JPH0944869A - 光ピックアップ - Google Patents
光ピックアップInfo
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- JPH0944869A JPH0944869A JP7211234A JP21123495A JPH0944869A JP H0944869 A JPH0944869 A JP H0944869A JP 7211234 A JP7211234 A JP 7211234A JP 21123495 A JP21123495 A JP 21123495A JP H0944869 A JPH0944869 A JP H0944869A
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- light
- recording medium
- optical pickup
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素な構成でローコストであり、十分な記録
パワーが得られ、且つディスク側の構成に依存せずにト
ラッキングエラー信号のオフセットを低減できる光ピッ
クアップを提供すること。 【解決手段】 記録媒体(14)での反射光をホログラム
素子(18)で2つの光束に2分割し、フィルタ(22a,22
b)を介して受光手段(24a,24b)に導く。ホログラム素
子(18)は、2つの光束がフィルタ(22a,22b)の手前
で一度焦点を結ぶように設計されている。フィルタ(22
a,22b)は、光源(10)から出射される光の不均一な強
度分布に基づき、受光手段(24a,24b)に達する反射光
の光強度分布が均一になるように透過率が設定されてい
る。そして、受光手段(24a,24b)で検出される反射光
の光量に基づいてトラッキングエラーを検出し、対物レ
ンズ(20)とホログラム素子(18)を一体で駆動してト
ラッキング制御を行う。
パワーが得られ、且つディスク側の構成に依存せずにト
ラッキングエラー信号のオフセットを低減できる光ピッ
クアップを提供すること。 【解決手段】 記録媒体(14)での反射光をホログラム
素子(18)で2つの光束に2分割し、フィルタ(22a,22
b)を介して受光手段(24a,24b)に導く。ホログラム素
子(18)は、2つの光束がフィルタ(22a,22b)の手前
で一度焦点を結ぶように設計されている。フィルタ(22
a,22b)は、光源(10)から出射される光の不均一な強
度分布に基づき、受光手段(24a,24b)に達する反射光
の光強度分布が均一になるように透過率が設定されてい
る。そして、受光手段(24a,24b)で検出される反射光
の光量に基づいてトラッキングエラーを検出し、対物レ
ンズ(20)とホログラム素子(18)を一体で駆動してト
ラッキング制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の情
報記録媒体の光ピックアップに関し、特に相変化光ディ
スク(PC)やライトワンスCD(CD−WO)等のシ
ステムに適した光ピックアップのトラッキング制御に関
する。
報記録媒体の光ピックアップに関し、特に相変化光ディ
スク(PC)やライトワンスCD(CD−WO)等のシ
ステムに適した光ピックアップのトラッキング制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク、ミニディスク等の
光ディスクのトラッキング方法としては、3ビーム法と
プッシュプル法が主流となっている。これらのトラッキ
ング方法については、以下の文献に開示されている。
(1)平成6年秋期第55回応用物理学会学術講演会講
演予稿集NO.3の「偏光ホログラム一体駆動方式によ
るプッシュプルトラッキング信号検出特性」(2)朝倉
書店出版の「光ディスクシステム」応用物理学会光学懇
話会編の42〜44頁(3)光メモリシンポジウム86
予稿集の127〜132頁に記載された「新しいトラッ
キングサーボ方式差動プッシュプル法」
光ディスクのトラッキング方法としては、3ビーム法と
プッシュプル法が主流となっている。これらのトラッキ
ング方法については、以下の文献に開示されている。
(1)平成6年秋期第55回応用物理学会学術講演会講
演予稿集NO.3の「偏光ホログラム一体駆動方式によ
るプッシュプルトラッキング信号検出特性」(2)朝倉
書店出版の「光ディスクシステム」応用物理学会光学懇
話会編の42〜44頁(3)光メモリシンポジウム86
予稿集の127〜132頁に記載された「新しいトラッ
キングサーボ方式差動プッシュプル法」
【0003】一般に、3ビーム法によると、信号の記録
再生に用いられるメインビーム以外に2つのサブビーム
が必要になる。このため、光源から出射されるレーザ光
を分配することになり、光ディスクに 到達するレーザ
光のパワーがその分減少してしまう。また、上記サブビ
ームを形成するために、レーザ光の往路にグレーティン
グ素子が必要となる。このため、光ピックアップの部品
点数、組立工数、調整工数が増加し、結果的にコストア
ップにつながってしまう。更に、PCやCD−WO等の
記録部分と未記録部分の平均反射率が異なるディスク
に、当該3ビーム法を適用した場合には、左右に隣接す
るトラックの記録状態が異なる場合に、トラッキングエ
ラー信号にオフセットが生じる。
再生に用いられるメインビーム以外に2つのサブビーム
が必要になる。このため、光源から出射されるレーザ光
を分配することになり、光ディスクに 到達するレーザ
光のパワーがその分減少してしまう。また、上記サブビ
ームを形成するために、レーザ光の往路にグレーティン
グ素子が必要となる。このため、光ピックアップの部品
点数、組立工数、調整工数が増加し、結果的にコストア
ップにつながってしまう。更に、PCやCD−WO等の
記録部分と未記録部分の平均反射率が異なるディスク
に、当該3ビーム法を適用した場合には、左右に隣接す
るトラックの記録状態が異なる場合に、トラッキングエ
ラー信号にオフセットが生じる。
【0004】一方、プッシュプル法では、一般にトラッ
キングに伴い対物レンズが移動するため、2分割ディテ
クタ中心と回折光中心が一致しなくなると、エラー信号
にオフセットが生じることがある。
キングに伴い対物レンズが移動するため、2分割ディテ
クタ中心と回折光中心が一致しなくなると、エラー信号
にオフセットが生じることがある。
【0005】上記のような3ビーム法及びプッシュプル
法による不都合を解消するために、PC、CD−WO等
のシステムでは、サンプルサーボ法、3ビーム差動プッ
シュプル法、レンズセンサ法及びプッシュプル法の変形
ともいえるCFT(CorrectFarfield Tracking)法等が
既に提案、採用されている。特に、CFT法において
は、プッシュプル法での光束をファーフィールド瞳上で
分割するホログラム素子(HOE)が対物レンズと一体
に駆動され、両光束が空間的にも分離されるため、復路
の光束が常に等分割され、レンズシフトにより分割され
た両光束の受光面積は常に一定となり、エラー信号のオ
フセットが減少する。また、先に文献(1)として挙げ
た応用物理学会学術講演会講演予稿集では、光ディスク
側のグルーブ深さを最適化することによって、エラー信
号のオフセットを一層低減できるとしている。
法による不都合を解消するために、PC、CD−WO等
のシステムでは、サンプルサーボ法、3ビーム差動プッ
シュプル法、レンズセンサ法及びプッシュプル法の変形
ともいえるCFT(CorrectFarfield Tracking)法等が
既に提案、採用されている。特に、CFT法において
は、プッシュプル法での光束をファーフィールド瞳上で
分割するホログラム素子(HOE)が対物レンズと一体
に駆動され、両光束が空間的にも分離されるため、復路
の光束が常に等分割され、レンズシフトにより分割され
た両光束の受光面積は常に一定となり、エラー信号のオ
フセットが減少する。また、先に文献(1)として挙げ
た応用物理学会学術講演会講演予稿集では、光ディスク
側のグルーブ深さを最適化することによって、エラー信
号のオフセットを一層低減できるとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方式を採用した場合にも、各々種々の問題点があ
る。すなわち、サンプルサーボ法においては、光ディス
クのトラック上に一定間隔でサーボ用のピット等を配置
するため、専用のディスクを使用しなければ成らず汎用
性に欠ける。また、サーボ用の電気回路としてもサンプ
リング機能を含み、構成が複雑になる。
ような方式を採用した場合にも、各々種々の問題点があ
る。すなわち、サンプルサーボ法においては、光ディス
クのトラック上に一定間隔でサーボ用のピット等を配置
するため、専用のディスクを使用しなければ成らず汎用
性に欠ける。また、サーボ用の電気回路としてもサンプ
リング機能を含み、構成が複雑になる。
【0007】3ビーム差動プッシュプル法は、PC,C
D−WO等のシステムにおいても、記録状態(記録又は
未記録)に関わらずエラー信号のオフセットをキャンセ
ルできる反面、光検出器の分割領域が増加し、そのため
演算部の構成も複雑になる。また、3ビーム方式である
ため、上述したように光源から出射された光が3つに分
岐され、信号記録に必要な十分な光パワーを確保するこ
とが困難である。
D−WO等のシステムにおいても、記録状態(記録又は
未記録)に関わらずエラー信号のオフセットをキャンセ
ルできる反面、光検出器の分割領域が増加し、そのため
演算部の構成も複雑になる。また、3ビーム方式である
ため、上述したように光源から出射された光が3つに分
岐され、信号記録に必要な十分な光パワーを確保するこ
とが困難である。
【0008】レンズシフトセンサ法は、プッシュプル法
にレンズシフトセンサを加えた構成を採っており、プッ
シュプルの光センサとレンズシフトセンサの両方からの
出力信号を演算することによりエラー信号のオフセット
をキャンセルできるが、その反面、部品点数が増加し、
電気回路の規模が大きくなり、コストアップにつなが
る。
にレンズシフトセンサを加えた構成を採っており、プッ
シュプルの光センサとレンズシフトセンサの両方からの
出力信号を演算することによりエラー信号のオフセット
をキャンセルできるが、その反面、部品点数が増加し、
電気回路の規模が大きくなり、コストアップにつなが
る。
【0009】CFT法においては、LD(レーザダイオ
ード)等の光源からの不均一な光強度分布を持つ光束の
一部をホログラム素子の分割された領域で切り取り、そ
の領域が光束内で移動するため、トラッキングエラー信
号にオフセットが生じる。また、ディスクのグルーブ深
さを最適化して、エラー信号のオフセットを低減させる
という手法は、汎用性が無く、他の既存のディスク(シ
ステム)には適用できない。
ード)等の光源からの不均一な光強度分布を持つ光束の
一部をホログラム素子の分割された領域で切り取り、そ
の領域が光束内で移動するため、トラッキングエラー信
号にオフセットが生じる。また、ディスクのグルーブ深
さを最適化して、エラー信号のオフセットを低減させる
という手法は、汎用性が無く、他の既存のディスク(シ
ステム)には適用できない。
【0010】本発明は斯かる点に鑑み、以下の3点を満
足しつつトラッキングエラー信号のオフセットを低減で
きる光ピックアップを提供することを目的とする。 1.簡素な構成でローコストである。 2.十分な記録パワーが得られる。 3.ディスク側の構成に依存せず、汎用性がある。
足しつつトラッキングエラー信号のオフセットを低減で
きる光ピックアップを提供することを目的とする。 1.簡素な構成でローコストである。 2.十分な記録パワーが得られる。 3.ディスク側の構成に依存せず、汎用性がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、不均一な光強
度分布特性を有する第1の光を記録媒体に対して出射す
る光源と、第1の光を記録媒体に集光させる対物レンズ
と、第1の光の記録媒体での反射光をファーフィールド
瞳上で記録媒体のトラックに略平行な分割線で2分割す
る光分割手段と、2分割された各々の光束を異なる独立
の受光領域で受光する受光手段とを備え、光分割手段と
対物レンズとが一体に駆動されるように成されている光
ピックアップに適用されるものである。そして、上記課
題を解決するために、本発明においては、光分割手段と
受光手段の間に、2分割された光束の強度分布が均一に
なるように透過率が設定されたフィルタ手段を設けてい
る。
度分布特性を有する第1の光を記録媒体に対して出射す
る光源と、第1の光を記録媒体に集光させる対物レンズ
と、第1の光の記録媒体での反射光をファーフィールド
瞳上で記録媒体のトラックに略平行な分割線で2分割す
る光分割手段と、2分割された各々の光束を異なる独立
の受光領域で受光する受光手段とを備え、光分割手段と
対物レンズとが一体に駆動されるように成されている光
ピックアップに適用されるものである。そして、上記課
題を解決するために、本発明においては、光分割手段と
受光手段の間に、2分割された光束の強度分布が均一に
なるように透過率が設定されたフィルタ手段を設けてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様においては、
光分割手段と受光手段の間に、2分割された光束の強度
分布が均一になるように透過率が設定されたフィルタ手
段を設け、受光手段の2つの異なる受光領域に受光され
る2分割された光束の光量の割合に基づいてトラッキン
グエラー信号を形成し、このトラッキングエラー信号に
基づいて光分割手段と対物レンズとを一体で第1の光の
光束内で駆動することによってトラッキング制御を行
う。このため、トラッキングのために光分割手段と対物
レンズを往路光束内で移動させた場合でも、受光手段に
は常に均一な強度分布を有する検出光が受光される。ま
た、光分割手段として、往路光に対しては透過機能を有
し、復路の光に対してはレンズ機能を有するホログラム
素子を使用し、復路において光フィルタ手段の手前で一
度焦点を結ぶようになっている。これにより、復路で2
分割された2つの光束がフィルタ手段に達する時には、
往路と同じ像の状態となる。
光分割手段と受光手段の間に、2分割された光束の強度
分布が均一になるように透過率が設定されたフィルタ手
段を設け、受光手段の2つの異なる受光領域に受光され
る2分割された光束の光量の割合に基づいてトラッキン
グエラー信号を形成し、このトラッキングエラー信号に
基づいて光分割手段と対物レンズとを一体で第1の光の
光束内で駆動することによってトラッキング制御を行
う。このため、トラッキングのために光分割手段と対物
レンズを往路光束内で移動させた場合でも、受光手段に
は常に均一な強度分布を有する検出光が受光される。ま
た、光分割手段として、往路光に対しては透過機能を有
し、復路の光に対してはレンズ機能を有するホログラム
素子を使用し、復路において光フィルタ手段の手前で一
度焦点を結ぶようになっている。これにより、復路で2
分割された2つの光束がフィルタ手段に達する時には、
往路と同じ像の状態となる。
【0013】本発明の第2の態様においては、受光手段
の受光面に、光を検出可能な第1の領域と、光の検出不
能な第2の領域とを形成し、第1及び第2の領域で検出
される光のトータルの強度分布が均一になるようにす
る。このように構成することにより、上記の光フィルタ
を用いた第1の態様と同様の効果が得られる。
の受光面に、光を検出可能な第1の領域と、光の検出不
能な第2の領域とを形成し、第1及び第2の領域で検出
される光のトータルの強度分布が均一になるようにす
る。このように構成することにより、上記の光フィルタ
を用いた第1の態様と同様の効果が得られる。
【0014】また、本発明の他の態様においては、光デ
ィスク等の情報記録媒体の再生、あるいは記録に用いる
光ピックアップであって、記録媒体からの反射光をファ
ーフィールド瞳上でトラックに略平行な分割線で2分割
し、各々の光束を異なる光検出器、若しくは電気的に独
立な2領域に導くようになされ、両者の出力の差から、
所謂プッシュプル法によってトラッキングエラー信号を
得るように成されており、且つ、反射光2分割手段が対
物レンズと一体に駆動されるように成されている光ピッ
クアップにおいて、情報記録媒体からの反射光が光源か
らの往路の光束と分岐した後の、復路の光束中、若しく
は光検出器面上に、光検出器の受光面の感度分布の効果
を与えるオフセット補正手段を設け、対物レンズ移動に
伴うトラッキングエラー信号のオフセット発生を低減す
るようにしている。
ィスク等の情報記録媒体の再生、あるいは記録に用いる
光ピックアップであって、記録媒体からの反射光をファ
ーフィールド瞳上でトラックに略平行な分割線で2分割
し、各々の光束を異なる光検出器、若しくは電気的に独
立な2領域に導くようになされ、両者の出力の差から、
所謂プッシュプル法によってトラッキングエラー信号を
得るように成されており、且つ、反射光2分割手段が対
物レンズと一体に駆動されるように成されている光ピッ
クアップにおいて、情報記録媒体からの反射光が光源か
らの往路の光束と分岐した後の、復路の光束中、若しく
は光検出器面上に、光検出器の受光面の感度分布の効果
を与えるオフセット補正手段を設け、対物レンズ移動に
伴うトラッキングエラー信号のオフセット発生を低減す
るようにしている。
【0015】本発明は、以下の原理に着目してなされた
ものである。CFT法を含むプッシュプル系統のトラッ
キングエラー検出方法では、受光素子をファーフィール
ド面に配置する(結像面からデフォーカスさせる)必要
がある。ここで、LD光源と受光素子の位置関係が固定
されている限り、往路の出射光束内の座標と、受光素子
の受光面の座標は一対一に対応する。従って、レンズシ
フトやそれに伴う復路光束の移動が生じても、受光面上
の各点に対応する光強度分布は(対物レンズやホログラ
ム素子のアパーチャから外れない限り)移動することは
ない。
ものである。CFT法を含むプッシュプル系統のトラッ
キングエラー検出方法では、受光素子をファーフィール
ド面に配置する(結像面からデフォーカスさせる)必要
がある。ここで、LD光源と受光素子の位置関係が固定
されている限り、往路の出射光束内の座標と、受光素子
の受光面の座標は一対一に対応する。従って、レンズシ
フトやそれに伴う復路光束の移動が生じても、受光面上
の各点に対応する光強度分布は(対物レンズやホログラ
ム素子のアパーチャから外れない限り)移動することは
ない。
【0016】また、CFT法におけるトラッキングエラ
ー信号のオフセットの発生原因は、不均一な光強度分布
を持つ光束の一部をホログラム素子の分割された領域で
切り取り、且つその領域が光束内で移動することにあ
る。従って、光束の光強度分布が一様であれば、このオ
フセットは取り除くことが出来る。ここで、往路の光束
中に濃度フィルタ等を挿入すると、出射効率が劣化し、
1ビーム方式の長所を相殺することになるが、本発明に
おいてはフィルタ手段を光分岐手段と受光素子との間に
配置しているため、記録パワーへの影響はない。
ー信号のオフセットの発生原因は、不均一な光強度分布
を持つ光束の一部をホログラム素子の分割された領域で
