JPH0938197A - 直腸カテーテル - Google Patents

直腸カテーテル

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JPH0938197A
JPH0938197A JP7209979A JP20997995A JPH0938197A JP H0938197 A JPH0938197 A JP H0938197A JP 7209979 A JP7209979 A JP 7209979A JP 20997995 A JP20997995 A JP 20997995A JP H0938197 A JPH0938197 A JP H0938197A
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JP
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air
contrast agent
tube
passage
catheter body
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JP7209979A
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Shigenobu Takane
重信 高根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の課題は、検査を受ける人への病原菌の
感染を確実に防止出来、大変衛生的である直腸カテーテ
ルを提供する。第2の課題は、製作作業の作業効率を向
上させ、コストを下げる。 【構成】 内部に造影剤注入路4・空気注入路5・排泄
路6と2つの空気供給路7とを区画して一体成型したカ
テーテル本体2の先端部に2つのバルーン18を設け、
前記空気供給路7を同バルーンに連通させ、カテーテル
本体2基端の各通路4、5、6の開口端に対応する造影
剤注入路用連結具9と空気注入路用連結具10と排泄用
連結具11とを挿入し、又各連結具9、10、11に対
応する造影剤注入チューブ29・空気注入チューブ30
・排泄チューブ31を接続し、各連結具内9、10、1
1には対応する造影剤用逆止弁25・空気用逆止弁26
・排泄物用逆止弁27を取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線検査を行うた
め人間の肛門から直腸・大腸・結腸にバリウム等の造影
剤や空気を注入するための直腸カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直腸カテーテルは、直腸カテーテ
ルの使用に際し、人間をキズつけないようにするために
先端部を丸みを帯びた形状としている。又、出願人が開
発した直腸カテーテルの製造方法は、先端に丸みを帯び
るように加工される金型に、カテーテル本体の素材を流
し込み、先端に造影剤と空気との注入や排泄物の排出を
行う穴を設け且つ丸みを帯びたカテーテル本体を1本づ
つ一体的に成型し、このカテーテル本体内部にそれぞれ
独立した造影剤注入管と空気注入管とを挿入し、造影剤
注入管と空気注入管との各先端をカテーテル本体の先端
に配置させ、分岐プラグと接続器とから構成される連結
具を用いて、カテーテル本体後端に分岐プラグを連結
し、この分岐プラグに、造影剤注入口と空気注入口と排
泄口とを設けた接続器をはめ込み、前記造影剤注入管と
空気注入管とをそれぞれ接続器の造影剤注入口と空気注
入口とに接続したものであった。これにより、排泄路は
造影剤注入管と空気注入管とを除くカテーテル本体内に
形成され接続器の排泄口と連通している。又、造影剤注
入口に造影剤注入チューブを、空気注入口に空気注入チ
ューブを排泄口に排泄チューブをそれぞれ接続してい
る。
【0003】上記直腸カテーテルでは、空気注入管と造
影剤注入管とをカテーテル本体内へ配置させる手間がか
かっていた。又、造影剤注入路は造影剤注入管内に形成
され、空気注入路は空気注入管内に形成され、排泄路は
造影剤注入管と空気注入管とを挿入したカテーテル本体
内に形成されていた。このため上記各通路と上記各チュ
ーブとを接続する場合で、排泄路と排泄チューブとを接
続する際、内部に排泄路を形成するカテーテル本体基端
