JPH09502805A - 荷電したポリマーを用いることによる、ゲルのないポリマー媒体における電気泳動の間の電気浸透の抑制 - Google Patents

荷電したポリマーを用いることによる、ゲルのないポリマー媒体における電気泳動の間の電気浸透の抑制

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JPH09502805A JP7511914A JP51191494A JPH09502805A JP H09502805 A JPH09502805 A JP H09502805A JP 7511914 A JP7511914 A JP 7511914A JP 51191494 A JP51191494 A JP 51191494A JP H09502805 A JPH09502805 A JP H09502805A
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Abstract

(57)【要約】 電気泳動分離に生起し、分離の効率、正確さおよび再生産性を妨害する、電気浸透の現象が、共有結合により結合したアミン基により変性された溶解された親水性ポリマーを分離媒体中にポリマーに比例する制御した割合で包含することによって抑制される。この変性ポリマーは、自由ゾーン電気泳動およびモレキュラーシーブ電気泳動の両方の電気浸透を抑制する。この変性ポリマーが毛細管内で用いられた時に電気浸透に引き起す減少は中性ポリマーで毛細管を被覆することによって達成される減少と変わらない。

Description

【発明の詳細な説明】 荷電したポリマーを用いることによる、ゲルのないポリマー媒体における電気泳 動の間の電気浸透の抑制 この発明は電気泳動の分野、特にゲルのない液体媒体による電気泳動の分野に ある。この発明の関心事は電気泳動分離における電気浸透並びに分解能および再 現性へのその有害な影響の自然発生である。 発明の背景 電気浸透性の(electroendosmotic or electroosmotic)流れとも呼ばれる、電 気浸透(electroendosmosis)は、溶媒または溶媒系に溶解された溶質イオンの電 気泳動分離においてよく起こる現象である。電気浸透は、シリカを含有する物質 製の毛細管で行なわれる電気泳動でとりわけ顕著である。電気浸透は、質量に対 する電荷(charge-to-mass)の比および各イオンの極性とともに変化する速度で 起こる溶質イオン自身の電気泳動的移動とは無関係に、電場に応じて溶媒系のバ ルク流れをもたらす。バルク流れは、溶質が溶解している溶液の一部と共通の速 度ですべての溶質を動かすことの原因となり、それによって移動性に差異を生じ させない要素を追加するので溶質の分離を害する。これは、電気泳動自身に寄与 する移動通路を効果的に短かくし、それによって与えられた距離のカラムでの電 気泳動の分離の程度を減ずる。極端な場合、電気浸透はピークを広げ、分離の喪 失をもたらす。分離を終えた後に留まった少量の溶質が電気浸透の効果を変更す る傾向があり、そして1回の分離が次の分離に影響を及ぼす程度は分離領域内で の溶質の保留と分離領域か らの遊離との間のバランスに依存するので、同じセル、カラムまたは毛細管で繰 り返した試験が実行されるとき、電気浸透はまた分離の再生産性をそこなう。 現在まで、電気浸透は、毛細管壁または充てん床の中のビーズの表面のような 固体表面と該固体表面に隣接する液相との間に存在する界面動電電位のみから生 ずると信じられてきた。その結果、毛細管内の電気浸透は一般に毛細管の内部表 面の被覆によって抑制される。被覆は一般に毛細管表面に共有結合で結合した中 性または荷電した基よりなり、そうでないなら表面に露出している荷電した基を 除去し、被覆物質に直接結合されていない表面付近に位置している荷電した基か ら、壁に隣接する液体媒体を保護する。しかしながら、繰り返し使用の後では、 なお、電気浸透は被覆毛細管内で現われるので、被覆は電気浸透を除去する理想 的な手段ではない。これは、延長した使用または苛酷な溶質または分離媒体にさ らすことによる被覆の劣化もしくは過去の実験からの荷電した分析物の吸着のせ いであると推定される。劣化は、被覆された毛細管の使用寿命を制限する。部分 的に劣化した被覆を有する毛細管を等電点電気泳動に用いる時、たとえば、劣化 はいかなる1回の試験のための電気泳動時間の長さをも制限する。 毛細管中の電気浸透を減少するために用いられてきた他の方法は、媒体の粘度 を上げるための分離媒体への少量のセルロース誘導体の混入である。これはあい にく、溶質の移動速度にも影響を及ぼし、単に電気浸透効果を除去するというよ りむしろ妨害する。 