JPH0937934A - 炊飯器の蒸気口開閉装置 - Google Patents

炊飯器の蒸気口開閉装置

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JPH0937934A
JPH0937934A JP19331095A JP19331095A JPH0937934A JP H0937934 A JPH0937934 A JP H0937934A JP 19331095 A JP19331095 A JP 19331095A JP 19331095 A JP19331095 A JP 19331095A JP H0937934 A JPH0937934 A JP H0937934A
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JP
Japan
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steam
valve unit
magnet
steam port
rice cooker
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Application number
JP19331095A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwashita
浩之 岩下
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気通路を開閉する部材を大きく開かずに広
い通路面積を確保する。 【解決手段】 炊飯器1の蓋体2に設けられた蒸気通路
内に上下動可能に配置され、上昇位置で蒸気通路を開
き、下降位置で蒸気通路を閉じるバルブユニット5と、
蓋体2とバルブユニット5間に設けられて該バルブユニ
ット5を上昇させるスプリング12と、蓋体2及びバル
ブユニット5のうち少なくともいずれか一方に設けら
れ、スプリング12の弾性力に抗してバルブユニット5
を下降させる吸引力を発揮する磁石16と、磁石16の
吸引力を増減させてバルブユニット5を上下動させる吸
引力増減手段を備えて構成する。また、磁石16の吸引
力に代えて、カムを使用してバルブユニット5を上下動
させても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器本体の上部
開口を塞ぐ蓋体に形成された蒸気通路を開閉する蒸気口
開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炊飯器内の水蒸気を逃がす蒸気口
に開閉体を取り付け、炊飯時の熱効率を向上させると共
に保温時のご飯の乾燥を防止する炊飯器が知られている
(特開平5−8053号公報)。この炊飯器には、炊飯
時に蒸気口を開いて蒸気を逃がすと共に、保温時には蒸
気口を閉じて内部の乾燥を塞ぐ蒸気口開閉体が設けられ
ている。この蒸気口開閉体は、駆動モータによって回転
される歯車に取り付けられている。即ち、蒸気口開閉体
は、その端部に取り付けられた歯車を中心にして先端で
弧を描くように回転し、蒸気口を開閉している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
炊飯器に設けられている蒸気口開閉体は、その端部を支
点に回転して開くため、所定の広さの蒸気通路を確保す
るためには蒸気口開閉体をある程度大きく開く必要があ
る。このため、蒸気口を通じて塵や埃等が侵入し易くな
ると共に、蒸気口開閉体に指や異物を挟み易くなるとい
う問題があった。また、高温の蒸気が噴出する蒸気口が
直接外方に露出することになり、危険である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸気通路を開
閉する部材を大きく開かずに広い通路面積を確保できる
炊飯器の蒸気口開閉装置を提供することを目的とする。
【0005】かかる目的を達成するために請求項1記載
の発明では、炊飯器の蓋体に設けられた蒸気通路内に上
下動可能に配置され、上昇位置で蒸気通路を開き、下降
位置で蒸気通路を閉じるバルブユニットと、蓋体とバル
