JPH0950129A - 反射防止膜材料及びパターン形成方法 - Google Patents

反射防止膜材料及びパターン形成方法

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JPH0950129A
JPH0950129A JP29048095A JP29048095A JPH0950129A JP H0950129 A JPH0950129 A JP H0950129A JP 29048095 A JP29048095 A JP 29048095A JP 29048095 A JP29048095 A JP 29048095A JP H0950129 A JPH0950129 A JP H0950129A
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JP
Japan
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antireflection film
group
layer
fluorine
fifteen
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Pending
Application number
JP29048095A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Tsuchiya
純司 土谷
Satoshi Watanabe
聡 渡辺
Katsuya Takemura
勝也 竹村
Shigehiro Nagura
茂広 名倉
Toshinobu Ishihara
俊信 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 微細で寸法精度及び合わせ精度が高く簡便で
生産性が高く、再現性良くレジストパターンを形成し
得、安価で環境に安全な反射防止膜材料を得る。 【構成】 基盤上に形成したフォトレジスト層上に形成
され、露光後に溶剤で除去される透明な反射防止膜を形
成する反射防止膜において、下記一般式(1)で示され
る水に可溶なフッ素系樹脂とフッ素含有有機酸のアミン
塩とを主成分とする反射防止膜材料。 モノマーユニットの組成比はおよそk:m:n=4:
3:3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
製造などにおいて、特にフォトリソグラフィーのパター
ン形成時に使用されるフォトレジスト層形成に際し、フ
ォトレジスト層上に反射防止膜層を積層し、フォトレジ
スト層内で照射光と基板からの反射光が干渉するために
生じるパターン寸法精度の低下及びフォトレジスト層表
面における酸の失活によるレジストパターン形状の劣化
を防ぎ、微細加工を可能にし得る反射防止膜材料及びレ
ジストパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
遠紫外線の光源として高輝度なKrFエキシマレーザー
を利用する技術が注目されているが、透明性の高いフォ
トレジスト層を使用した場合、入射光と基板からの反射
光の干渉作用が生じる。特に基板に凹凸がある場合、段
差部分でレジスト層の膜厚が大きく変わるので光の干渉
の影響を受け、レジスト層の寸法精度が低下してしま
い、正確なサイズにパターン加工できなくなる。また、
合わせ露光のためのアライメントマークの寸法精度も低
下し、合わせ精度の低下につながるといった問題も生じ
ていた。
【0003】更に、化学増幅型レジスト材料は、遠紫外
線、電子線、X線リソグラフィーを行った際、露光から
PEB(Post Exposure Bake)まで
の放置時間が長くなると、ポジ型レジスト材料の場合を
例にとると、パターン形成した際にラインパターンがT
−トップ形状になる、即ちパターン上部が太くなるとい
う問題[PED(Post Exposure Del
ey)と呼ぶ]が生じる。これはレジスト層表面の溶解
性が低下するためと考えられ、リソグラフィー工程での
寸法制御を難しくし、ドライエッチングを用いた基板加
工に際しても寸法制御性を損ねるという問題が生じてい
た[W.Hinsberg et al.,J.Pho
topolym.Sci.Technol.,6
(4),535−546(1993)./T.Kuma
da et al.,J.Photopolym.Sc
i.Technol.,6(4),571−574(1
993)./畠中他,1994年春期応用物理学会関連
予行集,p567,29p,MB−2参照]。
【0004】かかる問題を解決すべく、レジスト上層に
反射防止膜を形成するARCOR法として種々の方法が
提案されている(特開昭62−62520号、6252
1号公報など)。
【0005】しかし、特開昭62−62520号公報の
場合では、パーフルオロアルキル化合物は、有機溶剤に
対する溶解性が低いことからフロン等のフッ素系の希釈
液で希釈しなければならず、上記パーフルオロアルキル
化合物を含む反射防止膜を除去する際に再度フロン等を
用いるため、環境保護の観点から問題がある。更に、工
程数が増え、非常に高価な溶剤を使用するため工業的に
も不経済である。
【0006】また、特開昭62−62521号公報の場
合では、反射防止膜材料として用いられている多糖類
は、上記パーフルオロアルキル化合物に比べ屈折率が低
くないために、パターン寸法の変動量をレジスト単層に
比べ2/3しか抑えることができず、満足できるもので
はない。
【0007】更に、特開平6−118630号公報の場
合では、上記特開昭62−62521号公報の欠点と同
様に、屈折率が低くないために化学増幅型レジスト材料
に用いる反射防止膜材料としての機能に欠け、しかもプ
ロトン発生物質の例として挙げられている水溶性の無機
酸や分子量の小さい有機酸を固形分中10重量%以上加
えると、酸の供給過剰によるパターンプロファイルの劣
化が起こる。また、プロトン発生物質としてアンモニウ
ム弱酸塩を使用した場合、上記PEDの問題を解決する
ことができない。
【0008】また、特開平6−148896号公報で
は、化学増幅型レジスト材料のPEDの問題を解決する
ものではなく、ポリビニルピロリドン単独重合体である
ことから、疎水性を有するユニットがないためにレジス
ト膜上での成膜性が悪く、屈折率も高いという欠点を有
している。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
成膜性に優れ、微細で寸法精度及び合わせ精度が高く、
簡便で生産性が高く、再現性良くレジストパターンを形
成し、安価で、環境に安全な反射防止膜材料及びパター
ン形成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結
果、フロンのような溶剤を用いず、水に容易に溶解可能
で低屈折率の下記一般式(1)で示されるフッ素系樹脂
とフッ素含有有機酸のアミン塩とを併用することによ
り、優れた成膜性を与えると共に、入射光の損失無しに
レジスト層表面での反射光を低減し、かつレジスト層で
の光多重干渉によるパターン寸法の変動量をレジスト単
層に比べ1/2以下に抑えることができ得ることを知見
した。
【0011】
【化2】 (但し、式中R1は水素原子又はメチル基、R2は−(C
2a(CF2bX又は−CR91011、R3は水素原
子、メチル基又はカルボキシル基、R4は水素原子、メ
チル基、カルボキシル基又は−CH2COOH、R5はカ
ルボキシル基、スルホ基、−C(=O)YR12COOH
又は−C(=O)YR12SO3 、R6は水素原子、メチ
ル基又は−COONR13141516、R7は水素原
子、メチル基、−COONR13141516又は−CH
2COONR13141516、R8は−COONR1314
1516、−SO3NR13141516、−C(=O)
YR12COONR13141516又は−C(=O)YR
12SO3NR13141516、R9〜R11は水素原子、フ
ッ素原子又はトリフルオロメチル基、R9〜R11のうち
少なくとも2つはフッ素原子又はトリフルオロメチル
基、R12は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルキ
レン基、R13〜R16は水素原子、炭素数1〜8の直鎖も
しくは分岐状のアルキル基又はフッ化アルキル基、Xは
水素原子又はフッ素原子、Yは−O−又は−NH−、a
は0〜2、bは1〜8の整数、kと(m+n)の比は
k:(m+n)=1:9〜9:1であり、kは正数、m
及びnは0又は正数である。)
【0012】即ち、一般式(1)のフッ素系樹脂を使用
した反射防止膜をレジスト層上に成膜する際、樹脂単独
の水溶液では成膜性が劣る場合がある。特に、フッ素系
樹脂に含まれるフッ素含有ユニットの含量が50モル%
を超えるとストリエーションが発生し、成膜性の劣化は
顕著になる。これに対し、フッ素含有有機酸のアミン塩
を併用することにより、反射防止膜材料の屈折率を低減
させると共に、反射防止膜の成膜性を向上させる。この
場合、添加剤としてフッ素含有有機酸を用いると、酸が
レジスト層中に拡散して、特に酸不安定基を有するレジ
スト材料ではレジスト膜表面が溶解し、レジスト膜の膜
減りが大きくなり、好ましくないが、フッ素含有有機酸
のアミン塩を用いた場合、酸は中和されているためレジ
スト膜表面を溶解することはなく、また成膜性を向上さ
せる効果もフッ素含有有機酸に比べて大きくなる。
【0013】ここで、上記一般式(1)のフッ素系樹脂
のアミン塩において、特にフッ化アルキル基を有するア
ミンの塩を用いると樹脂中のフッ素原子含量を大きくす
ることができ、屈折率もより一層低下させることができ
ると共に、上記一般式(1)のフッ素系樹脂にフッ素含
有有機酸のアミン塩を加えることにより、更に屈折率を
下げることができる。また、上記一般式(1)で示され
るフッ素系樹脂のスルホ基により空気中の塩基性化合物
をトラップしてPEDの問題を解決することができる。
また更に、フッ素含有有機酸のアミン塩は、例えばスル
ホ基のような強酸基を有するフッ素系樹脂と組み合わせ
ることによりレジスト層表面の酸を失活させることな
く、保護膜の屈折率を下げることができる。しかもこれ
らは分子量が大きいためにレジスト層中に拡散しにく
く、パターンプロファイルのレジスト層の劣化の問題を
解決し得る化学増幅型レジスト上層の保護膜としても有
用である。
【0014】即ち、本発明の反射防止膜材料を用いて膜
形成をした場合、低屈折率(屈折率;約1.50以下)
となり、この膜をレジスト層の上層とすると光の反射率
を大幅に低減することができるので、レジスト像の寸法
精度を向上させることができる上、レジスト層での光多
重干渉によるパターン寸法の変動量をレジスト単層に比
べ1/2以下に抑えることができる。
【0015】また、一般的なフッ素系樹脂は撥水性を有
し、フロンのような特殊な溶媒にしか溶解しないのに対
して、上記式(1)で示されるフッ素系樹脂は、カルボ
キシル基、スルホ基又はこれらのアミン塩といった親水
性基を有するため水に容易に溶解する。従って、反射防
止膜形成を安全かつ安価な水で容易に行うことができ、
しかも反射防止膜の除去に際しても水を用いて容易かつ
完全に行うことができる。更に、上記式(1)で示され
る樹脂は、レジスト層の現像に用いられるアルカリ水溶
液にも容易に溶解するため、アルカリ水溶液によるレジ
スト層の現像と反射防止膜層の除去を同時に行うことが
可能であり、パターン形成工程を短縮することができ
る。
【0016】従って、本発明の反射防止膜材料は、これ
をフォトレジスト層上に積層して反射防止膜層を形成す
ることにより、フォトレジスト層表面における酸の失活
によるレジストパターン形状の劣化を防ぐことができ、
しかもレジスト層−反射防止膜界面でのインターミキシ
ングを起こすことがなく、プロセス工程も問題なく、環
境に安全であるものである。
【0017】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明は、基板上に形成したフォトレジスト層上に
形成され、露光後に溶剤で除去される透明な反射防止膜
を形成する反射防止膜材料において、下記一般式(1)
で示される水に可溶なフッ素系樹脂及びフッ素含有有機
酸のアミン塩とを主成分とする反射防止膜材料を提供す
るものである。
【0018】
【化3】 (但し、式中R1は水素原子又はメチル基、R2は−(C
2a(CF2bX又は−CR91011、R3は水素原
子、メチル基又はカルボキシル基、R4は水素原子、メ
チル基、カルボキシル基又は−CH2COOH、R5はカ
ルボキシル基、スルホ基、−C(=O)YR12COOH
又は−C(=O)YR12SO3 、R6は水素原子、メチ
ル基又は−COONR13141516、R7は水素原
子、メチル基、−COONR13141516又は−CH
2COONR13141516、R8は−COONR1314
1516、−SO3NR13141516、−C(=O)
YR12COONR13141516又は−C(=O)YR
12SO3NR13141516、R9〜R11は水素原子、フ
ッ素原子又はトリフルオロメチル基で、R9〜R11のう
ち少なくとも2つはフッ素原子又はトリフルオロメチル
基、R12は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルキ
レン基、R13〜R16は水素原子、炭素数1〜8の直鎖も
しくは分岐状のアルキル基又はフッ化アルキル基であ
る。また、Xは水素原子又はフッ素原子、Yは−O−又
は−NH−であり、aは0〜2、bは1〜8の整数、k
と(m+n)の比はk:(m+n)=1:9〜9:1で
あり、kは正数、m及びnは0又は正数である。)
【0019】上記式(1)のフッ素系樹脂は、上記Aの
屈折率を低下させるフッ素原子含有ユニットと上記Bの
水及びアルカリ水溶液に可溶にするための親水性ユニッ
トからなり、Aユニットモノマーの具体例としては下記
のものが挙げられる。 CH2=CHCOOCH2CF3, CH2=CHCOOCH2(CF22H, CH2=CHCOOCH2(CF22F, CH2=CHCOOCH (CF32, CH2=CHCOOCH2(CF24H, CH2=CHCOOCH2CH2(CF24F, CH2=CHCOOCH2CH2(CF28F, CH2=C(CH3)COOCH2CH2(CF28
【0020】Bの親水性ユニットはカルボキシル基、ス
ルホ基といった酸性基を有するモノマーユニット及びそ
れらアミン塩を有するユニットからなる。また、上記B
でフッ化アルキルアミン塩を有したものは屈折率を低下
させる役割と、水及びアルカリ水溶液に可溶にするため
の役割の両方を兼ねる。Bユニットモノマーのmユニッ
トの具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げられ
る。また、Bユニットモノマーのnユニットの具体例と
しては、mユニットモノマーのアンモニウム塩、エチル
アミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、プ
ロピルアミン塩、ブチルアミン塩、1H,1H−ペンタ
フルオロプロピルアミン塩、パーフルオロトリエチルア
ミン塩等が挙げられる。フッ素原子含有ユニット(A)
と親水性ユニット(B)との存在比を示すkと(m+
n)の比はモル比で1:9〜9:1である。
【0021】ここで、上記式(1)のフッ素系樹脂の屈
折率は、248nmの波長光で1以上1.5以下である
ことが望ましく、そのためにはフッ素系樹脂に占めるフ
ッ素原子の重量は30重量%以上であることが好まし
く、更に水及びアルカリ水溶液に可溶となるには30〜
60重量%が望ましいため、この範囲となるようにkと
(m+n)との比を調整することが好ましい。
【0022】また、フッ素原子含有ユニットAの炭素
数、フッ素数が多くなるほど疎水性の性質が強くなるた
めに水及びアルカリ水溶液に可溶となるには(m+n)
が大きいことが望ましい。例えばR4がテトラフルオロ
プロピル基の場合ではk:(m+n)=8:2〜6:4
の範囲が溶解性、屈折率両方の面で最適であるのに対し
て、R4がヘプタデカフルオロデシル基の場合ではk:
(m+n)=7:3〜5:5が最適となる。いずれの場
合もkの比率が上記範囲を超えると水及びアルカリ水溶
液に不溶又は難溶となる場合があり、kの比率が上記範
囲未満であると十分に低い屈折率が得られない場合があ
る。また、親水性ユニットBがフッ化アルキルアミン塩
であれば上記の組成よりもkの比率が低くても反射防止
膜材料中に含まれるフッ素含量は大きくなるために、低
い屈折率の反射防止膜材料が得やすい。
【0023】上記式(1)の親水性ユニットBは上述し
たように酸性基を有するユニットとアミン塩を有するユ
ニットからなるが、ここでアミン塩がカルボン酸のよう
な弱酸のアミン塩の場合、レジスト表面の酸を失活させ
るおそれがあるため、酸性基を有するユニットを同時に
有するか、フッ素含有有機酸を添加することが推奨され
る。このときのmとnの存在比はモル比で1:9〜9:
1であり、より好ましくは5:5〜9:1である。
【0024】一方、アミン塩がスルホン酸のような強酸
のアミン塩の場合、レジスト表面の酸の失活は起こりに
くいため、酸性基を有するユニットは必ずしも導入しな
くてもよい。
【0025】本発明の反射防止膜材料の主成分である式
(1)のフッ素系樹脂は、フッ素原子含有ビニルモノマ
ーとカルボキシル基、スルホ基を有するビニルモノマー
とのラジカル重合の方法等で得られた樹脂と対応するア
ミンとを反応させることにより容易にかつ定量的に合成
することができる。また、カルボキシル基、スルホ基を
有するビニルモノマーとそれらのアミンを反応させて得
たモノマーのアミン塩とフッ素原子含有ビニルモノマー
との共重合によっても合成することができる。
【0026】上記式(1)のフッ素系樹脂は、その数平
均分子量が1,000〜1,000,000であること
が好ましく、特に2,000〜20,000とするとよ
り好適である。数平均分子量が1,000未満であると
成膜性が悪くなる場合があり、1,000,000を越
えるとフッ素系樹脂の溶解性が低下し、水に可溶なフッ
素系樹脂を得るのが困難になる場合がある。
【0027】本発明においては、上述したように、更に
フッ素含有有機酸のアミン塩を配合する。かかる有機酸
のアミン塩としては下記のものを挙げることができる。
【0028】
【化4】 (式中、pは4〜15の整数、qは1〜10の整数であ
る。R17〜R19は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル
基であり、例えばメチル基、エチル基、イソプロ基が好
ましい。また、R17〜R19は互いに同一でも異なってい
てもよい。)
【0029】本発明において、フッ素系樹脂及びフッ素
含有有機酸のアミン塩からなる固形分の配合量は、水溶
性層の膜厚を300〜3,000Å(0.03〜0.3
μm)に設定するために、全体の1〜30重量%、特に
2〜15重量%が望ましい。固形分の配合量が1重量%
に満たないと膜厚が300Åより薄くなり、反射防止効
果及びPED保護効果が得られなくなる場合があり、3
0重量%を越えると膜厚が3,000Åより厚くなり、
剥離工程時の負担が大きくなり好ましくない。
【0030】更に、本発明の反射防止膜材料は、フッ素
系樹脂を固形分中30〜95重量%、好ましくは40〜
90重量%、フッ素含有有機酸のアミン塩を固形分中5
〜70重量%、好ましくは10〜60重量%、更に好ま
しくは20〜50重量%含有してなる混合水溶液であ
る。フッ素系樹脂が30重量%に満たないと相溶性及び
成膜性が悪くなる場合がある。
【0031】なお、本発明の反射防止膜材料には、必要
に応じ下記式に示すようなフッ素含有有機酸を配合する
こともできる。
【0032】
【化5】 (式中、p,qは上記と同様の意味を示す。)
【0033】本発明の反射防止膜材料は化学増幅型レジ
スト材料の反射防止膜として又は保護膜として機能する
が、ジアゾナフトキノン化合物等を用いた汎用レジスト
層の反射防止膜としても使用することができる。
【0034】本発明の反射防止膜材料を用いたレジスト
パターンを形成するには、公知の方法を採用し得、例え
ば図1に示すリソグラフィー工程により行うことができ
る。まず、ケイ素ウエハー等の基板1上にスピンコート
等の方法でフォトレジスト層2を形成し、このフォトレ
ジスト層2の上に本発明の反射防止膜材料をスピンコー
ト等の方法で塗布して反射防止膜層3を形成し、反射防
止膜層3に波長190〜500nmの紫外線もしくはエ
キシマレーザー4を縮小投影法により所望のパターン形
状に露光し、即ち図1(c)においてA部分を露光し、
アルカリ現像液を用いて反射防止膜層の除去及び現像を
同時に行う方法によりレジストパターン5を形成するこ
とができる。なお、露光後、水を用いて反射防止膜層3
を除去した後、アルカリ水溶液を用いて現像を行うこと
もできるが、この方法は、レジストパターン形成の工程
が煩雑になるため、レジストパターン形成方法としては
アルカリ水溶液を用いて反射防止膜の除去及び現像を同
時に行う方法がより好ましい。
【0035】この場合、反射防止膜層3は、300〜2
000Åの厚さ、特に248nmの露光光の場合420
Å、1270Å程度の厚さに形成することが好ましい。
【0036】図1に示した例においてはフォトレジスト
層2としてポジ型レジスト材料を用いたのでB部分がレ
ジストパターンとして残るが、フォトレジスト材料とし
ては所定波長の光に対して所定レベルのコントラスト閾
値を示すものであればポジ型、ネガ型のいずれも使用す
ることができる。
【0037】ここで、本発明の反射防止膜材料による反
射防止膜の光散乱低減効果について図2,3を参照して
説明すると、図2に示すように、基板1にレジスト層2
を形成しただけでは、入射光Ioが空気−レジスト層界
面でかなりの反射(Ir1)が起こり、入射光量が損失
すると共に、レジスト層2内に入った光がレジスト層−
基板界面で反射(Ir2)し、この反射光Ir2がレジ
スト層−空気界面で再度反射(Ir3)することが繰り
返されるため、レジスト層で光多重干渉が生じる。
【0038】これに対し、図3に示すように、レジスト
層2上に本発明の反射防止膜層3を形成することによ
り、入射光Ioの空気−反射防止膜層界面での反射光I
r4、反射防止膜層−レジスト界面での反射光Ir5を
低減し得る。このように、反射光Ir4,Ir5を低減
し得るので入射光量の損失が減少し、また反射光Ir6
とIr7は光の位相が逆であるので互いに弱め合い、レ
ジスト層2内での光多重干渉が抑制される。
【0039】即ち、反射防止の原理から、レジストの露
光光に対する屈折率をn、露光光の波長をλとすると、
反射防止膜の屈折率n’を√n、その膜厚をλ/4n’
の奇数倍に近付けるほど、この反射防止の反射率(振幅
比)は低減する。
【0040】従って、例えば化学増幅レジスト材料とし
て、波長248nmでの屈折率が約1.78であるポリ
ヒドロキシスチレン系の材料と同じ波長での屈折率が約
1.43である本発明の反射防止膜材料を用いて、波長
248nmのKrFエキシマレーザーによってパターン
形成すると約430Åの奇数倍が反射防止膜の最適膜厚
となる。かかる場合において上記反射光の低減効果、光
多重干渉効果が有効に発揮されるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明の反射防止膜材料は、成膜性に優
れ、入射光の損失無しにレジスト層表面での反射光を低
減し、かつレジスト層での光多重干渉によるパターン寸
法の変動量を低減する反射防止膜を形成する材料として
又は保護膜材料として有用である。
【0042】
【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限
されるものではない。
【0043】〔合成例1〕ポリ(アクリル酸2,2,
3,3−テトラフルオロプロピル−co−2−アクリル
アミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)(樹脂
1)の合成 オートクレーブにアクリル酸2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピル27.9g、2−アクリルアミド−2−
メチル−1−プロパンスルホン酸20.7g及び溶媒と
してメタノール146g、触媒としてtert−ブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート1.46gを加
えた。およそ15分間よく攪拌しながら乾燥窒素をバブ
リングさせ、脱気を行った後、系を密閉した。よく攪拌
しながら系を80℃に加熱して6〜7時間重合を行っ
た。次に、十分に反応系を冷却して重合を停止した後、
得られた反応溶液をヘキサン中に注ぎ込み、樹脂を単離
した。更に、再沈澱、洗浄を繰り返して精製したとこ
ろ、ポリ(アクリル酸2,2,3,3−テトラフルオロ
プロピル−co−2−アクリルアミド−2−メチル−1
−プロパンスルホン酸)48.3gが得られた。なお、
得られた樹脂の組成は1H−NMR、元素分析で確認し
た。アクリル酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ルと2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンス
ルホン酸の組成比はおよそk:m=6:4であった。
【0044】
【化6】
【0045】〔合成例2〕ポリ(アクリル酸1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチル−co−2−アクリ
ルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)(樹
脂2)の合成 重合するモノマーとしてアクリル酸2,2,3,3−テ
トラフルオロプロピルの代わりにアクリル酸1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチル19.1gを使用す
る以外は合成例1と同様にして共重合を行い、ポリ(ア
クリル酸1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル−
co−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパン
スルホン酸)39.5gを合成した。アクリル酸1H,
1H,5H−オクタフルオロペンチルと2−アクリルア
ミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸の組成比は
およそk:m=4:6であった。
【0046】
【化7】
【0047】〔合成例3〕ポリ(アクリル酸2,2,
3,3−テトラフルオロプロピル−co−2−アクリル
アミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸エチルア
ンモニウム)(樹脂3)の合成 合成例1で合成した樹脂1の48.3gとエチルアミン
13.5gをエタノール中、50℃で2時間反応させた
後、エタノール及び過剰のエチルアミンを減圧留去し
て、ポリ(アクリル酸2,2,3,3−テトラフルオロ
プロピル−co−2−アクリルアミド−2−メチル−1
−プロパンスルホン酸エチルアンモニウム)52.8g
を得た。得られた樹脂の組成は1H−NMR、元素分析
で確認した。アクリル酸2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロピルと2−アクリルアミド−2−メチル−1−プ
ロパンスルホン酸エチルアンモニウムの組成比はおよそ
k:m=6:4であった。
【0048】
【化8】
【0049】〔合成例4〕ポリ(アクリル酸1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチル−co−2−アクリ
ルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸エチル
アンモニウム)(樹脂4)の合成 合成例2で合成した樹脂2の39.5gとエチルアミン
とを合成例4と同様の方法で反応させ、ポリ(アクリル
酸1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル−co−
2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホ
ン酸エチルアンモニウム)44.0gを得た。アクリル
酸1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルと2−ア
クリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸エ
チルアンモニウムの組成比はおよそk:m=4:6であ
った。
【0050】
【化9】
【0051】〔合成例5〕ポリ(アクリル酸1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチル−co−2−アクリ
ルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸パーフ
ルオロトリエチルアンモニウム)(樹脂5)の合成 ポリ(アクリル酸1H,1H,5H−オクタフルオロペ
ンチル−co−2−アクリルアミド−2−メチル−1−
プロパンスルホン酸)(組成比3:7)23.1gとパ
ーフルオロトリエチルアミンとを合成例4と同様の方法
で反応させ、ポリ(アクリル酸1H,1H,5H−オク
タフルオロペンチル−co−2−アクリルアミド−2−
メチル−1−プロパンスルホン酸パーフルオロトリエチ
ルアンモニウム)48.9gを得た。アクリル酸1H,
1H,5H−オクタフルオロペンチルと2−アクリルア
ミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸パーフルオ
ロトリエチルアンモニウムの組成比はおよそk:m=
3:7であった。
【0052】
【化10】
【0053】〔合成例6〕ポリ(アクリル酸1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチル−co−2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸−co−2−
アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸
エチルアンモニウム)(樹脂6)の合成 合成例2で合成した樹脂2の39.5gとエチルアミン
2.25gとを合成例4と同様の方法で反応させた後、
得られた反応液をヘキサン中に注ぎ込み、樹脂を単離し
た。更に再沈殿、洗浄を繰り返して精製したところ、ポ
リ(アクリル酸1H,1H,5H−オクタフルオロペン
チル−co−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プ
ロパンスルホン酸−co−2−アクリルアミド−2−メ
チル−1−プロパンスルホン酸エチルアンモニウム)4
1.7gが得られた。モノマーユニットの組成比はおよ
そk:m:n=4:3:3であった。
【0054】
【化11】
【0055】〔実施例1〕反射防止膜材料として、樹脂
1を70重量%、FC−93((株)住友3M製、パー
フルオロオクタンスルホン酸アンモニウム)を30重量
%の固形分に対して5.0重量%の水溶液を用い、図1
に示すリソグラフィー工程に従ってレジストパターンを
形成した。
【0056】まず、ケイ素ウエハー等からなる基板1に
SEPR−X04(信越化学工業(株)製、ポジ型レジ
スト)をスピンコート後プリベーク(100℃,90
秒)を行いレジスト層2を形成した(図1(a))。次
にレジスト層2上に上記反射防止膜材料をスピンコート
したところ、膜厚420Åもしくは1270Åの反射防
止膜層3が良好に形成され(図1(b))、縮小投影法
によりA部分に選択的に248nmのKrFエキシマレ
ーザー光4を露光した(図1(c))。このウエハーを
所定時間放置した後、熱処理を行った(90℃90
秒)。次に、アルカリ現像液を用いて反射防止膜層の除
去及び現像を同時に行い、レジストパターン5を形成し
た(図1(d))。
【0057】得られたレジストパターンは、フォトレジ
ストとの界面においてインターミキシングを起こすこと
なく、フォトレジスト単層リソグラフィーではレジスト
膜厚の変動に伴う約900Åあった0.3μmのライン
寸法バラツキを約300Åまで低減することができた。
また、レジストパターン形状は露光からPEBまでの時
間にかかわらず良好で、表面難溶層の形成といったレジ
ストパターン形状の劣化は観察されなかった。
【0058】〔実施例2〕反射防止膜材料として、樹脂
2を65重量%、EF−101((株)三菱マテリアル
製、パーフルオロオクタンスルホン酸)を5重量%、F
C−93を30重量%の固形分に対して5.0重量%の
水溶液を用い、実施例1と同様の方法でレジストパター
ン形成を行った結果、同様の結果が得られた。
【0059】〔実施例3〕反射防止膜材料として、樹脂
2を50重量%、C−5800((株)ダイキンファイ
ンケミカル研究所製、9H−ヘキサフルオロノナン酸)
とエチルアミンを反応させて合成した9H−ヘキサデカ
フルオロノナン酸エチルアンモニウムを50重量%の固
形分に対して5.0重量%の水溶液を用い、実施例1と
同様の方法でレジストパターン形成を行った結果、同様
の結果が得られた。
【0060】〔実施例4〕反射防止膜材料として、樹脂
3を50重量%、9H−ヘキサデカフルオロノナン酸エ
チルアンモニウムを50重量%の固形分に対して5.0
重量%の水溶液を用い、実施例1と同様の方法でレジス
トパターン形成を行った結果、同様の結果が得られた。
【0061】〔実施例5〕反射防止膜材料として、樹脂
4を50重量%、9H−ヘキサデカフルオロノナン酸エ
チルアンモニウムを50重量%の固形分に対して5.0
重量%の水溶液を用い、実施例4と同様の方法でレジス
トパターン形成を行った結果、同様の結果が得られた。
【0062】〔実施例6〕反射防止膜材料として、樹脂
5を50重量%、9H−ヘキサデカフルオロノナン酸エ
チルアンモニウムを50重量%の固形分に対して5.0
重量%の水溶液を用い、実施例5と同様の方法でレジス
トパターン形成を行った結果、同様の結果が得られた。
【0063】〔実施例7〕反射防止膜材料として、樹脂
6を50重量%、9H−ヘキサデカフルオロノナン酸エ
チルアンモニウムを50重量%の固形分に対して5.0
重量%の水溶液を用い、実施例5と同様の方法でレジス
トパターン形成を行った結果、同様の結果が得られた。
【0064】〔比較例1〕反射防止膜材料として、ポリ
アクリル酸(Mw=6000)の3.0%水溶液を用
い、実施例1と同様の方法でレジストパターン形成を行
った。
【0065】得られたレジストパターンは、フォトレジ
ストとの界面においてインターミキシングを起こすこと
なく、露光からPEBまでの時間にかかわらず良好で、
表面難溶層の形成といったレジストパターン形状の劣化
は観察されなかった。しかし、フォトレジスト単層リソ
グラフィーではレジスト膜厚の変動に伴う約900Åあ
った寸法バラツキはそのままで低減することはできなか
った。
【0066】〔比較例2〕反射防止膜材料として、ポリ
アクリル酸ホモポリマーとフルオロアルキルアンモニウ
ム塩を含有するAquaTAR(ヘキスト社製)を用
い、実施例1と同様の方法でレジストパターン形成を行
った。
【0067】得られたレジストパターンは、フォトレジ
ストとの界面においてインターミキシングを起こすこと
なく、フォトレジスト単層リソグラフィーではレジスト
膜厚の変動に伴う約900Åあった寸法バラツキを約4
00Åまで低減することができた。しかし、レジストパ
ターン形状はT−トップ形状となり、露光からPEBま
での時間が伸びるに従い表面難溶層は大きくなった。
【0068】〔比較例3〕反射防止膜材料として、樹脂
2の3.0重量%水溶液を用い、実施例1と同様の方法
で反射防止膜を形成した結果、ストリエーションが発生
し、成膜性の劣化が顕著であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止膜材料を用いたリソグラフィ
ー工程を説明する断面図である。
【図2】反射防止膜を形成しないレジスト層の光散乱状
態を説明する断面図である。
【図3】本発明の反射防止膜材料を用いたレジスト層の
光散乱状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 フォトレジスト層 3 反射防止膜層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、フッ素原子含有ユニットAの炭素
数、フッ素数が多くなるほど疎水性の性質が強くなるた
めに水及びアルカリ水溶液に可溶となるには(m+n)
が大きいことが望ましい。例えば がテトラフルオロ
プロピル基の場合ではk:(m+n)=8:2〜6:4
の範囲が溶解性、屈折率両方の面で最適であるのに対し
て、 がヘプタデカフルオロデシル基の場合ではk:
(m+n)=7:3〜5:5が最適となる。いずれの場
合もkの比率が上記範囲を超えると水及びアルカリ水溶
液に不溶又は難溶となる場合があり、kの比率が上記範
囲未満であると十分に低い屈折率が得られない場合があ
る。また、親水性ユニットBがフッ化アルキルアミン塩
であれば上記の組成よりもkの比率が低くても反射防止
膜材料中に含まれるフッ素含量は大きくなるために、低
い屈折率の反射防止膜材料が得やすい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名倉 茂広 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成したフォトレジスト層上に
    形成され、露光後に溶剤で除去される透明な反射防止膜
    を形成する反射防止膜において、下記一般式(1)で示
    される水に可溶なフッ素系樹脂とフッ素含有有機酸のア
    ミン塩とを主成分とすることを特徴とする反射防止膜材
    料。 【化1】 (但し、式中R1は水素原子又はメチル基、R2は−(C
    2a(CF2bX又は−CR91011、R3は水素原
    子、メチル基又はカルボキシル基、R4は水素原子、メ
    チル基、カルボキシル基又は−CH2COOH、R5はカ
    ルボキシル基、スルホ基、−C(=O)YR12COOH
    又は−C(=O)YR12SO3 、R6は水素原子、メチ
    ル基又は−COONR13141516、R7は水素原
    子、メチル基、−COONR13141516又は−CH
    2COONR13141516、R8は−COONR1314
    1516、−SO3NR13141516、−C(=O)
    YR12COONR13141516又は−C(=O)YR
    12SO3NR13141516、R9〜R11は水素原子、フ
    ッ素原子又はトリフルオロメチル基で、R9〜R11のう
    ち少なくとも2つはフッ素原子又はトリフルオロメチル
    基、R12は炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルキ
    レン基、R13〜R16は水素原子、炭素数1〜8の直鎖も
    しくは分岐状のアルキル基又はフッ化アルキル基であ
    る。また、Xは水素原子又はフッ素原子、Yは−O−又
    は−NH−であり、aは0〜2、bは1〜8の整数、k
    と(m+n)の比はk:(m+n)=1:9〜9:1で
    あり、kは正数、m及びnは0又は正数である。)
  2. 【請求項2】 フォトレジスト膜上に請求項1記載の反
    射防止膜材料を水に溶解して塗布することにより反射防
    止膜層を形成し、上記レジスト層を露光した後にアルカ
    リ水溶液により反射防止膜層を除去すると同時にレジス
    ト層の現像を行うことを特徴とするパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 フォトレジスト膜上に請求項1記載の反
    射防止膜材料を水に溶解して塗布することにより反射防
    止膜層を形成し、上記レジスト層を露光した後に水によ
    り反射防止膜層を除去し、次いでアルカリ水溶液により
    レジスト層を除去することを特徴とするパターン形成方
    法。
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