JPH03239959A - 電気泳動分離法 - Google Patents

電気泳動分離法

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JPH03239959A
JPH03239959A JP2035974A JP3597490A JPH03239959A JP H03239959 A JPH03239959 A JP H03239959A JP 2035974 A JP2035974 A JP 2035974A JP 3597490 A JP3597490 A JP 3597490A JP H03239959 A JPH03239959 A JP H03239959A
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polymer
molecular weight
sample
concentration
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JP2035974A
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De Zu Ming
ミン デ ズー
Chen Jen-Chi
ジェン―チー チェン
Jarden Stellan
ステラン ジャーテン
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Bio Rad Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電気泳動分離法、さらに分子の大きさに基づ
くサンプル中の物質の分離に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕分子ふ
るい電気泳動は、分子量の大きさに基づく高分解能で高
分子の溶質それら自体の中から並びに分子の大きさのよ
り小さい溶質から高分子の溶質を分離する有力な方法で
ある。しかし、これらの分離が生ずるゲル媒体は、注意
深い調製と特別な処理技術とを要し、再現性及び安定性
に問題がある。
一方、毛管フリーゾーン電気泳動は、又それが比較的高
速度の利点をもたらす高電圧を用いることができるため
、成るタイプの分離には興味がある。毛管の小さい大き
さは、さらに複雑な媒体例えばゲル又は紙を用いること
なくそして本質的にバンド拡大なしに、非常に小さなサ
ンプルの分離を行なわせる1毛管フリーゾーン電気泳動
は、特に小さなペプチド及び蛋白の分離に有利である。
しかし、分離は、電荷/質量比で生じ、そしてこの理由
のため成る分離特に高分子量ポリヌクレオチド及び多く
のSOS処理蛋白に関するものは、この方法により達成
するのが困難である。
ゲル媒体は、分子ふるい分離用の毛管に置がれるが、こ
のようなゲルの調製及び使用は、特に開運がある。それ
は、それらがそれぞれの使用に物理的及び化学的変化を
し、従って実際の目的には一度しか使用できないからで
ある。これは、分離の再現性及び技術の能率にとり有害
である。さらに、それは、自動化装置用にデザインされ
たカートリッジに挿入される毛管に、重大な問題を生ず
る。
〔課題を解決するだめの手段〕
サンプルイオン特に生体分子は、選択された分子量(又
は分子量の範囲)及び濃度の非橋がけ鋼重合体の水溶液
を通る電気泳動により分子の太きさに基づいて互いに分
離できることが見出だされた0重合体の分子量は、下記
のように選択されて、溶液を通るサンプルイオンの泳動
を種々の度合いに阻害するやり方でサンプルイオンの分
子量の範囲に相当する。高分子のサンプルイオン及び他
の生物学的物質は、従ってゲルの使用なしに互いに、さ
らに大きさの小さいサンプルイオンから分離できる。用
語「高分子」及び「高分子の」は、少なくとも約100
00の分子量を有する物質を示すためにここで用いられ
る。
ここで用いられる重合体は、一般に非橋かけ鎖の重合体
である。枝分かれ又は線状の重合体が使用できるが、線
状重合体が、多くの応用に好ましい。さらに、重合体は
中性又は電荷されていてもよいが、中性が、サンプルイ
オンと重合体との間の電荷相互反応を避けることが望ま
れる応用に好ましい。
セルロース誘導体が、バッファー溶液の粘度を増大する
ことにより電気浸透及び他のタイプのバルクフローを抑
制し、さらに毛管も保護するために毛管電気泳動に用い
られている。しがし、この目的に用いられる量は少なく
、それらの泳動中にサンプルイオンを引き止めるが又は
それらの分離に影響する傾向は、殆どない0本発明は、
溶解した重合体は一般に成る量で用いられたとき分子ふ
るい効果を生じ、これらの量は一般にバルクフローを抑
制するのに用いられるセルロース誘導体の量より多いと
いう発見に基づく。
本発明による溶解した重合体による水性媒体は、一般に
生体分子の分離に用いられるが、それらは高電圧により
毛管カラムで行なわれる分離即ち高速電気泳動に特に有
用である。このやり方の重合体の使用は、電荷/質量比
が不十分な変化又は無変化で分子量が変化する物質の分
離を行い、そしてそれ自体分離媒体の容易な調製及び高
い再現性を生じさせる。
前述のセルロース誘導体の周知の使用におけるように、
溶解した重合体はさらに粘度におけるそれらの固有の増
加によりバルクフローを抑制するのに働く。自然に発生
するバルクフローの例は、電気浸透、流体動力学フロー
(流体静力学ヘッド)及び対流である。しかし、これら
の重合体のレベルで、重合体の存在により生ずるサンプ
ルイオンの移動度の減少は、重合体の大きさ及び濃度と
サンプルイオンの大きさとの両者により変化し、特徴と
して、セルロース誘導体がバルクフローを抑制するのに
用いられている低いレベルで生じない。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の記述から明らかで
あろう。
本発明で使用される重合体は、水溶性でなければならず
、そして前述のように好ましくは線状である。
重合体の選択は、分離される特別のサンプルイオンに対
して適当に適合される。重合体の分子量は、この選択を
行なうのに特に重要である。一般に、分子量が広く変化
する重合体が使用される。
しかし、サンプルイオンの分割は、重合体の分子量がサ
ンプルイオンの分子量の範囲に近付くに従って一般に改
善される。最良の結果は、サンプルイオンの最低及び最
高の分子量の間である平均分子量を有する重合体により
得られ、特にその分子量範囲がサンプルイオンの分子量
範囲をカバーする(即ち少なくとも同一の広がりを有す
る)重合体により得られる。好ましい態様では、重合体
は、約10000〜約2000000であり、さらにサ
ンプルイオンの平均分子量の約0.1〜約200倍、さ
らに好ましくは約0゜2〜約20倍そして最も好ましく
は約0.5〜約2倍の中にある平均分子量を有する。
これらのパラメーターの中で、個々のタイプの重合体は
、広く変化できる。水性系では、用いることのできる線
状重合体の例は、水溶性セルロース誘導体及び十分に水
溶性のポリアルキレングリコールである。このようなセ
ルロース誘導体の特定の例は、ナトリウムカルボキシメ
チルセルロース、ナトリウムカルボキシメチル2−ヒド
ロキシエチルセルロース、2−ヒドロキシエチルセルロ
ース、2−ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドキ
シエチルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセ
ルロース及びヒドロキシエチルセルロースである。好ま
しいセルロース誘導体は、高度の親水性従って高い水溶
解性及びサンプルイオンに対する最低の親和性を有する
ものである。メチルセルロースが特に好ましい、セルロ
ースは、一般にそれらが特定の濃度及び温度で溶解する
水溶液の粘度で特徴ずけられる。これを記憶しておき、
さらに分離することが求められているサンプルイオンの
大きさに応じて、セルロース誘導体は、この粘度の特徴
で広く変化できる。例えば、セルロース誘導体(25℃
で測定されて2重量%で水に溶解されるとき、約15〜
約17000センチポイズに及ぶ粘度を生ずるとして特
徴ずけられる)を用いることができるが、本発明の要旨
では、それらは他の濃度で用いられよう、これらのよう
な重合体は、約10〜約10000塩基対に及ぶ鎖を有
するポリヌクレオチドを分離するのに有用である0本発
明で用いて好ましいセルロース誘導体は、25℃で測定
される2%水溶液として調製されるとき約1000〜約
10000の粘度を有するものである。これらの粘度の
特徴すけば、重合体の分子量の指標をたんに目的として
おり、そして本発明の範囲で用いられるときの実際の粘
度を示しているものでないことを理解すべきである。
好ましいポリアルキレングリコールは、少なくとも約1
0000の平均分子量を有するポリエチレングリコール
である。特に好ましいのは、少なくとも約20000の
平均分子量を有するポリエチレングリコールであり、最
も好ましいのは少なくとも約30000を有するもので
ある0例として、約10000〜約100000の分子
量に及ぶサンプルイオンの混合物は、約10000〜約
100000の分子量に及ぶポリエチレングリコールに
より分離できる。
本発明に従って用いられる枝分かれした重合体の例は、
可溶性澱粉及び澱粉誘導体である。特定の例は、ヒドロ
キシルプロピル澱粉である。
種々の分子量が意図的に組み合わされた重合体の混合物
も使用できる。これは、特に広範囲の分子量を有するサ
ンプル混合物を分離するのに有用であり、従って全範囲
にわたる分離を行なう。
電荷した重合体の使用は、系に他の分離パラメーターを
もたらす選択可能なものである。これは、物質と重合体
との間の相互作用を変化し、そしてそれ故サンプル中に
存在する物質の特別な混合物及びこれらの物質中に求め
られる分離のタイプに応じて用いられる。
分割する溶液中に溶解する重合体の量は、広く変化し、
そして分子の大きさに基づく有効な分離が達成される変
化する程度に、サンプルイオンの保持時間を延長する任
意の量である。明らかに、これは系の種々のパラメータ
ーにより変化し、それらは例えばカラムの形状及び長さ
、分離に影響する他のファクター例えば電荷及び電気泳
動の移動性の存在及び効果、分子の構造、重合体それ自
体の固有粘度及び相互反応性並びにサンプルイオンの分
子量間の差及び範囲を含む、サンプルイオンに関する保
持時間が最良の結果のために延長される程度は、サンプ
ルの組成及び用いる重合体により変化する。高分子物質
の分離のためには、少なくとも約25%好ましくは少な
くとも約35%そして最も好ましくは少なくとも約50
%の保持時間の増加が、最良の結果をもたらすだろう、
ポリアルキレングリコール特にポリエチレングリコール
では、少なくとも約2重量%好ましくは少なくとも約3
%そして最も好ましくは約3〜約30重量%の濃度が最
良の結果を与えるだろう、セルロース誘導体では、好ま
しい濃度は、少なくとも約0.1重量%であり、約0.
1〜約3o重量%がさらに好ましく、そして約0.1〜
約10重量%が特に好ましい。
本発明に従って分離を行なうには、適切に選択されたバ
ッファー系を含む従来の電気泳動分離で用いられる操作
条件及び手順を用いることができる0本発明は、毛管で
行なわれるような高速電気泳動に特に有用性がある。好
ましい毛管は、約200ミクロン以下さらに好ましくは
約100ミクロン以下そして最も好ましくは約25〜約
50ミクロンの内径を有するものである。少なくとも約
1000ボルトの電圧が好ましく、少なくとも約300
0ボルトが特に好ましい。
[実施例] 下記の実施例は、説明のためのみであり、そして本発明
を規定したり又は制限することを目的としていない。
これらの実験のそれぞれにおいて、電気泳動は、バイオ
−ラッド・ラボラトリーズ・インク、バーキュレス、カ
ルホルニアの製品であるHPE−100高速電気泳動装
置で行なった。米国特許第4680201号に記載され
たような、線状ポリアクリルアミドにより被覆された長
さ20an内径25μ及び長さ50an内径50μの毛
管が用いられた。
イエロー・スプリングス・インスツルメント・カンパニ
ー、イエロー・スプリングス、オハイオからの導電率ブ
リッジモデル31が用いられ、そして検出は紫外線吸収
により毛管それ自体でオン・ラインで行なわれた。ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースは、粉末状でシグマ・
ケミカル・カンパニー セント・ルイス、ミゾリーから
得られ、それは2重量%の濃度の水溶液として調製され
そして25℃で測定されたときその粘度で特定された。
特定した粘度は、15.5o、100及び4000セン
チボイスであり、そして粉末状の重合体は、ここでは便
宜のため「15−センチポイズ」「50−センチポイズ
J   rloo−センチポイズ」及びr4000−セ
ンチポイズ・ヒドロキシプロピルメチルセルロース」と
呼ばれる。4000−センチポイズ・ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースは、約900000の平均分子量を
有すると評価された。メチルセルロースは、又シグマ・
ケミカル・カンパニーから得られ、同様に25℃の2%
水溶液中の4000センチポイズの粘度を生ずるものと
して特定され、そしてここではヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースと同様なやり方で呼ばれる。ミオグロブリ
ンは、ウマの心臓からのタイプ■であり、アルブミンは
フラクションVブタ血清アルブミンであった。ミオグロ
ブリン、アルブミン及び物質Pは、シグマ・ケ ミカル
・カンパニーから得られた。実施例4で用いられるDN
Aフラグメントば、パイオーラッド・ ラボラトリーズ
、バーキュレス、カルホルニアにより供給されるロー・
レンジ・サイズ・スタンダード(Low Range 
5ize 5tandards)として用いられる混合
物であり、そして88.222.249.279.30
3.634.800.1434及び1746塩基対を含
むフラグメントを含んでいた。
実施例 1 本実施例は、ミオグロブリン及び物質Pを分離するため
に用いられる電気泳動媒体中の溶質としてのポリエチレ
ングリコール(PEG)の効果を示す0本例の第一の部
分は、PEGOないときに行なわれるコントロールテス
トとして働き、一方第二の部分はPEGが成分分離に有
する効果を示す。
A、ふるい促進重合体なしの電気泳動 サンプル溶液は、10mMpH2,5ホスフエートバツ
フアー中に物質P及びミオグロブリンを溶解して100
μg/dの物質P及び50μg/+dのミオグロブリン
の濃度を得ることにより調製された。
3μ党のサンプル溶液を、バッファー溶液を充たした被
覆20cmX25μの毛管カートリッジに電気泳動的に
かけた。電気泳動は、0.02AUFの感度範囲で20
0nmの検出で、毛管にわたり8000vの電圧をかけ
ることにより加えたサンプルについて行なわれた。
ミオグロブリンは、2.8分の保持時間で溶離し、物質
Pは3.3分で溶離した。ミオグロブリンが、物質Pよ
り早く毛管中を移動したことに注意すべきである。
B、PEG存在下の電気泳動 Aの実験を繰り返したが、唯一の相違は、毛管中のバッ
ファー溶液が5重量%の濃度で約35000の平均分子
量を有するPEGをさらに含んだことであった。
サンプル成分は、逆の溶離順序でしかも長い保持時間で
溶離した。物質Pは、初めに4.9分で溶離し、次にミ
オグロブリンが5.9分で溶離した。
実施例 2 本実施例は、アルブミンの単量体、二量体及び三量体の
電気泳動分離におけるPEGの使用を説明する1本例の
第一の部分は、コントロールテストであり、一方第二の
部分は、PEGの使用を含む。
A、ふるい促進重合体なしの電気泳動 サンプルを、10 mMpH2、5ホスフエートバツフ
アーに単量体、二量体及び三量体の混合物としてのアル
ブミンを溶解して100μg/dの全アルブミン濃度に
することにより調製した。実施例IAと同じ条件を用い
て同一のカラムに、サンプルをかけ、実施しそして検出
した。結果は、3゜5分の保持時間で単一のシャープな
ピークであった。
B、PEG存在下の電気泳動 Aの実験を、カラム溶液に5重量%の濃度で約3500
0の平均分子量を有するPEGを含ませることにより繰
り返した。単量体、二量体及び三量体は、それぞれ5.
6分、6.8分及び7.7分の保持時間で別々のピーク
を形成した。
実施例 3 本実施例は、数種の条件を示し、水溶性重合体がバッフ
ァー溶液に存在したが、不十分な量の重合体のためまた
は不十分な長さの重合体鎖のため、分離が不完全か又は
全く生じなかった。
A0分子量35000の2%PEGによるアルブミン 5%よりむしろ2%のPEGを用いて、実施例2Bの実
験を繰り返した。単量体は、3.7分の保持時間で検出
され、二量体は、4.0分で検出され、三量体のピーク
は区別されなかった。単量体及び二量体のピークは、重
なった。
B1分子量6000の5%PEGによるアルブミン35
000よりむしろ6000の平均分子量のPEGを用い
て、実施例2Bの実験を繰り返した。
すべてのアルブミン成分は、4.3分の保持時間で単一
のピークとして検出器を通過し、三種の間に分離はなか
った。
C,0,25%4000センチポイズ・ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースによるアルブミン及びミオグロブ
リン/物質P O725重量%で4000センチポイズ・ヒドロキシブ
ロビルメチルセルロースを0 、 1 mMpH2。
5ホスフエートバツフアー中に溶解することにより、溶
液を調製した。それぞれの場合の毛管にPEG含有バッ
ファー溶液の代わりにこのヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース含有バッファー溶液を用いて、実施例2B(ア
ルブミンサンプル)の実験法に実施例IB(ミオグロブ
リン及び物質Pを含むサンプル)の実験を繰り返した。
アルブミンの単量体、二量体及び三量体成分は、3.1
分の保持時間で単一のピークとして一緒に検出器を通過
した6ミオグロブリン/物質Pの 例では、ミオグロブ
リンは3.1分の保持時間を示し、物質Pは3.7分の
保持時間を示し、それ らは、バッファー溶液中に重合
体が存在しなかった(実施例LA)のときと本質的に同
一であり、そして同じオーダーである。
この結果は、0.25%ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースの回りのふるいの通過は、あまりに大きくて蛋白
に全く効果を有しないが、それらはDNAとはふるい効
果を生じることを示唆している。
D、10%エチレングリコール及び10%グリセリン PEGの単量体として、エチレングリコールは同様な親
水性の特徴を有する。この実験は、PEGと同様に、エ
チレングリコール及びその類似体グリセリン(1,2,
3−プロパントリオール)は、ともに溶液の粘度を増加
するが、何れもPEGに起因するふるい効果を生じない
ことを示す、それ自体の粘度の増加は、それ故ふるい効
果に関係がない。
別々の溶液を製造し、一つはエチレングリコールを含み
そして他はグリセリンを含み、両者は0゜1mMpH2
,5水性ホスフエートバツフアー中で10%であった。
同一のバッファー中の0.05%の4000センチポイ
ズ・ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液を含む第
三の溶液は、比較のために作られた。後者の量は、バル
ク・フローを抑制するために従来の方法で用いていた量
である。
三種の溶液のそれぞれを用いて、大きさ4〜11個のア
ミノ酸に及ぶ物質Pのフラグメント及びアルブミンを含
むサンプルを、実施例2Bと同じ操作カラム及び条件を
用いる電気泳動にかけた。
比較例において、物質Pのフラグメントは個々のピーク
に分離されるが、アルブミン成分は、2゜5分の保持時
間で単一のピークとして検出器を通過し、単量体、二量
体及び三量体の間に分離を示さなかった。エチレングリ
コールの例では、すべてのピークはコントロールの例と
同じオーダーで検出器を通過し、別々のピークへのアル
ブミンの成分の分離はなかった。アルブミン保持時間は
、3.4分であった。グリセリンの例でも、全てのピー
クは、コントロールの例と同じオーダーで検出器を通過
し、再び別々のピークへのアルブミンの成分の分離はな
かった。アルブミン保持時間は、3.5分であった。
実施例 4 本実施例は、パイオーラッド・ラボラトリーズのロー・
レンジ・DNA・サイズ・スタンダードを用いて、異な
る長さのDNAフラグメントの分離を示す0本例の第一
の部分は、コントロールテストであり、一方第二の部分
はふるい効果を生じさせるのに十分に高い濃度でヒドロ
キシプロピルメチルセルロースの使用を含む。
A、ふるい促進重合体なしの電気泳動 混合物の3μ2サンプルを、8.0のpHの0゜089
Mトリス−ホウ酸、0.002Mエチレンジアミン四酢
酸及び0.1%ナトリウムドデシルサルフェートよりな
るバッファー溶液を充たした50auX50μの毛管で
電気泳動を行なった。
検出を0.005AOFの感度範囲で260nmで行な
った。サンプル中のDNAフラグメントは、約5〜7分
で3個の重裏ピーグで検出器を通過し、もしあるとして
もフラグメントの不十分な分離を示した。
B、ふるい促進量のヒドロキシプロピルメチルセルロー
スによる電気泳動 本実施例のAの実験を繰り返したが、唯一の違イハ、0
.5%の4000センチポイズ・ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースをバッファー溶液にさらに含ませた。こ
のときの結果は、9種の大きさのDNAフラグメントが
十分に分離され、保持時間は表工に記載される。
表  エ 88塩基対         16.2分222   
          18.0249        
     18.4279             
18.7303             19.48
34             22.1800   
          22.81434       
      24.01746           
  24.4実施例 5 本実施例は、少なくとも15個の長さのDNAフラグメ
ントの混合物の分離を説明し、長さは、246塩基対か
ら始まって123塩基対により異なる。メチルセルロー
スを用いて、ふるい効果を得た。
混合物の3μ2サンプルを、8.0のpHの0゜089
M)−リス−ホウ酸、O,00,2Mエチレンジアミン
四酢酸及び0.5%の4000センチポイズ・ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースよりなるバッファー溶液を
充たした50cmX50μの毛管で電気泳動を行なった
検出を0.005AUFの感度範囲で260nmで行な
った。フラグメントは、別々のピークとして検出器を通
過し、保持時間は表Hに示される。
表  ■ 246塩基対  69 92 15 38 61 84 1107 1230 20.3分 22 、2 23 、8 25 、3 2664 27 、 2 27 、 7 28 、2 28 、5 1353                     
   28、 71476             
            28、  91599   
                     29、 
01722                    
    29、 21845            
            29、 3実施例 6 本実施例は、前記の実施例においてふるい促進である量
を含む重合体の量の範囲を用いて、小さなイオンの移動
性に対するヒドロキシプロピルメチルセルロースの効果
がないことを示す。この場合の溶質は、塩化ナトリウム
である。
この群のテストに用いられる重合体は、15−センチポ
イズ、50−センチポイズ、100〜センチポイズ及び
4000−センチポイズ・ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(HMC)であったそれぞれのタイプのHMC
を、水及び20mM水性塩化ナトリウム溶液の両方に1
重量%で溶解した。
得られた溶液の導電率を次に測定し、そしてナトリウム
及び塩素イオンの移動度に対する重合体の効果の指標と
して比較した。結果を下記の表■に記した通りであった
使用HMCの タイプ 表  ■ NaCI溶液の導電率 1%で水中の  1%で20mM 導電率      NaC1中の導電率2、 85  
     3900 15        140            
400050          69       
      3900100        154 
           39504000      
    34            3950“コン
トロール二重合体存在せず 右欄の数の変化がないことは、ナトリウム及び塩素イオ
ンの移動度が重合体の存在により変化しないことを示す
前述は、説明のためにのみなされた。前記のやり方、材
料、量及び操作条件の変化及び変更が、本発明の趣旨及
び範囲がら離れることなくできることは当業者にとり容
易に明らかであろう。
〔発明の効果〕
本発明の;気泳動分離法によれば、分離媒体のJ Rが
容易で、サンプル中の分子量の異なるサンプルイオンの
混合物を、再現性及び安定性良く分離できる。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)サンプル中の分子量の異なるサンプルイオンの混
    合物を成分に分離する方法において、該方法が、約10
    000〜約2000000の分子量を有する実質的に線
    状の重合体のゲルのない水溶液を含む分離カラムに該サ
    ンプルを電気泳動的に通し、該分子量が該混合物中の該
    高分子物の平均分子量の約0.1〜約200倍の範囲内
    にあり、該溶液中の該重合体の濃度が、該高分子物の分
    子量とともに変化する程度に該分離カラムを通る該高分
    子物の流れを遅らせるのに十分であることよりなる方法
  2. (2)該サンプルイオンが高分子物であり、そして該重
    合体の濃度が、少なくとも約25%該カラム中の該高分
    子物の保持時間を増大するのに十分なものである請求項
    1記載の方法。
  3. (3)該サンプルイオンが高分子物であり、そして該重
    合体の濃度が、少なくとも約35%該カラム中の該高分
    子物の保持時間を増大するのに十分なものである請求項
    1記載の方法。
  4. (4)該サンプルイオンが高分子物であり、そして該重
    合体の濃度が、少なくとも約50%該カラム中の該高分
    子物の保持時間を増大するのに十分なものである請求項
    1記載の方法。
  5. (5)該重合体が、該混合物中の該サンプルイオンの最
    低分子量と最高分子量との間である平均分子量を有する
    請求項1記載の方法。
  6. (6)該重合体が、該サンプルイオンのそれと少なくと
    も同一の広がりの分子量の範囲を有する請求項1記載の
    方法。
  7. (7)該重合体が、該サンプルイオンの最低及び最高の
    分子量の平均の約0.2〜約20倍の範囲内の平均分子
    量を有する請求項1記載の方法。
  8. (8)該重合体が、該サンプルイオンの最低及び最高の
    分子量の平均の約0.5〜約2倍の範囲内の平均分子量
    を有する請求項1記載の方法。
  9. (9)該分離カラムが約200ミクロンより小さい内径
    を有する毛管である請求項1記載の方法。
  10. (10)該分離カラムが、約100ミクロンより小さい
    内径を有する毛管である請求項1記載の方法。
  11. (11)該分離カラムが、約25ミクロン〜約50ミク
    ロンの内径を有する毛管である請求項1記載の方法。
  12. (12)該分離カラムが、約100ミクロンより小さい
    内径を有する毛管であり、そしてそれを通る該サンプル
    の通過が、該毛管にわたって少なくとも約1000ボル
    トの電圧を適用することにより達成される請求項1記載
    の方法。
  13. (13)該分離カラムが、約100ミクロンより小さい
    内径を有する毛管であり、そしてそれを通る該サンプル
    の通過が、該毛管にわたつて少なくとも約3000ボル
    トの電圧を適用することにより達成される請求項1記載
    の方法。
