JPH0949602A - 回収ボイラ - Google Patents
回収ボイラInfo
- Publication number
- JPH0949602A JPH0949602A JP7203589A JP20358995A JPH0949602A JP H0949602 A JPH0949602 A JP H0949602A JP 7203589 A JP7203589 A JP 7203589A JP 20358995 A JP20358995 A JP 20358995A JP H0949602 A JPH0949602 A JP H0949602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- recovery boiler
- recirculation gas
- gas
- combustion gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 適正な火炉サイズにおいても管群へのチャー
飛散量を減じ、安定した運転を継続させることができる
回収ボイラを提供する。 【構成】 ノーズバッフル８付近より燃焼ガスの一部を
再循環させ、上昇燃焼ガス流に吹きつけることにより管
群１２に燃焼ガスが流入する以前に、上昇ガスに同伴さ
れ、ダスト付着の要因となる飛散チャーを捕捉、軽減す
る。
飛散量を減じ、安定した運転を継続させることができる
回収ボイラを提供する。 【構成】 ノーズバッフル８付近より燃焼ガスの一部を
再循環させ、上昇燃焼ガス流に吹きつけることにより管
群１２に燃焼ガスが流入する以前に、上昇ガスに同伴さ
れ、ダスト付着の要因となる飛散チャーを捕捉、軽減す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回収ボイラ火炉の上部
に過熱器が設置され、この過熱器の燃焼ガス流下流側に
は蒸発水管群が、また燃焼ガス流上流側にはノーズバッ
フルを備えた回収ボイラに関する。
に過熱器が設置され、この過熱器の燃焼ガス流下流側に
は蒸発水管群が、また燃焼ガス流上流側にはノーズバッ
フルを備えた回収ボイラに関する。
【０００２】
【従来の技術】パルプ工場における、パルプ製造排液
（黒液）を燃料とする、ソーダ回収ボイラにおいて、パ
ルプ製造工程よりの黒液は多重効用蒸発缶で６５％まで
濃縮され、オシレータにより回収ボイラ火炉へ噴射され
る。
（黒液）を燃料とする、ソーダ回収ボイラにおいて、パ
ルプ製造工程よりの黒液は多重効用蒸発缶で６５％まで
濃縮され、オシレータにより回収ボイラ火炉へ噴射され
る。
【０００３】噴射された黒液は、乾燥熱分解ゾーンにて
黒液中の水分が蒸発されると共に揮発分の一部が放出さ
れる。乾燥熱分解後の黒液粒子は火炉下部の還元雰囲気
部でチャーベッドを形成し、黒液中のナトリウム、硫黄
等の無機成分は、還元反応後炉外へ排出され、蒸解工程
に再使用される。
黒液中の水分が蒸発されると共に揮発分の一部が放出さ
れる。乾燥熱分解後の黒液粒子は火炉下部の還元雰囲気
部でチャーベッドを形成し、黒液中のナトリウム、硫黄
等の無機成分は、還元反応後炉外へ排出され、蒸解工程
に再使用される。
【０００４】一方、リグニン等の有機成分は、火炉上部
の酸化雰囲気下で燃焼され、工場に必要な電力と蒸気を
供給する。
の酸化雰囲気下で燃焼され、工場に必要な電力と蒸気を
供給する。
【０００５】このように様々な反応を同一火炉内で行わ
せるため、回収ボイラ火炉には、還元雰囲気部に一次空
気、乾燥熱分解部に二次空気、さらに酸化雰囲気部に三
次空気が供給されるのが一般的である。
せるため、回収ボイラ火炉には、還元雰囲気部に一次空
気、乾燥熱分解部に二次空気、さらに酸化雰囲気部に三
次空気が供給されるのが一般的である。
【０００６】火炉へ噴射された黒液は乾燥、熱分解過程
で粒子が膨張しながら大部分はチャーベッド上に落下す
るが、幾分かの黒液粒子は火炉下部よりのガス流に同伴
され、火炉上部に飛散する。
で粒子が膨張しながら大部分はチャーベッド上に落下す
るが、幾分かの黒液粒子は火炉下部よりのガス流に同伴
され、火炉上部に飛散する。
【０００７】近年、多重真空蒸発缶の性能が向上してお
り、プロセス全体の熱効率の上昇を目指して７０〜７５
％の高濃度まで黒液を濃縮しオシレータに供給するた
め、乾燥時間が短縮され、黒液粒子の飛散量が増加する
傾向にある。
り、プロセス全体の熱効率の上昇を目指して７０〜７５
％の高濃度まで黒液を濃縮しオシレータに供給するた
め、乾燥時間が短縮され、黒液粒子の飛散量が増加する
傾向にある。
【０００８】回収ボイラにおけるダストは、チャーベッ
ド上のナトリウム塩が昇華して気相の硫黄酸化物や炭酸
塩と反応して生じるサブミクロンオーダの芒硝、炭酸ナ
トリウムと、火炉内に噴霧された黒液中のチャーが燃焼
しながらガス流中に同伴されるものがある。
ド上のナトリウム塩が昇華して気相の硫黄酸化物や炭酸
塩と反応して生じるサブミクロンオーダの芒硝、炭酸ナ
トリウムと、火炉内に噴霧された黒液中のチャーが燃焼
しながらガス流中に同伴されるものがある。
【０００９】前者は管群に付着してもスートブロワ等に
より容易に除去可能であるが、後者の飛散チャーはｍｍ
オーダの粒子径を有しており、燃焼未完の状態で管群と
衝突すると、管群上に除去困難な堆積物を形成する。
より容易に除去可能であるが、後者の飛散チャーはｍｍ
オーダの粒子径を有しており、燃焼未完の状態で管群と
衝突すると、管群上に除去困難な堆積物を形成する。
【００１０】その結果、運転時間の経過と共に燃焼ガス
通路を閉塞させ、ドラフト損失が上昇すると共に管群へ
の熱伝達が阻害されるため、回収ボイラの運転を停止
し、ダスト除去作業を行う必要が生じる。
通路を閉塞させ、ドラフト損失が上昇すると共に管群へ
の熱伝達が阻害されるため、回収ボイラの運転を停止
し、ダスト除去作業を行う必要が生じる。
【００１１】従って、ダスト付着を軽減し回収ボイラの
連続操業の延長を可能とするために、従来より管群への
飛散チャーの流入量を減じることが提案されている。
連続操業の延長を可能とするために、従来より管群への
飛散チャーの流入量を減じることが提案されている。
【００１２】管群へのチャーの飛散量を減じることは、
火炉へ噴霧される黒液粒子を適度に粗くすること、黒液
の噴霧を出来るだけ下向きに行うこと、空気（特に一次
空気）量を減じること、等の運転操作面の改善により、
ある程度可能である。
火炉へ噴霧される黒液粒子を適度に粗くすること、黒液
の噴霧を出来るだけ下向きに行うこと、空気（特に一次
空気）量を減じること、等の運転操作面の改善により、
ある程度可能である。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、黒液は
その性状が様々であり、運転操作面だけでチャーの飛散
量を大きく減ずることは困難である。
その性状が様々であり、運転操作面だけでチャーの飛散
量を大きく減ずることは困難である。
【００１４】また、酸化雰囲気部の火炉を大きくするこ
とにより燃焼時間を十分大きくとり、火炉下部からのチ
ャーを完全に燃焼することが管群への飛散チャーを減ず
るために有効的であるが、火炉を過大に大きくすること
は、建設費の上昇を招くと共に過熱器入口ガス温度が低
下し、所定の蒸気温度の維持が困難になるという問題が
ある。
とにより燃焼時間を十分大きくとり、火炉下部からのチ
ャーを完全に燃焼することが管群への飛散チャーを減ず
るために有効的であるが、火炉を過大に大きくすること
は、建設費の上昇を招くと共に過熱器入口ガス温度が低
下し、所定の蒸気温度の維持が困難になるという問題が
ある。
【００１５】本発明はこのような背景に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、適正な火炉サイズにおいても
管群へのチャー飛散量を減じ、安定した運転を継続させ
ることができる回収ボイラを提供することにある。
ものであり、その目的は、適正な火炉サイズにおいても
管群へのチャー飛散量を減じ、安定した運転を継続させ
ることができる回収ボイラを提供することにある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の手段は、回収ボイラ火炉の上部に過
熱器が設置され、この過熱器の燃焼ガス流下流側には蒸
発水管群が、また燃焼ガス流上流側にはノーズバッフル
を備えた回収ボイラにおいて、ノーズバッフルと、ノー
ズバッフルと対面する火炉前壁のそれぞれに、再循環ガ
ス風箱を設置し、この再循環ガス風箱内には、再循環ガ
スダクトから引き出された複数の再循環ガスノズルをそ
れぞれ有することを特徴とする。
に、本発明の第１の手段は、回収ボイラ火炉の上部に過
熱器が設置され、この過熱器の燃焼ガス流下流側には蒸
発水管群が、また燃焼ガス流上流側にはノーズバッフル
を備えた回収ボイラにおいて、ノーズバッフルと、ノー
ズバッフルと対面する火炉前壁のそれぞれに、再循環ガ
ス風箱を設置し、この再循環ガス風箱内には、再循環ガ
スダクトから引き出された複数の再循環ガスノズルをそ
れぞれ有することを特徴とする。
