JPH0948439A - 点字表示を備えた紙容器 - Google Patents
点字表示を備えた紙容器Info
- Publication number
- JPH0948439A JPH0948439A JP21982995A JP21982995A JPH0948439A JP H0948439 A JPH0948439 A JP H0948439A JP 21982995 A JP21982995 A JP 21982995A JP 21982995 A JP21982995 A JP 21982995A JP H0948439 A JPH0948439 A JP H0948439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braille
- paper container
- thermoplastic resin
- resin layer
- paper
- Prior art date
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 点字を構成する凸部が点字型どおりに正確に
再現でき且つ指で触つても容易に変形してしまうことの
ない大量生産可能な低価格の点字表示を備えた紙容器を
提供することにある。 【解決手段】 紙層の一方の面に塩化ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリオレフイン系樹脂等の熱可塑性樹脂
層が積層された基材を使用して、その熱可塑性樹脂層面
にエンボス加工により凸部からなる点字が形成された構
成の点字表示を備えた紙容器である。
再現でき且つ指で触つても容易に変形してしまうことの
ない大量生産可能な低価格の点字表示を備えた紙容器を
提供することにある。 【解決手段】 紙層の一方の面に塩化ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリオレフイン系樹脂等の熱可塑性樹脂
層が積層された基材を使用して、その熱可塑性樹脂層面
にエンボス加工により凸部からなる点字が形成された構
成の点字表示を備えた紙容器である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点字表示を備えた
紙容器に関する。
紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、点字表示を備えた容器としては、
例えば、特開昭59−136777号に記載されている
ような、包装用紙箱の表面に点字を形成したもの、実開
昭58−26402号、実開昭61−122708号等
に記載されているような、点字が形成された粘着ラベル
を貼着した容器、実公平1−31130号に記載されて
いるような、表面に点字を一体に成形した容器等が知ら
れている。しかしながら、表面に点字を形成した包装用
紙箱においては、点字用凹版と点字用凸版とを使用して
紙の表面にエンボスにより点字が形成されたものである
が、紙の表面に割れが発生して点字の凸部の成形性が悪
くなる上に、点字を指で触ることにより凸部が簡単に変
形してしまつたり、点字形成時に包装用紙箱の表面から
削られて発生する紙粉や紙屑が点字用凹版に目詰まり
し、点字の凸部が低くなり読みにくいものとなる欠点が
あつた。また、点字が形成された粘着ラベルを貼着した
容器においては、別工程にて点字ラベルを作製して容器
に貼着する必要があるため、コストアツプになると共に
大量生産に不向きであるという欠点があつた、更に、表
面に点字を一体に成形した容器においては、容器を成形
する型に点字を形成しておく必要があり、包装する内容
物毎に型を作る必要があり、成形型を多種類作製して準
備しておく必要があるためにコストアツプになるという
欠点があつた。
例えば、特開昭59−136777号に記載されている
ような、包装用紙箱の表面に点字を形成したもの、実開
昭58−26402号、実開昭61−122708号等
に記載されているような、点字が形成された粘着ラベル
を貼着した容器、実公平1−31130号に記載されて
いるような、表面に点字を一体に成形した容器等が知ら
れている。しかしながら、表面に点字を形成した包装用
紙箱においては、点字用凹版と点字用凸版とを使用して
紙の表面にエンボスにより点字が形成されたものである
が、紙の表面に割れが発生して点字の凸部の成形性が悪
くなる上に、点字を指で触ることにより凸部が簡単に変
形してしまつたり、点字形成時に包装用紙箱の表面から
削られて発生する紙粉や紙屑が点字用凹版に目詰まり
