JPH09507288A - 排液燃焼用回収ボイラ - Google Patents

排液燃焼用回収ボイラ

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JPH09507288A
JPH09507288A JP7517963A JP51796395A JPH09507288A JP H09507288 A JPH09507288 A JP H09507288A JP 7517963 A JP7517963 A JP 7517963A JP 51796395 A JP51796395 A JP 51796395A JP H09507288 A JPH09507288 A JP H09507288A
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アンデシュ パルムグレーン
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クバエルナー パルピング アーベー
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F22B31/00Modifications of boiler construction, or of tube systems, dependent on installation of combustion apparatus; Arrangements of dispositions of combustion apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F23G7/00Incinerators or other apparatus for consuming industrial waste, e.g. chemicals
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、排液を燃焼させる回収ボイラに関する。この回収ボイラは、複数の冷却管が設けられる底部および壁部を有する燃焼室を備える。燃焼室の底部(21)には、溶融状態の無機物質を収集する収集点が設けられる。燃焼室には空気と排液とが導入される。燃焼ガスは回収ボイラ内を上方へ運搬される。本発明の特徴とするところは、下側の第1レベル(1)の燃焼室の断面積が、燃焼室上方の第2レベル(2)の燃焼室の断面積よりも大きく設定されることにある。

Description

【発明の詳細な説明】 排液燃焼用回収ボイラ技術分野 本発明は、木材チップその他のリグニン含有素材を原料にセルロースを製造す るにあたって得られる排液を燃焼させる装置に関する。従来技術 排液を燃焼させる回収ボイラは長いこと知られている。一般に、この種の回収 ボイラは空筒形の燃焼室を備える。燃焼室の壁は、大部分、水が流通する水管に よって構成されている。燃焼室の上部には、水を流通させることによって燃焼ガ スを冷却する配管システムが配設される。燃焼室の下部には、1以上のノズルを 通じて黒液とも呼ばれる濃縮排液が噴き込まれる。こういった黒液を燃焼させる 際に必要とされる空気は、様々な高さ(レベル)で、第1空気や第2空気、第3 空気、後段での第4空気として吹き込まれる。 二酸化炭素や窒素酸化物、一酸化炭素、硫黄化合物といった気体および水に加 え、燃焼によって溶融無機物質が生成される。この溶融無機物質はほとんどナト リウム塩からなる。ボイラの底部で収集された溶融物質は任意の容器に移され、 その後再利用される。ボイラの空筒では、燃焼領域の温度が1000〜1200 ℃に達し、取り除かれる溶融物質の温度は700〜900℃に達する。燃焼ガス は、回収ボイラから取り出される前に100〜200℃まで冷却される。ボイラ で生成された熱や燃焼ガスから回収された熱は配管システム内の水に伝達される 。熱によって蒸気が発生し、発生した蒸気はボイラ天井部に設けられた蒸気ドー ムから取り出される。その後、過熱器が作用して蒸気の温度を一層上昇させる。 生成された蒸気の圧力は通常40〜100バール(bar)となり、蒸気の温度 は400〜500℃に達する。ただし、これらの値はボイラの構造によって左右 される。 燃焼ガスから伝達された熱によって形成された蒸気は水管内の水を上昇させる 。