JPH0943391A - 核燃料リサイクルシステム - Google Patents

核燃料リサイクルシステム

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JPH0943391A
JPH0943391A JP19157795A JP19157795A JPH0943391A JP H0943391 A JPH0943391 A JP H0943391A JP 19157795 A JP19157795 A JP 19157795A JP 19157795 A JP19157795 A JP 19157795A JP H0943391 A JPH0943391 A JP H0943391A
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JP
Japan
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fuel
fuel assembly
rare earth
core
special
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Application number
JP19157795A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Sakashita
嘉章 坂下
Tsugio Yokoyama
次男 横山
Masatoshi Kawashima
正俊 川島
Reiko Fujita
玲子 藤田
Tsuguyuki Kobayashi
嗣幸 小林
Mitsuaki Yamaoka
光明 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】湿式再処理によるリサイクルシステムに大きな
インパクトを与えないで、マイナアクチニドと希土類元
素とを分離し、マイナアクチニドを燃料に効率よく利用
して再処理量の低減を図る。 【解決手段】軽水炉炉心3からの使用済燃料5は改良P
urex工程6によりPu,Npを分離し、マイナアク
チニド(MA)および希土類元素(RE)はTruex
工程8によりRE以外のFDおよびMAとREの混合に
分離する。MAとREは金属還元工程9で分離され、M
Aは特殊燃料集合体11の燃料に使用する。特殊燃料集合
体11は高速炉炉心4に装荷し、運転される。その使用済
特殊燃料集合体12はMAリサイクルシステム2により電
解精製工程10によりRE(大部分)とMA,RE(若
干)に分離される。高速炉炉心4には炉心燃料集合体7
が装荷されるが、運転後は炉心燃料集合体リサイクルシ
ステム1により軽水炉炉心3と使用済燃料5との間に戻
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軽水炉と高速炉から
の使用済燃料を回収してリサイクルする核燃料リサイク
ルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の核燃料リサイクルシステムでは、
高レベル放射性廃棄物量の低減、核不拡散性の向上、お
よびアメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)、ネプ
ツニウム(Np)等のマイナアクチニド(MA)の燃料
としての有効利用の観点から、MAを燃料としてリサイ
クルする場合、改良ピューレックス(Purex)方式
とトウルーレックス(Truex)方式を組み合わせて
用いていた。また、これに対応して高速炉の炉心は、M
Aと希土類元素(RE)が均質に混合した燃料集合体か
ら構成されていた。
【0003】ここで、改良ピューレックス方式は回収で
きないネプツニウム(Np)もある程度回収できるよう
に硝酸溶液からリン酸トリブチル(TBP)有機溶媒へ
の抽出条件を改良したものである。トウルーレックス方
式は高レベル廃液からMAをCMPO(Octyl(p
henyl)−N,N−isobutylcaraba
molymethylphosphine Oxid
e)と呼ばれる有機溶媒によって抽出する方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軽水炉または高速炉の
使用済燃料からプルトニウミ(Pu)のみならずマイナ
アクチニド(MA)を燃料としてリサイクルする場合、
従来の湿式再処理(改良PurexおよびTruexの
組み合わせ)ではネプツニウム(Np)以外のMAと、
希土類元素(RE)との分離効率を表す除染係数が従来
の施設規模では小さいために、分離効率を上げるために
は施設の規模が大きくなるほどの経済的インパクトがあ
り困難な課題がある。
【0005】また、REを分離せずにMAと一緒に炉心
へリサイクルしようとすると、REは燃焼により減少し
ないために、MAに対するREの比率がリサイクルを重
ねる毎に大きくなり、MAとREの混合物においてその
大部分がREで占められるようになる。このような、R
Eの比率が大きいMAとREの混合物を燃料として炉心
に装荷することは、炉心体積が増大し、炉心性能が劣化
するなど非効率的な課題がある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、再処理システムに大きなインパクトを与え
ることなく、MAとREとを分離し、またRE分離のた
めの設備を従来の湿式再処理法よりも大幅に簡素化する
ことができ、かつ経済的にMAを燃料として効率よく利
用して再処理量の低減を図り、さらに、核拡散の問題に
対して抵抗力を高めることができる核燃料リサイクルシ
ステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軽水
炉および高速炉の使用済核燃料中に含まれるウラン、プ
ルトニウムおよびネプツニウムを主とするアクチニドを
ピューレックス法によって回収するとともに、前記ピュ
ーレックス法から生じる高レベル廃液からアメリシウ
ム、キュリウムおよびネプツニウムからなるマイナアク
チニドをリサイクルする核燃料リサイクルシステムにお
いて、前記高レベル廃液から回収された希土類元素の核
分裂生成物を含むマイナアクチニドを特殊燃料集合体の
燃料として組み込み、この特殊燃料集合体を高速炉炉心
に装荷することを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、前記特殊燃料集合体は
マイナアクチニドと希土類元素の合金をボンドナトリウ
ムとともに被覆管内に封入して構成した燃料棒を多数本
まとめて組み立てなることを特徴とする。請求項3の発
明は、前記特殊燃料集合体の燃料は、プルトニウムとネ
プツニウムを主体とすることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、前記特殊燃料集合体の
燃料を製造するにあたり、前記高レベル廃液からトウル
ーレックス法により回収したマイナアクチニドと希土類
元素の各分裂生成物を加熱して酸化物に転換し、これを
溶融塩中でアルカリ金属によりマイナアクチニドのみを
金属に還元し、前記希土類の核分裂生成物と分離するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、前記特殊燃料集合体の
燃料を製造するにあたり、前記高レベル廃液からトウル
ーレックス法により回収したマイナアクチニドと希土類
元素の各分裂生成物を加熱して酸化物に転換し、これを
溶融塩中でアルカリ金属によりマイナアクチニドのみを
金属に還元し、これをマグネシウムと亜鉛の溶融塩中に
溶解して希土類元素の各分裂生成物と分離することを特
徴とする。
【0011】請求項6の発明は、前記金属状態のマイナ
アクチニドを酸素ガスと反応させて粉末状の酸化物とし
たのち、ウラン酸化物粉末と混合して被覆管内に振動充
填し前記特殊燃料集合体の燃料棒を構成することを特徴
とする。
【0012】請求項7の発明は、前記金属状態のマイナ
アクチニドを窒素ガスと反応させて粉末状の窒化物とし
たのち、ウラン窒化物粉末と混合して被覆管内に振動充
填し燃料棒を構成することを特徴とする。
【0013】請求項8の発明は、前記特殊燃料集合体の
マイナアクチニド量および希土類元素量を、同時に装荷
される炉心燃料集合体のプルトニウム量を抽出する際に
生ずる高レベル廃液から抽出されるマイナアクチニド量
および希土類元素量と等しくしてなることを特徴とす
る。
【0014】請求項9の発明は、前記特殊燃料集合体を
炉心に装荷して運転したのち、使用済特殊燃料集合体と
して再処理する際の放射能強度を低減するため、炉心燃
料集合体の使用済燃料集合体の再処理までの冷却期間よ
りも前記使用済特殊燃料集合体の再処理までの冷却期間
を長くすることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るシステムは、図1に
示したように軽水炉炉心3、高速炉炉心4、および改良
Purex工程6からなる炉心燃料集合体リサイクル1
に加えて、高速炉炉心4からの使用済特殊燃料集合体12
におけるMAとREの混合物からREを経済的に除去す
るためのMAリサイクルシステム2を設けている。
【0016】このMAリサイクルシステム2において電
解精製工程10により回収されたMAと若干量のREは、
特殊燃料集合体の燃料として金属形態のままで組み込ま
れ炉心に装荷、燃焼させる。これら2つのリサイクルシ
ステム1、2に整合する炉心燃料集合体7および特殊燃
料集合体11を高速炉炉心に装荷する。
【0017】すなわち、本発明に係る核燃料リサイクル
システムでは、図1に示したように軽水炉炉心3および
高速炉炉心4からの使用済燃料を炉心燃料リサイクルシ
ステム1において改良Purex工程6によりPuとP
uに付随するMA(主にNp)の混合物として回収し、
これを炉心燃料集合体7として高速炉炉心4に装荷しリ
サイクルする。
【0018】一方、改良Purex工程6からの高レベ
ル廃液はMA(主にアメリシウムAmおよびキュリウミ
Cm)とREとRE以外のFPを含んでいる。そこで、
Truex工程8によりRE以外のFPを除去した後、
MAとREの混合を金属還元工程9で金属還元後、金属
抽出によりREを部分除去し、特殊燃料集合体11の金属
燃料として加工し、高速炉炉心4に装荷してリサイクル
する。
【0019】以後の使用済特殊燃料集合体12のリサイク
ルにおいては、炉心燃料集合体7と混合することなく、
MAリサイクルシステム2において特殊燃料集合体12の
燃料として金属形態のままリサイクルする。
【0020】高速炉炉心4は、炉心燃料集合体リサイク
ルシステム1においてリサイクルされ、炉心燃料集合体
7として高速炉炉心4に装荷されるPu量と、炉心燃料
集合体リサイクルシステム1において分離されるのに伴
ってMAリサイクルシステム2において生成され特殊燃
料集合体11として炉心に装荷されるMA量およびRE量
とが、整合性がとれるように設定されている。
【0021】
【実施例】
(実施例1)本実施例1は請求項1に対応するもので、
軽水炉および高速炉の使用済核燃料中に含まれるウラ
ン、プルトニウムおよびネプツニウムを主とするアクチ
ニドをピューレックス法によって回収するのに加え、前
記ピューレックス法から生じる高レベル廃液からアメリ
シウム、キュリウムおよびネプツニウムからなるマイナ
アクチニドもリサイクルするシステムにおいて、前記高
レベル廃液から回収された希土類FPを含むマイナアク
チニドを特殊燃料集合体として炉心に配置することを特
徴とする。
【0022】以下、図1を参照しながら本実施例1を説
明する。図1は本実施例に係るシステムの全体構成例と
その構成要素間の物質の流れの例を示す概念図である。
このシステムは、軽水炉炉心3、使用済燃料5、改良P
urex工程6、炉心燃料集合体7および高速炉炉心4
から成る炉心燃料集合体リサイクルシステム1と、高速
炉炉心4、使用済特殊燃料集合体12および電解精製工程
10から成るMAリサイクルシステム2と、この2つのリ
サイクルシステム1、2に関与するTruex工程8
と、金属還元工程9とから構成されている。これらサイ
クルの構成要素間を流れる物質はPu、MA、RE、F
Pである。
【0023】すなわち、図1において、軽水炉炉心3か
ら取り出された使用済燃料5は改良Purex工程6で
再処理され、回収されたPuと、Puに付随するMA
(主にNp)は、ウランUと混合して高速炉用酸化物燃
料としてペレットに成型加工したのち、被覆管内に装填
し燃料棒となる。この燃料棒をラッパ管内に組み込ん
で、炉心燃料集合体7として高速炉炉心4に装荷し、運
転して燃焼させる。
【0024】高速炉炉心4は規定された熱出力を発生す
る。規定の運転期間終了後に炉心燃料集合体7は、高速
炉炉心4から取り出されて再び改良Purex工程6を
介してリサイクルされる(炉心燃料集合体リサイクルシ
ステム1)。
【0025】一方、改良Purex工程6からの高レベ
ル廃液はMA、REおよびRE以外のFPを含んでお
り、これをTruex工程8で処理し、RE以外のFP
を除去してMA(主にアメリシウムAmとキュリウミC
m)とREを回収する。この回収されたMAとREは、
アルカリ金属やアルカリ土類金属による金属還元工程9
で処理された後、REを分離し、MAは金属としてMA
リサイクルシステム2の特殊燃料集合体11の金属燃料と
して使用される。
【0026】MAリサイクルシステム2においては、高
速炉炉心4に装荷して運転後の使用済特殊燃料集合体12
に含まれる使用済金属MAから電解精製工程10によって
大部分のREを除去し、MAリサイクルシステム2内の
REの増大を抑制する。若干のREを含むMAは金属形
態で成型加工され特殊燃料集合体11の燃料として高速炉
炉心4に装荷し、運転して燃焼させる。
【0027】規定の運転期間終了後に特殊燃料集合体11
は使用済特殊燃料集合体12となって高速炉炉心4から取
り出される。以後の使用済特殊集合体12のリサイクルに
おいては、炉心燃料集合体7と混合することなく、MA
リサイクルシステム2内で電解精製工程10によりREを
部分除去し、特殊燃料集合体11として金属形態のままリ
サイクルする。また、必要に応じて金属還元工程9で還
元処理する。
【0028】本実施例1によれば、MAを分離、燃焼す
ることで高レベル放射性廃棄物量を低減することがで
き、かつ経済的にMAを燃料として有効利用することが
でき、さらに核不拡散の問題に対して抵抗力を高めるこ
とができる。
【0029】ここで、従来の湿式法によりMAとREを
分離する場合、その除染係数が小さいために再処理施設
の規模が大きくなるなど経済的インパクトが大きく困難
である。しかし、本実施例では、MAを特殊燃料集合体
11として高速炉炉心4に装荷、燃焼するMAリサイクル
システムとしている。
【0030】したがって、REを含んだMAに対して、
PuおよびNpとは別の再処理を施すことができ、これ
を乾式再処理システムとすることでRE分離施設を湿式
法と比べて大幅に簡素化することができる。また、この
乾式再処理システムは従来の湿式再処理システムにイン
パクトを与えることなく、MAとREを分離することが
できる。
【0031】(実施例2)本実施例2は請求項2に対応
するもので、特殊燃料集合体は、マイナアクチニドと希
土類元素の合金をボンドナトリウムとともに被覆管内に
封入した燃料棒を多数本まとめて組立ててなることを特
徴とする。
【0032】実施例2において、図1におけるMAリサ
イクルシステム2の電解精製工程10で回収された少量の
REとMAは、燃料全体量の10%程度のジルコニウムと
の合金とすることで金属燃料スラグとし、ボンドナトリ
ウムとともに被覆管に装填し、これらの燃料要素を多数
本組み立てて特殊燃料集合体11とする。
【0033】本実施例2によれば、ボンドナトリウムは
炉心内では高温のため液化して、金属燃料スラグと被覆
管の間隙に侵入する。このため、燃料と冷却材との間の
熱伝達性が向上し、発熱量の大きいMAからなる特殊燃
料集合体11の燃料温度をさげることができ、燃料溶融等
にたいして裕度を大きくとることができる。
【0034】(実施例3)上記請求項1の特殊燃料集合
体の燃料棒の燃料として主にプルトニウムとネプツニウ
ムからなる燃料棒を使用することを特徴とする。実施例
3において、Uを混合せずに、PuおよびNpの酸化物
をアルミナとともにペレットに成型加工して被覆管に封
入し、これらの燃料阻止を多数本組み立てて炉心集合体
とし、高速炉炉心に装荷、燃焼させる。
【0035】本実施例3によれば上記炉心燃料を用いる
ことにより、Puは燃料によって減少するのみであり、
Puが余剰である時期においては核不拡散の観点から都
合がよい。
【0036】(実施例4)本実施例4は請求項4に対応
するもので、特殊燃料集合体を製造するため、図1に示
したTruex工程8において図2に示す高レベル廃液
13から回収したマイナアクチニドと希土類FPをマイク
ロ波により加熱してマイクロ波脱硝17し、水分除去およ
び酸化物に転換して、これを溶融塩中でリチウム等のア
ルカリ金属により、マイナアクチニドのみを金属に還元
し、希土類FPと分離して回収することを特徴とする。
【0037】図2は本実施例4による高レベル廃液13か
らMAを回収する工程と希土類元素FPの分離プロセス
の一例を示す系統図である。高レベル廃液13からのMA
回収方法としては、Truex法によるMA抽出14を行
う。
【0038】この方法では、高レベル廃液13とCMPO
と呼ばれる有機溶媒を混合させた後、放置するとMAが
CMPO中に抽出される性質を利用して高レベル廃液か
らMA抽出14する。抽出されたMAは、CMPOと希硝
酸溶液と混合させることにより希硝酸溶液中に逆抽出さ
れる。この操作により、高レベル廃液中の希土類FP以
外のFP15を除去することができる。
【0039】ここで、CMPOとはOctyl(phe
nyl)−N,N−isobutylcarabamo
lymethylphosphine Oxideのこ
とであり、化学構造は次の通りである。
【0040】
【化1】
【0041】次に、MA(Am,Cm,Np),FP
(RE)16をマイクロ波脱硝工程17によりMA酸化物と
希土類FP酸化物の混合物18を得ることができる。マイ
クロ波脱硝工程17は、MAと希土類FPを含む希硝酸溶
液をマイクロ波により加熱し、水分を除去すると共に硝
酸成分を分解し、酸化物とするものである。
【0042】次にLi還元19工程で得られたMA酸化物
と希土類FP酸化物の混合物18をアルゴンガスで満たさ
れた第1の反応容器中にある 500℃から 700℃の酸化リ
チウムの溶融塩中に投入し、これにリチウムを加え撹拌
するとリチウムより酸化物として不安定なMA酸化物
は、酸素をリチウムに奪われ金属に還元され第1の反応
容器の底に沈殿する。希土類FP酸化物は、リチウムよ
り酸化物として安定なので酸化物のまま、沈殿する。
【0043】図3は酸化物としての安定性を比較するた
めに利用される酸化物生成標準自由エネルギーの温度依
存性を示したもので、ある元素が標準状態の酸化物を生
成するときに必要なエネルギーを酸素原子1モルあたり
で表したものである。
【0044】酸化物として安定に存在する元素は、酸化
物生成標準自由エネルギーが負で、酸素と化合すること
によって発熱することを示している。そこで、2つの元
素を比較した場合、酸化物として安定な元素は、酸化物
生成標準自由エネルギーがより負側であることになる。
【0045】例えば、図3中、酸化物生成標準自由エネ
ルギーが正側にあるアメリシウム(Am)はリチウム
(Li)に比べ酸化物としてより不安定であり、酸化物
生成標準自由エネルギーがより負側にあるセリウムは、
リチウムより安定である。
【0046】MA酸化物を金属に還元するとリチウム
(Li)は酸化リチウム(Li2 O)20として塩化リチ
ウムの溶融塩中に溶解する。そこで、溶融塩電解21の工
程で第1の反応容器の溶融塩中に陽極と陰極線管を挿入
し、電圧を加えると酸化リチウム(Li2 O)20は電気
分解し、リチウム(Li)22としてリサイクルする。
【0047】次に[MA]、[RE]2 3 23をCd中
溶解24の工程により酸化リチウムを充分分解した状態
で、第1の反応容器中に溶融Cdを移送するとMA25の
みが溶融Cd中に溶解し、希土類FP酸化物は、Cd中
に溶解しない。Cdを反応容器から第2の反応容器に移
送すると、希土類FP酸化物は第1の反応容器に残留す
る。
【0048】第2の反応容器の温度を 600℃程度でアル
ゴンガスの圧力を30mmHgとすると、Cdの沸点を越える
ため、Cdのみが蒸発してMA金属が残ることを利用し
てMA25を回収し、希土類FPと分離できる。なお、符
号26はCd蒸留、27はCdリサイクル、28は[RE]2
3 を示している。
【0049】本実施例4によれば、従来のTruex法
のみでは分離できなかった中性子吸収断面積の大きい希
土類FPも分離してMAを回収できるためこれを高速炉
で燃焼させることが大幅に簡単になる。
【0050】(実施例5)次に請求項5に対応する実施
例5について図4により説明する。特殊燃料製造のた
め、高レベル廃液13からMA抽出14のTruex方によ
り回収したMA(Am,Cm,Np)とFP(RE)16
をマイクロ波脱硝17により加熱し、水分除去したのち、
[MA]O2 、[RE]2 3 混合物18に転換し、この
混合物18を溶融塩中でマグネシウム金属によるMg還元
29によりマイナアクチニドのみを金属に還元し、[M
A]、[RE]2 3 23をマグネシウムと亜鉛の溶融合
金中に溶解するMg−Zn中溶解30により[MA]25と
[RE]2 3 28と分離し、[MA]25を回収すること
を特徴とする。
【0051】図4はこの実施例5の方法による高レベル
廃液13からのMA25を回収する工程と希土類FP15の分
離プロセスの一例を示している。すなわち、図4では図
2に示した実施例と同じマイクロ波脱硝17の工程で得ら
れた[MA]O2 、[RE]2 3 の混合物18をアルゴ
ンガスで満たされた第1の反応容器中にある 800℃程度
の塩化マグネシウムの溶融塩中に投入してMg還元29す
る。
【0052】次に[MA]、[RE]2 3 23にマグネ
シウムと亜鉛を加え撹拌するとマグネシウムより酸化物
として不安定なMA酸化物は、酸素をマグネシウムに奪
われ還元され第1の反応容器の底に存在するマグネシウ
ムと亜鉛の合金中に溶解する(Mg−Zn中溶解30)。
[RE]2 3 28は、マグネシウムより酸化物として安
定なので酸化物の状態で沈殿する。
【0053】図3に示すように、酸化物生成標準自由エ
ネルギーがマグネシウムより正側にあるアメリシウム
は、マグネシウムに比べ酸化物としてより不安定であ
り、酸化物生成標準自由エネルギーがより負側にあるセ
リウムは、マグネシウムより安定である。
【0054】MA酸化物を金属に還元するとマグネシウ
ムは酸化マグネシウム(MgO)32の沈殿物となるので
これを回収し、第2の反応容器に移して 800℃程度の塩
化カルシウムの溶融塩中でカルシウム金属によるCa還
元33により、金属マグネシウム(Mg)31に還元してリ
サイクルする。
【0055】この時、発生した酸化カルシウム(Ca
O)34は、塩化カルシウム中に溶解するので第2の反応
容器の溶融塩中に陽極と陰極を挿入し電圧を加えると溶
融塩電解21により酸化カルシウム(CaO)34は、電気
分解し、金属カルシウム(Ca)35としてリサイクルす
る。
【0056】希土類FP酸化物([RE]2 3 )は、
マグネシウムと亜鉛の合金中に溶解しない。そこで、M
g−Zn中溶解30の工程でマグネシウムと亜鉛の合金を
反応容器から第3の反応容器に移送すると、[RE]2
3 28は第1の反応容器に残留する。
【0057】第3の反応容器の温度を、 800℃程度でア
ルゴンガスの圧力を30mmHgにしてMg−Zn蒸留36工程
で蒸留すると、マグネシウムと亜鉛の沸点を越えるた
め、マグネシウムと亜鉛のみが蒸発してMAが金属とし
て残ることを利用してMA25を回収し、希土類FPと分
離できる。MgとZnはMgZnリサイクル37の工程で
回収し、Mg−Zn中溶解30の工程に戻す。
【0058】このようにして本実施例5によれば従来の
Truex法のみでは分離出来なかった中性子吸収断面
積の大きい希土類FPも分離してMAを回収できるた
め、これを特殊燃料集合体の燃料として高速炉で燃焼さ
せることができ、RE分離のための設備が大幅に簡素化
できる。
【0059】(実施例6)本実施例は請求項6に対応す
るもので、請求項4または5で回収した金属状態のマイ
ナアクチニドを酸素ガスと反応させ粉末状の酸化物とし
たのち、ウラン酸化物の粉末と混合して被覆管内に振動
充填し、これを燃料棒として特殊燃料集合体を組み込ん
で高速炉炉心に装荷して燃焼させることを特徴とする。
【0060】請求項4または5の実施例で回収された金
属状態のマイナアクチニドは、活性なため、反応容器内
にアルゴンガスで希釈した酸素ガスを吹き込むと室温で
ただちに酸化して粉末状酸化物となる。
【0061】これを図1に示す改良Purex工程6で
回収されたマイナアクチニドを酸化ウランに加えボール
ミル等を利用して混合し、10ミクロン程度以下の粒径の
均一な混合粉体とした後、被覆管内に振動充填する。そ
して、余剰の酸素を吸着し、かつ被覆管の腐食を防止す
るための酸素ゲッターとヘリウムガスを加え、溶接によ
り被覆管の上下両端を密封して燃料棒に構成する。この
燃料棒を特殊燃料集合体11に組み込み高速炉炉心4に装
荷して燃焼させる。
【0062】また、Truex工程8で回収されたマイ
ナアクチニドを金属燃料として使用する場合には、均一
な合金とするために5%程度しか混合できない。さら
に、金属燃料と被覆管との反応を防止するために被覆管
温度を 650℃程度に制限する必要がある。
【0063】本実施例6によれば、酸化物の粉体で混合
するため任意の濃度でマイナアクチニドを混合した燃料
をつくることができる。また、特殊燃料集合体として使
用する場合には、振動充填で高い充填密度を得る必要が
なく、しかも通常の振動充填のように粒径に分布を持た
せる必要がない。さらに、粒径を10ミクロン程度以下と
することによりマイナアクチニドの発熱による燃料中の
局所加熱を防止することができる。
【0064】(実施例7)本実施例7は請求項7に対応
するもので、金属状態のマイナアクチニドを窒素ガスと
反応させ粉末状の窒化物としたのち、ウラン窒化物の粉
末と混合して被覆管内に振動充填して燃料棒とし特殊燃
料集合体に組み込んで高速炉炉心に装荷し燃焼させるこ
とを特徴とする。
【0065】本実施例7において、請求項4または5の
実施例で回収された金属状態のマイナアクチニドは、活
性なため、反応容器内にアルゴンガスで希釈した窒素ガ
スを吹き込むと室温でただちに窒化して粉末状窒化物と
なる。
【0066】これを改良Purex工程6で回収された
酸化物に炭素を混合して1500℃程度で窒素ガスと反応差
せて生成した窒化ウランとボールミル等を混合し、10ミ
クロン程度以下の粒径の均一な混合粉体とした後、被覆
管に振動充填し、余剰の酸素を吸着し、被覆管の腐食を
防止するための酸素ゲッターとヘリウムガスを加え溶接
により密封し、燃料棒を構成する。
【0067】ここで、窒化物は、ナトリウムとの共存性
もよいので酸素ゲッターとヘリウムガスの代わりにナト
リウムを充填して 200℃程度で溶解し、ボンド材として
熱伝導を向上させることもできる。
【0068】マイナアクチニドを金属燃料として使用す
る場合は、均一な合金とするために5%程度しか混合で
きない。また金属燃料と被覆管との反応を防止するため
被覆管温度を 650℃程度に制限する必要がある。
【0069】本実施例7によれば窒化物の粉体で混合す
るため任意の濃度でマイナアクチニドを混合した燃料を
つくることができる。また、特殊燃料集合体として使用
するため、振動充填で高い充填密度を得る必要がなく、
しかも通常の振動充填のように粒径に分布を持たせる必
要がない。
【0070】粒径を10ミクロン程度以下とすることでマ
イナアクチニドの発熱による燃料中の局所加熱を防止す
ることができる。ボンド材としてナトリウムを利用した
場合には、粒径が10ミクロン以上でも燃料の局所加熱を
防止できる。
【0071】図5および図6は前記実施例1により高レ
ベル廃液から回収された希土類元素の核分裂生成物を含
むマイナアクチニドを燃料として実施例2から7により
構成した特殊燃料集合体を高速炉炉心の内部に装荷した
配置例を示している。
【0072】この高速炉炉心38は中央部領域に炉心燃料
集合体39および特殊燃料集合体40が装荷されており、外
周部にブランケット燃料集合体41と径方向しゃへい体43
が配列され、中央部領域の任意の箇所に制御棒集合体42
が装荷される。
【0073】この高速炉炉心38では装荷した特殊燃料集
合体40が炉心燃料集合体39のみからなる場合の炉心特性
に対して及ぼす影響が大きいが、特殊燃料集合体40にお
けるMAの燃焼量を大きくすることができる。
【0074】(実施例8)本実施例8は請求項8に対応
するもので、炉心へ装荷される特殊燃料集合体のマイナ
アクチニド量および希土類量が、同時に装荷される炉心
燃料集合体のプルトニウム量を抽出する際に生ずる高レ
ベル廃液から抽出されるマイナアクチニド量および希土
類量と等しいことを特徴とする。
【0075】実施例8において、高速と炉心へ装荷する
特殊燃料集合体のMA量とRE量が、同時に高速炉炉心
へ装荷する炉心燃料集合体のPu量を抽出する際に生ず
る高レベル廃液から抽出されるMA量およびRE量と等
しくなるように調整する。
【0076】本実施例における高速炉炉心4の縦断面図
の例を図7に示し、横断面図を図8に示す。炉心燃料集
合体39の装荷本数割合は、炉心燃料集合体39に装荷され
るリサイクルPu量を炉心燃料リサイクルシステム1で
分離するのに伴って、MAリサイクルシステム2で回収
されるMA量およびRE量が装荷できるように設定され
ている。
【0077】本実施例8によれば、再処理により回収さ
れるPu量と、MA量およびRE量が等しいので、炉外
に余剰蓄積される高レベル放射性物質量を少なくするこ
とができる。
【0078】図7〜8は特殊燃料集合体40を高速炉炉心
44の炉心外周部に装荷した配置例を示している。図7〜
8では、MAの燃料効率は炉心内装荷の場合よりは小さ
いが、炉心特性に及ぼす影響は小さいため、再処理にお
いて回収されるPu量、MA量およびRE量に応じて炉
心燃料集合体39と特殊燃料集合体40の数を調節すること
ができる。
【0079】(実施例9)本実施例9は請求項9に対応
するもので、前記請求項1から8までの使用済特殊集合
体の再処理時の放射能強度を低減するために、使用済炉
心燃料集合体の再処理までの冷却期間より使用済特殊燃
料集合体の再処理までの冷却期間が長いことを特徴とす
る。
【0080】すなわち、本実施例9では図6および図8
で示す高速炉炉心38,44において炉心燃料集合体39と特
殊燃料集合体40が運転された後の使用済炉心燃料集合体
と使用済特殊燃料集合体の再処理までの冷却期間を異な
る長さにしている。例えば使用済炉心燃料集合体の再処
理までの冷却期間を1年程度とし、使用済特殊燃料集合
体の再処理までの冷却期間は3年程度とする。
【0081】本実施例9によれば、高速炉炉心から取り
出されたPuの大部分は使用済炉心燃料集合体に含まれ
る。使用済炉心燃料集合体の冷却期間を短くすることに
より、炉外に蓄積するPu量を減らすことができ、Pu
の管理が用意となる。また、同じ原子炉システムをもう
一つ生成するのに必要なPuが蓄積されるまでの時間、
即ちPuの倍増時間を短くでき、高速炉導入速度を早め
ることができる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、再処理システムに大き
なインパクトを与えることなく、MAとREを分離で
き、かつRE分離のための設備を従来の湿式再処理法よ
りも大幅に簡素化することができる。また、MAを分
離,燃焼することで高レベル放射性廃棄物量を低減する
ことができ、かつ経済的にMAを燃料として有効に利用
することができる。さらに、核拡散の問題に対して抵抗
力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る核燃料リサイクルシステムの実施
例1を主体に説明するための工程を示す流れ線図。
【図2】本発明の実施例4における高レベル廃液からM
Aを回収する工程と、希土類元素核分裂生成物を分離す
るプロセスを示す系統図。
【図3】図2における酸化物生成標準自由エネルギーの
温度依存性を示す特性図。
【図4】本発明の実施例5における高レベル廃液からM
Aを回収する工程と、希土類元素核分裂生成物を分離す
るプロセスを示す系統図。
【図5】本発明の実施例1から7による燃料で構成した
特殊燃料集合体を高速炉炉心の内部に装荷した配置例を
示す縦断面図。
【図6】図5における高速炉炉心を示す横断面図。
【図7】本発明の実施例8において特殊燃料集合体を高
速炉炉心の外周部に装荷した配置例を示す縦断面図。
【図8】図7における高速炉炉心を示す横断面図。
【符号の説明】
1…炉心燃料集合体リサイクルシステム、2…MAリサ
イクルシステム、3…軽水炉炉心、4…高速炉炉心、5
…使用済燃料、6…改良Purex工程、7…炉心燃料
集合体、8…Truex工程、9…金属還元工程、10…
電解精製工程、11…特殊燃料集合体、12…使用済特殊燃
料集合体、13…高レベル廃液、14…MA抽出、15…F
P、16…MA(Am,Cm,Np),FP(RE)、17
…マイクロ波脱硝、18…[MA]O2 ,[RE]2 3
混合物、19…Li還元、20…Li2O、21…溶融塩電
解、22…Li,23…[MA]、[RE]2 3 、24…C
d溶解、25…[MA]、26…Cd蒸留、27…Cdリサイ
クル、28…[RE]2 3 、29…Mg還元、30…Mg−
Zn中溶解、31…Mg、32…MgO、33…Ca還元,34
…CaO、35…Ca、36…Mg−Zn蒸留、37…Mg−
Znリサイクル、38…高速炉炉心、39…炉心燃料集合
体、40…特殊燃料集合体、41…ブランケット燃料集合
体、42…制御棒集合体、43…径方向しゃへい体、44…高
速炉炉心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 玲子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 小林 嗣幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 山岡 光明 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽水炉および高速炉の使用済核燃料中に
    含まれるウラン、プルトニウムおよびネプツニウムを主
    とするアクチニドをピューレックス法によって回収する
    とともに、前記ピューレックス法から生じる高レベル廃
    液からアメリシウム、キュリウムおよびネプツニウムか
    らなるマイナアクチニドをリサイクルする核燃料リサイ
    クルシステムにおいて、前記高レベル廃液から回収され
    た希土類元素の核分裂生成物を含むマイナアクチニドを
    特殊燃料集合体の燃料として組み込み、この特殊燃料集
    合体を高速炉炉心に装荷することを特徴とする核燃料リ
    サイクルシステム。
  2. 【請求項2】 前記特殊燃料集合体はマイナアクチニド
    と希土類元素の合金をボンドナトリウムとともに被覆管
    内に封入して構成した燃料棒を多数本まとめて組み立て
    なることを特徴とする請求項1記載の核燃料リサイクル
    システム。
  3. 【請求項3】 前記特殊燃料集合体の燃料は、プルトニ
    ウムとネプツニウムを主体とすることを特徴とする請求
    項1記載の核燃料リサイクルシステム。
  4. 【請求項4】 前記特殊燃料集合体の燃料を製造するに
    あたり、前記高レベル廃液からトウルーレックス法によ
    り回収したマイナアクチニドと希土類元素の各分裂生成
    物を加熱して酸化物に転換し、これを溶融塩中でアルカ
    リ金属によりマイナアクチニドのみを金属に還元し、前
    記希土類の核分裂生成物と分離することを特徴とする請
    求項1記載の核燃料リサイクルシステム。
  5. 【請求項5】 前記特殊燃料集合体の燃料を製造するに
    あたり、前記高レベル廃液からトウルーレックス法によ
    り回収したマイナアクチニドと希土類元素の各分裂生成
    物を加熱して酸化物に転換し、これを溶融塩中でアルカ
    リ金属によりマイナアクチニドのみを金属に還元し、こ
    れをマグネシウムと亜鉛の溶融塩中に溶解して希土類元
    素の各分裂生成物と分離することを特徴とする請求項1
    記載の核燃料リサイクルシステム。
  6. 【請求項6】 前記金属状態のマイナアクチニドを酸素
    ガスと反応させて粉末状の酸化物としたのち、ウラン酸
    化物粉末と混合して被覆管内に振動充填し前記特殊燃料
    集合体の燃料棒を構成することを特徴とする請求項1記
    載の核燃料リサイクルシステム。
  7. 【請求項7】 前記金属状態のマイナアクチニドを窒素
    ガスと反応させて粉末状の窒化物としたのち、ウラン窒
    化物粉末と混合して被覆管内に振動充填し燃料棒を構成
    することを特徴とする請求項1記載の核燃料リサイクル
    システム。
  8. 【請求項8】 前記特殊燃料集合体のマイナアクチニド
    量および希土類元素量を、同時に装荷される炉心燃料集
    合体のプルトニウム量を抽出する際に生ずる高レベル廃
    液から抽出されるマイナアクチニド量および希土類元素
    量と等しくしてなることを特徴とする請求項1記載の核
    燃料リサイクルシステム。
  9. 【請求項9】 前記特殊燃料集合体を炉心に装荷して運
    転したのち、使用済特殊燃料集合体として再処理する際
    の放射能強度を低減するため、炉心燃料集合体の使用済
    燃料集合体の再処理までの冷却期間よりも前記使用済特
    殊燃料集合体の再処理までの冷却期間を長くすることを
    特徴とする請求項1記載の核燃料リサイクルシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8571167B2 (en) 2009-06-01 2013-10-29 Advanced Reactor Concepts LLC Particulate metal fuels used in power generation, recycling systems, and small modular reactors
US8767902B2 (en) 2010-02-22 2014-07-01 Advanced Reactor Concepts LLC Small, fast neutron spectrum nuclear power plant with a long refueling interval
US9008259B2 (en) 2010-01-13 2015-04-14 Advanced Reactor Concepts LLC Sheathed, annular metal nuclear fuel
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