JPH0949803A - 物体観測装置および方法 - Google Patents

物体観測装置および方法

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JPH0949803A
JPH0949803A JP13258196A JP13258196A JPH0949803A JP H0949803 A JPH0949803 A JP H0949803A JP 13258196 A JP13258196 A JP 13258196A JP 13258196 A JP13258196 A JP 13258196A JP H0949803 A JPH0949803 A JP H0949803A
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JP
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light
observation target
reflected
incident
target portion
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Application number
JP13258196A
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English (en)
Inventor
Tamio Miyake
民生 三宅
Tomoya Ishida
智也 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH0949803A publication Critical patent/JPH0949803A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品実装基板のハンダ部位等の鏡面反射特性
を有する部分を含む物体を観測して良否を判定検査する
物体観測装置および方法に関し、メンテナンス性の向
上、低コスト化、検査の高精度化等を図ることを目的と
する。 【解決手段】 物体の観測対象部位12に所定の光路を
経て光を投光する投光手段1〜3と、前記観測対象部位
で反射されて入射された前記光を入射方向に反射する再
帰性反射手段4〜7と、前記再帰性反射手段および前記
観測対象部位で反射され前記所定の光路を介して入射さ
れた前記光を受光する受光手段8〜9とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品実装基板のハ
ンダ部位等の鏡面反射特性を有する部分を含む物体を観
測し、あるいは観測してその良否を判定検査する物体観
測装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の物体観測装置としては、
特開平6−1173号公報に記載のものが挙げられる。
この物体観測装置は、鏡面反射特性を有する部位を含む
物体の観測対象部位に、赤色、緑色、青色の3色光を異
なる仰角から投光し、これらを撮像して得たカラー画像
によって観測対象部位の観測を行うものであり、投光手
段および受光手段等によって構成される。
【0003】投光手段は赤色光源、緑色光源、青色光源
の計3個の環状蛍光灯光源を有し、これら3色光を異な
る仰角から観測対象部位に投光する。また、これら3色
光源は、物体が置かれた位置において混色されると完全
な白色光が得られる対波長発光エネルギー分布を有する
ように予め光度調整されている。受光手段はCCDカメ
ラ等のカラーテレビカメラであり、観測対象部位からの
反射光像を撮像してカラー画像信号を得る。
【0004】図18は、投光手段の構成図である。同図
において、投光部141の赤色光源142、緑色光源1
43、青色光源144の各環状光源は、その中心が受光
部145の受光中心軸146と一致するように同心円上
に設置され、かつリング半径r1 、r2 、r3 を違え、
基準面147からの高さh1 、h2 、h3 を違えること
によって、受光中心軸146と基準面147とが交わる
点Aからの仰角が、互いに異なる角度θ1 、θ2 、θ3
(ただし、θ1 >θ2 >θ3 )となるように設置され、
かつ点Aと各光源との距離がほぼ等しくなるように構成
されている。
【0005】この物体観測装置によれば、基準面147
に対して様々な傾斜角を有する各曲面要素によって構成
される、部品実装基板のハンダ部位等の鏡面反射特性を
有する部分においては、各曲面要素は、斜め方向より入
射した各有色光を入射角に応じた方向に正しく反射させ
る。
【0006】この反射方向が受光部の受光中心軸146
の方向(基準面に対して垂直方向)と一致する曲面要素
は、カラー画像において、対応する有色光源色に彩色さ
れるので、平坦部に近い傾斜を有する曲面要素は赤色に
彩色され、傾斜が急な曲面要素は青色に彩色され、この
中間の傾斜を有する曲面要素は緑色に彩色される。すな
わち、鏡面反射特性を有する部分はその三次元曲面形状
に応じて各有色光源色に分離彩色される。
【0007】また、3色光は混色されると完全な白色光
が得られる対波長発光エネルギー分布を有しているの
で、カラー画像において、乱反射特性を有する部分はそ
れぞれの有する色に彩色される。さらに、このようにし
て得られたカラー画像に基づいて、ハンダ部位等の観測
対象部位の良否判定検査を行う検査実行手段を兼ね備え
たものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の物体観
測装置においては、3色の可視光を得るために3個の有
色光源を必要とするため、投光部の構造が複雑となり、
メンテナンス性が悪く、コストが高くなるという不都合
があった。
【0009】また、各有色光源に波長特性や光度のバラ
ツキがあるため、個々の装置において混色時に白色光が
得られるように各有色光源の光度調整を行う必要があ
り、この光度調整作業が困難で手間がかかるという不都
合があった。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、調整作業を含めたメンテ
ナンス性の向上および低コスト化を図ることを目的とす
るもので、また観測あるいは検査の高精度化を図ること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
物体観測装置は、物体の観測対象部位に所定の光路を経
て光を投光する投光手段と、前記観測対象部位で反射さ
れて入射された前記光を入射方向に反射する再帰性反射
手段と、前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で
反射され前記所定の光路を介して入射された前記光を受
光する受光手段とを具備するものである。
【0012】請求項2記載の物体観測装置は、請求項1
記載の物体観測装置において、前記再帰性反射手段を、
前記観測対象部位の中央に対して環状に配設したことを
特徴とするものである。
【0013】請求項3記載の物体観測装置は、請求項1
記載の物体観測装置において、前記再帰性反射手段を、
前記観測対象部位の中央に対してドーム状に配設したこ
とを特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の物体観測装置は、請求項1
記載の物体観測装置において、前記再帰性反射手段を複
数備え、前記観測対象部位の中央からの仰角が異なる位
置にそれぞれ配置したことを特徴とするものである。
【0015】請求項5記載の物体観測装置は、請求項1
記載の物体観測装置において、前記再帰性反射手段を前
記観測対象部位の中央に対して環状に複数備え、前記観
測対象部位の中央からの仰角が異なる位置にそれぞれ配
置したことを特徴とするものである。
【0016】請求項6記載の物体観測装置は、請求項1
ないし請求項5いずれか記載の物体観測装置において、
前記再帰性反射手段が、前記観測対象部位からの反射光
の特定波長を反射するものであることを特徴とするもの
である。
【0017】請求項7記載の物体観測装置は、請求項1
または請求項3いずれか記載の物体観測装置において、
前記再帰性反射手段が、前記観測対象部位の中央からの
仰角によって反射する特定波長が連続的に変化するもの
であることを特徴とするものである。
【0018】請求項8記載の物体観測装置は、請求項4
または請求項5いずれか記載の物体観測装置において、
前記複数の再帰性反射手段が、それぞれ異なる特定波長
を反射するものであることを特徴とするものである。
【0019】また請求項9記載の物体観測装置は、請求
項1ないし請求項8いずれか記載の物体観測装置におい
て、前記投光手段が、光源と、前記光源の放射光を反射
して前記観測対象部位に投光し、前記観測対象部位から
反射された光を通過させて前記受光手段に入射させるビ
ームスプリッタを有するものであることを特徴とするも
のである。
【0020】請求項10記載の物体観測装置は、請求項
1ないし請求項8いずれか記載の物体観測装置におい
て、前記投光手段が、前記受光手段の受光軸の近傍に配
設され、前記観測対象部位に光を投光する光源を有する
ものであることを特徴とするものである。
【0021】請求項11記載の物体観測装置は、請求項
10記載の物体観測装置において、前記投光手段の光源