なお、更なる方法は、ウィクトロヴィクツ(Wiktrowicz)の、1993年1月26日 に発行された米国特許第 5,181,999号によって開示されたように、試料の適用の 前に、毛細管の壁を被覆するために高荷電疎水性ポリマーを適用する方法である 。ポリブレン(1,3−ジ ブロムプロパンを含むN,N,N′,N′−テトラメチル−1,6−ヘキサンジ アミンポリマー)がこの目的のために用いられてきた。しかしながら、これらの ポリマーは壁に堅く結合していなければならないし、毛細管は分離が行なわれる 前に分離電解質で予備平衡化されねばならない。タンパク質の分析にとって、分 析溶液に残存ポリブレンをも入り込ませて、そこで残存ポリブレンとタンパク質 の調節できない相互作用が起こることをさけるために、試料の導入の前に結合と 平衡化を行うことは重要である。 発明の概要 今や、電気泳動が特定の液相分離媒体中で行なわれる時、電気浸透は分離媒体 自身から生ずることが発見された。これらの媒体は、参照によりこの明細書に組 み入れられる、1992年2月19日に発行された米国特許第 5,089,111号に開示され ているものを含む、親水性の水溶性ポリマーの水溶液である。特許第 5,089,111 号中の開示は、ポリマーが分離へのモレキュラーシーブ効果に寄与する、非架橋 ポリマーの水溶液を通しての電気泳動による分子サイズに基づく、試料イオン、 特に生体分子の分離である。ポリマーの分子量は分離されるべき試料イオンの分 子量範囲内かそれに近く、その結果、試料イオンの該溶液を通る移動は、溶解さ れたポリマーによって、異なる程度で抑制される。 この発見は、電気浸透が、ポリマーのアミンを用いる誘導体化によって減少さ れ得る系および全く除去される場合の観察から生ずる。好ましい誘導体化は第4 級アミン基のポリマー鎖への付着(attachment)に由来するものである。アミン またはアミノ基の付着は必要なら連結基を用いて、好ましくは共有結合による。 露出された水酸基を含有する親水性ポリマーにあっては、連結基およびこの理由 で第4級アミン基は水酸基の酸素の位置で付着することができる。 この発見に伴い、抑制効果は、誘導体化鎖上のアミン基の密度、すなわち、ア ミンが付着している鎖 100gに対するアミンの当量が約0.05またはそれより上で あるアミン誘導体化ポリマー鎖によって達成される。誘導体化鎖中の、荷電した および非荷電のすべてのモノマーの合計に対する、誘導体化鎖の生成に用いられ た荷電モノマーのモル%と定義される、パーセント荷電として、かわりに表現す ると、抑制効果は約5%またはそれより大きいパーセント荷電で観察される。 これらの誘導体化ポリマー鎖は、それら自身で、または非−誘導体化ポリマー 鎖、すなわち、アミノ基が付着していないポリマー鎖との混合物としてのいずれ かで用いることができる。驚くべきことに、誘導体化鎖と非−誘導体化鎖がいっ しょに混合されたとき、電気浸透の抑制における誘導体化ポリマーの有益な影響 が非−誘導体化ポリマーによる希釈によっても、誘導体化ポリマーの濃度増加に よっても変更されないし、試験の結果が示すところによれば、有益な影響は、ポ リマー混合物中のアミン基の全数によるというより、誘導体化の程度が明確な上 限および下限を有している誘導体化鎖中のアミン誘導体化の高い程度に帰するこ とができる。置換の度合がいかなるものであってもEOF(電気浸透性の流れ)の逆 転は観察されなかった。上限を越える置換の度合において、EOF は誘導体化ポリ マーを含有しない溶融シリカ毛細管と同じ方向に、すなわちアノードからカソー ドへ増加することが観察された。 この発明の特に驚くべき態様は、溶解された上述の方法で誘導体化された親水 性ポリマーの使用が、毛細管の内部の表面被覆の使用と同じ程度に毛細管中の電 気浸透を減ずるということである。被覆の影響は、壁の近くに限定されるものと 推定されるから、その影響 が壁でというよりも分離媒体のバルクにある分離媒体の分子の変性によって、被 覆されていない毛細管中で匹敵する効果が達成されることはまったく意外である 。 この発明のさらなる観点である、関連した発見は、封入物(enclosure)の壁で の電気二重層から生ずる電気浸透もまたアミンで誘導体化されたポリマーの添加 により抑制されることである。このように、溶解したポリマーの濃度が溶質のモ レキュラーシーブ媒体として役立つには低すぎるような分離においては、ポリマ ー上の電荷は、なお、電気浸透効果を減じまたは除去する。 この発明のこれらのおよび他の特徴、特質および利点は下記で詳細に説明され る。 図面の簡単な説明 図1は、トリエタノールアミンでのデキストランの誘導体化の度合に対する、 分離媒体としてデキストラン水溶液を用いる溶融シリカ毛細管における電気浸透 性の流れのプロットである。 図2aおよび2bは、分離媒体としてデキストラン溶液を用い、溶融シリカ毛 細管中での8つのSDS 処理したタンパク質の標準混合物の電気泳動分離を表わす 、検出器トレースである。