し、点字の凸部が低くなり読みにくいものとなる欠点が
あつた。また、点字が形成された粘着ラベルを貼着した
容器においては、別工程にて点字ラベルを作製して容器
に貼着する必要があるため、コストアツプになると共に
大量生産に不向きであるという欠点があつた、更に、表
面に点字を一体に成形した容器においては、容器を成形
する型に点字を形成しておく必要があり、包装する内容
物毎に型を作る必要があり、成形型を多種類作製して準
備しておく必要があるためにコストアツプになるという
欠点があつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、点字
を構成する凸部が点字型どおりに正確に再現でき且つ指
で触つても容易に変形してしまうことのない大量生産可
能な低価格の点字表示を備えた紙容器を提供することに
ある。
を構成する凸部が点字型どおりに正確に再現でき且つ指
で触つても容易に変形してしまうことのない大量生産可
能な低価格の点字表示を備えた紙容器を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】紙層の一方の面に熱可塑
性樹脂層が積層された基材からなり、前記熱可塑性樹脂
層面にエンボス加工により凸部からなる点字が形成され
ていることを特徴とする点字表示を備えた紙容器であ
る。
性樹脂層が積層された基材からなり、前記熱可塑性樹脂
層面にエンボス加工により凸部からなる点字が形成され
ていることを特徴とする点字表示を備えた紙容器であ
る。
【0005】前記熱可塑性樹脂層が、塩化ビニル系樹
脂、アクリル系樹脂のコーテイングにより形成されたも
のであることを特徴とする上記の点字表示を備えた紙容
器である。
脂、アクリル系樹脂のコーテイングにより形成されたも
のであることを特徴とする上記の点字表示を備えた紙容
器である。
【0006】前記熱可塑性樹脂層が、ポリオレフイン系
樹脂の押出ラミネーシヨンにより形成されたものである
ことを特徴とする上記の点字表示を備えた紙容器であ
る。
樹脂の押出ラミネーシヨンにより形成されたものである
ことを特徴とする上記の点字表示を備えた紙容器であ
る。
【0007】前記熱可塑性樹脂層が、オーバープリント
用インキを使用して印刷により形成されたものであるこ
とを特徴とする上記の点字表示を備えた紙容器である。
用インキを使用して印刷により形成されたものであるこ
とを特徴とする上記の点字表示を備えた紙容器である。
【0008】前記点字を構成する凸部が、頂部が平坦な
円錐台状であることを特徴とする上記の点字表示を備え
た紙容器である。
円錐台状であることを特徴とする上記の点字表示を備え
た紙容器である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を示す
折り畳んだ状態の平面図、図2は第1実施例の打ち抜き
ブランクを示す平面図、図3は点字を構成する凸部の断
面を示す拡大図、図4は本発明の第2実施例を示す側面
図であり、1は裏面板、2は前面板、3a、3bは側板、4
は糊代片、5a, 5bは折罫、6は点字、7は凸部、7aは頂
部、8a, 8b, 8cは点字形成領域、11は紙層、12は熱可塑
性樹脂層をそれぞれ表す。
折り畳んだ状態の平面図、図2は第1実施例の打ち抜き
ブランクを示す平面図、図3は点字を構成する凸部の断
面を示す拡大図、図4は本発明の第2実施例を示す側面
図であり、1は裏面板、2は前面板、3a、3bは側板、4
は糊代片、5a, 5bは折罫、6は点字、7は凸部、7aは頂
部、8a, 8b, 8cは点字形成領域、11は紙層、12は熱可塑
性樹脂層をそれぞれ表す。
【0010】本発明の第1実施例は図1及び図3に示す
ように、紙層11の一方の面に熱可塑性樹脂層12が形成さ
れた基材にて構成された直サツク型の紙容器であり、紙
容器の裏面板1の所定領域に点字6による表示が施され
た構成である。図1においては点字6による表示が裏面
板1に施されているが、後述するような箇所を除いて前
面板2ないしは側板3aに点字6による表示を施してもよ
い。紙容器の形状は任意であり、直サツク型に限らずあ
らゆる形状のものに適用できる。本実施例の場合、点字
表示を行う位置に関しては、図2に示す点字形成領域8
a,8b,8c内であれば任意であり、紙容器の意匠を損なわ
ない範囲で、使用者が指で感知し易い位置に設けるのが
好ましいが、細かい説明文字等の上に点字6を設けると
文字が読み難くなるので避けたほうがよい。
ように、紙層11の一方の面に熱可塑性樹脂層12が形成さ
れた基材にて構成された直サツク型の紙容器であり、紙