  14. (14)該重合体が、水溶性のポリアルキレングリコー
    ルである請求項1記載の方法。
  15. (15)該重合体が、少なくとも約10000の平均分
    子量を有するポリエチレングリコールである請求項1記
    載の方法。
  16. (16)該重合体が、少なくとも約20000の平均分
    子量を有するポリエチレングリコールである請求項1記
    載の方法。
  17. (17)該重合体が、少なくとも約30000の平均分
    子量を有するポリエチレングリコールである請求項1記
    載の方法。
  18. (18)該重合体が、少なくとも約20000の平均分
    子量を有するポリエチレングリコールであり、そして該
    溶液中の該重合体の濃度が、少なくとも約2重量%であ
    る請求項1記載の方法。
  19. (19)該重合体が、少なくとも約20000の平均分
    子量を有するポリエチレングリコールであり、そして該
    溶液中の該重合体の濃度が、少なくとも約3重量%であ
    る請求項1記載の方法。
  20. (20)該重合体が、少なくとも約30000の平均分
    子量を有するポリエチレングリコールであり、そして該
    溶液中の該重合体の濃度が、約3〜約30重量%である
    請求項1記載の方法。
  21. (21)サンプル中の約10000〜約100000に
    及ぶ分子量を有する高分子物の混合物を分離する方法に
    おいて、該方法が、約10000〜約100000の分
    子量を有するポリエチレングリコールのゲルのない水溶
    液を含む毛管カラムに該サンプルを電気泳動的に通し、
    該溶液中の該ポリエチレングリコールの濃度が約3〜約
    10重量%であることよりなる方法。
  22. (22)該重合体が、水溶性のセルロース誘導体である
    請求項1記載の方法。
  23. (23)該重合体が、その2%水溶液の粘度が25℃で
    約15〜約17000センチポイズの範囲内である条件
    を特徴とする水溶性のセルロース誘導体である請求項1
    記載の方法。
  24. (24)該重合体が、その2%水溶液の粘度が25℃で
    約1000〜約10000センチポイズの範囲内である
    条件を特徴とする水溶性のセルロース誘導体である請求
    項1記載の方法。
  25. (25)該重合体が、その2%水溶液の粘度が25℃で
    約1000〜約10000センチポイズの範囲内である
    条件を特徴とする水溶性のセルロース誘導体であり、そ
    して該溶液中の該重合体の濃度が、少なくとも約0.1
    重量%である請求項1記載の方法。
  26. (26)該重合体が、その2%水溶液の粘度が25℃で
    約1000〜約10000センチポイズの範囲内である
    条件を特徴とする水溶性のセルロース誘導体であり、そ
    して該溶液中の該重合体の濃度が、約0.1〜約10重
    量%である請求項1記載の方法。
  27. (27)サンプル中のそれぞれ約10〜約10000の
    塩基対を含むポリヌクレオチド鎖の混合物を分離する方
    法において、該方法が、メチルセルロース、ヒドロキシ
    プロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセ
    ルロース及びヒドロキシブチルメチルセルロースよりな
    る群から選ばれる実質的に線状の重合体のゲルのない水
    溶液を含む分離カラムに該サンプルを電気泳動的に通し
    、該重合体が、その2%水溶液の粘度が25℃で約10
    00〜約10000センチポイズの範囲内である条件を
    特徴とし、そして該溶液中の該重合体の濃度が、約0.
    1〜約0.5重量%であることよりなる方法。
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JP2004069430A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Mitsubishi Kagaku Iatron Inc 電気泳動用チップ、その製造方法、及び物質の分離方法
JP2006071433A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Shimadzu Corp 電気泳動方法、電気泳動媒体及び被覆材
JP2011141297A (ja) * 1999-07-26 2011-07-21 Applied Biosystems Llc 電場の確立に付随したピークの広幅化を少なくする方法および装置

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