JPH0943999A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0943999A
JPH0943999A JP21421295A JP21421295A JPH0943999A JP H0943999 A JPH0943999 A JP H0943999A JP 21421295 A JP21421295 A JP 21421295A JP 21421295 A JP21421295 A JP 21421295A JP H0943999 A JPH0943999 A JP H0943999A
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rollers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で、中間転写ドラム内に設けた複
数のローラを順次所定量中間転写シートから離間させる
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 中間転写ドラム11内に、中間転写シー
ト26に向かって付勢力を有した軸受56A〜56Hに
回転可能に嵌合する回転軸を有し、前記中間転写シート
26に接触する大径部と前記軸受間に介在する前記大径
部より小径の段部とを有するローラ57A,57B、5
9A,59B、58A〜58Dを設けるとともに、前記
中間転写シート26と一体的に、前記段部と係合して前
記付勢力に抗して前記ローラ57、59、58を押し下
げるカム35とを設けて、前記ローラを前記中間転写シ
ート26に対して接離可能に構成し、前記中間転写シー
ト26の回転に同期して前記ローラを順次所定量前記中
間転写シート26から離間させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、特
に、感光ドラム上に画像を形成して、形成した画像を、
一旦、中間転写体に転写した後、記録媒体に転写する画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、シート状転写体を筒状に包囲
して円筒状の中間転写ドラムを構成し、該ドラムの内部
に一次転写ローラ、バックアップローラ等を設けた装置
は、特開平6ー161292号公報において知られてい
る。一方、前記したシート状転写体を筒状に包囲して円
筒状の中間転写ドラムを製造するには、シート状転写体
を直接筒状に成形して、該円筒状シート体を、中空の回
転軸両端に設けた円形のフランジに嵌合して形成する方
法が考えられるが、これは中間転写体ドラムの外径に適
合して円筒状シートを製作しなければならず、また、そ
れ専用の装置を製造しなけばならず、高度な技術を必要
とするとともに、コストが上昇するという問題がある。
【0003】したがって、シート状転写体を帯状に成形
して、長方形状に切断して、その端部を支持部材により
固設して中間転写体ドラムを製造すると、異なった円筒
形状の中間転写ドラムに対応することができ、設計の自
由度が増し、コストの上昇を押さえることができる。
【0004】しかしながら、前記従来技術に開示された
一次転写ローラ、バックアップローラ等は、前記転写ド
ラムの回転中心から放射方向に植設した軸の先端に各ロ
ーラを回動自在に配置し、シート状転写体を押圧するも
のであり、シート端部の継ぎ目に前記した支持部材が位
置していると、前記各ローラが支持部材に接触すること
となり、該ローラを変形させ画像形成に悪影響を及ぼし
たり、各ローラの耐久性を低下させるという問題があ
る。したがって、各ローラが前記支持部材に接触させな
い機構が望まれることとなる。
【0005】一方、転写ローラの押圧位置を回転するカ
ムの動作に同期して変位を繰り返す技術が特開昭56ー
164372号公報に開示されている。この従来技術
は、図12に示すように、電荷保持ドラム102上の電
荷保持体は静電潜像形成部100で静電潜像が形成さ
れ、該静電潜像は現像装置103で現像されトナー像と
される。電荷保持ドラム102は矢印方向に回転し、ト
ナー像の先端部が転写点に達する前に、押圧解除手段1
13におけるカム131の作用によりレバー132は軸
133を支点として図面下側へ回動する。
【0006】この時、バネ134の作用によりレバー1
35は軸136を中心に反時計方向に回動し、凹部軸受
137と該軸受137に軸支された軸111とを図面上
側に押し上げ、結果として転写ローラ111の作用によ
り中間転写ベルト112を電荷保持ドラム102に押圧
する。この時点で、電荷保持ドラム102上のトナー像
は中間転写ベルト112に押圧転写される。
【0007】押圧転写がが終了すると、カム131の作
用によりレバー132は軸133を支点として図面上側
に回転するとバネ134は縮み、結果としてレバー13
5は軸136を中心にして時計方向に回転するので転写
ローラ111は転写ベルト112を電荷保持ドラム10
2から離れるように引き下げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の転写ローラの押圧位置を回転するカムの動作に同期し
て変位を繰り返す技術は、転写ローラ111によって中
間転写ベルト112とともに電荷保持ドラム102に押
圧するものであり、電荷保持ドラム102への押圧を解
