JPH0950159A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0950159A
JPH0950159A JP7221036A JP22103695A JPH0950159A JP H0950159 A JPH0950159 A JP H0950159A JP 7221036 A JP7221036 A JP 7221036A JP 22103695 A JP22103695 A JP 22103695A JP H0950159 A JPH0950159 A JP H0950159A
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JP
Japan
Prior art keywords
main body
support shaft
image forming
upper body
rotation
Prior art date
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JP7221036A
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English (en)
Inventor
Ichiji Kitajima
一司 北島
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部本体が開閉する形式の画像形成装置で、
上部本体の重量とヒンジバネ力によって上下本体を結合
する回転軸の位置が変位し、上部本体と下部本体がずれ
るのを防ぐ。 【構成】 下部本体に設けた装置の脚23の位置を回転
支軸16、ヒンジバネ18より装置内側に置き上部本体
重量による回転支軸部位置変化量とヒンジバネによる回
転支軸部位置変化量とが等しくなる場所に配置する。こ
れによって、両荷重による回転支軸部でのたわみは打ち
消されて零となり、上部本体と下部本体はずれない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装置本体が上部本体
と下部本体に分れ、これら本体間が開閉可能な画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は後述従来
例を更に発展させたものであり、上部本体、下部本体が
回転支軸で結合され、上下本体間を開く方向へ付勢する
付勢部材と、脚を有する画像形成装置において、回転支
軸付近の上下本体の変形量が極小となる画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本出願に係る第1の発明は装置本体が上部本体と下部本
体に分割され、上部本体は下部本体に対して開閉可能な
画像形成装置において、装置端部に下部本体に対して上
部本体を開閉可能に回転支持する回転支軸と、上部本体
と下部本体の間で回転支軸に近接して上部本体と開き方
向に押し上げる付勢部材と、下部本体に装置本体の荷重
を支える複数の脚と、を有し、前記脚のうち回転支軸側
の脚は上部本体の重心位置と付勢部材位置の間に位置
し、上部本体を閉じたとき、上部本体重量による下部本
体の回転支軸位置変化量と前記付勢部材の付勢力による
下部本体の回転支軸位置変化量とがほぼ同じとなる位置
に配置されたことを特徴とする。
【0004】上記構成によって下部本体の形状あるいは
上部本体の加重分布に合わせて前記位置に装置の脚を配
置することで回転支軸保持部そして回転支軸から脚部分
の間の形状を大きな補強形状や補強部材の追加する必要
がなくて、回転支軸部分の位置精度保証が可能でその分
空間や部材容量を節約できて装置の大きさを小型化でき
省資源化になる。さらに前述の大きな補強形状や補強部
材の追加といった装置構成の複雑化を招かないためその
分装置コストを下げることができる。そして樹脂等の材
料も一般グレード化可能でリサイクルという点でも有利
となる。
【0005】第2の発明は第1の発明の画像形成装置に
おいて、上部本体と下部本体の間で上部本体を開き方向
に押し上げる付勢部材を案内する部材を設け、下部本体
に対して開閉可能に上部本体を回転支持する回転支軸を
支持する部材と、前記付勢部材を案内する部材とは、下
部本体端部に連設して設けられたことを特徴とし、下部
本体の回転支軸部分から付勢部材にかけての形状を補強
したもので回転支軸部分の変位をさらに小さくすること
ができる。
【0006】第3の発明は第1および第2の発明の画像
形成装置において、下部本体に設けられた装置本体の荷
重を支える複数の脚のうち回転支軸側に配設された脚と
回転支軸との水平距離mは、回転支軸と付勢部材との水
平距離をaとすると、回転支軸から装置本体内側に向っ