切り取り、且つその領域が光束内で移動することにあ
る。従って、光束の光強度分布が一様であれば、このオ
フセットは取り除くことが出来る。ここで、往路の光束
中に濃度フィルタ等を挿入すると、出射効率が劣化し、
1ビーム方式の長所を相殺することになるが、本発明に
おいてはフィルタ手段を光分岐手段と受光素子との間に
配置しているため、記録パワーへの影響はない。
【0017】
【実施例】以下、本発明による光ピックアップの実施例
につき図面を参照して説明する。図1は、CFT(Corr
ect Farfield Tracking)法によるトラッキング原理を
適用した本発明の第1実施例の光ピックアップの概略構
成を示す。この光ピックアップは、光源としてのレーザ
ダイオード(LD)10と、LD10から出射されたレ
ーザ光を平行ビーム化するコリメータレンズ12と、コ
リメータレンズ12からの光(往路の光)を透過させ、
光ディスク14からの反射光(復路の光)を反射するビ
ームスプリッタ16と、ファーフィールド瞳上で光ディ
スク14のトラックにほぼ平行な分割線で2分割された
ホログラム素子18と、このホログラム素子18と一体
となって移動する対物レンズ20と、図示しないレンズ
を介してビームスプリッタ16からの復路の光が入射す
る光フィルタ22a,22bと、これら光フィルタ22
a、22bを透過した光を各々受光するフォトダイオー
ド24a、24bと、フォトダイオード24a、24b
の出力信号に基づいてトラッキングエラー信号TEを生
成する差動増幅器26とを備えている。尚、上記したフ
ァーフィールド瞳とは、一般的に焦点面から十分に離れ
た領域を示すものである。
につき図面を参照して説明する。図1は、CFT(Corr
ect Farfield Tracking)法によるトラッキング原理を
適用した本発明の第1実施例の光ピックアップの概略構
成を示す。この光ピックアップは、光源としてのレーザ
ダイオード(LD)10と、LD10から出射されたレ
ーザ光を平行ビーム化するコリメータレンズ12と、コ
リメータレンズ12からの光(往路の光)を透過させ、
光ディスク14からの反射光(復路の光)を反射するビ
ームスプリッタ16と、ファーフィールド瞳上で光ディ
スク14のトラックにほぼ平行な分割線で2分割された
ホログラム素子18と、このホログラム素子18と一体
となって移動する対物レンズ20と、図示しないレンズ
を介してビームスプリッタ16からの復路の光が入射す
る光フィルタ22a,22bと、これら光フィルタ22
a、22bを透過した光を各々受光するフォトダイオー
ド24a、24bと、フォトダイオード24a、24b
の出力信号に基づいてトラッキングエラー信号TEを生
成する差動増幅器26とを備えている。尚、上記したフ
ァーフィールド瞳とは、一般的に焦点面から十分に離れ
た領域を示すものである。
【0018】ホログラム素子18は、往路光に対しては
透過機能を有し、復路の光に対してはレンズ機能を有す
るように設計され、復路において、光フィルタ22a、
22bの手前で一度焦点を結ぶようになっている。この
ようなホログラム素子18の構成に対応し、光フィルタ
22a、22bはフォトダイオード24a、24bの直
前に配置するか、あるいは対物レンズ20と光フィルタ
22a、22bの略1/2の点にホログラム素子18の
集光点がくるように配置する。
透過機能を有し、復路の光に対してはレンズ機能を有す
るように設計され、復路において、光フィルタ22a、
22bの手前で一度焦点を結ぶようになっている。この
ようなホログラム素子18の構成に対応し、光フィルタ
22a、22bはフォトダイオード24a、24bの直
前に配置するか、あるいは対物レンズ20と光フィルタ
22a、22bの略1/2の点にホログラム素子18の
集光点がくるように配置する。
【0019】図2はLD10から出射されるレーザビー
ムの光強度分布特性を示す。図のように、LD10から
出射されたレーザビームの光強度は均一には分布してお
らず、中心付近が強くガウス分布状に周辺部が弱くなっ
ている。このようなレーザビームの不均一な光強度分布
により、従来はトラッキングエラー信号TEにオフセッ
トが生じていた。
ムの光強度分布特性を示す。図のように、LD10から
出射されたレーザビームの光強度は均一には分布してお
らず、中心付近が強くガウス分布状に周辺部が弱くなっ
ている。このようなレーザビームの不均一な光強度分布
により、従来はトラッキングエラー信号TEにオフセッ
トが生じていた。
【0020】図3は光フィルタ22a、22bの光透過
率分布を示す。光フィルタ22a、22bは、図2に示
したLD10の光強度分布の逆の分布特性を持ち、光透
過率は連続的に変化している。光フィルタ22a、22
bに入射した光のうち、中央付近に達した光をあまり透
過させず、周辺部の光を多く透過させる。このような透
過率分布の特性設定は、図に示すように2次元、すなわ
ち光ディスク14のトラックに対してタンジェンシャル
及びラジアルの両方向を考慮して設定されている。
率分布を示す。光フィルタ22a、22bは、図2に示
したLD10の光強度分布の逆の分布特性を持ち、光透
過率は連続的に変化している。光フィルタ22a、22
bに入射した光のうち、中央付近に達した光をあまり透
過させず、周辺部の光を多く透過させる。このような透
過率分布の特性設定は、図に示すように2次元、すなわ
ち光ディスク14のトラックに対してタンジェンシャル
及びラジアルの両方向を考慮して設定されている。
【0021】次に、上記のように構成された本実施例の
光ピックアップのトラッキング動作について説明する。
LD10から出射されたレーザビームは、コリメータレ
ンズ12、ビームスプリッタ16、ホログラム素子18
及び対物レンズ20を介して光ディスク14に集光され
る。光ディスク14に達し、反射した光は対物レンズ2
0、ホログラム素子18を介してビームスプリッタ16
に入射する。この光はビームスプリッタ16で反射し、
検出光として光フィルタ22a、22bに導かれる。
光ピックアップのトラッキング動作について説明する。
LD10から出射されたレーザビームは、コリメータレ
ンズ12、ビームスプリッタ16、ホログラム素子18
及び対物レンズ20を介して光ディスク14に集光され
る。光ディスク14に達し、反射した光は対物レンズ2
0、ホログラム素子18を介してビームスプリッタ16
に入射する。この光はビームスプリッタ16で反射し、
検出光として光フィルタ22a、22bに導かれる。
【0022】検出光は、光フィルタ22a、22bに入
射する手前で一度焦点を結び、光フィルタ22a、22
bを透過した検出光は、フォトダイオード24a、24
bに受光される。この際、光フィルタ22a、22bで
は、図2に示した透過率分布で検出光を透過させるた
め、LD10を出射時点での不均一な光強度分布特性が
相殺される。このため、フォトダイオード24a、24
bに達する光は、対物レンズ20の位置に関係なく、常
に均一な光強度分布を持つこととなる。
射する手前で一度焦点を結び、光フィルタ22a、22
bを透過した検出光は、フォトダイオード24a、24
bに受光される。この際、光フィルタ22a、22bで
は、図2に示した透過率分布で検出光を透過させるた
め、LD10を出射時点での不均一な光強度分布特性が
相殺される。このため、フォトダイオード24a、24
bに達する光は、対物レンズ20の位置に関係なく、常
に均一な光強度分布を持つこととなる。
【0023】フォトダイオード24a、24bは、各々
受光した検出光の光量に応じた電気信号を差動増幅器2
6に供給する。差動増幅器26は、フォトダイオード2
4a、24bからの信号の差を増幅してトラッキングエ
ラー信号TEを形成する。そして、所謂プッシュプル法
によってトラッキング制御を行う。すなわち、トラッキ
ングエラー信号TEに基づいてホログラム素子18と対
物レンズ20とを一体で駆動することにより、LD10
から出射された光(往路の光)の光ディスク14上での
集光位置を調整する。なお、ここでは情報の記録,再生
の動作に関しては、その説明を省略する。
受光した検出光の光量に応じた電気信号を差動増幅器2
6に供給する。差動増幅器26は、フォトダイオード2
4a、24bからの信号の差を増幅してトラッキングエ
ラー信号TEを形成する。そして、所謂プッシュプル法
によってトラッキング制御を行う。すなわち、トラッキ
ングエラー信号TEに基づいてホログラム素子18と対
物レンズ20とを一体で駆動することにより、LD10
から出射された光(往路の光)の光ディスク14上での
集光位置を調整する。なお、ここでは情報の記録,再生
の動作に関しては、その説明を省略する。
【0024】図4は、本発明の第2実施例の光ピックア
ップに使用される光フィルタ28a、28bを示す。な
お、光フィルタ28a、28b以外の構成は図1に示し
た第1実施例と共通である。光フィルタ28a、28b
は、第1実施例の光フィルタ22a、22b(図3参
照)と異なり、光ディスク14のトラックに対してラジ
アル方向のみの一次元的に透過率を変化させた構成とな
っている。これは、2分割方式のフォトダイオードで
は、一般に光ディスクのトラックに対してタンジェンシ
ャル方向の分布は実質的には大きな影響を及ぼさないた
めである。従って、本実施例のようにラジアル方向のみ
を考慮した一次元的な構成にしても本発明の効果が著し
く失われることはない。すなわち、本実施例において
も、光フィルタ28a、29bによってLD10を出射
時点での不均一な光強度分布特性が相殺されるため、フ
ォトダイオード24a、24bに達する光は、対物レン
ズ20の位置に関係なく、常に均一な光強度分布を持つ
こととなる。
ップに使用される光フィルタ28a、28bを示す。な
お、光フィルタ28a、28b以外の構成は図1に示し
た第1実施例と共通である。光フィルタ28a、28b
は、第1実施例の光フィルタ22a、22b(図3参
照)と異なり、光ディスク14のトラックに対してラジ
アル方向のみの一次元的に透過率を変化させた構成とな
っている。これは、2分割方式のフォトダイオードで
は、一般に光ディスクのトラックに対してタンジェンシ
ャル方向の分布は実質的には大きな影響を及ぼさないた
めである。従って、本実施例のようにラジアル方向のみ
を考慮した一次元的な構成にしても本発明の効果が著し
く失われることはない。すなわち、本実施例において
も、光フィルタ28a、29bによってLD10を出射
時点での不均一な光強度分布特性が相殺されるため、フ
ォトダイオード24a、24bに達する光は、対物レン
ズ20の位置に関係なく、常に均一な光強度分布を持つ
こととなる。
【0025】また、本実施例のように光フィルタ28
a、28bを一次元的な透過率分布特性を持つように構
成することにより、当該光フィルタの生産性が向上す
る。すなわち、長手方向(ラジアル方向)に変化する光
透過率分特性をもつ帯状の光フィルタを作り、これを適
当な長さに切断することによって、図4に示すような同
一特性の光フィルタ28a、28bを量産することが出
来る。
a、28bを一次元的な透過率分布特性を持つように構
成することにより、当該光フィルタの生産性が向上す
る。すなわち、長手方向(ラジアル方向)に変化する光
透過率分特性をもつ帯状の光フィルタを作り、これを適
当な長さに切断することによって、図4に示すような同
一特性の光フィルタ28a、28bを量産することが出
来る。
【0026】図5は、本発明の第3実施例の光ピックア
ップに使用される光フィルタ30を示す。なお、光フィ
ルタ30以外の構成は図1に示した第1実施例と共通で
ある。光フィルタ30は、図3及び図4に示した第1及
び第2実施例の光フィルタ22a、22b、28a、2
8bと異なり、不連続に光透過率を変化させたものであ
り、中心に形成された菱形状の遮光部32と、その周囲
の光透過部34とから構成されている。
ップに使用される光フィルタ30を示す。なお、光フィ
ルタ30以外の構成は図1に示した第1実施例と共通で
ある。光フィルタ30は、図3及び図4に示した第1及
び第2実施例の光フィルタ22a、22b、28a、2
8bと異なり、不連続に光透過率を変化させたものであ
り、中心に形成された菱形状の遮光部32と、その周囲
の光透過部34とから構成されている。
【0027】このような光フィルタ30を用いることに
より、フィルタの中心付近の光は遮断され、周囲の光の
みがフィルタ30を透過することになる。そして、光フ
ィルタ30全体としてのトータルの光透過量(光強度)
は、図に示すように略連続的な分布特性を持つこととな
る。その結果、LD10を出射時点での不均一な光強度
分布特性が光フィルタ30において相殺され、フォトダ
イオード24a、24bに達する光は、対物レンズ20
の位置に関係なく、常に均一な光強度分布を持つことと
なる。
より、フィルタの中心付近の光は遮断され、周囲の光の
みがフィルタ30を透過することになる。そして、光フ
