JPH09503191A - 物品保持フラップを有するラップアラウンド型キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ラップアラウンド型キャリアは、飲料瓶又は飲料缶の如き湾曲した物品を包装する。内方に折り曲げられた保持フラップが、開口の側縁部に接続され、物品の下方部分は、上記開口を通って突出する。上記フラップの折り曲げ線は、キャリアの中の物品に圧力を与えてキャリアの中における物品の運動を阻止する傾向を有する偏椅力を発生するように、配列される。一実施例においては、フラップ全体が、隣接する物品の側部に係合する。別の実施例においては、上方のフラップ部分だけが、物品の側部に係合し、一方、下方のフラップ部分は、隣接する物品の底部とキャリアの底部パネルとの間に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】 物品保持フラップを有するラップアラウンド型キャリア 発明の分野 本発明は、隣接する丸みのある物品の底部を適所に保持するためのヒール部の 切欠部すなわち開口を有する、ラップアラウンド型キャリアに関する。より詳細 には、本発明は、物品をキャリアの中で固定するための追加の保持手段が設けら れた、ラップアラウンド型キャリアに関する。 発明の背景 ラップアラウンド型キャリアは、輸送及び取り扱いの間に包装すべき物品がキ ャリアの開放端に向かって動くのを防止するために、そのような物品の周囲で緊 密に張り巡らされる。包装をより確実にするために、飲料瓶を収容するように設 計されたキャリアの側部パネルには、通常、切欠部が設けられ、そのような切欠 部は、瓶の底部すなわちヒール部が側部パネルを越えて外方へ伸長できるように する。その結果、瓶は、これら瓶の底部と上記切欠部の側縁部との間のかみ合い によって、良好に適所に保持される。そのようなキャリアの成功にも拘わらず、 特に、比較的大きな瓶、あるいは、その底部が一定の直径を有していない瓶を包 装するために使用されるラップアラウンド型キャリアにおいては、瓶の運動に対 してより大きな制限を与えることが望ましい。 ラップアラウンド型キャリアの中の瓶の運動を更に制限するための１つの方法 が、米国特許第４，５３３，０４７号に開示されてお り、この米国特許は、切欠部の端縁部に接続された特定のタイプの保持フラップ の使用に関するものである。該フラップは、ラッパー（包囲体）を付与する際に 折り畳まれていると、キャリアの端部にある瓶のヒール部に係合する。該フラッ プは、極めて特殊化された設計がなされており、傾斜したヒールパネルを有する キャリアに限定され、また、側部パネルのタブを設けることを排除するような態 様で、側部パネルの中まで伸長することが必要とされる。通常は、ヒール部の切 欠部の頂部まで下方へ伸長するそのようなタブは、瓶に対して内方へ向かう圧力 を生じて、瓶を確実に適所に保持する助けをする。 従って、本発明の主要な目的は、従来技術の保持フラップのような制限をもた ない、改善された物品保持フラップを有するラップアラウンド型キャリアを提供 することである。 発明の簡単な総括 湾曲した下方側部を有する物品を包装するように設計された本発明のラップア ラウンド型キャリアは、通常の態様で頂部パネル及び底部パネルに折り曲げ可能 に接続される対向する側部パネルを備えている。キャリアは、隣接する物品の下 方の側部に対向する開口を有しており、各々の開口は、内方に折り曲げられる保 持フラップに接続された折り曲げ線によって少なくとも部分的に形成された、対 向する縁部を有している。各々の縁部の折り曲げ線は、１点で交差し、また、各 々の保持フラップは、横方向の折り曲げ線を有しており、該折り曲げ線は、上記 点からフラップを横断して伸長し、該フラップを上方部分及び下方部分に分割す る。各々の保持フラップの少なくとも上方部分は、関連する物品の下方の側部に 接触する。キ ャリアはまた、各々の交点から横方向に伸長する折り曲げ線も有しており、その ような折り曲げ線は、底部パネルに対して実質的に平行な平面に位置している。 側部パネルから下方に伸長するタブの下縁部は、開口の上縁部を形成するのが好 ましい。物品の底部は、上記開口を貫通し、保持フラップによって部分的に適所 に保持される。保持フラップは、これら保持フラップをキャリアに接続する、角 度をなして交差する折り曲げ線によって、物品に対して偏椅される。 一実施例においては、上方及び下方の保持フラップ部分は共に、関連する物品 の下方の側部に接触し、底部パネルに対して実質的に平行な平面に位置する折り 曲げ線が、側部パネルを斜面を有するヒールパネルに接続する。別の実施例にお いては、側部パネルは、底部パネルに対して直接接続され、上方の保持フラップ 部分だけが、物品の下方の側部に接触し、下方の保持フラップ部分は、関連する 物品の底部と底部パネルとの間に位置する。 本発明のキャリアは、包装された湾曲した物品の外方への運動を容易に阻止し 、しかもこれを改善された効率的な態様で行う。 本発明の上述の及び他の特徴並びに利益は、以下に述べる本発明の好ましい実 施例のより詳細な説明から、容易に理解することができよう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明のラップアラウンド型キャリアの一実施例の斜視図である。 図２は、図１のキャリアの一部を拡大して示す端面図である。 図３は、図１のキャリアの一端部を拡大し、図面を明瞭にするために末端の瓶 を省略した、部分的な斜視図である。 図４は、図１のキャリアを形成するためのブランクの平面図である。 図５は、変更したキャリアを形成するためのブランクの部分的な平面図である 。 図６は、図５のブランクから形成されたキャリアの一端部を拡大して示す部分 的な斜視図である。 好ましい実施例の詳細な説明 図１を参照すると、ラップアラウンド型キャリア１０は、底部パネル１２の上 に支持された６本の飲料瓶Ｂに関連して示されている。これら瓶のネック部は、 頂部パネル１６及び傾斜した短いショルダパネル１８に設けられた開口１４を通 って、上方に伸長している。傾斜した長いショルダパネル２０が、ショルダパネ ル１８から伸長し、垂直な側部パネル２２に接続されている。上記傾斜したショ ルダパネルは、キャリアラッパーが、図示の瓶の上方部分の輪郭により緊密に追 従することを可能とするが、そのような傾斜したショルダパネルは、本発明に直 接関係するものではなく、包装される物品の形状に応じて、存在してもあるいは 存在しなくても良い。側部パネル２２のそれぞれの下方端は、傾斜した短いヒー ルパネル２６に接続されており、これらヒールパネルは、底部パネル１２に接続 されている。側部パネル及びヒールパネルの切欠部２８が、瓶の突出したヒール 部を収容している。その下縁部に垂直なスリット３２を有するタブ３０が、側部 パネル２２から下方へ伸長し、瓶の外側のヒール部に接触している。 図１及び図２に示すように、保持フラップ３４が、末端の切欠部の外方の側縁 部から内方へ伸長し、隣接する瓶のヒール部に接触し ている。図３に示すように、同様な保持フラップが、総ての切欠部の対向する側 縁部から背後へ伸長している。図３は、内側フラップを露出させて見えるように するために、関連する瓶を示していない。後により詳細に説明する、フラップと 切欠部の縁部との間の折り曲げ可能な接続によって、上記フラップは、瓶に向か って偏椅され、これら瓶に連続的に接触している。図２から分かるように、瓶の 突出部の底部は、底部パネルの延長部３６に着座している。 次に、図１、図２及び図３で用いた参照符号と同じ参照符号で同様の要素を示 している図４を参照すると、図１のキャリアに形成することのできるブランクす なわち素材３８は、中央の頂部パネル部分１６を備えており、該中央の頂部パネ ル部分の両側部は、折り曲げ線３８によって、短いショルダパネル部分１８に接 続されている。折り曲げ線４０が、パネル部分１８を長いショルダパネル部分２ ０に接続しており、これら長いショルダパネル部分は、折り曲げ線４２によって 、側部パネル部分２２に接続されている。頂部パネル部分は、キャリアを持ち上 げるためのフィンガホール４４を有している。包装すべき物品が、ネック部を有 していない場合、あるいは、別の形状を有していて頂部パネルを貫通しない場合 には、勿論、開口１４は設けられないことになる。 中断された折り曲げ線４６が、側部パネル部分２２をヒールパネル部分２６に 接続しており、一方、中断された折り曲げ線４８が、ヒールパネル部分２６を底 部パネルフラップ５０、５２に接続している。折り曲げ線４６、４８は、互いに 平行である。底部パネルフラップ５０には、折り曲げ線５４が含まれており、こ の折り曲げ線は、上記フラップの全長にわたって伸長すると共に、雄型の一次ロ ックタブ５８を形成するスリット５６によって、中断されている。折り曲げ線５ ４の外方に位置するフラップ５０の部分６０は、ロックパネルを形成し、このロ ックパネルは、折り曲げ線６４によって上記ロックパネルに接続された雄型の二 次ロックタブ６２を含んでいる。底部パネルフラップ５２には切欠部６６が含ま れており、これら切欠部は、雄型の一次ロック部材５８に係合するための、雌型 の一次ロックエッジと、二次ロックタブ６２を収容するようになされたスリット ６８とを備えている。これら支持のロック要素は、本発明のキャリアと共に使用 するに適した代表的な底部パネルのロック構造を表すために示されているが、所 望の効果的な形態の底部パネルロック手段を用いることができる。 図４を更に参照すると、各々のヒール切欠部は、関連するタブ３０の縁部７０ によってその頂部が形成され、関連する底部パネルの延長部３６の縁部７２によ ってその底部が形成され、関連する保持フラップ３４をブランクに接続する折り 曲げ線７４、７６によってその側部が形成される、開口を備えている。各対のフ ラップの折り曲げ線７４は、発散する経路に沿って、折り曲げ線７６と交差する 点まで伸長し、また、折り曲げ線７６は、上記点から、収束する経路に沿って、 折り曲げ線４８と交差するそれそれの点まで伸長している。各々の保持フラップ の中にある追加の折り曲げ線７８が、折り曲げ線７４、７６の交点から縁部７２ 上の点まで伸長している。 パッケージは、瓶をそのパッケージの中に配列する際にそのような瓶をグルー プ分けし、次に、ブランクの頂部パネル部分１６を瓶の頂部の上に置き、各瓶の ネック部を瓶のネック部用の開口１４に貫通させることによって、キャリアブラ ンクから形成される。ブラ ンクが折り曲げられている間に、保持フラップ３４を折り込み、各対のフラップ を関連する瓶の両側に位置させる。次に、ブランクを瓶の周囲できつく引っ張り 、底部パネルフラップをロックタブによって互いにロックし、底部パネル１２を 形成する。上記フラップは、曲がった折り曲げ線７４、７６に関して折り曲げら れるので、そのようなフラップをそれそれの元の位置へ戻そうとするバイアスす なわち偏椅力が生ずる。この偏椅力により、上記フラップは、隣接する瓶に対し て安定した圧力を維持し、瓶を適所に保持する助けをする。内部の折り曲げ線７ ８は、上記フラップの応力を吸収する。そうでなければ、そのような応力は、上 記フラップが折り曲げ線７４、７６の偏椅力に抗して折り込まれる際に、そのよ うなフラップを座屈させてしまうことになる。 図１、図３及び図４から分かるように、タブ３０の側縁部を形成するスリット ８０は、側部パネル部分２２の中まで上方に伸長し、上記タブが、これらタブを 側部パネルの平面の中に保持しようとする偏椅力に抗して、関連する瓶によって ある程度押し出されることを可能としている。スリット３２は、タブを２つに分 割し、そのようなタブが動くことを容易にしている。従って、タブ３０も、瓶に 対して内方の力を与え、そのような瓶をキャリアの中の適所に保持する助けをす る。上述の設計は、各々のヒール切欠部の両縁部に同様な保持フラップを設ける ことを可能とするので、キャリアの中の各々の瓶は、その両側に等しい保持力を 受ける。 変更されたキャリアブランク９０の一方の端部が図５に示されている。ブラン クの他方の端部のヒール切欠部の構造は、上記一方の端部の構造と同様であるこ とは理解されよう。