JPH09500178A - ポリアミド類の水クエンチ紡糸 - Google Patents

ポリアミド類の水クエンチ紡糸

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JPH09500178A
JPH09500178A JP7504609A JP50460995A JPH09500178A JP H09500178 A JPH09500178 A JP H09500178A JP 7504609 A JP7504609 A JP 7504609A JP 50460995 A JP50460995 A JP 50460995A JP H09500178 A JPH09500178 A JP H09500178A
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ヘロルド,ジヨン・ヘンリー,ザセカンド
コブサ,ヘンリー
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イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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    • D01F6/60Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
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Abstract

(57)【要約】 溶融したポリアミドフィラメント(10)を紡糸口金の毛細管から押出し、気体充填ギャップ(12)の中に通した後、加熱された水系液体が入っているクエンチ浴(13)の中に入れる。この浴には、垂直に位置していて浴表面の下で浴の中に入り口を有する筒状通路を限定しているノズルが備わっている。この入り口の所でフィラメントを収束させてフィラメントの束を生じさせそしてこれを該通路の出口から1分当たり約1500から約3500mの引き出し速度で引き出す。紡糸口金の毛細管中のジェット速度が該フィラメントをノズル通路の出口から引き出す引き出し速度の2から10%の範囲になるように、このポリアミドポリマーを紡糸口金から押出す。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリアミド類の水クエンチ紡糸 発明の背景 織物およびカーペット最終用途用ポリアミド糸は、典型的に、溶融紡糸され、 空気中でクエンチされ(quenched)、そしてこの糸のクエンチ後、延伸 されている。この延伸段階で数多くの延伸ロールおよび関連した駆動およびコン トロールシステムを用いる必要があり、これが紡糸機および製造工程の複雑さを 増している。延伸段階を用いないで「充分な延伸を受けた(fully−dra wn)」糸を製造することを可能にするに充分な程高い速度でこの糸に紡糸を受 けさせる方法を用いることも可能であるが、複雑な装置を用いる必要がありそし て所望の糸特性を達成するのは困難である。本発明は、占有床面積がより小さく てより簡単な紡糸機の使用を可能にするものである。また、糸線にかかる張力が 低いことから、破断率が低くなって収率が高くなることが期待され得る。 発明の要約 本発明に従い、延伸を行う必要なく「充分な延伸を受けた」ポリアミド糸を製 造することを可能にする新規な方法を提供する。この方法は、溶融したポリアミ ドを紡糸口金の毛細管から押出して気体充填ギャップ(gas−filled gap)に通しそして少なくとも45℃の温度の水系液体が入っているクエンチ 浴の中に入れることを含む。この浴表面の下に、一般的には垂直に位置していて 浴の中に入り口開口部を有する筒状通路を限定しているノズルを存在させる。こ のノズル通路への入り口の所でフィラメントを収束させて束にし、そしてこれら を、この 通路のもう1つの末端の所で、連行される浴液と一緒にこの浴から取り出す。こ のフィラメント束を1分当たり約1500から約3500メートル(m/分)の 速度で上記浴から引き出す。このノズル通路の出口からフィラメント束を引き出 す速度(m/分)とジェット速度の比率、即ちドローダウン(draw−dow n)比は、10から50でなくてはならない。 図の簡単な説明 図1は、本発明に従う方法の図式的立面図である。 図2は、図1に示した如き方法で有用なクエンチング装置(quenchin g apparatus)の図式的側面図である。 詳細な説明 本出願で用いる如きポリアミドは、典型的には溶融紡糸可能であって意図した 用途に適した特性を有する繊維をもたらす種々の一般的には線状の脂肪族ホモ− およびコ−ポリアミド類のいずれかを指す。