JPH0941935A - 静電式オイルフィルタの濾材ユニット - Google Patents
静電式オイルフィルタの濾材ユニットInfo
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- JPH0941935A JPH0941935A JP7192954A JP19295495A JPH0941935A JP H0941935 A JPH0941935 A JP H0941935A JP 7192954 A JP7192954 A JP 7192954A JP 19295495 A JP19295495 A JP 19295495A JP H0941935 A JPH0941935 A JP H0941935A
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- oil
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- Electrostatic Separation (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 静電式オイルフィルタによるオイル中のスラ
ッジの捕捉効率を向上させる。 【解決手段】 対向させた電極板のうち一方の電極板１
上に密な構造のガラス繊維層３１を配し、その上に密な
構造の不織布層３２を配し、その上に粗な構造の不織布
層３３を配し、更に、この粗な不織布層３３の中に、密
な構造の壁状の不織布部分３２ａを形成してなる。
ッジの捕捉効率を向上させる。 【解決手段】 対向させた電極板のうち一方の電極板１
上に密な構造のガラス繊維層３１を配し、その上に密な
構造の不織布層３２を配し、その上に粗な構造の不織布
層３３を配し、更に、この粗な不織布層３３の中に、密
な構造の壁状の不織布部分３２ａを形成してなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイル中の異物を
静電気により捕集する静電式オイルフィルタの濾材ユニ
ットに関する。
静電気により捕集する静電式オイルフィルタの濾材ユニ
ットに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のエンジンにおける摺動部分や回
転部分等には、それらの潤滑のためにオイル（潤滑油）
か供給される。オイルは、エンジンのオイルパンより吸
い上げられて各部に供給され、各部の潤滑等に供された
後オイルパンに戻される。
転部分等には、それらの潤滑のためにオイル（潤滑油）
か供給される。オイルは、エンジンのオイルパンより吸
い上げられて各部に供給され、各部の潤滑等に供された
後オイルパンに戻される。
【０００３】ところで、オイルは使用していると、内部
にスラッジが混入してくる。これは、カーボン粒子や金
属粉、酸化物などによるもので、そのうち重いものはオ
イルパンの底に沈澱するが、それ以外のものはオイル中
に混入した状態で循環することになる。スラッジが混入
したオイルは、粘性が低下し、潤滑剤としての機能を十
分に果たせなくなってしまう。
にスラッジが混入してくる。これは、カーボン粒子や金
属粉、酸化物などによるもので、そのうち重いものはオ
イルパンの底に沈澱するが、それ以外のものはオイル中
に混入した状態で循環することになる。スラッジが混入
したオイルは、粘性が低下し、潤滑剤としての機能を十
分に果たせなくなってしまう。
【０００４】そのため、オイルの循環系にはオイルフィ
ルタが設けられ、スラッジの除去が図られている。オイ
ルフィルタとしては、金属製のケースに濾紙を詰めたも
のが主流であったが、最近では、静電気を利用してスラ
ッジを捕集するようにした静電式のオイルフィルタが考
えられている。この静電式のオイルフィルタは、図８に
示すように、正負の電極板１、２を対向して設け、一方
の電極板１上にガラス繊維層３、その上に不織布の密な
構造の層４と粗な構造の層５とを形成し、面に沿ってオ
イルを流すと共に、両電極板１、２間に電圧を印加する
ことにより、帯電しているスラッジ６を電極板１側に吸
着して捕捉するものである。このような静電式のオイル
