JPH09500881A - 抗精神病剤としての2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(n−フェニルメチル−アミノメチル)−ピロール類 - Google Patents

抗精神病剤としての2−(2−ヒドロキシフェニル)−5−(n−フェニルメチル−アミノメチル)−ピロール類

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JPH09500881A
JPH09500881A JP7505540A JP50554095A JPH09500881A JP H09500881 A JPH09500881 A JP H09500881A JP 7505540 A JP7505540 A JP 7505540A JP 50554095 A JP50554095 A JP 50554095A JP H09500881 A JPH09500881 A JP H09500881A
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ステンプ,ジェフリー
ジョンソン,クリストファー・ノバート
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 抗精神病活性を有する式(I):

Description

【発明の詳細な説明】 抗精神病剤としての2−(2−ヒドロキシフェニル)−5− (N−フェニルメチル−アミノメチル)−ピロール類 本発明は、新規フェニルピロール誘導体類、それらの製造方法、それらを含む 医薬組成物およびそれらの治療における、特に、抗精神病剤としての使用に関す る。 ヨーロッパ特許出願第241053号は、式: [式中、Aは、2,5−ピロリルまたは3,5−もしくは1,4−ピラゾリルの ような不飽和5員ヘテロ環;Xは、窒素または炭素原子;R1、R2、R3は、各 々、水素またはアルキル;R4は、アリール、ヘテロアリール、アリールカルボ ニルまたはヘテロアリール−カルボニル;Rは、種々の置換基から選択され;n は0−4を意味する] で示される化合物を記載している。これらの化合物は抗精神病作用を有するとい われている。 ヨーロッパ特許出願第259930号は、式: [式中、Aは、2,5−ピロリル、1,4−ピラゾリルまたは2,5−フリルの ような不飽和5員ヘテロ環;Rは、水素、アルキルまたは所望により置換された フェニル;R1は、アルキル、アルケニルまたは該フェニル基と共に環を形成す る;R2は、水素、ヒドロキシまたはアルコキシ;R3は、種々の置換基から選択 され;nは0−3を意味する] で示される化合物を記載している。これらの化合物も抗精神病作用を有するとい われている。 本発明者らは、この度、ドーパミンD3受容体に対して高い親和性を有し、そ れ故、抗精神病剤として有用な新規な一群の2−フェニルピロール類を見いだし た。 第1の態様において、本発明は、式(I): [式中、R1は C1-4アルキル; R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、水素、ハロゲン、C1-4アルキル 、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-4アルキル、C1-4アルキルスルホニル 、トリフルオロメチルスルホニル、所望により置換されたアリールスルホニル、 所望により置換されたヘテロアリールスルホニル、所望により置換されたアラル キルスルホニル、所望により置換されたヘテロアラルキルスルホニル、ニトロ、 シアノ、アミノ、モノ−またはジ−アルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリ フルオロメトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、C1-4アルキルチオ、C1 -4 アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルカノイル、C1-4アル コキシカルボニルまたは−SO2NR1314(ここに、R13およびR14は、各々 独立して、水素、C1-4アルキルもしくはC1-4アルコキシC1-4アルキル、また はNR1314が、3−8員の完全飽和ヘテロ環、5−8員の部分飽和ヘテロ環ま た は該窒素原子に加え、酸素または硫黄原子を含む5−8員の完全飽和ヘテロ環を 形成する);または R1およびR2は一緒になって、所望により1または2個のC1-4アルキルで置 換されていてもよい結合鎖、−(CH2mp(ここに、mは2−4、pは0ま たは1)を形成する; Yは、式: (ここに、R6は、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6シクロアルキル C1-4アルキル; R7は、C1-6アルキル; R8、R9、R10、R11およびR12は、各々独立して、水素、ハロゲン、C1-4 アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-4アルキル、ニトロ、シアノ 、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキ ル、C1-4アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、アミノまたはモノ−もし くはジアルキルアミノ) で示される基を意味する] で示される化合物およびその塩を提供する。 