除すると、中間転写ベルト112とともに転写ローラが
下方に下がるものであり、転写ローラ111に常時中間
転写ベルトに接触するものであり中間転写ベルトの継ぎ
目があると、該ローラを変形させ画像形成に悪影響を及
ぼしたり、また、各ローラの耐久性を低下させるという
問題は、いまだ未解決で残るものである。
【0009】また、この従来技術を基本として、ローラ
115、116のようなローラを増やして、隣接する上
流側のローラを順次中間転写ベルト112に接触しない
位置まで離間させるように構成し、前記継ぎ目を事前に
検知して該ローラを押し下げるように変形改造すること
は可能である。しかしながら、このように構成すると、
カム131、レバー132、136、バネ134を各ロ
ーラに専属として付設することが必要となり、構成が非
常に複雑になるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、構成が簡単で、中間転写
ドラム内に設けたローラを所定量前記シート状転写体か
ら離間させる画像形成装置を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、前記ローラを複数設けても中
間転写ローラが大形化しない画像形成装置を提供するこ
とである。また、本発明の他の目的は、前記複数のロー
ラを順次連続して中間転写ドラムに離間接触を繰り返し
ても振動を極力押さえることができる画像形成装置を提
供することである。また、本発明の他の目的は、耐久性
が向上した画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
特徴とするところは、中間転写ドラムを有した画像形成
装置において、方形状の中間転写シートをドラム状に包
囲形成し、両端部を支持部に固着して前記中間転写ドラ
ムを構成し、前記中間転写ローラ内に、前記中間転写シ
ートの内面に接触するローラと、このローラを回動自在
に保持するとともに前記中間転写シートに向かって付勢
力を有した軸受とを配設し、前記中間転写シートの内側
の前記支持部にカムを設け、前記中間転写シートの回転
に同期して前記カムが前記ローラもしくは前記軸受と当
接して前記ローラを所定量前記中間転写シート裏面から
離間させるように構成した。
【0012】中間転写ドラム内には、感光ドラムから潜
像を中間転写シートに転写する第1次転写ローラ、この
転写ローラの上流側に位置して前記中間転写シートをよ
り感光ドラム側に押し上げるバックアップ補助ローラ、
中間転写ドラムの回転を良好に行わせるバックアップロ
ーラが設けられている。これらのローラは、前記中間転
写シートに向かってバネにより付勢力を有した軸受に回
転可能に回転軸が嵌合し、前記中間転写シートに接触す
る大径部と前記軸受間に介在する前記大径部より小径の
段部とが設けられている。
【0013】一方、カムが前記中間転写ドラム内に前記
中間転写シートと一体的に設けられ、前記中間転写ドラ
ムの回転により、前記段部もしくは軸受と係合して前記
付勢力に抗して前記ローラを押し下げることにより、前
記中間転写シートの回転に同期して前記複数のローラを
順次所定量前記中間転写シートから離間させる。
【0014】したがって、前記ローラを押し下げるカム
の形状を適宜に選定することによって、押し下げ深さ、
及び押し下げに寄与する中間転写シートの回転角度を設
定することができる。そして、前記ローラは支持部材と
接触することがなく、前記中間転写シートの端部の継ぎ
目に前記した支持部材が位置していても、前記各ローラ
が支持部材に接触することがなく、該ローラを変形させ
画像形成に悪影響を及ぼしたり、各ローラの耐久性を低
下させることがない。
【0015】また、前記中間転写シートの内面に接触す
る前記ローラは、前記中間転写ドラムの軸中心より外れ
た位置から、前記中間転写ドラムの外周に向かった支持
軸で保持されて構成すると好ましい。このように構成す
ると、図6に示すように、カム35の下辺35aは、各
ローラに対して角度αで侵入接触し、角度βで離脱す
る。この侵入接触角度を小さくとると、支持軸に垂直に
カムの回転力が加わり、支持軸に負担が掛かるが、この
侵入接触する角度は、各ローラの軸を、前記中間転写ド
ラムの軸中心より外れた位置から、前記中間転写ドラム
の外周に向かった支持軸(放射状軸)とせず、時計方向
にずれた位置からの非放射状軸とすると、大きくとるこ
とができ、この角度を大きくとることにより、カム35
が各ローラの段部に接触するとき軸に垂直方向に掛かる
力を弱めることができ、軸の耐久性が向上して、画像形
成装置が長寿命となる。
【0016】また、前記ローラを複数設け、これら複数
のローラは前記中間転写ドラムの回転中心から前記中間
転写ドラム外周に向かう一の支持軸と、該回転中心より
外れた位置から前記中間転写ドラム外周に向かう他の支
持軸とでそれぞれ保持され、前記一の支持軸と他の支持
軸とが隣合う場合に前記ローラの摺動がお互いに干渉し
ない範囲で離間可能に構成すると好ましい。
【0017】このように構成することにより、複数のロ
ーラ間の距離を最小距離に設定することができる。すな
わち、隣合う2個のローラの配置は、両者とも中間転写
体の軸中心から外周方向に揺動するように設定し、両者
のローラがカムに押されて降下すると、両者は互いに接
近して、その外周が接触してしまう。
【0018】ところが、一方のローラを前記中間転写ド
ラムの回転中心から前記中間転写ドラム外周に向かう放
射方向に揺動するように設定し、他方のローラを転写ド
ラム回転中心より外れた位置から前記中間転写ドラム外
周に向かう非放射方向に揺動するように設定すると、両
ローラを接近して配設しても両ローラが押し下げられた
とき、お互いに接近しないか、または、接近しても干渉
しないように配設する事が可能である。したがって、中
間転写ドラムの外径を大きくすることがなく、より多く
のローラを省スペースで配置することができ、各用途に
合わせてローラの外径を選択することができる。
【0019】また、前記一の支持軸と、他の支持軸が平
行に配置して構成すると好ましい。つまり、前記中間転
写ドラムの回転中心より外れた位置から前記中間転写ド
ラム外周に向かう前記非放射状軸は、隣合う前記中間転
写ドラムの回転中心から前記中間転写ドラム外周に向か
う前記放射状軸と平行に配置された平行非放射状軸を有
して構成すると、前述したように、隣合う一方の前記放
射状軸と平行に配置した場合、両ローラを接近して配設
しても両ローラが押し下げられたとき、お互いに接近し
ない。そして、隣合う一方の前記放射状軸と平行に配置
しているので、前記一方の放射状軸と平行状態を脱して
まで隣合う他方の放射状軸に接近することはなく、さら
に小径の中間転写体を提供できるとともに、小型な画像
形成装置の提供が可能である。
【0020】また、前記軸受を互いに直角方向に開設し
た2個の軸孔を有した2軸軸受で形成し、該2軸軸受の
一方の軸孔に前記ローラを回動可能に嵌合するととも
に、他方の軸孔に頭部にそれぞれ弾性緩衝部材を有した
軸を前記中間転写シート押圧方向に付勢力を付与して摺
動可能に嵌合し、前記ローラの前記中間転写シートへの
押圧復帰時の衝撃を緩和するように構成すると好まし
い。
【0021】このように構成すると、前記弾性緩衝部材
により前記中間転写シートへのローラの復帰接触時にお
ける衝撃が緩和され、前記ローラを複数設け、順次連続
して中間転写体に離間接触を繰り返しても振動を極力押
さえることができるとともに、負荷変動の少ない中間転
写ドラムの提供を可能とし、画像形成への悪影響を排除
できるとともに、異音、騒音が少ない耐久性が向上した
画像形成装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0023】図1は、本発明が適用される画像形成装置
の外観図、図2は、中間転写ドラムとその周辺の機構を
示す概略図、図3は、図2のA−A断面図、図4は、図
3のB−B方向から見た図、図5は、中間転写ドラム内
に配設したローラの構成図、図6は、中間転写ドラム内
に配設したローラの作動図、図7は、クリーナー部及び
記録紙転写部の機構図、図8は、クリーナー部の斜視
図、図9、記録紙転写部の斜視図、図10は、クリーナ
ー部の部分拡大図、図11は、クリーナー部の作用説明
図、図12は、画像形成装置の従来例図である。
【0024】本発明の実施例に係る画像形成装置は、図
1に示すように、図示しない光源からの光線をポリゴン
ミラー2、レンズ系3、等で構成される光走査系1によ
りミラー4,5,6及び7、8を介して、感光ドラム9
A及び9Bに静電潜像が形成される。そして、感光ドラ
ム9Aには、イエロー色トナーの現像器10A、及びマ
ゼンタ色トナーの現像器10Bが付設され、感光ドラム
9Bには、シアン色トナーの現像器10C、黒色トナー
の現像器10Dが付設されている。
【0025】感光ドラム9A,9Bの表面は、中間転写
ドラム11の中間転写シートに接触し、該中間転写シー
トは体積抵抗率が106 〜1012Ωcmの中抵抗領域に
ある抵抗体であり、厚さ1mm程度のポリカーボネイ
ト、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン等で成形
されている。
【0026】感光ドラム9A,9Bは、該ドラムが1回
転ごとに前記現像器から順次一色ずつ現像され、中間転
写ドラム11の中間転写シートにクーロン力により転写
される。一色の転写が終わると、感光ドラムは図示しな
いクリーナー機構でトナーを取り除いた後に、他の色が
感光ドラムに現像される。具体的には、感光ドラム9A
から中間転写シート26にイエロー色が転写され、その
後感光ドラム9Bの位置に回転した中間転写シート26
は、感光ドラム9Bからシアン色を転写される。
【0027】感光ドラム9Aは中間転写シート26にイ
エロー色を転写後は残留トナーをクリーナーで取り除
き、マゼンタ色を現像し、該マゼンタ色を中間転写シー
ト26に転写する。同じように、感光ドラム9Bにおい
てもシアン色を転写後は、残留トナーをクリーナーで取
り除き、黒色を現像して、転写が行われる。
【0028】4色のトナーが中間転写シート26に転写
されると、用紙カセット14に収納されている用紙がロ
ーラ15等によって通路16、17を通って、中間転写
シート26と第2転写ローラ19間に搬送され、該用紙
に各画像を形成するトナーが転写され、転写された用紙
は搬送装置20に排出され、搬送ベルト21により、定
着部22に搬送される。定着部22においては、定着ロ
ーラ23及び加圧ローラ24により定着され、ローラ2
5によって外部に排出される。
【0029】次に、中間転写ドラム11及びその内部構
成を説明する。図2は、中間転写ドラムとその周囲の機
構を示す概略図である。同図において、円筒状に形成さ