フィルタは、例えば実開平６−６７８１１号公報に開示
されている。
ルタが設けられ、スラッジの除去が図られている。オイ
ルフィルタとしては、金属製のケースに濾紙を詰めたも
のが主流であったが、最近では、静電気を利用してスラ
ッジを捕集するようにした静電式のオイルフィルタが考
えられている。この静電式のオイルフィルタは、図８に
示すように、正負の電極板１、２を対向して設け、一方
の電極板１上にガラス繊維層３、その上に不織布の密な
構造の層４と粗な構造の層５とを形成し、面に沿ってオ
イルを流すと共に、両電極板１、２間に電圧を印加する
ことにより、帯電しているスラッジ６を電極板１側に吸
着して捕捉するものである。このような静電式のオイル
フィルタは、例えば実開平６−６７８１１号公報に開示
されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構造のフ
ィルタにおいては、一度捕捉したスラッジ６が電圧の印
加を停止したときにもオイル中に戻ることがないよう
に、電極板１側の層３、４を密な構造のものとし、その
上側の層５を粗な構造のものとしてあることから、オイ
ルは、流れやすい粗である層５の部分を多く流れること
になり、スラッジ６を十分に捕捉できなかった。
ィルタにおいては、一度捕捉したスラッジ６が電圧の印
加を停止したときにもオイル中に戻ることがないよう
に、電極板１側の層３、４を密な構造のものとし、その
上側の層５を粗な構造のものとしてあることから、オイ
ルは、流れやすい粗である層５の部分を多く流れること
になり、スラッジ６を十分に捕捉できなかった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第１
の発明に係る構成は、対向させた電極板の表面に複数層
に濾材を設けてなる静電式オイルフィルタの濾材ユニッ
トにおいて、前記濾材の層のうち前記電極板側のものを
密な構造のものとし、それに重なる層を粗な構造のもの
とすると共に、当該粗な構造の層中に、オイルの流れに
交差する密な構造の部分を形成したことを特徴とする。
の発明に係る構成は、対向させた電極板の表面に複数層
に濾材を設けてなる静電式オイルフィルタの濾材ユニッ
トにおいて、前記濾材の層のうち前記電極板側のものを
密な構造のものとし、それに重なる層を粗な構造のもの
とすると共に、当該粗な構造の層中に、オイルの流れに
交差する密な構造の部分を形成したことを特徴とする。
【０００７】この第１の発明に係る静電式オイルフィル
タの濾材ユニットによれば、粗な構造の層を流れるオイ
ル中のスラッジは密な構造の部分により捕捉されること
になる。又、密な構造の部分により流速が低下されたオ
イル中のスラッジは、静電気力により濾材の密な構造の
層中に引き込まれ、捕捉される。
タの濾材ユニットによれば、粗な構造の層を流れるオイ
ル中のスラッジは密な構造の部分により捕捉されること
になる。又、密な構造の部分により流速が低下されたオ
イル中のスラッジは、静電気力により濾材の密な構造の
層中に引き込まれ、捕捉される。
【０００８】上記課題を解決する第２の発明に係る構成
は、上記第１の発明における前記密な構造の部分を壁状
としたことを特徴とする。
は、上記第１の発明における前記密な構造の部分を壁状
としたことを特徴とする。
【０００９】この第２の発明に係る静電式オイルフィル
タの濾材ユニットによれば、粗な構造の層を流れるオイ
ルは密な構造の壁状部分により捕捉されることになる。
壁状部分により流速が低下されたオイル中のスラッジ
が、静電気力により濾材の密な構造の層に引き込まれて
捕捉されることは、先の発明と同様である。
タの濾材ユニットによれば、粗な構造の層を流れるオイ
ルは密な構造の壁状部分により捕捉されることになる。
壁状部分により流速が低下されたオイル中のスラッジ
が、静電気力により濾材の密な構造の層に引き込まれて
捕捉されることは、先の発明と同様である。
【００１０】上記課題を解決する第３の発明に係る構成
は、上記第２の発明における前記壁状部分がオイルの流
れの向きと逆の向きに傾いていることを特徴とする。
は、上記第２の発明における前記壁状部分がオイルの流
れの向きと逆の向きに傾いていることを特徴とする。
【００１１】この第３の発明に係る静電式オイルフィル