ブユニット間に設けられて該バルブユニットを上昇させ
る弾性部材と、蓋体及びバルブユニットのうち少なくと
もいずれか一方に設けられ、弾性部材の弾性力に抗して
バルブユニットを下降させる吸引力を発揮する磁石と、
該磁石の吸引力を増減させてバルブユニットを上下動さ
せる吸引力増減手段を備えて炊飯器の蒸気口開閉装置を
構成する。
【0006】したがって、吸引力増減手段が磁石の吸引
力を弱めた場合、弾性部材がこの吸引力に打ち勝ってバ
ルブユニットを上昇位置に持ち上げ、蒸気通路を開く。
バルブユニットは全体として上昇し、一部分のみを大き
く開くことはない。一方、吸引力増減手段が磁石の吸引
力を強めた場合、この吸引力が弾性部材の弾性力に打ち
勝ってバルブユニットを下降位置に引き寄せ、蒸気通路
を閉じる。
【0007】また、請求項2記載の発明では、炊飯器の
蓋体に設けられた蒸気通路内に自重で下降位置に落下す
るバルブユニットを上昇可能に配置すると共に、蓋体に
カムを設け、該カムを移動させることで、バルブユニッ
トを蒸気通路を閉じている下降位置から、蒸気通路を開
く上昇位置まで上昇させるように炊飯器の蒸気口開閉装
置を構成する。
【0008】したがって、カムがバルブユニットを持ち
上げていない場合には、バルブユニットは自重で下降位
置まで落下し、蒸気通路を閉じている。この状態より、
カムが移動すると、バルブユニットが持ち上げられて蒸
気通路が開かれる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1及び図2は、本発明を適用した炊飯器
の蒸気口開閉装置を示している。炊飯器1の蓋体2に
は、円筒状の窪み2aが形成されている。この窪み2a
の底面には、炊飯時に発生する蒸気を逃がすための蒸気
口3が形成されている。窪み2a内の空間と蒸気口3と
は、蒸気通路となっている。
【0011】蒸気口開閉装置4は、この蒸気口3の付近
に組み込まれている。蒸気口開閉装置4は、蒸気口3を
塞ぐバルブユニット5と、該バルブユニット5を開閉さ
せる駆動ユニット6より構成されている。
【0012】バルブユニット5は窪み2a内に配置さ
れ、フランジ7aを有する蒸気外筒7と、蒸気外筒7内
に嵌め込まれた有底の蒸気内筒8と、蒸気内筒8を塞ぐ
キャップ9と、蒸気内筒8内に収容されたボール10よ
り構成されている。蒸気外筒7のフランジ7aには、例
えば3枚の鉄板11が固着されている。各鉄板11は、
フランジ7aの周方向に沿って等間隔で配置されてい
る。また、蒸気内筒8の底面8aは、その中央が若干低
くなるコーン面となっている。そして、底面8aの中央
には、蒸気口3に対向する大径孔8bが設けられてい
る。したがって、蒸気内筒8内のボール10は大径孔8
bに向かって転がり落ち、蒸気口3を塞ぐ。キャップ9
には、スリット9a及び小孔9bが形成されている。ス
リット9a及び小孔9bは、複数設けられている。
【0013】バルブユニット5は、窪み2a内を上下動
できる。詳しくは、蒸気外筒7の係止部7bが窪み2a
の周壁に形成された係止部2bに引っかかる位置から、
蒸気外筒7が窪み2aの底面に当たる位置までの範囲で
上下動できる。バルブユニット5と窪み2aの周壁との
間には、弾性部材であるスプリング12が配置されてい
る。スプリング12の弾性力は、ユニット5を上昇させ
る方向に作用する。
【0014】駆動ユニット6は、図2〜図4に示すよう
に、バルブユニット5の下方に窪み2aを取り囲むよう
にして配置され、大径孔13aを有するプレート13
と、大径孔13aに摺動可能に嵌め込まれた環状のロー
タ14と、ロータ14を回転させるモータ15を備えて
いる。
【0015】ロータ14の上面には、図3に示すよう
に、例えば3個の磁石16が取り付けられている。各磁
石16は、各鉄板11に対向するようにロータ14の周
方向に沿って等間隔で配置されている。
【0016】また、ロータ14の底面には、図4に示す
ように、所定の角度範囲に亘ってギヤ部14aが形成さ
れている。ギヤ部14aには、モータ15で回転される
ギヤ17が噛み合っている。モータ15は、正逆両方向
に回転する。したがって、ロータ14はギヤ部14aが
形成されている角度範囲内で両方向に回転し、各磁石1