本発明では、ポリ(ヘキサメチレン アジパミド)(6,6ナイロン)およびポリ(ε−カプロアミド)(6ナイロン )およびそれらのコポリマー類が有用である。好適には、ポリ(ヘキサ−メチレ ンアジパミド)を少なくとも約85重量%含むポリマー類を用い、ポリ(ヘキサ メチレンアジパミド)(6,6ナイロン)が最も好適である。 図1を参照して、ポリアミドフィラメント10を紡糸口金11から押出して気 体充填(好適には空気)ギャップ12に通しそして水系液体が入っているクエン チ浴13の中に入れる。図2に示すように、上記浴表面の下に位置しているノズ ル14は、一般的には垂直に位置していて浴の中に開口部を有する入り口16お よび該通路のもう1つの末端の所に 位置していて上記浴の外側に在る出口17を有する筒状通路15を限定している 。筒状通路15は、該フィラメント束および連行される浴液を収容するに充分な 断面積を有していなければならないが、浴液が過剰に失われるほど大きくてはな らない。この出口ノズルを通して失われるのを補う目的で、流入手段(示してい ない)により、補充用の水系クエンチ液、好適には水を該クエンチ浴の中に供給 する。フィラメント10は、通路15の入り口16の所で収束してフィラメント 束を生じ、そして連行される浴液と一緒に出口17の所で出る。図1の参照に戻 って、該フィラメントをクエンチ浴13から引き出して、フィードロール19お よび20の回りに巻き付けた後、巻き上げロール21で巻き上げる。 本分野の技術者が理解するであろうように、繊維の周期的なデニール変動およ び/または繊維破断を最小限にするように紡糸条件を選択すべきである。ジェッ ト速度(jet velocity)、ポリマー温度、相対粘度、気体充填ギャ ップのサイズおよびドローダウン比の調整が不適当であると上記変動および/ま たは破断が生じ得る。ドローダウン比を本明細書で用いる場合、紡糸口金毛細管 の中を通るポリマーのジェット速度に対する、ノズル通路の出口から引き出され るフィラメント束の速度(フィードロールの表面速度として測定)の比率である としてこれを定義する。ジェット速度は、紡糸口金の中を通る全ポリマー体積( cc/分)(ポンプ速度として測定した時)を紡糸口金オリフィスの全断面積( cm2)で割ることによって容易に計算される。 このフィラメント束をノズル通路の出口から好適には約1500から約350 0m/分の範囲の速度で引き出す。引き出し速度(本明細書ではまた紡糸速度ま たはフィードロール速度と呼ぶ)を約1500m/分 未満にすると、延伸が不充分で望ましくなく高い伸びを示す糸がもたらされる。 引き出し速度を約3500m/分以上にすると、望ましくなく低い伸びとじん性 を示す過度の延伸を受けた糸がもたらされる。一般的には、カーペット用糸に適 切なかさ高くした連続フィラメント糸の場合の伸びは約70%未満であるのが望 ましく、そして織物用糸の場合の伸びは約40%未満であるのが望ましい。ドロ ーダウン比が約10から50の範囲に入るようにジェット速度および取り出し速 度のどちらかまたは両方を調整すべきである。 この紡糸すべきポリアミドの相対粘度(RV)は好適には約45−50である 。RVが約40未満であると実施可能ウインドーが狭くなり、RVが50よりず っと高いと、パック圧(pack pressure)が問題になる可能性があ る。 気体充填ギャップは好適にはエアーギャップであるが、蒸気もまた使用可能で ある。所望の物性を有する繊維が得られるように、この気体充填ギャップの長さ を設定すべきである。このギャップの長さは好適には約5cmから約20cmの 範囲である。ギャップ長を長くするにつれて糸線張力が低くなり、これが実施可 能ギャップ長に対する上限および下限を決める。例えば2.1、1.8および1 .5インチ(それぞれ5.3、4.6および3.8cm)の直径を有する3つの 同心円上に位置させた毛細管が備わっている紡糸口金から2000ypm(18 30m/分)で19dpf(21 dtex/フィラメント)の6,6ナイロン 糸を紡糸する場合の実施可能最大ギャップ長は約20cmであった。約25cm にすると、糸線張力が低くなりすぎてフィラメントが互いに接触すると一緒に粘 着し始めた。ストリングアップ(string−up) 中、該紡糸口金から約4インチ以内になるように該クエンチ浴を持ち上げること で束を分離させた。この束を一度開かせると、ギャップ長を20cm以内に保持 する限り、そのフィラメントは分離したままであった。 この糸線が収束する前に該フィラメントの固化を生じさせるのが重要である。 ストリングアップ中のように、2本のフィラメントが接触すると一緒に粘着する 場合、これらを分離させる必要がある。