の開口端を覆うように取付けられる排泄口を有した連結
具が必要となる。このためカテーテルの基端開口端を覆
ってしまう大きな連結具により、分離させた造影剤注入
口を設けた連結具と空気注入口を設けた連結具とが取付
けれなくなり、前記の連結具に造影剤注入口と空気注入
口とを開口しなければならず、造影剤注入口と空気注入
口と排泄口とを一体的に設けた連結具を使用しなければ
ならなかった。このように造影剤注入口と空気注入口と
排泄口とが一体的に設けた上記の連結具であれば、カテ
ーテル本体基端に連結具の一部の分岐プラグを取付ける
手間と、カテーテル本体内に挿入した造影剤注入管と空
気注入管とを連結具の一部の接続器に接続する手間と、
分岐プラグと接続器とを接合する手間と、連結具の接続
器に各チューブを取付ける手間の4つの手間がかかって
いた。更に、上記の直腸カテーテルは先端を人間の肛門
に挿入して固定し、造影剤注入チューブから造影剤注入
管内を通って肛門へ造影剤を供給し、空気注入チューブ
から空気注入管内を通って肛門へ空気を供給し、腸内に
注入した造影剤や腸内物等の排泄物(以下排泄物とい
う)は、カテーテル本体内の造影剤注入管と空気注入管
とを除いた空間を通って排泄チューブへ排出されてい
く。しかしながら、これら上記の直腸カテーテルには、
造影剤と空気と排泄物との逆流を阻止する手段がないた
め、人間の肛門へ注入した造影剤や腸内物が体内の圧力
で逆流し造影剤注入チューブ内や空気注入チューブ内に
流れ込み造影剤注入チューブから供給される清潔な造影
剤に汚れや病原菌を帯びた排泄物がまざり込んで造影剤
が汚染されたり、又空気注入チューブ内に排泄物が流れ
込んだりしていた。このため、検査時に検査を受ける人
の腸内へ汚染された造影剤が注入されたり、空気チュー
ブ内に流れ込んだ排泄物が空気と共に腸内へ注入された
りして、大変不衛生的であった。更に、前回の検査を受
けた人の排泄物が逆流して腸内へ流れ込む危険性もあ
り、検査を受ける人への病原菌の感染の危険性があり、
大変不衛生的であるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は従来のこれらの問題点を解消し、造影剤と排
泄物と空気との逆流を確実に阻止し、一度腸内から排泄
された汚れや病原菌を帯びた造影剤や腸内物等の排泄物
で清潔な造影剤が汚染されることを確実に阻止し、又一
度排泄された排泄物が再度腸内へ逆流して注入されるこ
とを確実に阻止し、検査を受ける人への病原菌の感染を
確実に防止することが出来る大変衛生的な直腸カテーテ
ルを提供することにある。第2の課題は、カテーテル本
体とチューブとの接続作業を容易にして製作効率を向上
させ、製作コストを下げる。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 可撓性のある細長なカテーテル本体内部に造影剤
注入路と空気注入路と排泄路とを分離して設け、同カテ
ーテル本体の先端に上記各通路と連通して造影剤と空気
と排泄物とを出し入れする穴を設け、同先端部近くのカ
テーテル本体外周に膨縮自在なバルーンを設け、前記各
通路の基端をチューブに接続した直腸カテーテルにおい
て、前記カテーテル本体基端の造影剤注入路の開口端に
一端を挿入した中空な造影剤注入路用連結具の他端に対
応するチューブを着脱自在に接続し、前記カテーテル本
体基端の空気注入路の開口端に一端を挿入した中空な空
気注入路用連結具の他端に対応するチューブを着脱自在
に接続し、前記カテーテル本体基端の排泄路の開口端に
一端を挿入した中空な排泄路用連結具の他端に対応する
チューブを着脱自在に接続し、前記造影剤注入路へ接続
したチューブから供給される造影剤の逆流を阻止する造
影剤用逆止弁を前記造影剤注入路用連結具内に設け、前
記空気注入路へ接続したチューブから供給される空気の
逆流を阻止する空気用逆止弁を前記空気注入路用連結具
内に設け、前記排泄路から接続したチューブへ排泄され
る排泄物の逆流を阻止する排泄物用逆止弁を前記排泄路
用連結具内に設けたことを特徴とする直腸カテーテル 2) 可撓性のある細長なカテーテル本体内部に造影剤
注入路と空気注入路と排泄路とを分離して設け、同カテ
ーテル本体の先端に上記各通路と連通して造影剤と空気
と排泄物とを出し入れする穴を設け、同先端部近くのカ
テーテル本体外周に膨縮自在なバルーンを設け、前記各
通路の基端をチューブに接続した直腸カテーテルにおい
て、前記カテーテル本体基端の造影剤注入路の開口端に
一端を挿入した中空な造影剤注入路用連結具の他端に対
応するチューブを着脱自在に接続し、前記カテーテル本
体基端の空気注入路の開口端に一端を挿入した中空な空
気注入路用連結具の他端に対応するチューブを着脱自在
に接続し、前記カテーテル本体基端の排泄路の開口端に
一端を挿入した中空な排泄路用連結具の他端に対応する
チューブを着脱自在に接続し、前記造影剤注入路へ接続
したチューブから供給される造影剤の逆流を阻止する造
影剤用逆止弁を前記造影剤注入路内に設け、前記空気注
入路へ接続したチューブから供給される空気の逆流を阻
止する空気用逆止弁を前記空気注入路内に設け、前記排
泄路から接続したチューブへ排泄される排泄物の逆流を
阻止する排泄物用逆止弁を前記排泄路内に設けたことを
特徴とする直腸カテーテル 3) 可撓性のある細長なカテーテル本体内部に造影剤
注入路と空気注入路と排泄路とを分離して設け、同カテ
ーテル本体の先端に上記各通路と連通して造影剤と空気
と排泄物とを出し入れする穴を設け、同先端部近くのカ
テーテル本体外周に膨縮自在なバルーンを設け、前記各
通路の基端をチューブに接続した直腸カテーテルにおい
て、前記造影剤注入路へ接続したチューブから供給され
る造影剤の逆流を阻止する造影剤用逆止弁を前記造影剤
注入路内に設け、前記空気注入路へ接続したチューブか
ら供給される空気の逆流を阻止する空気用逆止弁を前記
空気注入路内に設け、前記排泄路から接続したチューブ
へ排泄される排泄物の逆流を阻止する排泄物用逆止弁を
前記排泄路内に設けたことを特徴とする直腸カテーテル 4) チューブ化した造影剤注入路と空気注入路と排泄
路とを並設するとともに外周全面に覆い被せた被覆材で
一体結合してカテーテル本体を形成し、造影剤と空気と
排泄物とを出し入れする穴を開口した先端キャップを同
カテーテル本体の先端に前記各通路と連通状態で取付け
た前記1)〜3)いずれか記載の直腸カテーテル 5) カテーテル本体内部に前記各通路と分離し且つ前
記バルーンと連通させた空気供給路を一体成型により形
成した前記1)〜3)いずれか記載の直腸カテーテル 6) 空気供給管をカテーテル本体内に配置し、同空気
供給管の先端を前記バルーンと連通させて空気供給路を
形成した前記4)記載の直腸カテーテル にある。尚、本発明のチューブは、短いチューブや長尺
のチューブや短かいチューブに長尺のチューブを着脱自
在に接続したもの等がある。又、被覆材として、伸縮性
のある弾性体や、熱伸縮性のあるバンド材等を用いても
よい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の直腸カテーテルは造影剤
注入路と接続したチューブに造影剤注入装置を接続し、
空気注入路と接続したチューブに空気送り装置を接続
し、排泄路と接続したチューブに排泄物回収容器を接続
する。本発明を使用するには、バルーンを収縮した状態
で直腸カテーテルの先端を検査を受ける人の肛門に挿入
し、その後バルーンに空気を供給し、肛門内でこのバル
ーンを膨らまし、膨らました状態で保持する。これによ
り、本発明の直腸カテーテルを検査を受ける人の肛門に
固定する。この固定した直腸カテーテルのカテーテル本
体内の造影剤注入路内へ接続したチューブから造影剤を
造影剤注入路用連結具を介して又は直接供給し、空気注
入路内へ接続したチューブから空気を空気注入路用連結
具を介して又は直接供給する。造影剤は造影剤注入用逆
止弁を通って腸内へ注入され、空気は空気用逆止弁を通
って腸内へ注入されていく。又、腸内物や注入された造
影剤と空気とは排泄路を通って、これに接続したチュー
ブ内へ排泄されていく。この造影剤用逆止弁と空気用逆
止弁により、腸内物や一度腸内へ注入された造影剤や空
気が造影剤注入路と空気注入路とに接続したチューブ内
へ逆流していくことを防いでいるので、排泄路を通って
これに接続したチューブ内へ確実に排泄していくことが
出来る。又、排泄したものは排泄物用逆止弁を通ってい
くので、排泄物が再び腸内へ逆流していくことはない。
これにより、腸内物や一度腸内へ注入された造影剤や空
気に含まれる病原菌で造影剤注入路と空気注入路とに接
続したチューブが汚染される心配がなくなる。
【0007】検査後はバルーンに連通する空気供給路か
らバルーン内の空気を排出してバルーンを収縮させ、直
腸カテーテルの先端を肛門から引き抜き、直腸カテーテ
ルを検査を受ける人から取り外す。又この直腸カテーテ
ルは使い捨てであり、検査を受ける人ごとに新しい直腸
カテーテルに交換して使用していく。使用後の直腸カテ
ーテルは廃棄する。
【0008】直腸カテーテルを交換する際には、各通路
に接続したチューブを各装置又は容器から切り離し新し
い直腸カテーテルの各チューブをそれぞれ対応した各装
置又は容器に接続する。各通路と各チューブとの間に各
連結具を介していれば、この各連結具を各チューブから
取り外して各チューブは各装置又は容器に接続した状態
のままとし、新い直腸カテーテルの各連結具を対応した
各チューブに接続してもよい。本発明は、カテーテル本
体の基端の各通路の開口端に個別の各連結具の一端をそ
れぞれ対応させて挿入する工程と、この各連結具の他端
に各チューブをそれぞれ対応させて着脱自在に取付ける
工程の2つの工程で各通路に各チューブを接続したり、
又、直接各チューブを各通路に挿入して取付けているの
で、各通路と各チューブとの接続作業の工程が少なくな
り、製作性が向上する。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜19に示す実施例1はカテーテル本体基端の
各通路開口端に対応する各連結具を挿入してこの各連結
具に対応するチューブを接続し、又各逆止弁は各連結具
内に取付けた例である。図20に示す実施例2はカテー
テル本体基端の各通路開口端に対応する各連結具を挿入
してこの各連結具に対応するチューブを接続し、又各逆
止弁はカテーテル本体内の各通路の途中に取付けた例で
ある。図21に示す実施例3はカテーテル本体基端の各
通路開口端に対応する各チューブを直接挿入して連続
し、又各逆止弁はカテーテル本体内の各通路の途中に取
付けた例である。図22〜24に示す実施例4は造影剤
注入路を形成する造影剤注入パイプと、空気注入路を形
成する空気注入パイプと、排泄路を形成する排泄パイプ
とを並設して被覆材で一つに束ねてカテーテル本体を形
成し、各パイプ基端の開口端に対応する各連結具を挿入
し、各連結具に対応する各チューブを接続し、又逆止弁
は対応する連結具内に取付けた例である。
【0010】;実施例1(図1〜19参照) 図中1は直腸カテーテル、2はゴム素材で弾力性のある
カテーテル本体、4はカテーテル本体2の基端から先端
にかけて内部に延びる造影剤注入路、5はカテーテル本
体2の基端から先端にかけて内部に延びる空気注入路、
6はカテーテル本体2の基端から先端にかけて内部に延
びる排泄路、7はカテーテル本体2の基端から異なるバ
ルーン18の取付位置のカテーテル本体2の外周面にか
けて内部に延びる2つの空気供給路、9はカテーテル本
体2基端の造影剤注入路4の開口端に挿入される中空な
造影剤注入路用連結具、10はカテーテル本体2基端の
空気注入路5の開口端に挿入される中空な空気注入路用
連結具、11はカテーテル本体2基端の排泄路6の開口
端に挿入される中空な排泄路用連結具、13は対応する
通路4,5,6の開口端へ挿入し易いようにテーパーを
有した造影剤注入路用連結具9・空気注入路用連結具1
0・排泄路用連結具11の挿入部、14は造影剤注入路
用連結具9・空気注入路用連結具10・排泄路用連結具
11のチューブ取付部、16はカテーテル本体2の先端
に取付け造影剤と空気の注入や排泄物の排出を行う穴1
7を有する弾力性のある先端キャップ、17は同先端キ
ャップ16の先端に1ケ所と側面に2ケ所設けた穴、1
8はカテーテル本体2先部の周面に取付けた2つの膨縮
自在なバルーン、25は造影剤注入チューブ29より供
給される造影剤が造影剤注入チューブ29方向へ逆流す
ることを阻止する造影剤用逆止弁、26は空気注入チュ
ーブ30より供給される空気が空気注入チューブ30方
向へ逆流することと注腸した造影剤や腸内物が空気注入
チューブ30方向へ流れ込むこととを阻止する空気用逆
止弁、27は排泄チューブ31内へ排出された注腸した
造影剤や腸内物が肛門方向へ逆流することを阻止する排
泄用逆止弁、29は造影剤注入路4と連通させた造影剤
注入チューブ、30は空気注入路5と連通させた空気注
入チューブ、31は排泄路6と連通させた排泄チュー
ブ、32はバルーン18と連通状態とした弾力性のある
空気供給管、33は空気供給管32の基端に取付けた開
閉弁34を内部に有する注入口、34は同注入口33内
部の開閉弁、36は各連結具9,10,11の挿入部1
3に塗布した接着剤、37は各連結具9,10,11と
カテーテル本体2との境に外嵌させて互いを緊締させる
ポリオレフィンを素材とした加熱により収縮する熱収縮
性のある緊締筒、39は造影剤注入チューブ29と接続
され造影剤を供給する造影剤注入装置、40は空気注入
チューブ30と接続され空気を供給する空気送り装置、
41は排泄チューブ31と接続され排泄物42を回収す
る排泄物回収容器、42は排泄物である。
【0011】実施例1ではゴム製で可撓性のあるカテー
テル本体2内に造影剤注入路4・空気注入路5・排泄路
6を区画した一体成型で設けており、更にカテーテル本
体2の先部に設けた2つのバルーン18にそれぞれと連
通させた2つの空気供給路7もカテーテル本体2内に前
記各通路4,5,6と区画した一体成型で設けている。
このカテーテル本体2基端の各通路4,5,6開口端に
それぞれ対応する各連結具9,10,11の挿入部13
を挿入して接着し、この各連結具9,10,11に対応
する各チューブ29,30,31を着脱自在に取付け、
カテーテル本体2の先端に先端キャップ16を取付けて
直腸カテーテル1を形成している。更に、造影剤用逆止
弁25を造影剤注入路用連結具9内に取付け、空気用逆
止弁26を空気注入路用連結具10内に取付け、排泄用
逆止弁27を排泄路用連結具11内に取付けている。
【0012】この直腸カテーテル1を使用するにはまず
造影剤注入装置39から延びる送圧チューブを造影剤注
入チューブ29に接続し、空気注入チューブ30を空気
送り装置から延びる送気チューブに接続し、排泄チュー
ブ31を排泄回収容器41から延びるチューブに接続す
る。又、バルーン18は収縮した状態で直腸カテーテル
1の先端を検査を受ける人の肛門に挿入し、その後注入
口33より空気を送り込み、空気供給管32と空気供給
路7を介してバルーン18に空気を供給し先端のバルー
ン18を肛門内で膨らまし、残りのバルーン18は肛門
外で膨らまして直腸カテーテル1を検査を受ける人の肛
門に固定する。バルーン18は注入口33内の開閉弁3
4により送り込んだ空気を内部に溜めた状態となり、膨
らんだままとなる。
【0013】その後、造影剤注入装置39から造影剤を
造影剤注入チューブ29を介して造影剤注入路4へ供給
し、又空気送り装置40から空気注入チューブ30を介
して空気注入路5へ供給していく。供給した造影剤と空
気は先端キャップ16の穴17を通って腸内へ注入され
ていく。造影剤と空気とはそれぞれの逆止弁25,26
を通して腸内へ注入されていくので、腸内物や一度注入
した造影剤や空気等病原菌に汚染されたものが再び各チ
ューブ29,30内へ逆流してくることを防いでいて、
各チューブ29,30が汚染されることを防ぐ。これに
より常にキレイで衛生的な造影剤や空気を供給していく
ことが出来る。腸内物や注入した造影剤・空気は先端キ
ャップ16の穴17を通って、排泄路6内へ流れ込み排
泄チューブ31を介して排泄物回収容器41内に回収さ
れていく。排泄物も排泄路用連結具11内に設けた排泄
用逆止弁27を通して排出していくので、一度排出した
排泄物が逆流して再び腸内へ注入されることはない。
【0014】検査の終了に伴い直腸カテーテル1を検査
を受ける人から引き抜く場合、注入口33内の開閉弁3
4を開いて、2つのバルーン18を収縮させ、その後カ
テーテル本体2を肛門から引き抜き直腸カテーテル1を
検査を受ける人から取外す。直腸カテーテル1は使い捨
てであるので、検査を受ける人ごとに新しい直腸カテー
テル1に交換し、使用済の直腸カテーテル1は廃棄す
る。直腸カテーテル1を交換する際には、各チューブ2
9,30,31を各装置39,40や排泄物回収容器4
1から延びるチューブから切り離し、新しい直腸カテー
テル1の各チューブ29,30,31を前回と同じ要領
でそれぞれ対応する各装置39,40又は容器41に接
続し、交換を完了する。
【0015】直腸カテーテル1は各チューブ29,3
0,31ごと交換されていくものであり、この各チュー
ブ29,30,31は各連結具9,10,11内に設け
た各逆止弁25,26,27により排泄物が他のチュー
ブ29,30に流れ込むことを防ぎ病原菌に汚染される
ことなく常に衛生的に保たれている所であり、病原菌に
汚染された箇所は全て使用済の直腸カテーテル1と共に
廃棄されていくので、前回の検査で付着した病原菌を次
に検査を受ける人へ移す心配もなくなり、大変衛生的な
検査が行える。又、各逆止弁25,26,27は各連結
具9,10,11内に設けているため、直腸カテーテル
1の交換の際、各チューブ29,30,31は各装置3
9,40や容器41に接触したままとし、それぞれの連
結具9,10,11から各チューブ29,30,31を
それぞれ引き抜き、新しい直腸カテーテル1の各連結具
9,10,11をそれぞれ対応する各チューブ29,3
0,31に着脱自在に取付け、直腸カテーテル1を交換
してもよい。
【0016】直腸カテーテル1の造影剤注入チューブ2
9・空気注入チューブ30・排泄チューブ31は上記の
ように、各装置39,40や排泄物回収容器41から延
びるチューブを介して造影剤注入装置39・空気送り装
置40・排泄物回収容器41に接続する場合に限定せ
ず、造影剤注入チューブ29・空気注入チューブ30・
排泄チューブ31を直接造影剤注入装置39・空気送り
装置40・排泄物回収容器41に接続する場合もある。
【0017】;実施例2(図20参照) 図20に示す実施例2は、前記実施例1で各連結具9,
10,11内に設けていた各逆止弁25,26,27を
それぞれカテーテル本体2内の対応する各通路4,5,
6内に取付けた例である。各逆止弁25,26,27を
それぞれ対応する各通路4,5,6の開口端へ押し込め
ば各逆止弁25,26,27の基端部と弾力性のあるカ
テーテル本体2とが強く密着するので、各逆止弁25,
26,27と各通路4,5,6の内面との間に隙間は生
じず、各逆止弁25,26,27が正しい働きをして造
影剤・空気・排泄物の逆流を防止する。その他の符号・
構成や作用効果は前記実施例1と同じである。
【0018】;実施例3(図21参照) 図21に示す実施例3は、前記実施例2での直腸カテー
テル1において、各連結具9,10,11を使用するこ
となく各チューブ29,30,31をカテーテル本体2
基端の対応する各通路4,5,6の開口端へ挿入して接
着剤36で固着した例である。その他の符号・構成や作
用効果は前記実施例2と同じである。
【0019】;実施例4(図22〜24参照) 図22〜24中46は可撓性のあるシリコンゴムを用い
た細長で中空な造影剤注入パイプ、47は可撓性のある
シリコンゴムを用いた細長で中空な空気注入パイプ、4
8は可撓性のあるシリコンゴムを用いた細長で中空な排
泄パイプ、49は同造影剤注入パイプ46と空気注入パ
イプ47と排泄パイプ49とを結束するポリオレフィン
を素材とする熱収縮性の連結筒である。図22〜24に
示す実施例4は、造影剤注入路4となる弾力性のある細
長な造影剤注入パイプ46と、空気注入路5となる弾力
性のある細長な空気注入パイプ47と、排泄路6となる
弾力性のある細長な排泄パイプ48とを並設するととも
に、一つに束ね、この束ねた外周に加熱により収縮する
収縮性のある前記パイプ46,47,48の長さ程の熱
収縮性の連結筒49を外嵌し、その後加熱してこの連結
筒49を収縮させ前記各パイプ46,47,48を一体
連結し、カテーテル本体2を形成する。バルーン18は
連結筒49の外周面に2つ設けられ各バルーン18には
カテーテル本体2外周に沿わせた空気供給管32の先端
を直接接続しており、この空気供給管32の基端には、
前記実施例1と同様に開閉弁34を内部に有する注入口
33を設けている。その他の符号・構成や作用効果は前
記実施例1と同じである。
【0020】
【発明の効果】以上のように、1,2記載の本発明によ
れば、造影剤注入路用連結具と空気注入路用連結具と排
泄路用連結具とをそれぞれ分離していて、各連結具の一
端を対応する造影剤注入路と空気注入路と排泄路との開
口端に挿入して取付ける工程と、この取付けた上記各連
結具の他端に対応する各チューブを接続する工程の2工
程で各通路と各チューブとを接続することが出来、各通
路と各チューブとの接続作業の工程を減らすことで、製
作作業の効率を向上させるとともに製作コストを下げ、
使い捨てに優れた直腸カテーテルを提供する。更に、本
発明の直腸カテーテルでは、造影剤用逆止弁と空気用逆
止弁と排泄用逆止弁とにより、造影剤注入路に接続した
チューブより供給される造影剤がそのチューブ方向へ逆
流することを確実に阻止し、又空気注入路に接続したチ
ューブより供給される空気もそのチューブ方向へ逆流し
たりすることを確実に阻止する。これにより一度注腸さ
れ汚れた病原菌を帯びている造影剤や腸内物が、造影剤
注入路に接続したチューブ内の清潔な造影剤と混り合っ
て汚染したり空気注入路に接続したチューブ内へ流れ込
んだりすることを確実に阻止するとともに、注腸した造
影剤や腸内物や空気を確実に排泄チューブ内へ排泄して
いくことが出来る。このため、直腸カテーテルを新しく
取り替えて次に検査を受ける人へ造影剤と空気を供給し
ても造影剤注入路に接続したチューブからは清潔な造影
剤を供給出来、又空気注入路に接続したチューブからは
清潔な空気を供給出来、更に排泄用逆止弁により一度排
泄した排泄物が逆流して再び腸内へ注入することを確実
に阻止することが出来、使用済の直腸カテーテルを新し
い直腸カテーテルに取り替えても前回検査した他人から
回収した排泄物が腸内に注入されることもなく、病原菌
の感染を確実に防止し、大変衛生的なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の使用状態を示す説明図である。
【図2】実施例1の正面図である。
【図3】実施例1の背面図である。
【図4】実施例1の平面図である。
【図5】実施例1の底面図である。
【図6】実施例1の右側面図である。
【図7】実施例1の左側面図である。
【図8】図2でのA−A’断面図である。
【図9】図6でのB−B’断面図である。
【図10】図6でのC−C’断面図である。
【図11】図10でのD−D’拡大図である。
【図12】実施例1でのバルーンを膨らました状態を示
す概略説明図である。
【図13】実施例1での排泄路用連結具の一部切欠いた
斜視図である。
【図14】実施例1での造影剤注入路用連結具の一部切
欠いた斜視図である。
【図15】実施例1での空気注入路用連結具の一部切欠
いた斜視図である。
【図16】実施例1での造影剤用逆止弁の正面図であ
る。
【図17】実施例1での造影剤用逆止弁の平面図であ
る。
【図18】実施例1での造影剤用逆止弁の左側面図であ
る。
【図19】図17でのE−E’断面図である。
【図20】実施例2を示す説明図である。
【図21】実施例3を示す説明図である。
【図22】実施例4を示す説明図である。
【図23】図22でのF−F’拡大断面図である。
【図24】実施例4でのバルーンを膨らました状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 直腸カテーテル 2 カテーテル本体 3 欠番 4 造影剤注入路 5 空気注入路 6 排泄路 7 空気供給路 8 欠番 9 造影剤注入路用連結具 10 空気注入路用連結具 11 排泄路用連結具 12 欠番 13 挿入部 14 チューブ取付部 15 欠番 16 先端キャップ 17 穴 18 バルーン 19 欠番 20 欠番 21 欠番 22 欠番 23 欠番 24 欠番 25 造影剤用逆止弁 26 空気逆止弁 27 排泄用逆止弁 28 欠番 29 造影剤注入チューブ 30 空気注入チューブ 31 排泄チューブ 32 空気供給管 33 注入口 34 開閉弁 35 欠番 36 接着剤 37 緊締筒 38 欠番 39 造影剤注入装置 40 空気送り装置 41 排泄物回収容器 42 排泄物 43 欠番 44 欠番 45 欠番 46 造影剤注入パイプ 47 空気注入パイプ 48 排泄パイプ 49 連結筒

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性のある細長なカテーテル本体内部
    に造影剤注入路と空気注入路と排泄路とを分離して設
    け、同カテーテル本体の先端に上記各通路と連通して造
    影剤と空気と排泄物とを出し入れする穴を設け、同先端
    部近くのカテーテル本体外周に膨縮自在なバルーンを設
    け、前記各通路の基端をチューブに接続した直腸カテー
    テルにおいて、前記カテーテル本体基端の造影剤注入路
    の開口端に一端を挿入した中空な造影剤注入路用連結具
    の他端に対応するチューブを着脱自在に接続し、前記カ
    テーテル本体基端の空気注入路の開口端に一端を挿入し
    た中空な空気注入路用連結具の他端に対応するチューブ
    を着脱自在に接続し、前記カテーテル本体基端の排泄路
    の開口端に一端を挿入した中空な排泄路用連結具の他端
    に対応するチューブを着脱自在に接続し、前記造影剤注
    入路へ接続したチューブから供給される造影剤の逆流を
    阻止する造影剤用逆止弁を前記造影剤注入路用連結具内
    に設け、前記空気注入路へ接続したチューブから供給さ
    れる空気の逆流を阻止する空気用逆止弁を前記空気注入
    路用連結具内に設け、前記排泄路から接続したチューブ
    へ排泄される排泄物の逆流を阻止する排泄物用逆止弁を
    前記排泄路用連結具内に設けたことを特徴とする直腸カ
    テーテル。
  2. 【請求項2】 可撓性のある細長なカテーテル本体内部
    に造影剤注入路と空気注入路と排泄路とを分離して設
    け、同カテーテル本体の先端に上記各通路と連通して造
    影剤と空気と排泄物とを出し入れする穴を設け、同先端
    部近くのカテーテル本体外周に膨縮自在なバルーンを設
    け、前記各通路の基端をチューブに接続した直腸カテー
    テルにおいて、前記カテーテル本体基端の造影剤注入路
    の開口端に一端を挿入した中空な造影剤注入路用連結具
    の他端に対応するチューブを着脱自在に接続し、前記カ
    テーテル本体基端の空気注入路の開口端に一端を挿入し
    た中空な空気注入路用連結具の他端に対応するチューブ
    を着脱自在に接続し、前記カテーテル本体基端の排泄路
    の開口端に一端を挿入した中空な排泄路用連結具の他端
    に対応するチューブを着脱自在に接続し、前記造影剤注
    入路へ接続したチューブから供給される造影剤の逆流を
    阻止する造影剤用逆止弁を前記造影剤注入路内に設け、
    前記空気注入路へ接続したチューブから供給される空気
    の逆流を阻止する空気用逆止弁を前記空気注入路内に設
    け、前記排泄路から接続したチューブへ排泄される排泄
    物の逆流を阻止する排泄物用逆止弁を前記排泄路内に設
    けたことを特徴とする直腸カテーテル。
  3. 【請求項3】 可撓性のある細長なカテーテル本体内部
    に造影剤注入路と空気注入路と排泄路とを分離して設
    け、同カテーテル本体の先端に上記各通路と連通して造
    影剤と空気と排泄物とを出し入れする穴を設け、同先端
    部近くのカテーテル本体外周に膨縮自在なバルーンを設
    け、前記各通路の基端をチューブに接続した直腸カテー
    テルにおいて、前記造影剤注入路へ接続したチューブか
    ら供給される造影剤の逆流を阻止する造影剤用逆止弁を
    前記造影剤注入路内に設け、前記空気注入路へ接続した
    チューブから供給される空気の逆流を阻止する空気用逆
    止弁を前記空気注入路内に設け、前記排泄路から接続し
    たチューブへ排泄される排泄物の逆流を阻止する排泄物
    用逆止弁を前記排泄路内に設けたことを特徴とする直腸
    カテーテル。
  4. 【請求項4】 チューブ化した造影剤注入路と空気注入
    路と排泄路とを並設するとともに外周全面に覆い被せた
    被覆材で一体結合してカテーテル本体を形成し、造影剤
    と空気と排泄物とを出し入れする穴を開口した先端キャ
    ップを同カテーテル本体の先端に前記各通路と連通状態
    で取付けた請求項1〜3いずれか記載の直腸カテーテ
    ル。
  5. 【請求項5】 カテーテル本体内部に前記各通路と分離
    し且つ前記バルーンと連通させた空気供給路を一体成型
    により形成した請求項1〜3いずれか記載の直腸カテー
    テル。
  6. 【請求項6】 空気供給管をカテーテル本体内に配置
    し、同空気供給管の先端を前記バルーンと連通させて空
    気供給路を形成した請求項4記載の直腸カテーテル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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