れる中間転写ドラム11の外周部を包囲して、感光ドラ
ム9A及び9Bと接触する中間転写シート26は、その
端部を支持体36に固着される。
【0030】その状態を、図3及び図4を用いて説明す
る。図3は、図2のA−A断面図、図4は、図3のB−
B方向から見た図である。図3に示すように、円筒状に
形成される中間転写ドラム11は、円筒状の両端部にフ
ランジ29を備え、このフランジ29の中央部には開口
孔29bが開設され、該開口孔29bには軸頭28の基
部28bがフランジ29を回動可能に嵌合され、鍔部2
8cのビス31によりフランジ29の上下方向の位置を
規制している。
【0031】軸頭28の中心には孔28dが開設され、
該孔28dには中間転写ドラム軸27の両端部に設けら
れた小径端部27aが嵌合し、ビス30により固着され
る。フランジ29の外周部には歯車29aが削設され、
該歯車29aは駆動源12(図1)に連結するギア44
(図2、図4)と噛合する。軸頭28は図示しない装置
の基板部に固着され、フランジ29は軸頭28を軸とし
て、駆動源12からの駆動力を受けて回転可能に構成さ
れる。
【0032】図3及び図4において、フランジ29に
は、歯車29aの近傍に凹陥部29cが設けられ、該凹
陥部29cには支持体36がビス32によって固着さ
れ、両フランジ間は、この支持体36によって一体化さ
れる。長方形状に形成された中間転写シート26は、そ
の端部に両面テープ78により押さえ板37を貼着し、
支持体36に該押さえ板37をビス32で固着すること
により、取り付ける。
【0033】一方、中間転写ドラム11の内部には、図
2に示すように、バックアップ補助ローラ57A,57
B、バックアップローラ58A〜58D、第1転写ロー
ラ59A,59B等が、軸53A〜53Hにより中間転
写シート26に所定押圧力で付勢されて設けられてい
る。
【0034】バックアップ補助ローラ57A,57Bを
取り付けた軸53A,53D、バックアップローラ58
Cを取付た軸53G、及びバックアップローラ58Dを
取り付けた軸53Hは中間転写体11の回転中心11a
から外方に放射する放射状軸として構成され、軸53A
の近傍に該軸53Aと平行に設けた第1転写ローラ59
Aを取り付けた軸53B及び、軸53Dの近傍に該軸5
3Dと平行に設けた第1転写ローラ59Bを取り付けた
軸53E、バックアップローラ58A,58Bを取り付
けた軸53C,53F等は中間転写ドラム11の回転中
心11aから右方に離れた位置から外方に向かう非放射
状軸として構成される。
【0035】これらの放射状軸及び非放射状軸等の軸5
3は、図3に示すように、中間転写軸27にビス51で
固着された軸支持体52に植設され、頭部53aにはゴ
ム等の弾性部材で成形されたダンパ55が貼着され、軸
53には2軸軸受56の軸孔56bが摺動可能に嵌合
し、該2軸軸受56は軸53に巻回されたコイルバネ5
4により、図3上左方向に付勢され、ダンパ55が2軸
軸受に当接した位置でローラ57Aが中間転写シート2
6に所定押圧力で押圧するように構成される。
【0036】これらの、軸53、コイルバネ54、ダン
パ55、及びローラ57が中間転写シート26に所定押
圧力で押圧する構成は、バックアップ補助ローラ57B
においても同様であり、また、その他のローラ58A〜
58D、第1転写ローラ59A,59Bにおいても中間
転写シート26に押圧する所定押圧力の違いはあって
も、他の構成は同じである。
【0037】さて、ここで、再度図2に戻り、中間転写
ドラム11の内部には、カム35が支持体36に設けら
れている。このカム35は中間転写ドラム11が時計方
向に回転するとき、各ローラを中間転写シート26から
離間して、支持体36にローラが接触しないように押し
下げる働きをなすものである。このカム35は図4に示
すように、支持体36の端部近傍に1個ずつ設けられ、
図3に示すように2軸軸受56の軸孔56aと嵌合する
小径の軸部57Aaとローラ最外径部との間にある軸部
57Aaより大径の段部57Abに当接して、ローラの
中間転写シート26と非接触の状態にローラを押し下げ
る。
【0038】各ローラとカム35及び2軸軸受56との
関係は図5に示される。(a)はローラ58Dの構成を
示し、カム35は段部58Dbに接触し、支持体36と
ローラ58Dの外径とは間隔Tを有して離間している。
(b)は、バックアップローラ58及び第1転写ローラ
59の構成を示し、カム35は段部59b(58Ab、
58Bb、59Ab,59Bb)に接触し、支持体36
とローラの外径とは間隔Tを有して離間している。ま
た、(c)はバックアップ補助ローラ57の構成を示
し、カム35は段部57Ab(57Bb)に接触し、支
持体36とローラ57の外径とは間隔Tを有して離間し
ている。
【0039】次に、このように構成された本実施例の動
作を図6を用いて説明する。中間転写ドラム11が時計
方向に回転すると、カム35の下辺35aは、まずライ
ンL1が軸53Aの中心線S1となす角度α57Aでロ
ーラ57Aの段部57Abと当接する。そして、カム3
5の回動につれてカム35の下辺35aはラインL2に
示すように角度α57Aを増しながら移動する。
【0040】このカム35の移動につれて、ローラ57
Aは仮想線(一点鎖線)に示すように下降するが、第1
転写ローラ59Aが取付られている軸53Bは軸53a
と平行に傾斜しているので、ローラ57Aはローラ59
Aに接触することはない。カム35の下辺35aがL3
の位置(角度α59A)に到るとローラ59Aの段部5
9Abと接触し、ローラ57Aとともにローラ59Aも
下降を始める。カム35の移動につれて、ローラ57A
は仮想線で示す最下点から上昇を始めカム35の下辺3
5aがL4の位置(角度β57A)に到ると、カム35
の下辺35aはローラ57Aの段部57Abから離脱が
始まる。
【0041】ほぼ、このL4と同じ頃、ローラ59Aは
仮想線で示す最下点に至り、カム35の下辺35aがL
5の位置(角度α58A)に到る。カム35の移動につ
れて、ローラ59Aは仮想線で示す最下点から上昇を始
めカム35の下辺35aがL6の位置(角度β59A)
に到ると、カム35の下辺35aはローラ59Aの段部
59Abから離脱が始まる。ほぼ、このL6と同じ頃、
ローラ58Aは仮想線で示す最下点に至り、カム35の
移動につれて、ローラ58Aは仮想線で示す最下点から
上昇を始めカム35の下辺35aがL7の位置(角度β
58A)に到ると、カム35の下辺35aはローラ58
Aの段部58Abから離脱が始まる。
【0042】ほぼ、このL7と同じ頃、カム35の下辺
35aは、ローラ57Bの段部57Bbと接触する。爾
後、前述したローラ57A、59A及び58Aと同じ動
作をローラ57B,59B,58Bが行い、カム35の
回動につれてカム35の下辺35aはラインL8(角度
α58C)にいたる。カム35の移動につれて、ローラ
58Cは仮想線で示す最下点に至り、カム35の移動に
つれて、ローラ58Cは仮想線で示す最下点から上昇を
始めカム35の下辺35aがL9の位置(角度β58
C)に到ると、カム35の下辺35aはローラ58Cの
段部58Cbから離脱が始まる。
【0043】カム35の回動につれて、カム35の下辺
35aはラインL10(角度α58D)にいたる。カム
35の移動につれて、ローラ58Dは仮想線で示す最下
点に至り、カム35の移動につれて、ローラ58Dは仮
想線で示す最下点から上昇を始めカム35の下辺35a
がL11の位置(角度β58D)に到ると、カム35の
下辺35aはローラ58Dの段部58Dbから離脱が始
まる。
【0044】上述したように、本実施例においては、中
間転写ドラム11内には、感光ドラム9から潜像を中間
転写シート26に転写する第1次転写ローラ69、この
転写ローラの上流側に位置して前記シート状転写体をよ
り感光ドラム側に押し上げるバックアップ補助ローラ5
7、中間転写ドラムの回転を良好に行わせるバックアッ
プローラ58が設けられている。これらのローラは、前
記中間転写シートに向かってバネにより付勢力を有した
軸受に回転可能に回転軸が嵌合し、前記中間転写シート
に接触する大径部と前記軸受間に介在する前記大径部よ
り小径の段部とが設けられている。
【0045】一方、カム35が前記中間転写ドラム内に
前記中間転写シートと一体的に設けられ、前記中間転写
ドラムの回転により、前記段部と係合して前記付勢力に
抗して前記ローラを押し下げることにより、前記中間転
写シートの回転に同期して前記複数のローラを順次所定
量前記中間転写シートから離間させる。
【0046】したがって、前記ローラを押し下げるカム
の形状を適宜に選定することによって、押し下げ深さ、
及び押し下げに寄与する中間転写シートの回転角度を設
定することができる。尚、カム35はローラの段部に当
接して該ローラを押し下げているが、前記軸部を押し下
げてもよいものである。
【0047】そして、前記中間転写シートの端部を前記
支持部材36に固設し、前記カム35によって、前記ロ
ーラが前記支持部材36と所定量非接触状態となるよう
に前記中間転写体ドラムの回転軸方向に離間させるよう
に構成しているので、前記ローラは支持部材と接触する
ことがなく、前記中間転写シートの端部の継ぎ目に前記
した支持部材が位置していても、前記各ローラが支持部
材に接触することがなく、該ローラを変形させ画像形成
に悪影響を及ぼしたり、各ローラの耐久性を低下させる
ことがない。
【0048】また、複数のローラを、前記中間転写ドラ
ムの回転中心11aから放射状に外方に向かう軸芯方向
を有した放射状軸53A、53D、53G,53Hと、
該回転軸中心より外れた位置から外方に向かう軸芯方向
を有した非放射状軸53B,53C,53E、53Fと
でそれぞれ保持されるとともに、前記放射状軸と隣合う
前記非放射状軸は両者のローラの摺動がお互いに干渉し
ない範囲で離間して構成されている。
【0049】したがって、複数のローラ間の距離を最小
距離に設定することができる。すなわち、隣合う2個の
ローラの配置は、両者とも中間転写ドラムの回転軸中心
と放射方向に摺動するように設定すると、両者のローラ
がカムに押されて降下すると、両者は互いに接近して、
その外周が接触してしまう。ところが、一方のローラを
放射方向摺動に設定し、他方を非放射方向摺動に設定す
ると、両ローラを接近して配設しても両ローラが押し下
げられたとき、お互いに接近しないか、または、接近し
ても干渉しない。したがって、中間転写ドラムの外径を
大きくすることがなく、より多くのローラを省スペース
で配置することができ、各用途に合わせてローラの外径
を選択することができる。
【0050】また、前記非放射状軸は、隣合う前記放射
状軸と平行に配置された平行非放射状軸を有して構成し
ているので、両ローラを接近して配設しても両ローラが
押し下げられたとき、お互いに接近しない。そして、隣
合う一方の前記放射状軸と平行に配置しているので、前
記一方の放射状軸と平行状態を脱してまで隣合う他方の
放射状軸に接近することはなく、さらに小径の中間転写
体を提供できるとともに、小型な画像形成装置の提供が
可能である。
【0051】図6に示すように、カム35の下辺35a
は、各ローラに対して角度αで侵入接触し、角度βで離
脱する。この侵入接触する角度は、各ローラの軸を放射
状軸とせず、時計方向にずれた位置からの非放射状軸と
すると、大きくとることができる。この角度を大きくと
ることにより、カム35が各ローラの段部に接触すると
き軸に垂直方向に掛かる力を弱めることができ、軸の耐
久性が向上するので望ましい。
【0052】しかしながら、省スペースの観点から考え
ると、すべてを非放射状軸とすると、ローラを近接して
配置する必要がある場合には、かえって大型化する。し
たがって、その際には、放射状軸と非放射状軸との組み
合わせが望ましい。そして、62°〜115°の間、製
造、組立誤差等を考慮すると、60°〜120°の間で
ローラとカム35の接触、離脱が行われるのが望まし
い。
【0053】また、頭部に弾性緩衝部材を有する軸と、
互いに直角方向に開設した2個の軸孔を有した2軸軸受
とを設け、該2軸軸受の一方の軸孔に前記複数のローラ
の一つを回動可能に嵌合するとともに、他方の軸孔に前
記放射状軸もしくは非放射状軸を前記中間転写シート押
圧方向に付勢力を付与して摺動可能に嵌合して構成し、
前記複数のローラの前記中間転写シートへの押圧復帰時
の衝撃を緩和するように構成している。
【0054】よって、前記弾性緩衝部材により前記中間
転写シートへのローラの復帰接触時における衝撃が緩和
され、前記複数のローラを順次連続して、中間転写ドラ
ムに離間接触を繰り返しても振動を極力押さえることが
できるとともに、負荷変動の少ない中間転写ドラムの提
供を可能とし、画像形成への悪影響を排除できるととも
に、異音、騒音が少ない耐久性が向上した画像形成装置
を提供することができる。
【0055】次に、本実施例に係るクリーナー部及び記
録紙転写部の構成を説明する。図7において、中間転写
シート26の残留トナーを取り除くクリーナー部13
は、クリーニングブレード63を中間転写ドラム11の
中間転写シート26に接離可能に保持具62に設け、記
録紙転写部79により記録紙に転写が終了した中間転写
シート26上の残留トナーを取り除くように構成され
る。
【0056】そして、記録紙転写部79の第2転写ロー
ラ19及びクリーナー部13のクリーニングブレード6
3はともに、スプリングにより中間転写シート26に押
圧力が付与されるが、プランジャーの作用により前記ス
プリング力に抗して中間転写シート26と離間して係止
されるが、プランジャーの係止が解除されると、スプリ
ングの力で中間転写シート26に接近する。しかしなが
ら、このスプリングによる接近速度は駆動源12から連
結される減速ギアにより規制され、中間転写シート26
への衝撃を緩和するように構成されている。以下、この
機構について説明する。
【0057】図7において、駆動源12(図1)からの
駆動力はギア38に連結される。そして、駆動力は、さ
らにギア38、39、40、41とクリーナー部13側
に伝達される。最終的には、ギア41からギア42に伝
達されるが、この詳細は後述する図8に示される。ま
た、前記駆動力はギア38から、ギア39、43、4
4、45、46、47、48、49と記録紙転写部79
側に伝達される。最終的には、ギア49からギア50に
伝達されるが、この詳細は後述する図9に示される。
【0058】図8はクリーナー部13の斜視図である。
回転軸70は端部70a,70bを図示しない装置の地
板に回転可能に配設されている。軸70にはギア71が
一体的に固着され、該ギア71はギア41と噛合してい
る。軸70に嵌挿されるギア42と軸70間には、ワン
ウエークラッチが介在し、ギア42の反時計方向の回転
は自由であるが、時計方向の回転は軸70の回転に追従
しての回転は許容されるが軸70の回転を越えては回転
できないように規制されている。
【0059】ギア42には、長孔65Aa内に図示しな
い装置の地板に植設されたガイド軸72、72によって
ガイドされ、左右動可能に配設されたラック65Aが設
けられ、該ラック65Aの一端はプランジャ66Aの駆
動軸に連結され、他端は連結板64の一端と連結し、該
連結板64の他端は、図示しない装置の地板に植設され
た軸73を支点として、左右動可能に設けられた保持具
62の下方端部に植設されたピン62aに回動可能に連
結されている。
【0060】保持具62の中間転写シート26側には、
該シート26と接触して、残留トナーを取り去るクリー
ニングブレード63が接着剤等により固着され、保持具
62の屋根部62aにはコイルバネ68によって軸73
を中心として反時計方向に付勢力が与えられている。図
示は、プランジャ66Aによって、ラック65Aが左方
向いっぱいに引き寄せられた状態であり、クリーニング
ブレード63と中間転写シート26とは非接触状態を保
っている。
【0061】このように構成された本実施例は、駆動源
12(図1)からの駆動力によってギア71が時計方向
回転し、軸70が同じ方向に回転しているときは、軸7
0とギア42間のワンウエークラッチによりギア42は
回転しない。一方、プランジャ66Aの左方向へ引き寄
せる力が解除されると、バネ68の付勢力によりラック
65Aは右方向に移動しようとするが、駆動源12から
ギア71に到る過程で十分減速されていると、ギア42
は軸70の回転速度に規制され、それを越えてギア42
が移動することはできず、速度が制御され、クリーニン
グブレード63が高速で中間転写シート26に衝突し
て、その衝撃により両者の部材が傷つき耐久性が低下し
たり、騒音が発生することがない。
【0062】図9は記録紙転写部79の斜視図である。
回転軸74は端部74a,74bを図示しない装置の地
板に回転可能に配設されている。軸74にはギア73が
一体的に固着され、該ギア73はギア49と噛合してい
る。軸74に嵌挿されるギア50と軸74間には、ワン
ウエークラッチが介在し、ギア50の時計方向の回転は
自由であるが、反時計方向の回転は軸74の回転に追従
しての回転は許容されるが軸74の回転を越えては回転
できないように規制されている。
【0063】ギア50には、長孔65Ba内に図示しな
い装置の地板に植設されたガイド軸75によってガイド
され、左右動可能に配設されたラック65Bが設けら
れ、該ラック65Bの一端はプランジャ66Bの駆動軸
に連結され、他端は図示しない装置の地板に植設された
軸67aを支点として、回動可能に設けられた第2転写
ローラ19を配設した第2転写ローラ保持板67の一端
と連結し、該保持板67の他端はコイルバネ69によ
り、図上時計回転方向に付勢力が与えられている。図示
は、プランジャ66Bによって、ラック65Bが左方向
いっぱいに引き寄せられた状態であり、第2転写ローラ
19と中間転写シート26とは非接触状態を保ってい
る。
【0064】このように構成された本実施例は、駆動源
12(図1)からの駆動力によってギア73が反時計方
向回転し、軸74が同じ方向に回転しているときは、軸
74とギア50間のワンウエークラッチによりギア50
は回転しない。一方、プランジャ66Bの左方向へ引き
寄せる力が解除されると、バネ69の付勢力によりラッ
ク65Bは右方向に移動しようとするが、駆動源12か
らギア73に到る過程で十分減速されていると、ギア5
0は軸74の回転速度に規制され、速度制御され、それ
を越えてギア50が移動することはできず、第2転写ロ
ーラ19が高速で中間転写シート26に衝突して、その
衝撃により両者の部材が傷つき耐久性が低下したり、騒
音が発生することがない。
【0065】次に、中間転写ドラム11の中間転写シー
ト26を効率よく回動する補助ローラ機構の説明をす
る。図2において、中間転写ドラム11はフランジ29
の部分は歯車29aにより、回動するが、中間転写シー
ト26の部分は中間転写ドラム11内に設けられ各種の
ローラ及び感光ドラム9A,9Bにより回動する。感光
ドラム9A及び9Bと、それに対抗して設けられている
第1転写ローラ59A,59B部分は、感光ドラムと転
写ローラとに挟まれた部分は効率よく回動されるが、そ
の他のバックアップローラのみの部分は、そのローラに
より十分な押圧力が得られずに、中間転写シート26に
部分的な遅れが生じて、シートに歪みが生じて画像形成
に影響することとなる。
【0066】本実施例は、バネ性を有する補助ローラ押
さえ61に補助ローラ60を回動可能に配設して、図2
に示すように、バックアップローラ58A,58B、5
8C,58Dの長手方向両端の位置に、適宜の押圧力を
付与して補助ローラ押さえ61A,61B,61C,6
1Dを配設したものである。
【0067】これらの補助ローラ押さえ61は、図7に
示すように、図示しない装置の地板部分に固着され、図
8及び図9に示すように、中間転写シート26の長手方
向両端部を介して、バックアップローラ58を押圧して
いる。
【0068】次に、本実施例に用いられるクリーナー部
13のクリーニングブレード63と中間転写シート26
との接触位置を説明する。図10において、クリーニン
グブレード63の接触端部63aは中間転写ドラム11
の回転中心から放射状に放出する中心線80上に位置す
るバックアップローラ58Dの中間転写シート26と接
触する位置81より寸法Rだけ上流側の82Aの位置で
中間転写シート26と接触している。
【0069】今、図11の(a)のごとくバックアップ
ローラ58Dの中間転写シート26と接触する位置81
より下流側でクリーニングブレード63の端部63aが
中間転写シート26に接触すると、補助具62には反時
計方向の回転力が付与されていているとともに、バック
アップローラ58Dは矢印方向に回転しているので、始
め26Aの軌跡を有していた中間転写シート26は接触
位置82Bの摩擦力により26Bの軌跡となり、角度θ
1からθ2に変化し、中間転写シート26及びクリーニ
ングブレード63を破損する結果となる。
【0070】一方、(b)に示すように、接触位置81
より上流側に接触位置82Aをおくと、保持具62の反
時計方向の付勢力はバックアップローラ58Dの回転中
心58Daに吸収され、中間転写シート26の軌跡26
Aは変化せず角度θ3は変化せず、安定して中間転写シ
ートを駆動することができる。
【0071】
【実施例】図6に示すように、カム35の下辺35a
は、各ローラに対して角度αで侵入接触し、角度βで離
脱する。これらの角度は、バックアップ補助ローラ57
Aに対しては、α57Aは62°、β57Aは115°
である。以下、各ローラに対するこれらのデータを記載
すると、第1転写ローラ59Aは、α59Aは65°、
β59Aは115°、バックアップローラ58Aは、α
58Aは70°、β58Aは115°、バックアップロ
ーラ58Cは、α58Cは70°、β58Cは111
°、バックアップローラ58Dは、α58Dは66°、
β58Dは112°であった。
【0072】尚、バックアップ補助ローラ57Bは、5
7Aと同じ中間転写ドラム11の回転中心11aから外
方に向かう放射状軸であり、且つ同じ部材を用いている
ので、57Aと同じデータを有する。また、第1転写ロ
ーラ59Bも59Aと同じデータを有し、バックアップ
ローラ58Bも58Aと同じデータを有する。これらの
データから明かなように、62°〜115°の間でロー
ラとカム35の接触、離脱が行われる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、構成が簡
単で、中間転写ドラム内に設けたローラを所定量前記中
間転写シートから離間させる画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の外観図であ
る。
【図2】中間転写ドラムとその周辺の機構を示す概略図
である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図3のB−B方向から見た図である。
【図5】中間転写ドラム内に配設したローラの構成図で
ある。
【図6】中間転写ドラム内に配設したローラの作動図で
ある。
【図7】クリーナー部及び記録紙転写部の機構図であ
る。
【図8】クリーナー部の斜視図である。
【図9】記録紙転写部の斜視図である。
【図10】クリーナー部の部分拡大図である。
【図11】クリーナー部の作用説明図である。
【図12】画像形成装置の従来例図である。
【符号の説明】
9 感光ドラム 10 現像器 11 中間転写ドラム 12 駆動源 13 クリーナー部 15、25 ローラ 19 第2転写ローラ 20 搬送装置 22 定着部 23 定着ローラ 24 加圧ローラ 26 中間転写シート 27 中間転写ドラム軸 28 軸頭 29 フランジ 35 カム 36 支持体 37 押さえ板 52 軸支持体 53、70、74 軸 55 ダンパ 56 2軸軸受 57 バックアップ補助ローラ 58 バックアップローラ 59 第1転写ローラ 60 補助ローラ 61 補助ローラ押さえ 62 保持具 63 クリーニングブレード 64 連絡板 65 ラック 66 プランジャ 67 第2転写ローラ保持板 79 記録紙転写部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間転写ドラムを有した画像形成装置に
    おいて、 方形状の中間転写シートをドラム状に包囲形成し、両端
    部を支持部に固着して前記中間転写ドラムを構成し、 前記中間転写ローラ内に、前記中間転写シートの内面に
    接触するローラと、このローラを回動自在に保持すると
    ともに前記中間転写シートに向かって付勢力を有した軸
    受とを配設し、 前記中間転写シートの内側の前記支持部にカムを設け、 前記中間転写シートの回転に同期して前記カムが前記ロ
    ーラもしくは前記軸受と当接して前記ローラを所定量前
    記中間転写シート裏面から離間させるように構成したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラは、前記中間転写ドラムの軸
    中心より外れた位置から、前記中間転写ドラムの外周に
    向かった支持軸で保持されたことを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラを複数設け、これら複数のロ
    ーラは前記中間転写ドラムの回転中心から前記中間転写
    ドラムの外周に一の支持軸と、 該回転中心より外れた位置から前記中間転写ドラム外周
    に向かう他の支持軸とでそれぞれ保持され、前記一の支
    持軸と他の支持軸とが隣合う場合に前記ローラの摺動が
    お互いに干渉しない範囲で離間可能に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記一の支持軸と、他の支持軸が平行に
    配置したことを特徴とする請求項3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記軸受を互いに直角方向に開設した2
    個の軸孔を有した2軸軸受で形成し、 該2軸軸受の一方の軸孔に前記ローラを回動可能に嵌合
    するとともに、他方の軸孔に頭部にそれぞれ弾性緩衝部
    材を有した軸を前記中間転写シート押圧方向に付勢力を
    付与して摺動可能に嵌合し、 前記ローラの前記中間転写シートへの押圧復帰時の衝撃
    を緩和することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111632843A (zh) * 2020-06-12 2020-09-08 谢学海 一种轴承直径大小检测分离装置

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