図2aでは、電気泳動はデキストランの一部のトリエ タノールアミンによる誘導体化によって抑制されているのに対し、図2bでは、 電気泳動は毛細管内壁上のポリアクリルアミド被覆によって抑制されている。 図3aおよび3bは、分離媒体としてヒドロキシプロピルメチルセルロース溶 液を用いた溶融シリカ毛細管中でpBR322の AvaII/EcoRI制限消化物の電気泳動 分離を表わす検出器トレースである。図3aでは、HMC の一部はトリエタノール アミンで誘導体化されたものであるのに対し、図3bでは誘導体化されていない HMC がその内 表面をポリアクリルアミドで被覆された毛細管中で用いられている。 図4aおよび4bは、モレキュラーシーブなしで自由ゾーン電気泳動の状態の もとで、溶融シリカ毛細管中のヒト・トランスフェリンのグリコシル化型の混合 物の電気泳動分離を表わす検出器トレースである。図4aでは、トリエタノール アミンで誘導体化された低濃度のデキストランが、被覆されていない毛細管中で 用いられているのに対し、図4bでは、内壁をポリアクリルアミドで被覆された 毛細管中で、ポリマーを含まない緩衝液が用いられている。 この発明の詳細な説明および好ましい実施態様 この発明は、電気泳動において分離媒体として第4級アミン基が結合している 親水性ポリマーの使用に帰する。第4級アミン基の付着がポリマーまたは溶質の いずれかを沈降させ、媒体中で分離を引き起こさない限り、種々の第4級アミン 基のいずれも使用することができる。ヒドロキシ置換アミン、特にジまたはトリ −(ヒドロキシアルキル)アミンは、このようなアミンの例である。これらの中 では、トリエタノールアミンがもっとも好ましい。 第4級アミン基のポリマーへの付着は、共有結合を生成するいかなる通常の手 段を用いても達成することができる。露出した水酸基を有するポリマーに対して は、たとえば通常の化学現象を用いて、水酸基をエーテル結合に変換することが できる。他の変更は、この種の化学における当業者にとって容易に明らかとなる だろう。ポリマーをアミン基に結合する結合基は、アルキル架橋、エーテル架橋 、エステル架橋またはこれらの型の組み合せである架橋であり得る。好ましい結 合剤はアリルグリシジルエーテルである。適当な結合方法は合成化学における当 業者によく知られている。 誘導体化の程度は、ポリマー全体の第4アミン基の密度、または、露出された 水酸基での結合により誘導体化されているポリマーの場合には、第4級アミン基 がエーテル結合を介して結合されている水酸基の数により決定される。誘導体化 の度合は、限定された、すなわち、化学量論量よりも少ない、量の結合試薬、ア ミンを用いるか、所望の誘導体化の度合に等しい化学量論量に比例して用いられ る量の割合の両方によって調節することができる。この発明の目的のための誘導 体化の度合の範囲は重量基準で約1%から約20%、好ましくは約2%から約10% である。誘導体化されたポリマー 100g当りのアミンの当量の表現で表わすと、 好ましい範囲は約0.05から約0.25であり、もっとも好ましい範囲は約0.10から約 0.20である。 誘導体化の度合は、誘導体化ポリマーに存在する、荷電されたおよび荷電され ない、すべてのモノマーの合計に対する、荷電したモノマーのモル%として定義 される、パーセント荷電の用語でもまた表現できる。この発明の目的のために、 パーセント荷電は約5%またはそれより上、好ましくは約5%から約50%、最も 好ましくは約15%から約40%である。 この発明において用いる適当なポリマーの例は、セルロース誘導体、サッカリ ドを基礎とするポリマーおよび置換サッカリドを基礎とするポリマー、ポリシラ ン、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンで ある。セルロース誘導体の例は、ナトリウム カルボキシメチル セルロース、 ナトリウム カルボキシメチル 2−ヒドロキシメチル セルロース、2−ヒド ロキシエチル セルロース、2−ヒドロキシプロピル セルロース、メチル セ ルロース、ヒドロキシプロピル メチル セルロース、ヒドロキシエチル メチ ル セルロース、ヒドロキシブチル メチル セルロースおよびヒドロキシエチ ル エチル セルロースで ある。サッカリドを基礎とするポリマーおよび置換サッカリドを基礎とするポリ マーは、線状または分枝の両方であって、デキストラン、ヒアルロン酸(アセチ ルグルコサミンおよびグルクロン酸を繰り返し単位とするポリマー)、イナゴマ メの樹脂(本質的にガラクトマンナンであるポリサッカリド植物粘液)、ポリト ラン(ミネソタ州,ミネアポリスのPillsbury Co.より入手できるスクレログル カン)、プスツラン(Pustulan,カリフォルニア州,サン ディエゴのCalbioch em Corp.より入手できるポリサッカリド)、カラギーナン(荷電されたポリサッ カリド)、グア−ガム(中性ポリサッカリド)、ペクチン(主に長鎖中に結合し た部分的メトキシ化ガラクトウロン酸よりなるポリウロニド)、アミロース、ア ミロペクチン、溶解性殿粉およびヒドロキシプロピル殿粉である。特に興味ある ポリマーは、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル セルロース、ヒド ロキシエチルメチル セルロース、ヒドロキシブチルメチル セルロース、デキ ストランおよびアガロースである。最も好ましいポリマーはヒドロキシプロピル メチル セルロースおよびデキストランである。 非誘導体化ポリマーが、モレキュラシーブ効果による試料イオンの分離のため に分離媒体に含まれるとき、ポリマーの選択は通常は最適分離の達成に行ってな され、そして、それは試料混合物中の特定のイオンにより変化するだろう。分子 量を広く異にするポリマーも用いることができる。試料イオンの分析はしかしな がら、ポリマーの分子量が試料イオンの分子量範囲に近づくにつれて、通常よく なるだろう。最良の結果は、試料イオンの最低分子量と最高分子量の間の平均分 子量を有するポリマー、特にポリマーの分子量範囲が試料イオンの分子量範囲を 含む(すなわち、少くとも同一の広がりをもつ)ポリマーで得られた。好ましい 実施態様では、ポリマーは 約10,000から約 2,000,000であって、試料イオンの平均(または疑わしい(suspe cted)平均)分子量の約 0.1から約200倍、もっと好ましくは約 0.2から約20倍、 そして最も好ましくは約 0.5から約2倍以内の平均分子量を有している。 これらの分子量の考察は、アミン誘導体化ポリマーにも同様に応用される。こ のように、誘導体化ポリマーが分離媒体中に存在する唯一のポリマーであろうと 、非誘導体化ポリマーとの混合物で存在しても、いずれにせよ、誘導体化ポリマ ーは好ましくは約10,000から約 2,000,000で、試料イオンの平均(または疑わし い平均)分子量の約 0.1から約200倍、もっと好ましくは約 0.2から約20倍、そ して最も好ましくは約 0.5から約2倍の平均分子量を有している。 あるポリマーは最も便利にポリマーが溶解する水溶液の特定の濃度および温度 での水溶液の粘度として特徴づけられる。セルロース誘導体は、たとえば、通常 、この方法で特徴づけられる。この粘度による特徴づけの数値は広く変化し得る が、セルロース誘導体についての最良の結果は、通常、2重量%で水に溶解され 25℃で測定された時約15センチポワズから約17,000センチポワズの範囲の粘度を 生成するものと特徴づけられるものから得られる。ただし、本発明の文脈上、そ れらは他の濃度においても使用できる。これらのようなポリマーは、約10から約 10,000塩基対の範囲の鎖を有するポリヌクレオチドを分離するのに有用である。 好ましいセルロース誘導体は、2%水溶液として製造され25℃で測定されたとき 、約 1,000から約10,000センチポワズの粘度を有するものである。これらの粘度 による特徴づけは単にポリマーの分子量の標示を意図しているものであって、こ の発明の明細書において用いられた時のポリマーの実際の粘度ではないことを理 解すべきである。 種々の分子量が合目的的に組み合わされているポリマーの混合物 もまた用いることができる。これは、広範囲の分子量を有する試料混合物を分離 し、このように全範囲にわたる分離を提供するのに特に有用である。 分離媒体中の溶解されたポリマーの量または濃度は広く変化し得る。非誘導体 化ポリマーをそのモレキュラーシーブ効果のために含有する時、効果的な量は、 分子サイズまたは質量に対する電荷の割合に基づく電気泳動分離が達成されるよ うな変化する程度に分析物の分離を改良するいかなる量であってもよいだろう。 これは、カラムの形状および長さ、電荷および電気泳動の移動性のような分離に 影響を与える他の因子の存在および影響、ポリマー自身の分子構造、固有粘度お よび相互に作用する性質、並びに試料イオンの分子量範囲および試料イオン間の 分子量の差を含む、この系の種々のパラメーターとともに変化するだろう。試料 イオンの保持時間を最良の結果のために延長すべき程度は、用いられた試料組成 物およびポリマーにより変化するだろう。巨大分子の種の分離には、保持時間の 少くとも約25%好ましくは少くとも約35%、そして最も好ましくは少くとも約50 %の増加が、最も良い結果を与えるだろう。非誘導体化ポリマーの好ましい濃度 は、約0.05%またはそれより大、さらに好ましくは約 0.1%から約30%そして最 も好ましくは約1%から約20%(すべてのパーセントは重量基準)である。 アミン−誘導体化ポリマーの量もまた変化し得る。最良の結果は、しばしば、 約0.05%またはそれより高濃度において得られ、好ましい範囲は約 0.1%から約 10%であり、最も好ましい範囲は約 0.1%から約5%(すべて重量基準)のポリ マー濃度である。 この発明による分離を行うために、適当に選択された緩衝系を含む、通常の電 気泳動分離で用いられる、機器、物質、操作条件および手順を用いることができ る。この発明は、毛細管内および特に溶 融シリカのようなシリカを含有する毛細管内で行なわれる高性能電気泳動に特に 有用である。好ましい毛細管は内径が約 200ミクロンより小さく、最も好ましく は約10ミクロンから約 100ミクロンであるものである。この発明はまた、スラブ 形のセルおよび他の非毛細管系で行なわれる電気泳動分離にも応用できる。毛細 管系には、毛細管の長さcm当り少なくとも約50ボルトの電圧が好ましく、約 100 V/cmから約1000V/cmの電圧範囲が特に好ましい。 下記の例はまったく説明の目的のために提供されており、この発明をどのよう な風にも限定したり、制限することを意図するものではない。 例 1 トリエタノールアミン−デキストラン(TEA−デキストラン)の製造 A.デキストランのアリルデキストランへの変換 10gのデキストラン(分子量2,000,000)を 100mlの水に溶解して溶液を調製し た。該溶液にテトラヒドリド硼酸ナトリウム(14モルのNaOH中 4.4モル濃度で安 定な水溶液の10ml)。生じた混合物を撹拌しながら70℃に加熱し、撹拌を続けな がら10mlのアリルグリシジルエーテルを加えた。温度は急速に80℃に上昇し、そ の点で加熱を中止し、室温で1時間撹拌を続けた。次に該溶液を12−14,000の分 子量カットオフを有する透析チューブに移し、透析を流動脱イオン水に対して14 時間行い、pHを 7.0より低くまたは 7.0に等しくした。 B.アリルデキストランの臭化デキストランへの変換 前項の生成物を 500mlビーカーに移し、撹拌しながら200μlのBr2を加えた。 Br2のすべての滴が消えるまで撹拌を続けた。 C.臭化デキストランの TEA−デキストランへの変換 前項の臭化デキストラン溶液に撹拌しながらトリエタノールアミン(2g)を 加えた。次いで混合物を65℃の恒温浴に置き、そこで連続的な撹拌のもとに4時 間維持した。次いで、混合物を12−14,000の分子量カットオフを有する透析チュ ーブで流動する脱イオン水に対して14時間透析してpHを 7.0またはそれより低く した。生じた混合物を No.4紙フィルターでろ過し、4℃で貯蔵した。この例の Bで消費された臭素の量および全窒素の定量による確認に基づいて、荷電パーセ ント、すなわち、鎖中の置換および非置換の全グルコースモノマーの合計に対す るデキストラン鎖中の TEA−置換モノマーの平均モルパーセントは25−30%であ った。 例 2 トリエタノールアミン−ヒドロキシプロピルメチルセルロース(TEA−HMC)の製 造 粘度4000センチポアズのヒドロキシプロピルメチルセルロースの2%(重量) 溶液を用いて、例1の手順に再度従った。他の変更は該ポリマーのアリルグリシ ジルエーテルによるポリマーの誘導体化において5mlのイソプロパノールを加え たこと、純粋なBr2の代りにBr2飽和水を用い、Br2飽和溶液は溶液が黄色に変る まで加えたことである。生成物はトリエタノールアミン−ヒドロキシプロピルメ チルセルロース(TEA−HMC)であった。同様にここに、パーセント荷電、すなわち 、HMC 鎖中のすべてのモノマーの合計に対して、デキストラン鎖中の TEA−置換 モノマーの平均のモルパーセントは、25−30%であった。 例 3 TEA−デキストラン中の電気浸透性の流れの測定 この例は、デキストラン溶液に TEA−デキストランを添加してそ うでなければデキストラン溶液に起こる電気浸透性の流れを抑制または減少させ る効果を説明する。 すべてpH8.3 で 0.4NのTRIS−硼酸塩を含有する4つの水溶液を調製した。 これらの溶液の2つはさらに 0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を含んでい た。SDS を含有する溶液の一つおよびSDS を含有していない溶液の一つは、さら に分子量 2,000,000のデキストランを8%(重量基準)含んでいた。残る二つの 溶液はさらに、その5%が上記例1で製造された TEA−デキストランである、分 子量 2,000,000のデキストランを8%(重量基準)含んでいた。したがって、溶 液は次のとおりであった。 1. 0.4N TRIS−硼酸塩、SDS 、デキストラン 2. 0.4N TRIS−硼酸塩、SDS 、デキストラン+ TEA−デキストラン 3. 0.4N TRIS−硼酸塩、(SDS 無、)デキストラン 4. 