JPH09504573A - 化学プロセス - Google Patents

化学プロセス

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JPH09504573A
JPH09504573A JP7506286A JP50628695A JPH09504573A JP H09504573 A JPH09504573 A JP H09504573A JP 7506286 A JP7506286 A JP 7506286A JP 50628695 A JP50628695 A JP 50628695A JP H09504573 A JPH09504573 A JP H09504573A
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カパティーノ,ドメニコ・カルロ
タスカー,ピーター・アンソニー
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも4モル濃度の塩化物含量を有する塩化アンモニウムの弱酸性水溶液で金属の有機錯体を処理し、これによって前記錯体を分解し、金属イオンを前記水溶液に移動させることを含む、金属の有機錯体から金属を回収する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 化学プロセス 本発明は化学プロセスに関する。さらに詳細には、本発明は、金属の有機錯体 から金属を回収する方法に関する。 湿式精錬によって金属鉱石から金属を回収するのに、有機抽出剤が長年にわた って工業的に使用されている。この方法は一般に、金属塩の水溶液(例えば、粉 砕した鉱石を酸で処理することによって得られる)と有機抽出剤〔水不混和性の 有機溶媒中に溶解させてもよいし、多孔質物質上に付着させてもよいし、あるい はキレート生成樹脂(chelating resin)の形態をとっていてもよい〕とを接触 させて、金属を金属と有機抽出剤との錯体の形で水溶液から抽出することを含む 。 天然に産する有価金属の鉱石はあまり望ましくない他の元素を含有することが 多いので、有価金属または汚染物元素を選択的な方法で抽出する抽出剤を使用す る必要がある。有価金属(例えば銅)を選択的に溶媒抽出するプロセスの1つの 例がGB-A−1421766 に記載されており、また銅塩溶液からの汚染物元素(例 えば、アンチモンやビスマス)の選択的抽出が、例えばDE-A-2515862 および 米国特許第4834951号に記載されている。銅電解質からのアンチモンおよび/ま たはビスマスの選択的除去に対してキレート生成樹脂を使用することが、例えば 特開昭59-157294号、特開昭59-162108号、および特開昭61-110800号 に記載され ている。 金属錯体を(溶液または固体の形態にて)元の水溶液から分離したとき、金属 を回収し、そして抽出剤を再生して再循環できるよう、金属錯体を分解する必要 がある。上記GB-A-1421766 に記載のプロセスでは、有機相を、例えばリット ル当たり200gの硫酸を含有した強酸性溶液と接触させることによって銅錯体 を分解する。DE-A-2515662に記載のプロセスでは、有機相を、強酸性溶液お よび/または錯体形成能のあるヒドロキシカルボン酸もしくはジカルボン酸(例 えば、酒石酸、クエン酸、またはシュウ酸)の水溶液で処理して、抽出剤とアン チモンおよび/またはビスマスとを遊離させており、また米国特許第4834951号 に記載のプロセスでは、有機相中に存在する汚染物元素をスルフィドとして沈殿 させている。キレート生成樹脂に吸着されたアンチモンを回収するために、4〜 6モル濃度の塩酸による溶離を利用することが説明されている。 強酸性ストリッピング溶液を使用するプロセスにおいては、化学平衡を移動さ せて金属の殆どを遊離状態にするために、酸の量は通常、イオン交換反応の化学 量論によって必要とされる量よりかなり過剰である。このような金属は、高い塩 化物イオン濃度を有する塩化アンモニウム含有の弱酸性ストリッピング溶液で金 属錯体を処理することによって錯体から容易に回収できる、ということが見いだ されている。“弱酸性ストリッピング溶液”とは、ストリッピング反応の化学量 論によって必要とされる量よりほんのわずかだけ多い量の酸を含有した溶液を意 味している。 