容器の裏面板1の所定領域に点字6による表示が施され
た構成である。図1においては点字6による表示が裏面
板1に施されているが、後述するような箇所を除いて前
面板2ないしは側板3aに点字6による表示を施してもよ
い。紙容器の形状は任意であり、直サツク型に限らずあ
らゆる形状のものに適用できる。本実施例の場合、点字
表示を行う位置に関しては、図2に示す点字形成領域8
a,8b,8c内であれば任意であり、紙容器の意匠を損なわ
ない範囲で、使用者が指で感知し易い位置に設けるのが
好ましいが、細かい説明文字等の上に点字6を設けると
文字が読み難くなるので避けたほうがよい。
【0011】第1実施例の打ち抜きブランクは図2に示
すとおり、糊代片4と裏面板1と側板3aと前面板2と側
板3bとがそれぞれ折罫を介して連接された形状であり、
裏面板1の点字形成領域8a、側板3aの点字形成領域8b、
前面板2の点字形成領域8cに点字6による表示が施こさ
れる。点字形成領域8a,8b,8cは折罫ないしはブランクの
端縁から少なくとも5mm内側の、筒貼りされ折り畳ま
れた状態の紙容器における糊代片4の周縁から少なくと
も10mm離れた位置に設定されている。エンボスによ
る点字6の形成は紙容器のブランクに打抜く工程で同時
に行われるので、点字エンボス型の取り付けの関係で、
折罫ないしはブランクの端縁となる切罫から少なくとも
5mm内側に設定される。筒貼りされ折り畳まれた状態
の紙容器における糊代片4の周縁から少なくとも10m
m離れた位置に設定されるのは、紙容器を筒貼りする場
合に糊代片4の重なる部分は紙容器の基材が糊代片4を
含めて3層となるので、強く加圧されて点字6を形成す
る凸部7が潰れるおそれがあるからである。
すとおり、糊代片4と裏面板1と側板3aと前面板2と側
板3bとがそれぞれ折罫を介して連接された形状であり、
裏面板1の点字形成領域8a、側板3aの点字形成領域8b、
前面板2の点字形成領域8cに点字6による表示が施こさ
れる。点字形成領域8a,8b,8cは折罫ないしはブランクの
端縁から少なくとも5mm内側の、筒貼りされ折り畳ま
れた状態の紙容器における糊代片4の周縁から少なくと
も10mm離れた位置に設定されている。エンボスによ
る点字6の形成は紙容器のブランクに打抜く工程で同時
に行われるので、点字エンボス型の取り付けの関係で、
折罫ないしはブランクの端縁となる切罫から少なくとも
5mm内側に設定される。筒貼りされ折り畳まれた状態
の紙容器における糊代片4の周縁から少なくとも10m
m離れた位置に設定されるのは、紙容器を筒貼りする場
合に糊代片4の重なる部分は紙容器の基材が糊代片4を
含めて3層となるので、強く加圧されて点字6を形成す
る凸部7が潰れるおそれがあるからである。
【0012】点字を構成する凸部7の形状は図3に示す
とおり、高さが約0.5mm、直径が1.5mmの円錐
台状に設定されている。凸部7の頂部7aは直径1mm程
度の平坦部となつている。凸部7の形状を上記のように
することにより、エンボスによる熱可塑性樹脂層12への
凸部7の成形性が良くなると共に、指で触った場合の凸
部7の保形性が保たれる。点字エンボス凸型と点字エン
ボス凹型を使用して、紙層11に熱可塑性樹脂層12が積層
された基材の熱可塑性樹脂層12面に凸部7が形成される
ようにエンボスされる。基材の表面に熱可塑性樹脂層12
が設けられているので点字6の凸部7の成形性が優れる
と共に、紙層11表面に紙割れが発生しないので指で触っ
た場合の感触がよく保形性も良好である。更に、紙粉等
による点字6を形成するための点字エンボス凹型が目詰
まりすることなく、点字エンボス凹型に対応した凸部7
を正確に再現することができる。
とおり、高さが約0.5mm、直径が1.5mmの円錐
台状に設定されている。凸部7の頂部7aは直径1mm程
度の平坦部となつている。凸部7の形状を上記のように
することにより、エンボスによる熱可塑性樹脂層12への
凸部7の成形性が良くなると共に、指で触った場合の凸
部7の保形性が保たれる。点字エンボス凸型と点字エン
ボス凹型を使用して、紙層11に熱可塑性樹脂層12が積層
された基材の熱可塑性樹脂層12面に凸部7が形成される
ようにエンボスされる。基材の表面に熱可塑性樹脂層12
が設けられているので点字6の凸部7の成形性が優れる
と共に、紙層11表面に紙割れが発生しないので指で触っ
た場合の感触がよく保形性も良好である。更に、紙粉等
による点字6を形成するための点字エンボス凹型が目詰
まりすることなく、点字エンボス凹型に対応した凸部7
を正確に再現することができる。
【0013】本発明の第2実施例は図4に示すように、
注出口付きゲーベルトツプ型の液体紙容器の側板の下方
部に点字6による表示が施された構成である。注出口か
ら内容物を注ぐ際に側板の下方部を指で掴んで持ち上げ
るので、その際に点字6による表示を感知するのが容易
である。ゲーベルトツプ型の液体紙容器の場合には、点
字6による表示は、注出口が設けられる前面板と直交す
る指で掴む側板に設けるのが好ましい。上記実施例の液
体紙容器の場合に、屋根部に点字6を形成することもで
きるが、内容物を充填した後液体紙容器全体をシユリン
ク包装するので、シユリンク包装の上から直接点字6を
指で触ることができず、シユリンク包装を剥がさないと
読取りができないので好ましくない。
注出口付きゲーベルトツプ型の液体紙容器の側板の下方
部に点字6による表示が施された構成である。注出口か
ら内容物を注ぐ際に側板の下方部を指で掴んで持ち上げ
るので、その際に点字6による表示を感知するのが容易
である。ゲーベルトツプ型の液体紙容器の場合には、点
字6による表示は、注出口が設けられる前面板と直交す
る指で掴む側板に設けるのが好ましい。上記実施例の液
体紙容器の場合に、屋根部に点字6を形成することもで
きるが、内容物を充填した後液体紙容器全体をシユリン
ク包装するので、シユリンク包装の上から直接点字6を
指で触ることができず、シユリンク包装を剥がさないと
読取りができないので好ましくない。
【0014】本発明の点字表示を備えた紙容器として使
用される基材は、紙層11の一方の面に熱可塑性樹脂層12
が積層された構成からなる。一般の紙容器の場合には、
板紙の表面に所定の印刷を施した上に、オーバープリン
トインキを使用して印刷により熱可塑性樹脂層12を形成
するか、ないしは印刷した後で別工程にて塩化ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂を使用してコーテイングにより熱
可塑性樹脂層12を形成する所謂ビニルコート、プレスコ
ート等の方法で行われる。前者の場合には厚さが1〜5
ミクロンであり、後者の場合には厚さは2〜10ミクロ
ンとなる。液体紙容器の場合には、板紙の一方の面に押
出ラミネーシヨンによりポリエチレンをラミネートして
熱可塑性樹脂層12を形成し、その上に所定の印刷が施さ
れた構成である。この場合には熱可塑性樹脂層12の厚さ
は10〜30ミクロンである。液体紙容器に使用する基
材の構成例としては、牛乳等の紙容器ではポリエチレン
チレン/板紙/ポリエチレン、日本酒等の紙容器ではポ
リエチレン/板紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチ
レンテレフタレート/ポリエチレンの構成である。最表
面のポリエチレン面に凸部7からなる点字6が形成され
る。
用される基材は、紙層11の一方の面に熱可塑性樹脂層12
が積層された構成からなる。一般の紙容器の場合には、
板紙の表面に所定の印刷を施した上に、オーバープリン
トインキを使用して印刷により熱可塑性樹脂層12を形成
するか、ないしは印刷した後で別工程にて塩化ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂を使用してコーテイングにより熱
可塑性樹脂層12を形成する所謂ビニルコート、プレスコ
ート等の方法で行われる。前者の場合には厚さが1〜5
ミクロンであり、後者の場合には厚さは2〜10ミクロ
ンとなる。液体紙容器の場合には、板紙の一方の面に押
出ラミネーシヨンによりポリエチレンをラミネートして
熱可塑性樹脂層12を形成し、その上に所定の印刷が施さ
れた構成である。この場合には熱可塑性樹脂層12の厚さ
は10〜30ミクロンである。液体紙容器に使用する基
材の構成例としては、牛乳等の紙容器ではポリエチレン
チレン/板紙/ポリエチレン、日本酒等の紙容器ではポ
リエチレン/板紙/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチ
レンテレフタレート/ポリエチレンの構成である。最表
面のポリエチレン面に凸部7からなる点字6が形成され
る。
【0015】本発明の点字表示を備えた紙容器の製造方
法は、板紙に印刷と同時にオーバープリントを行うか、
ないしは印刷を施した上にビニルコート、プレスコート
等を行つた後に、又は、板紙の表面に押出ラミネーシヨ
ンにてオレフイン系樹脂を積層した上に印刷を施した後
に、所定の紙容器用ブランクに打ち抜くと同時にエンボ
スにより点字6を形成する。点字エンボス凸型と点字エ
ンボス凹型を打抜機に取り付けて、熱可塑性樹脂層12面
を点字エンボス凹型側に向けて載置して加圧すること
で、熱可塑性樹脂層12面に点字6がエンボスされる。次
いで、打抜きブランクをサツク貼りして点字表示を備え
た紙容器ができあがる。サツク貼りに際しては、点字を
形成した領域を強く加圧しないようにすることが必要で
ある。
法は、板紙に印刷と同時にオーバープリントを行うか、
ないしは印刷を施した上にビニルコート、プレスコート
等を行つた後に、又は、板紙の表面に押出ラミネーシヨ
ンにてオレフイン系樹脂を積層した上に印刷を施した後
に、所定の紙容器用ブランクに打ち抜くと同時にエンボ
スにより点字6を形成する。点字エンボス凸型と点字エ
ンボス凹型を打抜機に取り付けて、熱可塑性樹脂層12面
を点字エンボス凹型側に向けて載置して加圧すること
で、熱可塑性樹脂層12面に点字6がエンボスされる。次
いで、打抜きブランクをサツク貼りして点字表示を備え
た紙容器ができあがる。サツク貼りに際しては、点字を
形成した領域を強く加圧しないようにすることが必要で
ある。
【0016】点字エンボス凹型としては、点字を構成す
る凸部に対応した位置に凹部を形成したエンボス凹型で
はなく、型の全面にマトリツクス状に凹部を形成した形
状のエンボス型を使用することもできる。その場合、点
字エンボス凹型は全ての点字に対応することができる。
したがつて、種々の点字をエンボスにより形成するに際
して、点字エンボス凸型のみを取り替えるだけで点字エ
ンボスを実施することができるので、点字エンボスの準
備作業が簡単になると共に、エンボス凹型の作製費が節
減できるので、コストダウンが可能である。
る凸部に対応した位置に凹部を形成したエンボス凹型で
はなく、型の全面にマトリツクス状に凹部を形成した形
状のエンボス型を使用することもできる。その場合、点
字エンボス凹型は全ての点字に対応することができる。
したがつて、種々の点字をエンボスにより形成するに際
して、点字エンボス凸型のみを取り替えるだけで点字エ
ンボスを実施することができるので、点字エンボスの準
備作業が簡単になると共に、エンボス凹型の作製費が節
減できるので、コストダウンが可能である。
【0017】
【発明の効果】紙層の一方の面に塩化ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリオレフイン系樹脂等からなる熱可塑
性樹脂層が積層された基材からなる紙容器の、熱可塑性
樹脂層面にエンボス加工により点字を形成した点字表示
を備えた紙容器とすることにより、熱可塑性樹脂層面へ
のエンボスとなるので、点字を構成する凸部の成形性が
良い上に、紙粉等により点字エンボス凹型が目詰まりす
ることがなく、点字エンボス凹型に対応した凸部を正確
に再現でき、指で触つても容易に変形することのない保
形性の優れた点字の形成が可能である。また、紙容器の
ブランクの打ち抜きと同時に点字のエンボスを施すので
工程を増やすことなく大量生産が可能であるので、低価
格の点字表示を備えた紙容器が得られる。
クリル系樹脂、ポリオレフイン系樹脂等からなる熱可塑
性樹脂層が積層された基材からなる紙容器の、熱可塑性
樹脂層面にエンボス加工により点字を形成した点字表示
を備えた紙容器とすることにより、熱可塑性樹脂層面へ
のエンボスとなるので、点字を構成する凸部の成形性が
良い上に、紙粉等により点字エンボス凹型が目詰まりす
ることがなく、点字エンボス凹型に対応した凸部を正確
に再現でき、指で触つても容易に変形することのない保
形性の優れた点字の形成が可能である。また、紙容器の
ブランクの打ち抜きと同時に点字のエンボスを施すので
工程を増やすことなく大量生産が可能であるので、低価
格の点字表示を備えた紙容器が得られる。
【図1】本発明の第1実施例を示す折り畳んだ状態の平
面図である。
面図である。
【図2】第1実施例の打ち抜きブランクを示す平面図で
ある。
ある。
【図3】点字を構成する凸部の断面を示す拡大図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す側面図である。
1 前面板 2 裏面板 3a、3b 側板 4 糊代片 5a, 5b 折罫 6 点字 7 凸部 7a 頂部 8a, 8b, 8c 点字形成領域 11 紙層 12 熱可塑性樹脂層
Claims (5)
- 【請求項1】 紙層の一方の面に熱可塑性樹脂層が積層
された基材からなり、前記熱可塑性樹脂層面にエンボス
加工により凸部からなる点字が形成されていることを特
徴とする点字表示を備えた紙容器。 - 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂層が、塩化ビニル系樹
脂、アクリル系樹脂のコーテイングにより形成されたも
のであることを特徴とする請求項1記載の点字表示を備
えた紙容器。 - 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂層が、ポリオレフイン
系樹脂の押出ラミネーシヨンにより形成されたものであ
ることを特徴とする請求項1記載の点字表示を備えた紙
容器。 - 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂層が、オーバープリン
ト用インキを使用して印刷により形成されたものである
ことを特徴とする請求項1記載の点字表示を備えた紙容
器。 - 【請求項5】 前記点字を構成する凸部が、頂部が平坦
な円錐台状であることを特徴とする請求項1〜4記載の
点字表示を備えた紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21982995A JPH0948439A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 点字表示を備えた紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21982995A JPH0948439A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 点字表示を備えた紙容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948439A true JPH0948439A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16741702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21982995A Withdrawn JPH0948439A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 点字表示を備えた紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0948439A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2835814A1 (fr) * | 2002-02-11 | 2003-08-15 | Madrange | Emballage de produit alimentaire en materiau themoformable et procede de fabrication d'un tel emballage |
EP1640938A1 (de) * | 2004-09-28 | 2006-03-29 | Carl Edelmann GmbH & Co. KG | Verfahren und Vorrichtung zum Stanzen und Prägen von Faltschachtelzuschnitten |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP21982995A patent/JPH0948439A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2835814A1 (fr) * | 2002-02-11 | 2003-08-15 | Madrange | Emballage de produit alimentaire en materiau themoformable et procede de fabrication d'un tel emballage |
WO2003068612A1 (fr) * | 2002-02-11 | 2003-08-21 | Madrange | Emballage de produit alimentaire en materiau thermoformable |
EP1640938A1 (de) * | 2004-09-28 | 2006-03-29 | Carl Edelmann GmbH & Co. KG | Verfahren und Vorrichtung zum Stanzen und Prägen von Faltschachtelzuschnitten |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |