JPH09506522A - マイクロアイソレータ蒸気滅菌サイクルおよび装置 - Google Patents

マイクロアイソレータ蒸気滅菌サイクルおよび装置

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JPH09506522A JP7515794A JP51579495A JPH09506522A JP H09506522 A JPH09506522 A JP H09506522A JP 7515794 A JP7515794 A JP 7515794A JP 51579495 A JP51579495 A JP 51579495A JP H09506522 A JPH09506522 A JP H09506522A
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ピーター ティー. ミラルディー,
ウィリアム アール. バロン,
アンソニー ビー. ルフォー,
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アメリカン ステリライザー カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 装置および方法、特に、ストローボトルが内部に含まれているマイクロアイソレータを滅菌するために有用な方法が開示されている。本発明においては、温度条件に応じて滅菌チャンバ内の圧力を調整するために、マイクロプロセッサ制御装置を使用することによって滅菌が行われる。チャンバ内の圧力は、温度の上昇と低下に伴ってストローボトル内の水が沸点を越えることが決してないように調整される。滅菌に先立って、チャンバ内から空気が排気されて蒸気が効果的に分布されるようにする。滅菌後、チャンバは再び排気されて、マイクロアイソレータおよびその内容物を覆う凝縮した蒸気を蒸発させるようにする。これら各排気中、マイクロプロセッサ制御装置は真空の吸引速度を調整することによって、再びストローボトル内の水が沸点を超えないようにする。この方法によって、水が満たされたストローボトルを有するマイクロアイソレータが大量の水を失うことなく滅菌されることが可能となる。従って、本発明の方法は、下地および食料を完備したマイクロアイソレータの乾燥工程を含み、使用準備の整っているマイクロアイソレータを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 マイクロアイソレータ蒸気滅菌サイクルおよび装置 発明の背景 本発明は一般に、実験動物、特に齧歯類を収容するために使用される装置である マイクロアイソレータの滅菌方法に関する。本発明はさらに、この滅菌サイクル を行う際に使用される装置に関する。 医療産業において、齧歯類、特にハツカネズミは、薬品および毒物学の研究に 使用される。このような研究では、このような薬品を人間に適用する前に有害な 影響を観察する。このような研究において正確なデータを確実に収集するために 、実験動物は汚染されず、いかなる外来のバクテリアまたはウィルスにもさらさ れてはならない。変動要素の数を最小限にとどめるためには、このような予防策 が必要である。 実験用のハツカネズミが確実に汚染されないようにするために、実験用のハツ カネズミは一生、外来の微生物から隔離された環境で生活しなければならない。 実験用のハツカネズミは無菌状態下で生まれ、生まれてから死ぬまでこのような 滅菌環境の中に収容されていなければならない。 図1に見られるように、実験用のハツカネズミ13は透明なプラスチックケー ジであるマイクロアイソレータ10に収容されている。マイクロアイソレータ1 0は、ハウジング11および蓋12を備えている。蓋12は、スパン接着(spun- bonded)ポリエステル織物ろ紙を有するプラスチックメッシュで形成された換気 格子を有して形成されている。このろ紙によって、空気および湿気がハツカネズ ミと外部の環境との間を自由に通過できる。しかしながら、ろ紙は0.2ミクロ ン以下の空気を濾過するメッシュを有しており、より大きな微生物の流入は阻止 する。マイクロアイソレータは、下地14およびラック15等の、ハツカネズミ 13を維持するために必要とされる基本的な必需品を収容し、保持する。ラック 15は、食料16および、所定量の水で満たされたストローボトル(sipper bott le)17を支持し保持する。 マイクロアイソレータに収容されているハツカネズミは、常に無菌環境内に維 持され、外部の汚染から確実に隔離されている。しかしながら、ハツカネズミに 清潔な生活環境を提供するために、マイクロアイソレータは一週間につき一回ま たは二回掃除しなければならない。従って、ハツカネズミは汚れたマイクロアイ ソレータから新しい滅菌されたマイクロアイソレータに移されなければならない 。新しい滅菌されたマイクロアイソレータにはすでに、新たに滅菌されている下 地、食料、および水の入ったストローボトルがすでに備えられている。 従来技術において、新しいマイクロアイソレータの組立ては時間のかかる、労 力を要する作業であった。マイクロアイソレータユニット本体は、下地、食料、 およびストローボトルを備えるが、それぞれ個々に滅菌されなけれなならなかっ た。実験用ハツカネズミの準備では、マイクロアイソレータおよびその滅菌され た構成要素は、滅菌された構成要素が使用前に再び汚染されないことを確実にす るために、清潔な室内環境で、薄層状の空気の流れるチャンバ内で、手作業で組 立てられなければならなかった。 マイクロアイソレータの準備は現場で行われなければならない。このために必 要とされる清潔な部屋および人材を維持するために、滅菌されたマイクロアイソ レータの準備にはかなりの費用が加わる。一週間に7000回もの作業を行う機 関があることを考慮すると、このようなマイクロアイソレータの費用はすぐにか さむ。そのため、より少ない人力で、滅菌されたマイクロアイソレータをより迅 速に準備できる装置および方法の開発が当該分野において望まれている。 従来技術において何人かの医師が、組立てられたマイクロアイソレータおよび 滅菌前にその中に配置された下地、食料、およびストローボトルの滅菌を考案し た。しかしながら、これらの方法にはいくつかの問題があった。効果的な滅菌を 行うためには、118℃から130℃の間の温度で蒸気を注入しなければならな い。これは、外来の微生物を破壊するのに十分な湿熱(moist heat)の温度である 。このような温度では、ストローボトル内の水は大気圧では沸騰してしまう。万 一ストローボトルを沸騰させてしまうと、マイクロアイソレータおよびその内容 物は濡れてしまい、ストローボトルはほとんど乾ききった状態になってしまう。 このような状態では、実験用ハツカネズミが住むことのできる環境が提供されな い。従って、ストローボトルは、沸騰してその結果下地が飽和することを避ける ため、 マイクロアイソレータの残りの部分とは別に滅菌する必要がある。 滅菌温度は、典型的には蒸気の充填を使用することによって達成される。蒸気 を充填することによって残留凝縮湿気がマイクロアイソレータおよびその内容物 に残る。ユニットは、チャンバ圧力を半大気圧レベルにまで減少させることによ って乾燥され得、これによりいかなる凝縮湿気も急速に蒸発させることが可能と なる。しかしながら、このような圧力の減少はまた、ストローボトル内の水が沸 騰する原因ともなる。その結果、ストローボトルが沸騰し、この段階で下地がや はり飽和する。従来技術における上記およびその他の問題点は、本発明により克 服される。 発明の要旨 本発明の装置は、滅菌される物品を収容するための滅菌チャンバを有する滅菌 装置を備える。滅菌チャンバは、容器ジャケットによって覆われている。滅菌装 置は、複数の個々の流体を該滅菌装置内に導入するための、複数の導管を有する 。 滅菌チャンバは、真空、蒸気、および圧縮空気を流入させるための、流体導管 に接続された流体注入口を有し、所定の滅菌サイクルを行うようにする。容器ジ ャケットは、蒸気および冷水を流入させるための注入口を有し、所定の滅菌サイ クルの個々の段階中にチャンバ温度を上昇および低下させるのを手助けする。こ れらの流体および真空はそれぞれ、それぞれの供給源によって供給される。各供 給源はそれぞれ、流体をチャンバに送るためのポンプを有し得る。各ポンプはバ ルブとともに動作し得、バルブはさらに流体または真空の流動を調整する。本発 明において、流体供給速度は、流体および真空をチャンバに供給するさまざまな ポンプおよびバルブの動作を制御するマイクロプロセッサユニットを使用するこ とによって注意深く制御される。 1つ以上の温度プローブは、マイクロプロセッサ制御ユニットを連通しており 、チャンバ内部に配置されて負荷温度をモニタする。これらの温度プローブはデ ータをマイクロプロセッサに供給し、そしてマイクロプロセッサは個々のさまざ まな流体ポンプおよびバルブの起動を制御する。これらポンプおよびバルブは作 動されてチャンバ圧力および温度を十分なレベルに維持し、本発明の滅菌サイク ル 中、ストローボトル内の水が沸騰することを防止するようにする。 本発明の滅菌サイクルは、組立てられたマイクロアイソレータが滅菌され使用 準備の整った状態となるような減菌装置の動作を含み、マイクロアイソレータは 、食料および下地とともに滅菌される充填されたストローボトルを備える。この 方法の工程は、制御された速度および圧力レベルでの滅菌チャンバの予備排気を 含み、これによりストローボトル内の水は十分に低い圧力に維持され、水が沸騰 しないようにする。 予備排気後、蒸気充填が高圧力下で導入され、温度が効果的な滅菌温度に達し ても、ストローボトル内の水は沸点を超えず、蒸気充填は所定の維持期間、高温 および高圧力に維持されて効果的な滅菌を提供する。保持期間後、滅菌チャンバ は、チャンバ圧力を一定のレベルに維持する圧縮空気を使用して加圧される。こ の時点で、容器ジャケットは冷水で満たされて、チャンバ壁を急速に冷却するよ うにする。圧縮空気はチャンバを通って流入され、熱を除去し、その結果チャン バを冷却し中に含まれる物品の温度を低下させながら、一定のチャンバ圧力を維 持する。この冷却段階の終わりにおいて、温度は十分に低くされて圧力が大気圧 レベルに低下され得るようにする。この時点で、容器ジャケット内の水は蒸気と なり、滅菌後の真空がチャンバに供給されて、チャンバ内部およびその中に含ま れる物品表面に凝縮し得たいかなる水分の蒸発も加速するようにする。真空は、 ストローボトル内の水が沸騰しないのに十分な半大気圧レベルに維持される。チ ャンバおよび物品の乾燥を行うのに十分な真空維持期間後、チャンバは再び大気 圧に戻される。 発明の目的 従って、本発明の目的は、組立てられたマイクロアイソレータの滅菌を可能と する方法および装置を提供することにある。本発明のその他の目的は、装置内の 温度および圧力の状態をモニタし制御して、ストローボトル内の水が沸騰しない ようにしながらケージ、食料、および下地の乾燥が可能となるようにすることで ある。本発明のさらなる目的は、より少ない工程を使用してマイクロアイソレー タの滅菌が可能となるようにし、これにより滅菌に必要な時間および資材を減少 させることである。 本発明のさらなる目的、利点、および新規の特徴は一部、以下の説明に記載す るが、一部は以下の記載を検討すれば当業者にとって自明であるかまたは本発明 を実行することによって知り得る。本発明の目的および利点は、添付のクレーム に特に指摘される装置および組み合わせによって実現されまた達成され得る。本 発明のさらなる目的および利点は、以下の詳細な説明から当業者にとって容易に 明らかとなるであろう。以下の詳細な説明においては、本発明を実行するために 考えられる最適な様式の説明によって、単に本発明の好適な実施態様を示し説明 するにすぎない。 図面の簡単な説明 図1は、当業者に公知のマイクロアイソレータの設計および構成要素を示す斜 視図である。 図2aおよび図2bは、本発明の滅菌装置を示す概略図であり、構成要素およ びその配置を示す。 図3は水の位相図であり、圧力および温度条件の変化に伴って、水がどのよう にして固体、液体、および気体位相間で変化するかを示す。 図4aおよび図4bは、本発明による滅菌サイクルの好適な実施態様における 、時間経過にともなう圧力変化を示す。 図5a、図5b、および図5cは、本発明による滅菌サイクルの他の好適な実 施態様における、時間経過にともなう圧力変化を示す。 図6は、本発明に使用される移動ボックスの一般的な形状を示す斜視図である 。 図7は、滅菌されたマイクロアイソレータを隔離滅菌環境内に移動する際の、 移動ボックスの作業を示す。 好適な実施態様の詳細な説明 ここで、特定の図を参照する。図1は、本発明によって滅菌されるタイプのマ イクロアイソレータ10である。該マイクロアイソレータ10は、下地14およ びラック15を有して組立てられる。ラック15は、食料16およびストローボ トル17を支持し保持する。ストローボトル17は回転されて、動作位置から反 転した位置となる。ストローボトル17は、滅菌サイクル中に渡って反転した位 置に保持される。滅菌を行うためには、1つ以上のマイクロアイソレータ10が 、一般に図2aおよび図2bに示される滅菌装置100内に挿入される。 図2aおよび図2bに見られるように、滅菌装置100は滅菌チャンバ101 を備える。滅菌チャンバ101内には、滅菌される1つ以上のマイクロアイソレ ータユニットが挿入される。滅菌チャンバは、複数の流体供給源105、106 、107、108および109と流動的に接続される。これら複数の流体供給源 は、中に含まれているマイクロアイソレータ10の滅菌を行うために、さまざま な温度および圧力の流体を提供する。 滅菌チャンバ101は実質的に容器ジャケット102によって取り囲まれてい る。容器ジャケット102内には、さまざまな温度の流体が挿入されて、滅菌チ ャンバ101内の温度上昇および低下を助ける。容器ジャケット102は、滅菌 チャンバ101内の温度を維持する助けをする。これは、容器ジャケット102 がチャンバに対して熱的に制御された外部層を提供するからである。 滅菌チャンバ101および容器ジャケット102には、複数の流体供給源がそ れぞれ接続されている。真空供給源105は滅菌チャンバ101を、滅菌サイク ル中必要とされるような所定の半大気圧レベルにまで排気する。蒸気供給源10 6は、滅菌チャンバ101および蒸気ジャケット102の両方に飽和蒸気を供給 する。蒸気供給源106によって供給される飽和蒸気は、チャンバ101内に、 微生物を殺すのに十分な温度レベルで「湿熱」を提供するために使用される。 圧縮空気供給源107は、ろ過され滅菌された冷却器圧縮空気を滅菌チャンバ 101に提供する。圧縮空気は、チャンバ101およびその内容物から熱の一部 を除去し、その結果、蒸気が加えられた後チャンバ101を冷却する。圧縮空気 はまた、ストローボトル17内の水が沸騰するのを防止するために、チャンバ圧 力を高いレベルに維持する。冷却工程を速めるために、蒸気は容器ジャケットか ら除去されて、冷水供給源108から冷水が容器ジャケット102に供給される 。これにより、滅菌装置の壁の温度が下げられる。最終的に、滅菌チャンバ10 1はろ過空気供給器109に接続される。ろ過空気供給器109は、減菌空気を 供 給してチャンバ101内の圧力を周囲大気圧である14.7psiaに戻す。 それぞれの供給源105、106、107、108、および109は、好適な 実施態様においては、当該分野において通常公知のタイプの、空気、液体、およ び真空を供給するための従来のポンプであり得る。滅菌チャンバ101および容 器ジャケット102への流動は、このようなポンプを単独または、当該分野にお いてやはり公知のような、これらの流体の流動を調整し得るそれぞれのバルブ1 15、116、117、118、および119と組み合わせて起動することによ って制御され得る。ろ過空気供給器109は、大気に通じている単なるフィルタ であり得、微生物を除去するものであり、バルブ119によって調整される。滅 菌サイクルに渡って均一な加熱および冷却を行うため、空気を循環させるよう内 部ファン113がチャンバ101内に挿入され得て空気を循環させ、常にチャン バ101内の温度を一定に維持する。 本発明の目的に従って滅菌サイクルを提供するために、(それぞれポンプとバ ルブとを有する)供給源の起動は、滅菌工程を行うために供給源を起動および停 止させるマイクロプロセッサ制御装置104と協調して機能する。マイクロプロ セッサ制御装置104は、当業者にとって通常公知のタイプであり、従来のプロ グラミング技術を使用してシステムの動作を制御するようにプログラムされてい る。マイクロプロセッサ制御装置104は、滅菌チャンバ101の代表試料領域 、例えば、チャンバの「冷却地点(cold spot)」にあるストローボトル17に挿 入された温度プローブ103からデータを受け取る。温度プローブ103は、熱 電対または抵抗温度検知器(RTD)のいずれかであり得る。 温度プローブ103は、温度データをマイクロプロセッサ制御装置104に伝 達する。マイクロプロセッサ制御装置104はそのデータを使用して蒸気供給源 106の起動を選択的に制御し、チャンバの温度が変化するにつれて水が沸点を 越えないようにチャンバの温度を調整する。マイクロプロセッサ制御装置104 はまた、排水通気口110および111を開放するために使用される。排水通気 口110および111はそれぞれ、滅菌チャンバ101および容器ジャケット1 02を大気中に排水および通気させるために使用される。チャンバ101内の圧 力は、チャンバ101の側壁に取り付けられている圧力トランスデューサ112 によってモニタされる。温度プローブ103のように、圧力トランスデューサ1 12はマイクロプロセッサ制御装置104と連通しており、チャンバ圧力に関す るデータを提供する。 図3は、水の位相図であり、温度および圧力条件の変化に伴って、水がどのよ うに固体、液体、および気体相の間で変化するかを示している。本発明の方法で は、滅菌チャンバ101内の温度は、室温(約20℃)から微生物を殺すのに効 果的な滅菌温度(118℃から130℃の間)まで著しく変化する。温度が変化 するにつれて、本発明では、ストローボトル17内の水を液体相に維持するのに 必要なよりも大きなチャンバ圧力が提供される。提供される圧力があまりにも低 いと、滅菌チャンバ101内の位相状態が気体相の境界と交わってストローボト ル17内の水が沸騰してマイクロアイソレータおよびその内容物を飽和させ、住 居部分および食料を損なわせ、ストローボトル17内には、実験動物を存続させ るのに不十分な量の水しか残らない。 滅菌の定量化された測定においては、微生物の熱滅菌は、微生物露出、微生物 数、および微生物の熱抵抗の関数である。これらの定量化技術はPDA Technical Monograph No.1 、"Validation of Steam Sterilization Systems"、第23〜3 6頁、Parenteral Drug association Research Committee and Task Groups出版 に記載されており、その開示が本願において参考のため援用される。 PDA Technical Monograph No.1より明らかなように、滅菌は、滅菌される物体 上の微生物の「致死率(Lethality)」によって定量化される。「致死率」は、「 F0」値として与えられる。これは、滅菌温度および滅菌温度での時間経過(time spent)を微生物個体数の減少に関連づける関数である。致死率は、関数によっ て測定される。すなわち、 F0=D(log10A−log10B) ここで、 D=微生物を当初のレベルの10分の1にまで減少させるのに必要とされる、所 定の温度における時間。 F0=滅菌のために物品に送達される標準温度121℃における等価時間。 (log10A−log10B)=胞子対数減少 ここで、 A=微生物の最初の数 B=熱処理後も生き延びた胞子数 F0値は、滅菌効果を測定するための好都合な基準を提供する、なぜなら、よ り低い温度はより長い滅菌時間を受容し得、より高い温度はより短い滅菌時間を 受容し得るためである。F0値は、微生物抹殺の標準量、温度および滅菌サイク ル時間の変動を表す。 図4aおよび図4bは、本発明の滅菌サイクル150の第1の好適な実施態様 を示し、時間経過にともなうチャンバ圧力の変動を表すものである。このサイク ルにはいくつかの工程が含まれており、これらの工程においては、ユニットの他 の部分とともに滅菌される、充満したストローボトル17を有する組立てられた マイクロアイソレータが滅菌されてすぐ使用できる状態にされる。図4aにはサ イクルのグラフが示されている。グラフ中、実線はどの流体源または構成要素が 起動しているかを表す。 本発明の滅菌サイクルの初めにおいて、チャンバ101は蒸気を容器ジャケッ ト102に流入させることによってあらかじめ加熱される。ジャケット102の 温度は、ジャケット温度プローブ(図示せず)を使用することによって、110 ℃から121℃の間に制御される。温度プローブはまた、マイクロプロセッサ制 御装置104とも連通している。マイクロプロセッサ制御装置104は、蒸気供 給源106の起動を選択的に変化させて、ジャケットプローブからのデータに応 じてジャケットの温度を制御する。 蒸気滅菌剤を滅菌チャンバ内に流入させる前に、チャンバ101内のほとんど の空気は排気されなければならない。通常の空気は非常に良い熱絶縁体である。 蒸気滅菌剤が滅菌チャンバ内に導入されるにしたがって、チャンバに存在するい かなる空気も、滅菌される物体または領域を飽和蒸気との直接的な接触から絶縁 する。さらに、空気は蒸気と混ぜ合わさり、滅菌のためにその温度を所望のレベ ルよりも低下させる。また、飽和蒸気の温度に加熱される空気のポケットは、熱 が蒸気から伝達する場合ほどには効果的ではない。「温風」滅菌装置においては 、より高い温度およびより長い滅菌時間が必要とされる。従って、飽和蒸気滅菌 剤 の注入前に、可能な限り多くの空気を除去する必要がある。 滅菌前にチャンバ101から空気を除去するために、本発明は予備真空(pre-v ac)状態151を有する。マイクロプロセッサ制御装置104は、真空供給源1 05を起動するために使用される。真空供給源105は空気を除去し、チャンバ から空気を排出することによって圧力を所望の半大気圧レベルにまで低下させる 。真空供給源105は、例えば、当該分野において公知のような真空ポンプであ り得る。プローブ103によって表される温度および圧力トランスデューサ11 2によって表される圧力の両方をモニタすることによって、マイクロプロセッサ 104は真空ポンプのデューティサイクルを変動させ、真空ポンプを選択的に起 動および停止させて、チャンバ圧力を、ストローボトルの水を液体相に維持する 半大気圧レベルに維持する。真空ポンプのデューティサイクルをマイクロプロセ ッサによってこのように正確に制御することにより、真空があまりにも著しく吸 引されず、チャンバ圧力が所定の温度に対して位相境界に交差しないことが確実 となる。特定の温度に対する例示的な好適な半大気圧のレベル151は、以下の 通りである。 温度 圧力 40℃ 1.1psia 60℃ 2.9psia 70℃ 4.5psia 80℃ 6.9psia 予備真空段階151におけるマイクロプロセッサ制御により、本発明において 、真空ポンプに対する制御の度合いが良好に維持されることが可能となる。従っ て、本発明においては、空気は迅速に除去され、サイクル時間が短縮化される一 方でストローボトル17内の水は影響されないことが可能となる。 予備真空段階151後、マイクロプロセッサ104は蒸気充填段階152を開 始する。蒸気供給源106からの蒸気はチャンバ101内に流入されて加熱工程 を加速する。蒸気は、温度を118℃から130℃の間、好適な実施態様におい ては、約121℃の滅菌温度に上昇させる。大気圧下では100℃は水の沸点で あるため、蒸気が導入されて、圧力レベルを大気圧以上、すなわち、121℃で 水を液体相に維持するのに十分なレベル、例えば、約28〜33psiaに上昇 させる。これにより、ストローボトル17内の水の沸騰が防止される。圧力トラ ンスデューサ112は圧力データを供給して、マイクロプロセッサ制御装置10 4が蒸気充填を最適な圧力に維持し得るようにする。 蒸気充填は、滅菌チャンバ101内で、約1〜20分または約8〜25F0値 の所定の滅菌剤保持時間維持される。好適な実施態様においては、保持時間は約 5分または15F0値である。この時間、すなわち露出段階153は、(当業者 によって実行されているように、)10-6の繁殖不能性保証レベル(Sterility A ssurance Level)(S.A.L.)を有する湿熱を使用することによってすべての外来の 微生物を効果的に確実に滅菌するために必要とされる。露出段階153中、温度 および蒸気圧力はそれぞれ、約121℃および28〜33psiaに維持されて 、ストローボトルの水を液体相に維持するようにする。これは、プローブ103 およびトランスデューサ112からの信号に応じて温度および圧力を高い状態に 維持するために、追加的な蒸気が周期的な間隔で注入されるように蒸気を制御す ることによって達成される。 露出段階153の終わりにおいては、滅菌チャンバ101の内容物は滅菌され ている。露出段階153の後には、冷却段階154が続く。冷却段階154にお いては、圧力は、圧縮空気またはその他の適切な気体流体の流動を使用すること によって、34〜38psiaに上昇される。滅菌後、マイクロアイソレータ1 0およびそのすべての内容物は高温にされる。従って、本発明によると、チャン バの温度がまず最初に低くされるまでは、圧力154は低くされない。容器ジャ ケット102から蒸気が除去され冷水で満たされるに従って蒸気が除去されるよ うに、圧縮空気がチャンバ101内を流れる。その結果、チャンバの熱の大部分 がこれらの冷却工程によって除去される。好適な実施態様においては、圧縮空気 は34〜38psiaに維持されて、蒸気排出中、チャンバ圧力が低下しないよ うにする。好適な実施態様においては、圧縮空気の温度は室温、すなわち、20 ℃である。冷却段階154の終わりには、マイクロアイソレータおよびストロー ボトル17の温度は、60〜80℃の所望の温度であり得る。この温度は、最も 通常の温度における水の沸点よりも低い。この時点において、温度プローブ1 03は所望の温度を表示し、次の段階に信号を送る。 他の実施例においては、空気圧はチャンバの温度が低下するにつれて低下する 。チャンバの圧力が急激に低下し気体状態の境界に交差してその結果水が沸騰す ることがない限り、いかなる温度と圧力の組み合わせも考えられ得る。 冷却段階154後、マイクロアイソレータ10およびその内容物、特に下地1 5および食料16にはかなりの量の水分が付着する。この水分は蒸気によるもの であり、その一部が滅菌チャンバのあらゆる物品に凝結したものである。この水 分をチャンバから除去するために、排出および真空乾燥段階が行われる。 排出段階155中、真空供給源105を介してチャンバを排出することによっ て、チャンバ圧力は周囲圧力と等しくされる。圧力トランスデューサ112が周 囲圧力が達成されたと表示すると、マイクロプロセッサ制御装置104は、制御 された真空に再び吸引されるよう命令する。制御された真空を再び付与すること により、真空乾燥段階156が開始される。マイクロプロセッサ制御装置104 は、真空供給源105の動作を調整するために使用され、その結果、温度プロー ブによって表示される温度に対してチャンバの圧力が非常に低下して位相境界と 交差することなく、チャンバの圧力を低下させる。チャンバの圧力は、約70℃ の水ボトル温度に対して2.0から7.4psiaの間、好適な実施態様におい ては、4.5psiaの半大気圧レベルにまで再び低下される。この半大気圧レ ベルは、約1〜90分間、好適な実施態様においては約60分間の所定の滞留時 間維持される。 真空乾燥段階156中、真空供給源105の起動は再び温度および圧力信号に 応じて制御されるため、ストローボトル17内の水は沸騰しない。しかしながら 、チャンバ内のいかなる水分の蒸発もより低い半大気圧によって強化される。マ イクロアイソレータ10の表面は、その中に含まれている下地14および食料1 6とともに、マイクロアイソレータ10およびその構成要素に付着する水分に蒸 発の潜熱を供給するのに十分な、かなりの熱を有している。半大気圧は蒸発速度 、そして組立られたマイクロアイソレータの乾燥を加速する。チャンバ101お よびその内容物に追加的な熱を供給するために、冷水が排水されて、蒸気が再び 容器ジャケット102内に流入される。 真空乾燥段階156後、チャンバ圧力は大気圧レベル14.7psiaに戻さ れる。サイクルのこの部分は、空気遮断段階157である。ろ過されたあと、滅 菌された空気はろ過空気供給装置109を介してチャンバ101に供給される。 ろ過空気供給装置109はチャンバ101を周囲圧力に戻す。このときまでに、 マイクロアイソレータ10およびその内容物は滅菌され乾燥しており、滅菌チャ ンバから除去され得る。従来使用されていた複雑なマイクロアイソレータ組立て 工程を使用する代わりに、作業員はただ単にマイクロアイソレータの蓋12を開 け、ストローボトル17を反転させて動作位置にし、実験動物13を滅菌された マイクロアイソレータ10内に入れる。その結果、本発明は人間が係わる時間お よび関与を大幅に削減する。 本発明のマイクロプロセッサ制御プロセスを使用する場合、温度および圧力の 変化中、ストローボトル17中の水は典型的には5%しか蒸発して失われない。 食料16の研究では、食料の栄養値はこの滅菌サイクルを通過することによって はほとんど影響されないということが示された。さらに食料は、実験動物13の 口に合わないほど濡れすぎたり乾燥しすぎたりすることはない。また、食料16 が不愉快な塊になることもない。 図5a、図5b、および図5cは、本発明の第2の実施態様を示す。本発明者 は、滅菌サイクルの予備真空151および滅菌乾燥段階は、真空パルスの印加に よって加速され得ることを発見した。各パルス中、チャンバは排気されて大気圧 である14.7psiaに戻される。 予備真空段階中のパルスに対して、チャンバ圧力は2.5psiaに下げられ る。大気圧を復活するために蒸気が流入され、再び真空パルスが印加される。こ れら多数のパルスを印加することによって、空気はチャンバ101からより迅速 に排気され得る。各パルス中、蒸気はチャンバ中に残存する空気と混合される。 各パルス後、空気は飽和蒸気とともに希釈される。このようにして、空気は迅速 にチャンバ101から除去される。 真空乾燥段階中、チャンバの圧力は4.4psiaに低下され、1〜10分間 、好ましくは5分間の滞留時間後、チャンバ圧力は、空気供給源109からのろ 過された空気とともに大気圧に戻される。各パルスは、水がマイクロアイソレー タ 10および物品から蒸発するとともに、チャンバ内の水蒸気の部分圧力が確実に 継続的に最少に保たれるように印加される。真空パルスをいくつか印加すること によって、マイクロアイソレータ10から蒸発する水分の物理的な除去は著しく 加速されて、真空乾燥段階を、好適な60分から好適な30〜45分に減少させ る。 真空パルス工程を非パルス排気と組み合わせ得る多数の滅菌サイクルが考察さ れる。図5aは、真空パルス161の真空乾燥段階への印加を示す。図5bは、 予備真空段階中のみの真空パルス162を示す。図5cは、両方の段階における 真空パルスを示す。可変の数のパルスが選択され得、その数は、各負荷で滅菌さ れるマイクロアイソレータの数に従って変化することが見いだされた。負荷当た り99間までのパルスが印加され得る。 滅菌サイクルの各段階に費やされる時間は、滅菌チャンバ101の大きさ、お よびチャンバ内のマイクロアイソレータの数に従って変化する。マイクロプロセ ッサ制御装置104は、サイクルの工程と動作のための基本パラメータを含む「 サイクル概略(cycle skeleton)」を有する。妥当性検査処置を行って、様々な異 なるサイクルに対する温度、圧力、および時間の特定のパラメータを決定するこ とは、作業員の義務である。パラメータはそれぞれ、所定のサイクルによって滅 菌されるマイクロアイソレータの数に従って変化し得る。 妥当性検査はデータ収集処置であり、それぞれが所定数のマイクロアイソレー タを含む多数の特定のサンプル負荷についていくつかのサイクルが行われる。妥 当性検査処置においては、温度は滅菌チャンバのすべての部分において測定され 、それぞれのサンプル負荷に対する熱分布を示す「地図」を準備するようにする 。この妥当性検査処置によって決定されるパラメータはマイクロプロセッサ制御 装置104のメモリに保管され、特定の所定の滅菌サイクルを行うために呼び出 され得る。これらのサイクルはそれぞれ作業員の特定の必要に応じて作られてい る。これにより、それぞれの滅菌負荷について、高い効果と再現可能な結果が得 られる。 妥当性検査処置を助けるために、プローブ103はいくつかのストローボトル 17内の1つに挿入される。該ストローボトル17(最も加熱されにくいアイテ ムである)は、滅菌チャンバ101の「冷却地点」、すなわち、F0値で測定さ れたとき最も低温の熱を有するように決定される位置に配置される。滅菌サイク ルの終わりには、プローブはストローボトル17から離脱される。しかしながら 、滅菌が離脱時に損なわれないことを確実にするために、プローブは「疑似(dum my)」ストローボトルに挿入されて、その後、「冷却地点」につるされても良い 。妥当性検査処置を行うことによって、減菌サイクルは多数の特定の負荷に対し てより効果的に行われ得る。 本発明においてはまた、いくつかのマイクロアイソレータが中に挿入されて一 度に滅菌される移動ボックスの使用もまた可能である。このような移動ボックス 200が、図6に示されている。この移動ボックス200は、壁201およびド ア202を備え、ドア202を介してマイクロアイソレータが移動され得る。移 動ボックス200はまた、開口部203を備える。開口部203は、マイクロア イソレータのようなろ紙で覆われており、空気および蒸気滅菌剤は通過させるが 、微生物が通過するには小さすぎる孔を有する。 この移動ボックス200にはいくつかのマイクロアイソレータが挿入され得、 その後、移動ボックス200は滅菌装置100内に挿入される。滅菌時には、移 動ボックス200の全内容物が滅菌され、その後、移動ボックス200は移動さ れて輸送され得る。ろ紙穴302は微生物の通過を防ぐため、移動ボックス20 0は非滅菌環境に移動され得るが、ボックス内の無菌体積の完全性は維持される 。 図7に見られるように、移動ボックスのドア202は、2つの滅菌体積間の移 動可能な滅菌接続を維持するために、当該分野において通常見られるタイプの通 過ドアとはめ合わされる。ここで、少なくとも1つのこのような体積が移動可能 である。本発明の方法により、マイクロアイソレータは遠隔位置で滅菌され、非 滅菌領域を通って移動される。非滅菌領域は、マイクロアイソレータが取り出さ れ得るもう一つの滅菌体積210と接続され得る。本発明の方法によって、この すべての処置は実験動物13を新しいマイクロアイソレータに挿入する前に、人 間が干渉することなく行われ得る。このような機動性は、本発明がなされるまで は、存在しなかった。 理解されるように、発明から逸脱することなく、本発明は他の異なる実施態様 においてもまた使用可能であり、そのいくつかの詳細は他の異なる実施態様にお いてもまた使用可能である。そのいくつかの詳細はさまざまな明白な点で改変可 能である。従って、図面および記載は完全に例示的なものであり、限定的なもの ではない。権利の排他的な性質が請求される本発明の実施態様は、以下の通りで ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水を含む物品を備える容器を滅菌する方法であって、 水を含む滅菌される物品(17)を備える容器(10、200)を収容するた めの滅菌チャンバ(101)を提供する工程と、 該チャンバ(101)内に蒸気を導入して、該チャンバの温度を所定の滅菌温 度に上昇する工程であって、該蒸気が、該物品(17)内で該水が実質的に沸騰 することを回避するのに十分な所定の圧力で導入される工程と、 該温度および該圧力レベルを、該容器(10、200)および該水を含む該物 品(17)の滅菌が行われるよう十分な期間維持する工程と、 該滅菌チャンバ(101)から蒸気を排出しながら、圧縮ガスを該チャンバ( 101)内に導入することによって、該チャンバ(101)内の該温度および該 圧力レベルを水の沸点以下に維持し、該容器(10、200)および該物品(1 7)を冷却するために該蒸気を排出し該温度を低下させる工程であって、該圧縮 空気が、該維持された温度下で実質的に水の沸騰を回避するのに十分は所定の圧 力で導入される工程と、 該チャンバ(101)を半大気圧に排気する工程であって、該半大気圧は、該 チャンバ(101)および物品(14、15、16、17)に付着する蒸気の凝 縮物を蒸発させるのに十分であるが、該物品(17)内の水が実質的に沸騰する のを回避するには十分なように制御される工程と、 チャンバ圧力を大気圧レベルに戻す工程と、を包含する方法。 2.前記蒸気導入工程の前に前記チャンバ(101)の予備排気を行って、該 チャンバ(101)の前記温度に対して前記物品(17)内の前記水の沸点を越 えないような速度で、チャンバ圧力を最初の半大気圧レベルに低下させる工程を 包含する、請求項1に記載の方法。 3.前記容器はマイクロアイソレータ(10)であり、前記複数の物品は実験 動物のための住居設備(14)を備える、請求項1に記載の方法。 4.前記住居設備は、全減菌サイクル中、前記チャンバ(101)の圧力にさ らされる、水を含んだストローボトル(17)を備える、請求項3に記載の方法 。 5.前記最初の半大気圧レベルは(0.6896〜5.1030)x 104 N/mm2(1.0〜7.4 ps ia)である、請求項2から4のいずれかに記載の方法。 6.次の半大気圧レベルは、(1.3792〜5.1030)x N/mm2(2.0〜7.4 psia)であ る、請求項5に記載の方法。 7.前記蒸気導入工程は、チャンバ温度を少なくとも118℃にまで上昇させ 、チャンバ圧力を少なくとも19.3088 x 104 N/mm2(28 psia)にまで上昇させる 、請求項1から6のいずれかに記載の方法。 8.前記所定の滅菌期間は、約5分または15F0値である、請求項1から7 のいずれかに記載の方法。 9.滅菌チャンバ(101)の排気中、前記圧縮空気は、前記チャンバ圧力を 少なくとも24.4464 x 104 N/mm2(34 psia)に上昇させ維持するのに十分なレベ ルである、請求項1から8のいずれかに記載の方法。 10.前記チャンバ圧力は、所定の滞留時間、蒸気凝縮物の蒸発を行うのに十 分な次の半大気圧で維持される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。 11.前記滞留時間は1分間〜90分間である、請求項10に記載の方法。 12.前記排気工程が、所定数の真空パルスを印加する工程をさらに包含し、 各パルスについて、前記チャンバ圧力が次の半大気圧レベルにまで低下され、そ の後再び大気圧レベルにまで上昇される、請求項1〜11のいずれかに記載の方 法。 13.前記予備排気の後には所定数の真空パルスが伴い、各パルスについて、 前記チャンバ圧力が最初の半圧力レベルにまで低下され、その後、再び大気圧レ ベルにまで上昇される、請求項2〜12のいずれかに記載の方法。 14.複数の物品のための滅菌サイクルを提供する方法であって、 中に複数の物品(10)が挿入される移動ボックス(200)を提供する工程 と、 滅菌される該複数の物品(10)を含む該移動ボックス(200)を受容する ための滅菌チャンバ(101)を提供する工程と、 チャンバ圧力およびチャンバ温度を所定のレベルにまで上昇するために、該チ ャンバ(101)内に蒸気充填を導入する工程であって、該温度および該圧力は 、該複数の物品(10)を含む移動ボックス(200)の滅菌が行われるよう十 分な期間維持される工程と、 該滅菌チャンバ(101)から蒸気を排出しながら、該チャンバ(101)内 の該温度および該圧力が水の沸点を超えないように圧縮空気の流れを導入する工 程と、 該チャンバ圧力を次の半大気圧レベルにまで低下させるために、該チャンバ( 101)の乾燥排気を行いながら、水の沸点を越えないように温度を制御する工 程であって、該半大気圧レベルが、該チャンバ(101)および該物品(10) に付着した蒸気凝縮物を蒸発させるのに十分なレベルである工程と、 該チャンバ圧力を大気圧レベルに戻すために空気断絶(air break)を提供する 工程と、 該滅菌装置(100)から非滅菌環境に該移動ボックス(200)を移動する ことによって、該複数の物品(10)が滅菌された状態のままであると同時に非 開放状態の移動ボックス(200)の内部も非滅菌状態である工程と、を包含す る方法。 15.蒸気充填を導入する前に、前記チャンバ(101)の予備排気を行って 、 前記チャンバ(101)の前記温度に対して水の沸点を越えないような速度で、 前記チャンバ圧力を最初の半大気圧レベルに低下させる工程をさらに包含する、 請求項14に記載の方法。 16.前記容器がマイクロアイソレータ(10)であり、前記複数の物品が、 実験動物のための住居設備を備え、さらに食料(16)、下地(14)、および ストローボトル(17)を備え、該ストローボトル(17)が、全滅菌サイクル 中、該チャンバ(101)の圧力にさらされる水を有する、請求項14または1 5に記載の方法。 17.水を含む物品を備える容器を滅菌する方法であって、 滅菌される水を含む物品(17)を備える容器(10)を受容するための滅 菌チャンバ(101)を提供する工程と、 該水を含む該容器(17)の温度をモニタしてモニタされた温度を発生させる 工程と、 該容器(10)および該物品(14、15、16、17)の滅菌を確実にする のに十分な所定の温度に、該チャンバ温度を上昇するために、蒸気を該チャンバ (101)内に導入する工程であって、該モニタされた温度に応じて、該物品( 17)内の該水が実質的に沸騰することを回避するのに十分な所定の圧力で、該 蒸気が該チャンバ(101)内に導入される工程と、 該容器(10)および該水を含む該物品(17)の滅菌が行われるよう、該温 度および該圧力レベルを十分な時間維持する工程と、 該滅菌チャンバ(101)から蒸気を排出し、該チャンバ(101)を冷却し ながら、該モニタされた温度に応じて、該チャンバ(101)内の圧力を該水の 沸騰を回避するのに十分なレベルに維持する工程と、 該モニタされた温度に応じて該チャンバ(101)を半大気圧に排気し、該半 大気圧は、該チャンバ(101)および該物品(14、16、15、17)に付 着する蒸気凝縮物を蒸発させるのに十分であるが、該物品(17)内の該水が実 質的に沸騰するのを回避するのに十分なように制御される工程、および、 該チャンバ圧力を大気圧レベルに戻す工程、とを包含する方法。 18.水を含む物品(17)を備える容器(10、200)を滅菌するための 、クレーム1から17のいずれかの方法を行うために適した滅菌装置であって、 滅菌される水を含む物品(17)を備える容器(10)を受容するための滅菌 チャンバ(101)であって、所定の滅菌サイクルを行うように構成され、容器 ジャケット(102)によって取り囲まれている滅菌チャンバ(101)と、 該滅菌チャンバ(101)への複数の流体のそれぞれの流入を調整するための マイクロプロセッサ制御装置(104)であって、該各流体は、マイクロプロセ ッサ制御滅菌サイクルを行うために、所定の期間、所定の温度および圧力条件で 流入される、マイクロプロセッサ制御装置(104)と、 該滅菌チャンバ(101)内部に含まれる液体サンプルの温度を制御および調 節し、温度データを該マイクロプロセッサ制御装置(104)に伝達する手段で あって、該マイクロプロセッサ制御装置(104)が、該伝達された温度データ に応じて滅菌サイクルを調整する手段と、を含有する装置。 19.温度の均一性を維持するために、前記滅菌チャンバ(101)の内部に 配置されて前記チャンバ(101)内に循環を提供するための内部ファン(11 3)をさらに含有する、請求項18に記載の滅菌装置。
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