0.4N TRIS−硼酸塩、(SDS 無、)デキストラン+ TEA−デキストラ ン 溶液を、各内径50ミクロンで全長寸法24cmの被覆されてない毛細管で行なわれ た並行した試験で用いた。ニコチンアミドをマーカーとして、 0.1mg/mlの濃度 で、毛細管の陽極端から入れて用いた。毛細管を横切って、15KVの電圧を印加し 、インライン紫外光検出器によって検出を行なった。マーカーが入口端から検出 器まで進んだ距離は 4.6cmであった。 マーカーが検出器に達するのに要した時間T(分で)を測定した。この数値を 毛細管の全長さ(Lt=24cm)、検出器までの長さ(Le= 4.6cm)および適用電 圧(V=15KV)を組み合わせて、次の式により電気浸透性の流れ(EOF,cm2/V −秒の単位)を決定した 。 各4つの試験の EOF値を表Iに示した。 これらの結果は、電気浸透性の流れは、SDS の存在下およびSDS の不存在下の 両方で、除去されるか、少なくともはっきりと減少されることを示している。 例 4 TEA−デキストラン中でのTEA の量を変えた電気泳動 この例は、トリエタノールアミンによるデキストランの誘導体化の程度と、電 気浸透性の流れが抑制される程度の間の関係を説明する。例3に従って、デキス トランの合計量に対する第4級トリエタノールアミン基の割合が変化した以外は 同じ物質を用いて一連の試験を行った。誘導体化の度合に対するEOF の数値に関 する結果を図1に示す。これらの結果は、電気浸透は第4級トリエタノールアミ ン基により著しくそして十分に抑制されるという、上記例3の結果を確認し、そ して、さらに最大抑制は、 100gのデキストラン当り0.1から 0.2当量の TEAの 範囲で起こることを示す。 例 5 被覆毛細管に対する、 TEA−デキストラン中の電気泳動 この例は,デキストランおよび TEA−デキストランの両方が溶解している水溶 性分離媒体を含有する被覆されてない溶融シリカ毛細管とデキストランが唯一の 溶解しているポリマーである水溶性分離媒体である水溶性分離媒体を含有する被 覆された溶融シリカ毛細管とを比較する、溶融シリカ毛細管で行なわれる電気泳 動分離の結果を報告する。 の米国特許第 4,680,201号に開示された方法にしたがって毛細管表面をビニルト リクロロシランで処理し、シラン化された表面を線状ポリアクリルアミドで共重 合することにより被覆した。 この毛細管および被覆されなかった第2の溶融シリカ毛細管の各々を 0.4N TRIS−硼酸塩、pH8.3,0.1%のSDS および8%のデキストラン(分子量 2,000,0 00)の水溶液で満たした。被覆されていない毛細管に対する溶液において用いら れたデキストランは例1で製造された TEA−デキストランを全デキストランに基 づき5%の量で含んでいた。 8つのSDS 処理したタンパク質の標準的な混合物を各毛細管に試料として用い た。タンパク質および分子量は次のとおりであった。 リゾチーム 14,400 トリプシン阻害剤 21,500 カルボニックアンヒドラーゼ 31,000 オボアルブミン 45,000 血清アルブミン 66,200 ホスホリラーゼ 97,400 β−ガラクトシダーゼ 116,200 ミオシン 200,000 長さ24cmおよび内径50ミクロンと測定された毛細管および例3の 配置が、陽極に向って起る 220nmで検出する電気泳動の移動とともに用いられた 。試料を10KV,8秒電気泳動的に負荷し、分離を15KVで行なった。 TEA−デキストランが分離媒体に含まれている被覆されていない毛細管中の分 離の検出器トレースは図2aに示されているのに対し、分離媒体が非誘導体化デ キストランのみを含有する被覆された毛細管中の分離のトレースは図2bに示さ れている。二つのトレースは実質的に同一であり、デキストラン上の TEA基が、 溶融シリカ毛細管上の被覆と同じ程度に電気浸透性の流れを抑制したことを示し ている。 例 6 被覆された毛細管に対する TEA−HMC 中の電気泳動 この例は、例2で調製された TEA−ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、 誘導体化されていないヒドロキシプロピルメチルセルロースと比較された以外は 例5と同様な比較を表わす。例5と同じ方法により製造された被覆された溶融シ リカ毛細管を用い、分離媒体はpH8.3 で 0.3N TRIS−硼酸塩および 0.5%のヒ ドロキシプロピルメチルセルロースの水溶液であった。被覆されていない毛細管 のための溶液中で用いられたヒドロキシプロピルメチルセルロースは、 TEA−ヒ ドロキシプロピルメチルセルロースを全ヒドロキシプロピルメチルセルロースを 基準にして5%の量で含んでいた。 試料混合物はプラスミドpBR322の AvaII/EcoRI制限消化物であり、該消化物 は長さ88から1746塩基対に変化する9つのフラグメントからなるものであった。 