6と各鉄板11との間の距離を変化させる。当該距離が
変化すると、各磁石16が各鉄板11を引き寄せる力、
即ち吸引力が増減する。つまり、ロータ14、モータ1
5及びギヤ17により吸引力増減手段が構成される。ロ
ータ14は、例えば樹脂により一体成形され、プレート
13の上側から大径口13a内に挿入される。この場
合、プレート13に設けられた切欠13bを利用するこ
とで、ギヤ部14aをプレート13の下側に通すことが
できる。ロータ14を回転させるモータ15は、プレー
ト13に取り付けられている。また、プレート13は、
蓋体2の内側に固定されている。
【0017】なお、図中符号18は、ロータ14の回転
位置を検出するスイッチである。ロータ14が回転した
場合、スイッチ18の各アーム18a,18aはロータ
14に取り付けられたヨーク19の切欠19aに沿って
摺動する。各アーム18aが切欠19aの両端位置に達
すると、これらアーム18a同士が接触しスイッチ18
がオン状態になる。
【0018】以上のように構成された蒸気口開閉装置4
は、次のように作動する。
【0019】炊飯器1を使用していない場合等には、蒸
気口開閉装置4は蒸気通路を閉塞する。駆動ユニット6
のモータ15が作動しロータ14が一の方向に回転され
ると、各磁石16は徐々に各鉄板11に接近する。即
ち、各鉄板11を引き寄せる各磁石16の吸引力が徐々
に増加する。そして、各磁石16と各鉄板11との距離
が十分に近くなると、各磁石16の吸引力は十分に大き
くなって各鉄板11を引き寄せる。したがって、バルブ
ユニット5がスプリング12の弾性力に抗して下降し、
ボール10が蒸気口3を塞ぐ。この状態では、キャップ
9の上面は蓋体2の表面とほぼ面一になっている。
【0020】ロータ14はなおも回転し続け、各磁石1
6が各鉄板11に対向すると、スイッチ18の各アーム
18aがヨーク19に形成された切欠19aの一方の端
部に到達する。このため、スイッチ18の各アーム18
aが接触してオン状態になり、モータ15が停止する。
互いに対向する各磁石16と各鉄板11とは磁気結合し
ており、バルブユニット5を下降位置に保持して蒸気通
路の閉塞状態を維持する。
【0021】この状態より、モータ15が作動してロー
タ14が他の方向に回転すると、各磁石16は徐々に各
鉄板11から遠ざかる。即ち、各磁石16の吸引力が徐
々に減少する。そして、各磁石16が各鉄板11から十
分に離れると、各磁石16の吸引力が十分に減少するの
で、押し縮められていたスプリング13がこの吸引力に
打ち勝ってバルブユニット5を上昇させる。したがっ
て、キャップ9が蓋体2の表面から突出し、同時に蒸気
内筒8がボール10を持ち上げて蒸気口3を開く。した
がって、炊飯器1内で発生した蒸気は蒸気口3から窪み
2a内に侵入し、ボール10を押し上げてキャップ9の
各スリット9aから噴出し、あるいは、蒸気外筒7と窪
み2aの周壁との間の隙間を通ってキャップ9の下方の
隙間及び各小孔9bから噴出する。なお、ロータ14が
他の方向に回転すると、スイッチ18の各アーム18a
が切欠19aの端部から離れる。したがって、各アーム
18a同士の接触が解かれ、スイッチ18はオフ状態に
なる。
【0022】ロータ14はなおも回転し続け、各磁石1
6が各鉄板11から最も離れると、スイッチ18の各ア
ーム18aがヨーク19に形成された切欠19aの他方
の端部に到達する。このため、各アーム18a同士が接
触してオン状態になり、モータ15が停止する。スプリ
ング13はバルブユニット5を上昇位置に保持して蒸気
通路を開いた状態に保持する。
【0023】この状態において、蓋体2の表面から突出
しているキャップ9が無理に押し込められた場合には、
スプリング12が弾性変形しながら押し込み力を吸収し
てバルブユニット5の破壊を防ぐ。また、キャップ9の
下方の全周を蒸気噴出用の隙間として利用することがで
きるので、キャップ9の突出量は僅かで良い。したがっ
て、この隙間に異物等を挟み難い。
【0024】蒸気口開閉装置4は、上述の作動を繰り返
して蒸気通路を開閉操作する。炊飯時において予めプロ
グラムされた手順通りに蒸気口開閉装置4を積極的に開
閉操作することで、炊飯器1の使用者はご飯が炊ける過
程をバルブユニット5の上下動作を見ながら確認するこ
とができる。
【0025】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、各磁石16をロータ14に取り付け、各鉄
板11を蒸気外筒7に取り付けた場合について説明した
が、各磁石16を蒸気外筒7のフランジ7aに、各鉄板
11をロータ14に取り付ける構成にしても良い。
【0026】また、上述の説明では、各磁石16をロー
タ14に取り付け、このロータ14を回転させることで
各磁石16と各鉄板11との距離を増減させ、これによ
り各磁石の吸引力を増減させているが、吸引力を増減さ
せる手段としてはこの方法に限るものではない。例え
ば、ロータ14で移動される各磁石16に変えて、プレ
ート13に電磁石を直接取り付け、電磁石の磁力を変化
させることで各鉄板11を引き寄せる吸引力を増減する
構成にしても良い。さらに、各磁石16を上下方向に移
動させることで、各鉄板11を引き寄せる吸引力を増減
させても良い。
【0027】次に、図5及び図6に基づいて、本発明に
係る蒸気口開閉装置の第2の実施形態を示す。蒸気口開
閉装置20は、蒸気口開閉装置4と同様に、バルブユニ
ット21と、駆動ユニット22より構成されている。
【0028】窪み2a内に上下動自在に配置されたバル
ブユニット21は、フランジ23aを有する蓋状の蒸気
筒23と、蒸気筒23の底を塞ぐ底板24と、蒸気筒2
3内に収容された半球体25より構成されている。底板
24の中央には、蒸気口3に対向する大径孔24aが設
けられている。半球体25は、この大径孔24aに挿入
されて蒸気口3を塞ぐ。半球体25にはフランジ25a
が形成されており、大径孔24aからの落下が防止され
ている。また、蒸気筒23の所定位置には、蒸気逃がし
用のスリット23b及び図示しない小孔が形成されてい
る。スリット23b及び小孔は、複数設けられている。
【0029】駆動ユニット23は、図6〜図8に詳しく
示すように、大径孔26aを有するプレート26と、大
径孔26aに摺動可能に嵌め込まれた環状のロータ27
と、ロータ27の上面に取り付けられたカムプレート3
1と、ロータ27を回転させるモータ28を備えてい
る。カムプレート31は、例えばステンレス製の薄板
で、カム面30が切り起こし成形されている。即ち、カ
ムプレート31の所定位置に切り込みを形成して湾曲し
た短冊部を形成し、この短冊部を台形状に折り曲げて昇
り面30a、水平面30b及び降り面30cより成るカ
ム面30を形成している。弾性変形可能なカム面30
は、板ばねとして機能する。このカム面30は周方向に
沿って等間隔で、例えば3箇所に形成されている。
【0030】プレート26には、カムプレート31を上
から覆う環状板29が取り付けられている。環状板29
には、例えば3箇所に孔29aが設けられている。各孔
29aは、周方向に沿って等間隔で形成されている。各
孔29a内には押上ピン35が上下動自在に挿入されて
いる。したがって、ロータ27が回転してカム面30が
移動すると、押上ピン35がカム面30の形状に沿って
上下運動する。各押上ピン35の上には、蒸気筒23の
フランジ23aが載せられている。
【0031】また、ロータ27の底面には、図8に示す
ように、全周に亘ってギヤ部27aが形成されている。
モータ28の回転は、歯車減速機構33を介してギヤ部
27aに伝達される。モータ32は一方向にのみ回転す
るもので、プレート26に取り付けられている。プレー
ト23は、蓋体2の内側に固定されている。
【0032】なお、図7中符号36及び37は、ロータ
27の回転位置を検出するスイッチである。各スイッチ
36,37はプレート26の所定位置に固定され、ロー
タ27の外周面に沿って摺動し、この外周面に形成され
た突部32でオン操作される。
【0033】以上のように構成された蒸気口開閉装置2
0は、次のように作動する。
【0034】炊飯器1を使用していない場合等には、蒸
気口開閉装置4は蒸気通路の蒸気口3を閉塞する。蒸気
通路は、自重で下降位置まで落下しているバルブユニッ
ト22で閉塞されている。この状態では、カムプレート
31の各カム面30は各押上ピン35から離れており、
各押上ピン35は自重で下がっている。また、蒸気筒2
3の上面は、蓋体2の表面とほぼ面一になっている。
【0035】この状態より、モータ28が作動してロー
タ27が図中矢印方向に回転すると、各カム面30が各
押上ピン35に向かって移動する。そして、各カム面3
0の昇り面30aが各押上ピン35に達すると、各押上
ピン35は各昇り面30aに沿って押し上げられ、蒸気
筒23を持ち上げ始める。ロータ27がなおも回転し続
け、各カム面30の水平面30bが各押上ピン35に達
すると、蒸気筒23は上昇位置に達し、底板24が半球
体25を持ち上げて蒸気口3を開き、炊飯器1内の蒸気
を逃がす。これと同時に、ロータ27の外周の突部32
が一方のスイッチ36をオン操作する。これにより、モ
ータ28が停止し、蒸気筒23はその上昇位置に保持さ
れる。
【0036】この状態において、蓋体2の表面から突出
している蒸気筒23が窪み2a内に無理に押し込められ
た場合には、板ばねとして機能する各カム面30が弾性
変形しながら押し込み力を吸収してバルブユニット22
の破壊を防ぐ。また、蒸気筒23の下方の全周を蒸気噴
出用の隙間として利用することができるので、蒸気筒2
3の突出量は僅かで良い。したがって、この隙間に異物
等を挟み難い。
【0037】この状態より、モータ28が作動してロー
タ27が回転すると、各ピン35に対して各カム面30
が再び移動し始める。そして、各押上ピン35が降り面
30cに沿って下がり始めると、バルブユニット21は
自重で下降し始める。これにより、ロータ27の突部3
2がスイッチ36から外れ、スイッチ36がオフ状態に
なる。
【0038】そして、各カム面30が各押上ピン35を
通り過ぎると、各押上ピン35は完全に下がりバルブユ
ニット21は自重で下降位置に戻る。即ち、半球体25
が蒸気口3を塞ぐ。これと同時に、ロータ27の突部3
2が他方のスイッチ37をオン操作し、これによりモー
タ28が停止する。したがって、蒸気口3は閉塞された
状態に維持される。
【0039】蒸気口開閉装置20は、上述の作動を繰り
返して蒸気通路を開閉操作する。炊飯時において、予め
プログラムされた手順通りに蒸気口開閉装置20を積極
的に開閉操作することで、炊飯器1の使用者はご飯が炊
ける過程をバルブユニット21の上下動作を見ながら確
認することができる。
【0040】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、モータ28を使用してロ
ータ27を回転させる構成にしたが、モータ28に代え
て、図9及び図10に示すように、ソレノイド39を使
用してプランジャ40を往復運動させる構成としても良
い。即ち、プランジャ40に接続されたラック41の往
復運動をピニオン42の回転運動に変換し、このピニオ
ン42の回転をワンウェイクラッチ43を介して同軸上
のギヤ44に伝えても良い。ワンウェイクラッチ43は
コイルスプリングまたはラチェット等より成り、ピニオ
ン42の一方向への回転のみをギヤ44に伝える。した
がって、ギヤ44は間欠的に一方向に回転し、ロータ2
7に回転力を伝えてカムプレート31の各カム30を移
動させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、蒸気通路内に上下動可能に配置され、上昇位置で前
記蒸気通路を開き、下降位置で前記蒸気通路を閉じるバ
ルブユニットと、炊飯器の蓋体とバルブユニット間に設
けられて該バルブユニットを上昇させる弾性部材と、前
記蓋体及びバルブユニットのうち少なくともいずれか一
方に設けられ、前記弾性部材の弾性力に抗して前記バル
ブユニットを下降させる吸引力を発揮する磁石と、該磁
石の吸引力を増減させて前記バルブユニットを上下動さ
せる吸引力増減手段を備えているので、磁石の吸引力を
増減操作するだけで蒸気通路を開閉できる。しかも、バ
ルブユニットは全体として上昇して蒸気通路を開くの
で、一部分のみを大きく開かずに蒸気通路の面積を広く
確保することができる。このため、蒸気通路内に塵や埃
等が侵入し難くなる。また、蒸気通路が外部に直接露出
するのを防止することができる。さらに、バルブユニッ