この構造においては、 傾斜したヒールパネル部分が存在しておらず、これにより、側部パネル部分２２ は、中断された折り曲げ線９２によって、底部パネルフラップ５２に直接接続さ れている。この構成におけるヒール切欠部は、関連するタブ９８の端縁部９４及 び側縁部９６の一部と、スリット１００によって形成された底部パネルフラップ の縁部分と、関連する保持フラップ１０６をブランクに接続する折り曲げ線１０ ２、１０４によって形成された縁部とによって、形成されている。各対のフラッ プの折り曲げ線１０２は、発散する経路に沿って、折り曲げ線９２との交点まで 伸長しており、折り曲げ線１０４は、収束する経路に沿って、上記交点からスリ ット１００の隣接する端部まで伸長している。第１の実施例と同様に、各々の保 持フラップの中の追加の折り曲げ線１０８が、折り曲げ線１０２、１０４の交点 からフラップを横断して伸長している。各対のフラップは、スリット１００から タブ９８の縁部９４まで上方へ伸長するスリット１１０によって形成された縁部 を有している。 キャリアは、上記第１の実施例に関して説明したのと同じ態様で、ブランク９ ０から形成される。しかしながら、この場合には、保持フラップ１０６は、それ それの折り曲げ線１０２、１０４に関して折り込まれるので、折り曲げ線１０８ とスリット１１０との間の参照符号１１２で示されるフラップの部分は、底部パ ネルフラップ５２に対して平坦な位置まで移動する。この構造は、図６に示され ている。このヒンジ式のフラップの運動が生ずると、フラップ部分１１２は、隣 接する瓶の下方へ移動し、これにより、その瓶は、３つの部分、並びに、底部パ ネルの上に着座する。部分１１２に作用する瓶の重量が、保持フラップを、外側 フラップ部分を瓶から離れる 方向に動かそうとする力に抗して、それそれの偏椅された位置に確実に保持する 。図５において、保持フラップ部分１１４の長さは、ブランクの部分をスリット １１２によってのみ分割することによって、最大になることに注意する必要があ る。上記長さを最大にすることは、関連する瓶の下に最大のフラップ面積を与え るために、望ましい。また、折り曲げ線１０４は、切欠部を底部パネルフラップ ５２の中に十分に伸長させることによって、極めて長くなり、従って、上記重要 な折り曲げを更に強化する。 上記キャリアは、最終的な形態に折り曲げることを許容し、また、フラップの 折り曲げ線に必要とされる偏椅特性を与えるに十分な可撓性を有する材料から形 成しなければならない。キャリアの産業において一般に採用されているタイプの ボール紙は、好ましい選択であり、その理由は、そのようなボール紙は、経済的 であり、容易に折り曲げ可能であり、その繊維の性質が、保持フラップの折り曲 げ線をパッケージの内側に向けて十分に偏椅させるからである。 本発明が、ラップアラウンド型キャリアにおける改善された物品保持手段を経 済的に提供することは明らかであろう。保持フラップは、包装された瓶がキャリ アの端部に向かって動くことを阻止する、ラップアラウンド型キャリアの機能を 大幅に改善するので、キャリアは、従来必要であるとされていたキャリパすなわ ち厚みよりも小さな厚みを有するブランクから形成することができる。また、本 発明は、いわゆる「ペタロイド型（花弁状）」の瓶を包装する際に特に有用であ る。プラスチックから形成され、また、ヒール部の周囲で改善された支持脚を有 する、そのような瓶の形状は、通常のヒール切欠部の縁部によって把持すること を困難にする。本発明の可撓 性を有する保持フラップは、ヒール切欠部の縁部に対する上述のペタロイド脚部 の向きに関係無く、ペタロイド瓶に圧力を与え、従って、そのような瓶を適所に 保持することができる。 飲料瓶の包装に関して基本的に説明したが、缶の如き他の物品も、本発明の特 徴を備えるキャリアの中に包装することができる。また、本発明は、上述の好ま しい実施例に関して説明した特定の総ての詳細部に必ずしも限定されるものでは なく、請求の範囲に記載される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本 発明の全体的な基本的な機能及び概念を変更せずに、上述の好ましい実施例に変 形を加えることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．底部、及び、該底部に隣接する湾曲した下方の側部を各々有する複数の物 品を収容するラップアラウンド型キャリアであって、 頂部パネル及び底部パネルに対して折り曲げ可能に接続された、対向する側部 パネルを備え、 当該キャリアは、各々の物品の下方の側部に対向して位置する開口を有してお り、 各々の開口は、内方に折り曲げられた保持フラップを当該キャリアに接続する 折り曲げ線によって少なくとも部分的に形成された、対向する縁部を有し、各々 の縁部の折り曲げ線は、１点で交差しており、 各々の保持フラップは、前記交点から前記フラップを横断して伸長し、前記フ ラップを上方及び下方の部分に分割する、横方向の折り曲げ線を有しており、 各々の保持フラップの少なくとも上方部分は、関連する物品の下方の側部に接 触し、当該キャリアは更に、 前記各々の交点から横方向に伸長すると共に、前記底部パネルに対して実質的 に平行な平面に位置する、当該キャリアの折り曲げ線と、 各々の開口に関連して設けられ、関連する側部パネルから下方に伸長すると共 に関連する開口の上縁を形成する下縁部を有する、タブとを備えることを特徴と するラップアラウンド型キャリア。 ２．請求項１のラップアラウンド型キャリアにおいて、前記底部パネルに対し て実質的に平行な平面に位置する前記折り曲げ線が、 前記底部パネルから上方に隔置されており、前記上方及び下方の保持フラップ部 分が共に、関連する物品の下方の側部に接触していることを特徴とするラップア ラウンド型キャリア。 ３．請求項２のラップアラウンド型キャリアにおいて、前記底部パネルに対し て実質的に平行な平面に位置する前記折り曲げ線が、前記側部パネルを、前記側 部パネルと前記底部パネルとの間に位置する、内方に傾斜した斜面を有するパネ ルに接続していることを特徴とするラップアラウンド型キャリア。 ４．請求項３のラップアラウンド型キャリアにおいて、前記底部パネルは、各 々の開口において、前記傾斜パネルの外方に伸長していることを特徴とするラッ プアラウンド型キャリア。 ５．請求項１のラップアラウンド型キャリアにおいて、前記底部パネルに対し て実質的に平行な平面に位置する前記折り曲げ線が、関連する側部パネルを前記 底部パネルに接続しており、前記上方の保持フラップ部分が、関連する物品の下 方の側部に接触し、また、前記下方の保持フラップ部分が、関連する物品の底部 と前記底部パネルとの間に位置することを特徴とするラップアラウンド型キャリ ア。 ６．請求項５のラップアラウンド型キャリアにおいて、前記側部パネルは、前 記底部パネルに対して、実質的に直角な角度を形成することを特徴とするラップ アラウンド型キャリア。 ７．請求項１のラップアラウンド型キャリアにおいて、各々のタブは、その下 縁部から上方に伸長する実質的に垂直なスリットを含むことを特徴とするラップ アラウンド型キャリア。 ８．底部、及び、該底部に隣接する湾曲した下方の側部を各々有 する複数の物品を収容するラップアラウンド型キャリアであって、 頂部パネル及び底部パネルに対して折り曲げ可能に接続された、対向する側部 パネルを備え、 当該キャリアは、各々の物品の下方の側部に対向して位置する開口を有してお り、 各々の開口は、内方に折り曲げられた保持フラップを当該キャリアに接続する 折り曲げ線によって少なくとも部分的に形成された、対向する縁部を有し、各々 の縁部の折り曲げ線は、１点で交差しており、 各々の保持フラップは、前記交点から前記フラップを横断して伸長し、前記フ ラップを上方及び下方の部分に分割する、横方向の折り曲げ線を有しており、各 々の保持フラップの上方部分及び下方部分は共に、関連する物品の下方の側部に 接触し、当該キャリアは更に、 前記各々の交点から横方向に伸長する折り曲げ線を有しており、これら折り曲 げ線は、前記側部パネルを、前記側部パネルと前記底部パネルとの間に位置する 、内方に傾斜する傾斜パネルに接続し、前記折り曲げ線は、前記底部パネルに対 して実質的に平行な平面に位置していることを特徴とするラップアラウンド型キ ャリア。 ９．底部、及び、該底部に隣接する湾曲した下方の側部を各々有する複数の物 品を収容するラップアラウンド型キャリアであって、 頂部パネル及び底部パネルに対して折り曲げ可能に接続された、対向する側部 パネルを備え、 当該キャリアは、各々の物品の下方の側部に対向して位置する開口を有してお り、 各々の開口は、内方に折り曲げられた保持フラップを当該キャリアに接続する 折り曲げ線によって少なくとも部分的に形成された、対向する縁部を有し、各々 の縁部の折り曲げ線は、１点で交差しており、 各々の保持フラップは、前記交点から前記フラップを横断して伸長し、前記フ ラップを上方及び下方の部分に分割する、横方向の折り曲げ線を有しており、前 記上方の保持フラップ部分は、関連する物品の下方の側部に接触し、また、前記 下方の保持フラップ部分は、関連する物品の底部と前記底部パネルとの間に位置 しており、当該キャリアは更に、 前記各々の交点から横方向に伸長する折り曲げ線を有しており、これら折り曲 げ線は、関連する側部パネルを底部パネルに接続しており、 前記側部パネルは、前記底部パネルに対して、実質的に直角な角度を形成して いることを特徴とするラップアラウンド型キャリア。 １０．底部、及び、該底部に隣接する湾曲した下方の側部を有する物品を包装す る際に使用されるラップアラウンド型キャリアを形成するための、実質的に矩形 状のブランクであって、 中央に位置する頂部パネル部分と、 折り曲げ線に沿って、前記頂部パネル部分の両側部に接続される側部パネル部 分と、 当該ブランクの両端に設けられ、当該ブランクから形成されたキャリアの底部 パネルを形成するための底部パネルフラップとを備え、 当該ブランクは、複数の開口を有しており、各々の開口は、当該ブランクから 形成されたキャリアの中の物品の下方の側部の所定の 位置に対向し、 各々の開口は、保持フラップを当該ブランクに接続する折り曲げ線によって少 なくとも部分的に形成された、対向する縁部を有しており、これら各々の縁部の 折り曲げ線は、１点で交差しており、 各々の保持フラップは、前記交点から前記フラップを横断して伸長して前記フ ラップを上方部分及び下方部分に分割する、横方向の折り曲げ線を有しており、 各々の保持フラップの少なくとも上方部分は、当該ブランクから形成されたキ ャリアにおいて内方に折り曲げられた時に、関連する物品の下方の側部に接触し 、当該ブランクは更に、 前記各々の交点から横方向に伸長すると共に、前記側部パネル部分を前記頂部 パネル部分に接続する折り曲げ線に対して実質的に平行な、折り曲げ線と、 各々の開口に関連して設けられ、関連する側部パネル部分から伸長すると共に 関連する開口の上縁を形成する下縁部を有している、タブとを備えることを特徴 とするブランク。 １１．請求項１０のブランクにおいて、各々の側部パネル部分を関連する底部パ ネルフラップに接続する傾斜パネル部分を備え、前記側部パネル部分を前記頂部 パネル部分に接続する折り曲げ線に対して実質的に平行な前記折り曲げ線が、各 々の側部パネル部分を傾斜パネル部分に接続し、前記上方及び下方の保持フラッ プ部分は、保持フラップが当該ブランクから形成されたキャリアにおいて内方に 折り曲げられた時に、関連する物品の下方の側部に接触することを特徴とするブ ランク。 １２．請求項１０のブランクにおいて、前記側部パネル部分を前記 頂部パネル部分に接続する前記折り曲げ線に対して実質的に平行な前記折り曲げ 線は、前記側部パネル部分を関連する底部パネルフラップに接続し、前記上方の 保持フラップ部分は、保持フラップが当該ブランクから形成されたキャリアにお いて内方に折り曲げられた時に、関連する物品の下方の側部に接触し、前記下方 の保持フラップ部分は、関連する物品の底部と前記キャリアの底部パネルとの間 に位置することを特徴とするブランク。