JPH0945977A - 光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送装置 - Google Patents
光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送装置Info
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- JPH0945977A JPH0945977A JP7197330A JP19733095A JPH0945977A JP H0945977 A JPH0945977 A JP H0945977A JP 7197330 A JP7197330 A JP 7197330A JP 19733095 A JP19733095 A JP 19733095A JP H0945977 A JPH0945977 A JP H0945977A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 波長多重信号光の増幅において利得差の抑制
された光ファイバ増幅器を実現する。 【構成】 １、２はErイオン添加光ファイバ、３、４は
発振波長1.48μm帯の励起用半導体レーザ光源、５、６
は波長1.55μm帯の信号光と励起用半導体レーザ光源
３、４からの励起光とを合波するための合波器、７は波
長1.54μm帯と1.55μm帯を分波するための信号分波器、
８は波長1.54μm帯と1.55μm帯を合波するための信号合
波器、９、１０は雑音および歪の劣化を防ぐための光ア
イソレータである。光ファイバ増幅器の入力端１１から
入力された1.54μm帯と1.55μm帯の波長多重信号光は、
信号分波器７で1.54μm帯と1.55μm帯に分波され、1.54
μm帯は希土類イオン添加光ファイバ１で、1.55μm帯は
希土類イオン添加光ファイバ２で増幅され、信号合波器
８で合波される。
された光ファイバ増幅器を実現する。 【構成】 １、２はErイオン添加光ファイバ、３、４は
発振波長1.48μm帯の励起用半導体レーザ光源、５、６
は波長1.55μm帯の信号光と励起用半導体レーザ光源
３、４からの励起光とを合波するための合波器、７は波
長1.54μm帯と1.55μm帯を分波するための信号分波器、
８は波長1.54μm帯と1.55μm帯を合波するための信号合
波器、９、１０は雑音および歪の劣化を防ぐための光ア
イソレータである。光ファイバ増幅器の入力端１１から
入力された1.54μm帯と1.55μm帯の波長多重信号光は、
信号分波器７で1.54μm帯と1.55μm帯に分波され、1.54
μm帯は希土類イオン添加光ファイバ１で、1.55μm帯は
希土類イオン添加光ファイバ２で増幅され、信号合波器
８で合波される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＣＡＴＶのアナログ映
像光信号やデジタル光信号等を増幅するための光ファイ
バ増幅器および該光ファイバ増幅器を用いた光ファイバ
伝送装置に関するものである。
像光信号やデジタル光信号等を増幅するための光ファイ
バ増幅器および該光ファイバ増幅器を用いた光ファイバ
伝送装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、光伝送システムでは発振波長1.3
μm帯の半導体レーザを使って開発が進められてきた。
しかし、最近、1.55μm帯の光を光のまま直接増幅する
ことができるＥｒ（エルビウム）イオン添加光ファイバ
増幅器の出現により、これを用いたアナログ光伝送シス
テムの開発も行われている。
μm帯の半導体レーザを使って開発が進められてきた。
しかし、最近、1.55μm帯の光を光のまま直接増幅する
ことができるＥｒ（エルビウム）イオン添加光ファイバ
増幅器の出現により、これを用いたアナログ光伝送シス
テムの開発も行われている。
【０００３】図８に、従来の光ファイバ増幅器を用いた
波長1.55μm帯アナログ光ファイバ伝送装置の構成図を
示す。３０は波長1.55μm帯のＤＦＢレーザ、３１は波
長1.48μm帯の半導体レーザ励起のＥｒ添加光ファイバ
増幅器、３２は光分岐器、３３は単一モード光ファイ
バ、３４は受光装置でありＩｎＧａＡｓのフォトダイオ
ードあるいはアバランシェフォトダイオードである。Ｄ
ＦＢレーザ３０はＡＭ−ＦＤＭあるいはＦＭ−ＦＤＭの
アナログ信号で強度変調され、ＤＦＢレーザ３０から出
射された信号光は、光ファイバ増幅器３１で増幅され、
１×８光分岐器３２で分岐された後、１０kmの光ファイ
バ３２を伝送した後受光装置３３で受光される。Ｅｒ添
加光ファイバ増幅器は波長1.55μm帯で高利得を有する
ため、ブースターアンプとして用いればヘッドエンドか
らユーザ宅までをすべて光化した全光分配システムが構
築でき、１００チャンネル以上の映像分配サービスや高
品位ＴＶ映像分配サービス等の提供も可能となる。
波長1.55μm帯アナログ光ファイバ伝送装置の構成図を
示す。３０は波長1.55μm帯のＤＦＢレーザ、３１は波
長1.48μm帯の半導体レーザ励起のＥｒ添加光ファイバ
増幅器、３２は光分岐器、３３は単一モード光ファイ
バ、３４は受光装置でありＩｎＧａＡｓのフォトダイオ
ードあるいはアバランシェフォトダイオードである。Ｄ
ＦＢレーザ３０はＡＭ−ＦＤＭあるいはＦＭ−ＦＤＭの
アナログ信号で強度変調され、ＤＦＢレーザ３０から出
射された信号光は、光ファイバ増幅器３１で増幅され、
１×８光分岐器３２で分岐された後、１０kmの光ファイ
バ３２を伝送した後受光装置３３で受光される。Ｅｒ添
加光ファイバ増幅器は波長1.55μm帯で高利得を有する
ため、ブースターアンプとして用いればヘッドエンドか
らユーザ宅までをすべて光化した全光分配システムが構
築でき、１００チャンネル以上の映像分配サービスや高
品位ＴＶ映像分配サービス等の提供も可能となる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のように１つの半
導体レーザの出力光に信号をのせて伝送を行う場合に
は、伝送容量はレーザの性能によって制限されてしま
う。そのため、伝送容量をさらに拡大するためには、波
長の異なるいくつかの半導体レーザを用いて信号を波長
分割多重で伝送する必要がある。また、アナログ信号と
デジタル信号を同時に１本の光ファイバで伝送する場合
には波長分割多重が不可欠である。
導体レーザの出力光に信号をのせて伝送を行う場合に
は、伝送容量はレーザの性能によって制限されてしま
う。そのため、伝送容量をさらに拡大するためには、波
長の異なるいくつかの半導体レーザを用いて信号を波長
分割多重で伝送する必要がある。また、アナログ信号と
デジタル信号を同時に１本の光ファイバで伝送する場合
には波長分割多重が不可欠である。
【０００５】しかしながら、波長多重信号を１本の希土
類イオン添加光ファイバで同時に増幅を行うと、利得ス
ペクトルの均一広がりのため波長によって利得が異な
り、利得が飽和するにしたがって短波長側の利得が低下
してしまう。このような利得の低下がＳＮ比を劣化させ
てしまうという課題があった。
類イオン添加光ファイバで同時に増幅を行うと、利得ス
ペクトルの均一広がりのため波長によって利得が異な
り、利得が飽和するにしたがって短波長側の利得が低下
してしまう。このような利得の低下がＳＮ比を劣化させ
てしまうという課題があった。
【０００６】本発明の目的は、波長の異なるいくつかの
半導体レーザからの信号光を波長多重した信号光を光フ
ァイバ増幅器で増幅したときの利得差を低減し、ＳＮ比
の良い光ファイバ伝送を実現することにある。
半導体レーザからの信号光を波長多重した信号光を光フ
ァイバ増幅器で増幅したときの利得差を低減し、ＳＮ比
の良い光ファイバ伝送を実現することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の光ファイバ増幅器は、希土類イオン
添加光ファイバと、該希土類イオンを励起するための励
起光源と、信号光と前記励起光源からの出射された励起
光とを前記希土類イオン添加光ファイバ内で合波するた
めの合波手段を有するＭ個の光増幅部と、前記光増幅部
の増幅波長帯域をＭ個に分波する信号分波器と、該信号
分波器で分波された波長帯域を合波する信号合波器とを
備え、波長多重されたＭ個の信号光が、前記信号分波器
で分波された後それぞれ前記光増幅部で増幅されて前記
信号合波器で合波されることを特徴としている。
め、請求項１記載の光ファイバ増幅器は、希土類イオン
添加光ファイバと、該希土類イオンを励起するための励
起光源と、信号光と前記励起光源からの出射された励起
光とを前記希土類イオン添加光ファイバ内で合波するた
めの合波手段を有するＭ個の光増幅部と、前記光増幅部
の増幅波長帯域をＭ個に分波する信号分波器と、該信号
分波器で分波された波長帯域を合波する信号合波器とを
備え、波長多重されたＭ個の信号光が、前記信号分波器
で分波された後それぞれ前記光増幅部で増幅されて前記
信号合波器で合波されることを特徴としている。
【０００８】請求項２記載の光ファイバ増幅器は、希土
類イオン添加光ファイバと、該希土類イオンを励起する
ための励起光源と、信号光と前記励起光源からの出射さ
れた励起光とを前記希土類イオン添加光ファイバ内で合
波するための合波手段を有するＭ個の光増幅部と、前記
光増幅部の増幅波長帯域をＭ個に分波する信号分波器
と、Ｍ×Ｎ光分岐器とを備え、波長多重されたＭ個の信
号光が、前記信号分波器で分波された後それぞれ前記光
増幅部で増幅されて前記Ｍ×Ｎ光分岐器で分岐されるこ
とを、特徴としている。
類イオン添加光ファイバと、該希土類イオンを励起する
ための励起光源と、信号光と前記励起光源からの出射さ
れた励起光とを前記希土類イオン添加光ファイバ内で合
波するための合波手段を有するＭ個の光増幅部と、前記
光増幅部の増幅波長帯域をＭ個に分波する信号分波器
と、Ｍ×Ｎ光分岐器とを備え、波長多重されたＭ個の信
号光が、前記信号分波器で分波された後それぞれ前記光
増幅部で増幅されて前記Ｍ×Ｎ光分岐器で分岐されるこ
とを、特徴としている。
【０００９】請求項３記載の光ファイバ増幅器は、請求
項１、２いずれか１項に記載の光ファイバ増幅器におい
て、入力端および出力端の少なくともいずれか１方に光
アイソレータが接続されたことを特徴としている。
項１、２いずれか１項に記載の光ファイバ増幅器におい
て、入力端および出力端の少なくともいずれか１方に光
アイソレータが接続されたことを特徴としている。
【００１０】請求項４記載の光ファイバ伝送装置は、波
長の異なるＭ個の信号用半導体レーザと、該Ｍ個の信号
用半導体レーザから出射された信号光を合波するための
合波手段と、該合波手段により波長多重された信号光を
増幅するための請求項１、３いずれか１項に記載の光フ
ァイバ増幅器と、該光ファイバ増幅器で増幅された信号
光を分岐するための１×Ｎ光分岐器と、該１×Ｎ光分岐
器で分岐された信号光を伝送するための光ファイバと、
該光ファイバを通して伝送された信号光を電気信号に変
換するための受光装置とを備えたことを特徴としてい
る。
長の異なるＭ個の信号用半導体レーザと、該Ｍ個の信号
用半導体レーザから出射された信号光を合波するための
合波手段と、該合波手段により波長多重された信号光を
増幅するための請求項１、３いずれか１項に記載の光フ
ァイバ増幅器と、該光ファイバ増幅器で増幅された信号
光を分岐するための１×Ｎ光分岐器と、該１×Ｎ光分岐
器で分岐された信号光を伝送するための光ファイバと、
該光ファイバを通して伝送された信号光を電気信号に変
換するための受光装置とを備えたことを特徴としてい
る。
【００１１】請求項５記載の光ファイバ伝送装置は、波
長の異なるＭ個の信号用半導体レーザと、該Ｍ個の信号
用半導体レーザから出射された信号光を合波するための
合波手段と、該合波手段により波長多重された信号光を
増幅するための請求項２、３いずれか１項に記載の光フ
ァイバ増幅器と、該光ファイバ増幅器で増幅された信号
光を伝送するための光ファイバと、該光ファイバを通し
て伝送された信号光を電気信号に変換するための受光装
置とを備えたことを特徴としている。
長の異なるＭ個の信号用半導体レーザと、該Ｍ個の信号
用半導体レーザから出射された信号光を合波するための
合波手段と、該合波手段により波長多重された信号光を
増幅するための請求項２、３いずれか１項に記載の光フ
ァイバ増幅器と、該光ファイバ増幅器で増幅された信号
光を伝送するための光ファイバと、該光ファイバを通し
て伝送された信号光を電気信号に変換するための受光装
置とを備えたことを特徴としている。
【００１２】請求項６記載の光ファイバ伝送装置は、請
求項４、５いずれか１項に記載の光ファイバ伝送装置に
おいて、信号用半導体レーザの発振波長が1.55μm帯で
あり、光ファイバ増幅器は希土類イオンとしてＥｒ（エ
ルビウム）イオンが添加されていることを特徴としてい
る。
求項４、５いずれか１項に記載の光ファイバ伝送装置に
おいて、信号用半導体レーザの発振波長が1.55μm帯で
あり、光ファイバ増幅器は希土類イオンとしてＥｒ（エ
ルビウム）イオンが添加されていることを特徴としてい
る。
【００１３】請求項７記載の光ファイバ伝送装置は、請
求項４、５いずれか１項に記載の光ファイバ伝送装置に
おいて、信号用半導体レーザの発振波長が1.3μm帯であ
り、光ファイバ増幅器は希土類イオンとしてＰｒ（プラ
セオジウム）イオンが添加されていることを特徴として
いる。
求項４、５いずれか１項に記載の光ファイバ伝送装置に
おいて、信号用半導体レーザの発振波長が1.3μm帯であ
り、光ファイバ増幅器は希土類イオンとしてＰｒ（プラ
セオジウム）イオンが添加されていることを特徴として
いる。
【００１４】
【作用】本発明によれば、光ファイバ増幅器では、波長
多重信号光をいくつかの波長帯域に分割して異なる希土
類イオン添加光ファイバで増幅するため、ある希土類イ
オン添加光ファイバで増幅される信号光は他の希土類イ
オン添加光ファイバで増幅される信号光の影響を受けな
いため、信号光波長によって利得差が生じない。したが
って、ＳＮ比の良い波長多重信号伝送が実現できる。
多重信号光をいくつかの波長帯域に分割して異なる希土
類イオン添加光ファイバで増幅するため、ある希土類イ
オン添加光ファイバで増幅される信号光は他の希土類イ
オン添加光ファイバで増幅される信号光の影響を受けな
いため、信号光波長によって利得差が生じない。したが
って、ＳＮ比の良い波長多重信号伝送が実現できる。
【００１５】
（光ファイバ増幅器の実施例１）本発明の光ファイバ増
幅器の第１の実施例の構成図を図１に示す。
幅器の第１の実施例の構成図を図１に示す。
【００１６】１、２はErイオン添加光ファイバ（Er:270
ppm, Al:8000ppm, 長さ:54m）、３、４は発振波長1.48
μm帯の励起用半導体レーザ光源、５、６は波長1.55μm
帯の信号光と励起用半導体レーザ光源３、４からの励起
光とを合波するための合波器、７は波長1.54μm帯と1.5
5μm帯を分波するための信号分波器、８は波長1.54μm
帯と1.55μm帯を合波するための信号合波器、９、１０
は雑音および歪の劣化を防ぐための光アイソレータであ
る。
ppm, Al:8000ppm, 長さ:54m）、３、４は発振波長1.48
μm帯の励起用半導体レーザ光源、５、６は波長1.55μm
帯の信号光と励起用半導体レーザ光源３、４からの励起
光とを合波するための合波器、７は波長1.54μm帯と1.5
5μm帯を分波するための信号分波器、８は波長1.54μm
帯と1.55μm帯を合波するための信号合波器、９、１０
は雑音および歪の劣化を防ぐための光アイソレータであ
る。
【００１７】光ファイバ増幅器の入力端１１から入力さ
れた1.54μm帯と1.55μm帯の波長多重信号光は、信号分
波器７で1.54μm帯と1.55μm帯に分波され、1.54μm帯
は希土類イオン添加光ファイバ１で、1.55μm帯は希土
類イオン添加光ファイバ２で増幅され、信号合波器８で
合波される。合波器８で合波された光は光アイソレータ
１０を通って１×８光分岐器で分岐され、たとえば各家
庭に伝送される。
れた1.54μm帯と1.55μm帯の波長多重信号光は、信号分
波器７で1.54μm帯と1.55μm帯に分波され、1.54μm帯
は希土類イオン添加光ファイバ１で、1.55μm帯は希土
類イオン添加光ファイバ２で増幅され、信号合波器８で
合波される。合波器８で合波された光は光アイソレータ
１０を通って１×８光分岐器で分岐され、たとえば各家
庭に伝送される。
【００１８】以下に、各励起光パワーを５０ｍＷとし、
1.54μm帯４波と1.55μm４波の計８波長多重信号を増幅
したときの増幅特性の実験結果について説明する。
1.54μm帯４波と1.55μm４波の計８波長多重信号を増幅
したときの増幅特性の実験結果について説明する。
【００１９】図２に、各波長の信号入力パワーを-6.5dB
m, -9.5dBm, -12.5dBmとしたときの各波長の利得特性を
示す。信号入力パワーが大きい場合にも各波長の利得差
が３ｄＢ以下の良好な利得特性が得られている。
m, -9.5dBm, -12.5dBmとしたときの各波長の利得特性を
示す。信号入力パワーが大きい場合にも各波長の利得差
が３ｄＢ以下の良好な利得特性が得られている。
【００２０】図３に、比較のため８波長多重信号を励起
光パワー１００ｍＷの１本の希土類イオン添加ファイバ
で増幅したときの利得特性を示す。この場合には、信号
入力パワーが大きくなるにしたがって各波長の利得差が
大きくなり、-6.5dBm入力の場合には約８ｄＢの利得差
が生じている。図２と図３の比較から第１の実施例の光
ファイバ増幅器が利得差の低減に効果のあることがわか
る。
光パワー１００ｍＷの１本の希土類イオン添加ファイバ
で増幅したときの利得特性を示す。この場合には、信号
入力パワーが大きくなるにしたがって各波長の利得差が
大きくなり、-6.5dBm入力の場合には約８ｄＢの利得差
が生じている。図２と図３の比較から第１の実施例の光
ファイバ増幅器が利得差の低減に効果のあることがわか
る。
【００２１】また、図４に波長可変光源を用いて信号光
波長を変化して１本の希土類イオン添加ファイバで増幅
したときの利得特性を示す。これは、波長多重信号を１
波づつ分波して異なる希土類イオン添加光ファイバで増
幅したときの利得特性に対応しており、本発明の光ファ
イバ増幅器では、54.3nmという広帯域に渡って利得差３
ｄＢ以下の波長多重増幅が可能であることを示してい
る。しかしながら、各波長を１波づつ分波すると、信号
分波器および信号合波器が高価なものとなり、また、挿
入損失も増加するため、実際には本実施例のように２ー
４波づつ帯域を分割するのが効果的である。
波長を変化して１本の希土類イオン添加ファイバで増幅
したときの利得特性を示す。これは、波長多重信号を１
波づつ分波して異なる希土類イオン添加光ファイバで増
幅したときの利得特性に対応しており、本発明の光ファ
イバ増幅器では、54.3nmという広帯域に渡って利得差３
ｄＢ以下の波長多重増幅が可能であることを示してい
る。しかしながら、各波長を１波づつ分波すると、信号
分波器および信号合波器が高価なものとなり、また、挿
入損失も増加するため、実際には本実施例のように２ー
４波づつ帯域を分割するのが効果的である。
【００２２】（光ファイバ増幅器の実施例２）本発明の
光ファイバ増幅器の第２の実施例の構成図を図５に示
す。
光ファイバ増幅器の第２の実施例の構成図を図５に示
す。
【００２３】１、２はErイオン添加光ファイバ（Er:270
ppm, Al:8000ppm, 長さ:54m）、３、４は発振波長1.48
μm帯の励起用半導体レーザ光源、５、６は波長1.55μm
帯の信号光と励起用半導体レーザ光源３、４からの励起
光とを合波するための合波器、７は波長1.54μm帯と1.5
5μm帯を分波するための信号分波器、１２は波長1.54μ
m帯と1.55μm帯を合波して分岐するための２×８光分岐
器、９は雑音および歪の劣化を防ぐための光アイソレー
タである。
ppm, Al:8000ppm, 長さ:54m）、３、４は発振波長1.48
μm帯の励起用半導体レーザ光源、５、６は波長1.55μm
帯の信号光と励起用半導体レーザ光源３、４からの励起
光とを合波するための合波器、７は波長1.54μm帯と1.5
5μm帯を分波するための信号分波器、１２は波長1.54μ
m帯と1.55μm帯を合波して分岐するための２×８光分岐
器、９は雑音および歪の劣化を防ぐための光アイソレー
タである。
【００２４】光ファイバ増幅器の入力端１３から入力さ
れた1.54μm帯と1.55μm帯の波長多重信号光は、信号分
波器７で1.54μm帯と1.55μm帯に分波され、1.54μm帯
は希土類イオン添加光ファイバ１で、1.55μm帯は希土
類イオン添加光ファイバ２で増幅され、２×８光分岐器
１２で合波されて８分岐される。
れた1.54μm帯と1.55μm帯の波長多重信号光は、信号分
波器７で1.54μm帯と1.55μm帯に分波され、1.54μm帯
は希土類イオン添加光ファイバ１で、1.55μm帯は希土
類イオン添加光ファイバ２で増幅され、２×８光分岐器
１２で合波されて８分岐される。
【００２５】本実施例でも図２に示した第１の実施例の
光ファイバ増幅器を同等の利得特性が得られた。光ファ
イバ増幅器をブースタアンプとして使用して増幅後分岐
する場合には、本実施例の光ファイバ増幅器は、図１で
示した第１の実施例の光ファイバ増幅器に分岐器を接続
する場合に比べて信号合波器が不要となるため、低コス
ト化、挿入損失の低減の効果がある。
光ファイバ増幅器を同等の利得特性が得られた。光ファ
イバ増幅器をブースタアンプとして使用して増幅後分岐
する場合には、本実施例の光ファイバ増幅器は、図１で
示した第１の実施例の光ファイバ増幅器に分岐器を接続
する場合に比べて信号合波器が不要となるため、低コス
ト化、挿入損失の低減の効果がある。
【００２６】図５（ｂ）に２×８光分岐器１２の構成を
示す。２×８分岐器は７つの２×２光分岐器から構成さ
れる。入力側の２×２光分岐器の２つの入力端に、光フ
ァイバ１と光ファイバ２との出力端を接続し、ファイバ
１,２で増幅した光が２×２光分岐器に入力され、分岐
された光が順に分岐され、最終的に８つの出力端から光
信号が得られる。
示す。２×８分岐器は７つの２×２光分岐器から構成さ
れる。入力側の２×２光分岐器の２つの入力端に、光フ
ァイバ１と光ファイバ２との出力端を接続し、ファイバ
１,２で増幅した光が２×２光分岐器に入力され、分岐
された光が順に分岐され、最終的に８つの出力端から光
信号が得られる。
【００２７】（光ファイバ伝送装置の第１の実施例）本
発明の光ファイバ伝送装置の第１の実施例の構成図を図
６に示す。
発明の光ファイバ伝送装置の第１の実施例の構成図を図
６に示す。
【００２８】１４ー２１はそれぞれ波長1.542μm, 1.54
4μm, 1.546μm,1.548μm, 1.552μm, 1.554μm, 1.556
μm,1.558μmの信号用ＤＦＢレーザである。信号用ＤＦ
Ｂレーザ１４ー２１からの信号光は、第１の実施例の光
ファイバ増幅器２２で増幅され、光分岐器２３で分岐さ
れた後、光ファイバ２４を伝送して受光装置２５で受光
される。本実施例により、信号光の入力パワーが大きい
場合でも利得差が抑制され、ＳＮ比の良い光ファイバ伝
送が実現できた。
4μm, 1.546μm,1.548μm, 1.552μm, 1.554μm, 1.556
μm,1.558μmの信号用ＤＦＢレーザである。信号用ＤＦ
Ｂレーザ１４ー２１からの信号光は、第１の実施例の光
ファイバ増幅器２２で増幅され、光分岐器２３で分岐さ
れた後、光ファイバ２４を伝送して受光装置２５で受光
される。本実施例により、信号光の入力パワーが大きい
場合でも利得差が抑制され、ＳＮ比の良い光ファイバ伝
送が実現できた。
【００２９】（光ファイバ伝送装置の第２の実施例）本
発明の光ファイバ伝送装置の第２の実施例の構成図を図
７に示す。１４ー２１はそれぞれ波長1.542μm, 1.544
μm, 1.546μm,1.548μm, 1.552μm, 1.554μm, 1.556
μm,1.558μmの信号用ＤＦＢレーザである。信号用ＤＦ
Ｂレーザ１４ー２１からの信号光は、第１の実施例の光
ファイバ増幅器２６で増幅された後、光ファイバ２４を
伝送して受光装置２５で受光される。本実施例において
も図６に示した第１の実施例の光ファイバ伝送装置と同
様に信号光の入力パワーが大きい場合でも利得差が抑制
され、ＳＮ比の良い光ファイバ伝送が実現できた。
発明の光ファイバ伝送装置の第２の実施例の構成図を図
７に示す。１４ー２１はそれぞれ波長1.542μm, 1.544
μm, 1.546μm,1.548μm, 1.552μm, 1.554μm, 1.556
μm,1.558μmの信号用ＤＦＢレーザである。信号用ＤＦ
Ｂレーザ１４ー２１からの信号光は、第１の実施例の光
ファイバ増幅器２６で増幅された後、光ファイバ２４を
伝送して受光装置２５で受光される。本実施例において
も図６に示した第１の実施例の光ファイバ伝送装置と同
様に信号光の入力パワーが大きい場合でも利得差が抑制
され、ＳＮ比の良い光ファイバ伝送が実現できた。
【００３０】上記実施例では、希土類元素としてＥｒを
用い、半導体レーザの発振波長を1.55μm帯としたが、
希土類元素としてＰｒを用い、半導体レーザの発振波長
を1.3μm帯とした場合にも同様の効果が得られた。
用い、半導体レーザの発振波長を1.55μm帯としたが、
希土類元素としてＰｒを用い、半導体レーザの発振波長
を1.3μm帯とした場合にも同様の効果が得られた。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ファイバ増幅器では、波長多重信号光をいくつかの波長
帯域に分割して異なる希土類イオン添加光ファイバで増
幅するため、ある希土類イオン添加光ファイバで増幅さ
れる信号光は他の希土類イオン添加光ファイバで増幅さ
れる信号光の影響を受けないため、信号光波長による利
得差を抑制することができ、ＳＮ比の良い波長多重信号
伝送が実現できる。
ファイバ増幅器では、波長多重信号光をいくつかの波長
帯域に分割して異なる希土類イオン添加光ファイバで増
幅するため、ある希土類イオン添加光ファイバで増幅さ
れる信号光は他の希土類イオン添加光ファイバで増幅さ
れる信号光の影響を受けないため、信号光波長による利
得差を抑制することができ、ＳＮ比の良い波長多重信号
伝送が実現できる。
【図１】本発明の光ファイバ増幅器の第１の実施例の構
成図
成図
【図２】本発明の光ファイバ増幅器における信号光波長
と利得の関係を示す図
と利得の関係を示す図
【図３】従来の光ファイバ増幅器における信号光波長と
利得の関係を示す図
利得の関係を示す図
【図４】従来の光ファイバ増幅器において信号光波長を
変化したときの利得の波長依存性を示す図
変化したときの利得の波長依存性を示す図
【図５】本発明の光ファイバ増幅器の第２の実施例の構
成図
成図
【図６】本発明の光ファイバ伝送装置の第１の実施例の
構成図
構成図
【図７】本発明の光ファイバ伝送装置の第２の実施例の
構成図
構成図
【図８】光ファイバ伝送装置の従来例の構成図
１、２ 希土類イオン添加光ファイバ ３、４ 励起光源 ５、６ 合波器 ７ 信号分波器 ８ 信号合波器 ９、１０ 光アイソレータ １２、２３ 光分岐器 １４−２１ 信号用半導体レーザ ２２、２６ 光ファイバ増幅器 ２４ 光ファイバ ２５ 受光装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｊ 14/02
Claims (7)
- 【請求項１】希土類イオン添加光ファイバと、該希土類
イオンを励起するための励起光源と、信号光と前記励起
光源からの出射された励起光とを前記希土類イオン添加
光ファイバ内で合波するための合波手段を有するＭ個の
光増幅部と、前記光増幅部の増幅波長帯域をＭ個に分波
する信号分波器と、該信号分波器で分波された波長帯域
を合波する信号合波器とを備え、 波長多重されたＭ個の信号光が、前記信号分波器で分波
された後それぞれ前記光増幅部で増幅されて前記信号合
波器で合波されることを特徴とする光ファイバ増幅器。 - 【請求項２】希土類イオン添加光ファイバと、該希土類
イオンを励起するための励起光源と、信号光と前記励起
光源からの出射された励起光とを前記希土類イオン添加
光ファイバ内で合波するための合波手段を有するＭ個の
光増幅部と、前記光増幅部の増幅波長帯域をＭ個に分波
する信号分波器と、Ｍ×Ｎ光分岐器とを備え、 波長多重されたＭ個の信号光が、前記信号分波器で分波
された後それぞれ前記光増幅部で増幅されて前記Ｍ×Ｎ
光分岐器で分岐されることを特徴とする光ファイバ増幅
器。 - 【請求項３】入力端および出力端の少なくともいずれか
１方に光アイソレータが接続されたことを特徴とする請
求項１または２に記載の光ファイバ増幅器。 - 【請求項４】波長の異なるＭ個の信号用半導体レーザ
と、該Ｍ個の信号用半導体レーザから出射された信号光
を合波するための合波手段と、該合波手段により波長多
重された信号光を増幅するための請求項１または３に記
載の光ファイバ増幅器と、該光ファイバ増幅器で増幅さ
れた信号光を分岐するための１×Ｎ光分岐器と、該１×
Ｎ光分岐器で分岐された信号光を伝送するための光ファ
イバと、該光ファイバを通して伝送された信号光を電気
信号に変換するための受光装置とを備えたことを特徴と
する光ファイバ伝送装置。 - 【請求項５】波長の異なるＭ個の信号用半導体レーザ
と、該Ｍ個の信号用半導体レーザから出射された信号光
を合波するための合波手段と、該合波手段により波長多
重された信号光を増幅するための請求項２または３に記
載の光ファイバ増幅器と、該光ファイバ増幅器で増幅さ
れた信号光を伝送するための光ファイバと、該光ファイ
バを通して伝送された信号光を電気信号に変換するため
の受光装置とを備えたことを特徴とする光ファイバ伝送
装置。 - 【請求項６】信号用半導体レーザの発振波長が1.55μm
帯であり、光ファイバ増幅器は希土類イオンとしてＥｒ
（エルビウム）イオンが添加されていることを特徴とす
る請求項４または５に記載の光ファイバ伝送装置。 - 【請求項７】信号用半導体レーザの発振波長が1.3μm帯
であり、光ファイバ増幅器は希土類イオンとしてＰｒ
（プラセオジウム）イオンが添加されていることを特徴
とする請求項４または５に記載の光ファイバ伝送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7197330A JPH0945977A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7197330A JPH0945977A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0945977A true JPH0945977A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16372677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7197330A Pending JPH0945977A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 光ファイバ増幅器および光ファイバ伝送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0945977A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1197779A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-09 | Sony Corp | 多色光の変調増幅器及びこれを用いた投射型表示装置 |
| US6097534A (en) * | 1996-12-05 | 2000-08-01 | Nec Corporation | Optical amplifier system generating high optical output level |
| US6104848A (en) * | 1997-03-04 | 2000-08-15 | Nec Corporation | WDM optical transmitter |
| US6236482B1 (en) | 1997-06-06 | 2001-05-22 | Nec Corporation | WDM optical communication system |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP7197330A patent/JPH0945977A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6097534A (en) * | 1996-12-05 | 2000-08-01 | Nec Corporation | Optical amplifier system generating high optical output level |
| US6104848A (en) * | 1997-03-04 | 2000-08-15 | Nec Corporation | WDM optical transmitter |
| US6236482B1 (en) | 1997-06-06 | 2001-05-22 | Nec Corporation | WDM optical communication system |
| JPH1197779A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-09 | Sony Corp | 多色光の変調増幅器及びこれを用いた投射型表示装置 |
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