JPH09502927A - 塗料に使用されるような均一な混合体を製造するため多数の物質を混合し且つすり潰す機械のバスケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 塗料に使用されるような均一な混合体を製造するため、多数の物質を混合し且つすり潰す機械のバスケットにして、細孔が形成された壁（２、３）と内縁部および外縁部にて境を接する円形リング（１）がその外周に沿って設けられ、該リングが、その内部にガラスまたはその他の適宜な材料でできた微小球が配置される通路として機能する。該バスケットの中央部分が、下方から見たとき、中間部分にて中空のような外観を呈し、該スペースが、その外周に沿って円形の通路（１）と境を接している。

Description

【発明の詳細な説明】 「塗料に使用されるような均一な混合体を製造するため多数の物質を混合し且つ すり潰す機械のバスケット」技術分野 本発明の目的は、特に塗料の製造のため、数種類の物質を優れた方法で混合し 且つすり潰す機械のバスケットに関するものである。 特に自動車用塗料のような塗料を製造するとき、極めて正確な方法で各種成分 を混合することが極めて重要である。かかる目的のため、本発明によるようなバ スケットは、極めて小径であることを特徴とする混合ボールを使用し、壁に細孔 が形成された内部通路を備えるバスケットにこの混合ボールを挿入し、小型ボー ルの混合およびすり潰し機能を増すために、該ボールは、垂直な切欠きが形成さ れたディスクにより保持されて垂直方向に固定され、該垂直な切欠きに対して、 これらの小型ボールがぶつかるようにする。バスケットの上面は蓋で閉じられて おり、混合すべき製品は、細孔が形成された壁を通じてバスケット内に吸引され る。背景技術 均一な形態の混合体を製造する目的のため、塗料の製造に使用される要素を混 合し且つすり潰すことのできる機械が古くから存在している。各種の設計により 製造されたこうした機械は、本出願人と同一の法人が伊国および外国の双方で保 有する、多数の特許で保護されて販売されている。 伊国で成立している初期の特許（第１，２１１，６５８号）、同一法人による 欧州特許（第８９８３００１１．６号）および米国特許（第４，９６７，９６８ 号）において、塗料を製造するときに採用されるような、所定の粒密度の均一な 混合体を形成するため、多数の物質を同時に分散し、混合し且つすり潰すために 使用される機械が記載されている。かかる機械の基本的な作動原理は、塗料の製 造に使用される要素、具体的には、膜形成物質、顔料、希釈剤、可塑性剤、乾燥 要素およびその他の可能な成分が、適宜の添加量で容器内に導入され、ガラスま たは適宜な材料でできた混合要素および多数の大理石、またはその他の要素を保 持する有孔バスケット内で攪拌される。この機械は、優れた混合体を得ることを 可能にするが、自動車および同様の用途用の塗料のような、より厳しい仕上げ工 程の条件に合った製品を短時間で製造することはできない。 この困難性の原因は、従来の機械におけるバスケットが、過大な大きさの球を 使用して作動しなければならないためである。 この問題点の１つの解決策は、遥かに小径の球をバスケット内に投入すること である。しかしながら、この場合、バスケット壁に形成される孔寸法も小さくし なければならず、従って、細孔の場合、バスケット内の材料の温度は、塗料の交 換速度が遅いため、過度に高温となることが確認されている。発明の開示 本発明の目的は、塗料の製造に使用されるような均一な混合体を得るため、多 数の物質を混合し且つすり潰すのに使用される機械のバスケットであって、上述 の問題点を解決することができ、従って、極めて精密な仕上げ加工物用の塗料を 極めて短時間で製造することを可能にするバスケットである。 本発明にて提案されるバスケットは、細孔が形成された円形の表面とその内側 および外側が境を接する円形リングの外部形態をしており、その中央の上方部分 は、上方から見たとき、小径の中央スロットが形成された円形要素で閉鎖されて いる。