こういった蒸気生成後も液体の状態を維持する水は蒸気ドームで蒸気から分離 さ れ、下方の水管に戻される。 通常、回収ボイラの高さは、数十メートル、例えば30〜60mに達する。そ の外周は10〜50mに及ぶ。その結果、ボイラの空筒周りや底部に沿って非常 に多数の水管が配置される空間が確保される。製造技術的な観点から、ボイラの 設計では、互いに寄せ集められて1平面を形成する水管が天井壁や底壁を構成す る。水管同士は任意の間隔をおいて結合されることから、平面的に水管を結合す れば、自動的に結合するにも簡単だからである。したがって、回収ボイラの空筒 の断面は、大部分、四角形となる。空筒は、通常、鉄構造やコンクリート構造に 支持され、溶融無機化学物質を収集する容器に覆い被さる。技術的課題 前述した回収ボイラは長いこと存在し続け、満足のいく機能を供給してきた。 しかし、その一方で、作動方法や製造方法を改良する余地も残されている。例え ば、空筒周壁の内側に配置される水管では加熱にばらつきが生じる。四角形断面 の隅部近辺に配置される水管は燃焼室中央から離れてしまい、1つの壁の中央近 辺に配置される水管に比べて熱輻射を受けにくいからである。したがって、隅部 の水管に流通する水は、他の部位に位置する水管に比べて蒸気に変換され難いこ ととなる。水管の中には、ボイラ底面に沿った連続管を有するものもある。底部 に沿って屈曲する角パイプの連続管として底面に沿って延びる水管では、他の部 位の水管に比べて角パイプの水循環が遅いことから水の流れが遅くなる。その結 果、これらの底面水管では、いわゆるバーンアウトといった焼き損傷が発生する こともある。 また、従来の回収ボイラでは、高速な燃焼ガスによって、溶融無機化学物質の 小さな滴が上方に飛散しやすい。上昇した滴は、上部の伝熱面にこびり付き、ガ ス冷却に支障をきたしたりガス流に対する抵抗を増加させたりすることがある。解決手段 本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、前述の欠点を克服すると同時に 、自動溶接といった製造方法を維持することができる回収ボイラを提供すること を目的とする。 本発明によれば、セルロース製造で得られる排液を燃焼させる回収ボイラが提 供される。この回収ボイラの燃焼室は、複数の冷却管を有する底部および壁部を 備える。その底部は、溶融状態の無機物質を収集する収集点を構成する。燃焼室 には、空気および排液が導入され、燃焼ガスは回収ボイラ内を上方へ運搬される 。この回収ボイラが特徴とするところは、下側の第1レベルでの燃焼室の断面積 は、上側の第2レベルの燃焼室の断面積より大きく設定され、その結果、前記第 1レベルでは、前記第1および第2レベルの断面積が等しい場合に比べ、上昇ガ ス流の平均速度が減少することにある。 また、本発明によれば、第1レベルの壁管の本数は、第2レベルの壁管の本数 とほぼ同一であるか一致することが好ましい。 さらに、本発明によれば、前記第1および第2レベルの断面の外周はほぼ等し いことが特徴とされる。 さらにまた、本発明の回収ボイラは、第2レベルの断面はほぼ四角形例えば正 方形を呈する。その一方で、第1レベルの断面は4以上の辺を持った多角形例え ば六角形や八角形を呈する。 さらにまた、本発明によれば、水管は壁に沿って垂直方向に延び、第2レベル で周壁の隅部に位置する水管は第1レベルでは連続面に沿って位置され、その結 果、第1レベルではボイラを垂直方向に貫通する中心線に水管が接近する。 さらにまた、本発明によれば、前記第1レベルは回収ボイラ全高の1/4の高 さに達することことが望ましい。 本発明によれば、溶融状態の無機物質を収集する収集底はV字型に形成される ことが特徴とされる。 また、本発明によれば、収集底の出口はV字型底の両端に配置されることが好 ましい。 本発明によれば、燃焼ガス冷却の最終段階は2ステージに構成され、最終ステ ージの一歩手前の前段ステージでは、垂直方向水管を備える熱交換器内の水管に 沿って燃焼ガスは下方に流れ、最終ステージでは、水平方向水管を備える熱交換 器内の水管を横切って燃焼ガスは流れる。 また、本発明によれば、最終ステージは、前段ステージの出口に直接に接続さ れた入口を有することが好ましい。 さらに、本発明によれば、最終ステージは複数の配管アセンブリ好ましくは3 以上の配管アセンブリから構成され、これらの配管アセンブリは燃焼ガスの流れ 方向に沿って次々と配置されることが望ましい。