タの濾材ユニットによれば、壁状部分がオイルの流れと
逆向きに傾いているので、壁状部分によるスラッジの捕
捉の効率が良くなる。
タの濾材ユニットによれば、壁状部分がオイルの流れと
逆向きに傾いているので、壁状部分によるスラッジの捕
捉の効率が良くなる。
【００１２】上記課題を解決する第４の発明に係る構成
は、上記第２又は第３の発明において、前記壁状部分が
複数設けられ、これらの壁状部分が並行をなし、又は交
差し、又は折れ曲がっていることを特徴とする。
は、上記第２又は第３の発明において、前記壁状部分が
複数設けられ、これらの壁状部分が並行をなし、又は交
差し、又は折れ曲がっていることを特徴とする。
【００１３】上記第４の発明に係る静電式オイルフィル
タの濾材ユニットにおいて、濾材ユニットが円盤状であ
る場合には、並行をなす壁状部分は同心状に形成され、
又、交差する壁状部分は例えば網目状に形成され、又、
折れ曲がっている壁状部分は、円周方向に折れ曲がりを
繰り返すことにより形成される。
タの濾材ユニットにおいて、濾材ユニットが円盤状であ
る場合には、並行をなす壁状部分は同心状に形成され、
又、交差する壁状部分は例えば網目状に形成され、又、
折れ曲がっている壁状部分は、円周方向に折れ曲がりを
繰り返すことにより形成される。
【００１４】上記静電式オイルフィルタの濾材ユニット
において、例えば、外周側より中心側に向かって流れる
オイルが流れるとすると、オイルに混入しているスラッ
ジは、それぞれの壁状部分によっても捕捉されることに
なる。
において、例えば、外周側より中心側に向かって流れる
オイルが流れるとすると、オイルに混入しているスラッ
ジは、それぞれの壁状部分によっても捕捉されることに
なる。
【００１５】上記課題を解決する第５の発明に係る構成
は、上記第１の発明において、前記層が、密な構造のガ
ラス繊維層と、密な構造の不織布の層と粗な構造の不織
布の層とからなり、前記密な構造の不織布層が前記粗な
構造の不織布の層に入り込んで壁状部分を形成している
ことを特徴とする。
は、上記第１の発明において、前記層が、密な構造のガ
ラス繊維層と、密な構造の不織布の層と粗な構造の不織
布の層とからなり、前記密な構造の不織布層が前記粗な
構造の不織布の層に入り込んで壁状部分を形成している
ことを特徴とする。
【００１６】この発明に係る静電式オイルフィルタの濾
材ユニットによれば、粗な構造の不織布層を流れるオイ
ル中のスラッジは、当該層の中に入り込んでいる密な構
造の不織布層によって捕捉される。
材ユニットによれば、粗な構造の不織布層を流れるオイ
ル中のスラッジは、当該層の中に入り込んでいる密な構
造の不織布層によって捕捉される。
【００１７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。先ず、本発明に係る濾材ユニッ
トが使われる静電式オイルフィルタについて説明する。
図３には、静電式オイルフィルタを採用しているエンジ
ン潤滑装置の一部を概略的に表してある。
面を参照して説明する。先ず、本発明に係る濾材ユニッ
トが使われる静電式オイルフィルタについて説明する。
図３には、静電式オイルフィルタを採用しているエンジ
ン潤滑装置の一部を概略的に表してある。
【００１８】エンジン１１の底部のオイルパン１２内の
オイル１３は、オイルポンプ１４によって汲み上げられ
てエンジン１１の各部に圧送されるが、その通路１５の
途中にフルフローフィルタ１６が設けられ、更に、通路
１５から分岐するバイパス１７に静電式オイルフィルタ
１８が設けられている。バイパス１７はオリフィス１９
を介してオイルパン１２に戻っている。尚、２０はオイ
ルの温度を適温に保つためのオイルクーラであり、２１
は補充用のオイルを溜めてあるリザーバタンクである。
オイル１３は、オイルポンプ１４によって汲み上げられ
てエンジン１１の各部に圧送されるが、その通路１５の
途中にフルフローフィルタ１６が設けられ、更に、通路
１５から分岐するバイパス１７に静電式オイルフィルタ
１８が設けられている。バイパス１７はオリフィス１９
を介してオイルパン１２に戻っている。尚、２０はオイ
ルの温度を適温に保つためのオイルクーラであり、２１