要するに、このバスケットは、上方から見て、また組立体を構成するその 他の要素がない場合、上述したように、円形リングの外観となり、このリングは 、通路を形成し、その通路の壁には、細孔が形成される。他方、下方から見たと き、外側通路が閉鎖される一方、その中央部分には、中空であるが、その頂部が 閉鎖したスペースがある。 固定ディスクまたは同様の構造体が、機械のシャフトと同軸状の内部シャフト に取付けられている。その全面に沿って斜めの形状の一連の切欠きが形成された このディスクは、ミキサーとして機能するその底部分に対して垂直に取付けられ た多数の要素に加えて、通路が開放する側にて、バスケットの頂部に配置され、 その配管状態は、混合要素が通路自体の内部に配置されるようにする。このバス ケット組立体は、上方から閉鎖し、モータ・シャフトに取付けるための中央接続 片を備える円形の要素により完成される。 バスケットの内部には、即ち、より正確には、有孔壁により形成された通路の 内部には、例えば、ガラスまたはその他の材料でできた一定数の小球が投入され る。 塗料を製造する機械、すなわち、同一企業が保有するその他の特許により既に 保護されている機械に接続されたバスケットは、混合すべき物質が導入された容 器内に挿入する。上述したように、このバスケットの特殊の形態のため、この機 械により回転された、混合すべき製品が円形リングの内側に位置する、横方向の 細孔が形成された壁を通じてバスケット内に強制的に吸引され、バスケット自体 の回転によりおよび混合要素との衝突により駆動される小球により、すり潰され 且つ完全な状態に凝集し、その後、製品は、細孔が形成された外壁を通じてバス ケットから外に出て、処理される材料を連続的に且つ強力にバスケット内で交換 する一方で、通常の球に代えて、著しく小径の球を使用することが可能となる。 その結果、上述したように、特に特殊な仕上げ加工物に使用されるとき、仕上げ 製品の品質を著しく向上させることが可能となる。 上記に簡単に説明した要素は、添付図面に関する以下の詳細な説明から一層良 く理解することができる。添付図面において、 図１は、内部ディスクまたはカバーを備える、上方から見たバスケットの図で ある。 図２は、内部ディスクを備える上方から見たバスケットの図である。 図３は、その全ての部品を備える上方から見たバスケットの図である。 図４は、下方から見たバスケットの図である。 図５は、通常、バスケットの内方を向いている側から見たディスクの配置状態 を示す図である。 図６は、バスケットのカバーを示す図である。 上記の図面に関して、特に図１に関し、上方から見たとき、本発明の特徴であ るバスケットは、円形の形状のリング１の形態の外観をしており、該リングの外 側は、細孔が形成された壁２と境を接しており、また、その内側は、細孔が形成 された壁３と境を接しており、その配置状態はリングが、基本的に、その両側部 ２、３が細孔が形成された壁と境を接する通路からなるようにする。同様に、上 方から見たとき、バスケットの中央部分は、円形の要素で閉鎖されており、該円 形の要素自体の中央部分には、一連の小径のスリット５が形成されている。 図４に図示するように、下方から見たとき、該バスケットは、円形リング１に 対応する部分が閉鎖し且つ中空の中央スペースと境を接するような外観となる。 図２に図示するように、上方から見たとき、このバスケットは、固定ディスク６ により覆われており、該ディスクは、それ自体が機械の駆動シャフト（図示せず ）と同軸状の内側シャフトと一体に形成されている。該ディスクの主要な特徴は 、半径方向に配置され且つ上向きの勾配にて形成した一連のスロット７が存在す ることであり、機械が作動しているとき、バスケット内を循環する微小球が円形 部分に送られて戻るようにしてある。これらに加えて、多数の要素８、実施例に おいて３つの要素が設けられ、これらの要素は、ディスク６の内面と一体であり 、また、バスケットが作動しているとき、微小球を攪拌する働きをする。ディス ク６の上方に配置されてバスケットを閉鎖するのは、カバー９であり、このカバ ー９は、その中央部に、実際の作動中、バスケットを駆動する混合機械のモータ に取付けるための支持片１０を備えている。タップを有する細孔１１は、機械の 作動中に摩耗した球を交換することを可能にする。当然、カバー９は、ねじまた はその他の密封手段によりバスケットに取付けられる。 処理すべき材料を導入する容器内でバスケットを混合機械により駆動したなら ば、バスケットの円形部分１の内部で、処理すべき材料を連続的に強制的に交換 し得るように設計されているから、上述したように、該バスケットは、極めて高 品質の塗料混合体を製造することを可能にする。バスケットの作用部分にて円形 リング１の周囲に配置されたバスケットの形態は、次のような状況を形成する。 即ち、処理すべき材料が細孔が形成された内部壁３を通じてバスケット内に強制 的に吸引され、この場所で円形リング１内に存在する微小球により、微細にされ 且つ凝集して、その時点で、細孔が形成された円形リングの外壁２を通じて排出 され、このリング１の内部に、一定レベルの動作を形成し、また、従来のバスケ ットを使用するときよりも著しく多量の材料が交換されるような状況とする。そ の結果、処理する材料をより効果的に冷却することができ、これはまた、バスケ ットの壁に細孔が形成されているためであり、微小球の使用を可能にし、該微小 球は、上述したように、自動車に使用されるような特殊な塗料に関し、短時間で より微細な混合体を形成することを可能にする。 上述し且つ図示した作動原理は、また、上述したように、微小球が逃げ出さな いように、バスケットの壁には、細孔が形成されているにも拘らず、一方の混合 工程から別の工程に切替えるとき、バスケットの洗浄を容易にし、これは、高速 度で回転するとき、発生される遠心力によりバスケットを排出するためである。 その結果、バスケットを溶剤に浸漬させ、機械を数分間作動させるだけで、溶剤 を無駄にする程度が最小の状態で完全に洗浄し、経済性および汚染の双方で顕著 な利点が達成される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，Ｌ Ｋ，ＬＶ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．塗料に使用されるような均一な混合体を製造するため、多数の物質を混合 し且つすり潰す機械のバスケットであって、 細孔が形成された壁（２）、（３）と内縁部および外縁部にて境を接する円形 リング（１）がその外周に沿って設けられ、該リングが、その内部にガラスまた はその他の適宜な材料でできた微小球が配置される通路として働き、 該バスケットの中央部分が、下方から見たとき、中間部分にて中空の外観を呈 し、該スペースが、その外周に沿って円形の通路（１）と境を接していることを 特徴とするバスケット。 ２．その微小球と共に前記円形の通路を保持するバスケットの側部にて、ディ スク（６）または同様の構造体が挿入され、該ディスクは機械の駆動シャフトと 同軸状の内側シャフトに取付けられ、該ディスクが、上向きの勾配にて適宜の長 さに形成され且つ半径方向に配置された一連のスロット（７）を設け、 該ディスクが、前記通路（１）内を向いた側に、一定数、好ましくは３つの垂 直要素（８）が設けられ、該垂直要素は、通路内に挿入したとき、混合機械によ りバスケットを回転させたとき、微小球の駆動に寄与するようにしたことを特徴 とする請求項１記載のバスケット。 ３．前記ディスク（６）が挿入される側にて、前記バスケットが、ねじまたは 同様の密封手段によりバスケット（６）に取付けられたカバー（９）により閉鎖 され、その中心部にて、バスケットをすり潰し機械に取付ける接続部を設け、さ らに、穴（１１）を設け、作動工程中に摩耗した微小球を該穴を通じて交換し得 るようにしたことを特徴とする請求項１または２記載のバスケット。 ４．細孔が形成された壁（２）、（３）と境を接する外周に沿って設けられた 円形リング（１）が存在するため、該バスケットが浸漬された容器の底部を向い たバスケット部分に中央の中空スペースが形成され、発生する真空作用が、細孔 が形成された壁（２）、（３）を通って通路の内側まで処理すべき材料が流動す るための寄与し且つその力を増大させるようにしたことを特徴とする請求項１〜 ３のいずれか１項記載のバスケット。