トはあまり開かないので、隙間に指や異物等を挟み難く
なり、また、引っかかりを防止することができる。
【0042】また、請求項2記載の発明は、蒸気通路内
に自重で下降位置に落下するバルブユニットを上昇可能
に配置すると共に、炊飯器の蓋体にカムを設け、該カム
を移動させることで、前記バルブユニットを前記蒸気通
路を閉じている下降位置から、前記蒸気通路を開く上昇
位置まで上昇させるので、カムを移動させるだけで蒸気
通路を開閉することができ、上述の場合と同様の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気口開閉装置の第1の実施形態
を示す断面図である。
【図2】図1の蒸気口開閉装置の駆動ユニットを示す断
面図である。
【図3】図2の駆動ユニットの平面図である。
【図4】図2の駆動ユニットの底面図である。
【図5】本発明に係る蒸気口開閉装置の第2の実施形態
を示す断面図である。
【図6】図5の蒸気口開閉装置の駆動ユニットを示す断
面図である。
【図7】図6の駆動ユニットの平面図である。
【図8】図6の駆動ユニットの底面図である。
【図9】図5の蒸気口開閉装置の駆動ユニットの他の実
施形態を示す拡大図である。
【図10】図9の駆動ユニットの断面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器 2 蓋体 2a 窪み 3 蒸気口 4,20 蒸気口開閉装置 5,21 バルブユニット 6,22 駆動ユニット 11 鉄板 12 スプリング(弾性部材) 14,27 ロータ 16 磁石 30 カム面 31 カムプレート 35 押上ピン 39 ソレノイド 40 プランジャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器の蓋体に設けられた蒸気通路内に
    上下動可能に配置され、上昇位置で前記蒸気通路を開
    き、下降位置で前記蒸気通路を閉じるバルブユニット
    と、前記蓋体とバルブユニット間に設けられて該バルブ
    ユニットを上昇させる弾性部材と、前記蓋体及びバルブ
    ユニットのうち少なくともいずれか一方に設けられ、前
    記弾性部材の弾性力に抗して前記バルブユニットを下降
    させる吸引力を発揮する磁石と、該磁石の吸引力を増減
    させて前記バルブユニットを上下動させる吸引力増減手
    段を備えることを特徴とする炊飯器の蒸気口開閉装置。
  2. 【請求項2】 炊飯器の蓋体に設けられた蒸気通路内に
    自重で下降位置に落下するバルブユニットを上昇可能に
    配置すると共に、前記蓋体にカムを設け、該カムを移動
    させることで、前記バルブユニットを前記蒸気通路を閉
    じている下降位置から、前記蒸気通路を開く上昇位置ま
    で上昇させることを特徴とする炊飯器の蒸気口開閉装
    置。
JP19331095A 1995-07-28 1995-07-28 炊飯器の蒸気口開閉装置 Pending JPH0937934A (ja)

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JP19331095A JPH0937934A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 炊飯器の蒸気口開閉装置

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JP19331095A JPH0937934A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 炊飯器の蒸気口開閉装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100486074B1 (ko) * 2002-02-06 2005-04-29 박종국 밀폐형 식품용기
CN101803862A (zh) * 2010-04-06 2010-08-18 广东新宝电器股份有限公司 电压力锅的排汽装置

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