しかしながら、一度これらが独立した状 態になったならば、これらを分離させたままにするに必要とされる力は、これら が遊走しないようにするに足りる力のみである。いろいろなクエンチ浴形態を用 いた実験で、フィラメントの固化はクエンチ浴表面の下方約2.5cm以上の所 で生じることが示された。 該ギャップにおける糸線張力を定量的には測定しなかったが、このギャップ長 を短くするにつれて張力が上昇することは目で見て明らかである。ギャップ長を 長くすると、張力が完全に失われ、フィラメントは真っすぐ落下してクエンチ浴 の中に入る。このギャップ長を短くするにつれて、クエンチ浴内のノズル入り口 の所でフィラメントを収束させるに充分な張力が生じる。好適な状態は、上記を 起こさせるにちょうど足りる張力を持たせた状態である。この時点で、該クエン チ浴の上でフィラメントが細くなる度合は僅かのみである。このギャップ長を更 に短くすると更に張力の上昇がもたらされ、このクエンチ浴の上でフィラメント が細くなる度合が顕著になる。目で見た観察により、ギャップ長を非常に短くす ると、この細くなる度合の大部分が該クエンチ浴の上で生じることが認められた 。 一般的には、実行可能な最大ギャップ長が好適である、と言うのは、 このようにすると最良の物性が得られるからである。ギャップ長を短くするにつ れて、じん性と伸びの両方が低下する。通常、このギャップ長が約15cmより 短くなるまで、じん性の損失はほとんど生じない。好適なギャップ長はフィラメ ントのデニールに伴って変化する。一般的には、約5から約20cmのギャップ 長が好適である。連続フィラメント糸(約15−25のdpf;17−28dt ex/フィラメント)の場合、ギャップ長を10−15cmにすると加工安定性 と物性の最良バランスが得られる。織物用糸(約1.5−6のdpf;1.7− 6.7dtex/フィラメント)の場合、ギャップ長をより短くすると、即ち約 10cmにすると、張力の損失が起こることで、好適な実施範囲は5−8cmで ある。 この水系クエンチ液は好適には水である。このクエンチ浴に仕上げ用組成物を 添加すると、この工程の後で仕上げ剤を塗布する必要がなくなり、これは、工程 中の糸損傷を防止するにとって望ましい。一般的には、希釈した仕上げ用組成物 を用いると操作性がかなり改良される。エトキシル化した成分が入っている親水 性仕上げ用組成物が本方法で用いるに適切である。また、消泡剤と協力させて界 面活性剤を用いると優れた結果が得られることも確認した。また、このクエンチ 浴に他の添加剤、例えば染料、貯蔵剤(reserving agents)、 防汚組成物などを添加することも可能である。 このクエンチ浴の温度は重要な変数である。約45℃から水系クエンチ液の沸 点温度以下の温度を用いると、満足される繊維特性が得られる。25℃の水の中 でクエンチした糸が示す物性は劣っていた(じん性<1.0gpd(0.88d N/tex))。このクエンチ浴の温度を高くす ると、結果として有意に改良された物性が得られた。特に、糸に高い染色率(d ye rate)を持たせることが望まれている場合、約85から95℃の温度 が好適である。均一な特性を示す糸を得るには浴温度をほぼ一定に維持するのが 重要である。 このクエンチ浴の深さ、即ちノズル通路の入り口16からクエンチ浴の表面に 至る距離を、好適には約2から約5cmにする。このクエンチ浴の深さを浅くす るとじん性と伸びが若干改良されるが、浴表面におけるフィラメント間の間隔が 狭くなることで、フィラメントを互いに粘着させないようにしておくのがより困 難になる。浴の深さをフィラメントが互いに粘着しないようにするに必要な深さ 以上にする必要はない。浴の深さが増すにつれてフィラメントにかかる張力が高 くなり、その結果として、フィラメントの特性が低下する。 垂直に取り付けたノズルを該クエンチ浴の底部にか或は少なくともこの浴の表 面下に位置させることで、このクエンチ浴から出る糸線が通る通路を与える。こ のノズルの通路を好適には筒状にし、そして好ましいフローパターンが生じるよ うに滑らかにする。丸くない通路を用いると不規則なフローパターンが生じ、そ れによってフィラメントの粘着がもたらされる。好適には、フィラメントが摩耗 で損傷を受けないように、このノズル通路の入り口の角を丸くする。好適には、 糸線と一緒に運ばれるクエンチ流体が該ノズルから奇麗に分離するように、ノズ ルの壁を約45度の角度で削り取ることで、出口をナイフエッジにする。このク エンチ浴の後側でストリッパージェット(stripper jet)を用いる ことにより、糸を巻き上げる前の糸線が有する水含有量を低くしてもよい。 このノズル通路の直径およびクエンチ浴の深さを、好適には、このノズルを出 るフィラメント束にかかる張力(フィードロールの所で測定した時)が約2から 約6g/フィラメントになるような直径および深さにする。この直径があまりに も大きすぎると、糸線と一緒に運ばれる水の量があまりにも多くなりすぎる。こ の水が最終的に引き抜き速度を速めることから、糸線の張力が過剰になり、糸が 過剰な延伸を受け、破断し得る。他方、直径があまりにも小さいと、糸線の動き が阻止され、この装置に糸を通すことができなくなる。約1440dtexの束 デニールを有する糸の場合、約5/32インチ(4.0mm)の通路直径が好適 である。約40の束デニール(44dtex)を有する織物用糸の場合、1/1 6インチ(1.6mm)の直径が有用である。 ノズル通路の長さはそれの直径ほど重要でない。1/8インチ(3mm)の如 き短い長さおよび6インチ(15cm)の如き長い長さを用いることで満足され る結果が得られる。長さを非常に短くするといくらか劣った糸が得られ、ノズル を非常に長くすると取り扱いにくくなる。 試験方法 本実施例で示すデニール値は公称デニールである。数パーセント高いデニール を有するリラックス処理糸を用いて物性を測定した。 静電容量式糸ムラ試験機を用いて糸の均一さを測定した。この装置を用いると 、変動パーセント率(CV)で糸ムラの尺度が得られ、これは、連続デニール測 定値を平均値で割った標準偏差の100倍に相当する。本明細書に報告する値は 、二次積分装置が備わっているUster糸ムラ試験機モデルBで製造業者の測 定手順を用いて測定した値である。CV値が高ければ高いほど糸の均一さが劣る 。測定を2回行い、この測定 値は、非常に短い範囲の均一さ(0.076cm、即ち0.03インチに切断し た長さに相当する)および長い範囲の均一さ(549cm)即ち216インチに 切断した長さに相当する)に相当する。 米国特許第3,511,815号に記述されている手順に従ってポリマーのR Vを測定した。ASTM方法D−2256−80に従い、この方法の基準に合致 する引張り試験機(Instronモデル1122、Instron Engi neering Corp.、canton、Mass.)を用いて、糸のじん 性、即ち正規化した破壊荷重、伸びおよび引張り応力を測定した。空気作動のし し鼻グリップを用いた。60%伸び/分で試験を行った。本明細書に報告するじ ん性値は、よりが1インチ当たり3回でゲージ長が10インチのサンプルを用い て測定した値である。試験を行うに先立って65%の相対湿度および70℃で糸 の条件付けを行った。 実施例I 図1に示す如き工程を用いてRVが43.6のナイロン6,6を紡糸し、エア ーギャップに通してクエンチ浴に入れることにより、133デニールの19dp f(21dtex/フィラメント)糸を製造した。 約25.4mmの円の形に配置したトリロバル(trilobal)毛細管が 7つ備わっている紡糸口金を用いた。この毛細管は、半円形末端を有する3スロ ットとして記述可能な断面形状を有しており、このスロットの幅は102μmで あり、直線部分の長さは152μmであり、そして全断面長は203μmであっ た。この毛細管の長さは127μmであった。メルトフラクチャー(melt fracture)に対する予防措置として、長さが1.27mmで開先角度が 40度である長い皿穴を 与えた。各毛細管の断面積は0.0588mm2である。 このクエンチ浴と関連したノズルが通路を限定しており、この通路の直径は3 .2mmで長さは25mmであった。このノズル通路入り口の上の浴の深さを1 3mmにした。クエンチ液を温度が90℃の水にした。紡糸口金から水表面に至 る距離(ギャップ)を152mmにした。50psigの空気圧で作動するイン ターレースジェット(interlace jet)を用いて、クエンチ浴を出 る糸線が有する水含有量を低くした。 表1に記述する速度で品目A−Dを製造した。全品目のドローダウンは31. 7であった。 糸が示す各組の物性は3回行った測定の平均値を表す。速度を増すにつれて次 第にじん性、伸びおよび粘り強さが失われることは明らかである。品目Bが高い Uster値を示したことは説明不能である。 実施例II 同じ紡糸口金を用い、紡糸速度を1829m/分で一定にし、エアーギャップ を変化させて、RVが50のナイロン6,6を紡糸して133 デニール、19dpfにした。クエンチ浴の温度を約85℃にした。表2に示す エアーギャップを用いて品目A−Eを製造した。 エアーギャップを短くするにつれて物性が次第に失われる。張力がある程度あ って高すぎない中間的なエアーギャップの時に均一さが最良になる。 実施例III 実施例IIと同じ紡糸口金および同じポリマーを用い、紡糸速度を1829m /分にしそしてエアーギャップを152mmにして、いろいろなdpf(相当す るデニール)を有する一組の糸を紡糸した。表3に示すdpfを持たせて品目A −Dを製造した。 ドローダウンが31.7の品目Aはまだ痕跡程度のドローリゾナンス(dra w resonance)を示し、このことは、CVがより高いことを説明して いる。他の3品目は全部、より低いドローダウン(19に対するそれらのdpf の比率により)を示し、ドローリゾナンスの徴候を全く示さなかった。 実施例IV (比較実施例) 異なる紡糸口金を用いて実施例IIの品目Cを繰り返した。スロットの幅を2 54μmにした。直線部分の長さを371μmにした。スロットの全長を498 μmにした。毛細管の面積は0.36mm2であった。算出ジェット速度は9. 4m/分であった。ドローダウンは195であった。この品目は3.95%のC Vを示し、波長が約10mである顕著なドローリゾナンスを示した。より細い毛 細管を用いるとドローリゾナンスを回避することができるかもしれない。 実施例V 図1に示した如き方法および装置を用いて公称デニールが123の織物用糸を 紡糸した。 紡糸口金は、直径が25および33mmである2つの同心円上に34個の穴を 有していた。この毛細管は円形断面を有しており、その直径は89μmで長さは 279μmであった。ジェット速度は104m/分でドローダウンは17.6で あった。クエンチ水の温度を85℃にし、そしてエアーギャップを7.6cmに した。フィードロールの速度を1829m/分にした。 その結果として得られるリラックス処理糸は134デニールであり、3.53 gpdのじん性、55%の伸び、23.4gpdの引張り応力および1.30g pdの粘り強さを示した。再試験で3.74/62/21.9/1.54および 3.56/60/22.3/1.48が得られた。Uster CVは5.2% であった。 ポンプ速度を変えないでフィードロール速度を2286m/分に高めた。これ により、公称デニールが98に低下し、ドローダウンが22.0にまで上昇した 。リラックス処理糸は108デニールであり、3.42gpdのじん性、40% の伸び、24.4gpdの引張り応力および0.91gpdの粘り強さを示した 。再試験で3.90/47/24.2/1.22および3.72/44/23. 4/1.07が得られた。Uster CVは1.5%であり、ドローリゾナン スの証拠は全くなかった。 ポンプ速度を変えないでフィードロール速度を更に2743m/分に高めた。 これにより、公称デニールが82に低下し、ドローダウンが26.4にまで上昇 した。リラックス処理糸は91デニールであり、3.67gpdのじん性、32 %の伸び、23.4gpdの引張り応力および0.77gpdの粘り強さを示し た。再試験で3.86/35/25.1/0.89および3.83/37/26 .6/0.97が得られた。Uster CVは1.6%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ポリアミド糸を製造する方法であって、 溶融したポリアミドを一定のジェット速度で紡糸口金の毛細管から押出 してフィラメントを生じさせ、このフィラメントを気体充填ギャップの中に通し 、一般的には垂直に位置していて浴の中に入り口開口部を有する筒状通路を限定 しているノズルが関連して存在していて少なくとも45℃の温度の水系液体が入 っているクエンチ浴の中に入れ、該ノズル通路への入り口の所で上記フィラメン トを収束させてフィラメントの束を生じさせ、そして上記フィラメントの束を該 浴から上記通路のもう1つの末端を通して約1500から約3500m/分の引 き出し速度で取り出すことを含み、ここで、該ジェット速度に対する上記引き出 し速度の比率を10から50にする方法。 2. 上記気体充填ギャップがエアーギャップである請求の範囲第1項の方法 。 3. 上記フィラメントが上記エアーギャップの中を約5cmから約20cm の距離に渡って移動する請求の範囲第2項の方法。 4. 上記クエンチ浴が水浴である請求の範囲第1項の方法。 5. 上記水の温度が約85から約95℃である請求の範囲第3項の方法。 6. 該ノズル通路への入り口と該浴の表面との間の距離が約2から5cmで ある請求の範囲第1項の方法。 7. 上記ノズル通路が約1.5mmから約4mmの範囲の直径を有する請求 の範囲第1項の方法。 8. 残存しているクエンチ液を上記フィラメント束から除去しそし て該フィラメント束を巻いてパッケージにすることを更に含む請求の範囲第1項 の方法。 9. 上記ポリアミドがポリ(ヘキサメチレンアジパミド)を含む請求の範囲 第1項の方法。
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