式(I)の化合物において、アルキル基もしくは部分は、直鎖でも分岐鎖でも よい。採用できるアルキル基には、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル 、n−ペンチル、n−ヘキシルおよび、イソプロピル、t−ブチル、sec−ペ ンチル等のそれらのいずれもの分岐異性体が包含される。好ましいC3-6シクロ アルキルC1-4アルキル基はシクロプロピルメチルおよびシクロヘキシルメチル である。好ましいC1-4アルコキシ基はメトキシおよびエトキシである。 式(I)の化合物における置換基R2、R3、R4およびR5のいずれかに存在す るアリール基または部分の代表的なものには、フェニル、ナフチルおよびテトラ ヒドロナフチルが包含される。ヘテロアリール基の好適な例には、フリル、チエ ニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル 、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジル、ピリミジルおよびピラジルのような 、1個以上の酸素、硫黄または窒素原子を含む5および6員のヘテロ環が包含さ れる。該アリールおよびヘテロアリールの好適な置換基には、ハロゲン、C1-4 アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-4アルキル、ニトロ、シアノ 、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキ ル、C1-4アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、アミノおよびモノ−もし くはジアルキルアミノが包含される。 R1およびR2が一緒になって、pが1の−(CH2mp基を形成する場合、 該酸素原子はR2の位置: でフェニル環に結合する。該(CH2m部分が2つのC1-4アルキル基で置換さ れている場合、それらは、好ましくは、同じ炭素原子で置換している、例えば、 gem−ジメチル置換基である。 −SO2NR1314において、NR1314が完全飽和の3−8員のヘテロ環を 形成する場合、これは、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルま たはアザシクロヘプチル環であってよい。部分的に飽和された5−8員のヘテロ 環の例には、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルが包含され、窒素原子に 加え、酸素または硫黄原子を含む5−8員の完全飽和ヘテロ環の例にはモルホリ ニルまたはチオモルホリニルが包含される。 式(I)の化合物において、R1は、好ましくは、メチル、エチルまたはイソ プロピルである。 好ましくは、R2−R5の少なくとも1つは水素であり、他の置換基は、ハロゲ ン、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、C1-4アルキルスルホニル、フェニルス ルホニル、ベンジルスルホニルおよび−SO2NR1314で、R13およびR14が C1-4アルキル(例、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピル)また はC1-2アルコキシC1-2アルキル(例、メトキシエチル)あるいはNR1314が アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アザシクロヘプチル、1,2,3 ,4−テトラヒドロピリジニル、4−モルホリニルまたは4−チオモルホリニル を示す。 特に、R2−R5の1つ、例えば、R4は、C1-4アルキルスルホニル、フェニル スルホニル、ベンジルスルホニルまたは−SO2NR1314基であり、残りの置 換基R2−R5が水素、ハロゲン、C1-2アルキルおよびC1-2アルコキシから選択 される。かくして、例えば、R2は水素、ハロゲン、例えば、臭素、メチルまた はメトキシおよびR3およびR5は水素であってよい。好ましくは、R4はC1-4ア ルキルスルホニル、特に、エチルスルホニルである。好ましくは、R2、R3およ びR5は、全て水素である。 R2−R5のいずれかがハロゲンの場合、それはフッ素、塩素、臭素またはヨウ 素であってよい。 好ましくは、R6はエチルである。 好ましくは、R7はメチルまたはエチルである。 好ましくは、R8は水素である。 好ましくは、R9は水素である。 好ましくは、R10は水素、フッ素、塩素、メチルまたはメトキシである。 好ましくは、R11は水素である。 好ましくは、R12は水素である。 医薬に使用するためには、式(I)の化合物の塩は、生理学的に許容されるも のであるべきである。好適な生理学に許容される塩は当業者に明らかであり、例 えば、無機酸(例、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸)および有機酸 (例、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、安息 香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸 )と形成する酸付加塩が包含される。例えば、式(I)の化合物の単離には、他 の、非生理学的に許容される塩も使用でき、それらも本発明の範囲に包含される 。また、本発明に包含されるものには、式(I)の化合物の溶媒和物および水和 物がある。 式(I)の化合物は少なくとも1つの不斉中心を有し、それ故、該化合物は光 学異性体(エナンチオマー)として存在する。本発明の範囲には、そのような全 てのエナンチオマーおよび、ラセミ混合物を含めたそれらの混合物が包含される 。また、式(I)の化合物の全ての可能なジアステレオマー形(個々のジアステ レオマーおよびその混合物)も本発明の範囲に包含される。 本発明による具体的な化合物には、 (R)−2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−5−[N− エチル−N−(1−フェニル)エチル−アミノメチル]ピロール、 (S)−2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−5−[N− エチル−N−(1−フェニル)エチル−アミノメチル]−1H−ピロール、 (S)−2−[N−ブチル−N−(1−フェニル)エチルアミノメチル]−5 −(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 (±)−2−[N−エチル−N−(1−フェニル)プロピルアミノメチル]− 5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 およびその塩が包含される。 式(I)の化合物は、以下に記載するような、当該分野で公知の方法と同様な 方法を使用して製造できる。とくに断らない限り、R1−R14は、式(I)で定 義したとおりである。 したがって、本発明は、 (a)ホルムアルデヒドの存在下、式(II): の化合物と、式(III): のアミンとでマンニッヒ(Mannich)反応を行う; (b)式(II)の化合物と、式(IV): のアミドとでビルスマイヤー(Vilsmeier)を行い、ついで、中間体生成物を、 例えば、水素化ホウ素ナトリウムまたはシアノボロヒドリドで還元する; (c)式(V): の化合物を式(III)のアミンで還元的アミノ化し; ついで、所望により式(I)の塩を形成させることを特徴とする式(I)の化合 物の製造方法も提供する。 方法(a)によるマンニッヒ反応は、常法により行うことができる。すなわち 、例えば、式(III)のアミンをまず、ホルムアルデヒドと反応させ、ついで、 生成物を式(II)の化合物と反応させることができる。この反応は、好ましくは 、プロトン(protic)溶媒、例えば、エタノールのようなアルコール中で行う。 有機または無機酸、例えば、酢酸を触媒として使用できる。 方法(b)によるビルスマイヤー反応も、常法により行うことができる。すな わち、式(IV)のアミドをまず、オキシ塩化リンと反応させ、ついで、得られた 生成物を式(II)の化合物と反応させることができる。この反応の生成物を、例 えば、水素化ホウ素ナトリウムまたはシアノボロヒドリドで還元する。これらの 反応は、好ましくは、非プロトン性溶媒、例えば、ジクロロエタン中で行う。 方法(c)による還元的アミノ化は、一般に、水素化ホウ素ナトリウムまたは シアノボロヒドリドのような還元剤を用い、塩化チタン(IV)のようなルイス酸 の存在下で行う。式(III)の化合物とアミンの反応は、ジクロロメタンまたは ジクロロエタンのような溶媒中で都合よく行うことができる。 式(II)の化合物は、式(VI): のジカルボニル化合物の環化により製造できる。 この反応は、アンモニウム塩、例えば、酢酸アンモニウムを用い、エタノール のような溶媒中で行うことができる(例えば、C.G.Kruse et al.,Heterocycl es,Vol.26,p3141,1987参照)。 式(VI)の化合物はそれ自体、適当な置換ベンゾイルアルデヒドを2−(2− ハロエチル)−1,3−ジオキソランのメタロ誘導体と反応させ、ついで、酸加 水分解することにより製造できる。 式(III)のアミンは、標準的な方法、例えば、式(VII): [式中、R6aは、水素、C1-5アルキル、C2-5アルケニル、C3-6シクロアルキ ルまたはC3-6シクロアルキルC1-3アルキルを意味する] で示される対応するアミドの、水素化アルミニウムリチウムのような還元剤での 還元により製造できる。式(VII)のアミドはそれ自体、対応する第一級アミン を酸クロリドのようなアシル化剤でアシル化することのより製造できる。 式(IV)のアミドは、式(III)のアミンを、ギ酸中、無水酢酸と反応させて 製造できる。 