長さ50cmおよび内径24ミクロンと測定された毛細管および例4の配置が再び用 いられ、 260nmで検出を行った。試料は10KVで8秒電気泳動的に負荷され、分離 は8KVで行なわれた。 TEA−HMC が分離媒体に含まれた、被覆されていない毛細管中の分離の検出器 トレースは図3aに示されているのに対し、分離媒体が誘導体化されていないHM C を含有した被覆された毛細管中での分離のトレースは図3bに示されている。 二つのトレースは実質的に同一であり、HMC 上のTEA 基が、溶融シリカ毛細管上 の被覆と同じ程度に電気浸透性の流れを抑制したことを示している。 例 7 ポリマーのない被覆された毛細管に対する TEA−デキストラン中の電気泳動 この例は、分離媒体中の荷電ポリマーをしかし、モレキュラーシーブが起る範 囲よりも低い濃度で用いる電気泳動分離の結果を報告する。処理されていない毛 細管中での緩衝液中に低濃度で溶解された荷電ポリマーを用いる電気泳動が、緩 衝液中に全然ポリマーを含まない、処理された毛細管中の電気泳動と比較される 。 ヒト・トランスフェリンは、ヒトの血清中に存在し、約80,000の分子量および 等電点がpH 5.0−6.0 の範囲にあるタンパク質である。ヒト・トランスフェリン は毛細管電気泳動により分離することのできる種々のグリコシル化形で存在する 。通常、線状ポリマーで被覆された毛細管が分離カラムとして用いられる。 長さ24cmおよび直径50μの溶融シリカ毛細管を上記例5に記載されている方法 で被覆し、緩衝液にいかなるポリマーも溶解されていないpH8.0 のリン酸塩緩衝 液を満たした。同じ寸法の第2の溶融シリカ毛細管を被覆されてないままとし、 上記例1で製造されたもっぱら TEA−デキストランからなるポリマーをさらに重 量で 0.4%含有する同じ緩衝液で満たした。グリコシル化ヒト・トランスフェリ ンの種々の形の混合物を各々の毛細管に適用し、電圧差15KVで試験が行なわれた 。添加物として荷電ポリマーを用いた処理されていな い毛細管中の分離の検出器トレースは図4aに示されているのに対し、いかなる ポリマーもなしでの被覆された毛細管での分離のトレースは図4bに示されてい る。二つのトレースは実質的に同一であり、この非ふるい法(non-sieving mode )においても、荷電ポリマーは、被覆された毛細管と同じ程度に電気浸透を抑制 し、分離はまったく自由ゾーン電気泳動の態様で起こった。 前記のことは、主として説明の目的で提示されている。この明細書に記載され た系の操作条件、物質、手順の段階および他のパラメーターは、この発明の精神 および範囲からはずれることなく、種々の方法でさらに変更または置換できるこ とは、当業者に容易に明らかであろう。
【手続補正書】 【提出日】1996年6月10日 【補正内容】 (1)a)明細書第5頁第18行及び第19行の「電気泳動」を『電気浸透』に 補正する。 b)明細書第12頁第22〜23行の「デキストラン」を『HMC』と補 正する。 (2) 請求の範囲を別紙のとおり補正する。 請求の範囲 1.ゲルのない水溶液から本質上なる分離媒体中での試料イオン混合物の電気 泳動分離における電気浸透性の流れを抑制する方法において、ポリマー 100g当 り約0.05またはそれより大きいアミン当量のアミンの結合により誘導体化された 親水性ポリマーをゲルのない水溶液に含有せしめることを含んでなる方法。 2.該誘導体化された親水性ポリマーが、該親水性ポリマーの全モノマーの合 計に対して、少くとも約5%のモル%でアミン結合したモノマーを含有する請求 項1に記載の方法。 3.該親水性ポリマーが、セルロース誘導体、サッカリドを基礎とするポリマ ーおよび置換されたサッカリドを基礎とするポリマー、ポリシラン、ポリアクリ ルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンからなる群から選 択された一員である請求項1に記載の方法。 4.該ポリマーが 100gの該ポリマー当り約0.05から約0.25当量のアミンの程 度で誘導体化されている請求項1に記載の方法。 5.該ゲルのない水溶液中の該ポリマーの濃度が約 0.1重量%から約10重量% である請求項1に記載の方法。 6.該ポリマーが該ゲルのない水溶液に溶解された唯一のポリマーである請求 項1に記載の方法。 7.該ポリマーが、該試料イオンの最低分子量および最高分子量の平均の約 0 .2倍から約20倍の範囲内である平均分子量を有している請求項6に記載の方法。 8.該ゲルのない水溶液にさらに非−アミン誘導体化親水性ポリマーが約0.05 重量%またはそれより大なる濃度で溶解されている請求項1に記載の方法。 9.該非−アミン誘導体化親水性ポリマーの濃度が約 0.1重量%から約30重量 %である請求項8に記載の方法。 