が、前記受光手段の受光軸を中心とした環状光源である
ことを特徴とするものである。
【0022】また、請求項12記載の物体観測装置は、
物体の観測対象部位に白色光源からの白色光を所定の光
路を経て投光する投光手段と、前記観測対象部位の中央
からの仰角がそれぞれ異なる位置に環状に配置され前記
観測対象部位で反射されて入射された前記白色光の少な
くとも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向に反射する
複数の再帰性反射手段と、前記再帰性反射手段および前
記観測対象部位で反射され前記所定の光路を介して入射
された前記少なくとも2つの色波長成分をそれぞれ識別
して受光する受光手段とを具備することを特徴とするも
のである。
【0023】請求項13記載の物体観測装置は、物体の
観測対象部位に白色光源からの白色光を所定の光路を経
て投光する投光手段と、前記観測対象部位の中央からの
仰角がそれぞれ異なる位置に環状に配置され前記観測対
象部位で反射されて入射された前記白色光の赤色波長成
分、緑色波長成分または青色波長成分をそれぞれ入射方
向に反射する複数の再帰性反射手段と、前記再帰性反射
手段および前記観測対象部位で反射されて前記所定の光
路を介して入射された赤色光、緑色光および青色光をそ
れぞれ識別して受光する受光手段とを具備することを特
徴とするものである。
【0024】請求項14記載の物体観測装置は、物体の
観測対象部位に白色光源からの白色光を所定の光路を経
て投光する投光手段と、前記観測対象部位の中央に対し
てドーム状に配置され前記観測対象部位で反射されて入
射された前記白色光の特定波長を入射方向に反射し前記
観測対象部位の中央からの仰角によって前記特定波長が
連続的に変化する再帰性反射手段と、前記再帰性反射手
段および前記観測対象部位で反射されて前記所定の光路
を介して入射された前記特定波長の光を受光する受光手
段とを具備することを特徴とするものである。
【0025】請求項15記載の物体観測装置は、少なく
とも2つの色波長成分の光を所定の時間間隔で所定の光
路を経て物体の観測対象部位に順次投光する投光手段
と、前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異な
る位置に配置されて前記観測対象部位で反射されて入射
された前記少なくとも2つの色波長成分をそれぞれ入射
方向に反射する少なくとも2つの再帰性反射手段と、前
記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射されて
前記所定の光路を介して入射される前記少なくとも2つ
の色波長成分を順次受光する2次元受光素子を有する受
光手段とを具備することを特徴とするものである。
【0026】請求項16記載の物体観測装置は、白色光
源の投光軸上に赤色、緑色および青色の各色フィルタを
所定の時間間隔で変更することによって前記各色フィル
タを透過した赤色光、緑色光および青色光を所定の光路
を経て物体の観測対象部位に順次投光する投光手段と、
前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
置に配置され前記観測対象部位で反射されて入射された
前記各色光の赤色波長成分、緑色波長成分または青色波
長成分をそれぞれ入射方向に反射する複数の再帰性反射
手段と、前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で
反射され前記所定の光路を介して入射される前記各色波
長成分を順次受光するモノクロテレビカメラを有する受
光手段とを具備することを特徴とするものである。
【0027】請求項17記載の物体観測装置は、物体の
観測対象部位に白色光源からの白色光を所定の光路を経
て投光する投光手段と、前記観測対象部位の中央からの
仰角がそれぞれ異なる位置に配置され前記観測対象部位
で反射されて入射された前記白色光の赤色波長成分、緑
色波長成分または青色波長成分をそれぞれ入射方向に反
射する複数の再帰性反射手段と、前記再帰性反射手段お
よび前記観測対象部位で反射され前記所定の光路を介し
て入射される前記各色波長成分を受光するモノクロテレ
ビカメラの受光軸上に、赤色、緑色および青色の各色フ
ィルタを所定の時間間隔で変更することによって前記各
色フィルタを透過した赤色光、緑色光または青色光を順
次受光する受光手段とを具備することを特徴とする。
【0028】請求項18記載の物体観測装置は、赤色
光、緑色光および青色光を所定の時間間隔で変更する3
色光源からの前記各色光を所定の光路を経て物体の観測
対象部位に順次投光する投光手段と、前記観測対象部位
の中央からの仰角がそれぞれ異なる位置に配置され前記
観測対象部位で反射されて入射された前記各色光の赤色
波長成分、緑色波長成分または青色波長成分をそれぞれ
入射方向に反射する複数の再帰性反射手段と、前記再帰
性反射手段および前記観測対象部位で反射され前記所定
の光路を介して入射される前記各色波長成分を順次受光
するモノクロテレビカメラを有する受光手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0029】請求項19記載の物体観測装置は、少なく
とも2つの色波長成分の光を同時にまたは所定の時間間
隔で所定の光路を経て物体の観測対象部位に投光する投
光手段と、前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞ
れ異なる位置に配置されて前記観測対象部位で反射され
て入射された前記少なくとも2つの色波長成分をそれぞ
れ入射方向に反射する少なくとも2つの再帰性反射手段
と、前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射
されて前記所定の光路を介して入射される前記少なくと
も2つの色波長成分を順次受光する2次元受光素子を有
する受光手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0030】請求項20記載の物体観測装置は、請求項
1ないし請求項19いずれか記載の物体観測装置におい
て、前記受光手段による受光データに基づいて、前記観
測対象部位の鏡面反射部分を検知し、その検知結果に基
づいて前記観測対象部位の良否を判定する検査実行手段
を具備することを特徴とするものである。
【0031】さらに、本発明の請求項21記載の物体観
測方法は、物体の観測対象部位に投光手段からの光を所
定の光路を経て投光し、前記観測対象部位で反射され入
射される前記光を再帰性反射手段によって入射方向に反
射させ、前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で
反射されて前記所定の光路を介して入射される前記光を
受光手段によって受光することを特徴とするものであ
る。
【0032】請求項22記載の物体観測方法は、請求項
21記載の物体観測方法において、前記観測対象部位の
中央に対して環状に配設した前記再帰性反射手段によっ
て、前記観測対象部位からの反射光を入射方向に反射さ
せることを特徴とするものである。
【0033】請求項23記載の物体観測方法は、請求項
21記載の物体観測方法において、前記観測対象部位の
中央に対してドーム状に配設した前記再帰性反射手段に
よって、前記観測対象部位からの反射光を入射方向に反
射させることを特徴とするものである。
【0034】請求項24記載の物体観測方法は、請求項
21記載の物体観測方法において、前記観測対象部位の
中央からの仰角が異なる位置にそれぞれ配置した複数の
前記再帰性反射手段によって、前記観測対象部位からの
反射光を入射方向に反射させることを特徴とするもので
ある。
【0035】請求項25記載の物体観測方法は、請求項
21記載の物体観測方法において、前記観測対象部位の
中央に対して環状に、かつ前記観測対象部位の中央から
の仰角が異なる位置にそれぞれ配設した複数の前記再帰
性反射手段によって、前記観測対象部位からの反射光を
入射方向に反射させることを特徴とするものである。
【0036】請求項26記載の物体観測方法は、請求項
21ないし請求項25いずれか記載の物体観測方法にお
いて、前記観測対象部位からの反射光の特定波長を反射
する前記再帰性反射手段によって、前記観測対象部位か
らの反射光の特定波長成分を入射方向に反射させること
を特徴とするものである。
【0037】請求項27記載の物体観測方法は、請求項
21または請求項23いずれか記載の物体観測方法にお
いて、前記観測対象部位の中央からの仰角によって反射
する特定波長が連続的に変化する前記再帰性反射手段に
よって、前記観測対象部位からの反射光の、前記仰角に
応じた波長成分を入射方向に反射させることを特徴とす
るものである。
【0038】請求項28記載の物体観測方法は、請求項
24または請求項25いずれか記載の物体観測方法にお
いて、それぞれ部分的に異なる特定波長を反射する前記
再帰性反射手段によって、前記観測対象部位からの反射
光の特定波長成分を入射方向に反射させることを特徴と
するものである。
【0039】請求項29記載の物体観測方法は、物体の
観測対象部位に白色光源を有する投光手段からの白色光
を所定の光路を経て投光し、前記観測対象部位の中央か
らの仰角がそれぞれ異なる位置に環状に配置された複数
の再帰性反射手段によって前記観測対象部位で反射され
入射された前記白色光の赤色波長成分、緑色波長成分ま
たは青色波長成分を入射方向にそれぞれ反射させ、前記
再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され前記
所定の光路を介して入射された赤色光、緑色光および青
色光を受光手段によって受光することを特徴とするもの
である。
【0040】請求項30記載の物体観測方法は、物体の
観測対象部位に白色光源を有する投光手段からの白色光
を所定の光路を経て投光し、前記観測対象部位の中央に
対してドーム状に配置された再帰性反射手段によって前
記観測対象部位で反射されて入射された前記白色光を前
記観測対象部位の中央からの仰角によって変化する特定
波長を入射方向に反射し、前記再帰性反射手段および前
記観測対象部位で反射され前記所定の光路を介して入射
された前記特定波長の光を受光手段によって受光するこ
とを特徴とするものである。
【0041】請求項31記載の物体観測方法は、物体の
観測対象部位に投光手段から少なくとも2つの色波長成
分の光を同時にまたは所定の時間間隔で所定の光路を経
て投光し、前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞ
れ異なる位置に配置された少なくとも2つの再帰性反射
手段によって前記観測対象部位で反射されて入射された
前記少なくとも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向に
反射し、前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で
反射されて前記所定の光路を介して入射された前記少な
くとも2つの色波長成分を2次元受光素子を有する受光
手段によって順次受光することを特徴とするものであ
る。
【0042】請求項32記載の物体観測方法は、物体の
観測対象部位に投光手段から少なくとも2つの色波長成
分の光を所定の時間間隔で所定の光路を経て順次投光
し、前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異な
る位置に配置された少なくとも2つの再帰性反射手段に
よって前記観測対象部位で反射されて入射された前記少
なくとも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向に反射
し、前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射
されて前記所定の光路を介して入射された前記少なくと
も2つの色波長成分を2次元受光素子を有する受光手段
によって順次受光することを特徴とするものである。
【0043】請求項33記載の物体観測方法は、請求項
21ないし請求項32いずれか記載の物体観測方法にお
いて、前記受光手段による受光データに基づいて前記観
測対象部位の鏡面反射部分を検査実行手段によって検知
し、その検知結果に基づいて前記観測対象部位の良否を
判定することを特徴とするものである。
【0044】従って、本発明の請求項1記載の物体観測
装置および請求項21記載の物体観測方法によれば、投
光手段によって観測対象部位に上方から光を投光し、前
記観測対象部位からの反射光を再帰性反射手段によって
その入射方向に反射し、受光手段によって前記再帰性反
射手段を介して前記観測対象部位から反射された光を受
光することによって、光源を単一光源とすることができ
るので、低コスト化、メンテナンス性の向上、光源の調
整作業の簡単化を図ることができ、また観測の高精度化
を図ることができる。
【0045】また、本発明の請求項20記載の物体観測
装置および請求項33記載の物体観測方法によれば、検
査実行手段によって前記受光手段による受光データに基
づいて、前記観測対象部位の鏡面反射部分を検知特定
し、前記観測対象部位の良否を判定することによって、
検査工程における装置の低コスト化、メンテナンス性の
向上、調整作業の簡単化を図ることができ、また検査の
高精度化を図ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明による物体観測装置の
実施の形態1を示す構成図である。図1において、1は
白熱ランプ、キセノンランプ等の白色光源であり、2は
白色光源1から放射された白色光を平行光にするレンズ
である。3はレンズ2から入射する平行白色光の一部を
反射して観測対象部位12に投光するとともに、再帰性
反射体4、5または6を介して観測対象部位12で反射
された光の一部を透過させるハーフミラー等のビームス
プリッタである。白色光源1、レンズ2およびビームス
プリッタ3は投光手段を構成する。
【0047】4は観測対象部位12で反射されて入射す
る白色光の赤色波長成分を入射方向に反射する環状の赤
色再帰性反射体であり、5は観測対象部位12で反射さ
れて入射する白色光の緑色波長成分を入射方向に反射す
る緑色再帰性反射体であり、6は観測対象部位12で反
射されて入射する白色光の青色波長成分を入射方向に反
射する環状の青色再帰性反射体である。
【0048】これら赤色再帰性反射体4、緑色再帰性反
射体5および青色再帰性反射体6は環状半径または基準
面10からの高さ、あるいは環状半径と基準面10から
の高さの両方を違えることにより、基準面10とカラー
テレビカメラ8の受光中心軸11の交点に位置する観測
対象部位12から見た仰角がそれぞれ異なるように設置
されている。
【0049】再帰性反射体4〜6は微小なコーナーキュ
ーブまたはキャッツアイとなるガラスビーズを面状に敷
きつめて形成されるものであり、道路のガードレール等
に付加されているものと原理的に同じである。
【0050】図2は、再帰性反射体の説明図であり、図
(a)はコーナーキューブによるもの、図(b)はキャ
ッツアイによるものである。また、図(c)は図(a)
に示す矢印方向から見たコーナーキューブの正面図であ
る。
【0051】図(a)において、コーナーキューブ21
の内面には、入射する光の特定波長成分のみを透過する
特定波長反射層22が塗布または蒸着されており、コー
ナーキューブ21は入射する光の特定波長成分のみを反
射する。また、図(b)において、キャッツアイ23の
半球面には、特定波長反射層22が塗布または蒸着され
ている。
【0052】この特定波長反射層22は、例えば入射し
た光の赤色波長成分のみを透過し、他の波長成分を吸収
するものである。従って、図中に示すように、コーナー
キューブ21およびキャッツアイ23は入射光の特定波
長成分を入射方向にそのまま反射する。
【0053】なお、図2(a)に示すコーナーキューブ
21は、特定波長反射層22で特定波長のみを透過し、
その他の波長を吸収するようにし、コーナーキューブ2
1の反射面(内面)において特定波長反射層22を透過
した光を反射させるようにしているが、特定波長のみを
正反射し、その他の波長を透過する光学的多層膜と、こ
の光学的多層膜を透過した光を吸収する光吸収体によっ
てコーナーキューブ21を構成してもよい。このほうが
前者より反射率を向上させることができる。また、キャ
ッツアイ23においては、球を着色することにより、特
定波長成分のみを透過し、その他の波長を吸収するよう
にしてもよい。
【0054】図1に戻り、7は赤色再帰性反射体4、緑
色再帰性反射体5および青色再帰性反射体6が固定され
るドーム状のフードである。このフード7の内面は光が
反射しないように黒色塗装等の光吸収構造であるほうが
よい。赤色再帰性反射体4、緑色再帰性反射体5、青色
再帰性反射体6およびフード7は再帰性反射手段を構成
する。
【0055】8は赤色再帰性反射体4、緑色再帰性反射
体5または青色再帰性反射体6を介して観測対象部位1
2で反射され、ビームスプリッタ3を透過した反射光像
を撮像してカラー画像信号を出力するカラーテレビカメ
ラであり、9はこのカラー画像を映すモニタである。カ
ラーテレビカメラ8およびモニタ9は受光手段を構成す
る。
【0056】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。白色光源1から放射された白色光は、レンズ2によ
って平行光にされ、ビームスプリッタ3によってその一
部、例えば半分の光量が反射され、観測対象部位12に
所定の光路を経て上方から投光される。ビームスプリッ
タ3を介して投光された白色光は、観測対象部位12の
各曲面要素において、基準面10に対する各曲面要素の
傾斜角に応じた方向に反射される。仰角θ1 の方向に反
射された白色光は赤色再帰性反射体4に、仰角θ2 の方
向に反射された白色光は緑色再帰性反射体5に、仰角θ
3 の方向に反射された白色光は青色再帰性反射体6に、
それぞれ到達する。
【0057】各再帰性反射体4〜6においては、前述し
たように特定波長成分のみが入射方向に反射されるの
で、赤色再帰性反射体4では赤色光が、緑色再帰性反射
体5では緑色光が、青色再帰性反射体6では青色光が、
それぞれ入射方向に反射され、もと来た経路を戻り、観
測対象部位12において受光中心軸11の方向に反射さ
れる。
【0058】反射された赤色光、緑色光および青色光
は、投光時と同じ光路を通ってビームスプリッタ3に到
達し、その一部、例えば半分の光量がビームスプリッタ
3を透過してカラーテレビカメラ8に到達する。
【0059】そして、カラーテレビカメラ8によって、
これら赤色光、緑色光、および青色光を含む反射光像が
カラー撮像され、このカラー画像信号がモニタ9に送ら
れ、モニタ9に撮像されたカラー画像が映し出される。
モニタ9に映し出された反射光像のカラー画像におい
て、観測対象部位12が鏡面反射部位であれば、各曲面
要素の仰角θ1 、θ2 、θ3 に対応するものは、赤色、
緑色または青色に彩色されるので、観測対象部位12は
その三次元形状に応じて赤色、緑色または青色に分離彩
色される。
【0060】一方、観測対象部位12が乱反射部位であ
れば、観測対象部位12の表面色がカラーテレビカメラ
8によって撮像され、表面色を観測できる。
【0061】図3は、観測対象部位12が鏡面反射部位
の場合におけるカラー画像の一例を示す説明図で、31
は赤色に彩色された部分、32は緑色に彩色された部
分、33は青色に彩色された部分をそれぞれ示す。ま
た、乱反射部位の各部分は、カラー画像においては、そ
れぞれの部分が有する色に彩色される。
【0062】このように、本実施の形態1によれば、そ
れぞれ異なる特定波長を入射方向に反射する複数の再帰
性反射体を用いることにより、光源を単一光源とするこ
とができるので、低コスト化を図ることができ、メンテ
ナンス性を向上させることができる。さらに、白色光を
得るための各有色光源の調整作業が不要となるため、光
源の調整作業を簡単化できる。
【0063】なお、図4に示すように、白色光源1およ
びレンズ2をビームスプリッタ3の上方に配置し、逆に
カラーテレビカメラ8をビームスプリッタ3に対して水
平方向に配置した構成としてもよい。
【0064】また、再帰性反射体の反射波長を赤色、緑
色および青色としたが、これらは他の色に容易に変更で
きることは言うまでもなく、また従来例のように混色さ
せたときに白色光が得られる色の組み合わせである必要
はない。
【0065】また、図5(a)に示すように、内面に銀
箔等の全反射層41を蒸着または塗布したコーナーキュ
ーブ42の前面に、入射光の特定波長成分のみを透過さ
せる色フィルタ43を設け、このコーナーキューブ42
および色フィルタ43によって特定波長を反射する再帰
性反射体を構成してもよい。また、図5(b)に示すよ
うに、半球面に銀箔等の全反射層41を蒸着または塗布
したキャッツアイ44の前面に色フィルタ43を設け、
このキャッツアイ44および色フィルタ43によって再
帰性反射体を構成してもよい。
【0066】また、図6に示すように、白色光源1を介
してレンズ2と対向する位置に白色光源1からり放射さ
れた白色光を反射する球面リフレクタ51を配置すれ
ば、白色光源1の利用効率を約2倍向上させることがで
きる。
【0067】また、鏡面反射特性を有する部位を含む観
測対象物体において、鏡面反射部位の概略形状と位置が
分かればよい場合は、再帰性反射体を異なる仰角に複数
配置せず、例えば観測対象物体に緑色の乱反射部位がな
ければ緑色再帰性反射体5のみとしてもよく、このよう
な物体観測装置によれば、さらに低コスト化を図ること
ができる。
【0068】さらに、鏡面反射特性を有する部位を含む
観測対象物体において、鏡面反射部位の概略形状と位置
が分かればよく、周辺のカラー画像を必要としない場合
は、カラーテレビカメラ8に代えてモノクロテレビカメ
ラを使用することができる。また、波長特性を有する再
帰性反射体4〜6に代え、波長特性を持たず、入射光の
全波長成分を入射方向に反射する再帰性反射体を使用す
ることができる。この場合は、図3に示す赤色部分3
1、緑色部分32および青色部分33は、モノクロ濃淡
画像において周辺部より明度の高い部分として観測され
る。
【0069】このような物体観測装置によれば、モノク
ロテレビカメラを使用することによってさらに低コスト
化を図ることができる。
【0070】(実施の形態2)図7は、本発明による物
体観測装置の実施の形態2を示す構成図で、図1に示す
構成要素と同一部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。図7において、61は受光中心軸11上に
その中心を有し、受光中心軸11近傍に設けられた蛍光
灯、光ファイバ等の環状白色光源である。
【0071】この環状白色光源61の径rが基準面10
からの高さhに比して小さくなるように設定すれば、観
測対象部位12に対する光軸は受光中心軸11に平行で
あると見なすことができる。この近似は、再帰性反射体
の反射方向が光の入射方向とは完全に一致せず幅を持つ
こと、鏡面反射特性を有する物体において実際には部分
拡散反射を生じるため反射方向に幅を持つこと等から考
えても有効である。
【0072】次に、実施の形態2の動作について説明す
る。環状白色光源61から放射された白色光は、観測対
象部位12にほぼ上方から投光され、観測対象部位12
がハンダ部位等の鏡面反射特性を有するものであれば、
投光された白色光は観測対象部位12の各曲面要素にお
いて、基準面に対する各曲面要素の傾斜角に応じた方向
に正反射される。
【0073】そして、各再帰性反射体4〜6の方向に反
射された白色光は,各再帰性反射体4〜6に到達し、赤
色再帰性反射体4では赤色光が、緑色再帰性反射体5で
は緑色光が、青色再帰性反射体6では青色光が、それぞ
れ入射方向に反射され、もと来た経路を戻り、観測対象
部位12において受光中心軸11の方向に反射され、カ
ラーテレビカメラ8によって受光される。
【0074】このように、実施の形態2によれば、受光
中心軸11上にその中心を有する環状白色光源61を受
光中心軸11近傍に設けることによって、ビームスプリ
ッタが不要となるため、実施の形態1に比べ、受光手段
であるカラーテレビカメラ8に受光される光量を大きく
することができ、低コスト化とメンテナンス性の向上を
図ることができる。
【0075】なお、実施の形態2において、図8に示す
ように、環状でない白色光源71を受光中心軸11近傍
に設けて投光手段としてもよい。
【0076】(実施の形態3)図9は、本発明による物
体観測装置の実施の形態3を示す構成図で、図1に示す
構成要素と同一部分には同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。図9において、81は鏡面反射特性を有す
る観測対象部位12で反射されて入射する白色光の特定
波長成分を、入射方向に反射するドーム状の再帰性反射
体であり、観測対象部位12から見た仰角によって反射
する波長成分が連続的に変化するものである。
【0077】例えば仰角がθ1 である領域は、赤色波長
成分を入射方向に反射し、仰角が小さくなるに従って反
射する波長成分が黄、緑、…と連続的に変化し、仰角が
θ2である領域では紫色の波長成分を反射する。
【0078】次に、実施の形態3の動作について説明す
る。ビームスプリッタ3を介して観測対象部位12に投
光された白色光は、観測対象部位12の各曲面要素にお
いて基準面に対する各曲面要素の傾斜角に応じた方向に
反射される。
【0079】そして、仰角θ2 〜θ1 の方向に反射され
た白色光は再帰性反射体81に到達し、再帰性反射体8
1の仰角の異なる各領域において、その仰角に対応した
特定波長成分のみが入射方向に反射される。反射された
赤色〜紫色の各有色光は、もと来た経路を戻り、観測対
象部位12において受光中心軸11の方向に反射され
る。
【0080】従って、カラーテレビカメラ8によって撮
像され、モニタ9に映し出された反射光像のカラー画像
において、観測対象部位12の各曲面要素は、基準面に
対する傾斜角に応じた色に彩色されるので、観測対象部
位12はその三次元形状に応じて変化する色によって連
続的に彩色される。
【0081】図10は、このときのカラー画像の一例を
示す説明図で、91は赤色彩色部分、92は黄色彩色部
分、93は緑色彩色部分、94はシアン色彩色部分、9
5は青色彩色部分、96は紫色彩色部分である。このよ
うに観測対象部位12はその三次元形状に応じて赤色〜
紫色に連続的に彩色される。
【0082】このように、実施の形態3に示す物体観測
装置によれば、入射する白色光の特定波長成分を入射方
向に反射するものであり、観測対象部位12から見た仰
角によって反射する波長成分が連続的に変化するドーム
状の再帰性反射体81を再帰性反射手段として用い、カ
ラー画像において観測対象部位12をその三次元形状に
応じて変化する色によって連続的に彩色させることによ
って、より精密な観測を行うことができる。
【0083】なお、実施の形態3において、鏡面反射特
性を有する部位を含む観測対象物体において、鏡面反射
部位の二次元形状と位置が分かればよく、この鏡面反射
部位周辺のカラー画像を必要としない場合、例えば観測
対象物体に付着した水滴を観測したい場合は、カラーテ
レビカメラ8に代えてモノクロテレビカメラを使用する
ことができ、また波長特性を有する再帰性反射体81に
代えて波長特性を持たず、入射光の全波長成分を入射方
向に反射する再帰性反射体を使用することができる。
【0084】図11は、このような物体観測装置による
モノクロ画像の一例を示す説明図で、101は観測対象
物体102上の鏡面反射部位であり、103はモノクロ
画像において周辺部より明度の高い部分であり、鏡面反
射部位101に対応するものである。このような物体観
測装置によれば、モノクロテレビカメラを使用すること
によって低コスト化を図ることができる。
【0085】(実施の形態4)図12は、本発明による
物体観測装置の実施の形態4を示す構成図で、図1に示
す構成要素と同一部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。図12において、4Bは観測対象部位1
2で反射されて入射する白色光の赤色波長成分を入射方
向に反射する赤色再帰性反射体であり、5Bは観測対象
部位12で反射されて入射する白色光の緑色波長成分を
入射方向に反射する緑色再帰性反射体であり、6Bは観
測対象部位12で反射されて入射する白色光の青色波長
成分を入射方向に反射する青色再帰性反射体である。
【0086】これら赤色再帰性反射体4B、緑色再帰性
反射体5Bおよび青色再帰性反射体6Bは基準面10か
らの高さは同一であるが、半径を違えることによって基
準面10とカラーテレビカメラ8の受光中心軸11の交
点に位置する観測対象部位12から見た仰角θ1
θ2 ,θ3 がそれぞれ異なるように円板7Bの下面に平
板状かつ同心円状に設置された部材である。
【0087】次に、実施の形態4の動作について説明す
る。白色光源1から放射された白色光はレンズ2によっ
て平行光にされ、ビームスプリッタ3によってその一部
が反射され、観測対象部位12にほぼ上方から投光され
る。投光された白色光は観測対象部位12の各曲面要素
において、基準面10に対する各曲面要素の傾斜角に応
じた方向に正反射される。
【0088】そして、各再帰性反射体4B〜6Bの方向
に反射された白色光は、各再帰性反射体4B〜6Bに到
達し、赤色再帰性反射体4Bでは赤色光が、緑色再帰性
反射体5では緑色光が、青色再帰性反射体6では青色光
が、それぞれ入射方向に反射され、もと来た経路を戻
り、観測対象部位12において受光中心軸11の方向に
反射され、カラーテレビカメラ8によって受光される。
【0089】このように、実施の形態4によれば、各再
帰性反射体4B〜6Bを同一平面上に設けることによっ
て二次元形状に構成することができるため、実施の形態
1に比べ簡易な製造方法によって構成することができ
る。
【0090】(実施の形態5)図13は、本発明による
物体観測装置の実施の形態5を示す構成図で、図1に示
す構成要素と同一部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。図13において、111は赤色フィルタ
112、緑色フィルタ113および青色フィルタ114
を有するフィルタ板であり、115はこのフィルタ板1
11を回転駆動するモータである。
【0091】駆動モータ115によってフィルタ板11
1を所定時間ごとに回転させ、白色光源1とレンズ2間
の光路116に赤色フィルタ112、緑色フィルタ11
3および青色フィルタ114を所定の時間間隔で順番に
挿入することによって、赤色光、緑色光および青色光を
レンズ2およびビームスプリッタ3を介して観測対象部
位12に所定時間ごとに順番に投光する。
【0092】117は赤色再帰性反射体4、緑色再帰性
反射体5または青色再帰性反射体6を介して観測対象部
位12で反射され、ビームスプリッタ3を透過した反射
光像を撮像してモノクロ画像信号を出力するモノクロテ
レビカメラである。
【0093】118はフレームメモリ等を有し、モノク
ロテレビカメラ117より入力された、前記各色フィル
タ112、113、114で撮像したモノクロ画像信号
を合成してカラー画像信号を作成するカラー画像信号作
成回路である。
【0094】次に、実施の形態5の動作について説明す
る。光路116に赤色フィルタ112が挿入された場
合、赤色フィルタ112による赤色光はレンズ2によっ
て平行光にされ、ビームスプリッタ3によってその一
部、例えば半分の光量が反射されて観測対象部位12に
上方より投光され、観測対象部位12の各曲面要素にお
いて、基準面に対する各曲面要素の傾斜角に応じた方向
に反射される。
【0095】そして、仰角θ1 の方向に反射された赤色
光は赤色再帰性反射体4に到達し、ここで入射方向に反
射され、もと来た経路を戻り、観測対象部位12におい
て受光中心軸11の方向に反射される。
【0096】一方、仰角θ2 の方向に反射された赤色光
は緑色再帰性反射体5に、また仰角θ3 の方向に反射さ
れた赤色光は青色再帰性反射体6に、それぞれ到達する
が、緑色再帰性反射体5、青色再帰性反射体6の各波長
特性のため反射されない。
【0097】従って、赤色再帰性反射体4で反射された
赤色光のみがビームスプリッタ3に到達し、その一部、
例えば半分の光量がビームスプリッタ3を透過してモノ
クロテレビカメラ117によって受光される。
【0098】同様にして、光路116に緑色フィルタ1
13が挿入された場合は、緑色再帰性反射体5で反射さ
れた緑色光のみがビームスプリッタ3に到達し、モノク
ロテレビカメラ117によって受光される。また、光路
116に青色フィルタ114が挿入された場合は、青色
再帰性反射体6で反射された青色光のみがビームスプリ
ッタ3に到達し、モノクロテレビカメラ117によって
受光される。
【0099】カラー画像信号作成回路118において
は、赤色光投光時、緑色光投光時および青色光投光時の
モノクロテレビカメラ117による各モノクロ画像信号
のレベルをそれぞれR、G、Bの信号のレベルとしてカ
ラー画像信号を作成する。このカラー画像信号作成回路
118で作成されたカラー画像信号をモニタ9に入力す
れば、モニタ9には図3に示すような観測対象部位12
のカラー画像が映し出される。
【0100】なお、白色光源1から観測対象部位12の
頂点に投光された光は、そのまま受光中心軸11の方向
に反射されてモノクロテレビカメラ117によって受光
されるので、各色光投光時に共通に受光される領域は無
視するものとする。
【0101】このように実施の形態5によれば、赤色フ
ィルタ112、緑色フィルタ113および青色フィルタ
114を有するフィルタ板111を設け、光路116に
赤色フィルタ112、緑色フィルタ113および青色フ
ィルタ114を順番に挿入して、赤色光、緑色光および
青色光を観測対象部位12に所定の時間間隔で順番に投
光し、各反射光像をモノクロテレビカメラ117でそれ
ぞれ受光し、カラー画像信号作成回路118において、
モノクロテレビカメラ117による各モノクロ画像信号
を合成してカラー画像信号を作成することによって、カ
ラーテレビカメラを用いずに観測対象部位12のカラー
画像を得ることができるので、低コスト化を図ることが
できる。
【0102】なお、実施の形態5においては、図14に
示すように、フィルタ板111をモノクロテレビカメラ
117の受光中心軸11上に設けてもよい。また、フィ
ルタ板111およびモータ115の代えて、赤色フィル
タ、緑色フィルタおよび青色フィルタをスライドのよう
に順番に挿入する機構を用いてもよい。
【0103】また、フィルタ板111を用いずに、図1
5に示すように、投光手段の白色光源1に代えて、赤色
光、緑色光および青色光を所定の時間間隔で順番に放射
する3色光源121と、この3色光源121の発光色を
制御するコントローラ122とを設けてもよい。
【0104】(実施の形態6)図16は、本発明による
物体観測装置の実施の形態6を示す構成図で、図13に
示す構成要素と同一部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図16において、125は観測対象部
位12で反射されて入射する入射光の全波長成分を入射
方向に反射する環状の再帰性反射体であり、126はこ
の再帰性反射体125を基準面10と平行に保持する支
持バーであり、127はこの支持バー126を上下方向
に移動させる移動ロッドである。この移動ロッド127
は駆動装置(図示せず)によって基準面10に対して垂
直方向に駆動され、再帰性反射体125を上段、中段お
よび下段の各位置に移動させる。
【0105】次に、実施の形態6の動作について説明す
る。白色光源1から放射された全波長成分を含む白色光
はレンズ2によって平行光にされ、ビームスプリッタ3
によってその一部が反射されて観測対象部位12に上方
から投光され、観測対象部位12の各曲面要素におい
て、基準面に対する各曲面要素の傾斜角に応じた方向に
反射される。
【0106】いま、再帰性反射体125が図示のように
仰角θ2 の中段の位置にあるとすると、仰角θ2 の方向
に反射された白色光のみが再帰性反射体125に到達
し、ここで入射方向に反射され、もと来た経路を戻り、
観測対象部位12において受光中心軸11の方向に反射
される。そして、その一部、例えば半分の光量がビーム
スプリッタ3を透過してモノクロテレビカメラ117に
よって受光される。
【0107】同様にして、再帰性反射体125が仰角θ
1 の上段の位置に移動すると、仰角θ1 の方向に反射さ
れた白色光のみが再帰性反射体125に到達し、ここで
入射方向に反射され、もと来た経路を戻り、観測対象部
位12において受光中心軸11の方向に反射され、ビー
ムスプリッタ3を透過してモノクロテレビカメラ117
によって受光される。
【0108】また、再帰性反射体125が仰角θ3 の下
段の位置に移動すると、仰角θ3 の方向に反射された白
色光のみが再帰性反射体125に到達し、ここで入射方
向に反射され、もと来た経路を戻り、観測対象部位12
において受光中心軸11の方向に反射され、ビームスプ
リッタ3を透過してモノクロテレビカメラ117によっ
て受光される。
【0109】カラー画像信号作成回路118において
は、再帰性反射体125の各位置におけるモノクロテレ
ビカメラ117による各モノクロ画像信号のレベルをそ
れぞれR、G、Bの信号のレベルとしてカラー画像信号
を作成する。このカラー画像信号作成回路118で作成
されたカラー画像信号をモニタ9に入力すれば、モニタ
9には図3に示すような観測対象部位12のカラー画像
が映し出される。
【0110】なお、この場合も白色光源1から観測対象
部位12の頂点に投光された光は、そのまま受光中心軸
11の方向に反射されてモノクロテレビカメラ117に
よって受光されるので、各光投光時に共通に受光される
領域については無視するものとする。
【0111】このように実施の形態6によれば、白色光
を観測対象部位12に投光し、再帰性反射体125の各
高さ位置に応じて形成される反射光像をモノクロテレビ
カメラ117でそれぞれ受光し、カラー画像信号作成回
路118において、モノクロテレビカメラ117による
各モノクロ画像信号を合成してカラー画像信号を作成す
ることによって、カラーテレビカメラを用いずに、また
フィルタ板を用いずに観測対象部位12のカラー画像を
得ることができるので、低コスト化を図ることができ
る。
【0112】なお、実施の形態6においては、再帰性反
射体125の高さ位置を連続的に変化させることによ
り、それに応じて観測対象部位12の各曲面要素を基準
面に対する傾斜角に応じた色に彩色するようにすれば、
図10に示すように、観測対象部位12の三次元形状に
応じて変化する色によって連続的に彩色することができ
る。
【0113】(実施の形態7)図17は、本発明による
物体観測装置の実施の形態7を示す構成図で、同図には
部品実装基板の部品実装部位を検査する場合を例として
示してある。本実施の形態は、実施の形態1ないし実施
の形態6に示すような物体観測装置によって得られた受
光データを用いて、観測対象部位の良否を判定するもの
である。
【0114】図17において、131は部品実装基板1
37がセットされ、XY方向に移動して部品実装部位1
38を順次受光中心軸11下に位置決めする移動部であ
る。132は実施の形態1ないし実施の形態6に示すよ
うな物体観測装置であり、観測対象部位、すなわち部品
実装部位138のカラー画像信号を出力するものであ
る。
【0115】133は物体観測装置132から出力され
たカラー画像信号にA/D変換を施し、得られたディジ
タルカラー画像データに各種の画像処理を施す画像処理
部であり、134は画像処理部133で得られた処理画
像データのパターン形状やパターン面積、長さ、あるい
はRGB各色画像間の差画像などから部品実装部位13
7の良否を判定する判定部であり、135は画像処理部
133によるディジタルカラー画像データおよび処理画
像データ、判定部134による部品実装部位138の良
否判定結果等を記憶する記憶部である。
【0116】136は移動部131、物体観測装置13
2、画像処理部133、判定部134、および記憶部1
35を統括制御する制御部である。移動部131および
制御部136は移動手段を構成し、画像処理部133、
判定部134、記憶部135および制御部136は検査
実行手段を構成する。
【0117】次に、実施の形態7の動作について説明す
る。制御部136は、移動部131を動作させて部品実
装部位138を物体観測装置132の受光中心軸11下
に位置決めし、物体観測装置132を動作させて部品実
装部位138を撮像してカラー画像信号を得る。このカ
ラー画像信号は画像処理部133に送られる。
【0118】続いて制御部136は、画像処理部133
を動作させて物体観測装置132より入力された部品実
装部位138のカラー画像信号をディジタルカラー画像
データにA/D変換し、このディジタルカラー画像デー
タに、部品実装部位138の良否判定を行うための各種
の画像処理を施す。この処理画像データは判定部134
に送られる。
【0119】続いて制御部136は、判定部134を動
作させて画像処理部133から出力された処理画像デー
タに基づいて、部品実装部位138のハンダの量や形
状、実装位置等の良否を判定し、この判定結果を記憶部
135に記憶して、部品実装部位138の検査を終了す
る。
【0120】このように制御部136は、移動部131
を動作させて部品実装基板137の各部品実装部位13
8を順次受光中心軸11下に位置決めし、各部品実装部
位138について上記の検査を行う。
【0121】以上のように、実施の形態7によれば、実
施の形態1ないし実施の形態6に示すような物体観測装
置によって得られた受光データを用いて観測対象部位の
良否判定検査を行うことによって、検査工程における装
置の低コスト化、メンテナンス性の向上、調整作業の簡
単化を図ることができ、また検査の高精度化を図ること
ができる。
【0122】
【発明の効果】本発明の物体観測装置および方法によれ
ば、それぞれ異なる特定波長を入射方向に反射する複数
の再帰性反射体を用いることにより、光源を単一光源と
することができるので、低コスト化を図ることができ、
またメンテナンス性を向上させることができるという効
果を有する。
【0123】また、従来行っていた白色光を得るための
各有色光源の調整作業が不要となるため、光源の調整作
業を簡単化できるという効果を有し、また各再帰性反射
体の反射波長は従来例のように混色させたときに白色光
が得られる色の組み合わせである必要はなく、任意に選
択できるという効果を有する。
【0124】また、投光手段の光源の背面に光源の放射
光を反射するリフレクタを設けることによって、光源の
利用効率を約2倍向上させることができるという効果を
有する。
【0125】また、鏡面反射特性を有する部位を含む観
測対象物体において、鏡面反射部位の概略形状と位置が
分かればよく、周辺のカラー画像を必要としない場合
は、受光手段のカラーテレビカメラに代えてモノクロテ
レビカメラを用い、また波長特性を有する再帰性反射体
に代えて波長特性を持たず、入射光の全波長成分を入射
方向に反射する再帰性反射体を用いることによって、低
コスト化を図ることができる。
【0126】また、受光手段の受光中心軸近傍に投光手
段の光源を設けることによって、ビームスプリッタが不
要となるため、低コスト化を図ることができ、またメン
テナンス性を向上させることができるという効果を有す
る。
【0127】また、特定波長を入射方向に反射するもの
であり、観測対象部位から見た仰角によって上記の特定
波長が連続的に変化するドーム状の再帰性反射体を用
い、受光手段によるカラー画像において、観測対象部位
をその三次元形状に応じて変化する色によって連続的に
彩色させることによって、より高精度な観測を行うこと
ができるという効果を有する。
【0128】また、それぞれ入射光の赤色波長成分、緑
色波長成分または青色波長成分を入射方向に反射する再
帰性反射体を同一平面内に平板状かつ同心円状に配置す
ることによって二次元形状空間内に各再帰性反射体を異
なる仰角に設けることによっても同様の効果が得られ
る。
【0129】また、それぞれ入射光の赤色波長成分、緑
色波長成分または青色波長成分を入射方向に反射する再
帰性反射体を異なる仰角に設け、投光手段において白色
光源の光路上に赤色フィルタ、緑色フィルタおよび青色
フィルタを所定の時間間隔で順番に挿入して、赤色光、
緑色光および青色光を観測対象部位に所定の時間間隔で
順番に投光し、この各反射光像をモノクロテレビカメラ
でそれぞれ受光し、カラー画像信号作成回路において、
モノクロテレビカメラによる各モノクロ画像信号を合成
してカラー画像信号を作成することによって、カラーテ
レビカメラを用いずに観測対象部位のカラー画像を得る
ことができるので、低コスト化を図ることができるとい
う効果を有する。
【0130】また、色フィルタを用いずに投光手段の白
色光源に代え、赤色光、緑色光および青色光を所定の時
間間隔で順番に放射する3色光源およびこの3色光源の
発光色を制御するコントローラを設けることによっても
同様の効果が得られる。
【0131】また、複数の再帰性反射体を用いずに単独
の再帰性反射体を基準面に対して垂直方向に移動させ、
各高さ位置における再帰性反射体に対し白色光源から白
色光を投光することによっても同様の効果が得られる。
【0132】また、得られた受光データを用いて観測対
象部位の良否判定検査を行うことによって、検査工程に
おける装置の低コスト化、メンテナンス性の向上、調整
作業の簡単化を図ることができ、また高精度な検査を行
うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成図である。
【図2】本発明における波長特性を有する再帰性反射体
の説明図で、(a)はコーナーキューブによる再帰性反
射体の説明図、(b)はキャッツアイによる再帰性反射
体の説明図、(c)は(a)に示すコーナーキューブの
正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1における観測対象部位の
カラー画像の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1において白色光源をビー
ムスプリッタの上方に配置した場合の構成図である。
【図5】本発明における色フィルタを用いて波長特性を
持たせた再帰性反射体の説明図で、(a)は色フィルタ
およびコーナーキューブによる再帰性反射体の説明図、
(b)は色フィルタおよびキャッツアイによる再帰性反
射体の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における球面リフレクタ
を設けた投光手段の構成図である。
【図7】本発明の実施の形態2の構成図である。
【図8】本発明の実施の形態2における環状でない白色
光源による投光手段の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態3の構成図である。
【図10】本発明の実施の形態3における観測対象部位
のカラー画像の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態3においてモノクロカメ
ラを用いた場合の観測対象物体のモノクロ画像の一例を
示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態4の構成図である。
【図13】本発明の実施の形態5の構成図である。
【図14】本発明の実施の形態5において受光中心軸上
にフィルタ板を設けた場合の受光手段の構成図である。
【図15】本発明の実施の形態5において3色光源を用
いた場合の投光手段の構成図である。
【図16】本発明の実施の形態6の構成図である。
【図17】本発明の実施の形態7の構成図である。
【図18】従来の物体観測装置における投光手段の構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1,71 白色光源 2 レンズ 3 ビームスプリッタ 4 赤色再帰性反射体 5 緑色再帰性反射体 6 青色再帰性反射体 7 フード 8 カラーテレビカメラ 9 モニタ 10 基準面 11 受光中心軸 12 観測対象部位 51 リフレクタ 61 環状白色光源 81 再帰性反射体 111 フィルタ板 112 赤色フィルタ 113 緑色フィルタ 114 青色フィルタ 115 モータ 116 光路 117 モノクロテレビカメラ 118 カラー画像信号作成回路 121 3三色光源 122 コントローラ 125 再帰性反射体 126 支持バー 127 移動ロッド 131 移動部 132 物体観測装置 133 画像処理部 134 判定部 135 記憶部 136 制御部 137 部品実装基板 138 部品実装部位

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の観測対象部位に所定の光路を経て
    光を投光する投光手段と、 前記観測対象部位で反射されて入射された前記光を入射
    方向に反射する再帰性反射手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射された前記光を受光する受
    光手段と、を具備することを特徴とする物体観測装置。
  2. 【請求項2】 前記再帰性反射手段を、前記観測対象部
    位の中央に対して環状に配設したことを特徴とする請求
    項1記載の物体観測装置。
  3. 【請求項3】 前記再帰性反射手段を、前記観測対象部
    位の中央に対してドーム状に配設したことを特徴とする
    請求項1記載の物体観測装置。
  4. 【請求項4】 前記再帰性反射手段を複数備え、前記観
    測対象部位の中央からの仰角が異なる位置にそれぞれ配
    置したことを特徴とする請求項1記載の物体観測装置。
  5. 【請求項5】 前記再帰性反射手段を前記観測対象部位
    の中央に対して環状に複数備え、前記観測対象部位の中
    央からの仰角が異なる位置にそれぞれ配置したことを特
    徴とする請求項1記載の物体観測装置。
  6. 【請求項6】 前記再帰性反射手段は、前記観測対象部
    位からの反射光の特定波長を反射するものであることを
    特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか記載の物体
    観測装置。
  7. 【請求項7】 前記再帰性反射手段は、前記観測対象部
    位の中央からの仰角によって反射する特定波長が連続的
    に変化するものであることを特徴とする請求項1または
    請求項3いずれか記載の物体観測装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の再帰性反射手段は、それぞれ
    異なる特定波長を反射するものであることを特徴とする
    請求項4または請求項5いずれか記載の物体観測装置。
  9. 【請求項9】 前記投光手段は、光源と、前記光源の放
    射光を反射して前記観測対象部位に投光し、前記観測対
    象部位から反射された光を透過させて前記受光手段に入
    射させるビームスプリッタを有するものであることを特
    徴とする請求項1ないし請求項8いずれか記載の物体観
    測装置。
  10. 【請求項10】 前記投光手段は、前記受光手段の受光
    軸の近傍に配設され、前記観測対象部位に光を投光する
    光源を有するものであることを特徴とする請求項1ない
    し請求項8いずれか記載の物体観測装置。
  11. 【請求項11】 前記投光手段の光源は、前記受光手段
    の受光軸を中心とした環状光源であることを特徴とする
    請求項10記載の物体観測装置。
  12. 【請求項12】 物体の観測対象部位に白色光源からの
    白色光を所定の光路を経て投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に環状に配置され前記観測対象部位で反射されて入射
    された前記白色光の少なくとも2つの色波長成分をそれ
    ぞれ入射方向に反射する複数の再帰性反射手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射された前記少なくとも2つ
    の色波長成分をそれぞれ識別して受光する受光手段と、
    を具備することを特徴とする物体観測装置。
  13. 【請求項13】 物体の観測対象部位に白色光源からの
    白色光を所定の光路を経て投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に環状に配置され前記観測対象部位で反射されて入射
    された前記白色光の赤色波長成分、緑色波長成分または
    青色波長成分をそれぞれ入射方向に反射する複数の再帰
    性反射手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射された赤色光、緑色光お
    よび青色光をそれぞれ識別して受光する受光手段と、を
    具備することを特徴とする物体観測装置。
  14. 【請求項14】 物体の観測対象部位に白色光源からの
    白色光を所定の光路を経て投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央に対してドーム状に配置され前
    記観測対象部位で反射されて入射された前記白色光の特
    定波長を入射方向に反射し前記観測対象部位の中央から
    の仰角によって前記特定波長が連続的に変化する再帰性
    反射手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射された前記特定波長の光
    を受光する受光手段と、を具備することを特徴とする物
    体観測装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも2つの色波長成分の光を所
    定の時間間隔で所定の光路を経て物体の観測対象部位に
    順次投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置されて前記観測対象部位で反射されて入射され
    た前記少なくとも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向
    に反射する少なくとも2つの再帰性反射手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射される前記少なくとも2
    つの色波長成分を順次受光する2次元受光素子を有する
    受光手段と、を具備することを特徴とする物体観測装
    置。
  16. 【請求項16】 白色光源の投光軸上に赤色、緑色およ
    び青色の各色フィルタを所定の時間間隔で変更すること
    によって前記各色フィルタを透過した赤色光、緑色光お
    よび青色光を所定の光路を経て物体の観測対象部位に順
    次投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置され前記観測対象部位で反射されて入射された
    前記各色光の赤色波長成分、緑色波長成分または青色波
    長成分をそれぞれ入射方向に反射する複数の再帰性反射
    手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射される前記各色波長成分を
    順次受光するモノクロテレビカメラを有する受光手段
    と、を具備することを特徴とする物体観測装置。
  17. 【請求項17】 物体の観測対象部位に白色光源からの
    白色光を所定の光路を経て投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置され前記観測対象部位で反射されて入射された
    前記白色光の赤色波長成分、緑色波長成分または青色波
    長成分をそれぞれ入射方向に反射する複数の再帰性反射
    手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射される前記各色波長成分を
    受光するモノクロテレビカメラの受光軸上に、赤色、緑
    色および青色の各色フィルタを所定の時間間隔で変更す
    ることによって前記各色フィルタを透過した赤色光、緑
    色光または青色光を順次受光する受光手段と、を具備す
    ることを特徴とする物体観測装置。
  18. 【請求項18】 赤色光、緑色光および青色光を所定の
    時間間隔で変更する3色光源からの前記各色光を所定の
    光路を経て物体の観測対象部位に順次投光する投光手段
    と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置され前記観測対象部位で反射されて入射された
    前記各色光の赤色波長成分、緑色波長成分または青色波
    長成分をそれぞれ入射方向に反射する複数の再帰性反射
    手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射される前記各色波長成分を
    順次受光するモノクロテレビカメラを有する受光手段
    と、を具備することを特徴とする物体観測装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも2つの色波長成分の光を同
    時にまたは所定の時間間隔で所定の光路を経て物体の観
    測対象部位に投光する投光手段と、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置されて前記観測対象部位で反射されて入射され
    た前記少なくとも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向
    に反射する少なくとも2つの再帰性反射手段と、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射される前記少なくとも2
    つの色波長成分を順次受光する2次元受光素子を有する
    受光手段と、を具備することを特徴とする物体観測装
    置。
  20. 【請求項20】 前記受光手段による受光データに基づ
    いて前記観測対象部位の鏡面反射部分を検知し、その検
    知結果に基づいて前記観測対象部位の良否を判定する検
    査実行手段を具備することを特徴とする請求項1ないし
    請求項19いずれか記載の物体観測装置。
  21. 【請求項21】 物体の観測対象部位に投光手段からの
    光を所定の光路を経て投光し、 前記観測対象部位で反射され入射される前記光を再帰性
    反射手段によって入射方向に反射させ、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射される前記光を受光手段
    によって受光することを特徴とする物体観測方法。
  22. 【請求項22】 前記観測対象部位の中央に対して環状
    に配設した前記再帰性反射手段によって、前記観測対象
    部位からの反射光を入射方向に反射させることを特徴と
    する請求項21記載の物体観測方法。
  23. 【請求項23】 前記観測対象部位の中央に対してドー
    ム状に配設した前記再帰性反射手段によって、前記観測
    対象部位からの反射光を入射方向に反射させることを特
    徴とする請求項21記載の物体観測方法。
  24. 【請求項24】 前記観測対象部位の中央からの仰角が
    異なる位置にそれぞれ配置した複数の前記再帰性反射手
    段によって、前記観測対象部位からの反射光を入射方向
    に反射させることを特徴とする請求項21記載の物体観
    測方法。
  25. 【請求項25】 前記観測対象部位の中央に対して環状
    に、かつ前記観測対象部位の中央からの仰角が異なる位
    置にそれぞれ配設した複数の前記再帰性反射手段によっ
    て、前記観測対象部位からの反射光を入射方向に反射さ
    せることを特徴とする請求項21の物体観測方法。
  26. 【請求項26】 前記観測対象部位からの反射光の特定
    波長を反射する前記再帰性反射手段によって、前記観測
    対象部位からの反射光の特定波長成分を入射方向に反射
    させることを特徴とする請求項21ないし請求項25い
    ずれか記載の物体観測方法。
  27. 【請求項27】 前記観測対象部位の中央からの仰角に
    よって反射する特定波長が連続的に変化する前記再帰性
    反射手段によって、前記観測対象部位からの反射光の、
    前記仰角に応じた波長成分を入射方向に反射させること
    を特徴とする請求項21または請求項23記載の物体観
    測方法。
  28. 【請求項28】 それぞれ部分的に異なる特定波長を反
    射する前記再帰性反射手段によって、前記観測対象部位
    からの反射光の特定波長成分を入射方向に反射させるこ
    とを特徴とする請求項24または請求項25いずれか記
    載の物体観測方法。
  29. 【請求項29】 物体の観測対象部位に白色光源を有す
    る投光手段からの白色光を所定の光路を経て投光し、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に環状に配置された複数の再帰性反射手段によって前
    記観測対象部位で反射され入射された前記白色光の赤色
    波長成分、緑色波長成分または青色波長成分を入射方向
    にそれぞれ反射させ、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射された赤色光、緑色光およ
    び青色光を受光手段によって受光することを特徴とする
    物体観測方法。
  30. 【請求項30】 物体の観測対象部位に白色光源を有す
    る投光手段からの白色光を所定の光路を経て投光し、 前記観測対象部位の中央に対してドーム状に配置された
    再帰性反射手段によって前記観測対象部位で反射されて
    入射された前記白色光を前記観測対象部位の中央からの
    仰角によって変化する特定波長を入射方向に反射し、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    前記所定の光路を介して入射された前記特定波長の光を
    受光手段によって受光することを特徴とする物体観測方
    法。
  31. 【請求項31】 物体の観測対象部位に投光手段から少
    なくとも2つの色波長成分の光を同時にまたは所定の時
    間間隔で所定の光路を経て投光し、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置された少なくとも2つの再帰性反射手段によっ
    て前記観測対象部位で反射されて入射された前記少なく
    とも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向に反射し、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射された前記少なくとも2
    つの色波長成分を2次元受光素子を有する受光手段によ
    って順次受光することを特徴とする物体観測方法。
  32. 【請求項32】 物体の観測対象部位に投光手段から少
    なくとも2つの色波長成分の光を所定の時間間隔で所定
    の光路を経て順次投光し、 前記観測対象部位の中央からの仰角がそれぞれ異なる位
    置に配置された少なくとも2つの再帰性反射手段によっ
    て前記観測対象部位で反射されて入射された前記少なく
    とも2つの色波長成分をそれぞれ入射方向に反射し、 前記再帰性反射手段および前記観測対象部位で反射され
    て前記所定の光路を介して入射された前記少なくとも2
    つの色波長成分を2次元受光素子を有する受光手段によ
    って順次受光することを特徴とする物体観測方法。
  33. 【請求項33】 前記受光手段による受光データに基づ
    いて前記観測対象部位の鏡面反射部分を検査実行手段に
    よって検知し、その検知結果に基づいて前記観測対象部
    位の良否を判定することを特徴とする請求項21ないし
    請求項32いずれか記載の物体観測方法。
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