【００１７】また第２の手段は、第１の手段において、
ノーズバッフル側の再循環ガスノズルおよび火炉前壁側
の再循環ガスノズルは交差して配置され、かつ、下方に
向けて配置されていることを特徴とする。
ノーズバッフル側の再循環ガスノズルおよび火炉前壁側
の再循環ガスノズルは交差して配置され、かつ、下方に
向けて配置されていることを特徴とする。
【００１８】
【作用】本発明においては、回収ボイラ火炉内におい
て、底部から上方に向かって燃焼ガスが流れる。この上
昇ガス流に、ノーズバッフル側と火炉前壁側の双方の再
循環ガスノズルから、再循環した燃焼ガスによる高速気
流をほぼ直角あるいは若干下方に吹きつける。すると、
上昇ガス流中の比較的粗い飛散チャーは互いに衝突、肥
大し、上昇ガス流に逆らって火炉下部に戻されることに
なる。このことにより、管群への飛散チャー搬送が軽減
される。
て、底部から上方に向かって燃焼ガスが流れる。この上
昇ガス流に、ノーズバッフル側と火炉前壁側の双方の再
循環ガスノズルから、再循環した燃焼ガスによる高速気
流をほぼ直角あるいは若干下方に吹きつける。すると、
上昇ガス流中の比較的粗い飛散チャーは互いに衝突、肥
大し、上昇ガス流に逆らって火炉下部に戻されることに
なる。このことにより、管群への飛散チャー搬送が軽減
される。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００２０】図１は本発明の一実施例に係る回収ボイラ
の全体構成図である。図２はその要部である再循環ガス
ノズルの高速気流を示す模式図である。図３は回収ボイ
ラ火炉の黒液処理過程を示す模式図である。
の全体構成図である。図２はその要部である再循環ガス
ノズルの高速気流を示す模式図である。図３は回収ボイ
ラ火炉の黒液処理過程を示す模式図である。
【００２１】パルプ製造工程よりの黒液１は多重効用蒸
発缶で６５％まで濃縮され、オシレータ２により回収ボ
イラ火炉３へ噴射されるようになっている。
発缶で６５％まで濃縮され、オシレータ２により回収ボ
イラ火炉３へ噴射されるようになっている。
【００２２】噴射された黒液１は、乾燥熱分解ゾーンに
て黒液中の水分が蒸発されると共に揮発分の一部が放出
される。乾燥熱分解後の黒液粒子は火炉下部の還元雰囲
気部でチャーベッド４を形成し、黒液中のナトリウム、
硫黄等の無機成分は、還元反応後炉外へ排出され、蒸解
工程に再使用されるようになっている。
て黒液中の水分が蒸発されると共に揮発分の一部が放出
される。乾燥熱分解後の黒液粒子は火炉下部の還元雰囲
気部でチャーベッド４を形成し、黒液中のナトリウム、
硫黄等の無機成分は、還元反応後炉外へ排出され、蒸解
工程に再使用されるようになっている。
【００２３】一方、リグニン等の有機成分は、火炉上部
の酸化雰囲気下で燃焼され、工場に必要な電力と蒸気を
供給する。
の酸化雰囲気下で燃焼され、工場に必要な電力と蒸気を
供給する。
【００２４】このように様々な反応を同一火炉内で行わ
せるため、回収ボイラ火炉３には、還元雰囲気部に一次
空気５、乾燥熱分解部に二次空気６、さらに酸化雰囲気
部に三次空気７が供給されるのが一般的である（図３参
照）。
せるため、回収ボイラ火炉３には、還元雰囲気部に一次
空気５、乾燥熱分解部に二次空気６、さらに酸化雰囲気
部に三次空気７が供給されるのが一般的である（図３参
照）。
【００２５】火炉３へ噴射された黒液１は乾燥、熱分解
過程で粒子が膨張しながら大部分はチャーベッド４上に
落下するが、幾分かの黒液粒子は火炉下部よりのガス流
に同伴され、火炉上部に飛散する。
過程で粒子が膨張しながら大部分はチャーベッド４上に
落下するが、幾分かの黒液粒子は火炉下部よりのガス流
に同伴され、火炉上部に飛散する。
【００２６】回収ボイラ火炉３の上部には、化石燃料燃
焼ボイラに比較して大形のノーズバッフル８が設けられ
ている。このノーズバッフル８の目的は、バッフル８上
部に設けられた過熱器１１への火炉下部よりの放射熱を
遮断して、過熱器１１の高温腐食を防止するためと、火
炉下部よりの上昇ガス流を火炉前壁９方向に移動させる
ことにより、過熱器１１へのガス流を均一にして、過熱
器１１下部とノーズバッフル８上部との空間を燃焼ガス
が流れて、高温ガスが蒸発水管群１２へショートパスす
るのを防ぐためのものである。
焼ボイラに比較して大形のノーズバッフル８が設けられ
ている。このノーズバッフル８の目的は、バッフル８上
部に設けられた過熱器１１への火炉下部よりの放射熱を
遮断して、過熱器１１の高温腐食を防止するためと、火
炉下部よりの上昇ガス流を火炉前壁９方向に移動させる
ことにより、過熱器１１へのガス流を均一にして、過熱
器１１下部とノーズバッフル８上部との空間を燃焼ガス
が流れて、高温ガスが蒸発水管群１２へショートパスす
るのを防ぐためのものである。
【００２７】このノーズバッフル８後流の過熱器１１
に、燃焼ガスが達する前に上昇ガス流に同伴される飛散
チャーを捕捉すれば、管群１２への飛散チャーの流入量
を抑えることが可能となり、管群１２へのダスト付着が
軽減される。
に、燃焼ガスが達する前に上昇ガス流に同伴される飛散
チャーを捕捉すれば、管群１２への飛散チャーの流入量
を抑えることが可能となり、管群１２へのダスト付着が
軽減される。
【００２８】そのために本実施例では、火炉後壁１０に
取り付けられたノーズバッフル８と、このノーズバッフ
ル８と対面する火炉前壁９にあってノーズ頂上付近の高
さにそれぞれ再循環ガス風箱１４，１４が設けられ、か
つ、この再循環ガス風箱１４，１４内には、再循環ガス
ダクト１７から引き出された複数の再循環ガスノズル１
５が備えられている。ノーズバッフル８と前壁９の再循
環ガスノズル１５は、互いに交差して配置され、また再
循環ガスノズル１５はやや下方にガスを噴出させ、上昇
する燃焼ガス流に同伴される飛散チャーの上昇力を減じ
るように配置される。さらに、このガスノズル１５には
適正風圧が確保されるよう、個々にダンパが設けられ
る。１３は節炭器、１６は再循環ガスファンである。
取り付けられたノーズバッフル８と、このノーズバッフ
ル８と対面する火炉前壁９にあってノーズ頂上付近の高
さにそれぞれ再循環ガス風箱１４，１４が設けられ、か
つ、この再循環ガス風箱１４，１４内には、再循環ガス
ダクト１７から引き出された複数の再循環ガスノズル１
５が備えられている。ノーズバッフル８と前壁９の再循
環ガスノズル１５は、互いに交差して配置され、また再
循環ガスノズル１５はやや下方にガスを噴出させ、上昇
する燃焼ガス流に同伴される飛散チャーの上昇力を減じ
るように配置される。さらに、このガスノズル１５には
適正風圧が確保されるよう、個々にダンパが設けられ
る。１３は節炭器、１６は再循環ガスファンである。
【００２９】次に、本発明の動作、即ち、管群１２への
付着性ダストの飛散量を減じる動作について説明する。
付着性ダストの飛散量を減じる動作について説明する。
【００３０】節炭器１３よりのボイラ排ガスは、再循環
ファン１６により、火炉前壁９とノーズバッフル８のそ
れぞれの再循環ガス壁箱１４に再循環ガスダクト１７を
経由して供給され、炉幅方向に複数配置された再循環ガ
スノズル１５より、火炉３内に噴出される。
ファン１６により、火炉前壁９とノーズバッフル８のそ
れぞれの再循環ガス壁箱１４に再循環ガスダクト１７を
経由して供給され、炉幅方向に複数配置された再循環ガ
スノズル１５より、火炉３内に噴出される。
【００３１】ここで、各再循環ガスノズル１５から火炉
３内に噴射される高速気流は、互いに干渉を避け、ノー
ズバッフル８よりのものは前壁９近くまで、また前壁９
よりのものはノーズバッフル８近傍まで到達する（図２
参照）。この時、前述したように、高速気流はやや下方
に噴射される。
３内に噴射される高速気流は、互いに干渉を避け、ノー
ズバッフル８よりのものは前壁９近くまで、また前壁９
よりのものはノーズバッフル８近傍まで到達する（図２
参照）。この時、前述したように、高速気流はやや下方
に噴射される。
【００３２】このように、過熱器１１に燃焼ガスが到達
する前に、この燃焼ガス流に向けてほぼ直角、あるいは
やや下方に両側から高速気流を吹きつけることで、燃焼
ガス流中の飛散チャーを捕捉し、火炉底部に戻すことが
できる。
する前に、この燃焼ガス流に向けてほぼ直角、あるいは
やや下方に両側から高速気流を吹きつけることで、燃焼
ガス流中の飛散チャーを捕捉し、火炉底部に戻すことが
できる。
【００３３】ここで、ノーズバッフル８部の先端付近に
再循環ガスノズル１５を設けるため、再循環ガスにて被
うべき上昇ガス流の面積が限定され、再循環ガス吹き込
み圧力は、火炉前壁９と火炉後壁１０を被う三次空気７
に要するほどの高圧は必要としない。
再循環ガスノズル１５を設けるため、再循環ガスにて被
うべき上昇ガス流の面積が限定され、再循環ガス吹き込
み圧力は、火炉前壁９と火炉後壁１０を被う三次空気７
に要するほどの高圧は必要としない。
【００３４】また、飛散チャーを衝突肥大させるのに、
燃焼ガスの一部を使用しているため、過剰空気の増加は
なくボイラ効率の低下をもたらさない。
燃焼ガスの一部を使用しているため、過剰空気の増加は
なくボイラ効率の低下をもたらさない。
【００３５】また、再循環ガスを、上昇ガス流に過熱器
１１入口直前で衝突混合させるため、過熱器入口ガス温
度が平均化され、高温スポットを除去できる。
１１入口直前で衝突混合させるため、過熱器入口ガス温
度が平均化され、高温スポットを除去できる。
【００３６】さらに、既設缶で過負荷等を対処する場
合、火炉形状を変更することが困難であるが、本発明を
採用することにより、効果的な改造が可能である。
合、火炉形状を変更することが困難であるが、本発明を
採用することにより、効果的な改造が可能である。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１および２
記載の発明によれば、過熱器の上流側で上昇ガス流に高
速気流を吹きつけることにより、上昇ガス流に同伴され
る飛散チャーを捕捉することができるから、未燃の飛散
チャーを火炉下部へ循環リターンさせることができ、こ
れによって火炉の燃焼滞留時間を短くすることができ
る。
記載の発明によれば、過熱器の上流側で上昇ガス流に高
速気流を吹きつけることにより、上昇ガス流に同伴され
る飛散チャーを捕捉することができるから、未燃の飛散
チャーを火炉下部へ循環リターンさせることができ、こ
れによって火炉の燃焼滞留時間を短くすることができ
る。
【図１】本発明の一実施例に係る回収ボイラの全体構成
図である。
図である。
【図２】その要部である再循環ガスノズルの高速気流を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図３】回収ボイラ火炉の黒液処理過程を示す模式図で
ある。
ある。
３ 回収ボイラ火炉 ８ ノーズバッフル ９ 火炉前壁 １２ 蒸発水管群 １４ 再循環ガス風箱 １５ 再循環ガスノズル
Claims (2)
- 【請求項１】 回収ボイラ火炉の上部に過熱器が設置さ
れ、この過熱器の燃焼ガス流下流側には蒸発水管群が、
また燃焼ガス流上流側にはノーズバッフルを備えた回収
ボイラにおいて、 前記ノーズバッフルと、前記ノーズバッフルと対面する
火炉前壁のそれぞれに、再循環ガス風箱を設置し、この
再循環ガス風箱内には、再循環ガスダクトから引き出さ
れた複数の再循環ガスノズルをそれぞれ有することを特
徴とする回収ボイラ。 - 【請求項２】 請求項１記載の回収ボイラにおいて、前
記ノーズバッフル側の前記再循環ガスノズルおよび前記
火炉前壁側の前記再循環ガスノズルは交差して配置さ
れ、かつ、下方に向けて配置されていることを特徴とす
る回収ボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7203589A JPH0949602A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 回収ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7203589A JPH0949602A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 回収ボイラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0949602A true JPH0949602A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16476582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7203589A Pending JPH0949602A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 回収ボイラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0949602A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003083507A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-19 | Takuma Co Ltd | 高温高圧ボイラ |
| CN109028047A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-12-18 | 国网山东省电力公司电力科学研究院 | 一种循环流化床供热机组冷渣器余热利用系统 |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP7203589A patent/JPH0949602A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003083507A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-19 | Takuma Co Ltd | 高温高圧ボイラ |
| CN109028047A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-12-18 | 国网山东省电力公司电力科学研究院 | 一种循环流化床供热机组冷渣器余热利用系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102537975B (zh) | 循环流化床垃圾焚烧锅炉及其污染控制系统 | |
| US4936881A (en) | Cooling tower for steam-powered plants | |
| US5715763A (en) | Combustion system for a black liquor recovery boiler | |
| EP2257361B1 (en) | A spray dryer absorber disperser arrangement | |
| CZ20004013A3 (cs) | Způsob řízení parního generátorového systému | |
| US20040045489A1 (en) | Method for reduction of slagging and fouling of the waterwalls and of the firebox and superheater and reheater of steam boilers with coal combustion | |
| CN103438473B (zh) | 一种300mw炉底加热与微油点火结合无邻炉输粉机组启动方法 | |
| CN107084387B (zh) | 一种烟气回燃的多流程低NOx卧式循环流化床锅炉 | |
| CN207122902U (zh) | 一种垃圾焚烧系统 | |
| JPH0949602A (ja) | 回収ボイラ | |
| CN106989405B (zh) | 含钠盐有机废液焚烧炉及焚烧工艺方法 | |
| CN111981473A (zh) | 一种生物质锅炉的炉渣燃尽系统及方法 | |
| CN107490011A (zh) | 一种降低尘危害的含盐废液焚烧设备及工艺 | |
| FI123021B (fi) | Tulistimella varustettu polttokattila | |
| JP6740185B2 (ja) | 加圧流動炉システムにおける排ガス脱硫方法及び加圧流動炉システム | |
| US5683550A (en) | Method and apparatus for increasing recovery boiler capacity by withdrawing combustible gas from the furnace | |
| CN109513270A (zh) | 超音速烟气脱水脱颗粒物分离装置 | |
| JP2002168423A (ja) | 循環流動層ボイラ | |
| CN104075334B (zh) | 一种用于对冲锅炉二次风室的吹灰方法及装置 | |
| CN113624024A (zh) | 一种回收出炉液态电石热量的系统及方法 | |
| CN108955282A (zh) | 一种玄武岩纤维制备尾气回收工艺 | |
| US3161475A (en) | Chemical and heat recovery apparatus | |
| CN103486573A (zh) | 生物化工醇废液锅炉燃烧方法 | |
| CN204943457U (zh) | 蔗渣锅炉循环燃烧和排烟干式除尘装置 | |
| CN218721586U (zh) | 一种有效防止堵灰的换热装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 Year of fee payment: 12 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 Year of fee payment: 12 |