は補充用のオイルを溜めてあるリザーバタンクである。
【００１９】静電式オイルフィルタ１８は、図４にその
概略を示すように、筒状のケーシング２２内に円盤状の
濾材ユニット２３を多数積層して設けてなる。濾材ユニ
ット２３は上下の電極板１、２間に複数層に濾材を配し
てなる。一方の電極板１には、高電圧（例えば、４〜
７．５ＫＶ）の発生装置２４が接続されており、他方の
電極板２はケーシング２２を介してアースされている。
概略を示すように、筒状のケーシング２２内に円盤状の
濾材ユニット２３を多数積層して設けてなる。濾材ユニ
ット２３は上下の電極板１、２間に複数層に濾材を配し
てなる。一方の電極板１には、高電圧（例えば、４〜
７．５ＫＶ）の発生装置２４が接続されており、他方の
電極板２はケーシング２２を介してアースされている。
【００２０】バイパス１７からのオイルは、ケーシング
２２の底部の入口部１７ａからケーシング２２内に入
り、ケーシング２２の内面に沿って上方に流れ、各濾材
ユニット２３の外周部から各濾材ユニット２３の内部に
入り、そこでオイル中のスラッジが電極板１側に吸着さ
れて捕捉された後、濾材ユニット２３の中央部側から濾
材ユニット２３外に出て、ケーシング２２上部の出口部
１７ｂからバイパス１７へ流出する。
２２の底部の入口部１７ａからケーシング２２内に入
り、ケーシング２２の内面に沿って上方に流れ、各濾材
ユニット２３の外周部から各濾材ユニット２３の内部に
入り、そこでオイル中のスラッジが電極板１側に吸着さ
れて捕捉された後、濾材ユニット２３の中央部側から濾
材ユニット２３外に出て、ケーシング２２上部の出口部
１７ｂからバイパス１７へ流出する。
【００２１】前記濾材ユニット２３は、図５に示すよう
に、対向する電極板１、２の一方の電極板１の上に密な
構造のガラス繊維層３１を形成し、その上に、密な構造
の不織布層３２を形成し、その上に、粗な構造の不織布
層３３を形成してなり、更に、図５中のＩ部拡大を表す
図１に示すように、表面の粗な構造の不織布層３３中
に、構造が密で壁状をなす密部分３２ａが多数並行（同
心状）に立設されている。これらの壁状の密部分３２ａ
はその下側の密な構造の不織布層３２の表面に対し垂直
であってもよいが、図２で示すように、オイルの流れと
逆の方向に傾けるようにしてもよい。
に、対向する電極板１、２の一方の電極板１の上に密な
構造のガラス繊維層３１を形成し、その上に、密な構造
の不織布層３２を形成し、その上に、粗な構造の不織布
層３３を形成してなり、更に、図５中のＩ部拡大を表す
図１に示すように、表面の粗な構造の不織布層３３中
に、構造が密で壁状をなす密部分３２ａが多数並行（同
心状）に立設されている。これらの壁状の密部分３２ａ
はその下側の密な構造の不織布層３２の表面に対し垂直
であってもよいが、図２で示すように、オイルの流れと
逆の方向に傾けるようにしてもよい。
【００２２】このような濾材ユニット２３を採用した静
電式オイルフィルタ１８においては、各濾材ユニット２
３に入ったオイルは、各濾材層３１〜３３に浸透して流
れると共に、表面側の不織布層３３の上側の空間を流れ
る。オイルは、主に抵抗の少ない不織布層３３上側の空
間を流れるが、比重の大きいスラッジ６はより下方を流
れる。そして、粗な構造の不織布層３３内を流れるオイ
ルは密部分３２ａで流速が低下され、電極板１と２との
間に電圧が印加されていることから、密部分３２ａの手
前のオイル中のスラッジ６は電極板１側に引き寄せら
れ、密な構造の不織布層３２、更にはガラス繊維層３１
内に入り込み捕捉される。又、密部分３２ａがオイルの
流れの上流側に傾いている場合には、より捕捉効率が向
上する。
電式オイルフィルタ１８においては、各濾材ユニット２
３に入ったオイルは、各濾材層３１〜３３に浸透して流
れると共に、表面側の不織布層３３の上側の空間を流れ
る。オイルは、主に抵抗の少ない不織布層３３上側の空
間を流れるが、比重の大きいスラッジ６はより下方を流
れる。そして、粗な構造の不織布層３３内を流れるオイ
ルは密部分３２ａで流速が低下され、電極板１と２との
間に電圧が印加されていることから、密部分３２ａの手
前のオイル中のスラッジ６は電極板１側に引き寄せら
れ、密な構造の不織布層３２、更にはガラス繊維層３１
