、少なくとも鋳造 ゾーンの第1の位置で、ベルトがほぼ平担になるような態様で両方のベルトを維 持するために位置付けられた複数のプーリによって支持される。これは図4に示 されており、プーリ18とベルト10及び12は互いに面していて、固体状スト リップ50を規定する鋳造キャビティを規定する。ゆえに、ベルト12がプーリ 18の上を通過する際に、下プーリ52はベルト12を支持する。図4に示すよ うに、これらのプーリのそれぞれは、ベルト12に平行でベルト12の下を横断 方向に延びる軸のまわりを回転するように載置されており、ベルトをほぼ平担な 状態に維持し、ベルトの重量及び鋳造中の金属ストリップ50の重量の両方を支 持する補助となる。 対応するバックアップロール54のセットは、上ベルト10と接するように載 置されており、ベルト10に十分な圧力をかけて、溶融金属から固体ストリップ へ変形する際に、ベルト10をストリップ50との接触状態に維持する作用をす る。本発明の好ましい実施形態において、バックアップロールは上ベルトと接触 状態にあるが固定されておらず、むしろ浮いた状態にある。適用によっては、幾 つかのバックアップロール54は浮いた状態で、他のバックアップロールは固定 されている状態で用いることもできる。 好ましい実施形態において、バックアップロール54の上セットは、垂直なス ロット内に設定されるので、重力はギャップを閉じて、ベルト10及び12と鋳 造ストリップ50との間の熱接触を保持するように作用する。これらのバックア ップロールは、凝固中の金属を下流設備の機械的な振動から隔離し、熱伝達を改 良し、こうしてストリップ50を冷却して強固にする。 本発明の別の実施形態によれば、入口側プーリ14及び18と係合してこれら のプーリの相対変位を防止する手段を具備する。プーリ14及び18の相対位置 を堅く固定するに適する装置であればいかなる装置でも用いることができる。図 5及び図6は、テンション部材49によって互いに固定された入口側プーリ14 及び18の各軸21及び24のそれそれの上の枕木45及び47を含む簡単な機 構を示す。テンション部材は、固定されていても調節可能であってもよい。良好 な結果は、軸21及び24の相対変位を防止するためのテンション部材としてタ ーンバックル49を単に用いることによって得られる。当業者であればわかるよ うに、種々の他のより洗練されたテンション部材を同様に用いることもできる。 例えば、軸21及び24の相対変位を防止するためのテンション部材として水力 シリンダを用いることもできる。かような水力シリンダの使用はさらに調節可能 である、という利点をもたらし、よって適用及び鋳造中の金属に依存してテンシ ョンを簡便に変えることができる。 前述の実施形態におけるように、本発明におけるニップ48の前のフリージン グの重要性は、プーリの湾曲面上でテンションをかけられた状態で保持される場 合にベルト10及び12がより安定であり、従来技術でのように直線区域でベル ト10及び12と溶融金属46とが最初に接触する場合よりもはるかに歪みが少 ない、という点にある。さらに、本発明の実施形態において、最初に溶融金属4 6と接触する場合に、ベルト10及び12の上に瞬間的に高い熱勾配が生じる。 各ベルトは、ニップに先立ち、プーリ14及び18によってテンションがかけら れた状態にあって良好に支持されているので、瞬間的な熱勾配から生じる歪みに 対してベルトはより安定である。加えて、ベルトが溶融金属と最初に接触する際 のベルトの間のスペースは、鋳造ストリップの厚さに対応するベルト間のギャッ プよりも十分に大きい。結果として、この位置での鋳造中の金属に対して、ベル トの歪みは大きな影響を与えない。ベルト10及び12がニップ48に到達する 前に高い熱勾配は十分に放散されるので、ベルトがニップに近寄る際に生じるで あろう歪みは排除される。 ニップ48の前のフリージングすなわち凝固の重要性は、図8に示されている 事実からも伺える。ニップに先立つ鋳造ゾーンでの湾曲面の間で凝固する金属は 、対応するニップ自身の寸法及び厚さよりも大きい寸法及び厚さを有する。凝固 された金属がニップ48まで進められる際に、金属はニップよりも大きな寸法を 有するので、ニップ48は鋳造金属ストリップに圧縮力をかけて長尺化し、表面 特性を改良するばかりでなくストリップにクラックが生じる傾向をも減少させる 。加えて、凝固後に、凝固ポイント及びニップの間に、鋳造金属ストリップにか けられた圧縮力自身も、鋳造金属ストリップとベルトとの間に良好な熱接触を与 える。 圧縮力の大きさは、本発明にとって重要ではない。圧縮力は、鋳造金属ストリ ップとベルトとの間に良好な熱接触を与えるに十分なほど高く、並びに鋳造金属 ストリップを長尺化するに十分なほど高くなければならないことがわかっている 。長尺化は、好ましくは、鋳造金属ストリップがニップ48から残りの鋳造ゾー ンを搬送されながら鋳造金属ストリップがテンションをかけられた状態とは別の 圧縮状態にあることを保障するに十分である。上述したように、鋳造ストリップ を圧縮力下に維持することは、鋳造ストリップがテンション下に維持されていた ならば生じたであろうクラックを最小とする作用をすることがわかっている。一 般に、長尺化の割合は比較的小さいことが望ましく、概して15%以下、最も好 ましくは10%以下である。良好な結果は、長尺化の割合が5%以下の場合に得 られる。 当業者であればわかるように、鋳造することができるストリップの厚さは、ベ ルト10及び12の厚さ、鋳造ベルトの帰路温度並びにストリップ及びベルトの 出口温度に関係する。加えて、ストリップの厚さは、鋳造中の金属にも依存する 。0.08インチ厚のスチールベルトを用いる0.100インチ厚のアルミニウ ムストリップは、300°Fの帰路温度及び800°Fの出口温度を有する。ベ ルト及びストリップ厚さと出口温度との相対関係は、同時係属中の出願第07/ 902,997号に詳細に記載されている。例えば、0.06インチ厚のスチー ル ベルトを用いて0.100インチ厚のアルミニウムストリップを鋳造するために は、帰路温度が300°Fの場合には出口温度は900°F、帰路温度が400 °Fの場合には出口温度は960°Fである。 加えて、本発明のコンセプトは、従来技術においていずれかのベルトに鋳造金 属ストリップの膠着を防止するために用いられていた分金剤を用いる必要を排除 する。 ある種の適用のためには、鋳造中の金属と接触するベルトの表面に長手方向溝 を有する1以上のベルトを用いることが望ましい。かような溝は、米国特許第4 ,934,443号に記載されているようなシングルドラム鋳造機に用いられて いる。 本発明の別の実施形態によれば、時として、ベルトのそれぞれの縁部に沿って 、金属を含有し、金属がベルトから横断方向外方向に流れることを防止するため の手段を設けることが望ましい。したがって、この目的のために、ツインドラム 鋳造装置に用いられるような慣用の縁部ダムを用いることができる。適当な縁部 ダムは、図5に、ベルト10及び12の縁部に隣接して位置づけられている一対 の縁部ダム部材56として示されている。縁部ダム部材56は、ベルト10及び 12の表面からほぼ直角に延びる一対の壁からなり、溶融金属がベルト間に規定 された鋳造ゾーンから外方向に流れることを防止する。このために、縁部ダム部 材56は、鋳造ノズル30によって供給された溶融金属がベルト10及び12と 対向する縁部ダム部材56との間に閉じ込められるように、鋳造ノズル30の前 方に載置された先導縁部材58を有する。当業者であればわかるように、他の縁 部ダムを同様に用いることもできる。 本発明の精神特に添付の請求の範囲に規定されている精神を逸脱しない限りに おいて、構造形状の詳細部分において種々の変化及び変更がなされてもよいこと は理解されるであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年11月16日 【補正内容】 請求の範囲 1.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料から形成され、互いに隣接して位置付けられて間に鋳造ゾ ーンを規定する一対の連続する無端ベルトと、 (b)該各ベルトがプーリ手段の上に載置されており且つ一方のプーリ手段の 周囲を通過することで、該ベルトがプーリ手段について湾曲した湾曲面とベルト がプーリ手段の周囲を通過した後のほぼ平坦な表面とを規定するようになされて いる少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段と、 (c)該鋳造ゾーンにおいて、該ベルトの該湾曲面に溶融金属を供給すること で、該溶融金属が該鋳造ゾーン内で凝固して金属の鋳造ストリップを形成し、こ うして該溶融金属及び鋳造金属からベルトに熱を伝達するようになされている溶 融金属の供給手段と、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のい ずれとも接触状態にないときにベルトを冷却するための冷却手段であって、ベル トが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び鋳 造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することで温度を減少させる 冷却手段と、を備え、 該ベルトが該プーリ手段によって支持されている間に、該溶融金属は該ベルト のプーリ手段についての湾曲面上にデポジットされて、熱を該ベルトの湾曲面に 伝達し、次いで、該ベルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触して いない時に、ベルトに伝達された熱が除去され、こうして、鋳造ストリップの表 面品質を改良するようにベルトの歪みを最小化する、 ことを特徴とする装置。 2.請求項1の装置であって、 前記各ベルトは、それぞれ回転するように取り付けられた一対のプーリ上に設 けられることを特徴とする装置。 3.請求項1の装置であって、 前記各ベルトを前記プーリについて前進させる手段を含む、 ことを特徴とする装置。 4.請求項1の装置であって、 前記溶融金属を供給する手段は、前記無端ベルトの湾曲面に溶融金属をデポジ ットするために位置付けられたほぼ水平なノズルを有する湯だまり手段を含む、 ことを特徴とする装置。 5.請求項1の装置であって、 前記冷却手段は、前記無端ベルト上に冷却流体を与える手段を含む、 ことを特徴とする装置。 6.請求項1の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属から形成されている、 ことを特徴とする装置。 7.請求項1の装置であって、 前記ベルトの縁部を越えて溶融金属が流れることを防止する縁部包含手段を含 む、 ことを特徴とする装置。 8.請求項1の装置であって、 前記各ベルトは、前記プーリ手段の周囲を通過した後、ほぼ平坦で水平な表面 を規定する、 ことを特徴とする装置。 9.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料から形成され、ほぼ水平に配設され互いに隣接して間に鋳 造ゾーンを規定するように位置付けられた一対の連続的な無端ベルトと、 (b)該各ベルトがプーリ手段の上に載置されており且つ該プーリ手段の周囲 を通過することで、各ベルトが、該プーリ手段について湾曲し該プーリ手段によ って支持されており各ベルトがテンション状態にある湾曲面と、該各ベルトが該 プーリ手段の周囲を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定するようになされて いる少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段と、 (c)該ベルトがテンション状態にある間に、該ベルトの湾曲面にほぼ水平な 溶融金属の流れを供給することで、該溶融金属が該ベルトの間の鋳造ゾーン内で 凝固して金属の鋳造ストリップを形成し、こうして溶融金属及び鋳造金属からベ ルトへ熱を伝達するようになされている溶融金属の供給手段と、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、該ベルトが溶融金属又は鋳造金属の いずれとも接触していない時に、ベルトを冷却する冷却手段であって、該ベルト が金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び鋳造 金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することでベルトの温度を低下 させる冷却手段と、を備え 該ベルトが該プーリ手段によって支持されている間に、該溶融金属は該ベルト のプーリ手段についての湾曲面上にデポジットされて、熱を該ベルトの湾曲面に 伝達し、次いで、該ベルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触して いない時に、ベルトに伝達された熱が除去され、こうして、鋳造ストリップの表 面品質を改良するようにベルトの歪みを最小化する、 ことを特徴とする装置。 10.請求項9の装置であって、 前記溶融金属の供給手段は、溶融金属を無端ベルトの湾曲面にデポジットする ために位置付けられた水平なノズルを有する湯だまり手段を含む、 ことを特徴とする装置。 11.請求項9の装置であって、 前記冷却手段は、前記無端ベルト上に冷却流体を与えるための手段を含む、 ことを特徴とする装置。 12.請求項9の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属から形成されている、 ことを特徴とする装置。 13.連続的なベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料から形成され、ほぼ水平に配設され互いに隣接して位置づ けられ間に鋳造ゾーンを規定する一対の連続的な無端ベルトと、 (b)該各ベルトがプーリ手段の上に載置されており且つ該プーリ手段の周囲 を通過することでベルトは、該プーリ手段について湾曲した湾曲面と、該ベルト が該プーリ手段を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定するようになされてい る、少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段と、 を通過することでベルトは、該プーリ手段について湾曲した湾曲面と、該ベルト が該プーリ手段を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定するようになされてい る、少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段と、 (c)該ベルトに近接し、該ベルトの湾曲面に溶融金属のほぼ水平な流れを供 給することで、該溶融金属がベルト間の鋳造ゾーン内で凝固して金属の鋳造スト リップを形成して、溶融金属及び鋳造金属からベルトへ熱を伝達するようになさ れている、湯だまりノズル手段と、 (d)該ベルトに隣接して位置づけられ、該ベルトが溶融金属又は鋳造金属の いずれとも接触していない時に、ベルトを冷却するための冷却手段であって、該 ベルトが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及 び鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することで、ベルトの温 度を低下させる冷却手段と、を備え、 該ベルトが該プーリ手段によって支持されている間に、該溶融金属は該ベルト のプーリ手段についての湾曲面上にデポジットされて、熱を該ベルトの湾曲面に 伝達し、次いで、該ベルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触して いない時に、ベルトに伝達された熱が除去され、こうして、鋳造ストリップの表 面品質を改良するようにベルトの歪みを最小化する、 ことを特徴とする装置。 14.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)一方が他方の上に載置された熱伝導性材料からなる一対の連続ベルトと 、 (b)該各ベルトはプーリ手段の上に載置されており且つ該プーリ手段の周囲 を通過することで、各ベルトは該プーリ手段について湾曲した湾曲面と各ベルト 用の該プーリ手段の周囲を通過した後の平坦な表面とを規定し、各ベルトの該湾 曲面と平坦な表面とは、ベルトの間に鋳造ゾーンを規定するようになされている 該各ベルト用の少なくとも2つのプーリ手段と、 (c)各ベルトの該湾曲面に溶融金属を供給することで、金属がベルトのニッ プに到達するまでの時間で溶融金属はベルト間の鋳造ゾーンにて凝固して金属の 鋳造ストリップを形成し、こうして溶融金属及び鋳造金属からベルトへ熱を伝達 するようになされている溶融金属供給手段と、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のい ずれとも接触していない時にベルトを冷却する冷却手段であって、該冷却手段は ベルトが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及 び鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することでベルトの温度 を低下させる冷却手段と、を備え、 該ベルトが該プーリ手段によって支持されている間に、該溶融金属は該ベルト のプーリ手段についての湾曲面上にデポジットされて、熱を該ベルトの湾曲面に 伝達し、次いで、該ベルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触して いない時に、ベルトに伝達された熱が除去され、こうして、鋳造ストリップの表 面品質を改良するようにベルトの歪みを最小化する、 ことを特徴とする装置。 15.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)一方が他方の上に載置された熱伝導性材料からなる一対の連続ベルトと 、 (b)該各ベルトがプーリ手段の上に載置されており且つ該プーリ手段の周囲 を通過することで、該ベルトはプーリ手段について湾曲した湾曲面と該各ベルト が各ベルト用のプーリ手段の周囲を通過した後のほぼ平坦な表面とを規定し、該 ベルトが間にニップを規定するプーリの周囲を通過し、該ニップはベルトに対し てほぼ垂直なプーリの軸によって規定される平面内にあるようになされている各 該ベルト用の少なくとも2つのプーリ手段と、 (c)該ベルトの湾曲面及び平坦な表面と共に鋳造ゾーンを規定するノズル手 段であって、鋳造ゾーン内の各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給して、金属がベ ルトのニップに到達するまでの時間で該ベルトの間の鋳造ゾーンにて溶融金属が 凝固して金属の鋳造ストリップを形成し、こうして溶融金属及び鋳造金属からベ ルトヘ熱を伝達するようになされているノズル手段と、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のい ずれとも接触していない時にベルトを冷却する冷却手段であって、ベルトが溶融 金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び鋳造金 属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することでベルトの温度を低下さ せる冷却手段と、を備え、 該ベルトが該プーリ手段によって支持されている間に、該溶融金属は該ベルト のプーリ手段についての湾曲面上にデポジットされて、熱を該ベルトの湾曲面に 伝達し、次いで、該ベルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触して いない時に、ベルトに伝達された熱が除去され、こうして、鋳造ストリップの表 面品質を改良するようにベルトの歪みを最小化する、 ことを特徴とする装置。 16.連続ベルト鋳造による金属の鋳造方法であって、 (a)一対のプーリ手段の周囲の熱伝導性材料からなる一対の無端ベルトを移 動させ、ベルトの間に鋳造ゾーンを規定し、各ベルトがプーリの一つを越えて通 過する際に湾曲面を規定する工程と、 (b)該各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給して、該鋳造ゾーン内で溶融金属 を凝固させて、ベルトに熱を伝達しながら鋳造金属のストリップを形成する工程 と、 (c)ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していない時でベルト が追加の溶融金属を受け取る前に、ベルトを冷却して、溶融金属及び鋳造金属か らベルトへ伝達された熱を除去する工程と、を備え、 該ベルトが該プーリ手段によって支持されている間に、該溶融金属は該ベルト のプーリ手段についての湾曲面上にデポジットされて、熱を該ベルトの湾曲面に 伝達し、次いで、該ベルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触して いない時に、ベルトに伝達された熱が除去され、こうして、鋳造ストリップの表 面品質を改良するようにベルトの歪みを最小化する、 ことを特徴とする方法。 17.請求項16の方法であって、 前記溶融金属はほぼ水平な鋳造ゾーンに供給されることを特徴とする方法。 18.請求項16の方法であって、 前記溶融金属はほぼ水平な流れとして鋳造ゾーンに供給されることを特徴とす る方法。 19.請求項16の方法であって、 前記金属はアルミニウム合金であることを特徴とする方法。 20.請求項16の方法であって、 ベルトの表面の間の鋳造ゾーンから鋳造金属のストリップを搬送する工程を含 むことを特徴とする方法。 21.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)互いに隣接してその間に鋳造ゾーンを規定する熱伝導性材料からなる一 対の連続無端ベルトと、 (b)該各ベルトが一方のプーリ手段の上に載置されており且つ入口側プーリ 手段の周囲を通過することで、ベルトが入口側プーリについて湾曲した湾曲面と ベルトが入口側プーリの周囲を通過した後のほぼ平坦な表面とを規定し、ベルト が間にニップを規定する入口側プーリの周囲を通過し、該ニップはベルトに対し てほぼ垂直な入口側プーリの軸によって規定される平面内にあるようになされて いる、入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプーリ手段と、 (c)鋳造ゾーン内で該ベルトの湾曲面に溶融金属を供給して、該溶融金属が 該入口側プーリの間のニップに先立ち鋳造ゾーン内でほぼ凝固するようになされ ている溶融金属供給手段と、 (d)該入口側プーリと係合して両者の間のスペーシングを制御して該ニップ にてほぼ凝固した鋳造ストリップ上に鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十 分な圧縮力をかけ、ニップから出てきた該鋳造ストリップが横断方向に圧縮され て鋳造ストリップのクラック発生を最小化するように作用する手段と、 を備えることを特徴とする装置。 22.請求項21の装置であって、 前記ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していない時に、該各ベ ルトに隣接して位置付けられた冷却手段を含み、該冷却手段は、ベルトが金属又 は鋳造ストリップのいずれにも接触していない時に、溶融金属及び鋳造金属から ベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することによって、ベルトの温度を低下 させる、 ことを特徴とする装置。 23.請求項21の装置であって、 前記プーリに関して前記各ベルトを前進させる手段を含む、 ことを特徴とする装置。 24.請求項21の装置であって、 前記溶融金属を供給する手段は、溶融金属を前記無端ベルトの湾曲面にデポジ ットするように位置付けられたノズルを有する湯だまり手段を含む、 ことを特徴とする装置。 25.請求項22の装置であって、 前記冷却手段は、前記無端ベルト上に冷却流体を与える手段を含む、 ことを特徴とする装置。 26.請求項21の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属からなる、 ことを特徴とする装置。 27.請求項21の装置であって、 前記ベルトの縁部を越えて溶融金属が流れることを防止するための縁部包含手 段を含む、 ことを特徴とする装置。 28.請求項21の装置であって、 前記各ベルトは、前記プーリ手段の周囲を通過した後に、ほぼ平坦で水平な表 面を規定する、 ことを特徴とする装置。 29.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり、間に鋳造ゾーンを規定するように互いに隣接し て位置付けられた一対の連続無端ベルトと、 (b)入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプーリ手段であって、該各 ベルトが一方のプーリ手段の上に載置されており且つ入口側プーリの周囲を通過 することで、各ベルトは入口側プーリについて湾曲され該入口側プーリによって 支持された湾曲面と、各ベルトが入口側プーリの周囲を通過した後のほぼ平坦な 表面と、を規定し、該ベルトは間にニップを規定する入口側プーリの周囲を通過 し、該ニップはベルトに対してほぼ垂直な入口側プーリの軸によって規定された 平面にあるようになされている、入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプ ーリ手段と、 (c)該ベルトの湾曲面に溶融金属を供給することで、該溶融金属はベルト間 で入口側プーリの間のニップに先立ちほぼ凝固して、ニップ間距離よりも大きな 厚さを有する金属のストリップを形成するようになされている、溶融金属供給手 段と、 (d)該入口側プーリと係合して、該プーリ間のスペーシングを制御して、ニ ップにてほぼ凝固した鋳造ストリップに鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに 十分な圧縮力をかけて、該鋳造ストリップが該ニップから出てきた後、横断方向 に圧縮されて鋳造ストリップのクラック発生を最小化するように作用する手段と 、を備えることを特徴とする装置。 30.請求項29の装置であって、 前記溶融金属供給手段が、前記無端ベルトの湾曲面上に溶融金属をデポジット するように位置付けられたノズルを有する湯だまり手段を含む、 ことを特徴とする装置。 31.請求項29の装置であって、 前記ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれにも接触していない時、該各ベル トに隣接して位置づけられた冷却手段を含み、該冷却手段は、ベルトが金属又は 鋳造ストリップのいずれとも接触していない場合に、溶融金属及び鋳造金属から ベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することによってベルトの温度を低下さ せることを特徴とする装置。 32.請求項31の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属から形成されている、 ことを特徴とする装置。 33.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり、間に鋳造ゾーンを規定するように互いに隣接し て位置付けられた一対の連続無端ベルトと、 (b)入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプーリ手段であって、該各 ベルトが該プーリ手段の上に載置されており且つ入口側プーリの周囲を通過する ことで、各ベルトは入口側プーリについて湾曲した湾曲面と、各ベルトが入口側 プーリの周囲を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定し、該ベルトが間にニッ プを規定する入口側プーリの周囲を通過し、該ニップがベルトに対してほぼ垂直 な入口側プーリの軸によって規定される平面にあるようになされている、プーリ 手段と、 (c)ベルトに近接し、該ベルトの湾曲面にほぼ水平な溶融金属の流れを供給 することで、該溶融金属がベルト間の溶融ゾーンにて凝固して、ニップ間の距離 よりも大きな厚さを有する金属の鋳造ストリップを形成するようになされている 、湯だまりノズル手段と、 (d)ニップにおけるベルト間のスペーシングを制御して、ニップにてほぼ凝 固した鋳造ストリップに長尺化を引き起こさせるに十分な圧縮力を鋳造ストリッ プにかけ、該鋳造ストリップがニップから出てきた後、横断方向に圧縮されて、 鋳造ストリップのクラック発生を最小化するように作用する手段と、 を備えることを特徴とする装置。 34.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり互いの上に載置された一対の連続ベルトと、 (b)該各ベルト用の入口側プーリを含む少なくとも2つのプーリ手段であっ て、各ベルトが該プーリ手段の上に載置されており且つ該入口側プーリの周囲を 通過することで、各ベルトは該入口側プーリについて湾曲した湾曲面と、ベルト が入口側プーリの周囲を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定し、該ベルトは 、間にニップを規定する入口側プーリの周囲を通過し、該ニップはベルトに対し てほぼ垂直な入口側プーリの軸によって規定された平面にあるようになされてい るプーリ手段と、 (c)該各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給することで、該溶融金属は金属が ベルトのニップに到達する前にベルト間の鋳造ゾーンで凝固して、ニップ間の距 離よりも大きな厚さを有する金属の鋳造ストリップを形成するようになされてい る溶融金属供給手段と、 (d)ニップのスペーシングを制御して、ニップにてほぼ凝固した鋳造ストリ ップに長尺化を引き起こさせるに十分な圧縮力を鋳造ストリップにかけ、該鋳造 ストリップはニップから出てきた後、横断方向に圧縮されて、鋳造ストリップの クラック発生を最小化させるように作用する手段と、 (e)ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいず れとも接触していない時にベルトを冷却する冷却手段であって、ベルトが金属又 は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び鋳造金属から ベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去してベルトの温度を低下させる冷却手段 と、 を備えることを特徴とする装置。 35.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり、互いの上に載置されて、ほぼ水平で、間に鋳造 ゾーンを規定する一対の連続ベルトと、 (b)各ベルト用の入口側プーリを含む一対のプーリ手段であって、該各ベル トがプーリ手段の上に載置されており且つ入口側プーリの周囲を通過することで 、該ベルトが入口側プーリについて湾曲した湾曲面とベルトが入口側プーリの周 囲を通過した後のほぼ平坦な表面とを規定し、間にニップを規定する入口側プー リの周囲を通過し、該ニップはベルトに対してほぼ垂直な入口該プーリの軸によ って規定された平面にあるようになされている、プーリ手段と、 (c)該ベルトの湾曲面及び平坦な表面と共に鋳造ゾーンを規定し、該鋳造ゾ ーンにて各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給することで、金属がベルトのニップ に到達する前に該溶融金属は該ベルト間の鋳造ゾーンにて凝固して、ニップ間の 距離よりも大きな厚さを有する金属の鋳造ストリップを形成するようになされて いる、溶融金属を供給するノズル手段と、 (d)該入口側プーリと係合して、該入口側プーリ間のスペーシングを制御し て、鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十分な圧縮力を鋳造ストリップにか けて、該鋳造ストリップがニップから出てきた後、横断方向に圧縮されて鋳造ス トリップのクラック発生を最小化させるように作用する手段と、 を備えることを特徴とする装置。 36.請求項35の装置であって、 前記ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれ とも接触していない時にベルトを冷却する冷却手段を含み、該冷却手段は、ベル トが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び鋳 造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することで、ベルトの温度を 低下させることを特徴とする装置。 37.請求項35の装置であって、 前記各入口側プーリの軸に連結され、入口側プーリが互いに離れるように変位 することを防止するテンション手段を含む、ことを特徴とする装置。 38.連続ベルト鋳造による金属の鋳造方法であって、 (a)熱伝導性材料からなる一対の無端ベルトを、該ベルトに対してほぼ垂直 な入口側プーリの軸によって規定された平面にあるニップをその間に規定する一 対の入口側プーリの周囲に移動させて、ベルト間に鋳造ゾーンを規定し、各ベル トが入口側プーリの上を通過する際に湾曲した湾曲面を規定する工程と、 (b)該各ベルトの湾曲面に、溶融金属を供給し、鋳造ゾーンにて凝固させて 、ニップ間の距離よりも大きな厚さを有する鋳造金属のストリップを形成する工 程と、 (c)鋳造ストリップをニップまで進めて、ニップにてほぼ凝固した鋳造スト リップの長尺化を引き起こすに十分な圧縮力をかけて、ニップから出てきた後、 鋳造ストリップのクラック発生を最小化するように鋳造ストリップを横断方向に 圧縮する工程と、 を備えることを特徴とする方法。 39.請求項38の方法であって、 前記ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していない時で且つベル トが追加の溶融金属を受け取る前に、前記ベルトを冷却して溶融金属及び鋳造金 属から伝達された熱を除去する工程を含むことを特徴とする方法。 40.請求項36の方法であって、 前記溶融金属は、ほぼ水平な溶融ゾーンに供給されることを特徴とする方法。 41.請求項36の方法であって、 前記溶融金属は、ほぼ水平な流れとして溶融ゾーンに供給されることを特徴と する方法。 42.請求項36の方法であって、 前記金属は、アルミニウム合金であることを特徴とする方法。 43.請求項38の方法であって、 圧縮力下で、前記鋳造ゾーンからベルトの表面の間で鋳造金属のストリップを 搬送する工程を含むことを特徴とする方法。 44.請求項38の方法であって、 前記入口側プーリの間のスペーシングを制御する工程を含み、鋳造金属のスト リップに圧縮力をかけて長尺化を引き起こさせることを特徴とする方法。 45.請求項38の方法であって、 前記圧縮力は、15%以下の鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十分であ ることを特徴とする方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CZ,DE,DK,FI,GB,HU,JP,K P,KR,KZ,LK,LU,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SK, UA,US,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料から形成され、互いに隣接して位置付けられて間に鋳造ゾ ーンを規定する一対の連続する無端ベルトと、 (b)少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段とを備え、該プーリ 手段に該ベルトのそれぞれが取り付けられて一方のプーリ手段の周囲を通過し、 該ベルトが該プーリ手段について湾曲した湾曲面と該ベルトが該プーリ手段を通 過した後にほぼ平坦な表面とを規定し、 (c)該鋳造ゾーンにおいて、該ベルトの該湾曲面に溶融金属を供給するため の手段を含み、該溶融金属は該鋳造ゾーン内で凝固して金属の鋳造ストリップを 形成し、こうして該溶融金属及び鋳造金属からの熱をベルトに伝達し、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のい ずれとも接触状態にないときにベルトを冷却するための冷却手段を含み、ベルト が金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び鋳造 金属によりベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することで温度を減少させる 、 ことを特徴とする装置。 2.請求項1の装置であって、 前記各ベルトは、それぞれ回転するように取り付けられた一対のプーリ上に設 けられることを特徴とする装置。 3.請求項1の装置であって、 前記各ベルトを前記プーリについて前進させる手段を含む、 ことを特徴とする装置。 4.請求項1の装置であって、 前記溶融金属を供給する手段は、前記無端ベルトの湾曲面に溶融金属をデポジ ットするために位置付けられたほぼ水平なノズルを有する湯だまり手段を含む、 ことを特徴とする装置。 5.請求項1の装置であって、 前記冷却手段は、前記無端ベルト上に冷却流体を与える手段を含む、 ことを特徴とする装置。 6.請求項1の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属から形成されている、 ことを特徴とする装置。 7.請求項1の装置であって、 前記ベルトの縁部を越えて溶融金属が流れることを防止する縁部包含手段を含 む、 ことを特徴とする装置。 8.請求項1の装置であって、 前記各ベルトは、前記プーリ手段の周囲を通過した後、ほぼ平坦で水平な表面 を規定する、 ことを特徴とする装置。 9.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料から形成され、ほぼ水平に配設され互いに隣接して間に鋳 造ゾーンを規定するように位置付けられた一対の連続的な無端ベルトと、 (b)少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段とを備え、該ベルト のそれぞれが該プーリ手段上に取り付けられ、該プーリ手段の周囲を通過するこ とで、各ベルトは該プーリ手段について湾曲した湾曲面を規定し、該プーリ手段 によってテンションをかけられている状態に支持されている湾曲面と、該各ベル トが該プーリ手段の周囲を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定し、 (c)該ベルトがテンションをかけられながら、該ベルトの湾曲面にほぼ水平 な溶融金属の流れを供給する手段を備え、該溶融金属は該ベルトの間の鋳造ゾー ン内で凝固して金属の鋳造ストリップを形成し、溶融金属及び鋳造金属からベル トへ熱を伝達する ことを特徴とする装置。 10.請求項9の装置であって、 前記溶融金属の供給手段は、溶融金属を無端ベルトの湾曲面にデポジットする ために位置付けられた水平なノズルを有する湯だまり手段を含む、 ことを特徴とする装置。 11.請求項9の装置であって、 前記無端ベルト上に冷却流体を与えるための手段を含む冷却手段を含む、 ことを特徴とする装置。 12.請求項9の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属から形成されている、 ことを特徴とする装置。 13.連続的なベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料から形成され、ほぼ水平に配設され互いに隣接して位置づ けられ間に鋳造ゾーンを規定する一対の連続的な無端ベルトと、 (b)少なくとも2つのプーリからなる一対のプーリ手段とを備え、該プーリ 手段上には前記ベルトのそれぞれが取り付けられて該プーリ手段の周囲を通過し 、該ベルトは該プーリ手段について湾曲した湾曲面と、該ベルトが該プーリ手段 を通過した後ほぼ平坦な表面と、を規定し、 (c)該ベルトに近接し、該ベルトの湾曲表面に溶融金属のほぼ水平な流れを 供給する湯だまりノズル手段を備え、該溶融金属はベルト間の鋳造ゾーン内で凝 固して金属の鋳造ストリップを形成し、溶融金属及び鋳造金属からベルトへ熱を 伝達し、 (d)該ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していないときに、 該ベルトに隣接して位置づけられたベルトを冷却するための冷却手段を含み、ベ ルトが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び 鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することで、ベルトの温度 を減少させる、 ことを特徴とする装置。 14.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)一方が他方の上に載置された熱伝導性材料からなる一対の連続ベルトと 、 (b)該各ベルト用の少なくとも2つのプーリ手段を含み、該ベルトのそれぞ れは該プーリ手段の上に載置されており、該プーリ手段の周囲を通過して、各ベ ルトは該プーリ手段について湾曲した湾曲面と各ベルト用の該プーリ手段の周囲 を通過後の平坦な表面とを規定し、各ベルトの該湾曲面と平坦な表面とは、ベル トの間に鋳造ゾーンを規定し、 (c)各ベルトの該湾曲面に溶融金属を供給する手段を含み、金属がベルトの ニップに到達するまでの時間で溶融金属はベルト間の鋳造ゾーンにて凝固して金 属の鋳造ストリップを形成し、こうして溶融金属及び鋳造金属からベルトへ熱を 伝達し、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のい ずれとも接触していない時にベルトを冷却する冷却手段を備え、該冷却手段はベ ルトが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び 鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することでベルトの温度を 減少させる、 ことを特徴とする装置。 15.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)一方が他方の上に載置された熱伝導性材料からなる一対の連続ベルトと 、 (b)各該ベルト用の少なくとも2つのプーリ手段とを含み、該ベルトのそれ ぞれは該プーリ手段の上に載置されており、該プーリ手段の周囲を通過して、該 ベルトはプーリ手段について湾曲した湾曲面と該各ベルトが該プーリ手段の周囲 を通過した後のほぼ平坦な表面とを規定し、 (c)該ベルトの湾曲面及び平坦な表面と共に鋳造ゾーンを規定するノズル手 段を含み、該ノズル手段は鋳造ゾーン内の各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給し 、金属がベルトのニップに到達するまでの時間で該ベルトの間の鋳造ゾーンにて 溶融金属は凝固して金属の鋳造ストリップを形成し、こうして溶融金属及び鋳造 金属からベルトへ熱を伝達し、 (d)該ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のい ずれとも接触していない時にベルトを冷却する冷却手段を備え、該冷却手段はベ ルトが溶融金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属 及び鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することでベルトの温 度を減少させる、 ことを特徴とする装置。 16.連続ベルト鋳造による金属の鋳造方法であって、 (a)一対のプーリ手段の周囲の熱伝導性材料からなる一対の無端ベルトを移 動させ、ベルトの間に鋳造ゾーンを規定し、各ベルトがプーリの一つを越えて通 過する際に湾曲面を規定する工程と、 (b)該各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給して、該鋳造ゾーン内で溶融金属 を凝固させて、ベルトに熱を伝達しながら鋳造金属のストリップを形成する工程 と、 (c)ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していない時でベルト が追加の溶融金属を受け取る前に、ベルトを冷却して、溶融金属及び鋳造金属か らベルトヘ伝達された熱を除去する工程と、 を備えることを特徴とする方法。 17.請求項16の方法であって、 前記溶融金属はほぼ水平な鋳造ゾーンに供給されることを特徴とする方法。 18.請求項16の方法であって、 前記溶融金属はほぼ水平な流れとして鋳造ゾーンに供給されることを特徴とす る方法。 19.請求項16の方法であって、 前記金属はアルミニウム合金であることを特徴とする方法。 20.請求項16の方法であって、 ベルトの表面の間の鋳造ゾーンから鋳造金属のストリップを搬送する工程を含 むことを特徴とする方法。 21.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなる一対の連続無端ベルトを含み、該ベルトは互いに 隣接してその間に鋳造ゾーンを規定し、 (b)入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプーリ手段を含み、該各ベ ルトが一方のプーリ手段の上に載置されており、入口側プーリ手段の周囲を通過 して、ベルトは入口側プーリに関して湾曲した湾曲面とベルトが入口側プーリの 周囲を通過した後にほぼ平坦な表面とを規定し、プーリ手段の各対のための入口 側プーリの間にニップを具備し、 (c)鋳造ゾーン内で該ベルトの湾曲面に溶融金属を供給する手段を含み、溶 融金属は該入口側プーリの間のニップに先立ち鋳造ゾーン内でほぼ凝固し、 (d)該入口側プーリと係合して両者の間のスペーシングを制御し且つ鋳造ス トリップ上に鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十分な圧縮力をかける手段 を含む ことを特徴とする装置。 22.請求項21の装置であって、 溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していない前記各ベルトに隣接して位 置付けられた冷却手段を含み、該冷却手段は、ベルトが金属又は鋳造ストリップ のいずれにも接触していない時に、溶融金属及び鋳造金属からベルトに伝達され た熱のほぼ全部を除去することによって、ベルトの温度を減少させる、ことを特 徴とする装置。 23.請求項21の装置であって、 前記プーリに関して前記各ベルトを前進させる手段を含む、ことを特徴とする 装置。 24.請求項21の装置であって、 前記溶融金属を供給する手段は、溶融金属を前記無端ベルトの湾曲面にデポジ ットするように位置付けられたノズルを有する湯だまり手段を含む、ことを特徴 とする装置。 25.請求項22の装置であって、 前記冷却手段は、前記無端ベルト上に冷却流体を与える手段を含む、ことを特 徴とする装置。 26.請求項21の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属からなる、ことを特徴とする装置。 27.請求項21の装置であって、 前記ベルトの縁部を越えて溶融金属が流れることを防止するための縁部包含手 段を含む、ことを特徴とする装置。 28.請求項21の装置であって、 前記各ベルトは、前記プーリ手段の周囲を通過した後に、ほぼ平坦で水平な表 面を規定する、ことを特徴とする装置。 29.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり、間に鋳造ゾーンを規定するように互いに隣接し て位置付けられた一対の連続無端ベルトと、 (b)入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプーリ手段を備え、該各ベ ルトは該プーリ手段の一方の上に載置されており且つ入口側プーリの周囲を通過 して、各ベルトは、入口側プーリについて湾曲された湾曲面と、ベルトのニップ が各プーリ手段の入口側プーリの上を通過して各ベルトが入口側プーリの周囲を 通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定し、 (c)該ベルトの湾曲面に溶融金属を供給する手段を備え、ベルト間で入口側 プーリの間のニップに先立ち溶融金属はほぼ凝固して、ニップ間距離よりも大き な厚さを有する金属のストリップを形成し、 (d)該入口側プーリと係合して、該プーリ間のスペーシングを制御して、鋳 造ストリップに鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十分な圧縮力をかける手 段を備える、 ことを特徴とする装置。 30.請求項29の装置であって、 前記溶融金属を供給する手段が、前記無端ベルトの湾曲面上に溶融金属をデポ ジットするように位置付けられたノズルを有する湯だまり手段を含む、ことを特 徴とする装置。 31.請求項29の装置であって、 溶融金属又は鋳造金属のいずれにも接触していない前記各ベルトに隣接して位 置づけられた冷却手段を含み、該冷却手段は、ベルトが金属又は鋳造ストリップ のいずれとも接触していない場合に、溶融金属及び鋳造金属からベルトに伝達さ れた熱のほぼ全部を除去することによってベルトの温度を減少させることを特徴 とする装置。 32.請求項31の装置であって、 前記無端ベルトは、熱伝導性金属から形成されていることを特徴とする装置。 33.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり、間に鋳造ゾーンを規定するように互いに隣接し て位置付けられた一対の連続無端ベルトと、 (b)入口側プーリを含む一対の少なくとも2つのプーリ手段と、を備え、各 該ベルトは該プーリ手段の上に載置されており、入口側プーリの周囲を通過して 、各ベルトは入口側プーリについて湾曲した湾曲面と、各ベルトが入口側プーリ の周囲を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定し、各対の入口側プーリは間に ニップを規定し、 (c)ベルトの先端にあり、該ベルトの湾曲面にほぼ水平な溶融金属の流れを 供給する湯だまりノズル手段を備え、該溶融金属はベルト間の溶融ゾーンにて凝 固して、ニップ間の距離よりも大きな厚さを有する金属の鋳造ストリップを形成 し、 (d)ニップにおけるベルト間のスペーシングを制御して、鋳造ストリップの 長尺化を引き起こすに十分な圧縮力を鋳造ストリップにかける手段を備える ことを特徴とする装置。 34.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり互いの上に載置された一対の連続ベルトと、 (b)該各ベルト用の入口側プーリを含む少なくとも2つのプーリ手段と、を 備え、各ベルトは該プーリ手段の上に載置されており、該入口側プーリの周囲を 通過し、こうして各ベルトは該入口側プーリについて湾曲した湾曲面と、ベルト が各ベルト用の入口側プーリの周囲を通過した後のほぼ平坦な表面と、を規定し 、該各ベルトの湾曲面及び平坦な表面はベルトの間に鋳造ゾーンを規定して、入 口側プーリまで各ベルトは間にニップを規定し、 (c)該各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給する手段を備え、金属がベルトの ニップに到達する前にベルト間の鋳造ゾーンにて溶融金属は凝固して、ニップ間 の距離よりも大きな厚さを有する金属の鋳造ストリップを形成し、 (d)ニップのスペーシングを制御して、鋳造ストリップの長尺化を引き起こ す圧縮力を鋳造ストリップにかける手段を備え、 (e)ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいず れとも接触していない場合にベルトを冷却する冷却手段を備え、該冷却手段は、 ベルトが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及 び鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去してベルトの温度を減少 させる ことを特徴とする装置。 35.連続ベルト鋳造による金属のストリップ鋳造装置であって、 (a)熱伝導性材料からなり、互いの上に載置されている一対の連続ベルトを 備え、該ベルトはほぼ水平で、間に鋳造ゾーンを規定し、 (b)各ベルト用の入口側プーリを含む一対のプーリ手段を備え、該各ベルト はプーリ手段の上に載置されており、入口側プーリの周囲を通過して、該ベルト は入口側プーリについて湾曲した湾曲面とベルトが入口側プーリの周囲を通過し た後のほぼ平坦な表面とを規定し、 (c)該ベルトの湾曲面及び平坦な表面と共に鋳造ゾーンを規定し、該鋳造ゾ ーンにて各ベルトの湾曲面に溶融金属を供給するノズル手段を備え、溶融金属は ベルトのニップに到達する前に、該ベルト間の鋳造ゾーンにて凝固して、ニップ 間の距離よりも大きな厚さを有する金属の鋳造ストリップを形成し、 (d)該入口側プーリと係合して、該入口側プーリ間のスペーシングを制御し て、鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十分な圧縮力を鋳造ストリップにか ける手段を備える ことを特徴とする装置。 36.請求項35の装置であって、 前記ベルトに隣接して位置付けられ、ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれ とも接触していない場合にベルトを冷却する冷却手段を含み、該冷却手段は、ベ ルトが金属又は鋳造ストリップのいずれとも接触していない時に、溶融金属及び 鋳造金属からベルトに伝達された熱のほぼ全部を除去することで、ベルトの温度 を減少させることを特徴とする装置。 37.請求項35の装置であって、 前記各入口側プーリの軸に連結され、入口側プーリが互いに離れるように変位 することを防止するテンション手段を含む、ことを特徴とする装置。 38.連続ベルト鋳造による金属の鋳造方法であって、 (a)熱伝導性材料からなる一対の無端ベルトを間にニップを規定する一対の 入口側プーリの周囲に移動させて、ベルト間に鋳造ゾーンを規定し、各ベルトが 入口側プーリの上を通過する際に湾曲した湾曲面を規定する工程と、 (b)該各ベルトの湾曲面に、溶融金属を供給し、鋳造ゾーンにて凝固させて 、ニップ間の距離よりも大きな厚さを有する鋳造金属のストリップを形成する工 程と、 (c)鋳造ストリップをニップまで進めて、鋳造ストリップの長尺化を引き起 こすに十分な圧縮力をかける工程と、 を備えることを特徴とする方法。 39.請求項38の方法であって、 前記ベルトが溶融金属又は鋳造金属のいずれとも接触していない時で且つベル トが追加の溶融金属を受け取る前に、前記ベルトを冷却して溶融金属及び鋳造金 属から伝達された熱を除去する工程を含むことを特徴とする方法。 40.請求項36の方法であって、 前記溶融金属は、ほぼ水平な溶融ゾーンに供給されることを特徴とする方法。 41.請求項36の方法であって、 前記溶融金属は、ほぼ水平な流れとして溶融ゾーンに供給されることを特徴と する方法。 42.請求項36の方法であって、 前記金属は、アルミニウム合金であることを特徴とする方法。 43.請求項38の方法であって、 圧縮力下で、前記鋳造ゾーンからベルトの表面の間で鋳造金属のストリップを 搬送する工程を含むことを特徴とする方法。 44.請求項38の方法であって、 前記入口側プーリの間のスペーシングを制御する工程を含み、鋳造金属のスト リップに圧縮力をかけて長尺化を引き起こさせることを特徴とする方法。 45.請求項38の方法であって、 前記圧縮力は、15%以下の鋳造ストリップの長尺化を引き起こすに十分であ ることを特徴とする方法。
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