JPH0949032A - 焼結機制御方法およびその装置 - Google Patents

焼結機制御方法およびその装置

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JPH0949032A
JPH0949032A JP22464995A JP22464995A JPH0949032A JP H0949032 A JPH0949032 A JP H0949032A JP 22464995 A JP22464995 A JP 22464995A JP 22464995 A JP22464995 A JP 22464995A JP H0949032 A JPH0949032 A JP H0949032A
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layer thickness
pallet
sintering
speed
pallet speed
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Toshihiro Nagane
利弘 長根
Hiroshi Yamamoto
博 山本
Akira Yamaguchi
晃 山口
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結鉱の生産量変更時に、品質が良好で低コ
ストとなる最適アクションにより焼結操業可能な焼結機
制御方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 焼結鉱15の目標生産量を得るために必
要な、焼結原料14の層厚とパレット速度の組み合わせ
を複数求め、各組み合わせに基づいて操業した場合の焼
結鉱15の品質および製造コストを各々予測し、次に、
予測した品質および製造コストが最適となる層厚とパレ
ット速度の組み合わせを選定し、選定した層厚、パレッ
ト速度と調整前の層厚、パレット速度との各々の差を求
め、層厚差、パレット速度差を、予め設定された1回当
たりの最大層厚調整量、1回当たりの最大パレット速度
調整量に基づいて分割し、これにより段階的に層厚とパ
レット速度とを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結機制御方法お
よびその装置に係り、更に詳しくは、焼結鉱の生産量変
更時に、品質が良好で低コストとなる焼結原料層厚、パ
レット速度を求め、これにより焼結機を制御する方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉に直接装入される塊鉱石のサイズは
2〜5mm位が最良とされるので、塊鉱石を破砕してそ
の範囲のサイズに篩い分けしたものが用いられている。
しかし、鉄鉱石の多くは粒度の小さい粉鉱として産出
し、また破砕により多くの粉鉱が発生する。そこで、こ
のような粉鉱に石灰石、粉コークスなどを配合して、高
炉中における粒度構成、強度、塩基度(CaO/SiO
2 )、FeOの割合や還元粉化指数などの必要な特性が
付与された塊状原料を得るために、粉コークスを燃焼さ
せて焼結させる焼結操業が行なわれる。
【0003】このような焼結操業は、操作条件が複雑で
多岐にわたるので、得られる焼結鉱の品質(強度、還元
性など)、製造コスト、焼結機周囲の環境条件(NOx
濃度、SOx濃度、煤塵濃度など)を良好に管理するの
が難しい。そこで、従来は熟練者が操業状態を総合的に
判断して、焼結操業の適正なアクション(焼結原料の層
厚の調整、パレット速度の調整)を選択することが行な
われている。このことは、焼結鉱の生産量を変更する際
も同様であり、この場合、1回の前記アクション量が多
いときには、変動防止のため分割して実施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては、熟練者であっても、操業状態の判断
に大きな個人差があり、また前記アクションの選択時に
は、アクションのスケジューリングを作成するなど、煩
雑な作業を行なわなければならず、熟練者でも最適化の
決定が困難である場合が多い。そこで、コンピュータの
制御により、最適アクションを選定することが考えられ
る。しかし、このような制御を行なう場合に、例えば熟
練者の知識をプログラム化するのが難しかったり、操業
変動により、作成したスケジュールが変更される場合が
多くて対応が困難であったり、メンテナンス性を考慮し
て、構造をできるだけ簡略化する必要があったり、生産
量の変更に対応して、操業目標を変更する必要性があっ
たり、操業条件に応じた最適アクションを選定する必要
があったりと、数々の問題点が存在し、これにより未だ
その自動化はなされていない。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、焼結鉱の目標生産量の変更時に、品質が良好で低コ
ストとなる最適アクションにより焼結操業可能な焼結機
制御方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の焼結機制御方法は、パレットに装入した焼結原料
の層厚、パレット速度を調整して焼結鉱の目標生産量を
変更するに際し、前記焼結鉱の目標生産量を得るために
必要な、前記焼結原料の層厚とパレット速度の組み合わ
せを複数求め、該各組み合わせに基づいて操業した場合
の前記焼結鉱の品質および製造コストを各々予測し、次
に、該予測した品質および製造コストが最適となる前記
層厚とパレット速度の組み合わせを選定し、該選定した
層厚、パレット速度と前記調整前の層厚、パレット速度
との各々の差を求め、該層厚差、パレット速度差を、予
め設定された1回当たりの最大層厚調整量、1回当たり
の最大パレット速度調整量に基づいて分割し、これによ
り段階的に層厚とパレット速度とを調整するようにし
た。
【0007】また、請求項2記載の焼結機制御方法は、
請求項1記載の焼結機制御方法において、前記段階的に
層厚、パレット速度を調整する際に、パレット内の焼結
原料の最下層部における焼結完了点を求め、該焼結完了
点が予め設定された位置より、パレット進行方向に対し
て前方にある場合には前記パレット速度を高速に調整
し、一方前記焼結完了点が、パレット進行方向に対して
後方にある場合には層厚を厚くする。
【0008】さらに、請求項3記載の焼結機制御装置
は、パレットに装入した焼結原料の層厚、パレット速度
を調整して焼結鉱の目標生産量を得るための焼結機制御
装置において、前記焼結鉱の目標生産量を得るために必
要な、前記焼結原料の層厚とパレット速度の組み合わせ
を複数求める組み合わせ作成手段と、該組み合わせ作成
手段により作成された層厚とパレット速度の組み合わせ
に基づいて操業した場合の前記焼結鉱の品質および製造
コストを各々予測する品質・製造コスト予測手段と、該
品質・製造コスト予測手段により予測された品質および
製造コストに基づいて、該両者が最適となる前記層厚と
パレット速度の組み合わせを選定する最適組み合わせ選
定手段と、該最適組み合わせ選定手段により選定された
層厚、パレット速度と前記調整前の層厚、パレット速度
との各差を求める層厚差・速度差演算手段と、該層厚差
・速度差演算手段から得られた層厚差、パレット速度差
を、予め設定された1回当たりの最大層厚調整量、1回
当たりの最大パレット速度調整量に基づいて分割し、こ
れにより段階的に層厚とパレット速度を調整する層厚・
速度段階調整手段とを備えるようにした。
【0009】さらにまた、請求項4記載の焼結機制御装
置は、請求項3記載の焼結機制御装置において、前記層
厚・速度段階調整手段により段階的に層厚、パレット速
度を調整する際に、前記パレット内の焼結原料の最下層
部における焼結完了点を求める焼結完了点検出手段と、
該焼結完了点検出手段により検出された焼結完了点およ
び予め設定された位置を比較し、該焼結完了点が、パレ
ット進行方向に対して前方にある場合には前記パレット
速度を高速に調整する一方、前記焼結完了点がパレット
進行方向に対して後方にある場合には、層厚を厚く調整
する焼結完了点調整手段を設けた。
【0010】
【作用】請求項1〜4記載の焼結機制御方法およびその
装置においては、焼結原料の層厚とパレット速度の複数
の組み合わせを作成して、次いでそれらの組み合わせを
実行した場合についての焼結鉱の品質や製造コストを予
測し、その中で鉄鉱石の品質および製造コストが最適と
なる組み合わせを選定する。次に、選定された層厚、パ
レット速度と、調整前の層厚、パレット速度との各々の
差を算出して、該層厚差、該パレット速度差を予め設定
した1回当たりの最大層厚調整量、1回当たりの最大パ
レット速度調整量に基づいて分割する。これにより、段
階的に層厚とパレット速度とを調整するので、焼結鉱の
生産量変更時に操業変動を極力抑制することができ、最
も品質が良好で低コストとなる焼結操業が可能となる。
【0011】特に、請求項2、4記載の焼結機制御方法
およびその装置においては、段階的な層厚、パレット速
度の調整時に、パレット内の焼結原料の最下層部におけ
る焼結完了点を求め、焼結完了点が予め設定された位置
より、パレット進行方向に対して前方にある場合に層厚
を厚くすると焼結ベッド中の通気性が悪くなり、焼結完
了点はさらに前方へ進むので、パレット速度を高速側へ
調整し、一方焼結完了点が、パレット進行方向に対して
後方にあれば層厚を厚く調整するという、アクションの
見直しを行なうので、操業変動により、当初の段階的な
層厚、パレット速度の調整が不適切となる場合にも対処
ができる。
【0012】
【発明の効果】請求項1〜4記載の焼結機制御方法およ
びその装置においては、このように焼結原料の層厚と、
パレット速度との複数の組み合わせを各々シミュレーシ
ョンして、それらの中から最適なものを選定し、さらに
選定された層厚、パレット速度と、調整前の層厚、パレ
ット速度との各差を算出して、層厚差、パレット速度差
を予め設定した1回当たりの最大層厚調整量、1回当た
りの最大パレット速度調整量に基づき分割したので、焼
結鉱の生産量変更時に、品質が良好で低コストとなる最
適アクションにより焼結操業が可能となる。
【0013】特に、請求項2、4記載の焼結機制御方法
およびその装置においては、このように段階的な層厚、
パレット速度の調整時に、パレット内での焼結完了点を
求めて、その点が予め設定された位置より、パレット進
行方向の前方にある場合にはパレット速度を高速に調整
したり、一方その点が、パレット進行方向の後方にある
場合には層厚を厚くするので、例えば思わぬ操業変動に
より、当初の段階的な層厚、パレット速度が不適切とな
る際に対処が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る焼結機制御装置の概略構成図、図2はアクショ
ン決定部の概略構成図、図3は焼結機制御装置のフロー
チャート図、図4は図3のフローチャート図の続きであ
る。
【0015】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る焼結機制御装置10は、焼結機11の搬送駆動部
12により移動するパレット13に装入した焼結原料1
4の層厚、パレット13の速度(以下、PSと略す場合
がある)を調整して生産量を変更する装置である。な
お、パレット13内における焼結原料14の層厚は、原
料装入部11aから装入される焼結原料14の装入量に
より決定される。焼結機制御装置10は、キーボードで
ある入力部16と、プログラマブルコンピュータ17
と、焼結鉱15の増産判定部18と、焼結鉱15の生産
量変更に対応した最適な焼結原料14の層厚と最適なパ
レット13の速度を決定するアクション決定部20と、
段階的に層厚、パレット13の速度を調整する際に、パ
レット13に装入した焼結原料14の焼結完了点を調整
して、品質が良好な焼結ができるように修正するパレッ
ト速度、焼結原料層厚のアクション修正部21と、出力
部22とを備えている。
【0016】プログラマブルコンピュータ17には、そ
のメモリ中に、過去の焼結操業の実績データ(ウインド
ボックス18aの温度、メインブロア19の風量、圧
力、TI、RDI等の焼結鉱品質など)が記憶されてお
り、また焼結機11から送られてきた現在操業中の前記
各データも逐次記憶されている。増産判定部18では、
焼結鉱15の生産量変更量>25t/hrの場合を大幅増産
と判断することと共に、目標生産量に到達するように設
定した時刻までに、焼結鉱15の生産量の変更が終了す
るか否かを判定する。
【0017】図2に示すように、アクション決定部20
は、焼結鉱15の生産量の変更に応じた焼結原料14の
層厚とパレット13の速度の最適な組み合わせを複数求
める組み合わせ作成手段23と、各組み合わせに対する
焼結鉱15の品質および製造コストを各々予測する品質
・製造コスト予測手段24と、品質および製造コストが
最適となる層厚とパレット速度の組み合わせを選定する
最適組み合わせ選定手段25と、最適組み合わせの層
厚、パレット速度と調整前の層厚、パレット速度との各
差を求める層厚差・速度差演算手段26と、層厚差、パ
レット速度差を、予め設定した1回当たりの最大層厚調
整量、1回当たりの最大パレット速度調整量に基づいて
分割し、これにより段階的に層厚とパレット速度を調整
する層厚・速度段階調整手段27とを有している。
【0018】すなわち、層厚およびパレット速度の最適
アクションの決定方法は、増産判定部18で生産量変更
量が25t/hrを超える大幅増産と判定した場合におい
て、まず組み合わせ作成手段23により、プログラマブ
ルコンピュータ17に記憶された実績データに基づい
て、任意の層厚とパレット速度の組み合わせ決定後、品
質・製造コスト予測手段24により、得られた各組み合
わせにおける焼結鉱15の品質と製造コストを算出し、
次いで最適組み合わせ選定手段25により、その他の環
境値(排ガス中のNOx、SOx、煤煙等の濃度など)
を考慮して総合評価を行なって、最適な層厚やパレット
速度を決定する。なお、生産量変更量が25t/hr以下と
判定した場合には、これらの作業は行なわれず、後述の
作業が行なわれる。
【0019】アクション修正部21は、パレット13内
の焼結原料14の最下層部に設けられた焼結完了点を求
める焼結完了点検出手段28(例えば熱電対など)と、
焼結完了点の位置により、パレット速度や層厚を調整す
る焼結完了点調整手段29とを有している。アクション
修正部21によるアクション修正は、層厚・速度段階調
整手段27により、段階的に層厚、パレット速度を調整
する際に行なわれる。すなわち、焼結完了点検出手段2
8により、パレット13内の焼結原料14の最下層部に
おける焼結完了点を求めて、焼結完了点が予め設定され
た位置より、パレット進行方向に対して前方にあれば、
焼結完了点調整手段29により、パレット速度を高速に
調整する。一方、焼結完了点が設定位置より、パレット
進行方向に対して後方にあれば、焼結完了点調整手段2
9により、原料装入部11aからパレット13内へ装入
される焼結原料14の量を多くして、層厚を厚くする調
整を行なう。これにより、例えば焼結操業中に、思わぬ
操業変動が発生して、当初計画した段階的な層厚、パレ
ット速度の調整が不適切となる場合にも十分に対処でき
る。
【0020】次に、図3、4のフローチャートを参照し
ながら、実施の形態の焼結機制御装置10を用いた焼結
機制御方法を詳細に説明する。同図において、ΔPは生
産量変更量(t/hr)(ΔP=設定後生産量−設定前生産
量)、Δtは生産量変更到達設定時間(min)(Δt=設
定時刻−現在時刻)、ΔPSはパレット速度設定調整量
(m/min)、ΔHは層厚設定調整量(mm)、ΔHmax は層厚
最大調整量(mm)、ΔH0 は層厚調整量最小単位(mm)、H
は層厚(mm)、H0 は生産量変更前設定層厚(mm)である。
層厚差・速度差演算手段26による最適組み合わせの層
厚、パレット速度と調整前の層厚、パレット速度との各
差を求める計算は、ΔPおよびΔtを求める計算であ
り、また層厚・速度段階調整手段27による段階的に層
厚とパレット速度を調整する計算は、層厚調整量最小単
位ΔH0 を求める際に用いられている。
【0021】図3に示すように、ステップ100はスタ
ートであり、まずステップ101において、オペレータ
の入力した生産量と現状生産量とを比較し、増産を示し
ているのかを判断する。変更があった場合のみステップ
102へ進む。ステップ102では、その生産量変更量
ΔPが25t/hrを超えるか否かを判断する。生産量変更
量ΔPが25t/hrを超えた場合にのみステップ103へ
進む。ステップ103では、生産量変更到達設定時間Δ
tが30分を超えるか否かが判断され、30分を超えた
場合にのみステップ104へ進む。
【0022】ステップ104においては、層厚最大調整
量ΔHmax と、層厚調整量最小単位ΔH0 とを計算す
る。それから、ステップ105において、カウントn=
1を行い、ステップ106において、層厚調整量最小単
位ΔH0 にn(n=1)を乗算したものを、生産量変更
前設定層厚H0 に加算して、パレット13に装入される
焼結原料14の層厚Hを求める。組み合わせ作成手段2
3は、これらのステップ104〜106に該当する。
【0023】続いて、ステップ107において、層厚設
定調整量ΔHにn(n=1)を乗算したものが、層厚最
大調整量ΔHmax 以下の場合には、ステップ108へ進
んでそのパレット速度設定調整量ΔPSを計算する。Δ
PSの計算後、ステップ109において、予めプログラ
マブルコンピュータ17に記憶された環境基準値データ
に基づいて、層厚とパレット速度の組み合わせにおける
NOx、SOx、煤煙濃度など排気ガスデータ(以下、
環境値とする)を予測し、その予測された環境値が、予
め設定してある環境基準に適合(基準値以下をいう)し
ているか否かをステップ110において確認する。
【0024】次いで、適合している場合にはステップ1
11へ進み、予めプログラマブルコンピュータ17に記
憶された品質データに基づいて、その組み合わせにおけ
る品質予測を行なう。ステップ112では、その品質が
予め設定された範囲内か否かを確認し、続いてステップ
113において、予めプログラマブルコンピュータ17
に記憶されたコストデータに基づいて、コストを算出す
る。品質・製造コスト予測手段24は、これらのステッ
プ111〜113に該当する。それから、ステップ11
4において、nのカウントに1を加算し、ステップ10
6からの操作を繰り返す。
【0025】さて、この繰り返し操作を実行中に、ステ
ップ107において、層厚設定調整量ΔHにnを乗算し
たものが、層厚最大調整量ΔHmax を超える場合には、
図4のステップ115へ進む。ステップ115では、各
組み合わせのコスト順の並び換えが行なわれ、それから
ステップ116において、コストが最も好ましいパレッ
ト速度設定調整量ΔPSおよび層厚設定調整量ΔHを決
定する。このステップ116が、最適組み合わせ選定手
段25に該当する。次いで、ステップ117において、
複数回に分割して行なわれる層厚アクションと、パレッ
ト速度アクションの実行順序が決定され、それがステッ
プ118において、焼結機11の原料装入部11aへ送
られて、パレット13内へ装入される焼結原料14の装
入量や、搬送駆動部12によるパレット13の送り速度
が調整される。
【0026】このように、焼結原料14の層厚とパレッ
ト速度の複数の組み合わせから、各々の組み合わせを実
行した場合の焼結鉱15の品質や製造コストを予測し、
その中で焼結鉱15の品質および製造コストが最適とな
る組み合わせを選定し、さらに選定された層厚、パレッ
ト速度と、調整前の層厚、パレット速度との各々の差を
算出して、層厚差、パレット速度差を予め設定した1回
当たりの最大層厚調整量、1回当たりの最大パレット速
度調整量に基づき分割するようにしたので、焼結鉱15
の生産量変更時に、品質が良好で低コストとなる最適ア
クションにより焼結操業が可能となる。なお、本発明は
この実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更などがあっても本発明に含まれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る焼結機制御装置の
概略構成図である。
【図2】アクション決定部の概略構成図である。
【図3】焼結機制御装置のフローチャート図である。
【図4】図3のフローチャート図の続きである。
【符号の説明】
10 焼結機制御装置 11 焼結機 11a 原料装入部 12 搬送駆動
部 13 パレット 14 焼結原料 15 焼結鉱 16 入力部 17 プログラマブルコンピュータ 18 増産判定
部 18a ウインドボックス 19 メインブ
ロア 20 アクション決定部 21 アクショ
ン修正部 22 出力部 23 組み合わ
せ作成手段 24 品質・製造コスト予測手段 25 最適組み
合わせ選定手段 26 層厚差・速度差演算手段 27 層厚・速
度段階調整手段 28 焼結完了点検出手段 29 焼結完了
点調整手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットに装入した焼結原料の層厚、パ
    レット速度を調整して焼結鉱の目標生産量を変更するに
    際し、 前記焼結鉱の目標生産量を得るために必要な、前記焼結
    原料の層厚とパレット速度の組み合わせを複数求め、該
    各組み合わせに基づいて操業した場合の前記焼結鉱の品
    質および製造コストを各々予測し、次に、該予測した品
    質および製造コストが最適となる前記層厚とパレット速
    度の組み合わせを選定し、該選定した層厚、パレット速
    度と前記調整前の層厚、パレット速度との各々の差を求
    め、該層厚差、パレット速度差を、予め設定された1回
    当たりの最大層厚調整量、1回当たりの最大パレット速
    度調整量に基づいて分割し、これにより段階的に層厚と
    パレット速度とを調整することを特徴とする焼結機制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記段階的に層厚、パレット速度を調整
    する際に、パレット内の焼結原料の最下層部における焼
    結完了点を求め、該焼結完了点が予め設定された位置よ
    り、パレット進行方向に対して前方にある場合には前記
    パレット速度を高速に調整し、一方前記焼結完了点が、
    パレット進行方向に対して後方にある場合には層厚を厚
    くすることを特徴とする請求項1記載の焼結機制御方
    法。
  3. 【請求項3】 パレットに装入した焼結原料の層厚、パ
    レット速度を調整して焼結鉱の目標生産量を得るための
    焼結機制御装置において、 前記焼結鉱の目標生産量を得るために必要な、前記焼結
    原料の層厚とパレット速度の組み合わせを複数求める組
    み合わせ作成手段と、該組み合わせ作成手段により作成
    された層厚とパレット速度の組み合わせに基づいて操業
    した場合の前記焼結鉱の品質および製造コストを各々予
    測する品質・製造コスト予測手段と、該品質・製造コス
    ト予測手段により予測された品質および製造コストに基
    づいて、該両者が最適となる前記層厚とパレット速度の
    組み合わせを選定する最適組み合わせ選定手段と、該最
    適組み合わせ選定手段により選定された層厚、パレット
    速度と前記調整前の層厚、パレット速度との各差を求め
    る層厚差・速度差演算手段と、該層厚差・速度差演算手
    段から得られた層厚差、パレット速度差を、予め設定さ
    れた1回当たりの最大層厚調整量、1回当たりの最大パ
    レット速度調整量に基づいて分割し、これにより段階的
    に層厚とパレット速度を調整する層厚・速度段階調整手
    段とを備えたことを特徴とする焼結機制御装置。
  4. 【請求項4】 前記層厚・速度段階調整手段により段階
    的に層厚、パレット速度を調整する際に、前記パレット
    内の焼結原料の最下層部における焼結完了点を求める焼
    結完了点検出手段と、該焼結完了点検出手段により検出
    された焼結完了点および予め設定された位置を比較し、
    該焼結完了点が、パレット進行方向に対して前方にある
    場合には前記パレット速度を高速に調整する一方、前記
    焼結完了点がパレット進行方向に対して後方にある場合
    には、層厚を厚く調整する焼結完了点調整手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の焼結機制御装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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