図面の簡単な説明 図1は、部分的に断面が施された本発明に係る回収ボイラの概略図である。 図2は、図1の回収ボイラの拡大概略断面図である。 図3は、図2のB−B線に沿った断面図である。 図4は、黒液が噴射されるレベルの断面図である。 図5は、ボイラ上方の四角形の断面を示す図である。好適な実施例の説明 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施例を説明する。 図1は本発明の好適な実施例に係る回収ボイラの主要部を示す。この回収ボイ ラは、下側の第1レベル1および上側の第2レベル2を有するシャフト形の燃焼 室を備える。第2レベル2は、従来通り、いわゆるノーズ3と呼ばれる収縮部を 上端に備える。この第2レベル2には、1組の第4空気用空気噴射ノズル4が設 けられる。ただし、このノズルは必ずしも本発明に必要なものではない。本実施 例では、回収ボイラの上側の空筒部2は断面正方形に形成される。水が流通する 水管や、熱を吸収する水管はボイラ全体の内側に配置される。簡略のため、これ らの水管は図面中示されていない。 図面から明らかなように、下側の第1レベル1は、上側の第2レベルに比べ広 げられている。本実施例では、第1レベル1は断面八角形に形成される。ただし 、第1レベル1の断面は、六角形でもよく8角以上の多角形でもよい。その結果 、角が増加するに従って下側部は円形に近づくこととなる。重要なことは、下側 部1が上側部2より多角となることである。したがって角数は自由に選択するこ とができる。中でも八角形が好ましい。周壁の1平面が極端に小さくなることが ないからである。このような構成によって、下側部1の断面積は上側部2の断面 積 より大きくなる。このとき、上側部2の外周は維持される。このように上側部2 の断面積より大きな断面積とすることによって、この部分ではガス流の速度が下 降する。その結果、液体の滴や粒子その他がガスの流れによって簡単に上方に飛 散することがない。下側部2には、さらに、1組の第2空気用ノズル5および1 組の第1空気用ノズル6が設けられる。溶融化合物は底面7で収集され、ボイラ 下の1以上の収集タンク8に流し込まれる。 燃焼させたい黒液は、第2空気用ノズル5の上方で、レベル17のノズルを介 して下側部1に導入される。 燃焼室の上側部2の上方では、従来通り、燃焼ガスを冷却する冷却システム9 が配設される。この冷却システム9は、いわゆる蒸気ドーム10からの蒸気が流 通する吊り下げ水管と、水や水/蒸気混合物が流通する吊り下げ水管とから構成 される。燃焼室の水管からの蒸気は蒸気ドーム10で収集される。水管に導入さ れる蒸気生成用の水(給水)もまた蒸気ドーム10に供給される。冷却システム 9の水管は、通常とおり、吊り下げ支持され、複数のアセンブリに分割される。 アセンブリ同士の間には灰ブロワが配置される。 冷却システム9は、通過した燃焼ガスを冷却する。冷却システム9は細長い冷 却機構11で終端される。この冷却機構11では水管に沿って燃焼ガスが流れる 。450℃あたりから燃焼ガスを冷却する冷却機構11は、こういった回収ボイ ラ全体にわたる冷却システムで最終ステージ一歩手前の前段ステージを構成する 。この冷却機構11には最終ステージ12が直接に接続される。この最終ステー ジ12は、基本的に、前段ステージの熱交換器と同様の熱交換器から構成される 。ただし、アセンブリの中には、水管が水平に配置されて水管を横切らせるよう に燃焼ガスを流すものもある。水管を横切らせる流れは、燃焼ガスと水管内の水 との間の伝熱に鑑みれば、水管に沿った流れよりも効果的である。この最終ステ ージ12では、100〜200℃までガスは冷却される。図面では、最終ステー ジ12は3つの配管アセンブリから構成される。ただし、一層多くの配管アセン ブリを配設してもよい。このように水管をアセンブリごとに分割することによっ て、アセンブリ同士の間に灰ブロワを配設することが可能となる。燃焼室から灰 が運ばれて水管上に堆積することは避けられず、したがって、定期的に間隔をお いて 灰を除去し、伝熱不良を回避する必要がある。ブロワによって吹き飛ばされた灰 は、燃焼室1内に直接に舞い降りたり、漏斗13、14、15によって収集され た後容器16に舞い降りたりする。こういった灰は容器16から燃焼室1に戻さ れる。 冷却システムの最終ステージ12に設けられた入口は直接に前段ステージ11 に接続されることが好ましい。ステージ11、12の冷却媒体は水すなわち給水 から構成され、この給水は熱せられて蒸気ドーム10に供給される。 最終ステージ12は、必ずしも吊り下げ支持される必要はなく、下方から支持 されてもよい。 回収ボイラ全体は吊り下げ支持され、柱18その他の構造によって支持される 。 図2は本発明に係る回収ボイラの下側第1レベル1を示す。この実施例では、 第1レベル1は断面八角形である。上端と下端とでは、途切れ線によって冷却管 19が示される。これらの冷却管19は壁に沿って垂直方向に延び、下端での両 側では、底面に沿って屈曲して水平姿勢をとっている。すべての冷却管19がこ のように屈曲して1つの平面に収容されているわけではなく、分配管20に到達 する冷却管19もある。 断面図から明らかなように、底面21は上方に大きく開いたV字型に形成され る。このV字によって形成される溝に溶融無機物質は収集される。V溝の両側で は、収集された溶融無機物質が開口22を通じて排出される。本実施例では、両 側に各々3つの開口22が設けられる。開口22は、V字底面のやや上方に配置 され、その結果、底面には意図的に溶融物質溜まりが形成される。ここで、黒液 の噴射に加え、第1および第2空気の噴射は図1と同様な参照符号で示される。 第3空気の噴射はレベル23で引き起こされる。 本発明によれば、水管が燃焼室の上側部2の断面隅部に配置されたとしても、 燃焼室の下側部1ではその水管が隅部に配置されることはない。この様子は図3 に明確に示される。図3には、図2のB−B線に沿った断面図が示される。この 図3では、上側部2の隅部が参照符号24によって特定される。下側部1の隅部 は参照符号25によって特定される。図3から明らかなように、隅部24からの 水管は内側に屈曲して下縁に達している。したがって、それらの水管は、もはや 隅部には位置しておらず、1側のほぼ中央に位置している。ただし、正八角形( 等辺)ではないことから、すべての水管が同じ具合に屈曲するわけではない。四 角形の隅部24にから延びる水管は下側の八角形では燃焼室の中央に近づき、同 様に、下側八角形の隅部25の水管は上側の四角形では燃焼室の中央に近づくこ ととなる。隅部の水管は、全長にわたって隅部に位置される場合に比べ、強く暖 められることとなる。その結果、これらの水管から底面に沿って水平方向に延び る連続管では、四角形断面が一貫して維持される場合に比べ、流通する水の速度 が上昇する。こういった速度上昇は、底面の水管における焼き損傷すなわちバー ンアウトの危険性を克服することとなる。なお、すべての水管の直径は等しく設 定されることが好ましい。 壁部および底部の水管は相互に接続されることが好ましい一方で、それらの水 管を別個に設けることも可能である。 図3の左部分は底面水管の配置を示している。側壁27、28に沿って延びる 垂直方向水管は、互いに平行に、底面の内側に向かって屈折する。側壁27では 底面水管に対して任意の角度が規定されることから、底面水管の外径が等しいと 仮定すると、水管が角度なく屈折する側壁28の水管に比べ、側壁27の水管同 士の間隔は狭くなる。 図4には、回収ボイラの下側第1レベルの上部に設定された排液注入レベルの 断面が示される。図4に示すように、八角形の断面には、各辺中央に1組ずつ計 8組の注入ノズル17が設置される。八角形の各辺の長さは等しい必要はなく、 側壁26、27は側壁28より若干長く設定されている。八角形には、垂直方向 水管が「隠される」ような直角は存在しないことから、水管内の水に対する燃焼 室からの伝熱はすべての水管で等しく行われる。 図5は、上側部2が下側部1に出会う位置のすぐ上方のレベルでの断面を示す 。図から明らかなように、燃焼室の断面は四角形である。 最終ステージ12の燃焼ガス用チャネルの下部29が図5の右側に示される。 燃焼ガス用チャネル29は、漏斗15とは離れて2以上の部分に分割してもよい 。排出スクリュー30は、漏斗15内で水平方向に延び、燃焼ガスから分離され て漏斗15に収集された灰その他の物質を排出する。 以上のように、本発明によれば、従来よりも優れた特性を有する回収ボイラが 提供される。燃焼室の広がった下側レベルによって、ガスの流れ速度は緩和され 、その結果、溶融物質の滴は分離されて沈殿される。加えて、パイプが隅部で隠 されることはなく、その結果、均一かつ素早い水の流通が達成される。しかも、 ボイラから放たれる燃焼ガスの冷却効率が向上することから、回収ボイラの経済 面も改善される。また、回収ボイラは、従来のボイラに比べ円形に近い形状に形 成されることから、燃焼用空気も均一に加えられることができる。こういった円 形に近い形状は、燃焼室下部の燃焼用空気やガスを回転させるいわゆる回転起爆 (rotation firing)にとって有用である。 また、底面をV字型に形成し、中央に分配箱や分配チャネルを設けたことによ って、個々の水管と底面との距離が縮められる。かかる構成によって、いわゆる バーンアウトの危険性を縮小した安全性の高い構造が得られる。 さらに、従来に比べ、多くの水の流れによって底面は冷却される。このことは 安全性の向上にも寄与する。こういった底面の流れの増加は、全体が四角形断面 に形成されたボイラに比べ、一層多くの壁管が底面水管に接続されることに起因 する。 なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、請求の範囲に従っ て様々な変更が可能である。例えば、下側の第1レベル1を完全な円形断面に構 成してもよい。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年3月4日 【補正内容】 請求の範囲 1.底部および壁部に複数の冷却管を有する燃焼室と、その燃焼室の底部(21 )に形成されて溶融状態の無機物質を収集する収集点とを備え、前記燃焼室にセ ルロース製造の排液および空気を導入し、燃焼ガスを上方へ運搬する回収ボイラ において、 下側の第1レベル(1)の断面積は、燃焼室上方の第2レベル(2)の断面積 より大きく設定され、前記2つのレベル(1、2)の断面の外周はほぼ等しいこ とを特徴とする回収ボイラ。 2.請求の範囲1に記載の回収ボイラにおいて、前記第1レベル(1)の壁管の 本数は、第2レベル(2)の壁管の本数とほぼ等しく、好ましくは同一であるこ とを特徴とする回収ボイラ。 3.請求の範囲1または2に記載の回収ボイラにおいて、前記第2レベル(2) の断面はほぼ四角形好ましくは正方形を呈し、前記第1レベル(1)の断面は4 以上の辺を持った多角形好ましくは六角形または八角形を呈することを特徴とす る回収ボイラ。 4.請求の範囲1〜3のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、水管は壁に沿っ て垂直方向に延び、前記第2レベル(2)で周壁の隅部(24)に位置する水管 は第1レベル(1)では連続面(26)に沿って位置され、その結果、第2レベ ル(2)よりも第1レベルではボイラを垂直方向に貫通する中心線に水管が接近 することを特徴とする回収ボイラ。 5.請求の範囲1〜4のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、前記第1レベル (1)は回収ボイラ全高のほぼ1/4の高さに達することを特徴とする回収ボイ ラ。 6.請求の範囲1〜5のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、溶融状態の無機 物質を収集する収集底(21)はV字型に形成されることを特徴とする回収ボイ ラ。 7.請求の範囲5に記載の回収ボイラにおいて、前記収集底の出口(22)はV 字型底の両端に配置されることを特徴とする回収ボイラ。 8.請求の範囲1〜7のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、燃焼ガス冷却の 最終段階は2ステージ(11、12)に構成され、最終ステージの一歩手前の前 段ステージ(11)では、垂直方向水管を備える熱交換器内の水管に沿って燃焼 ガスは下方に流れ、最終ステージ(12)では、水平方向水管を備える熱交換器 内の水管を横切って燃焼ガスは流れることを特徴とする回収ボイラ。 9.請求の範囲8に記載の回収ボイラにおいて、前記最終ステージ(12)は、 前記前段ステージ(11)の出口に直接に接続された入口を有することを特徴と する回収ボイラ。 10.請求の範囲8または9に記載の回収ボイラにおいて、前記最終ステージ( 12)は複数の配管アセンブリ好ましくは3以上の配管アセンブリから構成され 、これらの配管アセンブリは燃焼ガスの流れ方向に沿って次々と配置されること を特徴とする回収ボイラ。 11.請求の範囲8〜10のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、少なくとも 前記最終ステージ(11、12)は下方から支持され、吊り下げ支持されないこ とを特徴とする回収ボイラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.底部および壁部に複数の冷却管を有する燃焼室と、その燃焼室の底部(21 )に形成されて溶融状態の無機物質を収集する収集点とを備え、前記燃焼室にセ ルロース製造の排液および空気を導入し、燃焼ガスを上方へ運搬する回収ボイラ において、 下側の第1レベル(1)の断面積は、燃焼室上方の第2レベル(2)の断面積 より大きく設定されることを特徴とする回収ボイラ。 2.請求の範囲1に記載の回収ボイラにおいて、前記第1レベル(1)の壁管の 本数は、前記第2レベル(2)の壁管の本数とほぼ等しく、好ましくは同一であ ることを特徴とする回収ボイラ。 3.請求の範囲1または2に記載の回収ボイラにおいて、前記2つのレベル(1 、2)の外周はほぼ等しいことを特徴とする回収ボイラ。 4.請求の範囲1〜3のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、前記第2レベル (2)の断面はほぼ四角形好ましくは正方形を呈し、前記第1レベル(1)の断 面は4以上の辺を持った多角形好ましくは六角形または八角形を呈することを特 徴とする回収ボイラ。 5.請求の範囲1〜4のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、水管は壁に沿っ て垂直方向に延び、前記第2レベル(2)で周壁の隅部(24)に位置する水管 は第1レベル(1)では連続面(26)に沿って位置され、その結果、第2レベ ル(2)よりも第1レベルではボイラを垂直方向に貫通する中心線に水管が接近 することを特徴とする回収ボイラ。 6.請求の範囲1〜5のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、前記第1レベル (1)は回収ボイラ全高のほぼ1/4の高さに達することを特徴とする回収ボイ ラ。 7.請求の範囲1〜6のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、溶融状態の無機 物質を収集する収集底(21)はV字型に形成されることを特徴とする回収ボイ ラ。 8.請求の範囲6のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、前記収集底の出口( 22)はV字型底の両端に配置されることを特徴とする回収ボイラ。 9.請求の範囲1〜8のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、燃焼ガス冷却の 最終段階は2ステージ(11、12)に構成され、最終ステージの一歩手前の前 段ステージ(11)では、垂直方向水管を備える熱交換器内の水管に沿って燃焼 ガスは下方に流れ、最終ステージ(12)では、水平方向水管を備える熱交換器 内の水管を横切って燃焼ガスは流れることを特徴とする回収ボイラ。 10.請求の範囲9に記載の回収ボイラにおいて、前記最終ステージ(12)は 、前記前段ステージ(11)の出口に直接に接続された入口を有することを特徴 とする回収ボイラ。 11.請求の範囲9または10に記載の回収ボイラにおいて、前記最終ステージ (12)は複数の配管アセンブリ好ましくは3以上の配管アセンブリから構成さ れ、これらの配管アセンブリは燃焼ガスの流れ方向に沿って次々と配置されるこ とを特徴とする回収ボイラ。 12.請求の範囲9〜11のいずれかに記載の回収ボイラにおいて、少なくとも 前記最終ステージ(11、12)は下方から支持され、吊り下げ支持されないこ とを特徴とする回収ボイラ。
JP7517963A 1993-12-29 1994-12-06 排液燃焼用回収ボイラ Pending JPH09507288A (ja)

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