てa≦m≦3aの関係に回転支軸側の脚と付勢部材が配
設されていることを特徴としていて脚位置を簡単なモデ
ルから試行錯誤によって決める際に、その範囲を絞り込
むことができて位置決めの手助けとなる。
【0007】第4の発明は第1又は第2もしくは第3の
発明の画像形成装置において、上部本体と下部本体の間
で上部本体を開き方向に押し上げる付勢部材はバネ部材
であることを特徴としていて大きな付勢力を比較的小さ
なスペースで得ることができる。
【0008】
【従来の技術】従来画像形成装置には、ジャム処理、ト
ナー補給、現像部のメンテナンス等の操作を容易にする
ため装置本体を上下に分割し上部本体を下部本体に対し
て開閉可能に構成された方式のものがある。
【0009】この装置には、装置端部に上部本体と下部
本体とを開閉可能に支持した回転支軸と、その回転支軸
を支える支軸支え部と、上部本体と下部本体の間に上部
本体を上方へ開放する際開放動作を容易にするため上部
本体の重量に打ち勝つような付勢力をもつ付勢部材と、
下部本体に装置全体の重量を支える脚部とが形成され
る。
【0010】この上部本体を押し上げる付勢部材の方式
としては、一般的にはトーションバー・ガスダンパー・
コイルバネの各方式に分けられる。
【0011】まずトーションバー方式は棒にねじり変形
を与えてバネの役目をさせるものである。
【0012】ガスダンパー方式は大きな付勢力を得られ
る反面シリンダー状の円筒を回転支軸から離れた開口の
大きな位置で上下本体間を連結して装置開閉方向と平行
に配置してある。
【0013】コイルバネ方式は付勢力にコイルバネを用
いるもので前述の両者の中間的なもで、比較的大きな力
も容易に出せ、コンパクトに配置できその構成も簡単で
コスト的にも安く、小型のディスクトップ形の画像形成
装置に広く用いられている。そしてこの方式では装置開
閉の支軸支え部は特に上部本体を閉じたときの上部本体
と下部本体の位置関係を保証するため付勢手段の付勢
力、上部本体の荷重あるいは装置全体の荷重を支えるの
に十分強固な形状に構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】本出願に係る第1の発明の実施の
形態は装置本体が上部本体と下部本体に分割され、上部
本体は下部本体に対して開閉可能な装置において、装置
端部に下部本体に対して上部本体を開閉可能に回転支持
する回転支軸と、上部本体と下部本体の間で回転支軸に
近接して上部本体と開き方向に押し上げる圧縮コイルバ
ネと、下部本体に装置本体の荷重を支える複数の脚とを
有し、前記脚のうち回転支軸側の脚は上部本体の重心位
置と圧縮コイルバネの位置の間に位置し、上部本体を閉
じたとき、上部本体重量による下部本体の回転支軸位置
変化量と前記圧縮コイルバネの付勢力による下部本体の
回転支軸位置変化量とがほぼ同じとなる位置に配置され
た画像形成装置である。
【0015】第2の発明の実施の形態は第1の発明の実
施の形態において下部本体に対して開閉可能に上部本体
を回転支持する回転支軸を支持する支軸支え部材と上部
本体と下部本体の間で上部本体を開き方向に押し上げる
圧縮コイルバネを案内する収納室とを下部本体端部に一
体に連設してある。
【0016】第3の発明の実施の形態は第1又は第2の
発明の実施の形態において、下部本体に設けられた装置
本体の荷重を支える複数の脚のうち回転支軸側に配設さ
れた脚と回転支軸との水平距離mは、回転支軸と付勢部
材との距離をaとすると、回転支軸から装置本体内側に
向ってa≦m≦3aの関係に回転支軸側の脚と付勢部材
が配設されている。
【0017】第4の発明の実施の形態は第1又は第2も
しくは第3の実施の形態において上部本体と下部本体の
間で上部本体を開き方向に押し上げるバネ部材は圧縮コ
イルバネである。
【0018】(実施の形態の詳細な説明)以下、本発明
の実施の形態を図面を併用して詳細に説明する。
【0019】(実施の形態イ)図1、図2は本発明の実
施の形態イを示し、図1は本発明を実施した電子写真画
像形成装置の断面図である。ここで電子写真画像形成装
置は、電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画
像を形成するものである。同図において複写する原稿1
は上部本体の上面に設けた原稿台ガラス2の所定の位置
にセットされ、不図示の原稿圧着板で原稿台ガラス2に
圧着され、図示矢印イ方向に移動する光源3によって照
明され、原稿1の反射光は光源3と共に移動するミラー
4aによって反射され、ミラー4aの2分の1の速度で
同方向に移動する折返しミラー4bで折り返され、ミラ
ー4bの次にあらかじめ設定された倍率位置に移動し原
稿像を拡大・縮小するレンズ5をとおり、固定ミラー4
cで反射して図示矢印方向に回転し、予かじめ帯電器2
5で一様に帯電されたドラム状の電子写真感光体6の周
面上に結像し、潜像を形成し、現像器7で該潜像をトナ
ー像とされる。
【0020】そしてこれらの各部材及び後述のクリーニ
ング装置8は上部本体のフレーム9に取付けられ、レジ
ストローラ11の上側のローラおよびレンズミラー群を
駆動する駆動源のモーターも図示していないが同様に上
部本体に取付けられている。
【0021】一方転写紙を積載した給紙カセット10中
の転写紙は給紙ローラー(不図示)にて一枚ずつ給紙さ
れ、レジストローラ11において感光体6上の上記潜像
とタイミングをとられ、感光体6上のトナー像と転写紙
上に転写する帯電器12の間に送り込まれて、感光体6
上のトナー像が転写紙に転写され、転写後の転写紙は転
写紙を搬送案内するガイド部材13によって定着器14
へ送られ、転写紙上のトナー像は転写紙に固定され、転
写紙は機外へ排出される。又転写後の感光体6はクリー
ニング装置8によって残トナーを除去される。そしてこ
れら給紙カセット10、レジストローラ11、転写帯電
器12、ガイド部材13、定着器14等の各部品は下部
本体のフレーム15に取付けられている。ただし、レジ
ストローラ11は下側のローラのみが下部本体にフレー
ム15に取り付けられている。また図示はしていないが
感光体6、現像器7、給紙搬送、定着器14の各装置の
駆動源であるメインモーターはその駆動伝達の接続を簡
単にするため上部本体側に、さらに前述の各装置に電気
を供給する電源のメイン基板もそのスペース的有効利用
の点から上部本体(装置の後面)側にそれぞれ配置され
ている。
【0022】下部本体と上部本体を結合する回転支軸1
6は下部本体のフレーム15に一体的に形成された支軸
支え部17と上部本体のフレーム9に取付けられた支軸
受け22とで支えられている。上部本体を回転支軸16
を中心として押し上げるための付勢部材18は一般的に
はコイルバネが用いられ、回転支軸16を中心とした上
部本体側の各部材の自重による回転モーメントに打ち勝
つように付勢力が設定されている。付勢部材18を収納
している収納壁19は付勢部材18の位置決め案内をし
ていて、付勢部材18と指、配線等が接触しないように
保護している。そして収納壁19は支軸支え部17と連
設して一体的に下部本体端部に形成されている。収納壁
19の側面に形成された案内溝20はスライダー21を
案内している。スライダー21は付勢部材18上に置か
れ、付勢部材18の蓋をし付勢部材18の伸縮に追従し
て前記の案内溝20内を移動する。付勢部材18によっ
て押し上げられているスライダー21は、上部本体のフ
レーム9に固定された支軸受け22に形成された突出部
22aと当接している。そしてこれら部材は、付勢部材
18の付勢力が上部本体を開く方向に作用する役割を持
っている。
【0023】下部本体に設けた装置全体を支える脚2
3,24は平面上方形の位置の角に置かれ、合計4個所
である。
【0024】図2の二点鎖線は上部本体が下部本体に対
して開いた状態の位置でこの位置にて搬送部にあるジャ
ム(紙づまり)した用紙を取り除いたりトナーの補給感
光体6の交換等のメンテナンスが行なわれる。
【0025】図3は回転支軸16と反対側に上部本体の
開きを防止するための機構の図で軸32を中心に回動す
るレバー31を固定した該軸32は上部本体に取付けら
れたフック板35に回転自在に取付けられている。レバ
ー31の先端はフック形状であって、上部本体が閉じら
れたとき、このレバー31は、下部本体側に形成された
引掛け部34に設けられた角穴33の上辺に引掛かる構
成となっている。装置の奥行方向の位置は、下部本体側
の引掛け部34のd寸法の部分が上部本体側のフック板
35の内矩のD寸法の部分にはいり込むことによって規
制されている。
【0026】図2は上部本体のフレーム9、下部本体の
フレーム15に作用している主な力を示している。Wは
上部本体の各部材の重量の合計値、Gは上部本体を開い
たときの枠体を含む上部本体側の各部材の重心の合成重
心G′は上部本体を閉じたときの枠体を含む上部本体側
に各部材の重心の合成重心、P″は上部本体が開いたと
きの付勢部材18の付勢力P,P′は上部本体を閉じた
ときの付勢部材18の付勢力で下部本体のフレーム15
と上部本体のフレーム9に加わる力QとQ′は上部本体
を閉じたときの回転支軸16部分に加わる力でそれぞれ
下部本体のフレーム15と上部本体のフレーム9に作用
する力RとR′は上部本体を閉じたときのレバー31の
フック部分に加わる力でそれぞれ下部本体のフレーム1
5と上部本体のフレーム9に作用する力aは回転支軸1
6から付勢部材18の中心までの水平距離、bは回転支
軸16から上部本体が開いたときの重心Gまでの水平距
離b′は回転支軸16から上部本体を閉じたときの重心
G′までの水平距離、eは回転支軸16からレバー31
のフック部分までの水平距離mとnは回転支軸16から
下部本体に設けた各脚23,24までのそれぞれの水平
距離である。
【0027】装置本体が上部本体と下部本体に分かれ上
部本体が下部本体に対して開閉可能な形式の画像形成装
置は一般的には比較的小型の装置に用いられており、こ
こでは本発明を最大サイズ日本工業規格紙の大きさA4
の原稿が複写できる画像形成装置に実施した場合につい
て説明する。
【0028】従って、画像形成装置の大きさはA4サイ
ズの原稿を横長に積載できれば良く、それぞれミリメー
トルの単位で幅430×奥行438×高さ280であ
り、図1で説明した画像形成に係る諸装置を配置収納す
ることができる。
【0029】上部本体の重量Wは、原稿台ガラス(2)
10.3N、レンズミラー群10.2N、光学駆動装置
(モーターを含む)3.9N、原稿圧着板7.1N、電
源部(操作表示部も含む)14.5N、上部本体の外装
カバー15N、メインモーター駆動装置10N、感光体
6、現像器7、クリーニング装置(8)8.3N、上部
フレーム等構造体47.4Nであり、合計126.7N
である。
【0030】上部本体の開き角を35°に設定すると上
部本体が35°開いたときの上部本体の重心G位置を示
す距離bは166mmとなる。
【0031】付勢部材18の位置を示す距離aを47m
mに設定するとこのとき上部本体が開いているためには
P″はP″×a≧W×bでなければならない。
【0032】従ってP″×47mm≧126.7N×1
66mm P″≧447.5N以上必要である。
【0033】付勢部材18をたとえば圧縮コイルバネと
し前述の荷重条件を考えると線径φ2.9mm、中心径
φ18mm、自由長L=172mmのSWPB材のバネ
を51mm圧縮して装置本体前後に計2本配置する。既
知のバネのの計算式からバネ力は224.6N、バネ定
数は4.405N/mmとなる。
【0034】付勢力P″に対してはP″=447.5N
<224.6N×2の関係が成立し、付勢部材18のバ
ネ力P″>224.6Nとすれば付勢部材18により上
部本体を支えることができる。
【0035】次に上部本体が閉じたときの力の分布を計
算する。
【0036】付勢部材である圧縮コイルバネは上部本体
側の支軸受けの突出部22によって押さえられ自由長L
=172mmから81mm縮むのでこのときの力は4.
405×81=356.8Nでバネを2本使用している
からP′は356.8N×2=713.6Nとなる。
【0037】上部本体を閉じたときの上部本体の重心
G′位置の位置を示す水平距離b′は204mmとなり
レバー31のフックの位置を示す距離eは410mmで
ある。
【0038】図4はこのときの上部本体に加わる各力の
状態をモデル化した図である。
【0039】ここで回転支軸16のまわりのモーメント
のつり合いを考えると W×b′+R′×e−P′×a=0 前述の既知の各値を上式に入れると、 126.7×204+R′×410−713.6×47
=0 R′を算出すると、フック部に加わる力R′は18.8
Nとなる。
【0040】又荷重のつり合いから R′+W−P′+Q′=0、18.8+126.7−7
13.6+Q′=0 従って回転支軸16に加わる力Q′は568.1Nとな
る。
【0041】図5は上部本体が閉じたときの下部本体に
作用する荷重状態をモデル化した図である。回転支軸1
6から付勢部材18までは下部本体が一体的に連設され
ているので大きな断面2次モーメントIq を持ち、上記
以外はIq よりも小さい断面2次モーメントIz を有
し、同一材で縦弾性係数はEである。
【0042】ここでW′は下部本体及び下部本体に積載
された部材の重量で70Nである。R,P,Qはそれぞ
れレバー31のフック部、付勢部材18、回転支軸16
部での荷重で、前述の上部本体に加わるR′,P′,
Q′の反力であるから、同じ値で逆向きの力となる。
【0043】次に上部本体と下部本体との回転支軸16
の変位を求める。便宜上、下部本体のフレーム15の曲
げ力に対する剛性をフレーム15の形状からモデル化す
ると図5のように考えられW′はP,Qに比べ小さな値
であり、回転支軸16の変形を考えるときは省略して考
える。
【0044】下部本体の回転支軸16部の変位δは図6
のように簡略化し、分割して考えると既知の「はりのた
わみ」の公式から 荷重Pによるたわみδp =P(m−a)3 /3EIz
P(m−a)2/2EIz ×a 荷重Qによるたわみδq ≒δq1+δq2=Q(m−a)3
/3EIz +Qm 3/3EIq −Q(m−a)3 /3EI
q と考えることができる。
【0045】装置の脚位置を装置上部本体の回転支軸1
6部での上部本体重量による変位と上部本体を押し上げ
る付勢力による変位とがほぼ等しくなるように決定する
ためδp ≒δq となるようにmの値を決めれば良い。こ
こで、下部本体は回転支軸16部分においては回転支軸
16部分と付勢部材18の収納壁19は連設して設けら
れており他の部分より強化されており、その剛性をIq
=6Iz と仮定すると前式より、 P(m−a)3 /3EIz +P(m−a)2 /2EIz
×a=Q(m−a)3 /3EIz +Qm 3/3E×6Iz
−Q(m−a)3 /3E×6Iz となり回転支軸16から付勢部材18までの距離aは装
置各部品レイアウト上から40mmとし、PとQは前述
の値713.6N,568.1Nを代入するとm=6
1.4mmとなる。よってm=61.4mmの位置に装
置の脚を配置すれば、Qが作用している位置での変位は
最小となる。又、下部本体の回転支軸16部分から付勢
部材18にかけての形状が比較的に強化されていない場
合たとえばIq =2Iz のみを考える。前述のように式
に各値を入れるとm≒119mmとなる。さらに回転支
軸16から付勢部材18までの距離aをコンパクトに小
さく設定した場合、つまりa=20mmの場合を考え
る。前述のようにmの値を求めるとm≒59mmとな
る。これら事例からもa≦m≦3aの関係が成立つとい
える。
【0046】本例は回転支軸16の垂直方向の変位に着
目して説明したが、水平方向の変位を基準に算出しても
良い。
【0047】実際には下部本体のフレーム15の形状は
複雑でその剛性は均一でなく、有限要素法等の構造解析
を行ない正確に変位を求めても良い。
【0048】又簡単なモデルを製作して、このモデルに
て変位が最少となる脚位置を試行錯誤にて決定しても良
い。
【0049】このように下部本体の脚23の位置を決め
ることによって (1)回転支軸支え部と脚部そして回転支軸支え部から
脚部の間の形状に前述の大きな負荷に対して十分な強度
をもたせるため大きな補強形状や補強部材の追加という
ことがなく回転支軸16部の精度保証が可能で、その分
空間や部材容量を節約でき装置全体を小型化することが
でき省資源化が可能である。 (2)大きな補強形状や高強度(高剛性)をもった材質
の使用や補強部材の追加取付といった装置構成の複雑
化、使用材質のグレードアップ等を招かないためその分
装置コストを下げることができ又、種々の強化グレード
でなく一般グレードの使用で済むためリサイクルという
面でも有利である。という効果がある。
【0050】(実施の形態ロ)図7は本発明を使用した
第2の実施の形態の図で下部本体の下側に収納された給
紙カセット10を案内するカセット台板金71を下部本
体のフレーム15とともに強度保持部材の一部に使用
し、さらにそこに装置の脚72を設けたものである。給
紙カセット10を下部本体の下側に設置する場合装置の
脚位置が制約されるのを防ぐメリットがある。
【0051】(実施の形態ハ)以上の各実施の形態では
回転支軸16を装置の端部に配置しているが、付勢部材
18の付勢力の受け面(着力点)を回転支軸16より外
側に(図1、図7において回転支軸16の右側)に配置
しても良い。回転支軸16を付勢部材18の付勢力の受
け面よりも内側にすることによって上部本体の重量の回
転支軸16まわりのモーメントを減らし、付勢力等を減
らし回転支軸変位を減ずるメリットがある。尚この場
合、付勢部材としては引張コイルバネとなる。 (実施の形態ニ)図8は、下部本体に設けた脚23,2
4の他に補助脚81を設けた例である。
【0052】この補助脚81を設けることで、下部本体
のフレーム15に加わる荷重の一部を受け、フレーム形
状を簡略化、回転支軸16の変形量減少の助けとなる。
ここでこの補助脚81は他の脚23,24と高さの差y
を設けても良い。これは、この補助脚の受ける荷重を考
慮したものである。
【0053】又各実施例において、下部本体に設けた脚
は装置の前奥方向同一の場合を説明したが下部本体フレ
ーム形状各負荷バランスを考慮してその位置をかえても
良い。
【0054】
【実施例】実施の形態に併記した。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、第1の本発明によ
れば、下部本体の形状あるいは上部本体の加重分布に合
わせて本発明の位置に装置を配置することで下部本体と
上部本体とを結合している回転支軸の変位量を最小にす
るようにでき、回転支軸部分の位置精度保証が可能でそ
の分空間や部材容量を節約できて装置の大きさを小型化
できる。さらに大きな補強形状や補強部材の追加といっ
た装置構成の複雑化を招かないためその分装置コストを
下げることができ、そして樹脂等の材料も一般グレード
化可能でリサイクルという点でも有利である。
【0056】第2の発明によれば、第1の発明において
下部本体の回転支軸部分から付勢部材にかけての形状を
補強したもので回転支軸部分の変位をさらに小さくする
ことができる。
【0057】第3の発明によれば、第1又は第2の発明
において、回転支軸と付勢部材との距離aと回転支軸部
材側に配設された脚と回転支軸との距離mの関係式を得
ることで脚位置を簡単なモデルから試行錯誤によって決
めるときに、その範囲を絞り込むことができ位置決定の
手助けとなる。
【0058】第4の発明によれば、第1又は第2もしく
は第3の発明において、付勢部材をバネ部材とすること
で大きな付勢力を比較的小さなスペースで得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像形成装置の縦断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態の画像形成装置に加わる力
を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態の画像形成装置で上部本体
が開いた状態を斜めから見た図である。
【図4】上部本体に加わる力の状態図である。
【図5】下部本体に加わる力の状態図である。
【図6】A,B,Cは夫々下部本体の回転支軸部の変位
図である。
【図7】実施の形態ロの縦断面図である。
【図8】実施の形態ニの縦断面図である。
【符号の説明】
9 上部本体のフレーム 15 下部本体のフレーム 16 回転支軸 17 支軸支え軸 18 上部本体押し上げの付勢部材 19 案内壁 20 案内溝 21 スライダー 22 上部本体上に取付けた突出部材 23 脚 24 脚

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体が上部本体と下部本体に分割さ
    れ、上部本体は下部本体に対して開閉可能な画像形成装
    置において、 装置端部に下部本体に対して上部本体を開閉可能に回転
    支持する回転支軸と、 上部本体と下部本体の間で回転支軸に近接して上部本体
    と開き方向に押し上げる付勢部材と、 下部本体に装置本体の荷重を支える複数の脚と、を有
    し、 前記脚のうち回転支軸側の脚は上部本体の重心位置と付
    勢部材位置の間に位置し、 上部本体を閉じたとき、上部本体重量による下部本体の
    回転支軸位置変化量と前記付勢部材の付勢力による下部
    本体の回転支軸位置変化量とがほぼ同じとなる位置に配
    置されたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上部本体と下部本体の間で上部本体を開
    き方向に押し上げる付勢部材を案内する部材を設け、下
    部本体に対して開閉可能に上部本体を回転支持する回転
    支軸を支持する部材と、前記付勢部材を案内する部材と
    は、下部本体端部に連設して設けられたことを特徴とす
    る請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 【請求項3】 下部本体に設けられた装置本体の荷重を
    支える複数の脚のうち回転支軸側に配設された脚と回転
    支軸との水平距離mは、回転支軸と付勢部材との水平距
    離をaとすると、 回転支軸から装置本体内側に向ってa≦m≦3aの関係
    に回転支軸側の脚と付勢部材が配設されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載された画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上部本体と下部本体の間で上部本体を開
    き方向に押し上げる付勢部材はバネ部材であることを特
    徴とする請求項1又は2もしくは3に記載された画像形
    成装置。
JP7221036A 1995-08-07 1995-08-07 画像形成装置 Pending JPH0950159A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1099811C (zh) * 1997-07-08 2003-01-22 日本电气株式会社 市内交换系统中的呼叫处理信号的路由选择系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1099811C (zh) * 1997-07-08 2003-01-22 日本电气株式会社 市内交换系统中的呼叫处理信号的路由选择系统

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