ィルタ30全体としてのトータルの光透過量(光強度)
は、図に示すように略連続的な分布特性を持つこととな
る。その結果、LD10を出射時点での不均一な光強度
分布特性が光フィルタ30において相殺され、フォトダ
イオード24a、24bに達する光は、対物レンズ20
の位置に関係なく、常に均一な光強度分布を持つことと
なる。
【0028】なお、この光フィルタ30を光ピックアッ
プに組み込む場合には、同一の特性を有する2つの光フ
ィルタ30を図1に示す光フィルタ22a、22bと同
様に並置させる。
プに組み込む場合には、同一の特性を有する2つの光フ
ィルタ30を図1に示す光フィルタ22a、22bと同
様に並置させる。
【0029】図6は、本発明の第4実施例の光ピックア
ップに使用される光フィルタ36を示す。なお、光フィ
ルタ36以外の構成は図1に示した第1実施例と共通で
ある。光フィルタ36は、図5に示した第3実施例の光
フィルタ30と同様に、不連続的に光透過率を変化させ
たものである。この実施例では、一次元的に光透過率を
変化させたもので、中央からラジアル方向外側に向かっ
てフィルタ濃度が密から粗に変化している。光フィルタ
36の中心付近では少量の光が透過し、周囲で多量の光
が透過し、全体としてのトータルの光透過量(光強度)
は、図に示すように階段状ではあるが略連続的な特性を
持つように構成されている。その結果、LD10を出射
時点での不均一な光強度分布特性が光フィルタ36にお
いて相殺され、フォトダイオード24a、24bに達す
る光は、対物レンズ20の位置に関係なく、常に均一な
光強度分布を持つこととなる。
ップに使用される光フィルタ36を示す。なお、光フィ
ルタ36以外の構成は図1に示した第1実施例と共通で
ある。光フィルタ36は、図5に示した第3実施例の光
フィルタ30と同様に、不連続的に光透過率を変化させ
たものである。この実施例では、一次元的に光透過率を
変化させたもので、中央からラジアル方向外側に向かっ
てフィルタ濃度が密から粗に変化している。光フィルタ
36の中心付近では少量の光が透過し、周囲で多量の光
が透過し、全体としてのトータルの光透過量(光強度)
は、図に示すように階段状ではあるが略連続的な特性を
持つように構成されている。その結果、LD10を出射
時点での不均一な光強度分布特性が光フィルタ36にお
いて相殺され、フォトダイオード24a、24bに達す
る光は、対物レンズ20の位置に関係なく、常に均一な
光強度分布を持つこととなる。
【0030】なお、この実施例も図4に示した第2実施
例と同様に量産に適している。この光フィルタ36を光
ピックアップに組み込む場合には、同一特性の2つの光
フィルタ36を図1に示す光フィルタ22a、22bと
同様に並置させる。
例と同様に量産に適している。この光フィルタ36を光
ピックアップに組み込む場合には、同一特性の2つの光
フィルタ36を図1に示す光フィルタ22a、22bと
同様に並置させる。
【0031】次に、本発明の第5及び第6実施例につい
て説明する。第5及び第6実施例の光ピックアップは、
フォトダイオードの受光面に改良を施すことにより、光
フィルタを用いることなく第1から第4の実施例と同様
の効果を得るものである。
て説明する。第5及び第6実施例の光ピックアップは、
フォトダイオードの受光面に改良を施すことにより、光
フィルタを用いることなく第1から第4の実施例と同様
の効果を得るものである。
【0032】図7は、本発明の第5実施例の光ピックア
ップに使用されるフォトダイオード40の構成を示す。
なお、LD10、コリメータレンズ12、ビームスプリ
ッタ16、ホログラム素子18、対物レンズ20、差動
増幅器26の構成は図1に示した第1実施例と共通であ
る。フォトダイオード40は、第1実施例と同様に2分
割された受光面を有し、各々の受光面の中央付近に菱形
状の非検出領域42a、42bが形成され、その周囲に
検出領域44a、44bが形成されている。検出領域4
4a、44bは各々差動増幅器26に接続されている。
この実施例においては、光フィルタを介さずにビームス
プリッタ16から供給される検出光のうち、検出領域4
4a、44bに入射した光のみが検出される。そして、
差動増幅器26によりトラッキングエラー信号TEが形
成される。
ップに使用されるフォトダイオード40の構成を示す。
なお、LD10、コリメータレンズ12、ビームスプリ
ッタ16、ホログラム素子18、対物レンズ20、差動
増幅器26の構成は図1に示した第1実施例と共通であ
る。フォトダイオード40は、第1実施例と同様に2分
割された受光面を有し、各々の受光面の中央付近に菱形
状の非検出領域42a、42bが形成され、その周囲に
検出領域44a、44bが形成されている。検出領域4
4a、44bは各々差動増幅器26に接続されている。
この実施例においては、光フィルタを介さずにビームス
プリッタ16から供給される検出光のうち、検出領域4
4a、44bに入射した光のみが検出される。そして、
差動増幅器26によりトラッキングエラー信号TEが形
成される。
【0033】次に、図8を参照して上記第5実施例の原
理について簡単に説明する。同図の(A)に示したよう
に、対物レンズ20が左にシフトしている場合、光ディ
スク14からフォトダイオード40に入射する検出光の
光強度は図の(B)、実際に受光される受光率は図の
(C)に示すようになる。これらを掛け合わせる(乗算
する)と、フォトダイオード40によって検出されるト
ータル光量が図の(D)に示すように求まる。一方、同
図の(E)に示したように、対物レンズ20が中央付近
に位置した場合、光ディスク14からフォトダイオード
40に入射する検出光の光強度は図の(F)、実際に受
光される受光率は図の(G)に示すようになる。これら
を掛け合わせる(乗算する)ことにより、フォトダイオ
ード40によって検出されるトータル光量が図の(H)
に示すように求まる。図の(D)、(H)から明らかな
ように、本実施例によれば、対物レンズ20の位置に関
わりなく、フォトダイオード40においてコンスタント
な光量分布が得られる。
理について簡単に説明する。同図の(A)に示したよう
に、対物レンズ20が左にシフトしている場合、光ディ
スク14からフォトダイオード40に入射する検出光の
光強度は図の(B)、実際に受光される受光率は図の
(C)に示すようになる。これらを掛け合わせる(乗算
する)と、フォトダイオード40によって検出されるト
ータル光量が図の(D)に示すように求まる。一方、同
図の(E)に示したように、対物レンズ20が中央付近
に位置した場合、光ディスク14からフォトダイオード
40に入射する検出光の光強度は図の(F)、実際に受
光される受光率は図の(G)に示すようになる。これら
を掛け合わせる(乗算する)ことにより、フォトダイオ
ード40によって検出されるトータル光量が図の(H)
に示すように求まる。図の(D)、(H)から明らかな
ように、本実施例によれば、対物レンズ20の位置に関
わりなく、フォトダイオード40においてコンスタント
な光量分布が得られる。
【0034】図9は、本発明の第6実施例の光ピックア
ップに使用されるフォトダイオード50の構成を示す。
この実施例も、第5実施例と同様に、LD10、コリメ
ータレンズ12、ビームスプリッタ16、ホログラム素
子18、対物レンズ20、差動増幅器26の構成は図1
に示した第1実施例と共通である。フォトダイオード5
0は、上記第5実施例のフォトダイオード40を改良し
たものであり、2分割された受光面を有し、各々の受光
面の中央付近に瞳状の非検出領域52a、52bが形成
され、その周囲に各々第1検出領域54a、54bが形
成されている。更に、この実施例においては、非検出領
域52a、52bを有効に活用すべく、当該非検出領域
52a、52b中に第2検出領域56を形成している。
第1検出領域54a、54bは各々差動増幅器26に接
続され、第1及び第2検出領域54a,54b,56
は、増幅器60に接続されている。
ップに使用されるフォトダイオード50の構成を示す。
この実施例も、第5実施例と同様に、LD10、コリメ
ータレンズ12、ビームスプリッタ16、ホログラム素
子18、対物レンズ20、差動増幅器26の構成は図1
に示した第1実施例と共通である。フォトダイオード5
0は、上記第5実施例のフォトダイオード40を改良し
たものであり、2分割された受光面を有し、各々の受光
面の中央付近に瞳状の非検出領域52a、52bが形成
され、その周囲に各々第1検出領域54a、54bが形
成されている。更に、この実施例においては、非検出領
域52a、52bを有効に活用すべく、当該非検出領域
52a、52b中に第2検出領域56を形成している。
第1検出領域54a、54bは各々差動増幅器26に接
続され、第1及び第2検出領域54a,54b,56
は、増幅器60に接続されている。
【0035】この実施例においては、図7に示した第5
実施例と同様に、光フィルタを介さずにビームスプリッ
タ16から供給される検出光のうち、検出領域54a、
54bに入射した光を受光し、その受光された検出光の
光量に基づいてトラッキングエラー信号TEを生成す
る。一方、第1及び第2検出領域54a,54b,56
に受光された光は、増幅器60により合成、増幅されフ
ォーカス用信号RFが生成される。なお、第1及び第2
検出領域54a,54b,56に受光された光は、フォ
ーカス用としてのみならず他の用途にも利用できる。ま
た、第6実施例のトラッキングエラー信号TEの生成原
理、作用については、図5の実施例と同様である。
実施例と同様に、光フィルタを介さずにビームスプリッ
タ16から供給される検出光のうち、検出領域54a、
54bに入射した光を受光し、その受光された検出光の
光量に基づいてトラッキングエラー信号TEを生成す
る。一方、第1及び第2検出領域54a,54b,56
に受光された光は、増幅器60により合成、増幅されフ
ォーカス用信号RFが生成される。なお、第1及び第2
検出領域54a,54b,56に受光された光は、フォ
ーカス用としてのみならず他の用途にも利用できる。ま
た、第6実施例のトラッキングエラー信号TEの生成原
理、作用については、図5の実施例と同様である。
【0036】以上、本発明の第1から第6実施例につい
て説明したが、本発明は上述した実施例に限定されず、
特許請求の範囲に示した本発明の要旨を逸脱しない範囲
で他の態様を採り得る。
て説明したが、本発明は上述した実施例に限定されず、
特許請求の範囲に示した本発明の要旨を逸脱しない範囲
で他の態様を採り得る。
【0037】
【発明の効果】本発明においては、トラッキングエラー
のオフセットを低減するに際し、レンズシフトセンサ等
の複雑な回路を必要としないため、構成が比較的簡素と
なる。また、記録媒体としての光ディスクのグルーブ深
さに依存せず、更に、サンプルサーボ法のように専用の
ディスクを必要としない。また、3ビーム法のように3
本のビームを必要としないため、必要記録パワーの確保
が容易となる。
のオフセットを低減するに際し、レンズシフトセンサ等
の複雑な回路を必要としないため、構成が比較的簡素と
なる。また、記録媒体としての光ディスクのグルーブ深
さに依存せず、更に、サンプルサーボ法のように専用の
ディスクを必要としない。また、3ビーム法のように3
本のビームを必要としないため、必要記録パワーの確保
が容易となる。
【図1】図1は、本発明による光ピックアップの一実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図2】図2は、本発明の原理を説明するために利用さ
れる説明図である。
れる説明図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例の光フィルタの構
成及び作用を示す説明図である。
成及び作用を示す説明図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施例の光フィルタの構
成及び作用を示す説明図である。
成及び作用を示す説明図である。
【図5】図5は、本発明の第3実施例の光フィルタの構
成及び作用を示す説明図である。
成及び作用を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の第4実施例の光フィルタの構
成及び作用を示す説明図である。
成及び作用を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の第5実施例のフォトダイオー
ドの構成を示す説明図である。
ドの構成を示す説明図である。
【図8】図8は、図7の第5実施例の作用を示す説明図
である。
である。
【図9】図9は、本発明の第6実施例のフォトダイオー
ドの構成を示す説明図である。
ドの構成を示す説明図である。