内に入り込み捕捉される。又、密部分３２ａがオイルの
流れの上流側に傾いている場合には、より捕捉効率が向
上する。
【００２３】濾材ユニット２３は、電極板１上に各濾材
を積層することにより製作される。密な構造の不織布層
３２と密部分３２ａとは別々に製作して接着等により結
合してもよいが、一体に成形してもよい。各密部分３２
ａの間に粗な構造の不織布が充填されることにより、粗
な構造の不織布層３３が形成される。
を積層することにより製作される。密な構造の不織布層
３２と密部分３２ａとは別々に製作して接着等により結
合してもよいが、一体に成形してもよい。各密部分３２
ａの間に粗な構造の不織布が充填されることにより、粗
な構造の不織布層３３が形成される。
【００２４】本発明においては、濾材ユニットにおける
表面の粗な構造の濾材層に密な構造の濾材層が入り込ん
でいればよく、その構造は種々考えられる。密部分の他
の構造の例を図６及び図７に示す。
表面の粗な構造の濾材層に密な構造の濾材層が入り込ん
でいればよく、その構造は種々考えられる。密部分の他
の構造の例を図６及び図７に示す。
【００２５】図６に示す密部分３２ｂは、帯状の密部分
を交差させたもので、やはりオイルの流れの上流側にや
や傾けてある。スラッジは、交差部で多く捕捉される。
この密部分３２ｂは、帯状の不織布を格子状に交差さ
せ、それを下側の密な構造の不織布層３２に接着等によ
り結合することにより、又は、型等により密な構造の不
織布層３２と密部分３２ｂとを一体的に成形することに
より得られる。格子状をなす密部分の各箱状の空間に粗
な構造の不織布が充填されることにより粗な構造の不織
布層３３が構成される。
を交差させたもので、やはりオイルの流れの上流側にや
や傾けてある。スラッジは、交差部で多く捕捉される。
この密部分３２ｂは、帯状の不織布を格子状に交差さ
せ、それを下側の密な構造の不織布層３２に接着等によ
り結合することにより、又は、型等により密な構造の不
織布層３２と密部分３２ｂとを一体的に成形することに
より得られる。格子状をなす密部分の各箱状の空間に粗
な構造の不織布が充填されることにより粗な構造の不織
布層３３が構成される。
【００２６】図７に示す密部分３２ｃは、帯状の密部分
に曲折部４１を設けたもので、円盤状に形成する場合に
は、当然、図７に示す向きと逆の向きの曲折部との繰り
返しの形状となる。各密部分３２ｃ間に粗な構造の不織
布が充填されて不織布層３３とされることは他の例と同
じである。
に曲折部４１を設けたもので、円盤状に形成する場合に
は、当然、図７に示す向きと逆の向きの曲折部との繰り
返しの形状となる。各密部分３２ｃ間に粗な構造の不織
布が充填されて不織布層３３とされることは他の例と同
じである。
【００２７】上記実施の形態は、濾材ユニットを略水平
に配置する例であるが、スラッジの捕捉は、静電気で吸
着することにより行うので、縦向きに配置したり、上下
を逆に配置したりしてもスラッジ捕捉効果は損なわれる
ことはない。又、上記実施の形態は、濾材ユニットを円
盤状に形成しているが、これに限らず、四角形の平板
状、筒状などに形成することも可能である。更に、電極
板１上に形成する密な構造の構造の濾材としては、ガラ
ス繊維に限らず、パルプ、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等その他の材料の使用が可能である。
に配置する例であるが、スラッジの捕捉は、静電気で吸
着することにより行うので、縦向きに配置したり、上下
を逆に配置したりしてもスラッジ捕捉効果は損なわれる
ことはない。又、上記実施の形態は、濾材ユニットを円
盤状に形成しているが、これに限らず、四角形の平板
状、筒状などに形成することも可能である。更に、電極
板１上に形成する密な構造の構造の濾材としては、ガラ
ス繊維に限らず、パルプ、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等その他の材料の使用が可能である。
【００２８】
【発明の効果】第１の発明に係る濾材ユニットによれ
ば、対向させた電極板の表面に複数層に濾材を設けてな
る静電式オイルフィルタの濾材ユニットにおいて、前記
濾材の層のうち前記電極板側のものを密な構造のものと
し、それに重なる層を粗な構造のものとすると共に、当
該粗な構造の層中に、オイルの流れに交差する密な構造
の部分を形成したので、粗な構造の層を流れるオイル中
のスラッジは密な構造の部分自体で捕捉されると共に、
ここでオイルの流れが低下することにより静電気力がよ
り効果的に作用してスラッジが捕捉される。
ば、対向させた電極板の表面に複数層に濾材を設けてな
る静電式オイルフィルタの濾材ユニットにおいて、前記
濾材の層のうち前記電極板側のものを密な構造のものと
し、それに重なる層を粗な構造のものとすると共に、当
該粗な構造の層中に、オイルの流れに交差する密な構造
の部分を形成したので、粗な構造の層を流れるオイル中
のスラッジは密な構造の部分自体で捕捉されると共に、
ここでオイルの流れが低下することにより静電気力がよ
り効果的に作用してスラッジが捕捉される。
【００２９】第２の発明に係る濾材ユニットによれば、
前記粗な構造の層中の密な構造の部分を壁状に形成した
ので、粗な構造の層を流れるオイル中のスラッジは、密
な構造の壁状部分により効率よく捕捉されることにな
る。
前記粗な構造の層中の密な構造の部分を壁状に形成した
ので、粗な構造の層を流れるオイル中のスラッジは、密
な構造の壁状部分により効率よく捕捉されることにな
る。
【００３０】第３の発明に係る濾材ユニットによれば、
前記壁状部分がオイルの流れの向きと逆の向きに傾いて
いるので、壁状部分自体によるオイルの捕捉効率が向上
する。
前記壁状部分がオイルの流れの向きと逆の向きに傾いて
いるので、壁状部分自体によるオイルの捕捉効率が向上
する。
【００３１】第４の発明に係る濾材ユニットによれば、
前記壁状部分が複数設けられ、それらが並行をなし、又
は交差し、又は折れ曲がっているものとなっているの
で、複数の密構造の壁状部分により効果的にスラッジは
捕捉される。
前記壁状部分が複数設けられ、それらが並行をなし、又
は交差し、又は折れ曲がっているものとなっているの
で、複数の密構造の壁状部分により効果的にスラッジは
捕捉される。
【００３２】第５の発明に係る濾材ユニットによれば、
濾材の層が、密な構造の構造のガラス繊維層と、密な構
造の構造の不織布の層と、粗な構造の構造の不織布の層
とからなり、前記密な構造の構造の不織布層が前記粗な
構造の構造の不織布の層に入り込んで壁状部分を形成す
るものとしたので、粗な構造の不織布層を流れるオイル
中のスラッジは、当該層の中に入り込んでいる密な構造
の不織布層自体により、効率良く捕捉される。
濾材の層が、密な構造の構造のガラス繊維層と、密な構
造の構造の不織布の層と、粗な構造の構造の不織布の層
とからなり、前記密な構造の構造の不織布層が前記粗な
構造の構造の不織布の層に入り込んで壁状部分を形成す
るものとしたので、粗な構造の不織布層を流れるオイル
中のスラッジは、当該層の中に入り込んでいる密な構造
の不織布層自体により、効率良く捕捉される。
【図１】本発明の実施の一形態に係る濾材ユニットの部
分斜視図である。
分斜視図である。
【図２】本発明の実施の一形態に係る濾材ユニットの部
分側断面図である。
分側断面図である。
【図３】静電式オイルフィルタを組み込んだエンジンの
潤滑系の概略図である。
潤滑系の概略図である。
【図４】静電式オイルフィルタの概略断面図である。
【図５】本発明の実施の一形態に係る濾材ユニットの斜
視図である。
視図である。
【図６】本発明の他の実施の形態に係る濾材ユニットの
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図７】本発明の他の実施の形態に係る濾材ユニットの
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図８】従来の濾材ユニットの断面図である。
１，２ 電極板 ６ スラッジ １８ 静電式オイルフィルタ ２３ 濾材ユニット ３１ ガラス繊維層 ３２ 密な構造の不織布層 ３２ａ 壁状の密部分 ３３ 粗な構造の不織布層
Claims (5)
- 【請求項１】 対向させた電極板の表面に複数層に濾材
を設けてなる静電式オイルフィルタの濾材ユニットにお
いて、前記濾材の層のうち前記電極板側のものを密な構
造のものとし、表面側の層を粗な構造のものとすると共
に、当該粗な構造の層中に、オイルの流れに交差する密
な構造の部分を形成したことを特徴とする静電式オイル
フィルタの濾材ユニット。 - 【請求項２】 前記密な構造の部分が壁状をなしている
ことを特徴とする静電式オイルフィルタの濾材ユニッ
ト。 - 【請求項３】 前記壁状をなしている部分がオイルの流
れの向きと逆の向きに傾いていることを特徴とする静電
式オイルフィルタの濾材ユニット。 - 【請求項４】 前記壁状をなしている部分が複数設けら
れ、これらの部分が並行をなし、又は交差し、又は折れ
曲がっていることを特徴とする請求項２又は３に記載の
静電式オイルフィルタの濾材ユニット。 - 【請求項５】 前記複数の濾材の層が、密な構造のガラ
ス繊維層と、密な構造の不織布の層と、粗な構造の不織
布の層とからなり、前記密な構造の不織布層が前記粗な
構造の不織布の層に入り込んで壁状部分を形成している
ことを特徴とする請求項１に記載の静電式オイルフィル
タの濾材ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7192954A JPH0941935A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 静電式オイルフィルタの濾材ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7192954A JPH0941935A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 静電式オイルフィルタの濾材ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0941935A true JPH0941935A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16299795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7192954A Withdrawn JPH0941935A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 静電式オイルフィルタの濾材ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0941935A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009256584A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Samyoung Fil Tech Co Ltd | 移動式廃油浄化装置 |
| CN113512820A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-10-19 | 杭州科百特科技有限公司 | 一种粗纤维熔喷布及其制备方法和粗纤维熔喷布滤芯 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP7192954A patent/JPH0941935A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009256584A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Samyoung Fil Tech Co Ltd | 移動式廃油浄化装置 |
| CN113512820A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-10-19 | 杭州科百特科技有限公司 | 一种粗纤维熔喷布及其制备方法和粗纤维熔喷布滤芯 |
| CN113512820B (zh) * | 2021-05-19 | 2023-03-17 | 杭州科百特科技有限公司 | 一种粗纤维熔喷布及其制备方法和粗纤维熔喷布滤芯 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |