JPH09500691A - 三成分の生物分解性柔軟剤の混合物で処理されたティッシュペーパー - Google Patents

三成分の生物分解性柔軟剤の混合物で処理されたティッシュペーパー

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JPH09500691A JP6525488A JP52548894A JPH09500691A JP H09500691 A JPH09500691 A JP H09500691A JP 6525488 A JP6525488 A JP 6525488A JP 52548894 A JP52548894 A JP 52548894A JP H09500691 A JPH09500691 A JP H09500691A
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Abstract

(57)【要約】 三成分の生物分解性の柔軟剤複合物で処理するとき、柔らかい感触が向上したティッシュペーパー、特に、パターン化して高密度化されたティッシュペーパーが示される。これらの三成分の柔軟剤複合物は、陰イオン柔軟剤と、陰イオン表面活性剤コンパチビリザと、多価アルコール成分とを有する。陰イオン表面活性剤コンパチビリザに対する陰イオン柔軟剤の重量比は、典型的には約10:1乃至1:10である。多価アルコール成分に対する陰イオン柔軟剤の重量比は、典型的には約10:1乃至1:10である。三成分の生物分解性の柔軟剤は、典型的には、水の分散体で乾燥ティッシュペーパーウエブの少なくとも1つの面に対して適用される。

Description

【発明の詳細な説明】 三成分の生物分解性柔軟剤の混合物で処理されたティッシュペーパー 発明の分野 本出願は、ティッシュペーパーに関し、特に柔らかい感触が向上し、高密度化 されたパターンを有するティッシュペーパーに関する。本出願は、特に、生物分 解性の三成分の柔軟剤混合物で処理されたティッシュペーパーに関する。 発明の背景 紙のウエブまたはシート、ときどきテッシュまたはペーパーテッシュウエブま たはシートと称されるものは、近年次第に普及しているように見られる。これら は紙タオル、フェイシャルティッシュ及び衛生(またはトイレ)ティッシュのよ うな主な製品を含む。これらの紙製品は、湿った、または乾燥した引っ張り強度 、水のような流体の吸収性(例えばウエッタビリティ)、低リント特性、所望の 容積及び柔らかさを含む種々の所望な特性を有することができる。製紙における 特別の課題は、これらの種々の特性の均衡を適切にとって優れたティッシュペー パーを提供することである。 柔軟性は、タオル製品にとっては多少望ましいが、フェイシャル及びトイレテ ィッシュにおいては、特に重要な特性である。柔軟性は、特定の紙製品を持って それで皮膚をこすり、それを手で丸める消費者によって感じられる触覚である。 このような触覚の柔らかさは、ベルベット、絹またはフランネルのような摩擦、 柔軟性及び円滑性を特徴とするが、それには制限されない。この触覚は、紙のシ ートの柔軟性、またはこわさ、並びに紙の表面の構造を含むいくつかの物理的特 性の組み合わせである。 紙のこわさは、典型的にはウエブの乾燥引っ張り強度及び濡れた引っ張り強度 を大きくする努力によって形成される。乾燥した引っ張り強度における増大は、 隣接する製紙繊維の水酸基のグループとの間の適当な水素結合の形成を保証する 機械的な処理によって、またはある乾燥強度添加物を加えることによって行うこ とができる。ウエット強度は、製紙繊維の陰イオンのカルボキシルグループに容 易に蓄積され保持される。しかしながら、乾燥引っ張り強度及び濡れた引っ張り 強度を改良するために、機械的化学的な手段の双方を使用することは、かたい、 ざらざらした感じを生み出す場合がある。 通常、結合剤と称されるある化学添加剤は、シート形成及び乾燥中に生じる天 然繊維対繊維の干渉によって付加することができ、柔らかい紙に導く。これらの 結合剤は、典型的には陽性であり、ティッシュペーパーを柔軟にする際に使用す る場合に関連するある利点を有する。いくつかの低分子重量の結合剤は、人間の 皮膚に接触するときに、過剰な刺激を生じる。高分子重量の陽性の結合剤は、低 い水準でティッシュペーパーに適用するのがさらに困難である場合があり、ティ ッシュペーパーへの望ましくない影響を与える傾向があり、例えば、吸収性が低 下し、特別のウエッタビリティを生じる結果となる。これらの陽性の結合剤は、 相互の結合を分裂することによって作動され、他の乾燥した強度の添加剤は、引 っ張り強度の承諾できる水準を提供するために必要とされる。これらの乾燥した 強度は、ティッシュペーパーのコストを大きくするだけでなく、ティッシュの柔 らかさに関する他の望ましくない影響を与えることができる。さらに多くの陽性 の結合剤は、生物分解性ではなく、したがって、環境に悪い影響を与える。 ティッシュペーパーから脱水し、それらの引っ張り強度を増大するためにティ ッシュペーパーウエブに機械的なプレス処理が適用される。機械的なプレス処理 は、従来のフェルトプレスペーパーの場合のようにペーパーウエブの全体領域に 行われる。さらに詳細に説明すると、紙をパターン状に密度を高くするように脱 水が実行される。パターン状に密度を高くした紙は、比較的に高い繊維密度のあ る高密度領域、並びに比較的に低い繊維密度の大きな容積領域を有する。このよ うな高い容積の模様の高密度の紙は、典型的にはナックルのパターン化された変 位を有する有孔繊維によってペーパーウエブに付与される高密度領域を有する部 分的に乾燥した紙から形成される。例えば、1967年1月31日に発行された 米国特許第3,301,746号(サンフォード等)、1976年11月30日 に発行された米国特許第3,994,771号(モルガン等)及び1985年8 月16日に発行された米国特許第4,529,480号参照。パターン化された 高密度処理の他の利点は、装飾模様がティッシュペーパーに印刷することができ ることである。しかしながら、パターン化された高密度処理の固有の問題は、テ ィッシュペーパーの織物側、すなわち、製紙中に有効繊維に接触する紙の表面は 、繊維に接触しない側よりさらに粗く感じられる。これは基本的には紙の表面か ら外側への突出部を形成する高容積の領域による。それは荒い感触を与えるこれ らの突出部である。 これらの圧縮され部分的にパターン化された高密度のティッシュペーパーの柔 らかさは、植物、動物または合成炭化水素オイル及び典型的にはシリコンオイル と称されるポリシロキサン材料のような種々の材料で処理される。1990年9 月25日に発行された米国特許第4,959,125号(スペンデル)のコラム 1,30乃至45行目参照。これらのシリコンオイルは、ティッシュペーパーの 絹のような柔らかい感じを与える。しかしながら、いくつかのシリコンオイルは 疎水性であり、処理したティッシュペーパーの表面のウエッタビリティに悪影響 を与え、すなわち、処理したティッシュペーパーが浮き上がり、フラッシュ加工 のとき、ソウア装置に使い捨ての問題を生じる。またシリコンによって柔軟にさ れた紙は、シリコンによって生じるウエッタビリティにおける低下を相殺するた めに他の表面処理剤での処理が必要になる。1991年10月22日に発行され た米国特許第5,059,282号(アンプルスキ等)参照。 シリコンの他に、ティッシュペーパーは、柔軟性を向上するために陽イオン並 びに陰イオンで処理される。例えば、1990年9月25日に発行された米国特 許第4,95,125号(スペンドル)及び1990年7月10日に発行された 米国特許第4,940,513号(スペンドル)参照。これらは、ティッシュペ ーパーを陰イオン、好ましくは、陽イオンで処理することによってティッシュペ ーパーの柔らかさを向上する方法を示している。しかしながら、米国特許第4, 95,125号は、陰イオンの表面活性剤を濡れた紙のウエブに添加することに よって大きな柔らかさの長所を得ることができることを示しており、米国特許第 4,940,513号は、陰イオンの表面活性剤を濡れたウエブに添加すること のみを示している。このような濡れたウエブに添加する方法において、陰イオン の表面活性剤は、陰イオンの表面活性剤は、紙のウエブの内側に移動し、繊維を 完全にコートする。これは、繊維の離脱を含む種々の問題を生じ、この離脱は紙 の引っ張り強度の減少を招き、同時に陰イオンの表面活性剤が疎水性であるか、 またはほとんど親水性でない場合、紙のウエッタビリティに悪影響を与える。 またティッシュペーパーは、「乾燥ウエブ」を添加する方法によって柔軟剤で 処理されている。このような1つの方法は、こする動作によってカミの表面に蓄 積されたワックス状の柔軟剤のある形状のブロックの1方の面にわたって乾燥し た紙を移動させる段階を含む。1967年2月21日に発行された米国特許第3 ,305,392号(ブリット)参照(この特許において、柔軟剤は、ステアリ ン酸亜鉛、ステアリン酸エステル、ステアリルアルコールステアリン酸セッケン 、カルボワックスのようなポリエチレングリコール及び、ステアリン酸及びラウ リン酸のエステルを含む。)。このような方法は、柔軟剤を含む溶液または乳剤 に乾燥した紙を含む。1967年1月3日に発行された米国特許第3,296, 065号参照(柔軟剤としてアルファティックまたはアロマティックカルボキシ ル酸のアルファティックが示されている)。これらの従来の「乾燥したウエブ」 の 添加方法の1つの可能性のある問題は、柔軟剤を有効に適用できないか、または ティッシュペーパーの吸収性に影響を与えることである。米国特許第3,305 ,392号の特許は、柔軟剤が移動する傾向を避けるためにある陽イオン材料で 望ましい変更を行うことを示している。こする動作か、または紙を浸けることに よる柔軟剤の添加は、高速で運転される市販の製紙機械に適用するには困難であ る。さらに、これらの従来の乾燥ウエブで使用可能であるとして示されたいくつ かの柔軟剤(例えば、特許第3,296,065号のピロメリテートエステル) 並びにいくつかの添加剤(例えば、532特許のジメチル、ディステアリルアン モニウムクロライドは、生物分解性ではない。 従って、(1)柔軟剤を添加する「乾燥ウエブ」方法を使用し、(2)機械の 動作に著しい動作を付与することなく市販されている製紙装置で実行することが でき、(3)陰イオン及び生物分解性である柔軟剤を使用し、(4)ティッシュ ペーパーの望ましい引っ張り強度、吸収性及びティッシュペーパーの低いリント 特性を維持する方法で実行される方法によって、特に大きな容積のパターン状に 高密度化されたテッシュペーパーを柔らかくすることが望ましい。 発明の要約 本発明は、少なくとも1つの表面に三成分の生物分解性の柔軟剤複合物を有す る柔軟なテッシュペーパーに関する。適当な三成分の生物分解性の柔軟剤複合物 は、(a)ソルビタン モノ、ジ、トリエステル及びその混合物から選択される 陰イオン柔軟剤と、(b)エトキシレート・ソルビタン・エステル、プロポキシ レート・ソルビタン・エステル、アルキルポリグリコシド及びその混合物から選 択される陰イオン表面活性剤コンパチビリザと、(c)グリセロール、ポリエチ レン・グリコール及びその混合体から選択される多価アルコール成分とを有する 。三成分の生物分解性の柔軟剤複合物において、陰イオン柔軟剤と陰イオン表面 活性剤のコンパチビリザの重量比は、10:1乃至1:10の比の範囲であり、 陰 イオン柔軟剤と多価アルコールとの間の成分は10:1乃至1:10の範囲であ る。柔軟剤は、乾燥したティッシュペーパーの重量の0.1%乃至3%の量で存 在する。 さらに本発明は、これらの柔軟なティッシュペーパーを製造する方法に関する 。この方法は、乾燥したティッシュペーパーウエブの少なくとも1つの表面を柔 軟剤で処理する段階を含む。言い換えれば、本発明の方法は、「乾燥ウエブ」添 加方法である。この方法は、乾燥したティッシュペーパーウエブの重量の約0. 1乃至約3%の柔軟剤をティッシュペーパーの表面に適用する方法で実行する。 本発明によって柔軟にされたティッシュペーパーは、柔らかいベルベット状の 感じを有する。特に、それはパターン化されたデザインを有するティッシュペー パーを含む柔らかい大きな容積のパターン化して高密度化されたティッシュペー パーにおいて特に有効である。柔軟剤がこのようなパターン化して高密度化され たペーパーのスムーザ(すなわちワイヤ)にのみ添加されたときであっても、処 理された紙は、柔らかいと感じられる。 本発明は、速度を含む機械の操作性に著しく影響を与えることなく、市販され た製紙装置で実行することができる。本発明に使用される柔軟剤は、ティッシュ ペーパーを処理するために使用される従来の柔軟剤と比較して環境的な安全性を 有し(すなわち、無害であり、生物分解性を有し)、コスト上有利である。本発 明の改良された柔軟性の利点は、望ましい引っ張り強度、吸収性(例えば、ウエ ッタビリティ)及び紙の低いリント特性を維持しながら、達成することができる 。 図面の簡単な説明 第1図は本発明によるティッシュのウエブを柔らかくする方法の好ましい実施 例を示す図面である。 発明の詳細な説明 A.テッシュペーパー 本発明は、従来のフェルトプレステッシュペーパーと、大きい容積のパターン 化されたテッシュペーパーと、大きな容積のコンパクト化されないテッシュペー パーとを含むがそれには制限されないテッシュペーパーに有効である。テッシュ ペーパーは、同種性か、または複数層の構造である。それからつくられるテッシ ュペーパー製品は、1層かまたは複数層の構造を有する。テッシュペーパーは、 約10g/m2と約65g/m2との間の基礎重量と、約0.6g/cm3またはそ れ未満の密度を有することが好ましい。さらに詳細には、基礎重量は、約40g /m2またはそれ未満、密度は約0.3g/cm3またはそれ未満であることが好ま しい。最も好ましくは、密度は約0.04g/cm3と0.2g/cm3との間である ことが好ましい。1991年10月22日に発行された米国特許第5,059, 282号(アンプルスキー等)の第61乃至67行参照。この特許において、テ ッシュペーパーの密度をどのように測定するかを説明している。(特に断らない 限り)紙に関する量及び重量は乾燥ベースである) 従来のプレスティッシュペーパー及びこのようなペーパーを製造する方法は公 知である。このような紙は、典型的にはフードリニエルのワイヤとしてこの技術 分野において知られる有孔形成ワイヤ上で製紙ファニッシュを堆積することによ って行われる。ファーニッシュが形成ワイヤに堆積されると、それはウエブと呼 ばれる。フェルトに移行した後、ウエブは、ウエブを圧縮することによって脱水 され、上昇温度で乾燥される。上述した方法によってウエブを形成するための特 定の技術及び典型的な装置は、この技術分野の当業者にはよく知られている。典 型的な方法において、濃度の低いパルプファーニッシュが加圧ヘッドボックスか ら提供される。ヘッドボックスは、パルプファーニッシュの薄い層をフードリニ エルワイヤに送り、濡れたウエブを形成する開口部を有する。ウエブは真空脱水 によって(全体のウエブ重量ベースの)約7%と約25%との間の繊維密度にな るまで脱水され、さらに、対向する機械部材、例えば円筒形ロールによってウエ ブに圧力を加えることによって乾燥される。脱水されたウエブは、さらに圧縮さ れ、ヤンキードライヤとして当業者に知られている蒸気ドラム装置によって乾燥 される。ウエブを押す対向する円筒形ドラムのような機械的な装置によってヤン キードライヤで圧力が形成される。ウエブには、ヤンキードライヤの作動中に真 空が適用される。複数のヤンキードライヤを使用することができるが、それによ って追加的な圧力がドラムの間に生じる。形成されるテッシュペーパー構造は、 以降、従来のプレステッシュペーパーと称する。このようなシートは、コンパク トであると考慮される。なぜならば、繊維が乾燥している間に機械的な圧縮力を 受け、圧縮状態にある間、乾燥されるからである。 高密度パターンのテッシュペーパーは、比較的に低い密度の比較的に高い容積 の領域と、比較的高い繊維密度の高濃度領域の配列とを有する。大きな容積の領 域はまくら領域として特徴を有する。高密度領域は、ナックル領域と称する。高 密度領域は、大きい容量の領域内に別々に分けることができ、また大きな容量の 領域内で全体または部分的に相互に接続することができる。パターンは、非装飾 形状に形成するか、テッシュペーパーに装飾的なデザインを提供するように形成 することができる。高密度パターンテッシュウエブを製造する好ましい方法は、 1976年1月31日に発行された米国特許第3,301,746号(サンフォ ード等)、1976年8月10日に発行された米国特許第3,974,025号 (アエヤー)、1980年の3月4日に発行された米国特許第4,191,60 9号及び1987年1月20日に発行された米国特許第4,637,859号に 示されており、これらのすべては参照によりここに組み込まれている。 通常、高密度パターンウエブは、濡れたウエブを形成するためにフードリニエ ルワイヤのような有効性成形ワイヤに製紙ファーニッシュを配置することによっ て、また支持体の配列に対してウエブを並置することによって準備することが好 ましい。ウエブは支持体の配列に対して押され、それによって、支持体の配列と 濡れたウエブとの間の接触点に形状的に対応した場所でウエブ内に高密度領域を 形成する。この操作中に圧縮されないウエブの残りは、大きい容積の領域と称さ れる。この大きな容積の領域は、真空タイプの装置またはブロースルードライヤ のような液圧の適用によってさらに低密度化される。ウエブは、脱水され、高い 容積領域の圧縮を避けるような方法でさらに予め乾燥される。これは好ましくは 、真空タイプの装置、またはブロースルードライヤの液圧によって、または大き な容積領域が圧縮されない支持体の配列に対してウエブを機械的に押すことによ って行われる。高密度領域の脱水、追加的な予備乾燥及び成形は、実行される処 理手順の全体数を小さくするために集約されるか、一部が集約される。高密度化 の形成、脱水、追加的な予備乾燥に続いて、ウエブは、乾燥が完了され、好まし くは、機械的な圧力を避ける。好ましくは、テッシュペーパーの表面の約8%か ら約55%は、大きな容積領域の密度の少なくとも125%の相対密度を有する 高密度ナックル部分的を有する。 支持体の配列は、圧力の適用時に高密度領域の形成を容易にする支持体の配列 として作動するナックルのパターンの変位を有するインプリント担体織地である ことが好ましい。ナックルのパターンは、前述した支持体の配列を構成する。1 967年1月31日に発行された(スタンフォード等の)米国特許第3,301 ,746号、1974年5月21日に発行された米国特許第3,821,068 号、1976年8月10日に発行された米国特許第3,974,025号、19 71年3月30日に発行された米国特許第3,573,164号(フリードバー グ等)、1969年10月21日に発行された米国特許第3,473,576号 (アムネウス)、1980年12月16日に発行された米国特許第4,239, 065号(トロクハン)、1985年7月9日に発行された米国特許第4,52 8,239号(トロクハン)に示されており、これらのすべては参照によりここ に組み込まれている。 好ましくは、まずファーニッシュは、フードリニエルワイヤのような有孔成形 担体上の湿ったウエブに形成される。このウエブは脱水され、インプリンティン グ織物に転移される。このファーニッシュは、インプリンティング織物として作 用する有孔支持担体に配置される。一旦形成されると、ウエットウエブが脱水さ れ、好ましくは、約40%と約80%との間の選択された繊維の濃度まで予め乾 燥される。脱水は、吸引ボックスまたは他の真空装置またはブロースルードライ ヤによって実行されることが好ましい。インプリンティング織物のナックルイン プリントは、ウエブを完全に乾燥する前に上述したようにインプリントされる。 これを行う1つの方法は、機械的な圧力を加えることによって行う。これは、例 えば、ニップロールを押すことによって行われ、ニップロールは、ウエブがニッ プロールと乾燥ドラムとの間に配置される場合、ヤンキードライヤのような乾燥 ドラムの面に対してインプリント織物を支持する。また、ウエブは、吸引ボック ス、ブロースルードライヤのような真空装置で流耐圧を加えることによって乾燥 が完了する前にインプリント織物に対して成形されることが好ましい。 コンパクト化されず高密度部分がパターン化されていないテッシュペーパーの 構造が1974年5月21日に発行された米国特許第3,812,000号(サ ルバッチ等)及び1980年6月7日に発行された米国特許第4,208,45 9号(ベッカー等)に示されており、その双方は、参照により組み込まれている 。通常、コンパクト化されず高密度部分がパターン化されていないテッシュペー パーの構造は、フードリニエルワイヤのような有孔成形ワイヤに製紙ファーニッ シュを配置し、少なくとも約80%の繊維の密度を得るまで機械的な圧縮がなく 、追加的な水を除去し、ウエブをしわにする。真空の脱水及び熱による乾燥によ ってウエブから除去される。その結果得られる構造は柔らかいが、比較的にコン パクト化されない弱い大きな容積のしートである。結合材料は、しわが形成され る前にウエブの部分に適用されることが好ましい。 本発明に使用される製紙繊維は、正規には木の繊維から引き出される繊維を有 する。木綿の糸屑、バガス紙等のような他のセルロース繊維性のパルプ繊維を使 用することができ、本発明の範囲内に入る。レーヨン、ポリエチレン及びポリプ ロピレン繊維のような合成繊維は、天然のセルロース繊維と組み合わせて使用す ることができる。使用することができる1つの例としてのポリエチレン繊維は、 ハーキュレス社(ウイルミントン、デラウエア州)から市販されているパルペッ クスTMである。適用可能な木のパルプは、クラフト、亜硫酸塩、硫酸パルプの ような化学パルプ、例えば、細かくされた木、熱機械的なパルプ、化学的に変形 された熱機械的なパルプを含む機械的なパルプを含む。しかしながら、化学的な パルプが好ましい。なぜならば、それらはそれらから製造されたテッシュシート に優れた柔らかい触覚を提供するからである。落葉性の木(以下、ハードウッド と称する)及び針葉樹(以降ソフトウッドと称する)の双方から引き出されたパ ルプを使用することができる。また本発明においては、リサイクルペーパーから 引き出された繊維を使用することができ、このリサイクルペーパーは、すべての 上述した内容、並びに最初の製紙を容易にするために使用されるフィラー及び接 着材のような他の非繊維性の材料を含むことができる。 製紙繊維に加えて、テッシュペーパー構造をつくるために使用される製紙ファ ーニッシュは、当業者によって知られているかまたはこれから知られるようなそ れに付加される他の部品または材料を有することができる。望ましい接着剤のタ イプは、考慮されているテッシュシートの特別な端部(end)の使用に依存す る。例えば、トイレットペーパー、紙タオル、フェィシャルテッシュ及び他の同 様な製品のような製品において、大きな濡れ強化は望ましい属性である。このよ うに、それは、濡れ強化樹脂として知られている製紙ファーニッシュ化学物質に 付加されることが望ましい。 製紙分野において使用される濡れ強化樹脂のタイプに関する論文は、(196 5年、ニューヨークで発行された)パルプ及び紙産業のテクニカルアソシエーシ ョンのTAPPIモノグラフシリーズ第29巻、「紙及び板紙の濡れ強化」に見 ることができる。最も有効な濡れ強化樹脂は、性質が陽イオンである。ポリアミ ドエピクロリドリン樹脂は特別な効用があると分かっている陽イオン濡れ強化樹 脂である。このような樹脂の適当なタイプは、1972年10月24日に発行さ れた米国特許第3,700,623号(カイム)及び1973年11月13日に 発行された米国特許第3,772,076号(カイム)に示されており、これら の双方は、参照によってここに組み込まれている。使用可能なポリアミド・エピ クロロヒドリンの1つの発売元は、デラウエア州ウイルミントン州のハーキュレ イ社であり、このような樹脂を商品名、KymemeR 557Hで販売している 。 ポリアクリルアミド樹脂は、濡れ強化樹脂として有用であることが分かってい る。これらの樹脂は、1971年1月19日に発行された米国特許第3,556 ,932号(コスチア等)、1971年1月19日に発行された米国特許第3, 556,933号(ウイリアム等)に記載されている。それらの双方は参照によ りここに示されている。ポリアクリルアミド樹脂の1つの発売元は、コネチカッ ト州のアメリカンシアナミド社であり、このマーケットは、商品名ParezR 631NCの下にこのような樹脂を市販している。 この発明において、有効である他の水溶性の陽イオンは、尿素ホルムアルデヒ ド、及びメラミンフォルムアルデヒド樹脂である。これらの多官能性の官能基グ ループは、アミノグループのような窒素を含んだグループ及び窒素に結合したメ チロールグループである。ポリエチレンイミンタイプの樹脂が本発明に有効であ ることが分かっている。さらに、(日本のカーリットによって製造された)カル ダス10のような一時的な濡れ強度及び(ナショナルスターチアンドケミカル社 によって製造された)CoBnd1000を本発明において使用することができ る。上述した濡れ強化及び一時的な濡れ強化樹脂のような化学成分の追加は、追 加的なものであり、本発明を実施する上で必ずしも重要なものではない。 濡れ強化添加物に加えてこの業界で知られた製紙繊維におけるある乾燥強化及 びリント制御添加物を含むことが望ましい。この観点において、スターチ結合剤 は、特に適当であることが分かっている。完成したテッシュペーパー製品のリン ティングを小さくするために、また低水準のスターチ結合剤は、高水準のスター チを添加することから生じることがあるこわさを提供することなく乾燥引っ張り 強度における最も新しい改良を提供する。典型的にはスターチ結合剤は、テッシ ュペーパーの重量に対して約0.01乃至約2%の水準、好ましくは、約0.1 乃至約1%の水準の保持されるような量で含まれる。 本発明の適当な結合剤は、水の溶融性及び親水性を特徴とする。適当なスター チ結合剤の範囲を制限する意図はないが、代表的なスターチ材料は、この技術分 野で知られたコーンスターチ及びポテトスターチを有し、ワキシーコーンスター チを含み、アミオカスターチは、特に好ましい。アミオカスターチは、それがア ミロペクチンである点で一般的なコーンスターチとは異なり、一般的なコーンス ターチは、アミロペクチン、アミローゼの双方を含む。アミロカスターチの種々 の種々の独特の特徴は、1945年12月にフードインダストリのH.Hシュッ プメイヤのワキシーコーンからのアミオカスターチ、pp106−108(14 76−1487)に示されている。 スターチ結合剤は、粒状かまたは分散状態であるが、特に粒状が好ましい。ス ターチ結合剤は、粒状体の膨張を小さくするために十分に加熱することが好まし い。さらに好ましくは、スターチ粒状体はスターチ粒状体が分散する直前まで加 熱によって膨張される。このような高度に膨張されたスターチの粒状体は、完全 に加熱されていると称される。通常分散する条件は、スターチの粒状体の寸法、 流状体の結晶化の程度、アミローゼの存在量に非常に依存する。例えば、完全に 加熱されたアミオカスターチは、約30分と約40分との間で約190°F(約 88℃)でスターチ流状体の約4%の均一な水状のスラリを加熱することによっ て準備することができる。使用することができる他の例としてのスターチ結合剤 は、ナショナルスターチ及び化学社(ニュージャージブリッジウオータ)から市 販されている窒素に結合しているアミノグループ及びメチロールグループを含む 窒素を含むグループを有するように変形されているような変形陽イオンスターチ を含む。従って、それは濡れ強度または乾燥した強度を増大するためにパルプフ ァーニッシュ添加物のように使用されている。 B.三成分の生物分解性の柔軟剤複合物 生物分解性陰イオン柔軟剤 本発明のテッシュペーパーを処理する三成分の生物分解性の柔軟剤複合物は、 生物分解性の陰イオン柔軟剤と、陰イオン表面活性剤と、多価アルコール化合物 との混合物から成る。 本発明において使用する適当な陰イオン柔軟剤は、生物分解性である。ここに 使用するように、用語の「生物分解性」は、微生物によって物質が二酸化炭素、 水、バイオマス、有機物質に完全に分解されることを言う。生物分解性の可能性 は、二酸化炭素値を測定することによって評価することができ、物質を含む媒体 から除去される分解された有機炭素は、同種の活性化スラッジの表面から浮かぶ 物質から得られた希釈生物の接種材料としてテストされる。生物分解性を評価す る適当な方法を示す、1979年に発行された「応用環境微生物」の第38巻1 153乃至61頁の「キセノバイオティック有機化学の生物分解性の評価」参照 。この方法を使用することによって、それが、70%の二酸化炭素を有し、28 日以内に90%が有機炭素に分解されるならば、生物分解性と言うことができる 。本発明に使用される柔軟剤は、このような生物分解性の基準に合致する。 本発明に使用するに適当な陰イオン柔軟剤は、ソルビタンエステル、好ましく はC12−C22脂肪酸のソルビタンエステル、最も好ましくは、C12−C22の飽和 脂肪酸のソルビタンエステルを有する。それらを典型的に製造する方法によって は、これらのソルビタン・エステルは、モノ、ジ、トリ等のエステルの混合物か ら成る。適当なソルビタンエステルの代表的な例は、ラウリン酸ソルビタン(例 えばSPAN20)、ソルビタンミリステート、ソルビタンパルミテート(例え ばSPAN40)、ソルビタンステアレート(例えば、SPAN60)、及びソ ルビタンベヘネートを含み、これらは、これらのソルビタンエステルの1つまた はそれ以上のモノ、ジ、トリローレル、エステルバージョン、例えばソルビタン モノ、ジ、及びトリローレート、ソルビタンモノ、ジ及びトリミリステート、ソ ルビタンモノ、ジ、及びトリパルミテート、ソルビタン、モノ、ジ及びトリパル ミテート、ソルビタンモノ、ジ及びトリステレート、ソルビタン、モノ、ジ及び トリベヘネート並びに混合ココナツ脂肪酸ソルビタン モノ、ジ及びトリエステ ル及び混合獣脂肪酸ソルビタンモノ、ジ及びトリエステルを含む。ソルビタンス テアレーツを有するソルビタンパルミテーツのような異なるソルビタンエステル を使用する事もできる。特に好ましいソルビタンエステルは、ICIアメリカに よって販売されたSPAN60またはロンザ社によって販売されたICIアメリ カによって販売されたGLYCOMULSのようなモノ、ジ及びトリエステル( プラスいくつかのテトラエステル)のような混合物のようなソルビタンステアレ ーツである。 陰イオン表面活性剤コンパチビリザ この三成分の柔軟剤成分は、基本的な成分として陰イオン表面活性剤コンパチ ビリザを含む。陰イオン表面活性剤は、水のような媒体の柔軟剤の粒子の分散及 び安定剤において補助となる。好ましくは、陰イオン柔軟剤は、多価アルコール 成分と混合される前に少なくとも約48℃の温度で陰イオン表面活性剤コンパチ ビリザと混合される。これらの成分の混合は、適当な混合によって水のような媒 体で次第に分散されて陰イオン柔軟剤の粒子の分散体を形成する。陰イオン柔軟 剤の平均粒子寸法は、約10乃至200ミクロンから、さらに好ましくは、約3 0乃至100ミクロンである。好ましくは、適当な媒体は、陰イオン柔軟剤、陰 イオン表面活性剤コンパチビリザ、及び多価アルコール成分を混合する前に少な くとも約48℃の温度まで加熱される。 本発明の三成分の柔軟剤に適した陰イオン表面活性剤コンパチビリザは、これ らのソルビタンエステルのエソキレート、プロポリレート及び混合エトキシレー ト、プロポリキシレートバージョンを有する。これらのソルビタンエステルのエ トキシレート/プロポリレートバージョンは1乃至3のオキシエチレン/オキシ プロピレンのモイアティ及び典型的には平均程度の1乃至20のエソキシレーシ ョン/プロポキシレーションを有する。適当なエトキシレート/プロポキシレー トの代表的な例は、エキソキシレート/プロポキシレートソルビタンローレート 、エトキシレート/プロポキシレート・ソルビタン・ミリステート、エキソキシ レート/プロポキシレート・ソルビタン・パルミテート、エトキシレート/プロ ポキシレート・ソルビタン・ステアレート及びエトキシレート/プロポキシレー ト・ソルビタン・ベヘネートを含み、ここでソルビタン・エステル毎のエソキシ レーション/プロポキシレーションの平均程度は、好ましくは、約2乃至約10 、最も好ましくは約2乃至約6である。これらのソルビタンエステルのエトキシ レートバージョンは、特に好ましく商標名TWEENの下に商業的に利用可能で ある。これらのソルビタンエステルの特に好ましいバージョンは、ICIアメリ カによって販売されたTWEEN60またはロンザ社によって販売されたGLY COSPERSEのような約4のソルビタンエステル毎の平均程度のエソキシレ ーションを有するエトキシレート・ソルビタン・ステレートである。また陰イオ ンの表面活性剤のコンパチビリザーとしてアルキルポリグリコシドを使用するこ とができる。好ましいアルキルポリグリコシドは次の公式を有する。 R2 O(CnH2nO)t(glycosyl)x ここでR2 は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキ、ヒドロキシ アルキルフェニリル及びそれらの混合体から選択され、ここでアルキルグループ は、約10乃至約18、好ましくは、約12乃至約14の炭素原子を含み、nは 2または3、好ましくは、2であり、tは0乃至約10、好ましくは、0、xは 、約1−1/2から約10、好ましくは、約1−1/2から約3、最も好ましく は、約1.6乃至約2.7である。グリコシルは、グルコーゼから抽出される。 これらの成分を準備するために、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコ ールがまず形成され、次にグルコーゼまたはグルコーゼ源と反応してグリコシド を形成する(1箇所で結合)。追加的なグリコシル単位は1箇所と、前のグリコ ールユニット2,3,4及び/または6箇所、好ましくは2箇所の間で結合され る。商業的に利用可能なアルキルグリコシドは、クロデスタTMSL−40のよう なアルキルグリコシドポリエステルを有し、クロデスタTMSL−40は、(ニュ ーヨーク、NY)から市販されており、また1977年3月8日にW.Kラング ダムに発行された米国特許第4,011,389号に示されるようなアルキルグ リコシド・ポリエーテルとを含む。アルキルグリコシドは、1971年8月に発 行された米国特許第3,598,865号、1973年3月にラナウトに発行さ れた米国特許第3,721,633号、1973年11月に発行されたレウの米 国特許第3,772,269号、1972年2月に発行されたマンスフィールド 等の米国特許第3,640,998号、1974年10月に発行されたマンスフ ィールドの米国特許第3,839,318号、1980年9月に発行されたロス 等の米国特許第4,223,129号に追加的に示されている。これらの特許は 参照によりここに組み込まれている。 多価アルコール成分 3成分の柔軟剤成分は、基本的な成分として多価アルコール成分を含む。本発 明に使用される多価アルコール成分の例は、グリセロル及びポリエチレングリコ ール及びポリプロピレングリコールを含み、これらは、約200乃至約400、 好ましくは、約200乃至約1000、最も好ましいのは約200乃至約600 の平均分子量を有する。約200乃至約600の平均分子量を有するポリエチレ ングリコールが特に好ましい。この材料は、商標名「PEG−400」の下にコ ネチカット州ダンベリーのユニオンカーバイド社から市販されている。 化学柔軟剤の上述したリストは、自然において天然の例示として考慮され、本 発明の範囲を制限することを意味しない。 分子量の平均 もし、相対的な分子量の大きさ(Mi)を有する分子の重量フラクション(w i)を表す簡単な分子量の配分を考慮するならば、いくつかの有効な平均値を規 定することが可能である。特定の大きさ(Mi)の分子数の基礎として実行され る平均値は、平均分子量の数字を与える。 Mn=ΣNiMi/ΣNi この定義の重要な結果は、分子量の平均のグラム数が分子のアボガドロ数を含 むことである。 分子量のこの定義は、分子の種類のモノデスパースの分子量と合致する。さら に重要なのは、ポリデスパースポリマーの与えられた大きさの分子数がある方法 で決定され、次にMnを容易に計算できる認識である。これは、束一性の特性値 の基礎である。 与えられた大きさ(Mi)の分子の重量フラクションの基礎による平均化は、 平均分子量の定義に導く。 Mw=ΣNiMi/ΣWi=ΣNiM2 i/ΣNiMi Mwは、ポリマー分子量を表現するためにをMnよりさらに有効である。なぜ ならば、それは、溶融粘度及びポリマーの機械的特性としての特性をさらに性格 に反映し、従って、本発明において使用されるからである。 C.水状の構造の柔軟剤で処理されたティッシュペーパー 本発明による方法において、乾燥ペーパーウエブの少なくとも1つの表面は、 三成分の柔軟剤複合物で処理される。添加剤を紙の表面のウエブに添加するため に適当な方法を使用することができる。適当な方法は、スプレー、プリンティン グ(例えば、フレクソグラフィック印刷)、コーティング(例えば、グラビヤコ ーティング)、または適用技術の組み合わせ、例えば、カレンダロールのような 回転面に柔軟剤をスプレーし、次に柔軟剤をペーパーウエブに転移する。柔軟剤 は、乾燥したテッシュペーパーウエブの一方の表面、または双方の表面のいずれ かに適用される。例えば、高密度化されたテッシュペーパーの場合、柔軟剤は、 より粗い織物側、スムーザ、ワイヤ側、またはテッシュペーパーウエブの両側に 適用することができる。柔軟剤をスムーザ、テッシュペーパーウエブのワイヤサ イドにのみ適用するとき、処理された紙は柔らかい感触を有する。 本発明の方法において、三成分の柔軟剤複合物は、水のような分散体または溶 液から適用される。前述したように、陰イオン柔軟剤と陰イオン表面活性剤コン パティビリティとの間に比は、水状の媒体に陰イオン柔軟剤を分散する補助する ために典型的には10:1から1:10まで変化し、好ましくは、5:1乃至1 :5であり、さらに好ましくは2:1から1:2である。陰イオン表面コンパチ ビリザは、平均の粒子寸法、粒子寸法配分及び水状の分散の明らかな溶液粘度を 低くする。さらに、陰イオン柔軟剤とポリヒドイック成分との間の比は、繊維の 吸収性及び柔軟性を向上するために10:1乃至1:10、好ましくは、5:1 乃至1:5、さらに好ましくは、2:1乃至1:2に変化する。 このような水状構造を系統立てて説明すると、柔軟剤は、有効量だけ水の不混 和性有機性液体に分散される。水状構造の柔軟剤の有効量を構成するものは、使 用される柔軟剤のタイプ、所望の柔軟剤の効果、適用の方法及び同様の要因を含 む多数の要因を含む。基本的には、柔軟剤は、水状構造からテッシュペーパーウ エブに柔軟剤を適用する性能に悪影響を与えることなく、有効な柔軟性を与える ために十分な量存在する必要はなかった。例えば、柔軟剤の比較的高度な濃度は 、従来のスプレー、プリンティング、またはコーティング手段によって柔軟剤を 適応するために困難になるか、または不可能になるような粘度を分散体/溶液に つくることができる。 本発明の処理において、柔軟剤は、テッシュペーパーが乾燥した後、テッシュ ペーパーウエブに柔軟剤を適用する、すなわち、柔軟剤の適用は、「乾燥ウエブ 」追加方法である。乾燥したとき、テッシュペーパーは、約10%またはそれ未 満、好ましくは、約6%またはそれ未満、最も好ましくは約3%またはそれ未満 の水分を有する。柔軟剤を有する処理は、テッシュペーパーがヤンキードライヤ によって乾燥され、次にそれによってもつれさせた後に行う。前述したように、 ペーパーウエブに加えられるならば、ソルビタンスエアレーツのような陰イオン 柔軟剤は、ウエブの内側に移動し繊維を完全にコートする可能性がさらに大きく なる。これは、柔軟剤が、ソルビタンスエアレーツのような低い親水性のもので あれば、紙の引っ張り強度をさらに減少し、紙のウエッタビリティに影響を与え る繊維の離脱を生じる。 このような陰イオンをウエットウエブに添加することは、市販する製紙装置に おいては望ましくない。このような添加は、ヤンキードライヤののりのコーティ ングを妨げ、スキップクリープを生じシートコントロールのロスを生じる。従っ て、本発明におけるように、テッシュペーパーが乾燥した後、柔軟剤を有するテ ッシュペーパーの処理は、特に商業的に製紙装置においてウエットウエブの添加 の潜在的な問題を避ける。 本発明の方法において、三成分の柔軟剤複合物がテッシュペーパーウエブの重 量の約0.1%乃至約3%の量だけ適用される。好ましくは、柔軟剤は、約0. 2%乃至0.8%の量が適用される。このような比較的に低水準の柔軟剤は、テ ッシュペーパーに向上した柔軟性を与えるのに適しており、強度、吸収性及び特 にウエッタビリティがかなりの影響を受ける程度にはテッシュペーパーウエブの 表面をコートしない。また柔軟剤は、テッシュペーパーの表面に非均一な方法で 適用される。「非均一な」の意味は、柔軟剤の量、パターン、配分等が紙の表面 で変化することができる。例えば、テッシュペーパーウエブの表面のある部分は 柔軟剤の量が多いか、または少ないか、柔軟剤をその上に有しない表面の部分を 含む。テッシュペーパーウエブの柔軟剤の典型的な非均一性は、大部分において 、柔軟剤をその表面に適用する方法によるものである。例えば、柔軟剤の水の分 散体または溶液をスプレーする場合の好ましい方法において、柔軟剤は、規則的 なまたは典型的には不規則な柔軟剤の小滴としてテッシュウエブの表面に適用さ れる。柔軟剤の非均一な適用は、テッシュペーパーの強度及び吸収性、及び特に 、ウエッタビリティに悪影響を避け、テッシュペーパーの有効な柔軟剤を提供す るために必要な柔軟剤の水準を小さくする。非均一な適用の有効性は、ソルビタ ンステアレーツのような特定のソルビタンエステルにおいて、柔軟剤が小さい親 水性イオンの柔軟剤を有するとき、非常に重要である。 柔軟剤は、それを乾燥した後のある点で、テッシュペーパーウエブに適用する ことができる。例えば、柔軟剤は、ヤンキードライヤでもつれを形成され、カレ ンダリングと同時かまたはその前にテッシュペーパーウエブに適用される。また 柔軟剤は、テッシュペーパーがこのようなカレンダローラを通過した後、ペアレ ントロールに巻き上げられる前に、ペーパーウエブに適用することができる。好 ましくはないが、柔軟剤は、ペアレントロールから巻き戻されているとき、小さ い完成した紙製品のロールに巻かれる前にテッシュペーパーに適用される。 第1図は、乾燥したテッシュペーパーウエブに柔軟剤の水の分散体または溶液 を適用する好ましい方法を示す。第1図を参照すると、濡れたテッシュウエブ1 は、回転ロール2を越えてインプリンティング織物14に搬送され、次に、イン プリンティング織物14が回転ロール16を越えて走行する間に回転ロール3の 作動によって(矢印5aによって指示された方向に回転する)ヤンキードライヤ 5に搬送される。ペーパーウエブは、スプレーアプリケータ4から供給された接 着剤によってドライヤの円筒形面に固定される。乾燥は、蒸気加熱ドライヤによ って、また図示しない装置によって乾燥フード6を通って加熱され循環された高 温の空気によって行われる。このウエブは、ドクタブレード7によってドライヤ 5から乾燥クレープが形成され、その後、乾燥クレープ紙シート15として構成 される。 紙シート15は、一対のカレンダロール10と11との間を通過する。柔軟剤 の水のような分散体または溶液が、紙シートの一方または双方が柔軟剤で処理す べきかどうかに依存してスプレーアプリケータ8及び9によって上方のアカレダ ロール10及び/または下方のカレンダロール11にスプレーされる。柔軟剤の 水の分散体または溶液は、スプレー8及び9によって上方のカレンダロール10 及び下方のカレンダロール11の表面に小滴の模様として適用される。柔軟剤を 含むこれらの小滴は、(矢印10a及び11aによって指示する方向に回転する )上方カレンダロール10及び下方のカレンダロール11によって紙シートの上 面及び下面のいずれか一方に搬送される。パターン状に高密度化された紙の場合 、紙シート15の上面は、紙の粗い織物の側に対応し、下面は、紙の円滑なワイ ヤ側に対応する。上方のカレンダロール10及び下方のカレンダロール11は、 柔軟剤の小滴を紙シート15の上面及び下面に適用する。柔軟剤処理紙シート1 5は、リール12の円周部分上を通過し、ペアレントロール13上に巻かれる。 第1図に示す実施例の1つの特別な長所は、上方のカレンダロール10と下方 のカレンダロール11のいずれか一方を加熱する能力である。カレンダロール1 0と下方のカレンダロール11のいずれか一方を加熱することによって、水の分 散体または柔軟剤の溶液の水のある部分は、蒸発する。これは、小滴のパターン が柔軟剤のさらに濃縮された量を含むことを意味する。その結果、柔軟剤の特に 有効な量がテッシュペーパーの表面に適用されるが、水が少量であることによっ て紙のウエブに内側に移動する傾向はない。 D.柔らかいテッシュペーパー 本発明によるテッシュペーパー、特にフェイシャル及びトイレットペーパーは 、紙の一方の面または双方の面に適用される柔軟剤によって柔らかいベルベット のような感じを有する。この柔らかさは、複数の対のサンプルの相対的な柔らか さを評価するために多数の特別な柔らかさの判定が求められるパネルスコアユニ ット(PSU)と称されるものを得るテストによって評価される。このデータは 、一対の比較分析機として知られている統計的な方法によって分析される。この 方法において、まず、サンプルの対がそれなりに同定される。次にサンプルの対 が各判定によって一回につき1対判定され、各対の1つは、Xとして指定され、 他方はYとして指定される。簡単に言えば、各Xの例は、次のようにその対にな ったYのサンプルに対して格付けされる。 1.X及びYが等しい柔らかさであると判定されれば、ゼロの等級が与えられ る。 2.XがYよりわずかに柔らかいと判定される場合には、等級が1つ加えられ 、YがXよりわずかにやわらかければ等級が1つマイナスされる。 3.XがYよりわずかに柔らかいと判定される場合には、等級が2つ加えられ 、YがXよりわずかにやわらかければ等級が2つマイナスされる。 4.もしXがYよりかなり柔らかいと判定される場合には、等級が3つ加えら れ、YがXよりかなりやわらかければ等級が3つマイナスされる。 5.もし、XがYより非常に柔らかいと判定される場合には、等級が4つ加え られ、YがXより非常にやわらかければ等級が4つマイナスされる。 すべての判定及びすべてのサンプルから得られたデータは、それらの等級によ って平均化され順に配置されたランクである。次に、このランクは、サンプルが ゼロベース基準になるように選択されるゼロPSU値を与えるのに必要な値で上 方及び下方に移動する。他のサンプルは、ゼロベース基準に関して相対的な等級 によって決定されるようなプラスまたはマイナスを有する。約0.2PSUは、 主に考慮されている柔らかさの著しい差異を表す。柔らかくされないテッシュペ ーパーに関しては、本発明によって柔らかくされたテッシュペーパーは柔らかさ が約0.5PSUまたはそれ以上である。 本発明の重要な観点は、この柔らかさを向上させることは、機械的な処理(例 えば、パルプ精製)を保障するか及び/または化学添加物の使用(例えば、スタ ーチ結合剤)によってテッシュペーパーの他の所望の特性を維持しながら行うこ とができる。1つのこのような特性は、テッシュペーパーの全体の乾燥引っ張り 強度である。ここに使用するように、「全体の引っ張り強度」は、サンプルの幅 のインチ毎の機械方向及び機械を横断する破壊強度のグラム数の合計を言う。本 発明によって柔らかくされたテッシュペーパーは、1層のフェイシャル/トイレ テッシュにおいて、少なくとも約360g/インチ(141.7/cm)、典型的 には約360°乃至約450g/インチ(141.7g/cm乃至177.7g/ cm)、2層のフェイシャル/トイレテッシュにおいて、約400°乃至約500 g/インチ(157.4g/cm乃至196.8g/cm)、タオル製品において約 1000乃至1800g/インチ(393.7g/cm乃至708.7g/cm)の 範囲の全体の乾燥引っ張り強度を有する。 本発明によって柔らかくされたテッシュペーパーにとって重要な他の特性は、 その親水性によって反映される吸収性またはウエッタビリティである。テッシュ ペーパーの親水性は、テッシュペーパーの水で濡れる傾向を言う。テッシュペー パーの親水性は、乾燥したテッシュペーパーが水で完全に濡れるために必要な時 間を決定することによって数量化される。この時間は、「ウエッティング」(ま たはシンキングタイム)と呼ぶ。「ウエッティング」時間に関する一定の繰り返 し可能なテストを行うために、ウエッティング時間の決定のために次の手順を使 用することができる。第1に、紙サンプル(紙サンプルをテストする環境条件は 、TAPPI方法T402で特定化されるような23±1℃及び50±2%RH である)が、ほぼ2.5インチ×3.0インチ(約6.4cm×7.6cm)が、条 件付けされた紙シートの8枚の積重ねから切断される。第2に、切断された8枚 の厚さの紙のシートが、23+1℃の2500mlの蒸留水の表面に配置される 。サンプルの底部シートが水に接触するとき、タイマーが同時にスタートされる 。ペーパーのサンプルが完全に濡れたとき、すなわち、サンプルのトップシート が完全に濡れたとき、タイマーが停止されその時間が読み取られる。完全に濡れ たかどうかは目で確認される。 テッシュペーパーの好ましい親水性は、その意図した端部の使用に依存する。 種々の適用、例えばトイレットペーパーにおいて使用されるテッシュペーパーに おいて、トイレが流されたときに詰まることを防止するために比較的に短い時間 で完全に濡らすことが望ましい。好ましくは、ウエッティング時間は2分または それ未満である。さらに好ましくは、ウエッティング時間は30秒またはそれ未 満、最も好ましいのは、ウエッティング時間は10秒またはそれ未満である。 もちろん、テッシュペーパーの親水性は、製造後すぐに決定される。しかしな がら、テッシュペーパーが製造された後、はじめの2週間の間に、すなわち、製 造後2週間経過した後、かなり疎水性が生じる。上述したようなウエッティング 時間は、2週間の経過後に測定することが好ましい。従って、2週間経過後に室 温で測定されたウエッティング時間は、「2週間ウエッティング時間」と称され ている。 本発明によって柔らかくされたテッシュペーパーは、比較的に小さいリント特 性を有することが好ましい。ここに使用する「リント」とは、紙の表面に接着さ れないか、または緩く接着されたごみ状の紙くずを言う。リントの発生は、紙繊 維の離脱量、並びに繊維長さの他の要因、ヘッドボックスの層形成を指示するも のである。リントの形成を少なくするために、本発明によって柔らかくされたテ ッシュペーパーは、この出願のA章で説明したように製紙繊維にスターチ結合剤 を付加することを必要とする。 前述したように、本発明は、特にパターンデザインにおいて、パターン状に高 密度化されたティッシュペーパーの柔らかさを向上させる際に、特に有効である 。これらのパターンを高密度化したティッシュペーパーは、比較的低い密度(グ ラム/cm3)と比較的に低い基礎重量(グラム/cm3)を特徴する。本発明によっ てパターン状に高密度にしたティッシュペーパーは、約0.60g/cm3または それ未満の密度、及び約10g/m2と約65g/m2との間の基礎重量を有する 。好ましくは、これらのパターンを高密度化した紙は、約0.3g/cm3または それ未満(最も好ましくは、約0.04g/cm3と約0.2g/cm3)の密度と、 約40g/m2の基礎重量とを有する。1991年10月22日に発行された米 国特許第5,059,282号のコラム13、61乃至67行参照、この特許は 、紙の密度をどのように測定するかを示している。 陰イオンの粒子寸法は、従来の光学顕微鏡を使用して測定される。平均の粒子 の寸法及び粒子の寸法の配分は、画像分析技術を使用して計算する。ディスク流 動計を使用して測定される。 次の例は、本発明の実施例を示すが、それを制限するものではない。 例1 本発明の目的は、(1)(ロンザ社によって商品名GLYCOMUL−SCG によって販売される)陰イオンの柔軟剤と、(2)(ICIアメリカ社によって 商品名TWEEN60で販売される)陰イオン表面活性剤コンパチビリザーと、 (3)(ユニオンカーバイド社によって商品名PEG−400の下に販売されて いる)ポリエチレングリコール400とを有し、GLYCOMUL−SVGとT WEEN60との重量比は、4:1である、三成分の生物分解性の柔軟剤複合物 のを製造するために使用することのできる方法を示している。 生物分解性化学柔軟剤の混合物の10%の溶液は、次ぎの手順によって準備さ れる。1.GLYCOMUL−SCGとTWEEN60とを重量比4:1に計量 する。2.(1)を約140°F(60℃)の温度まで加熱する。3.一様な混 合物を形成するために適当な混合物が提供される。4.GLYCOMUL−SC Gと比較して1:2の重量比となるようにPEG400を計量する。5.(4) を約140°F(60℃)まで加熱する。6.(3)&(5)の一様な混合物を 形成するために適当な混合が行われる。7.(6)の混合物に対して等しい水の 重量比を計量する。8.(7)を約140°F(60℃)の温度まで加熱する。 9.テクマール社によって製造されたULTRA TURRAX高速ミキサを使 用して適当な混合を行いながら、(6)の混合物を(8)に加え、(6)の細か い水の分散体を形成する。10.(9)を所望の濃度まで希釈する。11.光学 顕微鏡技術を使用して水の分散の粒子寸法を決定する。粒子寸法は、約50乃至 100ミクロンの範囲である。12.ディスク流動計を使用して測定された水の 分散の粘度は、室温の範囲で、約150乃至約250センチポイズの範囲にある 。 例2 本発明の目的は、(1)(ロンザ社によって商品名GLYCOMUL−SCG によって販売される)陰イオンの柔軟剤と、(2)(ICIアメリカ社によって 商品名TWEEN60で販売される)陰イオン表面活性剤コンパチビリザーと、 (3)(ユニオンカーバイド社によって商品名PEG−400の下に販売されて いる)ポリエチレングリコール400とを有し、GLYCOMUL−SVGとT WEEN60との重量比は、1:1である、三成分の生物分解性の柔軟剤複合物 のを製造するために使用することのできる方法を示している。 生物分解性化学柔軟剤の混合物の10%の溶液は、次ぎの手順によって準備さ れる。1.GLYCOMUL−SCGとTWEEN60とを重量比1:1に計量 する。2.(1)を約140°F(60℃)の温度まで加熱する。3.一様な混 合物を形成するために適当な混合物が提供される。4.GLYCOMUL−SC Gと比較して1:1の重量比となるようにPEG400を計量する。5.(4) を約140°F(60℃)まで加熱する。6.(3)&(5)の一様な混合物を 形成するために適当な混合が行われる。7.(6)の混合物に対して等しい水の 重量比を計量する。8.(7)を約140°F(60℃)の温度まで加熱する。 9.テクマール社によって製造されたULTRA TURRAX高速ミキサを使 用して適当な混合を行いながら、(6)の混合物を(8)に加え、(6)の細か い水の分散体を形成する。10.(9)を所望の濃度まで希釈する。11.光学 顕微鏡技術を使用して水の分散の粒子寸法を決定する。粒子寸法は、約50乃至 100ミクロンの範囲である。12.ディスク流動計を使用して測定された水の 分散の粘度は、室温の範囲で、約100乃至約200センチポイズの範囲にある 。 例3 この例の目的は、スプレー技術及び一時的なウエット樹脂とを使用して例1に よって生物分解性の化学的な柔軟剤混合物で処理する柔らかい吸収性ティッシュ ペーパーシートを製造するために乾燥製糸技術を介してブロー成形を使用する方 法を示すことである。 パイロットスケールのフドリニエル製紙機械が使用される。機械は、上部室、 中央室、及び底部室を有する層状ヘッドボックスを有する。主に短い製紙繊維( ユーカリプツス ハードウッドクラフト)からなる第1の繊維スラリが、上部及 び底部ヘッドボックス室を通って送られる。同時に、主に長い製紙繊維(北のソ フトウッドクラフト)からなる第2の繊維スラリ及び一時的な濡れ強度樹脂 (すなわち、ニューヨーク州ニューヨークのナショナルスターチ及び化学社によ って市販されているナショナルスターチ78−0080)が、中央のヘッドボッ クス室に送られ、重複する関係でフードリニエルワイヤに送られて3層の初期の ウエブを形成する。第1のスラリは、約0.11%の繊維密度であり、第2のス ラリは、約0.15%の繊維密度を有する。初期のウエブがフードリニエルワイ ヤを通して脱水され(5シェドのサテンの織物形状は、1インチ毎に87の機械 的方向と76の非機械的方向の(1センチメートル当たり34の機械的方向と3 0の非機械的方向の)モノフィラメントを有する)、脱水は、デフレクタ及び真 空ボックスによって補助される。 濡れた初期ウエブは、フドリニエルワイヤから米国特許第4,637,859 号に示すような担体織物と同じ担体織物に搬送されるが、担体の織物の規則的な 模様に重ねられ、審美的に楽しめるばらの花びらの大きな模様を有する。担体フ ァブリックへの搬送点で、濡れたウエブは、約22%の繊維密度を有する。濡れ たウエブは、真空脱水ボックスを越えて、ブロースループレドライヤを通ってヤ ンキードライヤに搬送される担体織物によって移動される。ウエブは、真空脱水 ボックスの後に約27%の繊維密度、予備ドライヤの後、ヤンキードライヤに搬 送される前に約65%の繊維密度を有する。 ウエブはドライヤの表面に適用されるポリビニールアルコールの0.25%の 水の溶液を有するクリープ接着剤によってヤンキードライヤの表面に接着される 。ヤンキードライヤは、約177℃の温度で、1分間に約244メートルの表面 速度で作動する。乾燥ウエブは、約24°の傾斜角度を有し、約83°の衝撃角 度を提供するためにドライヤに関して配置されているドクタブレードを備えたヤ ンキーブレードによってもつれが形成される。もつれの形成前に、乾燥ウエブの 繊維密度は99%の値まで増加する。 次に乾燥したクレープのウエブ(1%の湿度内容)は ロール重量で一緒に付勢され、一分間に201メートルの速度で作動する一対の カレンダロールの間を通過する。下方の堅い、ゴムのカレンダロールは、ノズル の間の約10cmの空隙で直線的な形状に整合した4つの0.71mmの直径の柔 軟剤の予め準備された水の分散体でスプレーされる。各ノズルを通る柔軟剤の水 のような分散の容量性流速は、横断面方向の1メートル当たり毎分、約1.37 リッターである。柔軟剤の水のような分散体は、小滴のパターンとしてこの下方 のカレンダロールに噴霧され、小滴のパターンは、直接的な圧力伝達によって乾 燥したもつれたウエブの円滑なワイヤ側に搬送される。乾燥ウエブ上の柔軟剤の 保持率は、全体として約67%である。その結果得られる柔軟なティッシュペー パーは、約30グラム/m2の基礎重量、約0.10グラム/m3の密度を有し、 乾燥した紙の重量の約0.1%の一時的な濡れ強度、及び約0.6%の三成分の 柔軟剤を含む。 例4 この例の目的は、スプレー技術及び一時的なウエット樹脂とを使用して例2に よって生物分解性の化学的な柔軟剤混合物で処理する柔らかい吸収性ティッシュ ペーパーシートを製造するために乾燥製糸技術を介してブロー成形を使用する方 法を示すことである。 パイロットスケールのフードリニエル製紙機械が使用される。機械は、上部室 、中央室、及び底部室を有する層状ヘッドボックスを有する。主に短い製紙繊維 (ユーカリプツス・ハードウッドクラフト)からなる第1の繊維スラリが、上部 及び底部ヘッドボックス室を通って送られる。同時に、主に長い製紙繊維(北の ソフトウッドクラフト)からなる第2の繊維スラリ及び一時的な濡れ強度樹脂( すなわち、ニューヨーク州ニューヨークのナショナルスターチ及び化学社によっ て市販されているナショナルスターチ78−0080)が、中央のヘッドボック ス室に送られ、重複する関係でフドリニエルワイヤに送られて3層の初期のウ エブを形成する。第1のスラリは、約0.11%の繊維密度であり、第2のスラ リは、約0.15%の繊維密度を有する。初期のウエブがフードリニエルワイヤ を通して脱水され(5シェドのサテンの織物形状は、1インチ毎に87の機械的 方向と76の非機械的方向の(1センチメートル当たり34の機械的方向と30 の非機械的方向の)モノフィラメントを有する)、脱水は、デフレクタ及び真空 ボックスによって補助される。 濡れた初期ウエブは、フドリニエルワイヤから米国特許第4,637,859 号に示すような担体織物と同じ担体織物に搬送されるが、担体の織物の規則的な 小さな模様に重ねられ、審美的に楽しめるばらの花びらの大きな模様を有する。 担体ファブリックへの搬送点で、濡れたウエブは、約22%の繊維密度を有する 。濡れたウエブは、真空脱水ボックスを越えて、ブロースループレドライヤを通 ってヤンキードライヤに搬送される担体織物によって移動される。ウエブは、真 空脱水ボックスの後に約27%の繊維密度、予備ドライヤの後、ヤンキードライ ヤに搬送される前に約65%の繊維密度を有する。 ウエブはドライヤの表面に適用されるポリビニールアルコールの0.25%の 水の溶液を有するクリープ接着剤によってヤンキードライヤの表面に接着される 。ヤンキードライヤは、約177℃の温度で、1分間に約244メートルの表面 速度で作動する。乾燥ウエブは、約24°の傾斜角度を有し、約83°の衝撃角 度を提供するためにドライヤに関して配置されているドクタブレードを備えたヤ ンキーブレードによってもつれが形成される。もつれの形成前に、乾燥ウエブの 繊維密度は99%の値まで増加する。 次に乾燥したクレープのウエブ(1%の湿度内容)はロール重量で一緒に付勢 され、一分間に201メートルの速度で作動する一対のカレンダロールの間を通 過する。下方の堅い、ゴムのカレンダロールは、ノズルの間の約10cmの空隙で 直線的な形状に整合した4つの0.71mmの直径の柔 軟剤の予め準備された水の分散体でスプレーされる。各ノズルを通る柔軟剤の水 のような分散の容量性流速は、横断面方向の1メートル当たり毎分、約1.37 リッターである。柔軟剤の水のような分散体は、小滴のパターンとしてこの下方 のカレンダロールに噴霧され、小滴のパターンは、直接的な圧力伝達によって乾 燥したもつれたウエブの円滑なワイヤ側に搬送される。乾燥ウエブ上の柔軟剤の 保持率は、全体として約67%である。その結果得られる柔軟なティッシュペー パーは、約30グラム/m2の基礎重量、約0.10グラム/m3の密度を有し、 乾燥した紙の重量の約0.1%の一時的な濡れ強度、及び約0.7%の三成分の 柔軟剤を含む。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)ソルビタン モノ、ジ、トリエステル及びその混合物から選択さ れる陰イオン柔軟剤と、 (b)エトキシレート・ソルビタン・エステル、プロポキシレート・ソルビタ ン・エステル、アルキルポリグリコシド及びその混合物から選択される陰イオン 表面活性剤コンパチビリザと、 (c)グリセロール、ポリエチレン・グリコール及びその混合体から選択され る多価アルコール成分とを有し、三成分の柔軟剤は、乾燥したティッシュペーパ ーの重量の0.1%乃至3%の量、好ましくは、0.2乃至0.8%の量で存在 することを特徴とする、少なくとも1つの表面に三成分の生物分解性の柔軟剤複 合物を有する柔軟なテッシュペーパー。 2. 陰イオン柔軟剤と陰イオン表面活性剤のコンパチビリザの重量比は、1 0:1乃至1:10の比の範囲であり、陰イオン柔軟剤と多価アルコールとの間 の成分は10:1乃至1:10の範囲である請求項1に記載のティッシュペーパ ー。 3. 前記柔軟剤は、柔軟剤の小滴模様として前記テッシュペーパーの少なく とも一方の面に非均一に適用されている請求項1または2に記載のテッシュペー パー。 4. 前記柔軟剤は、プリィンティングによって前記テッシュペーパーの少な くとも一方の表面に適用される請求項1乃至3に記載のテッシュペーパー。 5. 10g/m2及び65g/m2との間の基礎重量と、0.6g/cm3未満 の密度を有するティッシュペーパーである請求項1乃至4に記載のティッシュペ ーパー。 6. 前記陰イオン柔軟剤は、ソルビタンローレート、ソルビタンミリステー ト、ソルビタンパリミテート、ソルビタンシテアレート、ソルビタンベヘネート 及びその混合物から選択されるC12−C22脂肪酸のソルビタンエステルである請 求項1乃至5のいずれか1項に記載のティッシュペーパー。 7. 前記陰イオン表面活性剤コンパチビリザは、エトキシレート・ソルビタ ンローレート、エトキシレート・ソルビタンミリステート、エトキシレート・ソ ルビタンパリミテート、エトキシレート・ソルビタンステアレート、エトキシレ ート・ソルビタンベヘネート及びその混合物から選択され、第1乃至第20項の 平均程度のエソキシレーションを有するC12−C22脂肪酸のソルビタンエステル であり、エトキシレート・ソルビタンエステルは、2乃至10程度の、さらに好 ましくは、2乃至6のエキソキシレーションを有する請求項1乃至6にいずれか 1項に記載のティッシュペーパー。 8. 前記ポリヒドリキシ成分は、200乃至4000の範囲の平均分子量、 好ましくは、200乃至600の平均分子量を有するポリエチレングリコールで ある請求項1乃至7のいずれか1項に記載のティッシュペーパー。 9. 前記ポリヒドリキシ成分は、200乃至4000の範囲の平均分子量、 好ましくは、200乃至600の平均分子量を有するポリプロピレングリコール である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のティッシュペーパー。
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