式(V)の化合物は、ジメチルホルムアミドをオキシ塩化リンと反応させ、そ の生成物を、ジクロロエタンのような溶媒中、式(II)の化合物と反応させ、つ いで加水分解するビルスマイヤー反応を行うことにより製造できる。 式(I)の化合物がエナンチオマーの混合物として得られる場合、分割剤の存 在下に結晶させるか、例えば、キラルHPLCカラムを使用するクロマトグラフ ィーのような常法により分離できる。 式(I)の化合物は、ドーパミン受容体、特に、D3受容体に対して親和性を 示すことが判明し、精神病状態のような、そのような受容体の変調(modulation )が要求される疾病の治療に有用であることが期待される。 現在入手できる抗精神病剤(神経弛緩剤)の治療効果は、一般に、D2受容体 の遮断により発揮されると考えられているが、この機序はまた、多くの神経弛緩 剤に伴う望ましくない錐体外路副作用(eps)に関与するとも考えられている 。理論によって縛られるものではないが、最近特徴付けられたD3受容体の遮断 により著しいepsのない抗精神病活性を享受できることが示唆された(例えば 、Sokoloff et al,Nature,1990;347:146−151;およびSchwar tz et al,Clinical Neuropharmacology,Vol 16,No.4,295−314, 1993参照)。したがって、本発明の好ましい化合物は、ドーパミンD2受容 体よりもドーパミン受容体D3に対して高い親和性を有するものである(かかる 親和性は標準的な方法、例えば、クローンされたドーパミン受容体を用いて測定 できる)。該化合物は、D3受容体の選択的モデュレーターとして使用できる。 特に、式(I)の化合物はドーパミンD3受容体拮抗剤であり、それ自体、抗神 経病剤として、例えば、精神分裂病、分裂情動障害、精神病抑欝および躁病の治 療において使用できる。ドーパミンD3受容体の変調により治療できるその他の 症状にはパーキンソン症候群のような運動障害疾病、神経弛緩剤誘発パーキンソ ン症候群および晩発性運動障害、抑欝および薬物(例、コカイン)依存症が包含 される。 したがって、さらなる態様において、本発明は、必要な対象に有効量の式(I )の化合物またはその生理学的に許容されうる塩を投与することを特徴とするド ー パミンD3受容体の変調が要求される病状、例えば、精神分裂病の治療方法を提 供する。 また、本発明は、式(I)の化合物またはその生理学的に許容される塩の、ド ーパミンD3受容体の変調が必要な病状、例えば、精神分裂病のような精神病の 治療用の医薬製造における使用も提供する。 医薬における使用には、本発明の化合物は、通常、標準的な医薬組成物として 投与される。したがって、本発明は、さらなる態様において、式(I)の化合物 またはその生理学的に許容される塩および生理学的に許容される担体からなる医 薬組成物を提供する。 式(I)の化合物は、通常の方法、例えば、経口、非経口、バッカル、舌下、 鼻内、直腸内または経皮投与法で投与でき、それに応じた医薬組成物を採用でき る。 経口投与で活性な式(I)の化合物およびそれらの生理学的に許容される塩は 液体または固体、例えば、シロップ、懸濁液またはエマルジョン、錠剤、カプセ ルおよびロゼンジに処方することができる。 液体処方は、一般に、該化合物またはその生理学的に許容される塩の、適当な 液体担体、例えば、水、エタノールまたはグリセリンのような水性溶媒またはポ リエチレングリコールまたは油のような非水性溶媒中の懸濁液または溶液からな る。この処方はまた、分散安定剤、保存剤、フレーバー、着色剤も含有できる。 錠剤形の組成物は、固体処方の製造に通常使用されるいずれもの適当な医薬担 体を使用できる。そのような担体には、ステアリン酸マグネシウム、澱粉、乳糖 、ショ糖およびセルロースが包含される。 カプセル形の組成物は、通常のカプセル化方法を用いて製造できる。例えば、 活性成分を含有するペレットは標準的な担体を用いて製造でき、ついで、ハード ゼラチンカプセルに充填する。別法として、分散液または懸濁液を、適当な医薬 担体、例えば、水性ガム、セルロース、シリケートまたは油のいずれかを使用し て製造でき、ついで、該分散液または懸濁液をソフトゼラチンカプセルに充填す る。 典型的な非経口組成物は該化合物または生理学的に許容される塩の滅菌水性担 体または非経口的に許容される油、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニ ルピロリドン、レシチン、落花生油またはゴマ油中の溶液または懸濁液からなる 。別法として、溶液は凍結乾燥し、ついで、投与直前に適当な溶媒で復元するこ とができる。 鼻内投与用の組成物は、エアゾル、点鼻液、ゲルおよび粉末として都合よく処 方できる。エアゾル処方は典型的には、活性物質の生理学的に許容される水性ま たは非水性溶媒中の溶液または微細懸濁液からなり、通常、アトマイズ装置と共 に使用するためのカートリッジまたは再充填用の形態とすることのできる密封容 器中の単一または複用量の滅菌形として提供される。別法として、密封容器は、 一旦、容器の内容物が無くなったら廃棄することを意図した、単一用量鼻内吸入 器または計量バルブを取り付けたエアゾルディスペンサーのような単位ディスペ ンス装置であってよい。投与形がエアゾルディスペンサーの場合、圧縮空気のよ うな圧縮ガスまたはフルオロクロロ炭化水素のような有機プロペラントであって よいプロペラントを含む。エアゾル投与形はポンプアトマイザーの形とすること もできる。 バッカルまたは舌下投与に適した組成物には、錠剤、ロゼンジおよび香錠が包 含され、活性成分は、ショ糖およびアカシア、トラガカント、またはゼラチンお よびグリセリンのような担体と共に処方される。 直腸投与用の組成物は、都合よくは、ココアバターのような通常の坐剤ベース を含有する坐剤の形態である。 経皮投与の適した組成物には、軟膏、ゲルおよびパッチが包含される。 好ましくは、組成物は、錠剤、カプセルまたはアンプルのような単位投与形で ある。 経口投与用の各単位投与は、好ましくは、式(I)の化合物またはその生理学 的に許容される塩を、遊離塩基として1−250mg(および非経口投与には、 好ましくは0.1−25mg)含有する。 本発明の生理学的に許容される化合物は、式(I)の化合物またはその生理学 的に許容される塩を遊離塩基として、通常、1日用量(成人患者に対して)、例 えば、1−500mg、好ましくは10−400mg、例えば、10−250m gの経口用量または0.1−100mg、好ましくは0.1−50mg、例えば 、1−25mgの静脈内、皮下または筋肉内用量、1日当たり1−4回投与され る。好適には、化合物は継続療法の期間、例えば、1週間またはそれ以上投与さ れる。 本発明を、以下の非限定的実施例でさらに説明する。 記載1 (R)−N−エチル−N−(1−フェニル)エチルアミン a.テトラヒドロフラン(20ml)中、塩化アセチル(5.5ml、0.0 8モル)の溶液を、アルゴン下にテトラヒドロフラン(20ml)中の(R)− (+)−1−フェニルエチルアミン(10ml、0.08モル)およびトリエチ ルアミン(10.8ml、0.08モル)の溶液に0℃で滴下した。反応混合液 を室温で一夜撹拌し、ついで、白色固体を濾過し、テトラヒドロフランで洗浄し た。濾液を乾燥(Na2SO4)し、真空下で蒸発し、固体(9.62g、76% )を得、これを、さらに精製することなくつぎの工程で使用した。 b.粗アミド(7.97g、0.05モル)を、アルゴン下、乾燥エーテル( 50ml)中、水素化アルミニウムリチウム(2.43g、0.06モル)の撹 拌懸濁液に少しづつ加えた。室温で一夜撹拌した後、水(2.5ml)、水酸化 ナトリウム溶液(2.5ml、15%)および水(7.5ml)を滴下した。混 合液を濾過し、濾液を水洗し、乾燥(Na2SO4)した。真空下で溶媒を蒸発さ せ、表記化合物を黄色油(5.59g、76%)として得た。 [α]D 20=+53.5°1H NMR(CDCl3)δ1.07(t,3H) ,1.15−1.30(brs,N),1.35(d,3H),2.40−2. 60(m,2H),3.78(q,1H),7.20−7.40(m,5H)。 記載2 (S)−N−エチル−(1−フェニル)エチルアミン 記載1と同様な方法を用いて(S)−(−)−1−フェニルエチルアミンから 製造した。1 H NMR(CDCl3)δ1.08(3H,t,J=7Hz),1.30−1 .45(1H,brs),1.46(3H,d,J=7Hz),2.40−2.6 0(2H,m),3.76(1H,q,J=7Hz),7.20−7.40(5 H,m)。 記載3 (S)−N−ブチル−(1−フェニル)エチルアミン 記載1と同様な方法で、ただし、塩化アセチルの代わりに塩化ブチリルおよび (R)−(+)−1−フェニルエチルアミンの代わりに(S)−(−)−1−フ ェニルエチルアミンを用いてこの化合物を得た(64%)。還元工程を67℃で 36時間行う必要があった。1 H NMR(CDCl3)δ0.87(3H,t,J=7Hz),1.35(3 H,d,J=7Hz),1.26−1.51(5H,m),2.36−2.55 (2H,m),3.75(1H,q,J=7Hz),7.20−7.36(5H ,m)。 記載4 (±)−N−エチル−(1−フェニル)エチルアミン この化合物は、マッカーシーらの方法(McCarthy et al,Tetrahedron Lett. ,1990,31,5547)を用いて製造した。エチルアミン塩酸塩(6.1 g、74.5ミリモル)、トリエチルアミン(31.7ml、227.1ミリモ ル)およびプロピオフェノン(10g、74.5ミリモル)の、乾燥ジクロロメ タン(450ml)中溶液に、アルゴン下、25℃にて、四塩化チタン(ジクロ ロメタン中1Mの37.2ml、37.2ミリモル)を加えた。反応混合液を2 5℃で18時間撹拌し、シアノボロヒドリドナトリウムのメタノール性溶液(1 4.3g、200mlメタノール中227ミリモル)でクエンチし、15分間撹 拌した。反応混合液を5N水酸化ナトリウムで塩基性とし、酢酸エチル(3×2 50ml)で抽出し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発させて褐色の油を得た。この 油をジエチルエーテル(200ml)に溶解し、5N塩酸(3×100ml)で 抽出した。ついで、この酸抽出物を40%水酸化ナトリウムで塩基性とし、ジエ チルエーテル(3×100ml)で抽出し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発させて 黄色の油(8.9g、82%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ0.87(3H,t,J=7Hz),1.06(3 H,t,J=7Hz),1.20−1.54(1H,br.s),1.55−1. 87(2H,m),2.40−2.58(2H,m),3.46−3.54(1 H,m),7.20−7.40(5H,m)。 実施例1 (R)−2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−5−[N− エチル−N−(1−フェニル)エチルアミノメチル]ピロール塩酸塩 (R)−N−エチル−N−(1−フェニル)エチルアミン(0.27g、1. 81ミリモル)をエタノール(9ml)に溶解し、水性ホルムアルデヒド(40 %、0.14ml、1.79ミリモル)を加えた。15分間撹拌した後、氷酢酸 (0.15ml、2.62ミリモル)を加え、この溶液を45分間撹拌し、つい で、2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1−ピロール(0 .40g、1.51ミリモル)のエタノール(20ml)溶液に滴下した。反応 混合液を室温で3日間撹拌し、真空下で蒸発させた。酢酸エチルを溶離液とし、 アルミナ(Brockmanグレード1)上でクロマトグラフィーに付して、ガム状の表 記化合物の遊離塩基(0.18g)を得た。このガムを酢酸エチルに溶解し、0 .1N塩酸(3×35ml)で抽出した。ついで、この酸抽出物をジクロロメタ ン(3×50ml)で抽出し、抽出物を合し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発させ て表記化合物を固体(0.11g)として得た。1 H NMR(CDCl3)δ1.20(t,3H),1.25(t,3H),1 .90(m,3H),2.65−3.30(m,4H),3.95−4.50( m,2H),4.20(s,3H),4.60−4.80(m,1H),6.2 5(m,1H),6.60(m,1H),7.10(d,1H),7.40−7 .55(m,3H),7.60−7.80(m,3H),8.15(d,1H) ,11.70−11.95(brm,1H),12.00−12.20(brs,1H )。 実施例2 (S)−2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−5−[N− エチル−N−(1−フェニル)エチルアミノメチル]−1H−ピロール塩酸塩 実施例1と同様な方法を用いて、(S)−N−エチル−(1−フェニル)エチ ルアミンおよび2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H− ピロールから製造した。 C243023S・HCl・H2Oとして 実測値(%):C,60.29;H,6.50;N,5.88 理論値(%):C,59.92;H,6.90;N,5.82 実施例3 (S)−2−[N−ブチル−N−(1−フェニル)エチルアミノメチル]−5 −(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩 実施例1で用いたと同様な方法で、ただし、(R)−N−エチル−(1−フェ ニル)エチルアミンの代わりに(S)−N−ブチル−(1−フェニル)エチルア ミンを用いて製造した。 C263423Sとして、 実測値M+454.2315 理論値 454.2289 実施例4 (±)−2−[N−エチル−N−(1−フェニル)プロピルアミノメチル]− 5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール塩酸塩 この化合物は、実施例1で用いたと同様な方法で、ただし、(R)−N−エチ ル−(1−フェニル)エチルアミンの代わりに(±)−N−エチル−(1−フェ ニル)プロピルアミンを用いて製造した。 C253223S・HCl・0.5H2Oとして 実測値(%):C,62.00;H,7.00;N,5.58 理論値(%):C,61.78;H,7.05;N,5.76 生物学的テスト方法 該化合物の、ヒトD3ドーパミン受容体への選択的結合能力は、それらのクロ ーンした受容体への結合を測定することにより証明できる。テスト化合物の、C HO細胞中で発現されたヒトD2およびD3ドーパミン受容体へ結合する[125I ] ヨードスルプライド(iodosulpride)の置換(displacement)に対する抑制定数 (Ki)を測定した。セル・ラインに、細菌、糸状菌およびマイコプラズム汚染 のないことが証明されたら、それらのストックを液体窒素中で凍結保存した。培 養物は標準的細胞培地で単層または懸濁液として増殖させた。細胞をスクーピン グ(単層から)または遠心分離(懸濁培養から)して回収し、リン酸生理食塩水 に懸濁させて2−3回洗浄し、遠心分離して集めた。細胞ペレットを−40℃で 凍結して保存した。ホモゲナイズし、ついで、高速遠心分離して粗細胞膜を調製 し、クローンした受容体の特徴付けを放射性リガンド結合により行った。 CHO細胞膜の調製 細胞ペレットを室温で穏やかに解凍し、約20倍容の氷冷50mMトリス塩( 37℃にてpH7.4)、20mM EDTA、0.2Mショ糖に再懸濁した。 懸濁液をUltra-Turraxを用い、最高速で15秒間ボモゲナイズした。ホモジネー トをSorvallRC5C遠心分離機中、18000rpmで4℃にて20分間遠心分離 した。膜ペレットを氷冷50mMトリス塩(37℃にてpH7.4)に再懸濁し 、再びSorvallRC5C遠心分離機中、18000rpmで4℃にて15分間遠心分 離した。最終ペレットを氷冷50mMトリス塩(37℃にてpH7.4)に再懸 濁し、ウシ血清アルブミンを標準として用いて蛋白含量を測定した(Bradford, M.M.(1976)Anal.Biochem.72,248−254)。 クローンしたドーパミン受容体での結合実験 粗クローン細胞膜を、0.1nM[125I]ヨードスルピライド(〜2000 Ci/ミリモル、Amersham,U.K.)、および50mMトリス塩(37℃にお いてpH7.6)、120mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩 化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、0.1%(w/v)ウシ血清アルブミ ンを含む、合計1mlの緩衝液中のテスト化合物と共に37℃で30分間インキ ュベートした。インキュベーションに続き、試料をBrandel Cell Harvesterで濾 過し、氷冷50mMトリス塩(37℃においてpH7.6)、120mM塩化ナ トリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウ ムで3回洗浄した。濾液の放射能をCobraガンマ・カウンター(Canberra Packar d) で計数した。非特異的結合を、100μMヨードスルピライド存在下におけるイ ンキュベーション後に残存する放射性リガンド結合として定義した。競合曲線に ついて、競合する冷薬剤の14濃度(片log希釈)を用いた。 1、2または3部位モデルに適合できる非線形最小二乗適合法(non-linear l east-squeares fitting procedures)の使用が可能な場合は競合曲線を同時に分 析した。実施例1および2の化合物は、ヒトD3受容体において5nM以下のI C50値を有していた。 医薬処方 以下に、本発明による典型的な医薬処方を示す。これらは標準的な方法で製造 できる。 静脈内インフュージョン 式(I)の化合物 1−40mg 緩衝液 pH約7まで 溶媒/錯生成剤 100mlまで 丸薬(bolus)注射 式(I)の化合物 1−40mg 緩衝液 pH約7まで 共溶媒 5mlまで 緩衝液:クエン酸塩、リン酸塩、水酸化ナトリウム/塩酸を包含する適当な緩 衝液。 溶媒:典型的には水であるが、また、シクロデキストリン(1−100mg) およびプロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびアルコールのよう な共溶媒も包含する。 錠剤 化合物 1−40mg 希釈剤/充填剤※ 50−250mg バインダー 5−25mg 崩壊剤※ 5−50mg 滑剤 1−5mg シクロデキストリン 1−100mg ※シクロデキストリンも含んでもよい。 希釈剤:例、微結晶セルロース、乳糖、澱粉 バインダー:例、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロー ス 崩壊剤:例、澱粉グリコール酸ナトリウム、クロスポビドン 滑剤:例、ステアリン酸マグネシウム、ステアリルフマル酸ナトリウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT,LU, LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ジョンソン,クリストファー・ノバート イギリス国エセックス・シーエム19・5エ イディー、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コ ールドハーバー・ロード(番地の表示な し) スミスクライン・ビーチャム・ファ ーマシューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、R1は C1-4アルキル; R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、水素、ハロゲン、C1-4アルキル 、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-4アルキル、C1-4アルキルスルホニル 、トリフルオロメチルスルホニル、所望により置換されたアリールスルホニル、 所望により置換されたヘテロアリールスルホニル、所望により置換されたアラル キルスルホニル、所望により置換されたヘテロアラルキルスルホニル、ニトロ、 シアノ、アミノ、モノ−またはジ−アルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリ フルオロメトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、C1-4アルキルチオ、C1 -4 アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルカノイル、C1-4アル コキシカルボニルまたは−SO2NR1314(ここに、R13およびR14は、各々 独立して、水素、C1-4アルキルもしくはC1-4アルコキシC1-4アルキル、また はNR1314が、3−8員の完全飽和ヘテロ環、5−8員の部分飽和ヘテロ環ま たは該窒素原子に加え、酸素または硫黄原子を含む5−8員の完全飽和ヘテロ環 を形成する);または R1およびR2は一緒になって、所望により1または2個のC1-4アルキルで置 換されていてもよい結合鎖、−(CH2mp(ここに、mは2−4、pは0ま たは1)を形成する; Yは、式: (ここに、R6は、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6シクロアルキル C1-4アルキル; R7は、C1-6アルキル; R8、R9、R10、R11およびR12は、各々独立して、水素、ハロゲン、C1-4 アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-4アルキル、ニトロ、シアノ 、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキ ル、C1-4アルカノイル、C1-4アルコキシカルボニル、アミノまたはモノ−もし くはジアルキルアミノ) で示される基を意味する] で示される化合物およびその塩。 2.R1がメチル、エチルまたはイソプロピルである請求項1記載の化合物。 3.R2−R5の少なくとも1つが水素であり、他の置換基がハロゲン、C1-2 アルキル、C1-2アルコキシ、C1-3アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、 トリフルオロメチルおよびC1-2ジアルキルアミノスルホニルから選ばれる請求 項1または2記載の化合物。 4.R4がC1-4アルキルスルホニルで、R2、R3およびR5が全て水素である 請求項1または2記載の化合物。 5.R6がC1-6アルキルである請求項1−4いずれか1項記載の化合物。 6.R7がメチルまたはエチルである請求項1−5いずれか1項記載の化合物 。 7.R8、R9、R11およびR12が全て水素である請求項1−6いずれか1項記 載の化合物。 8.R10が水素、フッ素、塩素、メチルまたはメトキシである請求項1−7い ずれか1項記載の化合物。 9.(R)−2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−5−[ N−エチル−N−(1−フェニル)エチル−アミノメチル]ピロール、 (S)−2−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−5−[N− エチル−N−(1−フェニル)エチル−アミノメチル]−1H−ピロール、 (S)−2−[N−ブチル−N−(1−フェニル)エチルアミノメチル]−5 −(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 (±)−2−[N−エチル−N−(1−フェニル)プロピルアミノメチル]− 5−(5−エチルスルホニル−2−メトキシフェニル)−1H−ピロール、 またはその塩である請求項1記載の化合物。 10.(a)ホルムアルデヒドの存在下、式(II): の化合物と、式(III): のアミンとでマンニッヒ(Mannich)反応を行う; (b)式(II)の化合物と、式(IV): のアミドとでビルスマイヤー(Vilsmeier)を行い、ついで、中間体生成物を還 元する; (c)式(V): の化合物を式(III)のアミンで還元的アミノ化し; ついで、所望により式(I)の塩を形成させることを特徴とする請求項1−9い ずれか1項に記載の化合物の製造方法(ここに、式(II)、(III)、(IV)お よび(V)におけるR1−R14は請求項1−9いずれか1項で定義したと同じで ある)。 11.必要のある対象に、請求項1−9いずれか1項記載の化合物またはその 生理学的に許容される塩の有効量を投与することを特徴とするドーパミンD3受 容体の変調が必要な症状の治療方法。 12 請求項1−9いずれか1項記載の化合物またはその生理学的に許容され る塩の、ドーパミンD3受容体の変調が必要な症状の治療用医薬の製造における 使用。 13 請求項1−9いずれか1項記載の化合物またはその生理学的に許容され る塩と、生理学的に許容される担体からなることを特徴とする医薬組成物。
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