10.該非−アミン誘導体化親水性ポリマーが、該試料イオンの最低分子量およ び最高分子量の平均の約 0.2倍から約20倍の範囲内の平均分子量を有している請 求項8に記載の方法。 11.該アミンが該ポリマーに第4級アミン基として結合されている請求項1に 記載の方法。 12.該第4級アミン基が、第4級トリエタノールアミン基である請求項11に記 載の方法。 13.該アミンがアリルグリシジルエーテルから誘導される連結基を介して該ポ リマーに結合されている請求項1に記載の方法。 14.該第4級アミン基が、アリルグリシジルエーテルから誘導される連結基を 介して該ポリマーに結合されている第4級トリエタノールアミン基である請求項 11に記載の方法。 15.該ポリマーが、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル セルロー ス、ヒドロキシエチルメチル セルロース、ヒドロキシブチルメチル セルロー ス、デキストランおよびアガロースからなる群より選択される一員である請求項 1に記載の方法。 16.該ゲルのない水溶液が、約 200ミクロンより小さい内径を有する毛細管内 に含有されている請求項1に記載の方法。 17.該ゲルのない水溶液が該毛細管にわたって毛細管の長さcm当り少くとも約 50ボルトの電圧を適用することにより、該毛細管を電気泳動的に通過される請求 項16に記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ゲルのない水溶液から本質上なる分離媒体中での試料イオン混合物の電気 泳動分離における電気浸透性の流れを抑制する方法において、ポリマー 100g当 り約0.05またはそれより大きいアミン当量のアミンの結合により誘導体化された 親水性ポリマーをゲルのない水溶液に含有せしめることを含んでなる方法。 2.該誘導体化された親水性ポリマーが、該親水性ポリマーの全モノマーの合 計に対して、少くとも約5%のモル%でアミン結合したモノマーを含有する請求 項1に記載の方法。 3.該親水性ポリマーが、セルロース誘導体、サッカリドを基礎とするポリマ ーおよび置換されたサッカリドを基礎とするポリマー、ポリシラン、ポリアクリ ルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンからなる群から選 択された一員である請求項1に記載の方法。 4.該ポリマーが 100gの該ポリマー当り約0.05から約0.25当量のアミンの程 度で誘導体化されている請求項1に記載の方法。 5.該ゲルのない水溶液中の該ポリマーの濃度が約 0.1重量%から約10重量% である請求項1に記載の方法。 6.該ポリマーが該ゲルのない水溶液に溶解された唯一のポリマーである請求 項1に記載の方法。 7.該非−アミン誘導体化親水性ポリマーが、該試料イオンの最低分子量およ び最高分子量の平均の約 0.2倍から約20倍の範囲内である平均分子量を有してい る請求項6に記載の方法。 8.該ゲルのない水溶液にさらに非−アミン誘導体化親水性ポリマーが約0.05 重量%またはそれより大なる濃度で溶解されている請求項1に記載の方法。 9.該非−アミン誘導体化親水性ポリマーの濃度が約 0.1重量%から約30重量 %である請求項8に記載の方法。 10.該非−アミン誘導体化親水性ポリマーが、該試料イオンの最低分子量およ び最高分子量の平均の約 0.2倍から約20倍の範囲内の平均分子量を有している請 求項8に記載の方法。 11.該アミンが該ポリマーに第4級アミン基として結合されている請求項1に 記載の方法。 12.該第4級アミン基が、第4級トリエタノールアミン基である請求項11に記 載の方法。 13.該アミンがアリルグリシジルエーテルから誘導される連結基を介して該ポ リマーに結合されている請求項1に記載の方法。 14.該第4級アミン基が、アリルグリシジルエーテルから誘導される連結基を 介して該ポリマーに結合されている第4級トリエタノールアミン基である請求項 11に記載の方法。 15.該ポリマーが、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル セルロー ス、ヒドロキシエチルメチル セルロース、ヒドロキシブチルメチル セルロー ス、デキストランおよびアガロースからなる群より選択される一員である請求項 1に記載の方法。 16.該ゲルのない水溶液が、約 200ミクロンより小さい内径を有する毛細管内 に含有されている請求項1に記載の方法。 17.該混合物が該毛細管にわたって毛細管の長さcm当り少くとも約50ボルトの 電圧を適用することにより、該毛細管を電気泳動的に通過される請求項16に記載 の方法。
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