10 レーザダイオード(LD) 14 光ディスク 16 ビームスプリッタ 18 ホログラム素子 20 対物レンズ 22a,22b 光フィルタ 24a,24b フォトダイオード 26 差動増幅器
Claims (6)
- 【請求項1】 不均一な光強度分布特性を有する第1の
光を記録媒体に対して出射する光源と、前記第1の光を
記録媒体に集光させる対物レンズと、前記第1の光の前
記記録媒体での反射光をファーフィールド瞳上で前記記
録媒体のトラックに略平行な分割線で2分割する回折形
の光分割手段と、前記2分割された各々の光束を異なる
独立の受光領域で受光する受光手段とを備え、前記光分
割手段と対物レンズとが一体に駆動されるように成され
ている光ピックアップにおいて、 前記光分割手段と前記受光手段の間に配置され、前記2
分割された光束の強度分布が均一になるように透過率が
設定されたフィルタ手段と;前記受光手段の前記2つの
異なる受光領域に受光される前記2分割された光束の光
量の割合に基づいてトラッキングエラー信号を形成する
手段と;前記トラッキングエラー信号に基づいて前記光
分割手段と前記対物レンズとを一体で前記第1の光の光
束内で駆動することによってトラッキング制御を行う制
御手段とを備え;前記光分割手段がホログラム素子であ
り、往路光に対しては透過機能を有し、復路の光に対し
てはレンズ機能を有するように設計され、復路におい
て、前記対物レンズと前記フィルタ手段の間の光路長の
略1/2の点に焦点を結ぶように構成されていることを
特徴とする光ピックアップ。 - 【請求項2】 前記フィルタ手段が、前記記録媒体のト
ラックに対するラジアル方向とタンジェンシャル方向の
2次元の透過率分布特性を有することを特徴とする請求
項1記載の光ピックアップ。 - 【請求項3】 前記フィルタ手段が、前記記録媒体のト
ラックに対するラジアル方向の一次元の透過率分布特性
を有することを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
プ。 - 【請求項4】 前記フィルタ手段が、透過領域と不透過
領域とによって形成される不連続な透過率分布特性を有
することを特徴とする請求項1、2または3記載の光ピ
ックアップ。 - 【請求項5】 不均一な光強度分布特性を有する第1の
光を記録媒体に対して出射する光源と、前記第1の光を
記録媒体に集光させる対物レンズと、前記第1の光の前
記記録媒体での反射光をファーフィールド瞳上で前記記
録媒体のトラックに略平行な分割線で2分割する光分割
手段と、前記2分割された各々の光束を異なる独立の受
光領域で受光する受光手段とを備え、前記光分割手段と
対物レンズとが一体に駆動されるように成されている光
ピックアップにおいて、 前記受光手段の前記2つの異なる受光領域に受光される
前記2分割された光束の光量の割合に基づいてトラッキ
ングエラー信号を形成する第1検出手段と;前記トラッ
キングエラー信号に基づいて前記光分割手段と前記対物
レンズとを一体で前記第1の光の光束内で駆動すること
によってトラッキング制御を行う制御手段とを備え;前
記光分割手段がホログラム素子であり、往路光に対して
は透過機能を有し、復路の光に対してはレンズ機能を有
するように設計され、復路において、前記対物レンズと
前記受光手段の間の光路長の略1/2の点に焦点を結ぶ
ように構成され;前記受光手段の前記各受光領域が、光
を検出可能な第1の領域と、光を検出不能な第2の領域
とから成り、前記各受光領域でのラジアル方向の受光量
分布が均一になるように、前記第1及び第2の領域が形
成されていることを特徴とする光ピックアップ。 - 【請求項6】 前記第2の領域中の少なくとも一部に形
成され、光を検出可能な第3の領域と;前記第3の領域
において検出された前記第2の光の光量に基づいてトラ
ッキングエラー以外の検出を行う第2の検出手段とを備
えたことを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7211234A JPH0944869A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 光ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7211234A JPH0944869A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 光ピックアップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0944869A true JPH0944869A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16602516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7211234A Pending JPH0944869A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 光ピックアップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0944869A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7315502B2 (en) | 2001-11-09 | 2008-01-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Light integration unit, optical pickup device using the unit, and optical disk device |
-
1995
- 1995-07-27 JP JP7211234A patent/JPH0944869A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7315502B2 (en) | 2001-11-09 | 2008-01-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Light integration unit, optical pickup device using the unit, and optical disk device |
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