したがって本発明は、金属の有機錯体を、少なくとも4モル濃度の塩化物含量 を有する塩化アンモニウムの弱酸性水溶液で処理し、これによって前記錯体を分 解し、金属イオンを前記水溶液に移動させることを含む、金属の有機錯体から金 属を回収する方法を提供する。 本発明の方法がもつ特有の利点は、金属が弱酸性水溶液の形で得られ、したが って、少量の酸を少量のアルカリもしくは塩基で中和することによって、例えば 水酸化物、酸化物、またはオキシ塩化物として沈殿させることができる、という ことである。ストリッピング溶液中にさらなる量の塩化アンモニウムが生成され るよう、アンモニアを塩基として使用するのが特に好ましい。沈殿物を分離した 後の母液は弱酸性に再調整し、さらなるストリッピングサイクルに再使用するこ とができる。 有機錯体は、水不混和性の有機溶媒中に溶解して得られる溶液の形で処理する ことができる。 したがって1つの態様においては、本発明は、金属の有機錯体の水不混和性有 機溶媒溶液を、少なくとも4モル濃度の塩化物含量を有する塩化アンモニウムの 弱酸性水溶液で処理し、これにより前記錯体を分解し、金属イオンを前記水溶液 に移動させることによって、前記溶液から金属の有機錯体から金属を回収する方 法を提供する。 水不混和性の有機溶媒中に溶解した状態の有機錯体は、一般には、金属塩の水 溶液を有機抽出剤の水不混和性有機溶媒溶液で抽出することによって形成される 。適切な抽出剤が従来技術において広く説明されており〔例えば、M.J.ハドソ ンによる“湿式精錬,9(1982),149−168)”〕、金属−プロトン 交換平衡を介して機能する全ての有機リガンド(通常はイオン交換体と呼ばれる )が含まれ、例えばα−ヒドロキシオキシム、β−ジケトン、8−スルホンアミ ドキノリン、ヒドロキサム酸、カルボン酸、リン酸エステル、チオリン酸エステ ル、ホスホン酸エステル、亜ホスホン酸エステル、ホスフィン酸エステル、亜ホ スフィン酸エステル、およびこれらの類似物などがある。 特に有用な種類の抽出剤は式 で示される有機リン化合物を含み、このときRは、少なくとも12個(好ましく は少なくとも16個)の炭素原子を含有した枝分かれアルキル基であって、抽出 条件下で不活性な1つ以上の置換基を必要に応じて有していてもよく、そしてn は0または1である。 したがって式Iの化合物は、アルキルホスホン酸(n=0のとき)またはリン 酸のモノアルキルエステル(n=1のとき)であり、好ましいのは後者である。 場合によっては、式Iの化合物の混合物すなわち、例えば、式Iに定義したリン 酸モノアルキルエステルと対応するジアルキルエステルとの混合物を使用するの が有利なこともある。 式Iの化合物においてRで示されている典型的な枝分かれアルキル基は12〜 40個の炭素原子を含有し、好ましくは12〜30個の炭素原子を含有し、そし てさらに好ましくは16〜24個の炭素原子を含有する。 式Iの化合物においてRで示されている特に好ましい枝分かれアルキル基はゲ ルベアルコール(Guerbet alcohols)から誘導される基、すなわち式 で示される基であり、このときR1とR2は、合わせて少なくとも14個の炭素原 子を含有する直鎖アルキル基もしくは枝分かれアルキル基であって、一般には、 R1はR2より2個多い炭素原子を含有する。式IIで示される好ましい基としては 、R1がノニルでR2がヘプチルであるような基があり、特に式 で示される2−(1,3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクチル 基が挙げられる。式Iの化合物においてRで示されている他の有用な枝分かれア ルキル基は、式IIの高級アルコールの混合物から誘導され、このときR1とR2は 必ずしも炭素原子数が2個異なる必要はない。このような混合アルコール(例え ば、Condea Chemie Gmbh から市販の ISOFOL 18T)は、異種アルコールの混合物 に対してゲルベ縮合を施すことによって得ることができる。 枝分かれアルキル基上に存在してもよい不活性置換基としては、ハロゲン(特 に、塩素や臭素)およびアルコキシ(特に、メトキシやエトキシのような低級ア ルコキシ)がある。 式Iの化合物は、アルキルホスホン酸やリン酸モノアルキルエステルの製造に 関して従来技術に説明されている方法によって得ることができる。 式Iの1種以上の化合物を含んだ有機相を使用して、例えば、アンチモンとビ スマスの一方または両方が存在する水溶液からアンチモンおよび/またはビスマ スを抽出することができる。しかしながら、式Iの化合物は、非鉄金属の電気精 錬における電解質として使用される強酸性溶液で、アンチモンとビスマスの一方 または両方が汚染物質(contaminant)として存在している強酸性溶液からアン チモンおよび/またはビスマスを選択的に抽出するのに特に適用可能である。さ らに詳細に言えば、式Iの化合物は、銅の精錬において使用される強酸性のタン クハウス電解質溶液(tankhouse electrolyte solution)から、アンチモンおよ び/またはビスマス汚染物を選択的に抽出するのに有用である。典型的な溶液は 、35〜60g/lの銅、0.01〜0.6g/lのアンチモン、および0.01〜 0.5g/lのビスマスを含有しており、145〜210g/lの硫酸濃度を有す る。 式Iの有機リン化合物の有機溶媒中濃度は、抽出される個々の水溶液に適合す るよう選定することができる。典型的な濃度は約0.05〜1.0モル濃度であり 、特に0.1〜0.75モル濃度である。濃度を高くすると、不純物金属の抽出が より完全となるが、不純物金属が抽出される選択性が低下することがある。 したがって、金属錯体を含有した水不混和性有機溶媒は良溶媒となり、処理条 件下で不活性であろう。 水不混和性の適切な不活性有機溶媒の例としては、脂肪族炭化水素、脂環式炭 化水素、芳香族炭化水素、塩素化炭化水素(例えば、トリクロロエチレン、パー クロロエチレン、およびトリクロロエチレン)、エーテル類、およびこれらの混 合物がある。好ましい溶媒は、芳香族物質含量の高い高引火点溶媒〔例えば、ソ ルベッソ (SOLVESSO)150やアルマソール(AROMASOL)H(トリメチルベンゼ ンの混合物からなり、インペリアル・ケミカル・インダストリーズ(Imperial C hemical Industries)PLCから市販されている〕を含めた炭化水素溶媒である 。毒性が低く入手が容易であることから、特に好ましいのはケロシンのような芳 香族物質含量の低い炭化水素溶媒であり、例えば、20%の芳香族物質、56. 6%のパラフィン類、および23.4%のナフタレン類を含んだ石油蒸留物であ るエスケイド (ESCAID)100(エクソンから市販)が挙げられる。 有機抽出剤の水不混和性有機溶媒溶液による金属塩水溶液の抽出は、金属錯体 の有機溶媒溶液が得られるよう、従来の溶媒抽出法を使用して行うことができる 。一般には、金属塩水溶液と有機相とを、水溶液からの金属の実質的な抽出を可 能 とするに足る時間にわたって、一段階または多段階にて充分に接触させる(例え ば、適切な容器中で二相を一緒に攪拌することによって)。次いで、従来法にて 二つの相を分離させる。抽出は周囲温度で行うのが適切であるが、必要に応じて あるいはそれが好都合であれば、幾分高いもしくは低い温度を使用することもで きる。溶媒抽出プロセスにおける溶解性および/または相分離の速度を改良する ために、有機溶液は必要に応じて変性剤(例えばトリデカノール)を含んでもよ い。 有機相からの有価金属のストリッピングは、従来の液−液抽出法を使用して、 一段階または多段階にて前記有機相と塩化物水溶液とを接触させ、次いで従来の 分離処理を施すことによって行うことができる。ストリッピングは周囲温度で行 うのが適切であるが、必要に応じて、あるいはそれが好都合であれば、幾分高い もしくは低い温度を使用することもできる。 他の溶媒抽出法のにおいては、有機錯体を、小さな球状粒子が形成されるよう ポリマーフィルム中にカプセル封入するか(米国特許第4500494号に記載)、あ るいは多孔質支持体(例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ 酸マグネシウムアルミニウム、酸化アルミニウム、またはシリカ)上に有機錯体 を存在させる。錯体は一般に、多孔質支持体を有機リガンドの溶液で処理し、次 いでこの処理した支持体と金属塩水溶液とを接触させることによって形成される 。 さらに他の溶媒抽出法においては、有機錯体は、金属塩の水溶液をキレート生 成樹脂で処理して得られる生成物であり、こうしたキレート生成樹脂は当業界に おいてよく知られている。したがって、スチレンタイプの強塩基性アニオン交換 樹脂〔三菱化学(株)から市販のダイヤイオン(Diaion)〕を使用して、ビスマ ス、アンチモン、およびヒ素を含有した銅電解質溶液からビスマスを選択的に除 去することが特開昭59-157294号に記載されている。銅電解質溶液から金属イオ ン汚染物を除去するのにフェノール系キレート生成樹脂(UR-3300)を使 用することが特開昭59-162108号に記載されており、また銅電解質からアンチモ ンとビスマスを除去するのにホスホスメチルアミンタイプのキレート生成樹脂を 使用することが特開昭61-110800号に記載されている。銅電解質からアンチモン イオンおよび/またはビスマスイオンを除去するのに有用な市販キレート生成樹 脂の例としては、デュオライト(Duolite)C467〔式 RCH2NHCH2PO3H2(式中 、Rは長鎖ポリマーである)で示される基を複数含有した樹脂、ローム・アンド ・ハース S.A.から市販〕およびエポラス(Eporous)MX-2〔ミヨシ油脂(株 )から市販〕がある。他の適切なキレート生成樹脂においては、キレート生成基 (chelating groups)は、例えばホスフィン基、ホスホニウム基、ホスホン酸エス テル基、アミノアルキレンホスフェート基、又はこれらの類似物であってもよい 。他の適切なキレート生成樹脂の例としては、カルボン酸タイプの樹脂〔例えば ダウエックス(Dowex)MWC-1〕、スルホン酸タイプの樹脂〔例えばダウエッ クスHCR-W2、ダウエックスC-350、またはアンバーリスト(Amberlyst )15〕、アミノカルボン酸タイプの樹脂〔例えばプロライト(Purolite)A- 520〕、およびヒドロキシキノリンタイプの樹脂〔例えばシェリング(Scheri ng)TN 02328〕などがある。 多孔質支持体またはキレート生成樹脂からの有価金属のストリッピングは、従 来法にしたがって、塩化物水溶液により支持体または樹脂を溶離することによっ て行うことができる。 本発明の方法によって回収することのできる金属には、有機錯生成剤と錯体を 形成し、酸水溶液を使用してストリッピングできるようないかなる金属も含まれ る。このような金属の例としては、クロム、マンガン、コバルト、および銅など がある。本発明の方法は、上記の基準に加えて、水溶液中にて塩化物イオンと錯 体を形成するような金属に対して特に有効であり、このような金属としては、例 えばチタン、鉄、コバルト、亜鉛、カドミウム、ゲルマニウム、ヒ素、ジルコニ ウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、パラジウム、銀、錫、テルル、タンタ ル、タングステン、オスミウム、白金、金、水銀、鉛、および特にアンチモンと ビスマスなどがある。 塩化アンモニウムの弱酸性水溶液は、少なくとも5Mの塩化物含量を有するの が好ましく、また金属をストリッピングするための化学量論的必要量より0.1 〜0.5M高い酸濃度を有するのが適切である。好ましいのは塩酸である。必要 であれば、塩化物水溶液は、塩化アンモニウムの他に、1種以上の他の水溶性塩 化物(例えば、塩化ナトリウム等のアルカリ金属塩化物および/または塩化カル シウムや塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属塩化物)を含有してもよい。こ のときトータルの塩化物濃度は少なくとも4Mである。 本発明の方法は、アンチモンおよび/またはビスマスが吸着されているキレー ト生成樹脂から、あるいは前記金属の有機錯体の水不混和性有機溶媒溶液(特に 、アンチモンおよび/またはビスマスと有機リン化合物との有機錯体の溶液)か らアンチモンおよび/またはビスマスをストリッピングするのに特に有用である 。代表的な有機リン化合物としては、DE-A-2515862 に記載のリン酸エステルお よび式Iの化合物がある。 アンチモンおよび/またはビスマスは、その酸をアルカリまたはアンモニアで 中和することによって、塩化物含有水性相から酸化物、水酸化物、および/また はオキシ塩化物として回収することができる。 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明がこれらの実施例によって 限定されることはない。実施例1 30gの市販のキレート生成樹脂〔デュオライトC467(ローム・アンド・ ハース S.A.)〕と、0.53g/lのアンチモン〔硫酸塩Sb2(SO4)3として〕 、0.46g/lのビスマス〔硫酸塩Bi2(SO4)3として〕、および170g/l の硫酸を含有した水溶液5リットルとを、20〜25℃で24時間激しく攪拌し ながら接触させることによって、キレート生成樹脂にアンチモンとビスマスを取 り込ませた。金属を取り込んだ樹脂を分離し、蒸留水で充分にすすぎ洗いして微 量の供給水溶液を除去した。 金属を取り込んだ樹脂1gを、18g/lの塩酸と236g/lの塩化アンモニ ウムを含有したストリッピング水溶液(HCl 0.5M,NH4Cl 4.5M) 15mlと接触させた。20〜25℃で2時間接触を保持した後、水性ストリッ ピング溶液の金属含量を分析し、2812ppmのアンチモンと2290ppm のビスマスを含有していることがわかった。実施例2 硫酸アンチモンと硫酸ビスマスを含んだ酸性水溶液を、モノ−2−(1,3,3 −トリメチルブチル)−5,7,7−トリメチルオクチルホスフェートをエスケイ ド 100溶媒中に溶解して得られる0.1M溶液で抽出して、アンチモンを0. 48g/lの濃度で、そしてビスマスを0.27g/lの濃度で含有する、金属を 取り込んだ有機溶液を生成させた。この有機溶液と、等容積の実施例1に記載の 水性ストリッピング溶液とを接触させた。アンチモンの97%およびビスマスの 99%以上が有機相から水性相に移動したことが見いだされた。 同様のトライアルにて、2.33g/lのアンチモンと1.21g/lのビスマス を含有する金属を取り込んだ有機溶液と、等容積の水性ストリッピング溶液とを 接触させた。アンチモンの98%およびビスマスの99%が水性ストリッピング 溶液に移動したことが見いだされた。金属を取り込んだ水性ストリッピング溶液 中の有価金属アンチモンとビスマスは、アンモニア水を加えて溶液中に存在する 過剰の酸を中和することにより、固体のオキシ塩化物として回収された。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月15日 【補正内容】英文の6ページ第5行〜6ページ最下行(翻訳文の7ページ第3行〜8ページ第 8行)の差し替えの翻訳文 他の適切なキレート生成樹脂においては、キレート生成基は、例えばホスフィン 酸エステル基、ホスホニウム基、ホスホン酸エステル基、アミノアルキレンホス フェート基、またはこれらの類似物であってもよい。他の適切なキレート生成樹 脂の例としては、カルボン酸タイプの樹脂〔例えばダウエックス(Dowex)MW C-1(ダウ・ケミカル社)〕、スルホン酸タイプの樹脂〔例えばダウエックス HCR-W2、ダウエックスC-350、またはアンバーリスト(Amberlyst) 15(ローム・アンド・ハース社)〕、アミノカルボン酸タイプの樹脂〔例えば プロライト(Purolite)A-520(プロライト・インターナショナル社)〕、 及びヒドロキシキノリンタイプの樹脂〔例えばシェリング(Schering)TN 0 2328〕などがある。 多孔質支持体またはキレート生成樹脂からの有価金属のストリッピングは、従 来法にしたがって、塩化物水溶液により支持体または樹脂を溶離することによっ て行うことができる。 本発明の方法によって回収することのできる金属には、有機錯生成剤と錯体を 形成し、酸水溶液を使用してストリッピングできるようないかなる金属も含まれ る。このような金属の例としては、クロム、マンガン、コバルト、および銅など がある。本発明の方法は、上記の基準に加えて、水溶液中にて塩化物イオンと錯 体を形成するような金属に対して特に有効であり、このような金属としては、例 えばチタン、鉄、コバルト、亜鉛、カドミウム、ゲルマニウム、ヒ素、ジルコニ ウム、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、パラジウム、銀、錫、テルル、タンタ ル、タングステン、オスミウム、白金、金、水銀、鉛、および特にアンチモンと ビスマスなどがある。 塩化アンモニウムの弱酸性水溶液は、少なくとも5Mの塩化物含量を有するの が好ましく、また金属をストリッピングするための化学量論的必要量より0.1 〜0.5M高い酸濃度を有するのが適切である。好ましいのは塩酸である。必要 であれば、塩化物水溶液は、塩化アンモニウムの他に、1種以上の他の水溶性塩 化物(例えば、塩化ナトリウム等のアルカリ金属塩化物および/または塩化カル シウムや塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属塩化物)を含有してもよい。こ のときトータルの塩化物濃度は少なくとも4Mである。 本発明の方法は、アンチモンおよび/またはビスマスが吸着されているキレー ト生成樹脂から、あるいは前記金属の有機錯体の水不混和性有機溶媒溶液(特に 、アンチモンおよび/またはビスマスと有機リン化合物との有機錯体の溶液)か らアンチモンおよび/またはビスマスをストリッピングするのに特に有用である 。代表的な有機リン化合物としては、DE-A-2515862 に記載のリン酸エステルお よび式Iの化合物がある。請求の範囲を以下のとおり補正する。 請求の範囲 1. 少なくとも4モル濃度の塩化物含量、および金属をストリッピングする ための化学量論的必要量より最大で0.5モル濃度高い酸濃度を有する塩化アン モニウムの弱酸性水溶液で金属の有機錯体を処理し、これによって前記錯体を分 解し、金属イオンを前記水溶液に移動させることを含む、金属の有機錯体から金 属を回収する方法。 2. 前記錯体の水不混和性有機溶媒溶液を処理することを含む、請求の範囲 第1項に記載の方法。 3. 前記錯体の水不混和性有機溶媒溶液が、金属塩の水溶液を有機抽出剤の 水不混和性有機溶媒溶液で抽出したときの生成物である、請求の範囲第2項に記 載の方法。 4. 前記有機抽出剤が式 (式中、Rは少なくとも12個の炭素原子を含有する枝分かれアルキル基であっ て、抽出条件下で不活性な1つ以上の置換基を必要に応じて有していてもよく、 nは0または1である)で示される有機リン化合物を含む、請求の範囲第3項に 記載の方法。 5. Rが少なくとも16個の炭素原子を含有する枝分かれアルキル基である 、請求の範囲第4項に記載の方法。 6. Rが式 (式中、R1とR2は合わせて少なくとも14個の炭素原子を含有する直鎖アルキ ル基もしくは枝分かれアルキル基であり、R1はR2より炭素原子を2個多く含有 する)で示される基である、請求の範囲第4項または第5項に記載の方法。 7. Rが式 で示される基である、請求の範囲第6項に記載の方法。 8. 前記有機錯体が、金属塩の水溶液をキレート生成樹脂で処理したときの 生成物である、請求の範囲第1項に記載の方法。 9. 塩化アンモニウムの弱酸性水溶液が少なくとも5モル濃度の塩化物含量 を有する、請求の範囲第1〜8項のいずれか一項に記載の方法。 10. 前記有機錯体がアンチモンまたはビスマスの錯体である、請求の範囲第 1〜9項のいずれか一項に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C22B 30/06 7356−4K C22B 3/00 J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも4モル濃度の塩化物含量を有する塩化アンモニウムの弱酸性 水溶液で金属の有機錯体を処理し、これによって前記錯体を分解し、金属イオン を前記水溶液に移動させることを含む、金属の有機錯体から金属を回収する方法 。 2. 前記錯体の水不混和性有機溶媒溶液を処理することを含む、請求の範囲 第1項に記載の方法。 3. 前記錯体の水不混和性有機溶媒溶液が、金属塩の水溶液を有機抽出剤の 水不混和性有機溶媒溶液で抽出したときの生成物である、請求の範囲第1項に記 載の方法。 4. 前記有機抽出剤が式 (式中、Rは少なくとも12個の炭素原子を含有する枝分かれアルキル基であっ て、抽出条件下で不活性な1つ以上の置換基を必要に応じて有していてもよく、 nは0または1である)で示される有機リン化合物を含む、請求の範囲第3項に 記載の方法。 5. Rが少なくとも16個の炭素原子を含有する枝分かれアルキル基である 、請求の範囲第4項に記載の方法。 6. Rが式 (式中、R1とR2は合わせて少なくとも14個の炭素原子を含有する直鎖アルキ ル基もしくは枝分かれアルキル基であり、R1はR2より炭素原子を2個多く含有 する)で示される基である、請求の範囲第4項または第5項に記載の方法。 7. Rが式 で示される基である、請求の範囲第6項に記載の方法。 8. 前記有機錯体が、金属塩の水溶液をキレート生成樹脂で処理したときの 生成物である、請求の範囲第1項に記載の方法。 9. 塩化アンモニウムの弱酸性水溶液が少なくとも5モル濃度の塩化物含量 を有する、請求の範囲第1〜8項のいずれか一項に記載の方法。 10. 前記有機錯体がアンチモンまたはビスマスの錯体である、請求の範囲第 1〜9項のいずれか一項に記載の方法。
JP7506286A 1993-08-11 1994-08-03 化学プロセス Ceased JPH09504573A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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